JP2000331065A - 3次元cadデータと世界標準規格データ間の変換方法および世界標準規格データ変換装置 - Google Patents

3次元cadデータと世界標準規格データ間の変換方法および世界標準規格データ変換装置

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JP2000331065A
JP2000331065A JP2000081725A JP2000081725A JP2000331065A JP 2000331065 A JP2000331065 A JP 2000331065A JP 2000081725 A JP2000081725 A JP 2000081725A JP 2000081725 A JP2000081725 A JP 2000081725A JP 2000331065 A JP2000331065 A JP 2000331065A
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cad
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Kenji Araki
憲司 荒木
Haruo Kibuse
春夫 木伏
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ISO1030−227規格のデータ構造に含
まれていない3次元CADデータを、過不足なくISO
データに変換する。 【解決手段】汎用CADで設計された3次元構造物のC
ADデータファイルから読み出したCADデータを、計
算機による変換処理装置でISOデータに変換して、フ
ァイルに格納する。入力部は部品ID毎に部品情報を定
義している部品IDテーブルを読み出す。変換部は読み
出した当該IDの部品種別の定義領域をISOデータ記
憶領域に確保すると共に、IDに定義されている部品情
報を次々と読み出し、形状や位置などはISO側の対応
格納先に入力する。部品情報のうち、ISO側に対応格
納先のない一部の属性情報は、前記部品種別の定義領域
の記述部にハイフン等で結びながら入力する分かち書き
方式で入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元構造物等の
汎用CADデータと、世界標準規格ISO10303準拠データ
との変換方式に関する。
【0002】
【従来の技術】3次元構造物等の対象を計算機内にモデ
ル化して、概念設計から詳細なレイアウト設計までを行
うCAD(Computer AIDed Design)が普及している。
従来、異種CAD間でのデータ交換は、市場にもっとも
多く出回っているCADのデータフォーマットを媒介す
ることが多かった。たとえば、海外のCADシステムを
相手に異機種間で図面データの受渡しを行う場合、AN
SI(米国標準規格)型データをJIS(日本標準規
格)型の製図記号に変換する方式などが知られている
(特開平7−65056号公報)。
【0003】ところで、市販のCADシステムは技術進
歩や顧客ニーズに対応して、たえずシステム機能を充実
させている。このため、異種CAD間でのデータ構造の
相違が拡大し、互いのデータ交換を困難にしている。
【0004】一方、産業の国際化に伴って、各分野にお
ける世界標準規格(ISO)の整備が進み、プラント分
野でもISO10303規格が構築され、この規格を用
いた異種CAD間のデータ交換への関心が高まってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近、本発明者は3次
元構造物のCADデータから、ISO規格準拠のCAD
データ(以下、ISOデータと略称)への変換を試みた。
この結果、現状のISOデータ構造は3次元構造物のC
ADデータを完全には包含できず、部品の属性情報な
ど、CADデータの一部に変換不可能なデータのあるこ
とが認められた。
【0006】ISO10303規格は各国に共通する業
界の合意に基づいて制定されるため、最新技術からの遅
れが避けられない。一方、市販のCADシステムは技術
進歩や顧客ニーズ、さらには販売戦略などから、常に機
能アップを目指しているので、時代を先取りする傾向を
有している。このように、ISOデータと汎用CADデ
ータのギャップは本質的に回避不可能な問題であり、I
SO10303規格が産業界のあらゆるシーンで、必要
十分なデータ構造を提供することは今後とも望みえな
い。このため、常に表現が不足しているISOデータ構
造を用いて、汎用CADの詳細な情報をその中に盛り込
む工夫が必要となる。
【0007】本発明の目的は、上記した世界標準規格の
問題点を克服して、各種のCADデータとISOデータ
間の変換を過不足なく実現できる方法および装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、メモリに記憶された、部品項目毎に固有なID記
号を有し、形状,寸法などISO規格データ(ISOデ
ータ)にその属性定義領域が存在する部品情報と、材
質,特定仕様などISOデータにはその属性定義領域が
存在しない部品情報とからなるCADデータから、部品
または前記ID記号毎に該部品の部品情報を読み出し、
前記属性定義領域が存在しない部品情報(非定義属性情
報)は前記ISOデータに確保されている所定部品定義
領域の記述部に入力することを特徴とする。
【0009】前記所定定義領域は、前記ISOデータの
部品項目毎に確保される部品種別定義領域(entity_syst
em)、あるいは、前記ISOデータの複数の部品項目の
上位の機器,系統に確保される定義領域である。
【0010】前記非定義属性情報は前記記述部に、重量
−材質−細部寸法などのように分ち書きされ、および/
または、個別の情報に代えて当該部品のIDを前記記述
部に入力されることを特徴とする。さらには、複数の部
品に共通の非定義属性情報がある場合に、上位定義領域
の記述部に該当する各部品のIDを入力する。
【0011】また、本発明のデータ変換方法は、前記C
ADデータから前記ISOデータに変換する際は、部品
毎に固有なIDを有し、前記ISOデータに対応格納先
のある形状,寸法などと、前記対応格納先のない材質や
特定仕様など、を含む部品情報を定義している前記CA
Dデータから、前記部品または前記ID毎に前記部品情
報の個別情報を読み出し、前記対応格納先のない情報
(以下、非定義属性情報と呼ぶ)は前記ISOデータに
確保される所定定義領域の記述部に入力し、一方、前記
非定義属性情報を含むISOデータから前記CADデー
タに変換する際は、前記記述部から読み出された非定義
属性情報を対応する部品またはID毎の部品情報に付加
することを特徴とする。
【0012】本発明によれば、汎用のCADデータに比
べてデータ定義が不足している世界標準規格を用いて
も、過不足なく部品の詳細な情報を表現することがで
き、国内外を問わず、ISO10303−227規格を
基準とするCADデータの変換や異機種間のデータ共用
が可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例を示し、世界標
準規格データ変換装置の概略構成図である。3次元CA
Dシステムで作成されたデータを格納するCADデータ
ファイル20,CADデータをISOデータに変換する
変換処理装置10,変換されたISOデータを格納する
ISOデータファイル30を備えている。変換処理装置
10は計算機により構成され、CADデータの入力部1
1,CAD/ISOデータ変換部12,ISOデータフ
ォーマット格納部13,ISOデータの出力部14を有
している。出力部14から、図示していない表示装置や
プリンタなどへの出力も可能である。
【0014】本実施例の変換部12は、CADデータを
ISOデータ構造の対応部に入力すると共に、ISOデ
ータ構造に対応部がないCADデータを、後述する所定
の変換形式によってISOデータに変換する。なお、部
品IDを格納する変換形式の場合は、変換データファイ
ル30に変換後のISOデータ31とともに、部品ID
からCADデータを参照するためのID対応CAD情報
(部品IDテーブル)32も渡される。
【0015】図2は、3次元構造物を対象としたCAD
データ構造の一例を示す。(a)はCADデータの基本
構成を示し、部品ID−位置情報−接続情報からなる。
位置情報は(x,y,z)座標値で定義される。接続情
報は左右(上下)に隣接する部品をIDで示す。一般に
は、接続情報に付属して接続方法、たとえば溶接,フラ
ンジなどの情報も有している。
【0016】(b)は部品IDテーブルの一例で、機
器,配管,ダクトなどの系統要素別に構成されている。
各テーブルは固有な部品ID毎に、部品種別(specified
name),形状(shape),寸法(size),重量(weigh
t)などの他に、材質(material)など設計上有用な属性
情報が定義される。なお、CADデータやISOデータ
でいう部品とは、取り扱う最小単位を指し、小は配管の
1本1本の直管やエルボなど、大は分解されない機器な
どを指す。
【0017】部品IDテーブル22は、形状から右側の
情報を一括して属性情報と呼ぶ。部品IDのイニシャル
には機器E,配管P,ダクトDなどと付与し、ISOデ
ータフォーマットとの対応関係を明瞭にしている。もち
ろん、IDの先頭符号によらずに、系統要素別テーブル
にしたがってもよい。形状の定義は「六面体」「円柱」
「四角錐」等プリミティブな基本図形と、「エルボ」
「デフューザ」などの基礎部品形状を併用している。な
お、部品IDテーブルに位置情報や接続情報を含んで構
成することも可能である。
【0018】図3は、世界標準規格ISO10303−
227などによるCADデータ構造の例で、プロセスプ
ラント全体の階層構成を示している。プラント名称10
0の下に、サイト情報101とプラント構成系統102
を大分類し、前者には建家110の躯体情報などが定義
される。プラント構成系統102は系統要素(system e
lement)に分かれ、機器111,計装機器112,配管
系統113,ダクト(空調系統)114,トレイ11
5、さらには図示していないストラクチャ(操作架台
等)などが属している。点線は図示を省略している分類
の存在を意味している。
【0019】配管系統113は配管ライン系統121と
ライン以外配管122に分かれ、前者には1つまたは複
数の配管ラインセグメント131が属し、その下にライ
ン接続情報141や配管部品情報142を展開してい
る。この配管部品情報142が配管の1本1本に対応す
る情報となる。配管部品情報142には配管151,バ
ルブ152,ガスケット153などの配管構成機器が小
分類され、配管151は直管161,エルボ162,曲
り管153などに細分されている。配管151の詳細部
品情報はこの最下部のデータ領域に格納される。
【0020】このように、ISOデータ構造における配
管系統113は多階層に細分されて、詳細な部品情報を
扱える構成となっている。これは、プラントサイトにレ
イアウトされた機器等を、配管系統によって結んでプラ
ントを構成する場合に、種々の配管部品を組み立てなが
ら行われるためである。一方、機器111やダクト11
4など他の系統要素や躯体110などは各々の下位展開
がなく、現状は名称(name)のみが定義されてい
る。これは、機器111であれば機器種別(熱交換機な
ど)が分かれば、購入,据付けなどの扱いに支障がな
く、機器を分解した詳細情報などを必要としない、との
考えに基づいている。
【0021】しかし、実際のCADデータは、機器11
1などの要素に対して、種々の属性情報を有しているこ
とが多く、これら属性情報を格納するためのISO対応
先が存在しない場合、CADからISOへのデータ変換
が不可能になる。さらに、配管情報においても、材質や
詳細寸法など部品項目の属性で記述(定義)出来ないも
のがある。
【0022】世界標準規格ISO10303−227に
よるCADデータ構造は、図3に示したエンジニアリン
グな階層構造の他に、末端の部品データを一つ一つ定義
するためのデータ領域構造を有す。
【0023】図4は、ISOの部品データ構造を示す。
ISOデータのプラント部品情報は部品名称200を有
し、ここに「機器」「配管」などの系統要素名(nam
e)、さらに部品種別(熱交換機,バルブなど)が定義
される。この部品名称の下に位置情報211,接続情報
212,部品形状213が定義される。位置情報211
は部品の3次元位置座標で、CADデータの位置情報
(xyz)と対応する。接続情報212はCADデータ
の接続情報と対応するが、実際には他の部品項目の定義
用領域(名称200のボックス)において接続関係を記
述する方法によって定義される。
【0024】部品形状212はワイヤフレーム221,
サーフェイスモデル(brep)222,ソリッドモデ
ル(CSG)223の表現形態に分かれる。3次元CA
Dで多様されるCSG223は六面体231,円柱23
2,四角錐233,エルボ234などの基礎形状を分類
している。この末端の基礎形状がCADデータの形状
(及び寸法)と対応する。
【0025】図4のプラント部品200は図3の系統要
素等の末端の項目に対応する。
【0026】たとえば、部品種別「バルブ」のデータが
定義されるとき、図3の「バルブ」152の部品情報が
定義されたことになる。したがって、部品データの検索
は、図3のデータ構造にしたがったトップダウンと、図
4のデータ構造からのボトルアップとが、共に可能であ
る。なお、ISOデータ構造はフォーマットテーブル化
して、変換装置10のISOデータフォーマット13に
格納され、データ変換時に参照される。
【0027】図5は、ISO10303−227規格に
よる部品の表現形式である。プラントの各部品の情報
は、「プラント・項目(Plant_item)」51と「エンチテ
ィ・システム(entity_system)」52からなる定義用領域
を確保して、格納する。(a)は部品が「機器」の例
で、「Plant_item」51の「name」に「機器」,「enti
ty_system」52に「Equipment_system」、その「descr
iption」53に部品種別「熱交換機(heat exchanger)」
などを格納する。同図(b)は部品がダクトの例で、「D
ucting_system」52の「description」53に部品種別
「レデューサ」などを格納する。本実施例はこの「descr
iption」53に部品種別のみでなく、ISOに対応先の
ないCADデータの重量や材質などの属性情報を、ハイ
フンで連結しながら格納する。なお、属性情報の分ち書
きの形式はハイフンに限らず、スラッシュ,ドット,括
弧などでもよい。又、分かち書き方式以外の、属性項目
の内容を記述する方式、例えば、記述ペア,属性項目:
属性値(例、材料:SUS304)などの記述方式も有
効である。
【0028】次に、本実施例による世界標準規格データ
変換装置の処理動作を説明する。図6は、CAD/IS
Oデータ変換方法の一例を示す処理フローである。ま
ず、CADデータファイル20から、CADデータ部品
情報を入力する(s101)。この部品情報には、図2
の部品ID毎の位置情報,接続情報や、部品IDテーブ
ル22の定義内容が含まれる。
【0029】次に、部品IDを格納順に一つ読み出し
(s102)、全ての部品IDについて以下の処理を繰
り返す(s103)。部品IDのイニシャル文字からI
SOデータの系統要素を判別する(s104)。Eは機
器111、Pは配管113、Dはダクト(空調)114
などとなる。次に、系統要素に対応してプラント・項目
(Plant_item)の作成を行う(s105)。以下では、
系統要素が「機器」の場合を例にして説明する。図示の
ように、「Plant_item」の「name」に「機器」が格納
される。
【0030】次に、部品IDテーブルの当該IDの行か
ら「部品種別」を読み出し(s106)、「機器」の定義用
領域を確保して図示のように定義する(s107)。す
なわち、「Equipment_system」を定義し、その「descri
ption」に部品種別として、たとえば「熱交換機」を入
力する。
【0031】さらに、当該IDの行に属性情報が有るか
チエックし(s108)、有る場合は属性情報を順次、読
み出す(s109)。そして、読み出した情報の対応格納
先がISOデータ構造にあるか判定し(s110)し、無
い場合はs107に戻って、その属性情報、たとえば
「重量」を上記「Equipment_system」の「description」
にハイフンで連結しながら入力する。s108で、当該
部品IDの行から全ての属性情報の読み出しと格納が終
了すると、s102に戻り、次の部品IDの読み出しに
移行する。
【0032】一方、読み出した属性情報の対応格納先が
ISOデータ構造にある場合は、図7の処理フロー
(A)に進む。ここでは、情報種別が形状や位置情報
か、または接続情報化を判定し(s111)、前者の場
合は部品形状、位置の定義データを作成する(s11
2)。すなわち、図6の「Equipment_system」の定義領
域の下に「形状」の領域を確保し、その「description
」に「六面体」を入力し、さらに「六面体」の領域に
「寸法」を入力する。続いて、「位置」の定義領域を確
保し、たとえば熱交換機の配置、つまり部品の位置座標
(x,y,z)を格納する。
【0033】属性情報が接続情報の場合、CADデータ
の接続情報は左右に隣接する部品IDを定義しているの
で、この情報を下に対応する「Plant_item」の接続を定
義する(s113)。これら、対応格納先の有る情報の
入力が終わると、図6の処理フローの(B)に戻る。
【0034】なお、s110の「対応格納先有り?」の
判定は識別子等によってもよい。 (これ以後削除)図8に、配管系統の部品データ定義の
一例を示す。図示は部品種別が「エルボ」の例で、「Pipi
ng_component_system」の「description」に、部品種別
「エルボ」に続いて、部品ID「PB」を入力してい
る。つまり、格納先の無い属性情報の一つ一つの入力に
代えて、部品IDを格納している。この場合、図1のよ
うに、変換先のISOデータファイル30側に、CAD
データの部品IDテーブルを用意しておけば、部品ID
のみで指定され、ISOデータには格納されていない属
性情報の内容が参照できる。
【0035】なお、上記「description 」には部品ID
のみとし、部品種別を省略することもできる。あるい
は、複数の部品に共通し、かつ、格納先の無い部品情報
を一括して、それらの上位の定義領域に格納することも
できる。たとえば、図3の直管161,エルボ162,
曲り管163に共通な材質を定義する場合、配管151
の部品データ定義領域を確保し、この「description」
に「直管」,「エルボ」,「曲り管」の部品IDをハイ
フンで結んで格納する。
【0036】図9に、変換先のないCADデータのIS
O変換例を系統要素別に示している。たとえば、「躯
体」の「description」には、壁等の材質や鉄筋のピッ
チなどを格納できる。「ダクト」の場合は格納先の有る
「形状」の寸法とは別に、入・出口の特定などが行われ
る。「ストラクチャ」では部品種別「操作架台」の材質
や用途などが定義される。
【0037】以上、本実施例によれば、CADデータか
らISO10303規格データへの変換において、IS
Oデータ構造に定義先のないCADデータの部品情報
を、ISOデータ構造で部品種別を定義する「entity _s
ystem」の「description」に入力できるようにしたの
で、市販の3次元CADによるプラントデータをISO
1030−227規格準拠データへの変換が可能にな
る。
【0038】さらに、このISO規格準拠のCADデー
タを媒介して異種CAD間のデータ利用が可能になる。
ISOデータからCADデータへの変換は、上記した変
換処理の逆変換により実現できる。すなわち、「entity
_system」の「description」に格納されている情報
を、図2の部品IDテーブルの属性情報に格納すればよ
い。
【0039】以上の実施例では、ISOデータとして、
ISO10303―227を例として本発明を説明した
が、ISO10303―227に限らず、部品項目に記
述部をもつISOデータであれば適用可能である。
【0040】また、本明細書で用いた用語の定義につい
て以下に説明する。
【0041】本明細書中に記載されている「ISOデー
タ」又は「世界標準規格データ」は、「国際標準規格1
0303(ISO10303)により規定されたデータ
構造を有するデータ」のことをいう。ただし、実施の態
様によって「国際標準規格10303―227(ISO
10303―227)により規定されたデータ構造を有
するデータ」のことをいう場合もある。なお、ISO1
0303は、製造業のCAD関係の規格であり、自動
車,船舶,プロセスプラント等のデータ構造について規
定している規格である。この「ISOデータ」に、プロ
セスプラントに関するデータ構造が規定された規格であ
る「ISO10303−221」,「ISO10303
−225」,「ISO10303−227」、及び「I
SO10303−231」が含まれることで、プロセス
プラントのほぼ全ての設計段階で、データの統一を図る
ことができるようになる。
【0042】本明細書中に記載されている「CADデー
タ」又は「部品データ」には、「部品」の「属性」,「位
置」、及び「形状」を特定するデータが含まれる。な
お、ここで、「部品」とは、「設計対象物の部分に用い
る品物であって、設計上取り扱い可能な最小単位」であ
る。但し、プロセスプラントに関するISO10303
−227以外では、部分組立品も部品に含む概念であ
る。また、「形状」には「基本図形」と、「基礎部品形
状」が含まれる。なお、「基本図形」とは、ISO10
303−42で規定される形状であり、「基礎部品形
状」とは、「基本図形」が組み合わされることによって
特定される部品形状であって、その部品形状を特定する
パラメータに自由度を持たせておき、そのパラメータを
特定することで規定される部品の形状のことをいう。
【0043】「部品情報」とは、「部品データ」として
定義する情報のことをいう。
【0044】「部品種別」とは、「部品」の形状や機能
に対して定義付けられた部品毎の分類名称のことをい
う。
【0045】「接続情報」とは、接続される部品とその
接続方法を規定する情報のことをいい、「属性」に含ま
れる情報である。
【0046】「異機種間」とは、異なるCADデータの
形式を有する機種間のことをいう。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、ISOデータ構造に定
義先のないCADデータの部品情報を、ISOで部品種
別等を格納する定義領域(「entity _system」)に入力
して、市販の3次元CADによるプラントデータをIS
O1030−227規格準拠データへ過不足なく自動変
換できるようにしたので、世界共通のCADデータによ
る一元的管理が可能になり、産業の国際化に貢献すると
ころ大である。また、ISOデータを介して異機種CA
D間の双方向のデータ変換が可能になるので、データの
相違による再設計やミス発生などを大幅に低減でき、業
者間や異業種間の協調作業を円滑にする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による世界標準規格データ変
換装置の概略構成図。
【図2】汎用の3次元CADデータ構造で、プラントの
データ例を示す説明図。
【図3】ISO1030−227規格によるプラント全
体のCADデータ構造を示す説明図。
【図4】ISO規格による部品情報のCADデータ構造
を示す説明図。
【図5】ISO規格のエンチティ・システムで、データ
の表現形式を示す説明図。
【図6】CADデータからISOデータの変換方法を示
すフローチャート。
【図7】図6の続きのフローチャート。
【図8】ISO変換後のデータ格納状態の他の例を示す
説明図。
【図9】変換先のないCADデータのISO変換例を系
統要素別に示した説明図。
【符号の説明】
10…変換処理装置、11…入力部、12…CAD/I
SOデータ変換部、13…ISOデータフォーマット格
納部、20…CADデータファイル、22…部品IDテ
ーブル、30…ISOデータファイル、31…ISOデ
ータ(変換後データ)、51…プラント・項目(Plant_
item)、52…エンチティ・システム(entity_syste
m)、53…デスクリプション(description)、200
…定義用領域(Plant_item の定義用)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3次元構造物をCADシステムを用いて設
    計したCADデータと世界標準規格データ(以下、IS
    Oデータと呼ぶ)との間でデータ変換を行う方法におい
    て、 メモリに記憶された、部品項目毎に固有なID記号を有
    し、形状,寸法などISO規格データ(ISOデータ)
    にその属性定義領域が存在する部品情報と、材質,特定
    仕様などISOデータにはその属性定義領域が存在しな
    い部品情報とからなるCADデータから、部品または前
    記ID記号毎に該部品の部品情報を読み出し、前記属性
    定義領域が存在しない部品情報(非定義属性情報)は前記
    ISOデータに確保されている所定部品定義領域の記述
    部に入力することを特徴とするデータ変換方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記所定部品定義領域は、前記ISOデータの部品項目
    毎に確保される部品種別の定義領域(entity_system)で
    あることを特徴とする3次元CADデータと世界標準規
    格データ間の変換方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記非定義属性情報は、前記記述部に分ち書きされるこ
    とを特徴とする3次元CADデータと世界標準規格デー
    タ間の変換方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、 前記非定義属性情報は、前記記述部に、属性項目: 属
    性値、のフォーマットで入力されることを特徴とする3
    次元CADデータと世界標準規格データ間の変換方法。
  5. 【請求項5】請求項1または2において、 前記非定義属性情報のある場合は、当該部品のID記号
    を前記記述部に入力することを特徴とする3次元CAD
    データと世界標準規格データ間の変換方法。
  6. 【請求項6】請求項1において、 前記所定部品定義領域は、前記ISOデータの複数の部
    品項目の上位の機器、系統に確保される定義領域で、複
    数の部品に共通の非定義属性情報がある場合に、各部品
    のID記号を前記記述部に入力することを特徴とする3
    次元CADデータと世界標準規格データ間の変換方法。
  7. 【請求項7】3次元構造物をCADシステムを用いて設
    計したCADデータとISOデータとの間でデータ変換
    を行う方法において、 前記CADデータから前記ISOデータに変換する際
    は、部品項目毎に固有なID記号を有し、形状,寸法な
    どISOデータにその属性定義領域が存在する部品情報
    と、材質,特定仕様などISOデータにはその属性定義
    領域が存在しない部品情報である非定義属性情報とから
    なるCADデータから、前記部品または前記ID毎に前
    記部品情報の個別情報を読み出し、非定義属性情報は前
    記ISOデータに確保されている所定部品定義領域の記
    述部に入力し、 前記記述部に記入されている非定義属性情報を含むIS
    Oデータから前記CADデータに変換する際は、前記記述
    部から読み出された非定義属性情報を、対応する部品ま
    たはID記号毎に対応して記述されている部品情報に付
    加することを特徴とする3次元CADデータと世界標準
    規格データ間の変換方法。
  8. 【請求項8】3次元構造物をCADシステムを用いて設
    計したCADデータとISOデータ間でデータ変換する
    データ変換装置において、 部品項目毎に固有なID記号を有し、形状,寸法などI
    SOデータにその属性定義領域が存在する部品情報と、
    材質,特定仕様などISOデータにはその属性定義領域
    が存在しない部品情報である非定義属性情報とを格納し
    ているCADデータ記憶手段と、 部品項目毎に部品種別定義領域と、部品の形状や寸法な
    どの属性定義領域を確保しているISOデータ記憶手段
    と、 前記CADデータ記憶手段から前記部品または前記ID
    記号毎に対応して記述されている前記部品情報の個別情
    報を読み出し、非定義属性情報を前記部品種別定義領域
    の記述部に入力するデータ変換処理手段とを設けたこと
    を特徴とする世界標準規格データ変換装置。
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