JP2000330927A - 高速処理装置 - Google Patents

高速処理装置

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JP2000330927A
JP2000330927A JP11142982A JP14298299A JP2000330927A JP 2000330927 A JP2000330927 A JP 2000330927A JP 11142982 A JP11142982 A JP 11142982A JP 14298299 A JP14298299 A JP 14298299A JP 2000330927 A JP2000330927 A JP 2000330927A
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processor
signal
data
timing
clock signal
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Shigeru Katagiri
茂 片桐
Hirotatsu Kodera
弘起 小寺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マザーボード側の動作クロックを非整数倍、
例えば1.5逓倍して動作する高速処理装置では、動作
の高速化、パイプライン処理などにより、マザーボード
側とのタイミングの同期を取るのが難しくなっていた。 【解決手段】 メモリリードサイクルか否かを検出し、
メモリリードサイクルの場合であってシステム側のクロ
ックと高速処理装置側のクロックとの関係が所定の場合
には、バーストレディの信号の位相を早めてプロセッサ
3に出力する。この結果、データバス上にデータが有効
である期間がライトサイクルより早まっている場合で
も、エラーを生じることなくデータの授受を行なうこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速処理装置に関
し、詳しくはマザーボード上のプロセッサに代替して処
理速度を高速化する高速処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータの動作速度を高速化
する装置として、所定のクロック周波数(例えば16M
Hz)で動作するプロセッサに代替して取り付けられ、
あるいは数値演算プロッセッサ用ソケット取り付けら
れ、低速のプロセッサに代わって、高速のプロセッサ
(例えば48MHz)を動作させるものがある。この種
の高速処理装置は、プロセッサの内部動作のみが高速化
されるに過ぎないので、そのままでは、低速で動作する
マザーボード上のROM,RAMなどの装置とのやり取
りにより、動作速度はさほど高速化されない。そこで、
最近では、プロセッサの内部にキャッシュメモリを備え
ることにより、低速な素子へのアクセスの回数を減ら
し、全体として処理の高速化を図るものが提案されてい
る。このキャッシュメモリは、いわゆるレベル1のキャ
ッシュであり(バックサイドキャッシュと呼ばれること
もある)、命令キャッシュとデータキャッシュを別々備
える構成も知られている。
【0003】こうした高速処理装置は、所定のクロック
周波数を整数倍する整数倍クロック回路と、キャッシュ
メモリを内蔵したプロセッサと、プロセッサから他の論
理回路へ発する制御信号のタイミングと他の論理回路か
らプロセッサへ発する信号のタイミングの同期をとるタ
イミング回路とを備えている。
【0004】タイミング回路は、高いクロック周波数で
動作するプロセッサが低速で動作するROMやRAMか
らのデータの読み込み等のタイミングを調整している。
読み込み等のタイミングは、マザーボード上にある低い
クロック周波数のベースクロック信号とこのクロック周
波数を整数倍した高速クロック信号との間に、低いクロ
ック周波数のベースクロック信号の立ち上がり・立ち下
がりが、常に整数倍した高速クロック信号のクロックの
立ち上がり・立ち下がりに一致するという関係を用い
て、低いクロック周波数のベースクロック信号と高速ク
ロック信号とが一致したタイミングで行なわれる。
【0005】高速処理装置のプロセッサは、内部にキャ
ッシュメモリを備え、低いクロック周波数で動作する論
理回路とのデータのやりとりを少なくすることで、処理
速度を飛躍的に速くしている。すなわち、一定の時間内
にプロセッサが実行するプログラムは、ROMの狭いメ
モリ空間内に存在することが多いので、数キロないし数
十キロバイトのキャッシュメモリがあれば、実際にプロ
セッサからROMへアクセスする回数は10分の1以下
とすることができる。プロセッサとキャッシュメモリと
のデータのやりとりは、プロセッサ内部の高いクロック
周波数で行なうことができる。従って、低いクロック周
波数でのみ動作するROMやRAMなどを有していて
も、プロセッサ内部にキャッシュメモリを備えること
で、全体の処理速度を飛躍的に速くすることができるの
である。
【0006】また、本願出願人は、クロック周波数を整
数倍する高速処理装置に内在する次の二つの問題点を解
決するために、ベースクロック信号を非整数倍に逓倍
し、ベースクロックと高速クロックとの同期の組合わせ
の各々に対応したタイミング信号を生成する高速処理装
置を提案している(特開平6−301442号)。本願
出願人が解決した第1の問題点は、クロック周波数が2
0MHzで動作しているコンピュータのプロセッサをク
ロック周波数が50MHzで動作可能なプロセッサに取
り替えた場合、3倍の60MHzでは駆動できないた
め、クロック周波数を2倍の40MHzに制限せざる得
ないことであった。また、第2の問題点は、20MHz
で動作しているプロセッサに対して、クロック周波数が
33MHzで動作可能なプロセッサは2倍の40MHz
で動作させるとオーバースペックとなるため、高速処理
装置としては利用できないという点であった。こうした
問題を解決し、ベースクロックの1.5逓倍や2.5逓
倍といった非整数倍のクロック周波数で動作する高速処
理装置を実現したことにより、高速処理装置として利用
できるプロセッサの幅が広がり、より高速で安価な高速
処理装置を市場に提供することができるようになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
コンピュータの実行速度を高めるためにそのアーキテク
チャは急速に進歩しており、特にスーパースケーラと呼
ばれる構成が一般化するに連れて、非整数倍に逓倍した
クロック信号を用いて高速処理装置を動作させることが
困難になっていた。スーパースケーラとは、一つの命令
サイクルが完了する前に次の命令サイクルを開始し、プ
ロセッサの処理能力を高めようとする技術である。こう
したスーパースケーラのプロセッサを用いたコンピュー
タでは、連続して実行される処理に備えて、バス上のデ
ータの有効期間を、できるだけ短くしようとしている。
このため、データリード、データライトのサイクルにお
いて、データバスに早期にデータを確立させるよう改良
が進んでいる。この様な改良により現在のコンピュータ
では、データリード時にはデータライト時に比べて早期
にデータバスにデータが確立されるようになっている。
このように、データリード時とデータライト時とでデー
タの確立時期が異なると、非整数倍に逓倍したクロック
信号を用いて動作する高速処理装置では、次の不具合が
生じる。非整数倍のクロックを用いて動作する高速処理
装置では、高速処理装置側のプロセッサの処理タイミン
グとマザーボード側の処理タイミングとは、両者の動作
クロックの比に応じて定まる種類の組合わせが存在す
る。例えば1.5逓倍の動作クロック(動作クロックの
比は2:3)では、両者の処理タイミングには、3種類
の組合わせが存在する。この場合、いずれかの組合わせ
ではデータの確立期間に対する高速処理装置側のタイミ
ングがクリティカルで、データリードとデータライトの
いずれか一方にタイミングを合わせると他方があわない
といった問題が生じた。
【0008】また、最近のプロセッサでは、主記憶との
間でいちいちアドレスを指定することなくデータの読取
や書込を行なうことで、アドレス指定に要した時間を短
縮するデータ転送技術も採用されている。例えば、バー
スト転送と呼ばれるデータ転送技術によれば、連続した
アドレスにデータをアクセスする場合、最初のアドレス
を一度指定するだけで残りのアドレス指定は省略可能で
ある。この場合、バス上にアドレスが現われるのは、最
初のアドレス指定の時だけであり、以後所定バイト数に
わたって、アドレスは順次インクリメントされるという
前提で、プロセッサ側もメモリ側も動作する。この結
果、アドレス指定に係る処理時間を省き、全体のアクセ
ス時間を短縮している。
【0009】この様なプロセッサ技術の進歩とベースク
ロック周波数の向上との利点を享有しつつ、マザーボー
ド上のバスと高速処理装置とのクロックタイミングを調
整する技術は極めて難しい。特に、ベースクロックを非
整数倍したクロック周波数を用いる高速処理装置の場
合、ベースクロックと高速クロックとの同期の組み合わ
せによっては、ベースクロック立ち上がり・立ち下がり
と高速処理装置のクロック立ち上がり・立ち下がりとが
合致せず、ベースクロック立ち上がり・立ち下がりに同
期して動作するマザーボード上の周辺素子と高速処理装
置とのデータ授受タイミングに僅かなズレが生じる。こ
うした場合に、一律にプロセッサ側を待たせれば、タイ
ミングのズレを解消することは可能であるが、プロセッ
サの処理を待たせたのでは、高速のプロセッサによる高
速処理という利点を教授することができなくなり、高速
処理装置を装着する意義は失われてしまう。
【0010】本発明の高速処理装置は、上記のような最
新のコンピュータアーキテクチャと高速クロック信号で
動作するプロセッサの特性を最大限に活用し、コンピュ
ータをより高速な処理速度で動作させることを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の高速処理装置は、マザーボード上の第1のプロセ
ッサに代替して使用される第2のプロセッサを搭載した
高速処理装置であって、前記第1のプロセッサに付与さ
れる第1のクロック信号を非整数倍に逓倍した第2のク
ロック信号を、前記第2のプロセッサのクロック信号と
する高速クロック信号出力手段と、前記第2のプロセッ
サがデータリード状態にあるかデータライト状態にある
かを、前記マザーボード上のバス信号から判断するリー
ド・ライト判断手段と、該リード・ライト判断手段によ
りデータリード状態であると判断され、前記第1のクロ
ック信号に基づくデータリードのタイミングより早い時
点に前記第2のクロック信号のデータリードのタイミン
グがあるとき、当該早い時点の前記第2のクロック信号
のデータリードのタイミングで前記第2のプロセッサを
アクセスさせるタイミング信号を生成する第1のタイミ
ング生成手段と、前記リード・ライト判断手段によりデ
ータライト状態であると判断され、前記第1のクロック
信号に基づくデータライトのタイミングより遅い時点に
前記第2のクロック信号のデータライトのタイミングが
あるとき、当該遅い時点の前記第2のクロック信号のデ
ータライトのタイミングで前記第2のプロセッサをアク
セスさせるタイミング信号を生成する第2のタイミング
生成手段とを備えたことを要旨とする。
【0012】かかる構成の本発明の高速処理装置は、第
2のプロセッサが第1プロセッサに代替して使用され、
その際、第2のプロセッサは、第1のプロセッサのため
の第1クロック信号を非整数倍に逓倍した第2のクロッ
クにより動作する。第2のクロックは、第1のクロック
に対して整数倍とはなっていないので、第2のプロセッ
サがマザーボード上の他の装置をいつでも直接アクセス
することができるとは限らない。そこで本発明は、第2
のプロセッサがデータリード状態にあるかデータライト
状態にあるかを、前記マザーボード上のバス信号から判
断するリード・ライト判断手段を備え、その判断結果に
応じて次の2つのタイミング生成手段が排他的に作動す
る。第1のタイミング生成手段は、リード・ライト判断
手段によりデータリード状態であると判断され、第1の
クロック信号に基づくデータリードのタイミングより早
い時点に第2のクロック信号のデータリードのタイミン
グがあるとき、その早い時点の第2のクロック信号のデ
ータリードのタイミングで第2のプロセッサをアクセス
させる。一方、第2のタイミング生成手段は、リード・
ライト判断手段によりデータライト状態であると判断さ
れ、第1のクロック信号に基づくデータライトのタイミ
ングより遅い時点に第2のクロック信号のデータライト
のタイミングがあるとき、その遅い時点の第2のクロッ
ク信号のデータライトのタイミングで第2のプロセッサ
をアクセスさせるタイミング信号を生成する。
【0013】これにより、データバス上に早期にデータ
が確立するプロセッサのデータリード時には、第1のク
ロック信号に同期したタイミングで動作するよりも高速
に、すなわち整数倍のクロック周波数を利用した高速処
理装置よりも早く第2のプロセッサによるデータリード
タイミングを発生させることができる。一方、データバ
ス上に比較的遅くデータが確立するプロセッサのデータ
ライト時には、第1のクロック信号に同期したタイミン
グより僅かに遅いタイミングにデータライトタイミング
をずらすことで、確実なデータライト処理を実現するこ
とができる。
【0014】なお、第1,第2のタイミング生成手段
は、第2のプロセッサがマザーボードとの間でアドレス
指定を省略して連続的なデータリードまたはデータライ
トを行うときにも動作させることができる。この様なア
ドレス指定を省略した連続的なデータリードまたはデー
タライトの実行時は、各々のデータリードまたはデータ
ライトのコマンドの終了を待たず次々にデータバスにデ
ータが確立される。このため、第1のクロック信号と第
2のクロック信号との同期タイミングのずれにより、デ
ータ授受に失敗を招来する可能性がある。そこで、特に
この様なコマンドの実行においては、第1,第2のタイ
ミング生成手段により、データバスにデータが確立して
いる期間に合致するようストローブタイミングを微調整
することがシステムの安定性上有益である。
【0015】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。図1は、本実施例の高速処理装置1
00が取り付けられたコンピュータ10の内部構成を示
すブロック図である。本実施例の高速処理装置100
は、当初ソケット2に装着されていたプロセッサ1をソ
ケット2から取り外し、このソケット2に装着して用い
られる。実施例の高速処理装置100においてプロセッ
サ1に代わってソケット2に取り付けられた高速処理装
置100上のプロセッサ3は、プロセッサ1より高速に
動作可能なプロセッサであり、本実施例では、後述する
ように、マザーボード側のクロック信号CLKB(66
MHz)を1.5逓倍したクロック周波数H2(100
MHz)のクロック信号CLKCで動作する。なお、こ
の実施例で用いたプロセッサ3は、アドバンスド・マイ
クロ・デバイス株式会社製、AMD−K6プロセッサを
用いた。このプロセッサ3は、外部から供給されるクロ
ック信号に対して、内部的には、そのクロック信号の3
倍の周波数(300MHz)で動作するいわゆる倍速プ
ロセッサである。
【0016】コンピュータ10は、図1に示すように、
プロセッサやメモリなどのデータのやりとりを高速に行
なうHOSTバス12、拡張性に優れたPCIバス1
3、従来の周辺装置に用いられている低速のISAバス
14という3種類のバスを中心に構成されており、これ
らのバスにより相互に接続された種々の回路を備える。
以下、これらを簡単に説明する。
【0017】コンピュータ10には、以下の各回路、即
ち、 クロック回路5:高速処理装置100に動作クロックを
供給する発振回路、 [HOSTバスに接続されている回路として] キャッシュメモリ22:一時的にデータを蓄える高速メ
モリ、 RAM25:主記憶を構成する読み出し・書き込み可能
メモリ、 MTXC26:メモリの制御およびPCIバスとのブリ
ッジ機能を実現する回路(インテル社82439使
用)、 [PCIバスに接続されている回路として] PIIX32:IDEやUSB、さらにはISAバス1
4とのインタフェースを司る回路(インテル社8237
1使用)、 CRTC33:CRT34上の画像表示を高速に行なう PCIスロット35:拡張ボードが装着されるスロット なお、PIIX32には、ハードディスク36やCD−
ROM37などの外部記憶装置や、USBコネクタ38
を介して各種USB対応機器が接続される。 [ISAバスに接続される回路として] BIOS41:ダートローダ,低レベルのIO機器を使
用するための各種情報およびドライバが収納された読出
専用メモリ、 FDD43:フレキシブルディスクの読み書きを行なう
駆動装置、 キーボード(KB)45:データ入力用のキーボード
(尚、図示しない2ボタンマウスもキーボードインタフ
ェースと回路を共有している)、 オーディオ(AV)回路47:マイク48からの音声入
力やスピーカ49への音声出力などを司る回路、 等が設けられている。尚、これらの回路以外に、例えば
プリンタ用のパラレル出力を制御する回路や、通信用の
シリアル入出力を処理する回路等も設けられているが、
ここでの説明は省略する。
【0018】図2は、高速処理装置100の外形を示す
正面図である。図2に示すように、高速処理装置100
は、ソケット2に装着されるターミナルピンが設けられ
た信号変換用基板40と、この基板40の上に取り付け
られプロセッサ3およびその周辺回路を搭載した回路用
基板50とからなる。従って、プロセッサ3は、信号変
換用基板40を介して基本的には代替されたプロセッサ
1と全く同様の信号の授受が可能である。しかし後述す
るように、クロック信号CLKBにて動作するマザーボ
ード上のその他の素子とプロセッサ3のクロック信号は
相違しており、これら相互間の信号授受タイミングを調
整する必要がある。そこで回路用基板50上に、後述す
る回路を設け、信号授受タイミングの調整等の処理を行
なっている。なお、その他にも、当初のプロセッサ1と
高速処理装置100に使用するプロセッサ3とのアーキ
テクチャの相違を吸収するために、信号変換用基板40
を用いてピン配列の整合を取っている。
【0019】回路用基板50は、プロセッサ3や後述す
る周辺回路を構成するPLAやディジタルディレイライ
ン、抵抗器やジャンパ線さらにはプロセッサ3の動作電
圧を得るための電源回路等が取り付けられる基板であ
る。本実施例では、当初のプロセッサ1の動作電圧が
3.3[V]、プロセッサ3の動作電圧が2.2[V]
であることから、電源回路として公知の降圧型電圧レギ
ュレータが採用されている。また、プロセッサ3の熱暴
走を防止するために、プロセッサ3の上面には放熱用の
ヒートシンク60と空冷用ファン70とが取り付けられ
ている。
【0020】次に、高速処理装置100のその他の回路
構成について説明する。高速処理装置100は、図1に
示したように、高速動作可能なプロセッサ3の他、クロ
ック周波数H1のクロック信号CLKBをクロック周波
数H2のクロック信号CLKCに変換するクロック逓倍
回路3aと、クロック周波数H1のクロック信号CLK
Bで動作するキャッシュメモリ22やRAM25等の他
の論理回路とのデータのやりとりのタイミングを制御す
るタイミング制御回路3bと、コントロールポートやア
ドレスポート,データポートを有するバス制御回路3c
とを備える。図3には、このタイミング制御回路3bの
内部構成を示した。図3に示したように、タイミング制
御回路3bは、バーストカウンタ81,有効NA検出回
路83,メモリリード検出回路85,データセレクタ8
6,第1のタイミング生成手段に相当するリードタイミ
ング生成回路88および第2のタイミング生成手段に相
当するライトタイミング生成回路89を備える。なお、
これらの回路の要部については、図5ないし図8を用い
て、後で詳しく説明する。
【0021】図3に示したバーストカウンタ81は、バ
ーストモードによる転送が開始されたとき、何サイクル
のリード/ライトが行なわれたかをカウントする回路で
ある。通常のバーストモードでは、4バイト分のリード
/ライトが連続して行なわれるから、バーストモードの
間のアクセスタイミングを制御するために、バーストモ
ードでのリード/ライトの回数を検出するのである。有
効NA検出回路83は、バーストモードにおいて出力さ
れるネクストアドレス信号NAのうち、有効なものを検
出する回路である。ネクストアドレス信号NAは、シス
テム側(マザーボード側)から出力され、プロセッサ3
に対して、前のバスサイクル内においてパイプラインさ
れた別のバスサイクルを受け入れる準備がシステム側に
できていることを示す。実施例で採用したプロセッサ3
は、2サイクルまでの同時実行を許容しているので、2
サイクルが進行している間、プロセッサ3は、ネクスト
アドレス信号NAを監視し必要に応じてラッチして取り
込むが、許容以上のネクストアドレス信号は受け付けな
い。従って、プロセッサ3に対して有効なネクストアド
レスのみを有効NA検出回路83で検出するのである。
【0022】メモリリード検出回路85は、プロセッサ
3によるデータバスに対するアクセスが、メモリリード
である場合に、これを検出する回路である。プロセッサ
3からは、メモリに対するアクセスであることを示すメ
モリ・IOアクセス信号M/IOや、データバスに対す
るアクセスがリードサイクルがライトサイクルかを示す
ライト・リード信号W/Rなどが出力されるから、これ
らの信号の特定の組合わせを検出することにより、プロ
セッサ3によるデータバスに対するアクセスがメモリリ
ードサイクルであることを検出するのは容易である。デ
ータセレクタ86は、メモリリード用またはメモリライ
ト用に用意された信号を、プロセッサ3のバーストレデ
ィBRDYの入力端子に選択的に出力する回路である。
リードタイミング生成回路88およびライトタイミング
生成回路89は、それぞれクロック信号CLKCに対し
て所定の位相を有する信号を生成している。ここで、リ
ードタイミング生成回路88が出力するタイミング信号
の方が、ライトタイミング生成回路89の出力する信号
に対して、位相的には進んだ信号となっている。
【0023】この点について詳しく説明する。図4は、
プロセッサ3がRAM25との間でデータの読み書きを
行なう場合の各信号のタイミングを示すタイミングチャ
ートである。図4では、最上欄にシステムバス側のクロ
ック信号CLKBを、その下に高速処理装置100側の
クロック信号CLKCを、更にシステムバス側からのバ
ーストレディの信号BRDYを、示した。高速処理装置
100は、マザーボード側のクロック信号CLKBを
1.5逓倍しているので、図示するように、システムバ
ス側のクロック信号CLKBの2周期中に、高速処理装
置側のクロック信号CLKCは、3周期分含まれること
になる。また、RAM25は、マザーボード側、即ちシ
ステムバス側に存在するから、データの読み書きは基本
的にシステムバス側のクロック信号CLKBの立ち上が
りに同期して行なうものとして動作している。一方、プ
ロセッサ3は、バーストレディ信号BRDYがロウアク
ティブである期間であって、高速処理装置100側のク
ロック信号CLKCの立ち上がりに同期してデータをア
クセスしようとする。この結果、システムバス側が出力
してくるバーストレディ信号BRDYをそのまま高速処
理装置100のプロセッサ3に与えたのでは、RAM2
5に対するデータの書込ができないということがあり得
た。
【0024】この点を、システムバス側のクロック信号
CLKBのサイクルPを例に取って説明すると次の通り
である。プロセッサ3が、高速処理装置100側のクロ
ック信号CLKCの最初の立ち上がりでデータを読み書
きしようとすると、メモリリードについては問題ないも
のの、メモリライトについては、RAM25がデータバ
スに有効データを確立できていない場合があり得る。他
方、高速処理装置100側のクロック信号CLKCの2
つ目の立ち上がりでデータを読み書きしようとすると、
メモリライトについては問題ないものの、メモリリード
については、データバス上の有効データが既に消滅して
いることがあり得る。このタイミングのズレを、図4下
欄にそれぞれ示した。
【0025】図4からも明らかなように、システムバス
側のバーストレディ信号BRDYのタイミングを一律に
変更するだけでは、メモリリートおよびライトを共に確
実に行なうことはできない。そこで、図3に示したタイ
ミング制御回路3bにより、メモリリードの場合とメモ
リライトの場合とで、タイミングの異なる信号をデータ
セレクタ86により選択し、これを高速処理装置100
側のプロセッサ3にバーストレディ信号BRDYとして
出力しているのである。また、バーストモードでデータ
転送が行なわれる場合には、1回目のアクセス時にのみ
アドレス信号がアドレスバスに出力され、その後の3バ
イト分のアクセスについてはアドレス信号は省略され
る。そこで、バーストモードでの読み書きのタイミング
を、バーストカウンタ81,有効NA検出回路83によ
り検出し、バーストモードでも、リードサイクルとライ
トサイクルで異なるタイミングでバーストレディ信号B
RDYが、プロセッサ3に与えられるようにしているの
である。
【0026】図4中段には、タイミング制御回路3bに
より、リードサイクルとライトサイクルとにおいて異な
るタイミングでプロセッサ3に与えられるバーストレデ
ィ信号BRDYを、示した。図示するように、本実施例
のタイミング制御回路3bにより、バーストレディ信号
BRDYは、リードサイクルでは早いタイミングで、他
方ライトサイクルでは遅いタイミングで、プロセッサ3
に出力されている。したがって、図4に示したサイクル
Pでは、プロセッサ3は、RAM25から、クロック信
号CLKBの最初の立ち上がりでデータを読み込み、ク
ロック信号のCLKBの2番目の立ち上がりでデータを
書き込んだものとして、それぞれ処理を行なう。なお、
システム側のクロック信号CLKBと高速処理装置10
0側のクロック信号CLKCとの関係を考えると、サイ
クルQでは、図4の右側に示したように、メモリリー
ド、メモリライトとも、同じタイミングでアクセスする
ことが可能である。したがって、この場合には、バース
トレディ信号BRDYは、その位相を前後する必要はな
い。
【0027】そこで、次に、これらの信号を生成してい
るタイミング制御回路3bの詳細について、図5ないし
図8を用いて説明する。図5は、これらの回路で用いら
れる内部処理用のクロック信号の関係を示すタイミング
チャートである。まず、タイミング制御回路3b内で用
いられるこれらのクロック信号について説明する。図示
するように、タイミング制御回路3bには、システムバ
ス側のクロック信号CLKB(66MHz)と、クロッ
ク逓倍回路3aにより1.5逓倍された100MHzの
クロック信号CLKCとが、入力されている。タイミン
グ制御回路3b内では、これらのクロック信号を基に、
周期がクロック信号CLKBの1.5倍で、ハイレベル
に保持される期間が等しいクロック信号CP1、このク
ロック信号CP1とは、位相が1/3ずれただけのクロ
ック信号CP2、同じく更に位相が1/3ずれたクロッ
ク信号CP3が生成されている。また、クロック信号C
LKBとは周期が1.5倍でデューティ50パーセント
のクロック信号BP1も生成されている。これらのクロ
ック信号は、図6ないし図8に示した回路の各部で利用
されている。図6ないし図8に示した回路は、全体とし
て、図4に示したバーストレディ信号BRDYを生成し
ている。
【0028】本実施例の高速処理装置100のタイミン
グ制御回路3bは、プロセッサ3のクロック信号CLK
Cが100MHzと高速であることから、論理ゲートの
組合わせにより構成している。もとより、これらの回路
は、ゲートアレイや高速のPLAを用いて構成すること
も容易である。図6に示した回路131は、システムバ
スからのバーストレディ信号BRDYを、メモリリード
/メモリライトの別およびシステムバス側のクロック信
号CLKBと高速処理装置100側のクロック信号CL
KCとの関係から、メモリリードとメモリライトで異な
る位相のバーストレディ信号BRDYを生成し、これを
プロセッサ3のバーストレディ端子(図3参照)に出力
している。なお、図において、「CP1」「CP2」
「CP3」「BP1」などは、図5に示した関係を有す
るクロック信号である。また、図における「MODE1
5」は、この高速処理装置100を1.5倍速で用いる
場合にアクティブに設定される信号である。図6に示し
た回路は、「MODE2」という信号端子も備えてお
り、こちらをアクティブにした場合には、倍速モードで
動作するようになっている。図6に示した回路におい
て、「MEM_READ」という信号は、図7に示した
回路により生成される。この信号は、プロセッサ3によ
るアクセスが、図4に示したサイクルPの場合であって
かつメモリリードサイクルであるときアクティブとなる
信号である。
【0029】なお、図6の下欄に示された独立の回路1
32は、リセット信号を生成している回路であり、シス
テムバス側からのリセット信号RESETまたはシステ
ムバス側からのバックオフ信号BOFF(バスをフロー
ティング状態に遷移させる信号)により、信号RESE
T_BNを生成している。この信号RESET_BN
は、図7に示す回路に出力され、バースト信号BURS
Tを作り出している回路を最終段のD型フリップフロッ
プのリセット端子Rに接続されている。バースト信号B
URSTは、バーストモードであることを示す信号であ
り、システムがリセットされたりバス要求を受けてフロ
ーティング状態となった場合には、バーストモードの途
中であっても、バーストモードは一旦終了するからであ
る。
【0030】次に、図7に示した回路について説明す
る。図7に示した回路は、記述したメモリリード信号M
EM_READとバースト信号BURST、更にバース
トレディ終了信号BRDY_ENDを生成している回路
である。これらの信号について簡単に説明する。メモリ
リード信号MEM_READは、図7上部に示した回路
141により、メモリ・IOアクセス信号M/IOや、
ライト・リード信号W/Rなどに基づいて生成される。
この信号MEM_READは、基本的に、メモリに対す
るアクセスでありかつプロセッサ3からのデータの読み
出しの場合にアクティブとなる信号である。この条件に
加えて、キャッシュメモリ22へのアクセスを示すプロ
セッサ側からのキャッシュ信号CACHEと、システム
側からのキャッシュイネーブル信号KENとを、監視す
ることにより、バースト信号BURSTが生成される。
キャッシュ信号CACHEは、キャッシャプル・アクセ
ス、即ちキャッシュメモリ22との間でアクセス可能で
あれば、キャッシュメモリ22との間でアクセスするこ
とを指示する信号であり、プロセッサ3からの読み出し
の場合には、このキャッシュ信号CACHEを受けてシ
ステム側がキャッシュイネーブル信号KENを出力しプ
ロセッサ3がこれを認識した場合には、32バイトのバ
ーストリードサイクルが起動される。他方、プロセッサ
3からの書き込みの場合には、プロセッサ3は、その書
込サイクルが修正されたキャッシュメモリの内容書き戻
すライトバックサイクルであることを示すための、キャ
ッシュ信号CACHEをアクティブにする。したがっ
て、バースト信号BURSTは、上記の4つの信号とバ
ーストレディ信号BRDYの反転信号BRDY_CNを
監視し、他の回路がバースト中である場合に、アクティ
ブとなる。
【0031】なお、これらの回路には、ステータスラッ
チ信号ST_LTがそれぞれ入力されている。このステ
ータスラッチ信号ST_LTは、図8の下部の回路15
1で生成されており、システム側からのネクストアドレ
ス信号NAおよび有効ネクストアドレス信号NA_EN
Bがアクティブで、アドレスストローブ信号ADSがイ
ンアクティブの場合であって、入力された高速処理装置
100側クロック信号CLKCによりセットされ、その
後は、バーストレディ終了信号BRDY_ENDが出力
されるまでの間、その状態に保たれる。バーストレディ
終了信号BRDY_ENDがアクティブになると、次の
クロック信号CLKCにより、リセットされる。したが
って、このステータスラッチ信号ST_LTにより、バ
ーストモードが終了すると、上記の検出信号は、それぞ
れ初期状態に戻ることになる。
【0032】また、上述した有効ネクストアドレス信号
NA_ENBは、システム側が出力するネクストアドレ
ス信号NAが有効な信号として扱って良いことを示す信
号である。ネクストアドレス信号NAは、パイプライン
処理において別のバスサイクルを受け付ける準備をがで
きていることを示す信号であり、プロセッサ3は、最大
2サイクルまで同時にバスサイクルを実行可能である
が、場合によっては、システム側が出力したネクストア
ドレス信号NAを有効にサンプリングできない場合があ
り得る。そこで、ネクストアドレス信号が有効にサンプ
リングされことを、この信号により検出しているのであ
る。このため、図8中程の回路152に示したように、
まずパイプラインのP1サイクルにおけるネクストアド
レス信号NAを検出しておき、この信号P1_ST_N
Aを用いて、図8上部の回路153に示したように、ネ
クストアドレス信号NAの検出をパイプラインのP1ス
テートとP2ステートを区別して検出し、両方ともふさ
がっている場合には、有効ネクストアドレス信号NA_
ENBを、インアクティブにセットするものとしてい
る。
【0033】こうしてバーストレディ信号BRDYやバ
ースト信号BURSTが生成されるが、このとき図7下
段に示した回路143により、バーストモードにおい
て、4つのバーストレディ信号BRDYに相当する信号
がカウントされる。図7下段の回路143が、図3のバ
ーストカウンタ81に相当する。この回路は、バースト
レディ信号の確立をバーストレディ信号BRDYの反転
信号BRDY_CNにより、他方、バースト状態が継続
していることをバースト信号BURSTにより、それぞ
れ検出し、その状態がクロック信号CLKCの4クロッ
ク分継続することを、二つのフリップフロップを用いて
検出し、4クロック分継続した後、バーストレディ終了
信号BRDY_ENDとして出力している。
【0034】以上、図6ないし図8を用いて説明した回
路により、図4に示したように、システム側(マザーボ
ード側)のクロック信号CLKBと高速処理装置100
側のクロック信号CLKCとが、符号Pの関係にある場
合に、プロセッサ3が、RAM25からデータを読みと
る際には、バーストレディBRDYは、クロック信号C
LKCの最初の立ち上がりで有効とされ、データを書き
込む際には、2番の立ち上がりで有効とされる。この結
果、データバスにデータが有効に確立している期間が早
期に終了するデータのリードサイクルでも、問題なくデ
ータの授受を行なうことができる。この結果、1.5逓
倍というクロック周波数の逓倍を行なう高速処理装置1
00であっても、マザーボード側のRAM25やキャッ
シュメモリ22のアクセスをプロセッサ3を過剰に待た
せることなく行なうこどができる。
【0035】即ち、本実施例の高速処理装置100によ
れば、マザーボード側のクロック信号CLKBの周波数
が66MHzの場合に、動作周波数100MHzのプロ
セッサ3をオーバースペックの133MHz(2倍速)
で動作させる必要がなく、定格の100MHz(1.5
倍速)で動作させることができるのである。この結果、
システムの安定性が高まるだけでなく、従来2倍速で動
作させるために行なっていた選別の作業やその結果生じ
るプロセッサの歩留まりの低下を改善することができ
る。
【0036】なお、理解の便を図って、以上の高速処理
装置100のリード・ライトサイクルについては、通常
のサイクルを例に挙げて、図4により説明したが、上記
の図6ないし図8の回路は、バーストモードでのリード
・ライトサイクルにも正しく動作する。バーストモード
での動作を考慮しなければ、図6ないし図8の回路は、
大幅に簡略化するこどがてきる。バーストモードでのデ
ータの読み取り、即ちバーストリードの場合の各信号の
タイミングと、パイプライン処理を伴う場合のバースト
リード(即ち、パイプラインバーストリード)の場合の
各信号のタイミングを、図9に例示した。尚、図におい
て、「#」は、その信号がロウアクティブであることを
示している。図示したバーストリードでは、データの転
送は、連続する4つのアドレスについて連続して行なわ
れる。
【0037】図9に示したように、プロセッサ3がリー
ドサイクルにおいてアドレスストローブ信号ADSを確
立したとき(タイミングT11)、システム側からキャ
ッシュ信号CACHE出力されていると、システム側は
バーストモードによりアクセスであると認識して、バー
ストレディ信号BRDYを返すか、ネクストアドレス信
号NAを確立すると共に、キャッシュイネーブル信号K
ENを確立する(タイミングT12)。このとき、プロ
セッサ3は、キャッシュイネーブル信号KENを検出す
ると、バーストリードサイクルであると認識して、4つ
のバーストレディ信号を期待する。そこで、この4つの
バーストレディ信号に相当する期間を図7下部のカウン
タにより検出しているのである。かかるサイクルでは、
バーストモードおよびパイプラインバーストモードにお
いても、バーストレディ信号BRDYは、早いタイミン
グでプロセッサ3に与えられ、無駄な遅延なく、データ
の読み取りが行なわれる。
【0038】他方、バーストモードでのデータの書き込
みの一例を図10に示した。プロセッサ3は、アドレス
ストローブ信号ADSを確立したときにシステム側から
キャッシュ信号CACHEが出力されていると(タイミ
ングT21)、システム側は、キャッシュメモリ22へ
のデータの書き戻し、いわゆるライトバックモードであ
ると判断し、バーストレディ信号BRDYを4回出力す
る。この動作も、タイミング制御回路3b(詳しくは図
6ないし図8参照)により検出される。この場合でも、
システム側のクロック信号CLKBを1.5逓倍したク
ロック信号CLKCにより動作する高速処理装置100
のプロセッサ3は、無駄な待ち時間を生じることなく、
確実にデータをキャッシュメモリ22に書き戻すことが
でぎる。上述したバーストモードでは、通常ならば1回
のデータ転送には2クロック必要であって4回分のデー
タの転送に2×4クロック必要となるデータ転送が、最
短5クロックで可能となる。
【0039】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えばクロック信号を2.5倍など他の非整数倍の
周波数に逓倍する構成、タイミング制御回路3bをゲー
トアレイなどで実現した構成、クロック逓倍回路3aを
PLL回路などで実現した構成など、本発明の要旨を逸
脱しない範囲内において、種々なる態様で実施し得るこ
とは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である高速処理装置100を
装着したコンピュータの内部構成を示すブロック図であ
る。
【図2】高速処理装置100の外形を示す正面図であ
る。
【図3】高速処理装置100におけるプロセッサ3周辺
の回路を示す回路図である。
【図4】本実施例の高速処理装置100のプロセッサ3
の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図5】高速処理装置100側の回路で用いられる各ク
ロック信号の関係を示すタイミングチャートである。
【図6】タイミング制御回路3bの構成の一部を示す構
成説明図である。
【図7】タイミング制御回路3bの構成の他の一部を示
す構成説明図である。
【図8】タイミング制御回路3bの構成の他の一部を示
す構成説明図である。
【図9】バーストモードでのデータの読み取りサイクル
における各信号のタイミングを示すタイミングチャート
である。
【図10】バーストモードでのデータの書き込みサイク
ルにおける各信号のタイミングを示すタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
2…ソケット 3…プロセッサ 3a…クロック逓倍回路 3b…タイミング制御回路 3c…バス制御回路 5…クロック回路 10…コンピュータ 12…HOSTバス 13…PCIバス 14…ISAバス 22…キャッシュメモリ 25…RAM 26…MTXC 32…PIIX 33…CRTC 34…CRT 35…PCIスロット 36…ハードディスク 37…CD−ROM 38…USBコネクタ 40…信号変換用基板 41…BIOS 43…FDD 45…キーボード 47…オーディオ回路 48…マイク 49…スピーカ 50…回路用基板 60…ヒートシンク 70…空冷用ファン 81…バーストカウンタ 83…有効NA検出回路 85…メモリリード検出回路 86…データセレクタ 88…リードタイミング生成回路 89…ライトタイミング生成回路 100…高速処理装置 ADS…アドレスストローブ信号 BOFF…バックオフ信号 BP1…クロック信号 BRDY…バーストレディ信号 BRDY_END…バーストレディ終了信号 BURST…バースト信号 CACHE…キャッシュ信号 CLKB…システム側クロック信号 CLKC…高速処理装置側クロック信号 CP1〜CP3…クロック信号 KEN…キャッシュイネーブル信号 MEM_READ…メモリリード信号 NA…ネクストアドレス信号 NA_ENB…有効ネクストアドレス信号 RESET…リセット信号 ST_LT…ステータスラッチ信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マザーボード上の第1のプロセッサに代
    替して使用される第2のプロセッサを搭載した高速処理
    装置であって、 前記第1のプロセッサに付与される第1のクロック信号
    を非整数倍に逓倍した第2のクロック信号を、前記第2
    のプロセッサのクロック信号とする高速クロック信号出
    力手段と、 前記第2のプロセッサがデータリード状態にあるかデー
    タライト状態にあるかを、前記マザーボード上のバス信
    号から判断するリード・ライト判断手段と、 該リード・ライト判断手段によりデータリード状態であ
    ると判断され、前記第1のクロック信号に基づくデータ
    リードのタイミングより早い時点に前記第2のクロック
    信号のデータリードのタイミングがあるとき、当該早い
    時点の前記第2のクロック信号のデータリードのタイミ
    ングで前記第2のプロセッサをアクセスさせるタイミン
    グ信号を生成する第1のタイミング生成手段と、 前記リード・ライト判断手段によりデータライト状態で
    あると判断され、前記第1のクロック信号に基づくデー
    タライトのタイミングより遅い時点に前記第2のクロッ
    ク信号のデータライトのタイミングがあるとき、当該遅
    い時点の前記第2のクロック信号のデータライトのタイ
    ミングで前記第2のプロセッサをアクセスさせるタイミ
    ング信号を生成する第2のタイミング生成手段と、 を備えた高速処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2のタイミング生成手段
    は、第2のプロセッサがマザーボードとの間でアドレス
    指定を省略して連続的なデータリードまたはデータライ
    トを行うときに作動する請求項1記載の高速処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008152779A (ja) * 2006-12-13 2008-07-03 Arm Ltd マスタとスレーブとの間でのデータ転送のためのデータ処理装置および方法
WO2014013576A1 (ja) * 2012-07-18 2014-01-23 富士通株式会社 タイミング調整装置、タイミング調整回路およびタイミング調整方法

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