JP2000328769A - 建築用装飾物およびその製造方法 - Google Patents

建築用装飾物およびその製造方法

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JP2000328769A
JP2000328769A JP14047199A JP14047199A JP2000328769A JP 2000328769 A JP2000328769 A JP 2000328769A JP 14047199 A JP14047199 A JP 14047199A JP 14047199 A JP14047199 A JP 14047199A JP 2000328769 A JP2000328769 A JP 2000328769A
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raw material
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Heikichi Sasao
尾 兵 吉 笹
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HORUDAA WAN KK
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化により建築用装飾物の取付けや運搬を
容易にするとともに、柔軟性および強度を向上させてク
ラックの発生をなくし、釘打ちによる取付けを可能にし
た建築用装飾物およびその製造方法を提供することにあ
る。 【解決手段】 建築用装飾物1cにおいて、発泡粉入り
組成物を第1原料とし、以下の組成からなる組成物を第
2原料とし、 充填材 75〜85重量% 水性アクリル系バインダ 15〜20重量% 水性分散剤 4〜8重量% 水 残部 第1原料に対し第2原料を5〜60重量%の割合で配合
して混練により得た水性スラリまたはペースト状の第3
の組成物7が、発泡材からなる所定形状のベース2の表
面に張ったグラスファイバーメッシュ3の上に塗布され
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バルコニー等の
支柱上部や梁の装飾に用いる建築用装飾物およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、バルコニー等の支柱上部
や梁の装飾に用いる装飾物の成形に際し、まず型を製作
し、この型に流し込む原料として石膏を用い、これを型
に流し込んで所定の形状に建築用装飾物を成形すると共
に、これをバルコニー等の支柱上部や梁の所定の位置に
取り付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の建築用
装飾物および製造方法では、型に流し込む原料として石
膏を用いているので、重量が大であり、建築用装飾物の
取付けや運搬に多くの人手と手間が必要とし、取付けや
運搬が困難であるという欠点があった。また、石膏で
は、強度が小さく、柔軟性に欠けるため、僅かの衝撃で
建築用装飾物にクラックが発生してしまうという問題が
あった。このため、釘打ちによる取付けが不可能であ
り、取付性が悪いという問題があった。そこで、この発
明は、上記問題点に着目してなされたものであり、その
目的は、軽量化により建築用装飾物の取付けや運搬を容
易にするとともに、柔軟性および強度を向上させてクラ
ックの発生をなくし、釘打ちによる取付けを可能にした
建築用装飾物およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のうち、請求項1の発明は、建築用装飾物において、
セメント、フライアッシュ、アクリル系バインダおよび
水を配合し、またはこれらにグラスファイバおよび/ま
たはメッシュグラスファイバを配合して混練により得た
水性スラリまたはペースト状の組成物が、発泡材からな
る所定形状のベースの表面に張ったグラスファイバーメ
ッシュの上に塗布されたことを特徴する。この発明で
は、フライアッシュの配合により強度を増大させ、アク
リル系バインダの配合により接合性を向上させることが
できる。また、グラスファイバにより柔軟性および強度
を向上させてクラックの発生を無くし、立体状の建築用
装飾物を効果的に成形することができる。また、メッシ
ュグラスファイバにより柔軟性および強度を向上させて
クラックの発生を無くし、板状の建築用装飾物を効果的
に成形することができる。この結果、釘打ちによる取付
けを可能にし、取付性を向上させることができる。
【0005】また、請求項2の発明は、建築用装飾物に
おいて、請求項1の組成物に発泡粉を組成物に対し0.
3〜0.6重量%配合して混練により得た水性スラリま
たはペースト状の発泡粉入り組成物が、発泡材からなる
所定形状のベースの表面に張ったグラスファイバーメッ
シュの上に塗布されたことを特徴とする。この発明で
は、発泡粉入り組成物を発泡材からなる所定形状のベー
スの表面に塗布したので、軽量化によりベースの表面へ
の塗布作業を容易にし、建築用装飾物の取付けや運搬を
容易にすることができる。また、発泡粉による凹凸形状
により、ベースの表面への食い付きを良好にし、接合性
を向上させることができる。
【0006】また、請求項3の発明は、建築用装飾物に
おいて、請求項2の発泡粉入り組成物を第1原料とし、
以下の組成からなる組成物を第2原料とし、 充填材 75〜85重量% 水性アクリル系バインダ 15〜20重量% 水性分散剤 4〜8重量% 水 残部 第1原料に対し第2原料を5〜60重量%の割合で配合
して混練により得た水性スラリまたはペースト状の第3
の組成物が、発泡材からなる所定形状のベースの表面に
張ったグラスファイバーメッシュの上に塗布されたこと
を特徴とする。この発明では、発泡粉による凹凸形状
と、接合材としての機能との相互作用により、接合性を
より一層良好にし、薄塗り仕上げを行うことができる。
ベースの表面にグラスファイバーメッシュを介して第3
の組成物を積層した場合、下層への食い付きをより一層
良好にし、接合性をより一層向上させることができる。
【0007】また、請求項4の発明は、建築用装飾物に
おいて、仕上げ材として、不燃性の仕上げ材を用いて塗
布したことを特徴とする。この発明では、仕上げ材とし
て、不燃性の仕上げ材を用いて塗布したので、不燃性を
向上させることができる。
【0008】また、請求項5の発明は、建築用装飾物の
製造方法において、発泡材からなる所定形状のベースを
製作する工程と、ベースの表面にグラスファイバーメッ
シュを張る工程と、セメント、フライアッシュ、アクリ
ル系バインダおよび水を配合し、またはこれらにグラス
ファイバおよび/またはメッシュグラスファイバを配合
して混練により得た水性スラリまたはペースト状の組成
物を前記グラスファイバーメッシュの上に塗布する工程
とを備えたことを特徴とする。この発明では、フライア
ッシュの配合により強度を増大させ、アクリル系バイン
ダの配合により接合性を向上させることができる。ま
た、グラスファイバにより柔軟性および強度を向上させ
てクラックの発生を無くし、立体状の建築用装飾物を効
果的に成形することができる。また、メッシュグラスフ
ァイバにより柔軟性および強度を向上させてクラックの
発生を無くし、板状の建築用装飾物を効果的に成形する
ことができる。この結果、釘打ちによる取付けを可能に
し、取付性を向上させることができる。
【0009】また、請求項6の発明は、建築用装飾物の
製造方法において、発泡材からなる所定形状のベースを
製作する工程と、このベースの表面にグラスファイバー
メッシュを張る工程と、請求項5の組成物に発泡粉を組
成物に対し0.3〜0.6重量%配合して混練により得
た水性スラリまたはペースト状の発泡粉入り組成物を前
記グラスファイバーメッシュの上に塗布する工程とを備
えたことを特徴とする。この発明では、発泡粉入り組成
物を発泡材からなる所定形状のベースの表面に塗布した
ので、軽量化によりベースの表面への塗布作業を容易に
し、建築用装飾物の取付けや運搬を容易にすることがで
きる。また、発泡粉による凹凸形状により、ベースの表
面への食い付きを良好にし、接合性を向上させることが
できる。
【0010】また、請求項7の発明は、建築用装飾物の
製造方法において、発泡材からなる所定形状のベースを
製作する工程と、このベースの表面にグラスファイバー
メッシュを張る工程と、請求項6の発泡粉入り組成物を
第1原料とし、以下の組成からなる組成物を第2原料と
し、 充填材 75〜85重量% 水性アクリル系バインダ 15〜20重量% 水性分散剤 4〜8重量% 水 残部 第1原料に対し第2原料を5〜60重量%の割合で配合
して混練により得た水性スラリまたはペースト状の第3
の組成物を前記グラスファイバーメッシュの上に塗布す
る工程とを備えたことを特徴とする。この発明では、発
泡粉による凹凸形状と、接合材としての機能との相互作
用により、接合性をより一層良好にし、薄塗り仕上げを
行うことができる。したがって、ベースの表面にグラス
ファイバーメッシュを介して第3の組成物を積層した場
合、下層への食い付きをより一層良好にすることができ
る。
【0011】また、請求項8の発明は、建築用装飾物の
製造方法において、仕上げ材として、不燃性の仕上げ材
を用いて塗布する工程を備えたことを特徴とする。この
発明では、仕上げ材として、不燃性の仕上げ材を用いて
塗布する工程により、不燃性を向上させることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は実
施の形態1に係る建築用装飾物の外観構成を示す斜視
図、図2は図1のA−A矢視断面図である。実施の形態
1に係る建築用装飾物1aは、バルコニー等の支柱上部
や梁の装飾に用いるもので、発泡材からなる所定形状の
ベース2の表面に張ったグラスファイバーメッシュ3の
上に、下記(1)〜(4)のいずれかの組成で配合して
混練により得た水性スラリまたはペースト状の組成物5
を塗布し、この組成物5の上に装飾仕上げ材4を塗布し
たものである。 (1)セメント 60〜75重量% フライアッシュ 8〜18重量% アクリル系バインダ 0.1〜0.4重量% 水 残部 (2)セメント 60〜75重量% フライアッシュ 8〜18重量% アクリル系バインダ 0.1〜0.4重量% グラスファイバ 0.2〜0.6重量% 水 残部 (3)セメント 60〜75重量% フライアッシュ 8〜18重量% アクリル系バインダ 0.1〜0.4重量% メッシュグラスファイバ 0.2〜0.6重量% 水 残部 (4)セメント 60〜75重量% フライアッシュ 8〜18重量% アクリル系バインダ 0.1〜0.4重量% グラスファイバ 0.2〜0.6重量% メッシュグラスファイバ 0.2〜0.6重量% 水 残部
【0013】前記組成成分のうち、フライアッシュは、
従来の無機微粒子フィラの代わりとして使用される微小
球状体である。このフライアッシュは石炭灰であり、有
機質が燃焼し、シリカ(SiO)を主成分とし、極め
て均質で微小球状化したもので、耐熱温度は約1400
℃である。このフライアッシュは骨材としての機能を発
揮し、強度を増大させることができる。前記グラスファ
イバは糸状のものであり、柔軟性および強度を向上させ
てクラックの発生を無くし、立体状の建築用装飾物1a
を効果的に成形することができる。また、メッシュグラ
スファイバはメッシュ状のものであり、柔軟性および強
度を向上させてクラックの発生を無くし、板状の建築用
装飾物1aを効果的に成形することができる。この結
果、釘打ちによる取付けを可能にし、取付性を向上させ
ることができる。
【0014】(実施の形態2)図1は実施の形態2に係
る建築用装飾物の外観構成を示す斜視図、図2はA−A
矢視断面図である。実施の形態2に係る建築用装飾物1
bは、前記実施の形態1の組成物5に発泡スチロールな
どの発泡粉を組成物5に対し0.3〜0.6重量%配合
して混練により得た水性スラリまたはペースト状の発泡
粉入り組成物6を用い、この発泡粉入り組成物6を、発
泡材からなる所定形状のベース2の表面に張ったグラス
ファイバーメッシュ3の上に塗布したものである。この
ように、発泡粉入り組成物6を発泡材からなる所定形状
のベース2の表面に塗布したので、軽量化によりベース
2の表面への塗布作業を容易にし、建築用装飾物1bの
取付けや運搬を容易にすることができる。また、発泡粉
による凹凸形状により、ベース2の表面への食い付きを
良好にし、接合性を向上させることができる。
【0015】(実施の形態3)図1は実施の形態3に係
る建築用装飾物の外観構成を示す斜視図、図2はA−A
矢視断面図である。実施の形態3に係る建築用装飾物1
cは、前記実施の形態2の発泡粉入り組成物6を第1原
料とし、以下の組成からなる組成物を第2原料とし、 充填材 75〜85重量% 水性アクリル系バインダ 5〜20重量% 水性分散剤 4〜8重量% 水 残部 第1原料に対し第2原料を5〜60重量%の割合で配合
して混練により得た水性スラリまたはペースト状の第3
の組成物7が、発泡材からなる所定形状のベース2の表
面に張ったグラスファイバーメッシュ3の上に塗布され
たことを特徴とする。このように、発泡粉による凹凸形
状と、接合材としての機能との相互作用により、接合性
をより一層良好にし、薄塗り仕上げを行うことができ
る。
【0016】(実施の形態4)図3は、実施の形態4に
係る建築用装飾物を示す断面図である。実施の形態4に
係る建築用装飾物1dは、ベース2の表面にグラスファ
イバーメッシュ3を介して第3の組成物7を二重に積層
したものである。この場合、発泡粉による凹凸形状と、
接合材としての機能との相互作用により、下層への食い
付きをより一層良好にし、接合性を向上させることがで
きる。
【0017】(実施の形態5)図4は、実施の形態5に
係る建築用装飾物の製造方法を示す斜視図、図5は、実
施の形態5に係る建築用装飾物の製造方法の手順を示す
工程図である。実施の形態4に係る建築用装飾物の製造
方法は、発泡材からなる所定形状のベース2を製作する
工程(S1)と、ベース2の表面にグラスファイバーメ
ッシュ3を張る工程(S2)と、前記グラスファイバー
メッシュ3の上に、下記(1)〜(4)のいずれかの組
成で混練により得た水性スラリまたはペースト状の組成
物5を塗布する工程(S3)とを備えたことを特徴とす
る。 (1)セメント 60〜75重量% フライアッシュ 8〜18重量% アクリル系バインダ 0.1〜0.4重量% 水 残部 (2)セメント 60〜75重量% フライアッシュ 8〜18重量% アクリル系バインダ 0.1〜0.4重量% グラスファイバ 0.2〜0.6重量% 水 残部 (3)セメント 60〜75重量% フライアッシュ 8〜18重量% アクリル系バインダ 0.1〜0.4重量% メッシュグラスファイバ 0.2〜0.6重量% 水 残部 (4)セメント 60〜75重量% フライアッシュ 8〜18重量% アクリル系バインダ 0.1〜0.4重量% グラスファイバ 0.2〜0.6重量% メッシュグラスファイバ 0.2〜0.6重量% 水 残部
【0018】建築用装飾物1aの製造を以下の手順で行
う。 (1)熱線からなるワイヤカッタで発泡スチロールなど
の発泡材を所定の形状に切削することにより、ベース2
を製作する(S1)。 (2)ベース2の表面にグラスファイバーメッシュ3を
張る(S2)。 (3)指定重量比で配合した組成物5をスコップにてよ
く撹拌する。粘度は水を足しながら調整し、スコップ又
はひしゃくでたれ流れるペースト状程度までよく混ぜ合
わせる。 (4)ペースト状の組成物5を吹き付け作業、コテ作業
を経てグラスファイバーメッシュ3の上に塗布する(S
3)。また、ローラを用いて塗布することもできる。 (5)乾燥を行う(S4)。熱又は風を与えると、早く
乾燥する。製品としての建築用装飾物1aを取り出し、
バリ取りを行う。ときには、寸法どうりカットを行う。
仕上げ工程、装飾仕上げ材4を塗布する塗装工程を経て
建築用装飾物1aの製造を終了する。
【0019】このように、フライアッシュを配合したの
で、強度を増大させることができ、アクリル系バインダ
の配合により接合性を向上させることができる。また、
グラスファイバにより柔軟性および強度を向上させてク
ラックの発生を無くし、立体状の建築用装飾物1aを効
果的に成形することができる。また、メッシュグラスフ
ァイバにより柔軟性および強度を向上させてクラックの
発生を無くし、板状の建築用装飾物1aを効果的に成形
することができる。この結果、釘打ちによる取付けを可
能にし、取付性を向上させることができる。
【0020】(実施の形態6)図4は、実施の形態6に
係る建築用装飾物の製造方法を示す斜視図、図5は、実
施の形態6に係る建築用装飾物の製造方法の手順を示す
工程図である。実施の形態4に係る建築用装飾物の製造
方法は、ベース2の表面に張ったグラスファイバーメッ
シュ3の上に発泡粉入り組成物6を塗布する工程(S
3)を備えたことを特徴とする。前記発泡粉入り組成物
6は、組成物5に発泡スチロールなどの発泡粉を組成物
5に対し0.3〜0.6重量%配合して混練により得た
水性スラリまたはペースト状のものである。
【0021】建築用装飾物1bの製造に際し、図5に示
すように、まず、熱線からなるワイヤカッタで発泡スチ
ロールなどの発泡材を所定の形状に切削することによ
り、ベース2を製作する(S1)。次いで、ベース2の
表面にグラスファイバーメッシュ3を張る(S2)。そ
して、ペースト状の発泡粉入り組成物6を吹き付け作
業、コテ作業を経てグラスファイバーメッシュ3の上に
塗布する(S3)。その後、乾燥を行う(S4)。製品
としての建築用装飾物1bを取り出し、バリ取りを行
う。ときには、寸法どうりカットを行う。仕上げ工程、
装飾仕上げ材4を塗布する塗装工程を経て建築用装飾物
1bの製造を終了する。
【0022】このように、発泡粉入り組成物6を発泡材
からなる所定形状のベース2の表面に塗布したので、軽
量化によりベース2の表面への塗布作業を容易にし、建
築用装飾物1bの取付けや運搬を容易にすることができ
る。また、発泡粉による凹凸形状により、ベース2の表
面への食い付きを良好にし、接合性を向上させることが
できる。
【0023】(実施の形態7)図4は、実施の形態7に
係る建築用装飾物の製造方法を示す斜視図、図5は、建
築用装飾物の製造方法の手順を示す工程図である。実施
の形態7に係る建築用装飾物の製造方法は、ベース2の
表面に張ったグラスファイバーメッシュ3の上に第3の
組成物7を塗布する工程(S3)を備えたことを特徴と
する。前記発泡粉入り組成物6を第1原料とし、以下の
組成からなる組成物を第2原料とし、 充填材 75〜85重量% 水性アクリル系バインダ 15〜20重量% 水性分散剤 4〜8重量% 水 残部 第3の組成物7は、第1原料に対し第2原料を5〜60
重量%の割合で配合して混練により得た水性スラリまた
はペースト状のものである。建築用装飾物1cの製造手
順については、実施の形態6と略同様であるので、その
説明を省略する。
【0024】このように、発泡粉による凹凸形状と、接
合材としての機能との相互作用により、接合性をより一
層良好にし、薄塗り仕上げを行うことができる。図3に
示すように、ベース2の表面にグラスファイバーメッシ
ュ3を介して第3の組成物7を二重に積層した場合、下
層への食い付きをより一層良好にすることができる。
【0025】(実施の形態8)実施の形態8に係る建築
用装飾物およびその製造方法は、仕上げ材として、不燃
性の仕上げ材を用いて塗布したことを特徴とする。前記
不燃性の仕上げ材は、不燃材、セメントおよび第3の組
成物を2:2:1の割合で配合して混練により得た水性
スラリまたはペースト状のものである。前記不燃材は、
セメント、珪藻土、カーボンおよび第3の組成物を1
0:1:1:5の割合で配合したものである。この実施
の形態8によれば、仕上げ材として、不燃性の仕上げ材
を用いて塗布したので、不燃性を向上させることができ
る。
【0026】(実施の形態1〜4の変形形態)図6は、
変形形態に係る建築用装飾物であって、ビルの外壁の建
築用装飾物に適用した斜視図である。変形形態に係る建
築用装飾物1は、発泡スチロール製のベース2を直方体
に形成し、側面8と、正面9とを実施の形態5〜6の製
造方法を用いて塗布したものである。外壁に出入口10
を囲むように、建築用装飾物1が外壁に接着剤で取り付
けられている。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のうち、請求項1の発明によれば、建築用装飾物におい
て、フライアッシュの配合により強度を増大させ、アク
リル系バインダの配合により接合性を向上させることが
できる。また、グラスファイバにより柔軟性および強度
を向上させてクラックの発生を無くし、立体状の建築用
装飾物を効果的に成形することができる。また、メッシ
ュグラスファイバにより柔軟性および強度を向上させて
クラックの発生を無くし、板状の建築用装飾物を効果的
に成形することができる。この結果、釘打ちによる取付
けを可能にし、取付性を向上させることができる。
【0028】また、請求項2の発明によれば、建築用装
飾物において、発泡粉入り組成物を発泡材からなる所定
形状のベースの表面に塗布したので、軽量化によりベー
スの表面への塗布作業を容易にし、建築用装飾物の取付
けや運搬を容易にすることができる。また、発泡粉によ
る凹凸形状により、ベースの表面への食い付きを良好に
し、接合性を向上させることができる。
【0029】また、請求項3の発明によれば、建築用装
飾物において、発泡粉による凹凸形状と、接合材として
の機能との相互作用により、接合性をより一層良好に
し、薄塗り仕上げを行うことができる。したがって、ベ
ースの表面にグラスファイバーメッシュを介して第3の
組成物を積層した場合、下層への食い付きをより一層良
好にすることができる。
【0030】また、請求項4の発明によれば、建築用装
飾物において、仕上げ材として、不燃性の仕上げ材を用
いて塗布したので、不燃性を向上させることができる。
【0031】また、請求項5の発明によれば、建築用装
飾物の製造方法において、フライアッシュの配合により
強度を増大させ、アクリル系バインダの配合により接合
性を向上させることができる。また、グラスファイバに
より柔軟性および強度を向上させてクラックの発生を無
くし、立体状の建築用装飾物を効果的に成形することが
できる。また、メッシュグラスファイバにより柔軟性お
よび強度を向上させてクラックの発生を無くし、板状の
建築用装飾物を効果的に成形することができる。この結
果、釘打ちによる取付けを可能にし、取付性を向上させ
ることができる。
【0032】また、請求項6の発明によれば、建築用装
飾物の製造方法において、発泡粉入り組成物を発泡材か
らなる所定形状のベースの表面に塗布したので、軽量化
によりベースの表面への塗布作業を容易にし、建築用装
飾物の取付けや運搬を容易にすることができる。また、
発泡粉による凹凸形状により、ベースの表面への食い付
きを良好にし、接合性を向上させることができる。
【0033】また、請求項7の発明によれば、建築用装
飾物の製造方法において、塗布に第3の組成物を用いた
ので、発泡粉による凹凸形状と、接合材としての機能と
の相互作用により、接合性をより一層良好にし、薄塗り
仕上げを行うことができる。したがって、ベースの表面
にグラスファイバーメッシュを介して第3の組成物を積
層した場合、下層への食い付きをより一層良好にするこ
とができる。
【0034】また、請求項8の発明によれば、建築用装
飾物の製造方法において、仕上げ材として、不燃性の仕
上げ材を用いて塗布する工程により、不燃性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1〜3に係る建築用装飾物の外観構
成を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】実施の形態4に係る建築用装飾物を示す斜視図
である。
【図4】実施の形態5〜7に係る建築用装飾物の製造方
法を示す斜視図である。
【図5】実施の形態5〜7に係る建築用装飾物の製造方
法の手順を示す工程図である。
【図6】実施の形態1〜4の変形形態に係る建築用装飾
物を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 建築用装飾物 2 ベース 3 グラスファイバーメッシュ 4 装飾仕上げ剤 5 組成物 6 発泡粉入り組成物 7 第3の組成物 8 側面 9 正面 10 出入口 S1 ベースを製作する工程 S2 グラスファイバーメッシュを張る工程 S3 塗布を行う工程 S4 乾燥を行う工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 28/02 C04B 28/02 38/08 38/08 C //(C04B 28/02 24:26 14:42 18:08) 111:30 Fターム(参考) 4F100 AA20H AE01A AG00A AG00C AR00B AS00A BA03 BA07 BA10A BA10C DG01A DG01C DJ01B EH46A GB07 JB05A JJ07A JL00 4G012 PA17 PA23 PA27 PB31 PC12 4G019 LA02 LA08 LB04 LC02 LD02 4G052 DA01 DB12 DB16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント、フライアッシュ、アクリル系
    バインダおよび水を配合し、またはこれらにグラスファ
    イバおよび/またはメッシュグラスファイバを配合して
    混練により得た水性スラリまたはペースト状の組成物
    が、発泡材からなる所定形状のベースの表面に張ったグ
    ラスファイバーメッシュの上に塗布されたことを特徴と
    する建築用装飾物。
  2. 【請求項2】 請求項1の組成物に発泡粉を組成物に対
    し0.3〜0.6重量%配合して混練により得た水性ス
    ラリまたはペースト状の発泡粉入り組成物が、発泡材か
    らなる所定形状のベースの表面に張ったグラスファイバ
    ーメッシュの上に塗布されたことを特徴とする建築用装
    飾物。
  3. 【請求項3】 請求項2の発泡粉入り組成物を第1原料
    とし、以下の組成からなる組成物を第2原料とし、 充填材 75〜85重量% 水性アクリル系バインダ 15〜20重量% 水性分散剤 4〜8重量% 水 残部 第1原料に対し第2原料を5〜60重量%の割合で配合
    して混練により得た水性スラリまたはペースト状の第3
    の組成物が、発泡材からなる所定形状のベースの表面に
    張ったグラスファイバーメッシュの上に塗布されたこと
    を特徴とする建築用装飾物。
  4. 【請求項4】 仕上げ材として、不燃性の仕上げ材を用
    いて塗布したことを特徴とする請求項1、2または3記
    載の建築用装飾物。
  5. 【請求項5】 発泡材からなる所定形状のベースを製作
    する工程と、ベースの表面にグラスファイバーメッシュ
    を張る工程と、セメント、フライアッシュ、アクリル系
    バインダおよび水を配合し、またはこれらにグラスファ
    イバおよび/またはメッシュグラスファイバを配合して
    混練により得た水性スラリまたはペースト状の組成物を
    前記グラスファイバーメッシュの上に塗布する工程とを
    備えたことを特徴とする建築用装飾物の製造方法。
  6. 【請求項6】 発泡材からなる所定形状のベースを製作
    する工程と、このベースの表面にグラスファイバーメッ
    シュを張る工程と、請求項5の組成物に発泡粉を組成物
    に対し0.3〜0.6重量%配合して混練により得た水
    性スラリまたはペースト状の発泡粉入り組成物を前記グ
    ラスファイバーメッシュの上に塗布する工程とを備えた
    ことを特徴とする建築用装飾物の製造方法。
  7. 【請求項7】 発泡材からなる所定形状のベースを製作
    する工程と、このベースの表面にグラスファイバーメッ
    シュを張る工程と、請求項6の発泡粉入り組成物を第1
    原料とし、以下の組成からなる組成物を第2原料とし、 充填材 75〜85重量% 水性アクリル系バインダ 15〜20重量% 水性分散剤 4〜8重量% 水 残部 第1原料に対し第2原料を5〜60重量%の割合で配合
    して混練により得た水性スラリまたはペースト状の第3
    の組成物を前記グラスファイバーメッシュの上に塗布す
    る工程とを備えたことを特徴とする建築用装飾物の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 仕上げ材として、不燃性の仕上げ材を用
    いて塗布する工程を備えたことを特徴とする請求項5、
    6または7記載の建築用装飾物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101532548B1 (ko) * 2013-03-18 2015-07-09 김찬진 질석분말을 도포한 불연직물 및 그 제조방법

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