JP2000327223A - 線材のコアレスパックの巻取り方法 - Google Patents
線材のコアレスパックの巻取り方法Info
- Publication number
- JP2000327223A JP2000327223A JP11140843A JP14084399A JP2000327223A JP 2000327223 A JP2000327223 A JP 2000327223A JP 11140843 A JP11140843 A JP 11140843A JP 14084399 A JP14084399 A JP 14084399A JP 2000327223 A JP2000327223 A JP 2000327223A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- roller
- winding
- coreless
- pack
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Winding Filamentary Materials (AREA)
- Guides For Winding Or Rewinding, Or Guides For Filamentary Materials (AREA)
- Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
Abstract
に、線材のばらけが生じにくいコアレスパック及びその
巻取り方法を提供する。 【解決手段】 トラバーサローラ1を介してスプールに
線材10を巻き取る線材のコアレスパックの巻取り方法で
ある。このトラバーサローラ1とスプールとの間に、ト
ラバーサローラ1と同期して往復動作する線材の押えロ
ーラ2を設ける。そして、押えローラ2により、トラバ
ーサローラ1の前後における線材10の屈曲方向とは逆方
向に線材10を屈曲させて巻き取る。トラバーサローラ1
における巻き癖とは逆方向の巻き癖を押えローラ2で付
与することにより、線材10が外周に広がるようなコアレ
スパックが容易に得られ、引き出し時に線材が内周にば
らけることを防止する。
Description
巻き付けて形成されたコアレスパックとその巻取り方法
に関するものである。
コアレスパックを形成することが行われている。コアレ
スパックの形成には、図5に示すようなスプール15が用
いられる。このスプール15は、両端につば16、17を有
し、中間に円錐台状の巻き胴18を有するドラム状のもの
である。図6に示すように、一方のつば17と巻き胴18と
は一体であるが、他方のつば16は巻き胴18から取り外し
できる。巻き胴18に線材を巻き付けた後、つば16を巻き
胴から取り外すと共に、つば17と一体の巻き胴18を巻き
付けられた線材から引抜けばコアレスパック19が得られ
る。
図7に示すように、線材20はトラバーサローラ21を介し
て直接スプール15へと巻き取られる。トラバーサローラ
21は巻き胴の軸方向に往復動作し、線材20をつば間に均
等に巻き付けさせる。そして、トラバーサローラ21の外
径は、通常巻き胴径よりも小さく構成されていた。
コアレスパック19の線材25は、図8に示すように、次工
程でコアレスパックの内周側から引き出される。このと
き、コアレスパック19の内周側に位置する線材25がばら
けて脱落し、線材25のもつれの要因となると言う問題が
あった。この問題は、コアレスパックにおける線材の自
由径が巻付け径よりも小さいことにより発生する。自由
径とは、少なくとも円を描く長さの線材を切り出して、
水平面上に自然放置したときにできる輪の直径のことで
ある。また、巻付け径とは、線材が巻付けられた個所の
直径のことである。
ーサローラの径よりも小さいため、巻き取られた線材
は、図9に示すように、巻付け径(破線表示)よりも小
さな自由径(実線表示)となる。そのため、コアレスパ
ックの内周側から線材を引き出す際、内周側に位置する
線材は自由径の状態に復帰しようとするため、線材の脱
落が生じるのである。
クから線材を引き出す際に、線材のばらけが生じにくい
コアレスパック及びその巻取り方法を提供することにあ
る。
ラバーサローラを介してスプールに線材を巻き取る線材
のコアレスパックの巻取り方法において、トラバーサロ
ーラとスプールとの間に、トラバーサローラと同期して
往復動作する線材の押えローラを設ける。そして、この
押えローラにより、トラバーサローラの前後における線
材の屈曲方向とは逆方向に線材を屈曲させて巻き取るこ
とを特徴とする。
径を巻付け径よりも大きくして、線材がコアレスパック
の巻取り位置から脱落しないようにでき、線材引き出し
時のもつれを解消できる。
れ、押えローラの自重により線材を屈曲させるように構
成することが好ましい。これは、押えローラの線材に対
する押し付け力を一定にし、巻取り後の線材の巻き癖を
均一化するためである。スプールは一般に円錐台状の巻
き胴を有しており、この巻き胴の形状と線材の巻き太り
のため、巻付け径が変化する。そのため、押えローラを
固定にすると、線材の巻取りが進むに従って線材に対す
る押えローラの押し付け力が変化し、巻き癖も不均一に
なってしまう。そこで、押えローラは揺動自在に構成さ
れ、押えローラの自重により線材を屈曲させることで押
えローラの線材に対する押し付け力を一定にする。
れた線材が巻付け径よりも外周側に広がる巻き癖を有す
ることを特徴とする。このような巻き癖を有していれ
ば、コアレスパックの内周側から線材を引き出す際に、
線材が内周側にばらけて脱落することを抑制でき、線材
のもつれを回避できる。
する。図1は本発明方法に用いる巻取り装置の概略模式
図である。
ラ2とを具えている。トラバーサローラ1はスプール
(図示せず)における巻き胴の軸方向に沿って往復運動
するローラで、支持板3に軸支されている。また、この
支持板3には揺動棒4が軸支され、揺動棒4の一端に押
えローラ2が装着されている。従って、トラバーサロー
ラ1の往復動作に同期して押えローラ2も往復動作され
る。
下動し、自重で線材10を押圧する。トラバーサローラ1
と押えローラ2の径はスプールの巻き胴径よりも小さく
した。
って進行し、スプールに巻き取られる。その際、線材は
トラバーサローラ1とスプールとの間で押えローラ2に
押圧され、トラバーサローラ2の前後における線材10の
屈曲方向とは逆方向に屈曲される。すなわち、トラバー
サローラ1に入線した線材10は図1の下方に屈曲されて
出線される。次に押えローラ2に入線した線材10は図1
の上方に屈曲されて出線される。
詳細構造を図2、3に基づいて説明する。図2は上記装
置におけるトラバーサローラ周辺の正面図、図3はトラ
バーサローラ周辺の平面図である。トラバーサローラ1
が装着された支持板3は、雌ネジ部5(図3)を介して
ボールネジ6の外周にねじ込まれている。ボールネジ6
はモータ7により正逆両転するよう構成され、モータ7
の回転を制御することでトラバーサローラ1を往復運動
させる。前述したように、揺動棒4はこの支持板3に軸
支され、揺動棒4の先端に押えローラ2が軸支されてい
るため、トラバーサローラ1の往復動作に同期して押え
ローラ2も往復動作される。なお、ここで用いるスプー
ル8(図2)は図5に示したものと同様で、分解式のも
のである。
た。 スプールの巻き胴径:最小径400mm,最大径500mm トラバーサローラ径:220mm 押えローラ径:60mm 揺動棒の軸支点と押えローラ中心との距離:95mm
で一旦つけられた巻き癖(自由径が巻付け径よりも小さ
くなる)とは逆方向に押えローラで癖付け(自由径が巻
付け径よりも大きくなる)されるため、図4に示すよう
に、巻き取られた線材は巻付け径(破線表示)よりも自
由径(実線表示)の方が大きくなる。そのため、コアレ
スパックとされた線材を内周側から引き出す際、線材に
は外周側に広がろうとする力が作用し、線材が内周側に
ばらけて脱落することを防止できる。
で、線材を押し付ける力を一定にできる。線材は巻取り
の進行に伴って巻付け径が大きくなる。また、スプール
の巻き胴自体が軸方向に径の変化する形態である。その
ため、図2に示すように、巻き始めのとき(実線表示)
と巻き終わりのとき(二点鎖線表示)では巻付け径が大
きく異なることになる。もし、押えローラが固定であれ
ば、線材の巻き取りに伴って押えローラにおける線材の
屈曲程度が変化し、均一な巻き癖をつけることが難し
い。これに対して、押えローラを揺動自在に構成すれ
ば、巻付け径の変化に関わらず、線材には押えローラの
自重による一定の押し付け力が作用するため、巻き癖を
均一化することができる。
条件において好結果が期待できる。押えローラ径:20m
m以上が好ましい。押えローラ径が小さいほど線材の自
由径は大きくなるが、あまり小さいと巻取り時における
線振動などの変動の影響を受け易く、スムーズな巻き癖
がつけにくくなって、かえってもつれの原因となるため
である。
ローラの押し付け力が大きいほど線材の自由径は大きく
なるが、あまり強く押し付けると線材のうねり癖が発生
し、やはりもつれの原因となるからである。
離: 30〜500mmが好ましい。この距離があまり短いと
押えローラで効果的に線材を押し付けることが難しく、
あまり長くなると巻取り装置自体が大型化するためであ
る。
400〜800mm程度
えローラの押し付け力を変化させ、巻付け径と自由径と
の関係を調べてみた。また、比較のため、押えローラの
ない条件でも同様の試験を行った。試験条件は次の通り
である。試験結果を表1に示す。
じ) 押えローラ径:70mm 揺動棒の軸支点と押えローラ中心との距離:50mm
を大きくするほど自由径が大きくなることが判る。ま
た、押し付け力を5kgとした場合はS字状のうねり癖が
発生してコアレスパックから線材の引き出しがスムーズ
に行えなかった。
ば、トラバーサローラとスプールとの間に押えローラを
設け、線材の自由径を巻付け径よりも大きくして、線材
がコアレスパックの巻取り位置から脱落しないようにで
きる。
重で線材を押さえるようにすれば、線材の巻付け径の変
化に関わらず押えローラの線材に対する押し付け力を一
定にし、巻き癖の均一化を図ることができる。
き取られた線材が巻付け径よりも外周側に広がる巻き癖
を有するため、コアレスパックの内周側から線材を引き
出す際に、線材が内周側にばらけて脱落することを抑制
できる。
ある。
ーサローラ周辺の正面図である。
ーサローラ周辺の平面図である。
由径とを示す説明図である。
す説明図である。
と自由径との関係を示す説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 トラバーサローラを介してスプールに線
材を巻き取る線材のコアレスパックの巻取り方法におい
て、 トラバーサローラとスプールとの間に、トラバーサロー
ラと同期して往復動作する線材の押えローラを設け、 この押えローラにより、トラバーサローラの前後におけ
る線材の屈曲方向とは逆方向に線材を屈曲させて巻き取
ることを特徴とする線材のコアレスパックの巻取り方
法。 - 【請求項2】 押えローラが揺動自在に構成され、押え
ローラの自重により線材を押さえるように構成したこと
を特徴とする請求項1記載の線材のコアレスパックの巻
取り方法。 - 【請求項3】 巻き取られた線材が巻付け径よりも外周
側に広がる巻き癖を有することを特徴とする線材のコア
レスパック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14084399A JP4186308B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 線材のコアレスパックの巻取り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14084399A JP4186308B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 線材のコアレスパックの巻取り方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000327223A true JP2000327223A (ja) | 2000-11-28 |
JP4186308B2 JP4186308B2 (ja) | 2008-11-26 |
Family
ID=15278018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14084399A Expired - Lifetime JP4186308B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 線材のコアレスパックの巻取り方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4186308B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103771186A (zh) * | 2014-02-25 | 2014-05-07 | 徐工集团工程机械股份有限公司 | 排线装置 |
CN113581936A (zh) * | 2021-08-03 | 2021-11-02 | 安徽雨润仪表电缆有限公司 | 一种用于检测电线电缆带包断裂的装置 |
-
1999
- 1999-05-20 JP JP14084399A patent/JP4186308B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103771186A (zh) * | 2014-02-25 | 2014-05-07 | 徐工集团工程机械股份有限公司 | 排线装置 |
CN113581936A (zh) * | 2021-08-03 | 2021-11-02 | 安徽雨润仪表电缆有限公司 | 一种用于检测电线电缆带包断裂的装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4186308B2 (ja) | 2008-11-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000327223A (ja) | 線材のコアレスパックの巻取り方法 | |
CN218114626U (zh) | 一种便于调节张力的纺织品加工送线装置 | |
JPS59177255A (ja) | 円筒状の糸パツケ−ジのための自動肩部シエ−パ | |
JPS58116922A (ja) | 伸線機 | |
CN112802682A (zh) | 一种用于磁环绕线的钩针及磁环绕线设备 | |
JP3583620B2 (ja) | フィラメントワインディング装置およびフィラメントワインディング方法 | |
JPS6332147Y2 (ja) | ||
JPH0410201B2 (ja) | ||
CN215592202U (zh) | 一种纺织线具有定位机构的纺织装置 | |
CN110395620A (zh) | 一种人造草丝收卷机自动断纱装置 | |
JPH0540043Y2 (ja) | ||
JP2516852B2 (ja) | 巻線装置 | |
JPH07155836A (ja) | 平角線の巻取り方法およびその装置 | |
JP3726499B2 (ja) | ワイヤー巻き取り機構およびその方法 | |
JPH0255533B2 (ja) | ||
JPH0643098Y2 (ja) | 溶接ワイヤ用スプール | |
JPH08282916A (ja) | 編織機用糸のラージパッケージおよびそれを製造するワインダー | |
JP2005132603A (ja) | レボルビング式糸巻取り装置およびレボルビング式糸巻取り方法 | |
JPH0351943Y2 (ja) | ||
JPH08259107A (ja) | 線材引出し治具 | |
JPH0343274Y2 (ja) | ||
JP3282403B2 (ja) | 線材押え調整装置 | |
KR0174765B1 (ko) | 코어리스 코일의 인출선 꼬기장치 및 그 장치에 의한 인출선 꼬는 방법 | |
JPH06329338A (ja) | 線材始端末巻取方法及びその装置 | |
JPH0634376Y2 (ja) | ミュール精紡機における玉揚げ時のワインディングフォーラワイヤの作動装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060315 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080124 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080311 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080819 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080901 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130919 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |