JP2000324897A - エンジン発電機の過電圧保護装置 - Google Patents
エンジン発電機の過電圧保護装置Info
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- JP2000324897A JP2000324897A JP11129471A JP12947199A JP2000324897A JP 2000324897 A JP2000324897 A JP 2000324897A JP 11129471 A JP11129471 A JP 11129471A JP 12947199 A JP12947199 A JP 12947199A JP 2000324897 A JP2000324897 A JP 2000324897A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 進相負荷等が接続された場合に発生する過電
圧からエンジン発電機を保護する。 【解決手段】 メインコイル４と電気角で９０度異なっ
た位置に巻回したエキサイタコイル５に誘起した電圧を
整流するダイオード１５および平滑コンデンサ１６と、
基準電圧発生回路（３５，３６，３７）、電圧比較器３
４の出力側に設けられたフォトサイリスタカプラ４１
と、これによりゲート駆動されるサイリスタ４５とを備
えて、平滑コンデンサの電圧が基準電圧発生回路の電圧
を超えた時にフォトサイリスタカプラを介してサイリス
タを駆動し、エンジンＧの点火装置１４を無効化する。
圧からエンジン発電機を保護する。 【解決手段】 メインコイル４と電気角で９０度異なっ
た位置に巻回したエキサイタコイル５に誘起した電圧を
整流するダイオード１５および平滑コンデンサ１６と、
基準電圧発生回路（３５，３６，３７）、電圧比較器３
４の出力側に設けられたフォトサイリスタカプラ４１
と、これによりゲート駆動されるサイリスタ４５とを備
えて、平滑コンデンサの電圧が基準電圧発生回路の電圧
を超えた時にフォトサイリスタカプラを介してサイリス
タを駆動し、エンジンＧの点火装置１４を無効化する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は可搬型エンジン発電
機（エンジン溶接機等も含む）の過電圧保護装置に係
り、特に、負荷に進相電流が流れて、負荷電圧が上昇し
た場合におけるエンジン発電機の過電圧保護装置に関す
る。
機（エンジン溶接機等も含む）の過電圧保護装置に係
り、特に、負荷に進相電流が流れて、負荷電圧が上昇し
た場合におけるエンジン発電機の過電圧保護装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来のエンジン発電機の保護装置として
は、負荷の過電流を遮断するためのブレーカあるいは界
磁コイルの過電流を遮断するためのヒューズを挿入する
ものが知られている。
は、負荷の過電流を遮断するためのブレーカあるいは界
磁コイルの過電流を遮断するためのヒューズを挿入する
ものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のエンジン発電機
の保護装置はシステムの簡素化から過電流に対するもの
であり、例えば発電機の負荷として、水銀灯やメタルハ
イランド・ランプ等の進相負荷のものである場合には、
電機子反作用に基づく界磁コイル電圧の上昇およびメイ
ンコイル電圧の上昇等の過電圧保護が行われていない。
の保護装置はシステムの簡素化から過電流に対するもの
であり、例えば発電機の負荷として、水銀灯やメタルハ
イランド・ランプ等の進相負荷のものである場合には、
電機子反作用に基づく界磁コイル電圧の上昇およびメイ
ンコイル電圧の上昇等の過電圧保護が行われていない。
【０００４】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、進相負荷等が接続された場合に発生する過電
圧からエンジン発電機を保護するエンジン発電機の過電
圧保護装置を提供することを目的とする。
のであり、進相負荷等が接続された場合に発生する過電
圧からエンジン発電機を保護するエンジン発電機の過電
圧保護装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、点火装置を有するエンジンと、該エンジ
ンによって駆動されるロータおよびステータを有する発
電機とを備え、ステータにメインコイルと、該メインコ
イルと電気角で９０度異なった位置に巻回したエキサイ
タコイルと、該エキサイタコイルに誘起した電圧を整流
するダイオードと平滑コンデンサ、ロータに巻回されダ
イオードと平滑コンデンサによって整流された電圧に基
づき界磁磁束を発生する界磁コイルとを有して、メイン
コイルの発生電圧が過大の時にエンジン発電機を保護す
る過電圧保護装置において、基準電圧発生回路および電
圧比較器と、該電圧比較器の出力側に設けられたフォト
サイリスタカプラと、該フォトサイリスタカプラによっ
てゲート駆動されるサイリスタとを備えて、平滑コンデ
ンサの電圧が基準電圧発生回路の電圧を超えた時にフォ
トサイリスタカプラを介してサイリスタを駆動し、エン
ジンの点火装置を無効化する技術手段を採用した。
に、本発明は、点火装置を有するエンジンと、該エンジ
ンによって駆動されるロータおよびステータを有する発
電機とを備え、ステータにメインコイルと、該メインコ
イルと電気角で９０度異なった位置に巻回したエキサイ
タコイルと、該エキサイタコイルに誘起した電圧を整流
するダイオードと平滑コンデンサ、ロータに巻回されダ
イオードと平滑コンデンサによって整流された電圧に基
づき界磁磁束を発生する界磁コイルとを有して、メイン
コイルの発生電圧が過大の時にエンジン発電機を保護す
る過電圧保護装置において、基準電圧発生回路および電
圧比較器と、該電圧比較器の出力側に設けられたフォト
サイリスタカプラと、該フォトサイリスタカプラによっ
てゲート駆動されるサイリスタとを備えて、平滑コンデ
ンサの電圧が基準電圧発生回路の電圧を超えた時にフォ
トサイリスタカプラを介してサイリスタを駆動し、エン
ジンの点火装置を無効化する技術手段を採用した。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【０００７】図１は本発明の実施例を示すものであり、
エンジン発電機は、エンジンＧと、エンジンＧによって
回転駆動されるロータ１に巻回される界磁コイル２並び
にステータ３に巻回され負荷に電圧を供給するためのメ
インコイル４と、メインコイル４と電気角で９０度異な
る位置に巻回されるエキサイタコイル５を備える発電機
本体と、発電機を制御する自動電圧調整装置（ＡＶＲ）
６および過電圧保護回路手段７、並びにバッテリ８、ス
タータ９、キースイッチ１０、また、点火器１１、イグ
ニッションコイル１２、点火プラグ１３からなる点火装
置１４で構成される。
エンジン発電機は、エンジンＧと、エンジンＧによって
回転駆動されるロータ１に巻回される界磁コイル２並び
にステータ３に巻回され負荷に電圧を供給するためのメ
インコイル４と、メインコイル４と電気角で９０度異な
る位置に巻回されるエキサイタコイル５を備える発電機
本体と、発電機を制御する自動電圧調整装置（ＡＶＲ）
６および過電圧保護回路手段７、並びにバッテリ８、ス
タータ９、キースイッチ１０、また、点火器１１、イグ
ニッションコイル１２、点火プラグ１３からなる点火装
置１４で構成される。
【０００８】自動電圧調整装置６は、エキサイタコイル
５に接続されるダイオード１５と、該ダイオード１５で
得られた直流出力を平滑化する平滑コンデンサ１６と、
メインコイル４の発生電圧の一部を抽出して直流の検出
電圧を得る出力電圧検出手段と、該出力電圧検出手段で
得られた電圧に応じてオン・オフして界磁コイル２への
界磁電流を制御するスイッチング手段と、出力電圧検出
手段とスイッチング手段を接続する電気的絶縁手段とを
備える。
５に接続されるダイオード１５と、該ダイオード１５で
得られた直流出力を平滑化する平滑コンデンサ１６と、
メインコイル４の発生電圧の一部を抽出して直流の検出
電圧を得る出力電圧検出手段と、該出力電圧検出手段で
得られた電圧に応じてオン・オフして界磁コイル２への
界磁電流を制御するスイッチング手段と、出力電圧検出
手段とスイッチング手段を接続する電気的絶縁手段とを
備える。
【０００９】ダイオード１５は、プラス側直流出力端子
およびマイナス側直流出力端子を有してエキサイタコイ
ル５に接続されるものであり、プラス側直流出力端子は
スリップリング１７を介して界磁コイル２に接続され、
マイナス側直流出力端子は、マイナス側共通アースに接
続される。
およびマイナス側直流出力端子を有してエキサイタコイ
ル５に接続されるものであり、プラス側直流出力端子は
スリップリング１７を介して界磁コイル２に接続され、
マイナス側直流出力端子は、マイナス側共通アースに接
続される。
【００１０】平滑コンデンサ１６はダイオード１５の両
直流出力端子間、すなわち界磁コイル２および共通アー
ス間に設けられる。また界磁コイル２の両端間にはフリ
ーホイールダイオード１８が設けられる。
直流出力端子間、すなわち界磁コイル２および共通アー
ス間に設けられる。また界磁コイル２の両端間にはフリ
ーホイールダイオード１８が設けられる。
【００１１】出力電圧検出手段は、メインコイル４の出
力電圧の一部を抽出して直流の検出電圧を得るものであ
り、プラス側直流出力端子ならびにマイナス側直流出力
端子を有してメインコイル４に接続されるダイオード１
９と、前記プラス側出力端子およびマイナス側出力端子
間に直列に接続される抵抗２０および平滑コンデンサ２
１と、抵抗２０および平滑コンデンサ２１の接続点なら
びにダイオード１９のマイナス側出力端子間に直列に接
続される抵抗２２，２３とを備えるものであり、抵抗２
２，２３の接続点から、メインコイル４の発生電圧を抽
出して得られる直流の検出電圧が出力される。
力電圧の一部を抽出して直流の検出電圧を得るものであ
り、プラス側直流出力端子ならびにマイナス側直流出力
端子を有してメインコイル４に接続されるダイオード１
９と、前記プラス側出力端子およびマイナス側出力端子
間に直列に接続される抵抗２０および平滑コンデンサ２
１と、抵抗２０および平滑コンデンサ２１の接続点なら
びにダイオード１９のマイナス側出力端子間に直列に接
続される抵抗２２，２３とを備えるものであり、抵抗２
２，２３の接続点から、メインコイル４の発生電圧を抽
出して得られる直流の検出電圧が出力される。
【００１２】スイッチング手段は、ｎｐｎ形のトランジ
スタ２４を備え界磁コイル２および共通アース間に設け
られる。このトランジスタ２４のコレクタ・エミッタ間
には寄生ダイオード２５を有し、ベースは抵抗２６を介
して前記平滑コンデンサ１６のプラス側に接続され、エ
ミッタ・ベース間には抵抗２７が設けられる。
スタ２４を備え界磁コイル２および共通アース間に設け
られる。このトランジスタ２４のコレクタ・エミッタ間
には寄生ダイオード２５を有し、ベースは抵抗２６を介
して前記平滑コンデンサ１６のプラス側に接続され、エ
ミッタ・ベース間には抵抗２７が設けられる。
【００１３】電気的絶縁手段は、出力電圧検出手段の抵
抗２２，２３の接続点からツェナーダイオード２８と直
列に接続される抵抗２９を介してフォトトランジスタカ
プラ３０の入力側ダイオードに接続される。フォトトラ
ンジスタカプラ３０の出力側トランジスタのエミッタは
共通アースに接続され、コレクタは前記スイッチング手
段のトランジスタ２４のベースに接続され、ベースはコ
ンデンサ３１を介してスイッチング手段のトランジスタ
２４のベースに接続されるとともにコンデンサ３２およ
び抵抗３３を介してトランジスタ２４のコレクタに接続
される。
抗２２，２３の接続点からツェナーダイオード２８と直
列に接続される抵抗２９を介してフォトトランジスタカ
プラ３０の入力側ダイオードに接続される。フォトトラ
ンジスタカプラ３０の出力側トランジスタのエミッタは
共通アースに接続され、コレクタは前記スイッチング手
段のトランジスタ２４のベースに接続され、ベースはコ
ンデンサ３１を介してスイッチング手段のトランジスタ
２４のベースに接続されるとともにコンデンサ３２およ
び抵抗３３を介してトランジスタ２４のコレクタに接続
される。
【００１４】このようなスイッチング手段と電気的絶縁
手段によれば、前記出力電圧検出手段における出力電圧
が高電圧であるときには、フォトトランジスタカプラ３
０の導通に応じてトランジスタ２４を遮断して界磁コイ
ル２とダイオード１５のマイナス側直流出力端子間が遮
断され、また前記出力電圧検出手段における出力電圧が
低電圧であるときには、フォトトランジスタカプラ３０
の遮断に応じてトランジスタ２４が導通して界磁コイル
２とダイオード１５のマイナス側直流出力端子間が導通
することになり、このスイッチング手段と電気的絶縁手
段のスイッチング作用により、エキサイタコイル５の発
生電圧に基づく界磁コイル２への界磁電流が制御され、
メインコイル４の出力電圧が定電圧化されることにな
る。
手段によれば、前記出力電圧検出手段における出力電圧
が高電圧であるときには、フォトトランジスタカプラ３
０の導通に応じてトランジスタ２４を遮断して界磁コイ
ル２とダイオード１５のマイナス側直流出力端子間が遮
断され、また前記出力電圧検出手段における出力電圧が
低電圧であるときには、フォトトランジスタカプラ３０
の遮断に応じてトランジスタ２４が導通して界磁コイル
２とダイオード１５のマイナス側直流出力端子間が導通
することになり、このスイッチング手段と電気的絶縁手
段のスイッチング作用により、エキサイタコイル５の発
生電圧に基づく界磁コイル２への界磁電流が制御され、
メインコイル４の出力電圧が定電圧化されることにな
る。
【００１５】本実施例における自動電圧調整装置６は、
電気的絶縁手段を用いて出力電圧検出手段とスイッチン
グ手段を電気的に分離した所が新規点である。これは、
エンジン発電機がバッテリ８を備えて、点火装置１４お
よびスタータ９に電力を供給するとともに後述する過電
圧保護回路手段７の電源として働くため、バッテリ８と
電気的に連結される界磁コイル２の制御側はメインコイ
ル４側と分離するためである。
電気的絶縁手段を用いて出力電圧検出手段とスイッチン
グ手段を電気的に分離した所が新規点である。これは、
エンジン発電機がバッテリ８を備えて、点火装置１４お
よびスタータ９に電力を供給するとともに後述する過電
圧保護回路手段７の電源として働くため、バッテリ８と
電気的に連結される界磁コイル２の制御側はメインコイ
ル４側と分離するためである。
【００１６】過電圧保護回路手段７は、電圧比較手段と
絶縁中継手段とサイリスタスイッチング手段と定電圧回
路部を備えるものであり、電圧比較手段は電圧比較器
（コンパレータ）３４と、基準電圧発生回路たる定電圧
回路部３５および定電圧回路部３５の出力電圧を分圧し
基準電圧を生成する分圧抵抗３６，３７と、該基準電圧
を電圧比較器３４の出力によって変更することを目的と
して電圧比較器３４の出力と共通アース間に設けられた
一対の分圧抵抗３８，３９とトランジスタ４０および平
滑コンデンサ１６と電圧比較器３４間の分圧抵抗５０，
５１を含むものである。
絶縁中継手段とサイリスタスイッチング手段と定電圧回
路部を備えるものであり、電圧比較手段は電圧比較器
（コンパレータ）３４と、基準電圧発生回路たる定電圧
回路部３５および定電圧回路部３５の出力電圧を分圧し
基準電圧を生成する分圧抵抗３６，３７と、該基準電圧
を電圧比較器３４の出力によって変更することを目的と
して電圧比較器３４の出力と共通アース間に設けられた
一対の分圧抵抗３８，３９とトランジスタ４０および平
滑コンデンサ１６と電圧比較器３４間の分圧抵抗５０，
５１を含むものである。
【００１７】絶縁中継手段はフォトサイリスタカプラ４
１と前記電圧比較器３４の出力からフォトサイリスタカ
プラ４１の入力側へ導く抵抗４２と、フォトサイリスタ
カプラ４１の出力側フォトサイリスタゲート・カソード
間に並列に接続されたコンデンサ４３と抵抗４４を含む
ものである。
１と前記電圧比較器３４の出力からフォトサイリスタカ
プラ４１の入力側へ導く抵抗４２と、フォトサイリスタ
カプラ４１の出力側フォトサイリスタゲート・カソード
間に並列に接続されたコンデンサ４３と抵抗４４を含む
ものである。
【００１８】サイリスタスイッチング手段はサイリスタ
４５と該サイリスタ４５のアノードゲート間に接続され
る前記フォトサイリスタカプラ４１に直列に接続される
抵抗４６と、サイリスタ４５のゲート・カソード間に並
列に接続されたコンデンサ４７と抵抗４８、およびサイ
リスタ４５のカソードとイグニッションコイル１２間を
接続するダイオード４９を含むものである。また、定電
圧回路部３５はキースイッチ１０を介してバッテリ８の
電圧を受けて、電圧比較手段に定電圧を供給するもので
ある。
４５と該サイリスタ４５のアノードゲート間に接続され
る前記フォトサイリスタカプラ４１に直列に接続される
抵抗４６と、サイリスタ４５のゲート・カソード間に並
列に接続されたコンデンサ４７と抵抗４８、およびサイ
リスタ４５のカソードとイグニッションコイル１２間を
接続するダイオード４９を含むものである。また、定電
圧回路部３５はキースイッチ１０を介してバッテリ８の
電圧を受けて、電圧比較手段に定電圧を供給するもので
ある。
【００１９】このような過電圧保護回路手段７によれ
ば、メインコイル４に負荷電流として進相電流が流れ、
メインコイル４からロータ１の界磁コイル２に電圧を誘
導し、この誘起された電圧によってフリーホイールダイ
オード１８を通って直流励磁電流を界磁コイル２に供給
する形となる。この場合、メインコイル４に発生する電
圧を抽出して自動電圧調整装置６は電圧を降下させるよ
うに働くが、前述のようにロータ１の界磁コイル２に誘
起する電圧を抑制する機能は有しないので、メインコイ
ル４は電圧の上昇傾向を示し過電圧状態になる。これに
伴い、エキサイタコイル５に発生した電圧を整流した平
滑コンデンサ１６の端子電圧も上昇する。平滑コンデン
サ１６の電圧を抵抗５０，５１で分圧してなる電圧が、
電圧比較手段の定電圧回路部３５の出力電圧を分圧抵抗
３６，３７で分圧してなる基準電圧を超えると、電圧比
較器３４の出力がハイレベルに転じ、フォトサイリスタ
カプラ４１を導通させる。フォトサイリスタカプラ４１
によってサイリスタ４５のゲート電流が供給されてサイ
リスタ４５がオンとなり、ダイオード４９を介してエン
ジンＧの点火装置１４の中のイグニッションコイル１２
の一次電流を短絡するため、点火プラグ１３に火花が生
じない。従って、エンジンＧは発電機の過電圧発生に伴
って点火系が無効化されエンジン発電機は停止し、意識
的にキースイッチ１０を操作しスタータ９によってエン
ジンＧを再始動しない限り進相負荷による過電圧から保
護できる。
ば、メインコイル４に負荷電流として進相電流が流れ、
メインコイル４からロータ１の界磁コイル２に電圧を誘
導し、この誘起された電圧によってフリーホイールダイ
オード１８を通って直流励磁電流を界磁コイル２に供給
する形となる。この場合、メインコイル４に発生する電
圧を抽出して自動電圧調整装置６は電圧を降下させるよ
うに働くが、前述のようにロータ１の界磁コイル２に誘
起する電圧を抑制する機能は有しないので、メインコイ
ル４は電圧の上昇傾向を示し過電圧状態になる。これに
伴い、エキサイタコイル５に発生した電圧を整流した平
滑コンデンサ１６の端子電圧も上昇する。平滑コンデン
サ１６の電圧を抵抗５０，５１で分圧してなる電圧が、
電圧比較手段の定電圧回路部３５の出力電圧を分圧抵抗
３６，３７で分圧してなる基準電圧を超えると、電圧比
較器３４の出力がハイレベルに転じ、フォトサイリスタ
カプラ４１を導通させる。フォトサイリスタカプラ４１
によってサイリスタ４５のゲート電流が供給されてサイ
リスタ４５がオンとなり、ダイオード４９を介してエン
ジンＧの点火装置１４の中のイグニッションコイル１２
の一次電流を短絡するため、点火プラグ１３に火花が生
じない。従って、エンジンＧは発電機の過電圧発生に伴
って点火系が無効化されエンジン発電機は停止し、意識
的にキースイッチ１０を操作しスタータ９によってエン
ジンＧを再始動しない限り進相負荷による過電圧から保
護できる。
【００２０】なお、過電圧保護回路手段７における、電
圧比較器（コンパレータ）３４の基準電圧は、一旦過電
圧状態を検出して、電圧比較器３４の出力がハイレベル
になると、トランジスタ４０がオンして基準電圧を低下
させるよう変更する自己保持機能を有するのでフォトサ
イリスタカプラ４１ひいてはサイリスタ４５の安定的な
動作が保証される。
圧比較器（コンパレータ）３４の基準電圧は、一旦過電
圧状態を検出して、電圧比較器３４の出力がハイレベル
になると、トランジスタ４０がオンして基準電圧を低下
させるよう変更する自己保持機能を有するのでフォトサ
イリスタカプラ４１ひいてはサイリスタ４５の安定的な
動作が保証される。
【００２１】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【００２２】
【発明の効果】本発明は、点火装置を有するエンジン
と、該エンジンによって駆動されるロータおよびステー
タを有する発電機とを備え、ステータにメインコイル
と、該メインコイルと電気角で９０度異なった位置に巻
回したエキサイタコイルと、該エキサイタコイルに誘起
した電圧を整流するダイオードと平滑コンデンサ、ロー
タに巻回されダイオードと平滑コンデンサによって整流
された電圧に基づき界磁磁束を発生する界磁コイルとを
有して、メインコイルの発生電圧が過大の時にエンジン
発電機を保護する過電圧保護装置において、基準電圧発
生回路および電圧比較器と、該電圧比較器の出力側に設
けられたフォトサイリスタカプラと、該フォトサイリス
タカプラによってゲート駆動されるサイリスタとを備え
て、平滑コンデンサの電圧が基準電圧発生回路の電圧を
超えた時にフォトサイリスタカプラを介してサイリスタ
を駆動し、エンジンの点火装置を無効化したので、メイ
ンコイルに進相負荷が接続されることに起因して、負荷
電圧が上昇し過電圧になる状態を、簡単かつ構成部品点
数の少ない回路の付加によって防止することができる。
と、該エンジンによって駆動されるロータおよびステー
タを有する発電機とを備え、ステータにメインコイル
と、該メインコイルと電気角で９０度異なった位置に巻
回したエキサイタコイルと、該エキサイタコイルに誘起
した電圧を整流するダイオードと平滑コンデンサ、ロー
タに巻回されダイオードと平滑コンデンサによって整流
された電圧に基づき界磁磁束を発生する界磁コイルとを
有して、メインコイルの発生電圧が過大の時にエンジン
発電機を保護する過電圧保護装置において、基準電圧発
生回路および電圧比較器と、該電圧比較器の出力側に設
けられたフォトサイリスタカプラと、該フォトサイリス
タカプラによってゲート駆動されるサイリスタとを備え
て、平滑コンデンサの電圧が基準電圧発生回路の電圧を
超えた時にフォトサイリスタカプラを介してサイリスタ
を駆動し、エンジンの点火装置を無効化したので、メイ
ンコイルに進相負荷が接続されることに起因して、負荷
電圧が上昇し過電圧になる状態を、簡単かつ構成部品点
数の少ない回路の付加によって防止することができる。
【図１】本発明の実施例の回路構成を示す図である。
Ｇ・・・・エンジン １・・・・ロータ ２・・・・界磁コイル ３・・・・ステータ ４・・・・メインコイル ５・・・・エキサイタコイル １４・・・点火装置 １５・・・ダイオード １６・・・平滑コンデンサ ３４・・・電圧比較器 ４１・・・フォトサイリスタカプラ ４５・・・サイリスタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０２Ｐ 9/30 Ｈ０２Ｐ 9/30 Ｂ Ｆターム(参考） 5G004 AA05 AB02 BA08 DB01 DB02 DC09 5G013 AA01 AA02 AA13 BA02 CB02 DA06 5G044 AA03 AC08 AD03 AE01 BA04 BA10 5H410 BB04 DD03 EA10 EB01 EB32 FF03 FF21 LL02 5H590 AA30 AB01 BB01 CA07 CA24 CC01 CC18 CC22 CC28 CC29 CD01 CE05 CE06 DD25 DD64 EA01 EA13 EA17 EB02 EB21 FA01 FA06 FB01 FC12 FC15 FC17 FC22 GA02 GB02 HA02 HB06 HB14 JA19 JB09 JB15
Claims (1)
- 【請求項１】 点火装置を有するエンジンと、該エンジ
ンによって駆動されるロータおよびステータを有する発
電機とを備え、前記ステータにメインコイルと、該メイ
ンコイルと電気角で９０度異なった位置に巻回したエキ
サイタコイルと、該エキサイタコイルに誘起した電圧を
整流するダイオードと平滑コンデンサ、前記ロータに巻
回され前記ダイオードと平滑コンデンサによって整流さ
れた電圧に基づき界磁磁束を発生する界磁コイルとを有
して、前記メインコイルの発生電圧が過大の時にエンジ
ン発電機を保護する過電圧保護装置において、基準電圧
発生回路および電圧比較器と、該電圧比較器の出力側に
設けられたフォトサイリスタカプラと、該フォトサイリ
スタカプラによってゲート駆動されるサイリスタとを備
えて、前記平滑コンデンサの電圧が前記基準電圧発生回
路の電圧を超えた時に前記フォトサイリスタカプラを介
して前記サイリスタを駆動し、前記エンジンの点火装置
を無効化することを特徴とするエンジン発電機の過電圧
保護装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11129471A JP2000324897A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | エンジン発電機の過電圧保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11129471A JP2000324897A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | エンジン発電機の過電圧保護装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000324897A true JP2000324897A (ja) | 2000-11-24 |
Family
ID=15010322
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11129471A Pending JP2000324897A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | エンジン発電機の過電圧保護装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000324897A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011097804A (ja) * | 2009-11-02 | 2011-05-12 | Honda Motor Co Ltd | 自励式発電機の進相負荷保護装置 |
| KR101120014B1 (ko) * | 2010-06-01 | 2012-03-19 | 김진규 | 피티오 발전기 출력 보정장치 |
-
1999
- 1999-05-11 JP JP11129471A patent/JP2000324897A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011097804A (ja) * | 2009-11-02 | 2011-05-12 | Honda Motor Co Ltd | 自励式発電機の進相負荷保護装置 |
| KR101120014B1 (ko) * | 2010-06-01 | 2012-03-19 | 김진규 | 피티오 발전기 출력 보정장치 |
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