JP2000323988A - オフセットキャンセル回路及び通信用lsi - Google Patents

オフセットキャンセル回路及び通信用lsi

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JP2000323988A
JP2000323988A JP11133596A JP13359699A JP2000323988A JP 2000323988 A JP2000323988 A JP 2000323988A JP 11133596 A JP11133596 A JP 11133596A JP 13359699 A JP13359699 A JP 13359699A JP 2000323988 A JP2000323988 A JP 2000323988A
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Yoichiro Kobayashi
洋一郎 小林
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小規模な回路構成によって、オフセット電圧
を低減するための技術を提供することにある 【解決手段】 オフセットキャンセルクロックに基づい
て、積分回路18の入力端子にオフセットキャンセル電
流を流すためのオフセットキャンセル電流発生回路21
6と、ディジタルフィルタ20の出力信号がほぼゼロに
等しいか否かを判別するための判定回路212と、この
記判定回路212の判定結果に基づいて上記オフセット
キャンセルクロックのデューティを制御するためのクロ
ック回路211とを設け、ディジタルフィルタ20から
のディジタル出力ADout2に基づいてオフセットキ
ャンセルクロックのデューティを切り換えるだけの簡単
な回路構成によりオフセットキャンセル回路を実現す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ信号をデ
ィジタル信号に変換するAD(アナログ・ディジタル)
変換器で発生する直流(DC)オフセット電圧をキャン
セルするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ入力電圧をディジタル信号に変
換するためのAD変換器として、電流積分型が知られて
いる。電流積分型のAD変換器は、アナログ電流に変換
するための電圧電流変換回路や、回路に定電流を流すた
めの定電流源、その定電流経路を断続するためのスイッ
チなどが設けられる。また、上記スイッチを介して流れ
るローカルDA(ディジタル・アナログ)電流とアナロ
グ信号入力によって流れる入力電流との差分電流を積分
するための積分回路や、この積分結果を量子化するため
のコンパレータが設けられる。このコンパレータの量子
化出力は、1ビットの疎密波の形でディジタル信号に変
換されており、それは上記スイッチを動作制御するため
のローカルDAクロックとして、上記スイッチに伝達さ
れるとともに、ディジタルフィルタによりフィルタリン
グ処理される。このディジタルフィルタでのフィルタリ
ング処理により、アナログ入力に対応するディジタル出
力が得られる。
【0003】尚、電流積分型のAD変換器について記載
された文献の例としては、1992年6月26日に、電
子情報通信学会から発行された「低電圧電流駆動オーバ
ーサンプリングA/D変換器(第55頁〜第60頁)」
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図15には、電流積分
型のAD変換装置の基本的な構成が示される。
【0005】アナログ入力電圧をアナログ電流に変換す
るための電圧電流変換回路151が設けられる。この電
圧電流変換回路151は、演算増幅回路152とpチャ
ンネル型MOSトランジスタ153とが結合されたソー
スホロワ、及びアナログ信号を取り込むための入力抵抗
151とを含んで成る。そして、回路に定電流I0を流
すための定電流源154、その定電流経路を断続するた
めのスイッチ155、回路に定電流I0/2を流すため
の定電流源157が設けられる。上記スイッチ155を
介して流れるローカルDA電流(Ida)とアナログ信
号入力によって流れる入力電流(Iin)との差分電流
(ΔI)を積分するための積分回路158、この積分結
果である積分電圧(Vint)を、サンプリングクロッ
ク(fs)に基づいて量子化するためのコンパレータ1
59が設けられる。このコンパレータ159は、積分結
果である積分電圧(Vint)を参照電圧Vcompと
比較することで、積分結果である積分電圧(Vint)
を量子化する。このコンパレータ159の量子化出力A
Dout1は、1ビットの疎密波の形でディジタル信号
に変換されており、それは上記スイッチ155を動作制
御するためのローカルDAクロック(CKlda)とし
て、上記スイッチ155に伝達されるとともに、移動平
均化のため、後段のディジタルフィルタ160に伝達さ
れる。このディジタルフィルタ160でのフィルタリン
グ処理により、アナログ入力に対応するディジタル出力
ADout2が得られる。
【0006】図16には、アナログ入力をアナログ中心
電圧に固定したときの主要部の波形が示される。
【0007】入力電流はゼロであるので、積分電圧はロ
ーカルDA電流(Ida)による積分結果を示すことに
なる。差分電流(ΔI)がプラス、つまり、スイッチ1
55がオンされてローカルDA電流(Ida)が流れる
と積分電圧(Vint)は上昇する。このとき、積分電
圧(Vint)が、予め設定された参照電圧(Vcom
p)を越えると、コンパレータ159はローレベル(ロ
ジックレベル:0)を出力する。すると、スイッチ15
5がオフされ、ローカルDA電流(Ida)が遮断され
る。すると、差分電流(ΔI)はマイナスになる。つま
り、積分器158から電流が流れ出す。これにより、積
分電圧(Vint)のレベルが低下され、コンパレータ
159の出力論理がハイレベルに反転される。
【0008】このような動作により、アナログ入力がア
ナログ中心電圧に固定された場合には、コンパレータ1
59からの出力信号ADout1は、デューティ50%
のパルス波形となる。そのようなディジタル波形が後段
のディジタルフィルタ160で移動平均化されることに
より、ディジタル出力ADout2として、コードゼロ
が得られる。尚、本例では、コンパレータ159の出力
ADout1がローレベルのときには−1、ハイレベル
のときには+1とし、8サンプル分の移動平均がとられ
る。
【0009】上記の構成において、もし、電圧電流変換
回路151、ローカルDA電流(Ida)にDCオフセ
ットが存在すると、定常的な差分電流が積分回路158
に流れ込む、もしくは流れ出すことになる。この結果、
ディジタルフィルタ160の出力信号に、上記DCオフ
セットに相当するコードが現れ、正確なAD変換結果を
得ることができなくなる。
【0010】図17には、DCオフセット電流(+1)
が存在した場合の主要部の波形が示される。
【0011】AD変換器の出力波形がデューティ50%
でなくなり、図17に示される例ではディジタル出力A
Dout2が−4となる。入力レンジ±2の電流に対し
て、+1のDCオフセットが存在したときの出力コード
は、出力レンジ±8に対して−4となり(反転されて出
力)、DCオフセット電流に応じた出力コードが発生さ
れてしまう。
【0012】このようなDCオフセットを低減する手段
として、AD変換器が適用されたシステムにおいて、二
つの方法が考えられる。
【0013】第1の方法はトレーニングによるものであ
る。
【0014】AD変換器の入力レベルを信号振幅の中心
電圧レベルに固定した状態でAD変換を行い(「トレー
ニング」という)、その出力信号をディジタルフィルタ
により平均化し、オフセット電圧相当のディジタルコー
ドとして得る。そして、このAD変換器のノーマルモー
ド時に、上記トレーニングにおいて得られたコードを、
実際のAD変換によって得られた値より減算することで
オフセット電圧をキャンセルする。
【0015】また、第2の方法は、オフセットキャンセ
ル専用のDA変換器を設け、AD変換器のアナログ回路
において、オフセット電圧キャンセル用のDC電圧を発
生することで、オフセット電圧をキャンセルする方法で
ある。
【0016】しかしながら、上記第1の方法において
は、上記トレーニングにおいて得られたコードを、実際
のAD変換によって得られた値より減算する処理が、デ
ィジタル的に行われるため、結果的にデータのダイナミ
ックレンジが狭くなってしまう。故に、本来であれば正
確にAD変換されるレベルの入力信号であるにもかかわ
らず、正確なAD変換結果を得ることができない場合が
あり、S/N等の劣化を招くことが考えられる。
【0017】上記第2の方法では、オフセット電圧キャ
ンセル用のDC電圧を発生するため、オフセットキャン
セル用のDA変換器として、オフセットキャンセルの分
解能に応じた、高精度のDA変換器が必要となるため、
消費電力が多くなったり、回路規模が大きくなることが
考えられる。
【0018】本発明の目的は、オフセット電圧を低減す
るための技術を提供することにある。
【0019】本発明の別の目的は、小規模な回路構成に
よって、オフセット電圧を低減するための技術を提供す
ることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0021】すなわち、オフセットキャンセルクロック
に基づいて、積分回路(18)の入力端子にオフセット
キャンセル電流を流すためのオフセットキャンセル電流
発生回路(216)と、ディジタルフィルタ(20)の
出力信号がゼロに達したか否かを判別するための判定回
路(212)と、上記判定回路の判定結果に基づいて上
記オフセットキャンセルクロックのデューティを制御す
るためのクロック回路(211)とを含んでオフセット
キャンセル回路を構成する。
【0022】上記した手段によれば、判定回路は、ディ
ジタルフィルタ(20)の出力信号がほぼゼロに等しい
か否かを判別し、クロック回路は、上記判定回路の判定
結果に基づいて上記オフセットキャンセルクロックのデ
ューティを制御する。このことが、オフセット電圧の低
減を達成する。ここで、高分解能のDA変換器は、多数
のタップを有するラダー抵抗と、入力ディジタル信号に
応じてそのタップを選択するための多数のスイッチ回路
などが必要であり、回路規模が大きくならざるを得な
い。それに比べて、上記オフセットキャンセル電流発生
回路や、上記判定回路、及びクロック回路は、比較的小
規模な回路構成によって実現することができる。
【0023】また、上記AD変換器のトレーニング期間
に上記ディジタルフィルタの出力信号を上記判定回路に
供給するための第1スイッチ(SW1)と、上記AD変
換装置のトレーニング期間に上記電圧電流変換回路の入
力端子をアナログ基準電圧源に結合させるための第2ス
イッチ(SW2)とを設けることができる。
【0024】上記オフセットキャンセル電流発生回路
は、所定の定電流を流すための第1定電流源(214)
と、上記積分回路の入力端子に結合された第2定電流源
(215)と、上記クロック回路の出力信号に基づいて
上記第1定電流源を上記積分回路の入力端子に結合可能
な第1オフセットキャンセルスイッチ(213)とを含
んで容易に構成することができる。
【0025】また、上記オフセットキャンセル電流発生
回路は、上記第1定電流源と同じ値の電流を流すための
第3定電流源(216)と、上記第1オフセットキャン
セルスイッチによるデューティ制御が100%に達した
状態で上記第3定電流源を上記積分回路の入力端子に結
合可能な第2オフセットキャンセルスイッチ(217)
とを含んで構成することができる。
【0026】受信された信号をディジタル信号に変換す
るためのAD変換器と、このAD変換器のオフセット電
圧をキャンセルするためのオフセットキャンセル手段
と、上記AD変換装置の出力信号をイコライズするイコ
ライザとを含んで成る通信用LSIにおいて、上記オフ
セットキャンセル手段として、上記オフセットキャンセ
ル回路を適用することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図14には、本発明にかかる通信
用LSIが適用される音声通信端末装置が示される。
【0028】図14に示される音声通信端末装置は、特
に制限されないが、アンテナ143、デュプレクサ14
4、受信系回路141、送信系回路142、スピーカ1
45、マイクロフォン146を含んで成る。アンテナ1
43で受けられた高周波信号がデュプレクサ144を介
して受信系回路141に入力され、ここで信号処理され
ることで、音声信号が取り出され、その音声信号によっ
てスピーカ145が駆動される。また、マイクロフォン
146から入力された音声信号は、送信系回路142に
取り込まれて信号処理される。そして、高周波信号に変
換されてからデュプレクサ144を介してアンテナ14
3伝達されて発射される。
【0029】上記受信系回路141は次のように構成さ
れる。
【0030】デュプレクサ144を介して取り込まれた
高周波信号を増幅するためのアンプ(LNA)147、
このアンプ147から出力された高周波信号を低周波に
変換するための周波数変換部149、及びこの周波数変
換部149の出力信号をフィルタリング処理するための
2系統のプレフィルタ148、この2系統のプレフィル
タ148の出力信号をディジタル信号に変換するための
2系統のAD変換装置171,172が設けられる。そ
して、上記2系統のAD変換装置171,172の出力
信号をイコライジングするためのイコライザ181、こ
のイコライザ181の出力信号に対してチャネルデコー
ディング処理を行うチャネルデコーディング回路182
が設けられる。さらに、このチャネルデコーディング回
路182の出力信号に対してスピーチデコーディング処
理を行うスピーチデコーディング回路183、このスピ
ーチデコーディング回路183の出力信号のフィルタリ
ング処理を行うディジタルフィルタ184、このディジ
タルフィルタ184の出力信号をアナログ信号に変換す
るための音声DA変換器(DAC)185、及びこの音
声DA変換器185の出力信号を増幅するためのアンプ
186が設けられる。
【0031】上記AD変換装置171,172は互いに
同一構成とされるため、以下の説明では、AD変換装置
171についてのみ詳細に説明する。
【0032】AD変換装置171は、アナログ信号をデ
ィジタル信号に変換するAD変換器(ADC)10、こ
のAD変換器10の出力信号をフィルタリング処理する
ディジタルフィルタ20と、このディジタルフィルタ2
0の出力信号に基づいて、上記AD変換器10のオフセ
ット電圧をキャンセルするためのオフセットキャンセル
回路21とを含んで成る。
【0033】尚、特に制限されないが、上記受信系回路
141及び送信系回路142は、公知の半導体集積回路
製造技術により、単結晶シリコン基板などの一つの半導
体基板に形成される。
【0034】図1には、上記AD変換装置171の詳細
な構成例が示される。
【0035】アナログ入力電圧をアナログ電流に変換す
るための電圧電流変換回路11が設けられる。この電圧
電流変換回路11は、演算増幅回路112とpチャンネ
ル型MOSトランジスタ113とが結合されたソースホ
ロワ、及びアナログ信号を取り込むための入力抵抗11
1とを含んで成る。pチャンネル型MOSトランジスタ
113のソース電極はスイッチ15を介して定電流源1
4に結合される。pチャンネル型MOSトランジスタ1
13のドレイン電極は、定電流源17や積分回路18に
結合される。定電流源14の電流値をI0とするとき、
定電流源157の電流値はI0/2とされる。スイッチ
15は、ローカルDAクロック(CKlda)によって
オンオフ動作が制御される。これによりローカルDA変
換が行われ、それにより発生されるローカルDA電流
(Ida)が上記pチャンネル型MOSトランジスタ1
13に流れることにより、入力電流(Iin)との差分
電流(ΔI)が得られる。そしてこの差分電流(ΔI)
を積分するための積分回路158が設けられる。この積
分回路158は、信号伝達経路とグランドGNDとの間
に結合されたキャパシタC1を含んで成る。この積分回
路18の後段には、その積分出力である積分電圧(Vi
nt)を、サンプリングクロック(fs)に基づいて量
子化するためのコンパレータ19が設けられる。このコ
ンパレータ19は、積分電圧(Vint)を参照電圧V
compと比較することで、積分電圧(Vint)を量
子化する。このコンパレータ19の量子化出力ADou
t1は、1ビットの疎密波の形でディジタル信号に変換
されており、それは上記スイッチ15を動作制御するた
めのローカルDAクロック(CKlda)として、上記
スイッチ15に伝達されるとともに、移動平均化のた
め、後段のディジタルフィルタ20に伝達される。この
ディジタルフィルタ160でのフィルタリング処理によ
り、アナログ入力に対応するディジタル出力ADout
2が得られる。
【0036】上記オフセットキャンセル回路21は、ス
イッチ213、定電流源214,215、クロック回路
211、判定回路212、及びスイッチSW1とを含ん
で次のように構成される。
【0037】定電流I1を流すための定電流源214が
設けられる。この定電流源214は、その定電流I1の
電流経路を断続するためのスイッチ213を介して積分
回路18の入力端子に結合される。上記スイッチ213
は、後述するクロック回路211から出力されるオフセ
ットキャンセルクロック(CKoff)によってオンオ
フ制御される。ここで、上記定電流源214、215、
及びスイッチ213により、オフセットキャンセル電流
を発生させるためのオフセットキャンセル電流発生回路
216が形成される。
【0038】また、定電流源215は、積分回路18の
入力端子とグランドGNDとの間に設けられ、上記定電
流源214の定電流I1の1/2の電流(I1/2)を
流す。
【0039】上記判定回路212は、ディジタルフィル
タ20の出力信号がゼロに達したか否かを判別する機能
を有する。この判別結果はクロック回路211に伝達さ
れる。
【0040】上記クロック回路211は、上記判定回路
の判定結果に基づいて上記オフセットキャンセルクロッ
クのデューティを制御する。
【0041】スイッチSW1は、AD変換装置171の
トレーニング期間において、ディジタルフィルタ20の
出力信号を上記判定回路212に供給するために設けら
れる。また、上記電圧電流変換回路の入力端子をアナロ
グ基準電圧源(通常はグランドGND)に結合させるた
めのスイッチSW2が設けられている。このスイッチS
W2も、スイッチSW1と同様にAD変換装置171の
トレーニング期間にオンされる。上記スイッチSW1,
SW2は、このAD変換装置171が適用される通信用
LSIにおけるシステムコントローラ(図示せず)によ
って動作制御される。
【0042】図2には、上記構成のAD変換装置171
において使用されるオフセットキャンセルクロック(C
Koff)の例が示される。
【0043】オフセットキャンセルクロック(CKof
f)の周期はディジタルフィルタ20の積分周期に等し
くされる。このディジタルフィルタ20は積分周期に相
当する周波数にゼロ点(ゲインゼロ)を持つ。これによ
り、オフセットキャンセルクロック(CKoff)の周
波数成分をディジタルフィルタ20の出力信号に乗せな
いでディジタル出力ADout2を得ることができる。
【0044】オフセットキャンセルクロック(CKof
f)のデューティは、クロック回路211により、オフ
セットキャンセルクロック0〜8で示されるように切り
換えることができる。そのようにデューティが切り換え
られるオフセットキャンセルクロック(CKoff)に
より積分される電流量は、クロックデューティの分解能
によって決定される。つまり、図2に示されるように、
オフセットキャンセルクロック(CKoff)のデュー
ティが9段階に切り換えられる場合には、そのようなク
ロックによりスイッチ15がオンオフ制御されることに
より、9ステップの電流量切り換えが可能とされる。そ
れは、3ビットのDA変換器に相当する。この分解能
は、本通信用LSIの最高クロックとディジタルフィル
タ20の積分周期との比まで上げることができる。換言
すれば、クロック回路211によってオフセットキャン
セルクロック(CKoff)のデューティを切り換える
といったシンプルな回路構成であるにもかかわらず、高
分解能のAD変換器を実現することができる。
【0045】図11には、上記のように構成されたAD
変換装置171の動作の流れが示される。
【0046】特に制限されないが、本通信用LSIの電
源投入直後のパワーオンリセットにより、通信用LSI
内のシステムコントローラ(図示せず)によってトレー
ニングモードが起動され、スイッチSW1,SW2がオ
ンされる(S1,S2)。スイッチSW1がオンされる
ことにより、ディジタルフィルタ20からのディジタル
出力ADout2が判定回路212に伝達され、スイッ
チSW2がオンされることにより、電圧電流変換回路1
1の入力端子がアナログ基準電圧レベル(通常はグラン
ドGNDレベル)とされる。
【0047】次に、クロック回路211により、ケース
N=0(ディーティ0:8)のオフセットキャンセルク
ロック(CKoff)が形成され、それによりスイッチ
213がオンオフ制御される。この状態で、各部の動作
が制御されることより、AD変換が開始される(S
4)。そして、そのときのディジタルフィルタ20から
のディジタル出力ADout2が判定回路212に伝達
される。判定回路212では、ディジタルフィルタ20
からのディジタル出力ADout2がほぼゼロに等しい
か否かの判別が行われる(S6)。この判別において、
ディジタルフィルタ20からのディジタル出力ADou
t2がほぼゼロに等しくない(No)と判断された場合
には、クロック回路211によりオフセットキャンセル
クロック(CKoff)のデューティがケースNからケ
ースN+1に切り換えられる。つまり、それまでのデュ
ーティがケースN=0(デューティ0:8)の場合に
は、デューティがケースN=1(デューティ1:7)に
切り換えられ、再びステップS4の実行に戻され、次い
で上記ステップS6の判別が行われる。上記ステップS
6の判別において、ディジタルフィルタ20からのディ
ジタル出力ADout2がほぼゼロに等しい(Yes)
と判断されるまで、上記ステップS5,S4が繰り返し
実行される。そして、上記ステップS6の判別におい
て、ディジタルフィルタ20からのディジタル出力AD
out2がほぼゼロに等しい(Yes)と判断された場
合には、図示されないシステムコントローラにより、ス
イッチSW1,SW2がオフされ(S7)、本AD変換
装置171はトレーニングモードが終了され、ノーマル
モードに移行される(S8)。
【0048】図3乃至図10には、DCオフセット電流
が+1の場合において、オフセットキャンセルクロック
(CKoff)の各デューティ毎の積分電圧(Vin
t)、AD出力(ADout1)、ディジタル出力AD
out2の各波形が示される。
【0049】図3に示される場合には、ディジタルフィ
ルタ20からのディジタル出力ADout2が「+4」
であるが、図4に示されるように、デューティ1:7の
オフセットキャンセルクロックCKoffに基づいてオ
フセットキャンセル電流(Ioff)が流されることに
より、ディジタルフィルタ20からのディジタル出力A
Dout2が「+2」に低減される。そして、図5に示
されるように、デューティ1:3のオフセットキャンセ
ルクロックCKoffに基づいてオフセットキャンセル
電流(Ioff)が流されることにより、ディジタルフ
ィルタ20からのディジタル出力ADout2は
「0」、つまり、オフセットがキャンセルされている。
【0050】一方、オフセット電圧がマイナスになる場
合もある。
【0051】例えば図6に示されるようにデューティ
3:5のオフセットキャンセルクロックCKoffに基
づいてオフセットキャンセル電流(Ioff)が流され
た場合には、ディジタルフィルタ20からのディジタル
出力ADout2が「−2」になる。
【0052】図7に示されるようにデューティ4:4の
オフセットキャンセルクロックCKoffに基づいてオ
フセットキャンセル電流(Ioff)が流された場合に
は、ディジタルフィルタ20からのディジタル出力AD
out2が「−4」になる。
【0053】図8に示されるようにデューティ5:3の
オフセットキャンセルクロックCKoffに基づいてオ
フセットキャンセル電流(Ioff)が流された場合に
は、ディジタルフィルタ20からのディジタル出力AD
out2が「−6」になる。
【0054】図9に示されるように、デューティ6:2
のオフセットキャンセルクロックCKoffに基づいて
オフセットキャンセル電流(Ioff)が流された場合
には、ディジタルフィルタ20からのディジタル出力A
Dout2が「−8」になる。
【0055】そして、図10に示されるように、デュー
ティ7:1のオフセットキャンセルクロックCKoff
に基づいてオフセットキャンセル電流(Ioff)が流
された場合には、ディジタルフィルタ20からのディジ
タル出力ADout2は飽和により「−8」となる。
【0056】上記した例によれば、以下の作用効果を得
ることができる。
【0057】(1)オフセットキャンセルクロックに基
づいて、積分回路18の入力端子にオフセットキャンセ
ル電流(Ioff)を流すためのオフセットキャンセル
電流発生回路216と、ディジタルフィルタ20の出力
信号がゼロに達したか否かを判別するための判定回路2
12と、この記判定回路212の判定結果に基づいて上
記オフセットキャンセルクロックのデューティを制御す
るためのクロック回路211とを含んでオフセットキャ
ンセル回路21を構成し、判定回路212の判定結果に
基づいてオフセットキャンセルクロック(CKoff)
のデューティを制御することで、オフセット電圧を低減
することができる。アナログ系で減算を行う方式である
ため、ダイナミックレンジが不所望に狭くなることがな
い。また、高分解能のDA変換器は、多数のタップを有
するラダー抵抗と、入力ディジタル信号に応じてそのタ
ップを選択するための多数のスイッチ回路などが必要で
あり、回路規模が大きくならざるを得ないが、そのよう
なDA変換器を用いなくても、ディジタルフィルタ20
からのディジタル出力ADout2に基づいてオフセッ
トキャンセルクロック(CKoff)のデューティを切
り換えるだけの簡単な回路構成によりオフセットキャン
セル回路を実現することができる。そのようなオフセッ
トキャンセル回路は、小規模であり、消費電流も比較的
少ない。
【0058】(2)上記オフセットキャンセル電流発生
回路は、所定の定電流を流すための第1定電流源214
と、上記積分回路の入力端子に結合された第2定電流源
21)と、上記クロック回路の出力信号に基づいて上記
第1定電流源を上記積分回路の入力端子に結合可能な第
1オフセットキャンセルスイッチとを含んで容易に構成
することにより、より広範囲のオフセットキャンセルを
行うことができる。
【0059】図13にはオフセットキャンセル回路21
の別の構成例が示される。
【0060】図13に示される構成においては、図1の
構成に比べて定電流源218、スイッチ217が追加さ
れている。
【0061】すなわち、定電流源214と同じ値の電流
を流すための定電流源218が設けられ、また、スイッ
チ213を駆動するオフセットキャンセルクロックのデ
ューティ制御が100%に達した状態で上記定電流源2
18を上記積分回路18の入力端子に結合可能なオフセ
ットキャンセルスイッチ217が設けられる。
【0062】図13には図12に示される回路の動作タ
イミングが示される。
【0063】先ず、スイッチ217はクロック回路21
1からのオフセットキャンセルクロック(CKoff
2)によりオフ状態とされる。この状態で、上記したよ
うにトレーニングモードにおいてオフセットキャンセル
クロック(CKoff1)のデューティ制御が100%
に達した状態で、クロック回路211によりスイッチ2
17がオンされ、図13に示されるように、クロック回
路211により再びオフセットキャンセルクロック(C
Koff1)のデューティ制御が行われる。つまり、オ
フセットのために定電流源214で十分な電流が流し切
れない場合に、定電流源218をも回路動作に関与させ
ることで、オフセットキャンセル電流(Ioff)を増
大させることができる。それにより比較的大きなオフセ
ット電圧でもそれをキャンセルすることができる。尚、
定電流源218、スイッチ217の組を多数設け、順次
回路動作に関与させることにより、さらに大きなオフセ
ット電圧に対応することができる。
【0064】以上本発明者によってなされた発明を具体
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。
【0065】例えば、上記した例では1ビットのAD変
換について説明したが、本発明はそれに限定されるもの
ではなく、多ビット帰還のAD変換を行う場合にも適用
することができる。多ビット帰還のAD変換器の一例と
しては、コンパレータとローカルDAとを複数組用意
し、多ビット出力する多ビット型Δ−Σ(デルタ・シグ
マ)AD変換器を挙げることができる。
【0066】また、別の例としては、AD変換器の出力
を積分し、複数のローカルDA変換器に帰還する補完型
AD変換器など、電流積分を利用してAD変換を行う場
合にも適用することができる。
【0067】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である通信用
LSIに適用した場合について説明したが、本発明はそ
れに限定されるものではなく、各種半導体集積回路に適
用することができる。
【0068】本発明は、少なくともアナログ信号をディ
ジタル信号に変換する回路が含まれることを条件に適用
することができる。
【0069】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0070】すなわち、判定回路によりディジタルフィ
ルタの出力信号がゼロに達したか否かを判別し、上記判
定回路の判定結果に基づいて上記オフセットキャンセル
クロックのデューティを制御するようにしており、ディ
ジタルフィルタからのディジタル出力に基づいてオフセ
ットキャンセルクロックのデューティを切り換えるだけ
の簡単な回路構成によりオフセット電圧をキャンセルす
ることができるので、小規模な回路構成によってオフセ
ット電圧を低減可能なオフセットキャンセル回路及びそ
れを含む通信用LSIを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるオフセットキャンセル回路が適
用されたAD変換装置の構成例ブロック図である。
【図2】上記オフセットキャンセル回路の動作タイミン
グ図である。
【図3】上記オフセットキャンセル回路の別の動作タイ
ミング図である。
【図4】上記オフセットキャンセル回路の別の動作タイ
ミング図である。
【図5】上記オフセットキャンセル回路の別の動作タイ
ミング図である。
【図6】上記オフセットキャンセル回路の別の動作タイ
ミング図である。
【図7】上記オフセットキャンセル回路の別の動作タイ
ミング図である。
【図8】上記オフセットキャンセル回路の別の動作タイ
ミング図である。
【図9】上記オフセットキャンセル回路の別の動作タイ
ミング図である。
【図10】上記オフセットキャンセル回路の別の動作タ
イミング図である。
【図11】上記オフセットキャンセル回路の動作の流れ
が示されるフローチャートである。
【図12】本発明にかかるオフセットキャンセル回路が
適用されたAD変換装置の別の構成例ブロック図であ
る。
【図13】図12に示されるオフセットキャンセル回路
の動作タイミング図である。
【図14】上記AD変換装置が含まれる音声端末通信装
置の構成例ブロック図である。
【図15】電流積分型AD変換器の基本構成例ブロック
図である。
【図16】図15に示される回路の動作タイミング図で
ある。
【図17】図15に示される回路の別の動作タイミング
図である。
【符号の説明】
10 AD変換器 11 電圧電流変換回路 14,17,214,215,218 電流源 18 積分回路 19 コンパレータ 20 ディジタルフィルタ 21 オフセットキャンセル回路 171 AD変換装置 211 クロック回路 212 判定回路 15,213,217,SW1,SW2 スイッチ 216 オフセットキャンセル電流発生回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ入力電圧を電流に変換するため
    の電圧電流変換回路と、上記電圧電流変換回路の出力電
    流と、ローカルDA電流との差分を積分するための積分
    回路と、上記積分回路の出力信号を量子化するためのコ
    ンパレータと、上記コンパレータの出力信号をフィルタ
    リング処理するディジタルフィルタとを含むAD変換器
    に結合され、当該AD変換器で生ずるオフセット電圧を
    キャンセルするためのオフセットキャンセル回路であっ
    て、 オフセットキャンセルクロックに基づいて、上記積分回
    路の入力端子にオフセットキャンセル電流を流すための
    オフセットキャンセル電流発生回路と、 上記ディジタルフィルタの出力信号がほぼゼロに等しい
    か否かを判別するための判定回路と、 上記判定回路の判定結果に基づいて上記オフセットキャ
    ンセルクロックのデューティを制御するためのクロック
    回路と、 を含むことを特徴とするオフセットキャンセル回路。
  2. 【請求項2】 上記AD変換器のトレーニング期間に上
    記ディジタルフィルタの出力信号を上記判定回路に供給
    するための第1スイッチと、 上記AD変換器のトレーニング期間に上記電圧電流変換
    回路の入力端子をアナログ基準電圧源に結合させるため
    の第2スイッチと、 を含んで成る請求項1記載のオフセットキャンセル回
    路。
  3. 【請求項3】 上記オフセットキャンセル電流発生回路
    は、所定の定電流を流すための第1定電流源と、上記積
    分回路の入力端子に結合された第2定電流源と、上記ク
    ロック回路の出力信号に基づいて上記第1定電流源を上
    記積分回路の入力端子に結合可能な第1オフセットキャ
    ンセルスイッチとを含んで成る請求項1又は2記載のオ
    フセットキャンセル回路。
  4. 【請求項4】 上記第1定電流源と同じ値の電流を流す
    ための第3定電流源と、上記第1オフセットキャンセル
    スイッチによるデューティ制御が100%に達した状態
    で上記第3定電流源を上記積分回路の入力端子に結合可
    能な第2オフセットキャンセルスイッチとを含んで成る
    請求項3記載のオフセットキャンセル回路。
  5. 【請求項5】 受信された信号をディジタル信号に変換
    するためのAD変換器と、上記AD変換装置のオフセッ
    ト電圧をキャンセルするためのオフセットキャンセル手
    段と、上記AD変換器の出力信号をイコライズするイコ
    ライザとを含み、上記オフセットキャンセル手段とし
    て、請求項1乃至4の何れか1項記載のオフセットキャ
    ンセル回路を適用して成る通信用LSI。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009188797A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Yokogawa Electric Corp デルタシグマ型a/dコンバータ
JP2011172119A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Sony Corp 固体撮像素子、およびカメラシステム

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