JP2000318068A - 繊維強化プラスチック化粧板 - Google Patents
繊維強化プラスチック化粧板Info
- Publication number
- JP2000318068A JP2000318068A JP12939799A JP12939799A JP2000318068A JP 2000318068 A JP2000318068 A JP 2000318068A JP 12939799 A JP12939799 A JP 12939799A JP 12939799 A JP12939799 A JP 12939799A JP 2000318068 A JP2000318068 A JP 2000318068A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- reinforced plastic
- resin
- fiber
- natural
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 塗装やゲルコート、印刷では出ない、本物の
天然石やレンガに限りなく近い質感を呈することが可能
な繊維強化プラスチック化粧板を提供する。 【解決手段】 繊維強化プラスチックパネルの少なくと
も片面に、樹脂と天然砕石粒子または/およびレンガ粉
砕粒子とからなる層を配したことを特徴とする繊維強化
プラスチック化粧板。
天然石やレンガに限りなく近い質感を呈することが可能
な繊維強化プラスチック化粧板を提供する。 【解決手段】 繊維強化プラスチックパネルの少なくと
も片面に、樹脂と天然砕石粒子または/およびレンガ粉
砕粒子とからなる層を配したことを特徴とする繊維強化
プラスチック化粧板。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化プラスチ
ック(以下、FRPと略称することもある。)化粧板に
関し、とくに建造物の柱、内外壁、床、門、塀などの化
粧仕上材として好適な、優れた美感を呈する軽量で易施
行性の繊維強化プラスチック化粧板に関する。
ック(以下、FRPと略称することもある。)化粧板に
関し、とくに建造物の柱、内外壁、床、門、塀などの化
粧仕上材として好適な、優れた美感を呈する軽量で易施
行性の繊維強化プラスチック化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、建造物等の表面化粧仕上材と
して、天然石板やレンガ板を用いることが知られてい
る。しかし、このような天然石板やレンガ板は、軽量性
が要求される部位には使えず、使用できる部位や用途が
限定される。
して、天然石板やレンガ板を用いることが知られてい
る。しかし、このような天然石板やレンガ板は、軽量性
が要求される部位には使えず、使用できる部位や用途が
限定される。
【0003】一方、建造物等の表面化粧仕上材として、
FRP板を使用する方法も知られている。その場合、F
RP板に凹凸やふくらみをつけ、塗装仕上げ、ゲルコー
トあるいは印刷物の貼付けにより、天然石模様やレンガ
調模様を出していたが、この方法では、本物に近い質感
を出すことは困難であった。また、時間の経過とともに
退色するので、質感がさらに低下し、それを防ぐために
は定期的なメンテナンスが必要であった。
FRP板を使用する方法も知られている。その場合、F
RP板に凹凸やふくらみをつけ、塗装仕上げ、ゲルコー
トあるいは印刷物の貼付けにより、天然石模様やレンガ
調模様を出していたが、この方法では、本物に近い質感
を出すことは困難であった。また、時間の経過とともに
退色するので、質感がさらに低下し、それを防ぐために
は定期的なメンテナンスが必要であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、塗装やゲルコート、印刷では出ない、本物の天然石
やレンガに限りなく近い質感を呈することが可能な繊維
強化プラスチック化粧板を提供することにある。
は、塗装やゲルコート、印刷では出ない、本物の天然石
やレンガに限りなく近い質感を呈することが可能な繊維
強化プラスチック化粧板を提供することにある。
【0005】また、経時変化に伴う退色がなく、メンテ
ナンスフリーとできる繊維強化プラスチック化粧板を提
供することを課題とする。
ナンスフリーとできる繊維強化プラスチック化粧板を提
供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る繊維強化プラスチック化粧板は、繊維
強化プラスチックパネルの少なくとも片面に、樹脂と天
然砕石粒子または/およびレンガ粉砕粒子とからなる層
を配したことを特徴とするものからなる。
に、本発明に係る繊維強化プラスチック化粧板は、繊維
強化プラスチックパネルの少なくとも片面に、樹脂と天
然砕石粒子または/およびレンガ粉砕粒子とからなる層
を配したことを特徴とするものからなる。
【0007】この層における樹脂と天然砕石粒子または
/およびレンガ粉砕粒子との組成比は、10〜25重量
%対75〜90重量%とすることが好ましい。この組成
比とすることによって、本物の天然石やレンガにより近
い質感を出すことができる。
/およびレンガ粉砕粒子との組成比は、10〜25重量
%対75〜90重量%とすることが好ましい。この組成
比とすることによって、本物の天然石やレンガにより近
い質感を出すことができる。
【0008】また、上記層に配合される粒子が天然砕石
粒子の場合には、該天然砕石粒子は、粒径が500μm
〜5mm未満の粒子と、粒径が5mm以上の粒子とが、
それぞれ、全天然砕石粒子の20重量%以上であること
が好ましく、粒子がレンガ粉砕粒子の場合には、該レン
ガ粉砕粒子は、粒径が500μm以下の粒子が全レンガ
粉砕粒子の50重量%以上であることが好ましい。この
ような配合比とすることにより、本物の天然石やレンガ
により近い質感を出すことができる。
粒子の場合には、該天然砕石粒子は、粒径が500μm
〜5mm未満の粒子と、粒径が5mm以上の粒子とが、
それぞれ、全天然砕石粒子の20重量%以上であること
が好ましく、粒子がレンガ粉砕粒子の場合には、該レン
ガ粉砕粒子は、粒径が500μm以下の粒子が全レンガ
粉砕粒子の50重量%以上であることが好ましい。この
ような配合比とすることにより、本物の天然石やレンガ
により近い質感を出すことができる。
【0009】さらに、前記層にさらにCu粉末または/
およびCo粉末が添加されていることも好ましい。Cu
やCoは経時的に色調が変化するので、これら粉末を添
加しておくことで、時間の経過とともに質感を向上させ
ることが可能となる。
およびCo粉末が添加されていることも好ましい。Cu
やCoは経時的に色調が変化するので、これら粉末を添
加しておくことで、時間の経過とともに質感を向上させ
ることが可能となる。
【0010】上記のような本発明に係る繊維強化プラス
チック化粧板においては、FRPパネルの表面に配され
た層の樹脂内に直接天然砕石粒子または/およびレンガ
粉砕粒子が配合されているので、塗装やゲルコート、印
刷物貼付け等を行うことなく、該層の表面に天然石調や
レンガ調の色調、質感をもたせることができる。この化
粧板は、FRPパネルをベースにしたものであるから、
軽量で施工性が良い。また、所定の粒子が層内に配合さ
れたものであるから、経時的な退色もなく、メンテナン
スフリーとできる。
チック化粧板においては、FRPパネルの表面に配され
た層の樹脂内に直接天然砕石粒子または/およびレンガ
粉砕粒子が配合されているので、塗装やゲルコート、印
刷物貼付け等を行うことなく、該層の表面に天然石調や
レンガ調の色調、質感をもたせることができる。この化
粧板は、FRPパネルをベースにしたものであるから、
軽量で施工性が良い。また、所定の粒子が層内に配合さ
れたものであるから、経時的な退色もなく、メンテナン
スフリーとできる。
【0011】そして、配合する粒子の樹脂に対する組成
比を最適な範囲にすることで、本物の天然石やレンガに
非常に高い質感をかもし出すことが可能になる。さら
に、特定範囲の粒径の粒子を特定範囲配合することによ
り、かぎりなく本物の質感に近づけることが可能にな
る。
比を最適な範囲にすることで、本物の天然石やレンガに
非常に高い質感をかもし出すことが可能になる。さら
に、特定範囲の粒径の粒子を特定範囲配合することによ
り、かぎりなく本物の質感に近づけることが可能にな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態について、図面を参照しながら説明する。図1およ
び図2は、本発明の一実施態様に係る繊維強化プラスチ
ック化粧板を示している。本実施態様では、繊維強化プ
ラスチック化粧板1は、FRPパネル2の片面に、天然
砕石粒子3と樹脂からなる層4を設けたものからなる。
この天然砕石粒子/樹脂層4は、FRPパネル2の両面
に配することもできる。また、天然砕石粒子3の代わり
にレンガ粉砕粒子を用いることもでき、天然砕石粒子3
とレンガ粉砕粒子との混合粒子を用いることも可能であ
る。
形態について、図面を参照しながら説明する。図1およ
び図2は、本発明の一実施態様に係る繊維強化プラスチ
ック化粧板を示している。本実施態様では、繊維強化プ
ラスチック化粧板1は、FRPパネル2の片面に、天然
砕石粒子3と樹脂からなる層4を設けたものからなる。
この天然砕石粒子/樹脂層4は、FRPパネル2の両面
に配することもできる。また、天然砕石粒子3の代わり
にレンガ粉砕粒子を用いることもでき、天然砕石粒子3
とレンガ粉砕粒子との混合粒子を用いることも可能であ
る。
【0013】上記層4に使用する樹脂としては、とくに
限定されないが、成形性等の面から、あるいはFRPパ
ネル2との接合性等の面から、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂
から選ばれた熱硬化性樹脂からなることが好ましい。中
でも、耐火性に優れたフェノール樹脂を用いると、耐火
性が要求される建造物の化粧仕上材として、より好適な
ものとなる。
限定されないが、成形性等の面から、あるいはFRPパ
ネル2との接合性等の面から、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂
から選ばれた熱硬化性樹脂からなることが好ましい。中
でも、耐火性に優れたフェノール樹脂を用いると、耐火
性が要求される建造物の化粧仕上材として、より好適な
ものとなる。
【0014】また、上記層4に配合される天然砕石粒子
3(または/およびレンガ粉砕粒子)には、従来化粧板
として使用されていた天然石(レンガ)を用いることが
でき、それを小さな粒径の粒子に粉砕したものである。
3(または/およびレンガ粉砕粒子)には、従来化粧板
として使用されていた天然石(レンガ)を用いることが
でき、それを小さな粒径の粒子に粉砕したものである。
【0015】粒子3の配合量は、樹脂対粒子の重量比に
て、10〜25重量%対75〜90%の配合比とするこ
とが、本物により近い質感を出す上で好ましい。
て、10〜25重量%対75〜90%の配合比とするこ
とが、本物により近い質感を出す上で好ましい。
【0016】また、粉砕された粒子は、ふるいによっ
て、それぞれの粒径範囲のものに分けることができる
が、上記層4への配合に際しては、粒径の範囲に応じて
特定の重量比で配合することが好ましい。たとえば、天
然砕石粒子の場合には、粒径が500μm〜5mm未満
の粒子と、粒径が5mm以上の粒子とを、それぞれ、全
天然砕石粒子に対して20重量%以上配合することが好
ましく、また、レンガ粉砕粒子の場合には、粒径が50
0μm以下の粒子を全レンガ粉砕粒子の50重量%以上
配合することが好ましく、これによって、より質感を向
上できる。
て、それぞれの粒径範囲のものに分けることができる
が、上記層4への配合に際しては、粒径の範囲に応じて
特定の重量比で配合することが好ましい。たとえば、天
然砕石粒子の場合には、粒径が500μm〜5mm未満
の粒子と、粒径が5mm以上の粒子とを、それぞれ、全
天然砕石粒子に対して20重量%以上配合することが好
ましく、また、レンガ粉砕粒子の場合には、粒径が50
0μm以下の粒子を全レンガ粉砕粒子の50重量%以上
配合することが好ましく、これによって、より質感を向
上できる。
【0017】さらに、上記のように層4内に所定の粒子
3を直接配合しているので、該層4の表面における色調
等の経時変化は、本質的に無く、質感の低下もない。
3を直接配合しているので、該層4の表面における色調
等の経時変化は、本質的に無く、質感の低下もない。
【0018】このこと自体は、本発明の特徴であり非常
に好ましい効果でもあるが、建造物等の表面化粧におい
ては、ある種の色調に限っては、敢えて経時変化をもた
せることを意図する場合がある。
に好ましい効果でもあるが、建造物等の表面化粧におい
ては、ある種の色調に限っては、敢えて経時変化をもた
せることを意図する場合がある。
【0019】たとえばCuやCoの色調の経時変化は、
表面の色調に重量感や荘厳感をもたせ、このような変化
が望まれる場合もある。そのような場合には、上記層4
に、上記粒子に加え、Cu粉末やCo粉末を添加すれば
よい。それによって、時間の経過とともに質感の向上が
可能になる。添加量としては特に限定されず、上記粒子
3による効果を損なわない範囲で添加すればよい。
表面の色調に重量感や荘厳感をもたせ、このような変化
が望まれる場合もある。そのような場合には、上記層4
に、上記粒子に加え、Cu粉末やCo粉末を添加すれば
よい。それによって、時間の経過とともに質感の向上が
可能になる。添加量としては特に限定されず、上記粒子
3による効果を損なわない範囲で添加すればよい。
【0020】本発明に係る繊維強化プラスチック化粧板
におけるFRPパネルの構成は特に限定されず、FRP
パネルが樹脂と強化繊維から構成された単板からなる構
成、FRPパネルが樹脂と強化繊維からなる一対のスキ
ン板を有する構成のいずれでもよい。後者の場合には、
スキン板間にコア材を介在させたサンドイッチ構造のパ
ネル、スキン板間に空間を形成した中空構造のパネルの
いずれの態様とすることもできる。
におけるFRPパネルの構成は特に限定されず、FRP
パネルが樹脂と強化繊維から構成された単板からなる構
成、FRPパネルが樹脂と強化繊維からなる一対のスキ
ン板を有する構成のいずれでもよい。後者の場合には、
スキン板間にコア材を介在させたサンドイッチ構造のパ
ネル、スキン板間に空間を形成した中空構造のパネルの
いずれの態様とすることもできる。
【0021】FRPパネルにおけるマトリックス樹脂と
しては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化樹
脂が好適であり、なかでもフェノール樹脂が安価で、か
つ難燃性に優れており、好ましく使用される。とくに屋
根用部材としてフェノール樹脂を用いると、優れた耐火
性が得られる。
しては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化樹
脂が好適であり、なかでもフェノール樹脂が安価で、か
つ難燃性に優れており、好ましく使用される。とくに屋
根用部材としてフェノール樹脂を用いると、優れた耐火
性が得られる。
【0022】FRPパネルの強化繊維としてはガラス繊
維、アラミド繊維、炭素繊維などが通常用いられる。軽
量・高強度のFRPを得るためには、炭素繊維が最も好
ましいが、コストとのバランスを取るため、ガラス繊維
/炭素繊維のハイブリッドのものも好ましい。また用い
られる繊維の形態としては、クロス、マット、ストラン
ドなどを好適に用いることができる。さらに用いる炭素
繊維の種類は、炭素繊維の高い強度、剛性を考えると、
どんなものでもよいが、より低コストを考えると、いわ
ゆるラージ・トウの炭素繊維を用いるのが最も好まし
い。
維、アラミド繊維、炭素繊維などが通常用いられる。軽
量・高強度のFRPを得るためには、炭素繊維が最も好
ましいが、コストとのバランスを取るため、ガラス繊維
/炭素繊維のハイブリッドのものも好ましい。また用い
られる繊維の形態としては、クロス、マット、ストラン
ドなどを好適に用いることができる。さらに用いる炭素
繊維の種類は、炭素繊維の高い強度、剛性を考えると、
どんなものでもよいが、より低コストを考えると、いわ
ゆるラージ・トウの炭素繊維を用いるのが最も好まし
い。
【0023】たとえば炭素繊維糸1本のフィラメント数
が通常の10,000本未満のものではなく、10,0
00〜300,000本の範囲、より好ましくは50,
000〜150,000本の範囲にあるトウ状の炭素繊
維フィラメント糸を使用する方が、樹脂の含浸性、強化
繊維基材としての取扱い性、さらには強化繊維基材の経
済性において、より優れるため、好ましい。またFRP
パネルの表面、とくに前記層4を設けない側の表面に炭
素繊維の織物を配置すると、表面の意匠性が高められ、
より好ましい。また、必要に応じて、あるいは要求され
る機械特性等に応じて、強化繊維の層を複数層に積層し
て強化繊維基材を形成し、その強化繊維基材に樹脂を含
浸する。積層する強化繊維層には、一方向に引き揃えた
織物層を適宜積層でき、その繊維配向方向も、要求され
る強度の方向に応じて適宜選択できる。
が通常の10,000本未満のものではなく、10,0
00〜300,000本の範囲、より好ましくは50,
000〜150,000本の範囲にあるトウ状の炭素繊
維フィラメント糸を使用する方が、樹脂の含浸性、強化
繊維基材としての取扱い性、さらには強化繊維基材の経
済性において、より優れるため、好ましい。またFRP
パネルの表面、とくに前記層4を設けない側の表面に炭
素繊維の織物を配置すると、表面の意匠性が高められ、
より好ましい。また、必要に応じて、あるいは要求され
る機械特性等に応じて、強化繊維の層を複数層に積層し
て強化繊維基材を形成し、その強化繊維基材に樹脂を含
浸する。積層する強化繊維層には、一方向に引き揃えた
織物層を適宜積層でき、その繊維配向方向も、要求され
る強度の方向に応じて適宜選択できる。
【0024】また、FRPパネルをサンドイッチ構造に
構成する場合のコア材としては、たとえば木材や発泡体
が使用できるが、軽量化の点で発泡体が好ましい。発泡
体の材質としては、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ
プロピレン、PVC、シリコンなどを用い、その比重は
0.02から0.2の間で選択することが好ましい。比
重が0.02未満のものを用いると、十分な強度が得ら
れなくなる恐れが生じる。また、比重が0.2を超える
と、強度は高くなるが、重量が嵩み軽量化という目的に
反するものになってしまう。
構成する場合のコア材としては、たとえば木材や発泡体
が使用できるが、軽量化の点で発泡体が好ましい。発泡
体の材質としては、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ
プロピレン、PVC、シリコンなどを用い、その比重は
0.02から0.2の間で選択することが好ましい。比
重が0.02未満のものを用いると、十分な強度が得ら
れなくなる恐れが生じる。また、比重が0.2を超える
と、強度は高くなるが、重量が嵩み軽量化という目的に
反するものになってしまう。
【0025】本発明に係る繊維強化プラスチック化粧板
は、あらゆる構造物の表面の化粧仕上材として用いるこ
とができるが、とくに建造物の柱、内外壁、床、門、塀
などの化粧仕上材として好適である。
は、あらゆる構造物の表面の化粧仕上材として用いるこ
とができるが、とくに建造物の柱、内外壁、床、門、塀
などの化粧仕上材として好適である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る繊維
強化プラスチック化粧板によれば、FRPパネルの表面
に、樹脂と天然砕石粒子または/およびレンガ粉砕粒子
からなる層を配することにより、塗装やゲルコート、印
刷物では得られない本物に近い質感を得ることができ
る。また、配合する粒子の樹脂に対する重量比や、特定
範囲の粒径の粒子の配合比をそれぞれ所定の範囲にする
ことで、本物に限りなく近い質感を出すことが可能にな
る。
強化プラスチック化粧板によれば、FRPパネルの表面
に、樹脂と天然砕石粒子または/およびレンガ粉砕粒子
からなる層を配することにより、塗装やゲルコート、印
刷物では得られない本物に近い質感を得ることができ
る。また、配合する粒子の樹脂に対する重量比や、特定
範囲の粒径の粒子の配合比をそれぞれ所定の範囲にする
ことで、本物に限りなく近い質感を出すことが可能にな
る。
【0027】また、所定の粒子を直接表面層に配合して
いるので、本質的に経時による退色はなく、メンテナン
スフリーとできる。
いるので、本質的に経時による退色はなく、メンテナン
スフリーとできる。
【0028】さらに、FRPパネルを基材としているか
ら、化粧板全体としても軽量であり、施工が容易で、適
用分野の大幅な拡大が可能になる。
ら、化粧板全体としても軽量であり、施工が容易で、適
用分野の大幅な拡大が可能になる。
【図1】本発明の一実施態様に係る繊維強化プラスチッ
ク化粧板の斜視図である。
ク化粧板の斜視図である。
【図2】図1の化粧板の部分断面図である。
1 繊維強化プラスチック化粧板 2 繊維強化プラスチックパネル 3 天然砕石粒子 4 天然砕石粒子/樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB15B AB17B AC06B AK01B AK33B AK44B AK53B AL05B BA02 BA07 DH02A GB07 JB13B JL00 JL03 YY00B
Claims (7)
- 【請求項1】 繊維強化プラスチックパネルの少なくと
も片面に、樹脂と天然砕石粒子または/およびレンガ粉
砕粒子とからなる層を配したことを特徴とする繊維強化
プラスチック化粧板。 - 【請求項2】 前記層における樹脂と粒子との組成比が
10〜25重量%対75〜90重量%である、請求項1
の繊維強化プラスチック化粧板。 - 【請求項3】 前記粒子が天然砕石粒子の場合には、該
天然砕石粒子は、粒径が500μm〜5mm未満の粒子
と、粒径が5mm以上の粒子とが、それぞれ、全天然砕
石粒子の20重量%以上であり、前記粒子がレンガ粉砕
粒子の場合には、該レンガ粉砕粒子は、粒径が500μ
m以下の粒子が全レンガ粉砕粒子の50重量%以上であ
る、請求項1または2の繊維強化プラスチック化粧板。 - 【請求項4】 前記層にさらにCu粉末または/および
Co粉末が添加されている、請求項1〜3のいずれかに
記載の繊維強化プラスチック化粧板。 - 【請求項5】 前記樹脂が、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂か
ら選ばれた熱硬化性樹脂からなる、請求項1〜4のいず
れかに記載の繊維強化プラスチック化粧板。 - 【請求項6】 繊維強化プラスチックパネルが、樹脂と
強化繊維から構成された単板からなる、請求項1〜5の
いずれかに記載の繊維強化プラスチック化粧板。 - 【請求項7】 繊維強化プラスチックパネルが、樹脂と
強化繊維からなる一対のスキン板を有する、請求項1〜
5のいずれかに記載の繊維強化プラスチック化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12939799A JP2000318068A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | 繊維強化プラスチック化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12939799A JP2000318068A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | 繊維強化プラスチック化粧板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000318068A true JP2000318068A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=15008566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12939799A Pending JP2000318068A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | 繊維強化プラスチック化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000318068A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100690074B1 (ko) | 2004-12-03 | 2007-03-09 | 안승한 | 천연석을 이용한 건축용 조립식 패널 및 건축물의 벽체시공방법 |
CN102585615A (zh) * | 2011-12-26 | 2012-07-18 | 东莞市彩虹塑胶颜料有限公司 | 一种具有彩色纤维点的塑料装饰材料及其材料的制备方法 |
CN106741214A (zh) * | 2016-12-28 | 2017-05-31 | 重庆克劳斯特种装备有限公司 | 救护车地板施工工艺以及救护车地板 |
-
1999
- 1999-05-11 JP JP12939799A patent/JP2000318068A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100690074B1 (ko) | 2004-12-03 | 2007-03-09 | 안승한 | 천연석을 이용한 건축용 조립식 패널 및 건축물의 벽체시공방법 |
CN102585615A (zh) * | 2011-12-26 | 2012-07-18 | 东莞市彩虹塑胶颜料有限公司 | 一种具有彩色纤维点的塑料装饰材料及其材料的制备方法 |
CN106741214A (zh) * | 2016-12-28 | 2017-05-31 | 重庆克劳斯特种装备有限公司 | 救护车地板施工工艺以及救护车地板 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6998359B2 (en) | Article and process for maintaining orientation of a fiber reinforced matt layer in a sandwiched urethane construction | |
JP5681621B2 (ja) | 天然石複合パネル及びその製造方法 | |
US5554429A (en) | Wood board and flooring material | |
US3707434A (en) | Rigidified resinous laminate | |
US3150032A (en) | Abuse resistant articles of manufacture and method of making | |
JP3693426B2 (ja) | 複合板及びその製造方法 | |
KR200386579Y1 (ko) | 고강도 초경량 패널 | |
US20050281999A1 (en) | Structural and other composite materials and methods for making same | |
US6698149B1 (en) | Composite laminated building material, and methods of making and using same | |
MXPA05009617A (es) | Materiales compuestos y estructurales y metodos para su fabricacion. | |
US20020178672A1 (en) | Composite hybrid resin panels, molded parts and filler enhanced polymers therefor | |
US20230302775A1 (en) | Aesthetically-enhanced structures using natural fiber composites | |
US9884438B2 (en) | Impact resistant door facing, method of forming impact resistant door facing, and door formed therewith | |
US11097512B1 (en) | Floor panel and method of manufacturing a floor panel | |
JP2017105158A (ja) | 化粧パネル及びパネル製造方法 | |
Sandberg et al. | Advanced engineered wood-material concepts | |
KR100914071B1 (ko) | 샌드위치 판넬 및 그 제조방법 | |
JP2000318068A (ja) | 繊維強化プラスチック化粧板 | |
PL208352B1 (pl) | Materiał rdzeniowy, laminat zawierający co najmniej materiał rdzeniowy, sposób wytwarzania wyrobu kształtowego i wyrób kształtowy | |
JPH06123158A (ja) | 建築用複合材 | |
JPS6384932A (ja) | 積層パネル | |
DE19812747B4 (de) | Konstruktionselement mit armiertem Stützkern | |
JP2019188823A (ja) | 化粧パネル | |
NL2024807B1 (en) | Floor panel and method of manufacturing of a floor panel | |
JPWO2017164199A1 (ja) | 表面化粧パネル及びこれを備えた化粧パネル |