JP2000316381A - 植物の品質向上と生育促進の為の照明方法 - Google Patents

植物の品質向上と生育促進の為の照明方法

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JP2000316381A
JP2000316381A JP11161486A JP16148699A JP2000316381A JP 2000316381 A JP2000316381 A JP 2000316381A JP 11161486 A JP11161486 A JP 11161486A JP 16148699 A JP16148699 A JP 16148699A JP 2000316381 A JP2000316381 A JP 2000316381A
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plant
light
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red
growth
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JP11161486A
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Yoichi Goto
洋一 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、花卉類、野菜類、果実類等の栽培には、
ガラス温室やビニールハウスの加温、夜間照明による昼
間時間の延長、種子等の一時的な低温暴露による季節推
移の促進等の方法が単独、又は併用して用いられてい
る。しかし、これらの方法は、短期間栽培・本来の季節
以外での栽培に主眼が置かれており、貧弱な植物組織で
あったり、日持ち・色調・味が不十分であるという問題
点があった。本発明は、この様な品質上の問題の解決
法、及び生育を促進する方法を提供する事を目的として
いる。 【解決手段】蛍光灯や白熱電灯の様な光源のガラス部分
に、青色や赤色の着色を施したり、光源に青色光や赤色
光の選択用フィルターを設ける事によって、葉緑体が特
異的に吸収する青色や赤色の光を得る。この単色光を単
独、又は併用して植物に照射する事により、葉緑体中で
の光合成反応を活発にし、植物体中での物質生産能力を
増大させて、植物の品質向上、生育促進を実現する様に
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物体中の葉緑体
が特異的に吸収する青色光や赤色光を植物に照射する事
により、植物の品質を向上させ、生育を促進する為の照
明方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、花卉類、野菜類、果実類等の短期
間栽培や本来の季節外に栽培する方法として、ガラス温
室やビニールハウス等の加温、夜間照明による人為的な
昼間時間の延長、種子等の一時的な低温暴露等の方法
が、単独、又は併用して行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これには、次の様な欠
点があった。ガラス温室やビニールハウス等の加温は、
生育環境の温度を高く維持して、本来の季節以外の時期
に短期間で植物を生育させる方法である。又、夜間照明
による昼間時間延長や一時的な低温暴露は、植物に季節
の推移を誤認させて自然の栽培季節以外の時期に生育さ
せる方法である。ところで、植物は、葉緑体中で光エネ
ルギーと水と炭酸ガスから糖質や澱粉質等を合成し、こ
れらを原料にして更に他の成分、例えば植物体の骨格成
分であるセルロース、甘味物質、酸味物質、色素等を合
成するという代謝活動を営んでいる。この為、前者の合
成速度が後者のそれを上回っていなければ、生育を促進
したり、健全な植物体を形成したり、味や外観を向上さ
せる事はできない。従来の方法は、植物の短期間栽培や
時期をずらして栽培する事に主眼を置いている為に、上
記の様な植物生理学上の理由から、ひ弱であったり、日
持ちが悪かったり、色調や味が不十分であるという問題
点があった。本発明は、植物栽培におけるこの様な品質
上の欠点の解決、及び生育促進を目的として発明された
ものである。
【0004】
【課題を解決する為の手段】蛍光灯や白熱電灯等の光源
のガラス部分に青色や赤色の着色を施したり、光源に青
色や赤色の波長域の光のみを選択的に透過するフィルタ
ーを設ける事によって、青色や赤色の単色光を得る事が
できる。この単色光を、単独、又は併用した状態で植物
に照射する。本発明は、以上の様な方法で行われる植物
の品質向上、生育促進を目的とした照明方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。蛍光灯や白熱電灯等の光源のガラス部分
に、青色や赤色に着色したガラス材を使用する。この様
な照明器具に通電すると、発生したいわゆる白色光は着
色ガラス部分で選択透過現象を起こし、着色ガラス部分
を通過して外部に放射された光は、青色や赤色の波長域
の単色光となる。植物の葉や茎に存在する葉緑体は、青
色の波長域(400〜500nm)及び赤色の波長域
(600〜700nm)の光を特異的に吸収する性質が
あるので、上記の様な方法で得られた青色光や赤色光を
植物に照射すると、葉緑体中での光エネルギーを利用し
て炭酸ガスと水から糖質や澱粉質を合成する光合成反応
が増大し、更にこれらを原料として生合成されるセルロ
ース、甘味物質・酸味物質・苦味物質等の呈味成分、色
素やその他の成分の生成量も増加する事になる。又、青
色光や赤色光の照射は、単独で実施しても良いが、併用
する方法がより効果的である。本発明は、この様な方法
によって植物体内の物質生産能力を向上させ、品質向上
と生育促進を実現する事を特徴とするものである。この
青色光や赤色光の照射は、日照時間の短い冬期・梅雨時
期・雲天の続く時期、高緯度地域や南極観測基地の様な
気象条件の悪い場所、室内や地下空間の様な太陽光が直
接届かない場所での効率的な植物栽培に有用である。更
に、将来宇宙ステーションが建設され、人間が長期間生
活する様になった場合は、短期間で高品質の野菜や果実
を生産する手段としても活用できる技術である。
【0006】
【その他の応用例】本発明は、着色ガラスを使用する以
外に、蛍光灯や白熱電灯等の光源のガラス部分の周囲に
青色や赤色の塗装を施す方法、青色や赤色のプラスチッ
クフィルムを貼り付ける方法、青色や赤色のプラスチッ
クカバーで照明器具を包み込む方法、干渉フィルターを
用いて青色や赤色の波長域の光のみを通過させる方法で
も実施可能である。
【0007】
【発明の効果】本発明を実施する事によって、植物体内
における物質生産能力が向上し、その結果として、生育
が促進され、植物体組織が充実し、日持ち・色調・味覚
等の面においても高品質の植物を生産する事ができる。
又、植物収穫前の短期間集中照射による市場価値の更な
る向上、室内栽培植物の生育促進にも効果的である。更
に、本発明は、葉緑体中の光合成反応を活発化させるの
で、従来のガラス温室やビニールハウス栽培法と組み合
わせると、温度抑制が可能になり、温度管理の為の光熱
経費を引き下げる事ができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光灯や白熱電灯等の光源のガラス部分に
    青色や赤色の着色を施したり、光源に青色光や赤色光の
    選択用フィルターを設けて、これらから放射される青色
    光や赤色光を植物に照射する事による植物の品質向上と
    生育促進の為の照明方法。
JP11161486A 1999-05-05 1999-05-05 植物の品質向上と生育促進の為の照明方法 Pending JP2000316381A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009077652A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Institute Of Physical & Chemical Research 果実の成熟を促進する方法
WO2020226032A1 (ja) 2019-05-08 2020-11-12 株式会社アクアソリューション 品質が向上した果実の製造方法

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