JP2000315942A - 位相比較回路及び位相調整回路 - Google Patents

位相比較回路及び位相調整回路

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JP2000315942A
JP2000315942A JP11124413A JP12441399A JP2000315942A JP 2000315942 A JP2000315942 A JP 2000315942A JP 11124413 A JP11124413 A JP 11124413A JP 12441399 A JP12441399 A JP 12441399A JP 2000315942 A JP2000315942 A JP 2000315942A
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delay
comparison
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Tatsuya Saito
達也 齊藤
Hiroki Yamashita
寛樹 山下
Tomohisa Iwanaga
知久 岩永
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他の回路が発生するノイズや電源電位の変動
等の外来ノイズがあっても、その影響を受けない位相比
較回路及び位相調整回路を得る。 【解決手段】 位相比較回路は、複数の遅延回路ユニッ
ト101〜105を接続することにより構成される。遅
延回路ユニット101は、論理信号が伝播する遅延素子
1011、1012と、それらを伝播する論理信号の論
理値を検出し比較する比較素子1013と、その比較結
果によって論理信号の伝播を制御する伝播制御素子10
14、1015とからなる。被比較信号106は、遅延
回路ユニット101から105へと伝播し、また、基準
信号107は、105から101へと伝播する。そし
て、特定の遅延回路ユニット、例えば103で被比較信
号と基準信号の位相が一致することを比較素子1033
により検出する。また、その検出結果により伝播制御素
子1034、1035を制御して被比較信号及び基準信
号の伝播を抑止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相比較回路及び
位相調整回路に係り、特に、複数の論理信号間でその論
理値が変化するタイミングの違い、すなわち、論理信号
間の位相差を検出する移送比較回路、及び、その位相差
を所望の値に調整する位相調整回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、計算機等の論理回路装置におい
て、例えば、その装置内部の複数の論理回路がシステム
クロック信号に同期して動作する場合、そのシステムク
ロック信号の位相をそれらの論理回路間で等しく合わせ
る必要がある。また、例えば、複数の論理回路間で論理
信号を送受信する場合、送信側の論理回路及び受信側の
論理回路のそれぞれで、送受信する論理信号の位相を所
望の値にそろえる必要がある。このような要求を実現す
ることのできる回路に関する技術として、複数の論理信
号間でその論理値が変化するタイミングを比較検出する
位相比較回路、その比較結果により各論理信号の遅延時
間を所望の値に調整する位相調整回路が知られている。
なお、位相比較回路、位相調整回路に関する従来技術と
して、例えば、特開平2−168308号公報等に記載
された技術が知られている。
【0003】図8は従来技術による位相比較回路の構成
例を示す図、図9は図8に示す位相比較回路を使用した
位相調整回路の構成例を示す図であり、以下、図8、図
9を参照して従来技術による位相比較回路及び位相調整
回路の構成例について説明する。図8、図9において、
803、804はゲート回路、809は電位比較回路、
811はフリップフロップ回路(以下、FFという)、
812はクロック生成回路、901は位相比較回路、9
03は遅延制御回路、908は可変遅延回路、909〜
912はセレクタである。
【0004】図8(a)に示す従来技術による位相比較
回路の例は、比較信号が入力される2つのゲート回路8
03、804と、ゲート回路803、804からの信号
の電位を比較する電位比較回路809と、入力信号から
クロック信号を生成するクロック生成回路812と、電
位比較回路809からの信号及びクロック生成回路81
2からのクロック信号を受けて比較結果信号を信号する
FF811とにより構成されている。
【0005】図8(a)に示す回路において、位相比較
の対象となる被比較信号801と、位相比較の基準とな
る基準信号802とは、それぞれ、ゲート回路803、
804に入力される。ゲート回路803、804の出力
信号805、806は、電位比較回路809に与えら
れ、また他の出力信号807、808は、ゲート回路8
04、803にそれぞれ与えられる。電位比較回路80
9の出力信号810は、FF811に与えられる。FF
811には、被比較信号801及び基準信号802から
クロック生成回路812により生成されたクロック信号
813が与えられる。このクロック信号813は、2つ
の入力信号が入力された後、確実な比較の結果が得られ
るタイミングで出力される。このクロックにより、FF
812は、クロック信号813のタイミングで位相比較
結果を保持して信号814として出力する。
【0006】前述した構成を持つ位相比較回路における
各信号のタイミング関係を図8(b)に示しており、こ
の位相比較回路は、図8(b)に示すように、ゲート回
路803、804の出力信号805、806に、論理値
がハイレベルでもローレベルでもない中間レベル信号8
15が発生する時間帯があり、また、電位比較回路80
9の出力信号810にも、論理値がハイレベルでもロー
レベルでもない中間レベル信号816が発生する時間帯
がある。
【0007】このような中間レベル信号が発生する理由
は、回路の持つ性質によるものであり、次に説明する通
りである。すなわち、図8(a)に示す回路における2
つのゲート回路803、804は、相互にタスキ掛けの
負帰還回路を持ち、各ゲートに入力される信号801、
802がどちらもローレベルの場合に、出力信号80
5、806として相補的な信号を出力するものである。
そして、この2つのゲートによる回路は、入力される信
号801、802が相互に異なるレベルとなる時間帯が
あり、その時間が短くなると、中間レベルの信号を比較
的長く出力する性質を持つ。この回路上の性質により中
間レベルの信号815が出力されることになる。また、
電位比較回路809は、基本的にアナログ信号の電位レ
ベルの比較を行っているもので、同一の電位レベルの信
号が入力された場合、判定不可能な信号が入力されたと
いう意味で中間レベルの信号816を出力する。
【0008】図9に示す位相調整回路は、図8により説
明した位相比較回路901と、この位相比較回路901
からの信号を受けて可変遅延回路の遅延量を制御する遅
延制御回路903と、遅延量の異なる入力信号の1つを
選択する複数のセレクタ909〜912により構成され
る可変遅延回路908とにより構成されている。そし
て、各セレクタには、信号遅延用の1または複数のゲー
ト回路、ゲート回路の出力に遅延量調整用のコンデンサ
を接続した回路等を経た遅延量の異なる信号が入力され
ている。
【0009】図9に示す位相調整回路において、位相比
較回路901からの位相比較結果信号902は、遅延制
御回路903に入力される。遅延制御回路903は、比
較結果902が入力されると、遅延制御信号904〜9
07を順次カウントアップして出力するカウンタ回路で
ある。遅延制御信号904〜907は、可変遅延回路9
08にそれぞれ入力され、対応して設けられているセレ
クタ回路909〜912を切り替えることによって、入
力信号913の位相を調整し、出力信号914として出
力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る位相比較回路は、図8(b)により説明したように、
ゲート回路が中間レベル信号815、816を出力する
時間帯がある。この中間レベル信号815、816は、
他の回路が発生するノイズや電源電位の変動等の影響を
受けやすいものである。このため、前述した従来技術に
よる位相比較回路は、この中間レベルの時間帯にそれら
のノイズの影響を受けると、誤った位相比較結果を出力
してしまうという問題点を有しており、また、この位相
比較回路を用いる位相調整回路は、誤った位相比較結果
を受けるため誤った位相調整を行ってしまうという問題
点を生じる。
【0011】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、中間レベル信号を発生させることのない、
従って、外来のノイズの影響を受けて誤った位相比較結
果を出力することのない位相比較回路及び位相調整回路
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、複数の論理信号間でその論理値が変化するタイミン
グを比較検出する位相比較回路において、前記位相比較
回路が、複数の論理信号のそれぞれを伝播するための複
数の遅延素子と、該遅延素子上を伝播する複数の論理信
号間の論理値を比較する比較素子と、比較結果によって
論理信号の伝播を制御する伝播制御素子とからなる遅延
回路ユニットを複数個接続して構成され、かつ、前記遅
延回路ユニット内を論理信号が伝播する方向が複数の論
理信号間で異なるように、前記論理信号が前記遅延回路
ユニットに入力されることにより達成される。
【0013】また、前記目的は、複数の論理信号間での
論理値が変化するタイミングを調整する位相調整回路に
おいて、前記位相調整回路が、複数の論理信号のそれぞ
れを伝播するための複数の遅延素子と、該遅延素子上を
伝播する複数の論理信号間の論理値を比較する比較素子
と、比較結果によって論理信号の伝播を制御する伝播制
御素子とからなる遅延回路ユニットを複数個接続して構
成され、かつ、前記遅延回路ユニット内を論理信号が伝
播する方向が複数の論理信号間で異なるように、前記論
理信号が前記遅延回路ユニットに入力され、前記遅延回
路のうち位相調整が行われる論理信号を伝播する遅延回
路が可変遅延回路であり、該可変遅延回路が、他の遅延
回路ユニットの比較素子による比較結果により制御され
ることにより達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明による位相比較回路
及び位相調整回路の実施形態を図面により詳細に説明す
る。
【0015】図1は本発明の一実施形態による位相比較
回路の基本構成を説明するブロック図、図2は図1に示
す位相比較回路の各信号のタイミングを説明する図、図
3は図1に示す位相調整回路の具体的な構成を示すブロ
ック図である。図1、図3において、101〜105、
301は遅延回路ユニット、10i1、10i2(i=
1〜5)は遅延素子、10i4、10i5(i=1〜
5)は伝播制御素子、10i3(i=1〜5)は比較素
子、302、303は1入力アンプゲート、304は2
入力NANDゲート、305は1入力インバータゲー
ト、306、307は2入力ANDゲートである。
【0016】図1に示す本発明の一実施形態による位相
比較回路は、複数の遅延回路ユニット101〜105が
接続されて構成されている。図1に示す例は、遅延回路
ユニットを5個接続した場合を例に示しているが、ユニ
ット数はさらに多数であってもよい。遅延回路ユニット
101は、論理信号が伝播する遅延素子1011、10
12と、それらの素子を伝播する論理信号の論理値を比
較検出する比較素子1013と、その比較結果によって
論理信号の伝播を制御する伝播制御素子1014、10
15とにより構成されている。そして、後述するよう
に、遅延素子1011と、1012とは、信号の伝播方
向が逆であり、また、伝播制御素子1014と、101
5とも、信号の伝播方向が逆となっている。他の遅延回
路ユニット102〜105も、遅延回路ユニット101
と同様に構成されている。
【0017】位相比較の対象となる被比較信号106
は、遅延回路ユニット101に与えられ、遅延素子10
11、伝播制御素子1014を介して次の遅延回路ユニ
ット102に伝播する。この信号は、同様にユニット1
02から103、104、105へと伝播する。また、
位相比較の基準となる基準信号107は、遅延回路ユニ
ット105に与えられ、遅延素子1052、伝播制御素
子1055を介して次の遅延回路ユニット104に伝播
する。この信号は、同様にユニット104から103、
102、101へと伝播する。すなわち、被比較信号1
06と基準信号107とは、複数接続されている遅延回
路ユニットの一端と他端とから入力されて、逆方向に伝
播する。
【0018】前述した本発明の位相比較回路の動作を説
明する各部の信号波形のタイミング関係を示す図2にお
いて、Tは、1つの遅延回路ユニットを被比較信号及び
基準信号が通過するのに必要な時間を示している。被比
較信号106は、遅延回路ユニット101、102、1
03を伝播する間に、その伝播遅延によって波形S0
1、S02、S03として示すようにその位相がTずつ
変化する。また同様に、基準信号107は、遅延回路ユ
ニット105、104、103を伝播する間に、その伝
播遅延によって波形S15、S14、S13に示すよう
にその位相がTずつ変化する。
【0019】前述したように各遅延回路ユニットで位相
が変化することによって、図1に示す位相比較回路は、
特定の遅延回路ユニットで被比較信号と基準信号との位
相、すなわちそれらの論理値が到着するタイミングが一
致する場合が生じる。図2では遅延回路ユニット103
で前述のタイミングが一致する場合を例として示してい
る。図2において、波形S03とS13とのように被比
較信号と基準信号との位相が一致すると、遅延回路ユニ
ット103の比較素子1033は、比較結果信号として
一致信号S23を出力する。
【0020】また、この一致信号S23は、伝播制御素
子1034に与えられている。この結果、伝播制御素子
1034は、被比較信号の伝播を抑止し、波形S04、
S05として示すように、遅延回路ユニット104、1
05には被比較信号を伝えない。同時に、結果信号S2
3は、伝播制御素子1035にも与えられている。この
結果、伝播制御素子1035によって基準信号の伝播も
抑止しされ、波形S12、S11に示すように、遅延回
路ユニット102、101には基準信号が伝えられな
い。この結果、遅延回路ユニット101、102、及
び、104、105では、被比較信号と基準信号との論
理値が一致することはなく、これらのユニット内の比較
素子1013、1023、及び、1043、1053
は、比較結果信号として不一致信号S21、S22、S
24、S25を出力する。
【0021】前述したように、本発明の実施形態による
位相比較回路は、被比較信号と基準信号との位相が一致
する遅延回路ユニットのみが比較結果信号として一致信
号を出力し、他のユニットが不一致信号を出力する。こ
のため、本発明の実施形態による位相比較回路は、どの
ユニットで一致信号が出力されるかを見ることにより、
被比較信号と基準信号との位相差を定量的に比較するこ
とができる。例えば、図1の回路において、1つのユニ
ットを被比較信号及び基準信号が通過するのに必要な時
間がTの場合、基準信号に対する被比較信号の位相差Δ
Tは、それぞれ、次のようになる。
【0022】ユニット101で一致した場合:ΔT=4
×T−0×T= 4T ユニット102で一致した場合:ΔT=3×T−1×T
= 2T ユニット103で一致した場合:ΔT=2×T−2×T
= 0 ユニット104で一致した場合:ΔT=1×T−3×T
=−2T ユニット105で一致した場合:ΔT=0×T−4×T
=−4T なお、前記式は、被比較信号の位相が遅れている方向を
正として示している。
【0023】また、前述した本発明の一実施形態による
位相比較回路は、位相の一致不一致の判定を被比較信号
と基準信号との論理値の比較により行っているので、図
2に示したように、その比較結果の信号としては論理値
ハイレベルあるいはローレベルの信号のみが出力される
ことになり、中間レベルの信号が出力されることはな
い。このため、本発明の実施形態による位相比較回路
は、外来ノイズや電源変動の影響を受けることなく、正
しい位相比較結果を出力することができる。
【0024】図1により説明した本発明の実施形態によ
る位相比較回路の基本構成を、論理ゲート回路により構
成した具体的例を図3に示している。図3における回路
ブロック301は、図1の遅延回路ユニット101に相
当するものであり、6つのゲートにより構成されてい
る。そして、図1の遅延素子1011、1012は、1
入力アンプゲート302、303により、比較素子10
13は、2入力NANDゲート304と1入力インバー
タゲート305とにより、伝播制御素子1014、10
15は、2入力ANDゲート306、307によりそれ
ぞれ構成されている。また、他の遅延回路ユニットも同
様に構成される。このような具体的な回路により、実際
的な位相比較回路を構成することができる。
【0025】図4は本発明の一実施形態による位相調整
回路の基本構成を説明するブロック図、図5は可変遅延
素子の構成例を示すブロック図、図6は図4に示す位相
調整回路の各信号のタイミングを説明する図、図7は可
変遅延素子の具体的な構成例を示すブロック図である。
図4、図5、図7において、401〜405は遅延回路
ユニット、40i1(i=1〜5)は可変遅延素子、4
0i2(i=1〜5)は遅延素子、40i4、40i5
(i=1〜5)は伝播制御素子、40i3(i=1〜
5)は比較素子である。
【0026】図4に示すように、本発明の一実施形態に
よる位相調整回路は、図1の場合と同様に複数個の遅延
回路ユニット401〜405を接続して構成されてい
る。図4に示す例も、遅延回路ユニットを5個接続した
場合を例に示しているが、ユニット数はさらに多数であ
ってもよい。また、図4における遅延素子40i2と、
それらを伝播する論理信号の論理値を検出し比較する比
較素子40i3と、その比較結果によって論理信号の伝
播を制御する伝播制御素子40i4、40i5とは、図
1の場合の10i2、10i3、10i4、10i5と
同様な素子により構成される。
【0027】そして、図4に示す位相調整回路が図1に
より説明した位相比較回路と異なる点は、遅延回路ユニ
ット401〜403内で論理信号が伝播する図1におけ
る遅延素子10i1に代わり可変遅延素子40i1を用
い、その遅延量の制御にのために他の遅延回路ユニット
の比較素子の比較結果を用いる点である。図示例では、
可変遅延素子4011、4021、4031は、他の遅
延回路ユニット403〜405の比較素子4033、4
043、4053からの比較結果によりその遅延量の制
御が行われている。なお、図示例では、遅延回路ユニッ
ト404、405内の可変遅延素子4041、4051
の遅延量の制御を行っていない。
【0028】可変遅延素子4011は、その詳細を図5
に示すように、遅延制御回路501と可変遅延回路50
2とにより構成される。遅延制御回路501は、比較素
子4033から比較結果信号を受けた場合、可変遅延回
路502の遅延量を増加もしくは減少させる。この可変
遅延素子4011によって、遅延回路ユニット401内
を被調整信号が通過するのに必要な時間を、この例で
は、初期状態でT、一致信号を受けた場合に3×Tに切
り替える。なお、基準信号が401内を通過するのに必
要な時間は、この例ではTであるとする。
【0029】図4に示す位相調整回路において、位相調
整の対象となる被調整信号406は、図1の場合と同様
に遅延回路ユニット401に与えられ、可変遅延素子4
011、伝播制御素子4014を介して次のユニット4
02に伝播する。同様に、被調整信号406は、ユニッ
ト402から403、404、405へと伝播してい
く。また、位相比較の基準となる基準信号407も、図
1の場合と同様に、遅延回路ユニット405に与えら
れ、遅延素子4052、伝播制御素子4055を介して
次のユニット404に伝播する。同様に、基準信号40
7は、ユニット404から403、402、401へと
伝播していく。
【0030】次に、前述のように構成される本発明の実
施形態による位相調整回路の動作について、位相調整回
路の各部の信号波形のタイミング関係を示している図6
を参照して説明する。図6には、初期状態での被調整信
号と基準信号との位相差がΔT=0で、比較結果信号の
基準信号との位相差がΔT’=2×Tの場合に、位相調
整を行うことによりそれらの位相を遅延回路ユニット4
02で一致させ、基準信号との位相差がΔT’=3×T
である一致信号を比較結果信号として得る例について示
している。
【0031】図6において、(A)の時間帯は初期状態
の波形を示している。図2と同様に、被比較信号406
は、遅延回路ユニット401、402、403を伝播す
る間に、その伝播遅延によって波形S01、S02、S
03として示すようにその位相がTずつ変化する。ま
た、基準信号407は、遅延回路ユニット405、40
4、403を伝播する間に、その伝播遅延によって波形
S15、S14、S13として示すようにその位相がT
ずつ変化する。このため、遅延回路ユニット403でそ
れらの論理値の到着するタイミングが波形S03とS1
3とに示すように一致し、比較素子4033は比較結果
信号として一致信号S23を出力する。この一致信号
は、伝播制御素子4034、4035に与えられ、これ
により、被調整信号及び基準信号の伝播が抑止される。
この結果、後段の遅延回路ユニットにこれらの信号が伝
播されることはなく、信号S04、S05、S12、S
11は現れない。
【0032】前述で説明したように動作により、本発明
の実施形態による位相調整回路は、被調整信号と基準信
号との位相の一致する遅延回路ユニットが所望の遅延回
路ユニット402と異なりユニット403まで届く場
合、比較素子4033の出力が遅延回路ユニット401
の位相調整素子4031を制御し、被調整信号がユニッ
ト402に到達するまでの遅延時間を増加させるので、
被調整信号の位相が基準信号に対して遅れる。これによ
り、被調整信号と基準信号とは、遅延回路ユニット40
2で一致するようになり、比較結果信号として基準信号
との位相差がΔT’=3×Tである一致信号を得ること
ができる。
【0033】また、図4に示す位相調整回路において
も、図1により説明した位相比較回路と同一の原理を用
いており、位相の一致不一致の判定を被比較信号と基準
信号との論理値の比較によってのみ行っているので、そ
の比較結果としては、論理値ハイレベルあるいはローレ
ベルのみが出力され、中間レベルが出力されることがな
い。このため、本発明の実施形態による位相調整回路
は、外来ノイズや電源変動の影響を受けることなく、正
しい位相調整結果を得ることができる。
【0034】次に、図7を参照して可変遅延素子を論理
ゲート回路で構成した具体例について説明する。
【0035】図7に示す可変遅延素子の例は、遅延制御
回路501を2つのNORゲートと1つのインバータゲ
ートと1つのANDゲートとにより構成し、可変遅延回
路502を4つのインバータゲートと1つのAND−N
ORゲートとにより構成した例である。そして、遅延制
御回路501には、制御をResetするためのリセット端
子が設けられている。なお、図4に示す本発明の実施形
態による位相調整回路の基本構成を論理ゲート回路によ
り構成するためには、図3に示した位相比較回路におけ
る1入力アンプゲートを、図7に示した可変遅延素子に
より置き換えて実現することができる。
【0036】前述で説明した位相調整回路の実施形態
は、可変遅延素子の遅延量をTから3×Tへと増加させ
る場合を例として説明したが、本発明は、遅延量を減少
させるように構成することも可能である。また、前述で
は、被調整信号の位相のみを変化させる場合を例として
説明したが、本発明は、基準信号の位相も変化させるよ
うに構成することも可能である。
【0037】また、前述で説明した本発明の実施形態
は、1つの被調整信号と1つの基準信号との位相比較あ
るいは位相調整を行う場合の構成について説明したが、
本発明は、遅延回路ユニット内の遅延素子、比較素子、
伝播制御素子等の数を増加させることにより、複数の論
理信号間での位相比較あるいは位相調整を行う回路を構
成することもできる。
【0038】さらに、前述で説明した本発明の実施形態
は、システムクロック信号のようなデューティー比が5
0%で単純な繰り返し波形を、被比較信号や基準信号に
用いた場合を例として説明したが、本発明は、一般の論
理信号のようにデータのパターンが一定でない信号を扱
う論理回路であっても、テストパターンのような単純な
繰り返しのデータを一般の論理信号の代わりに被比較信
号や基準信号に用いて位相比較あるいは位相調整を行う
ことにより、本発明の実施形態による位相比較回路及び
位相調整回路をそれらの回路に適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、中
間レベル信号を発生させることのない、従って、外来の
ノイズや電源電位の変動等の影響を受けて誤った位相比
較結果を出力することのない位相比較回路及び位相調整
回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による位相比較回路の基本
構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示す位相比較回路の各信号のタイミング
を説明する図である。
【図3】図1に示す位相調整回路の具体的な構成を示す
ブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態による位相調整回路の基本
構成を説明するブロック図である。
【図5】可変遅延素子の構成例を示すブロック図であ
る。
【図6】図4に示す位相調整回路の各信号のタイミング
を説明する図である。
【図7】可変遅延素子の具体的な構成例を示すブロック
図である。
【図8】従来技術による位相比較回路の構成例を示す図
である。
【図9】図8に示す位相比較回路を使用した位相調整回
路の構成例を示す図である。
【符号の説明】
101〜105、301、401〜405 遅延回路ユ
ニット 10i1、10i2、40i2(i=1〜5) 遅延素
子 10i4、10i5、40i4、40i5(i=1〜
5) 伝播制御素子 10i3、40i3(i=1〜5) 比較素子 302、303 1入力アンプゲート 304 2入力NANDゲート 305 1入力インバータゲート 306、307 2入力ANDゲート 40i1(i=1〜5) 可変遅延素子 501 遅延制御回路 502 可変遅延回路 803、804 ゲート回路 809 電位比較回路 811 フリップフロップ回路(FF) 812 クロック生成回路 901 位相比較回路 903 遅延制御回路 908 可変遅延回路 909〜912 セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩永 知久 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5B079 CC02 CC08 CC14 DD06 DD17 5J001 AA11 BB05 BB08 BB09 BB11 BB12 BB14 CC03 DD03 DD04 5J039 JJ14 JJ20 KK10 KK13 KK20 MM01 MM08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の論理信号間でその論理値が変化す
    るタイミングを比較検出する位相比較回路において、前
    記位相比較回路が、複数の論理信号のそれぞれを伝播す
    るための複数の遅延素子と、該遅延素子上を伝播する複
    数の論理信号間の論理値を比較する比較素子と、比較結
    果によって論理信号の伝播を制御する伝播制御素子とか
    らなる遅延回路ユニットを複数個接続して構成され、か
    つ、前記遅延回路ユニット内を論理信号が伝播する方向
    が複数の論理信号間で異なるように、前記論理信号が前
    記遅延回路ユニットに入力されることを特徴とする位相
    比較回路。
  2. 【請求項2】 複数の論理信号間での論理値が変化する
    タイミングを調整する位相調整回路において、前記位相
    調整回路が、複数の論理信号のそれぞれを伝播するため
    の複数の遅延素子と、該遅延素子上を伝播する複数の論
    理信号間の論理値を比較する比較素子と、比較結果によ
    って論理信号の伝播を制御する伝播制御素子とからなる
    遅延回路ユニットを複数個接続して構成され、かつ、前
    記遅延回路ユニット内を論理信号が伝播する方向が複数
    の論理信号間で異なるように、前記論理信号が前記遅延
    回路ユニットに入力され、前記遅延回路のうち位相調整
    が行われる論理信号を伝播する遅延回路が可変遅延回路
    であり、該可変遅延回路が、他の遅延回路ユニットの比
    較素子による比較結果により制御されることを特徴とす
    る位相調整回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7276950B2 (en) 2004-10-29 2007-10-02 Elpida Memory, Inc. Prevention of the propagation of jitters in a clock delay circuit

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7276950B2 (en) 2004-10-29 2007-10-02 Elpida Memory, Inc. Prevention of the propagation of jitters in a clock delay circuit

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