JP2000312876A - 難分解性有機塩素系化合物を含む被処理物の処理方法および難分解性有機塩素系化合物を含む液体またはガスの処理方法 - Google Patents

難分解性有機塩素系化合物を含む被処理物の処理方法および難分解性有機塩素系化合物を含む液体またはガスの処理方法

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JP2000312876A JP11121520A JP12152099A JP2000312876A JP 2000312876 A JP2000312876 A JP 2000312876A JP 11121520 A JP11121520 A JP 11121520A JP 12152099 A JP12152099 A JP 12152099A JP 2000312876 A JP2000312876 A JP 2000312876A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】難分解性有機塩素系化合物を含む被処理物を短
時間かつ高い分解率で分解する処理方法を提供する。 【解決手段】難分解性有機塩素系化合物を含む被処理物
と担子菌を含む菌床や無機材料とを反応容器に収容し、
反応容器内の内容物を水分の存在下で加熱加圧すること
により難分解性有機塩素系化合物を分解するとともに内
容物を固結させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DDTやダイオキ
シン類等の難分解性有機塩素系化合物で汚染された被処
理物の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ダイオキシン類等の難分解性有機
塩素系化合物が環境汚染物質として議論されている。難
分解性有機塩素系化合物は、物理学的、化学的、生物学
的分解が困難であること(残留性)、水溶解度が低く、
脂溶性が高いことから生物蓄積性、生物濃縮性を有する
こと(生物濃縮性)、ヒトの健康や環境に対する有害性
(毒性)等の性質を有する。
【0003】難分解性有機塩素系化合物が一旦環境に放
出されると、その残留性ゆえに毒性は維持され続けるこ
とになる。また、その生物濃縮性ゆえに人体への有害性
は維持され続けることになるばかりでなく、子孫への影
響を残すという問題もある。
【0004】難分解性有機塩素系化合物の分解方法とし
ては、光分解法、微生物分解法などが検討されている。
光分解法は、太陽光や紫外線照射により難分解性有機塩
素系化合物を分解する方法である。微生物分解法は、難
分解性有機塩素系化合物の分解能力の高い微生物を用い
る方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法はいずれも分解率が低く長期間を要するという問題
点があった。さらに分解が主に開放系で行なわれるた
め、環境への負荷が考えれれる。微生物を用いる方法
は、環境に放出され低濃度で存在する難分解性有機塩素
系化合物で汚染された土壌などに対して有用であると考
えられている。しかし、分解には長期間を要するので非
常に効率が悪く、また、分解されるまで汚染領域一帯は
長期間まったく活用することができなくなってしまうこ
とになり得る。さらに、難分解性有機塩素系化合物で汚
染された水や大気の場合、処理対象が広範囲にわたる可
能性があるので、これらの処理方法を適用することは現
実的でない。
【0006】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、難分解性有機塩素系化
合物で汚染された土壌、水、大気等の被処理物を短時間
かつ高分解率で処理する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る処理方法
は、難分解性有機塩素系化合物を含む被処理物と担子菌
を含む菌床とを反応容器に収容し、この反応容器内の内
容物を水分の存在下で80℃以下に加熱し、かつ加圧す
ることにより難分解性有機塩素系化合物を分解するとと
もに内容物を固結させることを特徴とするものである。
【0008】本発明に係る別の処理方法は、難分解性有
機塩素系化合物を含む被処理物と無機材料とを反応容器
に収容し、反応容器内の内容物を水分の存在下で加熱加
圧することにより難分解性有機塩素系化合物を分解する
とともに内容物を固結させることを特徴とするものであ
る。
【0009】本発明に係るさらに別の処理方法は、難分
解性有機塩素系化合物を含む液体またはガスを無機材料
に吸着濃縮し、この無機材料を反応容器に収容し、反応
容器内の内容物を水分の存在下で加熱加圧することによ
り難分解性有機塩素系化合物を分解するとともに内容物
を固結させることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明に係る処理方法によれば、まず、難
分解性有機塩素系化合物で汚染された被処理物と担子菌
を含む菌床とを反応容器内に収容する。また、反応容器
内には水分を存在させる。
【0012】上記難分解性有機塩素系化合物としては、
ダイオキシン類、DDT、PCB等を挙げることができ
る。
【0013】上記被処理物としては、土壌などを対象と
することができ、例えば上記難分解性有機塩素系化合物
がppmオーダーのような低濃度で広範囲に存在する土
壌などを対象とすることができる。
【0014】上記菌床としては、広葉樹等のオガ粉をブ
ロック状に成形されてなる成形体に菌を接種されたもの
を挙げることができる。本発明では、接種菌としては担
子菌である。具体的な担子菌としては、菌床栽培用の種
々のシイタケ菌を挙げることができる。上記菌床は、廃
棄対象となった菌床を用いることが好ましい。つまり、
従来不要であった廃棄対象の菌床が再利用可能となるの
みならず、廃棄対象物を用いるので処理コスト面で優れ
ているという利点がある。また、後述の反応を行なって
得られる固結物を環境に戻しても新たな環境汚染を生じ
得ないので環境にやさしい。上記菌床は、汚染土壌中に
分散させることができるように予め粉砕しておくことが
好ましい。
【0015】なお、上記反応容器内には上記菌床ととも
に無機材料を収容することを許容する。無機材料は、好
ましくは粉末または粒子状である。具体的には、シリカ
ゲル、炭酸カルシウム、マグネシア、チタニア、アルミ
ナ、炭酸マグネシウムなどを挙げることができる。これ
らのうち1種または2種以上を組み合わせたものを収容
することができる。
【0016】本発明によれば、好ましくは菌床粉末を用
いることによって難分解性有機塩素系化合物の分解を迅
速に行なうことができる。
【0017】反応容器内に収容する菌床は、多ければ多
いほど好ましく、分解効率を向上させることができる。
しかし、大量の菌床を用いることは実用上好ましいもの
ではなく処理コストを上昇させてしまう恐れがある。こ
れらを勘案し、汚染土壌を処理対象とする場合には、汚
染土壌量に対する菌床量の重量比は1/2ないし4であ
ることが好ましい。
【0018】本発明によれば、水分の存在下で後述の反
応を行なう。この水分量としては、少しでも水分が存在
しさえすればよい。土壌の場合などは、通常、あらかじ
め水分が含まれているので、このような場合は特に水分
を付加する必要はない。もちろん土壌の乾燥の程度にも
よるが、土壌が湿潤する程の水分量では、後述の反応を
行なっても土壌は固結し得ない恐れがある。被処理物が
乾燥土壌の場合、水分を加えるとしても土壌をほんの少
し湿らす程度の水分量でよい。なお、難分解性有機塩素
系化合物の分解を効率よく行なわせるために、収容した
反応容器内の内容物を反応前に十分に混合させることが
望ましい。
【0019】次に、反応容器内の内容物を80℃以下に
加熱し、かつ加圧を行なう。
【0020】上記加熱処理は、担子菌が活性を示す温度
上限を勘案して、80℃以下の温度で行なう。好ましく
は60ないし80℃であることが望ましい。このよう
に、温度条件は比較的低温であることから加熱のための
エネルギー消費は少ない利点がある。
【0021】上記加圧処理は、700ないし800kg
/cm2 で加圧することが好ましい。800kg/c
2 を超える加圧を行なう場合、その圧力に耐え得る
圧力容器が必要となるので初期コストがかさむ上、安全
上好ましいものではない。また、700kg/cm2
未満の加圧では、上述したように加熱温度が比較的低温
であるので分解効率上の観点から好ましいものではな
い。
【0022】上記のような加熱温度および加圧圧力の下
で所定時間保持することによって、被処理物に含まれる
難分解性有機塩素系化合物を迅速に分解することができ
る。なおかつ、内容物を固結することができる。被処理
物が汚染土壌の場合、もとの汚染土壌に対する固結物の
体積比が0.2〜0.1程度にまで大幅に減容すること
ができる。したがって、形成された固結物はその後の取
り扱いが容易となり得る。例えば、この固結物を廃棄物
として扱う場合、ごみ処理用の埋立地のような広大な処
理スペースを必要としない。また、この固結物は時間の
経過とともに徐々に風化してもとの土壌状態になる。し
たがって、固結物をもとの土地に戻せば、その土地を環
境修復することができる。
【0023】次に、本発明に係る別の処理方法について
以下説明する。
【0024】まず、難分解性有機塩素系化合物を含む被
処理物と無機材料とを反応容器内に収容する。また、反
応容器内には水分を存在させる。
【0025】上記難分解性有機塩素系化合物としては、
上述した処理方法と同様、ダイオキシン類、DDT、P
CB等を挙げることができる。
【0026】上記被処理物としては、土壌などを対象と
することができ、例えば上記難分解性有機塩素系化合物
がppmオーダーのような低濃度で広範囲に存在する土
壌などを対象とすることができる。
【0027】無機材料としては、シリカゲル、炭酸カル
シウム、マグネシア、チタニア、アルミナ、炭酸マグネ
シウムなどを挙げることができる。また、これらを組み
合わせた混合物を用いてもよい。これらは上述した廃棄
対象の菌床と同様に安価なものであるので、処理コスト
面で利点がある。また、後述の反応を行なって得られる
固結物を環境に戻しても新たな環境汚染を生じ得ないの
で環境にやさしい。これらの無機材料は、被処理物中に
分散させるために粉末状や粒子状であることが好まし
い。特に、上記無機材料のうち炭酸カルシウムやシリカ
ゲルを用いることが好ましい。
【0028】反応容器内に収容する無機材料は、多けれ
ば多いほど好ましく、分解効率を向上させることができ
る。しかし、大量の無機材料を要することは実用上好ま
しいものではなく処理コストを上昇させてしまう恐れが
ある。これらを勘案し、被処理物として例えば汚染土壌
を用いる場合には、汚染土壌量に対する無機材料の重量
比は1/2ないし4であることが好ましい。
【0029】次に、反応容器内の内容物を水分の存在下
で加熱加圧する。
【0030】反応容器内に存在させる水分量としては、
上述した処理方法と同様に少しでも水分が存在しさえす
ればよい。なお、難分解性有機塩素系化合物の分解を効
率よく行なわせるために、反応前に上記した内容物を十
分に混合させることが望ましい。
【0031】上記加熱処理は、炭酸カルシウムやシリカ
ゲルなどの無機材料を用いるので、比較的高い加熱温度
とすることが好ましい。しかし、あまりに高い加熱温度
にすると、エネルギー消費量が増大するため経済的でな
い。これらを勘案して、加熱温度は250℃以下である
ことが好ましく、150ないし250℃であることがよ
り好ましい。
【0032】上記加圧処理は、加熱温度を高くすること
から、比較的低い圧力で行なうことができる。しかし、
あまりにも低い加圧圧力では、被処理物は固結し得ない
恐れがある。これらを勘案して、好ましくは200ない
し500kg/cm2 であることが望ましい。
【0033】上記のような加熱温度および加圧圧力の下
で所定時間保持することによって、被処理物に含まれる
難分解性有機塩素系化合物を迅速に分解することができ
る。また、内容物は固結されるので大幅に減容すること
ができる。したがって、上述した処理方法と同様に、廃
棄する場合、処理スペースは小さくてすむ。また、汚染
土壌を処理対象とした場合、この固結物をもとの土地に
戻すことによって環境修復することもできる。
【0034】本発明に係るさらに別の処理方法によれ
ば、被処理物として難分解性有機塩素系化合物で汚染さ
れた水などの液体や大気などの気体を対象とする。
【0035】上記難分解性有機塩素系化合物としては、
ダイオキシン類、DDT、PCB等を挙げることができ
る。
【0036】まず、吸着性を有する無機材料を用いて、
上記の汚染水や汚染大気中に含まれる難分解性有機塩素
系化合物をこれに吸着・濃縮させる。例えば、難分解性
有機塩素系化合物を排出するプラントにおいては、排気
口や排水口に無機材料を用いてなるフィルター等を設け
ることによって、通気時や通水時に難分解性有機塩素系
化合物をこの無機材料に吸着させることができる。難分
解性有機塩素系化合物の吸着を効率よく行なうために、
無機材料は比表面積の大きなものであることが望まし
い。しかも、後の反応によって難分解性有機塩素系化合
物の分解を効率よく促進させ得るものである必要があ
る。用いる無機材料としてはシリカゲル粒子や炭酸カル
シウム粉末などを挙げることができる。
【0037】次に、難分解性有機塩素系化合物が吸着さ
れた無機材料を反応容器内に収容し、適量の水分の存在
下で内容物を加熱するとともに加圧を行なう。
【0038】水分量としては、反応容器内に少しでも水
分が存在しさえすればよい。あまり多すぎると固結し得
ない恐れがあるので、無機材料がほんの少し湿る程度で
よい。
【0039】加熱温度としては、温度が低ければそれだ
け処理効率が低下してしまう恐れがある。逆に、処理効
率を向上させるために温度を高くすればするほど、エネ
ルギー消費量が増大するので処理コストが上昇してしま
う。本発明ではこれらを勘案して、加熱温度としては1
50ないし250℃であることが好ましい。
【0040】加圧する圧力としては、圧力が低ければ処
理効率が低下し、しかも固結させることができない恐れ
がある。また、圧力が高ければ高いほど、反応容器はそ
れに対応し得る耐圧性をますます要求されるので安全上
好ましいものではない。本発明ではこれらを勘案して、
加圧する圧力としては、200ないし500kg/cm
2 であることが好ましい。
【0041】上記のようにして無機材料に吸着された難
分解性有機塩素系化合物を効率よく分解することができ
る。なおかつ内容物を固結させることができるので、形
成された固結物は取り扱いが容易である。例えば、これ
を廃棄物として扱う場合、広大な廃棄処理スペースを必
要としない。
【0042】
【実施例】実施例1 本実施例1では、シイタケ菌の一種として登録されてい
る「北研600号」を含む廃棄対象の菌床を用いた。こ
の菌床を粉砕し、篩にかけて粉末を回収し、2g分取し
た。続いて、菌床粉末に難分解性有機塩素系化合物とし
てDDE(2,2−ビス(4−クロロフェニル)−1,
1−ジクロロエチレン)を0.02mg添加して、粉末
菌床中に含まれるDDE濃度を10ppmとした。この
菌床粉末は乾燥状態であったので、ほんの少し湿らす程
度に水分を付加した。こうして調製された菌床をオート
クレーブ内に収容した。
【0043】次いで、オートクレーブ内の内容物を60
℃に加熱するとともに所定圧力に加圧して44時間保持
した。加圧する圧力は、パラメータとして176.5k
g/cm2 、428.5kg/cm2 および787.
5kg/cm2 と変化させた。反応後に得られた内容
物は、上記いずれの圧力条件下でも固結させることがで
きた。
【0044】次に、反応によって得られたペレット状の
固結物を粉砕し、粉末状にすりつぶした。この粉末を所
定量秤量し、DDD (2,2−ビス(4−クロロフ
ェニル)−1,1−ジクロロエタン)を内部標準物質と
して添加した。DDDは、反応前の菌床粉末のDDE濃
度と同じく10ppmとなるように添加した。続いて、
約20mlのクロロホルムを加えて15分間超音波処理
することによって粉末から主としてDDEおよびDDD
をクロロホルム溶媒中に抽出した。その後吸引ろ過を行
ない、残さをクロロホルム約80mlを用いて洗浄し
た。続いて、ろ液を蒸発して得られる残留物をクロロホ
ルムに溶解させた。そして、このクロロホルム溶液中の
不純物をカラムクロマトグラフィによって溶離除去し
た。カラムとしてはシリカゲルカラムを用い、移動相と
しては酢酸エチル:ヘキサン=1:19〜1:4を用い
た。
【0045】次いで、カラムクロマトグラフィによって
得られた各フラクションを濃縮し、これを再びクロロホ
ルムに溶解した。このクロロホルム溶液を高速液体クロ
マトグラフィにより分析し、DDEおよびDDDに対応
するクロマトグラムピークの面積値を各々測定し、DD
Dに対するDDEの面積値の比(DDE/DDD(反応
後))を求めた。
【0046】また、DDEを添加した菌床粉末を反応前
に所定量分取したものについても、これに反応前のDD
E濃度と同じ濃度となるようにDDDを添加し、上記と
同様な操作を行なって、DDDに対するDDEの面積値
の比(DDE/DDD(反応前))を求めた。
【0047】以上により、DDE/DDD(反応前)か
らDDE/DDD(反応後)を引いた値をDDE/DD
D(反応前)で除して、DDE分解率を求めた。
【0048】なお、高速液体クロマトグラフィによる測
定条件は以下の通りとした。
【0049】 (1)カラム;資生堂社製CAPCEL−PAC C1
8(4.6mmφ×25cm) (2)カラム温度;40℃ (3)移動相;アセトニトリル:水=90:10 (4)流速;1.0ml/分 (5)検出波長;235nm 得られた3つの固結物について、DDE分解率を調べた
結果、下記表1に示すように、圧力が高くなるにしたが
ってDDE分解率も向上し、最大圧力787.5kg/
cm2 のものでは45.8%と高い値であった。
【0050】
【表1】
【0051】実施例2 実施例1と同様な菌床粉末を用い、DDE濃度を10p
pmとし、加熱温度60℃およびプレス圧力787.5
kg/cm2 と固定し、保持時間をパラメータとして
20、44および70時間と変えて反応を行なった。
【0052】反応後の内容物はいずれも固結していた。
得られた3つの固結物について、実施例1と同様な手法
により各々のDDE分解率を調べた。結果を下記表2に
示す。
【0053】
【表2】
【0054】表2に示すように、DDE分解率は保持時
間とともに上昇し、保持時間70時間という短時間でも
極めて高い分解率で分解できたことがわかる。
【0055】実施例3 実施例3では粒子状のシリカゲルを用いた。まず、シリ
カゲル5gを秤量し、これにDDE0.01mgを添加
してシリカゲル中のDDE濃度を2ppmとした。続い
て、このシリカゲルをオートクレーブ内に蒸留水0.4
mlとともに収容した。収容の後、オートクレーブ内の
内容物を200℃に加熱するとともに450kg/cm
2 で加圧し、保持時間を20、44および70時間と
変えて反応を行った。
【0056】上記各々の保持時間後に得られた3つの内
容物はいずれも固結していた。これらの固結物につい
て、実施例1と同様な手法によって各々のDDE分解率
を調べた。その結果を下記表3に示す。
【0057】
【表3】
【0058】表3に示すように、保持時間を20、44
時間としたものでは、DDE分解率は順に15.9%、
55.0%と上昇傾向であった。保持時間を70時間と
したものでは87.3%と極めて高い値であり、短時間
かつ極めて高い分解率で分解することができた。
【0059】実施例4 実施例4では無機材料として炭酸カルシウム粉末を用い
た。炭酸カルシウム粉末5gにDDEを0.01mg添
加し、DDE濃度2ppmとした。これを蒸留水0.4
mlとともにオートクレーブ内に収容した。しかる後、
内容物を200℃に加熱するとともに加圧圧力を10
0、250および450kg/cm2と変えて反応を行
なった。保持時間は上記のいずれの加圧圧力でも20時
間とした。
【0060】反応後の内容物はいずれの加圧条件下でも
固結させることができた。上記各々の加圧圧力での反応
によって得られた3つの固結物について、実施例1と同
様な手法により各々DDE分解率を調べた。その結果を
表4に示す。
【0061】
【表4】
【0062】表4に示すように、圧力の上昇にともなっ
てDDE分解率は上昇傾向であった。さらに、圧力45
0kg/cm2 のものでは85.5%と極めて高い値
であり、非常に短時間かつ極めて高い分解率でDDEを
分解できたことがわかった。
【0063】実施例5 実施例5においても実施例4と同様に炭酸カルシウム粉
末を用い、加熱温度200℃、プレス圧力450kg/
cm2 と固定し、保持時間を20、44および70時
間と変えた以外、実施例4と同様な条件で反応を行なっ
た。
【0064】上記各々の保持時間後に得られた内容物は
いずれも固結していた。これら3つの固結物について、
実施例1と同様な手法により各々DDE分解率を調べ
た。その結果を下記表5に示す。
【0065】
【表5】
【0066】表5に示すように、いずれも、数十時間と
いう短時間かつ極めて高い分解率で分解できたことがわ
かる。
【0067】実施例6 粒子状のシリカゲル5gおよび炭酸カルシウム粉末1g
の混合無機材料を用い、DDE濃度が2ppmとなるよ
うにDDEを上記混合無機材料に添加した。それ以外、
実施例3と全く同様な条件で反応を行なった。そして、
反応後に得られた固結物について、実施例1と同様な手
法により各々DDE分解率を調べた。その結果を表6に
示す。
【0068】
【表6】
【0069】表6に示すように、保持時間の増加にとも
なって、DDE分解率は上昇傾向を示し、70時間のも
のでは73.1%と非常に高い分解率で分解できたこと
がわかった。
【0070】実施例7 実施例1と同様な菌床粉末と、炭酸カルシウム粉末との
混合物を用いた。菌床粉末10gにDDEを0.02m
g添加して菌床中のDDE濃度を2ppmとし、さらに
炭酸カルシウム粉末1gを添加した。これをオートクレ
ーブ内に収容した。なお、上記菌床は水分が含まれてい
たので新たに水分を付加しなかった。収容の後、内容物
を60℃に加熱し、かつ787.5kg/cm2 で加
圧し、44時間および95時間保持した。
【0071】各々の反応時間後に得られた内容物はどち
らも固結していた。これらの固結物について、実施例1
と同様な手法によりDDE分解率を調べた。その結果、
下記表7に示すように、いずれの保持時間のものについ
ても高い分解率であることがわかる。
【0072】
【表7】
【0073】実施例8 実施例8では実際の土壌を用いた。なお、本実施例8で
用いた土壌はあらかじめ水分を含んでいた。この土壌に
DDE濃度が2ppmとなるようにDDEを添加した。
この汚染土壌と実施例1で用いたものと同様な菌床粉末
とを各々同重量オートクレーブ内に収容し、混合した。
その後、内容物を60℃に加熱するとともに787.5
kg/cm2 で加圧し、70時間保持した。
【0074】反応後の内容物は固結していた。この固結
物をオートクレーブから取り出し、実施例1と同様な手
法によりDDE分解率を調べた。その結果、DDEの分
解率は84.2%と極めて高い値であり、短時間かつ極
めて高い分解率でDDEを分解することができた。
【0075】実施例9 実施例8と同様に、DDE濃度が2ppmとなるように
土壌にDDEを添加した。この汚染土壌の所定量と同じ
重量の炭酸カルシウム粉末とをオートクレーブ内に収容
し、混合した。しかる後、加熱温度200℃、加圧圧力
450kg/cm2 、20時間保持して反応を行な
った。
【0076】反応後の内容物は固結していた。この固結
物をオートクレーブから取り出し、実施例1と同様な手
法によりDDE分解率を調べた。その結果、DDEの分
解率は91.0%と極めて高い値であり、非常に短時間
で、かつ極めて高い分解率でDDEを分解することがで
きた。
【0077】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明の処理方法によ
れば、被処理物に含まれている難分解性有機塩素系化合
物を短時間かつ非常に高い分解率で分解することができ
る。また、難分解性有機塩素系化合物の分解とともに被
処理物を固結させてなる固結物とすることができるの
で、広大な廃棄処理スペースを必要としない。また、こ
の固結物をもとの環境に戻して、環境修復することもで
きるので環境にやさしい。特に被処理物として土壌を対
象とした場合などは、本発明の方法によって得られる固
結物をもとの土地に戻すことによって環境修復し、土壌
の再利用を図ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月17日(2000.3.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明に係る別の処理方法は、難分解性有
機塩素系化合物を含む被処理物とシリカゲル、炭酸カル
シウム、マグネシア、チタニア、アルミナおよび炭酸マ
グネシウムから選ばれる少なくとも一種とを反応容器に
収容し、反応容器内の内容物を水分の存在下で加熱加圧
することにより難分解性有機塩素系化合物を分解すると
ともに内容物を固結させることを特徴とするものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/14 B09B 3/00 301K 301Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難分解性有機塩素系化合物を含む被処理
    物と担子菌を含む菌床とを反応容器に収容し、反応容器
    内の内容物を水分の存在下で80℃以下に加熱し、かつ
    加圧することにより難分解性有機塩素系化合物を分解す
    るとともに内容物を固結させることを特徴とする難分解
    性有機塩素系化合物を含む被処理物の処理方法。
  2. 【請求項2】 難分解性有機塩素系化合物を含む被処理
    物と無機材料とを反応容器に収容し、反応容器内の内容
    物を水分の存在下で加熱加圧することにより難分解性有
    機塩素系化合物を分解するとともに内容物を固結させる
    ことを特徴とする難分解性有機塩素系化合物を含む被処
    理物の処理方法。
  3. 【請求項3】 難分解性有機塩素系化合物を含む液体ま
    たはガスを無機材料に吸着濃縮させ、この無機材料を反
    応容器に収容し、反応容器内の内容物を水分の存在下で
    加熱加圧することにより難分解性有機塩素系化合物を分
    解するとともに内容物を固結させることを特徴とする難
    分解性有機塩素系化合物を含む液体またはガスの処理方
    法。
JP12152099A 1999-04-28 1999-04-28 難分解性有機塩素系化合物を含む被処理物の処理方法および難分解性有機塩素系化合物を含む液体またはガスの処理方法 Expired - Lifetime JP3229967B2 (ja)

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