JP2000307504A - 移動通信装置 - Google Patents

移動通信装置

Info

Publication number
JP2000307504A
JP2000307504A JP11109240A JP10924099A JP2000307504A JP 2000307504 A JP2000307504 A JP 2000307504A JP 11109240 A JP11109240 A JP 11109240A JP 10924099 A JP10924099 A JP 10924099A JP 2000307504 A JP2000307504 A JP 2000307504A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mobile terminal
mobile communication
coefficient
storage device
propagation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11109240A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3034251B1 (ja
Inventor
Yoshihiko Mizuguchi
芳彦 水口
Satoru Tano
哲 田野
Takashi Inoue
隆 井上
Yoshiyuki Fujino
義之 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ATR Adaptive Communications Research Laboratories
Original Assignee
ATR Adaptive Communications Research Laboratories
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ATR Adaptive Communications Research Laboratories filed Critical ATR Adaptive Communications Research Laboratories
Priority to JP11109240A priority Critical patent/JP3034251B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3034251B1 publication Critical patent/JP3034251B1/ja
Publication of JP2000307504A publication Critical patent/JP2000307504A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アレーアンテナのビームを、従来技術に比較
して高速でかつ確実に移動端末に対して向けることがで
きる移動通信装置を提供する。 【解決手段】 基地局100がカバーするサービスエリ
ア内の地図及び地形情報、建物情報を含む固定伝搬情報
を固定伝搬情報データベースメモリ21に記憶し、固定
伝搬情報データベースメモリ21に記憶された固定伝搬
情報に基づいて、移動端末と通信を行うときに、所望波
を合成しかつ不要波を抑圧するような最適な重み係数
を、上記サービスエリア内の所定の単位の位置毎に計算
して、伝搬特性パラメータデータベースメモリ22に記
憶する。伝搬特性設定処理部20は、PHS電話機50
と通信を行うときに、検出されたPHS電話機50の位
置検出データに基づいて、伝搬特性パラメータデータベ
ースメモリ22から重み係数を読み出して送受信機10
−1乃至10−3に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯電話シ
ステムなどの移動体通信システムに適用される移動通信
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来技術文献1「松本正ほか,
“移動通信用アダプティブアレーアンテナ−技術サーベ
イと展望−”,NTTDoCoMoテクニカルジャーナ
ル,Vol.5,No.4,pp.25−36」におい
ては、移動通信用アダプティブアレーアンテナの技術に
ついて開示している。この文献では、アップリンク用信
号受信用アダプティブアレーアンテナ及びダウンリンク
信号送信用のアダプティブアレーアンテナとともに、時
間空間等化技術について詳述している。ここで、アダプ
ティブアレーの信号処理では、移動端末の位置が不定で
あって伝搬特性がわからないという前提のもとで、統計
的に処理することにより、送受信の各アンテナ素子に対
する重み係数を重み係数アルゴリズムを用いて計算する
方法を開示している。また、この文献では、アダプティ
ブアレーにおいて適応可能な種々のアルゴリズムをあげ
ている。
【0003】また、従来技術文献2「Special issue on
“Smart Antennas”,IEEE PersonalCommunications,Vo
l.5,No.1,Feb.1998」においては、種々の移動体通信用
アンテナについて説明されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の文献も移動通信用アダプティブアンテナに関して概観
しているが、従来技術のアダプティブアンテナは伝搬特
性が統計的にしか分かり得ないという前提から出発して
おり、受信信号から所望波らしき性質のものを信号処理
によって抽出する方法がとられている。このため最適化
という時間を費やす作業が必要なこと、最適値は最適化
の際の近似計算に加え、到来電波情報の不明確性を含ん
だものとして求められることなどが、移動通信の高速高
品質化の限界を与えていた。
【0005】本発明の目的は以上の問題点を解決し、ア
レーアンテナのビームを、従来技術に比較して高速でか
つ確実に移動端末に対して向けることができる移動通信
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る移動通信装
置は、アレーアンテナの複数のアンテナ素子で送受信さ
れる送受信信号に対して所定の重み係数を乗算すること
により、所望波を合成しかつ不要波を抑圧する送受信機
を備え、移動端末との通信を行う移動通信装置におい
て、移動端末の位置を検出する検出手段と、上記移動通
信装置がカバーするサービスエリア内の地図及び地形情
報、建物情報を含む固定伝搬情報を記憶する第1の記憶
装置と、上記第1の記憶装置に記憶された固定伝搬情報
に基づいて、移動端末と通信を行うときに、所望波を合
成しかつ不要波を抑圧するような最適な重み係数を、上
記サービスエリア内の所定の単位の位置毎に計算する第
1の処理手段と、上記第1の処理手段によって計算され
た重み係数を記憶する第2の記憶装置と、上記移動端末
と通信を行うときに、上記検出手段によって検出された
位置に基づいて、上記第2の記憶装置から重み係数を読
み出して上記送受信機に設定する第2の処理手段とを備
えたことを特徴とする。
【0007】また、上記移動通信装置において、好まし
くは、上記移動端末と通信を行うときに、受信信号の強
度が最大となるように上記乗算係数を適応制御すること
により、最適な乗算係数を計算して、上記第2の記憶装
置に記憶された乗算係数を更新することにより学習させ
る学習手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0008】さらに、上記移動通信装置において、好ま
しくは、現在の時刻における移動物体の位置を考慮し
て、最適な乗算係数を計算して、上記第2の記憶装置に
記憶された乗算係数を設定する第3の処理手段をさらに
備えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態について説明する。
【0010】図1は、本発明に係る一実施形態である移
動通信システムの構成を示すブロック図である。この実
施形態では、PHS電話機50を用いた移動通信システ
ムの例について述べる。この移動通信システムは、基地
局100と、それに接続される無線制御局300と、各
移動端末であるPHS電話機50とから構成される。本
実施形態の移動通信システムは、アレーアンテナの複数
のアンテナ素子で送受信される送受信信号に対して所定
の重み係数w1a,w2a,w3a,w1b,w2b,w 3bを乗算
することにより、所望波を合成しかつ不要波を抑圧する
送受信機10−1乃至10−3を備え、PHS電話機5
0との通信を行う基地局100の移動通信装置におい
て、従来技術に比較して、特に、伝搬特性設定処理部2
0を備えたことを特徴としている。ここで、(a)基地
局100がカバーするサービスエリア内の地図及び地形
情報、建物情報を含む固定伝搬情報を固定伝搬情報デー
タベースメモリ21に記憶し、(b)固定伝搬情報デー
タベースメモリ21に記憶された固定伝搬情報に基づい
て、移動端末と通信を行うときに、所望波を合成しかつ
不要波を抑圧するような最適な重み係数を、上記サービ
スエリア内の所定の単位の位置毎に計算して、伝搬特性
パラメータデータベースメモリ22に記憶し、(c)伝
搬特性設定処理部20は、PHS電話機50と通信を行
うときに、検出されたPHS電話機50の位置検出デー
タに基づいて、伝搬特性パラメータデータベースメモリ
22から重み係数w1a,w2a,w3a,w1b,w2b,w3b
を読み出して送受信機10−1乃至10−3に設定す
る。
【0011】図1において、無線制御局300は、無線
制御局制御装置301とそれに接続された位置登録メモ
リ302とを備えて構成され、無線制御局制御装置30
1は、例えば公衆電話網500に接続される一方、複数
の基地局100に接続される。ここで、無線制御局制御
装置301は、電話交換機を備え、基地局100で受信
したPHS電話機50の発信呼を公衆電話網500に回
線接続する一方、公衆電話網500からの着信呼を、位
置登録メモリ302に記憶された着信すべきPHS電話
機50の位置に直近の基地局100を介してPHS電話
機50に回線接続する。ここで、PHS電話機50がそ
の電源をオンにしているとき、無線制御局制御装置30
1は、複数の基地局100とPHS電話機50との通信
に基づいて、少なくとも複数の基地局100におけるP
HS電話機50からの送信信号の電界強度からPHS電
話機50の現在の位置検出データ(例えば、緯度及び経
度)を計算して、各PHS電話機50毎に位置登録メモ
リ302に随時記憶する。現在の技術では、位置の検出
誤差は約3m程度である(従来技術文献3「梁川達ほ
か,”受信レベルを用いた位置検出法における検出精度
に関する一検討”,1998年電子情報通信学会総合大
会,B−5−31,1998年3月」参照。)。上記位
置登録メモリ302に記憶された位置検出データは、基
地局100の伝搬特性設定処理部20から要求があれ
ば、基地局100の制御データ通信装置15を介して、
伝搬特性設定処理部20に送信される。
【0012】本実施形態では、PHS電話システムにお
ける位置検出を利用しているが、本発明はこれに限ら
ず、デジタルGPS装置を用いて位置検出を行って登録
するようにしてもよい。この場合、位置の検出精度は約
3cmである(例えば、従来技術文献4「浪江宏宗ほ
か,”ディジタルMCA無線をデータ伝送に利用したR
TK−GPS測位”,1998年電子情報通信学会総合
大会,B−2−3,1998年3月」参照。)。
【0013】公衆電話網500からの電話信号は無線制
御局制御装置301を介して基地局100のデータ変調
器11に入力される一方、データ復調器14から出力さ
れる電話信号は、無線制御局制御装置301を介して公
衆電話網500に伝送される。
【0014】基地局100において、アレーアンテナ1
01は、例えばリニアアレーアンテナであって、例えば
3個のアンテナ素子1−1乃至1−3を、例えば1/2
波長の間隔で近接して直線上に配置される。データ変調
器11は、入力される電話信号に従って、所定の中間周
波信号(以下、IF信号という。)を所定の変調方式で
変調して、その変調IF信号を分配器12を介してそれ
ぞれ各送受信機10−1乃至10−3の乗算器4−1乃
至4−3に出力する。
【0015】送受信機10−1は、サーキュレータ2−
1と、送信機3−1と、乗算器4−1及び5−1と、受
信機6−1とを備えて構成され、上記サーキュレータ2
−1にアレーアンテナ101のアンテナ素子1−1が接
続される。乗算器4−1及び5−1の乗算係数w1a,w
1bは、伝搬特性設定処理部20によって決定されて設定
されて制御される。送信機3−1は、乗算器4−1から
出力されるIF信号を送信信号の周波数に周波数変換す
るアップコンバータと、送信信号を電力増幅する電力増
幅器とを備え、電力増幅した送信信号をサーキュレータ
2−1を介してアンテナ素子1−1に出力してPHS電
話機50に向けて放射する。一方、アンテナ素子1−1
によって受信された受信信号は、サーキュレータ2−1
を介して受信機6−1に入力される。受信器6−1は、
高周波低雑音増幅器と、受信信号をIF信号の中間周波
数に周波数変換するダウンコンバータと、IF信号を増
幅する中間周波増幅器とを備え、受信信号から周波数変
換したIF信号を乗算器5−1を介して加算器13に出
力する。
【0016】送受信機10−2は、サーキュレータ2−
2と、送信機3−2と、乗算器4−2及び5−2と、受
信機6−2とを備えて送受信機10−1と同様に構成さ
れ、上記サーキュレータ2−2にアレーアンテナ101
のアンテナ素子1−2が接続される。また、送受信機1
0−3は、サーキュレータ2−3と、送信機3−3と、
乗算器4−3及び5−3と、受信機6−3とを備えて送
受信機10−1と同様に構成され、上記サーキュレータ
2−3にアレーアンテナ101のアンテナ素子1−3が
接続される。
【0017】加算器13は入力される3個のIF信号を
加算して、加算結果のIF信号をデータ復調器14に出
力する。これに応答して、データ復調器14は、入力さ
れたIF信号を元の電話信号に復調して、無線制御局制
御装置301を介して公衆電話網500に伝送する。
【0018】例えば、建物211に設置された基地局1
10は、基地局アンテナ110aを備え、無線制御局3
00に接続される。図1に図示した伝搬例では、操作者
51が携帯するPHS電話機50のアンテナ50aから
放射される送信信号は、例えば、直接波で基地局110
の基地局アンテナ110aに伝搬して受信され、また、
直接波で基地局100のアンテナ素子102に伝搬して
受信されるとともに、建物201で反射してアンテナ素
子1−1などに伝搬して受信され、また、電車203に
よって反射してアンテナ素子1−2などに伝搬して受信
され、さらには、自動車202で反射してアンテナ1−
3などに伝搬して受信される。
【0019】伝搬特性設定処理部20には、現在の時刻
を計時するタイマー23と、固定伝搬情報データベース
メモリ21と、伝搬特性パラメータデータベースメモリ
22と、制御データ通信装置15とが接続される。ここ
で、固定伝搬情報データベースメモリ21には、当該基
地局100がカバーするサービスエリア内の地図及び地
形情報、建物の位置及び壁面を含む建物データベース、
壁や地面の電気定数、自動車202の走行制御に係るI
TS(Intelligent Transportation System)システム
からの位置情報、電車203の走行情報(時刻と走行位
置)、アレーアンテナ101の種別及び向き、基地局1
00の送受信周波数などを含む固定伝搬情報データが予
め記憶される。また、伝搬特性パラメータデータベース
メモリ22には、次の表に示すように、基地局100内
の各位置(緯度及び経度)にPHS電話機50が位置す
るときに、PHS電話機50に対して最適にアレーアン
テナ101のビームを操向すべき方向に対する乗算器4
−1乃至4−3及び5−1乃至5−3の各乗算係数
1a,w2a,w3a及びw1b,w2b,w3bが当該基地局1
00内の所定の単位の各位置データ毎に予め記憶されて
いる。
【0020】
【表1】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 位置データ(緯度及び経度) w1a,w2a,w3a,w1b,w2b,w3b ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ……… ……… … … … … … … ――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0021】ところで、従来技術文献5「阿部徳生ほ
か,”レイトレース法を用いた時空間チャネルモデルの
作成”,電子情報通信学会技術報告,A・P197,R
CS97−235,NW97−180,1998年2
月」においては、建物データベース、壁や地面などの電
気定数、アンテナの種別及び向き、周波数などの情報を
入力することにより、主として平均電界推定などに使用
されていたレイトレース法を用いて、伝搬経路の探索、
信号レベルの計算、フラットフェージング、遅延プロフ
ァイル、及び角度遅延プロファイルなどを計算すること
ができるソフトウエアを開示している。
【0022】本実施形態の伝搬特性設定処理部20は、
例えばこのソフトウエアプログラムなどの公知の方法を
用いて、予め、固定伝搬情報データベースメモリ21内
の固定伝搬情報データに基づいて、表1の各位置から送
信信号の到来方向及びその強度と位相、反射波などの干
渉波の到来方向や時間差を予め計算し、次いで、計算さ
れたこれらのデータに基づいて、マルチパス波のうち所
望波のみを合成して不要波を抑圧するように、最適な乗
算係数w1a,w2a,w3a,w1b,w2b,w3bを計算して
伝搬特性パラメータデータベースメモリ22に予め記憶
する。従って、PHS電話機50の発着信があったとき
には、無線制御局制御装置301に対して対応するPH
S電話機50の位置検出データを要求し、これに応答し
て送信されてくる位置検出データに基づいて、伝搬特性
パラメータデータベースメモリ22の表1のテーブルか
ら乗算係数w1a,w2a,w3a,w1b,w2b,w3bを読み
出して、各乗算器4−1乃至4−3及び5−1乃至5−
3に設定する。
【0023】従って、PHS電話機50と基地局100
との移動体通信においては、いわゆる確率的な伝搬路の
推定ではなく、実際の固定伝搬情報データに基づいて最
適な乗算係数を用いて送受信信号の重み付けを行ってい
るので、従来技術に比較して大幅に信号抽出時の誤り率
特性が改善され、高速でかつ高品質な通信を提供するこ
とができる。
【0024】また、伝搬特性設定処理部20は、PHS
電話機50と基地局100との実際の通話通信のとき
に、PHS電話機50の各検出位置に応じて、受信信号
の強度が最大となるように上記乗算係数を適応制御する
ことにより、最適な乗算係数を計算して、伝搬特性パラ
メータデータベースメモリ22内の乗算係数データを更
新することにより学習させてもよい。さらに、伝搬特性
設定処理部20は、現在の時刻をタイマー23から得
て、現在の時刻における電車203や自動車202など
の移動物体の走行位置を考慮して、表1の各位置から送
信信号の到来方向及びその強度と位相、反射波などの干
渉波の到来方向や時間差を計算し、計算されたこれらの
データに基づいて、最適な乗算係数w1a,w2a,w3a
1b,w2b,w3bを計算するようにしてもよい。これら
の学習及び計算により、より実際の伝搬に最適な乗算係
数を計算することができ、さらに信号抽出時の誤り率特
性が改善され、高速でかつ高品質な通信を提供すること
ができる。
【0025】以上の実施形態においては、固定伝搬情報
データベースメモリ21のデータを予め記憶している
が、本発明はこれに限らず、伝搬特性設定処理部20で
伝搬特性を設定するときに、必要なときに逐次、例えば
公知のITS(Intelligent Transportation System)
や地図情報システムであるGIS(Geographic Informa
tion System)のそれぞれのデータベースから、例えば
インターネットなどの通信網を介してダウンロードして
記憶するようにしてもよい。
【0026】以上の実施形態においては、伝搬特性設定
処理部20及び固定伝搬情報データベースメモリ21や
伝搬特性パラメータデータベースメモリ22は基地局1
00に設けているが、本発明はこれに限らず、無線制御
局300や、その他の中央監視局などの場所に設けても
よい。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ア
レーアンテナの複数のアンテナ素子で送受信される送受
信信号に対して所定の重み係数を乗算することにより、
所望波を合成しかつ不要波を抑圧する送受信機を備え、
移動端末との通信を行う移動通信装置において、移動端
末の位置を検出する検出手段と、上記移動通信装置がカ
バーするサービスエリア内の地図及び地形情報、建物情
報を含む固定伝搬情報を記憶する第1の記憶装置と、上
記第1の記憶装置に記憶された固定伝搬情報に基づい
て、移動端末と通信を行うときに、所望波を合成しかつ
不要波を抑圧するような最適な重み係数を、上記サービ
スエリア内の所定の単位の位置毎に計算する第1の処理
手段と、上記第1の処理手段によって計算された重み係
数を記憶する第2の記憶装置と、上記移動端末と通信を
行うときに、上記検出手段によって検出された位置に基
づいて、上記第2の記憶装置から重み係数を読み出して
上記送受信機に設定する第2の処理手段とを備える。従
って、移動端末と移動通信装置との移動体通信において
は、いわゆる確率的な伝搬路の推定ではなく、実際の固
定伝搬情報データに基づいて最適な乗算係数を用いて送
受信信号の重み付けを行っているので、従来技術に比較
して大幅に信号抽出時の誤り率特性が改善され、高速で
かつ高品質な通信を提供することができる。
【0028】また、上記移動通信装置において、好まし
くは、上記移動端末と通信を行うときに、受信信号の強
度が最大となるように上記乗算係数を適応制御すること
により、最適な乗算係数を計算して、上記第2の記憶装
置に記憶された乗算係数を更新することにより学習させ
る学習手段をさらに備える。従って、さらに、現在の状
況に従って適応制御されるので、さらに大幅に信号抽出
時の誤り率特性が改善され、高速でかつ高品質な通信を
提供することができる。
【0029】さらに、上記移動通信装置において、好ま
しくは、現在の時刻における移動物体の位置を考慮し
て、最適な乗算係数を計算して、上記第2の記憶装置に
記憶された乗算係数を設定する第3の処理手段をさらに
備える。従って、さらに、現在の状況に従って適応制御
されるので、さらに大幅に信号抽出時の誤り率特性が改
善され、高速でかつ高品質な通信を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施形態である移動通信シス
テムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1−1乃至1−3…アンテナ素子、 2−1乃至2−3…サーキュレータ、 3−1乃至3−3…送信機、 4−1乃至4−3,5−1乃至5−3…乗算器、 6−1乃至6−3…受信機、 11…データ変調器、 12…分配器、 13…加算器、 14…データ復調器、 15…制御データ通信装置、 20…伝搬特性設定処理部、 21…固定伝搬情報データベースメモリ、 22…伝搬特性パラメータデータベースメモリ、 23…タイマー、 50…PHS電話機、 50a…アンテナ、 51…操作者、 100…基地局、 101…アレーアンテナ、 110…基地局、 110a…基地局アンテナ、 201,211…建物、 202…自動車、 300…無線制御局、 301…無線制御局制御装置、 302…位置登録メモリ、 500…公衆電話網。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田野 哲 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール環境適 応通信研究所内 (72)発明者 井上 隆 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール環境適 応通信研究所内 (72)発明者 藤野 義之 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール環境適 応通信研究所内 Fターム(参考) 5J021 AA05 AA07 AA09 CA06 EA04 FA14 FA16 FA20 FA25 FA26 FA29 FA30 FA32 FA35 GA02 GA06 HA05 HA10 5K059 AA08 AA12 BB01 CC03 DD10 DD31 DD39 5K067 AA23 BB04 DD44 DD45 EE02 EE10 FF03 FF05 GG01 GG11 HH22 HH23 JJ53 JJ66 KK03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アレーアンテナの複数のアンテナ素子で
    送受信される送受信信号に対して所定の重み係数を乗算
    することにより、所望波を合成しかつ不要波を抑圧する
    送受信機を備え、移動端末との通信を行う移動通信装置
    において、 移動端末の位置を検出する検出手段と、 上記移動通信装置がカバーするサービスエリア内の地図
    及び地形情報、建物情報を含む固定伝搬情報を記憶する
    第1の記憶装置と、 上記第1の記憶装置に記憶された固定伝搬情報に基づい
    て、移動端末と通信を行うときに、所望波を合成しかつ
    不要波を抑圧するような最適な重み係数を、上記サービ
    スエリア内の所定の単位の位置毎に計算する第1の処理
    手段と、 上記第1の処理手段によって計算された重み係数を記憶
    する第2の記憶装置と、 上記移動端末と通信を行うときに、上記検出手段によっ
    て検出された位置に基づいて、上記第2の記憶装置から
    重み係数を読み出して上記送受信機に設定する第2の処
    理手段とを備えたことを特徴とする移動通信装置。
  2. 【請求項2】 上記移動端末と通信を行うときに、受信
    信号の強度が最大となるように上記乗算係数を適応制御
    することにより、最適な乗算係数を計算して、上記第2
    の記憶装置に記憶された乗算係数を更新することにより
    学習させる学習手段をさらに備えたことを特徴とする請
    求項1記載の移動通信装置。
  3. 【請求項3】 現在の時刻における移動物体の位置を考
    慮して、最適な乗算係数を計算して、上記第2の記憶装
    置に記憶された乗算係数を設定する第3の処理手段をさ
    らに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の移動
    通信装置。
JP11109240A 1999-04-16 1999-04-16 移動通信装置 Expired - Fee Related JP3034251B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11109240A JP3034251B1 (ja) 1999-04-16 1999-04-16 移動通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11109240A JP3034251B1 (ja) 1999-04-16 1999-04-16 移動通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3034251B1 JP3034251B1 (ja) 2000-04-17
JP2000307504A true JP2000307504A (ja) 2000-11-02

Family

ID=14505173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11109240A Expired - Fee Related JP3034251B1 (ja) 1999-04-16 1999-04-16 移動通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3034251B1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001054309A1 (fr) * 2000-01-18 2001-07-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Station de base a antennes reseau et procede de reception d'antennes reseau
WO2002045295A1 (fr) * 2000-11-30 2002-06-06 Nec Corporation Dispositif de communication mobile
WO2005096520A1 (ja) * 2004-04-02 2005-10-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 移動受信装置
KR100617749B1 (ko) * 2000-08-16 2006-08-28 삼성전자주식회사 이동통신 시스템에서 쥐피에스 신호를 이용한 기지국안테나 어레이장치 및 송수신 빔 형성 방법
JP2008164483A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Mitsubishi Electric Corp アレーアンテナ及びそのビーム制御方法
KR101048028B1 (ko) 2011-05-09 2011-07-13 문엔지니어링 (주) 측정용 전파 송신 시스템
WO2018003112A1 (ja) * 2016-07-01 2018-01-04 三菱電機株式会社 無線通信システム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001054309A1 (fr) * 2000-01-18 2001-07-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Station de base a antennes reseau et procede de reception d'antennes reseau
KR100617749B1 (ko) * 2000-08-16 2006-08-28 삼성전자주식회사 이동통신 시스템에서 쥐피에스 신호를 이용한 기지국안테나 어레이장치 및 송수신 빔 형성 방법
WO2002045295A1 (fr) * 2000-11-30 2002-06-06 Nec Corporation Dispositif de communication mobile
US7340277B2 (en) 2000-11-30 2008-03-04 Nec Corporation Adaptive antenna for controlling the weighting on a plurality of antenna elements
WO2005096520A1 (ja) * 2004-04-02 2005-10-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 移動受信装置
US7379708B2 (en) 2004-04-02 2008-05-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Mobile receiver
JP2008164483A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Mitsubishi Electric Corp アレーアンテナ及びそのビーム制御方法
KR101048028B1 (ko) 2011-05-09 2011-07-13 문엔지니어링 (주) 측정용 전파 송신 시스템
WO2018003112A1 (ja) * 2016-07-01 2018-01-04 三菱電機株式会社 無線通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3034251B1 (ja) 2000-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7286855B2 (en) Method and apparatus for adaptive transmission beam forming in a wireless communication system
US20040104839A1 (en) Communication system using geographic position data
CN1135732C (zh) 用于带有环路延迟的预测参数控制的方法和装置
US7389111B2 (en) Adaptive determination of hysteresis for facilitating base station selection, including handover, in a wireless communication system
JP3310209B2 (ja) 通信チャネル選択方法および基地局装置
US8032134B2 (en) Beamforming with global positioning and orientation systems
US5719583A (en) Mobile communication system which performs antenna gain control
US7610025B2 (en) Antenna array pattern distortion mitigation
JPS63299532A (ja) 移動送受信装置及び通信システム
WO2007079109A2 (en) Mobile station, system and method for use in wireless communications
US20220400533A1 (en) Communication system and method for high-speed low-latency wireless connectivity in mobility application
US6731954B1 (en) Method of improving radio connection quality
EP1777839B1 (en) Method of improving radio link operation
US20020111174A1 (en) Method and apparatus for using position location to direct narrow beam antennas
JP3034251B1 (ja) 移動通信装置
GB2307142A (en) Steering an antenna in accordance with mobile location
US6441784B1 (en) Method and apparatus for uplink and downlink weight prediction in adaptive array systems
JPH08179028A (ja) セルラー電話における移動局の現在位置検出サービス方式
JP2000059291A (ja) 基地局と移動無線電話との間の通信用の1つ又は複数の放射電波ビ―ムを方向づける処理プロセス、及びそれに対応する基地局
JP3639168B2 (ja) 通信制御方法、移動通信システム、基地局及び移動局
CN101151767B (zh) 天线自适应方法、通信终端、设备和模块
JPH11251987A (ja) 無線中継装置
US8588817B2 (en) Wireless communication device and method
WO2023013049A1 (ja) 中継制御システム、中継装置および中継制御方法
JPH0265532A (ja) ミリ波通信方式

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080218

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090218

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100218

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100218

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110218

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120218

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120218

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130218

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130218

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees