JP2000305775A - ライセンス管理システム、ライセンス管理実行モジュール及び記録媒体 - Google Patents

ライセンス管理システム、ライセンス管理実行モジュール及び記録媒体

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JP2000305775A
JP2000305775A JP11109173A JP10917399A JP2000305775A JP 2000305775 A JP2000305775 A JP 2000305775A JP 11109173 A JP11109173 A JP 11109173A JP 10917399 A JP10917399 A JP 10917399A JP 2000305775 A JP2000305775 A JP 2000305775A
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Yasuto Kamoshita
康人 鴨志田
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトウェア管理モジュールの汎用性を向上
させると共に、使用許可が与えられたソフトウェアのユ
ーザ側での使用状況をソフトウェア提供者側に伝達して
ソフトウェアの管理を容易にし、ライセンス契約の拡張
を図る。 【解決手段】 管理入出力端末1に導入されたアプリケ
ーション1aの使用状況は、アプリケーション1aと独
立したライセンス管理実行モジュール1bによって管理
情報として取得されて、構内電子交換機6、電話網7を
通じて監視センターに自動送信される。監視センターで
は、構内電子交換機8によって管理情報が受信されると
共に、管理情報に付加された発信者番号情報が発信者番
号取得部9によって取得される。システム管理・監視端
末11は、受信された管理情報を、発信者番号取得部9
によって取得された発信者番号情報により識別された送
信元毎に管理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトウェアメー
カ等からライセンス契約によって使用が許可されたアプ
リケーションソフトウェアの管理を行うライセンス管理
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンピュータ上で使用されるア
プリケーションソフトウェアは、ソフトウェアメーカ等
からライセンス契約によって使用許可を受けることで、
コンピュータにインストールして使用することができ
る。使用許可を与えるソフトウェアメーカ等は、コンピ
ュータにインストールされたアプリケーションソフトウ
ェアが不正に使用されていないか、例えば使用許可を与
えていない数のコピーがされていないか、あるいは契約
期間を越えて使用されていないか等を監視する必要があ
る。
【0003】従来では、例えば(1)特開平07−11
0767号公報、(2)特開平08−286906号公
報に開示されているようなソフトウェア(プログラム)
を監視する手法が考えられている。
【0004】(1)特開平07−110767号公報に
は、複数のアプリケーションの使用権の許可を、多数の
ソフトウェア使用許可者の使用方法に応じてアプリケー
ションの実行許可を管理するためのソフトウェア使用ラ
イセンス管理制御方法(以下、第1の方法と称する)が
開示されている。第1の方法では、ソフトウェアを起動
しようとした際に、ライセンスファイル確認処理部16
によってライセンスファイルの有無を確認し、このライ
センスファイルに含まれる起動しようとするソフトウェ
アに対応する制御記述部と制御記述認証用暗号をもとに
制御記述の正当性を確認し、制御記述が正しかった場合
に、制御記述部の内容に従ってライセンスファイル中の
使用権認証用暗号を読み込んで、この使用権認証用暗号
と計算機から得られる計算機固有IDや使用期日または
使用期間、ユーザ数等のデータとを照合することでソフ
トウェアの使用権の認証を行う。
【0005】(2)また、特開平08−286906号
公報には、同時に起動できるプログラムの数を制限する
ための起動プログラム数チェック方法(以下、第2の方
法と称する)が開示されている。第2の方法では、目的
とするプログラムにてライセンス監視機能を実現するも
ので、他に目的とするプログラムが一つも実行されてい
ない状態で起動されたプログラムが、目的とする処理と
共にライセンスの監視を行い、その後に起動された目的
とするプログラムが起動時にライセンスを監視している
プログラムに起動通知を行い、その起動通知に対して許
可が得られれば正常に起動し、不許可が得られた場合は
ユーザに対してライセンス数超過を伝えて終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来では、
アプリケーションソフトウェアの管理を行う方法が考え
られているが以下のような問題がある。
【0007】第1の問題点は、ライセンス管理を行うプ
ログラム(以下、ライセンス管理モジュールと称する)
を本来のアプリケーションソフトウェアと混在もしくは
融合させている部分である。すなわち、第1の方法で
は、ユーザの計算機システム上に有償ソフトウェアと共
にライセンスファイルもインストールされ、起動要求を
受けたプログラムがライセンスファイルをもとにしたソ
フトウェアの使用権の認証を行っている。また、第2の
方法では、最初に起動された目的とするプログラムがラ
イセンス監視機能を実現し、その後に起動されたプログ
ラムがライセンス監視を行っているプログラムとの間で
通信を行うことによって起動プログラム数の監視を行っ
ている。
【0008】従って、従来の方法では、アプリケーショ
ンソフトウェアのみ、あるいはライセンス管理モジュー
ルのみを独立して変更するといったことができないた
め、何れか一方を変更する場合であっても全ての更新が
必要となっていた。また、ライセンス管理モジュール
は、アプリケーションソフトウェアと密接な対応関係が
あるために、ライセンス管理モジュールのみを他のアプ
リケーションソフトウェアに適用することができず汎用
性に欠けていた。
【0009】第2の問題点は、アプリケーションソフト
ウェアを使用するユーザ側にアプリケーション情報やラ
イセンス情報が閉ざされており、アプリケーションソフ
トウェアの使用許可を与えたソフトウェアメーカ等にア
プリケーションソフトウェアの使用状況が伝わらない点
である。すなわち、第1の方法では、アプリケーション
ソフトウェアを起動しようとした際に、ライセンスファ
イルの有無を判別を確認し、このライセンスファイルを
もとにしてソフトウェアの使用権の認証を行った結果、
使用権が認められなければソフトウェアが起動されない
だけであって、その状況が使用許可を与える側に通知さ
れることがない。また第2の方法では、目的とするプロ
グラムが、ライセンス監視を行うプログラムによって起
動通知に対して不許可が与えられた場合には、ライセン
ス数超過をユーザに伝えて終了するだけである。従っ
て、アプリケーションソフトウェアの使用許可を与えた
提供者側では詳細な管理が難く、ユーザ側からの対応要
求のみとなってしまう。
【0010】第3の問題点は、何れの方法も使用許可を
与えたアプリケーションソフトウェアでなければ起動さ
せないようにするだけであるという問題である。すなわ
ち、本来、ソフトウェアメーカ等にとっては、当初のラ
イセンス契約を越えるアプリケーションソフトウェアの
使用があった場合には、それらについても使用許可を与
えて、超過ライセンス費用を受領することができれば問
題がないにも関わらず、従来のライセンス管理システム
では、初期のライセンス契約を超えるアプリケーション
ソフトウェアを使用させないようにするだけでライセン
ス契約を広げることができなかった。
【0011】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、ソフトウェア管理モジュールの汎用性を向上させる
と共に、使用許可が与えられたソフトウェアのユーザ側
での使用状況をソフトウェア提供者側に伝達してソフト
ウェアの管理を容易にして、ライセンス契約の拡張に利
用することが可能なライセンス管理システムを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点にか
かるライセンス管理システムは、ライセンス管理されて
いるアプリケーションソフトウェアが導入される第1の
システムと、前記アプリケーションソフトウェアの使用
状況を管理する第2のシステムとにより構成され、前記
第1のシステムは、前記アプリケーションソフトウェア
と共に、同アプリケーションソフトウェアの使用状況を
示す管理情報を取得するライセンス管理実行モジュール
が導入される情報機器と、前記情報機器に導入されたラ
イセンス管理実行モジュールにより取得された管理情報
を、前記ライセンス管理実行モジュールからの要求に応
じて前記第2のシステムに送信する送信手段とを有し、
前記第2のシステムは、前記送信手段によって送信され
た管理情報を受信すると共に、受信した管理情報の送信
元を判別する受信手段と、前記受信手段によって受信さ
れた管理情報を前記送信元毎に管理する管理手段とを具
備したことを特徴とする。
【0013】また、前記情報機器に導入されるライセン
ス管理実行モジュールは、前記アプリケーションソフト
ウェアと独立して構成されていることを特徴とする。
【0014】また、前記ライセンス管理実行モジュール
は、前記アプリケーションソフトウェアが実行される毎
に管理情報を前記第2のシステムに送信させることを特
徴とする。
【0015】また、前記ライセンス管理実行モジュール
は、前記アプリケーションソフトウェアに対するライセ
ンス契約の内容と、前記アプリケーションソフトウェア
の使用状況をもとに、前記アプリケーションソフトウェ
アがライセンス契約に従って実行されているか否かを判
別することを特徴とする。
【0016】このような構成によれば、アプリケーショ
ンソフトウェアのライセンス管理をモジュール化された
ライセンス管理実行モジュールにより実行させるため、
ライセンス管理実行モジュール自体の汎用性の向上が図
れる。また、ライセンス管理実行モジュールによりアプ
リケーションソフトウェアの使用状況が第2のシステム
に対して自動発信されるため、第2のシステムでは、常
に最新のアプリケーションソフトウェアの使用状況(管
理情報)を取得して管理できる。
【0017】また、本発明の第2の観点にかかるライセ
ンス管理システムは、ライセンス管理されているアプリ
ケーションソフトウェアが導入されるシステムであっ
て、前記アプリケーションソフトウェアと共に、同アプ
リケーションソフトウェアの使用状況を示す管理情報を
取得するライセンス管理実行モジュールが導入される情
報機器と、前記情報機器に導入されたライセンス管理実
行モジュールによって取得された管理情報を、前記ライ
センス管理実行モジュールからの要求に応じて、管理情
報を受信し、その送信元を判別し、前記送信元毎に管理
する外部装置に送信する送信手段と、を具備したことを
特徴とする。
【0018】また、本発明の第3の観点にかかるライセ
ンス管理実行モジュールは、情報機器に導入されたライ
センス管理されているアプリケーションソフトウェアと
共に独立して導入されるものであって、前記アプリケー
ションソフトウェアの使用状況に基づいてライセンス管
理を行うことを特徴とする。前記ライセンス管理実行モ
ジュールは、例えば、ライセンス管理による情報を外部
に自動発信する機能を有する。
【0019】また、本発明の第4の観点にかかる記録媒
体は、情報機器に導入されたライセンス管理されている
アプリケーションソフトウェアと共に独立して導入され
るプログラムであって、コンピュータに、前記アプリケ
ーションソフトウェアの使用状況に基づいてライセンス
管理を行う機能を実現させるためのプログラムを記録し
たことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本実施の形態に係わ
るライセンス管理システムを適用するシステム全体の構
成を示すブロック図である。図1に示すシステムは、あ
る企業内(第1のシステム)のLANなどで接続されて
いるパーソナルコンピュータ等の情報機器においてアプ
リケーションソフトウェアが使用され、このアプリケー
ションソフトウェアの使用状況を監視センター(第2の
システム)において取得して管理するものである。
【0021】企業内では情報機器である管理入出力端末
1において、ライセンス契約によって使用許可が与えら
れたアプリケーション1aが導入され、それと共にアプ
リケーション1aの使用状況を把握するための各種情報
を取得して監視センターに送信する機能を有するライセ
ンス管理実行モジュール1bが導入される。
【0022】本実施形態においてアプリケーション1a
は、管理入出力端末1をサーバとして機能させ、LAN
によって接続される複数の入出力端末3(図1では1台
のみ示す)に対してそれぞれ固有のIPアドレスを割り
当てることによってクライアントとして管理して、ネッ
トワークシステムを制御する機能を有している。
【0023】また、アプリケーション1aについては、
クライアント数(入出力端末3に割り当てたIPアドレ
スの数)がライセンス契約されるものとする。これに従
い、ライセンス管理実行モジュール1bは、アプリケー
ション1aの使用状況を把握するための各種情報(以
下、管理情報と称する)として、クライアント数(IP
アドレス数)を入出力端末3から取得し、アプリケーシ
ョンバージョン情報をアプリケーション1aから取得し
て、監視センターに自動発信する機能(自動発信機能)
が設けられているものとする。
【0024】ライセンス管理実行モジュール1bは、自
動発信機能を実行することによって、所定の入出力端末
3(例えば1番若番のIPアドレスを取得している入出
力端末3)に接続された電話制御部4の制御により、デ
ジタル多機能電話機5から構内電子交換機6を経由して
監視センターに対して管理情報を電話発信する。なお、
管理情報には、デジタル多機能電話機5から構内電子交
換機6を経由して電話発信されることで、発信者番号の
情報(発信者電話番号情報)が付加されるものとする。
【0025】一方、監視センターには、構内電子交換機
8が設けられており、電話網7を介して企業内に設置さ
れた構内電子交換機6と接続される。電話網7は、アナ
ログ、デジタル(ISDN)の両方が可能である。構内
電子交換機8は、管理情報を受信してデータ情報取得部
10に通知する。また、構内電子交換機8には、発信者
番号取得部9が設けられており、管理情報に付加されて
いる発信者番号情報(電話番号)を取得してデータ情報
取得部10に通知する。
【0026】データ情報取得部10は、発信者番号取得
部9から通知された管理情報と発信者番号情報とをシス
テム管理・監視端末11に通知する。システム管理・監
視端末11は、データ情報取得部10から通知された管
理情報と発信者番号情報とにより、企業内で使用されて
いるアプリケーション1aの使用状況を管理する。
【0027】次に、図1中に示す管理入出力端末1に導
入されたアプリケーション1aとライセンス管理実行モ
ジュール1bの詳細な機能構成及び動作について、図2
に示すブロック図を参照しながら説明する。
【0028】まず、アプリケーション1aが起動される
と、プログラム実行部21により目的とする処理が実行
される。また、プログラム実行部21が実行されること
により、アプリケーション間を通信するインタフェース
部22によりパス設定解放部23が開放され、ライセン
ス管理実行モジュール1bを経由してアプリケーション
1aが実行されることを表す実行情報が伝えられる。ラ
イセンス管理実行モジュール1bでは、通信パス25を
介してインタフェース部27に実行情報が伝えられる
と、プログラム実行部28によりアプリケーション1a
の管理情報を監視センターに送信する自動発信機能が起
動される。
【0029】自動発信機能が起動されると、まずバージ
ョン情報取得部29は、情報判別部30に対して、既に
アプリケーション1aからアプリケーションバージョン
情報が取得されているか否かを問い合わせに行く。ここ
でアプリケーションバージョン情報が取得されていなけ
れば、インタフェース部27によりパス設定解放部26
が開放され、情報判別部30は、インタフェース部2
7、通信パス25を経由して、アプリケーション1aの
アプリケーションバージョン情報24を取得する。情報
判別部30は、アプリケーション1aから取得したアプ
リケーションバージョン情報24を情報管理部31に通
知する。情報管理部31は、アプリケーション1aから
取得されたアプリケーションバージョン情報を記憶蓄積
部32により蓄積して管理する。
【0030】こうしてアプリケーションバージョン情報
が取得されると、情報判別部30は、IPアドレス取得
部33を実行させる。IPアドレス取得部33は、通信
パス37により直接、図1で示す管理入出力端末1に接
続されている各入出力端末3から、それぞれに割り当て
られたIPアドレスを取得する。
【0031】演算部34は、IPアドレス取得部33に
よって取得されたIPアドレスをもとに、何台の入出力
端末3が管理入出力端末1に接続されているか(アプリ
ケーション1aのもとで動作しているクライアント数は
幾つか)を計算して求め、アプリケーションバージョン
情報とともに監視センターに送信する管理情報として記
憶蓄積部32に蓄積する。
【0032】こうして、アプリケーション1aから取得
したアプリケーションバージョン情報24と、演算部3
4によって計算して求めた実際に使用されているクライ
アント数を求めることで、使用許可されたライセンス数
の範囲でアプリケーション1aが使用されているか否か
がライセンス管理実行モジュール1bにより判断するこ
とができるので、使用許可されたライセンス数を越えて
使用されている場合にはエラーメッセージを送出させ、
かつ実行不可となるように制御することも可能である。
しかし、ここではアプリケーションプログラムの業務内
容を考慮し、実行不可にすることは行わない。
【0033】次に、情報管理部31は、全ての情報を取
得したと認識すると、自動発信部35により直接、通信
パス37経由で記憶蓄積部32により蓄積された管理情
報の自動発信を行う。この際、自動発信部35は、発信
番号テーブル36から自動発信を行う発信者番号情報
(電話番号)を引き出す。発信者番号情報は、ユーザ側
の通信費を考慮してフリーダイヤルの番号とする。
【0034】この際、記憶蓄積部32には全ての入出力
端末3のそれぞれに対応するIPアドレスが蓄積されて
いるため、自動発信部35は、その中で例えば1番若番
のIPアドレスが割り当てられている入出力端末3を発
信ポートとして用いて自動発信する。
【0035】従って、1番若番のIPアドレスを取得し
ている入出力端末が図1で示す入出力端末3であるなら
ば、図1で示すデジタル多機能電話機5は、図2で示す
電話機A38ということになる。
【0036】以下、具体例を用いて説明する。
【0037】ここでは、図1で示す全体システム図にお
いて、ライセンス管理実行モジュール1bは、構内電子
交換機にCTI(Computer Telephony Integration)連動
しており、アプリケーション1aが実行される毎に、電
話制御部4を実現する電話制御プログラム、例えばTA
PI(Telephony Application Programming Interfac
e)により、アプリケーション1aの管理情報、すなわ
ちアプリケーションバージョン情報(バージョン、使用
許可されたライセンス数)と実際に使用されているクラ
イアント数(IPアドレス数)とを電話網7に自動的に
送出する。監視センターのメーカ側のシステム管理・監
視端末11では、ライセンス管理実行モジュール1bに
よって送出された管理情報と、この管理情報に付加され
た発信者番号情報(電話番号)をもとに、アプリケーシ
ョン1aの使用状況を把握して管理する。
【0038】また、ライセンス管理実行モジュール1b
は、アプリケーション1aとの連携を、例えば、パーソ
ナルコンピュータ等の情報機器において一般的に使用さ
れている汎用的なOLE(Object Linking and Embeddi
ng)、DDE(Dynamic DataExchange)、Active
Xなどを用いて実現しているものとする。
【0039】また、企業内の構内電子交換機6より発信
される発信者番号情報(電話番号)を例えば「03−1
234−5678」、監視センターの電話番号を「01
20−111111」とする。管理情報の送信先とする
電話番号は、後述する発信番号テーブル36管理入出力
端末1において実行されるアプリケーション1aのアプ
リケーションバージョン情報は「バージョンA、10ラ
イセンス」であり、10台の入出力端末3に対してIP
アドレスを割り当ててクライアントとして使用できる使
用許可があたえられているものとする。これに対して、
実際には、入出力端末3が管理入出力端末1に対して1
2台接続され、各入出力端末3のIPアドレスが「133.
124.50.10〜133.124.50.21」までの12個が割り当てら
れているものとする。
【0040】次に、図2に示すブロック図を利用して具
体的に動作を説明する。ライセンス管理実行モジュール
1bは、システムの起動時などに、自動的に機動され
る。
【0041】ついで、アプリケーション1aが起動され
ると、プログラム実行部21により目的とする処理が実
行される。また、プログラム実行部21が実行されるこ
とにより、アプリケーション間を通信するインタフェー
ス部22によりパス設定解放部23が開放され、ライセ
ンス管理実行モジュール1bを経由してアプリケーショ
ン1aが実行されることを表す実行情報が伝えられる。
ライセンス管理実行モジュール1bでは、通信パス25
を介してインタフェース部27に実行情報が伝えられる
と、プログラム実行部28によりアプリケーション1a
の管理情報を監視センターに送信する自動発信機能が起
動される。
【0042】自動発信機能が起動されると、まずバージ
ョン情報取得部29は、情報判別部30に対して、既に
アプリケーション1aからアプリケーションバージョン
情報が取得されているか否かを問い合わせに行く。ここ
でアプリケーションバージョン情報が取得されていなけ
れば、インタフェース部27によりパス設定解放部26
が開放され、情報判別部30は、インタフェース部2
7、通信パス25を経由して、アプリケーション1aの
アプリケーションバージョン情報24を取得する。情報
判別部30は、アプリケーション1aから取得したアプ
リケーションバージョン情報24、ここでは「バージョ
ンA、10ライセンス」の情報を、情報管理部31に通
知する。情報管理部31は、アプリケーション1aから
取得されたアプリケーションバージョン情報を記憶蓄積
部32により蓄積して管理する。
【0043】こうしてアプリケーションバージョン情報
が取得されると、情報判別部30は、IPアドレス取得
部33を実行させる。IPアドレス取得部33は、通信
パス37により直接、図1で示す管理入出力端末1に接
続されている各入出力端末3から、それぞれに割り当て
られたIPアドレスを取得する。ここでは、管理入出力
端末1に対して12台の入出力端末3が接続されている
ので、12個のIPアドレス:133.124.50.10〜133.12
4.50.21が取得される。
【0044】演算部34は、IPアドレス取得部33に
よって取得されたIPアドレスをもとに、何台の入出力
端末3が管理入出力端末1に接続されているか(アプリ
ケーション1aのもとで動作しているクライアント数は
幾つか)を計算して求める。ここでは、演算部34は、
12個(台)のクライアント数であることを計算して求
め、その情報を記憶蓄積部32に蓄積する。
【0045】こうして、アプリケーション1aから取得
したアプリケーションバージョン情報24と、演算部3
4によって計算して求めた実際に使用されているクライ
アント数を求めることで、使用許可されたライセンス数
の範囲でアプリケーション1aが使用されているか否か
がライセンス管理実行モジュール1bにより判断するこ
とができる。前述した例では、アプリケーション1aに
対して使用許可されたライセンス数(10ライセンス)
より、実際に使用されているクライアント数(12台)
が多いので、通信パス25を経由してアプリケーション
1aによりエラーメッセージを送出させ、かつ実行不可
となるように制御することも可能であるが、本発明では
アプリケーション1aにより実現される業務を実行不可
にしない。
【0046】次に、情報管理部31は、アプリケーショ
ン1aの使用状況を把握するために必要な全ての情報を
取得したと認識すると、自動発信部35により直接、通
信パス37経由で記憶蓄積部32により蓄積された情
報、すなわち管理情報(バージョンA、10ライセン
ス、12台)を、発信番号テーブル36に登録されてい
る管理情報の送信先の電話番号「0120−11111
1」を引き出してダイヤルして自動発信する。
【0047】この際、記憶蓄積部32には全ての入出力
端末3のそれぞれに対応するIPアドレスが133.124.5
0.10〜133.124.50.21と蓄積されているため、自動発信
部35は、その中で例えば1番若番のIPアドレス:13
3.124.50.10が割り当てられている入出力端末3を発信
ポートとして用いて自動発信する。
【0048】一方、監視センター側では、構内電子交換
機8に内蔵されている発信者番号取得部9により、管理
情報の送信に対して付加された発信者電話番号情報「0
3−1234−5678」を取得し、何れのユーザ(企
業)において導入されたアプリケーション1aについて
の管理情報が送信されてきたのかを判別する。すなわ
ち、発信者番号情報を管理情報識別用のID情報として
利用する。システム管理・監視装置11は、データ情報
取得部10を介して取得された管理情報を、例えば発信
者番号情報毎に分類して管理する。
【0049】以上のようにして、企業内において導入さ
れたアプリケーションソフトウェアについての管理情報
(バージョンA、10ライセンス、12台接続)が、ア
プリケーション1aが起動される毎に監視センターに自
動送信されるため最新情報による管理が可能となる。
【0050】従って、ユーザ側だけに情報が閉ざされて
いるわけではないので、アプリケーションソフトウェア
のライセンス数を超過した不正コピーがあった場合に、
単に起動させないようにするだけでなく、ライセンス契
約を超えるアプリケーション1aの使用が実際にある場
合には、それらについても使用許可を与えて、超過ライ
センス費用については使用者(企業)に対して別途請求
することができる。このため、アプリケーション1aの
使用者側ではアプリケーション1aを使用した業務を継
続することができ、またソフトウェアの使用許可側(メ
ーカ側)ではアプリケーション1aのライセンス契約を
拡張してライセンス費用を増加させることができる。
【0051】また、ライセンス管理実行モジュール1b
は、アプリケーション1aとは独立した機能として構成
され、アプリケーション1aとの連携を一般的に使用さ
れている汎用的な手法を用いているので、アプリケーシ
ョンソフトウェアのみ、あるいはライセンス管理モジュ
ールのみを独立して変更するといったことも簡単に行う
ことができる。
【0052】なお、前述した説明における電話制御部4
はファーストパーティコールコントロール、サードパー
ティコールコントロールの両方が可能である。また、管
理情報の自動発信に用いる発信ポートとして、1番若番
のIPアドレスが割り当てられた入出力端末3を使用す
ると説明しているが、1番若番のIPアドレスを用いる
だけでなく、記憶蓄積部32に蓄積されているユニーク
なIPアドレスを用いて自動発信を行うことも可能であ
る。
【0053】また、監視センターでは管理情報に付加さ
れた発信者電話番号情報をID情報として利用して、何
れのユーザから管理情報が送信されたか確認している
が、例えば、アプリケーション1aの管理入出力端末1
に対するインストール時に入力されるコード、所定の文
字列、あるいは予めアプリケーション1aに記録されて
いるアプリケーション1aに固有なデータを、ライセン
ス管理実行モジュール1bによって取得して監視センタ
ーに送信することで、同様にしてID情報として利用す
ることができる。
【0054】また、前述した図1に示すシステム構成で
は、企業側に設けられた構内電子交換機6から管理情報
を送信するものとしているが、必ずしも構内電子交換機
6を介す必要はなく、例えばデジタル多機能電話機5の
代わりに汎用モデム経由にて直接電話網7に送信する構
成であっても良い。
【0055】また、前述した説明では、アプリケーショ
ンソフトウェアが実行される毎に管理情報を自動送信す
るものとして説明しているが、入出力端末3に対するI
Pアドレス、またはアプリケーションのソフトバージョ
ンが変更された時点においても変更後の管理情報を送出
する。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ラ
イセンス管理を行う実行プログラムを1つのモジュール
とし、モジュール内プログラムが簡素化されているの
で、既存のアプリケーションソフトウェアに付加し易
く、汎用性を高めることが可能となっている。また、ア
プリケーションソフトウェアの使用状況を示す情報を外
部に対して自動発信することができるので、アプリケー
ションソフトウェアを導入したユーザ内だけでライセン
ス管理が行われないので、ユーザ側でのアプリケーショ
ンソフトウェアの使用状況を管理して、ライセンス以上
のアプリケーションが実行されている場合にはその分の
ライセンス費用を受領することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係わるライセンス管理システム
を適用するシステム全体の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】管理入出力端末に導入されたアプリケーション
とライセンス管理実行モジュールの詳細な機能構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 管理入出力端末 3 入出力端末 4 電話制御部 5 デジタル多機能電話機 6,8 構内電子交換機 7 電話網 9 発信者番号取得部 10 データ情報取得部 11 システム管理・監視端末 21 プログラム実行部 22 インターフェース部 23 パス設定開放部 24 アプリケーションバージョン情報 25 通信パス 26 パス設定開放部 27 インタフェース部 28 プログラム実行部 29 バージョン情報取得部 30 情報判別部 31 情報管理部 32 記憶蓄積部 33 IPアドレス取得部 34 演算部 35 自動発信部 36 発信番号テーブル 37 通信パス 38 電話機A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライセンス管理されているアプリケーショ
    ンソフトウェアが導入される第1のシステムと、前記ア
    プリケーションソフトウェアの使用状況を管理する第2
    のシステムとにより構成されるライセンス管理システム
    であって、 前記第1のシステムは、 前記アプリケーションソフトウェアと共に、同アプリケ
    ーションソフトウェアの使用状況を示す管理情報を取得
    するライセンス管理実行モジュールが導入される情報機
    器と、 前記情報機器に導入されたライセンス管理実行モジュー
    ルによって取得された管理情報を、前記ライセンス管理
    実行モジュールからの要求に応じて前記第2のシステム
    に送信する送信手段とを有し、 前記第2のシステムは、 前記送信手段によって送信された管理情報を受信すると
    共に、受信した管理情報の送信元を判別する受信手段
    と、 前記受信手段によって受信された管理情報を前記送信元
    毎に管理する管理手段とを具備したことを特徴とするラ
    イセンス管理システム。
  2. 【請求項2】前記情報機器に導入されるライセンス管理
    実行モジュールは、前記アプリケーションソフトウェア
    と独立して構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載のライセンス管理システム。
  3. 【請求項3】前記ライセンス管理実行モジュールは、前
    記アプリケーションソフトウェアが実行される毎に管理
    情報を前記第2のシステムに送信させることを特徴とす
    る請求項1に記載のライセンス管理システム。
  4. 【請求項4】前記ライセンス管理実行モジュールは、 前記アプリケーションソフトウェアに対するライセンス
    契約の内容と、前記アプリケーションソフトウェアの使
    用状況をもとに、前記アプリケーションソフトウェアが
    ライセンス契約に従って実行されているか否かを判別す
    ることを特徴とする請求項1に記載のライセンス管理シ
    ステム。
  5. 【請求項5】ライセンス管理されているアプリケーショ
    ンソフトウェアが導入されるシステムであって、 前記アプリケーションソフトウェアと共に、同アプリケ
    ーションソフトウェアの使用状況を示す管理情報を取得
    するライセンス管理実行モジュールが導入される情報機
    器と、 前記情報機器に導入されたライセンス管理実行モジュー
    ルによって取得された管理情報を、前記ライセンス管理
    実行モジュールからの要求に応じて、管理情報を受信
    し、その送信元を判別し、前記送信元毎に管理する外部
    装置に送信する送信手段とを具備したことを特徴とする
    ライセンス管理システム。
  6. 【請求項6】情報機器に導入されたライセンス管理され
    ているアプリケーションソフトウェアと共に独立して導
    入されるものであって、前記アプリケーションソフトウ
    ェアの使用状況に基づいてライセンス管理を行うことを
    特徴とするライセンス管理実行モジュール。
  7. 【請求項7】前記ライセンス管理実行モジュールは、ラ
    イセンス管理による情報を外部に自動発信する機能を有
    することを特徴とする請求項6に記載のライセンス管理
    実行モジュール。
  8. 【請求項8】情報機器に導入されたライセンス管理され
    ているアプリケーションソフトウェアと共に独立して導
    入されるプログラムであって、 コンピュータに、前記アプリケーションソフトウェアの
    使用状況に基づいてライセンス管理を行う機能を実現さ
    せるためのプログラムを記録したことを特徴とするコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP11109173A 1999-04-16 1999-04-16 ライセンス管理システム、ライセンス管理実行モジュール及び記録媒体 Pending JP2000305775A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003015760A (ja) * 2001-03-23 2003-01-17 Internatl Business Mach Corp <Ibm> ディジタル・エンコードされた製品の使用を制御する方法
JP2004530185A (ja) * 2001-02-01 2004-09-30 エイビーエヌ アムロ サービスィズ カンパニー,インコーポレイテッド 自動ライセンス設備のためのシステムおよび方法
WO2015015710A1 (ja) 2013-07-30 2015-02-05 日本電気株式会社 ライセンス管理システム、装置、方法及びコンピュータ可読媒体

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