JP2000304939A - 光ファイバの端面処理方法 - Google Patents

光ファイバの端面処理方法

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JP2000304939A
JP2000304939A JP11112923A JP11292399A JP2000304939A JP 2000304939 A JP2000304939 A JP 2000304939A JP 11112923 A JP11112923 A JP 11112923A JP 11292399 A JP11292399 A JP 11292399A JP 2000304939 A JP2000304939 A JP 2000304939A
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face
ferrule
heating surface
tip
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Akimitsu Okita
明光 沖田
Kaoru Ichikawa
薫 市川
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック製の光ファイバの端面処理にお
いて、結合損失を低減できる光ファイバの端面処理方法
の提供を課題とする。 【解決手段】 光ファイバ2bを、フェルール10内に
形成された円柱形状空間であるガイド孔10a内に、端
面11がフェルール10の先端面10bより外部に突出
するように挿入する工程と、光ファイバ2bの端面11
を、加熱面6aに押し当てる工程と、加熱面6aと先端
面10bとの間から外側に押し出された光ファイバ2b
の材料のはみ出し部を、フェルール10の外周側面10
cに沿った円形の刃先12aを有するカッター12で切
り取る工程とを有する方法を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送に使用され
るプラスチック製の光ファイバの端面処理方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック製の光ファイバは、例え
ば、メタクリル樹脂等の繊維からなる芯材に、該芯材よ
りも屈折率の低いフッ素化メタクリル樹脂を被覆したも
のであり、光通信用やライトガイド用等の光伝送用途に
利用されている。この種の光ファイバの光通信等への適
用に際しては、その端面を出来るだけ平滑に処理するこ
とが要求される。すなわち、この端面の仕上げが粗雑で
あると、受発光素子等との結合損失が増加する要因にな
るので、これを極力抑えるために、平滑に仕上げる必要
が有るのである。
【0003】このような仕上げ方法の主なものとして
は、例えば、端面を研磨することで平滑化する研磨処理
法や、端面を切断することで平滑化するフリーカット処
理法や、端面を平滑な加熱面に押し当てることで平滑化
するホットプレート処理法などがある。研磨処理法は、
高い精度の平滑面が得られるという長所を有している
が、処理に時間がかかるという短所も有している。ま
た、フリーカット処理法は、短時間で処理を行えるとい
う長所を有しているが、処理面の平滑性が低いという短
所も有している。
【0004】これらに対し、ホットプレート処理法は、
フリーカット処理法よりも高い精度の端面を、研磨処理
法よりも短時間で処理できるという優れた特長を有して
いる。このホットプレート処理法による、従来の光ファ
イバの端面処理方法の詳細について、F07型コネクタ
プラグへの光ケーブルの接続を例に、図面を参照しなが
ら以下に説明を行う。
【0005】図11に示すように、まず、ストリッパー
1を用いて光ケーブル2のジャケット2aを所定長さ分
(例えば約7mm)だけ剥ぎ取ることで、光ファイバ2
bを部分的に剥き出しの状態にする。そして、F07型
コネクタプラグ3に形成されている挿入孔3a内に、所
定長さ寸法(例えば約0.3mm)だけフェルール4の
先端から突出するように光ファイバ2bを挿入した後、
このF07型コネクタプラグ3のストッパ取り付け部3
b内にストッパ5を圧入する。この圧入により、F07
型コネクタプラグ3内のジャケット2aは、F07型コ
ネクタプラグ3とストッパ5との間に挟み込まれるの
で、光ケーブル2が、抜出不可にF07型コネクタプラ
グ3に固定されることになる。
【0006】このようにしてF07型コネクタプラグ3
に取り付けられた光ケーブル2の光ファイバ2bは、図
12に示すホットプレート加熱器6によって端面処理が
なされる。すなわち、ホットプレート加熱器6には、加
熱面6aが設けられており、これを例えば約160℃に
加熱し、ここに垂直に光ファイバ2bを、例えば5秒間
〜10秒間の間、F07型コネクタプラグ3ごと押し当
てる。
【0007】図13が、押し当て前の光ファイバ2bで
あり、前述したように、フェルール4の先端より約0.
3mmだけ突出した状態となっている。なお、本説明の
F07型コネクタプラグ3は、一対のフェルール4を有
するものであるが、以下に説明する図13及び図14で
は、片方のフェルール4内の光ファイバ2bを図示して
説明を続ける。
【0008】図13に示すように、フェルール4には、
光ファイバ2bが挿通される円柱形状空間であるガイド
孔4aと、該ガイド孔4aの下端よりフェルール4の先
端に向かって開拡する円錐台形状の空間であるテーパ孔
4bとが形成されている。また、テーパ孔4bと光ファ
イバ2bとの間には、間隙空間7が形成されているが、
この間隙空間7の容積は、光ファイバ2bの突出部分の
体積と略等しくなっている。
【0009】図14が押し当て中の光ファイバ2bであ
り、上述したように、間隙空間7の容積と前記突出部分
の体積は略等しくされているので、前記突出部分は、加
熱面6aからの伝熱により、間隙空間7を満たすように
溶融変形する。このようにして成形された光ファイバ2
bの先端部分は、テーパ孔4bの形状に合致する末広が
り形状になるとともに、その先端面2cは、平滑な加熱
面6aに密着することで平坦に成形される。
【0010】この後、図14の押し当て状態を保ったま
ま、加熱面6aの加熱を止めることで、光ファイバ2b
の先端部分は、平滑な先端面2cを維持したまま冷却し
て固化され、端面処理が完了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記説明の
ホットプレート処理法による、従来の光ファイバの端面
処理方法では、以下に説明する問題を有していた。すな
わち、先端を溶融させて平滑な先端面2cを得るに際
し、前記突出部分の溶けたものが、フェルール4の先端
面と加熱面6aとの間に流れ込んでバリとなってしまう
のを避けるために、テーパ孔4bがフェルール4に設け
られているのであるが、その結果、光ファイバ2bの先
端部分が、図14に示すような末広がり形状となる。
【0012】この様な形状に成端された光ファイバ2b
を有するF07型コネクタプラグ3を、他の光ファイバ
(図示せず)と突き合わせ接続して光伝送経路中の例え
ば送光側に使用した場合、末広がり部分で光の伝達断面
積が拡大されてしまうが、端面処理前の光ファイバ端面
に対応する部分以外に入射した光のほとんどは光ファイ
バ内に導入されずに損失となる。一方、受光側の受光素
子は、端面処理前の光ファイバの端面に対応する部分の
光しか受光できず、その他の光は損失となる。すなわ
ち、この方法で端面処理を行った場合、送光側及び受光
側において結合損失が大きくなってしまうという問題が
発生する。
【0013】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であって、光ファイバの端面処理において、結合損失を
低減することができる光ファイバの端面処理方法の提供
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバの端
面処理方法は、上記課題を解決するために以下の手段を
採用した。すなわち請求項1記載の光ファイバの端面処
理方法は、光ファイバの端面を平滑な加熱面に押し当て
て平滑化させる光ファイバの端面処理方法において、前
記光ファイバを、フェルール内に形成された円柱形状空
間であるガイド孔内に、前記端面が前記フェルールの先
端面より外部に突出するように挿入する工程と、前記光
ファイバの端面を、前記加熱面に押し当てる工程と、前
記加熱面と前記先端面との間から外側に押し出された前
記光ファイバの材料のはみ出し部を、前記フェルールの
外周側面に沿った円形の刃先を有するカッターで切り取
る工程とを有することを特徴とする。
【0015】上記請求項1記載の光ファイバの端面処理
方法によれば、まず、光ファイバを、フェルール内に形
成された円柱形状空間であるガイド孔内に、その端面が
フェルールの先端面よりも外部に突出するように挿入す
る。次に、フェルールの先端面を、加熱面に密着するよ
うに垂直に押し当てる。すると、光ファイバの突出部分
は、加熱面からの伝熱により溶融し、平滑な加熱面に密
着するように変形することで平滑に成形される。このと
き、余分な光ファイバの溶融された素材は、加熱面とフ
ェルールの先端面との間から外部に押し出されるので、
この光ファイバのはみ出し部を、カッターの刃先で切り
取って取り除く。この様にして成端された光ファイバの
先端部分は、円柱形状空間であるガイド孔に合致したス
トレートな円柱形状を有し、その光の伝送経路が、従来
のような末広がり形状ではなく、ストレート形状とな
る。
【0016】請求項2記載の光ファイバの端面処理方法
は、請求項1記載の光ファイバの端面処理方法におい
て、前記加熱面を、前記フェルールの先端面と同一形状
の端面を有し、外周側面が前記フェルールの外周側面と
平行になるように形成されている突起の端面に形成し、
前記押し当て工程の際には、前記加熱面と前記先端面と
を一致させ、前記切り取り工程の際には、前記刃先を、
前記加熱面と前記先端面との当接面を含む平面を通過さ
せることを特徴とする。
【0017】上記請求項2記載の光ファイバの端面処理
方法によれば、押し当て工程の際には、加熱面とフェル
ールの先端面とを一致させることにより、フェルール及
び突起の外周側面は同一周面上に位置することになるた
め、切り取り工程の際には、カッターの刃先が、この加
熱面と先端面との当接面を含む平面をスムーズに通過
し、光ファイバのはみ出し部を切断しやすくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の光ファイバの端面処理方
法は、光ファイバの端面を平滑な加熱面に押し当てて平
滑化させるものであり、その各実施形態例を、図面を参
照しながら以下に説明するが、本発明がそれらに限定解
釈されるものでないことはもちろんである。なお、以下
の各実施の形態においても、F07型コネクタプラグに
光ファイバを取り付ける場合を例に説明を行うものと
し、各図面において、従来の技術で説明したものと同一
構成要素には、同一符号を付し、その説明を省略する。
なお、本発明の方法により処理される光ファイバを構成
する素材は特に限定されないが、プラスチック製の光フ
ァイバが好ましい。光ファイバの屈折率プロファイル、
構造などについても特に限定されず、公知の光ファイバ
が処理可能である。
【0019】[実施形態例1]まず、図1〜図4を参照
しながら、実施形態例1について説明を行う。本実施形
態例1において、光ケーブル2のジャケット2aを剥ぎ
取って光ファイバ2bを部分的に剥き出しの状態にする
工程までは、従来の技術で説明したものと同様である。
【0020】本実施形態例1は、光ファイバ2bを、フ
ェルール10内に形成された円柱形状空間であるガイド
孔10a内に、光ファイバ2bの端面11がフェルール
10の先端面10bより外部に突出するように挿入する
工程と、光ファイバ2bの端面11を、フェルール10
の先端面10bと共に加熱面6aに密着するように押し
当てる工程と、該押し当て工程の後、加熱面6aと先端
面10bとの間から外側に押し出された光ファイバ2b
の素材のはみ出し部13を、フェルール10の外周側面
10cに沿った円形の刃先12aを有する円筒形状のカ
ッター12で切り取る工程とを有する点が従来と異なっ
ている。なお、フェルール10は、各種耐熱樹脂や金属
等加熱面の熱により変形等しない素材から構成すること
が好ましい。また、加熱面6aの温度は、光ファイバ2
bを構成する素材などを考慮して適宜設定される。
【0021】更に、本実施形態例1では、加熱面6a
を、フェルール10の先端面10bと同一外径dの円形
端面と、高さHとを有する円柱形状の突起6Aの端面に
形成させ、前記押し当て工程の際には、加熱面6aと先
端面10bとを一致させる。前記切り取り工程の際に
は、刃先12aを、加熱面6aと先端面10bとの当接
面14を含む平面を当接面14の外周縁に沿って通過さ
せるようにしている。すなわち、フェルール10の外形
と突起6Aの外形は、高さが異なる点を除いて同一の円
柱形状を有している(フェルール10の外周側面と突起
6Aの外周側面とは平行である)ため、フェルール10
の先端面10bと加熱面6aとをずれがないように当接
させた状態では、フェルール10と突起6Aの外形は連
続した一つの円柱を形成する。そのため、切り取り工程
の際に、刃先12aを、当接面14の外周縁に沿って、
当接面14を含む平面をスムーズに通過させることがで
きる。
【0022】以下に詳細な説明を行うと、まず、フェル
ール10内に形成された円柱形状空間であるガイド孔1
0a内に、光ファイバ2bを同軸状に挿入し、光ファイ
バ2bの端面11が、フェルール10の先端面10bよ
り任意の長さLだけ突出するように挿入長さを調節す
る。その後、かしめ等によって光ファイバ2bを被覆す
る図示されないジャケットをF07型コネクタプラグに
抜出不可に固定する。
【0023】そして、光ファイバ2bが挿入されたフェ
ルール10を、カッター12の内部12bに挿入する。
このカッター12は、加熱面6aに対して垂直をなすと
ともに、平面視してフェルール10と加熱面6aとの両
外径dの位置に沿って配置されたものであり、その刃先
12aは、加熱面6aを向いた円形となっている。以上
の工程により、図1に示す押し当て前の状態となる。
【0024】次に、フェルール10を、該フェルール1
0と加熱面6aの両外径dが一致するように垂直に下降
させて、先端面10bを、例えば約160℃に加熱され
た加熱面6aに密着させるように押し当てることで、図
2に示す押し当て状態となる。このとき、加熱面6aと
先端面10bとの間が、隙間無く充分に密着するよう
に、フェルール10及びガイド孔10aは、加熱面6a
に対して垂直をなすようにする。
【0025】加熱面6aとの当接により、光ファイバ2
bの突出部分は、加熱面6aからの伝熱を受けて溶融
し、平滑な加熱面6aに密着するように変形する。この
とき、余分な光ファイバ2bの溶融された素材は、加熱
面6aと先端面10bとの間から外部に押し出されて、
概略ドーナツ形状のはみ出し部13となる。この後、図
2の押し当て状態を保ったまま、加熱面6aの加熱を止
めることで、光ファイバ2bの先端部分は放熱冷却によ
り固化し、平滑で、かつフェルール10の先端面10b
と面一な平滑面15を形成する。
【0026】次に、図3に示すように、カッター12を
フェルール10に沿って下降させることで、このはみ出
し部13を、刃先12aで切り取る。この切り取り工程
における刃先12aの移動は、加熱面6aと先端面10
bとの当接面14を含む平面を通り越すようにする。こ
れにより、確実に光ファイバ2bのはみ出し部13が切
断されるようになる。
【0027】図4に示すように、フェルール10及びカ
ッター12を上昇させた後、カッター12の内部12b
からフェルール10を取り外すことで、成端作業及び取
り付け作業が完了する。この様にして成端された光ファ
イバ2bの先端部分は、円柱形状空間であるガイド孔1
0aに合致したストレートな円柱形状を有し、その光の
伝送経路が、従来のような末広がり形状ではなく、スト
レート形状となる。
【0028】この取り付け後のF07型コネクタプラグ
は、図示されないレセプタクルにおいて他の光ファイバ
と突き合わせ接続され、この接続部分を介して通光さ
れ、他端から出てくる光量を測定することで、結合損失
の評価が行われる。
【0029】本実施形態例1の光ファイバの端面処理方
法によれば、円柱形状空間であるガイド孔10aから端
面11が突出するように光ファイバ2bが挿入されたフ
ェルール10を、カッター12の内部12bに挿入し、
フェルール10の先端面10bを、加熱面6aに密着さ
せるように押し当てた後、外側に押し出されたはみ出し
部13を、刃先12aで切り取るようにしたことで、成
端後の光ファイバ2bは、ガイド孔10aに合致した円
柱形状となり、光の伝送経路が末広がりとならないの
で、結合損失を低減させることが可能となる。
【0030】また、本実施形態例1の光ファイバの端面
処理方法によれば、フェルール10の先端面10bと同
一外形(同一外径)を有する突起6Aの端面に形成され
た加熱面6aとフェルール10の先端面10bとの外形
(外径)を一致させ、切り取り工程の際には、カッター
12の刃先12aを、この加熱面6aと先端面10bと
の当接面14を含む平面を通過させるようにしたこと
で、光ファイバ2bのはみ出し部13を切断しやすくな
るので、より確実にはみ出し部13を取り除くことが可
能となる。
【0031】[実施形態例2]次に、図5〜図8を参照
しながら、本発明の実施形態例2について、以下に説明
を行う。なお、本実施形態例2において、上記実施形態
例1の図1〜図4で説明したものと同一構成要素には、
同一符号を付し、その説明を省略する。本実施形態例2
では、上記実施形態例1に比較して、加熱面6aの形状
を突起のない平坦面上に形成し、前記はみ出し部13の
切断を、カッター12の刃先12aが加熱面6aに当接
することで行うようにした点が異なっているので、その
点を中心に説明を行う。
【0032】すなわち、図5に示すように、フェルール
10内のガイド孔10a内に、光ファイバ2bを、その
端面11がフェルール10の先端面10bより任意の長
さLだけ突出するように挿入する。その後、かしめ等に
よって光ファイバ2bを被覆する図示されないジャケッ
トをF07型コネクタプラグに抜出不可に固定する。そ
して、光ファイバ2bが挿入されたフェルール10を、
カッター12の内部12bに挿入する。
【0033】次に、フェルール10を垂直に下降させ
て、先端面10bを、例えば約160℃に加熱された加
熱面6aに密着させるように押し当てることで、図6に
示す押し当て状態となる。このとき、加熱面6aと先端
面10bとの間が隙間無く充分に密着するように、フェ
ルール10及びガイド孔10aは、加熱面6aに対して
垂直をなすようにする。
【0034】加熱面6aとの当接により、光ファイバ2
bの突出部分は、加熱面6aからの伝熱を受けて溶融
し、平滑な加熱面6aに密着するように変形する。この
とき、余分な光ファイバ2bの溶融された素材は、加熱
面6aと先端面10bとの間から外側に押し出されて、
概略ドーナツ形状のはみ出し部13となる。この後、図
6の押し当て状態を保ったまま、加熱面6aの加熱を止
めることで、光ファイバ2bの先端部分は、放熱冷却に
より固化し、平滑で、かつフェルール10の先端面10
bと面一な平滑面15を形成する。
【0035】次に、図7に示すように、カッター12を
フェルール10に沿って下降させ、その刃先12aと加
熱面6aとを当接させることで、はみ出し部13を切り
取る。図8に示すように、フェルール10及びカッター
12を上昇させた後、カッター12の内部12bからフ
ェルール10を取り外すことで、成端作業及び取り付け
作業が完了する。この様にして成端された光ファイバ2
bの先端部分は、円柱形状空間であるガイド孔10aに
合致したストレートな円柱形状を有し、その光の伝送経
路が、従来のような末広がり形状ではなく、ストレート
形状となる。そして、この取り付け後のF07型コネク
タプラグは、上記実施形態例1で説明したと同様の方法
で結合損失の評価が行われる。
【0036】本実施形態例2の光ファイバの端面処理方
法によれば、上記実施形態例1と同様の効果を得ること
が可能となる。また、本実施形態例2では、加熱面6a
を、突起のない平坦面上に形成したことで、切断後のは
み出し部13の取り除きを容易とすることも可能とな
る。
【0037】なお、上記各実施形態例1及び2の光ファ
イバの端面処理方法においては、F07型コネクタプラ
グに取り付ける場合を例に説明を行ったが、F07型コ
ネクタプラグに限らず、その他のタイプの光コネクタへ
の取り付けに適用しても良い。
【0038】[実施例]上述した従来の技術の端面処理
方法で得られた光ファイバと、上述した各実施形態例1
及び2の端面処理方法で得られた光ファイバとの結合損
失の比較試験を行った。この比較試験では、図9に示
す、従来の端面処理方法で光コネクタプラグ15に成端
された光ファイバ16と、本発明の各実施形態例の端面
処理方法で光コネクタプラグ17に成端された光ファイ
バ18との比較を行った。これら光ファイバ16及び光
ファイバ18の線径は、共に約1mmとし、光ファイバ
16の末広がり部分19の寸法は、軸方向で約0.3m
m、半径方向で約0.3mmとした。
【0039】以上のように両端が成端された光ファイバ
16を、図10に示すように、一定強度の光送信を行う
送信デバイス20と、受信してその光強度を計測する光
パワーメータ21との間に接続し、結合損失を計測し
た。次に、光ファイバ16を光ファイバ18と交換し、
同様の試験を行って結合損失を計測した。本比較試験に
おいては、送信デバイス20としてヒューレット・パッ
カード社製のHFBR5527を使用し、光パワーメー
タ21として安藤電気社製のAQ1135を使用し、光
コネクタプラグ15及び光コネクタプラグ17としてF
07コネクタプラグを使用し、成端前の光ファイバ16
及び光ファイバ18として、三菱レイヨン社製のEHV
4002を使用した。実施例と比較例の両光ファイバに
ついて、結合損失の差を求めたところ、光ファイバ18
は、光ファイバ16に比較して結合損失が約1.74d
B低減した。
【0040】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の光ファイバの端
面処理方法によれば、円柱形状空間であるガイド孔から
端面が突出するように光ファイバが挿入されたフェルー
ルの先端面を、加熱面に密着させるように押し当てた
後、外側に押し出されたはみ出し部を、刃先で切り取る
ようにしたことで、成端後の光ファイバは、ガイド孔に
合致した円柱形状となり、光の伝送経路が末広がりとな
らないので、結合損失を低減させることが可能となる。
【0041】また、請求項2記載の光ファイバの端面処
理方法によれば、押し当て工程の際には、フェルールの
先端面と同一外形を有する突起端面上に形成された加熱
面とフェルールの先端面とを一致させ、フェルールと突
起の外周側面が互いに平行であるので、切り取り工程の
際には、カッターの刃先を、この加熱面と先端面との当
接面を含む平面をスムーズに通過させることができる。
したがって、光ファイバのはみ出し部を切断しやすくな
るので、より確実にはみ出し部を取り除くことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバの端面処理方法の実施形
態例1を示す図であって、側断面図である。
【図2】 同光ファイバの端面処理方法の次の工程を示
す図であって、側断面図である。
【図3】 同光ファイバの端面処理方法の次の工程を示
す図であって、側断面図である。
【図4】 同光ファイバの端面処理方法の次の工程を示
す図であって、側断面図である。
【図5】 本発明の光ファイバの端面処理方法の実施形
態例2を示す図であって、側断面図である。
【図6】 同光ファイバの端面処理方法の次の工程を示
す図であって、側断面図である。
【図7】 同光ファイバの端面処理方法の次の工程を示
す図であって、側断面図である。
【図8】 同光ファイバの端面処理方法の次の工程を示
す図であって、側断面図である。
【図9】 本発明の光ファイバの端面処理方法による光
ファイバと、従来の光ファイバの端面処理方法による光
ファイバとの結合損失の差を求める比較試験に使用され
た各光ファイバを示す図であって、側断面図である。
【図10】 同比較試験の概略機器構成を示す図であっ
て、結線図である。
【図11】 従来の光ファイバの端面処理方法を示す図
であって、斜視図である。
【図12】 同光ファイバの端面処理方法の次の工程を
示す図であって、斜視図である。
【図13】 同光ファイバの端面処理方法の同工程を示
す図であって、側断面図である。
【図14】 同光ファイバの端面処理方法の次の工程を
示す図であって、側断面図である。
【符号の説明】
2b・・・光ファイバ 6a・・・加熱面 6A・・・突起 10・・・フェルール 10a・・・ガイド孔 10b・・・先端面 10c・・・外周側面 11・・・端面 12・・・カッター 12a・・・刃先 13・・・はみ出し部 14・・・当接面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの端面を平滑な加熱面に押し
    当てて平滑化させる光ファイバの端面処理方法におい
    て、 前記光ファイバを、フェルール内に形成された円柱形状
    空間であるガイド孔内に、前記端面が前記フェルールの
    先端面より外部に突出するように挿入する工程と、 前記光ファイバの端面を、前記加熱面に押し当てる工程
    と、 前記加熱面と前記先端面との間から外側に押し出された
    前記光ファイバの材料のはみ出し部を、前記フェルール
    の外周側面に沿った円形の刃先を有するカッターで切り
    取る工程とを有することを特徴とする光ファイバの端面
    処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバの端面処理方
    法において、 前記加熱面を、前記フェルールの先端面と同一形状の端
    面を有し、外周側面が前記フェルールの外周側面と平行
    になるように形成されている突起の端面に形成し、 前記押し当て工程の際には、前記加熱面と前記先端面と
    を一致させ、 前記切り取り工程の際には、前記刃先を、前記加熱面と
    前記先端面との当接面を含む平面を通過させることを特
    徴とする光ファイバの端面処理方法。
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