JP2000304473A - 複合放物面集光(cpc)型放射冷却器 - Google Patents

複合放物面集光(cpc)型放射冷却器

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JP2000304473A
JP2000304473A JP11152428A JP15242899A JP2000304473A JP 2000304473 A JP2000304473 A JP 2000304473A JP 11152428 A JP11152428 A JP 11152428A JP 15242899 A JP15242899 A JP 15242899A JP 2000304473 A JP2000304473 A JP 2000304473A
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cpc
radiation
cooler
radiant cooler
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Takeo Saito
武雄 齋藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来技術の平板型放射冷却器を使用すると、大
気中の湿分の増加に伴い冷却量が減少するという短所、
地表面付近から入射する強い大気放射の影響を受け、冷
却量が減少するという欠点がある。 【解決手段】複合放物面集光(CPC)型の反射鏡を有
し、赤外放射の透過率の高い耐侯性フィルムを開口部カ
バーに用いた放射冷却器を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は、放射冷却を利用
した冷水および低温熱媒体の製造方法に関する。
【従来の技術】住宅等の冷房用冷水および低温冷媒など
の冷却用として、従来の放射冷却器では平板型が使用さ
れている。平板型冷却装置の例を図4に示す。平板型放
射冷却器15に循環ポンプ16を用いて(潜熱)蓄熱タ
ンク17の媒体(水、ブラインなど)を放射冷却器に循
環し、放射冷却を利用して冷却、蓄熱タンクに冷媒(ま
たは冷水)を蓄える。タンク17には潜熱蓄熱カプセル
18が充填されている場合もある。この場合、外気温よ
りも2℃程度低い冷媒を得ることができ、これを冷房等
に用いる。平板型ラジエータの例として図5にその概略
を示す。平板型放射冷却器はアルミニウム製のフィン1
9と銅管20から成り、銅管内部にを媒体21を循環
し、背面を断熱材22で断熱してある。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
従来技術によれば、大気中の湿分の増加に伴い冷却量が
減少するという短所、地表面付近から入射する強い大気
放射の影響を受け、冷却量が減少するという欠点があ
る。そこで、この発明は、大気中の湿分の増加や地表面
付近からの大気放射の影響を低減し、放射冷却量を増加
させることが可能な放射冷却器を提供することを課題と
する。
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、複合放物面集光(以下CP
C)型の反射鏡を有することを特徴とする放射冷却器で
ある。また、請求項2の発明は、CPC型放射冷却器用
開口部カバー材料に、赤外放射の透過率が高く、耐候性
を持ったフィルムを用いるという特徴を有する放射冷却
器である。請求項3の発明は、CPC型放射冷却器に用
いる放熱管形状に、二つの銅製円管に熱伝導率の高い銅
やアルミニウム製のフィンを取り付け、熱伝導率の小さ
いスペーサーを挟み円形に成型したものを用いるという
特徴を有する放射冷却器である。請求項4の発明は、C
PC型放射冷却器に用いる反射面材質に、赤外域で高い
反射率をもち、放射率の小さいアルミニウム板を用いる
という特徴を有する放射冷却器である。
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を、図1お
よび図2に示す。CPC型放射冷却器は、反射板1、冷
媒循環用の銅管2からなり、銅管2に各種冷媒3を循環
し低温媒体を得る。対流熱損失を抑え、反射面にゴミ等
が付着するのを防ぐため、開口部にカバー4を設け、放
射冷却器の背面および側面を断熱材5で断熱している。
なお、例にはCPCが4本並列に設置されているが、さ
らに複数本を並列に追加設置することもある。CPC開
口部カバー4は赤外放射の透過率が高いポリエチレンフ
ィルム、ポリメチルメルテンフィルム、カルコゲナイト
ガラスや、ポリエチレンおよびポリメチルにエチレン酢
酸供重合体などの添加し、耐候性を持たせたフィルムを
用いる。CPC型の反射板1には赤外域で高い反射率を
もち、放射率の小さいアルミニウム板を用いる。放熱管
2として二つの銅製円管7に熱伝導率の高い銅やアルミ
ニウム製のフィン9を取り付け、熱伝導率の小さいスペ
ーサー8を挟み円形に成型したものを用いる(図2参
照)。なお、フィン9の表面は選択放射膜を用いるほ
か、黒色塗料や白色塗料を塗布したものも用いる。 「実施形態の効果」この実施形態によれば、放射冷却器
は、地表面付近方向から入射する大気放射を吸収しな
い。そのため大気とのふく射熱交換を天頂方向とのみ行
うことで、放熱管に入射する大気放射を低減し、一方
で、放熱管から放射されるふく射は、ほとんどすべてが
天頂方向へ放出される。これにより、湿分の増加等によ
って大気放射が増大することによる冷却量の減少を低く
抑えることができるなど、総合的な放射冷却量の増加に
つながる。 「他の実施形態」図1の実施形態では、CPC型の反射
板1にはアルミニウム板を用いているが、アルミニウム
板に代わり、ポリスチレン、ポリウレタン等の断熱材5
を複数のCPC面状に加工し、断熱材のCPC面にアル
ミニウムを蒸着したものも用いる。図2の実施形態で
は、放熱管(7,8,9)として円形に成型したものを
用いているが、放熱管(7,8,9)のアスペクト比を
変化させ楕円形に成形したものも含まれる。上記のCP
C型放射冷却器10を図3(b)の従来の平板型放射冷
却器に代わり用いるほか、図3(a)に示すようにCP
C型放射冷却器10をヒートポンプエアコン11の室外
機として用いる。
【発明の効果】この発明による効果を図6に示す。図中
の冷却量の比較図は、ポリエチレンカバーを施した平板
型放射冷却器とCPC型放射冷却器の単位開口部有効面
積当たりの冷却量の比較を示している。横軸が外気温度
と放射冷却器に流入する熱媒体の入口温度の差をとって
いる。これから、平板型よりもCPC型のほうが圧倒的
に優れた冷却性能を示している。外気温と入口水温の差
がないときの冷却量は,平板型が50W/m,CPC
型が110W/m程度となっており、CPC型は平板
型の2倍ないしはそれ以上の冷却量がある。また、CP
C型は平板型に比べ、外気温とスカイラジエータ入口温
度の差が増加したときの冷却量が減少する割合が小さく
なっており、CPC型は平板型に比べ,より低温の熱媒
体を得ることができる。平板型では外気温と入口温度の
差が4℃程度になると冷却できなくなるのに比べ、CP
C型は温度差が8℃以上になっても20W/m程度の
冷却能力をもっており、外気温よりも8℃以上低い冷媒
または冷水を得ることが期待できる。なお、雲量が多く
なると各ラジエータの冷却量は低下するが、その割合は
CPC型の方が小さくなっており、CPC型は曇りの日
にその真価を発揮することが分かる。以上説明したよう
に、この発明によれば、単位開口部有効面積当たり冷却
量の比較において、平板型よりもCPC型放射冷却器の
ほうが圧倒的に優れた冷却性能を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示したCPC型放射冷
却器の概略図である。
【図2】この発明の一実施形態を示したCPCおよび放
熱管の概要図である。
【図3】この発明の他の実施形態を示したCPC型放射
冷却器を用いた冷却装置の概要図である。
【図4】従来技術を示す放射冷却を用いた冷却装置の全
体図である。
【図5】従来技術を示す平板型放射冷却器の概略図であ
る。
【図6】この発明による効果を示した冷却性能の図であ
る。
【符号の説明】
1 反射板 2 放熱管 3 冷媒 4 CPC開口部カ
バー 5 断熱材 6 許容偏角 7 銅製円管 8 スペーサー 9 フィン 10 CPC型放射冷
却器 11 ヒートポンプエアコン 12 循環ポンプ 13 ファンコイルユニット 14 蓄熱槽 15 平板型放射冷却器 16 循環ポンプ 17 蓄熱タンク 18 潜熱蓄熱カプ
セル 19 フィン 20 銅管 21 媒体 22 断熱材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複合放物面集光(Compound Pa
    rabolic Concentrator 以下CP
    C)型の反射鏡を有することを特徴とする放射冷却器。
  2. 【請求項2】CPC型放射冷却器用開口部カバー材料
    に、赤外放射の透過率が高く、耐候性を持ったフィルム
    を用いるという特徴を有する請求項1記載の放射冷却
    器。
  3. 【請求項3】CPC型放射冷却器に用いる放熱管形状
    に、二つの銅製円管に熱伝導率の高い銅やアルミニウム
    製のフィンを取り付け、熱伝導率の小さいスペーサーを
    挟み円形に成型したものを用いるという特徴を有する請
    求項1記載の放射冷却器。また、CPC型放射冷却器に
    用いる放熱管形状として円管のほか放熱管のアスペクト
    比を変化させ楕円形に成形したものも含む。なお、フィ
    ンの表面は選択放射膜を用いるほか、黒色塗料や白色塗
    料を塗布したものも用いる。
  4. 【請求項4】CPC型放射冷却器に用いる反射面材質
    に、赤外域で高い反射率をもち、放射率の小さいアルミ
    ニウム板を用いるという特徴を有する請求項1記載の放
    射冷却器。また、CPC型放射冷却器に用いる反射面と
    して、アルミニウム板の代わりに、ポリスチレン、ポリ
    ウレタン等の断熱材を複数のCPC面状に加工し、断熱
    材のCPC面にアルミニウム等を蒸着したものも含む。
JP11152428A 1999-04-21 1999-04-21 複合放物面集光(cpc)型放射冷却器 Pending JP2000304473A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109791017A (zh) * 2016-09-30 2019-05-21 富士胶片株式会社 辐射冷却装置
CN114543219A (zh) * 2022-04-28 2022-05-27 湖南大学 一种双源空调系统

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CN109791017A (zh) * 2016-09-30 2019-05-21 富士胶片株式会社 辐射冷却装置
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