JP2000302610A - 芝生内に発生する一年生雑草の除草剤および除草方法 - Google Patents

芝生内に発生する一年生雑草の除草剤および除草方法

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JP2000302610A
JP2000302610A JP11108639A JP10863999A JP2000302610A JP 2000302610 A JP2000302610 A JP 2000302610A JP 11108639 A JP11108639 A JP 11108639A JP 10863999 A JP10863999 A JP 10863999A JP 2000302610 A JP2000302610 A JP 2000302610A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は芝生内に発生し、芝生の育成
を阻害し、芝生の質を低下させる一年草雑草に対し、除
草効果が高くかつ芝生に対する薬害が小さくかつ施用適
期幅が長い等の特性を持つ3−フェニル−1,1−ジメ
チルウレア誘導体を有効成分として含有する除草剤を用
いて、芝生内に発生する一年生雑草を除草する方法を提
供することにある。 【解決手段】 3−フェニル−1,1−ジメチルウレア
誘導体を使用することにより芝生への薬害が低く、施用
適期幅が広く、日本芝内の一年生雑草を選択的に除草し
著しく高い除草活性を発揮しうることを見い出し、本発
明を完成するに至った。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は3−フェニル−1,
1−ジメチルウレア誘導体を有効成分として含有する芝
用除草剤及び該除草剤を用いて、芝生内に発生する一年
生雑草を除草する方法に関する。
【0001】
【従来の技術】現在、芝生用除草剤として数多くの除草
剤が使用されており、通常、春と秋の年2回、主として
平成3年農薬登録されている土壌処理剤プロジアミン等
により雑草を除草している。しかし、プロジアミン土壌
処理除草剤(以下、既存除草剤という。)は、雑草の生
育期間において除草剤が有効に作用する期間の幅、いわ
ゆる、施用適期幅が比較的狭いという問題点を有してい
る。即ち、既存除草剤は、一年生雑草に対して土壌処理
においては優れた除草活性を示すが、雑草の生育が進ん
だ時期、特に2〜3葉期に適用した場合は、除草活性が
著しく低いため十分な除草活性が得られないという問題
点があった。既存除草剤においては一年生雑草に対する
施用適期幅に問題があり、改良がなされているが未だ十
分なものではない。
【0002】また、3−フェニル−1,1−ジメチルウ
レア誘導体のうち、(4−イソプロピルフェニル)−
1,1−ジメチルウレア(Clive Tomlin編 "A WORLD CO
MPENDIUM,The Pesticide Manual,Incorporating The
Agrochemicals Handbook",10版(1994)British Crop
Protection Council(イギリス)p.195)及び3−
(3−クロロ−p−トリル)−1,1−ジメチルウレア
(Clive Tomlin編 "A WORLD COMPENDIUM,The Pesticid
e Manual,Incorporating The Agrochemicals Handboo
k",10版(1994)British Crop Protection Council
(イギリス) p.611)は、ヨーロッパにおいてムギ用
除草剤として使用され、ムギ畑に発生するノスズメノテ
ッポウ等のイネ科雑草等に対して優れた除草効果を示す
事が知られているが、芝生に対して全生育期間を通して
極めて薬害が低く、日本芝内の一年生雑草を選択的に除
草し、土壌処理、茎葉処理を兼ね備え、除草活性が長期
に維持される施用適期幅の広い日本芝用一年生雑草除草
剤として有用であることは知られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は芝生内に発生
し、芝生の育成を阻害し、芝生の質を低下させる一年草
雑草に対し、除草効果が高くかつ芝生に対する薬害が小
さくかつ施用適期幅が長い等の特性を持つ3−フェニル
−1,1−ジメチルウレア誘導体を有効成分として含有
する除草剤を用いて、芝生内に発生する一年生雑草を除
草する方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すベく鋭意研究を重ねた。その結果、3−フェニ
ル−1,1−ジメチルウレア誘導体を使用することによ
り芝生への薬害が低く、施用適期幅が広く、日本芝内の
一年生雑草を選択的に除草し著しく高い除草活性を発揮
しうることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明は、(1) 3−フェニル−
1,1−ジメチルウレア誘導体を有効成分として含有す
る芝用除草剤、(2) 3−フェニル−1,1−ジメチ
ルウレア誘導体が下記の一般式(I);
【0006】
【化3】
【0007】(式中、Rは水素原子、低級アルキル基、
またはアルコキシ基を表し、Xはハロゲン、水素原子、
低級アルキル基、またはアルコキシ基であり、nは0、
1、2または3を表す。)で表される(1)に記載の芝
用除草剤、(3) 3−フェニル−1,1−ジメチルウ
レア誘導体が3−(4−イソプロピルフェニル)−1,
1−ジメチルウレアまたは3−(3−クロロ−p−トリ
ル)−1,1−ジメチルウレアである(1)に記載の芝
用除草剤、(4) 3−フェニル−1,1−ジメチルウ
レア誘導体を有効成分として含有する除草剤を芝生に対
して使用する、芝生内に発生する一年生雑草の除草方
法、(5) 3−フェニル−1,1−ジメチルウレア誘
導体が下記の一般式(I);
【0008】
【化4】
【0009】(式中、Rは水素原子、低級アルキル基、
またはアルコキシ基を表し、Xはハロゲン、水素原子、
低級アルキル基、またはアルコキシ基であり、nは0、
1、2または3を表す。)で表される(4)に記載の除
草方法、(6) 3−フェニル−1,1−ジメチルウレ
ア誘導体が3−(4−イソプロピルフェニル)−1,1
−ジメチルウレアまたは3−(3−クロロ−p−トリ
ル)−1,1−ジメチルウレアである(4)に記載の除
草方法、(7) 芝が出芽若しくは発芽する前の土壌に
対して処理することを特徴とする(4)〜(6)のいず
れか一項に記載の除草方法、を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、下記一般式(I)
【0011】
【化5】
【0012】で表される3−フェニル−1,1−ジメチ
ルウレア誘導体、好ましくは下記化学式(II);
【0013】
【化6】
【0014】で表される3−(4−イソプロピルフェニ
ル)−1,1−ジメチルウレア、又は下記化学式(II
I);
【0015】
【化7】
【0016】で表される3−(3−クロロ−p−トリ
ル)−1,1−ジメチルウレアを有効成分として含有す
る、芝生内に発生する一年生雑草の芝用除草剤である。
本発明は該除草剤を、芝生に対して使用することによ
り、芝生に対しては全生育期間を通して極めて高い安全
性を示し、芝生内の一年生雑草に対しては選択的に除草
し、土壌処理及び茎葉処理を兼ね備え、除草活性が長期
に維持され、並びに施用適期幅も広いといった効果を有
する芝生用一年生雑草除草剤として用いることができ
る。
【0017】上述の芝生内に発生する一年生雑草として
はスズメノカタビラ、スズメノテッポウ、オランダミミ
ナグサ、ハコベ、オオアレチノギク、ナズナ等の一年生
イネ科雑草等が挙げられる。また、上述の芝生の種類と
しては、Zoysia属のイネ科植物、特に日本芝であり、更
に詳しくはコウライシバ、ヒメコウライシバ、ノシバ等
である。
【0018】本発明の除草剤は、芝生に対して有効成分
量で10アール当たり、10〜1000gが好ましく使
用され、20〜500gが特に好ましく使用され、50
〜300gが更に特に好ましく使用される。上述した範
囲を下回ると一年生雑草に対し充分な除草効果が得られ
ないが、一年生雑草に対する除草効果を示す範囲であれ
ば特に限定されない。また上述した範囲を上回ると芝生
に対する生育阻害(薬害)を起こすため好ましくない。
施用適期幅としては、一年生雑草発生前から発生後6葉
期までに対して適用可能である。また、本発明の除草剤
は芝生の発育状況に関係なく全生育期間において使用で
き、さらに種子の発芽する前、若しくは栽培芝等の場合
では地下茎から出芽する前の土壌に使用することも可能
である。また、ゴルフ場のフェアーウェー等若しくは公
園等の刈込んだ芝生に対して使用することも可能であ
る。
【0019】また本発明の除草剤は、一年生雑草の発生
前発生後に従来公知のタンク車、鉄砲ノズル等の散布装
置を用いて全面処理することにより薬害のない高選択性
除草剤として優れた効果を発揮する。
【0020】本発明の除草剤は、有効成分を単独で使用
することも可能であるが、通常、農薬の製剤に用いられ
る公知慣用の固体及び液体担体、並びに分散剤、希釈
剤、乳化剤、展着剤、増粘剤等の補助剤と混合して、粉
剤、粗粉剤、微粒剤、粒剤、水和剤、乳剤、液剤、油
剤、水性懸濁製剤(フロアブル剤)、顆粒状水和剤、油
懸濁剤等の剤型に製剤して使用することができる。ま
た、散布液調製として省力化が可能である投げ込み用の
錠剤、袋剤、カプセル等に調製して使用することができ
る。
【0021】固体及び液体担体としては、例えばカオリ
ナイト群、モンモリオナイト群、アタパルジャイト群あ
るいはジークライト等で代表されるクレー類、ベントナ
イト、ホワイトカーボン、アルミナ、タルク、雲母、葉
ロウ石、軽石、バーミキュライト、石こう、炭酸カルシ
ウム、ドロマイト、けいそう土、炭酸マグネシウム、石
灰、リン灰石、ゼオライト、無水ケイ酸、合成ケイ酸カ
ルシウム等の無機物質、 大豆粉、タバコ粉、クルミ
粉、小麦粉、木粉、でんぷん、結晶セルロース等の植物
性有機物質、クロマン樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂、
ポリ塩化ビニル、ポリアルキレングリコール、ケトン樹
脂、エーテルガム、コーパルガム、ダンマルガム等の合
成または天然の高分子化合物即ち、カルナバロウ、蜜ロ
ウ等のワックス類即ち、尿素、硫酸アンモニウム、硝酸
アンモニウム、塩化アンモニウム、
【0022】塩化カリウム、重炭酸アンモニウム、硫酸
ナトリウム、砺砂、炭酸ナトリウムあるいは砂糖類若し
くは糖重合体、水、アルコール類(メチルアルコール、
エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、n−ブチルアルコール、エチレングリ
コール、ベンジルアルコール等)、石油溜分(石油エー
テル、ケロシン、ソルベントナフサ等)、脂肪族又は脂
環式炭化水素類(n−ヘキサン、シクロヘキサン等)、
芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エ
チルベンゼン、クロロベンゼン、クメン、メチルナフタ
レン等)、ハロゲン化炭化水素類(クロロホルム、ジク
ロロメタン等)、エーテル類(イソプロピルエーテル、
エチレンオキシド、テトラヒドロフラン等)、ケトン類
(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、
メチルイソブチルケトン等)、エステル類(酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、エチレングリコールアセタート、酢酸
アミル等)、酸アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアニリド等)、ニトリル類(アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、アクリロニトリル等)、スルホ
キシド類(ジメチルスルホキシド等)、アルコールエー
テル類(エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル等)等が挙げられ
る。
【0023】また、本発明における製剤には、乳化、分
散、湿潤、拡展、結合、崩壊性調節、有効成分安定化、
流動性改良、防錆等の目的で従来公知の界面活性剤が何
ら制限なく使用し得る。前記した界面活性剤としては、
非イオン性、陽イオン性、陰イオン性及び両イオン性の
ものが使用されるが、通常は非イオン性および(また
は)陰イオン性のものが好適に使用される。
【0024】前記した適当な非イオン性界面活性剤とし
て、たとえば、ラウリルアルコール、ステリルアルコー
ル、オレイルアルコール等の高級アルコールにエチレン
オキシドを重合付加させたもの、又はイソオクチルフェ
ノール、ノニルフェノール等のアルキルフェノールにエ
チレンオキシドを重合付加させたもの又は、ブチルナフ
トール、オクチルナフトール等のアルキルナフトールに
エチレンオキシドを重合付加させたもの、又はパルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸にエチ
レンオキシドを重合付加させたもの、又はステアリルり
ん酸、ジラウリルりん酸、モノもしくはジアルキルりん
酸にエチレンオキシドを重合付加させたもの、又はドデ
シルアミン、ステアリン酸アミド等のアミンにエチレン
オキシドを重合付加させたもの、又はソルビタン等の多
価アルコ―ルの高級樹脂酸エステルおよびそれにエチレ
ンオキシドを重合付加させたもの、又はエチレンオキシ
ドとプロピレンオキシドを重合付加させたもの、又はジ
オクチルサクシネート等の多価樹脂酸とアルコールとの
エステル等があげられる。
【0025】前記した適当な陰イオン性界面活性剤とし
ては、たとえば、ラウリル硫酸ナトリウム、オレイルア
ルコール硫酸エステルアミン塩等のアルキル硫酸エステ
ル塩即ち、スルホこはく酸ジオクチルエステルナトリウ
ム、2−エチルヘキサンスルホン酸ナトリウム等のアル
キルスルホン酸塩即ち、イソプロピルナフタレンスルホ
ン酸ナトリウム、メチレンビスナフタレンスルホン酸ナ
トリウム、リグニンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム等のアリールスルホン酸塩
即ち、トリポリリン酸ソーダ等のリン酸塩等があげられ
る。また、本発明の除草剤を製剤とする場合、従来公知
の補助剤が何らの制限なく使用することができる。
【0026】前記した補助剤は、種々の目的で用いられ
るが、例えば粒剤の崩壊性等の性状を改善することによ
り除草効果を高めようとする場合にも用いられる。前記
した発明において好適に使用される補助剤を例示すると
次のとおりである。カゼイン、ゼラチン、アルブミン、
アルギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、メチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ―ス、ポリビニ
ルアルコール等の高分子化合物等があげられる。また、
散布液調製をスムーズに行えるために投げ込み用の錠
剤、袋剤等には発泡性のものも好適に用いられる。発泡
性投げ込み剤に使用する補助剤としては、乾燥した炭酸
水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸アンモニウ
ム等と乾燥したクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、マロン
酸、コハク酸、フマル酸、リン酸、クエン酸ナトリウ
ム、コハク酸ナトリウム、フマル酸ナトリウム、リン酸
ナトリウム等を同時に用いることが挙げられる。
【0027】前記した担体、界面活性剤および補助剤
は、製剤の剤型、適用場面等を考慮して、目的に応じて
それぞれ単独にあるいは組み合わせて適宜使用される。
本発明における製剤の調製方法は、特に限定されるもの
ではなく、従来公知の方法が使用される。例えば、水和
剤の具体的な調製方法として、有効成分に界面活性剤及
び担体を加えリボンミキサーに入れ、よく混合した後、
アトマイザーにて十分粉砕して水和剤を得た。また、た
とえば粒剤の具体的な一調製方法として、有効成分、界
面活性剤及び水をよく混練し、続いて、担体及び必要な
場合には別種の界面活性剤を加え、よくかきまぜた後、
所定の粒径に押し出し、乾燥することにより粒剤を得る
方法がある。また、水難溶性農薬として3−フェニル−
1,1−ジメチルウレア誘導体を用いて、例えば、特開
平9-278602号公報若しくは特開平9−2411
02号公報等に記載されているような従来公知の調製方
法で水性懸濁製剤(フロアブル剤)を得る方法がある。
【0028】本発明の3−フェニル−1,1−ジメチル
ウレア誘導体を有効成分として含有する除草剤は、既存
薬剤に比べ日本芝に対して薬害がなくゴルフ場内、公園
等の景観を損なうことなく芝地内の一年生雑草を除草す
ることができ、一年生雑草に対して極めて高い除草活
性、広い施用適期幅(2〜6葉期まで有効)を有し、か
つ日本芝に対して生育全期間を通して極めて高い安全性
を持つ選択性除草剤である。
【0029】
【実施例】次に、本発明の除草剤について、実施例によ
り更に詳しく説明する。なお、本発明は、実施例のもの
に限定されるものではない。以下の実施例においては、
本発明の除草剤が日本芝に対するに対する安全性、一年
生雑草除草効果について説明する。
【0030】(実施例1)4−(4−イソプロピルフェ
ニル)−1,1−ジメチルウレア(化学式(II))2
00重量部、ラウリルサルファートNa(商標名:ソル
ポール8070、東邦化学工業株式会社製)24重量
部、リグニンスルホン酸Na(商標名:サンエキスP2
52、日本製紙株式会社製)24重量部、ケイ酸(商標
名:カープレックス♯80、塩野義製薬株式会社製)6
4重量部、ポリオキシエチレン(10モル)ノニルフェ
ニルエーテル(商標名:ペネロールNP−10、日本乳
化剤株式会社製)12重量部、クレー(商標名:フバサ
ミMクレー、フバサミクレー株式会社製)676重量部
をリボンミキサーに入れ、よく混合した後、アトマイザ
ーにて十分粉砕して水和剤を得た。
【0031】(実施例2)4−(3−クロロ−p−トリ
ル)−1,1−ジメチルウレア(化学式(III))20
0重量部、ラウリルサルファートNa(商標名:ソルポ
ール8070、東邦化学工業株式会社製)24重量部、
リグニンスルホン酸Na(商標名:サンエキスP25
2、日本製紙株式会社製)24重量部、ケイ酸(商標
名:カープレックス♯80、塩野義製薬株式会社製)6
4重量部、ポリオキシエチレン(10モル)ノニルフェ
ニルエーテル(商標名:ペネロールNP−10、日本乳
化剤株式会社製)12重量部、クレー(商標名:フバサ
ミMクレー、フバサミクレー株式会社製)676重量部
をリボンミキサーに入れ、よく混合した後、アトマイザ
ーにて十分粉砕して水和剤を得た。
【0032】(試験例1)各種日本芝(コウライシバ、
ノシバ)に対する安全性 10cm×15cmのプラスチックポットに有機物2重
量%土壌を充填し、試験圃場から採取した日本芝を移植
し、温室内で育成した。7日に一度の頻度で刈り込みを
行い、供試植物とした。200ml/m2の散布水量で
所定濃度溶液を茎葉部に噴霧処理を行った。その後、2
週間おきに(表1)の基準に従い、薬害の程度を調査し
た。試験は、3反復で行った。試験結果を(表2)及び
(表3)に示す。
【0033】
【表1】
【0034】但し、生育阻害度(%)は下記式で示され
る。
【数1】 (但し、単位面積当たり) 一年生雑草の生育阻害度の指標は5であることが好まし
く、4以下だと除草効果として不十分なため芝生内に生
えた雑草により景観を損ね好ましくない。これに対し
て、芝生に対する生育阻害度の指標は0であることが好
ましく、1以上であると、芝生が黄化しひどく景観を損
ね好ましくない。また、0.5であれば若干量の黄化が
認められるが景観を損ねる程度とは認められない。
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】(表2)及び(表3)より実施例1及び実
施例2では、コウライシバへの生育阻害(薬害)を起こ
さなかった。また、実施例2の薬量を増やすとノシバに
対して若干の生育阻害(薬害)を起こしたが、同薬量で
比較したとしても比較例アシュラムは黄化がひどいため
景観を損ねたのに対して、実施例2は黄化の程度も低く
景観を損ねるものではなかった。また、実施例2の生育
阻害(薬害)は短期間で回復した。
【0037】(試験例2)一年生雑草に対する除草効果 10cm×15cmのプラスチックポットに有機物2重
量%土壌を充填し、ノシバ及びコウライシバ内に下記雑
草種子を播き、覆土を行った。温室内で2〜3葉期まで
育成し、供試植物とした。200ml/m2の散布水量
で実施例1及び実施例2の所定濃度溶液を雑草茎葉部に
噴霧処理を行った。その後、30日後に(表1)の基準
に従い、除草効果を調査した。尚、市販比較剤としてプ
ロジアミン63重量%顆粒水和剤と日本芝用茎葉処理剤
アシュラム37重量%液剤を用いた。試験は、3反復で
行った。試験結果を(表4)に示す。
【0038】
【表4】
【0039】(表4)に示した結果より、実施例1及び
実施例2では、比較例で示したアシュラムに比べより低
薬量で一年生雑草に対して100%の生育阻害度を示
し、かつ該薬量において芝生に対する生育阻害(薬害)
を起こさなかった。これに対してアシュラムでは実施例
と同薬量では充分な除草活性が得られず、また薬量を増
やすと芝生に対し生育阻害(薬害)を示した。また、比
較例で示したプロジアミンはコウライシバ、ノシバに対
して生育阻害(薬害)を起こさないものの、一年生雑草
に対する除草活性を示さなかった。
【0040】(試験例3)土壌処理での一年生雑草に対
する除草効果 10cm×15cmのプラスチックポットに有機物2重
量%土壌を充填し、ノシバ及びコウライシバ内に下記雑
草種子を播き、覆土を行い、土壌表面に雑草が出芽する
前に実施例1及び実施例2の所定濃度溶液を200ml
/m2の散布水量で土壌表面に噴霧処理を行った。その
後、30日後に(表1)の基準に従い、除草効果を調査
した。試験は2反復で行った。試験結果を表5に示す。
【0041】
【表5】
【0042】(表5)に示した結果より、実施例1及び
実施例2では、比較例で示したプロジアミンに比べより
低薬量で一年生雑草に対して100%の生育阻害度を示
し、かつ該薬量において芝生に対する生育阻害(薬害)
を起こさなかった。これに対して比較例で示したプロジ
アミンはコウライシバ、ノシバに対して生育阻害(薬
害)を起こさないものの、一年生雑草オオアレチノギク
に対する除草活性を示さなかった。また、オランダミミ
ナグサ、ハコベ、ナズナに対する除草活性も実施例1及
び実施例2に比べ弱かった。
【0043】(表4)、(表5)より実施例1及び実施
例2は、茎葉処理、土壌処理を兼ね備えた除草活性を示
すことを確認した。
【0044】(試験例4)一年生イネ科雑草スズメノカ
タビラに対する施用適期幅 10cm×15cmのプラスチックポットに有機物2重
量%土壌を充填し、ノシバ及びコウライシバ内にスズメ
ノカタビラ種子を播き、温室内で2〜3葉期、4〜6葉
期の2時期まで育成し、供試植物とした。200ml/
2の散布水量で各実施例の所定濃度溶液を茎葉部に噴
霧処理を行った。薬剤散布30日後に(表1)の基準に
従い、除草効果を調査した。尚、日本芝用茎葉処理剤ア
シュラム37重量%液剤を用いた。試験は、3反復で行
った。試験結果を(表6)に示す。
【0045】
【表6】
【0046】(表6)に示したように実施例1及び実施
例2では、一年生雑草に対して2〜6葉期までの植物体
に対して適用可能であることがわかった。これに対して
比較例で示したアシュラムでは4〜6葉期に対する除草
活性に劣り、薬量を増やすと芝生に対し生育阻害(薬
害)を起こし好ましくなかった。
【0047】(試験例5)芝刈り作業が行われる場合の
日本芝に対する安全性 屋外のノシバ試験圃場、コウライシバ試験圃場にて1m
×2mの区画を作成した。200ml/m2の散布水量
で各実施例の所定濃度溶液を茎葉部に噴霧処理を行っ
た。その後、1週間に一度の頻度で芝刈りを行った。2
週間おきに(表1)の基準に従い、生育阻害(薬害)の
程度を調査した。試験は、3反復で行った。試験結果を
表7に示す。
【0048】
【表7】
【0049】(表7)より実施例1及び実施例2では、
刈り込んだ芝生に対して生育阻害(薬害)を起こさなか
った。
【0050】
【発明の効果】本発明は、3−フェニル−1,1−ジメ
チルウレア誘導体を有効成分とする除草剤を芝生に使用
することにより、芝生への生育阻害(薬害)が低く、施
用適期幅が広く、日本芝内の一年生雑草を選択的に除草
し著しく高い除草活性を発揮する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3−フェニル−1,1−ジメチルウレア
    誘導体を有効成分として含有する芝用除草剤。
  2. 【請求項2】 3−フェニル−1,1−ジメチルウレア
    誘導体が下記の一般式(I); 【化1】 (式中、Rは水素原子、低級アルキル基、またはアルコ
    キシ基を表し、Xはハロゲン、水素原子、低級アルキル
    基、またはアルコキシ基であり、nは0、1、2または
    3を表す。)で表される請求項1に記載の芝用除草剤。
  3. 【請求項3】 3−フェニル−1,1−ジメチルウレア
    誘導体が3−(4−イソプロピルフェニル)−1,1−
    ジメチルウレアまたは3−(3−クロロ−p−トリル)
    −1,1−ジメチルウレアである請求項1に記載の芝用
    除草剤。
  4. 【請求項4】 3−フェニル−1,1−ジメチルウレア
    誘導体を有効成分として含有する除草剤を芝生に対して
    使用する、芝生内に発生する一年生雑草の除草方法。
  5. 【請求項5】 3−フェニル−1,1−ジメチルウレア
    誘導体が下記の一般式(I); 【化2】 (式中、Rは水素原子、低級アルキル基、またはアルコ
    キシ基を表し、Xはハロゲン、水素原子、低級アルキル
    基、またはアルコキシ基であり、nは0、1、2または
    3を表す。)で表される請求項4に記載の除草方法。
  6. 【請求項6】 3−フェニル−1,1−ジメチルウレア
    誘導体が3−(4−イソプロピルフェニル)−1,1−
    ジメチルウレアまたは3−(3−クロロ−p−トリル)
    −1,1−ジメチルウレアである請求項4に記載の除草
    方法。
  7. 【請求項7】 芝が出芽若しくは発芽する前の土壌に対
    して処理することを特徴とする請求項4〜6のいずれか
    一項に記載の除草方法。
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