JP2000300202A - アロエ液汁の製造方法 - Google Patents
アロエ液汁の製造方法Info
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- JP2000300202A JP2000300202A JP11111143A JP11114399A JP2000300202A JP 2000300202 A JP2000300202 A JP 2000300202A JP 11111143 A JP11111143 A JP 11111143A JP 11114399 A JP11114399 A JP 11114399A JP 2000300202 A JP2000300202 A JP 2000300202A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】アロエ生葉を原材料とし,搾汁濾過殺菌した液
汁を100%含有し,健康飲料等として用いる,アロエエキ
スの製造方法を提供すること。 【解決手段】アロエ生葉原材料を用い,洗浄工程P1に
おいて,洗浄乾燥し,破砕工程P2において,破砕荒目
選別し,搾取工程P3において,押圧し,細目選別し
て,搾取アロエ液汁を確保し,清澄工程P4において,
遠心分離器により,微粒子固形残存物を除去・清澄し,
空気遮断高温加圧殺菌工程P5において,清澄アロエ液
汁を数気圧で加圧液送し,液送配管途中の水路壁自体を
高温に維持し,空気接触を回避して,数分間,100 ℃以
下の所定の温度で殺菌し,加圧濾過工程P6において,
フィルターにより濾過し,充填工程P7で容器に充填
し,製品を得る事を特徴とするアロエエキスの製造方法
を確保する。
汁を100%含有し,健康飲料等として用いる,アロエエキ
スの製造方法を提供すること。 【解決手段】アロエ生葉原材料を用い,洗浄工程P1に
おいて,洗浄乾燥し,破砕工程P2において,破砕荒目
選別し,搾取工程P3において,押圧し,細目選別し
て,搾取アロエ液汁を確保し,清澄工程P4において,
遠心分離器により,微粒子固形残存物を除去・清澄し,
空気遮断高温加圧殺菌工程P5において,清澄アロエ液
汁を数気圧で加圧液送し,液送配管途中の水路壁自体を
高温に維持し,空気接触を回避して,数分間,100 ℃以
下の所定の温度で殺菌し,加圧濾過工程P6において,
フィルターにより濾過し,充填工程P7で容器に充填
し,製品を得る事を特徴とするアロエエキスの製造方法
を確保する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,アロエ生葉を原材
料とし,搾汁濾過殺菌した液汁を100%含有し,健康
飲料等として用いる,アロエエキスの製造方法に関す
る。
料とし,搾汁濾過殺菌した液汁を100%含有し,健康
飲料等として用いる,アロエエキスの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来技術のアロエエキスの製造方法は,
例えば,特公平4─5426記載のアロエジュース飲料
の製造方法があり,アロエの葉肉を洗浄・破砕し,遠心
分離し,粘液を得,該粘液を銅鍋の加熱容器に収容し1
00℃で約10分間加熱し,加熱時の沸騰に伴い発生す
る浮遊物の除去及び加熱した粘液中に残留する不純物を
濾過し,アロエジュース飲料を確保していた。
例えば,特公平4─5426記載のアロエジュース飲料
の製造方法があり,アロエの葉肉を洗浄・破砕し,遠心
分離し,粘液を得,該粘液を銅鍋の加熱容器に収容し1
00℃で約10分間加熱し,加熱時の沸騰に伴い発生す
る浮遊物の除去及び加熱した粘液中に残留する不純物を
濾過し,アロエジュース飲料を確保していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の上記におい
ては,アロエの葉肉を洗浄・破砕し,遠心分離し,粘液
を得,該粘液を銅鍋の加熱容器に収容し100℃で約1
0分間加熱・蒸し煮し,加熱時の沸騰に伴い発生する浮
遊物の除去をしており,空気中で該粘液を加熱している
ので,該沸騰高温粘液が空気と接触し,含有成分が酸化
・変質する恐れがあり,また蒸気放出に伴い,有効成分
が蒸発欠落する問題点を有していた。
ては,アロエの葉肉を洗浄・破砕し,遠心分離し,粘液
を得,該粘液を銅鍋の加熱容器に収容し100℃で約1
0分間加熱・蒸し煮し,加熱時の沸騰に伴い発生する浮
遊物の除去をしており,空気中で該粘液を加熱している
ので,該沸騰高温粘液が空気と接触し,含有成分が酸化
・変質する恐れがあり,また蒸気放出に伴い,有効成分
が蒸発欠落する問題点を有していた。
【0004】従来技術の前記においては,工程におい
て,大気中での加熱・蒸し煮及び人為的な浮遊物の除去
作業を行うので,有効成分の酸化・変質・蒸発欠落によ
り,日本健康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”4
4,キダチアロエ加工食品基準”(平成9年,3月25
日告示)による,”液汁”とはアロエを搾汁濾過したも
の,”アロエエキス”とは液汁を95─100%含有す
る規定に従う基準が遵守できない問題点を有していた。
て,大気中での加熱・蒸し煮及び人為的な浮遊物の除去
作業を行うので,有効成分の酸化・変質・蒸発欠落によ
り,日本健康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”4
4,キダチアロエ加工食品基準”(平成9年,3月25
日告示)による,”液汁”とはアロエを搾汁濾過したも
の,”アロエエキス”とは液汁を95─100%含有す
る規定に従う基準が遵守できない問題点を有していた。
【0005】従来技術の前記においては,工程におい
て,大気中での加熱・蒸し煮及び人為的な浮遊物の除去
作業を行うので,有効成分の酸化・変質・蒸発欠落によ
り,上記”44,キダチアロエ加工食品基準”による,
製品の規格成分表示に必要なアロエニンの表示濃度を一
定に維持できない問題点を有していた。
て,大気中での加熱・蒸し煮及び人為的な浮遊物の除去
作業を行うので,有効成分の酸化・変質・蒸発欠落によ
り,上記”44,キダチアロエ加工食品基準”による,
製品の規格成分表示に必要なアロエニンの表示濃度を一
定に維持できない問題点を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために,本発明のアロエエキスの製造方法においては,
全工程を通じて,100℃の高温状態環境下において
は,空気との接触を回避する工程を採用し,該高温状態
環境は空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)のみとし,該
殺菌工程においては,アロエ液汁は数気圧で加圧液送
し,プレート式加圧殺菌装置等を用いて,液送配管途中
の水路壁自体を高温に維持し,空気接触を回避して,数
分間,100 ℃以下の所定の温度で殺菌し,殺菌したアロ
エ液汁を確保する事を特徴とする。
ために,本発明のアロエエキスの製造方法においては,
全工程を通じて,100℃の高温状態環境下において
は,空気との接触を回避する工程を採用し,該高温状態
環境は空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)のみとし,該
殺菌工程においては,アロエ液汁は数気圧で加圧液送
し,プレート式加圧殺菌装置等を用いて,液送配管途中
の水路壁自体を高温に維持し,空気接触を回避して,数
分間,100 ℃以下の所定の温度で殺菌し,殺菌したアロ
エ液汁を確保する事を特徴とする。
【0007】本発明のアロエエキスの製造方法において
は,清澄工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,数気圧
に加圧した液送配管を用い,空気接触を回避して行い,
全工程を通じて,多量のアロエ生葉原材料を自動一貫製
造できる工程を採用する。
は,清澄工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,数気圧
に加圧した液送配管を用い,空気接触を回避して行い,
全工程を通じて,多量のアロエ生葉原材料を自動一貫製
造できる工程を採用する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のアロエエキスの製造方法
は,アロエ生葉原材料として,アロエの葉の部位を用
い,洗浄工程(P1)において,該アロエ生葉原材料を
浸漬洗浄槽で水洗いの一次洗浄を行い,次にシャワー水
噴射等で二次洗浄して,扇風機等を用い室温空気流で乾
燥し,洗浄乾燥したアロエ生葉原材料を破砕工程(P
2)に搬送し,ハンマー回転型破砕装置等で数mm以下
に破砕し,メッシュ径数mmの荒目メッシュで選別し,
荒目選別したアロエ生葉原材料を確保し,荒目選別した
アロエ生葉原材料を搾取工程(P3)に搬送し,スクリ
ュー回転型押圧装置等で,荒目選別した該アロエ生葉原
材料を押圧し,メッシュ径mm程度の細目メッシュで選
別透過する搾取アロエ液汁を確保し,該搾取アロエ液汁
は清澄工程(P4)に液送し,分離板回転型遠心分離装
置等の遠心分離器により,含有する微粒子形状の固形残
存物を除去・清澄し,清澄アロエ液汁を確保し,該清澄
アロエ液汁は空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に数気
圧で加圧液送し,プレート式加圧殺菌装置等を用いて,
液送配管途中の水路壁自体を高温に維持し,空気接触を
回避して,数分間,100 ℃以下の所定の温度で殺菌し,
殺菌した清澄アロエ液汁は最終的な濾過工程としての加
圧濾過工程(P6)へ加圧配管を通じて加圧液送し,数
μm のフィルターを有する加圧濾過装置等により濾過
し,濾過したアロエ液汁は最終工程の充填工程(P7)
に液送し,瓶等の容器に充填装置を用いて充填し製品と
する事を特徴とする。
は,アロエ生葉原材料として,アロエの葉の部位を用
い,洗浄工程(P1)において,該アロエ生葉原材料を
浸漬洗浄槽で水洗いの一次洗浄を行い,次にシャワー水
噴射等で二次洗浄して,扇風機等を用い室温空気流で乾
燥し,洗浄乾燥したアロエ生葉原材料を破砕工程(P
2)に搬送し,ハンマー回転型破砕装置等で数mm以下
に破砕し,メッシュ径数mmの荒目メッシュで選別し,
荒目選別したアロエ生葉原材料を確保し,荒目選別した
アロエ生葉原材料を搾取工程(P3)に搬送し,スクリ
ュー回転型押圧装置等で,荒目選別した該アロエ生葉原
材料を押圧し,メッシュ径mm程度の細目メッシュで選
別透過する搾取アロエ液汁を確保し,該搾取アロエ液汁
は清澄工程(P4)に液送し,分離板回転型遠心分離装
置等の遠心分離器により,含有する微粒子形状の固形残
存物を除去・清澄し,清澄アロエ液汁を確保し,該清澄
アロエ液汁は空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に数気
圧で加圧液送し,プレート式加圧殺菌装置等を用いて,
液送配管途中の水路壁自体を高温に維持し,空気接触を
回避して,数分間,100 ℃以下の所定の温度で殺菌し,
殺菌した清澄アロエ液汁は最終的な濾過工程としての加
圧濾過工程(P6)へ加圧配管を通じて加圧液送し,数
μm のフィルターを有する加圧濾過装置等により濾過
し,濾過したアロエ液汁は最終工程の充填工程(P7)
に液送し,瓶等の容器に充填装置を用いて充填し製品と
する事を特徴とする。
【0009】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,荒目選別したアロエ生葉原材料を搾取工程(P3)
に搬送後,透過アロエ液汁を確保し,受液容器に貯蔵検
査し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に加圧液送
し,プレート式加圧殺菌装置等を用いて,空気接触を回
避して,数分間,100 ℃以下の所定の温度で一次殺菌
し,室温に冷却した後, 清澄工程(P4)に配管を通じ
て液送し,分離板回転型遠心分離装置等の遠心分離器に
より,含有する微粒子形状の固形残存物を除去・清澄す
る事も出来る。
て,荒目選別したアロエ生葉原材料を搾取工程(P3)
に搬送後,透過アロエ液汁を確保し,受液容器に貯蔵検
査し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に加圧液送
し,プレート式加圧殺菌装置等を用いて,空気接触を回
避して,数分間,100 ℃以下の所定の温度で一次殺菌
し,室温に冷却した後, 清澄工程(P4)に配管を通じ
て液送し,分離板回転型遠心分離装置等の遠心分離器に
より,含有する微粒子形状の固形残存物を除去・清澄す
る事も出来る。
【0010】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,搾取アロエ液汁を清澄工程(P4)に液送し,分離
板回転型遠心分離装置等の遠心分離器により,含有する
微粒子形状の固形残存物を除去・清澄した後,調整容器
に貯蔵検査し,濾過工程としての加圧濾過工程(P6)
へ加圧配管を通じて加圧液送し,数μm のフィルターを
有する加圧濾過装置等により濾過し,調整容器に貯蔵検
査し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に加圧液送
し,プレート式加圧殺菌装置等を用いて,空気接触を回
避して,数分間,100 ℃以下の所定の温度で二次殺菌す
る事も出来る。
て,搾取アロエ液汁を清澄工程(P4)に液送し,分離
板回転型遠心分離装置等の遠心分離器により,含有する
微粒子形状の固形残存物を除去・清澄した後,調整容器
に貯蔵検査し,濾過工程としての加圧濾過工程(P6)
へ加圧配管を通じて加圧液送し,数μm のフィルターを
有する加圧濾過装置等により濾過し,調整容器に貯蔵検
査し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に加圧液送
し,プレート式加圧殺菌装置等を用いて,空気接触を回
避して,数分間,100 ℃以下の所定の温度で二次殺菌す
る事も出来る。
【0011】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,破砕工程(P2)に用いる,ハンマークラッシャー
とも呼ぶハンマー回転型破砕装置として,容器内の回転
軸に軸着した複数のハンマーの回転衝撃により,投入口
から投入したアロエ生葉原材料を破砕し,破砕した該ア
ロエ生葉原材料はメッシュ寸法:数mmの荒目メッシュ
で選別し,荒目選別した該アロエ生葉原材料を排出口か
ら取り出す事も出来る。
て,破砕工程(P2)に用いる,ハンマークラッシャー
とも呼ぶハンマー回転型破砕装置として,容器内の回転
軸に軸着した複数のハンマーの回転衝撃により,投入口
から投入したアロエ生葉原材料を破砕し,破砕した該ア
ロエ生葉原材料はメッシュ寸法:数mmの荒目メッシュ
で選別し,荒目選別した該アロエ生葉原材料を排出口か
ら取り出す事も出来る。
【0012】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,搾取工程(P3)に用いる,スクリュー回転型押圧
装置として,円筒型容器内に,円筒形状の細目メッシュ
(mm程度)を設け,内部に回転軸と連結する螺旋形状
のスクリューを装備し,該スクリューの螺旋ピッチは投
入口からの荒目選別したアロエ生葉原材料が進行する方
向に次第に狭くなり,該アロエ生葉原材料に加圧する作
用を持ち,該アロエ生葉原材料を搾取し,該細目メッシ
ュを透過し,排出口から搾取アロエ液汁を確保する事も
出来る。
て,搾取工程(P3)に用いる,スクリュー回転型押圧
装置として,円筒型容器内に,円筒形状の細目メッシュ
(mm程度)を設け,内部に回転軸と連結する螺旋形状
のスクリューを装備し,該スクリューの螺旋ピッチは投
入口からの荒目選別したアロエ生葉原材料が進行する方
向に次第に狭くなり,該アロエ生葉原材料に加圧する作
用を持ち,該アロエ生葉原材料を搾取し,該細目メッシ
ュを透過し,排出口から搾取アロエ液汁を確保する事も
出来る。
【0013】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,清澄工程(P4)に用いる,遠心分離器として,容
器内に回転軸と連動する,ディスクとも呼ぶ多数の回転
分離板を装備し,投入口から投入した搾取アロエ液汁
は,微小な固形残存物を遠心力で該容器側壁に押しつけ
残存させ,排出口より遠心分離アロエ液汁を確保でき
る,分離板回転型遠心分離装置を用いる事も出来る。
て,清澄工程(P4)に用いる,遠心分離器として,容
器内に回転軸と連動する,ディスクとも呼ぶ多数の回転
分離板を装備し,投入口から投入した搾取アロエ液汁
は,微小な固形残存物を遠心力で該容器側壁に押しつけ
残存させ,排出口より遠心分離アロエ液汁を確保でき
る,分離板回転型遠心分離装置を用いる事も出来る。
【0014】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に用いる,プレ
ート式加圧殺菌装置として,多数の金属製プレートで隔
離した間隔を,交互に注入水路と熱水路に振り分け,空
気との接触を回避した密閉系の両水路を設け,該注入水
路側に数気圧で加圧したアロエ液汁を連通し,一方,該
熱水路側に熱水を流入し,該熱水温度を調節して,該隔
壁プレートを100 ℃以下の所定の高温に維持し,該アロ
エ液汁を殺菌する事も出来る。
て,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に用いる,プレ
ート式加圧殺菌装置として,多数の金属製プレートで隔
離した間隔を,交互に注入水路と熱水路に振り分け,空
気との接触を回避した密閉系の両水路を設け,該注入水
路側に数気圧で加圧したアロエ液汁を連通し,一方,該
熱水路側に熱水を流入し,該熱水温度を調節して,該隔
壁プレートを100 ℃以下の所定の高温に維持し,該アロ
エ液汁を殺菌する事も出来る。
【0015】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)が,空気との接
触を回避した密閉系の水路を用い,100 ℃以下の所定の
高温に維持し,アロエ液汁を殺菌するので,該アロエ液
汁の酸化・変質を防止し,且つアロエ液汁の有効成分の
欠落を防止する作用を有する。
て,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)が,空気との接
触を回避した密閉系の水路を用い,100 ℃以下の所定の
高温に維持し,アロエ液汁を殺菌するので,該アロエ液
汁の酸化・変質を防止し,且つアロエ液汁の有効成分の
欠落を防止する作用を有する。
【0016】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,全工程を通じて,水を始めとする添加物が全くな
く,且つ殺菌工程においても,100 ℃以下の所定の高温
において空気との接触を全く遮断しているので,日本健
康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”44,キダチ
アロエ加工食品基準”(平成9年,3月25日告示)に
よる,”液汁”とはアロエを搾汁濾過したもの,”アロ
エエキス”とは液汁を95─100%含有するものとの
規定に則り,本発明のアロエエキスの製造方法で確保し
た,製品としのアロエ液汁は,液汁を100%含有す
る,アロエエキスに該当する。
て,全工程を通じて,水を始めとする添加物が全くな
く,且つ殺菌工程においても,100 ℃以下の所定の高温
において空気との接触を全く遮断しているので,日本健
康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”44,キダチ
アロエ加工食品基準”(平成9年,3月25日告示)に
よる,”液汁”とはアロエを搾汁濾過したもの,”アロ
エエキス”とは液汁を95─100%含有するものとの
規定に則り,本発明のアロエエキスの製造方法で確保し
た,製品としのアロエ液汁は,液汁を100%含有す
る,アロエエキスに該当する。
【0017】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,清澄工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,数気圧
に加圧した液送配管を用い,空気接触を回避して行い,
全工程を通じて,数トン程度のアロエ生葉原材料を自動
一貫製造でき,最終製品の収量率は投入アロエ生葉原材
料重量の75─80% を確保できるので,製品の品質を安定
させる作用を有し,製品の規格成分表示に必要なアロエ
ニン表示濃度を一定に維持できる。
て,清澄工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,数気圧
に加圧した液送配管を用い,空気接触を回避して行い,
全工程を通じて,数トン程度のアロエ生葉原材料を自動
一貫製造でき,最終製品の収量率は投入アロエ生葉原材
料重量の75─80% を確保できるので,製品の品質を安定
させる作用を有し,製品の規格成分表示に必要なアロエ
ニン表示濃度を一定に維持できる。
【0018】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,確保したキダチアロエエキスの製品分析によれば,
図4に示す様に,製品の規格成分表示に必要なアロエニ
ンを所定量含み,他にアロインも含有し,ぬるぬるした
特性を有する多糖体としての糖質を含有し,繊維及び脂
質成分は全て排除され,清澄濾過作用が有効に働いてい
る事が分かる。
て,確保したキダチアロエエキスの製品分析によれば,
図4に示す様に,製品の規格成分表示に必要なアロエニ
ンを所定量含み,他にアロインも含有し,ぬるぬるした
特性を有する多糖体としての糖質を含有し,繊維及び脂
質成分は全て排除され,清澄濾過作用が有効に働いてい
る事が分かる。
【0019】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,確保したアロエエキスは,胃腸病に内服し,緩下剤
として,便秘,痔疾,貧血症に用いることができ,且つ
外傷や火傷等に外用する殺菌作用をも有する。
て,確保したアロエエキスは,胃腸病に内服し,緩下剤
として,便秘,痔疾,貧血症に用いることができ,且つ
外傷や火傷等に外用する殺菌作用をも有する。
【0020】
【実施例】この発明の実施例を示す図面において,図1
はアロエエキスの製造方法を示す工程図,図2はアロエ
エキスの製造方法の,(A)は破砕工程に用いるハンマ
ー回転型破砕装置の中央断面原理図,(B)は搾取工程
に用いるスクリュー回転型押圧装置の中央断面原理図,
そして図3はアロエエキスの製造方法の,(A)は清澄
工程に用いる分離板回転型遠心分離装置の中央断面原理
図,(B)は空気遮断高温加圧殺菌工程に用いるプレー
ト式加圧殺菌装置の中央断面原理図である。なお,図4
はこの発明のアロエエキスの製造方法により製造した,
キダチアロエ生葉原材料によるアロエエキスの分析結果
である。
はアロエエキスの製造方法を示す工程図,図2はアロエ
エキスの製造方法の,(A)は破砕工程に用いるハンマ
ー回転型破砕装置の中央断面原理図,(B)は搾取工程
に用いるスクリュー回転型押圧装置の中央断面原理図,
そして図3はアロエエキスの製造方法の,(A)は清澄
工程に用いる分離板回転型遠心分離装置の中央断面原理
図,(B)は空気遮断高温加圧殺菌工程に用いるプレー
ト式加圧殺菌装置の中央断面原理図である。なお,図4
はこの発明のアロエエキスの製造方法により製造した,
キダチアロエ生葉原材料によるアロエエキスの分析結果
である。
【0021】この発明の実施例を図面を参照して以下説
明すると,図1に示すように,アロエエキスの製造方法
における工程においては,アロエ生葉原材料として,ユ
リ科アロエ属のキダチアロエの葉の部位を用い,洗浄工
程(P1)において,該アロエ生葉原材料を浸漬洗浄槽
で水洗いの一次洗浄を行い,次にシャワー水噴射等で二
次洗浄して,扇風機等を用い室温空気流で乾燥する。
明すると,図1に示すように,アロエエキスの製造方法
における工程においては,アロエ生葉原材料として,ユ
リ科アロエ属のキダチアロエの葉の部位を用い,洗浄工
程(P1)において,該アロエ生葉原材料を浸漬洗浄槽
で水洗いの一次洗浄を行い,次にシャワー水噴射等で二
次洗浄して,扇風機等を用い室温空気流で乾燥する。
【0022】上記,洗浄乾燥したアロエ生葉原材料を破
砕工程(P2)にベルトコンペア等で自動搬送し,ハン
マー回転型破砕装置(2)等で数mm以下に破砕する。
砕工程(P2)にベルトコンペア等で自動搬送し,ハン
マー回転型破砕装置(2)等で数mm以下に破砕する。
【0023】上記,ハンマークラッシャーとも呼ぶハン
マー回転型破砕装置(2)は,図2(A)に示す様に,
容器(2f)内の回転軸(2e)に軸着した複数のハン
マー(2a)の回転衝撃により,投入口(2c)から投
入したアロエ生葉原材料を破砕し,破砕した該アロエ生
葉原材料はメッシュ寸法:5mm の荒目メッシュ(2b)
で選別し,荒目選別した該アロエ生葉原材料を排出口
(2d)から取り出す。該ハンマー回転型破砕装置のハ
ンマーは3翼型で,翼寸法は回転半径:67cm, 幅:55cm
を用い,回転速度は1500RPM であった。
マー回転型破砕装置(2)は,図2(A)に示す様に,
容器(2f)内の回転軸(2e)に軸着した複数のハン
マー(2a)の回転衝撃により,投入口(2c)から投
入したアロエ生葉原材料を破砕し,破砕した該アロエ生
葉原材料はメッシュ寸法:5mm の荒目メッシュ(2b)
で選別し,荒目選別した該アロエ生葉原材料を排出口
(2d)から取り出す。該ハンマー回転型破砕装置のハ
ンマーは3翼型で,翼寸法は回転半径:67cm, 幅:55cm
を用い,回転速度は1500RPM であった。
【0024】上記,荒目選別したアロエ生葉原材料を搾
取工程(P3)に搬送し,スクリュー回転型押圧装置
(3)等で,荒目選別した該アロエ生葉原材料を押圧
し,細目メッシュ(mm程度)で選別し,透過するアロ
エ液汁を確保し,この工程段階終了時で,初期アロエ生
葉原材料重量の85-90%の搾取アロエ液汁を得る。
取工程(P3)に搬送し,スクリュー回転型押圧装置
(3)等で,荒目選別した該アロエ生葉原材料を押圧
し,細目メッシュ(mm程度)で選別し,透過するアロ
エ液汁を確保し,この工程段階終了時で,初期アロエ生
葉原材料重量の85-90%の搾取アロエ液汁を得る。
【0025】上記,スクリュー回転型押圧装置(3)
は,図2(B)に示す様に,円筒型容器(3f)内に,
円筒形状の細目メッシュ(mm程度)(3b)を設け,
内部に回転軸(3e)と連結する螺旋形状のスクリュー
(3a)を装備し,該スクリューの螺旋ピッチは投入口
(3c)からの荒目選別したアロエ生葉原材料が進行す
る方向に次第に狭くなり,該アロエ生葉原材料に加圧す
る作用を持ち,該アロエ生葉原材料を搾取し,該細目メ
ッシュを透過し,排出口(3d)から搾取アロエ液汁を
確保する。該スクリュー回転型押圧装置のスクリューの
回転半径は35cm,スクリュー長:75cm を用い,搾取能力
は2000kg/hであった。
は,図2(B)に示す様に,円筒型容器(3f)内に,
円筒形状の細目メッシュ(mm程度)(3b)を設け,
内部に回転軸(3e)と連結する螺旋形状のスクリュー
(3a)を装備し,該スクリューの螺旋ピッチは投入口
(3c)からの荒目選別したアロエ生葉原材料が進行す
る方向に次第に狭くなり,該アロエ生葉原材料に加圧す
る作用を持ち,該アロエ生葉原材料を搾取し,該細目メ
ッシュを透過し,排出口(3d)から搾取アロエ液汁を
確保する。該スクリュー回転型押圧装置のスクリューの
回転半径は35cm,スクリュー長:75cm を用い,搾取能力
は2000kg/hであった。
【0026】上記,搾取アロエ液汁は清澄工程(P4)
に配管を通じて液送し,分離板回転型遠心分離装置
(4)等の遠心分離器により,含有する微粒子形状の固
形残存物(4b)を除去し,清澄する。
に配管を通じて液送し,分離板回転型遠心分離装置
(4)等の遠心分離器により,含有する微粒子形状の固
形残存物(4b)を除去し,清澄する。
【0027】上記,分離板回転型遠心分離装置(4)
は,図3(A)に示す様に,容器(4f)内に回転軸
(4e)と連動する,ディスクとも呼ぶ多数の回転分離
板(4a)を装備し,投入口(4c)から投入した搾取
アロエ液汁は,微小な固形残存物(4b)を遠心力で該
容器側壁に押しつけ残存させ,排出口(4d)より遠心
分離アロエ液汁を確保する。該分離板回転型遠心分離装
置は,遠心力:1500G,最大通水量:1000L/h, そして回転
数:7000RPMを用い, 最小分離可能粒子径は0.5 μmであ
った。得られた遠心分離清澄アロエ液汁の収量は, 初期
投入アロエ生葉原材料重量の75─80% であった。
は,図3(A)に示す様に,容器(4f)内に回転軸
(4e)と連動する,ディスクとも呼ぶ多数の回転分離
板(4a)を装備し,投入口(4c)から投入した搾取
アロエ液汁は,微小な固形残存物(4b)を遠心力で該
容器側壁に押しつけ残存させ,排出口(4d)より遠心
分離アロエ液汁を確保する。該分離板回転型遠心分離装
置は,遠心力:1500G,最大通水量:1000L/h, そして回転
数:7000RPMを用い, 最小分離可能粒子径は0.5 μmであ
った。得られた遠心分離清澄アロエ液汁の収量は, 初期
投入アロエ生葉原材料重量の75─80% であった。
【0028】上記,遠心分離清澄アロエ液汁は空気遮断
高温加圧殺菌工程(P5)に加圧液送し,プレート式加
圧殺菌装置(5)等を用いて,液送配管途中の水路壁自
体を高温に維持し,空気接触を回避して,2分間,100
℃で殺菌する。
高温加圧殺菌工程(P5)に加圧液送し,プレート式加
圧殺菌装置(5)等を用いて,液送配管途中の水路壁自
体を高温に維持し,空気接触を回避して,2分間,100
℃で殺菌する。
【0029】上記,プレート式加圧殺菌装置(5)は,
図3(B)に示す様に,多数の金属製プレート(5a)
で隔離した間隔を,交互に注入水路(5b)と熱水路
(5c)に振り分け,空気との接触を回避した両水路を
設け,該注入水路側に3気圧で加圧した清澄アロエ液汁
を連通し,一方,該熱水路側に熱水を流入し,該熱水温
度を調節して,該隔壁プレートを100 ℃以下の所定の高
温に維持する事が出来る。
図3(B)に示す様に,多数の金属製プレート(5a)
で隔離した間隔を,交互に注入水路(5b)と熱水路
(5c)に振り分け,空気との接触を回避した両水路を
設け,該注入水路側に3気圧で加圧した清澄アロエ液汁
を連通し,一方,該熱水路側に熱水を流入し,該熱水温
度を調節して,該隔壁プレートを100 ℃以下の所定の高
温に維持する事が出来る。
【0030】上記,殺菌した清澄アロエ液汁は最終的な
濾過工程としての加圧濾過工程(P6)へ加圧配管を通
じて加圧液送し,数μm のフィルターを有する加圧濾過
装置(6)等により濾過する。
濾過工程としての加圧濾過工程(P6)へ加圧配管を通
じて加圧液送し,数μm のフィルターを有する加圧濾過
装置(6)等により濾過する。
【0031】上記,加圧濾過装置(6)は3μm の紙製
フィルターを複数枚有し,該フィルターを3気圧で加圧
した殺菌アロエ液汁を透過・濾過する。
フィルターを複数枚有し,該フィルターを3気圧で加圧
した殺菌アロエ液汁を透過・濾過する。
【0032】上記,濾過したアロエ液汁は最終工程の充
填工程(P7)に配管を通じて加圧液送し,瓶等の容器
に充填装置(7)を用いて充填し製品となる。
填工程(P7)に配管を通じて加圧液送し,瓶等の容器
に充填装置(7)を用いて充填し製品となる。
【0033】前記,荒目選別したアロエ生葉原材料を搾
取工程(P3)に搬送後,透過アロエ液汁を確保し,受
液容器に貯蔵検査し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P
5)に加圧液送し,プレート式加圧殺菌装置(5)等を
用いて,空気接触を回避して,数分間,80℃で殺菌し,
室温に冷却した後, 清澄工程(P4)に配管を通じて液
送し,分離板回転型遠心分離装置(4)等の遠心分離器
により,含有する微粒子形状の固形残存物(4b)を除
去・清澄する事も出来る。
取工程(P3)に搬送後,透過アロエ液汁を確保し,受
液容器に貯蔵検査し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P
5)に加圧液送し,プレート式加圧殺菌装置(5)等を
用いて,空気接触を回避して,数分間,80℃で殺菌し,
室温に冷却した後, 清澄工程(P4)に配管を通じて液
送し,分離板回転型遠心分離装置(4)等の遠心分離器
により,含有する微粒子形状の固形残存物(4b)を除
去・清澄する事も出来る。
【0034】前記,搾取アロエ液汁は清澄工程(P4)
に配管を通じて液送し,分離板回転型遠心分離装置
(4)等の遠心分離器により,含有する微粒子形状の固
形残存物(4b)を除去・清澄した後,調整容器に貯蔵
検査し,濾過工程としての加圧濾過工程(P6)へ加圧
配管を通じて加圧液送し,数μm のフィルターを有する
加圧濾過装置(6)等により濾過し,調整容器に貯蔵検
査し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に加圧液送
し,プレート式加圧殺菌装置(5)等を用いて,空気接
触を回避して,2分間,100 ℃で殺菌する事も出来る。
に配管を通じて液送し,分離板回転型遠心分離装置
(4)等の遠心分離器により,含有する微粒子形状の固
形残存物(4b)を除去・清澄した後,調整容器に貯蔵
検査し,濾過工程としての加圧濾過工程(P6)へ加圧
配管を通じて加圧液送し,数μm のフィルターを有する
加圧濾過装置(6)等により濾過し,調整容器に貯蔵検
査し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に加圧液送
し,プレート式加圧殺菌装置(5)等を用いて,空気接
触を回避して,2分間,100 ℃で殺菌する事も出来る。
【0035】前記,アロエエキスの製造方法を示す工程
を用いて確保した,キダチアロエ生葉原材料によるアロ
エエキスの分析結果を,図4に分析方法と共に示す。な
お,この分析は,日本食品分析センター(財団法人)に
委託して確保した。
を用いて確保した,キダチアロエ生葉原材料によるアロ
エエキスの分析結果を,図4に分析方法と共に示す。な
お,この分析は,日本食品分析センター(財団法人)に
委託して確保した。
【0036】
【発明の効果】本発明は,以上説明した様な形態で実施
され,以下に記載される様な効果を有する。
され,以下に記載される様な効果を有する。
【0037】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)が,空気との接
触を回避した密閉系の水路を用い,100 ℃以下の所定の
高温に維持し,アロエ液汁を殺菌するので,該アロエ液
汁の酸化・変質を防止し,且つアロエ液汁の有効成分の
欠落を防止する効果を有する。
て,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)が,空気との接
触を回避した密閉系の水路を用い,100 ℃以下の所定の
高温に維持し,アロエ液汁を殺菌するので,該アロエ液
汁の酸化・変質を防止し,且つアロエ液汁の有効成分の
欠落を防止する効果を有する。
【0038】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,全工程を通じて,水を始めとする添加物が全くな
く,且つ殺菌工程においても,100 ℃以下の所定の高温
において空気との接触を全く遮断しているので,前記,
日本健康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”44,
キダチアロエ加工食品基準”による,アロエエキスに明
らかに該当する効果を有する。
て,全工程を通じて,水を始めとする添加物が全くな
く,且つ殺菌工程においても,100 ℃以下の所定の高温
において空気との接触を全く遮断しているので,前記,
日本健康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”44,
キダチアロエ加工食品基準”による,アロエエキスに明
らかに該当する効果を有する。
【0039】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,清澄工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,数気圧
に加圧した液送配管を用い,空気接触を回避して行い,
全工程を通じて,多量のアロエ生葉原材料を自動一貫製
造でき,収量率は75% 重量以上を確保できるので,製造
コスト削減のみならず,製品の品質を安定させる効果を
有し,製品の規格成分表示に必要なアロエニン表示濃度
を一定に維持できる効果を有する。
て,清澄工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,数気圧
に加圧した液送配管を用い,空気接触を回避して行い,
全工程を通じて,多量のアロエ生葉原材料を自動一貫製
造でき,収量率は75% 重量以上を確保できるので,製造
コスト削減のみならず,製品の品質を安定させる効果を
有し,製品の規格成分表示に必要なアロエニン表示濃度
を一定に維持できる効果を有する。
【図1】この発明の実施例における,アロエエキスの製
造方法を示す,工程図。
造方法を示す,工程図。
【図2】この発明の実施例における,アロエエキスの製
造方法の,(A)は破砕工程に用いるハンマー回転型破
砕装置の中央断面原理図,(B)は搾取工程に用いるス
クリュー回転型押圧装置の中央断面原理図。
造方法の,(A)は破砕工程に用いるハンマー回転型破
砕装置の中央断面原理図,(B)は搾取工程に用いるス
クリュー回転型押圧装置の中央断面原理図。
【図3】この発明の実施例における,アロエエキスの製
造方法の,(A)は清澄工程に用いる分離板回転型遠心
分離装置の中央断面原理図,(B)は空気遮断高温加圧
殺菌工程に用いるプレート式加圧殺菌装置の中央断面原
理図。
造方法の,(A)は清澄工程に用いる分離板回転型遠心
分離装置の中央断面原理図,(B)は空気遮断高温加圧
殺菌工程に用いるプレート式加圧殺菌装置の中央断面原
理図。
【図4】この発明の実施例を示す,アロエエキスの製造
方法により製造した,キダチアロエ生葉原材料によるア
ロエエキスの分析結果。
方法により製造した,キダチアロエ生葉原材料によるア
ロエエキスの分析結果。
2 ハンマー回転型破砕装置 2a ハンマー 2b 荒目メッシュ 2c 投入口 2d 排出口 2e 回転軸 2f 容器 3 スクリュー回転型押圧装置 3a スクリュー 3b 細目メッシュ 3c 投入口 3d 排出口 3e 回転軸 3f 容器 4 分離板回転型遠心分離器 4a 回転分離板 4b 固形残存物 4c 投入口 4d 排出口 4e 回転軸 4f 容器 5 プレート式加圧殺菌装置 5a プレート 5b 注入液路 5c 熱水路 6 加圧濾過装置 7 充填装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月25日(2000.1.2
5)
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 アロエエキスの製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,生のアロエの葉の
部位を原材料とし,搾汁・殺菌・濾過した液汁を100
%含有し,健康飲料等として用いる,アロエエキスの製
造方法に関する。
部位を原材料とし,搾汁・殺菌・濾過した液汁を100
%含有し,健康飲料等として用いる,アロエエキスの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術のアロエエキスの製造方法は,
例えば,特公平4─5426記載のアロエジュース飲料
の製造方法があり,アロエの葉肉を洗浄・破砕し,遠心
分離し,粘液を得,該粘液を銅鍋の加熱容器に収容し1
00℃で約10分間加熱し,加熱時の沸騰に伴い発生す
る浮遊物の除去及び加熱した粘液中に残留する不純物を
濾過し,アロエジュース飲料を確保していた。
例えば,特公平4─5426記載のアロエジュース飲料
の製造方法があり,アロエの葉肉を洗浄・破砕し,遠心
分離し,粘液を得,該粘液を銅鍋の加熱容器に収容し1
00℃で約10分間加熱し,加熱時の沸騰に伴い発生す
る浮遊物の除去及び加熱した粘液中に残留する不純物を
濾過し,アロエジュース飲料を確保していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の上記におい
ては,アロエの葉肉を洗浄・破砕し,遠心分離し,粘液
を得,該粘液を銅鍋の加熱容器に収容し100℃で約1
0分間加熱・蒸し煮し,加熱時の沸騰に伴い発生する浮
遊物の除去をしており,空気中で該粘液を加熱している
ので,該沸騰高温粘液が空気と接触し,含有成分が酸化
・変質する恐れがあり,また蒸気放出に伴い,有効成分
が蒸発欠落する問題点を有していた。
ては,アロエの葉肉を洗浄・破砕し,遠心分離し,粘液
を得,該粘液を銅鍋の加熱容器に収容し100℃で約1
0分間加熱・蒸し煮し,加熱時の沸騰に伴い発生する浮
遊物の除去をしており,空気中で該粘液を加熱している
ので,該沸騰高温粘液が空気と接触し,含有成分が酸化
・変質する恐れがあり,また蒸気放出に伴い,有効成分
が蒸発欠落する問題点を有していた。
【0004】従来技術の前記においては,工程におい
て,大気中での加熱・蒸し煮及び人為的な浮遊物の除去
作業を行うので,有効成分の酸化・変質・蒸発欠落によ
り,日本健康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”4
4,キダチアロエ加工食品基準”(平成9年,3月25
日告示)による,”液汁”とはアロエを搾汁濾過したも
の,”アロエエキス”とは液汁を95─100%含有す
る規定に従う基準が遵守できない問題点を有していた。
て,大気中での加熱・蒸し煮及び人為的な浮遊物の除去
作業を行うので,有効成分の酸化・変質・蒸発欠落によ
り,日本健康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”4
4,キダチアロエ加工食品基準”(平成9年,3月25
日告示)による,”液汁”とはアロエを搾汁濾過したも
の,”アロエエキス”とは液汁を95─100%含有す
る規定に従う基準が遵守できない問題点を有していた。
【0005】従来技術の前記においては,工程におい
て,大気中での加熱・蒸し煮及び人為的な浮遊物の除去
作業を行うので,有効成分の酸化・変質・蒸発欠落によ
り,上記”44,キダチアロエ加工食品基準”による,
製品の規格成分表示に必要なアロエニンの表示濃度を一
定に維持できない問題点を有していた。
て,大気中での加熱・蒸し煮及び人為的な浮遊物の除去
作業を行うので,有効成分の酸化・変質・蒸発欠落によ
り,上記”44,キダチアロエ加工食品基準”による,
製品の規格成分表示に必要なアロエニンの表示濃度を一
定に維持できない問題点を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために,本発明のアロエエキスの製造方法においては,
全工程を通じて,100℃の高温状態環境下において
は,空気との接触を遮断する工程を採用し,該高温状態
環境は空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)のみとし,該
殺菌工程においては,アロエ液汁は数気圧で加圧して液
送し,プレート式加圧殺菌装置等を用いて,液送配管途
中の水路壁自体を高温に維持し,空気との接触を遮断し
て,数分間,100 ℃以下の所定の温度で殺菌し,殺菌し
たアロエ液汁を確保する事を特徴とする。
ために,本発明のアロエエキスの製造方法においては,
全工程を通じて,100℃の高温状態環境下において
は,空気との接触を遮断する工程を採用し,該高温状態
環境は空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)のみとし,該
殺菌工程においては,アロエ液汁は数気圧で加圧して液
送し,プレート式加圧殺菌装置等を用いて,液送配管途
中の水路壁自体を高温に維持し,空気との接触を遮断し
て,数分間,100 ℃以下の所定の温度で殺菌し,殺菌し
たアロエ液汁を確保する事を特徴とする。
【0007】本発明のアロエエキスの製造方法において
は,分離工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,ポンプ
で数気圧に加圧した液送配管を用い,空気との接触を遮
断して行い,全工程を通じて,多量の生のアロエの葉の
部位を自動一貫製造できる工程を採用する。
は,分離工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,ポンプ
で数気圧に加圧した液送配管を用い,空気との接触を遮
断して行い,全工程を通じて,多量の生のアロエの葉の
部位を自動一貫製造できる工程を採用する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のアロエエキスの製造方法
は,アロエ生葉原材料として,生のアロエの葉の部位を
用い,洗浄工程(P1)において,該部位を浸漬洗浄槽
で水洗いの一次洗浄を行い,次にシャワー水噴射等で二
次洗浄して,扇風機等を用い室温空気流で表面の水滴が
除去するまで乾燥し,洗浄乾燥した該部位を破砕工程
(P2)に搬送し,ハンマー回転型破砕装置等で数mm
以下に破砕し,メッシュ径数mmの荒目メッシュを濾過
するまで破砕し,該荒目メッシュを透過した該部位を確
保し,該部位を搾取工程(P3)に搬送し,スクリュー
回転型押圧装置等で,該部位を押圧し,メッシュ径mm
程度の細目メッシュを透過する搾取アロエ液汁を確保
し,該搾取アロエ液汁を分離工程(P4)に液送し,分
離板回転型遠心分離装置等の遠心分離器により,含有す
る微粒子形状の固形残存物を分離・除去し,アロエ液汁
を確保し,該アロエ液汁を空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)に数気圧でポンプで加圧して液送し,プレート
式加圧殺菌装置等を用いて,液送配管途中の水路壁自体
を高温に維持し,空気との接触を遮断して,数分間,10
0 ℃以下の所定の温度で殺菌し,次に殺菌した該アロエ
液汁を加圧濾過工程(P6)へ加圧配管を通じてポンプ
で加圧して液送し,数μm のフィルターを有する加圧濾
過装置等により微細な残存固形物を取り除き,該フィル
ターを透過した該アロエ液汁を充填工程(P7)に液送
し,瓶等の容器に充填装置を用いて充填し製品とする事
を特徴とする。
は,アロエ生葉原材料として,生のアロエの葉の部位を
用い,洗浄工程(P1)において,該部位を浸漬洗浄槽
で水洗いの一次洗浄を行い,次にシャワー水噴射等で二
次洗浄して,扇風機等を用い室温空気流で表面の水滴が
除去するまで乾燥し,洗浄乾燥した該部位を破砕工程
(P2)に搬送し,ハンマー回転型破砕装置等で数mm
以下に破砕し,メッシュ径数mmの荒目メッシュを濾過
するまで破砕し,該荒目メッシュを透過した該部位を確
保し,該部位を搾取工程(P3)に搬送し,スクリュー
回転型押圧装置等で,該部位を押圧し,メッシュ径mm
程度の細目メッシュを透過する搾取アロエ液汁を確保
し,該搾取アロエ液汁を分離工程(P4)に液送し,分
離板回転型遠心分離装置等の遠心分離器により,含有す
る微粒子形状の固形残存物を分離・除去し,アロエ液汁
を確保し,該アロエ液汁を空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)に数気圧でポンプで加圧して液送し,プレート
式加圧殺菌装置等を用いて,液送配管途中の水路壁自体
を高温に維持し,空気との接触を遮断して,数分間,10
0 ℃以下の所定の温度で殺菌し,次に殺菌した該アロエ
液汁を加圧濾過工程(P6)へ加圧配管を通じてポンプ
で加圧して液送し,数μm のフィルターを有する加圧濾
過装置等により微細な残存固形物を取り除き,該フィル
ターを透過した該アロエ液汁を充填工程(P7)に液送
し,瓶等の容器に充填装置を用いて充填し製品とする事
を特徴とする。
【0009】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,荒目メッシュを透過した,生のアロエの葉の部位を
搾取工程(P3)に搬送後,透過したアロエ液汁を確保
し,受液容器に貯蔵検査し,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)にポンプで加圧して液送し,プレート式加圧殺
菌装置等を用いて,空気との接触を遮断して,数分間,
100 ℃以下の所定の温度で一次殺菌し,室温に冷却した
後, 分離工程(P4)に配管を通じて液送し,分離板回
転型遠心分離装置等の遠心分離器により,含有する微粒
子形状の固形残存物を分離・除去する事も出来る。
て,荒目メッシュを透過した,生のアロエの葉の部位を
搾取工程(P3)に搬送後,透過したアロエ液汁を確保
し,受液容器に貯蔵検査し,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)にポンプで加圧して液送し,プレート式加圧殺
菌装置等を用いて,空気との接触を遮断して,数分間,
100 ℃以下の所定の温度で一次殺菌し,室温に冷却した
後, 分離工程(P4)に配管を通じて液送し,分離板回
転型遠心分離装置等の遠心分離器により,含有する微粒
子形状の固形残存物を分離・除去する事も出来る。
【0010】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,搾取アロエ液汁を分離工程(P4)に液送し,分離
板回転型遠心分離装置等の遠心分離器により,含有する
微粒子形状の固形残存物を分離・除去した後,調整容器
に貯蔵・検査し,加圧濾過工程(P6)へ加圧配管を通
じてポンプで加圧して液送し,数μm のフィルターを有
する加圧濾過装置等により濾過し,調整容器に貯蔵・検
査し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)にポンプで加
圧して液送し,プレート式加圧殺菌装置等を用いて,空
気との接触を遮断して,数分間,100 ℃以下の所定の温
度で二次殺菌する事も出来る。
て,搾取アロエ液汁を分離工程(P4)に液送し,分離
板回転型遠心分離装置等の遠心分離器により,含有する
微粒子形状の固形残存物を分離・除去した後,調整容器
に貯蔵・検査し,加圧濾過工程(P6)へ加圧配管を通
じてポンプで加圧して液送し,数μm のフィルターを有
する加圧濾過装置等により濾過し,調整容器に貯蔵・検
査し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)にポンプで加
圧して液送し,プレート式加圧殺菌装置等を用いて,空
気との接触を遮断して,数分間,100 ℃以下の所定の温
度で二次殺菌する事も出来る。
【0011】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,破砕工程(P2)に用いる,ハンマークラッシャー
とも呼ぶハンマー回転型破砕装置として,容器内の回転
軸に軸着した複数のハンマーの回転衝撃により,投入口
から投入した生のアロエの葉の部位を破砕し,破砕した
該部位はメッシュ寸法:数mmの荒目メッシュで濾過
し,該荒目メッシュを透過した該部位を排出口から取り
出す事も出来る。
て,破砕工程(P2)に用いる,ハンマークラッシャー
とも呼ぶハンマー回転型破砕装置として,容器内の回転
軸に軸着した複数のハンマーの回転衝撃により,投入口
から投入した生のアロエの葉の部位を破砕し,破砕した
該部位はメッシュ寸法:数mmの荒目メッシュで濾過
し,該荒目メッシュを透過した該部位を排出口から取り
出す事も出来る。
【0012】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,搾取工程(P3)に用いる,スクリュー回転型押圧
装置として,円筒型容器内に,円筒形状の細目メッシュ
(mm程度)を設け,内部に回転軸と連結する螺旋形状
のスクリューを装備し,該スクリューの螺旋ピッチは投
入口からの荒目メッシュで透過した生のアロエの葉の部
位が進行する方向に次第に狭くなり,該部位に加圧する
作用を持ち,該部位を搾取し,該細目メッシュを透過
し,排出口から搾取アロエ液汁を確保する事も出来る。
て,搾取工程(P3)に用いる,スクリュー回転型押圧
装置として,円筒型容器内に,円筒形状の細目メッシュ
(mm程度)を設け,内部に回転軸と連結する螺旋形状
のスクリューを装備し,該スクリューの螺旋ピッチは投
入口からの荒目メッシュで透過した生のアロエの葉の部
位が進行する方向に次第に狭くなり,該部位に加圧する
作用を持ち,該部位を搾取し,該細目メッシュを透過
し,排出口から搾取アロエ液汁を確保する事も出来る。
【0013】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,分離工程(P4)に用いる,遠心分離器として,容
器内に回転軸と連動する,ディスクとも呼ぶ多数の回転
分離板を装備し,投入口から投入した搾取アロエ液汁
は,微粒子状の固形残存物を遠心力で該容器側壁に押し
つけ残存させ,排出口より遠心分離したアロエ液汁を確
保できる,分離板回転型遠心分離装置を用いる事も出来
る。
て,分離工程(P4)に用いる,遠心分離器として,容
器内に回転軸と連動する,ディスクとも呼ぶ多数の回転
分離板を装備し,投入口から投入した搾取アロエ液汁
は,微粒子状の固形残存物を遠心力で該容器側壁に押し
つけ残存させ,排出口より遠心分離したアロエ液汁を確
保できる,分離板回転型遠心分離装置を用いる事も出来
る。
【0014】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に用いる,プレ
ート式加圧殺菌装置として,多数の金属製プレートで隔
離した間隔を,交互に注入水路と熱水路に振り分け,空
気との接触を遮断した密閉系の両水路を設け,該注入水
路側に数気圧で加圧したアロエ液汁を連通し,一方,該
熱水路側に熱水を流入し,該熱水温度を調節して,該隔
壁プレートを100 ℃以下の所定の高温に維持し,該アロ
エ液汁を殺菌する事も出来る。
て,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に用いる,プレ
ート式加圧殺菌装置として,多数の金属製プレートで隔
離した間隔を,交互に注入水路と熱水路に振り分け,空
気との接触を遮断した密閉系の両水路を設け,該注入水
路側に数気圧で加圧したアロエ液汁を連通し,一方,該
熱水路側に熱水を流入し,該熱水温度を調節して,該隔
壁プレートを100 ℃以下の所定の高温に維持し,該アロ
エ液汁を殺菌する事も出来る。
【0015】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)が,空気との接
触を遮断した密閉系の水路を用い,100 ℃以下の所定の
高温に維持し,アロエ液汁を殺菌するので,該アロエ液
汁の酸化・変質を防止し,且つアロエ液汁の有効成分の
欠落を防止する作用を有する。
て,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)が,空気との接
触を遮断した密閉系の水路を用い,100 ℃以下の所定の
高温に維持し,アロエ液汁を殺菌するので,該アロエ液
汁の酸化・変質を防止し,且つアロエ液汁の有効成分の
欠落を防止する作用を有する。
【0016】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,全工程を通じて,水を始めとする添加物が全くな
く,且つ殺菌工程においても,100 ℃以下の所定の高温
において空気との接触を全く遮断しているので,日本健
康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”44,キダチ
アロエ加工食品基準”(平成9年,3月25日告示)に
よる,”液汁”とはアロエを搾汁濾過したもの,”アロ
エエキス”とは液汁を95─100%含有するものとの
規定に則り,本発明のアロエエキスの製造方法で確保し
た,製品としてのアロエ液汁は,液汁を100%含有す
るアロエエキスに該当する。
て,全工程を通じて,水を始めとする添加物が全くな
く,且つ殺菌工程においても,100 ℃以下の所定の高温
において空気との接触を全く遮断しているので,日本健
康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”44,キダチ
アロエ加工食品基準”(平成9年,3月25日告示)に
よる,”液汁”とはアロエを搾汁濾過したもの,”アロ
エエキス”とは液汁を95─100%含有するものとの
規定に則り,本発明のアロエエキスの製造方法で確保し
た,製品としてのアロエ液汁は,液汁を100%含有す
るアロエエキスに該当する。
【0017】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,分離工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,ポンプ
で数気圧に加圧した液送配管を用い,空気との接触を遮
断して行い,全工程を通じて,数トン程度のアロエ生葉
原材料を自動一貫製造でき,最終製品の収量率は投入ア
ロエ生葉原材料重量の75─80% を確保できるので,製品
の品質を安定させる作用を有し,製品の規格成分表示に
必要なアロエニン表示濃度を一定に維持できる。
て,分離工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,ポンプ
で数気圧に加圧した液送配管を用い,空気との接触を遮
断して行い,全工程を通じて,数トン程度のアロエ生葉
原材料を自動一貫製造でき,最終製品の収量率は投入ア
ロエ生葉原材料重量の75─80% を確保できるので,製品
の品質を安定させる作用を有し,製品の規格成分表示に
必要なアロエニン表示濃度を一定に維持できる。
【0018】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,確保したキダチアロエエキスの製品分析によれば,
図4に示す様に,製品の規格成分表示に必要なアロエニ
ンを所定量含み,他にアロインも含有し,ぬるぬるした
特性を有する多糖体としての糖質を含有し,繊維及び脂
質成分等,粒子状固形物は全て排除され,分離濾過作用
が有効に働いている事が分かる。
て,確保したキダチアロエエキスの製品分析によれば,
図4に示す様に,製品の規格成分表示に必要なアロエニ
ンを所定量含み,他にアロインも含有し,ぬるぬるした
特性を有する多糖体としての糖質を含有し,繊維及び脂
質成分等,粒子状固形物は全て排除され,分離濾過作用
が有効に働いている事が分かる。
【0019】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,確保したアロエエキスは,胃腸病に内服し,緩下剤
として,便秘,痔疾,貧血症に用いることができ,且つ
外傷や火傷等に外用する殺菌作用をも有する。
て,確保したアロエエキスは,胃腸病に内服し,緩下剤
として,便秘,痔疾,貧血症に用いることができ,且つ
外傷や火傷等に外用する殺菌作用をも有する。
【0020】
【実施例】この発明の実施例を示す図面において,図1
はアロエエキスの製造方法を示す工程図,図2はアロエ
エキスの製造方法の,(A)は破砕工程に用いるハンマ
ー回転型破砕装置の中央断面原理図,(B)は搾取工程
に用いるスクリュー回転型押圧装置の中央断面原理図,
そして図3はアロエエキスの製造方法の,(A)は分離
工程に用いる分離板回転型遠心分離装置の中央断面原理
図,(B)は空気遮断高温加圧殺菌工程に用いるプレー
ト式加圧殺菌装置の中央断面原理図である。なお,図4
はこの発明のアロエエキスの製造方法により製造した,
生のキダチアロエの葉の部位によるアロエエキスの分析
結果である。
はアロエエキスの製造方法を示す工程図,図2はアロエ
エキスの製造方法の,(A)は破砕工程に用いるハンマ
ー回転型破砕装置の中央断面原理図,(B)は搾取工程
に用いるスクリュー回転型押圧装置の中央断面原理図,
そして図3はアロエエキスの製造方法の,(A)は分離
工程に用いる分離板回転型遠心分離装置の中央断面原理
図,(B)は空気遮断高温加圧殺菌工程に用いるプレー
ト式加圧殺菌装置の中央断面原理図である。なお,図4
はこの発明のアロエエキスの製造方法により製造した,
生のキダチアロエの葉の部位によるアロエエキスの分析
結果である。
【0021】この発明の実施例を図面を参照して以下説
明すると,図1に示すように,アロエエキスの製造方法
における工程においては,アロエ生葉原材料として,ユ
リ科アロエ属のキダチアロエの葉の部位を用い,洗浄工
程(P1)において,該部位を浸漬洗浄槽で水洗いの一
次洗浄を行い,次にシャワー水噴射等で二次洗浄して,
扇風機等を用い室温空気流で表面の水滴が除去するまで
乾燥する。
明すると,図1に示すように,アロエエキスの製造方法
における工程においては,アロエ生葉原材料として,ユ
リ科アロエ属のキダチアロエの葉の部位を用い,洗浄工
程(P1)において,該部位を浸漬洗浄槽で水洗いの一
次洗浄を行い,次にシャワー水噴射等で二次洗浄して,
扇風機等を用い室温空気流で表面の水滴が除去するまで
乾燥する。
【0022】上記,洗浄乾燥した葉の部位を破砕工程
(P2)にベルトコンペア等で自動搬送し,ハンマー回
転型破砕装置(2)等で数mm以下に破砕する。
(P2)にベルトコンペア等で自動搬送し,ハンマー回
転型破砕装置(2)等で数mm以下に破砕する。
【0023】上記,ハンマークラッシャーとも呼ぶハン
マー回転型破砕装置(2)は,図2(A)に示す様に,
容器(2f)内の回転軸(2e)に軸着した複数のハン
マー(2a)の回転衝撃により,投入口(2c)から投
入した葉の部位を破砕し,破砕した該部位はメッシュ寸
法:5mm の荒目メッシュ(2b)で濾過し,該荒目メッ
シュを透過した該部位を排出口(2d)から取り出す。
該ハンマー回転型破砕装置のハンマーは3翼型で,翼寸
法は回転半径:67cm, 幅:55cm を用い,回転速度は1500
RPM であった。
マー回転型破砕装置(2)は,図2(A)に示す様に,
容器(2f)内の回転軸(2e)に軸着した複数のハン
マー(2a)の回転衝撃により,投入口(2c)から投
入した葉の部位を破砕し,破砕した該部位はメッシュ寸
法:5mm の荒目メッシュ(2b)で濾過し,該荒目メッ
シュを透過した該部位を排出口(2d)から取り出す。
該ハンマー回転型破砕装置のハンマーは3翼型で,翼寸
法は回転半径:67cm, 幅:55cm を用い,回転速度は1500
RPM であった。
【0024】上記,荒目メッシュを透過した葉の部位を
搾取工程(P3)に搬送し,スクリュー回転型押圧装置
(3)等で,メッシュを透過した葉の該部位を押圧し,
細目メッシュ(mm程度)で濾過し,透過するアロエ液
汁を確保し,この工程段階終了時で,初期の該部位重量
の85-90%の搾取アロエ液汁を得る。
搾取工程(P3)に搬送し,スクリュー回転型押圧装置
(3)等で,メッシュを透過した葉の該部位を押圧し,
細目メッシュ(mm程度)で濾過し,透過するアロエ液
汁を確保し,この工程段階終了時で,初期の該部位重量
の85-90%の搾取アロエ液汁を得る。
【0025】上記,スクリュー回転型押圧装置(3)
は,図2(B)に示す様に,円筒型容器(3f)内に,
円筒形状の細目メッシュ(mm程度)(3b)を設け,
内部に回転軸(3e)と連結する螺旋形状のスクリュー
(3a)を装備し,該スクリューの螺旋ピッチは投入口
(3c)からの荒目メッシュを透過した葉の部位が進行
する方向に次第に狭くなり,該部位に該スクリューの回
転力で加圧する作用を持ち,該部位を搾取し,該細目メ
ッシュを透過し,排出口(3d)から搾取アロエ液汁を
確保する。該スクリュー回転型押圧装置のスクリューの
回転半径は35cm,スクリュー長:75cm を用い,搾取能力
は2000kg/hであった。
は,図2(B)に示す様に,円筒型容器(3f)内に,
円筒形状の細目メッシュ(mm程度)(3b)を設け,
内部に回転軸(3e)と連結する螺旋形状のスクリュー
(3a)を装備し,該スクリューの螺旋ピッチは投入口
(3c)からの荒目メッシュを透過した葉の部位が進行
する方向に次第に狭くなり,該部位に該スクリューの回
転力で加圧する作用を持ち,該部位を搾取し,該細目メ
ッシュを透過し,排出口(3d)から搾取アロエ液汁を
確保する。該スクリュー回転型押圧装置のスクリューの
回転半径は35cm,スクリュー長:75cm を用い,搾取能力
は2000kg/hであった。
【0026】上記,搾取アロエ液汁は分離工程(P4)
に配管を通じて液送し,分離板回転型遠心分離装置
(4)等の遠心分離器により,含有する微粒子形状の固
形残存物(4b)を分離・除去する。
に配管を通じて液送し,分離板回転型遠心分離装置
(4)等の遠心分離器により,含有する微粒子形状の固
形残存物(4b)を分離・除去する。
【0027】上記,分離板回転型遠心分離装置(4)
は,図3(A)に示す様に,容器(4f)内に回転軸
(4e)と連動する,ディスクとも呼ぶ多数の回転分離
板(4a)を装備し,投入口(4c)から投入した搾取
アロエ液汁は,微粒子形状の固形残存物(4b)を遠心
力で該容器側壁に押しつけ残存させ,排出口(4d)よ
り遠心分離したアロエ液汁を確保する。該分離板回転型
遠心分離装置は,遠心力:1500G,最大通水量:1000L/h,
そして回転数:7000RPMを用い, 最小分離可能粒子径は0.
5 μm であった。得られた遠心分離したアロエ液汁の収
量は, 初期投入アロエ生葉原材料重量の75─80% であっ
た。
は,図3(A)に示す様に,容器(4f)内に回転軸
(4e)と連動する,ディスクとも呼ぶ多数の回転分離
板(4a)を装備し,投入口(4c)から投入した搾取
アロエ液汁は,微粒子形状の固形残存物(4b)を遠心
力で該容器側壁に押しつけ残存させ,排出口(4d)よ
り遠心分離したアロエ液汁を確保する。該分離板回転型
遠心分離装置は,遠心力:1500G,最大通水量:1000L/h,
そして回転数:7000RPMを用い, 最小分離可能粒子径は0.
5 μm であった。得られた遠心分離したアロエ液汁の収
量は, 初期投入アロエ生葉原材料重量の75─80% であっ
た。
【0028】上記,遠心分離したアロエ液汁は空気遮断
高温加圧殺菌工程(P5)にポンプで加圧して液送し,
プレート式加圧殺菌装置(5)等を用いて,液送配管途
中の水路壁自体を高温に維持し,空気との接触を遮断し
て,2分間,100 ℃で殺菌する。
高温加圧殺菌工程(P5)にポンプで加圧して液送し,
プレート式加圧殺菌装置(5)等を用いて,液送配管途
中の水路壁自体を高温に維持し,空気との接触を遮断し
て,2分間,100 ℃で殺菌する。
【0029】上記,プレート式加圧殺菌装置(5)は,
図3(B)に示す様に,多数の金属製プレート(5a)
で隔離した間隔を,交互に注入水路(5b)と熱水路
(5c)に振り分け,空気との接触を遮断した両水路を
設け,該注入水路側に3気圧で加圧したアロエ液汁を連
通し,一方,該熱水路側に熱水を流入し,該熱水温度を
調節して,該隔壁プレートを100 ℃以下の所定の高温に
維持する事が出来る。
図3(B)に示す様に,多数の金属製プレート(5a)
で隔離した間隔を,交互に注入水路(5b)と熱水路
(5c)に振り分け,空気との接触を遮断した両水路を
設け,該注入水路側に3気圧で加圧したアロエ液汁を連
通し,一方,該熱水路側に熱水を流入し,該熱水温度を
調節して,該隔壁プレートを100 ℃以下の所定の高温に
維持する事が出来る。
【0030】上記,殺菌したアロエ液汁は加圧濾過工程
(P6)へポンプで加圧して,配管を通じて液送し,数
μm のフィルターを有する加圧濾過装置(6)等により
濾過する。
(P6)へポンプで加圧して,配管を通じて液送し,数
μm のフィルターを有する加圧濾過装置(6)等により
濾過する。
【0031】上記,加圧濾過装置(6)は3μm の紙製
フィルターを複数枚有し,該フィルターを3気圧で加圧
した殺菌済のアロエ液汁を透過させ,微細な残存固形物
を除去する。
フィルターを複数枚有し,該フィルターを3気圧で加圧
した殺菌済のアロエ液汁を透過させ,微細な残存固形物
を除去する。
【0032】上記,濾過したアロエ液汁は最終工程の充
填工程(P7)に配管を通じて加圧して液送し,瓶等の
容器に充填装置(7)を用いて充填し製品となる。
填工程(P7)に配管を通じて加圧して液送し,瓶等の
容器に充填装置(7)を用いて充填し製品となる。
【0033】前記,荒目メッシュを透過した生のアロエ
の葉の部位を搾取工程(P3)に搬送後,透過したアロ
エ液汁を確保し,受液容器に貯蔵・検査し,空気遮断高
温加圧殺菌工程(P5)に加圧して液送し,プレート式
加圧殺菌装置(5)等を用いて,空気との接触を遮断し
て,数分間,80℃で殺菌し,室温に冷却した後, 分離工
程(P4)に配管を通じて液送し,分離板回転型遠心分
離装置(4)等の遠心分離器により,含有する微粒子形
状の固形残存物(4b)を分離する事も出来る。
の葉の部位を搾取工程(P3)に搬送後,透過したアロ
エ液汁を確保し,受液容器に貯蔵・検査し,空気遮断高
温加圧殺菌工程(P5)に加圧して液送し,プレート式
加圧殺菌装置(5)等を用いて,空気との接触を遮断し
て,数分間,80℃で殺菌し,室温に冷却した後, 分離工
程(P4)に配管を通じて液送し,分離板回転型遠心分
離装置(4)等の遠心分離器により,含有する微粒子形
状の固形残存物(4b)を分離する事も出来る。
【0034】前記,搾取アロエ液汁は分離工程(P4)
に配管を通じて液送し,分離板回転型遠心分離装置
(4)等の遠心分離器により,含有する微粒子形状の固
形残存物(4b)を分離・除去した後,調整容器に貯蔵
・検査し,濾過工程としての加圧濾過工程(P6)へポ
ンプで加圧して,配管を通じて液送し,数μm のフィル
ターを有する加圧濾過装置(6)等により濾過し,調整
容器に貯蔵検査し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)
にポンプで加圧して液送し,プレート式加圧殺菌装置
(5)等を用いて,空気との接触を遮断して,2分間,
100 ℃で殺菌する事も出来る。
に配管を通じて液送し,分離板回転型遠心分離装置
(4)等の遠心分離器により,含有する微粒子形状の固
形残存物(4b)を分離・除去した後,調整容器に貯蔵
・検査し,濾過工程としての加圧濾過工程(P6)へポ
ンプで加圧して,配管を通じて液送し,数μm のフィル
ターを有する加圧濾過装置(6)等により濾過し,調整
容器に貯蔵検査し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)
にポンプで加圧して液送し,プレート式加圧殺菌装置
(5)等を用いて,空気との接触を遮断して,2分間,
100 ℃で殺菌する事も出来る。
【0035】前記,アロエエキスの製造方法を示す工程
を用いて確保した,生のキダチアロエの葉の部位による
アロエエキスの分析結果を,図4に分析方法と共に示
す。なお,この分析は,日本食品分析センター(財団法
人)に委託して確保した。
を用いて確保した,生のキダチアロエの葉の部位による
アロエエキスの分析結果を,図4に分析方法と共に示
す。なお,この分析は,日本食品分析センター(財団法
人)に委託して確保した。
【0036】
【発明の効果】本発明は,以上説明した様な形態で実施
され,以下に記載される様な効果を有する。
され,以下に記載される様な効果を有する。
【0037】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)が,空気との接
触を遮断した密閉系の水路を用い,100 ℃以下の所定の
高温に維持し,アロエ液汁を殺菌するので,該アロエ液
汁の酸化・変質を防止し,且つアロエ液汁の有効成分の
欠落を防止する効果を有する。
て,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)が,空気との接
触を遮断した密閉系の水路を用い,100 ℃以下の所定の
高温に維持し,アロエ液汁を殺菌するので,該アロエ液
汁の酸化・変質を防止し,且つアロエ液汁の有効成分の
欠落を防止する効果を有する。
【0038】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,全工程を通じて,水を始めとする添加物が全くな
く,且つ殺菌工程においても,100 ℃以下の所定の高温
において空気との接触を全く遮断しているので,前記,
日本健康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”44,
キダチアロエ加工食品基準”による,アロエエキスに明
らかに該当する効果を有する。
て,全工程を通じて,水を始めとする添加物が全くな
く,且つ殺菌工程においても,100 ℃以下の所定の高温
において空気との接触を全く遮断しているので,前記,
日本健康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”44,
キダチアロエ加工食品基準”による,アロエエキスに明
らかに該当する効果を有する。
【0039】本発明のアロエエキスの製造方法におい
て,分離工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,数気圧
に加圧した液送配管を用い,空気との接触を遮断して行
い,全工程を通じて,多量の生のアロエの葉の部位を自
動一貫製造でき,収量率は75% 重量以上を確保できるの
で,製造コスト削減のみならず,製品の品質を安定させ
る効果を有し,製品の規格成分表示に必要なアロエニン
表示濃度を一定に維持できる効果を有する。
て,分離工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,数気圧
に加圧した液送配管を用い,空気との接触を遮断して行
い,全工程を通じて,多量の生のアロエの葉の部位を自
動一貫製造でき,収量率は75% 重量以上を確保できるの
で,製造コスト削減のみならず,製品の品質を安定させ
る効果を有し,製品の規格成分表示に必要なアロエニン
表示濃度を一定に維持できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例における,アロエエキスの製
造方法を示す,工程図。
造方法を示す,工程図。
【図2】この発明の実施例における,アロエエキスの製
造方法の,(A)は破砕工程に用いるハンマー回転型破
砕装置の中央断面原理図,(B)は搾取工程に用いるス
クリュー回転型押圧装置の中央断面原理図。
造方法の,(A)は破砕工程に用いるハンマー回転型破
砕装置の中央断面原理図,(B)は搾取工程に用いるス
クリュー回転型押圧装置の中央断面原理図。
【図3】この発明の実施例における,アロエエキスの製
造方法の,(A)は分離工程に用いる分離板回転型遠心
分離装置の中央断面原理図,(B)は空気遮断高温加圧
殺菌工程に用いるプレート式加圧殺菌装置の中央断面原
理図。
造方法の,(A)は分離工程に用いる分離板回転型遠心
分離装置の中央断面原理図,(B)は空気遮断高温加圧
殺菌工程に用いるプレート式加圧殺菌装置の中央断面原
理図。
【図4】この発明の実施例を示す,アロエエキスの製造
方法により製造した,生のキダチアロエの葉の部位によ
るアロエエキスの分析結果。
方法により製造した,生のキダチアロエの葉の部位によ
るアロエエキスの分析結果。
【符号の説明】 2 ハンマー回転型破砕装置 2a ハンマー 2b 荒目メッシュ 2c 投入口 2d 排出口 2e 回転軸 2f 容器 3 スクリュー回転型押圧装置 3a スクリュー 3b 細目メッシュ 3c 投入口 3d 排出口 3e 回転軸 3f 容器 4 分離板回転型遠心分離器 4a 回転分離板 4b 固形残存物 4c 投入口 4d 排出口 4e 回転軸 4f 容器 5 プレート式加圧殺菌装置 5a プレート 5b 注入液路 5c 熱水路 6 加圧濾過装置 7 充填装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月7日(2000.6.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 アロエ液汁の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,生のアロエの葉の
部位を原材料とし,搾汁・殺菌・濾過した液汁を100
%含有し,健康飲料等として用いる,アロエ液汁の製造
方法に関する。
部位を原材料とし,搾汁・殺菌・濾過した液汁を100
%含有し,健康飲料等として用いる,アロエ液汁の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術のアロエ液汁の製造方法は,例
えば,特公平4─5426記載のアロエジュース飲料の
製造方法があり,アロエの葉肉を洗浄・破砕し,遠心分
離し,粘液を得,該粘液を銅鍋の加熱容器に収容し10
0℃で約10分間加熱し,加熱時の沸騰に伴い発生する
浮遊物の除去及び加熱した粘液中に残留する不純物を濾
過し,アロエジュース飲料を確保していた。
えば,特公平4─5426記載のアロエジュース飲料の
製造方法があり,アロエの葉肉を洗浄・破砕し,遠心分
離し,粘液を得,該粘液を銅鍋の加熱容器に収容し10
0℃で約10分間加熱し,加熱時の沸騰に伴い発生する
浮遊物の除去及び加熱した粘液中に残留する不純物を濾
過し,アロエジュース飲料を確保していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の上記におい
ては,アロエの葉肉を洗浄・破砕し,遠心分離し,粘液
を得,該粘液を銅鍋の加熱容器に収容し100℃で約1
0分間加熱・蒸し煮し,加熱時の沸騰に伴い発生する浮
遊物の除去をしており,空気中で該粘液を加熱している
ので,該沸騰高温粘液が空気と接触し,含有成分が酸化
・変質する恐れがあり,また蒸気放出に伴い,有効成分
が蒸発欠落する問題点を有していた。
ては,アロエの葉肉を洗浄・破砕し,遠心分離し,粘液
を得,該粘液を銅鍋の加熱容器に収容し100℃で約1
0分間加熱・蒸し煮し,加熱時の沸騰に伴い発生する浮
遊物の除去をしており,空気中で該粘液を加熱している
ので,該沸騰高温粘液が空気と接触し,含有成分が酸化
・変質する恐れがあり,また蒸気放出に伴い,有効成分
が蒸発欠落する問題点を有していた。
【0004】従来技術の前記においては,工程におい
て,大気中での加熱・蒸し煮及び人為的な浮遊物の除去
作業を行うので,有効成分の酸化・変質・蒸発欠落によ
り,日本健康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”4
4,キダチアロエ加工食品基準”(平成9年,3月25
日告示)による,”液汁”とはアロエを搾汁濾過したも
の,”アロエエキス”とは液汁を95─100%含有す
る規定に従う基準が遵守できない問題点を有していた。
て,大気中での加熱・蒸し煮及び人為的な浮遊物の除去
作業を行うので,有効成分の酸化・変質・蒸発欠落によ
り,日本健康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”4
4,キダチアロエ加工食品基準”(平成9年,3月25
日告示)による,”液汁”とはアロエを搾汁濾過したも
の,”アロエエキス”とは液汁を95─100%含有す
る規定に従う基準が遵守できない問題点を有していた。
【0005】従来技術の前記においては,工程におい
て,大気中での加熱・蒸し煮及び人為的な浮遊物の除去
作業を行うので,有効成分の酸化・変質・蒸発欠落によ
り,上記”44,キダチアロエ加工食品基準”による,
製品の規格成分表示に必要なアロエニンの表示濃度を一
定に維持できない問題点を有していた。
て,大気中での加熱・蒸し煮及び人為的な浮遊物の除去
作業を行うので,有効成分の酸化・変質・蒸発欠落によ
り,上記”44,キダチアロエ加工食品基準”による,
製品の規格成分表示に必要なアロエニンの表示濃度を一
定に維持できない問題点を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために,本発明のアロエ液汁の製造方法においては,全
工程を通じて,100℃の高温状態環境下においては,
空気との接触を遮断する工程を採用し,該高温状態環境
は空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)のみとし,該殺菌
工程においては,アロエ液汁は数気圧で加圧して液送
し,プレート式加圧殺菌装置等を用いて,液送配管途中
の水路壁自体を高温に維持し,空気との接触を遮断し
て,数分間,100 ℃以下の所定の液温で殺菌し,殺菌し
たアロエ液汁を確保する事を特徴とする。
ために,本発明のアロエ液汁の製造方法においては,全
工程を通じて,100℃の高温状態環境下においては,
空気との接触を遮断する工程を採用し,該高温状態環境
は空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)のみとし,該殺菌
工程においては,アロエ液汁は数気圧で加圧して液送
し,プレート式加圧殺菌装置等を用いて,液送配管途中
の水路壁自体を高温に維持し,空気との接触を遮断し
て,数分間,100 ℃以下の所定の液温で殺菌し,殺菌し
たアロエ液汁を確保する事を特徴とする。
【0007】本発明のアロエ液汁の製造方法において
は,分離工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,数気圧
に加圧した液送配管を用い,空気との接触を遮断して行
い,全工程を通じて,多量の生のアロエの葉の部位を自
動一貫製造できる工程を採用する。
は,分離工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,数気圧
に加圧した液送配管を用い,空気との接触を遮断して行
い,全工程を通じて,多量の生のアロエの葉の部位を自
動一貫製造できる工程を採用する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のアロエ液汁の製造方法
は,生のアロエの葉の部位を,洗浄工程(P1)におい
て,浸漬洗浄槽で水洗いの一次洗浄を行い,次にシャワ
ー水噴射等で二次洗浄して,扇風機等を用い室温空気流
で乾燥してから破砕工程(P2)へと搬送し,該工程に
おいてハンマー回転型破砕装置等で数mm以下に破砕
し,次にメッシュ径数mmの荒目メッシュのフィルター
によりそれを通過する部分を選別し, 該部分を搾取工程
(P3)へと搬送し,該工程において, スクリュー回転
型押圧装置等で,メッシュ径mm程度の細目メッシュの
フィルター上に載せ, 押圧してアロエ液汁を分別し,得
られたアロエ液汁を分離工程(P4)へと液送し,該工
程において, 分離板回転型遠心分離装置等の遠心分離機
により,含有されている微粒子形状の固形物を分離・除
去し,得られたアロエ液汁は空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)へと液送し,該工程において, 途中の壁が高温
に維持されている液送管内で, 数気圧に加圧して該アロ
エ液汁を液送し,100 ℃以下の所定の液温で数分間, 空
気から遮断した状態で殺菌し,殺菌されたアロエ液汁
は, 液送管を通じて加圧濾過工程(P6)へと加圧して
液送し,該工程において, 加圧され液送されてきた該ア
ロエ液汁を数μm のフィルターに通して濾過し, 該フィ
ルターを通過したアロエ液汁を充填工程(P7)に液送
し,瓶等の容器に充填装置を用いて充填し,容器入りア
ロエ液汁の製品とする事を特徴とする。
は,生のアロエの葉の部位を,洗浄工程(P1)におい
て,浸漬洗浄槽で水洗いの一次洗浄を行い,次にシャワ
ー水噴射等で二次洗浄して,扇風機等を用い室温空気流
で乾燥してから破砕工程(P2)へと搬送し,該工程に
おいてハンマー回転型破砕装置等で数mm以下に破砕
し,次にメッシュ径数mmの荒目メッシュのフィルター
によりそれを通過する部分を選別し, 該部分を搾取工程
(P3)へと搬送し,該工程において, スクリュー回転
型押圧装置等で,メッシュ径mm程度の細目メッシュの
フィルター上に載せ, 押圧してアロエ液汁を分別し,得
られたアロエ液汁を分離工程(P4)へと液送し,該工
程において, 分離板回転型遠心分離装置等の遠心分離機
により,含有されている微粒子形状の固形物を分離・除
去し,得られたアロエ液汁は空気遮断高温加圧殺菌工程
(P5)へと液送し,該工程において, 途中の壁が高温
に維持されている液送管内で, 数気圧に加圧して該アロ
エ液汁を液送し,100 ℃以下の所定の液温で数分間, 空
気から遮断した状態で殺菌し,殺菌されたアロエ液汁
は, 液送管を通じて加圧濾過工程(P6)へと加圧して
液送し,該工程において, 加圧され液送されてきた該ア
ロエ液汁を数μm のフィルターに通して濾過し, 該フィ
ルターを通過したアロエ液汁を充填工程(P7)に液送
し,瓶等の容器に充填装置を用いて充填し,容器入りア
ロエ液汁の製品とする事を特徴とする。
【0009】本発明のアロエ液汁の製造方法において,
荒目メッシュのフィルターを通過した,生のアロエの葉
の部位を搾取工程(P3)に搬送後,通過したアロエ液
汁を確保し,受液容器に貯蔵検査し,空気遮断高温加圧
殺菌工程(P5)に加圧して液送し,プレート式加圧殺
菌装置等を用いて,空気との接触を遮断して,数分間,
100 ℃以下の所定の液温で一次殺菌し,室温に冷却した
後, 分離工程(P4)に配管を通じて液送し,分離板回
転型遠心分離装置等の遠心分離機により,含有する微粒
子形状の固形物を分離・除去する事も出来る。
荒目メッシュのフィルターを通過した,生のアロエの葉
の部位を搾取工程(P3)に搬送後,通過したアロエ液
汁を確保し,受液容器に貯蔵検査し,空気遮断高温加圧
殺菌工程(P5)に加圧して液送し,プレート式加圧殺
菌装置等を用いて,空気との接触を遮断して,数分間,
100 ℃以下の所定の液温で一次殺菌し,室温に冷却した
後, 分離工程(P4)に配管を通じて液送し,分離板回
転型遠心分離装置等の遠心分離機により,含有する微粒
子形状の固形物を分離・除去する事も出来る。
【0010】本発明のアロエ液汁の製造方法において,
分別したアロエ液汁を分離工程(P4)に液送し,分離
板回転型遠心分離装置等の遠心分離機により,含有する
微粒子形状の固形物を分離・除去した後,調整容器に貯
蔵・検査し,加圧濾過工程(P6)へ加圧配管を通じて
加圧して液送し,数μm のフィルターを有する加圧濾過
装置等により濾過し,調整容器に貯蔵・検査し,空気遮
断高温加圧殺菌工程(P5)に加圧して液送し,プレー
ト式加圧殺菌装置等を用いて,空気との接触を遮断し
て,数分間,100 ℃以下の所定の液温で二次殺菌する事
も出来る。
分別したアロエ液汁を分離工程(P4)に液送し,分離
板回転型遠心分離装置等の遠心分離機により,含有する
微粒子形状の固形物を分離・除去した後,調整容器に貯
蔵・検査し,加圧濾過工程(P6)へ加圧配管を通じて
加圧して液送し,数μm のフィルターを有する加圧濾過
装置等により濾過し,調整容器に貯蔵・検査し,空気遮
断高温加圧殺菌工程(P5)に加圧して液送し,プレー
ト式加圧殺菌装置等を用いて,空気との接触を遮断し
て,数分間,100 ℃以下の所定の液温で二次殺菌する事
も出来る。
【0011】本発明のアロエ液汁の製造方法において,
破砕工程(P2)に用いる,ハンマークラッシャーとも
呼ぶハンマー回転型破砕装置として,容器内の回転軸に
軸着した複数のハンマーの回転衝撃により,投入口から
投入した生のアロエの葉の部位を破砕し,メッシュ寸
法:数mmの荒目メッシュのフィルターにより,それを
通過する部分を選別し,排出口から取り出す事も出来
る。
破砕工程(P2)に用いる,ハンマークラッシャーとも
呼ぶハンマー回転型破砕装置として,容器内の回転軸に
軸着した複数のハンマーの回転衝撃により,投入口から
投入した生のアロエの葉の部位を破砕し,メッシュ寸
法:数mmの荒目メッシュのフィルターにより,それを
通過する部分を選別し,排出口から取り出す事も出来
る。
【0012】本発明のアロエ液汁の製造方法において,
搾取工程(P3)に用いる,スクリュー回転型押圧装置
として,円筒型容器内に,円筒形状の細目メッシュ(m
m程度)のフィルターを設け,内部に回転軸と連結する
螺旋形状のスクリューを装備し,該スクリューの螺旋ピ
ッチは投入口からの荒目メッシュのフィルターで通過し
た生のアロエの葉の部位が進行する方向に次第に狭くな
り,該部位に加圧する作用を持ち,該部位を搾取し,該
細目メッシュのフィルターを通過し,排出口から分別し
たアロエ液汁を確保する事も出来る。
搾取工程(P3)に用いる,スクリュー回転型押圧装置
として,円筒型容器内に,円筒形状の細目メッシュ(m
m程度)のフィルターを設け,内部に回転軸と連結する
螺旋形状のスクリューを装備し,該スクリューの螺旋ピ
ッチは投入口からの荒目メッシュのフィルターで通過し
た生のアロエの葉の部位が進行する方向に次第に狭くな
り,該部位に加圧する作用を持ち,該部位を搾取し,該
細目メッシュのフィルターを通過し,排出口から分別し
たアロエ液汁を確保する事も出来る。
【0013】本発明のアロエ液汁の製造方法において,
分離工程(P4)に用いる,遠心分離機として,容器内
に回転軸と連動する,ディスクとも呼ぶ多数の回転分離
板を装備し,投入口から投入した分別したアロエ液汁
は,微粒子状の固形物を遠心力で該容器側壁に押しつけ
残存させ,排出口より遠心分離したアロエ液汁を確保で
きる,分離板回転型遠心分離装置を用いる事も出来る。
分離工程(P4)に用いる,遠心分離機として,容器内
に回転軸と連動する,ディスクとも呼ぶ多数の回転分離
板を装備し,投入口から投入した分別したアロエ液汁
は,微粒子状の固形物を遠心力で該容器側壁に押しつけ
残存させ,排出口より遠心分離したアロエ液汁を確保で
きる,分離板回転型遠心分離装置を用いる事も出来る。
【0014】本発明のアロエ液汁の製造方法において,
空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に用いる,プレート
式加圧殺菌装置として,多数の金属製プレートで隔離し
た間隔を,交互に注入水路と熱水路に振り分け,空気と
の接触を遮断した密閉系の両水路を設け,該注入水路側
に数気圧で加圧したアロエ液汁を連通し,一方,該熱水
路側に熱水を流入し,該熱水温度を調節して,該隔壁プ
レートを100 ℃以下の所定の高温に維持し,該アロエ液
汁を殺菌する事も出来る。
空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に用いる,プレート
式加圧殺菌装置として,多数の金属製プレートで隔離し
た間隔を,交互に注入水路と熱水路に振り分け,空気と
の接触を遮断した密閉系の両水路を設け,該注入水路側
に数気圧で加圧したアロエ液汁を連通し,一方,該熱水
路側に熱水を流入し,該熱水温度を調節して,該隔壁プ
レートを100 ℃以下の所定の高温に維持し,該アロエ液
汁を殺菌する事も出来る。
【0015】本発明のアロエ液汁の製造方法において,
空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)が,空気との接触を
遮断した密閉系の水路を用い,100 ℃以下の所定の高温
に維持し,アロエ液汁を殺菌するので,該アロエ液汁の
酸化・変質を防止し,且つアロエ液汁の有効成分の欠落
を防止する作用を有する。
空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)が,空気との接触を
遮断した密閉系の水路を用い,100 ℃以下の所定の高温
に維持し,アロエ液汁を殺菌するので,該アロエ液汁の
酸化・変質を防止し,且つアロエ液汁の有効成分の欠落
を防止する作用を有する。
【0016】本発明のアロエ液汁の製造方法において,
全工程を通じて,水を始めとする添加物が全くなく,且
つ殺菌工程においても,100 ℃以下の所定の高温におい
て空気との接触を全く遮断しているので,日本健康・栄
養食品協会(財団法人)が定めた”44,キダチアロエ
加工食品基準”(平成9年,3月25日告示)によ
る,”液汁”とはアロエを搾汁濾過したもの,”アロエ
エキス”とは液汁を95─100%含有するものとの規
定に則り,本発明のアロエ液汁の製造方法で確保した,
製品としてのアロエ液汁は,液汁を100%含有するア
ロエエキスに該当する。
全工程を通じて,水を始めとする添加物が全くなく,且
つ殺菌工程においても,100 ℃以下の所定の高温におい
て空気との接触を全く遮断しているので,日本健康・栄
養食品協会(財団法人)が定めた”44,キダチアロエ
加工食品基準”(平成9年,3月25日告示)によ
る,”液汁”とはアロエを搾汁濾過したもの,”アロエ
エキス”とは液汁を95─100%含有するものとの規
定に則り,本発明のアロエ液汁の製造方法で確保した,
製品としてのアロエ液汁は,液汁を100%含有するア
ロエエキスに該当する。
【0017】本発明のアロエ液汁の製造方法において,
分離工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程(P
5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,数気圧に加
圧した液送配管を用い,空気との接触を遮断して行い,
全工程を通じて,数トン程度の生のアロエの葉の部位を
自動一貫製造でき,最終製品の収量率は投入アロエ生葉
原材料重量の75─80% を確保できるので,製品の品質を
安定させる作用を有し,製品の規格成分表示に必要なア
ロエニン表示濃度を一定に維持できる。
分離工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程(P
5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,数気圧に加
圧した液送配管を用い,空気との接触を遮断して行い,
全工程を通じて,数トン程度の生のアロエの葉の部位を
自動一貫製造でき,最終製品の収量率は投入アロエ生葉
原材料重量の75─80% を確保できるので,製品の品質を
安定させる作用を有し,製品の規格成分表示に必要なア
ロエニン表示濃度を一定に維持できる。
【0018】本発明のアロエ液汁の製造方法において,
確保したキダチアロエ液汁の製品分析によれば,図4に
示す様に,製品の規格成分表示に必要なアロエニンを所
定量含み,他にアロインも含有し,ぬるぬるした特性を
有する多糖体としての糖質を含有し,繊維及び脂質成分
等,粒子状固形物は全て排除され,分離濾過作用が有効
に働いている事が分かる。
確保したキダチアロエ液汁の製品分析によれば,図4に
示す様に,製品の規格成分表示に必要なアロエニンを所
定量含み,他にアロインも含有し,ぬるぬるした特性を
有する多糖体としての糖質を含有し,繊維及び脂質成分
等,粒子状固形物は全て排除され,分離濾過作用が有効
に働いている事が分かる。
【0019】本発明のアロエ液汁の製造方法において,
確保したアロエ液汁は,胃腸病に内服し,緩下剤とし
て,便秘,痔疾,貧血症に用いることができ,且つ外傷
や火傷等に外用する殺菌作用をも有する。
確保したアロエ液汁は,胃腸病に内服し,緩下剤とし
て,便秘,痔疾,貧血症に用いることができ,且つ外傷
や火傷等に外用する殺菌作用をも有する。
【0020】
【実施例】この発明の実施例を示す図面において,図1
はアロエ液汁の製造方法を示す工程図,図2はアロエ液
汁の製造方法の,(A)は破砕工程に用いるハンマー回
転型破砕装置の中央断面原理図,(B)は搾取工程に用
いるスクリュー回転型押圧装置の中央断面原理図,そし
て図3はアロエ液汁の製造方法の,(A)は分離工程に
用いる分離板回転型遠心分離装置の中央断面原理図,
(B)は空気遮断高温加圧殺菌工程に用いるプレート式
加圧殺菌装置の中央断面原理図である。なお,図4はこ
の発明のアロエ液汁の製造方法により製造した,生のキ
ダチアロエの葉の部位によるアロエ液汁の分析結果であ
る。
はアロエ液汁の製造方法を示す工程図,図2はアロエ液
汁の製造方法の,(A)は破砕工程に用いるハンマー回
転型破砕装置の中央断面原理図,(B)は搾取工程に用
いるスクリュー回転型押圧装置の中央断面原理図,そし
て図3はアロエ液汁の製造方法の,(A)は分離工程に
用いる分離板回転型遠心分離装置の中央断面原理図,
(B)は空気遮断高温加圧殺菌工程に用いるプレート式
加圧殺菌装置の中央断面原理図である。なお,図4はこ
の発明のアロエ液汁の製造方法により製造した,生のキ
ダチアロエの葉の部位によるアロエ液汁の分析結果であ
る。
【0021】この発明の実施例を図面を参照して以下説
明すると,図1に示すように,アロエ液汁の製造方法に
おける工程においては,アロエ生葉原材料として,ユリ
科アロエ属のキダチアロエの葉の部位を用い,洗浄工程
(P1)において,該部位を浸漬洗浄槽で水洗いの一次
洗浄を行い,次にシャワー水噴射等で二次洗浄して,扇
風機等を用い室温空気流で乾燥する。
明すると,図1に示すように,アロエ液汁の製造方法に
おける工程においては,アロエ生葉原材料として,ユリ
科アロエ属のキダチアロエの葉の部位を用い,洗浄工程
(P1)において,該部位を浸漬洗浄槽で水洗いの一次
洗浄を行い,次にシャワー水噴射等で二次洗浄して,扇
風機等を用い室温空気流で乾燥する。
【0022】上記,洗浄乾燥した生の葉の部位を破砕工
程(P2)にベルトコンペア等で自動搬送し,ハンマー
回転型破砕装置(2)等で数mm以下に破砕する。
程(P2)にベルトコンペア等で自動搬送し,ハンマー
回転型破砕装置(2)等で数mm以下に破砕する。
【0023】上記,ハンマークラッシャーとも呼ぶハン
マー回転型破砕装置(2)は,図2(A)に示す様に,
容器(2f)内の回転軸(2e)に軸着した複数のハン
マー(2a)の回転衝撃により,投入口(2c)から投
入した葉の部位を破砕し,メッシュ寸法:5mm の荒目メ
ッシュ(2b)のフィルターにより,それを通過した部
分を選別し,排出口(2d)から取り出す。該ハンマー
回転型破砕装置のハンマーは3翼型で,翼寸法は回転半
径:67cm, 幅:55cm を用い,回転速度は1500RPM であっ
た。
マー回転型破砕装置(2)は,図2(A)に示す様に,
容器(2f)内の回転軸(2e)に軸着した複数のハン
マー(2a)の回転衝撃により,投入口(2c)から投
入した葉の部位を破砕し,メッシュ寸法:5mm の荒目メ
ッシュ(2b)のフィルターにより,それを通過した部
分を選別し,排出口(2d)から取り出す。該ハンマー
回転型破砕装置のハンマーは3翼型で,翼寸法は回転半
径:67cm, 幅:55cm を用い,回転速度は1500RPM であっ
た。
【0024】上記,荒目メッシュのフィルターを通過し
た生のアロエの葉の部分を搾取工程(P3)に搬送し,
スクリュー回転型押圧装置(3)等で,メッシュを通過
した葉の部分を押圧し,細目メッシュ(mm程度)のフ
ィルターを通過するアロエ液汁を確保し,この工程段階
終了時で,初期の部位重量の85-90%の該アロエ液汁を得
る。
た生のアロエの葉の部分を搾取工程(P3)に搬送し,
スクリュー回転型押圧装置(3)等で,メッシュを通過
した葉の部分を押圧し,細目メッシュ(mm程度)のフ
ィルターを通過するアロエ液汁を確保し,この工程段階
終了時で,初期の部位重量の85-90%の該アロエ液汁を得
る。
【0025】上記,スクリュー回転型押圧装置(3)
は,図2(B)に示す様に,円筒型容器(3f)内に,
円筒形状の細目メッシュ(mm程度)(3b)のフィル
ターを設け,内部に回転軸(3e)と連結する螺旋形状
のスクリュー(3a)を装備し,該スクリューの螺旋ピ
ッチは投入口(3c)からの荒目メッシュのフィルター
を通過した葉の部位が進行する方向に次第に狭くなり,
該部位に該スクリューの回転力で加圧する作用を持ち,
該部位を搾取し,該細目メッシュのフィルターを通過
し,排出口(3d)から搾取アロエ液汁を確保する。該
スクリュー回転型押圧装置のスクリューの回転半径は35
cm, スクリュー長:75cm を用い,搾取能力は2000kg/hで
あった。
は,図2(B)に示す様に,円筒型容器(3f)内に,
円筒形状の細目メッシュ(mm程度)(3b)のフィル
ターを設け,内部に回転軸(3e)と連結する螺旋形状
のスクリュー(3a)を装備し,該スクリューの螺旋ピ
ッチは投入口(3c)からの荒目メッシュのフィルター
を通過した葉の部位が進行する方向に次第に狭くなり,
該部位に該スクリューの回転力で加圧する作用を持ち,
該部位を搾取し,該細目メッシュのフィルターを通過
し,排出口(3d)から搾取アロエ液汁を確保する。該
スクリュー回転型押圧装置のスクリューの回転半径は35
cm, スクリュー長:75cm を用い,搾取能力は2000kg/hで
あった。
【0026】上記,搾取アロエ液汁は分離工程(P4)
に配管を通じて液送し,分離板回転型遠心分離装置
(4)等の遠心分離機により,含有する微粒子形状の固
形物(4b)を分離・除去する。
に配管を通じて液送し,分離板回転型遠心分離装置
(4)等の遠心分離機により,含有する微粒子形状の固
形物(4b)を分離・除去する。
【0027】上記,分離板回転型遠心分離装置(4)
は,図3(A)に示す様に,容器(4f)内に回転軸
(4e)と連動する,ディスクとも呼ぶ多数の回転分離
板(4a)を装備し,投入口(4c)から投入した分別
したアロエ液汁は,微粒子形状の固形物(4b)を遠心
力で該容器側壁に押しつけ残存させ,排出口(4d)よ
り遠心分離したアロエ液汁を確保する。該分離板回転型
遠心分離装置は,遠心力:1500G,最大通水量:1000L/h,
そして回転数:7000RPMを用い, 最小分離可能粒子径は0.
5 μm であった。得られた遠心分離したアロエ液汁の収
量は, 初期投入アロエ生葉原材料重量の75─80% であっ
た。
は,図3(A)に示す様に,容器(4f)内に回転軸
(4e)と連動する,ディスクとも呼ぶ多数の回転分離
板(4a)を装備し,投入口(4c)から投入した分別
したアロエ液汁は,微粒子形状の固形物(4b)を遠心
力で該容器側壁に押しつけ残存させ,排出口(4d)よ
り遠心分離したアロエ液汁を確保する。該分離板回転型
遠心分離装置は,遠心力:1500G,最大通水量:1000L/h,
そして回転数:7000RPMを用い, 最小分離可能粒子径は0.
5 μm であった。得られた遠心分離したアロエ液汁の収
量は, 初期投入アロエ生葉原材料重量の75─80% であっ
た。
【0028】上記,遠心分離したアロエ液汁は空気遮断
高温加圧殺菌工程(P5)に加圧して液送し,プレート
式加圧殺菌装置(5)等を用いて,液送配管途中の水路
壁自体を高温に維持し,空気との接触を遮断して,2分
間,100 ℃で殺菌する。
高温加圧殺菌工程(P5)に加圧して液送し,プレート
式加圧殺菌装置(5)等を用いて,液送配管途中の水路
壁自体を高温に維持し,空気との接触を遮断して,2分
間,100 ℃で殺菌する。
【0029】上記,プレート式加圧殺菌装置(5)は,
図3(B)に示す様に,多数の金属製プレート(5a)
で隔離した間隔を,交互に注入水路(5b)と熱水路
(5c)に振り分け,空気との接触を遮断した両水路を
設け,該注入水路側に3気圧で加圧したアロエ液汁を連
通し,一方,該熱水路側に熱水を流入し,該熱水温度を
調節して,該隔壁プレートを100 ℃以下の所定の高温に
維持する事が出来る。
図3(B)に示す様に,多数の金属製プレート(5a)
で隔離した間隔を,交互に注入水路(5b)と熱水路
(5c)に振り分け,空気との接触を遮断した両水路を
設け,該注入水路側に3気圧で加圧したアロエ液汁を連
通し,一方,該熱水路側に熱水を流入し,該熱水温度を
調節して,該隔壁プレートを100 ℃以下の所定の高温に
維持する事が出来る。
【0030】上記,殺菌したアロエ液汁は加圧濾過工程
(P6)へ加圧して,配管を通じて液送し,数μm のフ
ィルターを有する加圧濾過装置(6)等により濾過す
る。
(P6)へ加圧して,配管を通じて液送し,数μm のフ
ィルターを有する加圧濾過装置(6)等により濾過す
る。
【0031】上記,加圧濾過装置(6)は3μm の紙製
フィルターを複数枚有し,該フィルターにより,3気圧
で加圧した殺菌済のアロエ液汁を通過させ,微細な固形
物を除去する。
フィルターを複数枚有し,該フィルターにより,3気圧
で加圧した殺菌済のアロエ液汁を通過させ,微細な固形
物を除去する。
【0032】上記,濾過したアロエ液汁は最終工程の充
填工程(P7)に配管を通じて加圧して液送し,瓶等の
容器に充填装置(7)を用いて充填し製品となる。
填工程(P7)に配管を通じて加圧して液送し,瓶等の
容器に充填装置(7)を用いて充填し製品となる。
【0033】前記,荒目メッシュのフィルターを通過し
た生のアロエの葉の部分を搾取工程(P3)に搬送後,
通過したアロエ液汁を確保し,受液容器に貯蔵・検査
し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に加圧して液送
し,プレート式加圧殺菌装置(5)等を用いて,空気と
の接触を遮断して,数分間,80℃で殺菌し,室温に冷却
した後, 分離工程(P4)に配管を通じて液送し,分離
板回転型遠心分離装置(4)等の遠心分離機により,含
有する微粒子形状の固形物(4b)を分離する事も出来
る。
た生のアロエの葉の部分を搾取工程(P3)に搬送後,
通過したアロエ液汁を確保し,受液容器に貯蔵・検査
し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に加圧して液送
し,プレート式加圧殺菌装置(5)等を用いて,空気と
の接触を遮断して,数分間,80℃で殺菌し,室温に冷却
した後, 分離工程(P4)に配管を通じて液送し,分離
板回転型遠心分離装置(4)等の遠心分離機により,含
有する微粒子形状の固形物(4b)を分離する事も出来
る。
【0034】前記,搾取アロエ液汁は分離工程(P4)
に配管を通じて液送し,分離板回転型遠心分離装置
(4)等の遠心分離機により,含有する微粒子形状の固
形物(4b)を分離・除去した後,調整容器に貯蔵・検
査し,濾過工程としての加圧濾過工程(P6)へ加圧し
て,配管を通じて液送し,数μm のフィルターを有する
加圧濾過装置(6)等により濾過し,調整容器に貯蔵検
査し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)へと加圧して
液送し,プレート式加圧殺菌装置(5)等を用いて,空
気との接触を遮断して,2分間,100 ℃で殺菌する事も
出来る。
に配管を通じて液送し,分離板回転型遠心分離装置
(4)等の遠心分離機により,含有する微粒子形状の固
形物(4b)を分離・除去した後,調整容器に貯蔵・検
査し,濾過工程としての加圧濾過工程(P6)へ加圧し
て,配管を通じて液送し,数μm のフィルターを有する
加圧濾過装置(6)等により濾過し,調整容器に貯蔵検
査し,空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)へと加圧して
液送し,プレート式加圧殺菌装置(5)等を用いて,空
気との接触を遮断して,2分間,100 ℃で殺菌する事も
出来る。
【0035】前記,アロエ液汁の製造方法を示す工程を
用いて確保した,生のキダチアロエの葉の部位によるア
ロエ液汁の分析結果を,図4に分析方法と共に示す。な
お,この分析は,日本食品分析センター(財団法人)に
委託して確保した。
用いて確保した,生のキダチアロエの葉の部位によるア
ロエ液汁の分析結果を,図4に分析方法と共に示す。な
お,この分析は,日本食品分析センター(財団法人)に
委託して確保した。
【0036】
【発明の効果】本発明は,以上説明した様な形態で実施
され,以下に記載される様な効果を有する。
され,以下に記載される様な効果を有する。
【0037】本発明のアロエ液汁の製造方法において,
空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)が,空気との接触を
遮断した密閉系の水路を用い,100 ℃以下の所定の高温
に維持し,アロエ液汁を殺菌するので,該アロエ液汁の
酸化・変質を防止し,且つアロエ液汁の有効成分の欠落
を防止する効果を有する。
空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)が,空気との接触を
遮断した密閉系の水路を用い,100 ℃以下の所定の高温
に維持し,アロエ液汁を殺菌するので,該アロエ液汁の
酸化・変質を防止し,且つアロエ液汁の有効成分の欠落
を防止する効果を有する。
【0038】本発明のアロエ液汁の製造方法において,
全工程を通じて,水を始めとする添加物が全くなく,且
つ殺菌工程においても,100 ℃以下の所定の高温におい
て空気との接触を全く遮断しているので,前記,日本健
康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”44,キダチ
アロエ加工食品基準”による,アロエエキスに明らかに
該当する効果を有する。
全工程を通じて,水を始めとする添加物が全くなく,且
つ殺菌工程においても,100 ℃以下の所定の高温におい
て空気との接触を全く遮断しているので,前記,日本健
康・栄養食品協会(財団法人)が定めた”44,キダチ
アロエ加工食品基準”による,アロエエキスに明らかに
該当する効果を有する。
【0039】本発明のアロエ液汁の製造方法において,
分離工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程(P
5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,数気圧に加
圧した液送配管を用い,空気との接触を遮断して行い,
全工程を通じて,多量の生のアロエの葉の部位を自動一
貫製造でき,収量率は75% 重量以上を確保できるので,
製造コスト削減のみならず,製品の品質を安定させる効
果を有し,製品の規格成分表示に必要なアロエニン表示
濃度を一定に維持できる効果を有する。
分離工程(P4)から,空気遮断高温加圧殺菌工程(P
5)を通じて,加圧濾過工程(P6)まで,数気圧に加
圧した液送配管を用い,空気との接触を遮断して行い,
全工程を通じて,多量の生のアロエの葉の部位を自動一
貫製造でき,収量率は75% 重量以上を確保できるので,
製造コスト削減のみならず,製品の品質を安定させる効
果を有し,製品の規格成分表示に必要なアロエニン表示
濃度を一定に維持できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例における,アロエ液汁の製造
方法を示す,工程図。
方法を示す,工程図。
【図2】この発明の実施例における,アロエ液汁の製造
方法の,(A)は破砕工程に用いるハンマー回転型破砕
装置の中央断面原理図,(B)は搾取工程に用いるスク
リュー回転型押圧装置の中央断面原理図。
方法の,(A)は破砕工程に用いるハンマー回転型破砕
装置の中央断面原理図,(B)は搾取工程に用いるスク
リュー回転型押圧装置の中央断面原理図。
【図3】この発明の実施例における,アロエ液汁の製造
方法の,(A)は分離工程に用いる分離板回転型遠心分
離装置の中央断面原理図,(B)は空気遮断高温加圧殺
菌工程に用いるプレート式加圧殺菌装置の中央断面原理
図。
方法の,(A)は分離工程に用いる分離板回転型遠心分
離装置の中央断面原理図,(B)は空気遮断高温加圧殺
菌工程に用いるプレート式加圧殺菌装置の中央断面原理
図。
【図4】この発明の実施例を示す,アロエ液汁の製造方
法により製造した,生のキダチアロエの葉の部位による
アロエ液汁の分析結果。
法により製造した,生のキダチアロエの葉の部位による
アロエ液汁の分析結果。
【符号の説明】 2 ハンマー回転型破砕装置 2a ハンマー 2b 荒目メッシュ 2c 投入口 2d 排出口 2e 回転軸 2f 容器 3 スクリュー回転型押圧装置 3a スクリュー 3b 細目メッシュ 3c 投入口 3d 排出口 3e 回転軸 3f 容器 4 分離板回転型遠心分離機 4a 回転分離板 4b 固形物 4c 投入口 4d 排出口 4e 回転軸 4f 容器 5 プレート式加圧殺菌装置 5a プレート 5b 注入液路 5c 熱水路 6 加圧濾過装置 7 充填装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
Claims (1)
- 【請求項1】アロエ生葉原材料として,アロエの葉の部
位を用い,洗浄工程(P1)において,該アロエ生葉原
材料を洗浄し,室温空気流で乾燥し,洗浄乾燥したアロ
エ生葉原材料を破砕工程(P2)に搬送し,破砕し荒目
メッシュで選別し,荒目選別したアロエ生葉原材料を搾
取工程(P3)に搬送し,荒目選別した該アロエ生葉原
材料を押圧し,細目メッシュで選別透過する搾取アロエ
液汁を確保し,該搾取アロエ液汁は清澄工程(P4)に
液送し,遠心分離器により,含有する微粒子形状の固形
残存物を除去・清澄し,清澄アロエ液汁を確保し,該清
澄アロエ液汁は空気遮断高温加圧殺菌工程(P5)に数
気圧で加圧液送し,液送配管途中の水路壁自体を高温に
維持し,空気接触を回避して,数分間,100 ℃以下の所
定の温度で殺菌し,殺菌した清澄アロエ液汁は最終的な
濾過工程としての加圧濾過工程(P6)へ加圧配管を通
じて加圧液送し,フィルターにより濾過し,濾過したア
ロエ液汁は最終工程の充填工程(P7)に液送し,容器
に充填し製品とする事を特徴とするアロエエキスの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11111143A JP3099120B1 (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | アロエ液汁の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11111143A JP3099120B1 (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | アロエ液汁の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3099120B1 JP3099120B1 (ja) | 2000-10-16 |
JP2000300202A true JP2000300202A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14553555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11111143A Expired - Fee Related JP3099120B1 (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | アロエ液汁の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3099120B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103767032A (zh) * | 2014-01-26 | 2014-05-07 | 海南钟晨生物工程有限责任公司 | 一种高含量多糖和o-乙酰基芦荟汁产品加工技术 |
CN112753907A (zh) * | 2019-11-06 | 2021-05-07 | 石方海 | 蜂蜜芦荟汁及其制备方法 |
-
1999
- 1999-04-19 JP JP11111143A patent/JP3099120B1/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP3099120B1 (ja) | 2000-10-16 |
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