JP2000298779A - 防犯スプレー装置及びそれを用いた防犯方法 - Google Patents
防犯スプレー装置及びそれを用いた防犯方法Info
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Abstract
で、コントロールを容易にかつ軌道修正可能にして命中
率を高めることができるようにした防犯技術を提供する
こと。溶液中に含ませる物質に配慮することで、犯人等
の識別や特定をより確実にすることができる防犯技術を
提供すること。 【解決手段】 噴射用の溶液を収容する容器本体10
と、その容器本体内に溶液と共に収容された噴射ガス
と、容器本体の頭部11側に設けられ、押圧操作により
押し下げることで溶液を噴射させるノズル12付きの押
し釦13とを備えた防犯スプレー装置であり、溶液はノ
ズルから線状に噴射する粘性を有するように調整され、
噴射ガスは、噴射された溶液が前記ノズルから3m以上
離れた噴射対象20に対して到達可能なガス圧に設定さ
れ、かつ、溶液が噴射対象に対して付着した状態で識別
可能な物質を含む構成とした。
Description
及びそれを用いた防犯方法に関し、特に、使用が簡単で
犯罪者や車両等の噴射対象に溶液を噴射して、その噴射
対象を容易に識別あるいは特定することを可能にするた
めの技術に関する。
強盗事件では、その事件現場で犯人に遭遇する人々の殆
どが一般人であることが多いため、犯人にそのまま逃走
されてしまう恐れが多分にある。
の暴走車両群の走行を停止させることは、それに対応す
る大規模な警備や装備が必要となるため、少人数の警備
では逃走されてしまう恐れもある。特に、暴走車両が二
輪車の場合、動きが軽快なため、逃走される可能性も高
い。
走中の犯人、あるいは逃走中の暴走族等に対する対策と
して、蛍光塗料の入ったカラーボールを投げつけること
で、夜間でも犯人または犯人使用の車両等を識別可能に
する防犯方法が開発されている。
ールを使用する方法は、精度が悪いという弱点がある。
その理由は、カラーボールを犯人に投げつけて命中させ
るためのコントロールを必要とするため、投球コントロ
ールのない人や不慣れな人には命中率が悪いことであ
る。特に、逃走中の犯人に命中させるのは至難の技で、
むしろ特技を必要とする位である。
犯人識別能力が低いという弱点もある。その理由は、蛍
光塗料は夜間には効果があるが、昼間の効果については
疑問があり、しかも、衣服に付着しても落ちやすいこと
である。
で、種々の溶液を噴射可能なスプレー缶に着目し、溶液
の飛距離を長くして線状に噴射することで、コントロー
ルを容易にかつ軌道修正可能にして命中率を高めること
ができるようにした防犯技術を提供することを課題とす
る。また、本発明は、溶液中に含ませる物質に配慮する
ことで、犯人等の識別や特定をより確実にすることがで
きる防犯技術を提供することを課題とする。
液を収容する容器本体と、その容器本体内に前記溶液と
共に収容された噴射ガスと、容器本体の頭部側に設けら
れ、押圧操作により押し下げることで溶液を噴射させる
ノズル付きの押し釦とを備えた防犯スプレー装置であ
り、前記溶液は前記ノズルから線状に噴射する粘性を有
するように調整され、前記噴射ガスは、噴射された溶液
が前記ノズルから3m以上離れた噴射対象に対して到達
可能なガス圧に設定され、かつ、前記溶液が噴射対象に
対して付着した状態で識別可能な物質を含む構成とし
た。
て線状に噴射することで、コントロールを容易にかつ軌
道修正可能にして命中率を高めることができる。
剤及び香料のうちの少なくとも1つを含む構成とするこ
とができる。この構成により、溶液を噴射された噴射対
象を容易に識別あるいは特定することができる。特に接
着剤を含む構成とした場合には殆ど落ちないのでその効
果は格別である。勿論、接着剤の他に、着色剤、蛍光剤
及び香料のうちの1種類以上、合計2種類以上とするの
もより好ましく、4種類の全てを含ませた構成とするこ
ともさらに好ましい。
態にもよるが、5〜10mの範囲であることがより好ま
しい。なぜなら、溶液の飛距離が長くなるほど、溶液が
真っ直ぐ飛ぶ領域が長くなり、より離れた噴射対象であ
る人や車両等の物体に対しても命中させることが容易に
なるからである。
きさ及び重量であり、その容器本体及び前記押し釦の少
なくとも一方の表面に、ノズルから噴射する溶液の噴射
方向を示す目印を設けた構成とすることが好適である。
このように構成すれば、容器本体を手に持ち、噴射対象
に対して噴射する際に、溶液の噴射方向を目印で容易に
確認できるため、命中率をさらに高めることが可能にな
る。
込まれる犯罪者や車両等の噴射対象に対し溶液を噴射し
て付着させ、逃走中あるいは逃走後においてもその噴射
対象を識別又は特定可能にするための防犯方法であっ
て、着色剤、接着剤、蛍光剤及び香料のうちの少なくと
も1つを含む溶液を3m以上線状に噴射する機能を持つ
携帯用のスプレー装置を用い、そのスプレー装置により
噴射対象に対して溶液を噴射して付着させることを特徴
としている。
の専門家は勿論、一般の人でも使用できるため、逃走後
においても、専門家による犯罪者の識別や特定を容易に
することができる。また、溶液を3m以上線状に噴射す
るため、カラーボール等を投げるのに比べてコントロー
ル不要でしかも軌道修正も任意であり、これにより命中
率を高めることが可能になる。
態で落ちにくくしかも強い接着性を有することが望まし
い。溶液が落ちにくく接着性を有することで、例えば衣
服どうしや衣服と車等の他の物と接着し合って逃走する
のを妨げる機能を発揮させることができるからである。
て、図面を参照して説明する。図1は本発明に係る防犯
スプレー装置の斜視図であり、図2はその平面図、図3
は使用例を示す説明図である。
図に置いて符号1で示し、通常、スプレー缶と称される
小型携帯用のものを例示している。この防犯スプレー装
置1は、噴射用の溶液を収容する容器本体10と、その
容器本体10内に溶液と共に収容された噴射ガスと、容
器本体10の頭部11側に設けられ、押圧操作により押
し下げることで溶液を噴射させる機能を持つノズル12
付きの押し釦13とを備えている。
する粘性を有するように調整している。即ち、一般的な
スプレー缶から噴射する噴霧状ではなく、ほぼ一直線に
飛ぶ細い線状となるように調整してある。そして、噴射
ガスについても、図3に示すように、噴射された溶液が
ノズル12から3m以上、好ましくは5m以上、さらに
好ましくは10m程度離れた噴射対象20に対して到達
可能なガス圧に設定している。因みに、実施例では、1
0m程度としている。
着した状態で識別可能な物質を含むように配慮してい
る。識別可能な物資としては種々のものを挙げることが
できるが、着色剤、接着剤、蛍光剤及び香料などを特に
好適な物質として挙げることができる。
性を持たせる場合、例えば、樹脂成分と、溶剤成分とを
含ませたものが好ましい。樹脂成分としては、合成ゴム
と、合成樹脂(粘着付与樹脂)と、オイルとを混ぜ合わ
せたものを用いることができる。溶剤成分としては、塩
化メチレン、アセトン・ペンタン、その他の溶剤成分を
単独にあるいは混合して用いることができる。また、噴
射ガスには、ジメチルエーテル等を用いることができ
る。
圧、溶液の粘性、ノズルの大きさや形状等にも左右され
るが、特に、溶液の粘性とガス圧との関係が重要であ
る。溶液の粘性は、溶液が細い線状に噴射されるか否か
を左右する重要な要素となるので、樹脂成分と溶剤成分
の選択及び両者の重量比によりこの粘性を適宜に調整す
る必要がある。
と、噴射される溶液が細くなりすぎ、噴射された溶液の
持つ慣性力が空気抵抗や重力等により急激に減少し、そ
の分、飛距離が短くなる。したがって、これらの点を考
慮し、適宜に調整することで、飛距離を10m前後にす
ることができる。
置とすれば容易にクリアできる条件であるが、携帯用で
可能な限り小型にする視点から必要な条件である。この
点、容器本体10については、溶液及び噴射ガスの内容
物入りで携帯できる大きさ及び重量としている。
その表面に、ノズル12から噴射する溶液の噴射方向を
示す目印14、15を設けている。この目印14、15
はここでは矢印であり、例えばシールや印刷などにより
形成される。目印14、15の色は例えば夜間でも分か
りやすいように赤色の蛍光色が好適である。
は、文字で表した目印16、17が表示されている。目
印16は溶液の噴射方向を表す「正面」の文字であり、
目印17はノズル12からの噴射方向を表す、正に「噴
射方向」の文字である。このように構成することで、容
器本体10を手に持ち、噴射対象20に対して噴射する
際に、溶液の噴射方向を目印14、15、16、17の
何れでも容易に確認できるため、初めから誤操作を無く
して命中率を高めることが可能になるからである。
は、例えば図3に示すように、逃走中あるいは逃走が見
込まれる犯罪者等の噴射対象20に対して、スプレー装
置1を手に持ち、通常のスプレー缶と同様に噴射対象2
0にねらいを付けて押し釦13を押し下げる操作を行え
ば良い。そうすると、軌道30で示されるように溶液が
ノズル12から線状に噴射されるので、溶液の軌道30
の修正を行いつつ命中させることができる。これにより
噴射対象20には付着溶液Mが残る。
てもその噴射対象20を容易に識別あるいは特定するこ
とができる。噴射対象20が犯人である場合には衣服等
に付着し、その際、溶液が接着剤を含む場合、強く接着
して落ちにくくなるだけでなく、あちこちに接着して動
きにくくなり、逃走動作を鈍らせる効果も生じる。31
で示す仮想線は噴射された溶液の別の軌道を示す
効であり、着色剤を含ませた場合は昼間に有効であり、
特殊な香料を含ませた場合は人だけでなく警察犬等を利
用した識別にも有効である。勿論、この付着溶液の使用
は車両等に対しても効果的である。
レー缶と同様に携帯用としたスプレー装置に適用した例
を示したが、持ち運び可能な程度に大型に構成したスプ
レー装置とすることもできる。
噴射させるようにしているが、線状の太さについては任
意であり、例えば多少飛散する形態で飛ぶ場合も含む。
さらに、無数の魂状に噴射され、全体として線状に噴射
するような場合も含む。何れにしても飛距離がでるよう
な形態で溶液を噴射させるのが好ましい。
飛距離を長くして線状に噴射することで、コントロール
を容易にかつ軌道修正可能にして噴射対象への命中率を
高めることができるようにした防犯技術を提供すること
ができる。また、本発明は、溶液中に含ませる物質に配
慮することで、犯人や車両等の噴射対象の識別や特定を
より確実にすることができる防犯技術を提供することが
できる。
斜視図である。
平面図である。
使用例を示す説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 噴射用の溶液を収容する容器本体と、そ
の容器本体内に前記溶液と共に収容された噴射ガスと、
容器本体の頭部側に設けられ、押圧操作により押し下げ
ることで溶液を噴射させるノズル付きの押し釦とを備え
た防犯スプレー装置であり、前記溶液は前記ノズルから
線状に噴射する粘性を有するように調整され、前記噴射
ガスは、噴射された溶液が前記ノズルから3m以上離れ
た噴射対象に対して到達可能なガス圧に設定され、か
つ、前記溶液が噴射対象に対して付着した状態で識別可
能な物質を含むことを特徴とする防犯スプレー装置。 - 【請求項2】 前記溶液は、着色剤、接着剤、蛍光剤及
び香料のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする
請求項1記載の防犯スプレー装置。 - 【請求項3】 前記溶液の飛距離が5〜10mの範囲で
あることを特徴とする、請求項1又は2記載の防犯スプ
レー装置。 - 【請求項4】 前記容器本体は携帯できる大きさ及び重
量であり、その容器本体及び前記押し釦の少なくとも一
方の表面に、ノズルから噴射する溶液の噴射方向を示す
目印を設けてあることを特徴とする、請求項1〜3の何
れかに記載の防犯スプレー装置。 - 【請求項5】 逃走中あるいは逃走が見込まれる犯罪者
や車両等の噴射対象に対し溶液を噴射して付着させ、逃
走中あるいは逃走後においてもその噴射対象を識別又は
特定可能にするための防犯方法であって、着色剤、接着
剤、蛍光剤及び香料のうちの少なくとも1つを含む溶液
を3m以上線状に噴射する機能を持つ携帯用のスプレー
装置を用い、そのスプレー装置により噴射対象に対して
溶液を噴射して付着させることを特徴とする防犯方法。 - 【請求項6】 前記溶液は、噴射対象に付着した状態で
落ちにくくしかも強い接着性を有することを特徴とする
請求項5記載の防犯方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11143834A JP2000298779A (ja) | 1999-04-14 | 1999-04-14 | 防犯スプレー装置及びそれを用いた防犯方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11143834A JP2000298779A (ja) | 1999-04-14 | 1999-04-14 | 防犯スプレー装置及びそれを用いた防犯方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000298779A true JP2000298779A (ja) | 2000-10-24 |
Family
ID=15348040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11143834A Pending JP2000298779A (ja) | 1999-04-14 | 1999-04-14 | 防犯スプレー装置及びそれを用いた防犯方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000298779A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005035139A1 (ja) * | 2003-10-09 | 2005-04-21 | Earth Chemical Co., Ltd. | 水平噴射構造エアゾール製品 |
-
1999
- 1999-04-14 JP JP11143834A patent/JP2000298779A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005035139A1 (ja) * | 2003-10-09 | 2005-04-21 | Earth Chemical Co., Ltd. | 水平噴射構造エアゾール製品 |
US7766196B2 (en) | 2003-10-09 | 2010-08-03 | Earth Chemical Co., Ltd. | Horizontal-jetting structure aerosol product |
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