JP2000297941A - 熱源機用継手 - Google Patents

熱源機用継手

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JP2000297941A
JP2000297941A JP11104186A JP10418699A JP2000297941A JP 2000297941 A JP2000297941 A JP 2000297941A JP 11104186 A JP11104186 A JP 11104186A JP 10418699 A JP10418699 A JP 10418699A JP 2000297941 A JP2000297941 A JP 2000297941A
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Takafumi Kawaguchi
隆文 川口
Kazuhisa Igawa
一久 井川
Hiroyuki Nishimura
寛之 西村
Masanaga Nishiura
正長 西浦
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Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検査用流体の漏れ出しを確実に回避した状態
で、端末器側の気密検査を行うことのできる熱源機用継
手の提供。 【解決手段】熱源機用継手HD1,HD2であって、熱
源機側接続部40、端末器側の熱媒通流管20,21が
接続される端末側接続部35、および、検査用流体の供
給管45が接続される検査用接続部41が互いに連通す
るように設けられ、熱源機側接続部40と端末側接続部
35との連通を遮断する検査状態と、その遮断を解除し
て熱源機側接続部40と端末側接続部35とを連通させ
る熱媒通流状態とに切換え操作自在な切替弁42が設け
られ、供給管45から供給される検査用流体の通流を許
容するとともにその通流方向とは逆方向の通流を阻止す
る逆止弁43が、検査用接続部41に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端末器に循環供給
する熱媒の戻り口から熱媒加熱手段を経由して熱媒の吐
出口に至る熱媒通路を備えた熱源機における前記戻り口
又は吐出口に接続される熱源機用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】このような熱源機用継手としては、例え
ば、温水を利用した暖房システムにおいて、熱源機であ
る給湯装置から供給される熱媒としての湯水を複数に分
流して、端末器である複数の暖房装置へ供給するための
供給ヘッダや、複数の暖房装置からの湯水を合流して給
湯装置へ戻すための戻りヘッダなどがある。そして、こ
の種の暖房システムなどでは、施工完了後などにおい
て、端末器である暖房装置側に対する気密検査を行う必
要がある。
【0003】そこで、従来、熱源機からの吐出口又は熱
源機への戻り口に接続される供給ヘッダ又は戻りヘッダ
において、熱源機側接続部と端末器側の熱媒通流管が接
続される複数の端末側接続部との間に、熱源機側接続部
と端末側接続部とを連通する熱媒通流状態と、熱源機側
接続部と端末側接続部との連通を遮断する検査状態とに
切換え操作する切替弁を設け、その切替弁を検査状態に
切換えて、複数ある端末側接続部のひとつを検査用接続
部として使用し、その検査用接続部に接続した供給管か
ら検査用流体を供給して端末器側を加圧して気密検査を
行うように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記検査用流体として
は、通常、圧縮空気が使用されるが、一般家庭用に設置
される端末器の場合、コンプレッサなどの特殊な装置を
準備する必要があり、その点、水道水ならば容易に得る
ことができるので、検査用流体として水が使用されるこ
ともある。ところが、検査用流体として水などの液体を
使用すると、気密検査完了後において、検査用流体を供
給する供給管を検査用接続部から外した際、端末器側の
熱媒通流管内に充満していた液体が、検査用接続部から
漏れ出すという不都合がある。
【0005】本発明は、このような従来の問題点を解消
するもので、その目的は、検査用流体の漏れ出しを確実
に回避した状態で、端末器側の気密検査を行うことので
きる熱源機用継手の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、端末器に循環供給
する熱媒の戻り口から熱媒加熱手段を経由して熱媒の吐
出口に至る熱媒通路を備えた熱源機における前記戻り口
又は吐出口に接続される熱源機用継手であって、前記戻
り口又は前記吐出口に接続する熱源機側接続部、端末器
側の熱媒通流管が接続される端末側接続部、および、検
査用流体の供給管が接続される検査用接続部が互いに連
通するように設けられ、前記熱源機側接続部と前記端末
側接続部との連通を遮断する検査状態と、その遮断を解
除して前記熱源機側接続部と前記端末側接続部とを連通
させる熱媒通流状態とに切換え操作自在な切替弁が設け
られ、前記供給管から供給される検査用流体の通流を許
容するとともにその通流方向とは逆方向の通流を阻止す
る逆止弁が、前記検査用接続部に設けられている。
【0007】すなわち、前記切替弁を熱媒通流状態に切
換え操作することによって、熱源機における吐出口から
吐出される熱媒を熱源機側接続部と端末側接続部を介し
て端末器に供給したり、端末器からの熱媒を端末側接続
部と熱源機側接続部を介して戻り口から熱源機へ戻すこ
とができる。更に、その切替弁を検査状態に切換え操作
することによって、熱源機側接続部と端末側接続部との
連通を遮断した状態で、検査用流体の供給管から供給さ
れる検査用流体を検査用接続部や端末側接続部を介して
熱媒通流管や端末器に供給して加圧し、端末器側の気密
検査を行うことができる。
【0008】そして、その検査用接続部には、前記供給
管から供給される検査用流体の通流を許容し、逆方向へ
の通流を阻止する逆止弁が設けられているので、気密検
査完了後において、検査用流体を供給する供給管を検査
用接続部から取り外しても、端末器側の熱媒通流管内な
どに充満していた検査用流体が、検査用接続部から外部
に漏れ出す虞がない。したがって、例えば、検査用流体
として水道水などを使用することで、上述したコンプレ
ッサなどを不要にして楽に気密検査を行い得るにもかか
わらず、気密検査完了後における水の漏れ出しを防止す
ることができる。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、前記逆止
弁が、前記供給管からの検査用流体の流体圧によって拡
径して検査用流体の通流を許容する通流孔を備えた弾性
体で構成されている。
【0010】すなわち、検査用接続部に設ける逆止弁と
しては、スプリングやボールなどを用いた比較的複雑で
精巧な逆止弁を使用することもできるが、通流孔を備え
た弾性体からなる逆止弁を使用することによって、逆止
弁の簡素化によるコストダウンを図ることができる。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、前記熱源
機側接続部、前記端末側接続部、前記検査用接続部、お
よび、前記逆止弁を収納する弁収納部が、合成樹脂にて
一体的に形成されている。
【0012】すなわち、熱源機側接続部や端末側接続
部、更には、検査用接続部などをセラミックで一体的に
形成することもできるが、合成樹脂の方が、セラミック
に比べて折れ難く、かつ、成形も容易で、しかも、逆止
弁を収納する弁収納部をも同じ合成樹脂で一体的に形成
するものであるから、より一層のコストダウンが可能と
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明による熱源機用継手の実施
の形態を図面に基づいて説明する。このような熱源機用
継手は、一般家庭用の給湯装置を利用した暖房システム
などに付随して使用されるもので、給湯装置そのもの
は、図1に示すように、フィンチューブ型の給湯用熱交
換器1を備える一般用の給湯装置Aと、フィンチューブ
型の追焚用熱交換器2を備える風呂用の追焚装置Bと、
熱媒加熱手段の一例としてのフィンチューブ型の暖房用
熱交換器3を備える暖房用の熱源機Cなどによって構成
されている。この給湯装置は、カランやシャワーなどの
一般の給湯栓4に湯水を供給し、浴槽5に湯張りを行う
とともに、浴槽5の湯水を追焚し、かつ、床暖房装置、
浴室暖房装置、食器洗浄機、ファンコンベクタなどの暖
房用の端末器Dに熱媒としての湯水を循環供給するため
に使用される。
【0014】前記給湯装置Aは、給湯用熱交換器1に加
えて、その熱交換器1の入口側に接続の給水路6と出口
側に接続の給湯路7、ならびに、給湯用熱交換器1を加
熱するガスバーナ8などで構成され、給水路6を家庭用
の水道管に、給湯路7を給湯管9に接続することによ
り、水道管からの水を加熱して、加熱後の湯水を給湯管
9に設けた給湯栓4から吐出するように構成されてい
る。前記給水路6には、水フィルタ6a、アキュームレ
ータ6b、給水サーミスタ6c、水量センサ6d、熱交
換器1を迂回して給水路6からの水を給湯路7に供給す
るバイパス路6eなどが設けられ、給湯路7には、給湯
サーミスタ7a、熱交換器1からの湯水とバイパス路6
eからの水との混合比を調整するミキシングバルブ7
b、ミキシングサーミスタ7c、水比例バルブ7d、割
り込み水量センサ7e、過圧防止装置7fなどが設けら
れている。
【0015】前記追焚装置Bは、追焚用熱交換器2に加
えて、その熱交換器2の入口側に接続の風呂戻り路10
と出口側に接続の風呂往き路11、風呂戻り路10と給
湯路7とを連通する湯張り路12、追焚用熱交換器2を
加熱する前記ガスバーナ8などで構成されている。風呂
戻り路10には、継手13を介して浴槽5のアダプタ5
aから延びる浴槽側戻り路5bが接続され、風呂往き路
11には、継手14を介して浴槽5のアダプタ5aから
延びる浴槽側往き路5cが接続され、浴槽5に湯張りし
たり、浴槽5の湯水を追焚するように構成されている。
そのため、風呂戻り路10には、この風呂戻り路10に
作用する圧力に基づいて浴槽5内の水位を検出する水位
センサ10a、戻りサーミスタ10b、二方弁10c、
エア置換用電磁弁10d、追焚用循環ポンプ10e、水
流スイッチ10fが設けられ、風呂往き路11には、往
きサーミスタ11aが、また、湯張り路12には湯張り
電磁弁12aが設けられている。
【0016】暖房用の熱源機Cは、暖房用熱交換器3に
加えて、この熱交換器3の出口側に接続の高温往き路1
5および補給水タンクTの入口側に接続の熱媒戻り路1
6などで構成される高温側熱媒通路HR、補給水タンク
Tの出口側と熱交換器3の入口側とを連通する熱媒通路
17から分岐の低温往き路18および前記熱媒戻り路1
6などで構成される低温側熱媒通路LR、熱交換器3を
加熱するガスバーナ19などで構成されている。高温往
き路15の一端側に設けられた高温側熱媒通路HRの吐
出口15aには、熱源機用継手としての高温用供給ヘッ
ダHD1が接続可能に構成され、熱媒戻り路16の一端
側に設けられた高温側熱媒通路HRの戻り口16aに
は、熱源機用継手としての戻りヘッダHD2が接続可能
に構成されていて、高温用供給ヘッダHD1と暖房用の
高温型の端末器Dとを複数の往き側熱媒通流管20を介
して接続し、かつ、端末器Dと戻りヘッダHD2とを複
数の戻り側熱媒通流管21を介して接続することによ
り、熱媒としての高温湯水を高温型の端末器Dに循環供
給するように構成されている。
【0017】同様に、低温往き路18の一端側に設けら
れた低温側熱媒通路LRの吐出口18aには、熱源機用
継手としての低温用供給ヘッダHD3が接続可能に構成
されていて、この低温用供給ヘッダHD3と図外の低温
型の端末器とを往き側熱媒通流管で、その低温型の端末
器と戻りヘッダHD2とを戻り側熱媒通流管で接続する
ことによって、熱媒としての低温湯水を低温型の端末器
に循環供給するように構成されている。
【0018】すなわち、前記熱媒通路17に設けられた
熱媒用循環ポンプ22を駆動することによって、高温往
き路15に設けられた高温サーミスタ15b、低温往き
路18に設けられた低温サーミスタ18b、熱媒戻り路
16に設けられた戻りサーミスタ16bなどの検出結果
に基づく湯水流動の管理の基で、給水路6からタンク給
水路23を介して補給水タンクTに供給された水が、暖
房用熱交換器3で加熱されて、高温往き路15、高温用
供給ヘッダHD1、往き側熱媒通流管20を介して高温
型の端末器Dに供給され、また、暖房用熱交換器3を迂
回して、低温往き路18や低温用供給ヘッダHD3を介
して図外の低温型の端末器に供給されるように構成さ
れ、高温型の端末器Dと低温型の端末器からの湯水が、
戻りヘッダHD2や熱媒戻り路16を介して補給水タン
クTに戻されるように構成されている。
【0019】なお、前記タンク給水路23には、補給水
バルブ23aと補給水電磁弁23bとが設けられ、補給
水タンクTには、水位の上限を検出する上限センサ24
aと下限を検出する下限センサ24bとが設けられ、か
つ、オーバフロー路24cが接続されている。また、給
湯用熱交換器1と追焚用熱交換器2とを加熱するガスバ
ーナ8および暖房用熱交換器3を加熱するガスバーナ1
9に燃焼ガスを供給するガス供給路25には、元ガス電
磁弁25a、給湯用のガス比例弁25b、ガス電磁弁2
5c、ガス切替電磁弁25d、暖房用のガス電磁弁25
e、暖房用のガス比例弁25fなどが設けられている。
【0020】つぎに、高温用供給ヘッダHD1と戻りヘ
ッダHD2、ならびに、これらヘッダHD1,HD2に
取り付けられるジョイントについて説明するが、高温用
供給ヘッダHD1とそのジョイント、ならびに、戻りヘ
ッダHD2とそのジョイントとは、熱媒の通流方向が逆
向きになる以外は全く同じ構造に構成されているので、
重複説明を避けるため、高温用供給ヘッダHD1につい
てのみ説明し、戻りヘッダHD2については説明を省略
する。
【0021】高温用供給ヘッダHD1は、図2〜図4に
示すように、合成樹脂製の一体成形品で形成された直線
筒状の継手本体31と、この継手本体31に対して接続
可能に構成され、かつ、合成樹脂製の一体成形品で形成
されたT型ジョイン32とで構成されている。前記継手
本体31には、その一端部にOリングを備えた円筒状の
熱源側挿入部33が設けられ、他端部は合成樹脂による
一体的な閉鎖構造とされていて、その周方向での位相を
同じにして、かつ、その筒の長手方向に沿って並んだ状
態で、複数の分岐管34、この実施形態では4本の分岐
管34が、合成樹脂により一体的に形成され、各分岐管
34には、上述した往き側熱媒通流管20が接続される
端末側接続部としての端末側開口部35が設けられてい
る。
【0022】前記継手本体31には、分岐管34に対し
て周方向に180度位相を異ならせた状態で、継手本体
31をビスなどによって壁や床などに固定するための固
定連結部36が一体的に形成されている。そして、4つ
ある端末側開口部35の3つには、合成樹脂製の直線型
ジョイント37を介して熱媒通流管20が接続され、残
るひとつの端末側開口部35には、Oリングを備えた密
閉用プラグ38が挿入されて閉鎖されている。
【0023】前記T型ジョイン32には、継手本体31
の熱源側挿入部33が挿入されて外嵌状態に接続される
ヘッダ側開口部39と、高温往き路15の吐出口15a
に挿入されて内嵌状態に接続される熱源機側接続部とし
てのOリングを備えた円筒状の熱源側挿入部40とが設
けられ、かつ、ヘッダ側開口部39の近傍には、検査用
接続部41が設けられ、そのT型ジョイント32には、
耐熱性の合成樹脂からなる切替弁42が設けられてい
る。前記検査用接続部41の奥には、図7に拡大して示
すように、弁収納部41aが合成樹脂により一体的に形
成されていて、その弁収納部41a内に先端に通流孔4
3aを備えたゴムなどの弾性体で構成された逆止弁43
が収納されて抜け止め具44により取り付けられ、か
つ、この検査用接続部41に対しては、図1において一
点鎖線で示すように、風呂往き路11に設けられた継手
14の水抜き部14aに接続の供給管45が接続可能に
構成されている。
【0024】前記供給管45は、図8に示すように、一
端部に前記水抜き部14aに接続する水抜き側アダプタ
45aを、他端部に検査用接続部41に内嵌状態で接続
するための差し込み挿入部45bを備え、この供給管4
5を介して風呂往き路11と検査用接続部41とを接続
することによって、検査用流体としての水を風呂往き路
11から高温用供給ヘッダHD1に供給できるように構
成されている。すなわち、風呂往き路11から検査用流
体としての水が供給されると、図7の(イ)に示す状態
にあった逆止弁43が、図7の(ロ)に示すように、そ
の水圧によって弾性的に膨張し、その膨張に伴って通流
孔43aが拡径して、検査用接続部41から高温用供給
ヘッダHD1内へのみ水の通流を許容し、供給ヘッダH
D1内から検査用接続部41への水の通流を阻止するよ
うに構成されている。
【0025】前記切替弁42は、熱源側挿入部40の端
部に設けられた弁座40aとその弁座40aに接当可能
な弁体42aとで構成され、弁体42aには、中空の操
作筒42bとその操作筒42bの端部に設けられた操作
部42cとが連設され、全体が合成樹脂によって一体的
に形成されていて、T型ジョイント32の筒部内をその
軸芯方向に沿ってスライド移動自在で、かつ、回転自在
に構成されている。切替弁42の操作筒42bには、図
6に展開して示すように、操作筒42bの長手方向に沿
う直線状のスリット46aと、その直線状のスリット4
6aの両端部に連通して斜めに向かいながら直線状のス
リット46aと直交する保持用スリット46bからなる
ガイド用スリット46が、互いに対向するように180
度異なる位置に設けられ、その対向するガイド用スリッ
ト46を貫通するスプリングピン47が、図5に示すよ
うに、T型ジョイント32の筒部を横断する状態で取り
付けられている。
【0026】そして、操作部42cによるスライド操作
と回転操作によって、上方に位置する保持用スリット4
6bをスプリングピン47に係合すると、図2に示すよ
うに、切替弁42の弁体42aが弁座40aから離れ
て、熱源側挿入部40と各端末側開口部35とが連通接
続され、高温往き路15からの高温湯水が各端末側開口
部35と熱媒通流管20を介して各端末器Dに供給され
る熱媒通流状態に切換え操作されるように構成されてい
る。逆に、下方に位置する保持用スリット46bをスプ
リングピン47に係合すると、図3に示すように、切替
弁42の弁体42aが弁座40aに接当して、熱源側挿
入部40と各端末側開口部35との連通が遮断されて、
供給管45から検査用接続部41へ供給される検査用流
体としての水が、逆止弁43、各端末側開口部35、熱
媒通流管20を介して各端末器Dに供給される検査状態
に切換え操作されるように構成されている。
【0027】以上の構成から暖房システムにおいては、
高温往き路15の吐出口15aに高温用供給ヘッダHD
1を接続し、その供給ヘッダHD1の端末側開口部35
に直線型ジョイント37を介して往き側熱媒通流管20
を接続し、説明は省略したが、熱媒戻り路16の戻り口
16aに戻りヘッダHD2を接続し、その戻りヘッダH
D2の端末側開口部35に直線型ジョイント37を介し
て戻り側熱媒通流管21を接続するとともに、必要に応
じて、前記吐出口15aと熱源側挿入部40との間、高
温用供給ヘッダHD1および戻りヘッダHD2の分岐管
34と直線型ジョイント37との間などに金属材料から
なるファスナFを外嵌することにより、高温往き路15
からの高温湯水が、高温用供給ヘッダHD1によって複
数に分流され、往き側通流管20を介して各高温型の端
末器Dに供給されるとともに、各端末器Dからの湯水
が、戻り側通流管21を介して戻りヘッダHD2に供給
され、戻りヘッダHD2により合流されて、熱媒戻り路
16を介して補給水タンクTに戻されるように構成され
ている。
【0028】なお、説明は省略したが、低温型の端末器
側においても同様で、低温往き路18の吐出口18aに
低温用供給ヘッダHD3を接続し、その供給ヘッダHD
3の端末側開口部に往き側熱媒通流管を接続するととも
に、低温型の端末器と戻りヘッダHD2の端末側開口部
とを戻り側熱媒通流管を接続することにより、低温往き
路18からの低温湯水が、低温用供給ヘッダHD3から
低温型の端末器に供給され、低温型の端末器からの湯水
が、戻りヘッダHD2と熱媒戻り路16を介して補給水
タンクTに戻されるように構成されている。
【0029】この暖房システムにおいて、高温型の端末
器Dを設置した後などに、その端末器D側の気密検査を
行うには、図1に示すように、浴槽5のアダプタ5aの
湯水給排出口を閉じる安全弁付きの栓部材5dを取り付
けるとともに、高温用供給ヘッダHD1と戻りヘッダH
D2のうちのいずれか一方、この実施形態では供給ヘッ
ダHD1の検査用接続部41に供給管45を接続して、
検査用接続部41を風呂往き路11の水抜き部14aに
連通接続させる。そして、高温用供給ヘッダHD1の切
替弁42も、戻りヘッダHD2の切替弁42も、共に前
記熱媒通流状態に切換えて、栓部材5dの安全弁を開に
するとともに湯張り電磁弁12aを開き、湯張り路12
から追焚系統および供給管45に水を供給して追焚系統
および供給管45に水を充満させるとともに空気抜きを
行う。
【0030】つぎに、栓部材5dの安全弁を閉じ、タン
ク給水路23を開いて熱媒用循環ポンプ22を駆動し、
熱源機Cの高温側熱媒通路HRと端末器Dに対する熱媒
通流管20,21とに水を供給し、補給水タンクTの下
限センサ24bが検出状態になってから設定時間が経過
すると給水を停止し、端末器Dに対する熱媒通流管2
0,21に水を充満させるとともに熱媒通流管20,2
1の空気抜きを行う。つまり、熱媒通流管20,21の
内部空気を高温側熱媒通路HRを通して補給水タンクT
から流出させる。これらの空気抜きが完了すると、高温
用供給ヘッダHD1の切替弁42も、戻りヘッダHD2
の切替弁42も、共に前記検査状態に切換えて、風呂往
き路11からの水を供給管45によって高温用供給ヘッ
ダHD1に供給し、この給水によって端末器Dに対する
熱媒通流管20,21内の水圧が、風呂戻り路10が備
えている水位センサ10aにより設定圧になるまで加圧
する。
【0031】そして、設定圧にまで加圧した後、加圧操
作を停止して、風呂戻り路10の水位センサ10aによ
り、圧力低下の有無を検出したり、圧力低下の速度を検
出して、著しい圧力低下や、急速度の圧力低下がなけれ
ば端末器Dにおける熱媒通流管20,21が良好な気密
状態にあると判断する。この気密検査を完了すると、供
給管45を高温用供給ヘッダHD1から取り外し、必要
に応じて、図2において仮想線で示すように、密閉用プ
ラグなどで閉鎖して、高温用供給ヘッダHD1の切替弁
42も、戻りヘッダHD2の切替弁42も、共に前記熱
媒通流状態に切り換えるのである。
【0032】なお、低温型の端末器側における気密検査
については、低温用供給ヘッダHD3と戻りヘッダHD
2のうちのいずれか一方の検査用接続部に前記供給管4
5を接続し、その他は、高温型の端末器D側における気
密検査と同様に行う。また、高温型の端末器Dと低温型
の端末器とが共に接続されている場合には、供給管45
を戻りヘッダHD2の検査用接続部41に接続して、高
温型の端末器D側と低温型の端末器側との気密検査を同
時に行うこともできる。
【0033】〔別実施形態〕 (1)先の実施形態では、切替弁42を構成する弁体4
2aと操作筒42b、ならびに、操作部42cとを合成
樹脂により一体的に形成し、かつ、ガイド用スリット4
6とスプリングピン47を利用して熱媒通流状態と検査
状態に切換えるように構成した例を示したが、切替弁の
具体的な構成については種々の変更が可能であり、その
一例を図9および図10に基づいて説明する。ただし、
重複説明を避けるため、先の実施形態と同じ作用を有す
る部品については、同じ符号を付して説明を省略し、主
として先の実施形態と異なる構成について説明する。
【0034】この別の実施形態では、高温用供給ヘッダ
HD1および戻りヘッダHD2が、図2および図3に示
したのと同じ直線筒状の継手本体31と、若干形状の異
なる合成樹脂製のT型ジョイン32Aとで構成され、T
型ジョイント32Aにおけるヘッダ側開口部39の近傍
には、逆止弁43が取り付けられた検査用接続部41が
設けられ、そのT型ジョイント32Aには、先の実施形
態と構造の異なる切替弁48が設けられている。この切
替弁48は、熱源側挿入部40に設けられた弁座40a
とその弁座40aに接当可能な耐熱性の合成樹脂からな
る弁体48aとで構成され、その弁体48aを保持する
中空の操作筒48bと操作部48cとが、弁体48aと
は別に、合成樹脂により一体的に形成されていて、T型
ジョイント32Aの筒部内をその軸芯方向に沿ってスラ
イド移動自在で、かつ、回転自在に構成されている。
【0035】前記操作筒48bには、保持用溝49が設
けられ、かつ、保持用溝49に係合するばね材からなる
ストッパリング50が、図11に示すように、T型ジョ
イント32Aに取り付けられている。そして、操作部4
8cによるスライド操作と回転操作によって、保持用溝
49をストッパリング50に係合することにより、図9
に示す熱媒通流状態に、操作筒48bに設けられた雄ね
じ51aをT型ジョイント32Aに設けられた雌ねじ5
1bに螺合することにより、図10に示すように、弁体
48aを弁座40aに接当させて、熱源側挿入部40と
各端末側開口部35との連通を遮断する検査状態とに切
換え操作可能に構成されている。
【0036】(2)これまでの実施形態では、弁収納部
41aに弾性体で構成された逆止弁43を収納した例を
示したが、この弁収納部41a内に収納する逆止弁につ
いては種々の変更が可能であり、その一例を図12に基
づいて説明する。この別の実施形態では、逆止弁52
が、弁収納部41a内に挿入されたステンレス製のボー
ル52aと、弁収納部41aの入口側に挿入されたゴム
又は樹脂製のパッキン52bと、ボール52aが弁収納
部41aから上方へ逃げるのを阻止するため、合成樹脂
により一体的に形成された阻止部材52cとから構成さ
れ、パッキン52bがパッキン押え板53によって弁収
納部41aの入口側に取り付けられている。そして、検
査用接続部41から検査用流体としての水が供給される
と、ボール52aが水圧によって上方に移動して、検査
用接続部41から高温用供給ヘッダHD1内への水の通
流を許容し、検査用流体の供給が断たれると、自重によ
ってパッキン52bに接当して、供給ヘッダHD1内か
ら検査用接続部41への水の通流を阻止するように構成
されている。なお、この図12に示した逆止弁52にお
いて、前記パッキン52bを金属又は樹脂により形成し
て、その金属又は樹脂製のパッキンを超音波溶着によっ
て、弁収納部41aの入口側に取り付けることもでき
る。
【0037】(3)これまでの実施形態では、高温用供
給ヘッダHD1と戻りヘッダHD2とを、継手本体31
とT型ジョイント32,32Aから構成した例を示した
が、継手本体31とT型ジョイント32,32Aとを合
成樹脂により一体的に構成することもでき、また、合成
樹脂に代えて、セラミックなどによって一体的に構成す
ることもできる。これまでの実施形態では、暖房用の熱
源機Cに加えて、一般用の給湯装置Aや風呂用の追焚装
置Bなどを備えた給湯装置に暖房用の端末器Dを接続し
たシステムを示したが、暖房用の熱源機Cのみを備えた
装置に接続して実施することもできる。その場合には、
各ヘッダHD1,HD2,HD3の検査用接続部41に
水道からの供給管を接続するとともに、その供給管など
に圧力センサを装着して気密検査を行うことになる。ま
た、暖房用の熱源機Cについては、電気式や石油式の熱
源機に置き換えて実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】暖房システム全体の概略図
【図2】ヘッダの一部切欠き断面図
【図3】ヘッダの一部切欠き断面図
【図4】ヘッダの要部の斜視図
【図5】切替弁の要部の断面図
【図6】切替弁の要部の展開図
【図7】逆止弁の断面図
【図8】検査用流体の供給管の説明図
【図9】別の実施形態を示すヘッダの断面図
【図10】別の実施形態を示すヘッダの断面図
【図11】別の実施形態を示す切替弁の要部の断面図
【図12】別の実施形態を示す逆止弁の断面図
【符号の説明】
3 熱媒加熱手段 15a,18a 吐出口 16a 戻り口 20,21 熱媒通流管 35 端末側接続部 40 熱源機側接続部 41 検査用接続部 42,48 切替弁 43,52 逆止弁 43a 逆止弁の通流孔 45 検査用流体の供給管 C 熱源機 D 端末器 HD1,HD2,HD3 熱源機用継手 HR,HL 熱媒通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井川 一久 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 西村 寛之 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 西浦 正長 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 Fターム(参考) 3L070 BC02 BC16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末器に循環供給する熱媒の戻り口から
    熱媒加熱手段を経由して熱媒の吐出口に至る熱媒通路を
    備えた熱源機における前記戻り口又は吐出口に接続され
    る熱源機用継手であって、 前記戻り口又は前記吐出口に接続する熱源機側接続部、
    端末器側の熱媒通流管が接続される端末側接続部、およ
    び、検査用流体の供給管が接続される検査用接続部が互
    いに連通するように設けられ、 前記熱源機側接続部と前記端末側接続部との連通を遮断
    する検査状態と、その遮断を解除して前記熱源機側接続
    部と前記端末側接続部とを連通させる熱媒通流状態とに
    切換え操作自在な切替弁が設けられ、 前記供給管から供給される検査用流体の通流を許容する
    とともにその通流方向とは逆方向の通流を阻止する逆止
    弁が、前記検査用接続部に設けられている熱源機用継
    手。
  2. 【請求項2】 前記逆止弁が、前記供給管からの検査用
    流体の流体圧によって拡径して検査用流体の通流を許容
    する通流孔を備えた弾性体で構成されている請求項1に
    記載の熱源機用継手。
  3. 【請求項3】 前記熱源機側接続部、前記端末側接続
    部、前記検査用接続部、および、前記逆止弁を収納する
    弁収納部が、合成樹脂にて一体的に形成されている請求
    項1又は2に記載の熱源機用継手。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008106870A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Noritz Corp 流路形成部材への弁体取付け構造およびこの構造を備えた継手
JP2010190280A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Bridgestone Corp 止水栓

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JP2008106870A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Noritz Corp 流路形成部材への弁体取付け構造およびこの構造を備えた継手
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