JP2000296647A - 記録方法および記録装置 - Google Patents
記録方法および記録装置Info
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- JP2000296647A JP2000296647A JP10969299A JP10969299A JP2000296647A JP 2000296647 A JP2000296647 A JP 2000296647A JP 10969299 A JP10969299 A JP 10969299A JP 10969299 A JP10969299 A JP 10969299A JP 2000296647 A JP2000296647 A JP 2000296647A
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- Electronic Switches (AREA)
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
- Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スループットの向上と画像品質の低下の防止
とを両立させることのできる記録方法および記録装置を
提供すること。 【解決手段】 制御手段50は、ヘッドダウン位置HD
Pを可変とし、1枚の記録媒体Pにフルカラー画像を形
成する記録動作を実行する際に、記録情報に基づいて記
録媒体Pに形成するフルカラー画像の各行の記録開始位
置PSのうちの最も行頭側に位置する記録開始位置PS
を基準として全ての行に共通のヘッドダウン位置HDP
を設定し、このヘッドダウン位置HDPでヘッド接離手
段18を駆動して記録ヘッドHのヘッドダウン動作を実
行するように構成されていることを特徴としている。
とを両立させることのできる記録方法および記録装置を
提供すること。 【解決手段】 制御手段50は、ヘッドダウン位置HD
Pを可変とし、1枚の記録媒体Pにフルカラー画像を形
成する記録動作を実行する際に、記録情報に基づいて記
録媒体Pに形成するフルカラー画像の各行の記録開始位
置PSのうちの最も行頭側に位置する記録開始位置PS
を基準として全ての行に共通のヘッドダウン位置HDP
を設定し、このヘッドダウン位置HDPでヘッド接離手
段18を駆動して記録ヘッドHのヘッドダウン動作を実
行するように構成されていることを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録方法および記
録装置に係り、特に、記録媒体を逆搬送することにより
少なくとも3原色のインクを重ねて記録媒体にフルカラ
ー画像を形成するのに好適な記録方法および記録装置に
関する。
録装置に係り、特に、記録媒体を逆搬送することにより
少なくとも3原色のインクを重ねて記録媒体にフルカラ
ー画像を形成するのに好適な記録方法および記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、普通紙、OHP用紙などの多種
多様の記録媒体にフルカラーの文字や図形などの画像を
記録することのできる各種の記録装置、例えば熱転写プ
リンタ、インクジェットプリンタなどが、ワードプロセ
ッサあるいはコンピュータの外部記録装置として多用さ
れている。
多様の記録媒体にフルカラーの文字や図形などの画像を
記録することのできる各種の記録装置、例えば熱転写プ
リンタ、インクジェットプリンタなどが、ワードプロセ
ッサあるいはコンピュータの外部記録装置として多用さ
れている。
【0003】このような記録装置によるフルカラー画像
の形成について、一般的なシリアル式の熱転写プリンタ
を例示して説明すると、熱転写プリンタは、プラテンの
前方に普通紙などの記録媒体と、Y(イエロー:黄)、
M(マゼンタ:赤紫)、C(シアン:青緑)の3原色か
らなる3色、あるいはこれらの3色にB(ブラック:
黒)の色を加えた4色のインクを長手方向に1行分以上
の長さをもって繰返し配置したマルチカラーインクリボ
ンと称されるインクリボンとをこの順に支持しておき、
記録ヘッドとしての複数の発熱素子を配列させたサーマ
ルヘッドをキャリッジとともにプラテンに沿って往復動
させながら、記録信号に基づいて前記サーマルヘッドに
記録媒体の搬送方向に沿って整列配置されている複数の
発熱素子を選択的に発熱させることによる行方向への記
録動作を、インクの色の数に応じた回数だけ繰り返すこ
とで、Y,M,Cの3色あるいはY,M,C,Bの4色
のインクを重ねて1行毎にフルカラー画像を形成してい
る。
の形成について、一般的なシリアル式の熱転写プリンタ
を例示して説明すると、熱転写プリンタは、プラテンの
前方に普通紙などの記録媒体と、Y(イエロー:黄)、
M(マゼンタ:赤紫)、C(シアン:青緑)の3原色か
らなる3色、あるいはこれらの3色にB(ブラック:
黒)の色を加えた4色のインクを長手方向に1行分以上
の長さをもって繰返し配置したマルチカラーインクリボ
ンと称されるインクリボンとをこの順に支持しておき、
記録ヘッドとしての複数の発熱素子を配列させたサーマ
ルヘッドをキャリッジとともにプラテンに沿って往復動
させながら、記録信号に基づいて前記サーマルヘッドに
記録媒体の搬送方向に沿って整列配置されている複数の
発熱素子を選択的に発熱させることによる行方向への記
録動作を、インクの色の数に応じた回数だけ繰り返すこ
とで、Y,M,Cの3色あるいはY,M,C,Bの4色
のインクを重ねて1行毎にフルカラー画像を形成してい
る。
【0004】そして、このような熱転写プリンタは、サ
ーマルヘッドとプラテンとが記録媒体およびインクリボ
ンを介して間接的に当接したヘッドダウン状態でキャリ
ッジを移動させ、サーマルヘッドとプラテンとにより挟
持されたインクリボンは、ヘッドダウン状態とされたキ
ャリッジの移動とともにキャリッジの移動距離と等しい
長さ分が走行するようになっている。
ーマルヘッドとプラテンとが記録媒体およびインクリボ
ンを介して間接的に当接したヘッドダウン状態でキャリ
ッジを移動させ、サーマルヘッドとプラテンとにより挟
持されたインクリボンは、ヘッドダウン状態とされたキ
ャリッジの移動とともにキャリッジの移動距離と等しい
長さ分が走行するようになっている。
【0005】したがって、このような熱転写プリンタに
おいては、1行のフルカラー画像を形成する際に、記録
に供さない色のインクがある場合でも、つぎの色のイン
クを選択するためにインクリボンを走行する必要があ
り、インクリボンの消費が多くなり、ランニングコスト
が高くなるという不都合がある。
おいては、1行のフルカラー画像を形成する際に、記録
に供さない色のインクがある場合でも、つぎの色のイン
クを選択するためにインクリボンを走行する必要があ
り、インクリボンの消費が多くなり、ランニングコスト
が高くなるという不都合がある。
【0006】そこで、このような問題点に対処するた
め、例えばY,M,Cの3色のインクを用いてフルカラ
ー画像を形成する場合、カセットホルダにY色のインク
を塗工したインクリボン、M色のインクを塗工したイン
クリボン、C色のインクを塗工したインクリボンを収納
した3つのリボンカセットを保持しておき、フルカラー
画像を形成する記録動作を実行する際に、最初の記録に
必要な色、例えばY色のインクリボンが収納されたリボ
ンカセットを選択してキャリッジに搭載し、最初のY色
のインクを塗工したインクリボンを用いて1行毎の記録
動作を繰り返して1頁分の記録を実行した後、記録に供
したリボンカセットをつぎの記録に用いる色、例えばM
色のインクを塗工したインクリボンが収納されたリボン
カセットと交換するとともに、記録媒体をバックフィー
ドと称される逆搬送して、M色のインクを塗工したイン
クリボンを用いてY色にM色のインクを重ねて1頁分の
記録を実行し、その後記録に供したリボンカセットをつ
ぎの記録に用いる色、例えばC色のインクを塗工したイ
ンクリボンが収納されたリボンカセットと交換するとと
もに、再び記録媒体を逆搬送して、C色のインクを塗工
したインクリボンを用いてY色にM色のインクを重ねた
上にさらにC色のインクを重ね1頁分の記録を実行する
ことで、Y、M、Cの3色のインクを重ねてフルカラー
画像を記録媒体上に形成するカセットチェンジャータイ
プと称される熱転写プリンタが提案されている。
め、例えばY,M,Cの3色のインクを用いてフルカラ
ー画像を形成する場合、カセットホルダにY色のインク
を塗工したインクリボン、M色のインクを塗工したイン
クリボン、C色のインクを塗工したインクリボンを収納
した3つのリボンカセットを保持しておき、フルカラー
画像を形成する記録動作を実行する際に、最初の記録に
必要な色、例えばY色のインクリボンが収納されたリボ
ンカセットを選択してキャリッジに搭載し、最初のY色
のインクを塗工したインクリボンを用いて1行毎の記録
動作を繰り返して1頁分の記録を実行した後、記録に供
したリボンカセットをつぎの記録に用いる色、例えばM
色のインクを塗工したインクリボンが収納されたリボン
カセットと交換するとともに、記録媒体をバックフィー
ドと称される逆搬送して、M色のインクを塗工したイン
クリボンを用いてY色にM色のインクを重ねて1頁分の
記録を実行し、その後記録に供したリボンカセットをつ
ぎの記録に用いる色、例えばC色のインクを塗工したイ
ンクリボンが収納されたリボンカセットと交換するとと
もに、再び記録媒体を逆搬送して、C色のインクを塗工
したインクリボンを用いてY色にM色のインクを重ねた
上にさらにC色のインクを重ね1頁分の記録を実行する
ことで、Y、M、Cの3色のインクを重ねてフルカラー
画像を記録媒体上に形成するカセットチェンジャータイ
プと称される熱転写プリンタが提案されている。
【0007】このようなカセットチェンジャータイプの
熱転写プリンタによれば、記録情報のない領域である非
画像形成領域については、スキップ動作を行いインクリ
ボンを消費しないように構成できるため、ランニングコ
ストを低減することができるとともに、1行毎にインク
リボンの色の選択を行う必要がないために、実効記録速
度を向上させることができる。
熱転写プリンタによれば、記録情報のない領域である非
画像形成領域については、スキップ動作を行いインクリ
ボンを消費しないように構成できるため、ランニングコ
ストを低減することができるとともに、1行毎にインク
リボンの色の選択を行う必要がないために、実効記録速
度を向上させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の熱転写プリンタにおいては、記録動作を実行す
る際の記録ヘッドとしてのサーマルヘッドをヘッドアッ
プ状態からヘッドダウン状態とするヘッドダウン位置と
して、図8に示す記録媒体Pの図8左方に示す行頭に固
定されたヘッドダウン位置HDA、あるいは、図9に示
す各行の記録開始位置PSを基準として、キャリッジの
移動にともなって移動するサーマルヘッドの速度の立ち
上げに必要な所定の距離Lだけ図9左方に示す手前(行
頭側)に間隔をおいて設定されたヘッドダウン位置HD
Bが用いられている。
た従来の熱転写プリンタにおいては、記録動作を実行す
る際の記録ヘッドとしてのサーマルヘッドをヘッドアッ
プ状態からヘッドダウン状態とするヘッドダウン位置と
して、図8に示す記録媒体Pの図8左方に示す行頭に固
定されたヘッドダウン位置HDA、あるいは、図9に示
す各行の記録開始位置PSを基準として、キャリッジの
移動にともなって移動するサーマルヘッドの速度の立ち
上げに必要な所定の距離Lだけ図9左方に示す手前(行
頭側)に間隔をおいて設定されたヘッドダウン位置HD
Bが用いられている。
【0009】このため、図8に示す行頭にヘッドダウン
位置HDAを設定した場合には、記録開始位置PSが行
の途中である場合、すなわち、行頭に画像を形成しない
場合には、ヘッドダウン位置HDAから記録開始位置P
Sまでの距離(空走距離)LAの分だけ記録に供さない
余計なインクリボンを空走しなければならずスループッ
トが低下してしまう場合があるという問題点があった。
位置HDAを設定した場合には、記録開始位置PSが行
の途中である場合、すなわち、行頭に画像を形成しない
場合には、ヘッドダウン位置HDAから記録開始位置P
Sまでの距離(空走距離)LAの分だけ記録に供さない
余計なインクリボンを空走しなければならずスループッ
トが低下してしまう場合があるという問題点があった。
【0010】また、図9に示す記録開始位置PSを基準
とてヘッドダウン位置HDBを設定した場合には、各行
のヘッドダウン位置HDBを記録開始位置PSの近傍に
設けることができるのでスループットが向上するもの
の、図9に示すように、記録を実行する行によって記録
開始位置PSがずれている場合、ヘッドダウン位置HD
Bが行によって異なるため、記録開始位置PSまでのサ
ーマルヘッドの速度ずれが生じて、行間の記録位置がほ
んの僅かではあるがずれてしまい、図9に誇張して示す
ように、特に行間を繋ぐ縦罫線や図形などの画像の行間
がずれてまっすぐに繋がらず画像品質が低下してしまう
場合があるという問題点があった。
とてヘッドダウン位置HDBを設定した場合には、各行
のヘッドダウン位置HDBを記録開始位置PSの近傍に
設けることができるのでスループットが向上するもの
の、図9に示すように、記録を実行する行によって記録
開始位置PSがずれている場合、ヘッドダウン位置HD
Bが行によって異なるため、記録開始位置PSまでのサ
ーマルヘッドの速度ずれが生じて、行間の記録位置がほ
んの僅かではあるがずれてしまい、図9に誇張して示す
ように、特に行間を繋ぐ縦罫線や図形などの画像の行間
がずれてまっすぐに繋がらず画像品質が低下してしまう
場合があるという問題点があった。
【0011】そこで、スループットの向上と画像品質の
低下の防止とを両立させることのできる記録方法および
この記録方法を容易に実行することのできる記録装置が
望まれている。
低下の防止とを両立させることのできる記録方法および
この記録方法を容易に実行することのできる記録装置が
望まれている。
【0012】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、スループットの向上と画像品質の低下の防止と
を両立させることのできる記録方法および記録装置を提
供することを目的とする。
であり、スループットの向上と画像品質の低下の防止と
を両立させることのできる記録方法および記録装置を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の記録方
法の特徴は、ヘッドダウン位置を可変とし、1枚の記録
媒体にフルカラー画像を形成する記録動作を実行する際
に、記録情報に基づいて記録媒体に形成するフルカラー
画像の各行の記録開始位置のうちの最も行頭側に位置す
る記録開始位置を基準として全ての行に共通のヘッドダ
ウン位置を設定し、このヘッドダウン位置で記録ヘッド
のヘッドダウンを実行する点にある。
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の記録方
法の特徴は、ヘッドダウン位置を可変とし、1枚の記録
媒体にフルカラー画像を形成する記録動作を実行する際
に、記録情報に基づいて記録媒体に形成するフルカラー
画像の各行の記録開始位置のうちの最も行頭側に位置す
る記録開始位置を基準として全ての行に共通のヘッドダ
ウン位置を設定し、このヘッドダウン位置で記録ヘッド
のヘッドダウンを実行する点にある。
【0014】そして、このような構成を採用したことに
より、記録動作を実行する際には、記録情報に基づいて
1枚の記録媒体に形成するフルカラー画像の各行の記録
開始位置のうちの最も行頭側に位置する記録開始位置を
基準として全ての行に共通のヘッドダウン位置を設定で
きるため、記録動作を実行すると、各行におけるヘッド
ダウン位置が縦方向、詳しくは記録ヘッドの走行する記
録方向に対して直交する記録媒体搬送方向(改行方向)
において一定位置にすることができるので、記録開始位
置が行の途中である場合、すなわち、行頭に画像を形成
しない場合には、従来の行頭にヘッドダウン位置を設定
する場合に比べてインクリボンの空走距離を短くするこ
とができ、各行の記録開始位置がずれている場合には、
行間を繋ぐ縦罫線や図形などの画像の行間のずれの発生
を防止できる。
より、記録動作を実行する際には、記録情報に基づいて
1枚の記録媒体に形成するフルカラー画像の各行の記録
開始位置のうちの最も行頭側に位置する記録開始位置を
基準として全ての行に共通のヘッドダウン位置を設定で
きるため、記録動作を実行すると、各行におけるヘッド
ダウン位置が縦方向、詳しくは記録ヘッドの走行する記
録方向に対して直交する記録媒体搬送方向(改行方向)
において一定位置にすることができるので、記録開始位
置が行の途中である場合、すなわち、行頭に画像を形成
しない場合には、従来の行頭にヘッドダウン位置を設定
する場合に比べてインクリボンの空走距離を短くするこ
とができ、各行の記録開始位置がずれている場合には、
行間を繋ぐ縦罫線や図形などの画像の行間のずれの発生
を防止できる。
【0015】また、特許請求の範囲の請求項2に記載の
本発明の記録装置の特徴は、制御手段は、ヘッドダウン
位置を可変とし、1枚の記録媒体にフルカラー画像を形
成する記録動作を実行する際に、記録情報に基づいて記
録媒体に形成するフルカラー画像の各行の記録開始位置
のうちの最も行頭側に位置する記録開始位置を基準とし
て全ての行に共通のヘッドダウン位置を設定し、このヘ
ッドダウン位置でヘッド接離手段を駆動して記録ヘッド
のヘッドダウンを実行するように構成されている点にあ
る。
本発明の記録装置の特徴は、制御手段は、ヘッドダウン
位置を可変とし、1枚の記録媒体にフルカラー画像を形
成する記録動作を実行する際に、記録情報に基づいて記
録媒体に形成するフルカラー画像の各行の記録開始位置
のうちの最も行頭側に位置する記録開始位置を基準とし
て全ての行に共通のヘッドダウン位置を設定し、このヘ
ッドダウン位置でヘッド接離手段を駆動して記録ヘッド
のヘッドダウンを実行するように構成されている点にあ
る。
【0016】そして、このような構成を採用したことに
より、請求項1に記載の記録方法、すなわち、ヘッドダ
ウン位置を可変とし、1枚の記録媒体にフルカラー画像
を形成する記録動作を実行する際に、記録情報に基づい
て記録媒体に形成するフルカラー画像の各行の記録開始
位置のうちの最も行頭側に位置する記録開始位置を基準
として全ての行に共通のヘッドダウン位置を設定し、こ
のヘッドダウン位置で記録ヘッドのヘッドダウンを実行
することが容易にできるので、記録動作を実行する際に
は、記録情報に基づいて1枚の記録媒体に形成するフル
カラー画像の各行の記録開始位置のうちの最も行頭側に
位置する記録開始位置を基準として全ての行に共通のヘ
ッドダウン位置を設定できるため、記録動作を実行する
と、各行におけるヘッドダウン位置が縦方向、詳しくは
記録ヘッドの走行する記録方向に対して直交する記録媒
体搬送方向(改行方向)において一定位置にすることが
できるので、記録開始位置が行の途中である場合、すな
わち、行頭に画像を形成しない場合には、従来の行頭に
ヘッドダウン位置を設定する場合に比べてインクリボン
の空走距離を短くすることができ、各行の記録開始位置
がずれている場合には、行間を繋ぐ縦罫線や図形などの
画像の行間のずれの発生を防止できる。
より、請求項1に記載の記録方法、すなわち、ヘッドダ
ウン位置を可変とし、1枚の記録媒体にフルカラー画像
を形成する記録動作を実行する際に、記録情報に基づい
て記録媒体に形成するフルカラー画像の各行の記録開始
位置のうちの最も行頭側に位置する記録開始位置を基準
として全ての行に共通のヘッドダウン位置を設定し、こ
のヘッドダウン位置で記録ヘッドのヘッドダウンを実行
することが容易にできるので、記録動作を実行する際に
は、記録情報に基づいて1枚の記録媒体に形成するフル
カラー画像の各行の記録開始位置のうちの最も行頭側に
位置する記録開始位置を基準として全ての行に共通のヘ
ッドダウン位置を設定できるため、記録動作を実行する
と、各行におけるヘッドダウン位置が縦方向、詳しくは
記録ヘッドの走行する記録方向に対して直交する記録媒
体搬送方向(改行方向)において一定位置にすることが
できるので、記録開始位置が行の途中である場合、すな
わち、行頭に画像を形成しない場合には、従来の行頭に
ヘッドダウン位置を設定する場合に比べてインクリボン
の空走距離を短くすることができ、各行の記録開始位置
がずれている場合には、行間を繋ぐ縦罫線や図形などの
画像の行間のずれの発生を防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。
態により説明する。
【0018】図1から図6は本発明に係る記録方法を適
用する本発明に係る記録装置の実施形態を示すものであ
り、図1は全体構成の要部の斜視図、図2はキャリッジ
近傍の拡大斜視図、図3はヘッド接離手段近傍の拡大平
面図、図4はキャリッジ近傍の要部の概略側面図、図5
は搬送手段の要部の拡大斜視図、図6は制御手段の概略
を示すブロック図である。
用する本発明に係る記録装置の実施形態を示すものであ
り、図1は全体構成の要部の斜視図、図2はキャリッジ
近傍の拡大斜視図、図3はヘッド接離手段近傍の拡大平
面図、図4はキャリッジ近傍の要部の概略側面図、図5
は搬送手段の要部の拡大斜視図、図6は制御手段の概略
を示すブロック図である。
【0019】本実施形態の記録装置は、フルカラー画像
の記録に用いるY(イエロー:黄)のインクを塗工した
インクリボン、M(マゼンタ:赤紫)のインクを塗工し
たインクリボン、C(シアン:青緑)のインクを塗工し
たインクリボンを収納した総計3つのリボンカセットを
用いて記録媒体にフルカラー画像を形成して記録するも
のである。
の記録に用いるY(イエロー:黄)のインクを塗工した
インクリボン、M(マゼンタ:赤紫)のインクを塗工し
たインクリボン、C(シアン:青緑)のインクを塗工し
たインクリボンを収納した総計3つのリボンカセットを
用いて記録媒体にフルカラー画像を形成して記録するも
のである。
【0020】図1に示すように、本実施形態の記録装置
としての熱転写プリンタ1のプリンタフレーム2のほぼ
中央部には、平板状のプラテン3がその記録面3aがほ
ぼ垂直となるように配設されており、プラテン3の前方
下方には、ガイドシャフト4がプラテン3と平行に配設
されている。また、フレーム2の前端縁には、フランジ
状のガイド部5が形成されており、ガイドシャフト4お
よびガイド部5には、キャリッジ6がガイドシャフト4
およびガイド部5に沿って往復動自在に取着されてい
る。
としての熱転写プリンタ1のプリンタフレーム2のほぼ
中央部には、平板状のプラテン3がその記録面3aがほ
ぼ垂直となるように配設されており、プラテン3の前方
下方には、ガイドシャフト4がプラテン3と平行に配設
されている。また、フレーム2の前端縁には、フランジ
状のガイド部5が形成されており、ガイドシャフト4お
よびガイド部5には、キャリッジ6がガイドシャフト4
およびガイド部5に沿って往復動自在に取着されてい
る。
【0021】図2に示すように、本実施形態のキャリッ
ジ6は、上下に分割されており、このキャリッジ6の下
側は、前記ガイドシャフト4に取付けられる下キャリッ
ジ6aとされるとともに、キャリッジ6の上側は、リボ
ンカセット7が装着され前記下キャリッジ6aに対して
上下方向に接離可能とされた上キャリッジ6bとされて
いる。このキャリッジ6は、一対のプーリ(図示せず)
に巻回された駆動ベルト8の一部に固着されており、こ
の駆動ベルト8をステッピングモータなどのキャリッジ
駆動モータ9(図6)を用いて駆動することにより、前
記キャリッジ6を前記ガイドシャフト4に沿って往復動
させるようになっている。また、キャリッジ駆動モータ
9は、後述する制御手段50に電気的に接続されてお
り、制御手段50から所定のタイミングで送出される制
御指令にしたがって駆動可能とされている。
ジ6は、上下に分割されており、このキャリッジ6の下
側は、前記ガイドシャフト4に取付けられる下キャリッ
ジ6aとされるとともに、キャリッジ6の上側は、リボ
ンカセット7が装着され前記下キャリッジ6aに対して
上下方向に接離可能とされた上キャリッジ6bとされて
いる。このキャリッジ6は、一対のプーリ(図示せず)
に巻回された駆動ベルト8の一部に固着されており、こ
の駆動ベルト8をステッピングモータなどのキャリッジ
駆動モータ9(図6)を用いて駆動することにより、前
記キャリッジ6を前記ガイドシャフト4に沿って往復動
させるようになっている。また、キャリッジ駆動モータ
9は、後述する制御手段50に電気的に接続されてお
り、制御手段50から所定のタイミングで送出される制
御指令にしたがって駆動可能とされている。
【0022】図1および図2に示すように、キャリッジ
6の先端部には、プラテンに対向するようにして記録ヘ
ッドとしてのサーマルヘッドHが配設されている。この
サーマルヘッドHは、図3に示すように、ヘッド取付台
11に固着されている。このヘッド取付台11は、キャ
リッジ6の所望の位置に設けたヘッド支軸12に枢着さ
れた平面略L字形状のヘッドレバー体13の一方の端部
に固着されており、ヘッドレバー体13の他方の端部に
突設したコロ14をキャリッジ6の所望に位置に設けた
ヘッド駆動モータ15の駆動力を適宜な歯車列16a,
16b,16cなどにより伝達される溝カム17に係合
させ、前記ヘッド駆動モータ15を後述する制御手段5
0から所定のタイミングで送出される制御指令にしたが
って駆動させることにより、ヘッドレバー体13がヘッ
ド支軸12を中心として回動することで前記プラテン3
に対してサーマルヘッドHが当接したヘッドダウン状態
(図3)と、サーマルヘッドHが前記プラテン3から離
間したヘッドアップ状態とをなし得るように、プラテン
3に対してサーマルヘッドHを接離動作させることがで
きるように構成されている。
6の先端部には、プラテンに対向するようにして記録ヘ
ッドとしてのサーマルヘッドHが配設されている。この
サーマルヘッドHは、図3に示すように、ヘッド取付台
11に固着されている。このヘッド取付台11は、キャ
リッジ6の所望の位置に設けたヘッド支軸12に枢着さ
れた平面略L字形状のヘッドレバー体13の一方の端部
に固着されており、ヘッドレバー体13の他方の端部に
突設したコロ14をキャリッジ6の所望に位置に設けた
ヘッド駆動モータ15の駆動力を適宜な歯車列16a,
16b,16cなどにより伝達される溝カム17に係合
させ、前記ヘッド駆動モータ15を後述する制御手段5
0から所定のタイミングで送出される制御指令にしたが
って駆動させることにより、ヘッドレバー体13がヘッ
ド支軸12を中心として回動することで前記プラテン3
に対してサーマルヘッドHが当接したヘッドダウン状態
(図3)と、サーマルヘッドHが前記プラテン3から離
間したヘッドアップ状態とをなし得るように、プラテン
3に対してサーマルヘッドHを接離動作させることがで
きるように構成されている。
【0023】また、サーマルヘッドHには、ホストコン
ピュータ、イメージリーダなど、あるいはキーボードな
どの適宜な入力装置(図示せず)により入力された所望
の記録情報に基づいて選択的に発熱される複数の発熱素
子(図示せず)が印字方向や走査方向などと称されるキ
ャリッジ4の移動方向に沿う記録方向に対して直交する
方向、すなわち、副走査方向などと称される記録媒体搬
送方向(図5矢印A)に沿って整列は位置されている。
ピュータ、イメージリーダなど、あるいはキーボードな
どの適宜な入力装置(図示せず)により入力された所望
の記録情報に基づいて選択的に発熱される複数の発熱素
子(図示せず)が印字方向や走査方向などと称されるキ
ャリッジ4の移動方向に沿う記録方向に対して直交する
方向、すなわち、副走査方向などと称される記録媒体搬
送方向(図5矢印A)に沿って整列は位置されている。
【0024】前記ヘッド取付台11、ヘッド支軸12、
ヘッドレバー体13、コロ14、ヘッド駆動モータ1
5、歯車列16a,16b,16cおよび溝カム17に
より、本実施形態のサーマルヘッドHをプラテン3に対
して接離可能とするヘッド接離手段18が構成されてい
る。
ヘッドレバー体13、コロ14、ヘッド駆動モータ1
5、歯車列16a,16b,16cおよび溝カム17に
より、本実施形態のサーマルヘッドHをプラテン3に対
して接離可能とするヘッド接離手段18が構成されてい
る。
【0025】なお、ヘッド接離手段18としては、サー
マルヘッドHをプラテン3に対して接離するタイミング
を制御手段50から送出する制御指令に基づいて制御可
能な構成であればよく、従来公知の多種多様の構成のも
のから選択することができる。
マルヘッドHをプラテン3に対して接離するタイミング
を制御手段50から送出する制御指令に基づいて制御可
能な構成であればよく、従来公知の多種多様の構成のも
のから選択することができる。
【0026】前記キャリッジ6の左右両側部には、例え
ば従来公知の一対の平行クランク機構(図示せず)が配
設されており、この平行クランク機構により、ガイドシ
ャフト5に取着される下キャリッジ6aに対して、上キ
ャリッジ6bが接離するように平行に移動自在に構成さ
れている。また、下キャリッジ6aには、例えば従来公
知の回転クランク機構(図示せず)が配設されており、
この回転クランク機構によって、上キャリッジ6bを下
キャリッジ6aに対して平行に移動させるようになって
いる。
ば従来公知の一対の平行クランク機構(図示せず)が配
設されており、この平行クランク機構により、ガイドシ
ャフト5に取着される下キャリッジ6aに対して、上キ
ャリッジ6bが接離するように平行に移動自在に構成さ
れている。また、下キャリッジ6aには、例えば従来公
知の回転クランク機構(図示せず)が配設されており、
この回転クランク機構によって、上キャリッジ6bを下
キャリッジ6aに対して平行に移動させるようになって
いる。
【0027】図2に示すように、前記上キャリッジ6b
の左右両側部上面には、相互に内側に緩やかに湾曲して
なる板状の一対のアーム21がほぼリボンカセット7の
幅と等しい間隔を隔てて立設されており、この各アーム
21先端部には、リボンカセット7を保持するための突
起からなる係合部21aが相互に対向するようにして形
成されている。また、前記上キャリッジ6bの中央部に
は、一対のボビン22が互いに所定間隔を隔てて回転自
在に配設されており、図2左方に示す一方は、リボンカ
セット7に収納されたインクリボン23を巻取る巻取り
ボビン22aとされ、図2右方に示す他方は、インクリ
ボン23を送出する送出ボビン22bとされている。そ
して、記録動作を実行する際に、巻取りボビン22aを
回転駆動することにより、インクリボン23を所定の方
向に走行させるようになされている。
の左右両側部上面には、相互に内側に緩やかに湾曲して
なる板状の一対のアーム21がほぼリボンカセット7の
幅と等しい間隔を隔てて立設されており、この各アーム
21先端部には、リボンカセット7を保持するための突
起からなる係合部21aが相互に対向するようにして形
成されている。また、前記上キャリッジ6bの中央部に
は、一対のボビン22が互いに所定間隔を隔てて回転自
在に配設されており、図2左方に示す一方は、リボンカ
セット7に収納されたインクリボン23を巻取る巻取り
ボビン22aとされ、図2右方に示す他方は、インクリ
ボン23を送出する送出ボビン22bとされている。そ
して、記録動作を実行する際に、巻取りボビン22aを
回転駆動することにより、インクリボン23を所定の方
向に走行させるようになされている。
【0028】前記キャリッジ6のプラテン3に対して遠
方側の端縁上面には、リボンカセット7に収納されたイ
ンクリボン23の種類を検出する光センサ25が配設さ
れており、この光センサ25は、熱転写プリンタ1の所
望の位置に配設されこの熱転写プリンタ1の記録動作な
どの制御を行なう後述する制御手段50に電気的に接続
されている。
方側の端縁上面には、リボンカセット7に収納されたイ
ンクリボン23の種類を検出する光センサ25が配設さ
れており、この光センサ25は、熱転写プリンタ1の所
望の位置に配設されこの熱転写プリンタ1の記録動作な
どの制御を行なう後述する制御手段50に電気的に接続
されている。
【0029】図2および図4に示すように、キャリッジ
6の上方には、前記プリンタフレーム2に図4において
両矢印Bにて示すように開閉自在に支持されたほぼ板状
のキャノピ27が前記キャリッジ6に対して所定間隔を
おいて配設されている。このキャノピ27は、閉状態に
おいて、後述する搬送手段46により搬送される記録媒
体Pの出口側の押えガイドとして機能するものであり、
キャリッジ6と対向するようにして、キャリッジ6の移
動領域とほぼ同一の長さとされている。
6の上方には、前記プリンタフレーム2に図4において
両矢印Bにて示すように開閉自在に支持されたほぼ板状
のキャノピ27が前記キャリッジ6に対して所定間隔を
おいて配設されている。このキャノピ27は、閉状態に
おいて、後述する搬送手段46により搬送される記録媒
体Pの出口側の押えガイドとして機能するものであり、
キャリッジ6と対向するようにして、キャリッジ6の移
動領域とほぼ同一の長さとされている。
【0030】前記キャノピ27のキャリッジ6と対向す
る下面の所定位置には、リボンカセット7を保持する複
数のカセットホルダ(図示せず)が設けられており、各
カセットホルダにより、フルカラー画像の記録を行なう
ための少なくともY(イエロー)のインクを塗工したイ
ンクリボン23aが収納されたリボンカセット7aと、
M(マゼンタ)のインクを塗工したインクリボン23b
が収納されたリボンカセット7bと、C(シアン)のイ
ンクを塗工したインクリボン23cが収納されたリボン
カセット7cとが、キャリッジ6の移動方向に沿って1
列に配列されるようになっている。
る下面の所定位置には、リボンカセット7を保持する複
数のカセットホルダ(図示せず)が設けられており、各
カセットホルダにより、フルカラー画像の記録を行なう
ための少なくともY(イエロー)のインクを塗工したイ
ンクリボン23aが収納されたリボンカセット7aと、
M(マゼンタ)のインクを塗工したインクリボン23b
が収納されたリボンカセット7bと、C(シアン)のイ
ンクを塗工したインクリボン23cが収納されたリボン
カセット7cとが、キャリッジ6の移動方向に沿って1
列に配列されるようになっている。
【0031】そして、各リボンカセット7a,7b,7
cは、図4に両矢印Cにて示すようにキャノピ27と上
キャリッジ6bとの間で選択的に受け渡しが行なわれる
ようになっている。
cは、図4に両矢印Cにて示すようにキャノピ27と上
キャリッジ6bとの間で選択的に受け渡しが行なわれる
ようになっている。
【0032】なお、フルカラー画像を形成するために
は、前記Y、MおよびCの3色のインクリボン23a,
23b,23cの他に、B(ブラック)の色のインクを
塗工したインクリボンを収納したリボンカセット(図示
せず)などを必要に応じて組み合わせて用いてもよい。
は、前記Y、MおよびCの3色のインクリボン23a,
23b,23cの他に、B(ブラック)の色のインクを
塗工したインクリボンを収納したリボンカセット(図示
せず)などを必要に応じて組み合わせて用いてもよい。
【0033】図2に示すように、前記各リボンカセット
7a,7b,7cのケース本体29は、内部に収納され
るインクリボン23の種類にかかわらず、すべてが同一
形状、同一寸法に形成されており、このケース本体29
の内部には、インクリボン23が巻回され記録に供した
部分のインクリボン23を巻取る巻取りリール30a、
および、インクリボン23を送り出す送出リール30b
が回転自在に収容されている。また、前記リボンカセッ
ト7のキャリッジ6に搭載された状態でプラテン3と対
向する面には、サーマルヘッドHが臨む凹部31が形成
されており、この凹部31の内側においてインクリボン
23の中間部が外部に導出されるようになっている。さ
らに、前記ケース本体29の内部であって前記インクリ
ボン23の走行経路の途中には、回転自在に支持された
一対のリボン送りローラ(図示せず)および複数のガイ
ドローラ(図示せず)などが配設されている。
7a,7b,7cのケース本体29は、内部に収納され
るインクリボン23の種類にかかわらず、すべてが同一
形状、同一寸法に形成されており、このケース本体29
の内部には、インクリボン23が巻回され記録に供した
部分のインクリボン23を巻取る巻取りリール30a、
および、インクリボン23を送り出す送出リール30b
が回転自在に収容されている。また、前記リボンカセッ
ト7のキャリッジ6に搭載された状態でプラテン3と対
向する面には、サーマルヘッドHが臨む凹部31が形成
されており、この凹部31の内側においてインクリボン
23の中間部が外部に導出されるようになっている。さ
らに、前記ケース本体29の内部であって前記インクリ
ボン23の走行経路の途中には、回転自在に支持された
一対のリボン送りローラ(図示せず)および複数のガイ
ドローラ(図示せず)などが配設されている。
【0034】また、リボンカセット7の凹部31が形成
された面と平行に延在する後面には、各リボンカセット
7内に収納されているインクリボン23の種類(インク
の色)を判別するための識別マーク32が形成されてお
り、この識別マーク32は、内部に収納されているイン
クリボン23の種類によって異なる数の縞状の非反射部
33aを有する反射シールにより形成されている。そし
て、本実施の形態においては、図1において左端に示す
リボンカセット7aには、3本の非反射部33aを有す
る反射シール33Aが識別マーク32として貼着されて
おり、以下順に、リボンカセット7bには、4本の非反
射部33aを有する反射シール33Bが識別マーク32
として貼着されており、リボンカセット7cには、2本
の非反射部33aを有する反射シール33Cが識別マー
ク32として貼着されている。さらに、リボンカセット
7の後面の左端部が識別マーク32の検出のための基準
位置BPとされ、識別マーク32の図2において右端に
位置する非反射部33aの右端位置までの距離Lを、す
べての識別マーク23において同一とするとともに、こ
の距離L内にインクリボン23の種類を識別するための
所望の非反射部33aを形成するようになされている。
された面と平行に延在する後面には、各リボンカセット
7内に収納されているインクリボン23の種類(インク
の色)を判別するための識別マーク32が形成されてお
り、この識別マーク32は、内部に収納されているイン
クリボン23の種類によって異なる数の縞状の非反射部
33aを有する反射シールにより形成されている。そし
て、本実施の形態においては、図1において左端に示す
リボンカセット7aには、3本の非反射部33aを有す
る反射シール33Aが識別マーク32として貼着されて
おり、以下順に、リボンカセット7bには、4本の非反
射部33aを有する反射シール33Bが識別マーク32
として貼着されており、リボンカセット7cには、2本
の非反射部33aを有する反射シール33Cが識別マー
ク32として貼着されている。さらに、リボンカセット
7の後面の左端部が識別マーク32の検出のための基準
位置BPとされ、識別マーク32の図2において右端に
位置する非反射部33aの右端位置までの距離Lを、す
べての識別マーク23において同一とするとともに、こ
の距離L内にインクリボン23の種類を識別するための
所望の非反射部33aを形成するようになされている。
【0035】そして、この識別マーク32をキャリッジ
6に設けた光センサ25によって検出し、この検出信号
を後述する制御手段50に出力し、この制御手段50内
において各リボンカセット7における識別マーク32の
非反射部33aの数を計数することによりリボンカセッ
ト7内に収納されているインクリボン23の種類(イン
クの色)を判別するようになっている。さらに、使用に
供するインクリボン23の種類に対応する識別マーク3
2を光センサ25が検出した状態でキャリッジ6が停止
可能とされており、キャリッジ6が停止した状態で、キ
ャノピ27のカセットホルダに配設されているリボンカ
セット7が上キャリッジ6bに自動的に受け渡されるよ
うになっている。
6に設けた光センサ25によって検出し、この検出信号
を後述する制御手段50に出力し、この制御手段50内
において各リボンカセット7における識別マーク32の
非反射部33aの数を計数することによりリボンカセッ
ト7内に収納されているインクリボン23の種類(イン
クの色)を判別するようになっている。さらに、使用に
供するインクリボン23の種類に対応する識別マーク3
2を光センサ25が検出した状態でキャリッジ6が停止
可能とされており、キャリッジ6が停止した状態で、キ
ャノピ27のカセットホルダに配設されているリボンカ
セット7が上キャリッジ6bに自動的に受け渡されるよ
うになっている。
【0036】図1に示すように、前記プラテン3の後方
には、記録媒体P(図4)をプラテン3の前方に送る挿
入口35が形成されており、この挿入口35の部分に
は、所定速度で記録媒体Pを搬送する搬送ローラ36が
配設されている。
には、記録媒体P(図4)をプラテン3の前方に送る挿
入口35が形成されており、この挿入口35の部分に
は、所定速度で記録媒体Pを搬送する搬送ローラ36が
配設されている。
【0037】図5に示すように、搬送ローラ36には、
記録の際に搬送ローラ36の基準位置を検出するための
基準位置を示す基準位置マーカ37が搬送ローラ36と
一体回転可能に設けられている。この基準位置マーカ3
7は、反射シール、反射板などにより形成されており、
記録媒体Pの走行経路と干渉しない位置に設けられてい
る。そして、基準位置マーカ37は、前記搬送ローラ3
6の近傍の記録媒体Pの走行経路と干渉しない位置に設
けられた光センサなどの検出手段38により、前記搬送
ローラ36が1回転する毎に検出されるようになってい
る。また、検出手段38は、熱転写プリンタ1の各部の
動作を制御する後述する制御手段50に電気的に接続さ
れており、基準位置マーカ37からの検出信号を制御手
段50に送出するようになっている。なお、検出手段3
8としては、接触式のものであってもよい。
記録の際に搬送ローラ36の基準位置を検出するための
基準位置を示す基準位置マーカ37が搬送ローラ36と
一体回転可能に設けられている。この基準位置マーカ3
7は、反射シール、反射板などにより形成されており、
記録媒体Pの走行経路と干渉しない位置に設けられてい
る。そして、基準位置マーカ37は、前記搬送ローラ3
6の近傍の記録媒体Pの走行経路と干渉しない位置に設
けられた光センサなどの検出手段38により、前記搬送
ローラ36が1回転する毎に検出されるようになってい
る。また、検出手段38は、熱転写プリンタ1の各部の
動作を制御する後述する制御手段50に電気的に接続さ
れており、基準位置マーカ37からの検出信号を制御手
段50に送出するようになっている。なお、検出手段3
8としては、接触式のものであってもよい。
【0038】図1に戻って、前記搬送ローラ36の下方
には、この搬送ローラ36に圧接される圧接ローラ39
が回転自在に配設されており、プリンタフレーム2の図
1左方に示す一側面には、搬送ローラ36と同軸状に取
着されたローラ駆動ギア41が突出して配置されてい
る。このローラ駆動ギア41には、複数の伝達ギア4
2,42を介してステップモータなどからなる搬送ロー
ラ駆動モータ43の出力軸43a(図5)に取着された
モータギア44が接続されており、搬送ローラ駆動モー
タ43を駆動してモータギア44、各伝達ギア42,4
2およびローラ駆動ギア41をそれぞれこの順に介して
搬送ローラ36を回転駆動させることにより、挿入口3
5から搬送ローラ36と圧接ローラ39との間に挿入さ
れる記録媒体Pを挟持して搬送するようになされてい
る。また、搬送ローラ駆動モータ43は、図6に示すよ
うに、後述する制御手段50に電気的に接続されてお
り、制御手段50から送出される制御指令に基づいて回
転駆動される。
には、この搬送ローラ36に圧接される圧接ローラ39
が回転自在に配設されており、プリンタフレーム2の図
1左方に示す一側面には、搬送ローラ36と同軸状に取
着されたローラ駆動ギア41が突出して配置されてい
る。このローラ駆動ギア41には、複数の伝達ギア4
2,42を介してステップモータなどからなる搬送ロー
ラ駆動モータ43の出力軸43a(図5)に取着された
モータギア44が接続されており、搬送ローラ駆動モー
タ43を駆動してモータギア44、各伝達ギア42,4
2およびローラ駆動ギア41をそれぞれこの順に介して
搬送ローラ36を回転駆動させることにより、挿入口3
5から搬送ローラ36と圧接ローラ39との間に挿入さ
れる記録媒体Pを挟持して搬送するようになされてい
る。また、搬送ローラ駆動モータ43は、図6に示すよ
うに、後述する制御手段50に電気的に接続されてお
り、制御手段50から送出される制御指令に基づいて回
転駆動される。
【0039】前記圧接ローラ39、ローラ駆動ギア4
1、各伝達ギア42,42およびモータギア44により
本実施形態の記録媒体Pを搬送する搬送手段46が構成
されている。
1、各伝達ギア42,42およびモータギア44により
本実施形態の記録媒体Pを搬送する搬送手段46が構成
されている。
【0040】なお、プリンタフレーム2には、記録媒体
Pの搬送位置および姿勢を規制する図示しない搬送ガイ
ドが記録媒体Pの搬送経路に臨むようにして配設されて
いる。
Pの搬送位置および姿勢を規制する図示しない搬送ガイ
ドが記録媒体Pの搬送経路に臨むようにして配設されて
いる。
【0041】図6に示すように、前記制御手段35は、
少なくとも記録装置1の各部との電気的な接続に用いる
I/Oインターフェース51と、CPU52と、適宜な
容量のROM、RAMなどにより形成されたメモリ53
とを有している。
少なくとも記録装置1の各部との電気的な接続に用いる
I/Oインターフェース51と、CPU52と、適宜な
容量のROM、RAMなどにより形成されたメモリ53
とを有している。
【0042】前記I/Oインターフェース51には、少
なくともサーマルヘッドH、キャリッジ駆動モータ9、
ヘッド駆動モータ15、光センサ25、検出手段23、
搬送ローラ駆動モータ43および図示しない電源スイッ
チや、操作パネルに配設された各種の操作スイッチおよ
び表示手段などが電気的に接続されている。
なくともサーマルヘッドH、キャリッジ駆動モータ9、
ヘッド駆動モータ15、光センサ25、検出手段23、
搬送ローラ駆動モータ43および図示しない電源スイッ
チや、操作パネルに配設された各種の操作スイッチおよ
び表示手段などが電気的に接続されている。
【0043】前記メモリ53には、少なくとも記録動作
を実行する際のプラテン3に対するサーマルヘッドHの
接離動作を制御する制御プログラムが記憶されたヘッド
制御プログラム格納部55を有している。
を実行する際のプラテン3に対するサーマルヘッドHの
接離動作を制御する制御プログラムが記憶されたヘッド
制御プログラム格納部55を有している。
【0044】前記ヘッド制御プログラム格納部55に記
憶された制御プログラムについてさらに説明する。
憶された制御プログラムについてさらに説明する。
【0045】前記ヘッド制御プログラム格納部55に記
憶された制御プログラムは、ヘッドダウン位置を可変と
し、1枚の記録媒体Pにフルカラー画像を形成する記録
動作を実行する際に、記録情報に基づいて記録媒体Pに
形成するフルカラー画像の各行の記録開始位置PSのう
ちの最も行頭側に位置する記録開始位置PSを基準とし
て全ての行に共通のヘッドダウン位置を設定し、このヘ
ッドダウン位置で記録ヘッドたるサーマルヘッドHのヘ
ッドダウンを実行することができるように構成されてい
る。ここでいう、ヘッドダウン位置を可変とするとは、
具体的には、1枚の記録媒体Pにフルカラー画像を形成
する記録動作を実行する毎に、記録情報、すなわち、形
成するフルカラー画像の位置や大きさにより、ヘッド接
離手段18の一部を構成するヘッド駆動モータ15の駆
動タイミングを制御手段50により制御することであ
り、サーマルヘッドHのヘッドダウンを実行するとは、
具体的には、ヘッド接離手段18の一部を構成するヘッ
ド駆動モータ15を駆動することである。
憶された制御プログラムは、ヘッドダウン位置を可変と
し、1枚の記録媒体Pにフルカラー画像を形成する記録
動作を実行する際に、記録情報に基づいて記録媒体Pに
形成するフルカラー画像の各行の記録開始位置PSのう
ちの最も行頭側に位置する記録開始位置PSを基準とし
て全ての行に共通のヘッドダウン位置を設定し、このヘ
ッドダウン位置で記録ヘッドたるサーマルヘッドHのヘ
ッドダウンを実行することができるように構成されてい
る。ここでいう、ヘッドダウン位置を可変とするとは、
具体的には、1枚の記録媒体Pにフルカラー画像を形成
する記録動作を実行する毎に、記録情報、すなわち、形
成するフルカラー画像の位置や大きさにより、ヘッド接
離手段18の一部を構成するヘッド駆動モータ15の駆
動タイミングを制御手段50により制御することであ
り、サーマルヘッドHのヘッドダウンを実行するとは、
具体的には、ヘッド接離手段18の一部を構成するヘッ
ド駆動モータ15を駆動することである。
【0046】前記メモリ53には、ホストコンピュー
タ、イメージリーダなど、あるいはキーボードなどの適
宜な入力装置(図示せず)により入力された所望の記録
情報が記録データとして格納されるようになっており、
記録動作を実行する際に、記録データに基づいてサーマ
ルヘッドHの発熱素子を選択的に駆動して発熱させるよ
うになっている。なお、フルカラー画像を形成する際に
は、記録情報は、少なくとも記録のためのY、M、Cの
3色に色分解して色別の記録データとして格納されるよ
うになっており、記録時に、記録に供されるインクリボ
ン23のY、M、Cの3色に対応する色の記録データを
サーマルヘッドHへ出力するようにされている。
タ、イメージリーダなど、あるいはキーボードなどの適
宜な入力装置(図示せず)により入力された所望の記録
情報が記録データとして格納されるようになっており、
記録動作を実行する際に、記録データに基づいてサーマ
ルヘッドHの発熱素子を選択的に駆動して発熱させるよ
うになっている。なお、フルカラー画像を形成する際に
は、記録情報は、少なくとも記録のためのY、M、Cの
3色に色分解して色別の記録データとして格納されるよ
うになっており、記録時に、記録に供されるインクリボ
ン23のY、M、Cの3色に対応する色の記録データを
サーマルヘッドHへ出力するようにされている。
【0047】さらに、本実施形態のメモリ53には、電
源投入時のイニシャライズ動作を行うプログラムや、キ
ャリッジ6の移動に伴う光センサ25からの出力信号に
基づいてリボンカセット7の有無およびリボンカセット
7に収納されたインクリボン23の種類、ホームポジシ
ョンに対するキャリッジ6の移動距離、キャノピ27の
開閉状態、隣位あるいは離間した一対のリボンカセット
7間の距離などを判別または検出するプログラムや、リ
ボンカセット7を自動的に交換するプログラムや、記録
媒体Pの搬送異常を検出するプログラムなどの各種のプ
ログラム、および、記録動作に要する各種のデータなど
が記憶されている。
源投入時のイニシャライズ動作を行うプログラムや、キ
ャリッジ6の移動に伴う光センサ25からの出力信号に
基づいてリボンカセット7の有無およびリボンカセット
7に収納されたインクリボン23の種類、ホームポジシ
ョンに対するキャリッジ6の移動距離、キャノピ27の
開閉状態、隣位あるいは離間した一対のリボンカセット
7間の距離などを判別または検出するプログラムや、リ
ボンカセット7を自動的に交換するプログラムや、記録
媒体Pの搬送異常を検出するプログラムなどの各種のプ
ログラム、および、記録動作に要する各種のデータなど
が記憶されている。
【0048】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
の作用について説明する。
の作用について説明する。
【0049】図7は本発明に係る記録方法を適用する本
発明に係る記録装置の実施形態による記録動作時のヘッ
ドダウン位置を示す説明図である。
発明に係る記録装置の実施形態による記録動作時のヘッ
ドダウン位置を示す説明図である。
【0050】本実施形態の熱転写プリンタ1による記録
媒体Pに対するフルカラー画像の記録動作は、制御手段
50のメモリ53のヘッド制御プログラム格納部55に
記憶された制御プログラムにより、ヘッドダウン位置H
Dを可変とし、1枚の記録媒体Pにフルカラー画像を形
成する記録動作を実行する際に、図7に示すように、記
録情報に基づいて記録媒体Pに形成するフルカラー画像
の各行の記録開始位置PSのうちの最も行頭側に位置す
る2行目の記録開始位置PSを基準として、キャリッジ
6の移動にともなって移動するサーマルヘッドHの速度
の立ち上げに必要な所定の距離Lだけ図7左方に示す手
前(行頭側)に間隔をおいて全ての行に共通のヘッドダ
ウン位置HDP(一定位置)を設定し、このヘッドダウ
ン位置HDPで記録ヘッドたるサーマルヘッドHのヘッ
ドダウンを実行するように制御手段50がヘッド接離手
段18の一部を構成するヘッド駆動モータ15の駆動を
制御する。
媒体Pに対するフルカラー画像の記録動作は、制御手段
50のメモリ53のヘッド制御プログラム格納部55に
記憶された制御プログラムにより、ヘッドダウン位置H
Dを可変とし、1枚の記録媒体Pにフルカラー画像を形
成する記録動作を実行する際に、図7に示すように、記
録情報に基づいて記録媒体Pに形成するフルカラー画像
の各行の記録開始位置PSのうちの最も行頭側に位置す
る2行目の記録開始位置PSを基準として、キャリッジ
6の移動にともなって移動するサーマルヘッドHの速度
の立ち上げに必要な所定の距離Lだけ図7左方に示す手
前(行頭側)に間隔をおいて全ての行に共通のヘッドダ
ウン位置HDP(一定位置)を設定し、このヘッドダウ
ン位置HDPで記録ヘッドたるサーマルヘッドHのヘッ
ドダウンを実行するように制御手段50がヘッド接離手
段18の一部を構成するヘッド駆動モータ15の駆動を
制御する。
【0051】なお、記録動作を実行する際のサーマルヘ
ッドHのヘッドダウン動作を除く他の動作、例えば、記
録媒体Pの搬送および逆搬送動作、サーマルヘッドHの
ヘッドアップ動作、リボンカセットの交換動作などにつ
いては、従来と同様なので、詳しい説明は省略する。
ッドHのヘッドダウン動作を除く他の動作、例えば、記
録媒体Pの搬送および逆搬送動作、サーマルヘッドHの
ヘッドアップ動作、リボンカセットの交換動作などにつ
いては、従来と同様なので、詳しい説明は省略する。
【0052】このように、本実施形態の熱転写プリンタ
1によれば、記録動作を実行する際には、記録情報に基
づいて1枚の記録媒体Pに形成するフルカラー画像の各
行の記録開始位置PSのうちの最も行頭側に位置する記
録開始位置PSを基準として全ての行に共通のヘッドダ
ウン位置HDPを設定できるため、記録動作を実行する
と、各行におけるヘッドダウン位置HDPが縦方向、詳
しくは記録ヘッドたるサーマルヘッドHの走行する記録
方向に対して直交する記録媒体搬送方向(改行方向:図
7矢印A)において一定位置にすることができる。
1によれば、記録動作を実行する際には、記録情報に基
づいて1枚の記録媒体Pに形成するフルカラー画像の各
行の記録開始位置PSのうちの最も行頭側に位置する記
録開始位置PSを基準として全ての行に共通のヘッドダ
ウン位置HDPを設定できるため、記録動作を実行する
と、各行におけるヘッドダウン位置HDPが縦方向、詳
しくは記録ヘッドたるサーマルヘッドHの走行する記録
方向に対して直交する記録媒体搬送方向(改行方向:図
7矢印A)において一定位置にすることができる。
【0053】したがって、本実施形態の熱転写プリンタ
1によれば、1枚の記録媒体Pに形成するフルカラー画
像の各行の記録開始位置PSが行の途中である場合、す
なわち、行頭側に画像を形成しない場合には、記録開始
位置PSに近い位置にヘッドダウン位置HDPを形成す
ることができるので、空走距離LAそのものをなくすこ
とはできないものの、従来の行頭にヘッドダウン位置H
DAを設定する場合に比べてインクリボン23の空走距
離LAが短くなり、スループットを向上することができ
る。
1によれば、1枚の記録媒体Pに形成するフルカラー画
像の各行の記録開始位置PSが行の途中である場合、す
なわち、行頭側に画像を形成しない場合には、記録開始
位置PSに近い位置にヘッドダウン位置HDPを形成す
ることができるので、空走距離LAそのものをなくすこ
とはできないものの、従来の行頭にヘッドダウン位置H
DAを設定する場合に比べてインクリボン23の空走距
離LAが短くなり、スループットを向上することができ
る。
【0054】また、1枚の記録媒体Pに形成するフルカ
ラー画像の各行の記録開始位置PSがずれている場合に
は、各行におけるヘッドダウン位置HDPを縦方向で一
定位置にできるので、行間を繋ぐ縦罫線や図形などの画
像の行間のずれの発生を防止することができる。
ラー画像の各行の記録開始位置PSがずれている場合に
は、各行におけるヘッドダウン位置HDPを縦方向で一
定位置にできるので、行間を繋ぐ縦罫線や図形などの画
像の行間のずれの発生を防止することができる。
【0055】また、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、必要に応じて種々変更することができ
る。
るものではなく、必要に応じて種々変更することができ
る。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明の記録方法によれば、1枚の記録媒体に形成するフ
ルカラー画像の各行の記録開始位置が行の途中である場
合には、記録開始位置近傍にヘッドダウン位置を形成す
ることができるので、インクリボンの空走距離が短くな
りスループットを向上することができ、1枚の記録媒体
に形成するフルカラー画像の各行の記録開始位置がずれ
ている場合には、各行におけるヘッドダウン位置を縦方
向で一定位置にできるので、行間を繋ぐ縦罫線や図形な
どの画像の行間のずれの発生を防止することができるな
どの極めて優れた効果を奏する。
発明の記録方法によれば、1枚の記録媒体に形成するフ
ルカラー画像の各行の記録開始位置が行の途中である場
合には、記録開始位置近傍にヘッドダウン位置を形成す
ることができるので、インクリボンの空走距離が短くな
りスループットを向上することができ、1枚の記録媒体
に形成するフルカラー画像の各行の記録開始位置がずれ
ている場合には、各行におけるヘッドダウン位置を縦方
向で一定位置にできるので、行間を繋ぐ縦罫線や図形な
どの画像の行間のずれの発生を防止することができるな
どの極めて優れた効果を奏する。
【0057】また、請求項2に記載の本発明の記録装置
によれば、請求項1に記載の本発明の記録方法を容易に
実行することができるなどの極めて優れた効果を奏す
る。
によれば、請求項1に記載の本発明の記録方法を容易に
実行することができるなどの極めて優れた効果を奏す
る。
【0058】したがって、本発明の記録装置を本発明の
記録方法にしたがって動作させることにより、スループ
ットの向上と画像品質の低下の防止とを両立させること
ができるという極めて優れた効果を奏する。
記録方法にしたがって動作させることにより、スループ
ットの向上と画像品質の低下の防止とを両立させること
ができるという極めて優れた効果を奏する。
【図1】 本発明に係る記録方法を適用する本発明に係
る記録装置の実施形態の全体構成の要部の斜視図
る記録装置の実施形態の全体構成の要部の斜視図
【図2】 図1のキャリッジ近傍の拡大斜視図
【図3】 図1のヘッド接離手段近傍の拡大平面図
【図4】 図1のキャリッジ近傍の要部の概略側面図
【図5】 図1の搬送手段の要部の拡大斜視図
【図6】 図1の制御手段の概略を示すブロック図
【図7】 本発明に係る記録方法を適用する本発明に係
る記録装置の実施形態による記録動作時のヘッドダウン
位置を示す説明図
る記録装置の実施形態による記録動作時のヘッドダウン
位置を示す説明図
【図8】 従来の記録方法を適用する従来の記録装置に
よるヘッドダウン位置の一例を示す説明図
よるヘッドダウン位置の一例を示す説明図
【図9】 従来の記録方法を適用する従来の記録装置に
よるヘッドダウン位置の他のを示す図8と同様の図
よるヘッドダウン位置の他のを示す図8と同様の図
1 熱転写プリンタ 3 プラテン 6 キャリッジ 7、7a、7b、7c リボンカセット 11 ヘッド取付台 12 ヘッド支軸 13 ヘッドレバー体 14 コロ 15 ヘッド駆動モータ 16a、16b、16c 歯車列 17 溝カム 18 ヘッド接離手段 23、23a、23b、23c インクリボン 46 搬送手段 50 制御手段 52 CPU 53 メモリ 55 ヘッド制御プログラム格納部 H サーマルヘッド P 記録媒体 HDP ヘッドダウン位置 PS 記録開始位置 LA 空走距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C064 CC04 CC06 EE01 EE05 FF09 2C065 AA02 AB03 DC10 DC18 DC32 2C068 AA01 AA06 BD04 BD31 KK36 LL07 LL14 LL15 LL17 MM02 MM06 MM16 2C480 CA01 CA02 CA09 CA37 CB45 EB01 EB08
Claims (2)
- 【請求項1】 複数のリボンカセットの中から最初の記
録に必要な色のインクリボンが収納されたリボンカセッ
トを選択してキャリッジに搭載し、記録ヘッドを行方向
に沿って移動させるとともに、この記録ヘッドをヘッド
ダウン位置でヘッドアップ状態からヘッドダウン状態と
してから記録情報に基づいて記録ヘッドを駆動して行方
向への記録を行単位で繰り返して1枚の記録媒体に1頁
分の記録を実行した後、つぎの記録に必要な色のインク
リボンが収納されたリボンカセットを選択して交換し、
キャリッジに搭載するとともに、記録媒体を頭出し位置
まで逆搬送してからつぎの色の記録を実行することを繰
り返して1枚の記録媒体にフルカラー画像を形成する記
録方法であって、 前記ヘッドダウン位置を可変とし、1枚の記録媒体にフ
ルカラー画像を形成する記録動作を実行する際に、記録
情報に基づいて記録媒体に形成するフルカラー画像の各
行の記録開始位置のうちの最も行頭側に位置する記録開
始位置を基準として全ての行に共通のヘッドダウン位置
を設定し、このヘッドダウン位置で記録ヘッドのヘッド
ダウンを実行することを特徴とする記録方法。 - 【請求項2】 プラテンと、このプラテンに沿って往復
動し得るように形成されリボンカセットを搭載し得るキ
ャリッジと、このキャリッジに対向するようにして配設
される複数のリボンカセットと、前記キャリッジに配設
されヘッド接離手段により前記プラテンに対して接離可
能とされ前記プラテンに圧接したヘッドダウン状態と前
記プラテンから離間したヘッドアップ状態とをなし得る
記録ヘッドと、制御手段とを有し、 前記制御手段は、記録動作を実行する際に、前記複数の
リボンカセットの中から最初の記録に必要な色のインク
リボンが収納されたリボンカセットを選択して前記キャ
リッジに搭載し、前記記録ヘッドを行方向に沿って移動
させるとともに、前記ヘッド接離手段を駆動して前記記
録ヘッドをヘッドダウン位置でヘッドアップ状態からヘ
ッドダウン状態としてから記録情報に基づいて前記記録
ヘッドを駆動して行方向への記録を行単位で繰り返して
1枚の記録媒体に1頁分の記録を実行した後、つぎの記
録に必要な色のインクリボンが収納されたリボンカセッ
トを選択して交換し、前記キャリッジに搭載するととも
に、記録媒体を頭出し位置まで逆搬送してからつぎの色
の記録を実行することを繰り返して1枚の記録媒体にフ
ルカラー画像を形成するように構成されている記録装置
であって、 前記制御手段は、前記ヘッドダウン位置を可変とし、1
枚の記録媒体にフルカラー画像を形成する記録動作を実
行する際に、記録情報に基づいて記録媒体に形成するフ
ルカラー画像の各行の記録開始位置のうちの最も行頭側
に位置する記録開始位置を基準として全ての行に共通の
ヘッドダウン位置を設定し、このヘッドダウン位置で前
記ヘッド接離手段を駆動して記録ヘッドのヘッドダウン
動作を実行するように構成されていることを特徴とする
記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10969299A JP2000296647A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 記録方法および記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10969299A JP2000296647A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 記録方法および記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000296647A true JP2000296647A (ja) | 2000-10-24 |
Family
ID=14516787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10969299A Withdrawn JP2000296647A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 記録方法および記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000296647A (ja) |
-
1999
- 1999-04-16 JP JP10969299A patent/JP2000296647A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040930 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041102 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20041217 |