JP2000295177A - 波長多重光増幅装置及び光増幅器並びに波長多重光増幅基本ユニットを用いた光アド・アンド・ドロップ装置 - Google Patents

波長多重光増幅装置及び光増幅器並びに波長多重光増幅基本ユニットを用いた光アド・アンド・ドロップ装置

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JP2000295177A JP2000010510A JP2000010510A JP2000295177A JP 2000295177 A JP2000295177 A JP 2000295177A JP 2000010510 A JP2000010510 A JP 2000010510A JP 2000010510 A JP2000010510 A JP 2000010510A JP 2000295177 A JP2000295177 A JP 2000295177A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長多重光信号の合流・分岐装置の分岐ポー
トに接続して使用されたり、光クロスコネクト装置のm
×nマトリックス光スイッチに使用される波長多重光増
幅装置において、光信号のパワーロスを分散させて高効
率増幅が行なえるとともに、インサービスでの分岐ポー
トの増設を可能とし、光アイソレータを不要若しくはア
イソレーション所要値を小さくすることによる系の安定
化が行なえ、又、全ポートの利得を一定に保てるような
制御が可能となるようにする。 【解決手段】 複数の波長多重光増幅ユニット30と、
光フィードバックループ系34とからなる波長多重光増
幅装置31において、波長多重光増幅ユニット30
(C,D,E,F)における光分岐部1aの信号入力ポ
ートを、前段の波長多重光増幅ユニット30(B)にお
ける光増幅部2c(2d,2e,2f)の出力側に接続
されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図18,19) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 ・第1実施形態の説明(図1〜図10,図16) ・第2実施形態の説明(図11〜図13) ・その他(図14,15,17) 発明の効果
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長多重光増幅装
置及び光増幅器並びに波長多重光増幅基本ユニットを用
いた光アド・アンド・ドロップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバを用いた伝送技術の向
上にともない、ポイント・トゥ・ポイントの光波長多重
(WDM:Wavelength Division Multiplexing) に関す
る事業が展開されている。その中で、フォトニックネッ
トワークの技術開発もさかんに行なわれている。このフ
ォトニックネットワークとは、光波長を識別情報とし
て、多重・非多重を行なうネットワークである。このフ
ォトニックネットワークの有する機能のうちの一つとし
て、光合流・分岐(又は光アド・アンド・ドロップ〔Op
tical Add and Drop〕)機能がある。このフォトニック
ネットワークの光合流・分岐装置内の分岐機能は、ブロ
ードキャスト機能によって実現することができる。この
ブロードキャスト機能とは、多重化信号のそれぞれが進
行する方向を分配する(distribute)機能を意味し、光信
号パワーを分波する(demultiplexing)意味とは異なる。
従来の技術での、このブロードキャスト機能を図18を
用いて説明する。
【0003】図18は、光アド・アンド・ドロップ多重
装置の構成の一例を示す図である。例えば、この図18
の左側の都市Aから右側の都市Bに複数の波長(ch1
〜ch64)を多重した光信号が伝送される際に、途中
の都市Cにて、このうちのch1〜ch32が分岐(ド
ロップ)され、別のch1〜ch32が合流(アド)さ
れるような場合を考える。この例では、ch33〜ch
64は通過(スルー)する。この図18の左側からの波
長多重された光信号は、光増幅器70aにて増幅されて
から、AOTF(Acousto-Optical Tunable Filter)70
bにおいて、合流部70dからくる光信号がアドされ
る。そして、この光信号の一部はドロップされて分岐部
70に入力され、他方の光信号は光増幅器70cにて増
幅されてこの図18の右側に向かって伝送される。
【0004】このAOTF70bは、製造は困難である
が、大変便利なデバイスであり、ch1〜ch32をド
ロップし、新たに、ch1〜ch32をアドすることが
できる。ここで、ch(channel)番号は、割り当てら
れた波長に相当している。例えば、ch1がAOTF7
0bにてドロップされると、ch1は、完全に抜けた状
態になるので、別の情報はch1に割り当てられてアド
され得る。また、AOTF70bでドロップされた光信
号は、EDF光増幅器(Erbium-Doped Fiber Optical Am
plifier)71aにて増幅された後、光カプラ71bにて
光信号パワーが分波されて、チューナブルフィルタ72
に入力され、各ポートには、波長多重された光信号が現
れるようになっている。ここで、EDF光増幅器71a
で増幅する理由は、光信号が例えば1000分岐(divid
e into 1000)されると、そのパワーが1000分の1に
なるので、その元のパワーを維持しなければならないか
らである。また、光信号は、波長特性がないスプリッ
タ、又は、波長特性を有するAWG(Arrayed Waveguide
Grating:導波路型回折格子) によって分配される。す
なわち、この光アド・アンド・ドロップの機能を実現す
るコンポーネントは、光の波長により進行方向を変える
性質を利用している。これにより、波長多重光を所望の
波長ごとに分配するときは、光増幅系にて非常に高い出
力レベルまで増幅してから、分配するので、EDF光増
幅器71aでの後段部における、光信号のロスが効率に
大きく影響していた。なお、この効率とは、励起光パワ
ー(exitation optical power) から信号光パワーヘの変
換効率を意味する。
【0005】ここで、図18において、ドロップされ
た、32ch波長多重された信号が、16ポートに分岐
される場合を考える。なお、各分岐ポートにおける光信
号品質として、1ch当たり0dBm(以下、0dBm
/chと表記する)を保つものとする。この場合は、各
分岐ポートにおける光信号品質として、0dBm/ch
を維持するためには、各分岐ポートでの出力パワーは1
5dBm(32chなので32mW)が必要となり、E
DF光増幅器71aの出力端では、15dBmに、16
分岐時の理論限界値を加えた値が必要となる。この理論
限界値とは、分岐後の光信号が一定の品質を有するのに
必要な、元の光信号の値をいう。よく知られているよう
に、元の光信号を2分岐させたときは、分岐後のそれぞ
れの光信号は、元の値から3dB損失した値となり、ま
た、16分岐させたときは、分岐後の各光信号値は、元
の値から12dB損失した値となる。従って、1本の光
信号が16分岐される場合には、元の光信号は、分岐後
の各光信号のパワー値に対して12dB大きい値を、最
低限有していなければならない。換言すれば、1本の光
信号が16分岐される場合の、EDF光増幅器71aの
出力パワーの理論限界値は、12dBとなり、この例で
は、EDF光増幅器71aの出力端においては、15d
Bm+12dBm=27dBmが必要となる。また、分
岐用の光カプラ71bの過剰損(excess loss) を考慮に
入れると、EDF光増幅器71aの出力端では、(27
+α)dBmの出力パワーが必要になる。以下では、こ
のαを仮に2dBとする。すなわち、EDF光増幅器7
1aの出力端では、29dBmの出力パワーが必要にな
る。
【0006】一方、このEDF光増幅器71aに入力す
る系に着目すると、0dBm/chが要求されて、32
chがドロップされるので、EDF光増幅器71aへの
総入力パワーは15dBmとなる。なお、このEDF光
増幅器71aは、光アイソレータ、光カプラ等の光部品
からなり、これらによる2dB程度の損失がある。結
局、このEDF光増幅器71a内のEDFA(Erbium-Do
ped Fiber Amplifier)(図示省略)の出力端では、31
dBm(=27+2+2=1260mW)の大出力とな
り、EDF光増幅器71aの出力端では、29dBm
(=790mW)である。また、EDF光増幅器71a
での励起光から信号光への変換効率を50%と仮定する
と、必要な励起パワーは1580mWにもなる。
【0007】以上、この光増幅部71の動作状態を纏め
ると、次の〜のようになる。 入力パワー15dBm(0dBm/ch、32波) 出力パワー29dBm(EDFAの出力端では31d
Bm) 利得は14dB 所要励起パワー1580mW このことから、EDF光増幅器71aの出力端から光増
幅部71の出力端までの間では、1260mW×0.3
7=470mW(1260mW=31dBm)も信号光
パワーが消失することがわかる。すなわち、信号パワー
を高めた時点で、過剰損失(0.37;−2dBに相
当)を被るので、無駄になる信号パワーが多くなる。ま
た、たとえ分岐数が少なくても、初期導入時に高出力の
光増幅器が必要であるので、初期の投資費用が大きかっ
た。
【0008】従って、このブロードキャスト機能が効率
よく実現されることが要求される。すなわち、より効率
のよいブロードキャスト装置が実現されれば、光信号が
分配されたところより後段に、各ポート毎に波長選択を
行なう光フィルタを設置することによって、所望の波長
の信号を選択できるようになって、柔軟に分配できるよ
うになる。また、このブロードキャスト機能が実現され
れば、光加入者系などの分配系に用いることもできる。
【0009】なお、特開平3-123323号公報(以下、刊行
物と称する)には、分岐の度に生じる光強度の減少を防
止し、分岐できる階層を大幅に増大させるようにしたフ
ァイバカプラの技術が開示されている。図19は、この
刊行物に記載されたファイバカプラの構成を示す図であ
る。この図19に示すものは、ファイバカプラを組合わ
せて分岐の階層を3段とした場合の例であって、入力部
3に入力された信号光SOは分岐部2へ、他の入力部3
に入力された励起光Pも分岐部2へ導入され、同分岐部
2において光ファイバ1の出力側4に分配され、それか
ら増幅用ファイバ5に伝送される。増幅用ファイバ5で
増幅された信号光は、その後第2の分岐部12により第
2の光ファイバ13に分配され、更に第3の分岐部14
により第3の光ファイバ15に分配されて信号光S1
8として出力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この刊
行物に記載された技術には、単波長の光に係る技術であ
って、波長多重光に係る技術については、何ら言及され
ていない。本発明は、このような課題に鑑み創案された
もので、波長多重光信号を合流させて分岐出力する合流
・分岐装置の分岐ポートに接続される波長多重光増幅装
置若しくは光クロスコネクト装置におけるm×nのマト
リックス光スイッチに使用される波長多重光増幅装置で
あって、1:1光カプラとEDFAとを交互に接続した
基本増幅ユニットを多段に接続していくことで、光信号
のパワーロスを分散させて高効率な増幅が行なえるとと
もに、インサービスでの分岐ポートの増設が可能とな
り、光アイソレータを不要にし若しくはアイソレーショ
ン所要値を小さくすることによる系の安定化が行なえ、
また、全ポートの利得を一定に保つことができるような
制御をかけることが可能となるような、波長多重光増幅
装置及び光増幅器を提供し、併せて、波長多重光増幅基
本ユニットを用いた光アド・アンド・ドロップ装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の波長
多重光増幅装置は、2つの入力ポートと2つの出力ポー
トとを有し、複数の波長の光信号からなる波長多重光信
号を、その2つの入力ポートのうちの一方の入力ポート
としての信号入力ポートから入力されることにより、波
長多重光信号をそれぞれ上記2つの出力ポートから出力
する光分岐部と、この光分岐部の2つの出力ポートのそ
れぞれに接続された光増幅部とからなる第1の波長多重
光増幅基本ユニットと、第1の波長多重光増幅基本ユニ
ットと同じ構成であって、第1の波長多重光増幅基本ユ
ニットの一方の光増幅部の出力側に、その信号入力ポー
トの入力側が接続された第2の波長多重光増幅基本ユニ
ットと、第1の波長多重光増幅基本ユニットと同じ構成
であって、第1の波長多重光増幅基本ユニットの他方の
光増幅部の出力側に、その信号入力ポートの入力側が接
続された第3の波長多重光増幅基本ユニットとからなる
波長多重光増幅ユニットを複数そなえ、これらの波長多
重光増幅ユニットが、その第1の波長多重光増幅基本ユ
ニットにおける光分岐部の信号入力ポートを前段に位置
する波長多重光増幅ユニットにおける第2の波長多重光
増幅基本ユニット又は第3の波長多重光増幅基本ユニッ
トの光増幅部の出力側に接続されるようにして、多段に
接続され、更に、第1の波長多重光増幅基本ユニットと
同じ構成であって、多段に配置された複数の波長多重光
増幅ユニットのうちの最前段に配置される波長多重光増
幅ユニットにおける第1の波長多重光増幅基本ユニット
の信号入力ポートに、その一方の光増幅部の出力側が接
続された第4の波長多重光増幅基本ユニットと、励起光
源と、この励起光源からの励起光と波長多重光信号とを
合波する合波部と、この合波部と第4の波長多重光増幅
基本ユニットの信号入力ポートとの間に介装される利得
等化器と、多段に配置された複数の波長多重光増幅ユニ
ットのうちの最後段に配置される波長多重光増幅ユニッ
トからの出力情報に基づいて多段に配置された複数の波
長多重光増幅ユニットの利得制御を行なう利得制御手段
とをそなえて構成されたことを特徴としている(請求項
1)。
【0012】そして、上記複数の波長多重光増幅基本ユ
ニットのうちの少なくとも1つの波長多重光増幅基本ユ
ニットにおける他方の入力ポートに、補助励起光源が接
続されてもよく、また、上記複数の波長多重光増幅ユニ
ットのうちの少なくとも1つの波長多重光増幅ユニット
における第1の波長多重光増幅基本ユニットの信号入力
ポートに、アイソレータが接続されてもよい(請求項
7,9)。
【0013】加えて、上記複数の波長多重光増幅ユニッ
トのうちの少なくとも2つの波長多重光増幅ユニットに
ついて、その前段側の波長多重光増幅ユニットにおける
上記第2の及び第3の波長多重光増幅基本ユニットの各
光増幅部出力側と、その後段側の各波長多重光増幅ユニ
ットにおける第1の波長多重光増幅基本ユニットの信号
入力ポート入力側との間が、それぞれ斜めコネクタを介
して接続されていてもよい(請求項12)。
【0014】さらに、第4の波長多重光増幅基本ユニッ
トへの入力を検出する入力モニタをそなえ、利得制御手
段が、出力情報及び入力モニタでの検出結果に基づいて
利得制御信号を生成し、利得制御信号を利得等化器の入
力側に設けられた励起光源へ供給して、この励起光源の
励起状態を制御する制御部をそなえて構成することもで
きる(請求項16)。
【0015】また、本発明の波長多重光増幅装置は、2
つの入力ポートと2つの出力ポートとを有し、複数の波
長の光信号からなる波長多重光信号を、その2つの入力
ポートのうちの一方の入力ポートとしての信号入力ポー
トから入力されることにより、波長多重光信号をそれぞ
れ上記2つの出力ポートから出力する光分岐部と、この
光分岐部の2つの出力ポートのそれぞれに接続された光
増幅部とからなる波長多重光増幅基本ユニットを複数そ
なえ、これらの波長多重光増幅基本ユニットが、その光
分岐部における信号入力ポートを前段に位置する波長多
重光増幅基本ユニットにおける光増幅部の出力側に接続
されるようにして、多段に接続されるとともに、励起光
源と、この励起光源からの励起光と波長多重光信号とを
合波する合波部と、この合波部と多段に配置された複数
の波長多重光増幅基本ユニットのうちの最前段に配置さ
れる波長多重光増幅基本ユニットの信号入力ポートとの
間に介装される利得等化器と、多段に配置された複数の
波長多重光増幅基本ユニットのうちの最後段に配置され
る波長多重光増幅基本ユニットからの出力情報に基づい
て多段に配置された複数の波長多重光増幅基本ユニット
の利得制御を行なう利得制御手段とをそなえて構成され
たことを特徴としている(請求項2)。
【0016】そして、上記複数の波長多重光増幅基本ユ
ニットのうちの少なくとも1つの波長多重光増幅基本ユ
ニットにおける他方の入力ポートに、補助励起光源が接
続されてもよく、また、上記複数の波長多重光増幅基本
ユニットのうちの少なくとも1つの波長多重光増幅基本
ユニットにおける信号入力ポートに、アイソレータが接
続されてもよい(請求項7,10)。
【0017】加えて、上記複数の波長多重光増幅基本ユ
ニットのうちの少なくとも2つの波長多重光増幅基本ユ
ニットについて、その前段側の波長多重光増幅基本ユニ
ットにおける光増幅部出力側と、その後段側の波長多重
光増幅基本ユニットにおける信号入力ポート入力側との
間が、斜めコネクタを介して接続されてもよい(請求項
13)。
【0018】さらに、多段に配置された複数の波長多重
光増幅基本ユニットのうちの最前段に配置される波長多
重光増幅基本ユニットへの入力を検出する入力モニタを
そなえ、利得制御手段が、出力情報及び入力モニタでの
検出結果に基づいて利得制御信号を生成し、利得制御信
号を利得等化器の入力側に設けられた励起光源へ供給し
て、この励起光源の励起状態を制御する制御部をそなえ
て構成することもできる(請求項17)。
【0019】そして、本発明の波長多重光増幅装置は、
2つの入力ポートと2つの出力ポートとを有し、複数の
波長の光信号からなる波長多重光信号を、その2つの入
力ポートのうちの一方の入力ポートとしての信号入力ポ
ートから入力されることにより、波長多重光信号をそれ
ぞれ上記2つの出力ポートから出力する光分岐部と、光
分岐部の2つの出力ポートのそれぞれに接続された光増
幅部とからなる波長多重光増幅基本ユニットをそなえ、
励起光源と、この励起光源からの励起光と波長多重光信
号とを合波する合波部と、この合波部と波長多重光増幅
基本ユニットの信号入力ポートとの間に介装される利得
等化器と、波長多重光増幅基本ユニットからの出力情報
に基づいて波長多重光増幅基本ユニットの利得制御を行
なう利得制御手段とをそなえて構成されたことを特徴と
している(請求項3)。
【0020】そして、上記波長多重光増幅基本ユニット
における他方の入力ポートに、補助励起光源が接続され
てもよく、また、上記波長多重光増幅基本ユニットにお
ける信号入力ポートに、アイソレータが接続されてもよ
い(請求項8,11)。さらに、波長多重光増幅基本ユ
ニットへの入力を検出する入力モニタをそなえ、利得制
御手段が、出力情報及び入力モニタでの検出結果に基づ
いて利得制御信号を生成し、利得制御信号を利得等化器
の入力側に設けられた励起光源へ供給して、励起光源の
励起状態を制御する制御部をそなえて構成することもで
きる(請求項18)。
【0021】また、上記波長多重光増幅基本ユニットに
おける光分岐部は、1:1光カプラとして構成すること
ができ、上記波長多重光増幅基本ユニットにおける光増
幅部は、光分岐部での分岐損と同等の利得またはこの分
岐損より低い利得を有する光増幅部として構成すること
ができ、あるいは、上記波長多重光増幅基本ユニットに
おける上記の光分岐部,光増幅部及び光分岐部・光増幅
部接続部が、ガラス又は半導体製の光導波路で構成する
ことができる(請求項4〜6)。
【0022】さらに、上記の利得制御手段は、出力情報
中の所望の波長光信号を選択するフィルタと、このフィ
ルタで抽出された所望の波長光信号についてレーザ共振
させるべく信号減衰させて、この減衰させた光信号を利
得等化器の入力側に供給する光減衰器とをそなえて構成
されてもよく、このフィルタが、伝送に必要な所要の波
長帯域外の波長光信号を選択するフィルタとして構成さ
れてもよい(請求項14,15)。
【0023】また、本発明の波長多重光増幅装置は、M
種類(Mは自然数)の波長の光信号からなる波長多重光
信号とN種類の波長の光信号からなる波長多重光信号と
を入力するとともに、(M+N−L)種類(N,Lは自
然数)の波長の光信号からなる波長多重光信号とL種類
の波長の光信号からなる波長多重光信号とに分岐して出
力する合流・分岐装置の分岐ポートに接続される波長多
重光増幅装置であって、この波長多重光増幅装置が、2
つの入力ポートと2つの出力ポートとを有し、L種類の
波長の光信号からなる波長多重光信号を2つの入力ポー
トのうちの一方の入力ポートとしての信号入力ポートか
ら入力されることにより、波長多重光信号をそれぞれ上
記2つの出力ポートから出力する光分岐部と、光分岐部
の2つの出力ポートのそれぞれに接続された光増幅部と
からなる波長多重光増幅基本ユニットを複数そなえ、こ
れらの波長多重光増幅基本ユニットが、その光分岐部に
おける信号入力ポートを前段に位置する波長多重光増幅
基本ユニットにおける光増幅部の出力側に接続されるよ
うにして、多段に接続されるとともに、且つ、上記複数
の波長多重光増幅基本ユニットのうち最前段に位置する
波長多重光増幅基本ユニットの光分岐部の他方の入力ポ
ートに接続された励起光源をそなえていることを特徴と
している(請求項19)。
【0024】そしてまた、本発明の波長多重光増幅装置
は、光クロスコネクト装置におけるm×n(m,nは自
然数)のマトリックス光スイッチに使用される波長多重
光増幅装置であって、この波長多重光増幅装置が、2つ
の入力ポートと2つの出力ポートとを有し、複数の波長
の光信号からなる波長多重光信号を2つの入力ポートの
うちの一方の入力ポートとしての信号入力ポートから入
力されることにより、波長多重光信号をそれぞれ上記2
つの出力ポートから出力する光分岐部と、光分岐部の2
つの出力ポートのそれぞれに接続された光増幅部とから
なる波長多重光増幅基本ユニットを複数そなえ、これら
の波長多重光増幅基本ユニットが、その光分岐部におけ
る信号入力ポートを前段に位置する波長多重光増幅基本
ユニットにおける光増幅部の出力側に接続されるように
して、多段に接続されるとともに、且つ、上記複数の波
長多重光増幅基本ユニットのうち最前段に位置する波長
多重光増幅基本ユニットの光分岐部の他方の入力ポート
に接続された励起光源をそなえていることを特徴として
いる(請求項20)。
【0025】さらに、本発明の波長多重光増幅基本ユニ
ットを用いた光アド・アンド・ドロップ装置は、X種類
の波長の光信号からなる波長多重光信号を分配する初段
ユニットと、この初段ユニットの出力側に接続されて、
初段ユニットから出力される波長多重光信号をブロード
キャストする第1ブロードキャストユニットと、この初
段ユニットの出力側に接続されて、初段ユニットから出
力される波長多重光信号をブロードキャストして光信号
をドロップする第2ブロードキャストユニットと、光キ
ャリア信号を出力して光信号をアドする光キャリア信号
出力部と、第1ブロードキャストユニットの出力側およ
び光キャリア信号出力部の出力側にそれぞれ接続され
て、第1ブロードキャストユニットからの波長多重光信
号と光キャリア信号出力部からの光キャリア信号とを選
択的に出力する選択部とをそなえ、上記の初段ユニット
が、2つの入力ポートと2つの出力ポートとを有し、X
種類の波長の光信号からなる波長多重光信号を2つの入
力ポートのうちの一方の入力ポートとしての信号入力ポ
ートから入力されることにより、波長多重光信号をそれ
ぞれ上記2つの出力ポートから出力し、かつ、他方の信
号入力ポートに励起光源が接続された光分岐部と、この
光分岐部の2つの出力ポートのそれぞれに接続された光
増幅部とを有する初段波長多重光増幅基本ユニットとし
て構成され、上記の第1ブロードキャストユニットが、
初段波長多重光増幅基本ユニットと同じ構成の合波用波
長多重光増幅基本ユニットを複数そなえ、これらの合波
用波長多重光増幅基本ユニットが、その光分岐部におけ
る信号入力ポートを前段に位置する合波用波長多重光増
幅基本ユニットにおける光増幅部の出力側に接続される
べく、多段に接続されるように構成されるとともに、上
記複数の合波用波長多重光増幅基本ユニットのうち最前
段に位置する合波用波長多重光増幅基本ユニットにおけ
る光分岐部の一方の入力ポートに、初段波長多重光増幅
基本ユニットにおける一方の光増幅部の出力ポートが接
続されるように構成され、上記の第2ブロードキャスト
ユニットが、初段波長多重光増幅基本ユニットと同じ構
成の分波用波長多重光増幅基本ユニットを複数そなえ、
これらの分波用波長多重光増幅基本ユニットが、その光
分岐部における信号入力ポートを前段に位置する分波用
波長多重光増幅基本ユニットにおける光増幅部の出力側
に接続されるべく、多段に接続されるように構成される
とともに、上記複数の分波用波長多重光増幅基本ユニッ
トのうち最前段に位置する分波用波長多重光増幅基本ユ
ニットにおける光分岐部の一方の入力ポートに、初段波
長多重光増幅基本ユニットにおける他方の光増幅部の出
力ポートが接続されるように構成され、且つ、上記複数
の分波用波長多重光増幅基本ユニットのうち最後段に位
置する分波用波長多重光増幅基本ユニットにおける光増
幅部の出力側に所定の波長の光信号を選択して出力する
複数のドロップ用光フィルタをそなえ、上記の選択部
が、第1ブロードキャストユニットの最後段に位置する
合波用波長多重光増幅基本ユニットにおける光増幅部の
出力側にそれぞれ接続されて波長多重光信号の通過/遮
断の切り換えを行なうY個のスイッチ部と、このスイッ
チ部の波長多重光信号ラインと光キャリア信号出力部か
らの光キャリア信号ラインとのカップリングを行なうY
個のカップリング部と、カップリング部からのY種類の
光信号を光波長多重して出力する多重部とを有し、スイ
ッチ部が、第1ブロードキャストユニットからのY種類
の波長多重光信号を通過させて多重部から出力するか、
又は、光キャリア信号出力部からのY種類の光キャリア
信号を多重部から出力するかを選択的に切り換えるよう
に構成されていることを特徴としている(請求項2
1)。
【0026】そして、上記の波長多重光増幅装置は、第
4の波長多重光増幅基本ユニットと、少なくとも再前段
に配置される波長多重光増幅ユニットとに介装されて、
第4の波長多重光増幅基本ユニットより出力される漏れ
光信号から波長多重光信号成分を除去して励起光を抽出
しこの励起光を複数に分波して出力する励起光再入力部
が接続されてもよく(請求項23)、多段に接続された
波長多重光増幅基本ユニットうちの最前段に配置された
波長多重光増幅基本ユニットと、少なくとも再前段に配
置される波長多重光増幅ユニットとに介装されて、最前
段に配置された波長多重光増幅基本ユニットより出力さ
れる漏れ光信号から波長多重光信号成分を除去して励起
光を抽出しこの励起光を複数に分波して出力する励起光
再入力部が接続されてもよく(請求項24)、また、波
長多重光増幅基本ユニットと同じ構成であって、波長多
重光増幅ユニットの信号入力ポートに、その一方の光増
幅部の出力側が接続された第4の波長多重光増幅基本ユ
ニットと、第4の波長多重光増幅基本ユニットと、波長
多重光増幅基本ユニットとに介装されて、第4の波長多
重光増幅基本ユニットより出力される漏れ光信号から波
長多重光信号成分を除去して励起光を抽出しこの励起光
を複数に分波して出力する励起光再入力部とをそなえて
構成することもできる(請求項25)。
【0027】加えて、励起光再入力部は、第4の波長多
重光増幅基本ユニットから出力される漏れ光信号から波
長多重光信号成分を除去して励起光を抽出するフィルタ
と、フィルタに接続されるとともに、出力側が少なくと
も再前段に配置される波長多重光増幅ユニットにおける
第2の波長多重光増幅基本ユニットの信号入力ポートと
第3の波長多重光増幅基本ユニットの信号入力ポートと
にそれぞれ接続され、フィルタにて抽出された励起光を
再前段に配置される波長多重光増幅ユニットに入力する
光分岐部とをそなえて構成されてもよく(請求項2
6)、最前段に配置された波長多重光増幅基本ユニット
から出力される漏れ光信号から波長多重光信号成分を除
去して励起光を抽出するフィルタと、フィルタに接続さ
れるとともに、出力側が少なくとも再前段に配置される
波長多重光増幅ユニットにおける第2の波長多重光増幅
基本ユニットの信号入力ポートと第3の波長多重光増幅
基本ユニットの信号入力ポートとにそれぞれ接続され、
フィルタにて抽出された励起光を再前段に配置される波
長多重光増幅ユニットに入力する光分岐部とをそなえて
構成されてもよく(請求項27)、また、第4の波長多
重光増幅基本ユニットから出力される漏れ光信号から波
長多重光信号成分を除去して励起光を抽出するフィルタ
と、フィルタに接続されるとともに、出力側が波長多重
光増幅ユニットにおける他方の入力ポートに接続され、
フィルタにて抽出された励起光を波長多重光増幅基本ユ
ニットに入力する光分岐部とをそなえて構成されてもよ
い(請求項28)。
【0028】さらに、本発明の波長多重光増幅基本ユニ
ットを用いた光アド・アンド・ドロップ装置は、X種類
の波長の光信号からなる第1の波長多重光信号を分配す
る初段ユニットと、初段ユニットの出力側に接続され
て、初段ユニットから出力される第1の波長多重光信号
をブロードキャストする第1ブロードキャストユニット
と、複数の光キャリア信号を合波して第2の波長多重光
信号を出力する追加信号出力部と、初段ユニットの出力
側と追加信号出力部の出力側とに接続されて、初段ユニ
ットからの第1の波長多重光信号と追加信号出力部から
の第2の波長多重光信号とのカップリングを行なう伝送
出力部とをそなえ、初段ユニットが、2つの入力ポート
と2つの出力ポートとを有し、X種類の波長の光信号か
らなる波長多重光信号を2つの入力ポートのうちの一方
の入力ポートとしての信号入力ポートから入力されるこ
とにより、第1の波長多重光信号をそれぞれ上記2つの
出力ポートから出力し、かつ、他方の信号入力ポートに
励起光源が接続された光分岐部と、光分岐部の2つの出
力ポートのそれぞれに接続された光増幅部とを有する初
段波長多重光増幅基本ユニットとして構成され、第1ブ
ロードキャストユニットが、初段波長多重光増幅基本ユ
ニットと同じ構成の分波用波長多重光増幅基本ユニット
を複数そなえ、これらの分波用波長多重光増幅基本ユニ
ットが、その光分岐部における信号入力ポートを前段に
位置する分波用波長多重光増幅基本ユニットにおける光
増幅部の出力側に接続されるべく、多段に接続されるよ
うに構成されるとともに、上記複数の分波用波長多重光
増幅基本ユニットのうち最前段に位置する分波用波長多
重光増幅基本ユニットにおける光分岐部の一方の入力ポ
ートに、初段波長多重光増幅基本ユニットにおける一方
の光増幅部の出力ポートが接続されるように構成され、
且つ、上記複数の分波用波長多重光増幅基本ユニットの
うち最後段に位置する分波用波長多重光増幅基本ユニッ
トにおける光増幅部の出力側に所定の波長の光信号を選
択して出力する複数のドロップ用光フィルタをそなえ、
追加信号出力部が、光キャリア信号を出力する複数の光
キャリア信号発生部と、複数の光キャリア信号発生部側
に接続されて、複数の光キャリア信号出力部からの複数
の光キャリア信号を合波して第2の波長多重光信号を出
力する多重部とをそなえ、伝送出力部が、初段ユニット
と追加信号出力部とに接続されて、初段ユニットからの
第1の波長多重光信号と追加信号出力部からの第2の波
長多重光信号とをカップリングして第3の波長多重光信
号を出力するカップリング部と、カップリング部からの
第3の波長多重光信号を増幅してその増幅された第3の
波長多重光信号を出力する光増幅器とをそなえて構成さ
れたことを特徴としている(請求項29)。
【0029】さらに、初段ユニットの入力側に設けら
れ、光信号を増幅して増幅光信号を出力する増幅部が設
けられ、増幅部と初段ユニットにおける光分岐部の信号
入力ポートとに接続され、増幅光信号の分散を補償しこ
の分散補償した補償光信号を光分岐部の信号入力ポート
に入力する第1分散補償部をそなえて構成することもで
きる(請求項30)。
【0030】そして、伝送出力部の光増幅器に接続され
て、増幅された第3の波長多重光信号の分散を補償しこ
の分散補償した補償光信号を出力する第2分散補償部を
そなえて構成することもできる(請求項31)。また、
本発明の波長多重光増幅装置は、入力光を増幅する光増
幅媒体と、光増幅媒体から出力される光信号を複数の光
信号に分岐して、その分岐損を補償すべく、分岐された
光信号のそれぞれを増幅する光分岐増幅部と、この光分
岐増幅部に接続されて、光分岐増幅部からの光信号に従
って、光増幅媒体の利得を制御する利得制御手段とをそ
なえて構成されたことを特徴としている(請求項2
2)。
【0031】さらに、本発明の光増幅器は、入力光を光
増幅する部分を有し入力光を複数に分岐する光分岐手段
と、光分岐手段の光増幅部分を励起するための励起光を
発生させる励起光源と、上記光分岐手段の出力をモニタ
するモニタ手段と、このモニタ手段で検出した値に基づ
き励起光の制御を行なう制御手段とをそなえて構成され
たことを特徴としている(請求項32)。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)本発明の第1実施形態の説明 図1は、本発明の第1実施形態にかかる波長多重光増幅
装置を示す図である。この図1に示す波長多重光増幅装
置25は、1つの光信号を32ユーザへ分配する装置で
あって、光フィードバックによる制御を使用している。
また、この図1に示す波長多重光増幅装置25は、32
ユーザのうちの16ユーザを図示しており、主に、図2
に示すようなシステムにて使用されている。
【0033】図2は、光アド・アンド・ドロップ装置
(波長多重光増幅基本ユニットを用いた光アド・アンド
・ドロップ装置)の原理ブロック図であり、本発明の第
1実施形態にかかるブロードキャスト部の構成を示して
いる。この図2に示す光アド・アンド・ドロップ装置2
0は、この図2の左側からの64波長多重(ch1〜c
h64)された光信号のうち、ch1〜ch64を分岐
(ドロップ)するとともに、別のch65〜ch96を
合流(アド)させて、この図2の右側に向かって、96
波長多重(ch1〜ch96)された光信号を伝送する
ものであって、光増幅器20a,20c,光カプラ20
b,20b′,光分岐部21,光合流部22をそなえて
構成されている。ここで、光合流部22は、光増幅を行
なうEDF光増幅器22aと、複数の光信号を合波する
合波部22bと、1波長について光増幅する1波用光ア
ンプ22cと、波長可変なチューナブルレーザ(TL)
22dと、O/E変換を行なうPD(Photo Diode)22
eとをそなえて構成されており、また、光分岐部21
は、元の光信号パワーを維持するためにパワー増幅する
EDF光増幅器21aと、光信号を分波する光カプラ2
1bとを設けている。
【0034】このPD22eの役割は、信号を受信しチ
ューナブルレーザ22dにて別波長で同一信号を伝送す
るための信号を出力することである。また、PD22e
とチューナブルレーザ22dとの組み合わせは、いわゆ
る、トランスポンダである。そして、この図2の左側か
らくる波長多重された光信号は、光増幅器20aにおい
て増幅され、光カプラ20bにおいて、その光信号の一
部はドロップされるとともに、合流部22からくる光信
号がアドされて、光カプラ20b′に入力され、光カプ
ラ20b′において、その光信号と光増幅器20aにて
増幅された光信号(ch1〜ch64)とが合流し(c
h1〜ch96)、光増幅器20cにおいて増幅されて
から、右側に伝送されるようになっている。さらに、分
岐部21において、例えば64波長多重(ch1〜ch
64)された光信号は、EDF光増幅器21aにて64
倍に増幅されてから、光カプラ21bにて分波されて、
各ポートには、64波長多重(ch1〜ch64)され
た光信号が分配され、波長選択用の光フィルタ23にて
所望の波長の光信号が選択されるようになっている。従
って、この光アド・アンド・ドロップ装置20によっ
て、各ポートに波長多重信号が出力されており、この機
能は、本波長多重光増幅装置25を適用することによっ
て、実現することができる。
【0035】図1に戻って、この図1に示す波長多重光
増幅装置25は、複数の波長多重光増幅ユニット30を
複数そなえて多段に接続された部分〔(B),(C),
(D),(E),(F)と付されたもの〕と、光フィー
ドバックループ系34(同図左側の部分)とから構成さ
れている。ここで、これらの接続の関係を図3を用いて
説明する。
【0036】図3は、本発明の第1実施形態にかかる波
長多重光増幅ユニット30のブロック構成を示す図であ
る。この図3に示す波長多重光増幅ユニット30は、第
1の波長多重光増幅基本ユニット31と、第2の波長多
重光増幅基本ユニット32と、第3の波長多重光増幅基
本ユニット33との3つの基本ユニットをそなえるほ
か、第1の波長多重光増幅基本ユニット31の信号入力
ポートの一方に、光アイソレータ3が接続され、他方に
励起光源4が接続されて構成されている。
【0037】ここで、第1の波長多重光増幅基本ユニッ
ト31は、光分岐部1a,光増幅部2a,2bをそなえ
て構成されている。この光分岐部1aは、2つの入力ポ
ートP1,P2と2つの出力ポートP3,P4とを有し、複
数の波長の光信号からなる波長多重光信号を、これら2
つの入力ポートP1,P2のうちの一方の入力ポートとし
ての信号入力ポートP2から入力されることにより、波
長多重光信号をそれぞれ上記2つの出力ポートP3,P4
から出力するものである。また、この光分岐部1aは、
1:1光カプラから構成されている。そして、光増幅部
2a,2bはそれぞれ、光分岐部1aの2つの出力ポー
トP3,P4のそれぞれに接続されたものであり、光分岐
部1aでの分岐損と同等の利得またはこの分岐損より低
い利得を有する光増幅部として構成されている。また、
この光増幅部2a,2bはそれぞれ、EDF(Erbium-do
ped fiber)又はEDW(Erbium-doped Waveguide)等から
構成され、分岐損(3dB)に近い3〜6dB程度の利
得を有する。
【0038】また、第2の波長多重光増幅基本ユニット
32は、第1の波長多重光増幅基本ユニット31と同じ
構成であって、第1の波長多重光増幅基本ユニット31
の一方の光増幅部2aの出力側に、その信号入力ポート
2の入力側が接続されたものであり、第3の波長多重
光増幅基本ユニット33は、第1の波長多重光増幅基本
ユニット31と同じ構成であって、第1の波長多重光増
幅基本ユニット31の他方の光増幅部2bの出力側に、
その信号入力ポートP1の入力側が接続されたものであ
る。ここで、これらの光分岐部1b,1cの入出力ポー
ト名は、光分岐部1aの入出力ポート名と同一であり、
以下の説明において、図面に明示しないで、これらのポ
ート名を使用することがある。
【0039】また、この波長多重光増幅ユニット30内
の光アイソレータ3は、順方向の光ビームは通過させる
が、逆方向の光ビームは通過させない光部品であり、反
射戻り光に対して耐性が高められるようになっている。
さらに、励起光源4は、外部から制御されうるLD(Las
er Diode) であって、その出力が可変に制御されるよう
になっている。加えて、この波長多重光増幅ユニット3
0は、光アイソレータ3の入力側と、光分岐部1bの入
力ポートと、光分岐部1cの入力ポートと、光増幅部2
c,2d,2e,2fの出力側にそれぞれ、コネクタ5
を設けている。これらのうち、光分岐部1bの入力ポー
トP1と、光分岐部1cの入力ポートP2とは、補助励起
光源4aが入力されるようになっている。これより、上
記の第2の波長多重光増幅基本ユニット32における他
方の入力ポートP1と、第3の波長多重光増幅基本ユニ
ット33における他方の入力ポートP2に、補助励起光
源4aが接続されるように構成されていることになる。
なお、以下の説明で参照する図面中で、この波長多重光
増幅ユニット30の光分岐部1bと光分岐部1cとのそ
れぞれに接続されているコネクタ5の表示を便宜上省略
することがある。
【0040】このように、第1の波長多重光増幅基本ユ
ニット31では、光分岐部1aの入力側の2ポート
1,P2のうち、一方のポートP1が励起用ポートとし
て、他方のポートP2が入力ポートとして使用され、こ
の光分岐部1aの出力側の2ポートP3,P4に、それぞ
れ分岐損,光カプラ(光分岐部1a)の過剰損及びコネ
クタ損を補償する程度の等しい利得の増幅媒体(光増幅
部2a,2b)が接続されている。また、光分岐部1a
(1:1光カプラ)が、信号光パワーの2分岐と励起光
パワーとの2分岐に同時に使用されるようになってい
る。そして、第2の波長多重光増幅基本ユニット32及
び第3の波長多重光増幅基本ユニット33においても、
全く同様な構成となっており、第1の波長多重光増幅基
本ユニット31内の光増幅部2aが、第2の波長多重光
増幅基本ユニット32内の光分岐部1bの入力ポートP
2に接続され、第1の波長多重光増幅基本ユニット31
内の光増幅部2bが、第3の波長多重光増幅基本ユニッ
ト33内の光分岐部1cの入力ポートP1に接続されて
いる。これから、この波長多重光増幅ユニット30は、
光信号を分配する分配系としても機能している。
【0041】一方、この図3に示す波長多重光増幅ユニ
ット30の出力側のコネクタ5のうち、最上部のもの
(図3で右側の一番上にあるもの)から入力側を見た場
合、光分岐部1a,光増幅部2a,光分岐部1b,光増
幅部2cが交互に接続されているようになる。各光増幅
部2a〜2fの出力レベルを15dBm/ch(=0d
Bm/ch)に維持するためには、各光増幅部2a〜2
fの利得は、2分岐により損失するパワーを補うべく3
dBでよく、従って各光増幅部2a〜2fの入力光信号
のパワーは18dBmに設定すると、分岐で3dB損失
しても増幅によってその3dBを補うことができるよう
になる。換言すれば、各光増幅部2a〜2fは、2分岐
により損失するパワーロス(例えば3dB)を補うだけ
の大きさの利得(例えば18dB)で増幅すれば、理論
限界値(例えば15dBm)を維持できるようになり、
減衰せずに、効率よくユーザ数を拡張できるようにな
る。さらに、光信号が増幅された後に、別個の光分配系
を設けて、そこで光信号を分配するといった構成でな
く、光分配系の中に増幅媒体が分散して配置されている
ので、損失が分散されるようになっている。
【0042】また、光増幅部2a〜2f(EDFA)
と、光分岐部1a〜1c(1:1光カプラ)とが交互に
接続されるため、増幅媒体たるEDFAが分岐損で分断
されるために、増幅器内の実効利得が低くなって、反射
に対して耐性が生じるようになる。すなわち、アイソレ
ーションの所要値が小さくても安定に動作したり、ある
いは、光アイソレータ3で各光増幅部2a〜2fを挟む
必要がなくなったりするので、反射による不安定動作を
なくすことができるようになる。
【0043】この意味は次のようになる。EDFAが使
用される場合には、そのEDFAの前後に接続される光
部品間で、光の反射による発振が起こるので、この発振
が起こらないように、光アイソレータ3を設けてR1
2・G2<<1になるようにしなければならない。ここ
で、R1はEDFAの前段の光部品の反射係数、R2はE
DFAの後段の光部品の反射係数、GはこのEDFAの
利得である。本実施形態のように、部品が多段に交互に
接続された場合には、EDFAの前後の光部品によりロ
スが生じるので、光アイソレータ3がなくても、R1
2・G2<<1の安定条件が満たされて、安定な動作と
なる。また、分岐損による損失よりもEDFAの利得が
低いと、EDFAと1:1光カプラとの組み合わせの実
効利得はマイナスとなり、僅かに損失となるので、光ア
イソレータ3は不要となる。この場合には、波長多重光
増幅ユニット30内で、少しづつ光信号パワーが分配ポ
ートに向かって下げられることで、信号品質が維持され
つつ、系の簡易化が図れるようになる。また、光増幅器
と分配系とを含んだ系の過剰損が小さくなる利点もあ
る。
【0044】再度図1に戻り、図1に示す(B)〜
(F)と付された波長多重光増幅ユニット30のうち、
(B)の光増幅部2cが(C)に接続され、同様に、
(B)の光増幅部2dが(D)に接続され、(B)の光
増幅部2eが(E)に接続され、(B)の光増幅部2f
が(F)に接続されている。すなわち、これらの波長多
重光増幅ユニット30が、その第1の波長多重光増幅基
本ユニット31における光分岐部1aの信号入力ポート
1を前段に位置する波長多重光増幅ユニット30
((B)と付されたもの)における第2の波長多重光増
幅基本ユニット32又は第3の波長多重光増幅基本ユニ
ット33の光増幅部2c(2d,2e,2f)の出力側
に接続されるようにして、多段に接続されている。さら
に、(C)の光増幅部2cの出力が、光フィードバック
ループ系34に入力されることにより、全ポートの利得
が一定に保たれるように、利得の波長特性が一定に制御
されるようになっている。
【0045】図4は、本発明の第1実施形態にかかる光
分岐部1a(又は1b,1c)の構成を示す図である。
この図4に示す光分岐部1a(1b,1c)は、1:1
光カプラにより構成されており、ポートP1とポートP2
とからそれぞれ入力される光信号を合波するとともに、
ポートP3とポートP4とにそれぞれ光信号を分波して出
力するものである。このポートP1から入力される光信
号のパワーW1は分波されて、ポートP3,ポートP4
おいて、その光信号のパワーW2,W3が、W1の半分に
なる。また、後述する他の実施形態及びその変形例にお
いても、これらの光分岐部1a(1b,1c)は、この
図4に示すような構成をとる。なお、上記の第1の波長
多重光増幅基本ユニット31,第2の波長多重光増幅基
本ユニット32,第3の波長多重光増幅基本ユニット3
3における上記の光分岐部1a〜1c,光増幅部2a〜
2f及び光分岐部・光増幅部接続部が、ガラス又は半導
体製の光導波路で構成することもできる。
【0046】再度図1に戻って、光フィードバックルー
プ系34は、次のように構成されている。すなわち、こ
の光フィードバックループ系34は、光分岐部1aと、
利得制御手段11aと、光アイソレータ3,光カプラ
8,PD10からなる入力モニタ部分と、光カプラ
8′,励起光源4,合波器(合波部)9からなる合波部
分と、EDFA12,利得等化器(Gain Equalizer)1
3,第4の波長多重光増幅基本ユニット35,補助励起
光源4a,コネクタ5からなる増幅部分とをそなえて構
成されている。
【0047】ここで、光分岐部1aは、最後段の波長多
重光増幅ユニット30からの出力を取り出すものであ
り、10:1光カプラによってこの機能が発揮される。
利得制御手段11aは、(C)と付された波長多重光増
幅ユニット30からの出力情報に基づいて、多段に配置
された複数の波長多重光増幅ユニット30の利得制御を
行なうものであって、この機能は、光フィルタ11,可
変減衰器11b,制御部11cによって発揮されてい
る。この光フィルタ11は、出力情報中の所望の波長光
信号を選択するものであり、伝送に必要な所要の波長帯
域外の波長光信号を選択するフィルタとして構成されて
いる。また、可変減衰器11bは、この光フィルタ11
からの光信号を減衰させて利得等化器13の入力側に供
給するものであり、この機能は、光減衰器によって発揮
される。そして、制御部11cは、利得の波長特性の制
御を行なうものであって、励起光源4の出力を制御しう
るものである。
【0048】これらにより、光分岐部1aから出力され
る波長多重光信号は、この光フィルタ11において、そ
の波長多重された帯域以外の光周波数を有する光信号
(出力情報)が選択され、その波長について、レーザ共
振が行なわれることによって検出され、そして、制御部
11cによって、利得の波長特性が制御され、可変減衰
器11bにて、光信号が減衰されるとともに、励起光源
4,補助励起光源4aの出力が制御されるのである。こ
れにより、励起光源4の出力と、(B)〜(F)と付さ
れた波長多重光増幅ユニット30の光分岐部1aの入力
ポートP1に入力される補助励起光源4aの出力とが、
自動的に制御され(APC:Auto Power Control) 、す
べての光分岐部1a〜1cにおける利得の波長特性の制
御が可能となる。
【0049】さらに、光アイソレータ3は、この光フィ
ードバックループ系34での光増幅について、アイソレ
ーションを行なうものであり、光カプラ8は、次段への
出力と入力モニタとの比を、10:1にした光カップリ
ングを行なうものであり、PD10は、第4の波長多重
光増幅基本ユニット35への入力を検出するものであ
り、このフィードバック系34に入力される入力光源
が、光カプラ8にてカップリングされることによってモ
ニタリングされるようになっている。
【0050】そして、光カプラ8′は、前段からの入力
信号とフィードバック信号との比を、10:1にした光
カップリングを行なうものであり、また、励起光源4
は、励起用のLDであり、合波器9は、励起光源4から
の励起光と波長多重光信号とを合波するものである。さ
らに、EDFA12は、増幅用ファイバであり、利得等
化器13は、このEDFA12から出力される光信号を
光周波数について等化するものであり、合波器9と第4
の波長多重光増幅基本ユニット35の信号入力ポートP
2との間に介装されている。そして、EDFA12から
出力される、凸凹のある光信号の増幅利得特性が、この
利得等化器13により、平坦にされるようになってい
る。さらに補助励起光源4aは、補償用の光源であっ
て、(B)〜(F)と付された波長多重光増幅ユニット
30の光分岐部1aの入力ポートP1に入力されるよう
になっており、波長多重光増幅ユニット30におけるす
べての光分岐部1a〜1cにおける利得の波長特性の制
御が可能となる。
【0051】従って、波長多重光増幅装置25は、入力
光を増幅するEDFA12(光増幅媒体)と、このED
FA12から出力される光信号を複数の光信号に分岐し
て、その分岐損を補償すべく、分岐された光信号のそれ
ぞれを増幅する(B),(C),(D),(E),
(F)と付した波長多重光増幅ユニット30(光分岐増
幅部)と、この光分岐増幅部に接続されて、光分岐増幅
部からの光信号に従って、EDFA12の利得を制御す
る利得制御手段11aとをそなえて構成されたことにな
る。
【0052】また、波長多重光増幅装置25は、光増幅
器として機能しており、光分岐手段と、励起光源4と、
モニタ手段と、制御手段(利得制御手段11a)とを設
けている。ここで、光分岐手段は、入力光を光増幅する
部分を有し入力光を複数に分岐するものとして機能し、
この機能は、(B),(C),(D),(E),(F)
と付した波長多重光増幅ユニット30が協同して実現さ
れている。さらに、励起光源4は、この光分岐手段の光
増幅部分を励起するための励起光を発生させるものであ
る。加えて、モニタ手段は、上記光分岐手段の出力をモ
ニタするものとして機能し、この機能は、光アイソレー
タ3,光カプラ8,PD10が協同することにより、そ
の機能が発揮されている。また、利得制御手段11a
は、モニタ手段で検出した値に基づき励起光の制御を行
なう機能を有する。
【0053】また、第4の波長多重光増幅基本ユニット
35は、この光コネクタ5を介した補助励起光源4a
と、利得等化器13との出力をカップリングして、
(B)と付された波長多重光増幅ユニット30に入力す
るものであって、上記と同様に光分岐部1a,光増幅部
2a,2bをそなえて構成されている。従って、波長多
重光増幅ユニット30は、第1の波長多重光増幅基本ユ
ニット31と同じ構成であって、多段に配置された複数
の波長多重光増幅ユニットのうちの最前段に配置される
波長多重光増幅ユニット30(Bと付されたもの)にお
ける第1の波長多重光増幅基本ユニット31の信号入力
ポートP2に、その一方の光増幅部2aの出力側が接続
されていることになる。
【0054】これにより、この波長多重光増幅装置25
の動作の流れは、次のようになる。すなわち、この図1
の(A)と付された第4の波長多重光増幅基本ユニット
35から出力される光信号は、(B)と付された波長多
重光増幅ユニット30に入力され、この波長多重光増幅
ユニット30において、その信号は4分岐される。そし
て、これらの4分岐された光信号はそれぞれ、(C)と
付された波長多重光増幅ユニット30と、(D)と付さ
れた波長多重光増幅ユニット30と、(E)と付された
波長多重光増幅ユニット30と、(F)と付された波長
多重光増幅ユニット30とに入力されて、16分配され
るようになっている。また同様に、この図1に示す第4
の波長多重光増幅基本ユニット35内の光増幅部2aか
ら出力される光信号は、図示を省略するが、やはり16
分配されるようになっており、こうしてブロードキャス
ト機能が実現されるのである。
【0055】また、(C)と付された波長多重光増幅ユ
ニット30から出力される光信号は、光フィードバック
ループ系34の光分岐部1aに入力され、この光分岐部
1aからの光信号は、光フィルタ11へ入力され、波長
多重される周波数領域外の周波数を有する光信号が抽出
され、制御部11cにおいて、その抽出された光信号の
パワーが監視されて、可変減衰器11bにおいて減衰量
が調節されることにより、光カプラ8′の入力が制御さ
れる。さらに、この制御部11cからの制御信号が、励
起光源4,補助励起光源4aに入力される。
【0056】一方、この図1の左側からくる、他の波長
多重光増幅装置からの光信号は、光コネクタ5を介し
て、光アイソレータ3を通って、光カプラ8に入力さ
れ、PD10にてその大きさが常にモニタリングされ
る。さらに、合波器9において、光カプラ8′からの出
力は、励起光源4からの光信号と合波され、EDFA1
2において、この信号は、光増幅されて、利得等化器1
3において、その光スペクトルが平坦化されて、そして
この利得等化器13からの光信号と、補助励起光源4a
から出力される光信号とが、第4の波長多重光増幅基本
ユニット35内の光分岐部1aにおいて、カップリング
されて、再び光増幅部2aあるいは光増幅部2bに入力
されるのである。
【0057】このように、本波長多重光増幅装置25
は、波長多重光増幅ユニット30が多段に接続された部
分と、光フィードバックループ系34とを内蔵し、利得
一定制御、低雑音化及び利得帯域の平坦化を図る目的
で、励起光源4,合波器9,EDFA12,利得等化器
13等によって、入力パワーと出力パワーとがモニタリ
ングされて制御が行なわれている。また、光フィードバ
ックループ系34内の第4の波長多重光増幅基本ユニッ
ト35内の光分岐部1a(1:1光カプラ)によって、
光の補償が可能となる。また、この波長多重光増幅装置
25は、1つのポートからの光信号をフィードバックし
て、レーザ共振器(光フィルタ11,制御部11a,可
変減衰器11b)を構成し、また、光フィードバックル
ープ系34の中の可変減衰器11bの減衰量を調整する
ことによって、利得の波長特性に対応している。
【0058】なお、本波長多重光増幅装置25は、図2
に示したような、光アド・アンド・ドロップ装置として
の機能に着目すれば、次のようにも表現できる。例え
ば、図2において、M=64,N=10,L=32等と
して適用可能である。すなわち、この波長多重光増幅装
置20は、64種類の波長の光信号からなる波長多重光
信号と10種類の波長の光信号からなる波長多重光信号
とを入力するとともに、(64+10−32)種類の波
長の光信号からなる波長多重光信号と32種類の波長の
光信号からなる波長多重光信号とに分岐して出力する合
流・分岐装置の分岐ポートに接続される波長多重光増幅
装置であって、この波長多重光増幅装置20が、2つの
入力ポートP1,P2と2つの出力ポートP3,P4とを有
し、32種類の波長の光信号からなる波長多重光信号を
2つの入力ポートのうちの一方の入力ポートとしての信
号入力ポートP2から入力されることにより、波長多重
光信号をそれぞれ上記2つの出力ポートP3,P4から出
力する光分岐部1aと、光分岐部1aの2つの出力ポー
トP3,P4のそれぞれに接続された光増幅部2a,2b
とからなる波長多重光増幅基本ユニット30b(図7に
て後述する基本ユニット)を複数そなえ、これらの波長
多重光増幅基本ユニット30bが、その光分岐部1aに
おける信号入力ポートP2を前段に位置する波長多重光
増幅基本ユニット30bにおける光増幅部2cの出力側
に接続されるようにして、多段に接続されるとともに、
且つ、上記複数の波長多重光増幅基本ユニット30bの
うち最前段に位置する波長多重光増幅基本ユニット30
bの光分岐部1aの他方の入力ポートP1に接続された
励起光源4をそなえていることになる。また、これによ
り、簡易にブロードキャスト機能が実現できて、光アド
・アンド・ドロップ装置として用いることができるよう
になる。
【0059】具体的には、ユーザは、2分岐しか使用し
ない場合は、図1の(A),(B),(C)の3つを購
入する。そして、5分岐が必要になった段階で、ユーザ
は(D)を増設し、同様に16分岐まではユーザが
(D),(E),(F)を増設することで増設可能であ
る。そして、17分岐目は、光フィードバックループ系
34内の第4の波長多重光増幅基本ユニット35内の
(A)の空きポートP3に、(B)と(C)とを接続す
ればよい。こうして、最大32分岐までの分岐が可能と
なり、需要に応じてハードウェアを増設することができ
る。そして、現状動作しているハードウェアをそのまま
にして、ユーザがサービスの増設を欲したときに、ユー
ザが新たに追加して購入することで、通信需要に応じる
ことが可能となる。
【0060】このような構成によって、第4の波長多重
光増幅基本ユニット35からの光信号は、所望の分配数
にブロードキャストされるとともに、最後段の出力光信
号の情報をフィードバックすることによって、的確な波
長多重光の出力制御ができるようになる。すなわち、第
4の波長多重光増幅基本ユニット35内の光分岐部1a
に入力された18dBmの光信号は、光分岐部1aの出
力にて15dBmになり、また、光増幅部2aにおいて
3dBの利得を得て、光増幅部2aから18dBmのパ
ワーで出力される。この18dBmの光信号は、(B)
と付された波長多重光増幅ユニット30内の第1の波長
多重光増幅基本ユニット31における光分岐部1aで2
分岐され、その光分岐部1aの出力にて15dBmにな
るものの、光増幅部2aにおいて再び3dBの利得を得
て、光増幅部2aの出力においては、18dBmに戻
る。さらに、この18dBmの光信号は、(B)と付さ
れた波長多重光増幅ユニット30内の第2の波長多重光
増幅基本ユニット32においても、この光信号は光分岐
部1bで2分岐されて15dBmになるが、光増幅部2
cにおいて3dBの利得を得て、18dBmにされてか
ら、出力される。そして、(C)と付された波長多重光
増幅ユニット30に入力され、同様に、分岐・増幅が行
なわれて、光フィードバックループ系34内に入力され
る。
【0061】こうして、最後段の出力光信号の情報(出
力情報)がフィードバックされて、利得制御手段11a
にてその出力情報から、入力側の光カプラ8′及び励起
光源4,補助励起光源4aに加えられるので、適切な制
御が行なえるようになる。このように、この波長多重光
増幅装置25は、光信号を増幅した後に、別個の光分配
系を用意して、そこで分配するといった構成によらず
に、図1の(B)〜(F)と付された波長多重光増幅ユ
ニット30のように、光分配系の中に増幅媒体が分散さ
れて配置されているので、増幅されてから徐々に分配さ
れるようになっており、損失が分散される。従って、一
度にまとめて増幅してそれを分配する方法と比べて、光
パワーが局所的に高くなる部分がなくなり、より高い効
率特性が得られる。すなわち、この波長多重光増幅装置
25内での信号光パワーは、多くとも18dBm(=6
3mW)程度となるので、波長多重された光信号をまと
めて増幅する場合に生ずる最大光パワーよりも大幅に小
さくなり、また、まとめて増幅する場合のような、大き
な信号光パワーの消失がなくなる利点がある。これは、
過剰損によるものが、損失の主要因となっているのでは
ない。
【0062】また、このように、この波長多重光増幅装
置25は、分配による実効的な損失によって、増幅媒体
(光増幅部2a〜2f)が実効的に分断されるので、光
アイソレータ3に頼らずとも安定な動作が実現できるよ
うになる。またさらに、この波長多重光増幅装置25
は、分配系として多段に接続された波長多重光増幅ユニ
ット30において、光分岐部1a〜1c(1:1光カプ
ラ)が、2入力ポートのうちの空きポートを利用して接
続されているので、励起光と信号光とを合波するための
合波器9を不要にでき、あるいは、その必要数を削減で
きるといった利点がある。また、光分岐部1a〜1c
(1:1光カプラ)を利用して、励起光源4が等しく分
配されるようにしているので、簡単な構成で各光増幅部
2a〜2fへ等しい励起光パワーをも供給できるように
なる。一方、構成要素の入力側に光アイソレータ3を用
いれば、反射戻り光による不安定動作を回避するだけで
なく、出力側から入力側へ集まる逆方向ASE(Amplifi
ed Spontaneous Emission)が遮断されて、逆方向ASE
による光増幅器の飽和を防ぐことができる。
【0063】その上、この波長多重光増幅装置25は、
インサービスでの増設性が簡易になる。すなわち、本波
長多重光増幅装置25を導入した後、ユーザは、この波
長多重光増幅ユニット30を新たに追加して購入するこ
とで、簡易に分岐数を拡張できるようになり、また、現
在与えているサービスを中断せずに行なえるようにな
り、サービスの向上につながる。さらに、図2のような
光アド・アンド・ドロップ装置20において、各ポート
毎に波長多重光信号が出力され、これらの中から波長選
択フィルタで所望の波長を選択するだけで、光信号の分
配機能を実現できるようになり、ブロードキャスト機能
が実現されている。
【0064】そして、この波長多重光増幅装置25は、
その各要素内の光部品が、同一特性を有する光増幅部
(EDFA)2a〜2f,光カプラ1a〜1c,光スイ
ッチ,励起光源4、光アイソレータ3で構成されている
ため、量産に適しており、優れた拡張性を有する。例え
ば、図1で(A)を除く、(B)から(F)は全く同一
であり量産化が可能となる。
【0065】また、この波長多重光増幅ユニット30
は、最前段の励起光源4が等しく分配されるので、最前
段の励起光源4が、最後段の波長多重光増幅ユニット3
0内の光増幅部2a〜2fを励起できる十分なパワーを
有していれば、途中段の波長多重光増幅ユニット30に
は励起光源4を設置しなくてもよい。例えば(A)から
出力される光信号に後段の増幅ユニットを励起できる十
分なパワーがあれば、(B)から(F)への励起光源4
は不要となり、(B)には必要に応じて、励起光源4を
設置すればよい。また、(A)から(C)の全ての増幅
ユニットに励起光源4を接続することもできるなど、柔
軟な励起方法が採れる。さらに、大出力な励起光源4を
用意して、1つの励起光源4から、各波長多重光増幅ユ
ニット30の励起ポート(例えば、光分岐部1aのポー
トP1)に接続してもよい。このイメージは、あたか
も、ガスステーションにおいて、ガスステーションの大
さなガソリンタンクから一度にたくさんの自動車のガソ
リンタンクにガソリンを分配するようなものである。
【0066】また、波長多重光増幅装置25は、最前段
〔図1に示す(A)と付された第4の波長多重光増幅基
本ユニット35〕の1つのポートP1が制御されて補助
励起光源4aからのレーザ光(補償光)が入力されるよ
うになっているので、分配系によるレーザ光が全てのポ
ートに等しく出力されるとともに、全ての分岐ポートに
おける利得の波長特性の制御が可能となる。同様に、励
起光パワーの大きさが各分配系で等しいので、1ポート
のみを代表してモニタリングして、最前段に設置された
励起光源4にフィードバック制御をかけて、利得の波長
特性を制御すれば、全ポートにおける利得の波長特性を
制御できるようになる。また、全ポートの利得が等しく
変化するので、フィードバックを掛けるポートは1ポー
トで済む上、最前段の励起光源4から、各ポートの利得
を一定に保つために励起光を変化させれば、簡易な構成
で全ポートの利得を一定に保つことが可能となる。
【0067】なお、波長多重光増幅ユニット30の構成
を変化させることも可能である。図5は、本発明の第1
実施形態にかかる他の波長多重光増幅ユニットのブロッ
ク構成を示す図である。この図5に示す波長多重光増幅
ユニット30aは、第1の波長多重光増幅基本ユニット
31と、第2の波長多重光増幅基本ユニット32と、第
3の波長多重光増幅基本ユニット33との3つの基本ユ
ニットをそなえるほか、第1の波長多重光増幅基本ユニ
ット31の前段に光アイソレータ3,励起光源4とをそ
なえ、さらに、第2の波長多重光増幅基本ユニット32
の出力側の2か所のポートP3,P4と、第3の波長多重
光増幅基本ユニット33の出力側の2か所のポート
3,P4とに、それぞれ光アイソレータ3を設けて構成
されている。また、光分岐部1bの入力ポートP1と、
光分岐部1cの入力ポートP2とはそれぞれ、コネクタ
5を介して、補助励起光源4aを接続できるようになっ
ている。さらに、入力側の光アイソレータ3は、コネク
タ5を介して、前段の波長多重光増幅ユニット30aと
接続され、また、出力側の4か所の光アイソレータ3
も、コネクタ5を介して、後段の波長多重光増幅ユニッ
ト30aと接続されている。なお、これらの部品は、上
述したものと同一なものなので、更なる説明を省略す
る。そして、これらの4か所に光アイソレータ3が挿入
されているため、反射に対する耐性がより高くなってい
る。また、このような構成により、上述した波長多重光
増幅ユニット30と同様の動作をするほか、同様の効果
を有する。
【0068】さらに、この波長多重光増幅ユニット30
が、光分岐部1aと光増幅部2a,2bとが相互に接続
されている点に着目した場合は、増幅基本ユニットとし
て、次のようなユニットの組合せとみなすこともでき
る。図6は、本発明の第1実施形態にかかる他の波長多
重光増幅ユニットのブロック構成を示す図である。波長
多重光増幅装置25において、光分岐部1aと光増幅部
2a,2bとが相互に接続されている点に着目し、この
波長多重光増幅基本ユニット30bによって、多段の波
長多重光増幅ユニットを構成されていると見ることがで
きる点が、利用されている。すなわち、この図6に示す
波長多重光増幅基本ユニット30bは、光分岐部1a,
光増幅部2a,2bをそなえるとともに、光分岐部1a
の入力ポートP2側に、光アイソレータ3,励起光源4
をそなえて構成されている。ここで、光アイソレータ3
は、設計の都合上省略することもある。また、光アイソ
レータ3の入力側と、光増幅部2a,2bの出力側とは
それぞれ、コネクタ5を介して、前後の波長多重光増幅
基本ユニット30bと接続されている。そして、この図
6に示す光分岐部1aは、1:1光カプラとして構成さ
れており、光増幅部2a,2bは、光分岐部1aでの分
岐損と同等の利得またはその分岐損より低い利得を有す
る光増幅部として構成されている。また、この波長多重
光増幅基本ユニット30bにおける光分岐部1a,光増
幅部2a,2b及び光分岐部・光増幅部接続部は、ガラ
ス又は半導体製の光導波路で構成することもできる。な
お、これらの以外の部品は、上述したものと同一なもの
なので、更なる説明を省略する。
【0069】従って、2つの入力ポートP1,P2と2つ
の出力ポートP3,P4とを有し、複数の波長の光信号か
らなる波長多重光信号をこれらの2つの入力ポート
1,P2のうちの一方の入力ポートとしての信号入力ポ
ートP2から入力されることにより、波長多重光信号を
それぞれ上記2つの出力ポートP3,P4から出力する光
分岐部1aと、この光分岐部1aの2つの出力ポートP
3,P4のそれぞれに接続された光増幅部2a,2bとか
らなる波長多重光増幅基本ユニット30bを複数そな
え、これらの波長多重光増幅基本ユニット30bが、そ
の光分岐部1aにおける信号入力ポートP2を前段に位
置する波長多重光増幅基本ユニット30bにおける光増
幅部2a,2bの出力側に接続されるようにして、多段
に接続されるとともに、励起光源4と、この励起光源4
からの励起光と波長多重光信号とを合波する合波器9
と、この合波器9と多段に配置された複数の波長多重光
増幅基本ユニット30bのうちの最前段に配置される波
長多重光増幅基本ユニット30bの信号入力ポートP2
との間に介装される利得等化器13と、これら多段に配
置された複数の波長多重光増幅基本ユニット30bのう
ちの最後段に配置される波長多重光増幅基本ユニット3
0bからの出力情報に基づいて多段に配置された複数の
波長多重光増幅基本ユニット30bの利得制御を行なう
利得制御手段11aとをそなえて構成されていることに
なる。
【0070】このように、上記の第1の波長多重光増幅
基本ユニット31〜第3の波長多重光増幅基本ユニット
33からなる波長多重光増幅ユニット30ではなく、こ
の波長多重光増幅基本ユニット30bが多段に連結され
ることにより、波長多重光増幅装置が構成されるとみる
こともできる。さらに、多段に接続された場合は、図1
で説明したものと同様に、上記の複数の波長多重光増幅
基本ユニット30bのうちの少なくとも1つにおける他
方の入力ポートP1に、補助励起光源4aが接続された
ように構成することもでき、あるいは、信号入力ポート
2に、光アイソレータ3が接続されて構成することも
できる。またこの場合、利得制御手段11aは、出力情
報中の所望の波長光信号を選択する光フィルタ11と、
この光フィルタ11で抽出された所望の波長光信号につ
いてレーザ共振させるべく信号減衰させて、この減衰さ
せた光信号を利得等化器13の入力側に供給する光減衰
器(可変減衰器11b)とをそなえて構成することもで
き、また、この光フィルタ11は、伝送に必要な所要の
波長帯域外の波長光信号を選択するフィルタとして構成
されている。
【0071】なお、この波長多重光増幅基本ユニットが
1段のみで波長多重光増幅装置を構成することもでき
る。図7は、本発明の第1実施形態にかかる他の波長多
重光増幅装置を示す図である。この図7に示す波長多重
光増幅装置31aは、波長多重光増幅基本ユニット30
bと、光フィードバックループ系34とをそなえて構成
されている。ここで、この図7に示す破線のように、光
フィードバックループ系34内の第4の波長多重光増幅
基本ユニット35からの出力光を直接、光フィードバッ
クループ系34内の光分岐部1aに入力するような構成
を考える。
【0072】この図7に示す光フィードバックループ系
34内の第4の波長多重光増幅基本ユニット35は、光
分岐部1a,光増幅部2a,2bをそなえて構成されて
いる。ここで、光分岐部1aは、1:1光カプラであ
り、光増幅部2a,2bは、この光分岐部1aでの分岐
損と同等の利得またはその分岐損より低い利得を有する
光増幅部である。さらに、光分岐部1a,光増幅部2
a,2b及び光分岐部・光増幅部接続部はそれぞれ、ガ
ラス又は半導体製の光導波路で構成することもできる。
また、この第4の波長多重光増幅基本ユニット35にお
ける信号入力ポートP2には、光カプラ8,8′と、合
波器9と、EDFA12とを介して、光アイソレータ3
が接続され、他方の入力ポートP1には、補助励起光源
4aが接続されている。
【0073】一方、光フィードバックループ系34は、
光分岐部1a,利得制御手段11a,光アイソレータ
3,光カプラ8,LD10,光カプラ8′,励起光源
4,合波器9,EDFA12,利得等化器13,補助励
起光源4a,コネクタ5,第4の波長多重光増幅基本ユ
ニット35をそなえて構成されている。また、利得制御
手段11aは、出力情報中の所望の波長光信号を選択す
る光フィルタ11と、この光フィルタ11で抽出された
所望の波長光信号についてレーザ共振させるべく信号減
衰させてこの減衰させた光信号を利得等化器13の入力
側に供給する光減衰器(可変減衰器11b)と、制御部
11cをそなえて構成され、この光フィルタ11が、伝
送に必要な所要の波長帯域外の波長光信号を選択するよ
うになっている。なお、これら以外の部品は、上述した
ものと同一なものなので、更なる説明を省略する。
【0074】従って、この波長多重光増幅装置31a
は、2つの入力ポートP1,P2と2つの出力ポート
3,P4とを有し、複数の波長の光信号からなる波長多
重光信号を、これら2つの入力ポートP1,P2のうちの
一方の入力ポートとしての信号入力ポートP2から入力
されることにより、波長多重光信号をそれぞれ上記2つ
の出力ポートP3,P4から出力する光分岐部1aと、こ
の光分岐部1aの2つの出力ポートP3,P4のそれぞれ
に接続された光増幅部2a,2bとからなる第4の波長
多重光増幅基本ユニット35をそなえ、励起光源4と、
この励起光源4からの励起光と波長多重光信号とを合波
する合波器9と、この合波器9と第4の波長多重光増幅
基本ユニット35の信号入力ポートP2との間に介装さ
れる利得等化器13と、第4の波長多重光増幅基本ユニ
ット35からの出力情報に基づいてこの第4の波長多重
光増幅基本ユニット35の利得制御を行なう利得制御手
段11aとをそなえて構成されていることになる。
【0075】そして、このような構成によって、この図
7に示す第4の波長多重光増幅基本ユニット35からの
光信号は、破線のように、直接、光フィードバックルー
プ34内の光分岐部1aに入力されて、的確な制御が行
なわれる一方、第4の波長多重光増幅基本ユニット35
の光増幅部2bに、コネクタ5を介して、他の増幅ユニ
ットが接続されてユーザを増設することができる。
【0076】また、破線によらずに、この図7の第4の
波長多重光増幅基本ユニット35からの光信号が波長多
重光増幅基本ユニット30bに入力される場合は、言う
までもなく、光信号は、(B)と付された波長多重光増
幅基本ユニット30bにて2分配されてブロードキャス
トされるとともに、この波長多重光増幅基本ユニット3
0bからの出力光信号の情報がフィードバックされて、
的確な波長多重光の出力制御がなされるようになる。ま
た、コネクタ5を介して、分岐を増設することができる
ようになる。
【0077】このようにして、第4の波長多重光増幅基
本ユニット35のみによっても、光フィードバックルー
プ系が構成されるので、簡易な設備として提供可能とな
る。また、ユーザは、波長多重光増幅装置31aを導入
した後、この波長多重光増幅基本ユニット30bを新た
に追加して購入することで、現在与えているサービスを
中断せずに簡易に分岐数を拡張できるようになる。 (A1)本発明の第1実施形態の第1変形例の説明 図8は、本発明の第1実施形態の第1変形例にかかる波
長多重光増幅装置を示す図である。この図8に示す波長
多重光増幅装置31bは、1つの光信号を32方向(内
16分配を図示)へ分配する装置であって、光フィード
バックによる制御を使用している。また、この図8に示
す波長多重光増幅装置31bは、第1実施形態の場合と
同様に、主に、光アド・アンド・ドロップの機能が必要
な箇所にて使用されている。
【0078】この図8に示す波長多重光増幅装置31b
は、複数の波長多重光増幅ユニット30c〔図8の
(A)〜(E)と付されたもの〕が複数、多段に接続さ
れた部分と、光フィードバックループ系34a(図8左
側の部分)とから構成されている。そして、この波長多
重光増幅ユニット30cは、第1の波長多重光増幅基本
ユニット31,第2の波長多重光増幅基本ユニット3
2,第3の波長多重光増幅基本ユニット33をそなえて
構成されている。
【0079】この波長多重光増幅ユニット30cが上述
の波長多重光増幅ユニット30と異なる点は、この波長
多重光増幅ユニット30cの使用するコネクタが異なっ
ている点であり、また、この光フィードバックループ系
34aも、この図8に示す補助励起光源4aと、第4の
波長多重光増幅基本ユニット35との間に、上述したも
のとは異なる形状のコネクタである、斜めコネクタ6
a,6bが使用されている。この斜めコネクタ6a,6
bは、そのコネクタ面において光の反射を起こさずに、
無駄な光の増幅を防止できるものである。そして、上記
複数の波長多重光増幅ユニット30cのうちの少なくと
も2つの波長多重光増幅ユニット30c〔図8にて
(A),(B)と付されたもの〕について、その前段側
の(A)と付された波長多重光増幅ユニット30cにお
ける上記第2の及び第3の波長多重光増幅基本ユニット
32,33の各光増幅部2c,2d出力側と、その後段
側の各波長多重光増幅ユニット30c〔(B)〜(E)
と付されたもの〕における第1の波長多重光増幅基本ユ
ニット31の信号入力ポートP2入力側との間が、それ
ぞれ斜めコネクタ6a,6bを介して接続されている。
また同様に、この図8に示す第4の波長多重光増幅基本
ユニット35内の光増幅部2bから出力される光信号
は、光コネクタ6bを介して、図示を省略するが、やは
り16分配されるようになっている。
【0080】この図8に示すように、これらの波長多重
光増幅ユニット30cは、その第1の波長多重光増幅基
本ユニット31における光分岐部1aの信号入力ポート
1を前段に位置する波長多重光増幅ユニット30cに
おける第2の波長多重光増幅基本ユニット32又は第3
の波長多重光増幅基本ユニット33の光増幅部2c(2
d,2e,2f)の出力側に接続されるようにして、多
段に接続されている。なお、これら以外のもので、上述
したものと同一の番号を有するものは、同一のものある
いは、同様の機能を有するものであるので、更なる説明
を省略する。
【0081】図9は、本発明の第1実施形態の第1変形
例にかかる波長多重光増幅ユニットのブロック構成を示
す図である。この図9に示す波長多重光増幅ユニット3
0cは、光分岐部1a,光増幅部2a,2bからなる第
1の波長多重光増幅基本ユニット31と、光分岐部1
b,光増幅部2c,2dからなる第2の波長多重光増幅
基本ユニット32と、光分岐部1c,光増幅部2e,2
fからなる第3の波長多重光増幅基本ユニット33との
3つの基本ユニットをそなえるほか、第1の波長多重光
増幅基本ユニット31の前段に光アイソレータ3,励起
光源4とをそなえて構成されている。また、光分岐部1
bの入力ポートP1と、光分岐部1cの入力ポートP2
にコネクタ5が設けられるとともに、光アイソレータ3
の入力側にコネクタ6aが設けられ、さらに、光増幅部
2c,2d,2e,2fの出力側にそれぞれ、コネクタ
6bが設けられている。
【0082】このような構成によって、上述と同様の動
作をするほか、斜めコネクタ6a,6bを介して接続さ
せているので、コネクタ面における光の反射が起こらな
くなって、無駄な光の増幅を防止できる利点がある。な
お、図8に示す複数の波長多重光増幅ユニット30cの
代わりに、一組のユニットからなる波長多重光増幅基本
ユニット30b(図6参照)を使用することもできる。
すなわち、2つの波長多重光増幅基本ユニット30bに
ついて、その前段側の波長多重光増幅基本ユニット30
bにおける光増幅部2a,2bの出力側(図6参照)
と、その後段側の波長多重光増幅基本ユニット30bに
おける信号入力ポートP2入力側との間が、斜めコネク
タ6a,6bを介して接続するようにもできる。
【0083】次に、漏れ光信号を励起光源として、他の
波長多重光増幅基本ユニット30cに、再度入力するよ
うにもできる。図16は、本発明の第1実施形態の第1
変形例にかかる他の波長多重光増幅装置を示す図である
が、この図16に示す波長多重光増幅装置31cは、図
8に示す波長多重光増幅装置31bに、斜めコネクタ6
b,6aを介して、励起光再入力部66が付加された形
態となっている。
【0084】この励起光再入力部66は、第4の波長多
重光増幅基本ユニット35と、(A)と付された再前段
に配置される波長多重光増幅ユニット30c(以下、波
長多重光増幅ユニット30c(A)と表記することがあ
る)とに介装されて、第4の波長多重光増幅基本ユニッ
ト35より出力される漏れ光信号から波長多重光信号成
分を除去して励起光を抽出しこの励起光を複数に分波し
て出力するものであって、波長多重光信号除去フィルタ
11dと、光分岐部(1:1CPL)1aとをそなえて
構成されている。
【0085】この波長多重光信号除去フィルタ11d
は、第4の波長多重光増幅基本ユニット35から出力さ
れる漏れ光信号から波長多重光信号成分を除去して励起
光を抽出するものである。また、光分岐部1aは、波長
多重光信号除去フィルタ11dに接続されるとともに、
出力側が波長多重光増幅ユニット30c(A)における
第2の波長多重光増幅基本ユニット32の信号入力ポー
トと第3の波長多重光増幅基本ユニット33の信号入力
ポートとにそれぞれ接続され、波長多重光信号除去フィ
ルタ11dにて抽出された励起光を波長多重光増幅ユニ
ット30c(A)に入力するものであり、例えば1:1
光カプラによりその機能が実現されるようになってい
る。
【0086】これにより、第4の波長多重光増幅基本ユ
ニット35より生じる大きな漏れ励起光が、斜めコネク
タ6b,6aを介して、波長多重光信号除去フィルタ1
1dにて信号光が阻止される。そして、そのフィルタリ
ングされた光信号は、2分岐され、この2分岐された光
信号は、それぞれ、斜めコネクタ6b,6aを介して、
波長多重光増幅ユニット30c(A)内の光分岐部1b
の入力ポートP1と、光分岐部1cの入力ポートP2とに
入力されるのである(図3参照)。
【0087】従って、漏れ励起光が、再度使用されるの
で、やはり、効率的な増幅を行なえる。また、漏れ励起
光が、多段に接続された波長多重光増幅ユニット30c
の最上流に入力されるので、無駄な光増幅を防止でき
る。さらに、励起光再入力部66が接続できるものは、
波長多重光増幅装置31b(図8参照)のほか、図7に
示す波長多重光増幅装置31aに接続することもでき
る。その場合は、波長多重光信号除去フィルタ11d
が、第4の波長多重光増幅基本ユニット35から出力さ
れる漏れ光信号から波長多重光信号成分を除去して励起
光を抽出し、また、光分岐部1cが、波長多重光信号除
去フィルタ11dに接続されるとともに、出力側が波長
多重光増幅ユニット35における他方の入力ポートに接
続され、波長多重光信号除去フィルタ11dにて抽出さ
れた励起光を波長多重光増幅基本ユニット30bに入力
するのである。
【0088】なお、この他、図1,10,11及び図1
3にそれぞれ示す波長多重光増幅装置を用いることもで
きる。これにより、漏れ励起光が、再度使用されるの
で、やはり、効率的な増幅を行なえる。 (A2)本発明の第1実施形態の第2変形例の説明 図10は、本発明の第1実施形態の第2変形例にかかる
波長多重光増幅装置を示す図である。この図10に示す
波長多重光増幅装置31cは、1つの光信号を32方向
(内16分配を図示)へ分配する装置であって、光フィ
ードバックによる制御を使用しており、主に、光アド・
アンド・ドロップの機能が必要な箇所にて使用されてい
る。
【0089】この図10に示す波長多重光増幅装置31
cは、複数の波長多重光増幅ユニット30dを複数そな
え、多段に接続された部分と、光フィードバックループ
系34bとから構成されている。この波長多重光増幅ユ
ニット30dが上述の波長多重光増幅ユニット30と異
なる点は、この波長多重光増幅ユニット30dの空きポ
ートがすべて終端されている(terminated)点である。ま
た、光フィードバックループ系34bは、光分岐部1
a,利得制御手段11a,光アイソレータ3,光カプラ
8,LD10,光カプラ8′,励起光源4,合波器9,
EDFA12,利得等化器13をそなえるほか、第4の
波長多重光増幅基本ユニット35bをそなえて構成され
ている。この第4の波長多重光増幅基本ユニット35b
のポートP 1は、ターミネータ14によって終端されて
おり、この光フィードバックループ系34bには、補助
励起光源4a(図1等参照)がなく、励起光源4が、最
後段の波長多重光増幅ユニット30dを励起できる十分
なパワーを有している。なお、これら以外で上述したも
のと同一の符号を有するものは、同一のものあるいは、
同様の機能を有するものであるため、更なる説明を省略
する。
【0090】そして、これらの波長多重光増幅ユニット
30dは、その第1の波長多重光増幅基本ユニット31
における光分岐部1aの信号入力ポートP1を前段に位
置する波長多重光増幅ユニット30cにおける第2の波
長多重光増幅基本ユニット32又は第3の波長多重光増
幅基本ユニット33の光増幅部2c(2d,2e,2
f)の出力側に接続されるようにして、多段に接続され
ている。また同様に、この図10に示す第4の波長多重
光増幅基本ユニット35b内の光増幅部2bから出力さ
れる光信号は、図示を省略するが、やはり16分配され
るようになっており、こうしてブロードキャスト機能が
実現されるのである。
【0091】また、このような構成によって、上述した
ものと同様の動作をするほか、同様の効果を有する。ま
た、励起光源4の光パワーが等しく分配されるので、途
中段の波長多重光増幅ユニット30dには励起光源4を
設置する必要がなくなるという利点がある。 (B)本発明の第2実施形態の説明 フィードバックループ系の制御方法を第1実施形態のそ
れとは、異なる方法で行なうように構成することもでき
る。すなわち、光領域での制御をせずに、電気領域で制
御をかけるようにすることも可能である。
【0092】図11は、本発明の第2実施形態にかかる
波長多重光増幅装置を示す図である。この図11に示す
波長多重光増幅装置41は、1つの光信号を32方向
(内16分配を図示)へ分配する装置であって、光フィ
ードバックによる制御を使用している。また、この図1
1に示す波長多重光増幅装置41は、主に、光アド・ア
ンド・ドロップ装置として使用されるものである。
【0093】この図11に示す波長多重光増幅装置41
は、複数の波長多重光増幅ユニット30〔(B)〜
(F)と付されたもの〕をそなえ、多段に接続された部
分と、光フィードバックループ系42(図11左側の部
分)とから構成されている。そして、これらの波長多重
光増幅ユニット30が、その第1の波長多重光増幅基本
ユニット31における光分岐部1aの信号入力ポートP
1を前段に位置する波長多重光増幅ユニット30におけ
る第2の波長多重光増幅基本ユニット32又は第3の波
長多重光増幅基本ユニット33の光増幅部2c(2d,
2e,2f)の出力側に接続されるようにして、多段に
接続されている。従って、出力側の各コネクタ5から見
ると、分岐と増幅が交互に行なわれているようになって
いる。また、これら以外で、上述したものと同一の符号
を有するものは、上述したものと同一のもの、あるいは
同一の機能を有するものであるので、更なる説明を省略
する。
【0094】一方、この図11に示す、光フィードバッ
クループ系42は、次のように構成されている。すなわ
ち、この光フィードバックループ系42は、光分岐部1
a,PD10aからなる出力モニタ系の部分と、利得制
御手段15と、光アイソレータ3,光カプラ8,PD1
0からなる入力モニタ系の部分と、励起光源4,合波器
9,EDFA12,利得等化器13,第4の波長多重光
増幅基本ユニット35,補助励起光源4a,コネクタ5
からなる光信号出力部とをそなえて構成されている。
【0095】ここで、光分岐部1a,PD10a,光ア
イソレータ3,光カプラ8,PD10,励起光源4,合
波器9,EDFA12,利得等化器13,第4の波長多
重光増幅基本ユニット35,補助励起光源4a,コネク
タ5はそれぞれ、上述したものと同一なもの又は同一な
機能を有するものであるので、更なる説明を省略する。
また、PD10aは、この光フィードバックループ系4
2に入力される光信号を光分岐部1aを介して、出力モ
ニタする機能を有する。
【0096】ここで、利得制御手段15は、上記の出力
情報及びPD10での検出結果に基づいて利得制御信号
を生成し、この利得制御信号を利得等化器13の入力側
に設けられた励起光源4へ供給して、励起光源4の励起
状態を制御するものであって、制御部15aをそなえて
構成されている。ここで、制御部15aは励起光源4の
励起状態を電気信号を受けて、制御を行なうものであ
る。
【0097】図12は、本発明の第2実施形態にかかる
利得制御手段15の一つの構成例を示す図である。この
図12に示す回路は、入力モニタ用のPD10と、出力
モニタ用のPD10aと、利得制御手段15から構成さ
れている。そして、入力光信号は、この図12に示すP
D10において検波されて、電気信号として、利得制御
手段15内のアンプ60aに入力され、そしてこのアン
プ60aにて増幅されてからViとして除算器63に入
力される。また同様に、出力光信号は、この図12に示
すPD10aにおいて検波されて、電気信号として、利
得制御手段15内のアンプ60bに入力され、そしてこ
のアンプ60bにて増幅されてからVoとして除算器6
3に入力される。さらに、この除算器63にて、Vo/
Viの演算がなされ、その演算結果に参照電圧Vref
を乗せた信号がアンプ64に反転入力されるようになっ
ている。このアンプ64の出力においては、光出力が大
きいとき(Vo/Viが1より大なとき)は、負の電圧
が現れるので、トランジスタ64aに、そのベース電圧
が小さくなるように入力される。従って、励起光源4の
出力は小さくなる。逆の場合も同様である。すなわち、
この除算器63にて、Vo/Viの演算がなされ、Vo
/Viが1より小なときは、このアンプ64の出力にお
いては、正の電圧が現れるので、トランジスタ64a
に、そのベース電圧が大きくなるように入力される。従
って、励起光源4の出力は大きくなる。
【0098】これにより、図11に示す波長多重光増幅
装置41の動作の流れは、次のようになる。すなわち、
第4の波長多重光増幅基本ユニット35〔図11の
(A)と付されたもの〕から出力される光信号は、波長
多重光増幅ユニット30〔図11の(B)と付されたも
の〕に入力されて、この波長多重光増幅ユニット30に
おいて、その信号は4分岐される。そして、これらの4
分岐された光信号はそれぞれ、図11の(C)〜(F)
と付された各波長多重光増幅ユニット30に入力され
て、16分配されるようになっている。また同様にこの
図11に示す第4の波長多重光増幅基本ユニット35内
の光増幅部2bから出力される光信号は、図示を省略す
るが、やはり16分配されるようになっている。
【0099】また、(C)と付された波長多重光増幅ユ
ニット30から出力される光信号は、光フィードバック
ループ系42の光分岐部1aに入力され、この光分岐部
1aからの光信号は、PD10aにおいて、O/E変換
されて、そのパワーが出力情報として、利得制御手段1
5に入力される。また一方、PD10において、その前
段からの光パワーが検出されて、利得制御手段15に入
力される。そして、この利得制御手段15において、出
力情報と入力モニタでの検出結果とに基づいて利得制御
信号が生成され、この利得制御信号が利得等化器13の
入力側に設けられた励起光源4へ供給されて、励起光源
4の励起状態が制御される。そして、合波器9におい
て、前段からの光信号と、制御された励起光源4からの
光信号とが、合波され、そして、この合波された光信号
は、EDFA12において、光増幅され、利得等化器1
3において、利得等化される。そしてこの利得等化器1
3から出力される光信号は、補助励起光源4aから出力
される光信号と、第4の波長多重光増幅基本ユニット3
5内の光分岐部1aにおいて、カップリングされて、再
び出力されるのである。なお、この図11に示す第4の
波長多重光増幅基本ユニット35内の光増幅部2bから
出力される光信号は、図示を省略するが、やはり16分
配されるようになっており、ブロードキャスト機能が実
現されている。
【0100】このような構成によって、第4の波長多重
光増幅基本ユニット35からの光信号は、所望の分配数
にブロードキャストされるとともに、最前段の入力モニ
タ信号と最後段の出力情報とによって、フィードバック
制御が行なわれるので、的確な波長多重光の出力制御が
できるようになる。すなわち、図11において、第4の
波長多重光増幅基本ユニット35内の光分岐部1aに入
力された18dBmの光信号は、光分岐部1aの出力に
て15dBmになり、光増幅部2aにおいて3dBの利
得を得て、光増幅部2aから18dBmの大きさで出力
される。そして、この18dBmの光信号は、(B)と
付された波長多重光増幅ユニット30内の第1の波長多
重光増幅基本ユニット31において、この光信号は光分
岐部1aで2分岐されて15dBmとなり、光増幅部2
aにおいて3dBの利得を得て、光増幅部2aの出力に
おいては、18dBmに戻る。さらに、この18dBm
の光信号は、第2の波長多重光増幅基本ユニット32に
おいて、光分岐部1aで2分岐されて15dBmになる
が、光増幅部2aにおいて3dBの利得を得て、18d
Bmにされてから、出力される。そして、(C)と付さ
れた波長多重光増幅ユニット30にて、同様の分岐・増
幅が行なわれ、光信号が、光フィードバックループ系4
2に入力される。また、最後段から出力される光信号
は、電気信号に変換されて、出力情報として、利得制御
手段15にフィードバックされ、そして、この利得制御
手段15からの制御信号が、入力側の励起光源4に加え
られるので、適切な制御が行なわれるようになる。
【0101】こうして、この波長多重光増幅装置41の
中では、多くともその信号光パワーの最大値は18dB
m(=63mW)程度となるので、波長多重された光信
号をまとめて増幅する場合よりも大幅に小さくできるよ
うになる。また、光分配系と増幅系とが分散して配置さ
れているので、まとめて増幅する場合のような、信号光
パワーの無駄な消失がなくなる利点がある。
【0102】さらに、このように、光増幅部2a〜2f
と光分岐部1a〜1cとが交互に接続されるため、反射
に対して耐性があり、光アイソレータ3で各光増幅部2
a〜2fを挟む必要がなくなり、光増幅器と分配系とを
含んだ系の過剰損を小さくできる利点がある。このこと
から、光アイソレータがなくても、R1・R2・G2<<
1の安定条件が満たされて、安定な動作が可能となる。
【0103】またさらに、この波長多重光増幅装置41
は、分配系の空きポート(光分岐部1a〜1cの2入力
ポートのうちの1ポート)を利用しているので、励起光
と信号光とを合波する合波器9を不要にできたり、また
は、その所要数を削減できるといった利点がある。その
上、この波長多重光増幅装置41は、インサービスでの
増設性がある。すなわち、本波長多重光増幅装置41が
導入された後に、ユーザの要望に応じて分岐をすること
が非常に簡単に行なえて、また、現在与えているサービ
スを中断せずに、簡易に分岐数を拡張できるようにな
る。これによって、サービスの向上につながるようにな
る。
【0104】また、例えば(A)が、後段の波長多重光
増幅ユニット30を励起できる十分なパワーがあれば、
(B)から(F)への励起光源4は不要となり、(B)
には必要に応じて、励起光源4を設置すればよく、
(B)から(F)の全ての波長多重光増幅ユニット30
に励起光源4を接続することもできるなど、柔軟な励起
方法が採れる。さらに、大出力な励起光源4を用意し
て、1つの励起光源4から、各波長多重光増幅ユニット
30の励起ポートに接続してもよい。
【0105】そして、この波長多重光増幅装置41は、
その各要素内の光部品が、同一特性を有する光増幅部
(EDFA)2a〜2f,光カプラ1a〜1c,光スイ
ッチ,励起光源4、光アイソレータ3で構成されている
ため、量産に適しており、優れた拡張性を有する。例え
ば、図11で(A)を除く、(B)から(F)は全く同
一であり量産化が可能となる。
【0106】また、図11に示す波長多重光増幅ユニッ
ト30の代わりに、図6に示した波長多重光増幅基本ユ
ニット30bによって構成されているとみなすことも可
能である。すなわち、この波長多重光増幅装置41は、
波長多重光増幅基本ユニット30bを複数そなえ、多段
に接続された部分と、光フィードバックループ系42と
から構成されている。
【0107】そして、これらの波長多重光増幅基本ユニ
ット30bは、2つの入力ポートP 1,P2と2つの出力
ポートP3,P4とを有し、複数の波長の光信号からなる
波長多重光信号をこれらの2つの入力ポートP1,P2
うちの一方の入力ポートとしての信号入力ポートP2
ら入力されることにより、波長多重光信号をそれぞれ上
記2つの出力ポートP3,P4から出力する光分岐部1a
と、この光分岐部1aの2つの出力ポートP3,P4のそ
れぞれに接続された光増幅部2a,2bとからなる。こ
れらの波長多重光増幅基本ユニット30bは、その光分
岐部1aにおける信号入力ポートP2を前段に位置する
波長多重光増幅基本ユニット30bにおける光増幅部2
a,2bの出力側に接続されるようにして、多段に接続
されていることになる。
【0108】また、光フィードバックループ系42は、
励起光源4と、この励起光源4からの励起光と波長多重
光信号とを合波する合波器9と、この合波器9と多段に
配置された複数の波長多重光増幅基本ユニット30bの
うちの最前段に配置される波長多重光増幅基本ユニット
30b〔(A)と付されたもの〕の信号入力ポートP 2
との間に介装される利得等化器13と、これら多段に配
置された複数の波長多重光増幅基本ユニット30bのう
ちの最後段に配置される波長多重光増幅基本ユニット3
0bからの出力情報に基づいて、多段に配置された複数
の波長多重光増幅基本ユニット30bの利得制御を行な
う利得制御手段15とをそなえて構成されている。
【0109】さらに、多段に配置された複数の波長多重
光増幅基本ユニット30bのうちの最前段に配置される
波長多重光増幅基本ユニット30bへの入力を検出する
入力モニタ(PD10)をそなえ、利得制御手段15
が、出力情報及び入力モニタ(PD10)での検出結果
に基づいて利得制御信号を生成し、利得制御信号を利得
等化器13の入力側に設けられた励起光源4へ供給し
て、この励起光源4の励起状態を制御する制御部15a
をそなえて構成されている。
【0110】なお、上記の第1実施形態で図7を用いて
説明したものと同様に、波長多重光増幅ユニットを1段
だけにした構成にすることも可能である。図13は、本
発明の第2実施形態にかかる他の波長多重光増幅装置を
示す図である。この図13に示す波長多重光増幅装置4
1aは、波長多重光増幅基本ユニット30bと、光フィ
ードバックループ系42とをそなえて構成されている。
ここで、この図13に示す破線のように、光フィードバ
ックループ系42内の第4の波長多重光増幅基本ユニッ
ト35からの出力光を直接、光フィードバックループ系
42内の光分岐部1aに入力するような構成を考える。
【0111】この図13に示す光フィードバックループ
系42内の第4の波長多重光増幅基本ユニット35は、
1:1光カプラとして構成された光分岐部1aと、光分
岐部1aでの分岐損と同等の利得またはその分岐損より
低い利得を有する光増幅部2a,2bとをそなえるほ
か、入力ポートP1に、補助励起光源4aが接続され、
信号入力ポートP2に、光カプラ8と、合波器9と、E
DFA12と、利得等化器13とを介して、光アイソレ
ータ3が接続されて構成されている。なお、この第4の
波長多重光増幅基本ユニット35における光分岐部1
a,光増幅部2a,2b及び光分岐部・光増幅部接続部
は、ガラス又は半導体製の光導波路で構成することもで
きる。
【0112】さらに、光フィードバックループ系42
は、光分岐部1a,PD10a,利得制御手段15,P
D10,光アイソレータ3,光カプラ8,励起光源4,
合波器9,EDFA12,利得等化器13,補助励起光
源4a,コネクタ5,第4の波長多重光増幅基本ユニッ
ト35をそなえて構成されている。これらは、上述した
ものと同一なものなので、更なる説明を省略する。そし
て、PD10において、第4の波長多重光増幅基本ユニ
ット35への入力が検出され、PD10aにおいて、出
力光パワーが検出されて、出力情報として出力される。
さらに、利得制御手段15内の制御部15aにおいて、
これらの検出結果及び出力情報に基づいて利得制御信号
が生成され、この利得制御信号が利得等化器13の入力
側に設けられた励起光源4へ供給され、この励起光源4
の励起状態が制御されるようになっている。
【0113】従って、この波長多重光増幅装置41a
は、2つの入力ポートP1,P2と2つの出力ポート
3,P4とを有し、複数の波長の光信号からなる波長多
重光信号を、これら2つの入力ポートP1,P2のうちの
一方の入力ポートとしての信号入力ポートP2から入力
されることにより、波長多重光信号をそれぞれ上記2つ
の出力ポートから出力する光分岐部1aと、この光分岐
部1aの2つの出力ポートP 3,P4のそれぞれに接続さ
れた光増幅部2a,2bとからなる第4の波長多重光増
幅基本ユニット35をそなえ、励起光源4と、この励起
光源4からの励起光と波長多重光信号とを合波する合波
器9と、この合波器9と第4の波長多重光増幅基本ユニ
ット35の信号入力ポートP2との間に介装される利得
等化器13と、第4の波長多重光増幅基本ユニット35
からの出力情報に基づいてこの第4の波長多重光増幅基
本ユニット35の利得制御を行なう利得制御手段15a
とをそなえて構成されていることになる。
【0114】そして、このような構成によって、この図
13に示す第4の波長多重光増幅基本ユニット35から
の光信号は、破線のように、直接、光フィードバックル
ープ42内の光分岐部1aに入力されて、的確な制御が
行なわれる一方、第4の波長多重光増幅基本ユニット3
5の光増幅部2bに、コネクタ5を介して、他の増幅ユ
ニットが接続されてユーザを増設することができる。
【0115】また、破線によらずに、この図13の第4
の波長多重光増幅基本ユニット35からの光信号が波長
多重光増幅基本ユニット30bに入力される場合は、言
うまでもなく、光信号は、(B)と付された波長多重光
増幅基本ユニット30bにて2分配されてブロードキャ
ストされるとともに、この波長多重光増幅基本ユニット
30bからの出力光信号は、O/E変換されて出力情報
として、フィードバックされて、的確な波長多重光の出
力制御がなされるようになる。また、コネクタ5を介し
て、分岐を増設することができるようになる。
【0116】このようにして、第4の波長多重光増幅基
本ユニット35のみによっても、光フィードバックルー
プ系が構成されるので、簡易な設備として提供可能とな
る。また、ユーザは、波長多重光増幅装置41aを導入
した後、この波長多重光増幅基本ユニット30bを新た
に追加して購入することで、現在与えているサービスを
中断せずに簡易に分岐数を拡張できるようになる。 (C)その他 本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、
様々な用途に応用させることが可能である。
【0117】上述した、可変減衰器11bの代わりに、
半固定光減衰器を用いてもよい。また、第2実施形態に
おいて、コネクタ5をコネクタ6a,6bを用いて、実
施することも可能である。さらに、このブロードキャス
ト機能により、光加入者系などの分配系に応用すること
が可能となる。
【0118】図14は、本発明を適用される光クロスコ
ネクト装置の概略ブロックを示す図である。この図14
に示す光クロスコネクト装置50は、並列スーパーコン
ピュータやATMコアスイッチ等に使用される大容量光
スイッチであって、波長多重信号を分配するブロードキ
ャスト部51と、波長多重信号の一括切り換えを行な
い、所望の波長を選択する空間スイッチ・波長セレクタ
部52とをそなえて構成されている。そして、これらの
ブロードキャスト部51若しくは空間スイッチ・波長セ
レクタ部52における波長多重信号分配機能に、本発明
の波長多重光増幅装置(図1参照)を適用することが可
能である。
【0119】すなわち、光クロスコネクト装置50にお
けるm×nのマトリックス光スイッチ(スイッチング)
に使用される波長多重光増幅装置であって、この波長多
重光増幅装置31が、波長多重光増幅基本ユニット30
bを複数そなえて構成されている。ここで、m,nは自
然数を表し、この場合それぞれ、256である。また、
この波長多重光増幅基本ユニット30bは、2つの入力
ポートP1,P2と2つの出力ポートP3,P4とを有し、
複数の波長の光信号からなる波長多重光信号を2つの入
力ポートP1,P2のうちの一方の入力ポートとしての信
号入力ポートP 2から入力されることにより、波長多重
光信号をそれぞれ上記2つの出力ポートP3,P4から出
力する光分岐部1a,1bと、光分岐部1a,1bの2
つの出力ポートP3,P4のそれぞれに接続された光増幅
部2a〜2fとから構成されている。
【0120】そして、これらの波長多重光増幅基本ユニ
ット30bが、その光分岐部1aにおける信号入力ポー
トP2を前段に位置する波長多重光増幅基本ユニット3
0bにおける光増幅部2a,2cの出力側に接続される
ようにして、多段に接続されるとともに、且つ、上記複
数の波長多重光増幅基本ユニット30bのうち最前段に
位置する波長多重光増幅基本ユニット35の光分岐部1
aの他方の入力ポートP1に接続された励起光源4をそ
なえている。
【0121】このようにして、光加入者系などの分配系
に用いることができ、簡易でかつインサービスでの増設
性を利用できるようになる。また、上記の第1実施形態
において、本波長多重光増幅装置が分岐ポートに適用さ
れる例を説明したが(図2参照)、さらに、別個の部材
を用いることによって、本波長多重光増幅装置を適用さ
れる、光アド・アンド・ドロップ装置を構成することが
できる。
【0122】図15は、本発明を適用される光アド・ア
ンド・ドロップ装置(光ADM装置:Optical Add-Drop
Multiplexer) の概略ブロックを示す図である。この図
15に示す、波長多重光増幅基本ユニットを用いた光ア
ド・アンド・ドロップ装置53は、波長多重信号から任
意の波長の光信号をドロップし、又、任意の波長の光信
号をアドするものであって、光フィードバックループ系
34(同図左側の部分)と、(B),(C),(D),
(E),(F)と付された5種類の波長多重光増幅ユニ
ット30からなる第1ブロードキャストユニット54a
と、(G),(H),(I)と付された3種類の第2ブ
ロードキャストユニット54bと、光キャリア信号出力
部56と、選択部55とをそなえて構成されている。こ
こで、第1ブロードキャストユニット54aのユーザ数
は16であり、第2ブロードキャストユニット54bの
ドロップ数は8である。
【0123】そして、この図15の左側から、例えば6
4波長多重(ch1〜ch64)された光信号は、その
ch1〜ch32が第2ブロードキャストユニット54
bにて、最大16ユーザに対してドロップされ、また、
別のch65〜ch96が光キャリア信号出力部56か
らアドされて、64波長多重(ch33〜ch96)さ
れた光信号がこの図15の右側に向かって、伝送される
ようになっている。
【0124】この図15に示す光フィードバックループ
系34は、X種類(Xは2以上の自然数)の波長の光信
号からなる波長多重光信号を分配する(ブロードキャス
トする)初段ユニット65を有する。また、第1ブロー
ドキャストユニット54aは、この初段ユニット65の
出力側に接続されて、初段ユニット65から出力される
波長多重光信号をブロードキャストするものであり、第
2ブロードキャストユニット54bは、この初段ユニッ
ト65の出力側に接続されて、初段ユニット65から出
力される波長多重光信号をブロードキャストして光信号
をドロップするものである。さらに、光キャリア信号出
力部56は、光キャリア信号を出力して光信号をアドす
るものであり、選択部55は、第1ブロードキャストユ
ニット54aの出力側および光キャリア信号出力部56
の出力側にそれぞれ接続されて、第1ブロードキャスト
ユニット54aからの波長多重光信号と光キャリア信号
出力部56からの光キャリア信号とを選択的に出力する
ものである。
【0125】そして、上記の初段ユニット65は、2つ
の入力ポートP1,P2と2つの出力ポートP3,P4とを
有し、X種類の波長の光信号からなる波長多重光信号を
2つの入力ポートP1,P2のうちの一方の入力ポートと
しての信号入力ポートP2から入力されることにより、
波長多重光信号をそれぞれ上記2つの出力ポートP3
4から出力し、かつ、他方の信号入力ポートP1に補助
励起光源4a(又は励起光源4)が接続された光分岐部
1aと、この光分岐部1aの2つの出力ポートP3,P4
のそれぞれに接続された光増幅部2a,2bとを有する
初段波長多重光増幅基本ユニット75として構成されて
いる。従って、初段ユニット65は、この初段波長多重
光増幅基本ユニット75のうちの、特別な例であること
を意味する。
【0126】また、第1ブロードキャストユニット54
aは、5種類〔(B),(C),(D),(E),
(F)と付されたもの〕の波長多重光増幅基本ユニット
30を有し、この波長多重光増幅基本ユニット30内で
は、光分岐部1a,光増幅部2a,光分岐部1b,光増
幅部2c,…のように、光分岐部と光増幅部とが相互に
接続されている。従って、第1ブロードキャストユニッ
ト54aは、初段波長多重光増幅基本ユニット75と同
じ構成の合波用波長多重光増幅基本ユニットを複数そな
え、これらの合波用波長多重光増幅基本ユニットが、そ
の光分岐部1aにおける信号入力ポート1aを前段に位
置する合波用波長多重光増幅基本ユニットにおける光増
幅部の出力側2c(2d,2e,2f)に接続されるべ
く、多段に接続されるように構成されていることにな
る。また、この第1ブロードキャストユニット54a
は、上記複数の合波用波長多重光増幅基本ユニットのう
ち最前段に位置する合波用波長多重光増幅基本ユニット
における光分岐部1aの一方の入力ポートP2に、初段
波長多重光増幅基本ユニット75における一方の光増幅
部2aの出力ポートに接続されるように構成されてい
る。なお、この例では、ユーザ数は16であるが、波長
多重光増幅ユニット30をさらに、増設することによ
り、多くのユーザをインサービスで収容することが可能
となる。
【0127】一方、第2ブロードキャストユニット54
bは、3種類〔(G),(H),(I)と付されたも
の〕の波長多重光増幅基本ユニット30を有し、8ユー
ザを収容することができ、さらに、あと2個の波長多重
光増幅基本ユニット30を追加接続して最大16ユーザ
まで拡張できるようになっている。また、第1ブロード
キャストユニット54aと同様に、(G),(H),
(I)と付された各波長多重光増幅基本ユニット30で
は、光分岐部1a,光増幅部2a,光分岐部1b,光増
幅部2c,…のように、光分岐部と光増幅部とが相互に
接続されており、従って、この第2ブロードキャストユ
ニット54bは、初段波長多重光増幅基本ユニット75
と同じ構成の分波用波長多重光増幅基本ユニットを複数
そなえ、これらの分波用波長多重光増幅基本ユニット
が、その光分岐部1aにおける信号入力ポートP2を前
段に位置する分波用波長多重光増幅基本ユニットにおけ
る光増幅部2c(2d,2e,2f)の出力側に接続さ
れるべく、多段に接続されるように構成されていること
になる。さらに、第2ブロードキャストユニット54b
は、上記複数の分波用波長多重光増幅基本ユニットのう
ち最前段に位置する分波用波長多重光増幅基本ユニット
における光分岐部1aの一方の入力ポートP2に、初段
波長多重光増幅基本ユニット75における他方の光増幅
部2bの出力ポートが接続されるように構成され、且
つ、上記複数の分波用波長多重光増幅基本ユニットのう
ち最後段に位置する分波用波長多重光増幅基本ユニット
における光増幅部2c(2d,2e,2f)の出力側に
所定の波長の光信号を選択して出力する複数のドロップ
用光フィルタ23′をそなえている。
【0128】加えて、この図15に示す光キャリア信号
出力部56は、所定の波長を有する光キャリア信号を出
力するものであり、この機能は、光E/O変換器56a
によって発揮される。なお、通過させる光信号の波長と
同じ波長の光信号が出力されないように、光E/O変換
器56aから、制御されている。また、選択部55は、
Y個の光スイッチ(スイッチ部)55aと、Y個のカッ
プリング部55bと、多重部55cと、アンプ55eと
をそなえて構成されている。このYは2以上の自然数で
ある。これらのY個の光スイッチ55aは、第1ブロー
ドキャストユニット54aの最後段に位置する合波用波
長多重光増幅基本ユニットにおける光増幅部2c(2
d,2e,2f)の出力側にそれぞれ接続されて波長多
重光信号の通過/遮断の切り換えを行なうものである。
また、Y個のカップリング部55bは、これらの光スイ
ッチ55aの波長多重光信号ラインと光キャリア信号出
力部56からの光キャリア信号ラインとのカップリング
を行なうものであり、例えば光カプラによってこの機能
は発揮される。そして、このカップリング部55bにお
いて、2方向から出力される光信号がカップリングされ
るようになっている。さらに、多重部55cは、各カッ
プリング部55bからのY種類の光信号から一波のみ選
択して出力するものであり、AWGによりこの機能は発
揮される。そして、このAWGの入力されるポート番号
によって、波長多重された光信号のうちの一波が選択さ
れて、各ポート毎に異なる波長の光信号が多重されて出
力されるようになっている。アンプ55eは、波長多重
光信号の増幅を行なうものである。そして、Y個の光ス
イッチ55aが、第1ブロードキャストユニット54a
からのY種類の波長多重光信号を通過させて多重部55
cから出力するか、又は、光キャリア信号出力部56か
らのY種類の光キャリア信号を多重部55cから出力す
るかを選択的に切り換えるようになっている。
【0129】なお、波長多重光増幅ユニット30及び光
フィードバックループ系34は、上述したものと同じも
のであるので、更なる説明を省略する。これにより、こ
の図15に示す波長多重光増幅基本ユニットを用いた光
アド・アンド・ドロップ装置53における光信号の流れ
は、次のようになる。すなわち、この図15の左側から
の波長多重光信号は、光フィードバックループ系34内
のコネクタ5,アイソレータ3,光カプラ8,8′,合
波器9,EDFA12,利得等化器13を介して、初段
ユニット65に入力される。そして、この初段ユニット
65にて、光増幅器2aの出力が、第1ブロードキャス
トユニット54aに入力されて、64波長多重(ch1
〜ch64)光信号が、ブロードキャストされる。
【0130】また一方、初段ユニット65の光増幅器2
bの出力が、第2ブロードキャストユニット54bに入
力されて、64波長多重(ch1〜ch64)光信号
が、ブロードキャストされ、そして、この第2ブロード
キャストユニット54b内の最後段に位置する分波用波
長多重光増幅基本ユニットにおける光増幅部2c(2
d,2e,2f)のそれぞれの出力ポートにこの64波
長多重(ch1〜ch64)波長多重光信号が現れる。
さらに、この64波長多重(ch1〜ch64)波長多
重光信号は、ドロップ用光フィルタ23′において、所
望の波長を有する光信号が取り出され、ここにドロップ
機能がなされるのである。従って、この第2ブロードキ
ャストユニット54bのドロップ機能は、図2の光カプ
ラ20b,分岐部21が協働して発揮するドロップ機能
と同等であり、また、ドロップ用光フィルタ23′(図
15参照)は、図2のチューナブルフィルタ23に相当
している。なお、このドロップ用光フィルタ23′は、
波長固定の光フィルタを用いてもよい。
【0131】そして、図15における多重部55におい
ては、光キャリア信号出力部56からの光キャリア信号
と、第1ブロードキャストユニット54aからの波長多
重光信号とが入力され、光スイッチ55aがONのとき
は、第1ブロードキャストユニット54aからの波長多
重信号がスルーされて(以下、通過されるという意味で
用いる)、Y種類の光信号がカップリング部55bに入
力され、多重部55cにおいて、第1ポートでλ1〜λ
16のうちλ1の光信号が選択され、また第2ポートで
λ1〜λ16のうちλ2の光信号が選択され、同様に第
16ポートでλ1〜λ16のうちλ16の光信号が選択
される。そして、各λ1〜λ16の出力は再度多重され
て出力され、アンプ55eにおいて、増幅されてから図
15の右側から出力される。なお、このYは、入力のX
以下の自然数である。逆に、光スイッチ55aがOFF
のときは、第1ブロードキャストユニット54aからの
波長多重信号は遮断されて、カップリング部55bに、
光キャリア信号出力部56からの光キャリア信号が入力
され、多重部55cにおいて、これらの光キャリア信号
が多重出力され、アンプ55eにおいて、波長多重光信
号は増幅されてから、図15の右側から出力される。
【0132】このような構成によって、この波長多重光
増幅基本ユニットを用いた光アド・アンド・ドロップ装
置53内の第2ブロードキャストユニット54bにてド
ロップが行なわれる一方、多重部55cにてアドが行な
われるので、同一の波長多重光増幅ユニット30を用い
て、アド及びドロップ機能が発揮される。そして、これ
により、本波長多重増幅装置の特長を活かして、光ネッ
トワークが柔軟に増設又は拡張されることができる利点
がある。
【0133】さらに、光アド・アンド・ドロップ装置
は、別の態様をとることもできる。光アド・アンド・ド
ロップ装置を実現する際に、技術的に困難な点は、その
装置でドロップした波長に信号光をアドすることであ
る。すなわち、光アド・アンド・ドロップ装置を実現す
るためには、その装置にて、例えば0.4nm(n:ナ
ノ、10の−9乗を表す)間隔のような非常に狭い間隔
で並んだ波長多重信号光から、所望の波長が十分に除去
され、また、その波長に別の信号が新たに加えられなけ
ればならない。
【0134】この場合の技術的に解決困難な点又は課題
は、次の,のようになる。 波長ドロップが、他の波長の信号に影響を与えない
で、特定の波長を除去すること。 新たにその波長に信号光を追加する場合に、追加する
波長と除去されずに残った信号光との間で、コヒーレン
スクロストーク(相互変調歪み)が生じること。
【0135】このため、電気領域のアド・アンド・ドロ
ップ装置を用いることによって、これらの困難に立ち向
かって開発を進めるのも一方策であり、また、この方策
は、波長スロット(又は、帯域)の有効利用を図ることが
できる。その一方、この方策は、光領域でアド・アンド
・ドロップを行なうことに関して、得手及び不得手を考
慮していない。
【0136】図17は、本発明を適用される他の光アド
・アンド・ドロップ装置のブロック図であり、この図1
7に示す光アド・アンド・ドロップ装置53aは、上記
の得手及び不得手を考慮し、また、容易に光アド・アン
ド・ドロップ機能を実現し得るものである。この図17
に示す光アド・アンド・ドロップ装置53aは、光フィ
ードバックループ系42aと、初段ユニット65aと、
第1ブロードキャストユニット54dと、追加信号出力
部68と、伝送出力部69とをそなえて構成されてい
る。
【0137】ここで、初段ユニット65aは、2つの入
力ポートP1,P2と2つの出力ポートP3,P4とを有
し、X種類の波長の光信号からなる波長多重光信号を入
力ポートP1,P2のうちの一方の入力ポートとしての信
号入力ポートから入力されることにより、第1の波長多
重光信号をそれぞれ出力ポートP3,P4から出力するよ
うになっている。
【0138】そして、初段ユニット65aは、X種類の
波長の光信号からなる第1の波長多重光信号を分配(ブ
ロードキャスト)するものであって、光分岐部1a,光
増幅部2a,2bをそれぞれ有し、初段波長多重光増幅
基本ユニットとして機能している。この光分岐部1a
は、その信号入力ポート(入力ポートP1)に励起光源
4aが接続されており、その出力ポートP3,P4のそれ
ぞれが光増幅部2a,2bに接続されている。
【0139】加えて、光フィードバックループ系42a
は、上述したものと同様なものをそなえるほか、第1分
散補償部(DC:Dispersion Compensator)67aを有
する。この第1分散補償部67aは、EDFA(増幅
部)12と初段ユニット65における光分岐部1aの信
号入力ポートとに接続されている。また、光信号を増幅
して増幅光信号を出力するEDFA(増幅部)12が、
この第1分散補償部67aの入力側に設けられており、
第1分散補償部67aは、増幅光信号の分散を補償しこ
の分散補償した補償光信号を光分岐部1aの信号入力ポ
ートに入力するようになっている。
【0140】また、第1ブロードキャストユニット54
dは、初段ユニット65aの出力側に接続されて、初段
ユニット65aから出力される第1の波長多重光信号を
ブロードキャストするものであって、初段波長多重光増
幅基本ユニット75aと同じ構成の分波用波長多重光増
幅基本ユニット30を、(B),(C),(D),
(E),(F)と付したように、5種類そなえている。
そして、これらの分波用波長多重光増幅基本ユニット3
0は、それぞれ、その光分岐部1a(1b,1c)にお
ける信号入力ポート(入力ポートP1,P2)を前段に位
置する分波用波長多重光増幅基本ユニット30における
光増幅部2a(2b,2c)の出力側に接続され、多段
に接続されるようになっている。
【0141】さらに、上記複数の分波用波長多重光増幅
基本ユニット30のうち(B)と付した最前段に位置す
る分波用波長多重光増幅基本ユニット30における光分
岐部1aの一方の入力ポートP1に、初段波長多重光増
幅基本ユニット75aにおける光増幅部1aの出力ポー
トP3が接続されている。また、上記複数の分波用波長
多重光増幅基本ユニット30のうち(C),(D),
(E),(F)と付した最後段に位置する分波用波長多
重光増幅基本ユニット30における光増幅部2c(2
d,2e,2f)の出力側に所定の波長の光信号を選択
して出力する複数のドロップ用光フィルタ23aをそな
えて構成されている。また、これらの複数のドロップ用
光フィルタ23aは、それぞれ、ドロップする波長を可
変に設定できるようになっている。なお、複数のドロッ
プ用光フィルタ23aは、固定波長のフィルタを用いる
こともできる。
【0142】これにより、この第1ブロードキャストユ
ニット54dは、波長ドロップ用(ドロップ部)とし
て、複数の波長多重光信号のコピーを生成し、このコピ
ーされた波長多重光信号を用いるので、光アド・アンド
・ドロップ装置53aは、他の波長への影響を考慮せず
に、単に所定の波長の抽出処理に専念できるようにな
る。
【0143】また、この光アド・アンド・ドロップ装置
53aの構成は、ドロップした波長に、更にアドするこ
とを行なっておらず、波長スロット(又は、帯域)の有効
利用を行なっていない。この理由は、光装置は、そのよ
うなことを行なわなくとも十分な程度(例えば、128
波、240波)の波長スロットの実現が可能だからであ
る。
【0144】さらに、追加信号出力部68は、複数の光
キャリア信号を合波して第2の波長多重光信号を出力す
るものであって、複数の光キャリア信号発生部(E/
O)56aと、光増幅器20aと、光バンドパスフィル
タ68aと、多重部(WDM)55cとをそなえて構成
されている。ここで、複数の光キャリア信号発生部56
aは、それぞれ、複数の光キャリア信号を出力するもの
である。また、光増幅器20aは、それら複数の光キャ
リア信号を増幅して出力するものである。光バンドパス
フィルタ68aは、複数の光キャリア信号発生部56a
のそれぞれに接続されて、光増幅器20aから出力され
た光キャリア信号をフィルタリングするものである。な
お、これらの光増幅器20aと光バンドパスフィルタ6
8aとは、それぞれ、信号増幅用として設けられたもの
であるので、信号パワーが十分な場合は、設置は不要で
ある。
【0145】さらに、多重部55cは、複数の光キャリ
ア信号発生部56a側に接続されて、複数の光キャリア
信号出力部56aからの複数の光キャリア信号を合波し
て第2の波長多重光信号を出力するものであって、例え
ば導波路型回折格子(AWG)が用いられている。そし
て、伝送出力部69は、初段ユニット65aの出力側と
追加信号出力部68の出力側とに接続されて、初段ユニ
ット65aからの第1の波長多重光信号と追加信号出力
部68からの第2の波長多重光信号とのカップリングを
行なうものであって、カップリング部(CPL)55b
と、アンプ55eと、第2分散補償部67bとをそなえ
て構成されている。ここで、カップリング部55bは、
初段ユニット65aと追加信号出力部68とに接続され
て、初段ユニット65からの第1の波長多重光信号と追
加信号出力部68からの第2の波長多重光信号とをカッ
プリングして第3の波長多重光信号を出力するものであ
る。さらに、アンプ55eは、カップリング部55bか
らの第3の波長多重光信号を増幅してその増幅された第
3の波長多重光信号を出力するものであり、波長多重光
信号を増幅するものである。加えて、第2分散補償部
(DC)67bは、伝送出力部69の光増幅器55eに
接続されて、増幅された第3の波長多重光信号の分散を
補償しこの分散補償した補償光信号を出力するものであ
る。
【0146】そして、このような構成によって、アド・
ドロップ処理が行なわれる。ここで、波長数に関して
は、例えば、入力波長数は、32波とする。また、その
32波の内、1波から28波が、それぞれ、ドロップ用
とスルー用とに割り当てられ、29波から32波が、そ
れぞれ、アド用に割り当てられるものとする。まず、図
17の左側から波長多重光信号(λ1〜λ32)が入力さ
れ、初段ユニット65aにて増幅された後、第1の波長
多重光信号(λ1〜λ28)が、ドロップ用の第1ブロー
ドキャストユニット54dに入力されるとともに、波長
多重光信号(λ1〜λ28)が、スルー用の伝送出力部6
9とにそれぞれ、入力される。
【0147】そして、第1ブロードキャストユニット5
4dにて、波長ドロップ用に、複数の波長多重信号のコ
ピーが作成され、ドロップ用光フィルタ23aから、所
望の波長(λ1〜λ28)がドロップされる。ここで、図
15に示すものとは異なり、ドロップされた波長に対し
ては、アド処理がなされない。一方、アドされる第2の
波長多重光信号(λ29〜λ32)は、追加信号出力部68
から伝送出力部69に入力される。そして、伝送出力部
69内のカップリング部55bにて、第1の波長多重光
信号(λ1〜λ28)と追加信号出力部68からの第2の
波長多重光信号(λ29〜λ32)とがカップリングされ、
第3の波長多重光信号(λ1〜λ32)が出力され、光増
幅器55eにて増幅されてから、次の中継点に対して出
力される。
【0148】このように、光アド・アンド・ドロップ装
置53aにて、所定波長がドロップされて信号光がアド
される際に、非常に狭い間隔で並んだ波長多重信号光か
ら、所望の波長が十分に除去又はドロップされ、また、
その波長に別の信号が新たに加えられて伝送されるの
で、アド・アンド・ドロップ機能を発揮できる。従っ
て、次の2点を実現できるようになる。すなわち、 コピーされた波長多重信号が用いられるので、他の波
長への影響を考慮せずに、所望の波長をドロップでき
る。 新たにその波長に信号光を追加する場合でも、追加す
る特定波長の信号光と、除去されずに残った信号光との
間で、コヒーレンスクロストークが生じない。
【0149】また、このようにして、波長多重信号のコ
ピーが作成されるので、多くの末端ユーザに対して、サ
ービスを提供することができる。なお、この方法は、6
4波、128波、240波の場合でも用いることがで
き、ドロップする波長数及びアドする波長数について
は、種々変更できる。例えば、128波の場合は、この
うち1波から96波をドロップ用又はスルー用に割り当
て、97波から128波をアド用に割り当てるようにす
る。
【0150】なお、上述したもののほか、波長によっ
て、光信号を分配するような、その他の用途にも応用す
ることができる。さらに、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で、種々変形して実施することができるのは、言うま
でもない。
【0151】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の波長多重
光増幅装置によれば、第1の波長多重光増幅基本ユニッ
トと、第2の波長多重光増幅基本ユニットと、第3の波
長多重光増幅基本ユニットとからなる波長多重光増幅ユ
ニットが複数多段に接続されるとともに、第4の波長多
重光増幅基本ユニットと、励起光源と、合波部と、利得
等化器と、利得制御手段とをそなえて構成されているの
で、波長多重された光信号をまとめて増幅する場合より
も光信号パワーが大幅に小さくなり、従って、より高効
率特性が得られる利点がある。また、第1〜第3の波長
多重光増幅基本ユニットが、2つの入力ポートと2つの
出力ポートとを有し、波長多重光信号をそれぞれ上記2
つの出力ポートから出力する光分岐部と、この光分岐部
の2つの出力ポートのそれぞれに接続された光増幅部と
から構成されているので、光分配系の中に増幅媒体が分
散されて配置される結果、光アイソレータに頼らずとも
安定な光増幅器が実現できる利点がある。さらに、光増
幅部と、光分岐部とが交互に接続されるため、増幅器内
の実効利得が低くなって、反射に対して耐性が生じるよ
うになり、また、分岐損よりも光増幅部の利得を低くす
れば、実効利得がマイナスとなり、光アイソレータで各
光増幅部を挟む必要がなくなり、系の簡易化が図れるよ
うになる。その上、光増幅器と分配系とを含んだ系の過
剰損を小さくでき、光アイソレータがなくても反射によ
る不安定動作をなくすことができるようになる利点があ
る(請求項1)。
【0152】さらに、第4の波長多重光増幅基本ユニッ
トへの入力を検出する入力モニタをそなえ、利得制御手
段が、出力情報及び入力モニタでの検出結果に基づいて
利得制御信号を生成し、利得制御信号を利得等化器の入
力側に設けられた励起光源へ供給して、この励起光源の
励起状態を制御する制御部をそなえて構成することもで
き、このようにすれば、全ての分岐ポートにおける利得
の波長特性の制御が可能となり、最前段に設置された励
起光源にフィードバック制御をかけることによって、全
ポートにおける利得の波長特性を制御できるようになる
(請求項16)。
【0153】また、本発明の波長多重光増幅装置によれ
ば、波長多重光増幅基本ユニットが多段に接続されると
ともに、励起光源と、合波部と、利得等化器と、利得制
御手段とをそなえて構成され、この波長多重光増幅基本
ユニットが、2つの入力ポートと2つの出力ポートとを
有し、波長多重光信号をそれぞれ上記2つの出力ポート
から出力する光分岐部と、この光分岐部の2つの出力ポ
ートのそれぞれに接続された光増幅部とから構成されて
いるので、ユーザがサービスの増設を欲したときに、イ
ンサービスでの増設が簡易に行なえる利点がある。すな
わち、ユーザは、この波長多重光増幅ユニットを新たに
追加して購入することで、簡易に分岐数を拡張できるよ
うになり、また、現在与えているサービスを中断せずに
行なえるようになる。そして、最前段の励起光源が、最
後段の波長多重光増幅基本ユニットを励起できる十分な
パワーを有していれば、途中段の波長多重光増幅基本ユ
ニットには励起光源を設置しなくてもよく、また、途中
段の波長多重光増幅基本ユニットには必要に応じて励起
光源を設置すればよく、さらに、全ての波長多重光増幅
基本ユニットに励起光源を接続すること可能となり、柔
軟な励起方法が採れるようになる利点がある。加えて、
各要素内が同一特性を有する光部品で構成されているた
め、量産に適しており、優れた拡張性を有する(請求項
2)。
【0154】さらに、多段に配置された複数の波長多重
光増幅基本ユニットのうちの最前段に配置される波長多
重光増幅基本ユニットへの入力を検出する入力モニタを
そなえ、利得制御手段が、出力情報及び入力モニタでの
検出結果に基づいて利得制御信号を生成し、利得制御信
号を利得等化器の入力側に設けられた励起光源へ供給し
て、この励起光源の励起状態を制御する制御部をそなえ
て構成することもでき、このようにすれば、全ての分岐
ポートにおける利得の波長特性の制御が可能となり、最
前段に設置された励起光源にフィードバック制御をかけ
ることによって、全ポートにおける利得の波長特性を制
御できるようになる(請求項17)。
【0155】さらに、本発明の波長多重光増幅装置によ
れば、波長多重光増幅基本ユニットと、励起光源と、合
波部と、利得等化器と、利得制御手段とをそなえて構成
され、この波長多重光増幅基本ユニットが、2つの入力
ポートと2つの出力ポートとを有し、波長多重光信号を
それぞれ上記2つの出力ポートから出力する光分岐部
と、この光分岐部の2つの出力ポートのそれぞれに接続
された光増幅部とから構成されているので、簡易な設備
としてユーザに提供でき、また、ユーザは現在与えられ
ているサービスを中断せずに簡易に分岐数を拡張できる
利点がある(請求項3)。
【0156】さらに、波長多重光増幅基本ユニットへの
入力を検出する入力モニタをそなえ、利得制御手段が、
出力情報及び入力モニタでの検出結果に基づいて利得制
御信号を生成し、利得制御信号を利得等化器の入力側に
設けられた励起光源へ供給して、励起光源の励起状態を
制御する制御部をそなえて構成することもでき、このよ
うにすれば、全ての分岐ポートにおける利得の波長特性
の制御が可能となり、最前段に設置された励起光源にフ
ィードバック制御をかけることによって、全ポートにお
ける利得の波長特性を制御できる利点がある(請求項1
8)。
【0157】そして、上記複数の波長多重光増幅基本ユ
ニットのうちの少なくとも1つの波長多重光増幅基本ユ
ニット又は波長多重光増幅基本ユニットにおける他方の
入力ポートに、補助励起光源が接続されてもよく、この
ようにすれば、必要に応じて励起光パワーを増加させる
ことができる利点があり、また、光分岐部(1:1光カ
プラ)を利用して励起光源も等しく分配されるので、簡
単な構成で各光増幅部へ等しい励起光パワーも供給でき
るようになり、励起光と信号光とを合波する合波器が不
要またはその所要数を削減できる利点もある(請求項
7,8)。
【0158】また、上記複数の波長多重光増幅ユニット
のうちの少なくとも1つの波長多重光増幅ユニットにお
ける第1の波長多重光増幅基本ユニットの信号入力ポー
ト、若しくは、上記複数の波長多重光増幅基本ユニット
のうちの少なくとも1つの波長多重光増幅基本ユニット
における信号入力ポート、若しくは、上記波長多重光増
幅基本ユニットにおける信号入力ポートに、アイソレー
タが接続されてもよく、このようにすれば、反射戻り光
による不安定動作を回避できるだけでなく、出力側から
入力側へ集まる逆方向ASEが遮断されて逆方向ASE
による光増幅器の飽和を防ぐことができる利点がある
(請求項9〜11)。
【0159】加えて、上記複数の波長多重光増幅ユニッ
トのうちの少なくとも2つの波長多重光増幅ユニットに
ついて、その前段側の波長多重光増幅ユニットにおける
上記第2の及び第3の波長多重光増幅基本ユニットの各
光増幅部出力側と、その後段側の各波長多重光増幅ユニ
ットにおける第1の波長多重光増幅基本ユニットの信号
入力ポート入力側との間が、それぞれ斜めコネクタを介
して接続されていてもよく、若しくは、上記複数の波長
多重光増幅基本ユニットのうちの少なくとも2つの波長
多重光増幅基本ユニットについて、その前段側の波長多
重光増幅基本ユニットにおける光増幅部出力側と、その
後段側の波長多重光増幅基本ユニットにおける信号入力
ポート入力側との間が、斜めコネクタを介して接続され
てもよく、このようにすれば、コネクタ面においての光
の反射を起こさないで済むので、無駄な光の増幅を防止
することができる利点がある(請求項12,13)。
【0160】さらに、上記の利得制御手段は、出力情報
中の所望の波長光信号を選択するフィルタと、このフィ
ルタで抽出された所望の波長光信号についてレーザ共振
させるべく信号減衰させて、この減衰させた光信号を利
得等化器の入力側に供給する光減衰器とをそなえて構成
されてもよく、このフィルタが、伝送に必要な所要の波
長帯域外の波長光信号を選択するフィルタとして構成さ
れてもよく、このようにすれば、フィードバックを掛け
るポートが1ポートで済む上、最前段の励起光源から、
各ポートの利得を一定に保つために励起光を変化させる
ことができるようになり、簡易な構成で全てのポートの
利得を一定に保つことが可能となる(請求項14,1
5)。
【0161】また、上記波長多重光増幅基本ユニットに
おける光分岐部は、1:1光カプラとして構成すること
ができ、また、光増幅部は、光分岐部での分岐損と同等
の利得またはこの分岐損より低い利得を有する光増幅部
として構成することができ、また、上記の光分岐部,光
増幅部及び光分岐部・光増幅部接続部が、ガラス又は半
導体製の光導波路で構成することができるので、このよ
うにすれば、出力側から見て、分岐と増幅が交互に行な
われていることとなって、各光増幅部は、2分岐により
損失するパワーロス(例えば3dB)を補うだけの大き
さの利得(例えば18dB)で増幅すれば、理論限界値
(例えば15dBm)を維持できるようになり、効率の
よい拡張性を発揮できるようになる上、安定な光増幅器
が実現できるようになり、光パワーが局所的に高くなる
部分が無いので、より高効率特性が得られる利点がある
(請求項4〜6)。
【0162】また、本発明の波長多重光増幅装置によれ
ば、M種類の波長の光信号からなる波長多重光信号とN
種類の波長の光信号からなる波長多重光信号とを入力す
るとともに、(M+N−L)種類の波長の光信号からな
る波長多重光信号とL種類の波長の光信号からなる波長
多重光信号とに分岐して出力する合流・分岐装置の分岐
ポートに接続されて使用されるので、簡易にブロードキ
ャスト機能が実現でき、また、インサービスでの分岐ポ
ートの増設が可能となる利点がある(請求項19)。
【0163】さらに、本発明の波長多重光増幅装置によ
れば、光クロスコネクト装置におけるm×nのマトリッ
クス光スイッチに使用されるので、光加入者系などの分
配系に用いることができ、簡易でかつインサービスでの
増設性を利用できるようになる(請求項20)。さら
に、本発明の波長多重光増幅基本ユニットを用いた光ア
ド・アンド・ドロップ装置は、初段ユニットと、第1ブ
ロードキャストユニットと、第2ブロードキャストユニ
ットと、光キャリア信号出力部と、選択部とをそなえる
とともに、励起光源,ドロップ用光フィルタをそなえ、
上記の選択部が、Y個のスイッチ部と、Y個のカップリ
ング部と、多重部とを有し、このスイッチ部が、Y種類
の波長多重光信号を通過させて多重部から出力するか、
又は、Y種類の光キャリア信号を多重部から出力するか
を選択的に切り換えるように構成されているので、同一
の波長多重光増幅ユニットを用いてアド及びドロップ機
能が実現でき、そして、これにより、光ネットワークが
柔軟に増設又は拡張されることができるようになる利点
がある。また、コピーされた波長多重信号が用いられる
ので、他の波長への影響を考慮せずに、所望の波長の抽
出処理が行なえるとともに、例えばコヒーレントクロス
トークを簡単に回避できる利点がある(請求項21,2
9〜31)。
【0164】そして、本発明の波長多重光増幅装置によ
れば、入力光を増幅する光増幅媒体と、光増幅媒体から
出力される光信号を複数の光信号に分岐して、その分岐
損を補償すべく、分岐された光信号のそれぞれを増幅す
る光分岐増幅部と、分岐増幅部に接続されて、分岐増幅
部からの光信号に従って、光増幅媒体の利得を制御する
利得制御手段とをそなえて構成されているので、漏れ励
起光が、再度利用できて効率的な増幅を行なえる利点が
ある(請求項22〜28)。
【0165】加えて、本発明の光増幅器によれば、入力
光を光増幅する部分を有し入力光を複数に分岐する光分
岐手段と、光分岐手段の光増幅部分を励起するための励
起光を発生させる励起光源と、上記光分岐手段の出力を
モニタするモニタ手段と、このモニタ手段で検出した値
に基づき励起光の制御を行なう制御手段とをそなえて構
成されているので、系の過剰損を小さくでき、安定な動
作が可能となる利点がある(請求項32)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる波長多重光増幅
装置を示す図である。
【図2】光アド・アンド・ドロップ装置の原理ブロック
図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる波長多重光増幅
ユニットのブロック構成を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる光分岐部の構成
を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態にかかる他の波長多重光
増幅ユニットのブロック構成を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態にかかる他の波長多重光
増幅ユニットのブロック構成を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態にかかる他の波長多重光
増幅装置を示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態の第1変形例にかかる波
長多重光増幅装置を示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態の第1変形例にかかる波
長多重光増幅ユニットのブロック構成を示す図である。
【図10】本発明の第1実施形態の第2変形例にかかる
波長多重光増幅装置を示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態にかかる波長多重光増
幅装置を示す図である。
【図12】本発明の第2実施形態にかかる利得制御手段
の一つの構成例を示す図である。
【図13】本発明の第2実施形態にかかる他の波長多重
光増幅装置を示す図である。
【図14】本発明を適用される光クロスコネクト装置の
概略ブロックを示す図である。
【図15】本発明を適用される光アド・アンド・ドロッ
プ装置の概略ブロックを示す図である。
【図16】本発明の第1実施形態の第1変形例にかかる
他の波長多重光増幅装置を示す図である。
【図17】本発明を適用される他の光アド・アンド・ド
ロップ装置のブロック図である。
【図18】光アド・アンド・ドロップ多重装置の構成の
一例を示す図である。
【図19】従来のファイバカプラの構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1a,1b,1c 光分岐部 2a〜2f 光増幅部 3 光アイソレータ 4 励起光源 4a 補助励起光源 5 コネクタ 6a,6b 斜めコネクタ 8,8′ 光カプラ 9 合波器 10,10a,22e PD 11 光フィルタ 11a 利得制御手段 11b 可変減衰器 11c 制御部 11d 波長多重光信号除去フィルタ 12 EDFA 13 利得等化器 14 ターミネータ 15 利得制御手段 15a 制御部 20 光アド・アンド・ドロップ装置 20a,20c 光増幅器 20b,20b′,21b 光カプラ 21 分岐部 21a,22a EDF光増幅器 22 合流部 22b 合波部 22c 1波用光アンプ 22d チューナブルレーザ 23 チューナブルフィルタ 23′,23a ドロップ用光フィルタ 30,30a,30c,30d 波長多重光増幅ユニッ
ト 30b 波長多重光増幅基本ユニット 25,31a,31b,31c,41,41a,41b
波長多重光増幅装置 31 第1の波長多重光増幅基本ユニット 32 第2の波長多重光増幅基本ユニット 33 第3の波長多重光増幅基本ユニット 34,34a,34b,42,42a 光フィードバッ
クループ系 35,35b 第4の波長多重光増幅基本ユニット 50 光クロスコネクト装置 51 ブロードキャスト部 52 空間スイッチ・波長セレクタ部 53,53a 光アド・アンド・ドロップ装置 54a,54c,54d 第1ブロードキャストユニッ
ト 54b 第2ブロードキャストユニット 55 選択部 55a 光スイッチ 55b カップリング部 55c 多重部 55e,60a,60b,64 アンプ 56 光キャリア信号出力部 56a 光E/O変換器 63 除算器 64a トランジスタ 65,65a 初段ユニット 66 励起光再入力部 67 分散補償器 68 追加信号出力部 68a 光バンドパスフィルタ 69 伝送出力部 75 初段波長多重光増幅基本ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 3/52

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの入力ポートと2つの出力ポートと
    を有し、複数の波長の光信号からなる波長多重光信号を
    該2つの入力ポートのうちの一方の入力ポートとしての
    信号入力ポートから入力されることにより、該波長多重
    光信号をそれぞれ上記2つの出力ポートから出力する光
    分岐部と、該光分岐部の該2つの出力ポートのそれぞれ
    に接続された光増幅部とからなる第1の波長多重光増幅
    基本ユニットと、 該第1の波長多重光増幅基本ユニットと同じ構成であっ
    て、第1の波長多重光増幅基本ユニットの一方の光増幅
    部の出力側に、その信号入力ポートの入力側が接続され
    た第2の波長多重光増幅基本ユニットと、 該第1の波長多重光増幅基本ユニットと同じ構成であっ
    て、該第1の波長多重光増幅基本ユニットの他方の光増
    幅部の出力側に、その信号入力ポートの入力側が接続さ
    れた第3の波長多重光増幅基本ユニットとからなる波長
    多重光増幅ユニットを複数そなえ、 これらの波長多重光増幅ユニットが、その第1の波長多
    重光増幅基本ユニットにおける光分岐部の信号入力ポー
    トを前段に位置する波長多重光増幅ユニットにおける第
    2の波長多重光増幅基本ユニット又は第3の波長多重光
    増幅基本ユニットの光増幅部の出力側に接続されるよう
    にして、多段に接続され、 更に、 該第1の波長多重光増幅基本ユニットと同じ構成であっ
    て、多段に配置された複数の波長多重光増幅ユニットの
    うちの最前段に配置される波長多重光増幅ユニットにお
    ける該第1の波長多重光増幅基本ユニットの信号入力ポ
    ートに、その一方の光増幅部の出力側が接続された第4
    の波長多重光増幅基本ユニットと、 励起光源と、 該励起光源からの励起光と波長多重光信号とを合波する
    合波部と、 該合波部と該第4の波長多重光増幅基本ユニットの信号
    入力ポートとの間に介装される利得等化器と、 該多段に配置された複数の波長多重光増幅ユニットのう
    ちの最後段に配置される波長多重光増幅ユニットからの
    出力情報に基づいて多段に配置された複数の波長多重光
    増幅ユニットの利得制御を行なう利得制御手段とをそな
    えて構成されたことを特徴とする、波長多重光増幅装
    置。
  2. 【請求項2】 2つの入力ポートと2つの出力ポートと
    を有し、複数の波長の光信号からなる波長多重光信号を
    該2つの入力ポートのうちの一方の入力ポートとしての
    信号入力ポートから入力されることにより、該波長多重
    光信号をそれぞれ上記2つの出力ポートから出力する光
    分岐部と、該光分岐部の該2つの出力ポートのそれぞれ
    に接続された光増幅部とからなる波長多重光増幅基本ユ
    ニットを複数そなえ、 これらの波長多重光増幅基本ユニットが、その光分岐部
    における信号入力ポートを前段に位置する波長多重光増
    幅基本ユニットにおける光増幅部の出力側に接続される
    ようにして、多段に接続されるとともに、 励起光源と、 該励起光源からの励起光と波長多重光信号とを合波する
    合波部と、 該合波部と多段に配置された複数の波長多重光増幅基本
    ユニットのうちの最前段に配置される波長多重光増幅基
    本ユニットの信号入力ポートとの間に介装される利得等
    化器と、 該多段に配置された複数の波長多重光増幅基本ユニット
    のうちの最後段に配置される波長多重光増幅基本ユニッ
    トからの出力情報に基づいて多段に配置された複数の波
    長多重光増幅基本ユニットの利得制御を行なう利得制御
    手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、波長多
    重光増幅装置。
  3. 【請求項3】 2つの入力ポートと2つの出力ポートと
    を有し、複数の波長の光信号からなる波長多重光信号を
    該2つの入力ポートのうちの一方の入力ポートとしての
    信号入力ポートから入力されることにより、該波長多重
    光信号をそれぞれ上記2つの出力ポートから出力する光
    分岐部と、該光分岐部の該2つの出力ポートのそれぞれ
    に接続された光増幅部とからなる波長多重光増幅基本ユ
    ニットをそなえ、 励起光源と、 該励起光源からの励起光と波長多重光信号とを合波する
    合波部と、 該合波部と該波長多重光増幅基本ユニットの信号入力ポ
    ートとの間に介装される利得等化器と、 該波長多重光増幅基本ユニットからの出力情報に基づい
    て該波長多重光増幅基本ユニットの利得制御を行なう利
    得制御手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、
    波長多重光増幅装置。
  4. 【請求項4】 上記波長多重光増幅基本ユニットにおけ
    る光分岐部が、1:1光カプラとして構成されたことを
    特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の波長
    多重光増幅装置。
  5. 【請求項5】 上記波長多重光増幅基本ユニットにおけ
    る光増幅部が、該光分岐部での分岐損と同等の利得また
    は該分岐損より低い利得を有する光増幅部として構成さ
    れたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に
    記載の波長多重光増幅装置。
  6. 【請求項6】 上記波長多重光増幅基本ユニットにおけ
    る上記の光分岐部,光増幅部及び光分岐部・光増幅部接
    続部が、ガラス又は半導体製の光導波路で構成されたこ
    とを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の
    波長多重光増幅装置。
  7. 【請求項7】 上記複数の波長多重光増幅基本ユニット
    のうちの少なくとも1つの波長多重光増幅基本ユニット
    における他方の入力ポートに、補助励起光源が接続され
    たことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の波
    長多重光増幅装置。
  8. 【請求項8】 上記波長多重光増幅基本ユニットにおけ
    る他方の入力ポートに、補助励起光源が接続されたこと
    を特徴とする、請求項3に記載の波長多重光増幅装置。
  9. 【請求項9】 上記複数の波長多重光増幅ユニットのう
    ちの少なくとも1つの波長多重光増幅ユニットにおける
    第1の波長多重光増幅基本ユニットの信号入力ポート
    に、アイソレータが接続されたことを特徴とする、請求
    項1に記載の波長多重光増幅装置。
  10. 【請求項10】 上記複数の波長多重光増幅基本ユニッ
    トのうちの少なくとも1つの波長多重光増幅基本ユニッ
    トにおける信号入力ポートに、アイソレータが接続され
    たことを特徴とする、請求項2に記載の波長多重光増幅
    装置。
  11. 【請求項11】 上記波長多重光増幅基本ユニットにお
    ける信号入力ポートに、アイソレータが接続されたこと
    を特徴とする、請求項3に記載の波長多重光増幅装置。
  12. 【請求項12】 上記複数の波長多重光増幅ユニットの
    うちの少なくとも2つの波長多重光増幅ユニットについ
    て、その前段側の波長多重光増幅ユニットにおける上記
    第2の及び第3の波長多重光増幅基本ユニットの各光増
    幅部出力側と、その後段側の各波長多重光増幅ユニット
    における第1の波長多重光増幅基本ユニットの信号入力
    ポート入力側との間が、それぞれ斜めコネクタを介して
    接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の波
    長多重光増幅装置。
  13. 【請求項13】 上記複数の波長多重光増幅基本ユニッ
    トのうちの少なくとも2つの波長多重光増幅基本ユニッ
    トについて、その前段側の波長多重光増幅基本ユニット
    における光増幅部出力側と、その後段側の波長多重光増
    幅基本ユニットにおける信号入力ポート入力側との間
    が、斜めコネクタを介して接続されていることを特徴と
    する、請求項2に記載の波長多重光増幅装置。
  14. 【請求項14】 該利得制御手段が、 該出力情報中の所望の波長光信号を選択するフィルタ
    と、 該フィルタで抽出された所望の波長光信号についてレー
    ザ共振させるべく信号減衰させて、この減衰させた光信
    号を該利得等化器の入力側に供給する光減衰器とをそな
    えて構成されたことを特徴とする、請求項1〜3のいず
    れか一項に記載の波長多重光増幅装置。
  15. 【請求項15】 該フィルタが、伝送に必要な所要の波
    長帯域外の波長光信号を選択するフィルタとして構成さ
    れたことを特徴とする、請求項14に記載の波長多重光
    増幅装置。
  16. 【請求項16】 該第4の波長多重光増幅基本ユニット
    への入力を検出する入力モニタをそなえ、 該利得制御手段が、 該出力情報及び該入力モニタでの検出結果に基づいて利
    得制御信号を生成し、該利得制御信号を該利得等化器の
    入力側に設けられた該励起光源へ供給して、該励起光源
    の励起状態を制御する制御部をそなえて構成されたこと
    を特徴とする、請求項1に記載の波長多重光増幅装置。
  17. 【請求項17】 該多段に配置された複数の波長多重光
    増幅基本ユニットのうちの最前段に配置される波長多重
    光増幅基本ユニットへの入力を検出する入力モニタをそ
    なえ、 該利得制御手段が、 該出力情報及び該入力モニタでの検出結果に基づいて利
    得制御信号を生成し、該利得制御信号を該利得等化器の
    入力側に設けられた該励起光源へ供給して、該励起光源
    の励起状態を制御する制御部をそなえて構成されたこと
    を特徴とする、請求項2に記載の波長多重光増幅装置。
  18. 【請求項18】 該波長多重光増幅基本ユニットへの入
    力を検出する入力モニタをそなえ、 該利得制御手段が、 該出力情報及び該入力モニタでの検出結果に基づいて利
    得制御信号を生成し、該利得制御信号を該利得等化器の
    入力側に設けられた該励起光源へ供給して、該励起光源
    の励起状態を制御する制御部をそなえて構成されたこと
    を特徴とする、請求項3に記載の波長多重光増幅装置。
  19. 【請求項19】 M種類の波長の光信号からなる波長多
    重光信号とN種類の波長の光信号からなる波長多重光信
    号とを入力するとともに、(M+N−L)種類の波長の
    光信号からなる波長多重光信号とL種類の波長の光信号
    からなる波長多重光信号とに分岐して出力する合流・分
    岐装置の分岐ポートに接続される波長多重光増幅装置で
    あって、 該波長多重光増幅装置が、 2つの入力ポートと2つの出力ポートとを有し、L種類
    の波長の光信号からなる波長多重光信号を該2つの入力
    ポートのうちの一方の入力ポートとしての信号入力ポー
    トから入力されることにより、該波長多重光信号をそれ
    ぞれ上記2つの出力ポートから出力する光分岐部と、該
    光分岐部の該2つの出力ポートのそれぞれに接続された
    光増幅部とからなる波長多重光増幅基本ユニットを複数
    そなえ、 これらの波長多重光増幅基本ユニットが、その光分岐部
    における信号入力ポートを前段に位置する波長多重光増
    幅基本ユニットにおける光増幅部の出力側に接続される
    ようにして、多段に接続されるとともに、 且つ、上記複数の波長多重光増幅基本ユニットのうち最
    前段に位置する波長多重光増幅基本ユニットの光分岐部
    の他方の入力ポートに接続された励起光源をそなえてい
    ることを特徴とする、波長多重光増幅装置。
  20. 【請求項20】 光クロスコネクト装置におけるm×n
    のマトリックス光スイッチに使用される波長多重光増幅
    装置であって、 該波長多重光増幅装置が、 2つの入力ポートと2つの出力ポートとを有し、複数の
    波長の光信号からなる波長多重光信号を該2つの入力ポ
    ートのうちの一方の入力ポートとしての信号入力ポート
    から入力されることにより、該波長多重光信号をそれぞ
    れ上記2つの出力ポートから出力する光分岐部と、該光
    分岐部の該2つの出力ポートのそれぞれに接続された光
    増幅部とからなる波長多重光増幅基本ユニットを複数そ
    なえ、 これらの波長多重光増幅基本ユニットが、その光分岐部
    における信号入力ポートを前段に位置する波長多重光増
    幅基本ユニットにおける光増幅部の出力側に接続される
    ようにして、多段に接続されるとともに、 且つ、上記複数の波長多重光増幅基本ユニットのうち最
    前段に位置する波長多重光増幅基本ユニットの光分岐部
    の他方の入力ポートに接続された励起光源をそなえてい
    ることを特徴とする、波長多重光増幅装置。
  21. 【請求項21】 X種類の波長の光信号からなる波長多
    重光信号を分配する初段ユニットと、 該初段ユニットの出力側に接続されて、該初段ユニット
    から出力される波長多重光信号をブロードキャストする
    第1ブロードキャストユニットと、 該初段ユニットの出力側に接続されて、該初段ユニット
    から出力される波長多重光信号をブロードキャストして
    光信号をドロップする第2ブロードキャストユニット
    と、 光キャリア信号を出力して光信号をアドする光キャリア
    信号出力部と、 該第1ブロードキャストユニットの出力側および該光キ
    ャリア信号出力部の出力側にそれぞれ接続されて、該第
    1ブロードキャストユニットからの波長多重光信号と該
    光キャリア信号出力部からの光キャリア信号とを選択的
    に出力する選択部とをそなえ、 該初段ユニットが、2つの入力ポートと2つの出力ポー
    トとを有し、X種類の波長の光信号からなる波長多重光
    信号を該2つの入力ポートのうちの一方の入力ポートと
    しての信号入力ポートから入力されることにより、該波
    長多重光信号をそれぞれ上記2つの出力ポートから出力
    し、かつ、他方の信号入力ポートに励起光源が接続され
    た光分岐部と、該光分岐部の該2つの出力ポートのそれ
    ぞれに接続された光増幅部とを有する初段波長多重光増
    幅基本ユニットとして構成され、 該第1ブロードキャストユニットが、該初段波長多重光
    増幅基本ユニットと同じ構成の合波用波長多重光増幅基
    本ユニットを複数そなえ、これらの合波用波長多重光増
    幅基本ユニットが、その光分岐部における信号入力ポー
    トを前段に位置する合波用波長多重光増幅基本ユニット
    における光増幅部の出力側に接続されるべく、多段に接
    続されるように構成されるとともに、上記複数の合波用
    波長多重光増幅基本ユニットのうち最前段に位置する合
    波用波長多重光増幅基本ユニットにおける光分岐部の一
    方の入力ポートに、該初段波長多重光増幅基本ユニット
    における一方の光増幅部の出力ポートが接続されるよう
    に構成され、 該第2ブロードキャストユニットが、該初段波長多重光
    増幅基本ユニットと同じ構成の分波用波長多重光増幅基
    本ユニットを複数そなえ、これらの分波用波長多重光増
    幅基本ユニットが、その光分岐部における信号入力ポー
    トを前段に位置する分波用波長多重光増幅基本ユニット
    における光増幅部の出力側に接続されるべく、多段に接
    続されるように構成されるとともに、上記複数の分波用
    波長多重光増幅基本ユニットのうち最前段に位置する分
    波用波長多重光増幅基本ユニットにおける光分岐部の一
    方の入力ポートに、該初段波長多重光増幅基本ユニット
    における他方の光増幅部の出力ポートが接続されるよう
    に構成され、且つ、上記複数の分波用波長多重光増幅基
    本ユニットのうち最後段に位置する分波用波長多重光増
    幅基本ユニットにおける光増幅部の出力側に所定の波長
    の光信号を選択して出力する複数のドロップ用光フィル
    タをそなえ、 該選択部が、 該第1ブロードキャストユニットの最後段に位置する合
    波用波長多重光増幅基本ユニットにおける光増幅部の出
    力側にそれぞれ接続されて波長多重光信号の通過/遮断
    の切り換えを行なうY個のスイッチ部と、 該スイッチ部の波長多重光信号ラインと該光キャリア信
    号出力部からの光キャリア信号ラインとのカップリング
    を行なうY個のカップリング部と、 該カップリング部からのY種類の光信号を光波長多重し
    て出力する多重部とを有し、 該スイッチ部が、該第1ブロードキャストユニットから
    のY種類の波長多重光信号を通過させて該多重部から出
    力するか、又は、該光キャリア信号出力部からのY種類
    の光キャリア信号を該多重部から出力するかを選択的に
    切り換えるように構成されていることを特徴とする、波
    長多重光増幅基本ユニットを用いた光アド・アンド・ド
    ロップ装置。
  22. 【請求項22】 入力光を増幅する光増幅媒体と、 該光増幅媒体から出力される光信号を複数の光信号に分
    岐して、その分岐損を補償すべく、分岐された光信号の
    それぞれを増幅する光分岐増幅部と、 該光分岐増幅部に接続されて、該光分岐増幅部からの光
    信号に従って、該光増幅媒体の利得を制御する利得制御
    手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、波長多
    重光増幅装置。
  23. 【請求項23】 該第4の波長多重光増幅基本ユニット
    と、少なくとも該再前段に配置される波長多重光増幅ユ
    ニットとに介装されて、該第4の波長多重光増幅基本ユ
    ニットより出力される漏れ光信号から波長多重光信号成
    分を除去して励起光を抽出しこの励起光を複数に分波し
    て出力する励起光再入力部が接続されたことを特徴とす
    る、請求項1に記載の波長多重光増幅装置。
  24. 【請求項24】 該多段に接続された波長多重光増幅基
    本ユニットうちの最前段に配置された波長多重光増幅基
    本ユニットと、少なくとも該再前段に配置される波長多
    重光増幅ユニットとに介装されて、該最前段に配置され
    た波長多重光増幅基本ユニットより出力される漏れ光信
    号から波長多重光信号成分を除去して励起光を抽出しこ
    の励起光を複数に分波して出力する励起光再入力部が接
    続されたことを特徴とする、請求項2に記載の波長多重
    光増幅装置。
  25. 【請求項25】 該波長多重光増幅基本ユニットと同じ
    構成であって、該波長多重光増幅ユニットの信号入力ポ
    ートに、その一方の光増幅部の出力側が接続された第4
    の波長多重光増幅基本ユニットと、 該第4の波長多重光増幅基本ユニットと、該波長多重光
    増幅基本ユニットとに介装されて、該第4の波長多重光
    増幅基本ユニットより出力される漏れ光信号から波長多
    重光信号成分を除去して励起光を抽出しこの励起光を複
    数に分波して出力する励起光再入力部とをそなえて構成
    されたことを特徴とする、請求項3に記載の波長多重光
    増幅装置。
  26. 【請求項26】 該励起光再入力部が、 該第4の波長多重光増幅基本ユニットから出力される漏
    れ光信号から波長多重光信号成分を除去して励起光を抽
    出するフィルタと、 該フィルタに接続されるとともに、出力側が少なくとも
    該再前段に配置される波長多重光増幅ユニットにおける
    該第2の波長多重光増幅基本ユニットの信号入力ポート
    と該第3の波長多重光増幅基本ユニットの信号入力ポー
    トとにそれぞれ接続され、該フィルタにて抽出された該
    励起光を該再前段に配置される波長多重光増幅ユニット
    に入力する光分岐部とをそなえて構成されたことを特徴
    とする、請求項23に記載の波長多重光増幅装置。
  27. 【請求項27】 該励起光再入力部が、 該最前段に配置された波長多重光増幅基本ユニットから
    出力される漏れ光信号から波長多重光信号成分を除去し
    て励起光を抽出するフィルタと、 該フィルタに接続されるとともに、出力側が少なくとも
    該再前段に配置される波長多重光増幅ユニットにおける
    該第2の波長多重光増幅基本ユニットの信号入力ポート
    と該第3の波長多重光増幅基本ユニットの信号入力ポー
    トとにそれぞれ接続され、該フィルタにて抽出された該
    励起光を該再前段に配置される波長多重光増幅ユニット
    に入力する光分岐部とをそなえて構成されたことを特徴
    とする、請求項24に記載の波長多重光増幅装置。
  28. 【請求項28】 該励起光再入力部が、 該第4の波長多重光増幅基本ユニットから出力される漏
    れ光信号から波長多重光信号成分を除去して励起光を抽
    出するフィルタと、 該フィルタに接続されるとともに、出力側が該波長多重
    光増幅ユニットにおける該他方の入力ポートに接続さ
    れ、該フィルタにて抽出された該励起光を該波長多重光
    増幅基本ユニットに入力する光分岐部とをそなえて構成
    されたことを特徴とする、請求項25に記載の波長多重
    光増幅装置。
  29. 【請求項29】 X種類の波長の光信号からなる第1の
    波長多重光信号を分配する初段ユニットと、 該初段ユニットの出力側に接続されて、該初段ユニット
    から出力される該第1の波長多重光信号をブロードキャ
    ストする第1ブロードキャストユニットと、 複数の光キャリア信号を合波して第2の波長多重光信号
    を出力する追加信号出力部と、 該初段ユニットの出力側と該追加信号出力部の出力側と
    に接続されて、該初段ユニットからの該第1の波長多重
    光信号と該追加信号出力部からの該第2の波長多重光信
    号とのカップリングを行なう伝送出力部とをそなえ、 該初段ユニットが、2つの入力ポートと2つの出力ポー
    トとを有し、X種類の波長の光信号からなる波長多重光
    信号を該2つの入力ポートのうちの一方の入力ポートと
    しての信号入力ポートから入力されることにより、該第
    1の波長多重光信号をそれぞれ上記2つの出力ポートか
    ら出力し、かつ、他方の信号入力ポートに励起光源が接
    続された光分岐部と、該光分岐部の該2つの出力ポート
    のそれぞれに接続された光増幅部とを有する初段波長多
    重光増幅基本ユニットとして構成され、 該第1ブロードキャストユニットが、該初段波長多重光
    増幅基本ユニットと同じ構成の分波用波長多重光増幅基
    本ユニットを複数そなえ、これらの分波用波長多重光増
    幅基本ユニットが、その光分岐部における信号入力ポー
    トを前段に位置する分波用波長多重光増幅基本ユニット
    における光増幅部の出力側に接続されるべく、多段に接
    続されるように構成されるとともに、上記複数の分波用
    波長多重光増幅基本ユニットのうち最前段に位置する分
    波用波長多重光増幅基本ユニットにおける光分岐部の一
    方の入力ポートに、該初段波長多重光増幅基本ユニット
    における一方の光増幅部の出力ポートが接続されるよう
    に構成され、且つ、上記複数の分波用波長多重光増幅基
    本ユニットのうち最後段に位置する分波用波長多重光増
    幅基本ユニットにおける光増幅部の出力側に所定の波長
    の光信号を選択して出力する複数のドロップ用光フィル
    タをそなえ、 該追加信号出力部が、 光キャリア信号を出力する複数の光キャリア信号発生部
    と、 該複数の光キャリア信号発生部側に接続されて、該複数
    の光キャリア信号出力部からの該複数の光キャリア信号
    を合波して第2の波長多重光信号を出力する多重部とを
    そなえ、 該伝送出力部が、 該初段ユニットと該追加信号出力部とに接続されて、該
    初段ユニットからの該第1の波長多重光信号と該追加信
    号出力部からの第2の波長多重光信号とをカップリング
    して第3の波長多重光信号を出力するカップリング部
    と、 該カップリング部からの該第3の波長多重光信号を増幅
    してその増幅された該第3の波長多重光信号を出力する
    光増幅器とをそなえて構成されたことを特徴とする、波
    長多重光増幅基本ユニットを用いた光アド・アンド・ド
    ロップ装置。
  30. 【請求項30】 該初段ユニットの入力側に設けられ、
    光信号を増幅して増幅光信号を出力する増幅部が設けら
    れ、 該増幅部と該初段ユニットにおける光分岐部の該信号入
    力ポートとに接続され、該増幅光信号の分散を補償しこ
    の分散補償した補償光信号を該光分岐部の該信号入力ポ
    ートに入力する第1分散補償部をそなえて構成されたこ
    とを特徴とする、請求項29に記載の波長多重光増幅基
    本ユニットを用いた光アド・アンド・ドロップ装置。
  31. 【請求項31】 該伝送出力部の該光増幅器に接続され
    て、該増幅された第3の波長多重光信号の分散を補償し
    この分散補償した補償光信号を出力する第2分散補償部
    をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項30に
    記載の波長多重光増幅基本ユニットを用いた光アド・ア
    ンド・ドロップ装置。
  32. 【請求項32】 入力光を光増幅する部分を有し該入力
    光を複数に分岐する光分岐手段と、 該光分岐手段の光増幅部分を励起するための励起光を発
    生させる励起光源と、 該光分岐手段の出力をモニタするモニタ手段と、 該モニタ手段で検出した値に基づき励起光の制御を行な
    う制御手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、
    光増幅器。
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