JP2000276577A - 画像感応型イベント発生装置 - Google Patents

画像感応型イベント発生装置

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JP2000276577A
JP2000276577A JP11080926A JP8092699A JP2000276577A JP 2000276577 A JP2000276577 A JP 2000276577A JP 11080926 A JP11080926 A JP 11080926A JP 8092699 A JP8092699 A JP 8092699A JP 2000276577 A JP2000276577 A JP 2000276577A
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JP11080926A
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Masahiko Sugimura
昌彦 杉村
Shigemi Osada
茂美 長田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像入力媒体を通じて入力される画像データ
における大きな変化を検出して、画像の変化を新たなイ
ベント発生のトリガーとすることができる画像感応型イ
ベント発生装置及び方法を提供する。 【解決手段】 継続的に監視対象の画像情報を入手し、
入力された監視対象の画像情報から画像特徴量を抽出
し、監視対象についての直前の画像特徴量と対比して、
その状態変化が所定のしきい値を超えている画像特徴量
を検出し、検出された画像特徴量の状態変化に応じて発
生するイベントの内容を変更させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像入力媒体を通
じて入力される画像データの変化を検出し、新たなイベ
ント発生のトリガーとするユーザインタフェースを有す
る画像感応型イベント発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ及びコンピュータを用いる
装置において、使用者のオペレーションはそのまま使用
者の意図を表すものであることは明白である。この際、
使用者にとって面倒な作業は、排除できるものであるな
ら可能な限り排除する方が使い勝手の面で有用であるこ
とはいうまでもない。
【0003】かかる使用者の意図を抽出するには、従来
はキーボードやマウス等の入力媒体を通じて操作を行う
ことが主流であった。この場合、あくまでもキーボード
やマウス等は媒体にすぎず、実際の使用者の意図は、か
かる入力媒体を通じて入力されるコマンド等の命令とし
て具現化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる普遍的
な入力方法であるキーボード入力においては、文字入力
やコマンド入力に対しては有効であっても、画面上での
操作感覚とは乖離が生じることは否めない。すなわち、
画面上のポインタの移動や、画面スクロール等をキーボ
ード入力のみで行うことは、操作感覚が相違するために
不都合を感じてしまう。
【0005】マウス等の入力媒体は、かかる不自然さを
補うべく考案されているが、マウス操作をしながらキー
ボード操作をするというのは困難であり、マウスのみで
操作する範囲にも限界がある。特に、複雑なコマンドを
入力したり、新規にファイル名を入力したりする場合に
は、コマンドやファイルの名称をキーボードから入力す
る必要があり、一度マウスから手を離す必要が生じるた
め、キーボード操作とマウス操作を同時に行うことがで
きないという操作上の煩わしさが残されていた。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、画像入力媒体
を通じて入力される画像データにおける大きな変化を検
出して、画像の変化を新たなイベント発生のトリガーと
することができる画像感応型イベント発生装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる画像感応型イベント発生装置は、継続
的に監視対象の画像情報を入手するための画像入力部
と、入力された監視対象の画像情報から画像特徴量を抽
出し、監視対象についての直前の画像特徴量と対比する
ことで、その状態変化が所定のしきい値を超えている画
像特徴量を検出する画像特徴量検出部と、検出された画
像特徴量の状態変化に応じて発生するイベントを変更で
きるイベント発生制御部と、イベントを発生させるイベ
ント発生部とを含むことを特徴とする。
【0008】かかる構成により、画像情報を取得する監
視対象が移動する等、監視対象に関する画像情報の状態
変化が大きい場合に、その状態変化に応じて発生させる
べきイベントを変更することができる。なお、所定のし
きい値を超えたものに限定しているのは、監視対象が生
物等の静止することが困難な対象である場合に、ある程
度の範囲内の画像変化は静止しているものとみなすこと
で、無用なイベントの発生を未然に防止する趣旨であ
る。
【0009】また、本発明にかかる画像感応型イベント
発生装置は、イベントが、監視対象についての画像特徴
量の状態変化に基づいて表示出力される画像を上下左右
にスクロール表示させるイベントであることが好まし
い。表示画面のスクロールはキーボードやマウス等の従
来型入力媒体でも可能ではあるが、実際の画面スクロー
ルと操作感覚との相異が大きく、また上下方向及び左右
方向のスクロールを同時に行うことができないからであ
る。
【0010】また、本発明にかかる画像感応型イベント
発生装置は、監視対象が端末装置の前でコンピュータ装
置を操作している使用者であることが好ましい。使用者
の動きに応じてイベントの発生を制御することで、キー
ボードから手を離すことなく、マウス等で操作できたイ
ベントを発生させることが可能となるからである。
【0011】また、本発明にかかる画像感応型イベント
発生装置は、画像特徴量が端末装置の前でコンピュータ
装置を操作している使用者の顔についての画像特徴量で
あることが好ましい。使用者の動きの中で、最も検知し
やすい対象が使用者の顔の動きだからである。
【0012】また、本発明は、上記のような画像感応型
イベント発生装置の機能をコンピュータの処理ステップ
として実行するソフトウェアを特徴とするものであり、
具体的には、継続的に監視対象の画像情報を入手する工
程と、入力された監視対象の画像情報から画像特徴量を
抽出し、監視対象についての直前の画像特徴量と対比す
ることで、その状態変化が所定のしきい値を超えている
画像特徴量を検出する工程と、検出された画像特徴量の
状態変化に応じて発生するイベントを変更できる工程
と、イベントを発生させる工程を含む画像感応型イベン
ト発生方法並びにそのような工程をプログラムとして記
録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体であること
を特徴とする。
【0013】かかる構成により、画像情報を取得する監
視対象が移動する等、監視対象に関する画像情報の状態
変化が大きい場合に、その状態変化に応じて発生させる
べきイベントを変更することができ、かかるプログラム
をコンピュータ上へロードさせ実行することで、上記効
果を有する画像感応型イベント発生装置を実現すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態にかか
る画像感応型イベント発生装置について、図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の実施の形態にかかる画
像感応型イベント発生装置の構成図である。図1におい
て、11は画像入力部を、12は画像特徴量検出部を、
13はイベント発生制御部を、14はイベント発生部
を、15は発生対象イベント格納部を、それぞれ示す。
【0015】図1においては、カメラを用いて、端末の
前で操作している使用者の動きを画像によって監視しつ
つ、その行動の変化に応じてイベントの発生を制御する
実施例について説明する。
【0016】図1において、まず画像入力部11におい
て、カメラ等の画像入力媒体を用いて、端末を操作して
いる使用者の画像を入力する。画像入力媒体としては、
一般的なビデオカメラのほか、CCDカメラや赤外線に
よるレンジファインダ等、画像データを取得できる入力
媒体であれば何でも良い。また、画像データとしては静
止画であっても動画であっても良いが、静止画の場合に
は一定間隔ごとに連続して入力することが必須となる。
使用者の行動の変化を検知できないからである。
【0017】そして、画像特徴量検出部12において入
力された画像データを分析して、監視対象である使用者
の状態について検出する。検出すべき状態の具体例とし
ては、例えば、使用者の姿勢や体勢、体の位置、カメラ
との距離、顔の向き、顔の位置、カメラと顔の距離、等
が挙げられる。
【0018】かかる状態の検出には、従来からの一般的
な画像処理技術を応用することで対応できる。すなわ
ち、背景差分法による人物位置の同定や、肌色領域抽出
法による顔や手の切り出し、色の空間的位置関係や統計
情報等のテンプレートを用いたテンプレートマッチング
法による画像部品の切り出し、複雑なモデルデータを用
いた画像認識技術等を組み合わせて用いることで、使用
者の状態変化を的確に把握することが可能となる。
【0019】また、監視対象が生物である人間である以
上、完全に静止していることはありえず、上記検出デー
タについても、完全一致することは考えにくい。したが
って、ある一定範囲の相異で有れば、それを静止状態と
みなす必要が生じる。そうしなければ、絶えず新たなイ
ベントが発生することになるからである。すなわち、イ
ベントが画面上の表示切替であった場合には、画面が一
向に静止せず、使用者にとって見づらい画面表示となっ
てしまう。
【0020】そこで、イベント発生制御部13において
は、画像特徴量検出部12で一定の範囲の状態変化を超
える状態変化を検出した場合にのみ、かかる状態変化の
発生をトリガーとして、新たなイベントを発生させる。
具体例としては、例えば、使用者の頭の位置が右から左
へと移動する、使用者が首を傾ける、といった比較的大
きな挙動がイベント発生のトリガーになり得る。
【0021】発生するイベントとしては、アプリケーシ
ョンに応じて様々なイベントを設計することができる。
例えば、画面のスクロールや表示内容の拡張・縮小、表
示内容の回転、表示の実施や停止、ポインタの移動等が
考えられる。また、発生対象となるイベントは発生対象
イベント格納部15に事前に格納しておき、イベント発
生制御部13によって選択される。そして、選択された
当該発生イベントにより表示出力された内容を表示出力
部14に表示することで、キーボードやマウス等の従来
型入力媒体を介さずに、画面操作等をすることが可能と
なる。
【0022】以下、本発明の一実施例にかかる画像感応
型イベント発生装置について、さらに詳細に説明する。
まず、コンピュータやPDA(Personal Digital Assis
tant)における表示装置等においては、その表示範囲に
は物理的な制限が必ず存在する。したがって、当該物理
的な表示領域(以下、「実表示領域」という。)を超え
た範囲を表示したい場合においては、仮想的にさらに広
範囲にわたる表示領域(以下、「仮想表示領域」とい
う。)を用意しておき、その一部(以下、「部分表示領
域」という。)を実表示領域へ表示し、表示に必要な部
分表示領域を切り替えることで、物理的には表示するこ
とができない範囲についても表示できるようにする方法
が従来から用いられている。
【0023】図2は、従来の方法による表示領域変換の
原理図である。図2において、21は使用者を、22は
実表示領域を、23は仮想表示領域を、24は部分表示
領域を、25はマウス、キーボード等の従来型入力媒体
を、それぞれ示す。
【0024】図2に示すように、従来は、仮想表示領域
23の一部である部分表示領域24を実表示領域22に
表示させ、部分表示領域24の切り替えについては、使
用者21がキーボードやマウス等の従来型入力媒体25
を操作して行うのが普通であった。かかる方法では、以
下の不都合が生じる。すなわち、キーボード操作による
画面表示の切替では、ページ単位に表示切替できるにと
どまる場合が多いため、見たい表示領域の検索が困難で
あると共に、設定によっては表示領域の境界部分が見に
くくなってしまう可能性がある。また、マウス操作によ
る画面表示の切替では、上記のような問題は発生しない
ものの、上下スクロールもしくは左右スクロールのどち
らか一方の操作となるインタフェースが大半であり、見
たい画面を即座に表示することも困難である。さらに、
マウス操作を行うためには、一旦キーボードから手を離
す必要も生じる。
【0025】そこで、キーボードやマウス等の従来型入
力媒体の操作をすることなく、使用者の視点の変化に基
づいて、表示される領域を切り替えることを考える。見
たい画面を見ることができるという、人間の自然な動き
に対応したインタフェースとするためである。図3に、
本発明の一実施例にかかる画像感応型イベント発生装置
の原理構成図を示す。図3において、31はカメラ及び
画像取込装置を、32は顔位置検出部を、33は部分表
示領域計算部を、34は制御部を、35は表示装置を、
それぞれ示す。
【0026】図3では、まずカメラ及び画像取込装置3
1から使用者の画像を取り込む。そして、デジタル化さ
れた画像データに基づいて、顔位置検出部32において
使用者の顔の位置を計算し、数値データとして部分領域
計算部33へ送信する。
【0027】顔の位置によって、どのように表示領域が
変化するのかは、アプリケーションによって自由に設定
できる。しかし、例えば図4(a)に示すように、使用
者の顔41が表示画面の正面に位置する場合には仮想表
示領域23の中心部分を表示するが、図4(b)に示す
ように使用者の顔41の位置が左へ移動すると、今まで
窓の影になって見えていなかった後ろの風景が見えてく
るのと同様に、右に位置する部分表示領域24が見える
ように設定することで、実際の使用者の動きと対応した
ユーザインタフェースを確立することが可能となる。
【0028】また、顔の位置の変化に過敏に反応する
と、画面が落ち着かずちらついたようになるので、一定
範囲内における顔の位置の移動は移動とはみなさず、か
かる範囲を超えた大きな移動が生じた場合のみ画面表示
の変更が生じるようにした。すなわち、図5に示すよう
に、範囲(B)の中での移動は意図的な視点の移動とは
判断されず、仮想表示領域の中心に位置する部分表示領
域Bが表示される。そして、顔の移動が範囲(A)及び
範囲(C)に入ると、それぞれ対応する部分表示領域C
及び部分表示領域Aが表示されるようになる。
【0029】なお、図5では、左右方向の例を示してい
るが、上下方向についても同様の表示が可能である。さ
らに、顔の位置の移動とはみなさない範囲をより細分化
することで、部分表示領域24について境界部分が発生
しないように設定することが容易にでき、仮想表示領域
23内のすべての表示を見やすくすることも可能であ
る。
【0030】上述した顔位置検出の処理は、従来から使
用されている手法を組み合わせることで容易に実現可能
である。例えば、背景差分法による画像切り出しを用い
る方法が考えられる。この方法では、人物の入っていな
い画像を背景画像としてあらかじめ記録しておき、人物
の入っている画像から当該背景画像を差し引くことによ
り、人物領域を検出することができる。
【0031】また、フレーム差分法による動き領域の切
り出しを用いる方法も考えられる。この方法では、連続
して取得される画像データの連続した2枚の差分を計算
することにより、動きのある領域を抽出することができ
る。
【0032】さらに、肌色領域の検出法を用いることも
考えられる。検出対象が人の顔であることから、画像中
の色情報のうち肌色で表示されている領域を抽出するこ
とも効果的だからである。
【0033】また、円形度計算法を用いることも考えら
れる。この方法は、画像中に定義されている領域が円形
にどれだけ近いか、その近似度を計算する方法であり、
画像中で円形に最も近い使用者の顔を検出するのに適し
た方法の一つである。
【0034】さらに、画像中に定義された領域の重心を
計算する方法や、事前に顔領域の色の空間的な並びや分
布に関する統計情報をテンプレートとして定義してお
き、入力された画像中の任意画像と対比して、近似度の
高い領域を抽出する方法(テンプレートマッチング法)
等も効果的であると考える。
【0035】図6及び図7に、具体的な手法の組合せ処
理の例を示す。図6は背景差分法、肌色領域抽出法、及
び重心計算法を組み合わせて、使用者の顔の位置を判定
する処理の流れを示す図である。
【0036】図6では、まず使用者の状態を撮影した画
像データを入力し(ステップS61)、最初に背景差分
法を用いることで使用者が映し出されている画像領域で
ある人物領域を特定する(ステップS62)。以下の処
理の誤差を少なくするために使用者に関する画像データ
のみを抽出する趣旨である。
【0037】次に、肌色領域抽出法を用いることで、人
物領域の中で肌色に表示されている画像データ領域であ
る顔領域を特定する(ステップS63)。顔の位置を計
算するためである。なお、手を上げて、その位置によっ
てイベント発生を制御する場合で有れば、手の位置計算
のために手の表示されている領域を特定するのにも用い
ることが可能である。
【0038】最後に、重心計算を行うことで、顔の位置
座標を特定する(ステップS64)。こうすることで、
使用者の顔の位置座標が求められるので、その状態変化
に基づいてイベントの発生を制御することが可能とな
る。
【0039】また、図7はフレーム差分法、動き領域検
出法、テンプレートマッチング法、及び重心計算法を組
み合わせて、使用者の顔の位置を判定する処理の流れを
示す図である。
【0040】図7では、図6と同様に、まず使用者の状
態を撮影した画像データを入力した後(ステップS7
1)、最初にフレーム差分法を用いることで使用者が動
いた領域である動き領域を特定する(ステップS7
2)。動きが少ない場合には、以下の処理を行う必要が
ないことから、CPU等の計算機資源の無駄遣いを回避
する趣旨である(ステップS73)。
【0041】次に、動きが大きいと判断された場合に
は、テンプレートマッチング法を用いることで、動き領
域の中で事前に登録された顔領域のテンプレートに最も
近似した領域を顔領域として特定する(ステップS7
3)。顔の位置を計算するためである。
【0042】最後に、重心計算を行うことで、顔の位置
座標を特定する(ステップS74)。こうすることで、
図6と同様に使用者の顔の位置座標が求められるので、
その状態変化に基づいてイベントの発生を制御すること
が可能となる。
【0043】次に、部分表示領域計算部33では、使用
者の顔の位置情報に基づいて部分表示領域の中心点を計
算し、どの部分表示領域が実際の表示の対象となるのか
を計算する。画像入力媒体であるカメラ等は、実際には
ディスプレイの上や横に設置されることが多いが、計算
を簡単にするために、図8に示すように、カメラの位置
が実際の表示位置である実表示領域22の中心81と一
致し、かつ実表示領域22を含む面に直交しているもの
と仮定する。かかる仮定上で計算しても、計算誤差等を
考慮すると、実際のカメラ位置82における計算結果と
大差はなく、実用範囲内である。
【0044】計算においては、図9に示すような座標系
(X、Y)を考える。本座標系は、カメラから入力され
る画像と実表示領域22に共通で、それぞれの中心を原
点とする。カメラからの入力画像の高さを2H、幅を2
Wとし、顔位置検出部32で検出した顔位置の座標を
(u、v)とする。
【0045】まず、X軸方向の処理について説明する。
図10はY軸方向からみた概念図である。ここで、カメ
ラによる入力可能な画像範囲の角度をA、使用者の顔と
実表示領域の中心を結ぶ直線とカメラの向きとの角度を
aとすると、(数1)の関係が成立する。
【0046】
【数1】
【0047】ここで、実表示領域22と仮想表示領域2
3との距離をLとすると、部分表示領域24の中心Pの
X軸方向の座標Pxは(数2)のように計算できる。
【0048】
【数2】
【0049】さらに、仮想表示領域23の中心QのX座
標を−Cとすると、仮想表示領域23の中心Qを原点と
した座標系における部分表示領域24のX座標Qx
(数3)のように表示できる。
【0050】
【数3】
【0051】また、Y軸方向についても同様に計算する
ことができるので、各軸方向でのパラメータをLx
x、Ax、Cx、Ly、Wy、Ay、Cyとすると、部分表
示領域24の中心Pの、仮想表示領域23の中心Qを原
点とした座標系での座標は(数4)のように表すことが
できる。
【0052】
【数4】
【0053】なお、Lx、Wx、Ax、Cx、Ly、Wy、A
y、Cyの各パラメータ及び部分表示領域24の大きさ
は、使用状況に応じて自由に設定することができる。さ
らに、部分表示領域24の大きさが実表示領域22の大
きさと相異する場合には、拡大縮小処理等をして実表示
領域22内に表示する。
【0054】そして、制御部34において、計算された
部分表示領域24を実表示領域22に表示することで、
表示出力装置35上では、表示領域が切り替わる。実際
の処理の流れ図を図11に示す。
【0055】図11において、まず部分表示領域計算部
33から表示すべき部分表示領域24の中心座標の計算
値を取得する(ステップS111)。そして、現在設定
されている部分表示領域24の中心座標と部分表示領域
計算部33から出力される表示すべき部分表示領域24
の中心座標を常時対比して(ステップS112)、一定
のしきい値以上の変化があった場合には(ステップS1
13)、出力された表示すべき部分表示領域24の中心
座標を現在設定されている部分表示領域24の中心座標
と置換することで(ステップS114)、新たな部分表
示領域24を表示出力することが可能となる。
【0056】以上のように本実施の形態によれば、使用
者の画像を常時監視することで、使用者が大きな動き等
をした場合に、それをトリガーとして新たなイベントを
発生させることができるユーザインタフェースを提供す
ることができ、使用者はキーボードから特に手を離す必
要もなく、見たい画面を見ること等も、日常の自然な動
きとリンクさせながら実現することができる。
【0057】次に、本発明の実施の形態にかかる画像感
応型イベント発生装置を実現するプログラムの処理の流
れについて説明する。図12に本発明の実施の形態にか
かる画像感応型イベント発生装置を実現するプログラム
の処理の流れ図を示す。
【0058】図12において、まず使用者の画像データ
を入力し(ステップS121)、画像データの中から使
用者の画像データを認識する(ステップS122)。そ
して、認識された画像データの中から使用者の顔位置を
検出する(ステップS123)。
【0059】顔の位置が検出されたら、以前の顔位置と
対比して、その移動量が大きい場合には(ステップS1
24)、その移動量に応じた新たに表示すべき部分表示
領域24の中心座標を計算し(ステップS125)、現
在設定されている部分表示領域24の中心座標と置換す
ることで(ステップS126)、新たな表示領域として
実表示領域へ表示することが可能となる(ステップS1
27)。
【0060】本発明の実施の形態にかかる画像感応型イ
ベント発生装置を実現するプログラムを記憶した記録媒
体は、図13に示す記録媒体の例に示すように、CD−
ROMやフロッピーディスク等の可搬型記録媒体だけで
なく、通信回線の先に備えられた他の記憶装置や、コン
ピュータのハードディスクやRAM等の記録媒体のいず
れでも良く、プログラム実行時には、プログラムはロー
ディングされ、主メモリ上で実行される。
【0061】また、本発明の実施の形態にかかる画像感
応型イベント発生装置により生成された画像データ等を
記録した記録媒体も、図13に示す記録媒体の例に示す
ように、CD−ROMやフロッピーディスク等の可搬型
記録媒体だけでなく、通信回線の先に備えられた他の記
憶装置や、コンピュータのハードディスクやRAM等の
記録媒体のいずれでも良く、例えば本発明にかかる画像
感応型イベント発生装置を利用する際にコンピュータに
より読み取られる。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明にかかる画像感応型
イベント発生装置によれば、使用者の画像を常時監視す
ることで、使用者が大きな動き等をした場合に、それを
トリガーとして新たなイベントを発生させることができ
るユーザインタフェースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態にかかる画像感応型イベ
ント発生装置の構成図
【図2】 従来の方法による表示領域変換の原理説明図
【図3】 本発明の一実施例にかかる画像感応型イベン
ト発生装置の構成図
【図4】 画面表示切替アプリケーションの機能説明図
【図5】 顔の位置検出方法の説明図
【図6】 本発明の一実施例にかかる画像感応型イベン
ト発生装置における顔の位置検出処理のブロック図
【図7】 本発明の一実施例にかかる画像感応型イベン
ト発生装置における顔の位置検出処理のブロック図
【図8】 カメラ位置の説明図
【図9】 座標系の説明図
【図10】 本発明の一実施例にかかる画像感応型イベ
ント発生装置における部分表示領域の中心座標計算の説
明図
【図11】 本発明の一実施例にかかる画像感応型イベ
ント発生装置における表示領域切替処理のブロック図
【図12】 本発明の実施の形態にかかる画像感応型イ
ベント発生装置における処理の流れ図
【図13】 記録媒体の例示図
【符号の説明】 11 画像入力部 12 画像検出部 13 イベント発生制御部 14 イベント発生部 15 発生対象イベント格納部 21 使用者 22 実表示領域 23 仮想表示領域 24 部分表示領域 25 入力媒体 31 カメラ及び画像取込装置 32 顔位置検出部 33 部分表示領域計算部 34 制御部 35 表示出力装置 41 使用者の顔 81 実表示領域の中心 82 実際のカメラ位置 131 回線先の記憶装置 132 CD−ROMやフロッピーディスク等の可搬型
記録媒体 132−1 CD−ROM 132−2 フロッピーディスク 133 コンピュータ 134 コンピュータ上のRAM/ハードディスク等の
記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA19 BA23 DA07 DA20 DB02 DB06 DC06 DC09 DC25 DC32 DC33 DC36

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継続的に監視対象の画像情報を入手する
    ための画像入力部と、 入力された監視対象の前記画像情報から画像特徴量を抽
    出し、監視対象についての直前の前記画像特徴量と対比
    することで、その状態変化が所定のしきい値を超えてい
    る前記画像特徴量を検出する画像特徴量検出部と、 検出された前記画像特徴量の状態変化に応じて発生する
    イベントを変更できるイベント発生制御部と、 前記イベントを発生させるイベント発生部とを含むこと
    を特徴とした画像感応型イベント発生装置。
  2. 【請求項2】 前記イベントが、監視対象についての前
    記画像特徴量の状態変化に基づいて表示出力される画像
    を上下左右にスクロール表示させるイベントである請求
    項1記載の画像感応型イベント発生装置。
  3. 【請求項3】 前記監視対象が端末装置の前でコンピュ
    ータ装置を操作している使用者である請求項1又は2記
    載の画像感応型イベント発生装置。
  4. 【請求項4】 前記画像特徴量が端末装置の前でコンピ
    ュータ装置を操作している使用者の顔についての前記画
    像特徴量である請求項2又は3記載の画像感応型イベン
    ト発生装置。
  5. 【請求項5】 継続的に監視対象の画像情報を入手する
    工程と、 入力された監視対象の前記画像情報から画像特徴量を抽
    出し、監視対象についての直前の前記画像特徴量と対比
    することで、その状態変化が所定のしきい値を超えてい
    る前記画像特徴量を検出する工程と、 検出された前記画像特徴量の状態変化に応じて発生する
    イベントを変更できる工程と、 イベントを発生させる工程とを含むことを特徴とした画
    像感応型イベント発生方法。
  6. 【請求項6】 継続的に監視対象の画像情報を入手する
    ステップと、 入力された監視対象の前記画像情報から画像特徴量を抽
    出し、監視対象についての直前の前記画像特徴量と対比
    することで、その状態変化が所定のしきい値を超えてい
    る前記画像特徴量を検出するステップと、 検出された前記画像特徴量の状態変化に応じて発生する
    イベントを変更できるステップと、 イベントを発生させるステップとを含むことを特徴とし
    たコンピュータに実行させるプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
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