JP2000276432A - トランザクション・メッセージの動的負荷分散方式 - Google Patents
トランザクション・メッセージの動的負荷分散方式Info
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- JP2000276432A JP2000276432A JP11079298A JP7929899A JP2000276432A JP 2000276432 A JP2000276432 A JP 2000276432A JP 11079298 A JP11079298 A JP 11079298A JP 7929899 A JP7929899 A JP 7929899A JP 2000276432 A JP2000276432 A JP 2000276432A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 振分コンピュータがネットワークに負荷をか
けずにアプリケーション・コンピュータの負荷状況を記
憶できるトランザクション・メッセージの動的負荷分散
方式を提供すること。 【解決手段】 クライアント・コンピュータ１００から
送付されるサービス要求電文１０２に対して、振分コン
ピュータ２００はそのアプリケーション・コンピュータ
負荷状況テーブル２０３を参照して、最も負荷の低いア
プリケーション・コンピュータ３００を呼び出し先とし
て選択し、アプリケーション・コンピュータ負荷状況テ
ーブル２０３はアプリケーション・コンピュータからの
応答電文を付加されたアプリケーション・コンピュータ
の稼動状況情報により更新され、一定間隔で各アプリケ
ーション・コンピュータ３００に対して稼動状況の収
集、および各アプリケーション・コンピュータ３００か
ら振分コンピュータ２００に対して稼動状況の通知を行
わないようにする。
けずにアプリケーション・コンピュータの負荷状況を記
憶できるトランザクション・メッセージの動的負荷分散
方式を提供すること。 【解決手段】 クライアント・コンピュータ１００から
送付されるサービス要求電文１０２に対して、振分コン
ピュータ２００はそのアプリケーション・コンピュータ
負荷状況テーブル２０３を参照して、最も負荷の低いア
プリケーション・コンピュータ３００を呼び出し先とし
て選択し、アプリケーション・コンピュータ負荷状況テ
ーブル２０３はアプリケーション・コンピュータからの
応答電文を付加されたアプリケーション・コンピュータ
の稼動状況情報により更新され、一定間隔で各アプリケ
ーション・コンピュータ３００に対して稼動状況の収
集、および各アプリケーション・コンピュータ３００か
ら振分コンピュータ２００に対して稼動状況の通知を行
わないようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、短時間に多数の
電文の送受信が行われることを前提としたクライアント
・サーバ形態のオンライン・トランザクション処理シス
テムにおいて、２台以上のアプリケーション（以下、Ａ
Ｐという）・サーバを設置し、ネットワークやＡＰサー
バに対して極力負荷をかけずにトランザクション電文を
資源に余裕のあるＡＰサーバへ振り分けることができる
ようにしたトランザクション・メッセージの動的負荷分
散方式に関する。
電文の送受信が行われることを前提としたクライアント
・サーバ形態のオンライン・トランザクション処理シス
テムにおいて、２台以上のアプリケーション（以下、Ａ
Ｐという）・サーバを設置し、ネットワークやＡＰサー
バに対して極力負荷をかけずにトランザクション電文を
資源に余裕のあるＡＰサーバへ振り分けることができる
ようにしたトランザクション・メッセージの動的負荷分
散方式に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の動的負荷分散方式の一例が、特開
平１０−３３４０５７号公報に開示されている。この公
報の場合は、予想されるか、あらかじめ実行させて得た
ＣＰＵ使用率、メモリ使用率、ＩＯ（入力、出力）使用
率などの資源使用特性を分類し、複数のバッチジョブ実
行サーバの資源負荷状況から依頼するバッチジョブの資
源使用特性の分類に適合した資源負荷状況のあるバッチ
ジョブ実行サーバを動的に決定し、この決定したバッチ
ジョブ実行サーバにバッチジョブを依頼することが開示
されている。
平１０−３３４０５７号公報に開示されている。この公
報の場合は、予想されるか、あらかじめ実行させて得た
ＣＰＵ使用率、メモリ使用率、ＩＯ（入力、出力）使用
率などの資源使用特性を分類し、複数のバッチジョブ実
行サーバの資源負荷状況から依頼するバッチジョブの資
源使用特性の分類に適合した資源負荷状況のあるバッチ
ジョブ実行サーバを動的に決定し、この決定したバッチ
ジョブ実行サーバにバッチジョブを依頼することが開示
されている。
【０００３】また、特開平１０−３１２３６５号公報に
は、一定の時間間隔で取得したサーバの負荷状態を確認
し、その負荷状態を参照することで負荷の小さいサーバ
を決定するようにするとともに、サーバ接続後のレスポ
ンス時間の遅延発生時に、サーバ情報を参照して通信経
路の変換によって負荷分散の可否を判別し、変換先のサ
ーバを決定することが開示されている。
は、一定の時間間隔で取得したサーバの負荷状態を確認
し、その負荷状態を参照することで負荷の小さいサーバ
を決定するようにするとともに、サーバ接続後のレスポ
ンス時間の遅延発生時に、サーバ情報を参照して通信経
路の変換によって負荷分散の可否を判別し、変換先のサ
ーバを決定することが開示されている。
【０００４】さらに、特開平９−１０６３８１号公報に
は、クライアントからの処理の要求に応じて通信サーバ
でクライアント制御プログラムの開始からＬＡＮ制御プ
ログラムへ出力するまでの通信処理速度を計測し、あら
かじめ設定した負荷の上限と比較し、クライアントの数
が大きくなり、負荷が上限値を超えるとＬＡＮ上のサー
バのうちからあらかじめ決めた順序に従うか、あるいは
負荷の最も少ないものを選択して、通信サーバに機能を
代替する代替サーバとして動的に分散配置稼動させるこ
とが開示されている。
は、クライアントからの処理の要求に応じて通信サーバ
でクライアント制御プログラムの開始からＬＡＮ制御プ
ログラムへ出力するまでの通信処理速度を計測し、あら
かじめ設定した負荷の上限と比較し、クライアントの数
が大きくなり、負荷が上限値を超えるとＬＡＮ上のサー
バのうちからあらかじめ決めた順序に従うか、あるいは
負荷の最も少ないものを選択して、通信サーバに機能を
代替する代替サーバとして動的に分散配置稼動させるこ
とが開示されている。
【０００５】特開平０９−５０４１７号公報には、クラ
イアント側よりサーバにアクセス要求をホストグループ
で行う場合、ホストグル−プで定義したホストに対して
ヘルスチェックを実施し、選択基準に従い自動的に接続
アドレスを変更し、サーバにコネクション要求を発行す
るとともに、ホストグループで定義した全ホストが障害
発生時はクライアント側のディスプレイ装置に表示する
ことが開示されている。
イアント側よりサーバにアクセス要求をホストグループ
で行う場合、ホストグル−プで定義したホストに対して
ヘルスチェックを実施し、選択基準に従い自動的に接続
アドレスを変更し、サーバにコネクション要求を発行す
るとともに、ホストグループで定義した全ホストが障害
発生時はクライアント側のディスプレイ装置に表示する
ことが開示されている。
【０００６】特開平０８−２３５１２７号公報には、ネ
ットワークに接続された各コンピュータが互いに自己の
負荷状態の情報を交換し、任意のアプリケーション・プ
ログラムを起動したコンピュータの負荷が高い場合、こ
のアプリケーション・プログラムから起動されたジョブ
をネットワークに接続し、負荷状態に余裕がある他のコ
ンピュータに分散と再分散し、任意のアプリケーション
・プログラムのジョブを複数のコンピュータで同時に実
行することが開示されている。
ットワークに接続された各コンピュータが互いに自己の
負荷状態の情報を交換し、任意のアプリケーション・プ
ログラムを起動したコンピュータの負荷が高い場合、こ
のアプリケーション・プログラムから起動されたジョブ
をネットワークに接続し、負荷状態に余裕がある他のコ
ンピュータに分散と再分散し、任意のアプリケーション
・プログラムのジョブを複数のコンピュータで同時に実
行することが開示されている。
【０００７】特開平０７−６６８２９号公報には、複数
の電子メールサーバ装置のうちの少なくとも１台が稼動
状態であれば、クライアント装置内に配置されている対
電子メールサーバ装置メッセージ交換手段が稼動中の電
子メールサーバ装置の中の１台を自動的に交換して接続
を行い、かつクライアント装置が接続する際に電子メー
ルサーバ装置からの情報に基づいて負荷の最も少ない電
子メールサーバ装置に接続することによって、多重化さ
れた電子メールサーバ装置間の負荷分散を可能にするこ
とが開示されている。
の電子メールサーバ装置のうちの少なくとも１台が稼動
状態であれば、クライアント装置内に配置されている対
電子メールサーバ装置メッセージ交換手段が稼動中の電
子メールサーバ装置の中の１台を自動的に交換して接続
を行い、かつクライアント装置が接続する際に電子メー
ルサーバ装置からの情報に基づいて負荷の最も少ない電
子メールサーバ装置に接続することによって、多重化さ
れた電子メールサーバ装置間の負荷分散を可能にするこ
とが開示されている。
【０００８】特開平０７−６１１０号公報には、クライ
アントがある計算機へサービスの要求を出したときに、
実際に要求を処理した計算機を識別するための識別情報
を含んだ結果を、クライアントに返送することにより、
クライアントが実際に要求を処理した計算機を認識でき
るようにし、以後の同一の要求は実際に要求を処理した
計算機へ送ることが開示されている。
アントがある計算機へサービスの要求を出したときに、
実際に要求を処理した計算機を識別するための識別情報
を含んだ結果を、クライアントに返送することにより、
クライアントが実際に要求を処理した計算機を認識でき
るようにし、以後の同一の要求は実際に要求を処理した
計算機へ送ることが開示されている。
【０００９】特開平０６−１６１９２４号公報には、電
子メール端末とホスト計算機群との間に電子メールサー
バとジョブ制御端末を配置し、ジョブ制御端末ではホス
ト計算機群での業務ジョブ実行を制御し、電子メールサ
ーバからの業務ジョブ実行依頼を受け付け、電子メール
サーバでは電子メール端末から送信されてきた業務ジョ
ブの申込書誌を解析して、最も速く処理できるホスト計
算機群を自動的に選択して業務ジョブを実行することが
開示されている。
子メール端末とホスト計算機群との間に電子メールサー
バとジョブ制御端末を配置し、ジョブ制御端末ではホス
ト計算機群での業務ジョブ実行を制御し、電子メールサ
ーバからの業務ジョブ実行依頼を受け付け、電子メール
サーバでは電子メール端末から送信されてきた業務ジョ
ブの申込書誌を解析して、最も速く処理できるホスト計
算機群を自動的に選択して業務ジョブを実行することが
開示されている。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような公
報に開示されているような従来技術には、次のような課
題があった。第１の課題は、クライアント・コンピュー
タがサービス要求電文を送信する直前に、ネットワーク
を介してすべてのＡＰコンピュータに対して負荷状況を
問い合わせるということである（特開平０９−５０４１
７号公報、特開平０７−６６８２９号公報）。その理由
は、複数台配置されたクライアント・コンピュータが１
台ごとに複数台のＡＰコンピュータに対して負荷状況を
取得するための通信を行うこと自体がネットワークの負
荷を増加させる要因となるためである。
報に開示されているような従来技術には、次のような課
題があった。第１の課題は、クライアント・コンピュー
タがサービス要求電文を送信する直前に、ネットワーク
を介してすべてのＡＰコンピュータに対して負荷状況を
問い合わせるということである（特開平０９−５０４１
７号公報、特開平０７−６６８２９号公報）。その理由
は、複数台配置されたクライアント・コンピュータが１
台ごとに複数台のＡＰコンピュータに対して負荷状況を
取得するための通信を行うこと自体がネットワークの負
荷を増加させる要因となるためである。
【００１１】第２の課題は、ネットワークを介して負荷
状況を定期的に取得するということである。その理由
は、短時間に大量のトランザクション・メッセージが行
き交うシステム環境において、負荷状況を取得するため
の通信を行うこと自体がネットワークの負荷を増加させ
る要因となるためである（特開平１０−３３４０５７号
公報、特開平０８−２３５１２７号公報、特開平０６−
１６１９２４号公報）。
状況を定期的に取得するということである。その理由
は、短時間に大量のトランザクション・メッセージが行
き交うシステム環境において、負荷状況を取得するため
の通信を行うこと自体がネットワークの負荷を増加させ
る要因となるためである（特開平１０−３３４０５７号
公報、特開平０８−２３５１２７号公報、特開平０６−
１６１９２４号公報）。
【００１２】さらに、第３の課題は、サービス要求電文
を受信した後、該当するＡＰコンピュータが重負荷状況
であった場合に、代替ＡＰコンピュータへサービス要求
電文を転送することである。その理由は、サービス要求
電文のサイズが大きい場合、サービス要求電文の回送が
ネットワークの負荷を増加させる要因となるためである
（特開平０７−６１１０号公報）。
を受信した後、該当するＡＰコンピュータが重負荷状況
であった場合に、代替ＡＰコンピュータへサービス要求
電文を転送することである。その理由は、サービス要求
電文のサイズが大きい場合、サービス要求電文の回送が
ネットワークの負荷を増加させる要因となるためである
（特開平０７−６１１０号公報）。
【００１３】第４の課題は、事前に設定しておいた、し
きい値により、ＡＰコンピュータが重負荷状況であると
判断した場合に、クライアント・コンピュータに対し
て、代替ＡＰコンピュータへ接続し直すように通知する
ことである。その理由は、クライアント・コンピュータ
の台数が多い場合、再接続先の通知を行うための通信が
ネットワークの負荷を増加させる要因となるためである
（特開平１０−３１２３６５号公報、特開平０９−１０
６３８１号公報）。
きい値により、ＡＰコンピュータが重負荷状況であると
判断した場合に、クライアント・コンピュータに対し
て、代替ＡＰコンピュータへ接続し直すように通知する
ことである。その理由は、クライアント・コンピュータ
の台数が多い場合、再接続先の通知を行うための通信が
ネットワークの負荷を増加させる要因となるためである
（特開平１０−３１２３６５号公報、特開平０９−１０
６３８１号公報）。
【００１４】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたもので、振分コンピュータ・ネットワーク
に負荷をかけずにＡＰコンピュータの不可状況を記憶で
き、定期的にＡＰコンピュータに対して稼動状況の収集
を目的とする通信を行うことなくサービス応答電文を用
いて稼動状況の収集が可能となるトランザクション・メ
ッセージの動的負荷分散方式を提供することを目的とす
る。
めになされたもので、振分コンピュータ・ネットワーク
に負荷をかけずにＡＰコンピュータの不可状況を記憶で
き、定期的にＡＰコンピュータに対して稼動状況の収集
を目的とする通信を行うことなくサービス応答電文を用
いて稼動状況の収集が可能となるトランザクション・メ
ッセージの動的負荷分散方式を提供することを目的とす
る。
【００１５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のトランザクション・メッセージの動的負
荷分散方式は、プログラム制御により動作し、サービス
要求電文を出力し、かつサービス応答電文を取得するク
ライアント・コンピュータと、サービス要求電文に対す
るサービスを実施した後に、サービス実施結果にサービ
ス稼働状況を付加したサービス応答電文を出力する複数
のアプリケーション・コンピュータと、上記クライアン
ト・コンピュータから出力されるサービス要求電文を取
得して、このサービス要求電文を転送すべき上記アプリ
ケーション・コンピュータを問い合わせた後に上記アプ
リケーション・コンピュータに上記サービス要求電文を
転送し、かつ上記アプリケーション・コンピュータから
出力される上記サービス応答電文を取得して、サ−ビス
を実施した上記アプリケーション・コンピュータの稼動
状況を解析し、上記アプリケーション・コンピュータ負
荷状況テーブルを更新した後にこのサービス応答電文を
上記クライアント・コンピュータに返却する振分コンピ
ュータとを備えることを特徴とする。そのため、クライ
アント・コンピュータ上で稼働するアプリケーションが
アプリケーション・コンピュータ上で稼働するアプリケ
ーションを呼び出す際に、振分コンピュータが保有する
アプリケーションがアプリケーション・コンピュータ負
荷状況テーブルを参照し、最も負荷の低いアプリケーシ
ョン・コンピュータを呼出先として選択し、アプリケー
ション・コンピュータ稼働状況テーブルはアプリケーシ
ョン・コンピュータからの応答電文に付加された該当す
るアプリケーション・コンピュータの稼働状況情報によ
り更新されるものとし、一定間隔で各アプリケーション
・コンピュータに対して稼働状況の収集を行うか、ある
いは各アプリケーション・コンピュータから振分コンピ
ュータに対して稼働状況の通知を行う、といった処理を
することなく、コンピュータ間の通信頻度を下げるよう
にしたので、ネットワークに対して低負荷で動的な電文
振り分けを可能にするとともに、サービス応答電文を用
いて稼動状況の収集が可能となる。
に、この発明のトランザクション・メッセージの動的負
荷分散方式は、プログラム制御により動作し、サービス
要求電文を出力し、かつサービス応答電文を取得するク
ライアント・コンピュータと、サービス要求電文に対す
るサービスを実施した後に、サービス実施結果にサービ
ス稼働状況を付加したサービス応答電文を出力する複数
のアプリケーション・コンピュータと、上記クライアン
ト・コンピュータから出力されるサービス要求電文を取
得して、このサービス要求電文を転送すべき上記アプリ
ケーション・コンピュータを問い合わせた後に上記アプ
リケーション・コンピュータに上記サービス要求電文を
転送し、かつ上記アプリケーション・コンピュータから
出力される上記サービス応答電文を取得して、サ−ビス
を実施した上記アプリケーション・コンピュータの稼動
状況を解析し、上記アプリケーション・コンピュータ負
荷状況テーブルを更新した後にこのサービス応答電文を
上記クライアント・コンピュータに返却する振分コンピ
ュータとを備えることを特徴とする。そのため、クライ
アント・コンピュータ上で稼働するアプリケーションが
アプリケーション・コンピュータ上で稼働するアプリケ
ーションを呼び出す際に、振分コンピュータが保有する
アプリケーションがアプリケーション・コンピュータ負
荷状況テーブルを参照し、最も負荷の低いアプリケーシ
ョン・コンピュータを呼出先として選択し、アプリケー
ション・コンピュータ稼働状況テーブルはアプリケーシ
ョン・コンピュータからの応答電文に付加された該当す
るアプリケーション・コンピュータの稼働状況情報によ
り更新されるものとし、一定間隔で各アプリケーション
・コンピュータに対して稼働状況の収集を行うか、ある
いは各アプリケーション・コンピュータから振分コンピ
ュータに対して稼働状況の通知を行う、といった処理を
することなく、コンピュータ間の通信頻度を下げるよう
にしたので、ネットワークに対して低負荷で動的な電文
振り分けを可能にするとともに、サービス応答電文を用
いて稼動状況の収集が可能となる。
【００１６】
【発明の実施の形態】次に、この発明のトランザクショ
ン・メッセージの動的負荷分散方式の実施の形態につい
て図面に基づき説明する。図１はこの発明の第１実施の
形態の構成を示すブロック図である。この図１に示す第
１実施の形態では、プログラム制御により動作するクラ
イアント・コンピュータ１００と、振分コンピュータ２
００と、２台以上のＡＰコンピュータ３００とから構成
されている。
ン・メッセージの動的負荷分散方式の実施の形態につい
て図面に基づき説明する。図１はこの発明の第１実施の
形態の構成を示すブロック図である。この図１に示す第
１実施の形態では、プログラム制御により動作するクラ
イアント・コンピュータ１００と、振分コンピュータ２
００と、２台以上のＡＰコンピュータ３００とから構成
されている。
【００１７】クライアント・コンピュータ１００は、サ
ービス要求送受信手段１０１を含む。このサービス要求
送受信手段１０１は次のように動作する。すなわち、サ
ービス要求送受信手段１０１は、ＡＰコンピュータ３０
０上で稼働するサービス実施手段に対してサービスを依
頼するために振分コンピュータ２００に対してサービス
要求電文１０２を送付し、このサービスの実施結果であ
るサービス応答電文１０３を取得する。
ービス要求送受信手段１０１を含む。このサービス要求
送受信手段１０１は次のように動作する。すなわち、サ
ービス要求送受信手段１０１は、ＡＰコンピュータ３０
０上で稼働するサービス実施手段に対してサービスを依
頼するために振分コンピュータ２００に対してサービス
要求電文１０２を送付し、このサービスの実施結果であ
るサービス応答電文１０３を取得する。
【００１８】振分コンピュータ２００は、サービス要求
中継手段２０１と、サービス要求送付先判別手段２０２
と、ＡＰコンピュータ負荷状況テーブル２０３とを含
む。サービス要求中継手段２０１は、クライアント・コ
ンピュータ１００のサービス要求送受信手段１０１から
出力されるサービス要求電文１０２を取得し、サービス
要求送付先判別手段２０２に対し、このサービス要求電
文を転送すべきＡＰコンピュータ３００を問い合わせた
後、サービス要求電文２０４をＡＰコンピュータ３００
に転送する。また、このサービス要求中継手段２０１
は、ＡＰコンピュータ３００から送付されるサービス応
答電文２０５からサービスを実施したＡＰコンピュータ
３００の稼働状況を解析し、ＡＰコンピュータ負荷状況
テーブル２０３を更新した後、サービス応答電文１０３
をクライアント・コンピュータ１００に返却する。
中継手段２０１と、サービス要求送付先判別手段２０２
と、ＡＰコンピュータ負荷状況テーブル２０３とを含
む。サービス要求中継手段２０１は、クライアント・コ
ンピュータ１００のサービス要求送受信手段１０１から
出力されるサービス要求電文１０２を取得し、サービス
要求送付先判別手段２０２に対し、このサービス要求電
文を転送すべきＡＰコンピュータ３００を問い合わせた
後、サービス要求電文２０４をＡＰコンピュータ３００
に転送する。また、このサービス要求中継手段２０１
は、ＡＰコンピュータ３００から送付されるサービス応
答電文２０５からサービスを実施したＡＰコンピュータ
３００の稼働状況を解析し、ＡＰコンピュータ負荷状況
テーブル２０３を更新した後、サービス応答電文１０３
をクライアント・コンピュータ１００に返却する。
【００１９】サービス要求送付先判別手段２０２は、サ
ービス要求中継手段２０１からの問い合わせに対して、
ＡＰコンピュータ負荷状況テーブル２０３に記憶されて
いる情報をもとに最も負荷の少ないＡＰコンピュータを
識別し、サービス要求電文の転送先として回答する。Ａ
Ｐコンピュータ負荷状況テーブル２０３は、各ＡＰコン
ピュータの負荷状況を記憶する。
ービス要求中継手段２０１からの問い合わせに対して、
ＡＰコンピュータ負荷状況テーブル２０３に記憶されて
いる情報をもとに最も負荷の少ないＡＰコンピュータを
識別し、サービス要求電文の転送先として回答する。Ａ
Ｐコンピュータ負荷状況テーブル２０３は、各ＡＰコン
ピュータの負荷状況を記憶する。
【００２０】ＡＰコンピュータ３００は、サービス実施
手段３０１と、サービス稼働状況取得手段３０２とを含
む。サービス実施手段３０１は、振分コンピュータ２０
０で中継された、サービス要求電文２０４に対するサー
ビスを実施した後、サービス稼働状況取得手段３０２に
対して該当するＡＰコンピュータの稼働状況を問い合わ
せ、サービス実施の結果にサービス稼働状況を付加した
サービス応答電文２０５を振分コンピュータ２００に返
却する。サービス稼働状況取得手段３０２は、サービス
実施手段３０１からの問い合わせに対して、そのＡＰコ
ンピュータのサービス稼働状況を回答する。
手段３０１と、サービス稼働状況取得手段３０２とを含
む。サービス実施手段３０１は、振分コンピュータ２０
０で中継された、サービス要求電文２０４に対するサー
ビスを実施した後、サービス稼働状況取得手段３０２に
対して該当するＡＰコンピュータの稼働状況を問い合わ
せ、サービス実施の結果にサービス稼働状況を付加した
サービス応答電文２０５を振分コンピュータ２００に返
却する。サービス稼働状況取得手段３０２は、サービス
実施手段３０１からの問い合わせに対して、そのＡＰコ
ンピュータのサービス稼働状況を回答する。
【００２１】次に、以上のように構成されたこの発明の
第１実施の形態の動作ついて図２に示すフローチャート
に沿って説明する。まず、振分コンピュータ２００に含
まれるサービス要求中継手段２０１において、クライア
ント・コンピュータ１００から送付されたサービス要求
電文１０２を取得する（ステップＡ１）。このサービス
要求電文１０２の転送先を決定するためにサービス要求
送付先判別手段２０１に最も負荷の少ないＡＰコンピュ
ータ３００を問い合わせる（ステップＡ２）。
第１実施の形態の動作ついて図２に示すフローチャート
に沿って説明する。まず、振分コンピュータ２００に含
まれるサービス要求中継手段２０１において、クライア
ント・コンピュータ１００から送付されたサービス要求
電文１０２を取得する（ステップＡ１）。このサービス
要求電文１０２の転送先を決定するためにサービス要求
送付先判別手段２０１に最も負荷の少ないＡＰコンピュ
ータ３００を問い合わせる（ステップＡ２）。
【００２２】サービス要求送付先判別手段２０１におい
て、ＡＰコンピュータ負荷状況テーブル２０３に記憶さ
れている情報をもとに最も負荷の少ないものを識別し、
このサービス要求電文１０２の転送先として回答する
（ステップＡ２．１）。サービス要求中継手段２０１に
おいて、最も負荷の少ないＡＰコンピュータ３００に対
して、サービス要求電文２０４を転送する（ステップＡ
３）。
て、ＡＰコンピュータ負荷状況テーブル２０３に記憶さ
れている情報をもとに最も負荷の少ないものを識別し、
このサービス要求電文１０２の転送先として回答する
（ステップＡ２．１）。サービス要求中継手段２０１に
おいて、最も負荷の少ないＡＰコンピュータ３００に対
して、サービス要求電文２０４を転送する（ステップＡ
３）。
【００２３】次に、ＡＰコンピュータ３００に含まれる
サービス実施手段３０１において、振分コンピュータ２
００から送付された、サービス要求電文２０４を取得す
る（ステップＢ１）。サービス実施手段３０１は、この
サービス要求電文２０４に対するサービスを実施し、そ
の結果を取得する（ステップＢ２）。その後、サービス
稼働状況取得手段３０２に対してこのＡＰコンピュータ
３００のサービス稼働状況を問い合わせる（ステップＢ
３）。
サービス実施手段３０１において、振分コンピュータ２
００から送付された、サービス要求電文２０４を取得す
る（ステップＢ１）。サービス実施手段３０１は、この
サービス要求電文２０４に対するサービスを実施し、そ
の結果を取得する（ステップＢ２）。その後、サービス
稼働状況取得手段３０２に対してこのＡＰコンピュータ
３００のサービス稼働状況を問い合わせる（ステップＢ
３）。
【００２４】サービス稼働状況取得手段３０２におい
て、このＡＰコンピュータ３００の現在までの稼働状況
を算出し、回答する（ステップＢ３．１）。サービス実
施手段３０１において、振分コンピュータ２００に対し
て、サービス実施の結果にサービス稼働状況を付加した
サービス応答電文２０５を返却する（ステップＢ４）。
最後に、振分コンピュータ２００に含まれるサービス要
求中継手段２０１において、ＡＰコンピュータ３００か
ら送付されたサービス応答電文２０５を取得する（ステ
ップＡ４）。
て、このＡＰコンピュータ３００の現在までの稼働状況
を算出し、回答する（ステップＢ３．１）。サービス実
施手段３０１において、振分コンピュータ２００に対し
て、サービス実施の結果にサービス稼働状況を付加した
サービス応答電文２０５を返却する（ステップＢ４）。
最後に、振分コンピュータ２００に含まれるサービス要
求中継手段２０１において、ＡＰコンピュータ３００か
ら送付されたサービス応答電文２０５を取得する（ステ
ップＡ４）。
【００２５】振分コンピュータ２００に含まれるサービ
ス送付先判別手段２０２は、サービス要求電文２０４か
らサービスを実施したＡＰコンピュータ３００の稼働状
況を解析し、ＡＰコンピュータ負荷状況テーブル２０３
を更新する（ステップＡ５）。サービス送付先判別手段
２０２は、このサービス応答電文２０５をサービス応答
電文１０３としてクライアント・コンピュータ１００に
返却する（ステップＡ６）。
ス送付先判別手段２０２は、サービス要求電文２０４か
らサービスを実施したＡＰコンピュータ３００の稼働状
況を解析し、ＡＰコンピュータ負荷状況テーブル２０３
を更新する（ステップＡ５）。サービス送付先判別手段
２０２は、このサービス応答電文２０５をサービス応答
電文１０３としてクライアント・コンピュータ１００に
返却する（ステップＡ６）。
【００２６】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、クラ
イアント・コンピュータから発信されたサービス要求電
文のサービス応答電文に稼働状況を付加するために振分
コンピュータにより、定期的にＡＰコンピュータに対し
て稼働状況の収集を目的とする通信を行わないようにし
たので、振分コンピュータがネットワークに負荷をかけ
ずにＡＰコンピュータの負荷状況を記憶できる。また、
振分コンピュータと各ＡＰコンピュータ間において、短
時間で多数の電文の送受信が行われることを前提とし
て、サービス応答電文に付加されたサービス稼働状況を
取得することにより、振分コンピュータがＡＰコンピュ
ータの負荷状況をほぼリアルタイムで記憶することが可
能になるようにしたので、定期的にＡＰコンピュータに
対して稼働状況の収集を目的とする通信を行うことな
く、サービス応答電文を用いて稼働状況の収集を可能と
するという目的を達成できる。
イアント・コンピュータから発信されたサービス要求電
文のサービス応答電文に稼働状況を付加するために振分
コンピュータにより、定期的にＡＰコンピュータに対し
て稼働状況の収集を目的とする通信を行わないようにし
たので、振分コンピュータがネットワークに負荷をかけ
ずにＡＰコンピュータの負荷状況を記憶できる。また、
振分コンピュータと各ＡＰコンピュータ間において、短
時間で多数の電文の送受信が行われることを前提とし
て、サービス応答電文に付加されたサービス稼働状況を
取得することにより、振分コンピュータがＡＰコンピュ
ータの負荷状況をほぼリアルタイムで記憶することが可
能になるようにしたので、定期的にＡＰコンピュータに
対して稼働状況の収集を目的とする通信を行うことな
く、サービス応答電文を用いて稼働状況の収集を可能と
するという目的を達成できる。
【図１】この発明によるトランザクション・メッセージ
の動的負荷分散方式の第１実施の形態の構成を示すブッ
ク図である。
の動的負荷分散方式の第１実施の形態の構成を示すブッ
ク図である。
【図２】この発明によるトランザクション・メッセージ
の動的負荷分散方式の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
の動的負荷分散方式の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
１００……クライアント・コンピュータ、１０１……サ
ービス要求送受信手段、２００……振分コンピュータ、
２０１……サービス要求中継手段、２０２……サービス
要求送付手段、２０３……ＡＰコンピュータ負荷状況テ
ーブル、３００……ＡＰコンピュータ、３０１……サー
ビス実施手段、３０２……サービス稼動状況取得手段。
ービス要求送受信手段、２００……振分コンピュータ、
２０１……サービス要求中継手段、２０２……サービス
要求送付手段、２０３……ＡＰコンピュータ負荷状況テ
ーブル、３００……ＡＰコンピュータ、３０１……サー
ビス実施手段、３０２……サービス稼動状況取得手段。
Claims (4)
- 【請求項１】 プログラム制御により動作し、サービス
要求電文を出力し、かつサービス応答電文を取得するク
ライアント・コンピュータと、 サービス要求電文に対するサービスを実施した後に、サ
ービス実施結果にサービス稼働状況を付加したサービス
応答電文を出力する複数のアプリケーション・コンピュ
ータと、 上記クライアント・コンピュータから出力されるサービ
ス要求電文を取得して、このサービス要求電文を転送す
べき上記アプリケーション・コンピュータを問い合わせ
た後に上記アプリケーション・コンピュータに上記サー
ビス要求電文を転送し、かつ上記アプリケーション・コ
ンピュータから出力される上記サービス応答電文を取得
して、サービスを実施した上記アプリケーション・コン
ピュータの稼動状況を解析し、上記アプリケーション・
コンピュータ負荷状況テーブルを更新した後にこのサー
ビス応答電文を上記クライアント・コンピュータに返却
する振分コンピュータと、 を備えることを特徴とするトランザクション・メッセー
ジの動的負荷分散方式。 - 【請求項２】 上記クライアント・コンピュータは、上
記アプリケーション・コンピュータに対してサービスを
依頼するために上記振分コンピュータに対してサービス
要求電文を送付し、かつ上記アプリケーション・コンピ
ュータのサービス実施結果となるサービス応答電文を上
記振分コンピュータから取得するサービス送受信手段を
含むことを特徴とする請求項１記載のトランザクション
・メッセージの動的負荷分散方式。 - 【請求項３】 上記振分コンピュータは、上記複数の各
アプリケーション・コンピュータの負荷状況を記憶する
アプリケーション・コンピュータ負荷状況テーブルと、
上記振分コンピュータが上記クライアント・コンピュー
タから受けたサービス要求電文に基づく問い合わせに対
して上記アプリケーション・コンピュータ負荷状況テー
ブルに記憶されている情報を基に最も負荷の少ないアプ
リケーション・コンピュータを識別してサービス要求電
文の転送先として回答するサービス要求送付先判別手段
と、上記クライアント・コンピュータから上記サービス
要求電文を取得して、上記サービス要求送付先判別手段
に対してこのサービス要求電文を転送すべき上記アプリ
ケーション・コンピュータを問い合わせた後にこのアプ
リケーション・コンピュータにサービス要求電文を転送
するとともに、このアプリケーション・コンピュータか
ら送付されるサービス応答電文からサービスを実施した
アプリケーション・コンピュータ稼動状況を解析して上
記アプリケーション・コンピュータ負荷状況テーブルを
更新した後にサービス応答電文を上記クライアント・コ
ンピュータに返却するサービス要求中継手段とを備える
ことを特徴とする請求項１記載のトランザクション・メ
ッセージの動的負荷分散方式。 - 【請求項４】 上記アプリケーション・コンピュータ
は、上記振分コンピュータから転送された上記サービス
要求電文に対するサービスを実施した後に該当するアプ
リケーション・コンピュータの稼動状況を問い合わせ、
かつサービス実施の結果にサービス稼動状況を負荷した
サービス応答電文を上記振分コンピュータに返送するサ
ービス実施手段と、上記サービス実施手段からの上記問
い合わせに対して該当するアプリケーション・コンピュ
ータのサービス稼動状況を回答するサービス稼動状況取
得手段とを備えることを特徴とする請求項１記載のトラ
ンザクション・メッセージの動的負荷分散方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11079298A JP2000276432A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | トランザクション・メッセージの動的負荷分散方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11079298A JP2000276432A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | トランザクション・メッセージの動的負荷分散方式 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000276432A true JP2000276432A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13685950
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11079298A Pending JP2000276432A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | トランザクション・メッセージの動的負荷分散方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000276432A (ja) |
Cited By (31)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100604434B1 (ko) | 2003-12-19 | 2006-07-25 | 한국전자통신연구원 | 온디맨드 어플리케이션을 이용한 단말간 동적 부하 분산방법 |
| JP2014502382A (ja) * | 2010-09-30 | 2014-01-30 | エイ１０ ネットワークス インコーポレイテッド | サーバ負荷状態に基づきサーバをバランスさせるシステムと方法 |
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| US9602442B2 (en) | 2012-07-05 | 2017-03-21 | A10 Networks, Inc. | Allocating buffer for TCP proxy session based on dynamic network conditions |
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| US9843484B2 (en) | 2012-09-25 | 2017-12-12 | A10 Networks, Inc. | Graceful scaling in software driven networks |
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| US9906422B2 (en) | 2014-05-16 | 2018-02-27 | A10 Networks, Inc. | Distributed system to determine a server's health |
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| US9942152B2 (en) | 2014-03-25 | 2018-04-10 | A10 Networks, Inc. | Forwarding data packets using a service-based forwarding policy |
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-
1999
- 1999-03-24 JP JP11079298A patent/JP2000276432A/ja active Pending
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