JP2000275438A - 玉虫型反射シート - Google Patents
玉虫型反射シートInfo
- Publication number
- JP2000275438A JP2000275438A JP11085427A JP8542799A JP2000275438A JP 2000275438 A JP2000275438 A JP 2000275438A JP 11085427 A JP11085427 A JP 11085427A JP 8542799 A JP8542799 A JP 8542799A JP 2000275438 A JP2000275438 A JP 2000275438A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- film
- polarization
- scattering
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造効率に優れて量産が容易な玉虫型反射シ
ートの開発。 【解決手段】 吸収型偏光板(1)と反射層(4)との
間に位相差層(2)と偏光方向により散乱異方性を示す
偏光散乱層(3)を有し、その偏光散乱層が反射層側に
位置する玉虫型反射シート。 【効果】 吸収型偏光板を介し直線偏光化されて反射層
に入射した光の反射光が偏光散乱層による散乱異方性に
て見る方向の偏光状態を変化させ、その偏光状態に応じ
位相差層と吸収型偏光板による現色偏光現象に色変化が
生じて視角により色彩が相違する玉虫型反射シートが得
られ、位相差の変更で彩りを容易に変化させえて補色関
係の玉虫色も形成でき、直線偏光からなる反射光をその
まま液晶表示に利用できる。
ートの開発。 【解決手段】 吸収型偏光板(1)と反射層(4)との
間に位相差層(2)と偏光方向により散乱異方性を示す
偏光散乱層(3)を有し、その偏光散乱層が反射層側に
位置する玉虫型反射シート。 【効果】 吸収型偏光板を介し直線偏光化されて反射層
に入射した光の反射光が偏光散乱層による散乱異方性に
て見る方向の偏光状態を変化させ、その偏光状態に応じ
位相差層と吸収型偏光板による現色偏光現象に色変化が
生じて視角により色彩が相違する玉虫型反射シートが得
られ、位相差の変更で彩りを容易に変化させえて補色関
係の玉虫色も形成でき、直線偏光からなる反射光をその
まま液晶表示に利用できる。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、視角により色彩が相違す
る玉虫型反射シートに関する。
る玉虫型反射シートに関する。
【0002】
【発明の背景】従来、視角(見る方向)により色彩が相
違する玉虫型反射シートとしては、コレステリック液晶
層の選択反射を利用したもの、補色関係の塗料を凹凸領
域に塗り分けたもの、超薄膜による干渉を利用したもの
が知られていた(特開平9−300540号公報等)。
しかしながら、従来の玉虫型反射シートにあっては、製
造に多労力多時間を要して量産性に乏しい問題点があっ
た。
違する玉虫型反射シートとしては、コレステリック液晶
層の選択反射を利用したもの、補色関係の塗料を凹凸領
域に塗り分けたもの、超薄膜による干渉を利用したもの
が知られていた(特開平9−300540号公報等)。
しかしながら、従来の玉虫型反射シートにあっては、製
造に多労力多時間を要して量産性に乏しい問題点があっ
た。
【0003】
【発明の技術的課題】本発明は、製造効率に優れて量産
が容易な玉虫型反射シートの開発を課題とする。
が容易な玉虫型反射シートの開発を課題とする。
【0004】
【課題の解決手段】本発明は、吸収型偏光板と反射層と
の間に位相差層と偏光方向により散乱異方性を示す偏光
散乱層を有し、その偏光散乱層が反射層側に位置するこ
とを特徴とする玉虫型反射シートを提供するものであ
る。
の間に位相差層と偏光方向により散乱異方性を示す偏光
散乱層を有し、その偏光散乱層が反射層側に位置するこ
とを特徴とする玉虫型反射シートを提供するものであ
る。
【0005】
【発明の効果】本発明によれば、吸収型偏光板を介し直
線偏光化されて反射層に入射した光の反射光が偏光散乱
層による散乱異方性にて見る方向の偏光状態を変化さ
せ、その偏光状態に応じ位相差層と吸収型偏光板による
現色偏光現象に色変化が生じる結果、視角により色彩が
相違する玉虫型反射シートを得ることができる。
線偏光化されて反射層に入射した光の反射光が偏光散乱
層による散乱異方性にて見る方向の偏光状態を変化さ
せ、その偏光状態に応じ位相差層と吸収型偏光板による
現色偏光現象に色変化が生じる結果、視角により色彩が
相違する玉虫型反射シートを得ることができる。
【0006】また本発明による玉虫型反射シートは、各
形成層を積層する簡単な工業的手段にて効率よく製造で
きて量産性に優れており、位相差の変更で彩りを容易に
変化させることができて豊富な彩りを形成でき、正面
(垂直)方向と斜め方向における偏光の軸関係を逆転さ
せて補色関係の玉虫型の色も形成することができる。さ
らに得られる反射光が直線偏光であることより、それを
そのまま液晶表示に利用できる利点なども有している。
形成層を積層する簡単な工業的手段にて効率よく製造で
きて量産性に優れており、位相差の変更で彩りを容易に
変化させることができて豊富な彩りを形成でき、正面
(垂直)方向と斜め方向における偏光の軸関係を逆転さ
せて補色関係の玉虫型の色も形成することができる。さ
らに得られる反射光が直線偏光であることより、それを
そのまま液晶表示に利用できる利点なども有している。
【0007】
【発明の実施形態】本発明による玉虫型反射シートは、
吸収型偏光板と反射層との間に位相差層と偏光方向によ
り散乱異方性を示す偏光散乱層を有し、その偏光散乱層
が反射層側に位置するものからなる。その例を図1に示
した。1が吸収型偏光板、2が位相差層、3が偏光散乱
層、4が反射層であり、51,52,53が接着層であ
る。
吸収型偏光板と反射層との間に位相差層と偏光方向によ
り散乱異方性を示す偏光散乱層を有し、その偏光散乱層
が反射層側に位置するものからなる。その例を図1に示
した。1が吸収型偏光板、2が位相差層、3が偏光散乱
層、4が反射層であり、51,52,53が接着層であ
る。
【0008】吸収型偏光板としては、直線偏光の透過軸
と吸収軸を有する適宜なものを用いることができる。ち
なみにその例としては、ポリビニルアルコール系フィル
ムや部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィル
ム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィル
ムの如き親水性高分子フィルムにヨウ素及び/又は二色
性染料を吸着させて延伸したもの、ポリビニルアルコー
ルの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物の如き
ポリエンを配向させたものなどの偏光フィルムがあげら
れる。
と吸収軸を有する適宜なものを用いることができる。ち
なみにその例としては、ポリビニルアルコール系フィル
ムや部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィル
ム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィル
ムの如き親水性高分子フィルムにヨウ素及び/又は二色
性染料を吸着させて延伸したもの、ポリビニルアルコー
ルの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物の如き
ポリエンを配向させたものなどの偏光フィルムがあげら
れる。
【0009】また吸収型偏光板は、前記偏光フィルムの
片面又は両面に透明保護層を設けたものなどであっても
よい。透明保護層は、偏光フィルムを熱や湿度等より保
護することなどの適宜な目的で設けられたものであって
よく、例えば適宜な透明ポリマー、就中、透明性や機械
的強度、熱安定性や水分遮蔽性等に優れるポリマーなど
にて形成することができる。
片面又は両面に透明保護層を設けたものなどであっても
よい。透明保護層は、偏光フィルムを熱や湿度等より保
護することなどの適宜な目的で設けられたものであって
よく、例えば適宜な透明ポリマー、就中、透明性や機械
的強度、熱安定性や水分遮蔽性等に優れるポリマーなど
にて形成することができる。
【0010】ちなみに前記透明ポリマーの例としては、
二酢酸セルロースや三酢酸セルロースの如きセルロース
系ポリマー、ポリエチレンやポリプロピレン、シクロ系
ないしノルボルネン構造を有するポリオレフィンやエチ
レン・プロピレン共重合体の如きオレフィン系ポリマ
ー、ポリメチルメタクリレートの如きアクリル系ポリマ
ー、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタ
レートの如きエステル系ポリマー、ポリスチレンやアク
リロニトリル・スチレン共重合体(ASポリマー類)の
如きスチレン系ポリマー、ナイロンや芳香族ポリアミド
の如きアミド系ポリマーがあげられる。
二酢酸セルロースや三酢酸セルロースの如きセルロース
系ポリマー、ポリエチレンやポリプロピレン、シクロ系
ないしノルボルネン構造を有するポリオレフィンやエチ
レン・プロピレン共重合体の如きオレフィン系ポリマ
ー、ポリメチルメタクリレートの如きアクリル系ポリマ
ー、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタ
レートの如きエステル系ポリマー、ポリスチレンやアク
リロニトリル・スチレン共重合体(ASポリマー類)の
如きスチレン系ポリマー、ナイロンや芳香族ポリアミド
の如きアミド系ポリマーがあげられる。
【0011】またカーボネート系ポリマーや塩化ビニル
系ポリマー、イミド系ポリマーやスルホン系ポリマー、
ポリエーテルスルホンやポリエーテルエーテルケトン、
ポリフェニレンスルフィドやビニルアルコール系ポリマ
ー、塩化ビニリデン系ポリマーやビニルブチラール系ポ
リマー、アリレート系ポリマーやポリオキシメチレン、
シリコーン系ポリマーやウレタン系ポリマー、エーテル
系ポリマーや酢酸ビニル系ポリマー、前記ポリマーのブ
レンド物、あるいはフェノール系やメラミン系、アクリ
ル系やウレタン系、ウレタンアクリル系やエポキシ系や
シリコーン系等の熱硬化型、ないし紫外線硬化型のポリ
マー類なども前記した透明ポリマーの例としてあげられ
る。
系ポリマー、イミド系ポリマーやスルホン系ポリマー、
ポリエーテルスルホンやポリエーテルエーテルケトン、
ポリフェニレンスルフィドやビニルアルコール系ポリマ
ー、塩化ビニリデン系ポリマーやビニルブチラール系ポ
リマー、アリレート系ポリマーやポリオキシメチレン、
シリコーン系ポリマーやウレタン系ポリマー、エーテル
系ポリマーや酢酸ビニル系ポリマー、前記ポリマーのブ
レンド物、あるいはフェノール系やメラミン系、アクリ
ル系やウレタン系、ウレタンアクリル系やエポキシ系や
シリコーン系等の熱硬化型、ないし紫外線硬化型のポリ
マー類なども前記した透明ポリマーの例としてあげられ
る。
【0012】透明保護層は、透明ポリマーの塗布方式や
ポリマーフィルムのラミネート方式などの適宜な方式で
形成でき、その透明保護層に例えば平均粒径が0.5〜
50μmのシリカやアルミナ、チタニアやジルコニア、
酸化錫や酸化インジウム、酸化カドミウムや酸化アンチ
モン等の導電性のこともある無機系微粒子、架橋又は未
架橋ポリマー等の有機系微粒子等の透明微粒子を含有さ
せて表面に微細凹凸構造を付与して光拡散性を示すもの
とすることもでる。
ポリマーフィルムのラミネート方式などの適宜な方式で
形成でき、その透明保護層に例えば平均粒径が0.5〜
50μmのシリカやアルミナ、チタニアやジルコニア、
酸化錫や酸化インジウム、酸化カドミウムや酸化アンチ
モン等の導電性のこともある無機系微粒子、架橋又は未
架橋ポリマー等の有機系微粒子等の透明微粒子を含有さ
せて表面に微細凹凸構造を付与して光拡散性を示すもの
とすることもでる。
【0013】なお吸収型偏光板としては、発色の鮮明性
などの点より上記した二色性物質含有の吸収型偏光板な
どの如く偏光度の高いもの就中、光透過率が40%以上
で、偏光度が95.0%以上、特に99%以上のものが
好ましく用いられる。
などの点より上記した二色性物質含有の吸収型偏光板な
どの如く偏光度の高いもの就中、光透過率が40%以上
で、偏光度が95.0%以上、特に99%以上のものが
好ましく用いられる。
【0014】位相差層としては、位相差などに応じた適
宜なものを用いうる。ちなみにその例としては、上記し
た透明ポリマーからなる延伸フィルムや液晶ポリマーの
配向フィルム、液晶ポリマーや複屈折性の無機結晶等か
らなる配向層をフィルム上に支持したもの、電界により
位相差を変えうる液晶セルなどがあげられる。就中、取
扱性や位相差の安定性などの点よりポリカーボネートの
如き延性ポリマーからなる延伸フィルムが好ましく用い
うる。
宜なものを用いうる。ちなみにその例としては、上記し
た透明ポリマーからなる延伸フィルムや液晶ポリマーの
配向フィルム、液晶ポリマーや複屈折性の無機結晶等か
らなる配向層をフィルム上に支持したもの、電界により
位相差を変えうる液晶セルなどがあげられる。就中、取
扱性や位相差の安定性などの点よりポリカーボネートの
如き延性ポリマーからなる延伸フィルムが好ましく用い
うる。
【0015】位相差層が示す位相差については特に限定
はなく、その位相差の制御で発色の色を変えることがで
きる。一般には200〜3000nmの位相差を示す位相
差層が用いられる。なお位相差層は、位相差の制御など
を目的に2層以上を用いることもできる。その場合、用
いる位相差層の位相差は、同じであってもよいし、相違
していてもよく、重畳する位相差層の光軸の配置関係も
任意に設定することができる。
はなく、その位相差の制御で発色の色を変えることがで
きる。一般には200〜3000nmの位相差を示す位相
差層が用いられる。なお位相差層は、位相差の制御など
を目的に2層以上を用いることもできる。その場合、用
いる位相差層の位相差は、同じであってもよいし、相違
していてもよく、重畳する位相差層の光軸の配置関係も
任意に設定することができる。
【0016】偏光散乱層としては、偏光方向により散乱
異方性を示す適宜なものを用いうる。ちなみにその例と
しては、透明フィルム中に屈折率が相違する複屈折性の
微小領域を分散含有して、直線偏光の最大透過率を示す
光軸とその光軸に直交する方向の直線偏光を強く散乱す
る光軸を有するなどがあげられる(特開平9−2741
08号公報等)。
異方性を示す適宜なものを用いうる。ちなみにその例と
しては、透明フィルム中に屈折率が相違する複屈折性の
微小領域を分散含有して、直線偏光の最大透過率を示す
光軸とその光軸に直交する方向の直線偏光を強く散乱す
る光軸を有するなどがあげられる(特開平9−2741
08号公報等)。
【0017】前記の散乱異方性としては、玉虫色の発色
を形成する点などより直線偏光の直進透過率に基づい
て、直線偏光の最大透過率を示す光軸方向(△n2方
向)で70%以上、それと直交する方向(△n1方向)
で20%以下の特性を示すことが好ましい。かかる散乱
異方性は、例えば前記した微小領域と他の部分とに△n
1方向で0.03以上の屈折率差(△n1)を、△n2
方向で前記△n1の80%以下の屈折率差(△n2)を
持たせることにより達成することができる。
を形成する点などより直線偏光の直進透過率に基づい
て、直線偏光の最大透過率を示す光軸方向(△n2方
向)で70%以上、それと直交する方向(△n1方向)
で20%以下の特性を示すことが好ましい。かかる散乱
異方性は、例えば前記した微小領域と他の部分とに△n
1方向で0.03以上の屈折率差(△n1)を、△n2
方向で前記△n1の80%以下の屈折率差(△n2)を
持たせることにより達成することができる。
【0018】前記の屈折率差特性を示す偏光散乱層の形
成は、例えばポリマー類や液晶類等の透明性に優れる適
宜な材料の1種又は2種以上を、延伸処理等による適宜
な配向処理で複屈折特性が相違する領域を形成する組合
せで用いて配向フィルムを得る方式などの適宜な方式に
て行うことができる。
成は、例えばポリマー類や液晶類等の透明性に優れる適
宜な材料の1種又は2種以上を、延伸処理等による適宜
な配向処理で複屈折特性が相違する領域を形成する組合
せで用いて配向フィルムを得る方式などの適宜な方式に
て行うことができる。
【0019】ちなみに前記の組合せ例としては、ポリマ
ー類と液晶類の組合せ、等方性ポリマーと異方性ポリマ
ーの組合せ、異方性ポリマー同士の組合せなどがあげら
れる。微小領域の分散分布性などの点より、相分離する
組合せが好ましく、組合せる材料の相溶性により分散分
布性を制御することができる。相分離は、例えば非相溶
性の材料を溶媒にて溶液化する方式や、非相溶性の材料
を加熱溶融下に混合する方式などの適宜な方式で行うこ
とができる。
ー類と液晶類の組合せ、等方性ポリマーと異方性ポリマ
ーの組合せ、異方性ポリマー同士の組合せなどがあげら
れる。微小領域の分散分布性などの点より、相分離する
組合せが好ましく、組合せる材料の相溶性により分散分
布性を制御することができる。相分離は、例えば非相溶
性の材料を溶媒にて溶液化する方式や、非相溶性の材料
を加熱溶融下に混合する方式などの適宜な方式で行うこ
とができる。
【0020】前記の組合せにて延伸方式により配向処理
する場合、ポリマー類と液晶類の組合せ及び等方性ポリ
マーと異方性ポリマーの組合せでは任意な延伸温度や延
伸倍率にて、異方性ポリマー同士の組合せでは延伸条件
を適宜に制御することにより目的の偏光散乱層を形成す
ることができる。なお異方性ポリマーでは延伸方向の屈
折率変化の特性に基づいて正負に分類されるが、本発明
においては正負いずれの異方性ポリマーも用いることが
でき、正同士や負同士、あるいは正負の組合せのいずれ
にても用いうる。
する場合、ポリマー類と液晶類の組合せ及び等方性ポリ
マーと異方性ポリマーの組合せでは任意な延伸温度や延
伸倍率にて、異方性ポリマー同士の組合せでは延伸条件
を適宜に制御することにより目的の偏光散乱層を形成す
ることができる。なお異方性ポリマーでは延伸方向の屈
折率変化の特性に基づいて正負に分類されるが、本発明
においては正負いずれの異方性ポリマーも用いることが
でき、正同士や負同士、あるいは正負の組合せのいずれ
にても用いうる。
【0021】前記したポリマー類の例としては、上記の
透明保護層で例示した透明ポリマーなどがあげられる。
また液晶類の例としては、シアノビフェニル系やシアノ
フェニルシクロヘキサン系、シアノフェニルエステル系
や安息香酸フェニルエステル系、フェニルピリミジン系
やそれらの混合物の如き室温又は高温でネマチック相や
スメクチック相を呈する低分子液晶や架橋性液晶モノマ
ー、あるいは室温又は高温でネマチック相やスメクチッ
ク相を呈する液晶ポリマーなどがあげられる。前記の架
橋性液晶モノマーは通例、配向処理した後、熱や光等に
よる適宜な方式で架橋処理されてポリマーとされる。
透明保護層で例示した透明ポリマーなどがあげられる。
また液晶類の例としては、シアノビフェニル系やシアノ
フェニルシクロヘキサン系、シアノフェニルエステル系
や安息香酸フェニルエステル系、フェニルピリミジン系
やそれらの混合物の如き室温又は高温でネマチック相や
スメクチック相を呈する低分子液晶や架橋性液晶モノマ
ー、あるいは室温又は高温でネマチック相やスメクチッ
ク相を呈する液晶ポリマーなどがあげられる。前記の架
橋性液晶モノマーは通例、配向処理した後、熱や光等に
よる適宜な方式で架橋処理されてポリマーとされる。
【0022】就中、耐熱性や耐久性等に優れる偏光散乱
層を得る点よりは、ガラス転移温度が50℃以上、就中
80℃以上、特に120℃以上のポリマー類と、架橋性
液晶モノマーないし液晶ポリマーとの組合せで用いるこ
とが好ましい。その液晶ポリマーとしては主鎖型や側鎖
型等の適宜なものを用いることができ、その種類につい
て特に限定はない。粒径分布の均一性に優れる微小領域
の形成性や熱的安定性、フィルムへの成形性や配向処理
の容易性などの点より好ましく用いうる液晶ポリマー
は、重合度が8以上、就中10以上、特に15〜500
0のものである。
層を得る点よりは、ガラス転移温度が50℃以上、就中
80℃以上、特に120℃以上のポリマー類と、架橋性
液晶モノマーないし液晶ポリマーとの組合せで用いるこ
とが好ましい。その液晶ポリマーとしては主鎖型や側鎖
型等の適宜なものを用いることができ、その種類につい
て特に限定はない。粒径分布の均一性に優れる微小領域
の形成性や熱的安定性、フィルムへの成形性や配向処理
の容易性などの点より好ましく用いうる液晶ポリマー
は、重合度が8以上、就中10以上、特に15〜500
0のものである。
【0023】液晶ポリマーを用いての偏光散乱層の形成
は、例えばポリマー類の1種又は2種以上と、微小領域
を形成するための液晶ポリマーの1種又は2種以上を混
合し、液晶ポリマーを微小領域の状態で分散含有するポ
リマーフィルムを形成して適宜な方式で配向処理し、複
屈折特性が相違する領域を形成する方法などにて行うこ
とができる。
は、例えばポリマー類の1種又は2種以上と、微小領域
を形成するための液晶ポリマーの1種又は2種以上を混
合し、液晶ポリマーを微小領域の状態で分散含有するポ
リマーフィルムを形成して適宜な方式で配向処理し、複
屈折特性が相違する領域を形成する方法などにて行うこ
とができる。
【0024】前記において配向処理による上記した屈折
率差△n1、△n2の制御性などの点よりは、ガラス転
移温度が50℃以上で、併用のポリマー類のガラス転移
温度よりも低い温度域でネマチック液晶相を呈するもの
が好ましく用いうる。ちなみにその具体例としては、下
記の一般式で表されるモノマー単位を有する側鎖型の液
晶ポリマーなどがあげられる。
率差△n1、△n2の制御性などの点よりは、ガラス転
移温度が50℃以上で、併用のポリマー類のガラス転移
温度よりも低い温度域でネマチック液晶相を呈するもの
が好ましく用いうる。ちなみにその具体例としては、下
記の一般式で表されるモノマー単位を有する側鎖型の液
晶ポリマーなどがあげられる。
【0025】一般式:
【0026】前記一般式においてXは、液晶ポリマーの
主鎖を形成する骨格基であり、線状や分岐状や環状等の
適宜な連結鎖にて形成されていてよい。ちなみにその例
としては、ポリアクリレート類やポリメタクリレート
類、ポリ−α−ハロアクリレート類やポリ−α−シアノ
アクリレート類、ポリアクリルアミド類やポリアクリロ
ニトリル類、ポリメタクリロニトリル類やポリアミド
類、ポリエステル類やポリウレタン類、ポリエーテル類
やポリイミド類、ポリシロキサン類などがあげられる。
主鎖を形成する骨格基であり、線状や分岐状や環状等の
適宜な連結鎖にて形成されていてよい。ちなみにその例
としては、ポリアクリレート類やポリメタクリレート
類、ポリ−α−ハロアクリレート類やポリ−α−シアノ
アクリレート類、ポリアクリルアミド類やポリアクリロ
ニトリル類、ポリメタクリロニトリル類やポリアミド
類、ポリエステル類やポリウレタン類、ポリエーテル類
やポリイミド類、ポリシロキサン類などがあげられる。
【0027】またYは、主鎖より分岐するスペーサ基で
あり、屈折率制御等の偏光散乱層の形成性などの点より
好ましいスペーサ基Yは、例えばエチレンやプロピレ
ン、ブチレンやペンチレン、ヘキシレンやオクチレン、
デシレンやウンデシレン、ドデシレンやオクタデシレ
ン、エトキシエチレンやメトキシブチレンなどである。
あり、屈折率制御等の偏光散乱層の形成性などの点より
好ましいスペーサ基Yは、例えばエチレンやプロピレ
ン、ブチレンやペンチレン、ヘキシレンやオクチレン、
デシレンやウンデシレン、ドデシレンやオクタデシレ
ン、エトキシエチレンやメトキシブチレンなどである。
【0028】一方、Zはネマチック配向性を付与するメ
ソゲン基であり、下記の化合物などがあげられる。
ソゲン基であり、下記の化合物などがあげられる。
【0029】前記化合物における末端置換基Aは、例え
ばシアノ基やアルキル基、アルケニル基やアルコキシ
基、オキサアルキル基や水素の1個以上がフッ素又は塩
素にて置換されたハロアルキル基やハロアルコキシ基や
ハロアルケニル基などの適宜なものであってよい。
ばシアノ基やアルキル基、アルケニル基やアルコキシ
基、オキサアルキル基や水素の1個以上がフッ素又は塩
素にて置換されたハロアルキル基やハロアルコキシ基や
ハロアルケニル基などの適宜なものであってよい。
【0030】前記において、スペーサ基Yとメソゲン基
Zはエーテル結合、すなわち−O−を介して結合してい
てもよい。またメソゲン基Zにおけるフェニル基は、そ
の1個又は2個の水素がハロゲンで置換されていてもよ
く、その場合、ハロゲンとしては塩素又はフッ素が好ま
しい。
Zはエーテル結合、すなわち−O−を介して結合してい
てもよい。またメソゲン基Zにおけるフェニル基は、そ
の1個又は2個の水素がハロゲンで置換されていてもよ
く、その場合、ハロゲンとしては塩素又はフッ素が好ま
しい。
【0031】上記したネマチック配向性の側鎖型液晶ポ
リマーは、前記一般式で表されるモノマー単位を有する
ホモポリマーやコポリマー等の適宜な熱可塑性ポリマー
であればよく、就中モノドメイン配向性に優れるものが
好ましい。
リマーは、前記一般式で表されるモノマー単位を有する
ホモポリマーやコポリマー等の適宜な熱可塑性ポリマー
であればよく、就中モノドメイン配向性に優れるものが
好ましい。
【0032】上記したネマチック配向性の液晶ポリマー
を用いた偏光散乱層の形成は、例えばポリマーフィルム
を形成するためのポリマー類と、そのポリマー類のガラ
ス転移温度よりも低い温度域でネマチック液晶相を呈す
るガラス転移温度が50℃以上、就中60℃以上、特に
70℃以上の液晶ポリマーを混合して、液晶ポリマーを
微小領域の状態で分散含有するポリマーフィルムを形成
した後、その微小領域を形成する液晶ポリマーを加熱処
理してネマチック液晶相に配向させ、その配向状態を冷
却固定する方法などにて行うことができる。
を用いた偏光散乱層の形成は、例えばポリマーフィルム
を形成するためのポリマー類と、そのポリマー類のガラ
ス転移温度よりも低い温度域でネマチック液晶相を呈す
るガラス転移温度が50℃以上、就中60℃以上、特に
70℃以上の液晶ポリマーを混合して、液晶ポリマーを
微小領域の状態で分散含有するポリマーフィルムを形成
した後、その微小領域を形成する液晶ポリマーを加熱処
理してネマチック液晶相に配向させ、その配向状態を冷
却固定する方法などにて行うことができる。
【0033】上記した微小領域を分散含有するポリマー
フィルム、すなわち配向処理対象のフィルムの形成は、
例えばキャスティング法や押出成形法、射出成形法やロ
ール成形法、流延成形法などの適宜な方式にて得ること
ができ、モノマー状態で展開しそれを加熱処理や紫外線
等の放射線処理などにより重合してフィルム状に製膜す
る方式などにても行うことができる。
フィルム、すなわち配向処理対象のフィルムの形成は、
例えばキャスティング法や押出成形法、射出成形法やロ
ール成形法、流延成形法などの適宜な方式にて得ること
ができ、モノマー状態で展開しそれを加熱処理や紫外線
等の放射線処理などにより重合してフィルム状に製膜す
る方式などにても行うことができる。
【0034】微小領域の均等分布性に優れる偏光散乱層
を得る点などよりは、溶媒を介した形成材の混合液をキ
ャスティング法や流延成形法等にて製膜する方式が好ま
しい。その場合、溶媒の種類や混合液の粘度、混合液展
開層の乾燥速度などにより微小領域の大きさや分布性な
どを制御することができる。ちなみに微小領域の小面積
化には混合液の低粘度化や混合液展開層の乾燥速度の急
速化などが有利である。
を得る点などよりは、溶媒を介した形成材の混合液をキ
ャスティング法や流延成形法等にて製膜する方式が好ま
しい。その場合、溶媒の種類や混合液の粘度、混合液展
開層の乾燥速度などにより微小領域の大きさや分布性な
どを制御することができる。ちなみに微小領域の小面積
化には混合液の低粘度化や混合液展開層の乾燥速度の急
速化などが有利である。
【0035】配向処理対象のフィルムの厚さは、適宜に
決定しうるが、一般には配向処理性などの点より1μm
〜3mm、就中5μm〜1mm、特に10〜500μmとされ
る。なおフィルムの形成に際しては、例えば分散剤や界
面活性剤、紫外線吸収剤や色調調節剤、難燃剤や離型
剤、酸化防止剤などの適宜な添加剤を配合することがで
きる。
決定しうるが、一般には配向処理性などの点より1μm
〜3mm、就中5μm〜1mm、特に10〜500μmとされ
る。なおフィルムの形成に際しては、例えば分散剤や界
面活性剤、紫外線吸収剤や色調調節剤、難燃剤や離型
剤、酸化防止剤などの適宜な添加剤を配合することがで
きる。
【0036】配向処理は、上記した如く例えば一軸や二
軸、逐次二軸やZ軸等による延伸処理方式や圧延方式、
ガラス転移温度又は液晶転移温度以上の温度で電場又は
磁場を印加して急冷し配向を固定化する方式や製膜時に
流動配向させる方式、等方性ポリマーの僅かな配向に基
づいて液晶を自己配向させる方式などの、配向により屈
折率を制御しうる適宜な方式の1種又は2種以上を用い
て行うことができる。従って得られた偏光散乱層は、延
伸フィルムであってもよいし、非延伸フィルムであって
もよい。なお延伸フィルムとする場合には、脆性ポリマ
ーも用いうるが、延び性に優れるポリマーが特に好まし
く用いうる。
軸、逐次二軸やZ軸等による延伸処理方式や圧延方式、
ガラス転移温度又は液晶転移温度以上の温度で電場又は
磁場を印加して急冷し配向を固定化する方式や製膜時に
流動配向させる方式、等方性ポリマーの僅かな配向に基
づいて液晶を自己配向させる方式などの、配向により屈
折率を制御しうる適宜な方式の1種又は2種以上を用い
て行うことができる。従って得られた偏光散乱層は、延
伸フィルムであってもよいし、非延伸フィルムであって
もよい。なお延伸フィルムとする場合には、脆性ポリマ
ーも用いうるが、延び性に優れるポリマーが特に好まし
く用いうる。
【0037】また微小領域が上記した液晶ポリマーから
なる場合には、例えばポリマーフィルム中に微小領域と
して分散分布する液晶ポリマーがネマチック相等の目的
とする液晶相を呈する温度に加熱して溶融させ、それを
配向規制力の作用化に配向させて急冷し、配向状態を固
定化する方式などにても行うことができる。微小領域の
配向状態は、可及的にモノドメイン状態にあることが光
学特性のバラツキ防止などの点より好ましい。
なる場合には、例えばポリマーフィルム中に微小領域と
して分散分布する液晶ポリマーがネマチック相等の目的
とする液晶相を呈する温度に加熱して溶融させ、それを
配向規制力の作用化に配向させて急冷し、配向状態を固
定化する方式などにても行うことができる。微小領域の
配向状態は、可及的にモノドメイン状態にあることが光
学特性のバラツキ防止などの点より好ましい。
【0038】なお前記の配向規制力としては、例えばポ
リマーフィルムを適宜な倍率で延伸処理する方式による
延伸力やフィルム形成時のシェアリング力、電界や磁界
などの、液晶ポリマーを配向させうる適宜な規制力を適
用でき、その1種又は2種以上の規制力を作用させて液
晶ポリマーの配向処理を行うことができる。
リマーフィルムを適宜な倍率で延伸処理する方式による
延伸力やフィルム形成時のシェアリング力、電界や磁界
などの、液晶ポリマーを配向させうる適宜な規制力を適
用でき、その1種又は2種以上の規制力を作用させて液
晶ポリマーの配向処理を行うことができる。
【0039】従って偏光散乱層における微小領域以外の
部分は、複屈折性を示すものであってもよいし、等方性
のものであってもよい。偏光散乱層の全体が複屈折性を
示すものは、フィルム形成用のポリマー類に配向複屈折
性のものを用いて上記した製膜過程における分子配向な
どにより得ることができ、必要に応じ例えば延伸処理等
の公知の配向手段を加えて複屈折性を付与ないし制御す
ることができる。また微小領域以外の部分が等方性の偏
光散乱層は、例えばフィルム形成用のポリマー類に等方
性のものを用いて、そのフィルムを当該ポリマー類のガ
ラス転移温度以下の温度領域で延伸処理する方式などに
より得ることができる。
部分は、複屈折性を示すものであってもよいし、等方性
のものであってもよい。偏光散乱層の全体が複屈折性を
示すものは、フィルム形成用のポリマー類に配向複屈折
性のものを用いて上記した製膜過程における分子配向な
どにより得ることができ、必要に応じ例えば延伸処理等
の公知の配向手段を加えて複屈折性を付与ないし制御す
ることができる。また微小領域以外の部分が等方性の偏
光散乱層は、例えばフィルム形成用のポリマー類に等方
性のものを用いて、そのフィルムを当該ポリマー類のガ
ラス転移温度以下の温度領域で延伸処理する方式などに
より得ることができる。
【0040】上記したように好ましい偏光散乱層は、微
小領域とそれ以外の部分、すなわちポリマーフィルムか
らなる部分との屈折率差が直線偏光の最大透過率を示す
軸方向に直交する方向(△n1方向)において0.03
以上(△n1)であり、かつその最大透過率の軸方向
(△n2方向)において前記△n1の80%以下、就中
50%以下(△n2)に制御したものである。かかる屈
折率差とすることにより、△n1方向での散乱性に優
れ、△n2方向での偏光状態の維持性及び直進透過性に
優れるものとすることができる。
小領域とそれ以外の部分、すなわちポリマーフィルムか
らなる部分との屈折率差が直線偏光の最大透過率を示す
軸方向に直交する方向(△n1方向)において0.03
以上(△n1)であり、かつその最大透過率の軸方向
(△n2方向)において前記△n1の80%以下、就中
50%以下(△n2)に制御したものである。かかる屈
折率差とすることにより、△n1方向での散乱性に優
れ、△n2方向での偏光状態の維持性及び直進透過性に
優れるものとすることができる。
【0041】前記の如く散乱性などの点より△n1方向
における屈折率差△n1は、適度に大きいことが好まし
く、就中0.04〜1、特に0.045〜0.5の屈折
率差△n1であることが好ましい。一方、偏光状態の維
持性などの点より△n2方向における屈折率差△n2
は、小さいほど好ましく、0.03以下、就中0.02
以下、特に0.01以下の屈折率差△n2であることが
好ましい。
における屈折率差△n1は、適度に大きいことが好まし
く、就中0.04〜1、特に0.045〜0.5の屈折
率差△n1であることが好ましい。一方、偏光状態の維
持性などの点より△n2方向における屈折率差△n2
は、小さいほど好ましく、0.03以下、就中0.02
以下、特に0.01以下の屈折率差△n2であることが
好ましい。
【0042】よって上記した微小領域の配向処理は、微
小領域を形成する液晶ポリマー等の材料を可及的に一定
方向に配向させて当該△n1方向の屈折率差を大きくす
る操作、又は当該△n2方向の屈折率差を小さくする操
作、あるいはそれらの両方を達成する操作として位置付
けることもできる。
小領域を形成する液晶ポリマー等の材料を可及的に一定
方向に配向させて当該△n1方向の屈折率差を大きくす
る操作、又は当該△n2方向の屈折率差を小さくする操
作、あるいはそれらの両方を達成する操作として位置付
けることもできる。
【0043】従って前記の屈折率差特性を達成する点よ
り液晶ポリマーを用いた場合には、ポリマーフィルムを
形成するポリマー類の屈折率が、微小領域を形成する液
晶ポリマーの常光線屈折率と可及的に一致し、異常光線
屈折率と大きく相違するような関係のポリマー類と液晶
ポリマーの組合せで用いて偏光散乱層を形成することが
有利である。
り液晶ポリマーを用いた場合には、ポリマーフィルムを
形成するポリマー類の屈折率が、微小領域を形成する液
晶ポリマーの常光線屈折率と可及的に一致し、異常光線
屈折率と大きく相違するような関係のポリマー類と液晶
ポリマーの組合せで用いて偏光散乱層を形成することが
有利である。
【0044】偏光散乱層における微小領域は、前記散乱
効果等の均質性などの点より可及的に均等に分散分布し
ていることが好ましい。微小領域の大きさ、特に散乱方
向である△n1方向の長さは、後方散乱(反射)や波長
依存性に関係する。光利用効率の向上や波長依存性によ
る着色の防止、微小領域の視覚による視認阻害の防止な
いし鮮明な表示の阻害防止、さらには製膜性やフィルム
強度などの点より微小領域の好ましい大きさ、特に△n
1方向の好ましい長さは、0.05〜500μm、就中
0.1〜250μm、特に1〜100μmである。なお微
小領域は、通例ドメインの状態で偏光散乱層中に存在す
るが、その△n2方向の長さについては特に限定はな
い。
効果等の均質性などの点より可及的に均等に分散分布し
ていることが好ましい。微小領域の大きさ、特に散乱方
向である△n1方向の長さは、後方散乱(反射)や波長
依存性に関係する。光利用効率の向上や波長依存性によ
る着色の防止、微小領域の視覚による視認阻害の防止な
いし鮮明な表示の阻害防止、さらには製膜性やフィルム
強度などの点より微小領域の好ましい大きさ、特に△n
1方向の好ましい長さは、0.05〜500μm、就中
0.1〜250μm、特に1〜100μmである。なお微
小領域は、通例ドメインの状態で偏光散乱層中に存在す
るが、その△n2方向の長さについては特に限定はな
い。
【0045】偏光散乱層中に占める微小領域の割合は、
△n1方向の散乱性などの点より適宜に決定しうるが、
一般にはフィルム強度なども踏まえて0.1〜70重量
%、就中0.5〜50重量%、特に1〜30重量%とさ
れる。
△n1方向の散乱性などの点より適宜に決定しうるが、
一般にはフィルム強度なども踏まえて0.1〜70重量
%、就中0.5〜50重量%、特に1〜30重量%とさ
れる。
【0046】偏光散乱層は、上記した複屈折特性を示す
フィルムの単層にて形成することもできるし、かかるフ
ィルムを2層以上重畳したものとして形成することもで
きる。当該フィルムの重畳化により、厚さ増加以上の相
乗的な散乱効果を発揮させることができる。重畳体は、
△n1方向又は△n2方向の任意な配置角度で当該フィ
ルムを重畳したものであってよいが、散乱効果の拡大な
どの点よりは△n1方向が上下の層で平行関係となるよ
うに重畳したものが好ましい。当該フィルムの重畳数
は、2層以上の適宜な数とすることができる。
フィルムの単層にて形成することもできるし、かかるフ
ィルムを2層以上重畳したものとして形成することもで
きる。当該フィルムの重畳化により、厚さ増加以上の相
乗的な散乱効果を発揮させることができる。重畳体は、
△n1方向又は△n2方向の任意な配置角度で当該フィ
ルムを重畳したものであってよいが、散乱効果の拡大な
どの点よりは△n1方向が上下の層で平行関係となるよ
うに重畳したものが好ましい。当該フィルムの重畳数
は、2層以上の適宜な数とすることができる。
【0047】重畳する当該フィルムは、△n1又は△n
2が同じものであってもよいし、異なるものであっても
よい。なお△n1方向等における上下の層での平行関係
は、可及的に平行であることが好ましいが、作業誤差に
よるズレなどは許容される。また△n1方向等にバラツ
キがある場合には、その平均方向に基づく。
2が同じものであってもよいし、異なるものであっても
よい。なお△n1方向等における上下の層での平行関係
は、可及的に平行であることが好ましいが、作業誤差に
よるズレなどは許容される。また△n1方向等にバラツ
キがある場合には、その平均方向に基づく。
【0048】反射層としては、反射光が偏光状態を解消
しない適宜なものを用いうる。一般にはかかる偏光状態
の非解消性などの点より、例えばアルミニウムやクロ
ム、ニッケルや銀、金や銅、スズや亜鉛、インジウムや
パラジウム、白金等の適宜な反射性金属やその合金から
なる鏡面反射層が好ましく用いられる。
しない適宜なものを用いうる。一般にはかかる偏光状態
の非解消性などの点より、例えばアルミニウムやクロ
ム、ニッケルや銀、金や銅、スズや亜鉛、インジウムや
パラジウム、白金等の適宜な反射性金属やその合金から
なる鏡面反射層が好ましく用いられる。
【0049】反射層は、箔や蒸着膜などの従来に準じた
適宜な層として形成することができる。金属箔からなる
反射層では、箔による自己支持性に基づいて単独層とし
ても用いうるが、一般には支持や保護などを目的にフィ
ルムやガラス等の基材にて反射層を支持したものとして
用いられる。反射率や発色性、取扱性などの点よりは、
銀やアルミニウム等からなる薄膜をフィルム基材で支持
したものが好ましく用いうる。銀等の腐食性の高い反射
層の場合には薄膜表面を保護する目的で適宜な樹脂層等
をコーティングすることもできる。
適宜な層として形成することができる。金属箔からなる
反射層では、箔による自己支持性に基づいて単独層とし
ても用いうるが、一般には支持や保護などを目的にフィ
ルムやガラス等の基材にて反射層を支持したものとして
用いられる。反射率や発色性、取扱性などの点よりは、
銀やアルミニウム等からなる薄膜をフィルム基材で支持
したものが好ましく用いうる。銀等の腐食性の高い反射
層の場合には薄膜表面を保護する目的で適宜な樹脂層等
をコーティングすることもできる。
【0050】前記のフィルム基材としては、特に限定は
なく、例えば上記の透明保護層で例示したポリマーなど
の適宜なポリマーからなるものを用いうる。就中、熱や
湿度の影響で変形しにくく、剛性に優れるものが好まし
く用いうる。フィルム基材は、光透過性を示すものでな
くてもよい。
なく、例えば上記の透明保護層で例示したポリマーなど
の適宜なポリマーからなるものを用いうる。就中、熱や
湿度の影響で変形しにくく、剛性に優れるものが好まし
く用いうる。フィルム基材は、光透過性を示すものでな
くてもよい。
【0051】フィルム基材に支持された反射層は、例え
ばフィルム基材に例えば真空蒸着方式やイオンプレーテ
ィング方式、スパッタリング方式等の蒸着方式やメッキ
方式などの適宜な方式で金属等からなる薄膜を付設する
方式、接着層等を介した接着処理やフィルム基材の溶融
による融着処理などの適宜な接着手段にて金属箔等とフ
ィルム基材を一体化する方式などの適宜な方式にて形成
することができる。
ばフィルム基材に例えば真空蒸着方式やイオンプレーテ
ィング方式、スパッタリング方式等の蒸着方式やメッキ
方式などの適宜な方式で金属等からなる薄膜を付設する
方式、接着層等を介した接着処理やフィルム基材の溶融
による融着処理などの適宜な接着手段にて金属箔等とフ
ィルム基材を一体化する方式などの適宜な方式にて形成
することができる。
【0052】本発明による玉虫型反射シートにおける各
形成層の配置関係は、発色性などの点より図2(a)、
(b)に例示の矢印の如く、吸収型偏光板1の吸収軸と
偏光散乱層3の強い散乱性を示す光軸(△n1方向)と
が平行関係又は直交関係にあり、かつ位相差層2の遅相
軸が前記の吸収軸及び光軸と10度以上の交差角を有す
る関係にあることが好ましく、特に色の鮮やかさの点よ
りは位相差層の遅相軸が前記の吸収軸及び光軸と約45
度の交差角を有することが好ましい。前記光軸の配置関
係は、上記したフィルム重畳体からなる偏光散乱層の場
合に準じうる。
形成層の配置関係は、発色性などの点より図2(a)、
(b)に例示の矢印の如く、吸収型偏光板1の吸収軸と
偏光散乱層3の強い散乱性を示す光軸(△n1方向)と
が平行関係又は直交関係にあり、かつ位相差層2の遅相
軸が前記の吸収軸及び光軸と10度以上の交差角を有す
る関係にあることが好ましく、特に色の鮮やかさの点よ
りは位相差層の遅相軸が前記の吸収軸及び光軸と約45
度の交差角を有することが好ましい。前記光軸の配置関
係は、上記したフィルム重畳体からなる偏光散乱層の場
合に準じうる。
【0053】ちなみに前記した45度の交差角に配置し
た玉虫型反射シートでは、ある角度での波長λの入射光
の強度をI0、位相差層の位相差をRとし、吸収型偏光
板と反射層が理想的な機能を示して表面反射や吸収損
失、位相差層による波長分散等がない理想系としたと
き、その反射光の強度Iは、次式で表すことができる。 I=I0/2・sin2(2πR/λ)又はI0/2・cos
2(2πR/λ)
た玉虫型反射シートでは、ある角度での波長λの入射光
の強度をI0、位相差層の位相差をRとし、吸収型偏光
板と反射層が理想的な機能を示して表面反射や吸収損
失、位相差層による波長分散等がない理想系としたと
き、その反射光の強度Iは、次式で表すことができる。 I=I0/2・sin2(2πR/λ)又はI0/2・cos
2(2πR/λ)
【0054】前記の式より、2R=nλ/2又はnλ
(nは整数)を満足するときに反射光の強度Iが極大と
なることがわかる。従って白色光が入射すると前記の条
件を満足する波長の光の反射強度が極大又は極小とな
り、それに伴って反射光が色付くこととなる。
(nは整数)を満足するときに反射光の強度Iが極大と
なることがわかる。従って白色光が入射すると前記の条
件を満足する波長の光の反射強度が極大又は極小とな
り、それに伴って反射光が色付くこととなる。
【0055】前記の式において正弦又は余弦は、偏光板
と偏光散乱層の光軸が平行関係であるか直交関係である
か、あるいは垂直入射光か拡散光であるかにより、正反
射に近い角度と拡散反射による角度では正弦と余弦によ
る補色関係が成立する。なお通例は、位相差層による位
相差が光線角度で変化することにより拡散光の波長ピー
クが複合して混色化することや、各形成層の屈折率等に
よる波長分散などにより正確な補色関係は弱められる。
と偏光散乱層の光軸が平行関係であるか直交関係である
か、あるいは垂直入射光か拡散光であるかにより、正反
射に近い角度と拡散反射による角度では正弦と余弦によ
る補色関係が成立する。なお通例は、位相差層による位
相差が光線角度で変化することにより拡散光の波長ピー
クが複合して混色化することや、各形成層の屈折率等に
よる波長分散などにより正確な補色関係は弱められる。
【0056】玉虫型反射シートを形成する吸収型偏光板
や位相差層、偏光散乱層や反射層の各層ないしその層を
形成する各部品は、単に重ね置いた状態にあってもよい
が、光軸のズレ防止や各界面への異物等の侵入防止など
の点より図1に例示の如く接着層51,52,53等を
介して接着されていることが好ましい。その接着には、
例えばホットメルト系や粘着系などの適宜な接着剤を用
いうる。反射損を抑制する点よりは、接着対象層との屈
折率差が可及的に小さい接着層が好ましく、各層を形成
するポリマー類等にて接着することもできる。
や位相差層、偏光散乱層や反射層の各層ないしその層を
形成する各部品は、単に重ね置いた状態にあってもよい
が、光軸のズレ防止や各界面への異物等の侵入防止など
の点より図1に例示の如く接着層51,52,53等を
介して接着されていることが好ましい。その接着には、
例えばホットメルト系や粘着系などの適宜な接着剤を用
いうる。反射損を抑制する点よりは、接着対象層との屈
折率差が可及的に小さい接着層が好ましく、各層を形成
するポリマー類等にて接着することもできる。
【0057】また玉虫型反射シートは、その形成層を例
えば液晶表示装置等の製造過程で順次別個に積層する方
式にても形成しうるが、前記の如く予め積層一体物とし
て形成しておくことが、品質の安定性や積層作業の効率
性などの点より好ましい。なお玉虫型反射シートの形成
に際しては、位相差による着色に影響しないガラス板等
の光学的に等方性の材料からなる適宜な目的の層を中間
に介在させることもできる。
えば液晶表示装置等の製造過程で順次別個に積層する方
式にても形成しうるが、前記の如く予め積層一体物とし
て形成しておくことが、品質の安定性や積層作業の効率
性などの点より好ましい。なお玉虫型反射シートの形成
に際しては、位相差による着色に影響しないガラス板等
の光学的に等方性の材料からなる適宜な目的の層を中間
に介在させることもできる。
【0058】また玉虫型反射シートを形成する各層に
は、必要に応じ例えばサリチル酸エステル系化合物やベ
ンゾフェノール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物
やシアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物
等の紫外線吸収剤を配合して紫外線吸収能をもたせるこ
とができる。
は、必要に応じ例えばサリチル酸エステル系化合物やベ
ンゾフェノール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物
やシアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物
等の紫外線吸収剤を配合して紫外線吸収能をもたせるこ
とができる。
【0059】本発明による玉虫型反射シートは、従来物
に準じた適宜な用途に用いることができる。また得られ
る反射光が直線偏光であることより、そのまま液晶表示
等に利用でき、例えば反射型液晶表示装置に適用して独
特の色相を創出するファション時計などを形成すること
もできる。
に準じた適宜な用途に用いることができる。また得られ
る反射光が直線偏光であることより、そのまま液晶表示
等に利用でき、例えば反射型液晶表示装置に適用して独
特の色相を創出するファション時計などを形成すること
もできる。
【0060】
【実施例】実施例1 ガラス転移温度が182℃のノルボルネン系樹脂(JS
R社製、アートン)970部(重量部、以下同じ)と下
式で表されるガラス転移温度80℃、ネマチック液晶化
温度100〜290℃の液晶ポリマー30部を溶解させ
た20重量%ジクロロメタン溶液を用いてキャスト法に
より厚さ70μmのポリマーフィルムを形成し、それを
175℃で4倍に延伸処理したのち急冷して偏光散乱フ
ィルムを得た。
R社製、アートン)970部(重量部、以下同じ)と下
式で表されるガラス転移温度80℃、ネマチック液晶化
温度100〜290℃の液晶ポリマー30部を溶解させ
た20重量%ジクロロメタン溶液を用いてキャスト法に
より厚さ70μmのポリマーフィルムを形成し、それを
175℃で4倍に延伸処理したのち急冷して偏光散乱フ
ィルムを得た。
【0061】前記の偏光散乱フィルムは、ノルボルネン
系樹脂からなる透明な複屈折性フィルム中に、液晶ポリ
マーが延伸方向に長軸なほぼ同じ形状のドメイン状に分
散したものであり、ヘイズメーターを用いて直線偏光の
直進透過率を測定した結果、△n1方向で7.5%、△
n2方向で85%であった。
系樹脂からなる透明な複屈折性フィルム中に、液晶ポリ
マーが延伸方向に長軸なほぼ同じ形状のドメイン状に分
散したものであり、ヘイズメーターを用いて直線偏光の
直進透過率を測定した結果、△n1方向で7.5%、△
n2方向で85%であった。
【0062】前記の偏光散乱フィルムを、PETフィル
ム上に銀蒸着膜を設けた反射フィルムとアクリル系粘着
層を介し接着した後、その偏光散乱フィルムの上にポリ
カーボネートの一軸延伸フィルムからなる位相差が53
0nmの位相差フィルムをその遅相軸が偏光散乱フィルム
の△n1方向に対し45度の交差角となるようにアクリ
ル系粘着層を介し接着し、更にその上にヨウ素染色のポ
リビニルアルコール系延伸フィルムからなる透過率44
%、偏光度99.0%の吸収型偏光板をその吸収軸が偏
光散乱フィルムの△n1方向と平行となるようにアクリ
ル系粘着層を介し接着して、玉虫型反射シートを得た。
ム上に銀蒸着膜を設けた反射フィルムとアクリル系粘着
層を介し接着した後、その偏光散乱フィルムの上にポリ
カーボネートの一軸延伸フィルムからなる位相差が53
0nmの位相差フィルムをその遅相軸が偏光散乱フィルム
の△n1方向に対し45度の交差角となるようにアクリ
ル系粘着層を介し接着し、更にその上にヨウ素染色のポ
リビニルアルコール系延伸フィルムからなる透過率44
%、偏光度99.0%の吸収型偏光板をその吸収軸が偏
光散乱フィルムの△n1方向と平行となるようにアクリ
ル系粘着層を介し接着して、玉虫型反射シートを得た。
【0063】実施例2 吸収型偏光板の吸収軸と偏光散乱フィルムの△n1方向
が直交するように接着したほかは実施例1に準じて、玉
虫型反射シートを得た。
が直交するように接着したほかは実施例1に準じて、玉
虫型反射シートを得た。
【0064】実施例3 位相差が335nmの位相差フィルムを用いたほかは実施
例1に準じて、玉虫型反射シートを得た。
例1に準じて、玉虫型反射シートを得た。
【0065】評価試験 実施例で得た玉虫型反射シートについて正面反射方向と
拡散反射方向の光の色を調べた。その結果を次表に示し
た。 正面反射方向 拡散反射方向 実施例1 緑色 赤色 実施例2 赤色 緑色 実施例3 紫色 金色
拡散反射方向の光の色を調べた。その結果を次表に示し
た。 正面反射方向 拡散反射方向 実施例1 緑色 赤色 実施例2 赤色 緑色 実施例3 紫色 金色
【図1】実施例の断面図
【図2】光軸配置例の説明斜視図
【符号の説明】 1:吸収型偏光板 2:位相差層 3:偏光散乱層 4:反射層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 610 G02F 1/1335 610 Fターム(参考) 2H042 BA08 BA15 BA20 2H049 BA02 BA06 BA27 BB03 BB43 BB63 BC03 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FA16Z FC03 FC07 FC18 FD06 FD08 FD10 FD15 LA20 4F100 AB24 AK21 AK25G AK31 AK42 AK45 AK80 AR00B AR00C AR00D AT00A BA04 BA07 BA22 CC00 EH66 EJ37 GB41 JD14A JL02 JN06D JN10A JN10C JN30B JN30C
Claims (3)
- 【請求項1】 吸収型偏光板と反射層との間に位相差層
と偏光方向により散乱異方性を示す偏光散乱層を有し、
その偏光散乱層が反射層側に位置することを特徴とする
玉虫型反射シート。 - 【請求項2】 請求項1において、吸収型偏光板の吸収
軸と偏光散乱層の強い散乱性を示す光軸とが平行関係又
は直交関係にあり、かつ位相差層の遅相軸が前記の吸収
軸及び光軸と10度以上の交差関係にある玉虫型反射シ
ート。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、反射層が鏡面
反射層からなり、位相差層が200〜3000nmの位相
差を示すものである玉虫型反射シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11085427A JP2000275438A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 玉虫型反射シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11085427A JP2000275438A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 玉虫型反射シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000275438A true JP2000275438A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13858547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11085427A Pending JP2000275438A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 玉虫型反射シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000275438A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018045175A (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 富士フイルム株式会社 | 積層体および物品 |
CN111045137A (zh) * | 2018-10-15 | 2020-04-21 | 日东电工株式会社 | 带相位差层的偏振片及使用了该带相位差层的偏振片的图像显示装置 |
WO2022163221A1 (ja) | 2021-01-29 | 2022-08-04 | 日東電工株式会社 | 偏光性間仕切り、偏光性間仕切りセットおよびこれらを用いて仕切られた区画 |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP11085427A patent/JP2000275438A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018045175A (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 富士フイルム株式会社 | 積層体および物品 |
CN111045137A (zh) * | 2018-10-15 | 2020-04-21 | 日东电工株式会社 | 带相位差层的偏振片及使用了该带相位差层的偏振片的图像显示装置 |
CN111045137B (zh) * | 2018-10-15 | 2024-03-26 | 日东电工株式会社 | 带相位差层的偏振片及使用了该带相位差层的偏振片的图像显示装置 |
WO2022163221A1 (ja) | 2021-01-29 | 2022-08-04 | 日東電工株式会社 | 偏光性間仕切り、偏光性間仕切りセットおよびこれらを用いて仕切られた区画 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3594868B2 (ja) | 積層偏光板及び液晶表示装置 | |
US20070206282A1 (en) | Circularly Polarizing Plate, Optical Film and Image Display | |
JP3383260B2 (ja) | ニュートラル偏光板及び液晶表示装置 | |
US20070195244A1 (en) | Optical Film And Image Display | |
US20080252974A1 (en) | Elliptically Polarizing Plate, Optical Film and Image Display | |
KR19990083341A (ko) | 광시야각편광판및액정표시장치 | |
JP4462522B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
US20070195243A1 (en) | Optical Film And Image Display | |
CN100495087C (zh) | 光学薄膜和图像显示装置 | |
JP2002214433A (ja) | 光拡散板、光学素子及び液晶表示装置 | |
KR20040044997A (ko) | 편광 회전자 및 편광 회전자를 포함한 제품의 제조 방법 | |
JP2002214416A (ja) | 光拡散板、光学素子及び液晶表示装置 | |
JPWO2006035635A1 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2001242320A (ja) | 偏光素子及び液晶表示装置 | |
JP2002207118A (ja) | 偏光フィルム及び液晶表示装置 | |
JP2007140127A (ja) | 偏光子、その製造方法、光学フィルムおよび画像表示装置 | |
JP2000187105A (ja) | 光拡散板、光学素子及び液晶表示装置 | |
JPH11174211A (ja) | 光拡散板、光学素子及び液晶表示装置 | |
JP2008077043A (ja) | 光学補償シート、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP2007206112A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2000275438A (ja) | 玉虫型反射シート | |
JP2008076706A (ja) | 液晶パネルおよび液晶表示装置 | |
JP2002221618A (ja) | 偏光板及びそれを用いた液晶表示装置 | |
JP2009042294A (ja) | 液晶パネルおよび液晶表示装置 | |
JPH11174231A (ja) | 光学素子及び液晶表示装置 |