JP2000271599A - 石炭混合排水処理装置 - Google Patents

石炭混合排水処理装置

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JP2000271599A
JP2000271599A JP8056099A JP8056099A JP2000271599A JP 2000271599 A JP2000271599 A JP 2000271599A JP 8056099 A JP8056099 A JP 8056099A JP 8056099 A JP8056099 A JP 8056099A JP 2000271599 A JP2000271599 A JP 2000271599A
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coal
sludge
refined
mixed wastewater
fuel
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Naoto Tsuji
直人 辻
Noboru Matsushima
昇 松嶋
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石炭混合排水を燃料として使用可能な形態と
するために、小さなスペースで短時間に効率良く処理す
ることが可能な石炭混合排水処理装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 石炭混合排水処理装置1は、石炭混合排
水c1の固形分を凝集沈澱させて石炭スラッジ原液c2
を生成するシックナ2と、石炭スラッジ原液c2を脱水
して石炭スラッジc3とするとともにこの石炭スラッジ
c3を、燃焼部に向かって精石炭c4を搬送する送炭コ
ンベア4に供給する脱水機3とを備えている。このた
め、装置の設置スペースを小さくすることができるとと
もに、石炭混合排水c1は短時間で脱水処理されて即時
に燃料として使用することができる。また、石炭スラッ
ジc3は固体状となって取扱いが容易となるため、送炭
コンベア4は石炭スラッジc3及び精石炭c4を安定し
て搬送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電所等にお
いて生じる石炭混合排水から、燃料として使用可能な石
炭スラッジを生成するための石炭混合排水処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、石炭を燃料とする火力発電所で
は、石炭は送炭コンベアから一旦バンカに移し替えら
れ、その後、バンカの下部にセットされた粉砕機で微粉
化処理された後、ボイラの燃焼部に投入されて燃焼され
る。このとき、送炭コンベアなどの搬送経路上には石炭
粉が付着するが、火力発電所においては、この石炭粉を
水で洗い流しながら操業することが一般的である。
【0003】このとき生じた石炭混合排水に含まれる石
炭粉を再利用するために、石炭混合排水はシックナに供
給される。シックナは固体を混合する液から固形分を沈
澱させて濃縮する装置であって、供給された石炭混合排
水に凝集剤を注入することにより、石炭粉を化学的に凝
集沈澱させる。シックナ内に沈澱された石炭粉(石炭ス
ラッジ原液)は、例えば固形分8〜40%といった溶液
状のものであって、火力発電用石炭燃料として再利用可
能な形態である石炭スラッジとするために、石炭スラッ
ジ原液には脱水処理が施される。そして、従来における
石炭スラッジ原液の脱水処理としては、この石炭スラッ
ジ原液を屋外に設けられたプール状の貯蔵部に収容さ
せ、天日乾燥によって行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな天日による乾燥においては、プール状の貯蔵部を設
けるための大きなスペースが必要であるとともに、十分
かつ均一な乾燥が実現されるために、石炭スラッジ原液
の天地を例えば7〜10日毎にブルトーザなどを用いて
逆転させる必要があり、多大な労力を要した。そしてこ
の石炭スラッジ原液が燃料として使用可能な形態である
石炭スラッジとなるまで乾燥されるには約1カ月といっ
た多大な時間を必要とした。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、石炭混合排水を燃料として使用可能な形態と
するために、小さなスペースで短時間に効率良く処理す
ることが可能な石炭混合排水処理装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、石炭混合排水から燃料用
石炭スラッジを生成するための石炭混合排水処理装置で
あって、石炭混合排水を脱水して石炭スラッジとする脱
水機と、前記石炭スラッジを精石炭とともに燃焼部に向
かって搬送する搬送機構とを備えたことを特徴とする。
【0007】本発明によれば、石炭混合排水は脱水機に
よって脱水され、燃料として使用可能な含水率の低い石
炭スラッジに変換される。このとき、搬送機構は精石炭
を搬送しており、脱水処理後、石炭スラッジは精石炭と
ともに搬送機構によってただちに燃焼部に搬送される。
このように、脱水機を備えたことにより、従来のような
プール状の貯蔵部は必要なくなり、装置の設置スペース
を小さくすることができるとともに、石炭混合排水は短
時間で脱水処理されて即時に燃料として使用することが
できる。また、石炭スラッジは固体状となって取扱いが
容易となるため、搬送機構は石炭スラッジを安定して搬
送することができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、石炭混合排水か
ら燃料用石炭スラッジを生成するための石炭混合排水処
理装置であって、石炭混合排水の固形分を凝集沈澱させ
て石炭スラッジ原液を生成するシックナと、前記石炭ス
ラッジ原液を脱水して石炭スラッジとする脱水機と、前
記石炭スラッジを精石炭とともに燃焼部に向かって搬送
する搬送機構とを備えたことを特徴とする。
【0009】本発明によれば、石炭混合排水はシックナ
によって含水率が低下された石炭スラッジ原液に変換さ
れるとともに、この石炭スラッジ原液は脱水機によって
燃料として使用可能な程度にさらに含水率が低下された
石炭スラッジに変換される。このとき、搬送機構は精石
炭を搬送しており、脱水処理後、石炭スラッジは精石炭
とともに搬送機構によってただちに燃焼部に搬送され
る。このように、シックナと脱水機との複数の脱水機構
を設けたことによって、石炭混合排水は効率良く短時間
で脱水されて、即時に燃料として使用可能な形態に変換
することができるとともに、装置の設置スペースを小さ
くすることができる。また、シックナを併用したことに
より脱水機の負荷は低減される。
【0010】請求項3に記載の発明は、石炭混合排水か
ら燃料用石炭スラッジを生成するための石炭混合排水処
理装置であって、石炭混合排水の固形分を凝集沈澱させ
て石炭スラッジ原液を生成するシックナと、前記石炭ス
ラッジ原液を脱水して石炭スラッジとする脱水機と、前
記石炭スラッジを細分化する細分化機構と、前記細分化
された石炭スラッジを精石炭とともに燃焼部に向かって
搬送する搬送機構とを備えたことを特徴とする。
【0011】本発明によれば、脱水機から排出され燃料
として使用可能な形態に変換された石炭スラッジは細分
化機構によって細分化されてから搬送機構に供給され
る。このとき、搬送機構は精石炭を搬送しており、細分
化された石炭スラッジは精石炭とともにただちに燃焼部
に搬送される。このように、石炭スラッジは細分化機構
によって細分化されるため、石炭スラッジの単位体積あ
たりの表面積は大きくなり、石炭スラッジは効率良く乾
燥されつつ搬送されるようになる。また、細分化される
ことにより、石炭スラッジは精石炭と均一な比率で燃焼
部に送られるため、燃焼部においての石炭スラッジ及び
精石炭の燃焼は安定したものになる。このとき、ある程
度の水分を含んだ石炭スラッジが精石炭に均一に供給さ
れるので、精石炭は燃料として使用可能な範囲で含水率
を均一に上昇させる。したがって精石炭からの石炭粉の
飛散は低減される。さらに、石炭スラッジは細分化され
たものであるため、搬送機構上に供給される際の衝撃は
少なくなるので、搬送機構上に精石炭が存在していて
も、石炭スラッジ及び精石炭の飛散は低減され、周囲の
汚染は防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態によ
る石炭混合排水処理装置を図面を参照して説明する。図
1は本発明の石炭混合排水処理装置の第1実施形態を示
す構成図である。図1において、石炭混合排水処理装置
1は、石炭混合排水c1が供給されるシックナ2と、シ
ックナ2からの石炭スラッジ原液c2が供給される脱水
機3とを備えている。この石炭混合排水処理装置1は、
石炭を燃料とする火力発電所に設けられ、送炭コンベア
(搬送機構)4の上方に配置させたものである。
【0013】なお、この送炭コンベア4の上流側には、
精石炭c4を搬送するための精石炭コンベア5が連結さ
れている。精石炭c4は、採掘したままの状態の原石炭
から不要な鉱物質を取り除き、火力発電用燃料として使
用可能としたものであって、通常の火力発電操業時の燃
料として用いられる。この精石炭c4は、送炭コンベア
4に受け渡されるようになっており、送炭コンベア4に
よって下流側に搬送される。
【0014】石炭混合排水c1は、精石炭コンベア5や
送炭コンベア4に付着した石炭粉を洗浄した時に生じた
排水であり、固形分である石炭粉が水に分散したもので
ある。すなわち、前記石炭粉は、石炭がコンベアによっ
て搬送されるときや貨物として移動されるときに発生す
るものであり、発電所内の各箇所に大量に存在するもの
である。そして、火力発電所においては、この石炭粉を
常に洗浄しながら操業が行われるようになっているの
で、それにともなって石炭混合排水c1は、発電所内の
各箇所から大量に発生する。
【0015】シックナ2は、固形分である石炭粉を混合
する石炭混合排水c1から石炭粉を沈澱させて濃縮する
ためのものである。すなわち石炭混合排水c1は、シッ
クナ2内部において高分子凝集剤と混合されることによ
り、その固形分である石炭粉が凝集沈澱させられる。そ
して、石炭混合排水c1は、上水(清澄水)と沈澱物で
ある石炭スラッジ原液c2とに分離され、上水はシック
ナ2の周囲からあふれ出るようになっているとともに、
石炭スラッジ原液c2はシックナ2の底部から抜き取ら
れるようになっている。このシックナ2の底部から抜き
出された石炭スラッジ原液c2は、未だ多くの水分を含
んでおり、その固形分は例えば8〜40%(含水率92
〜60%)程度の溶液状のものである。なお、上水はそ
の汚染度(単位体積当たりの石炭粉の分散量)によって
再びシックナ2に戻されたりあるいは廃棄されたりす
る。
【0016】シックナ2の下流側には、ポンプp1を介
して脱水機3が連結されている。ポンプp1は、シック
ナ2の底部から石炭スラッジ原液c2を抜き出すととも
に脱水機3に供給するためのものである。
【0017】脱水機3は、石炭スラッジ原液c2の脱水
を行うためのものであって、含水率を低下させた石炭ス
ラッジc3と排水c5とを生成する。この石炭スラッジ
c3は、例えば固形分70〜55%(含水率30〜45
%)程度のものであって、火力発電用燃料として使用可
能な程度の含水率に脱水されたものである。すなわち、
石炭混合排水c1は、シックナ2によって1次脱水体で
ある石炭スラッジ原液c2に変換され、次いで脱水機3
によって2次脱水体である石炭スラッジc3に変換され
る。一方、排水c5はその汚染度(単位体積当たりの石
炭粉の分散量)によって、再びシックナ2に戻されたり
あるいは廃棄されたりする。
【0018】この脱水機3には、遠心方式や圧縮方式の
ものなど各種脱水方式のものを採用することが可能であ
るが、遠心式脱水機を用いることが好ましい。遠心式脱
水機を用いることによって石炭スラッジ原液c2の脱水
処理を連続的に行うことが可能となる。
【0019】脱水機3の排出口の下方には、送炭コンベ
ア4(搬送機構)が配置されている。脱水機3から排出
された石炭スラッジc3は送炭コンベア4上に供給され
るようになっている。また、この送炭コンベア4の上流
には精石炭c4を搬送するための精石炭コンベア5が設
置されており、精石炭c4は精石炭コンベア5から送炭
コンベア4に受け渡されて脱水機3の下方を通過するよ
うになっている。
【0020】送炭コンベア4の下流側には、送炭コンベ
ア4によって搬送された燃料用石炭(石炭スラッジc3
と精石炭c4との混合体)を受け取るための不図示のバ
ンカと、バンカの下部に設けられて燃料用石炭を微粉化
処理するための粉砕機と、この微粉化処理された石炭を
燃焼させるための燃焼部とが設けられている。
【0021】このように構成された石炭混合排水処理装
置1の動作を説明する。精石炭c4は、精石炭コンベア
5や送炭コンベア4によって搬送されたり、あるいは精
石炭コンベア5から送炭コンベア4に受け渡される際、
石炭粉を発生させる。この石炭粉は精石炭コンベア5や
送炭コンベア4、あるいは火力発電所内の各箇所に付着
する。そして、この付着した石炭粉を水によって洗浄す
ることにより、大量の石炭混合排水c1が発生する。
【0022】この石炭混合排水c1は集められてシック
ナ2に収容される。シックナ2に収容された石炭混合排
水c1には凝集剤が注入され、これによって固形分であ
る石炭粉はシックナ2の底部に凝集沈澱される。シック
ナ2は石炭混合排水c1の石炭粉を化学的に沈澱させる
ものであって、一度に大量の石炭混合排水c1を処理す
ることが可能である。
【0023】シックナ2内部の沈澱物すなわち石炭スラ
ッジ原液c2はポンプp1によって脱水機3に供給され
る。このとき石炭スラッジ原液c2の固形分は8〜40
%程度のものであるため、石炭スラッジ原液c2はポン
プp1によって安定して脱水機3に供給可能となってい
る。
【0024】脱水機3に供給された石炭スラッジ原液c
2は、遠心脱水されることによって含水率の低下した石
炭スラッジc3に変換される。石炭スラッジc3は、脱
水機3の排出口から送炭コンベア4上に排出される。こ
のとき石炭スラッジc3は固形分70〜55%(含水率
30〜45%)程度に処理された、火力発電用燃料とし
て使用可能な程度に含水率を低下されているとともに、
ほぼ粘土状の固体塊となるため、送炭コンベア4上を安
定して搬送されるようになっている。
【0025】そして、送炭コンベア4に供給された石炭
スラッジc3は、上流側から搬送されてきた精石炭c4
とともに送炭コンベア4の下流側に搬送される。これら
石炭スラッジc3と精石炭c4とは、バンカから粉砕機
を経て燃焼部に供給され、この燃焼部内部で燃焼され
る。すなわち、石炭混合排水c1から生成された石炭ス
ラッジc3は、燃焼部に向かって精石炭c4を搬送する
送炭コンベア(搬送機構)4において燃料用石炭とな
り、この燃料用石炭は送炭コンベア4によって火力発電
用の燃焼部に搬送されるようになっている。
【0026】このように、脱水機3を備えたことによ
り、石炭混合排水c1は短時間で脱水処理されて即時に
燃料として再利用可能な形態である石炭スラッジ3とな
るため、生成された石炭スラッジc3を送炭コンベア4
によってただちに燃焼部に供給することが可能となると
ともに、装置全体の省スペース化を実現することができ
る。このとき、脱水処理によって固形分を上昇させた石
炭スラッジc3は固体状となるため、取扱いが容易とな
るとともに送炭コンベア4による固体搬送が可能とな
る。
【0027】また、ある程度の水分を含んだ石炭スラッ
ジc3が精石炭c4に供給されることにより、精石炭c
4の含水率も、火力発電用燃料として使用可能な範囲で
上昇する。このため、精石炭c4から発生する石炭粉は
低減されるので、周囲の汚染は防止される。
【0028】なお、シックナ2を設置せずに石炭混合排
水c1を直接脱水機3に供給することも可能である。す
なわち、石炭混合排水c1を脱水して石炭スラッジc3
とするとともにこの石炭スラッジc3を燃焼部に向かっ
て精石炭c4を搬送する送炭コンベア4に供給する脱水
機3を備えた構成とすることにより、簡易な構成で所望
の効果を得ることができ、さらなる省スペース化及び短
時間な処理を実現することができる。
【0029】一方、シックナ2を設けることによって、
脱水処理は、シックナ2による化学的な液体・固体分離
処理と、脱水機3による物理的な分離処理とを併用する
構成となり、効率のよい脱水処理を行うことができる。
さらに、脱水機3のみを備えた構成では、石炭混合排水
c1を発電用燃料として使用可能な形態になるまでに脱
水させるためには、大型の脱水機3が必要となるととも
に、その稼動時間を長くする必要がある。一方、シック
ナ2は、固形分を化学的に凝集沈澱させるものであるの
で、大量の石炭混合排水c1を一度に処理することが可
能であり、したがって、石炭混合排水c1をシックナ2
によってある程度脱水処理して1次脱水体である石炭ス
ラッジ原液c2とし、次いで脱水機3を用いて、石炭ス
ラッジ原液c2を燃料として適当な含水率を有する2次
脱水体である石炭スラッジc3に変換させれば、効率の
よい脱水処理を行うことができる。このように脱水処理
を複数段階に分けて行うことにより、脱水機3の大型化
を防ぐとともに稼動時間の短縮化を実現することがで
き、効率のよい脱水処理を行うことができる。
【0030】なお、送炭コンベア4上に精石炭c4が搬
送されているか否かを検出するための検出部と、この検
出部の出力に基づき、精石炭c4が送炭コンベア(搬送
機構)4上に存在するときは、脱水機3を駆動させて石
炭スラッジc3を送炭コンベア4に供給するとともに、
精石炭c4が送炭コンベア4上に存在しないときは脱水
機3の稼動を停止させる制御部とを備えた構成とするこ
とが可能である。
【0031】このような構成とすることにより、石炭ス
ラッジc3は送炭コンベア4上において確実に精石炭c
4に供給され、石炭スラッジc3の含水率は低下される
とともに精石炭c4の含水率は上昇される。すなわち、
精石炭c4からの石炭粉の飛散は確実に低減されるとと
もに、石炭スラッジc3と精石炭c4との混合体である
燃料用石炭は燃焼部において安定して燃焼される。
【0032】次に、本発明の第2実施形態による石炭混
合排水処理装置を図2を参照しながら説明する。なお、
第1実施形態と共通する部分には同一の符号を付して説
明する。図2において、石炭混合排水処理装置21は、
石炭混合排水c1中に分散された固形分である石炭粉を
凝集沈澱させて石炭スラッジ原液c2を生成するシック
ナ2と、シックナ2から石炭スラッジ原液c2を抜き出
すとともにこの石炭スラッジ原液c2を脱水機3に供給
するポンプp1と、ポンプp1によって供給された石炭
スラッジ原液c2を遠心脱水して含水率を低下させた石
炭スラッジc3に変換させる脱水機3と、この脱水機3
から排出された石炭スラッジc3を細分化するとともに
この細分化された石炭スラッジc6を、燃焼部に向かっ
て精石炭c4を搬送している送炭コンベア4上に供給す
るための細分化機構10とを備えている。
【0033】細分化機構10は、固形分が70〜55%
(含水率30〜45%)程度のほぼ粘土状の固体である
石炭スラッジc3を細かく成形して送炭コンベア4に供
給するためのものである。すなわち、脱水機3から塊状
に供給された石炭スラッジc3は細分化機構10によっ
て細かく成形されたのち、送炭コンベア4に供給され
る。
【0034】この細分化機構10は、脱水機3から排出
された石炭スラッジc3を一時的に収容するためのホッ
パー6と、このホッパー6内部の石炭スラッジc3を下
流側に押し出すための第2ポンプp2と、第2ポンプp
2から押し出された石炭スラッジc3を細かく成形して
送炭コンベア4に供給するためのダイ7とを備えてい
る。
【0035】ダイ7は送炭コンベア4の幅方向に沿って
形成されたものであり、送炭コンベア4に向けて形成さ
れ石炭スラッジc3を通過させるための複数の細孔を備
えている。すなわちダイ7からは、ホッパー6から供給
された粘土状の石炭スラッジc3が、第2ポンプp2の
作用によって細孔から麺状に成形されつつ押し出される
ようになっている。第2ポンプp2は例えばスクリュー
ポンプからなっており、石炭スラッジc3はこのスクリ
ューポンプによって混錬されつつダイ7から押し出され
るようになっている。なお、ダイ7に形成された細孔
は、細分化された石炭スラッジc6を所望の形状にする
ために任意の形状を選択することができる。また、第2
ポンプp2を間欠的に駆動させることにより、不連続な
麺状に押し出すことも可能である。
【0036】このように構成された石炭混合排水処理装
置21の動作を説明する。シックナ2に供給された石炭
混合排水c1の固形分は凝集沈澱されて石炭スラッジ原
液c2となり、ポンプp1によって脱水機3に供給され
る。脱水機3では、石炭スラッジ原液c2を脱水するこ
とによって、固体状の石炭スラッジc3を生成する。な
お、このとき生成された排水c5は、その汚染度によっ
てシックナ2に戻されたり廃棄されたりする。
【0037】脱水機3からは、固体状の石炭スラッジc
3が塊となって、細分化機構10のホッパー6に供給さ
れるとともに、このホッパー6に一時的に収容される。
このとき石炭スラッジc3は、固形分70〜55%(含
水率30〜45%)程度に脱水されており、燃料として
使用可能なものとなっている。ホッパー6に収容された
石炭スラッジc3は、スクリューポンプである第2ポン
プp2によって混錬されながらダイ7に送られる。ダイ
7に送られた石炭スラッジc3は、第2ポンプp2によ
ってダイ7に形成された細孔から麺状に細分化されて押
し出される。細分化石炭スラッジc6は、送炭コンベア
4の上流側から搬送されてきた精石炭c4上に供給さ
れ、燃料用石炭(精石炭c4と細分化石炭スラッジc6
との混合体)となって下流側に搬送される。そして、バ
ンカ、粉砕機を経て燃焼部に送られ、燃焼される。
【0038】このように、石炭スラッジc3は細分化機
構10によって細分化されるため、細分化石炭スラッジ
c6の単位体積あたりの表面積は大きくなり、細分化石
炭スラッジc6は効率良く乾燥されつつ搬送されるよう
になる。また、細分化されることにより、細分化石炭ス
ラッジc6は精石炭c4と均一な比率で燃焼部に送られ
るため、燃焼部においての細分化石炭スラッジc6及び
精石炭c4の燃焼は安定したものになる。このとき、あ
る程度の水分を含んだ細分化石炭スラッジc6は精石炭
c4に均一に供給されるので、精石炭c4は燃料として
使用可能な範囲で含水率を上昇させる。したがって精石
炭c4からの石炭粉の飛散は低減される。
【0039】さらに、細分化石炭スラッジc6が、送炭
コンベア4上に供給される際の衝撃は小さくなるので、
送炭コンベア4上に精石炭c4が存在していても、細分
化石炭スラッジc6及び精石炭c4の飛散は低減され、
周囲の汚染は防止される。また、送炭コンベア4に段部
や受け渡し部などがあった場合においても、石炭スラッ
ジc3は細分化されたことによって落下時の衝撃が低減
されたので、この場合においても石炭スラッジc3(細
分化石炭スラッジC6)及び精石炭c4の飛散は防止さ
れる。
【0040】なお、細分化機構10(特に第2ポンプp
2及びダイ7)を予め加熱しておくことも可能である。
石炭スラッジc3は、加熱された細分化機構10を通過
することによってさらに脱水され、燃料としてより使用
可能なレベルに達することができる。また、石炭スラッ
ジc3には細分化機構10によっても脱水処理が施され
るので、脱水機3を小型にすることができるとともに、
脱水時間を短縮することができる。
【0041】また、送炭コンベア4上に精石炭c4が搬
送されているか否かを検出するための検出部と、この検
出部の出力に基づき、精石炭c4が送炭コンベア(搬送
機構)4上に存在するときは、細分化機構10の第2ポ
ンプp2を駆動させてダイ7から細分化石炭スラッジc
6を送炭コンベア4上に押し出させるとともに、精石炭
c4が搬送コンベア4上に存在しないときは、第2ポン
プp2を停止させて細分化石炭スラッジc6のダイ7か
らの押し出しを止めるための制御部を備えた構成として
もよい。
【0042】このような構成とすることにより、脱水機
3から排出され一旦ホッパー6内に収容された石炭スラ
ッジc3は、送炭コンベア4上を精石炭c4が搬送され
ている状態のときにのみ、ダイ7から押し出される。し
たがって、精石炭c4と細分化石炭スラッジc6とは送
炭コンベア4上において確実に混合されるので、燃料と
して使用可能な程度の含水率が維持されつつ、精石炭c
4からの石炭粉の飛散は確実に低減される。
【0043】
【発明の効果】本発明の石炭混合排水処理装置は、以下
のような効果を有するものである。請求項1に記載の発
明によれば、脱水機を備えたことにより、従来のような
プール状の貯蔵部は必要なくなり、装置の設置スペース
を小さくすることができるとともに、石炭混合排水は短
時間で脱水処理されて即時に燃料として使用することが
できる。また、石炭スラッジは固体状となって取扱いが
容易となるため、搬送機構は石炭スラッジを安定して搬
送することができる。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、シックナ
と脱水機との複数の脱水機構を設けたことによって、石
炭混合排水は効率良く短時間で脱水されて、即時に燃料
として使用可能な形態に変換することができるととも
に、装置の設置スペースを小さくすることができる。ま
た、シックナを併用したことにより脱水機の負荷は低減
される。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、石炭スラ
ッジは細分化機構によって細分化されるため、石炭スラ
ッジの単位体積あたりの表面積は大きくなり、石炭スラ
ッジは効率良く乾燥されつつ搬送されるようになる。ま
た、細分化されることにより、石炭スラッジは精石炭と
均一な比率で燃焼部に送られるため、燃焼部においての
石炭スラッジ及び精石炭の燃焼は安定したものになる。
このとき、ある程度の水分を含んだ石炭スラッジが精石
炭に均一に供給されるので、精石炭は燃料として使用可
能な範囲で含水率を均一に上昇させる。したがって精石
炭からの石炭粉の飛散は低減される。さらに、石炭スラ
ッジは細分化されたものであるため、搬送機構上に供給
される際の衝撃は少なくなるので、搬送機構上に精石炭
が存在していても、石炭スラッジ及び精石炭の飛散は低
減され、周囲の汚染は防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石炭混合排水処理装置の第1実施形態
の一例を示す構成図である。
【図2】本発明の石炭混合排水処理装置の第2実施形態
の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1、21 石炭混合排水処理装置 2 シックナ 3 脱水機 4 送炭コンベア(搬送機構) 5 精石炭コンベア 6 ホッパー 7 ダイ 10 細分化機構 c1 石炭混合排水 c2 石炭スラッジ原液 c3 石炭スラッジ c4 精石炭 c6 細分化石炭スラッジ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭混合排水から燃料用石炭スラッジを
    生成するための石炭混合排水処理装置であって、 石炭混合排水を脱水して石炭スラッジとする脱水機と、 前記石炭スラッジを精石炭とともに燃焼部に向かって搬
    送する搬送機構とを備えたことを特徴とする石炭混合排
    水処理装置。
  2. 【請求項2】 石炭混合排水から燃料用石炭スラッジを
    生成するための石炭混合排水処理装置であって、 石炭混合排水の固形分を凝集沈澱させて石炭スラッジ原
    液を生成するシックナと、 前記石炭スラッジ原液を脱水して石炭スラッジとする脱
    水機と、 前記石炭スラッジを精石炭とともに燃焼部に向かって搬
    送する搬送機構とを備えたことを特徴とする石炭混合排
    水処理装置。
  3. 【請求項3】 石炭混合排水から燃料用石炭スラッジを
    生成するための石炭混合排水処理装置であって、 石炭混合排水の固形分を凝集沈澱させて石炭スラッジ原
    液を生成するシックナと、 前記石炭スラッジ原液を脱水して石炭スラッジとする脱
    水機と、 前記石炭スラッジを細分化する細分化機構と、 前記細分化された石炭スラッジを精石炭とともに燃焼部
    に向かって搬送する搬送機構とを備えたことを特徴とす
    る石炭混合排水処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007160214A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Mk:Kk 乾燥用容器への処理汚泥の自動搬入方法および自動搬入装置
CN113562809A (zh) * 2021-08-23 2021-10-29 晋能控股装备制造集团华昱能源化工山西有限责任公司 一种气化细渣综合回收利用工艺

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