JP2000266545A - 傾斜設定回転レーザー装置 - Google Patents

傾斜設定回転レーザー装置

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JP2000266545A
JP2000266545A JP11071666A JP7166699A JP2000266545A JP 2000266545 A JP2000266545 A JP 2000266545A JP 11071666 A JP11071666 A JP 11071666A JP 7166699 A JP7166699 A JP 7166699A JP 2000266545 A JP2000266545 A JP 2000266545A
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 本発明は、水平面に対して任意の傾斜角でレ
ーザ光を投光することができるレーザ測量機の傾斜設定
回転レーザー装置を提供することを目的とする。 [構成] 本発明は、レーザー投光器がレーザー光を投
光し、傾動手段が、レーザー投光器を少なくとも1方向
に傾動可能にし、傾斜検出手段の第1の光学系が、光源
からの光を自由表面を有する液体部材に向け、受光手段
が、液体部材で反射された光を受光し、第2の光学系
が、液体部材で反射された光を受光手段に導き、演算処
理手段が、受光手段の受光信号により傾きを演算し、こ
の傾きに基づき、前記傾動手段を駆動してレーザー投光
器の傾斜を設定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平面に対して任
意の傾斜角でレーザ光を投光することができるレーザ測
量機の傾斜設定回転レーザー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、特開平6−2686
1号公報に記載されている様な回転レーザ装置が存在し
ていた。この回転レーザ装置は、図12に示す様に、レ
ーザ光を回転照射し、レーザ基準面を形成することがで
き、更に、レーザー基準面を傾斜することができる様に
構成されている。
【0003】即ち、ケーシング(5)の略中央には、レ
ーザ光を発するレーザ投光器(10)があり、前記レー
ザ投光器(10)上には、回動走査部(13)が設けら
れている。この回動走査部(13)は、ギヤを介して、
走査モータ(15)により水平方向に回転可能に構成さ
れている。そして回動走査部(13)には、ペンタプリ
ズム(18)が設けられており、回動走査部(13)の
回転軸上に射出されたレーザ光を90度偏向し、レーザ
基準面を形成する様になっている。
【0004】レーザ投光器(10)と回動走査部(1
3)は、直交する2方向に傾斜可能に構成されており、
レーザ投光器(10)には、2方向の傾斜を検出するた
めの第1の傾斜センサ(20)及び第2の(21)とが
設けられている。なお、第1の傾斜センサ(20)と第
2の傾斜センサ(21)とは、直交する様に配置されて
いる。
【0005】更にレーザ投光器(10)には、傾斜可能
に構成された第1の設定用傾斜センサ(65)と第2の
設定用傾斜センサ(66)とが設けられている。なお、
第1の設定用傾斜センサ(65)と第2の設定用傾斜セ
ンサ(66)の傾斜方向は、第1の傾斜センサ(20)
と第2の傾斜センサ(21)の直交する2方向に一致し
ており、第1の設定用傾斜センサ(65)と第2の設定
用傾斜センサ(66)の位置を基準に傾斜する様になっ
ている。
【0006】そして、第1の設定用傾斜センサ(65)
と第2の設定用傾斜センサ(66)は、べ一スプレート
上に設けられ、第1の任意角設定部(52)、第2の任
意角設定部(53)(共に図示せず)により任意の角度
に設定することができる。
【0007】第1の任意角設定部(52)と第2の任意
角設定部(53)とは、ギヤを介して第1の傾動モータ
(58)、第21の傾動モータ(59)(共に図示せ
ず)により作動される様に構成されている。
【0008】ケーシング(5)には、第1の傾斜センサ
(20)と第2の傾斜センサ(21)との方向が直交す
る様に、レーザ投光器(10)と回動走査部(13)と
を、2方向に傾斜させるための第1の傾斜設定部(3
5)、第2の傾斜設定部(36)(共に図示せず)が設
けられている。
【0009】第1の傾斜設定部(35)と第2の傾斜設
定部(36)とは、ギヤを介して、第1の傾斜調整モー
タ(31)及び第2の傾斜調整モータ(32)(共に図
示せず)により作動される。
【0010】レーザー投光器(10)から、これと直交
する方向に向けて第1のアーム25と第2のアーム26
(共に図示せず)とが、第1の傾斜設定部(35)、第
2の傾斜設定部(36)に係合している。
【0011】そして傾斜を設定する場合には、まず、基
準位置を設定するためにレーザ基準面を水平に合致させ
る。なお、これらの傾動機構は、傾動手段に該当するも
のである。
【0012】更に水平の設定は、第1の傾斜センサ(2
0)及び第2の傾斜センサ(21)の出力信号により検
出する。この時、回動走査部(13)の回転軸は鉛直と
なり、第1の設定用傾斜センサ(65)と第2の設定用
傾斜センサ(66)とは、水平の状態となっている。
【0013】次に、入力手段から入力した傾斜角に基づ
き、第1の任意角設定部(52)と第2の任意角設定部
(53)とを作動させ、第1の設定用傾斜センサ(6
5)と第2の設定用傾斜センサ(66)とを、所定の傾
斜角に対してマイナスに傾斜させる。
【0014】そして、第1の設定用傾斜センサ(65)
と第2の設定用傾斜センサ(66)とを、マイナスに傾
斜させた後、これらのセンサの出力信号が水平を指示す
るまで、第1の傾斜設定部(35)と第2の傾斜設定部
(36)とを作動させ、レーザー投光器(10)及び回
動走査部(13)とを傾斜させる。そして、第1の設定
用傾斜センサ(65)と第2の設定用傾斜センサ(6
6)の出力信号が水平を指示すると傾斜設定作業は、完
了する。
【0015】図13は、装置を制御する制御ブロックを
示す図である。
【0016】第1の固定気泡管(20)と第1の任意角
設定気泡管(65)の検出結果は、第1の切換え回路
(85)を介して第1の角度検出回路(87)に入力さ
れ、第2の固定気泡管(21)と第2の任意角設定気泡
管(66)の検出結果は、第2の切換え回路(86)を
介して第2の角度検出回蕗(88)に入力される。
【0017】なお、第1の角度検出回路(87)及び第
2の角度検出回路(88)には、基準角度(91)、基
準角度(92)が設定されている。基準角度(91)、
基準角度(92)は、通常0である。
【0018】第1の切換え回略(85)により、第1の
角度検出回路(87)に第1の固定気泡管(20)から
の信号が入力されると、第1の角度検出回路(87)
は、基準角度(91)との偏差量を検出し、第1の角度
検出回路(87)の信号は第1のモー夕制御器(89)
に入力され、第1のモータ制御器(89)によって第1
のレベル調整モータ(31)を駆動制御する様になって
いる。
【0019】そして第1の切換え回路(85)により第
1の角度検出回路(87)に、第1の固定気泡管(2
0)及び任意角設定気泡管(65)からの両信号が入力
されると、第1の角度検出回路(87)は、その偏差量
に対応した信号を出力し、この信号が第1の傾斜駆動回
路(83)に入力され、この第1の傾斜駆動回路(8
3)によって第1の駆動モータ(58)が駆動制御され
る。又、第1の切換え回路(85)により、第1の角度
検出回路(87)に第1の任意角設定気泡管(65)か
らの信号が入力されると、第1の角度検出回路(87)
は、基準角度(91)との偏差量を検出し、第1の角度
検出回路(87)の信号は第1のモータ制御部(89)
に入力され、この第1のモータ制御器(89)によって
第1のレベル調整モータ(31)を駆動制御する。
【0020】また第2の角度検出回路(88)の信号
は、第2のモータ制御器(90)に入力され、この第2
のモータ制御器(90)によって、第2のレベル調整モ
ータ(32)を駆動制御する。又、第2の角度検出回路
(88)の信号及び第2の任意角設定器(82)からの
信号が第2の傾斜駆動回路(84)に入力され、この第
2の傾斜駆動回路(84)によって第2の駆動モータ
(59)が駆動制御される。
【0021】そして、第1の角度検出回路(87)と第
2の角度検出回路(88)の角度偏差は、判別器(9
3)に入力され、この判別器(93)は、第1の角度検
出回路(87)と第2の角度検出回路(88)の角度偏
差のうち大きな方の角度偏差を選択し、この選択した角
度偏差の変化に応じた出力を表示器駆動器(94)に出
力し、表示器駆動器(94)は、表示器(95)に対し
て偏差の値に応じた表示をさせる様になっている。
【0022】本実施例ではレーザ光により形成される基
準平面は水平、或いは任意の角度に設定可能であり、先
ず、水平基準面を形成するレーザ測量機の整準作動を説
明する。
【0023】本体部(4)が設置され無調整の状態で
は、レーザ投光器(10)の軸心は一般に鉛直線と合致
せず、第1の固定気泡管(20)、第2の固定気泡管
(21)は水平とはなっていない。
【0024】第1の切換え回路(85)は、第1の固定
気泡管(20)からの信号が、第1の角度検出回路(8
7)に入力される様にし、第2の切換え回路(86)
は、第2の固定気泡管(21)からの信号が、第2の角
度検出回路(88)に入力される様に構成されている。
【0025】基準角度91が0とすると、第1の角度検
出回路(87)からは角度偏差信号が出力され、基準角
度92が0とすると、第2の角度検出回路(88)から
は角度偏差信号が出力される。この角度偏差信号が出力
されると、第1のモータ制御器(89)、第2のモータ
制御器(90)は、このこの角度偏差信号が0となる様
に、第1のレベル調整モータ(31)と第2のレベル調
整モータ(32)を所要の方向に駆動する。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】回転レーザ装置が形成
するレーザ平面は、基準面となるので高精度の傾斜精度
が要求される。振子式傾斜検出装置は、ある程度広い範
囲の傾斜角を検出できるが、機械可動部のあるので摩擦
抵抗が影響し、数秒単位の角度を検出することは非常に
困難である。
【0027】従来から測量機の傾きを検出する素子とし
て、図14に示す電気式気泡管10000が使用されて
いた。この気泡管10000は、内部に気泡5000を
封入すると共に、電極6000、7000を形成し、静
電容量を電気的に計測することにより、傾きを測定する
ことができる。
【0028】電気式気泡管10000は中空ガラス管か
ら構成され、内部に液体と気泡5000を封入してい
る。ガラス管の外側には電極6000、7000が構成
され、機械的可動部はなく、気泡の移動による静電容量
を精密に検出している。
【0029】気泡管式で高精度の角度検出をする場合、
ガラス管の曲率半径が大きいことが要求されるが、曲率
半径が大きいものは検出転囲が小さい上、高価であると
いう問題点があった。
【0030】更に、静電容量を検出するダイナミックレ
ンジは狭く、検出範囲は略水平の範囲となり、傾斜を精
度よく設定ためには、固定センサと設定用傾斜センサと
が必要となるという問題点があった。更に、2方向の場
合には、4本の傾斜センサが必要となる。
【0031】更に任意角設定部は構造が複雑なことか
ら、将来的な摩耗誤差、摩擦による可動誤差を起こす要
因となるという深刻な問題点あった。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、レーザー光を投光するためのレーザ
ー投光器を備え、このレーザー投光器を少なくとも1方
向に傾動可能にするための傾動手段と、傾斜検出手段と
を備えた回転レーザー装置であって、該傾斜検出手段
は、自由表面を有する液体部材と、光源からの光を該液
体部材に向けるための第1の光学系と、前記液体部材で
反射された光を受光するための受光手段と、前記液体部
材で反射された光を該受光手段に導くための第2の光学
系とからなっており、前記受光手段の受光信号により傾
きを演算するための演算処理手段が、この演算処理手段
で演算された傾きに基づき、前記傾動手段を駆動して前
記レーザー投光器の傾斜を設定することを特徴としてい
る。
【0033】また本発明は、レーザー光を投光するため
のレーザー投光器を備え、このレーザー投光器を少なく
とも1方向に傾動可能にするための傾動手段と、傾斜検
出手段とを備えた回転レーザー装置であって、該傾斜検
出手段は、2次元の位置を示す様に配列されたパターン
と、このパターンからの光を2方向に分割するための分
割光学系と、この分割光学系からの光を第1の方向に向
けて集光させるための第1の光学素子と、前記分割光学
系からの光を、前記第1の方向と異なる第2の方向に向
けて集光させるための第2の光学素子と、前記第1の光
学素子により集光された前記パターン像を受光するため
の第1の受光素子と、前記第2の光学素子により集光さ
れた前記パターン像を受光するための第2の受光素子と
からなっており、この第1の光学素子と第2の光学素子
との受光信号により前記パターン上の位置を求め、傾き
を演算するための演算処理手段が、この演算処理手段で
演算された傾きに基づき、前記傾動手段を駆動して前記
レーザー投光器の傾きを設定することを特徴としてい
る。
【0034】そして本発明のパターンは、前記第1の光
学素子及び前記第2の光学素子の長手方向に対して、そ
れぞれ等ピッチに配置され、かつ、直交する方向から見
たパターンの幅が同じとなる様に配置された2次元パタ
ーンから形成する構成にすることもできる。
【0035】更に本発明のパターンは、前記第1の方
向、前記第2の方向のそれぞれが一定の幅を有し、等ピ
ッチで順次配列されている構成にすることもできる。
【0036】また本発明のパターンは、前記第1の方
向、前記第2の方向、のそれぞれが、少なくとも第1の
周期で変調された第1パターンと、この第1のパターン
と異なる第2の周期で変調された第2パターンとを有
し、前記第1パターンと前記第2パターンとを等ピッチ
で順次配列されている構成にすることもできる。
【0037】そして本発明の第1パターン及び第2パタ
ーンの変調は、線幅を変化させる空間変調により行われ
ている構成にすることもできる。
【0038】更に本発明は、演算処理手段が、パターン
のピッチ間隔以上の動きを、該パターンにより求め、パ
ターンのピッチ間隔以下の動きを、フーリエ変換による
パターンの位相を演算することにより求めることによ
り、傾きを求める様に構成にすることもできる。
【0039】また本発明の第1の光学素子と第2の光学
素子、及び、第1の受光素子と第2の受光素子に代え
て、少なくとも1つのエリアセンサとする構成にするこ
ともできる。
【0040】そして本発明の第1の光学素子及び第2の
光学素子は、集光する光学素子に代えて、発散する光学
素子とする構成にすることもできる。
【0041】
【発明の実施の形態】以上の様に構成された本発明は、
レーザー投光器がレーザー光を投光し、傾動手段が、レ
ーザー投光器を少なくとも1方向に傾動可能にし、傾斜
検出手段の第1の光学系が、光源からの光を自由表面を
有する液体部材に向け、受光手段が、液体部材で反射さ
れた光を受光し、第2の光学系が、液体部材で反射され
た光を受光手段に導き、演算処理手段が、受光手段の受
光信号により傾きを演算し、この傾きに基づき、前記傾
動手段を駆動してレーザー投光器の傾斜を設定すること
を特徴としている。
【0042】また本発明は、レーザー投光器がレーザー
光を投光し、傾動手段が、レーザー投光器を少なくとも
1方向に傾動可能にする様になっており、傾斜検出手段
は、2次元の位置を示す様に配列してパターンを形成
し、分割光学系が、パターンからの光を2方向に分割
し、第1の光学素子が、第1の光学系からの光を第1の
方向に向けて集光させ、第2の光学素子が、分割光学系
からの光を、第1の方向と異なる第2の方向に向けて集
光させ、第1の受光素子が、第1の光学素子により集光
されたパターン像を受光し、第2の受光素子が、第2の
光学素子により集光されたパターン像を受光し、第1の
光学素子と第2の光学素子との受光信号に基づき、パタ
ーン上の位置を求め、傾きを演算するための演算処理手
段が、この傾きに基づいて傾動手段を駆動し、レーザー
投光器の傾斜を設定することができる。
【0043】そして本発明のパターンは、第1の光学素
子及び第2の光学素子の長手方向に対して、それぞれ等
ピッチに配置され、かつ、直交する方向から見たパター
ンの幅が同じとなる様に配置された2次元パターンにす
ることもできる。
【0044】更に本発明のパターンは、第1の方向、第
2の方向のそれぞれが一定の幅を有し、等ピッチで順次
配列することもできる。
【0045】また本発明のパターンは、第1の方向、第
2の方向、のそれぞれが、少なくとも第1の周期で変調
された第1パターンと、この第1のパターンと異なる第
2の周期で変調された第2パターンとを有し、第1パタ
ーンと第2パターンとを等ピッチで順次配列することも
できる。
【0046】そして本発明の第1パターン及び第2パタ
ーンの変調は、線幅を変化させる空間変調にすることも
できる。
【0047】更に本発明は、演算処理手段が、パターン
のピッチ間隔以上の動きを、パターンにより求め、パタ
ーンのピッチ間隔以下の動きを、フーリエ変換によるパ
ターンの位相を演算することにより求めることにより、
傾きを求めることもできる。
【0048】また本発明の第1の光学素子と第2の光学
素子、及び、第1の受光素子と第2の受光素子に代え
て、少なくとも1つのエリアセンサとすることもでき
る。
【0049】そして本発明の第1の光学素子及び第2の
光学素子は、集光する光学素子に代えて、発散する光学
素子とすることもできる。
【0050】
【実施例】
【0051】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0052】まず、本実施例の傾斜設定回転レーザー装
置5000に使用される傾斜センサ1000を説明す
る。なお傾斜センサ1000は、傾斜検出手段に該当す
るものである。
【0053】図1は、本第1実施例の傾斜センサ100
0の光学的構成を示すもので、光源100と、コンデン
サーレンズ200と、暗視野パターン300と、第1の
パターンリレーレンズ410と、第1のハーフミラー5
10と、自由表面を有する液体部材600と、第2のパ
ターンリレーレンズ420と、第2のハーフミラー52
0と、第1のシリンドリカルレンズ710と、第2のシ
リンドリカルレンズ720と、第1の受光素子810
と、第2の受光素子820と、演算処理手段16とから
構成されている。
【0054】本第1実施例の光源100はLEDである
が、何れの光源を使用することができる。
【0055】コンデンサーレンズ200は、光源100
からの光を平行にするためのものであり、第1の光学系
に該当するものである。
【0056】暗視野パターン300は、第1の受光素子
810と第2の受光素子820とにパターン像を形成す
るためのものである。暗視野パターン300は、パター
ンに該当するものである。
【0057】図2は、本第1実施例の2次元に配列され
た暗視野パターン300を示すもので、黒マスク部に複
数の透明なパターン部を形成して構成されている。なお
パターンは、マスク部と透明を逆に構成してもよい。
【0058】図3は、本第1実施例の暗視野パターン3
00の複数の透明なパターン部を拡大して示したもので
あり、X軸方向とY軸方向に直交する方向にパターン部
が配置されている。即ち、本第1実施例の暗視野パター
ン300は、2軸方向(X軸方向とY軸方向)に絶対位
置を示すアブソリュートパターンであり、X軸方向とY
軸方向にクロスしたパターンとなっている。
【0059】ここで、X軸方向の列をiとし(i=1〜
N)、Y軸の行をjとし(j=1〜K)、特定のパター
ンをPij(i=1〜N、j=1〜K)と表すことにす
る。なお第3図の場合では、N=9、K=8である。
【0060】そこで、第1行(J=1)について説明す
る。
【0061】第1行のパターンは、第1のパターンAと
第2のパターンBと第3のパターンCと第4のパターン
Rとが、等間隔(p)で繰り返し配置されている。即
ち、4種のパターンを1組として各ブロックが連続して
形成されており、最も左側に配置されたブロックを、1
ブロックと定義し、R、A(1)、B(1)、C(1)
と記載すれば、R、A(2)、B(2)、C(2)、
R、A(3)、B(3)、C(3)・・・・・・・・と
繰り返し配置されている。
【0062】即ち、P11=R、P21=A、P31
=B、P41=C、P51=R、P61=A、P
71=B、P81=C、P91=R となる。
【0063】次に、第1列(i=1)について説明す
る。
【0064】第1列のパターンは、第1のパターンAと
第2のパターンBと第3のパターンCと第4のパターン
Rとが、等間隔(p)で繰り返し配置されている。即
り、4種のパターンを1組として各ブロックが連続して
形成されており、最も上側に配置されたブロックを、1
ブロックと定義し、R、A(1)、B(1)、C(1)
と記載すれば、R、A(2)、B(2)、C(2)、
R、A(3)、B(3)、C(3)・・・・・・・・と
繰り返し配置されている。
【0065】即ち、P11=R、P12=A、P13
=B、P14=C、P15=R、P16=A、P
17=B、P18=C となる。
【0066】第1のパターンリレーレンズ410は、暗
視野パターン300を通過した光を、第1のハーフミラ
ー510に導くものである。
【0067】本第1実施例の第1のハーフミラー510
は、半透過面511を備えたビームスプリッタである。
第1のハーフミラー510に入射された光は、半透過面
511を透過して上方に向かい、自由表面を有する液体
部材600に入射する。そして、自由表面を有する液体
部材600で反射された光は、第1のハーフミラー51
0の半透過面511を反射して、第2のパターンリレー
レンズ420に向かう様になっている。
【0068】なお、第1のハーフミラー510は、光源
100からの反射光に対して傾斜する傾斜面512を有
する構成となっている。
【0069】これは、光源100から第1のハーフミラ
ー510に入射された光は、半透過面511を透過して
上方に向かうが、一部、半透過面511を反射する光が
ある。この反射光の一部は、第1のハーフミラー510
の端面で反射された後、同一光路を反対方向に進むと、
再び、半透過面511を透過し、第2のパターンリレー
レンズ420に向かってしまう。
【0070】この半透過面511を反射する反射光は、
傾斜検出を阻害したり、誤差を生じさせる可能性があ
る。そこで、本第1実施例では、第1のハーフミラー5
10の端面を、光源100からの透過光に対して傾斜す
る傾斜面512とする様に構成されている。
【0071】この結果、半透過面511で反射される光
源100からの光は、傾斜面512で再び反射される
が、この再帰反射光は、同一光路を反対方向に進むこと
はないので、第2のパターンリレーレンズ420を介し
て、第1の受光素子810と第2の受光素子820とに
入射されることはなく、高精度の測定を行うことができ
るという効果がある。
【0072】なお、光源100と、この光源100から
の光を反射させるための自由表面を有する液体部材60
0の表面とが、共役な関係に配置することもできる。
【0073】この場合には、液体部材600の表面上で
の反射面積が最小となり、液体の表面張力による誤差を
最小にすることができるという効果がある。更に、液体
部材600の容積を少なくすることもできる。
【0074】自由表面を有する液体部材600は、シリ
コンオイル等の適度の粘性を有する液体が充填されてい
る。液体部材600は、自由表面を有するので、表面は
必ず水平を保つ様になっている。
【0075】更に本実施例の液体部材600は、第1の
ハーフミラー510と一体に構成することもできる。
【0076】そして本実施例の第1のハーフミラー51
0は、液体部材600と接する面に反射防止膜を施すこ
ともできる。
【0077】また本実施例の液体部材600の屈折率
と、第1のハーフミラー510の屈折率とは、近似の値
とする構成にすることもできる。
【0078】なお、第1のハーフミラー510は、ハー
フミラーに該当するものである。
【0079】第2のパターンリレーレンズ420は、自
由表面を有する液体部材600で反射され、第1のハー
フミラー510で反射された光を、第1の受光素子81
0と第2の受光素子820上に結像するためのものであ
る。即ち、第2のパターンリレーレンズ420は、暗視
野パターン300の像を第1の受光素子810と第2の
受光素子820上に形成するためのものである。
【0080】なお、第2のパターンリレーレンズ420
は、第2の光学系に該当するものであり、第1の受光素
子810と第2の受光素子820とから、第2のパター
ンリレーレンズ420の焦点距離f離れた位置に配置さ
れている。
【0081】第2のハーフミラー520は暗視野パター
ン300の像を、第1の受光素子810と、第2の受光
素子820とに、分離するためのものである。
【0082】第1のシリンドリカルレンズ710は、X
軸方向に、暗視野パターン300の像を集光させるもの
である。なお、第1のシリンドリカルレンズ710は、
第1の光学素子に該当するものである。
【0083】例えば、第1行に対しては、P11=R、
21=A、P31=B、P =C、 P51
=R、P61=A、P71=B、P81=C、P
91=R を図3の右隅の様に 集光させるものであ
る。
【0084】即ち、Pi1(i=1〜9)を右隅の様に
集光させるものである。
【0085】従って、X方向に全ての行で集光を実施す
ることができる。
【0086】よって、「Pi1(i=1〜9)の集光
を、J=1〜8行まで実行する」ことになる。
【0087】この結果、ピッチpでX方向に集光された
Y方向の位置を示すアブソリュートパターンが右隅の様
に形成される。
【0088】第2のシリンドリカルレンズ720は、Y
軸方向に、暗視野パターン300の像を集光させるもの
である。第2のシリンドリカルレンズ720は、第2の
光学素子に該当するものである。
【0089】従って、X方向と同様にY方向に全ての列
で集光を実施することができる。
【0090】第1の受光素子810と第2の受光素子8
20とは、本第1実施例では、CCD(電荷結合素子)
リニアセンサが採用されている。
【0091】演算処理手段16は、CPUを含む演算処
理装置であり、全体の制御を司ると共に、暗視野パター
ン300のスリット像の位置を算出し、対応する傾き角
を演算するためのものである。
【0092】以上の様に構成された本第1実施例では、
傾斜センサ1000が傾けば、液体部材600の自由表
面は水平を保つので、傾斜角度に比例して、第1の受光
素子810と第2の受光素子820上の暗視野パターン
300の像が移動することになる。
【0093】ここで傾斜センサ1000が角度θ傾いた
場合には、図4に示す様に、液体部材600の屈折率を
nとすると、自由表面からの反射光は2nθ傾くことに
なる。第1の受光素子810と第2の受光素子820で
あるリニアセンサ上の距離をLとすると、
【0094】 L=f*tan(2nθ) ・・・・・第1式
【0095】となる。
【0096】従って、暗視野パターン300の像の位置
を、第1の受光素子810と第2の受光素子820で検
出し、基準位置からの距離を求め、演算処理手段16が
傾き角に変換すれば、傾斜センサ1000の傾きθを測
定することができる。
【0097】次に、演算処理手段16の傾き角の演算処
理を詳細に説明する。
【0098】傾き角については、特定のパターンの位置
を基準として着目し、リニアセンサ上における検出され
たパターンの位置との距離dLを測定すればよい。
【0099】またピッチ間隔以下の距離に関しては、第
1の受光素子810と第2の受光素子820の出力のフ
ーリエ変換を行うことにより、リニアセンサ上のピッチ
間隔に対する基準位置との位相差φを計算し、
【0100】 φ*p*m/(2π) ・・・・・・第2式
【0101】を求めることにより、ピッチ間隔以下の距
離を高精度に測定可能である。但し、mは倍率である。
そして、上記特定パターンの距離から求めたピッチ間隔
以上の距離と合わせることにより、全体の距離を演算す
ることができる。
【0102】まず説明を簡便化するために、暗視野パタ
ーン300に形成されたパターンを、図5に示す様に簡
略化して説明する。なお、この説明では、理解を容易と
するために、パターンCを省略して説明することにす
る。即ち、R、A(0)、B(0)、R、A(1)、B
(1)、R、A(2)、B(2)、・・・・・・・・と
繰り返し配置されている場合で以下説明する。
【0103】暗視野パターン300に形成されたパター
ンは、図5に示す様に、第1のパターンAと第2のパタ
ーンBと第3のパターンRが等間隔(p)で繰り返し配
置されている。即ち、3種のパターンを1組として各ブ
ロックが連続して形成されており、最も左側に配置され
たブロックを、0ブロックと定義し、R(0)、A
(0)、B(0)と記載すれば、R(1)、A(1)、
B(1)、R(2)、A(2)、B(2)、・・・・・
・・・と繰り返し配置されている。なお、全てのパター
ンが等間隔pで繰り返されているので、この間隔に対応
した信号を基準信号とする。
【0104】そして例えば第3のパターンRは、黒幅5
0μmで固定幅となっており、第1のパターンAは、7
ブロックで1周期となる様に黒部分の幅を変調してお
り、第2のパターンBは、5ブロックで1周期となる様
に黒部分の幅を変調している。
【0105】次に第1のパターンAは、7ブロックで1
周期となる様に黒部分の幅を変調しているので、変調幅
を20μm〜80μmとすれば、第1のパターンの幅D
は、 以下の式で与えられる。
【0106】 D=50+30*SIN(2*π*X/7) ・・・第3式
【0107】となる。但し、X=(0、1、2、3・・
・・・・である)。
【0108】同様に、第2のパターンBは、5ブロック
で1周期となる様に黒部分の幅を変調しているので、第
2のパターンの幅Dは、以下の式で 与えられる。
【0109】 D=50+30*SIN(2*π*X/5) ・・・第4式
【0110】となる。但し、X=(0、1、2、3・・
・・・・である)。
【0111】そして第1のパターンAと第2のパターン
Bとは、周期が僅かに異なっているため、両者の最小公
倍数である距離で同様のパターンが現れる。本実施例で
は7ブロックと5ブロックの最小公倍数である35ブロ
ックで同様のパターンが現れる。
【0112】即ち、水平位置が含まれるブロックにおけ
る第1のパターンAの位相番号をφ(0〜6)とし、
水平位置における第2のパターンBの位相番号をφ
(0〜4)とすれば、暗視野パターン300の位置H
は、
【0113】φとφの組み合わせより、それぞれの
位相番号が含まれるブロック番号φAB より、
【0114】 H=φAB*p*m ・・・・第5式
【0115】となる。
【0116】次に、暗視野パターン300の位置算出方
法を具体的に説明する。
【0117】第1の受光素子810と第2の受光素子8
20の出力信号を、基準信号(等間隔ピッチpに相当す
る信号)の前後半ピッチ分の範囲内でパターンの幅を求
める。更にこのパターンの幅を3つ毎に間引けば(プロ
ダクト検波)、図6と図7に示す様に、第1のパターン
Aに相当する信号1と、第2のパターンBに相当する信
号2と、第3のパターンRに相当する信号3とが得られ
る。しかしながら第3のパターンRは、幅が変調されて
いない上、第1のパターンAと第2のパターンBの最大
変調幅が80μmに対して、第3のパターンRは50μ
mしかないので、第3のパターンRに相当する信号3
は、幅は略一定であり、信号1や信号2に比較して約5
0%の値となる。
【0118】そして、第3のパターンRと、第1のパタ
ーンAと、第2のパターンBとは、定められた順番に繰
り返して配置されているので、間引かれた信号が、第3
のパターンR、第1のパターンA、第2のパターンBの
何れであるか、決定することができる。
【0119】次にA、Bの信号から、傾斜読み取りの基
準位置にリニアセンサ810、820のアドレス位置
(第mビット目)を含む、A、Bの1組の信号を選択
し、AとBの位相番号を求めれば、何れの位置の第1の
パターンA、第2のパターンB、第3のパターンRの組
合せであるかを求めることができる。
【0120】ここで、A信号の位相番号をAmとし、B
信号の位相番号をBmとし、AとBの位相番号の組み合
わせより、R、A、Bが含まれるブロック番号φAB
を求め ることができる。
【0121】そして、基準位置(第mビット目)が含ま
れるパターンが、
【0122】 Rパターンの場合には・・・・・・3*p*φAB ・・・・第6 式
【0123】 Aパターンの場合には・・・・・・p*(3*φAB+1) ・・・・第7 式
【0124】 Bパターンの場合には・・・・・・p*(3*φAB+2) ・・・・第8 式
【0125】の様に求められる。なお、pはピッチであ
る。
【0126】そして第6式〜第8式の値と、第2式より
得られた値を合わせることにより、暗視野パターン30
0の位置Hを求めることができる。
【0127】なお、集光するシリンドリカルレンズに代
えて、パターンを発散拡大するシリンドリカルレンズを
用いても、同様に暗視野パターン300の位置を求める
ことが可能である。
【0128】次に本実施例の演算処理手段16を図8に
基づいて詳細に説明する。
【0129】アンプ161は、セレクタ168により選
択された第1の受光素子810又は第2の受光素子82
0からの電気信号を増幅するものであり、サンプルホー
ルド162は、増幅された電気信号をクロックドライバ
165からのタイミング信号でサンプルホールドするも
のである。A/D変換器163は、サンプルホールドさ
れた電気信号をA/D変換するためのものである。そし
てRAM164は、A/D変換されたデジタル信号を記
憶するためのものである。またマイクロコンピュータ1
66は、各種演算処理を行うものである。
【0130】ここでマイクロコンピュータ166が果た
す機能を図9に基づいて説明すると、演算処理手段16
は、基準信号形成部1661と、パターン信号形成部1
662と、算出部1664とからなり、基準信号形成部
1661は、第1の受光素子810と第2の受光素子8
20から得られた電気信号から、高速フーリエ変換によ
り等間隔ピッチpに相当する基準信号を形成するもので
ある。
【0131】パターン信号形成部1662は、基準信号
の前後半ピッチ分の範囲内で幅を求め、このパターン幅
を3つ毎に間引く(プロダクト検波)ことにより、第1
のパターン信号と第2のパターン信号を形成するもので
ある。
【0132】算出部1664は、第1のパターン信号と
第2のパターン信号の位相番号から、基準位置が含まれ
るブロック番号を算出し、更に、ピッチ単位の位置を求
め、高速フーリエ変換により得られたピッチ内の位相
(第2式)との桁合わせを行い、高精度に暗視野パター
ン300の位置を求め、暗視野パターン300の移動量
Hを求めるものである。
【0133】そして表示器167は、算出部1664で
算出された傾き角を表示するもので、液晶表示等の表示
手段を採用してもよく、更に、外部記憶手段等に出力さ
せる構成としてもよい。
【0134】次に傾斜設定回転レーザー装置5000を
説明するが、上記従来例と共通する構成の説明は省略す
ることにする。
【0135】図10に示す様に傾斜設定回転レーザー装
置5000は、ケーシング5の略中央には、レーザ光を
発するレーザ投光器10があり、レーザ投光器10上に
は、回動走査部13が設けられている。この回動走査部
13は、ギヤを介して、走査モータ15により水平方向
に回転可能に構成されている。そして回動走査部13に
は、ペンタプリズム18が設けられており、回動走査部
13の回転軸上に射出されたレーザ光を90度偏向し、
レーザ基準面を形成する様になっている。
【0136】レーザ投光器10には、傾斜センサ100
0が設けられており、傾斜センサ1000の検出する2
方向は、レーザ投光器10と回動走査部13とが傾斜す
る直交2方向に一致している。
【0137】本発明に用いる傾斜センサ1000は、本
来位置誤差を検出するセンサであるが、出力値を角度に
換算することで高精度に角度を検出することが可能とな
っている。本傾斜センサ1000は、傾斜を高精度に検
出するための液面反射検出タイプの、しかもコードパタ
ーンを投影し検出するタイプを使用している。
【0138】更に本実施例では、2方向の傾斜を同等に
検出する様にパターンを工夫すると共に、読み取った信
号にフーリエ変換(FFT)を使用することにより、形
成されるパターン誤差に係らず高精度で傾斜を検出する
ことが可能である。
【0139】これらの構成により高精度で、ダイナミッ
クレンジが広く、最大検出角度10度(22%)程度ま
での2方向の検出が可能となる。そして本実施例では、
排水勾配、数%の道路勾配等の土木工事に用いるには十
分な勾配である。
【0140】傾斜設定回転レーザー装置5000に対し
て、本傾斜センサ1000を採用することにより、直接
的に傾斜角度の設定が可能となる。
【0141】従って、従来の第1の傾斜センサ(20)
及び第2の傾斜センサ(21)、第1の設定用傾斜セン
サ(65)及び第2の設定用傾斜センサ(66)、第1
の任意角設定部(52)、第2の任意角設定部(5
3)、第1の駆動モータ(58)及び第2の駆動モータ
(59)を1つの傾斜センサに替えることが出来るとい
う効果がある。
【0142】次に傾斜センサ1000による制御を図1
1に基づいて説明する。
【0143】傾斜検出手段である傾斜センサ1000で
検出された出力信号は、傾斜演算処理部2000で処理
され、傾斜角を算出する。
【0144】制御部3000は、入力部3100から入
力された設定傾斜角度と傾斜演算処理部2000からの
傾斜角信号との差に相当する出力を、第1のモータ制御
部4100と第2のモータ制御部4200に出力する様
になっている。そして第1の傾斜調整モータ4300と
第2の傾斜調整モータ4400とを駆動し、傾斜センサ
1000からの出力信号と、入力部3100で入力され
た信号との差が0となった時、レーザ投光器10は所望
の傾斜に設定されたことになる。
【0145】そして表示駆動部4500には、表示部4
600が接続されており、表示部4600には、入力角
度又は勾配、及び現在の傾斜等が表示される様になって
いる。
【0146】なお、この制御方法の実際の動作は2通り
ある。
【0147】1つは、傾斜設定回転レーザー装置500
0の現在の傾きから、直接、入力された傾斜に傾斜設定
して所定の傾斜に設定した後、レーザ投光器10からレ
ーザー光を照射して回動させ、レーザー基準面を形成す
るものである。
【0148】そして、もう1つは、従来と同様に整準後
入力された傾斜に傾斜設定するものである。
【0149】なお、第1のモータ制御部4100は、上
記従来技術の第1のモータ制御部(89)に相当するも
のであり、第2のモータ制御部4200は、上記従来技
術の第2のモータ制御部(90)に相当するものであ
る。
【0150】そして、第1の傾斜調整モータ4300
は、第1のレベル調整モータ(31)に相当するもので
あり、第2の傾斜調整モータ4400は、第2のレベル
調整モータ(32)に相当するものである。
【0151】また傾斜演算処理部2000は、上記実施
例のマイクロコンピュータ166である演算処理手段1
6と同等であり、傾斜演算処理部2000と制御部30
00とを共通のハードウェアで実現することもできる。
【0152】
【効果】以上の様に構成された本発明は、レーザー光を
投光するためのレーザー投光器を備え、このレーザー投
光器を少なくとも1方向に傾動可能にするための傾動手
段と、傾斜検出手段とを備えた回転レーザー装置であっ
て、該傾斜検出手段は、自由表面を有する液体部材と、
光源からの光を該液体部材に向けるための第1の光学系
と、前記液体部材で反射された光を受光するための受光
手段と、前記液体部材で反射された光を該受光手段に導
くための第2の光学系とからなっており、前記受光手段
の受光信号により傾きを演算するための演算処理手段
が、この演算処理手段で演算された傾きに基づき、前記
傾動手段を駆動して前記レーザー投光器の傾斜を設定す
る構成を有するので、機械的強度が高く、コンパクトな
傾斜設定回転レーザー装置を提供することができるとい
う効果がある。
【0153】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の傾斜センサ1000の構成を
示す図である。
【図2】本実施例の暗視野パターン300を説明する図
である。
【図3】本実施例の暗視野パターン300を説明する図
である。
【図4】本実施例の流体部材を説明する図である。
【図5】測定の原理を説明する図である。
【図6】測定の原理を説明する図である。
【図7】測定の原理を説明する図である。
【図8】本実施例の演算処理手段の構成を示す図であ
る。
【図9】本実施例の演算処理手段の構成を示す図であ
る。
【図10】本実施例の傾斜設定回転レーザー装置500
0を説明する図である。
【図11】本実施例の傾斜設定回転レーザー装置500
0の電気的構成を説明する図である。
【図12】従来技術を説明する図である。
【図13】従来技術を説明する図である。
【図14】従来技術を説明する図である。
【符号の説明】
1000 傾斜センサ 5000 傾斜設定回転レーザー装置 5 ケーシング 10 レーザ投光器 13 回動走査部 15 モータ 18 ペンタプリズム 100 光源 200 コンデンサーレンズ 300 暗視野パターン 410 第1のパターンリレーレンズ 420 第2のパターンリレーレンズ 510 第1のハーフミラー 520 第2のハーフミラー 511 半透過面 512 傾斜面 600 自由表面を有する液体部材 710 第1のシリンドリカルレンズ 720 第2のシリンドリカルレンズ 810 第1の受光素子 820 第2の受光素子 16 演算処理手段 166 マイクロコンピュータ1 1661 基準信号形成部 1662 パターン信号形成部 1664 算出部 2000 傾斜演算処理部 3000 制御部 3100 入力部 4100 第1のモータ制御部 4200 第2のモータ制御部 4300 第1の傾斜調整モータ 4400 第2の傾斜調整モータ 4500 表示駆動部 4600 表示部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光を投光するためのレーザー投
    光器を備え、このレーザー投光器を少なくとも1方向に
    傾動可能にするための傾動手段と、傾斜検出手段とを備
    えた回転レーザー装置であって、該傾斜検出手段は、自
    由表面を有する液体部材と、光源からの光を該液体部材
    に向けるための第1の光学系と、前記液体部材で反射さ
    れた光を受光するための受光手段と、前記液体部材で反
    射された光を該受光手段に導くための第2の光学系とか
    らなっており、前記受光手段の受光信号により傾きを演
    算するための演算処理手段が、この演算処理手段で演算
    された傾きに基づき、前記傾動手段を駆動して前記レー
    ザー投光器の傾斜を設定することを特徴とする傾斜設定
    回転レーザー装置。
  2. 【請求項2】 レーザー光を投光するためのレーザー投
    光器を備え、このレーザー投光器を少なくとも1方向に
    傾動可能にするための傾動手段と、傾斜検出手段とを備
    えた回転レーザー装置であって、該傾斜検出手段は、2
    次元の位置を示す様に配列されたパターンと、このパタ
    ーンからの光を2方向に分割するための分割光学系と、
    この分割光学系からの光を第1の方向に向けて集光させ
    るための第1の光学素子と、前記分割光学系からの光
    を、前記第1の方向と異なる第2の方向に向けて集光さ
    せるための第2の光学素子と、前記第1の光学素子によ
    り集光された前記パターン像を受光するための第1の受
    光素子と、前記第2の光学素子により集光された前記パ
    ターン像を受光するための第2の受光素子とからなって
    おり、この第1の光学素子と第2の光学素子との受光信
    号により、前記パターン上の位置を求め、傾きを演算す
    るための演算処理手段が、この演算処理手段で演算され
    た傾きに基づき、前記傾動手段を駆動して前記レーザー
    投光器の傾きを設定することを特徴とする傾斜設定回転
    レーザー装置。
  3. 【請求項3】 前記パターンは、前記第1の光学素子及
    び前記第2の光学素子の長手方向に対して、それぞれ等
    ピッチに配置され、かつ、直交する方向から見たパター
    ンの幅が同じとなる様に配置された2次元パターンから
    形成されている請求項2記載の傾斜設定回転レーザー装
    置。
  4. 【請求項4】 前記パターンは、前記第1の方向、前記
    第2の方向のそれぞれが一定の幅を有し、等ピッチで順
    次配列されている請求項2又は請求項3記載の傾斜設定
    回転レーザー装置。
  5. 【請求項5】 前記パターンは、前記第1の方向、前記
    第2の方向、のそれぞれが、少なくとも第1の周期で変
    調された第1パターンと、この第1のパターンと異なる
    第2の周期で変調された第2パターンとを有し、前記第
    1パターンと前記第2パターンとを等ピッチで順次配列
    されている請求項2〜4何れか1項記載の傾斜設定回転
    レーザー装置。
  6. 【請求項6】 前記第1パターン及び前記第2パターン
    の変調は、線幅を変化させる空間変調により行われてい
    る請求項5記載の位置測定装置。
  7. 【請求項7】 演算処理手段が、パターンのピッチ間隔
    以上の動きを、該パターンにより求め、パターンのピッ
    チ間隔以下の動きを、フーリエ変換によるパターンの位
    相を演算することにより求めることにより、傾きを求め
    る様に構成されている請求項2〜6何れか1項記載の傾
    斜設定回転レーザー装置。
  8. 【請求項8】 第1の光学素子と第2の光学素子、及
    び、第1の受光素子と第2の受光素子に代えて、少なく
    とも1つのエリアセンサとする請求項2〜7何れか1項
    記載の傾斜設定回転レーザー装置。
  9. 【請求項9】 第1の光学素子及び第2の光学素子は、
    集光する光学素子に代えて、発散する光学素子である請
    求項2〜8何れか1項記載の傾斜設定回転レーザー装
    置。
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