JP2000261964A - アクティブフィルタの制御装置 - Google Patents

アクティブフィルタの制御装置

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JP2000261964A
JP2000261964A JP11058932A JP5893299A JP2000261964A JP 2000261964 A JP2000261964 A JP 2000261964A JP 11058932 A JP11058932 A JP 11058932A JP 5893299 A JP5893299 A JP 5893299A JP 2000261964 A JP2000261964 A JP 2000261964A
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sine wave
active filter
wave signal
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JP11058932A
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Hirokazu Tokuda
寛和 徳田
Isao Amano
功 天野
Hisashi Fujimoto
久 藤本
Tokuo Kawamura
篤男 河村
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力系統の負荷として接続される高調波電流発
生源の高調波電流を補償しつつ、例えば、負荷として接
続されたLCフィルタなどの共振要素に起因する「高調
波電流増大現象」の発生を抑制するアクティブフィルタ
の制御装置を提供する。 【解決手段】アクティブフィルタ10の制御装置20に
備える信号発生手段26,加算演算手段27,振幅演算
手段28,関数値整定手段29により、補償関数回路2
4の関数値を整定し、その後、電流検出器5の検出値I
S に検出フィルタ21,高調波抽出回路22,乗算器2
3,補償関数回路24を介した値をアクティブフィルタ
10への電流指令値IC * とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力系統に対し
て高調波電流を発生させる高調波電流発生源としての負
荷と並列に接続され、該高調波電流を補償するアクティ
ブフィルタの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インバータなどの半導体電力変換
装置が普及するのに伴い、これらの装置が発生する高調
波電流が増大しており、該高調波電流によって引き起こ
される様々な障害が問題となっている。
【0003】この高調波電流が電力系統に流出するのを
抑制する装置として、LCフィルタや電力用のアクティ
ブフィルタが設置されているが、該アクティブフィルタ
の適用方法は下記,の二つに大別される。
【0004】.一つの高調波電流発生源を対象にし
て、該高調波電流発生源の高調波電流が電力系統に流出
するのを抑制する個別補償方法。 .複数または不特定多数の高調波電流発生源を対象に
して、該高調波電流発生源の高調波電流が電力系統に流
出するのを抑制する一括補償方法。
【0005】図26は、上述の一括補償方法に適用され
るアクティブフィルタの制御装置の従来例を示す回路構
成図である。図26において、1aは上位の電力系統、
1bは下位の電力系統、2a,2bは下位の電力系統1
bの負荷としての高調波電流発生源、4は上位の電力系
統1aと下位の電力系統1bとの間に設置された変圧
器、5は電流検出器、6は下位の電力系統1bの負荷、
7は下位の電力系統1bの高調波電流を抑制するLCフ
ィルタ、10は後述の図27に示す回路構成のアクティ
ブフィルタ、13はアクティブフィルタ10への各相の
電流指令値IC * を生成する制御装置である。
【0006】図27はアクティブフィルタ10の詳細回
路構成図であり、図示の如くIGBTとダイオードとの
逆並列回路を三相ブリッジ接続してなる電力変換回路
と、この電力変換回路の直流側に接続されるコンデンサ
および該回路の交流側に接続される複数個のリアクト
ル,コンデンサ,抵抗からなる出力フィルタとから形成
されるアクティブフィルタ主回路11と、制御装置13
からの電流指令値に基づく各相電流をアクティブフィル
タ主回路11から出力するための電流制御ループ,PW
M演算回路,ゲート駆動回路などから形成される変換器
制御回路12とを備えている。
【0007】図28は、図26に示した回路構成におけ
る高調波電流に対する等価回路図を示す。この図におい
ては電力系統側は無歪みとして等価回路から除外し、下
位の電力系統1bから見た電力系統側のインピーダンス
をZS とし、下位の電力系統1bから見た負荷側のイン
ピーダンスをZF とし、下位の電力系統1bの電流をI
S とし、負荷側の一括電流をILTとし、前記インピーダ
ンスZF に流れる電流をIF とし、高調波電流発生源2
a,2bの高調波電流をILHとし、アクティブフィルタ
10の出力電流をIC とし、アクティブフィルタ10の
設置点の電圧をVL とすると、それぞれの値には下記式
(1)の関係がある。
【0008】
【数1】 IS =IC +ILTLH=IF +ILTF =VL /ZFC =−GAF・IS …(1) ここで、GAFはアクティブフィルタの検出から出力まで
の伝達関数である。
【0009】すなわち図26に示した従来の制御装置1
3では、上述のGAFを一定値Kと見做し、下位の電力系
統1bの電流を一括して検出する電流検出器5の検出値
Sから周知の技術により各相の高調波電流成分ISH
抽出し、この抽出した高調波電流成分ISHに前記Kを乗
じ、このK倍値の逆位相の値「−K・ISH」を各相の電
流指令値IC * として図27に示した変換器制御回路1
2に送出している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図29は、図28に示
した等価回路をブロック線図化した構成図である。図2
9においては、アクティブフィルタ10は下位の電力系
統1bに流出する高調波電流ISHを0にする装置と考え
て、仮想的な指令値IS * (=0)を設け、一般的なフ
ィードバックループと同形のブロック線図に表してい
る。
【0011】すなわち、アクティブフィルタ10の補償
特性を表す該アクティブフィルタを含めた電力系統の周
波数−ゲイン特性「IS /ILH」は、一例として図30
に示すボード線図で示される。
【0012】図30において、ゲインが0dBを超える
周波数帯が生じているが、この周波数帯は図26に示し
たLCフィルタ7や図示しない力率改善コンデンサなど
の共振要素に起因して発生するものであり、その結果、
高調波電流発生源2a,2bの高調波電流ILHよりも下
位の電力系統1bに流出する高調波電流ISHが大きくな
ってしまう「高調波電流増大現象」が生ずることを示し
ている。
【0013】すなわち従来の制御装置13では、上述の
AFを一定値Kと見做してアクティブフィルタ10への
制御量としているが、この制御方法では前記「高調波電
流増大現象」が生ずる場合があった。この発明の目的
は、上記問題点を解決するアクティブフィルタの制御装
置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】電力系統に対して高調波
電流を発生させる高調波電流発生源としての負荷と並列
に接続され、該高調波電流を補償するアクティブフィル
タの制御装置において、この制御装置が電力系統側電流
の検出値から該電力系統へ流出する高調波電流を抽出
し、この抽出値をゲイン(K)倍し、該K倍値に補償関
数回路を介した値を前記アクティブフィルタへの電流指
令値として生成するために、第1の発明は前記制御装置
に、予め定めた振幅,位相,周波数の正弦波信号を発生
する信号発生手段と、この正弦波信号を前記K倍値に加
算する加算演算手段と、この加算演算手段の出力を新た
な電流指令値として、前記アクティブフィルタを動作さ
せたときの前記電力系統側電流の検出値に基づく振幅を
求める振幅演算手段と、該振幅演算手段で求めた振幅を
前記正弦波信号の振幅で除算演算した値と、該正弦波信
号の周波数とに基づき前記補償関数回路の関数値を整定
する関数値整定手段とを付加したことを特徴とし、第2
の発明は前記制御装置に、予め定めた振幅,位相,周波
数の正弦波信号を発生する信号発生手段と、この正弦波
信号を前記K倍値に加算する加算演算手段と、この加算
演算手段の出力を新たな電流指令値として、前記アクテ
ィブフィルタを動作させたときの前記電力系統側電流の
検出値に基づく振幅を求める振幅演算手段と、該振幅演
算手段で求めた振幅を前記アクティブフィルタの出力電
流の検出値と前記K倍値との差から得られる振幅で除算
演算した値と、前記正弦波信号の周波数とに基づき前記
補償関数回路の関数値を整定する関数値整定手段とを付
加したことを特徴とし、第3の発明は前記制御装置に、
予め定めた振幅,位相,周波数の正弦波信号を発生する
信号発生手段と、この正弦波信号を新たな電流指令値と
して、前記アクティブフィルタを動作させたときの前記
電力系統側電流の検出値に基づく振幅を求める振幅演算
手段と、該振幅演算手段で求めた振幅を前記正弦波信号
の振幅で除算演算した値と、該正弦波信号の周波数とに
基づき前記補償関数回路の関数値を整定する関数値整定
手段とを付加したことを特徴とし、第4の発明は前記制
御装置に、予め定めた振幅,位相,周波数の正弦波信号
を発生する信号発生手段と、この正弦波信号を新たな電
流指令値として、前記アクティブフィルタを動作させた
ときの前記電力系統側電流の検出値に基づく振幅を求め
る振幅演算手段と、該振幅演算手段で求めた振幅を前記
アクティブフィルタの出力電流の検出値の振幅で除算演
算した値と、前記正弦波信号の周波数とに基づき前記補
償関数回路の関数値を整定する関数値整定手段とを付加
したことを特徴とし、第5の発明は前記制御装置に、予
め定めた振幅,位相,周波数の正弦波信号を発生する信
号発生手段と、この正弦波信号を新たな電流指令値とし
て、前記アクティブフィルタを動作させたときの前記K
倍値の振幅を求める振幅演算手段と、該振幅演算手段で
求めた振幅を該アクティブフィルタの出力電流の検出値
の振幅で除算演算した値と前記正弦波信号の周波数とに
基づき前記補償関数回路の関数値を整定する関数値整定
手段とを付加したことを特徴とし、第6の発明は前記制
御装置に、予め定めた振幅,位相,周波数の正弦波信号
を発生する信号発生手段と、この正弦波信号を新たな電
流指令値として、前記アクティブフィルタを動作させた
ときの前記電力系統側電流の検出値をフーリエ変換して
前記正弦波信号の周波数と等しい周波数成分を抽出し、
この抽出値の振幅を求める振幅演算手段と、該振幅演算
手段で求めた振幅を前記正弦波信号の振幅で除算演算し
た値と、該正弦波信号の周波数とに基づき前記補償関数
回路の関数値を整定する関数値整定手段とを付加したこ
とを特徴とする。
【0015】第7の発明は前記第1〜第6のいずれかの
発明において、前記振幅演算手段は、前記信号発生手段
を動作させたときの前記電力系統側電流の検出値と、前
記信号発生手段を動作せさないときの前記電力系統側電
流の検出値との差に基づく振幅を求めることを特徴とす
る。
【0016】また、電力系統に対して高調波電流を発生
させる高調波電流発生源としての負荷と並列に接続さ
れ、該高調波電流を補償するアクティブフィルタの制御
装置において、この制御装置が電力系統側電流の検出値
から該電力系統へ流出する高調波電流を抽出し、この抽
出値をゲイン(K)倍し、該K倍値に補償関数回路を介
した値を前記アクティブフィルタへの電流指令値として
生成するために、第8の発明は前記制御装置に、予め定
めた周波数で振幅,位相が固定値の第1正弦波信号を発
生する第1信号発生手段と、前記第1正弦波信号と同じ
周波数で、その振幅が前記第1正弦波信号より周波数が
低い正弦波変調信号と変調基準値とに基づいて変調さ
れ、その位相が正弦波変調信号より長い周期で前記段階
的に変化する第2正弦波信号を発生する第2信号発生手
段と、この第2正弦波信号を新たな電流指令値として、
前記アクティブフィルタを動作させたときの前記電力系
統側電流の検出値と前記第1正弦波信号とを乗算演算
し、この演算値をフーリエ変換して前記正弦波変調信号
の周波数と等しい周波数成分を抽出し、この抽出値の2
倍値に基づく最大振幅を求める振幅演算手段と、該振幅
演算手段で求めた最大振幅を前記変調基準値で除算演算
した値と、前記第2正弦波信号の周波数とに基づき前記
補償関数回路の関数値を整定する関数値整定手段とを付
加したことを特徴とし、第9の発明は前記制御装置に、
段階的に変化する予め定めた周波数で振幅,位相が固定
値の第1正弦波信号を発生する第1信号発生手段と、前
記第1正弦波信号と同じ周波数で、その振幅が前記第1
正弦波信号より周波数が低い正弦波変調信号と変調基準
値とに基づいて変調され、その位相が正弦波変調信号よ
り長い周期で段階的に変化する第2正弦波信号を発生す
る第2信号発生手段と、この第2正弦波信号を前記K倍
値に加算する加算演算手段と、この加算演算手段の出力
を新たな電流指令値として、前記アクティブフィルタを
動作させたときの前記電力系統側電流の検出値から抽出
された高調波電流と前記第1正弦波信号とを乗算演算
し、この演算値をフーリエ変換して前記正弦波変調信号
の周波数と等しい周波数成分を抽出し、この抽出値の2
倍値に基づく最大振幅を求める振幅演算手段と、該振幅
演算手段で求めた最大振幅を前記変調基準値で除算演算
した値と、前記第2正弦波信号の周波数とに基づき前記
補償関数回路の関数値を整定する関数値整定手段とを付
加したことを特徴とし、第10の発明は前記制御装置
に、段階的に変化する予め定めた周波数で振幅,位相が
固定値の第1正弦波信号を発生する第1信号発生手段
と、前記第1正弦波信号と同じ周波数で、その振幅が前
記第1正弦波信号より周波数が低い正弦波変調信号と変
調基準値とに基づいて変調され、その位相が正弦波変調
信号より長い周期で段階的に変化する第2正弦波信号を
発生する第2信号発生手段と、この第2正弦波信号を新
たな電流指令値として、前記アクティブフィルタを動作
させたときの前記電力系統側電流の検出値から抽出され
た高調波電流と前記第1正弦波信号とを乗算演算し、こ
の演算値をフーリエ変換して前記正弦波変調信号の周波
数と等しい周波数成分を抽出し、この抽出値の2倍値に
基づく最大振幅を求める振幅演算手段と、該振幅演算手
段で求めた最大振幅を前記変調基準値で除算演算した値
と、前記第2正弦波信号の周波数とに基づき前記補償関
数回路の関数値を整定する関数値整定手段とを付加した
ことを特徴とする。
【0017】第11の発明は前記第1〜第10のいずれ
かの発明において、前記補償関数回路の関数値は〔ω2 2
2 +2ζ1 ω1 s+ω1 2〕/〔ω1 22+2ζ2 ω2
s+ω2 2〕とし、ω2 ,ω1 ,ζ1 ,ζ2 それぞれの値
を前記関数値整定手段により導出することを特徴とす
る。
【0018】この発明によれば、前記補償関数回路の関
数値は前記関数値整定手段により導出し、この補償関数
回路を介した値を前記アクティブフィルタへの電流指令
値として該アクティブフィルタを動作させることで、先
述の「高調波電流増大現象」の発生を抑制しつつ,前記
高調波電流を補償することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1の実施の
形態を示すアクティブフィルタの制御装置の回路構成図
であり、図26に示した従来例構成と同一機能を有する
ものには同一符号を付してその説明を省略する。
【0020】すなわち図1に示した回路構成では、電流
検出器5の検出値(IS )に基づきアクティブフィルタ
10への電流指令値(IC * )を生成する制御装置2
0,40,50,52,60,66,70,80,83
のいずれかを備えている。
【0021】図2は、この発明の第2の実施の形態を示
すアクティブフィルタの制御装置の回路構成図であり、
図26に示した従来例構成と同一機能を有するものには
同一符号を付してその説明を省略する。
【0022】すなわち図2に示した回路構成では、電流
検出器5の検出値(IS )と電流検出器14の検出値
(IC )とに基づきアクティブフィルタ10への電流指
令値(IC * )を生成する制御装置30,42のいずれ
かを備えている。
【0023】図3は、この発明の第3の実施の形態を示
すアクティブフィルタの制御装置の回路構成図であり、
図26に示した従来例構成と同一機能を有するものには
同一符号を付してその説明を省略する。
【0024】すなわち図3に示した回路構成では、電流
検出器8の検出値(IL )と電流検出器14の検出値
(IC )とに基づきアクティブフィルタ10への電流指
令値(IC * )を生成する制御装置34,45のいずれ
かを備えている。
【0025】図4は、この発明の第4の実施の形態を示
すアクティブフィルタの制御装置の回路構成図であり、
図26に示した従来例構成と同一機能を有するものには
同一符号を付してその説明を省略する。
【0026】すなわち図4に示した回路構成では、電流
検出器8の検出値(IL )に基づきアクティブフィルタ
10への電流指令値(IC * )を生成する制御装置36
を備えている。図5は、この発明の第1の実施例を示す
アクティブフィルタの制御装置の回路構成図で、且つ図
1に示した制御装置20の詳細回路構成図である。
【0027】この制御装置20では電流検出器5の検出
値(IS )に含まれるノイズ成分およびアクティブフイ
ルタ10が補償しない高調波電流成分を検出フィルタ2
1で除去し、この除去した値から高調波抽出回路22を
介して、アクティブフイルタ10が補償する高調波電流
成分(ISH)を抽出し、このISHに乗算器23のゲイン
(K)を介してK・ISHとし、このK・ISHに補償関数
回路24の関数G(S)を介した値を切替スイッチ25を
介してアクティブフイルタ10への電流指令値
(IC * )を生成するために、先ず、切替スイッチ25
を紙面下側に閉路し、予め定めた振幅(Am ),位相
(θ),周波数(ωd )の正弦波信号S1 を信号発生手
段26で生成し、この正弦波信号S1 と前記K・ISH
を加算演算手段27で加算し、切替スイッチ25を介し
た加算演算手段27の出力「K・ISH+S1 」を電流指
令値(IC * )として、アクティブフィルタ10を動作
させたときの検出フィルタ21の出力の振幅を振幅演算
手段28で求め、関数値整定手段29では除算演算器2
9aにより振幅演算手段28で求めた振幅を前記Am
除算演算し、この除算演算値と前記ωd とに基づいてパ
ラメータ算定回路29bは補償関数回路24の関数G
(S) を整定する。
【0028】すなわちパラメータ算定回路29bでは、
先述の図29に示したブロック線図におけるIS *
「0」であることから、図29に示したブロック線図を
図6に示す如く変形すると、乗算演算器23の出力に補
償関数回路24の関数G(S) を整定するための正弦波信
号S1 を加算しているので、図7に示す如く更に変形さ
れ、正弦波信号S1 に対する電流検出器5の検出値IS
の応答は、図7に示す前記ILHに対する前記IS の応
答、すなわち、アクティブフィルタ10を含めた補償特
性「ILH/IS 」に等しいことから、前記ωd を変化さ
せたときの前記電流指令値IC * に対応する除算演算器
29aの除算演算値と、該ωd とにより補償関数回路2
4の関数G(S) を〔sT〕,〔1/sT〕,〔α/(1
+sT)〕,〔α(1+sT1 )/(1+sT2 )〕,
〔ω2 22 +2ζ1 ω1 s+ω1 2〕/〔ω1 22 +2ζ
2 ω2 s+ω2 2〕などの関数式とし、このときの前記
T,α,T1 ,T2 ,ω2 ,ω1 ,ζ1 ,ζ2 それぞれ
の値が導出できる。
【0029】その後、切替スイッチ25を紙面上側に閉
路し、検出フィルタ21,高調波抽出回路22,乗算器
23,補償関数回路24の経路による電流指令値(IC
* )でアクティブフィルタ10を動作させることによ
り、先述の「高調波電流増大現象」の発生を抑制しつ
つ,下位の電力系統1bに流出する高調波電流を補償す
ることができる。
【0030】図8は、この発明の第2の実施例を示すア
クティブフィルタの制御装置の回路構成図で、且つ図2
に示した制御装置30の詳細回路構成図であり、この図
において、図5に示した実施例回路と同一機能を有する
ものには同一符号を付してその説明を省略する。
【0031】すなわち図8に示した制御装置30には検
出フィルタ21,高調波抽出回路22,乗算器23,補
償関数回路24,切替スイッチ25,信号発生手段2
6,加算演算手段27,振幅演算手段28,関数値整定
手段29の他に、検出フィルタ21と同機能の検出フィ
ルタ31と、加算演算器32と、振幅演算手段28と同
機能の振幅演算手段33とを備えている。
【0032】この制御装置30では、電流検出器14の
検出値(IC )に検出フィルタ31を介した値から前記
K・ISHを加算演算器32で減算し、この減算値の振幅
を振幅演算手段28で求めている。すなわち、振幅演算
手段28で得られた振幅は、前記Am にほぼ等しいこと
に着目した回路構成である。
【0033】図9は、この発明の第3の実施例を示すア
クティブフィルタの制御装置の回路構成図で、且つ図3
に示した制御装置34の詳細回路構成図であり、この図
において、図5に示した実施例回路と同一機能を有する
ものには同一符号を付してその説明を省略する。
【0034】すなわち図9に示した制御装置34には検
出フィルタ21,高調波抽出回路22,乗算器23,補
償関数回路24,切替スイッチ25,信号発生手段2
6,加算演算手段27,振幅演算手段28,関数値整定
手段29の他に、加算演算器35を備えている。
【0035】この制御装置34では電流検出器8の検出
値(IL )から電流検出器14の検出値(IC )を加算
演算器35で減算している。すなわち加算演算器35の
出力は、図1に示した電流検出器5の検出値(IS )に
ほぼ等しいことに着目した回路構成である。
【0036】図10は、この発明の第4の実施例を示す
アクティブフィルタの制御装置の回路構成図で、且つ図
4に示した制御装置36の詳細回路構成図であり、この
図において、図5に示した実施例回路と同一機能を有す
るものには同一符号を付してその説明を省略する。
【0037】すなわち図10に示した制御装置36には
検出フィルタ21,高調波抽出回路22,乗算器23,
補償関数回路24,切替スイッチ25,信号発生手段2
6,加算演算手段27,振幅演算手段28,関数値整定
手段29の他に、加算演算器37を備えている。
【0038】この制御装置36では電流検出器8の検出
値(IL )から電流指令値(IC *)を加算演算器37
で減算している。すなわち加算演算器35の出力は、図
1に示した電流検出器5の検出値(IS )にほぼ等しい
ことに着目した回路構成である。
【0039】図11は、この発明の第5の実施例を示す
アクティブフィルタの制御装置の回路構成図で、且つ図
1に示した制御装置40の詳細回路構成図であり、この
図において、図5に示した実施例回路と同一機能を有す
るものには同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】すなわち図11に示した制御装置40には
検出フィルタ21,高調波抽出回路22,乗算器23,
補償関数回路24,切替スイッチ25,信号発生手段2
6,振幅演算手段28の他に、関数値整定手段41を備
えている。
【0041】この制御装置40では電流検出器5の検出
値(IS )に含まれるノイズ成分およびアクティブフイ
ルタ10が補償しない高調波電流成分を検出フィルタ2
1で除去し、この除去した値から高調波抽出回路22を
介して、アクティブフイルタ10が補償する高調波電流
成分(ISH)を抽出し、このISHに乗算器23のゲイン
(K)を介してK・ISHとし、このK・ISHに補償関数
回路24の関数G(S)を介した値を切替スイッチ25を
介してアクティブフイルタ10への電流指令値
(IC * )を生成するために、先ず、切替スイッチ25
を紙面下側に閉路し、予め定めた振幅(Am ),位相
(θ),周波数(ωd )の正弦波信号S1 を信号発生手
段26で生成し、この正弦波信号S1 を電流指令値(I
C * )として、アクティブフィルタ10を動作させるこ
とが図5,図8〜図10に示した実施例回路と異なって
いる。このときの検出フィルタ21の出力の振幅を振幅
演算手段28で求め、図5に示した関数値整定手段19
と同機能の関数値整定手段41では除算演算器41aに
より振幅演算手段28で求めた振幅を前記Am で除算演
算し、この除算演算値と前記ωd とに基づいてパラメー
タ算定回路41bは補償関数回路24の関数G(S) を整
定する。
【0042】すなわちパラメータ算定回路41bでは、
先述の図29に示したブロック線図におけるIS *
「0」であることから、図29に示したブロック線図が
図12に示す如く変形され、正弦波信号S1 に対する電
流検出器5の検出値IS の応答は、図12に示す前記I
LHに対する前記IS の応答、すなわち、アクティブフィ
ルタ10を含まない補償特性「ILH/IS 」に等しいこ
とから、前記正弦波信号S1 を前記電流指令値IC *
してアクティブフィルタ10を動作させ、前記ω d を変
化させたときの電流指令値IC * に対応する除算演算器
41aの除算演算値と、該ωd とにより補償関数回路2
4の関数G(S) を〔sT〕,〔1/sT〕,〔α/(1
+sT)〕,〔α(1+sT1 )/(1+sT2 )〕,
〔ω2 22+2ζ1 ω1 s+ω1 2〕/〔ω1 22 +2ζ
2 ω2 s+ω2 2〕などの関数式とし、このときの前記
T,α,T1 ,T2 ,ω2 ,ω1 ,ζ1 ,ζ2 それぞれ
の値を導出できる。
【0043】その後、切替スイッチ25を紙面上側に閉
路し、検出フィルタ21,高調波抽出回路22,乗算器
23,補償関数回路24の経路による電流指令値(IC
* )でアクティブフィルタ10を動作させることによ
り、先述の「高調波電流増大現象」の発生を抑制しつ
つ,下位の電力系統1bに流出する高調波電流を補償す
ることができる。
【0044】図13は、この発明の第6の実施例を示す
アクティブフィルタの制御装置の回路構成図で、且つ図
2に示した制御装置42の詳細回路構成図であり、この
図において、図11に示した実施例回路と同一機能を有
するものには同一符号を付してその説明を省略する。
【0045】すなわち図13に示した制御装置42には
検出フィルタ21,高調波抽出回路22,乗算器23,
補償関数回路24,切替スイッチ25,信号発生手段2
6,振幅演算手段28,関数値整定手段41の他に、検
出フィルタ21と同機能の検出フィルタ43と、振幅演
算手段28と同機能の振幅演算手段44とを備えてい
る。
【0046】この制御装置42では、電流検出器14の
検出値(IC )に検出フィルタ43を介した値の振幅を
振幅演算手段44で求めている。すなわち、振幅演算手
段44で得られた振幅は、前記Am にほぼ等しいことに
着目した回路構成である。
【0047】図14は、この発明の第7の実施例を示す
アクティブフィルタの制御装置の回路構成図で、且つ図
3に示した制御装置45の詳細回路構成図であり、この
図において、図11に示した実施例回路と同一機能を有
するものには同一符号を付してその説明を省略する。
【0048】すなわち図14に示した制御装置45には
検出フィルタ21,高調波抽出回路22,乗算器23,
補償関数回路24,切替スイッチ25,信号発生手段2
6,振幅演算手段28,関数値整定手段41の他に、加
算演算器46を備えている。
【0049】この制御装置45では電流検出器8の検出
値(IL )から電流検出器14の検出値(IC )を加算
演算器46で減算している。すなわち加算演算器46の
出力は、図1に示した電流検出器5の検出値(IS )に
ほぼ等しいことに着目した回路構成である。
【0050】なお図5,図8〜図11,図13,図14
に示した実施例回路は、上述の如く下位の電力系統1a
に流出する高調波電流(ISH)が比較的少ないときに好
適な回路構成である。
【0051】図15は、この発明の第8の実施例を示す
アクティブフィルタの制御装置の回路構成図で、且つ図
1に示した制御装置50の詳細回路構成図であり、この
図において、図11に示した実施例回路と同一機能を有
するものには同一符号を付してその説明を省略する。
【0052】すなわち図15に示した制御装置50には
検出フィルタ21,高調波抽出回路22,乗算器23,
補償関数回路24,切替スイッチ25,信号発生手段2
6,関数値整定手段41の他に、振幅演算手段51を備
えている。
【0053】この制御装置50では電流検出器5の検出
値IS の高調波成分ISHのK倍値の振幅を振幅演算手段
51で求めて、この振幅値の1/Kを出力している。従
って、前記正弦波信号S1 に基づく微小振幅も精度よく
求めることができ、特に先述の「高調波電流増大現象」
が生ずる周波数を正確に検知するのに好適である。
【0054】図16は、この発明の第9の実施例を示す
アクティブフィルタの制御装置の回路構成図で、且つ図
1に示した制御装置52の詳細回路構成図であり、この
図において、図11に示した実施例回路と同一機能を有
するものには同一符号を付してその説明を省略する。
【0055】すなわち図16に示した制御装置52には
検出フィルタ21,高調波抽出回路22,乗算器23,
補償関数回路24,切替スイッチ25,信号発生手段2
6,関数値整定手段41の他に、フーリエ変換器53
と、振幅演算手段54とを備えている。
【0056】この制御装置50では電流検出器5の検出
値IS からフーリエ変換器53により前記正弦波信号S
1 に基づく成分のみを抽出し、この抽出値の振幅を振幅
演算手段54で求めていることから、関数値整定手段4
1による補償関数回路24の関数G(S) の整定をより容
易にすることができる。
【0057】図17は、この発明の第10の実施例を示
すアクティブフィルタの制御装置の回路構成図で、且つ
図1に示した制御装置60の詳細回路構成図であり、こ
の図において、図11に示した実施例回路と同一機能を
有するものには同一符号を付してその説明を省略する。
【0058】すなわち図17に示した制御装置60には
検出フィルタ21,高調波抽出回路22,乗算器23,
補償関数回路24,切替スイッチ25,信号発生手段2
6,関数値整定手段41の他に、切替スイッチ61a,
61bと、波形保持回路62,63と、加算演算器64
と、振幅演算手段65とを備えている。
【0059】この制御装置60では切替スイッチ25を
示し紙面下側に閉路した状態で、先ず、切替スイッチ6
1a,61bそれぞれを紙面右側に閉路し、このときの
電流検出器5の検出値IS の波形を、前記正弦波信号S
1 の1サイクル分の区間だけ波形保持回路62に記憶す
る。次に、切替スイッチ61a,61bそれぞれを紙面
左側に閉路し、このときの電流検出器5の検出値IS
波形を、前記正弦波信号S1 の1サイクル分の区間だけ
波形保持回路63に記憶する。
【0060】その後、波形保持回路62,63それぞれ
から順次出力される記憶値の差を加算演算器64で求
め、この差の振幅を振幅演算手段65で求めることによ
り、前記正弦波信号S1 に基づく電流検出器5の検出値
S に元からある成分を除去でき、関数値整定手段41
による補償関数回路24の関数G(S) の整定をより容易
にすることができる。
【0061】図18は、この発明の第11の実施例を示
すアクティブフィルタの制御装置の回路構成図で、且つ
図1に示した制御装置66の詳細回路構成図であり、こ
の図において、図17に示した実施例回路と同一機能を
有するものには同一符号を付してその説明を省略する。
【0062】すなわち図18に示した制御装置66には
検出フィルタ21,高調波抽出回路22,乗算器23,
補償関数回路24,切替スイッチ25,信号発生手段2
6,関数値整定手段41,切替スイッチ61a,切替ス
イッチ61b,波形保持回路62,波形保持回路63,
加算演算器64,振幅演算手段65の他に、フーリエ変
換器67を備えている。
【0063】この制御装置66では切替スイッチ25を
示し紙面下側に閉路した状態で、先ず、切替スイッチ6
1a,61bそれぞれを紙面右側に閉路し、このときの
電流検出器5の検出値IS の前記ωd 成分をフーリエ変
換器67で抽出し、この抽出した波形を、前記正弦波信
号S1 の1サイクル分の区間だけ波形保持回路62に記
憶する。次に、切替スイッチ61a,61bそれぞれを
紙面左側に閉路し、このときのフーリエ変換器67の出
力の波形を、前記正弦波信号S1 の1サイクル分の区間
だけ波形保持回路63に記憶する。
【0064】その後、波形保持回路62,63それぞれ
から順次出力される記憶値の差を加算演算器64で求
め、この差の振幅を振幅演算手段65で求めることによ
り、前記正弦波信号S1 に基づく電流検出器5の検出値
S に元からある前記ωd 成分を除去でき、関数値整定
手段41による補償関数回路24の関数G(S) の整定を
より正確,容易にすることができる。
【0065】図19は、この発明の第12の実施例を示
すアクティブフィルタの制御装置の回路構成図で、且つ
図1に示した制御装置70の詳細回路構成図であり、こ
の図において、図5に示した実施例回路と同一機能を有
するものには同一符号を付してその説明を省略する。
【0066】すなわち図19に示した制御装置70には
検出フィルタ21,高調波抽出回路22,乗算器23,
補償関数回路24,切替スイッチ25の他に、第1信号
発生手段71と、第2信号発生手段72と、振幅生成回
路73と、乗算演算器74と、フーリエ変換器75と、
乗算器76と、振幅演算手段77と、関数値整定手段7
8とを備えている。
【0067】この第1信号発生手段71では予め定めた
周波数(ωd )で振幅1,位相0の固定値の第1正弦波
信号S71を発生し、また第2信号発生手段72では前記
ωdと、振幅生成回路73に設定される前記ωd より低
い正弦波変調信号ωm と変調基準値IC0とから生成され
る振幅Am と、前記ωm より長い周期で図示の如く段階
的に変化する位相θとに基づいた第2正弦波信号S72
発生させる。この第2正弦波信号S72は下記式(2)で
表される。
【0068】
【数2】 S72=IC0(1−cosωm t)cos(ωd t+θ) …(2) すなわち、図19に示した制御装置70では電流検出器
5の検出値(IS )に含まれるノイズ成分およびアクテ
ィブフィルタ10が補償しない高調波電流成分を検出フ
ィルタ21で除去し、この除去した値から高調波抽出回
路22を介して、アクティブフィルタ10が補償する高
調波電流成分(ISH)を抽出し、このI SHに乗算器23
のゲイン(K)を介してK・ISHとし、このK・ISH
補償関数回路24の関数G(S) を介した値を切替スイッ
チ25を介してアクティブフィルタ10への電流指令値
(IC * )を生成するために、先ず、切替スイッチ25
を紙面下側に閉路し、第2正弦波信号S72を電流指令値
(IC * )として、アクティブフィルタ10を動作させ
る。このときの電流検出器5の検出値IS は下記式
(3)で表される。
【0069】
【数3】 IS =Acos(ωd t+φ’) +B(1−cosωm t)cos(ωd t+θ+φ) …(3) 上記式(3)における右辺第1項は下位の電力系統1b
に元からある高調波成分であり、右辺第2項が第2正弦
波信号S72に基づく値である。そこで、前記式(3)の
値と第1正弦波信号S71(=cosωd t)とを乗算演
算する乗算演算器74の出力I74は、下記式(4)で表
される。
【0070】
【数4】 I74=−(B/2)cos(θ+φ)cosωm t …(4) 前記I74にフーリエ変換器75を介することにより周波
数ωm 成分が抽出され、この抽出値の2倍値が振幅演算
手段77に入力される。振幅演算手段77では、上述の
如く第2正弦波信号S72の位相θを段階的に変化させて
いることから、この段階的変化に基づく周波数ωm 成分
の最大振幅を求め、この最大振幅値を関数値整定手段7
8へ出力している。
【0071】従って、関数値整定手段78の除算演算器
78aにより前記最大振幅値を前記変調基準値IC0で除
算演算することで周波数ωd におけるゲイン特性値が得
られ、パラメータ算定回路77bでは、前記ωd を変化
させたときのそれぞれのゲイン特性値から補償関数回路
24の関数G(S) を〔sT〕,〔1/sT〕,〔α/
(1+sT)〕,〔α(1+sT1 )/(1+s
2 )〕,〔ω2 22 +2ζ1ω1 s+ω1 2〕/〔ω1 2
2 +2ζ2 ω2 s+ω2 2〕などの関数式とし、このと
きの前記T,α,T1 ,T2 ,ω2 ,ω1 ,ζ1 ,ζ2
それぞれの値を導出することができる。
【0072】図20は、この発明の第13の実施例を示
すアクティブフィルタの制御装置の回路構成図で、且つ
図1に示した制御装置80の詳細回路構成図であり、こ
の図において、図19に示した実施例回路と同一機能を
有するものには同一符号を付してその説明を省略する。
【0073】すなわち図20に示した制御装置80には
検出フィルタ21,高調波抽出回路22,乗算器23,
補償関数回路24,切替スイッチ25,第2信号発生手
段72,振幅生成回路73,乗算演算器74,フーリエ
変換器75,乗算器76,振幅演算手段77,関数値整
定手段78の他に、加算演算手段81と、第1信号発生
手段82とを備えている。
【0074】この第1信号発生手段82では、図示の如
く段階的に変化させる周波数(ωd)で振幅1,位相0
の固定値の第1正弦波信号S82を発生させる。従って、
第2信号発生手段72からの第2正弦波信号S72もその
周波数ωd が段階的に変化する。また制御装置80で
は、切替スイッチ25が紙面下側に閉路されているとき
に上述の第2正弦波信号S72と前記K・ISHとを加算演
算手段81で加算演算し、この加算値をアクティブフィ
ルタ10への電流指令値(IC * )としている。
【0075】すなわち図20に示した制御装置80によ
れば、段階的に周波数(ωd )が変化する第1正弦波信
号S82と、段階的に周波数ωd と位相θが変化する第2
正弦波信号S72とによりアクティブフィルタ10を含め
た該ωd に対するゲイン特性値が得られ、それぞれのゲ
イン特性値から補償関数回路24の関数G(S) を導体す
ることができる。
【0076】図21は、この発明の第14の実施例を示
すアクティブフィルタの制御装置の回路構成図で、且つ
図1に示した制御装置83の詳細回路構成図であり、こ
の図において、図20に示した実施例回路と同一機能を
有するものには同一符号を付してその説明を省略する。
【0077】すなわち図21に示した制御装置83で
は、図20に示した加算演算手段81が省略され、切替
スイッチ25が紙面下側に閉路されているときに上述の
第2正弦波信号S72をアクティブフィルタ10への電流
指令値(IC * )としている。
【0078】すなわち図21に示した制御装置83によ
れば、段階的に周波数(ωd )が変化する第1正弦波信
号S82と、段階的に周波数ωd と位相θが変化する第2
正弦波信号S72とにより、アクティブフィルタ10を含
まない該ωd に対するゲイン特性値が得られ、それぞれ
のゲイン特性値から補償関数回路24の関数G(S) を導
体することができる。
【0079】なお、上述の関数値整定手段41および関
数値整定手段78において、前記周波数ωd を変化さ
せ、それぞれの関数値整定手段が内蔵する除算演算器か
ら得られるゲイン特性値が所定の値を超えたときに、該
ωd またはその近辺で先述の「高調波電流増大現象」が
発生すると判定できる。
【0080】例えば、図21に示した制御装置83で前
記「高調波電流増大現象」が発生している場合には、ア
クティブフィルタ10を含まない前記周波数ωd に対す
るゲイン特性値および位相特性は図22に示すようにな
る。
【0081】この特性図と、先述の図30で示したアク
ティブフィルタ10を含めた前記周波数ωd に対するゲ
イン特性値との比較から明らかなように、アクティブフ
ィルタ10を含んだときの前記「高調波電流増大現象」
が発生している周波数は、アクティブフィルタ10を含
まないとき前記周波数はそのゲイン特性値が最大点と最
小点との間にあり、この周波数区間では図22に示す如
く位相が約−180°回転している。
【0082】そこで図21に示した制御装置83におい
て、補償関数回路24の関数G(S)を〔ω2 22 +2ζ
1 ω1 s+ω1 2〕/〔ω1 22 +2ζ2 ω2 s+ω2 2
とし、このときの前記ω2 ,ω1 ,ζ1 ,ζ2 それぞれ
の値を関数値整定手段78のパラメータ算定回路78b
で整定したときの動作を以下に説明する。
【0083】図23は補償関数回路24の関数G(S)
上述の関数式としたときのボード線図例であり、図23
に示したボード線図から明らかなように、前記「高調波
電流増大現象」が発生している周波数付近における位相
は約+45°回転している。
【0084】すなわち制御装置83において、補償関数
回路24の関数G(S) を上述の関数式としたときは、前
記周波数ωd に対するゲイン特性値は図24に示すよう
になり、その結果、前記「高調波電流増大現象」を抑制
することができる。
【0085】この「高調波電流増大現象」を抑制する動
作を図25に示すベクトル図を用いて、さらに詳細に説
明する。なお、図25(a)〜(c)それぞれにおい
て、下記ILHベクトルの大きさは同じくした状態を示
す。
【0086】図25(a)はアクティブフィルタ10の
図26に示した制御装置13によるIS ,IC ,ILT
F ,ILH,VL (図28参照)それぞれのベクトル図
を示し、前記「高調波電流増大現象」が生じていること
からILHに対してIS が大きくなっている。図25
(b)はこの発明の制御装置83による前記IS
C ,ILT,IF ,ILH,VL それぞれのベクトル図を
示し、該IC の位相を図25(a)に対して90°回転
させることによりILHに対してIS が小さくなってお
り、前記「高調波電流増大現象」が抑制されている。ま
た、図25(c)はこの発明の制御装置83による前記
S ,IC ,ILT,IF ,ILH,VL それぞれのベクト
ル図を示し、該IC の位相を図25(a)に対して13
5°(図25(b)のIC に対してさらに45°)回転
させることによりILHに対してIS が小さくなってお
り、前記「高調波電流増大現象」が抑制されている。
【0087】すなわち図25のベクトル図に示すごと
く、この発明のアクティブフィルタの制御装置におい
て、前記電流IS の位相に対して前記電流IC の位相を
回転させることにより前記「高調波電流増大現象」が抑
制されることから、該「高調波電流増大現象」が生ずる
周波数における前記電流IS に対して前記電流IC の位
相を回転させるべく補償関数回路の関数式とそのパラメ
ータを整定すればよい。
【0088】
【発明の効果】この発明によれば、電力系統の電流の位
相に対してアクティブフィルタの出力電流の位相を回転
させるように、補償関数回路の関数値を関数値整定手段
により整定することにより、先述の「高調波電流増大現
象」を抑制しつつ、電力系統に流出する高調波電流を補
償することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示すアクティブ
フィルタの回路構成図
【図2】この発明の第2の実施の形態を示すアクティブ
フィルタの回路構成図
【図3】この発明の第3の実施の形態を示すアクティブ
フィルタの回路構成図
【図4】この発明の第4の実施の形態を示すアクティブ
フィルタの回路構成図
【図5】この発明の第1の実施例を示すアクティブフィ
ルタの制御装置の回路構成図
【図6】図5の動作を説明するブロック線図
【図7】図5の動作を説明するブロック線図
【図8】この発明の第2の実施例を示すアクティブフィ
ルタの制御装置の回路構成図
【図9】この発明の第3の実施例を示すアクティブフィ
ルタの制御装置の回路構成図
【図10】この発明の第3の実施例を示すアクティブフ
ィルタの制御装置の回路構成図
【図11】この発明の第4の実施例を示すアクティブフ
ィルタの制御装置の回路構成図
【図12】図11の動作を説明するブロック線図
【図13】この発明の第5の実施例を示すアクティブフ
ィルタの制御装置の回路構成図
【図14】この発明の第6の実施例を示すアクティブフ
ィルタの制御装置の回路構成図
【図15】この発明の第7の実施例を示すアクティブフ
ィルタの制御装置の回路構成図
【図16】この発明の第8の実施例を示すアクティブフ
ィルタの制御装置の回路構成図
【図17】この発明の第9の実施例を示すアクティブフ
ィルタの制御装置の回路構成図
【図18】この発明の第10の実施例を示すアクティブ
フィルタの制御装置の回路構成図
【図19】この発明の第12の実施例を示すアクティブ
フィルタの制御装置の回路構成図
【図20】この発明の第13の実施例を示すアクティブ
フィルタの制御装置の回路構成図
【図21】この発明の第14の実施例を示すアクティブ
フィルタの制御装置の回路構成図
【図22】図21の動作を説明する特性図
【図23】図21の動作を説明する特性図
【図24】図21の動作を説明する特性図
【図25】図21の動作を説明するベクトル図
【図26】従来例を示すアクティブフィルタの制御装置
の回路構成図
【図27】図26のアクティブフィルタの詳細回路構成
【図28】図26の動作を説明する等価回路図
【図29】図26の動作を説明するブロック線図
【図30】図26の動作を説明する特性図
【符号の説明】
1a…上位の電力系統、1b…下位の電力系統、2a,
2b…高調波電流発生源、4…変圧器、5…電流検出
器、6…負荷、7…LCフィルタ、8…電流検出器、1
0…アクティブフィルタ、11…アクティブフィルタ主
回路、12…変換器制御回路、13…制御装置、14…
電流検出器、20…制御装置、21…検出フィルタ、2
2…高調波抽出回路、23…乗算器、24…補償関数回
路、25…切替スイッチ、26…信号発生手段、27…
加算演算手段、28…振幅演算手段、29…関数値整定
手段、29a…除算演算器、29b…パラメータ算定回
路、30…制御装置、31…検出フィルタ、32…加算
演算器、33…振幅演算手段、34…制御装置、35…
加算演算器、36…制御装置、37…加算演算器、40
…制御装置、41…関数値整定手段、41a…除算演算
器、41b…パラメータ算定回路、42…制御装置、4
3…検出フィルタ、44…振幅演算手段、45…制御装
置、46…加算演算器、50…制御装置、51…振幅演
算手段、52…制御装置、53…フーリエ変換器、54
…振幅演算手段、60…制御装置、61a,61b…切
替スイッチ、62,63…波形保持回路、64…加算演
算器、65…振幅演算手段、66…制御装置、67…フ
ーリエ変換器、70…制御装置、71…第1信号発生手
段、72…第2信号発生手段、73…振幅生成回路、7
4…乗算演算器、75…フーリエ変換器、76…乗算
器、77…振幅演算手段、78…関数値整定手段、78
a…除算演算器、78b…パラメータ算定回路、80…
制御装置、81…加算演算手段、82…第1信号発生手
段、83…制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 久 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 河村 篤男 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町353の56 Fターム(参考) 5G066 EA03 5H740 BA11 BB09 NN03 5J098 AA02 AA04 AA11 AA14 AB25 AD21 CA06 CB03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力系統に対して高調波電流を発生させる
    高調波電流発生源としての負荷と並列に接続され、該高
    調波電流を補償するアクティブフィルタの制御装置にお
    いて、 この制御装置が電力系統側電流の検出値から該電力系統
    へ流出する高調波電流を抽出し、この抽出値をゲイン
    (K)倍し、該K倍値に補償関数回路を介した値を前記
    アクティブフィルタへの電流指令値として生成するため
    に、 前記制御装置に、予め定めた振幅,位相,周波数の正弦
    波信号を発生する信号発生手段と、 この正弦波信号を前記K倍値に加算する加算演算手段
    と、 この加算演算手段の出力を新たな電流指令値として、前
    記アクティブフィルタを動作させたときの前記電力系統
    側電流の検出値に基づく振幅を求める振幅演算手段と、 該振幅演算手段で求めた振幅を前記正弦波信号の振幅で
    除算演算した値と、該正弦波信号の周波数とに基づき前
    記補償関数回路の関数値を整定する関数値整定手段とを
    付加したことを特徴とするアクティブフィルタの制御装
    置。
  2. 【請求項2】電力系統に対して高調波電流を発生させる
    高調波電流発生源としての負荷と並列に接続され、該高
    調波電流を補償するアクティブフィルタの制御装置にお
    いて、 この制御装置が電力系統側電流の検出値から該電力系統
    へ流出する高調波電流を抽出し、この抽出値をゲイン
    (K)倍し、該K倍値に補償関数回路を介した値を前記
    アクティブフィルタへの電流指令値として生成するため
    に、 前記制御装置に、予め定めた振幅,位相,周波数の正弦
    波信号を発生する信号発生手段と、 この正弦波信号を前記K倍値に加算する加算演算手段
    と、 この加算演算手段の出力を新たな電流指令値として、前
    記アクティブフィルタを動作させたときの前記電力系統
    側電流の検出値に基づく振幅を求める振幅演算手段と、 該振幅演算手段で求めた振幅を前記アクティブフィルタ
    の出力電流の検出値と前記K倍値との差から得られる振
    幅で除算演算した値と、前記正弦波信号の周波数とに基
    づき前記補償関数回路の関数値を整定する関数値整定手
    段とを付加したことを特徴とするアクティブフィルタの
    制御装置。
  3. 【請求項3】電力系統に対して高調波電流を発生させる
    高調波電流発生源としての負荷と並列に接続され、該高
    調波電流を補償するアクティブフィルタの制御装置にお
    いて、 この制御装置が電力系統側電流の検出値から該電力系統
    へ流出する高調波電流を抽出し、この抽出値をゲイン
    (K)倍し、該K倍値に補償関数回路を介した値を前記
    アクティブフィルタへの電流指令値として生成するため
    に、 前記制御装置に、予め定めた振幅,位相,周波数の正弦
    波信号を発生する信号発生手段と、 この正弦波信号を新たな電流指令値として、前記アクテ
    ィブフィルタを動作させたときの前記電力系統側電流の
    検出値に基づく振幅を求める振幅演算手段と、 該振幅演算手段で求めた振幅を前記正弦波信号の振幅で
    除算演算した値と、該正弦波信号の周波数とに基づき前
    記補償関数回路の関数値を整定する関数値整定手段とを
    付加したことを特徴とするアクティブフィルタの制御装
    置。
  4. 【請求項4】電力系統に対して高調波電流を発生させる
    高調波電流発生源としての負荷と並列に接続され、該高
    調波電流を補償するアクティブフィルタの制御装置にお
    いて、 この制御装置が電力系統側電流の検出値から該電力系統
    へ流出する高調波電流を抽出し、この抽出値をゲイン
    (K)倍し、該K倍値に補償関数回路を介した値を前記
    アクティブフィルタへの電流指令値として生成するため
    に、 前記制御装置に、予め定めた振幅,位相,周波数の正弦
    波信号を発生する信号発生手段と、 この正弦波信号を新たな電流指令値として、前記アクテ
    ィブフィルタを動作させたときの前記電力系統側電流の
    検出値に基づく振幅を求める振幅演算手段と、 該振幅演算手段で求めた振幅を前記アクティブフィルタ
    の出力電流の検出値の振幅で除算演算した値と、前記正
    弦波信号の周波数とに基づき前記補償関数回路の関数値
    を整定する関数値整定手段とを付加したことを特徴とす
    るアクティブフィルタの制御装置。
  5. 【請求項5】電力系統に対して高調波電流を発生させる
    高調波電流発生源としての負荷と並列に接続され、該高
    調波電流を補償するアクティブフィルタの制御装置にお
    いて、 この制御装置が電力系統側電流の検出値から該電力系統
    へ流出する高調波電流を抽出し、この抽出値をゲイン
    (K)倍し、該K倍値に補償関数回路を介した値を前記
    アクティブフィルタへの電流指令値として生成するため
    に、 前記制御装置に、予め定めた振幅,位相,周波数の正弦
    波信号を発生する信号発生手段と、 この正弦波信号を新たな電流指令値として、前記アクテ
    ィブフィルタを動作させたときの前記K倍値の振幅を求
    める振幅演算手段と、 該振幅演算手段で求めた振幅を該アクティブフィルタの
    出力電流の検出値の振幅で除算演算した値と、前記正弦
    波信号の周波数とに基づき前記補償関数回路の関数値を
    整定する関数値整定手段とを付加したことを特徴とする
    アクティブフィルタの制御装置。
  6. 【請求項6】電力系統に対して高調波電流を発生させる
    高調波電流発生源としての負荷と並列に接続され、該高
    調波電流を補償するアクティブフィルタの制御装置にお
    いて、 この制御装置が電力系統側電流の検出値から該電力系統
    へ流出する高調波電流を抽出し、この抽出値をゲイン
    (K)倍し、該K倍値に補償関数回路を介した値を前記
    アクティブフィルタへの電流指令値として生成するため
    に、 前記制御装置に、予め定めた振幅,位相,周波数の正弦
    波信号を発生する信号発生手段と、 この正弦波信号を新たな電流指令値として、前記アクテ
    ィブフィルタを動作させたときの前記電力系統側電流の
    検出値をフーリエ変換して前記正弦波信号の周波数と等
    しい周波数成分を抽出し、この抽出値の振幅を求める振
    幅演算手段と、 該振幅演算手段で求めた振幅を前記正弦波信号の振幅で
    除算演算した値と、該正弦波信号の周波数とに基づき前
    記補償関数回路の関数値を整定する関数値整定手段とを
    付加したことを特徴とするアクティブフィルタの制御装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の
    アクティブフィルタの制御装置において、 前記振幅演算手段は、前記信号発生手段を動作せさたと
    きの前記電力系統側電流の検出値と、前記信号発生手段
    を動作させないときの前記電力系統側電流の検出値との
    差に基づく振幅を求めることを特徴とするアクティブフ
    ィルタの制御装置。
  8. 【請求項8】電力系統に対して高調波電流を発生させる
    高調波電流発生源としての負荷と並列に接続され、該高
    調波電流を補償するアクティブフィルタの制御装置にお
    いて、 この制御装置が電力系統側電流の検出値から該電力系統
    へ流出する高調波電流を抽出し、この抽出値をゲイン
    (K)倍し、該K倍値に補償関数回路を介した値を前記
    アクティブフィルタへの電流指令値として生成するため
    に、 前記制御装置に、予め定めた周波数で振幅,位相が固定
    値の第1正弦波信号を発生する第1信号発生手段と、 前記第1正弦波信号と同じ周波数で、その振幅が前記第
    1正弦波信号より周波数が低い正弦波変調信号と変調基
    準値とに基づいて変調され、その位相が正弦波変調信号
    より長い周期で前記段階的に変化する第2正弦波信号を
    発生する第2信号発生手段と、 この第2正弦波信号を新たな電流指令値として、前記ア
    クティブフィルタを動作させたときの前記電力系統側電
    流の検出値と前記第1正弦波信号とを乗算演算し、この
    演算値をフーリエ変換して前記正弦波変調信号の周波数
    と等しい周波数成分を抽出し、この抽出値の2倍値に基
    づく最大振幅を求める振幅演算手段と、 該振幅演算手段で求めた最大振幅を前記変調基準値で除
    算演算した値と、前記第2正弦波信号の周波数とに基づ
    き前記補償関数回路の関数値を整定する関数値整定手段
    とを付加したことを特徴とするアクティブフィルタの制
    御装置。
  9. 【請求項9】電力系統に対して高調波電流を発生させる
    高調波電流発生源としての負荷と並列に接続され、該高
    調波電流を補償するアクティブフィルタの制御装置にお
    いて、 この制御装置が電力系統側電流の検出値から該電力系統
    へ流出する高調波電流を抽出し、この抽出値をゲイン
    (K)倍し、該K倍値に補償関数回路を介した値を前記
    アクティブフィルタへの電流指令値として生成するため
    に、 前記制御装置に、段階的に変化する予め定めた周波数で
    振幅,位相が固定値の第1正弦波信号を発生する第1信
    号発生手段と、 前記第1正弦波信号と同じ周波数で、その振幅が前記第
    1正弦波信号より周波数が低い正弦波変調信号と変調基
    準値とに基づいて変調され、その位相が正弦波変調信号
    より長い周期で段階的に変化する第2正弦波信号を発生
    する第2信号発生手段と、 この第2正弦波信号を前記K倍値に加算する加算演算手
    段と、 この加算演算手段の出力を新たな電流指令値として、前
    記アクティブフィルタを動作させたときの前記電力系統
    側電流の検出値から抽出された高調波電流と前記第1正
    弦波信号とを乗算演算し、この演算値をフーリエ変換し
    て前記正弦波変調信号の周波数と等しい周波数成分を抽
    出し、この抽出値の2倍値に基づく最大振幅を求める振
    幅演算手段と、 該振幅演算手段で求めた最大振幅を前記変調基準値で除
    算演算した値と、前記第2正弦波信号の周波数とに基づ
    き前記補償関数回路の関数値を整定する関数値整定手段
    とを付加したことを特徴とするアクティブフィルタの制
    御装置。
  10. 【請求項10】電力系統に対して高調波電流を発生させ
    る高調波電流発生源としての負荷と並列に接続され、該
    高調波電流を補償するアクティブフィルタの制御装置に
    おいて、 この制御装置が電力系統側電流の検出値から該電力系統
    へ流出する高調波電流を抽出し、この抽出値をゲイン
    (K)倍し、該K倍値に補償関数回路を介した値を前記
    アクティブフィルタへの電流指令値として生成するため
    に、 前記制御装置に、段階的に変化する予め定めた周波数で
    振幅,位相が固定値の第1正弦波信号を発生する第1信
    号発生手段と、 前記第1正弦波信号と同じ周波数で、その振幅が前記第
    1正弦波信号より周波数が低い正弦波変調信号と変調基
    準値とに基づいて変調され、その位相が正弦波変調信号
    より長い周期で段階的に変化する第2正弦波信号を発生
    する第2信号発生手段と、 この第2正弦波信号を新たな電流指令値として、前記ア
    クティブフィルタを動作させたときの前記電力系統側電
    流の検出値から抽出された高調波電流と前記第1正弦波
    信号とを乗算演算し、この演算値をフーリエ変換して前
    記正弦波変調信号の周波数と等しい周波数成分を抽出
    し、この抽出値の2倍値に基づく最大振幅を求める振幅
    演算手段と、 該振幅演算手段で求めた最大振幅を前記変調基準値で除
    算演算した値と、前記第2の正弦波信号の周波数とに基
    づき前記補償関数回路の関数値を整定する関数値整定手
    段とを付加したことを特徴とするアクティブフィルタの
    制御装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至請求項10のいずれかに記
    載のアクティブフィルタの制御装置において、 前記補償関数回路の関数値は〔ω2 22 +2ζ1 ω1
    +ω1 2〕/〔ω1 22+2ζ2 ω2 s+ω2 2〕とし、ω
    2 ,ω1 ,ζ1 ,ζ2 それぞれの値を前記関数値整定手
    段により導出することを特徴とするアクティブフィルタ
    の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108233374A (zh) * 2017-12-21 2018-06-29 虞吉荣 一种预装式箱变的冲击性负荷谐波的抑制方法及系统
JP2021029070A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 国立大学法人東京工業大学 電力系統用アクティブフィルタ装置

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JP2021029070A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 国立大学法人東京工業大学 電力系統用アクティブフィルタ装置
JP7274209B2 (ja) 2019-08-09 2023-05-16 国立大学法人東京工業大学 電力系統用アクティブフィルタ装置

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