JP2000259572A - 情報リンク生成装置及び記録媒体 - Google Patents

情報リンク生成装置及び記録媒体

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JP2000259572A JP11059607A JP5960799A JP2000259572A JP 2000259572 A JP2000259572 A JP 2000259572A JP 11059607 A JP11059607 A JP 11059607A JP 5960799 A JP5960799 A JP 5960799A JP 2000259572 A JP2000259572 A JP 2000259572A
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範泰 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報提供者向け、あるいは情報消費者向けの
情報リンクを選択的に生成する。 【解決手段】 有向パイプ管理手段1cで有向パイプ情
報を管理し、有向パイプ検索手段1dは要求に適する有
向パイプ情報を有向パイプ管理手段1cから検索し、有
向パイプ合成手段1aは有向パイプ検索手段1dが検索
した複数の有向パイプ情報を合成して新たな有向パイプ
情報を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の情報管理装
置がネットワークを介在して存在する環境において、各
情報管理装置が持つ情報内容に応じて各情報管理装置間
に新たなリンクを生成する情報リンク生成装置に関し、
特に情報管理装置間でやりとりされるコミュニケーショ
ンに基づいて生成したパイプ情報を利用する情報リンク
生成装置及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】個人の趣味やプロファイル情報などを管
理する情報管理装置間に情報内容に応じたリンクを生成
し、情報の共有や流通を促進するシステムが提案されて
いる。
【0003】Yenta(L. Foner: A Multi-Agent Referral
System for Matchmaking, The first International C
onference on the Practical Applications of Intelli
gentAgents and Multi-Agent Technology, 1996)では、
個人の趣味やプロファイル情報を管理するエージェント
をユーザ1人に対して1つずつ設け、これらのエージェ
ントが協調して動作することにより、お互いに似た趣味
やプロファイルを持ったユーザのエージェント間にリン
クを生成する機能を提案している。Yentaのエージェン
トは、対応するユーザが扱う電子メールや電子文書から
属性情報を抽出する属性抽出手段と、前記属性抽出手段
が抽出した属性を管理する属性管理手段と、前記属性管
理手段が管理する属性を他のユーザのエージェントが管
理する属性と比較する属性比較手段を有し、属性の近い
エージェントとのリンクを生成する。このシステムを用
いることにより、例えば、組織やコミュニティに属する
メンバーの興味の内容を文書で表現し、これをそれぞれ
のメンバに対応するエージェントがこの文書を処理する
ことで、興味の近い人同志のコミュニケーションのため
の情報リンクを生成し、情報の共有を実現することがで
きる。
【0004】特開平10−301905号広報に示され
た発明では、図20に示すように、複数の人や情報処理
装置間でやり取りされるコミュニケーションを検出し、
2つの情報管理装置間の関係を意味と重みで表現したパ
イプ情報を生成するパイプ生成・更新手段108と、前
記パイプ生成・更新手段108が生成したパイプ情報の
集合を管理するパイプ管理手段105と、ユーザからの
要求に対してパイプ管理手段105が管理するパイプ情
報から要求に適するパイプ情報を検索するパイプ検索手
段104と、検索された複数のパイプ情報を合成して新
たなパイプ情報を生成するパイプ合成手段102を有す
る情報リンク生成装置100が提供されている。この発
明では、ユーザからの要求があった場合に、パイプ検索
手段104は、パイプ管理手段105から要求に適合す
るパイプ情報を検索することにより、適切なパイプ情報
を選択し、さらにパイプ合成手段102は、選択したパ
イプ情報を合成して新たなパイプ情報を生成することに
より、必要な情報管理装置とのコミュニケーションを可
能にする。
【0005】パイプ管理手段105が管理するパイプ情
報のデータ構造の1例を、図21に示す。このようなパ
イプ情報は、例えば電子メールによるコミュニケーショ
ンを検出し、メールの本文からキーワードを抽出し、さ
らにキーワードの出現頻度を重みとすることで、生成す
ることができる。パイプ情報の合成処理には、「直列合
成」と「たたみこみ合成」の2つがある。直列合成は、
図22に示すように、2つの連続するパイプのパイプ情
報の共通部分を取り出し新たなパイプ情報を生成する処
理で、知人の知人に対して新たなリンクを作り出すこと
に相当する。たたみこみ合成は、図23に示すように3
つの連続するパイプ情報の中央のパイプ情報に、残り2
つのパイプ情報の共通部分を加える処理で、知人との間
の関係にこれまでは気付いていなかった共通の話題を加
えることに相当する。この発明を用いることにより、例
えば、電子メールによるコミュニケーションを検出して
生成したパイプ情報を用いて、ユーザの要求に応じて、
要求に関連するパイプ情報を検索し前記2つの合成処理
を繰り返し適用することで、要求に関する情報を持った
人との間に新たな情報リンク生成することができる。
【0006】なお、前記2つのシステムの説明では、い
ずれも人の興味や知っている情報を管理する情報管理装
置間での情報リンクの生成を例としてあげたが、データ
ベースや文書などに対応する情報管理装置間、あるい
は、人やデータベース、文書などに対応する情報管理装
置が混在した形態にも、応用可能である。
【0007】特開平8−263404号広報に記載され
た発明においては、電子メールシステムが保存している
送受信メールの内容を走査することにより、要求された
領域の専門家を収集する手段を提案している。専門家の
探索においては、メールに専門領域を表すキーワードの
リストを記述し、少数の相手に送る。メールを受け取っ
た側では、メールの内容と自身の持つ様々なファイルと
の比較により自分自身が要求された専門家に該当するか
どうか判断し、該当する場合は応答メールを返す。さら
に、保存している送受信メールの内容を調べて要求され
た専門家に該当すると思われる相手を抽出し、メールを
転送する。こうして転送を繰り返すことにより、少数の
相手にメールを送るだけで、多くの専門家を収集する、
すなわちリンクを生成することが可能になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシステ
ムでは、情報を発信している情報提供者と情報を受け入
れている情報消費者の区別をすることなく情報リンクを
生成していた。ユーザが発する要求は、「○×△につい
て知っている人を探したい」という形をとり、目的の情
報に詳しい情報提供者だけを集める場合や、「○×△に
ついて新しい情報を得たのでこれについて知っている人
に教えたい」という形をとり、手持ちの情報を欲しがっ
ている情報消費者だけを集めたい場合の、いずれかがほ
とんどである。このような場合、情報提供者だけ、もし
くは、情報消費者だけ、のいずれかへの情報リンクを選
択的に生成する必要があるが、従来のシステムでは情報
提供者と情報消費者を区別して情報リンクを生成する手
段を持っていないという問題点がある。
【0009】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であり、情報提供者向け、あるいは情報消費者向けの情
報リンクを選択的に生成することが可能な情報リンク生
成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、情報管理装置により互いにコミュニケー
ションをとって情報のやり取りを行う情報リンク生成装
置において、前記情報管理装置間での情報の流れを示す
有向パイプ情報を管理する有向パイプ管理手段と、前記
有向パイプ管理手段が管理する有向パイプ情報の集合か
ら、要求に適する有向パイプ情報を検索する有向パイプ
検索手段と、前記有向パイプ検索手段により検索された
複数の有向パイプ情報を合成して新たな有向パイプ情報
を生成する有向パイプ合成手段と、を有することを特徴
とする情報リンク生成装置が提供される。
【0011】ここで、有向パイプ管理手段は、情報管理
装置間での情報の流れを示す有向パイプ情報を管理し、
有向パイプ検索手段は、有向パイプ管理手段が管理する
有向パイプ情報の集合から、要求に適する有向パイプ情
報を検索し、有向パイプ合成手段は、有向パイプ検索手
段により検索された複数の有向パイプ情報を合成して新
たな有向パイプ情報を生成する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本形態における情報リン
ク生成装置1の構成図である。
【0013】情報リンク生成装置1は、同一の構成をと
る複数の情報リンク生成装置とネットワークを介して接
続され、それぞれの情報リンク生成装置1は、電子メー
ルツール2a、Webサーバ2b、Webクライアント
2cなどの情報管理装置2に付設される。
【0014】情報リンク生成装置1は、情報管理装置2
が行う情報交換を検出するコミュニケーション検出手段
1h、情報管理装置2が行う情報交換の向きを判定する
コミュニケーション方向判定手段1f、コミュニケーシ
ョン検出手段1hが検出した情報とコミュニケーション
方向判定手段1fが判定したコミュニケーションの方向
に基づいて有向パイプ情報(以下有向パイプと呼ぶ)の
生成と更新を行う有向パイプ生成・更新手段1g、有向
パイプを管理する有向パイプ管理手段1c、ユーザまた
は他の情報管理装置からの要求を受け付ける要求処理手
段1e、要求処理手段1eからの要求を受けて有向パイ
プ管理手段1cが管理する有向パイプから条件に合致す
る有向パイプを検索する有向パイプ検索手段1d、要求
処理手段1eからの要求に合致する有向パイプが見付か
らないときに既存の有向パイプを合成して新しい有向パ
イプを生成する有向パイプ合成手段1a、他の装置との
通信を行う通信インタフェース1b、ユーザからの要求
を受け付けるユーザインタフェース1j及びユーザから
の要求の向きを判定する要求方向判定手段1iにより構
成されている。
【0015】図2に、本形態で扱う有向パイプのデータ
構造10を示す。有向パイプは、有向パイプの始点とな
る情報管理装置のIDを表す“始点”フィールド、有向
パイプの終点となる情報管理装置のIDを表す“終点”
フィールド、有向パイプの属性集合へのポインタを表す
“パイプ属性”フィールドを持つ。パイプ属性は、“属
性”とその“重み”の対からなるリストで構成され、多
次元のベクトルを表す。これは、個々の属性であらわさ
れる概念の情報の流通が、有向パイプの始点から終点に
向かって存在することを表現し、重みが大きいほど対応
する属性で表される概念の情報の流通量が大きいことを
表す。有向パイプは、始点となる情報管理装置や人か
ら、終点となる情報管理装置や人に向かって、パイプ属
性で表現される情報や話題が流れていることを表す。す
なわち、始点となる情報管理装置や人が、パイプ属性で
表現される情報や話題の情報提供者であり、終点となる
情報管理装置や人が、パイプ属性で表現される情報や話
題の情報消費者であることを表す。
【0016】図2の例では、“始点”の値は“TAR
O”、“終点”の値は“HANAKO”、パイプ属性
は、“エージェント”、“限界”、“要求”、“能
力”、“宣伝”、“ルール”、“記述”、“引き当
て”、“演繹データベース”、“一階述語論理”、“仲
介”、“設計”、“エンジニアリング”、を属性として
含み、重みはそれぞれ8.00、1.00、3.00、
3.00、2.00、1.00、2.00、3.00、
1.00、1.00、5.00、4.00、2.00、
である。
【0017】このようなパイプ属性は、1例として、
“TARO”から“HANAKO”に送られたメールを
解析し、キーワードを抽出することで属性とし、キーワ
ードの出現頻度を重みとすることで得られる。この場
合、使用される情報管理装置2は、電子メールツール2
aである。
【0018】以降の説明では、情報管理装置をノードと
呼び、A、B、あるいは、TARO、HANAKO、な
どの識別IDで表記する。また、ノードAからノードB
への有向パイプを、P(A,B)と表記する。なお、あ
るノードAからあるノードBの間には、ただ1つの有向
パイプが存在し、AからBに流された情報から抽出した
パイプ属性は、全て単一の有向パイプのパイプ属性とし
て管理される。ただし、ノードAからノードBへの有向
パイプP(A,B)と、ノードBからノードAへの有向
パイプP(B,A)は別のデータとして表現される。さ
らに、以下では、有向パイプP(A,B)のパイプ属性
を、Attr(A,B)と表記する。
【0019】次に情報リンク生成装置1の処理について
説明する。有向パイプの生成と更新は、電子メールシス
テムなどの情報交換システムをモニタリングし、コミュ
ニケーションを検出することによって行う。このほか
に、個人のホームページへのアクセス、チャットによる
会話、文書ファイルの交換、など、あらゆる電子情報の
交換がモニタリングの対象となる。また、電話、インタ
ーネット電話、ネットミーティングなど、音声を用いた
コミュニケーションについても、音声認識技術を利用す
ることで電子的なテキスト情報に変換することで本発明
の方式は適用できる。以下では、電子メールを用いた例
で説明する。
【0020】まず、コミュニケーション検出手段1hが
メールの送受信を検出することで処理を開始する。図3
にメールの受信を検出したときの、有向パイプの生成と
更新の処理を示す。以下、ステップS1はコミュニケー
ション検出手段1hにおける処理、ステップS2はコミ
ュニケーション方向判定手段1fの処理、ステップS3
からステップS7は有向パイプ生成・更新手段1gにお
ける処理である。
【0021】まずステップS1で、メール中のキーワー
ドを抽出し、これらのキーワードの集合をWとする。キ
ーワードの抽出には、形態素解析エンジンを用いて名詞
を取り出す、キーワード辞書を用いて登録されたキーワ
ードを抽出する、などの一般的な方法を用いる。
【0022】次に、ステップS2で、メールから有向パ
イプの始点と終点のペアの集合Mを求める。このステッ
プについては、詳細を後述する。続いて、ステップS3
で、Mが空集合であるかどうか判定し、空集合の場合は
処理を終了する。空集合でない場合はステップS4に進
む。ステップS4では、Mの最初の始点と終点のペアを
取り出し、始点をs、終点をeとする。次に、ステップ
S5で、sを始点、eを終点とする有向パイプが存在す
るかどうか調べ、存在しない場合はステップS6で、s
を始点、eを終点とする有向パイプを生成しステップS
7へ、存在する場合はステップS6を実行せずに、ステ
ップS7へ進む。最後にステップS7で、Wを適用して
sを始点、eを終点とする有向パイプのパイプ属性を更
新する。パイプ属性の更新は、Wの要素であるキーワー
ドそれぞれについて、そのキーワードがパイプ属性に存
在しない場合には属性を追加して重みを1とし、そのキ
ーワードがパイプ属性に存在する場合は重みに1加える
処理を行う。ステップS7が終了すると、ステップS3
に戻り、ステップS3以降の処理を繰り返す。
【0023】図4に、図3のステップS2に示した始点
と終点の集合Mの取り出し処理を示す。以下、ステップ
S11からステップS14までの処理は、全てコミュニ
ケーション方向判定手段1fでの処理である。
【0024】まずステップS11で、Mを空集合にす
る。次に、ステップS12で受信メールであるか判定
し、受信メールである場合は、ステップS13でメール
の発信者をs、自分をeとして(s,e)をMに加え
る、受信メールでない場合は、ステップS14で自分を
s、あて先の集合をTとし、Tの全ての要素tについ
て、(s,t)をMに加える。なお、ここでは、コミュ
ニケーションの方向はメールが送られる方向であると仮
定して前記処理を記述したが、メールの内容を判定する
ルールを設けるなどして、情報を要求する内容のメール
の場合には、コミュニケーションの方向をメールの送信
方向とは逆の向きと判定する方法をとることも可能であ
る。
【0025】以上のように生成・更新された有向パイプ
は、有向パイプ管理手段1cに送られ、そこで管理され
る。ここで、ユーザからの要求によって起動される有向
パイプの合成処理の説明をするに先立って、有向パイプ
間で行われる有向パイプの基本的な合成処理を説明す
る。
【0026】有向パイプ間の基本的な合成処理には3種
類ある。第1の基本合成処理は、有向パイプの短絡合成
である。これは、ある情報に関して2人の情報収集者が
いて、その2人が知人であるとき、一方の情報消費者に
とっての情報提供者を、もう一方の情報消費者に紹介す
ることに相当する処理である。図5の例で、キーワード
{a,b,c,d}で代表される情報に着目した場合、
ノードBは情報消費者であり、ノードAから情報提供を
受けている。一方、ノードCも、情報消費者であり、ノ
ードDから情報提供を受けている。また、ノードBとノ
ードCの間には、BからCへの有向パイプP(B,C)
が存在する。したがって、ノードAが提供する情報をノ
ードCに伝える関係を生成することで、ノードCはさら
に多くの情報提供者から情報を入手することができる。
この場合に、P(A,B)とP(D,C)を合成し、新
たな有向パイプP(A,C)を生成する。以上の処理の
結果得られるP(A,C)のパイプ属性は、以下の式で
与えられる。
【0027】Attr(A,C) = Attr(A,
B) ∩ Attr(D,C) ここで、∩は、パイプ属性の積演算と呼ぶ演算処理で、
2つのパイプ属性におけるそれぞれのキーワード集合の
積集合を取り出し新たなパイプ属性のキーワード集合と
し、個々の属性の重みは、該当する属性の重みの最小値
をとることにより与えられる。図5の例では、Attr
(A,B)={a=1.0,b=2.0,c=4.
0}、Attr(D,C)={b=1.0,c=5.
0,d=2.0}が与えられ、Attr(A,C)=
{b=1.0,c=4.0}である。
【0028】既にA、C間の有向パイプP(A,C)が
存在していた場合には、短絡合成処理は算出したパイプ
属性を、以下の式で有向パイプP(A,C)のパイプ属
性に加える。
【0029】Attr(A,C) = Attr(A,
C) ∪ (Attr(A,B)∩ Attr(D,
C)) ここで、∪は、パイプ属性の和演算と呼ぶ演算処理で、
2つのパイプ属性におけるそれぞれのキーワード集合の
和集合を取り出して新たなパイプ属性のキーワード集合
とし、個々の属性の重みは、該当する属性の重みの最大
値をとることにより与えられる。
【0030】有向パイプの短絡合成は、2つの同一方向
の連続する有向パイプに対しても同様に適用することが
できる。図6に示した例では、キーワード{a,b,
c,d}で代表される情報に着目した場合、ノードBは
情報消費者であり、ノードAから情報提供を受けてい
る。一方、ノードCは情報消費者であり、ノードBから
情報提供を受けている。したがって、ノードAが提供す
る情報はノードCに伝えることが可能である。この場合
に、P(A,B)とP(B,C)を合成し、新たな有向
パイプP(A,C)を生成する。このときのP(A,
C)のパイプ属性は、以下の式で与えられる。
【0031】Attr(A,C) = Attr(A,
B) ∩ Attr(B,C) 既にA、C間の有向パイプP(A,C)が存在していた
場合には、短絡合成処理は算出したパイプ属性を、以下
の式で有向パイプP(A,C)のパイプ属性に加える。
【0032】Attr(A,C) = Attr(A,
C) ∪ (Attr(A,B)∩ Attr(B,
C)) 第2の基本合成処理は、有向パイプのスキップ合成であ
る。これは、ある情報に関する情報消費者と情報提供者
が知人であるときに、情報消費者にとっての情報提供者
を、情報提供者にとっての情報消費者に紹介することに
相当する処理である。図7の例で、キーワード{a,
b,c,d}で代表される情報に着目した場合、ノード
Bは情報消費者であり、ノードAから情報提供を受けて
いる。一方、ノードCは情報提供者であり、ノードDに
情報提供している。また、ノードBとノードCの間に
は、BからCへの有向パイプP(B,C)が存在する。
したがって、ノードAが提供する情報をノードDに伝え
る関係を生成することで、ノードDはさらに多くの情報
提供者から情報を入手することができる。この場合に、
P(A,B)とP(C,D)を合成し、新たな有向パイ
プP(A,D)を生成する。以上の処理の結果得られる
P(A,D)のパイプ属性は、以下の式で与えられる。
【0033】Attr(A,D) = Attr(A,
B) ∩ Attr(C,D) 既にA、C間の有向パイプP(A,D)が存在していた
場合には、スキップ合成処理は算出したパイプ属性を、
以下の式で有向パイプP(A,D)のパイプ属性に加え
る。
【0034】Attr(A,D) = Attr(A,
D) ∪ (Attr(A,B)∩ Attr(C,
D)) なお、図7の例で、ノードBとノードCは、ノードAと
ノードDの関係の仲介役として働く。また、ノードBと
ノードCの間に存在する有向パイプの向きがBからCで
はなく、CからBの場合でも、前記説明と全く同じ処理
が適用できる。
【0035】第3の基本合成処理は、有向パイプのたた
みこみ合成である。これは、ある情報に関する情報消費
者と情報提供者が知人だが、情報の授受の可能性に気付
いていないときに、情報提供者から情報消費者へ情報を
伝えることが可能であることを気付かせることに相当す
る処理である。図8の例で、キーワード{a,b,c,
d}で代表される情報に着目した場合、ノードBは情報
消費者であり、ノードAから情報提供を受けている。一
方、ノードCは情報提供者であり、ノードDに情報提供
している。また、ノードBとノードCの間には、Bから
Cへの有向パイプP(B,C)が存在する。したがっ
て、ノードCが提供する情報をノードBに伝える関係を
生成することで、ノードBはさらに多くの情報提供者か
ら情報を入手することができる。この場合に、P(A,
B)とP(C,D)を合成し、新たな有向パイプP
(C,B)を生成する。以上の処理の結果得られるP
(C,B)のパイプ属性は、以下の式で与えられる。
【0036】Attr(C,B) = Attr(A,
B) ∩ Attr(C,D) 既にC、B間の有向パイプP(C,B)が存在していた
場合には、スキップ合成処理は算出したパイプ属性を、
以下の式で有向パイプP(C,B)のパイプ属性に加え
る。
【0037】Attr(C,B) = Attr(C,
B) ∪ (Attr(A,B)∩ Attr(C,
D)) なお、ノードBとノードCの間に存在する有向パイプの
向きがBからCではなく、CからBの場合でも、前記説
明と全く同じ処理が適用できる。
【0038】以上に述べた有向パイプの合成処理を、複
数の情報リンク生成装置で協業して繰り返し行うことに
より、情報提供者発見、情報提供先発見、などのサービ
スを実現することができる。
【0039】上記のサービスを実現するために、情報リ
ンク生成装置1は、ユーザインタフェース1jを介して
ユーザから入力された要求を解析し処理する。ユーザが
入力する要求はテキスト形式で記述され、例えば情報提
供者発見の場合は図9に例で示した形をとる。このテキ
スト形式の要求は、要求処理手段1eで処理され、図1
0に例示した要求のデータ構造20に変換される。要求
のデータ構造20は、“方向”、“閾値”、“要求属
性”という3つのフィールドを持つ。“方向”は、要求
がどちら向きの有向パイプを集めようとしているかを示
すもので、情報提供者発見要求の場合は、“入力”方向
である。“閾値”は、以降で詳細に説明する要求の処理
において、要求のデータ構造20の伝達先を決定するた
めに用いる。“要求属性”は、テキスト形式で表現され
た要求内容を、パイプ属性と同様に“属性”と“重み”
で表現されたベクトルへのポインタを持つ。図11及び
図12は、情報提供先発見の場合におけるテキスト形式
の要求例及びその要求のデータ構造30を示している。
【0040】図13に要求の処理を示す。以下、ステッ
プS21は要求方向判定手段1i及び要求処理手段1e
での処理、ステップS23からS25は要求処理手段1
eでの処理、ステップS26は有向パイプ検索手段1d
での処理である。
【0041】まず、ステップS21においてテキスト形
式で記述された要求を処理し、要求データを作成する。
続いて、ステップS22で、他の情報リンク生成装置が
処理を終えるまで待つ制限時刻tと、どの程度先までメ
ッセージを伝達するかの最大ホップカウントhを設定す
る。続いてステップS23で、要求伝達メッセージを作
成する。次にステップS24で要求伝達メッセージを処
理する。次に、ステップS25で設定した制限時刻tを
超えていないかどうかを判定し、制限時刻tを超えるま
で自己ループを繰り返す。最後に、ステップS26で、
要求と有向パイプの属性の内積値が閾値以上である有向
パイプを見つけ、その有向パイプにおける相手側の端点
のIDを集合Dとして求める。なお、ここで用いる内積
値とは、一般的にベクトルの内積値として用いられるも
ののことであり、2つのベクトルにおいて属性が共通す
る値同士の積を合計したものである。
【0042】図14に、図13のステップS23で作成
される要求伝達メッセージのデータ構造を示す。要求伝
達メッセージのデータ構造は、“発信者ID”、“要求
データ”、“制限時刻”、“最大ホップ”、“ホップカ
ウント”、“パイプP1”、“パイプP2”、“パイプ
P3”、“ノードN1”、“ノードN2”及び“ノード
N3”の11個のフィールドで構成される。“発信者I
D”には、要求を入力した発信者のIDがセットされ
る。“要求データ”には、対応する要求のデータ構造へ
のポインタがセットされる。“制限時刻”には、ステッ
プS22で設定された制限時刻tがセットされる。“最
大ホップ”及び“ホップカウント”は、要求伝達メッセ
ージの継続的な伝播を制限し、メッセージの爆発を防ぐ
ためのものであり、“ホップカウント”は、要求伝達メ
ッセージが発信者からいくつのノードを経由したかをカ
ウントし、最大ホップ”は、“ホップカウント”の制限
値(これを超えては継続的なメッセージ伝達は行わな
い)を表し、ステップS22で設定された最大ホップカ
ウント値hが設定される。“パイプP1”には、要求伝
達メッセージの伝達系路からみて直前の有向パイプが、
“パイプP2”には、要求伝達メッセージの伝達系路か
らみて2つ前の有向パイプが、“パイプP3”には、要
求伝達メッセージの伝達系路からみて3つ前の有向パイ
プが、それぞれセットされる。“ノードN1”には、要
求伝達メッセージの伝達系路からみて直前のノードが、
“ノードN2”には、要求伝達メッセージの伝達系路か
らみて2つ前のノードが、“ノードN3”には、要求伝
達メッセージの伝達系路からみて3つ前のノードが、そ
れぞれセットされる。ステップS23で作成される要求
伝達メッセージは、各フィールドに以下の値を持つ。
【0043】 発信者ID = (ユーザが要求を入力したノード) 要求データ = (要求のデータ構造) 制限時刻 = t 最大ホップ = h ホップカウント = 0 パイプP1 = (要求のデータ構造) パイプP2 = null パイプP3 = null ノードN1 = null ノードN2 = null ノードN3 = null ここで、パイプP1の値には、要求のデータ構造を設定
しているが、これは、当初は要求を擬似的にパイプとし
て扱い、要求の要求属性と有向パイプのパイプ属性を混
在させた形で、有向パイプの合成処理を行うためであ
る。
【0044】図15に、図13のステップS21におけ
る要求データ作成処理の詳細を示す。以下の処理で、ス
テップS31は要求方向判定手段1iにおける処理、ス
テップS32からステップS33は、要求処理手段1e
における処理である。
【0045】最初に、ステップS31で要求の向きを判
定し、要求のデータ構造の“方向”フィールドを設定す
る。向きの判定は、例えば、情報提供者発見要求であれ
ば“入力”、情報提供先発見要求であれば“出力”、と
いったルールをあらかじめ設定しておき、これにしたが
って設定する。続いてステップS32で、要求の内容部
分のテキストからキーワードを抽出しWとする。この部
分の処理はメールを抽出したときの有向パイプの生成・
更新処理1gにおける図3のステップS1と同様の方法
で実現できる。最後にステップS33で、Wを用いて要
求属性を構築する。この部分の処理も、メールを抽出し
たときの有向パイプの生成・更新処理1gにおける図3
のステップS7と同様である。
【0046】図16に、図13のステップS24におけ
る要求伝達メッセージ処理についての詳細を示す。以下
の処理で、ステップS41からステップS43及びステ
ップS45は要求処理手段1eにおける処理、ステップ
S44は有向パイプ合成手段1aにおける処理、ステッ
プS46は通信インタフェース1bにおける処理であ
る。また、これらの処理は、ユーザから要求が入力され
たときだけではなく、他の情報リンク生成装置から要求
伝達メッセージを受け取ったときにも起動される。
【0047】まず、ステップS41で、受け取った要求
の処理を実行中のノードで既に処理済かどうかを判定
し、処理済の場合は処理を終了する。次に、ステップS
42で、現在時刻が制限時刻tより前かどうかを判定
し、制限時刻を過ぎている場合は処理を終了する。次に
ステップS43で、ホップカウントが最大ホップカウン
トh以下であるかどうかを判定し、最大ホップカウント
を超えている場合は処理を終了する。次にステップS4
4で、有向パイプの合成処理を実行する。続いて、ステ
ップS45で、要求伝達メッセージの伝達先の集合Mを
求める。最後にステップS46で、それぞれ更新した要
求伝達メッセージを、Mの全ての要素に対して送付す
る。要求伝達メッセージの更新は、次の式にしたがって
フィールド値を更新することで行う。
【0048】 パイプP1 = P(N,U) パイプP2 = パイプP1 パイプP3 = パイプP2 ノードN1 = N ノードN2 = ノードN1 ノードN3 = ノードN2 ただし、ここで、Nは現在処理を行っている自分自身の
ノード、Uは要求伝達メッセージの送付先のノードであ
る。
【0049】図17に、図16のステップS44におけ
る有向パイプ合成処理の実行処理についての詳細を示
す。以下の説明で、ステップS53とステップS54
は、有向パイプの短絡合成処理に関する処理ステップ、
ステップS55とステップS56は、有向パイプのたた
みこみ合成処理に関する処理ステップ、ステップS57
からステップS59は、有向パイプのスキップ合成処理
に関する処理ステップである。
【0050】まず、ステップS51でパイプP2と要求
が同じ向きかどうか判定し、同じでない場合はステップ
S57へ進む。同じ場合は、ステップS52で、パイプ
P2と要求の内積値が閾値以上かどうか判定し、閾値未
満の場合はステップS57に進む。閾値以上の場合は、
ステップS53で、要求と逆向きの有向パイプのうち、
要求との内積値が閾値以上のものの集合をQとする。次
に、ステップS54で、全てのQの要素qについて、パ
イプP2とqの有向パイプの短絡合成を行い、新たな有
向パイプを生成する。次に、ステップS55で、要求と
同じ向きの有向パイプのうち、要求との内積値が閾値以
上のものの集合をUとする。次に、ステップS56で、
全てのUの要素uについて、パイプP2とuの有向パイ
プのたたみこみ合成を行い、新たな有向パイプを生成す
る。ステップS57では、パイプP1、パイプP3及び
要求が全て同じ向きかどうか判定し、同じでない場合は
処理を終了する。同じ場合は、ステップS58で、パイ
プP1と要求の内積値及びパイプP3と要求の内積値
が、ともに閾値以上かどうか判定し、これを満たさない
場合は処理を終了する。満たす場合は、ステップS59
で、パイプP1とパイプP3の有向パイプのスキップ合
成を行い、新たな有向パイプを生成する。
【0051】図18に、図16のステップS45におけ
る要求伝達先を求める処理の詳細を示す。まず、ステッ
プS61で、Mを空集合とする。次に、ステップS62
で、Rを現在処理中のノードにつながる全ての有向パイ
プから、パイプP1を除いたものとする。次に、ステッ
プS63で、Rが空集合かどうか判定し、空集合なら処
理を終了する。空集合でない場合は、ステップS64に
進み、Rから有向パイプを1つ取り出しrとする。取り
出したrはRから削除する。続いて、ステップS65
で、rが要求と同じ向きで、かつrと要求との内積値が
閾値以上かどうか判定し、条件を満たす場合はステップ
S66でrをMに加え、ステップS63に戻る。条件を
満たさない場合はステップS67に進み、rの相手側の
ノードに要求との内積値が閾値以上になる有向パイプが
1つでも存在するかどうか判定する。存在しない場合
は、ステップS63に戻って処理を繰り返し、存在する
場合はステップS68でrをMに加えてからステップS
63に戻る。
【0052】以上の処理を実行することによる有向パイ
プのネットワーク変化の様子を図19に例示する。図1
9の(a)は、要求を処理する前における有向パイプの
ネットワーク状態である。この状態で、ノードAから情
報提供先発見要求を入力したとする。図19の(a)
中、太線で示してある有向パイプP(A,B)、P
(A,E)、P(D,C)及びP(G,F)は、リクエ
ストとの内積値の値が閾値以上のものである。
【0053】この入力された情報提供先発見要求は順次
処理され、図19の(b)に示すようにP(A,B)と
P(A,D)が短絡合成されてP(A,C)が生成さ
れ、また、P(A,E)とP(G,F)がスキップ合成
されてP(A,F)が生成される。
【0054】このように、本形態では、有向パイプ管理
手段1cで有向パイプ情報を管理し、有向パイプ検索手
段1dは要求に適する有向パイプ情報を有向パイプ管理
手段1cから検索し、有向パイプ合成手段1aは有向パ
イプ検索手段1dが検索した複数の有向パイプ情報を合
成して新たな有向パイプ情報を生成することとしたた
め、情報提供者向け、あるいは情報消費者向けの情報リ
ンクを選択的に生成することが可能となる。
【0055】なお、本形態では、有向パイプの生成、管
理、及び、要求の処理は、複数の情報リンク生成装置1
で協業して行うとしたが、1つの装置で全ての有向パイ
プを管理し、全ての処理をこの装置内で行うこととして
もよい。
【0056】また、本形態の情報リンク生成装置1は、
接続された情報管理装置2が直接関与するコミュニケー
ションから生成された有向パイプのみを、有向パイプ管
理手段1cで管理することとしているが、これ以外のパ
イプを管理する構成としてもよい。
【0057】さらに、上記の処理機能は、コンピュータ
によって実現することができる。その場合、情報リンク
生成装置1が有すべき機能の処理内容は、コンピュータ
で読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムに記
述しておく。そして、このプログラムをコンピュータで
実行することにより、上記処理がコンピュータで実現さ
れる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体として
は、磁気記録装置や半導体メモリ等がある。市場に流通
させる場合には、CD−ROM(Compact Disk Read Onl
y Memory)やフロッピーディスク等の可搬型記録媒体に
プログラムを格納して流通させたり、ネットワークを介
して接続されたコンピュータの記憶装置に格納してお
き、ネットワークを通じて他のコンピュータに転送する
こともできる。コンピュータで実行する際には、コンピ
ュータ内のハードディスク装置等にプログラムを格納し
ておき、メインメモリにロードして実行する。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、情報管
理装置間の関連を表す情報を有向パイプ情報として管理
し、検索・合成することとしたため、情報提供者向け、
あるいは情報消費者向けの情報リンクを選択的に生成す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態における情報リンク生成装置の構成図で
ある。
【図2】本形態で扱う有向パイプのデータ構造図であ
る。
【図3】メール受信検出時における有向パイプの生成と
更新の処理を示したフローチャートである。
【図4】図3のステップS2に示した始点と終点の集合
Mの取り出し処理を示したフローチャートである。
【図5】有向パイプの短絡合成例を示した図である。
【図6】有向パイプの短絡合成例を示した図である。
【図7】有向パイプのスキップ合成例を示した図であ
る。
【図8】有向パイプのたたみこみ合成を示した図であ
る。
【図9】情報提供者発見の要求例を示した図である。
【図10】情報提供者発見要求のデータ例を示した図で
ある。
【図11】情報提供先発見の要求例を示した図である。
【図12】情報提供先発見要求のデータ例を示した図で
ある。
【図13】要求の処理を示したフローチャートである。
【図14】要求伝達メッセージのデータ構造図である。
【図15】要求データ作成の処理を示したフローチャー
トである。
【図16】図13のステップS24における要求伝達メ
ッセージ処理を示したフローチャーチである。
【図17】図16のステップS44における有向パイプ
合成処理の実行処理を示したフローチャートである。
【図18】図16のステップS45における要求伝達先
を求める処理を示したフローチャートである。
【図19】本形態の処理を実行することによる有向パイ
プのネットワーク変化例を示した図である。
【図20】従来の情報リンク生成装置の構造を示した構
造図である。
【図21】従来のパイプ管理手段が管理するパイプ情報
のデータ構造図である。
【図22】パイプの直列合成を示した図である。
【図23】パイプのたたみ込み合成を示した図である。
【符号の説明】
1 情報リンク生成装置 1a 有向パイプ合成手段 1b 通信インタフェイス 1c 有向パイプ管理手段 1d 有向パイプ検索手段 1e 要求処理手段 1f コミュニケーション方向判定手段 1g 有向パイプ生成・更新手段 1h コミュニケーション検出手段 1i 要求方向判定手段 1j ユーザインタフェイス 2 情報管理装置 2a 電子メールツール 2b Webサーバ 2c Webクライアント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B075 KK02 NK06 5B085 BG07 5B089 GA01 JB22 KA05 KA12 KB00 KB06 KC41 KC44 KC47

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報管理装置により互いにコミュニケー
    ションをとって情報のやり取りを行う情報リンク生成装
    置において、 前記情報管理装置間での情報の流れを示す有向パイプ情
    報を管理する有向パイプ管理手段と、 前記有向パイプ管理手段が管理する有向パイプ情報の集
    合から、要求に適する有向パイプ情報を検索する有向パ
    イプ検索手段と、 前記有向パイプ検索手段により検索された複数の有向パ
    イプ情報を合成して新たな有向パイプ情報を生成する有
    向パイプ合成手段と、 を有することを特徴とする情報リンク生成装置。
  2. 【請求項2】 前記有向パイプ情報は、前記情報が有す
    る情報内容と、前記情報内容の流通量と、を有すること
    を特徴とする請求項1記載の情報リンク生成装置。
  3. 【請求項3】 情報提供先の発見要求であるか、あるい
    は情報提供者の発見要求であるか、を示す要求の向きを
    判定する要求方向判定手段を有し、 前記有向パイプ検索手段は、前記要求の向きに合致する
    有向パイプ情報のみを検索し、 前記有向パイプ合成手段は、前記要求の向きに合致する
    有向パイプ情報のみを生成することを特徴とする請求項
    1記載の情報リンク生成装置。
  4. 【請求項4】 要求を入力する要求入力手段を有し、 前記要求入力手段、前記有向パイプ管理手段、前記有向
    パイプ検索手段及び前記有向パイプ合成手段は、前記情
    報管理装置ごとに備え付けられ、 前記有向パイプ管理手段は、自己が備え付けられている
    前記情報管理装置に関する前記有向パイプ情報のみを管
    理し、 前記有向パイプ検索手段は、自己が備え付けられている
    前記情報管理装置に備え付けられている前記要求入力手
    段から入力された要求に適する有向パイプ情報を検索
    し、自己が備え付けられている前記情報管理装置以外の
    情報管理装置に備え付けられている有向パイプ検索手段
    から送られる要求に適する有向パイプ情報を検索するこ
    とを特徴とする請求項1記載の情報リンク生成装置。
  5. 【請求項5】 前記情報管理装置間のコミュニケーショ
    ンを検出するコミュニケーション検出手段と、 前記コミュニケーションの方向を判断するコミュニケー
    ション方向判定手段と、 前記コミュニケーション検出手段が検出したコミュニケ
    ーション内容及び前記コミュニケーション方向判定手段
    が判定したコミュニケーション方向に基づいて、前記有
    向パイプ情報を生成する有向パイプ生成手段と、 前記有向パイプ管理手段が管理する前記有向パイプ情報
    を、前記コミュニケーションの内容及び前記コミュニケ
    ーション方向に基づいて更新する有向パイプ更新手段
    と、 を有することを特徴とする請求項1記載の情報リンク生
    成装置。
  6. 【請求項6】 前記有向パイプ合成手段は、第1の情報
    管理装置から第2の情報管理装置への有向パイプ情報
    と、前記第2の情報管理装置から第3の情報管理装置へ
    の有向パイプ情報または前記第3の情報管理装置から前
    記第2の情報管理装置への有向パイプ情報と、第4の情
    報管理装置から前記第3の情報管理装置への有向パイプ
    情報とが与えられたときに、前記第1の情報管理装置か
    ら前記第2の情報管理装置への前記有向パイプ情報と、
    前記第4の情報管理装置から前記第3の情報管理装置へ
    の前記有向パイプ情報と、に共通する前記情報内容及び
    前記情報量を有する前記第1の情報管理装置から前記第
    3の情報管理装置への有向パイプ情報、を生成すること
    を特徴とする請求項2記載の情報リンク生成装置。
  7. 【請求項7】 前記有向パイプ合成手段は、第1の情報
    管理装置から第2の情報管理装置への有向パイプ情報
    と、第2の情報管理装置から第3の情報管理装置への有
    向パイプ情報または第3の情報管理装置から第2の情報
    管理装置への有向パイプ情報と、第3の情報管理装置か
    ら第4の情報管理装置への有向パイプ情報とが与えられ
    たとき、第1の情報管理装置から第2の情報管理装置へ
    の有向パイプ情報と、第3の情報管理装置から第4の情
    報管理装置への有向パイプ情報と、に共通する前記情報
    内容及び前記情報量を有する第1の情報処理装置から第
    4の情報処理装置への有向パイプ情報、を生成すること
    を特徴とする請求項2記載の情報リンク生成装置。
  8. 【請求項8】 前記有向パイプ合成手段は、第1の情報
    管理装置から第2の情報管理装置への有向パイプ情報
    と、第2の情報管理装置から第3の情報管理装置への有
    向パイプ情報または第3の情報管理装置から第2の情報
    管理装置への有向パイプ情報と、第3の情報管理装置か
    ら第4の情報管理装置への有向パイプ情報とが与えられ
    たとき、第1の情報管理装置から第2の情報管理装置へ
    の有向パイプ情報と、第3の情報管理装置から第4の情
    報管理装置への有向パイプ情報と、に共通する前記情報
    内容及び前記情報量を有する、第3の情報処理装置から
    第2の情報処理装置への有向パイプ情報、を生成するこ
    とを特徴とする請求項2記載の情報リンク生成装置。
  9. 【請求項9】 情報管理装置間での情報の流れを示す有
    向パイプ情報を管理させ、管理する前記有向パイプ情報
    の集合から要求に適する有向パイプ情報を検索させ、検
    索された複数の有向パイプ情報を合成して新たな有向パ
    イプ情報を生成させる内容を有するプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002082339A1 (fr) * 2001-04-04 2002-10-17 Mitsuharu Watanabe Systeme et procede de traitement de donnees
JP2008276512A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Kansai Electric Power Co Inc:The 共感度判定方法、及びシステム

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WO2002082339A1 (fr) * 2001-04-04 2002-10-17 Mitsuharu Watanabe Systeme et procede de traitement de donnees
JP2008276512A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Kansai Electric Power Co Inc:The 共感度判定方法、及びシステム

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