JP2000257793A - 油タンク内空気抜き装置 - Google Patents

油タンク内空気抜き装置

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JP2000257793A JP11062406A JP6240699A JP2000257793A JP 2000257793 A JP2000257793 A JP 2000257793A JP 11062406 A JP11062406 A JP 11062406A JP 6240699 A JP6240699 A JP 6240699A JP 2000257793 A JP2000257793 A JP 2000257793A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 油タンク内の空気の大気中への放出により大
気中へ放出される油ミストを低減できる油タンク内空気
抜き装置の提供。 【解決手段】 空気抜き管と調圧配管との間に油タンク
内空気抜き装置を設置し、空気抜き管から大気中に放出
される空気の一部を抽出して調圧配管に戻す接続配管を
設けた。これにより、大気中に放出される油タンク内の
空気は、その一部が油タンク、空気抜き管、接続配管、
調圧配管とを循環することになり、大気中に放出される
油タンク内の空気中からの油ミストの分離が促進され、
空気中の油ミストの含有率を少なくでき、油ミストによ
る汚染を少くすることができ、さらには、空気から分離
し、液化状態の油ミストによる空気抜き管設置近傍の汚
染を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラの燃焼室内
に空気を供給する押込みファンをはじめとする、ボイラ
用大型ファン(以下単にファンという)の軸受部の潤滑
および冷却するために供給する潤滑油等を貯留するため
の油タンク内に蓄積される空気を大気中へ放出するため
の油タンク内空気抜き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】潤滑油等を貯留する油タンク内には、軸
受部等の潤滑及び冷却に使用された戻油が戻され、油タ
ンク内に残留している潤滑油と混合させて再使用するよ
うにしている。図3は、このような油タンクを設けるよ
うにしたファンの軸受部の潤滑及び冷却を行うための給
油装置を示す系統図である。
【0003】図に示すように、給油装置01は、潤滑油
を貯留するとともに、モータ06で駆動されるファン0
2の軸受部03において潤滑及び冷却に使用され、戻油
配管04を介して戻される戻油を受け入れる油タンク0
7、油タンク07内の潤滑油を吸引し、5kg/cm2 g程
度の圧力に加圧して、吐出側に連結された給油配管05
を介して供給する軸受部03へ供給する油ポンプ08、
油ポンプ08から吐出される潤滑油内に混在する金属片
等の固形物を除去する油ストレーナ09、上述のように
軸受部03を潤滑及び冷却した戻油を受け入れるため
に、油タンク07内の潤滑油がファン02の作動時には
60℃程度にまで上昇するために、油ポンプ08から吐
出される潤滑油の温度を軸受部03の潤滑及び冷却に好
適な30℃程度の温度にまで冷却する油冷却器010と
から構成される。
【0004】また、給油配管05に介装された油ストレ
ーナ09と油冷却器010との間の給油配管05から分
岐されて、他端部を油タンク07に連結した調圧配管0
11に介装され、軸受部03へ供給される潤滑油の圧力
を潤滑に好適な1.2kg/cm 2 g程度の圧力に制御する
調圧弁012を設けるとともに、給油装置01を構成す
る油タンク07の頂部には、油タンク07に戻される戻
油は、空気が混合したものになっており、また調圧配管
011を介して戻される戻油は、1kg/cm2 g程度の圧
力になっているために、油タンク07内に蓄積される空
気を大気中に放出するための油タンク内空気抜き管とし
てのエアブリーザ013が設けるようにしている。
【0005】このエアブリーザ013は、油タンク07
の頂部に下端部が油タンク07内と連通するように固着
された円筒体014と、円筒体014の上方から直接油
タンク07内の空気が大気中へ放出されるのを防止する
ための傘状の蓋体015とからなり、円筒体014の上
端と蓋体015の下面との間に大気中へ放出される空気
を迂回させて流出させるようにした流路が形成されてい
る。すなわち、油タンク07内の上方に蓄積され、エア
ブリーザ013で大気中へ放出される空気中には多量の
油ミストが混入しているために、大気中へ放出される空
気中から油ミストを少しでも除去するために空気を迂回
させて大気中へ放出するようにしている。
【0006】上述したように従来の給油装置01の油タ
ンク07には、油タンク内空気抜き装置としてエアブリ
ーザ013が設けられているため、上述したように空気
が混入した戻油が戻油配管04を介して油タンク07に
戻されるとき、又は調圧配管011から調圧弁012で
調圧されて1kg/cm2 g程度の圧力にされた潤滑油が油
タンク07に戻されるとき、これらの油とともに油タン
ク07に流入し、蓄積される空気は、順次大気中に放出
され油タンク07内の空気圧が上昇することはなく、油
タンク07内は略大気圧に保持される。
【0007】なお、以下の本明細書の説明においては、
油タンク07内に蓄積される空気は、説明を簡単にする
ため、戻油とともに戻油配管04を介して油タンク07
内に流入する空気および調圧配管011から調圧されて
戻される潤滑油が油タンク07に戻される空気を総称し
て、戻油とともに戻油配管04を介して油タンク07内
に流入する空気と呼ぶこととする。
【0008】このことは、油タンク07内の圧力が上昇
するのを防止するばかりでなく、油タンク07内に貯留
される潤滑油中に混入している空気の潤滑油からの分離
が促進されるというメリットが得られる。
【0009】しかしながら、従来のエアブリーザ013
を使用した油タンク内空気抜き装置は、油タンク07内
の圧力と大気圧との差圧によって油タンク07内の空気
を放出するだけの構造にされ、その背高も50m/m程
度の低いものにされているために、油タンク07内に蓄
積する空気中に混入している潤滑油ミストも空気と共に
大気中に放出されることになる。
【0010】このように、エアブリーザ013から大気
中に放出された空気は、60℃にもなる油タンク07内
の温度に比較して、低い温度の大気で冷却されるために
空気中に含まれる油ミストは、空気から分離され易くな
り、エアブリーザ013設置周辺の大気環境を汚染する
とともに、大気中に放出され空気中で分離した油ミスト
によりエアブリーザ013設置付近の油タンク外周面又
はエアブリーザ013設置付近に設けられた機器を汚染
するという不具合がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の油タ
ンク内空気抜き装置で生じている不具合を解消するた
め、油タンクから大気中に放出される空気中に混入して
いる油ミストを極力捕促して、油タンクに戻し、油ミス
トが少くされた空気を大気中に放出するようにして、油
タンク内空気抜き管が設置されている周辺の大気の汚染
を低減するとともに、大気に放出される油タンク内空気
から分離した油ミストによる油タンク内空気抜き管が設
置されている周辺の汚染を低減することのできる油タン
ク内空気抜き装置の提供を課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、第1番目の本
発明の油タンク内空気抜き装置は次の手段とした。
【0013】(1)油が貯留されている油タンク内に流
入する空気を大気中に放出するために、油タンクの頂端
に設置された空気抜き管と調圧弁で潤滑油を調圧するた
めに調圧用戻油を油タンク内に戻すように配設された調
圧配管との間に設置され、空気抜き管から大気中に放出
される空気の一部を抽出して調圧配管に戻す接続配管を
設けた。なお、接続配管は、一端を空気抜き管の上部に
連結するとともに、他端を調圧配管の油タンクとの接続
部近傍に連結するようにして、長さを極力短くし流路抵
抗を低減するとともに、空気抜き管より小径のものにす
ることが好ましい。
【0014】(a)これにより、本発明の油タンク内空
気抜き装置では、エアブリーザからなる空気抜き管から
大気中に放出される油タンク内の空気は、その一部が調
圧配管内を流れる調圧用戻油のエゼクタ効果により空気
抜き管から接続配管に吸引されて流入し、油タンク内−
空気抜き管−接続配管−調圧配管を循環することにな
り、大気中に放出される油タンク内の空気中から油ミス
トの分離が促進され、油タンク内の潤滑油内に戻される
ので大気中に放出される空気中の油ミストの含有率を少
なくすることができ、大気中に油タンク内の空気ととも
に放出される油ミストの大気中への放出を少なくするこ
とができる。
【0015】従って、油タンク内から大気中に放出され
る空気中に含まれる油ミストによる大気汚染を少くする
ことができるとともに、大気中で放出された空気から分
離し、液化状態の油ミストによる空気抜き管設置近傍の
油タンク外表面若しくは油タンク近傍に設置されている
機器の汚染を低減することができる。
【0016】また、第2番目の本発明の油タンク内空気
抜き装置は、上記(1)の手段に加え、次の手段とし
た。
【0017】(2)油タンクの頂端に設置される空気抜
き管が、管内を通過して大気中に放出される空気を周辺
部の大気で外部から冷却して、空気中に混入している油
ミストを凝縮させ、回収し易くすることが出来る背高に
されているものとした。なお、空気抜き管の背高は、従
来の空気抜き管の背高の2倍程度の100m/m程度に
すれば、大気中に放出される空気中に混入している油ミ
ストの大部分を凝縮させて、空気中から分離することが
容易になる。また、空気抜き管の内面は平滑にせずに凹
凸を多数設け、管内の空気の流れを乱流状態にして大気
との熱交換を向上させ、油ミストの凝縮を促進するよう
にすることが好ましい。
【0018】(b)これにより、本発明の油タンク内空
気抜き装置では、上述(a)に加え、油タンク内から大
気中へ放出される空気の冷却効果が高められ、空気中に
含まれる油ミストが冷却されて分離が促進される。従っ
て、油タンク内から大気中に放出される空気中の油ミス
トの含有率をより少くすることができ、油タンク周辺部
の汚染又は大気の汚染をより少くすることができる。ま
た、冷却され空気から分離されて空気抜き管の内面に付
着した油ミストは、油タンク内に流下するので、油タン
ク内に貯留されている油の消費量を低減することができ
る。
【0019】また、第3番目の本発明の油タンク内空気
抜き装置は、上記(1)の手段又は上記(1)の手段、
上記(2)の手段に加え、次の手段とした。
【0020】(3)空気抜き管が、管内を通過して大気
中に放出される空気を迂回させて、通過させる邪魔板
を、接続配管との接続部近傍の空気抜き管内周面から中
心部に向けて突出させて設けられているものとした。な
お、邪魔板は、空気抜き管と接続配管との接続部の対向
側下方から下向きに、及び接続部側上方から同様に下向
きに配置して、その先端が空気抜き管の略中央に位置す
るように設けるようにしたものが好ましい。
【0021】これにより、本発明の油タンク内空気抜き
装置では、上述(a)又は上述(a)および(b)に加
え、油タンク内から大気中へ放出される空気は、空気抜
き管内部に設けた邪魔板の近傍を通過するとき、邪魔板
の先端部で加速され、遠心力により比重の大きい油ミス
トは、管内壁又は邪魔板に付着し易くなり、空気中から
分離がより促進され大気中に放出される空気中の油ミス
ト含有率をより低減し、油ミストによる汚染をより少な
いものにすることができる。さらに、大気中に放出され
る空気による油の消費量もより少くすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の油タンク内空気抜
き装置の実施の一形態を図面に基づき説明する。図1は
本発明の油タンク内空気抜き管の実施の第1形態を適用
するファン装置および給油装置を示すブロック図、図2
は図1に示す油タンクに設置する本実施の形態の油タン
ク内空気抜き装置の詳細を示す断面図である。なお、図
において、図3に示す部材と同一若しくは類似の部材は
同一符号を付し説明は極力省略する。
【0023】図に示すように、ファン02の軸受部03
の潤滑及び冷却を行うための潤滑油10が貯留されると
ともに、軸受部03の潤滑及び冷却を行った後の潤滑油
10である、戻油9をその内部へ戻すようにした油タン
ク1の頂部には、油タンク1内に連通させて、空気抜き
管としてのエアブリーザ2が立設されている。
【0024】このエアブリーザ2は、モータ06にて回
転している、ファン02の軸受部03に供給された潤滑
油10が、軸受部03の潤滑及び冷却のために、温度が
上がり、戻油9が戻油配管04を経て再び油タンク1へ
戻ってくるために、この戻油9とともに油タンク1内に
入りこむ空気が、油タンク1内の圧力の上昇をさせるた
めに、油タンク1を大気開放して圧力上昇を防止するよ
うにしたものである。従って、エアブリーザ2により油
タンク1内の潤滑油10の上方に滞留する空気Aを大気
中に放出するとき、空気Aに含まれる油ミスト8が、エ
アブリーザ2から大気中へ放出される空気Aとともに油
タンク1外に噴き出されることがある。
【0025】このために、本実施の形態のエアブリーザ
2では、背高が50m/m程度の従来のエアブリーザ0
13の円筒体014の約2倍の100m/m程度の背高
にされた円筒体3と、円筒体1の頂部から直接空気Aが
大気中へ放出されるのを防止するための傘状の蓋体4と
からなり、円筒体3の上端と蓋体4の下面との間に大気
中へ放出される空気Aを迂回させて、流出させるように
した流路を形成するようにしている。
【0026】また、エアブリーザ2の内面は平滑にせず
に凹凸を多数設け、内部を流れる空気Aの流れを乱流状
態にして、上述した背高を高くしたことと相俟って、エ
アブリーザ2を通過している空気Aと外部の大気との熱
交換効率を向上させ、大気中に放出される空気A中の油
ミスト8の凝縮をエアブリーザ2の内部でも促進するよ
うにしている。
【0027】また、エアブリーザ2から戻油配管04の
油タンク1への出口近傍に接続し、エアブリーザ2から
大気中に放出される空気Aの一部を抽出して調圧配管0
11に戻すようにした接続配管5を設けるようにしてい
る。この接続配管5は、一端をエアブリーザ2の蓋体4
の下方の上部に連結するとともに、他端を戻油配管04
の油タンク1との接続部近傍に連結するようにして、長
さを極力短くし流路抵抗を低減して、エアブリーザ2の
円筒体3の径よりも小径のものにするようにしている。
【0028】また、図2に示すように、エアブリーザ2
の内部には、管内を通過して大気中に放出させる油タン
ク1内に滞留する空気Aをエアブリーザ2の内部で迂回
させ、通過させるための邪魔板6を、接続配管5との接
続部近傍のエアブリーザ2内周面から軸心部に向けて突
出させて設けるようにしている。この邪魔板6は、エア
ブリーザ2と接続配管5との接続部近傍で、接続部対向
側下方から下向きにして先端部が円筒体3の軸心部に到
達するようにしたものと、接続部側上方から同様に下向
きに配置して、その先端が前述した接続部対向側から下
向きに設けた邪魔板6の上方に位置するように設けるよ
うにした2枚の邪魔板6からなり、両邪魔板6の間には
大気中に放出される空気Aが通過する隙間7を形成する
ようにしたものにしている。
【0029】本実施の形態の油タンク内空気抜き管は、
上述の構成にされているので、空気抜き管としてのエア
ブリーザ2から大気中に放出される油ミスト8を含む油
タンク1内の空気Aは、その一部が調圧配管011内を
流れる調圧用戻油のエゼクタ効果によりエアブリーザ2
から接続配管5内に吸引され、調圧管011内に流入し
て油タンク1内へ流入する。すなわち、エアブリーザ2
から大気中へ放出される空気Aは、油タンク1内−エア
ブリーザ2−接続配管5−調圧配管011を循環する。
【0030】これにより、大気中に放出される油タンク
1内の空気Aに含まれる油ミスト8は、空気Aからの分
離が促進され、油タンク1内の潤滑油内に戻されるので
大気中に放出される空気中の油ミストの含有率を少なく
でき、大気中に空気Aとともに放出される油ミスト8の
大気中への放出を少なくすることができ、空気A中に含
まれる油ミスト8による大気汚染を少くすることができ
る。また、大気中で放出された空気Aから分離し、液化
状態の油ミストによるエアブリーザ2設置近傍の油タン
ク1外表面又は機器の汚染を少なくできる。
【0031】また、エアブリーザ2の背高を大きく、ま
た、内面を流れる空気の流れを乱流状態にする凹凸を設
けたことにより、油タンク1内から大気中へ放出される
空気Aの周辺部の大気による冷却効果が高められ、空気
A中に含まれる油ミスト8の冷却が強化され、空気Aか
らの分離が促進される。これにより、大気中に放出され
る空気中の油ミスト8の分離が促進され、油ミスト8の
含有率をより少くすることができ、油タンク1周辺部の
汚染又は大気の汚染をより少くすることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の油タンク
内空気抜き装置は、油が貯留されている油タンク内に流
入する空気を大気中に放出するために、油タンクの頂端
に設置された空気抜き管と調圧弁で潤滑油を調圧するた
めに調圧用戻油を油タンク内に戻すように配設された調
圧配管との間に設置され、空気抜き管から大気中に放出
される空気の一部を抽出して調圧配管を介して油タンク
内に戻すようにした接続配管を設けるものとした。
【0033】これにより、エアブリーザからなる空気抜
き管から大気中に放出される油タンク内の空気は、その
一部が調圧配管内を流れる調圧用戻油のエゼクタ効果に
より、空気抜き管から接続配管に吸引されて油タンク内
に流入し、油タンク内−空気抜き管−接続配管−調圧配
管−油タンクを循環し、空気中から油ミストの分離が促
進され、また、分離された油ミストは油タンク内の潤滑
油内に戻されるので、大気中に放出される空気中の油ミ
ストの含有率を少なくすることができ、大気中に油タン
ク内の空気とともに放出される油ミストの大気中への放
出を少なくすることができる。
【0034】すなわち、油タンク内から大気中に放出さ
れる空気内に含まれる油ミストによる大気汚染を少なく
することができるとともに、大気中で放出された空気か
ら分離し、液化状態の油ミストによる空気抜き管設置近
傍の油タンク外表面若しくは油タンク近傍に設置されて
いる機器の汚染を低減することができるとともに、油タ
ンクから大気中に放出される油の量を少なくでき、油の
消費量を低減できる。
【0035】また、本発明の油タンク内空気抜き装置
は、油タンクの頂端に設置される空気抜き管が、管内を
通過して大気中に放出される空気を周辺部の大気で外部
から冷却して、空気中に混入している油ミストを凝縮さ
せ、回収し易くすることが出来る背高にされるものとし
た。
【0036】これにより、大気中へ放出される空気の冷
却効果が高められ、空気の冷却が促進されて、油ミスト
の分離が促進される。
【0037】従って、大気中に放出される空気中の油ミ
ストの含有率をより少くすることができ、油タンク周辺
部の汚染をより少くすることができ、さらには油タンク
内に貯留されている油の消費量をより低減することがで
きる。
【0038】また、本発明の油タンク内空気抜き装置
は、空気抜き管が、管内を通過する空気を迂回させ、加
速して通過させる邪魔板を、接続配管との接続部近傍の
空気抜き管内周面から中心部に向けて突出させて設ける
ものとした。
【0039】これにより、大気中へ放出される空気は、
空気抜き管を通過する邪魔板の近傍を通過するとき、邪
魔板の先端部で加速され、比重の大きい油ミストは、管
内壁又は邪魔板に付着し易くなり、空気中からの分離が
より促進され、大気中に放出される油ミストの含有率を
さらに低減し、油ミストによる汚染をより少ないものに
することができ、また油の消費量もさらに少くすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油タンク内空気抜き装置の実施の第1
形態を適用するファン装置および給油装置を示すブロッ
ク図、
【図2】図1に示す油タンクに設置する本実施の形態の
油タンク内空気抜き装置の詳細を示す断面図、
【図3】油タンクを設けるようにしたファンの軸受部の
潤滑及び冷却を行うための給油装置に従来の油タンク内
空気抜き装置を設けるようにした系統図である。
【符号の説明】
1 油タンク 2 エアブリーザ 3 円筒体 4 蓋体 5 接続配管 6 邪魔板 7 隙間 8 油ミスト 9 戻油 10 潤滑油 A 空気 01 給油装置 02 ファン 03 軸受部 04 戻油配管 05 給油配管 06 モータ 07 油タンク 08 油ポンプ 09 油ストレーナ 010 油冷却器 011 調圧配管 012 調圧弁 013 エアブリーザ 014 円筒体 015 蓋体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油が貯留されている油タンク内に流入す
    る空気を、大気中に放出するための油タンク内空気抜き
    装置において、前記油タンク内の空気を大気中に放出す
    るために頂端に設置された空気抜き管と調圧用戻油を前
    記油タンク内に戻す調圧配管との間に設置され、前記空
    気抜き管から大気中に放出される空気の一部を前記調圧
    配管に戻す接続配管を設けたことを特徴とする油タンク
    内空気抜き装置。
  2. 【請求項2】 前記空気抜き管が、管内を通過して大気
    中に放出される空気を周辺部の大気で冷却して、空気中
    に混入している油ミストを凝縮させることが出来る背高
    にされていることを特徴とする請求項1の油タンク内空
    気抜き装置。
  3. 【請求項3】 前記空気抜き管が、管内を通過して大気
    中に放出される空気を迂回させて、通過させる邪魔板を
    前記接続配管との接続部近傍に設けていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2の油タンク内空気抜き装置。
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