JP2000253583A - 自家用常用発電所システム構成方法及び運転システム - Google Patents

自家用常用発電所システム構成方法及び運転システム

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JP2000253583A
JP2000253583A JP11096783A JP9678399A JP2000253583A JP 2000253583 A JP2000253583 A JP 2000253583A JP 11096783 A JP11096783 A JP 11096783A JP 9678399 A JP9678399 A JP 9678399A JP 2000253583 A JP2000253583 A JP 2000253583A
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Katsuji Adachi
勝治 足立
Akira Sato
昭 佐藤
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WAKEN KIKAI SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、複数の発電機の運転または停止
を需要電力の変動に応じて自動的に行い、発電の無駄を
抑止し、電気料金の合理化を行う自家用常用発電所シス
テム構成方法及び運転システムを提供することにある。 【構成】 複数の発電機により構成する発電機ユニット
30の電圧を昇圧トランス31で昇圧し、受電盤33に
接続し、商用電源32と切り替え使用できるようにし
て、デマンドかコントロール装置20を経て、変電所3
4で需要電圧に変圧して、力率改善装置35,36を設
け、設備制御盤37に接続し、負荷運転・生産を行い、
需要電力データー21と、運転系統選択データー39を
伝送し、発電機の運転を制御する発電指令制御装置16
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【001】
【産業上の利用分野】この発明は、比較的規模の大きい
設備を有する砕石プラントや各種プラント設備などで
は、概して、設備の操業状態や稼働率の変動及び負荷変
動が比較的大きく、電力需要の変動も大きくなっている
ことから、電力料金合理化のため、自家発電導入検討が
増加しており、これらプラント設備での合理的な自家用
常用発電所による電力供給システム構成方法と、需要電
力変動に柔軟且つ効率的に対応して発電を行う運転シス
テムに関する。
【002】
【従来の技術】従来、プラント設備を有する事業所で
は、需要電力が大きいので、通常、高圧電力で契約電力
を取り決め、電力会社から電気供給を受けている。電気
供給約款では、高圧電力は、高圧電力A種と高圧電力B
種の2種に規定され、A種は、契約電力−原則50Kw
以上 500Kw未満 実量料金制度適用B種は、契約
電力− 500Kw以上2000Kw未満 契約電力協
議料金となっており、電気料金は、基本料金と電力量料
金の2つで構成されています。実量料金制度による契約
電力はその月の最大需要電力と前11ヶ月の最大需要電
力のうち、いずれか大きい値により決定されます。高圧
B種においては、使用する負荷設備および受電設備の内
容、同一業種の負荷率、操業度、1年間の最大需要電力
などを基準として電力会社と協議して決定。つまり、1
年間の最大需要電力が電力料金決定の基準となります。
また、近年、電力会社からの電気供給を受けるととも
に、エンジン式発電機による自家発電の併用式が行われ
るようになり、さらに、自家発電により主電力を供給す
る発電主体式も採用されている。 発電主体式において
は、発電機の管理コストを押さえるため少数の大型発電
機を採用し、需要電力を満たそうとする傾向がある。併
用式や発電主体式の場合、自家発電装置の故障時の電気
供給対策として、電力会社との間に自家発電補給契約が
成されている。
【003】
【発明が解決しようとする課題】比較的規模の大きい設
備を有する砕石プラントや各種プラント設備などの、プ
ラント生産では、一般的に特定の原材料から一連の多品
種製品を生産することが多く、需要に応じた製品の生産
のため設備を自在に運用し、原材料供給から、目的製品
の生産出荷まで設備の移行的運転が行われることが多
く、設備の操業状態や稼働率変動及び負荷変動が大きく
なっている。従って、砕石プラントや各種プラント設備
などでは、需要電力の変動が大きく、一日の中や、月
間、季節間で刻々と変化している。こうした需要電力変
動の大きい事業所においては、現状の電力会社の電気供
給の形態である1年間を通じての最大需要電力を基準に
決められる契約電力による電力料金の算定は、特定の期
間を比較した場合、著しく算定基準の適用に問題がある
かの如く受け取られ、電力料金合理化検討の大きな要因
となっている。電力使用の形態が、商用電力の買電を主
流として、近年の自家発電と商用電力買電併用式や自家
発電主体式など多様化してきている。自家用発電所の設
置は、近年、急速に増加傾向にあるが、その歴史がまだ
浅く、電力供給量にのみ重点を置いて計画されることが
多く、現状では、操業状態や稼働率変動及び負荷変動な
ど需要電力変動に柔軟に対応できるシステム構成がなさ
れていない。又、自家用発電所の発電装置を大型の少数
の発電機として、運転管理者が単純に運転又は停止の操
作を行うことによって管理コストの低減を計ろうとする
ものが多く、需要電力の変動に十分な対応ができておら
ず、発電の無駄を生ずる結果となっている。従来の発電
主体式では、大型の少数発電機を用いているため、自家
発電装置の故障時の電気供給対策として、電力会社との
間に自家発電補給契約が必須のものとならざるをえず、
故障のないとき無駄な経費支出となっている。本発明
は、上記の問題を解決するために発明されたものであ
る。
【004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
プラント設備の運転に必要な電力を比較的小型の複数の
発電機による発電機ユニット30で効率的に発電し、生
産活動を行い、発電機ユニット30の発電停止時に、照
明や設備維持に必要な保全電力を商用電力に切り替えて
電力供給が受けられるようにし、発電機ユニット30内
の発電機の選定にあたり、プラント設備の内容や稼働率
を把握し、設備容量チェック2、契約電力・需要電力チ
ェック3、設備運転系統チェック4、系統別需要電力調
査5、設備優先度調査6、設備保全電力調査7、商用切
替電力検討8などを行い、大きな負荷変動による需要電
力変動に対し、比較的小型の複数の発電機の発電電力に
より平滑的に供給することを目指し、複数発電機による
高効率電力分担計算9を行い、発電機選定・機種・出力
・台数決定10を行う。システムの構成中には、発電指
令制御装置16を設け、演算ファクター入力部・発電台
数制御部・商用切替司令部・外部運転入力部を内蔵せし
める。演算ファクター入力部は、設備特性ファクター・
負荷率ファクター・発電機特性データー・運転系統選択
データー・需要電力データーなどを入力できるように
し、発電機選択の演算データーとする。発電台数制御部
は、デマンドコントロール装置20から得られる需要電
力データー2と、設備制御盤から運転系統選択データー
39の伝送を演算ファクター入力部に受け、全ての演算
データーから発電機選定演算をして、複数発電機の運転
・停止を自動的に最適化制御できるよう発電指令し、需
要電力の変動に柔軟に対応し、無駄な発電を防止するよ
うにして、商用切替司令部は、発電停止時に商用電力に
自動的に切り替わるよう受電盤33に切替指令信号を発
信するようにし、外部運転入力部は、発電機ユニット内
の複数の発電機を外部より運転指令できるようにして、
商用電力の停電時などに、発電機の外部運転指令23に
用いる。このような考え方を基本として、複数のエンジ
ン式発電機により構成された発電機ユニット30を設
け、発電電圧を昇圧トランス31で高圧電力に昇圧し、
発電電力と商用電力を切り替えて使用する機能を持つ受
電盤33に接続し、商用電源32を同受電盤に接続し、
切り替え使用できるようにして、デマンドコントロール
装置20を経て、変電所34に接続し、必要な高圧又は
低圧の需要電圧に変圧し出力し、高圧用力率改善装置3
5、低圧用力率改善装置36を接続して、プラント設備
サイドの設備制御盤37に接続し、負荷を運転し生産を
行うとき、負荷の変動に対応した電力供給を行うため、
効率的な発電指令を行う発電指令制御装置16をシステ
ム構成に加える。
【005】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明
により構成されるシステムの運転にあたって、製品生産
計画11に基づいて生産を行うとき、設備の運転準備1
2を行い、運転系統選択13を行い、運転開始指令14
の操作を行うと、先ず、設備制御盤37から運転系統選
択データー39が発電指令制御装置16の演算ファクタ
ー入力部に伝送され、発電機ユニット30内の運転すべ
き発電機を発電指令制御装置16の発電台数制御部が選
択し起動指令し、次いで、設備機器運転開始18の操作
により、負荷が運転され生産が行われるとき、高圧用力
率改善装置35と低圧用力率改善装置36などよりなる
力率改善装置19が負荷による力率の低下を管理・改善
しつつ運転が行われ、運転に必要な需要電力をデマンド
コントロール装置20で管理し、需要電力データー21
を発電指令制御装置16の演算ファクター入力部に伝送
する。発電指令制御装置16には、演算ファクター入力
部・発電台数制御部・商用切替司令部・外部運転入力部
が設けられており、演算ファクター入力部から入力され
た情報は、発電台数制御部へ伝達され、全ての演算デー
ターから発電機選定演算を行い、発電機故障監視17を
行いながら、発電機ユニット内の複数発電機の運転・停
止を自動的に最適化制御するよう発電指令できるように
する。このように、設備制御盤37からの運転系統選択
データー39と、デマンドコントロール装置20からの
需要電力データー21を発電指令制御装置16に伝送
し、発電機選定演算を行い、発電機ユニット内に設置さ
れた複数の発電機の運転・停止の制御を行うことによっ
て、需要電力の変動に柔軟に対応して発電を行うように
する。
【006】
【作用】上記の様な構成方法により計画する自家用常用
発電所計画1であれば、計画段階で電力を供給する当該
プラント設備の稼働状態・運転状態について十分にチェ
ック・把握がなされる。プラント設備は、概して、製品
生産計画の変動や季節要因などによる稼働率変動が大き
く、それに伴い需要電力量の変動が大きくなるので、自
家発電により実需要にあわせて発電し供給するのに係る
電力経費算定と、1年間の最大需要電力を基準にして契
約電力を決める商用電力の電力料金算定方法を比べる
と、発電による方がより実状を反映することになる。従
って、本構成によれば、需要電力変動の大きい生産用電
力に自家発電電力を供給し、夜間や休業日などの発電機
の停止時には商用電力の供給を受け、電灯照明や設備保
守などに設備保全電力として利用できるので、商用契約
電力を低くすることができ、商用電力料金の算定基準を
低くすることができる。従来方式の自家発電・商用買電
併用式による生産電力を分担する方法においては、商用
電力料金の算定基準を本発明の如くまでは低くすること
ができない。
【007】発電機ユニットを複数の発電機により構成す
るに当たって、設備運転系統チェック・系統別需要電力
調査・複数発電機による高効率電力分担計算などを行っ
て発電機の機種・出力・台数を決定するので、発電機の
選択運転により設備稼働状態に適合した効率的発電が行
われ、発電機燃料の省資源化が計れる。需要電力データ
ーや運転系統選択データーなどの演算ファクターから発
電機選定演算を行い、運転すべき発電機を自動的に選択
するので、特に管理者を必要とすることなく、需要電力
の変動に柔軟に対応し無駄の少ない効率的発電が行われ
る。
【008】発電機の標準設定電力は、通常、定格電力の
70%前後に設定し使用することにより、発電機を長期
間安定的に運転している。比較的小型の複数の発電機に
より発電機ユニットを構成するとき、例えば、複数発電
機による高効率電力分担計算から、4台構成となった高
圧電力B種−契約電力840Kwのプラント設備の発電
機電力選定計算を例に挙げれば、 契約電力840Kw=最大需要電力840Kw=標準設
定電力840Kw 発電機4台を使用することから、発電機1台当たりの標
準設定電力は、 標準設定電力 840Kw/4台= 210Kw/台 定格電力 = 標準設定電力/負荷率 負荷率:70% 定格電力 = 210Kw/0.7= 300Kw 総定格電力= 300Kw*4台 =1200Kw となり、定格電力300Kwの発電機4台にて発電機ユ
ニットを構成する。発電機に故障が起こり、1台修理中
とし、3台で発電するという非常時のとき、非常時は、
定格電力いっぱい迄、つまり負荷率100%迄使用する
として、 需要電力840Kw < 発電電力 300Kw*3台
=900Kw 発電機3台の運転で、需要電力を補うことが充分可能で
ある。従って、本例のように、発電機ユニットを発電機
4台以上で構成するとき、1台の故障が発生しても他の
3台で通常の生産が可能であり、故障の発電機を停止
し、修理を行うことができる。故に、本発明の構成によ
れば、必ずしも自家発電補給契約を必要としない。従来
の大型発電機による発電主体式の場合を例に挙げると、
従来型発電主体式で、大型発電機2台により、需要電力
を発電供給するとき、 需要電力 840Kw/2台= 420Kw/台 定格電力 = 420Kw/0.7= 600Kw 総定格電力= 600Kw*2台 =1200Kw 定格電力600Kwの発電機2台が必要となる。 発電機1台故障時 需要電力840Kw > 発電電力600Kw*1台=
600Kw 1台故障時、残り1台の発電機による発電のみでは、通
常の生産ができない。従って、従来型発電主体式では、
自家発電補給契約が必ず必要となり、発電機の故障がな
いとき無駄な経費の支出となる。
【009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は、自家用常用発電所計画1の計画具体化検討
の手順を示すもので、プラント設備の内容や同一業種の
負荷率、操業度を把握しながら、当該設備の設備容量チ
ェック2、契約電力・需要電力チェック3、設備運転系
統チェック4、系統別需要電力調査5、設備優先度調査
6、設備保全電力調査7、商用切替電力検討8などを行
い、比較的小型の複数の発電機使用により、負荷変動に
対応して需要電力を平滑的に供給することを目指し、複
数発電機による高効率電力分担計算9を行い、発電機選
定・機種・出力・台数を決定10を行うことによって、
製品生産計画の変更や季節要因などにより、大きな需要
電力変動が起こり易いプラント生産の特性に適応した自
家用常用発電所を構成するについて、発電機ユニット内
の発電機を合理的に選定することができる。図2は、本
発明の運転システムの主な運転指令系統を示すもので、
製品生産計画11に基づいて生産を行うとき、設備の運
転準備12を行い、運転系統選択13を行い、運転開始
指令14の操作を行うと、先ず、設備制御盤から運転系
統選択データー39が発電指令制御装置16の演算ファ
クター入力部に伝送され、発電機ユニット内の運転すべ
き発電機を発電指令制御装置16の発電台数制御部が選
択し起動指令し、発電機運転・停止15の制御がなさ
れ、発電機故障監視17を行いながら発電機運転が継続
される。次いで、設備機器運転開始18の操作により、
負荷が運転され生産が行われるとき、力率改善装置19
が負荷による力率の低下を管理・改善しつつ運転が行わ
れる。力率改善装置19は、需要電圧に対応して高圧用
力率改善装置35や低圧用力率改善装置36などよりな
る。運転に必要な需要電力をデマンドコントロール装置
20で管理し、需要電力データー21を発電指令制御装
置16の演算ファクター入力部に伝送する。発電指令制
御装置16は、発電機ユニット内の複数の発電機の運転
・停止を自動的に最適化制御するよう発電指令する機能
を有し、そのために演算ファクター入力部・発電台数制
御部・商用切替司令部・外部運転入力部が設けられてい
る。演算ファクター入力部は、設備特性ファクター・負
荷変動率ファクター・発電機特性データー・運転系統選
択データー・需要電力データーなどを入力できるように
し、発電機選定の演算データーとして発電台数制御部へ
伝送する。発電台数制御部は、全ての演算データーから
発電機選定演算をして、複数発電機の運転・停止を自動
的に最適化制御するよう発電指令し、需要電力の変動に
柔軟に対応し、無駄な発電を防止する。商用切替司令部
は、発電停止時に、切替指令信号を発信し、自動的に商
用電力に切り替えるよう受電盤33に指令する。外部運
転入力部は、発電機ユニット内の複数の発電機を外部よ
り運転指令できるようにして、商用電力の停電時など
に、発電機の外部運転指令23に用いる。図3は本発明
を構成する機器をブロック図で示すもので、複数のエン
ジン式発電機により構成された発電機ユニット30を設
け、発電電圧400Vを昇圧トランス31で高圧電力6
000Vに昇圧し、発電電力と商用電力を切り替えて使
用する機能を持つ受電盤33に接続し、高圧B種600
0V商用電源32を同受電盤に接続し、切り替え使用で
きるようにして、デマンドコントロール装置20を経
て、変電所34に接続し、必要な高圧(図中例3000
V)又は低圧(図中例200V/100V)の需要電圧
に変圧し出力し、高圧用力率改善装置35、低圧用力率
改善装置36を接続して、プラント設備サイドの設備制
御盤37に接続し、負荷運転・生産38を行う。設備制
御盤37で運転を選択操作した設備運転系統及び運転を
選択操作した機器などについて運転系統選択データー3
9として、発電指令制御装置16に伝送し、同様にデマ
ンドコントロール装置20から需要電力データー21を
発電指令制御装置16に伝送し、演算データーとして、
発電機選定演算を行って、発電機ユニット30内の発電
機の運転・停止を選択指令する。
【010】図4は本発明のシステム構成方法を砕石プラ
ントに採用することによって、生産を行い電気料金の低
減効果を達成した自家発電所導入例を説明するために示
す砕石プラント系統図で、原石の一次破砕原材料から、
7種の製品を生産を行っているもので、下記に設備内容
と電力料について説明する。本例の砕石プラントの設備
容量(負荷の総合計)は1400Kwであり、同一業種
の負荷率(60%)・操業度とを比べ検討すると、契約
電力840Kw相当であり、需要電力840Kwとし
て、発電電力を検討する。この砕石プラントの設備運転
系統は、発電電力によるA系統、B系統、C系統、集塵
系統、製品出荷系統と、商用電力による設備保全系統に
大別されている。一次破砕原材料40を原材料コンベア
61で、A系原石ビン41及びB系原石ビン42に供給
貯蔵できるようにして、原材料をA系原石ビン41から
原石振動フィーダ51で原石コンベア62、合流コンベ
ア65を経て直線的にコーンクラッシャ71に供給する
のをA系統とし、方向転換コンベア64により材料の流
れを変更し、ベルトコンベア66からインペラブレーカ
81を経て、ベルトコンベア67でリブルフロースクリ
ーン82を経由し、ベルトコンベア68により合流コン
ベア65へ戻し、コーンクラッシャ71に供給するのを
C系統運転とし、B系原石ビン42から原石振動フィー
ダ52で原石コンベア63に移送し、コーンクラッシャ
72に供給し、生産するのをB系統運転としている。A
系統及びC系統運転は、コーンクラッシャ71以降、整
粒機73を経て、上段スクリーン74に供給し選別大粒
と通過粒に選別し、選別大粒は製品コンベア91により
製品ビン43に貯蔵し、通過粒はさらに分散機76で拡
散して下段スクリーン78に供給し、選別小粒と通過粒
に選別し、選別小粒は製品コンベア92により製品ビン
44に貯蔵し、下段スクリーン78及び下段スクリーン
79の通過粒は合流コンベア93によってエアセパレー
タ80で砕砂とパウダーに分粒し、砕砂を製品コンベア
96で製品ビン45に貯蔵し、パウダーは製品コンベア
97で製品ビン46に貯蔵する。B系統運転は、コーン
クラッシャ71以降、上段スクリーン75に供給し選別
大粒と通過粒に選別し、選別大粒は製品コンベア94に
より製品ビン47に貯蔵し、通過粒は、さらに分散機で
拡散して下段スクリーン79に供給し、さらに選別中粒
と通過粒に選別し、選別中粒は製品コンベア95により
製品ビン48に貯蔵し、通過粒は前述の通り合流コンベ
ア93によりエアセパレータ80に供給する。 集塵機
83は、各設備の粉塵を集塵し、粉塵を製品ビン49に
貯蔵する。販売用製品の各製品ビンには、ゲートバルブ
101、102、103、104、105、が設けら
れ、出荷フィーダー53、54、55、56、57を介
し、積込コンベア111、112、113、114、1
15によりトラック出荷される。各設備リストを下記に
示す。 上記の設備容量リストから主な系統別設備容量・需要電
力を集計すると、 系統別需要電力は、その系統の設備容量と負荷率により
決まる。発電機に故障発生時の対処として、 発電機定格出力300Kwを4台使用すると、総出力
1200Kw 発電機負荷率70%のとき、供給出力210Kw 4台
で840Kw 発電機1台故障し、修理中のとき、残3台で非常時運転
とするとき、 840Kw/3=280Kw 発電機負荷率 約93
% 3台による電力供給可能である。従って、この砕石プラ
ントにおいては、自家発電補給契約を必ずしも必要とし
ない。発電機故障時などの非常運転時は、設備優先度チ
ェックリストにより、優先度の低い設備の運転を停止す
ると発電機への負担は軽減される。次に、この砕石プラ
ントの生産運転経費について、自家用常用発電所による
場合と、商用電力による場合で比較する。 (設備保全
電力は、この比較から除く)比較に当たって、商用電力
料計算には、既設の受電設備が整っているものとして設
備費を含めず、電気料金のみを算出する。自家用常用発
電所料金計算には、この既設の受電設備に発電装置をリ
ースで設置するものとして、リース代金及びランニング
コストを含め算出する。 比較基本条件 稼働日数 23.5日/月 稼働時間 10時間/日 需要電力 840 Kw/H 電気使用量 840*10*23.5= 197,400Kw/月 A重油単価 24円/L 自家用常用発電所の発電機選定 前述の選定方法により、本仕様に最も近い機種として、本例では下記の発 電機を選定し、発電機ユニットを構成し、常用エンジン式発電所とする。 常用エンジン式発電装置 三菱重工製 型 式 MGP−C420型 使用台数 4台 定格出力 304Kw 合計出力 1216Kw 燃料消費量 52.5L/H/台 合計消費量 210L/H 自家用発電所料金計算(生産運転電力料) 発電機ユニットリース代金 960,000円/月 (リース期間10年 機械損害保険料含む) 常用エンジン式発電所ランニングコスト 109,500円/月 オイル・エレメント交換 年6回実施 102,000円*年6回=612,000円 メンテナンス費 年2回実施 200,000円*年2回=400,000円 排ガス測定費 年2回実施 150,000円*年2回=300,000円 ランニングコスト合計 1,312,000円/年 約109,500円/月 発電機燃料代金 1,184,400円/月 210L/H*10H*23.5日=49,350L/月 49,350L/月*24円/月=1,184,400円/月 消費税 約 112,700円/月 総合計 2,366,600円/月 商用電力料金計算(生産運転電力料) 契約電力 840Kw 料金構成 基本料金 1,650円/Kw 力率割引掛け率0.84 電気料料金 9.64円/Kw 基本料金 1,650円*840Kw/月*0.86 ≒ 1,191,900円/月 電気料料金 197,400Kw*9.64円 ≒ 1,902.900円/月 消費税 ≒ 154,700円/月 総合計 3,249,500円/月 年間電力料料金を比較すると、 自家用発電所料金2,366,600円*12ヶ月 =28,399,200円/年 商用電力料金 3,249,500円*12ヶ月 =38,994,000円/年 料金差額 10,594,800円/年 従って、本発明のシステム構成方法による電力使用が、
従来の商用電力使用に比べ、大幅な電気料金合理化がな
されることが明白となる。
【011】
【発明の効果】本発明のシステム構成方法においては、
電気料金の合理化を目指す自家用常用発電所の計画段階
で、当該プラントの設備の稼働状況や運転状態が事前把
握され、計画内容の充実度が向上する。当該事業所のプ
ラント設備内容に最も適合した発電計画及び自家用常用
発電所を構成することができる。プラントの稼働状況が
変動し、需要電力が大幅に変動しても、自動的に最適の
発電機運転状態が選択され、発電の無駄や不足を低減
し、燃料の省資源化が計られ、且つ、人手を要しないこ
とから管理コストの低減ができる。発電機ユニットの発
電機機数が合理的に選定されるので、従来の自家発電・
商用併用式においては必須であった電力会社との自家発
電補給契約が、必要でなくなり、経費節減になる。負荷
の変動に、自動的に柔軟に対応し、効率的な電気供給を
行うことができ従来の電力会社からの買電に比べ、大幅
な電気料金の合理化・低減ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自家用発電所システム構成方法にお
ける計画具体化手順を示し、発電容量の決定及び複数発
電機の機種・出力・台数選定の計画チャート図
【図2】 本発明の運転システムの運転指令系統を示す
運転系統図
【図3】 本発明を構成する発電装置から負荷運転・生
産に係る装置のブロック構成図
【図4】 本発明の運転システムを運用することによっ
て、生産を行い電力料金の低減効果を達成した例を示す
砕石プラント系統図
【符号の説明】
1 自家用常用発電所計画 3 契約電力・需要電力チェック 9 複数発電機による高効率電力分担計算 10 発電機選定 機種・出力・台数決定 16 発電指令制御装置 19 力率改善装置 20 デマンドコントロール装置 21 需要電力データー 23 外部運転指令 30 発電機ユニット 32 商用電源 33 受電盤 34 変電所 37 設備制御盤 39 運転系統選択データー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発電機を用いた発電機ユニットを
    設け発電し、昇圧トランスで高圧電力に昇圧し、発電電
    力と商用電力を切り替え使用できる機能を持つ受電盤に
    接続し、商用高圧電力を同受電盤に接続し、発電電力と
    商用契約電力を切り替え使用できるようにして、デマン
    ドコントロール装置に接続経由して、変電所に接続し、
    必要な需要電圧に変圧し出力し、力率改善装置を接続
    し、負荷運転による力率低下を改善しつつ、設備制御盤
    の制御により負荷運転・生産を行うことのできる自家用
    常用発電所の設置を計画するに当たって、設備容量チェ
    ック、契約電力・需要電力チェック、設備運転系統チェ
    ック、系統別需要電力調査、設備優先度調査、設備保全
    電力調査を行い、商用切替電力検討を行い、商用契約・
    電力を定めて切り替え使用できるようにして、発電機ユ
    ニットで需要電力を効率的に発電するため、高効率電力
    分担計算を行い、発電機選定・機種・出力・台数決定の
    検討作業を行い、発電指令制御装置を設けて、設備の運
    転系統選択データーと、デマンドコントロール装置の需
    要電力データーを発電指令制御装置に伝送し、発電機選
    定演算をし、発電機の運転・停止の最適化制御が行える
    よう自家発電を計画することを特徴とする自家用常用発
    電所システム構成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明によって構成される
    自家用常用発電所システムの運転について、製品生産計
    画に基づいて生産を行うとき、設備の運転準備を行い、
    運転系統選択を行い、運転開始指令を行うと、先ず、運
    転系統選択データーが発電指令制御装置に伝達され、発
    電機ユニット内の運転すべき発電機を選択起動し、次い
    で、設備機器運転開始の操作により、負荷を運転し生産
    が行われると、力率改善装置により負荷の力率を管理・
    改善しつつ運転し、需要電力をデマンドコントロール装
    置で管理し、需要電力データーを発電指令制御装置にフ
    ィードバックし、運転系統選択データーと需要電力デー
    ターから発電機選定演算をし、需要電力の変動に柔軟に
    対応して発電機の運転・停止の最適化制御が行えるよう
    にしたことを特徴とする自家用常用発電所運転システ
    ム。
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