JP2000250765A - 情報処理装置および記録媒体 - Google Patents

情報処理装置および記録媒体

Info

Publication number
JP2000250765A
JP2000250765A JP11052099A JP5209999A JP2000250765A JP 2000250765 A JP2000250765 A JP 2000250765A JP 11052099 A JP11052099 A JP 11052099A JP 5209999 A JP5209999 A JP 5209999A JP 2000250765 A JP2000250765 A JP 2000250765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
information
processor
processors
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11052099A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuki Tamai
一樹 玉井
Masato Miyoshi
壮人 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP11052099A priority Critical patent/JP2000250765A/ja
Publication of JP2000250765A publication Critical patent/JP2000250765A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数のプロセッサを有する情報処理装置にお
いて、負荷分散を安定化させるとともにアプリケーショ
ンプログラムの作成を簡易化する。 【解決手段】 各プロセッサ53,63,73単位に作
成された処理単位50,60,70は、各処理単位に共
通部分である雛形51,61,71と、各処理毎に異な
るセクション処理52,62,72によって構成され
る。静的情報解析手段51aは、アプリケーションプロ
グラムのスケルトン情報であるシステム構成情報500
を解析し、解析結果を静的構成作成手段51bに供給す
る。静的構成作成手段51bは、解析結果を参照してプ
ロセッサ間の結合やメモリの割り当て等の静的構成を作
成する。動的手続き提供手段51cは、動的手続きとし
てのプロセッサの状態管理や同期/非同期メッセージの
伝達等の管理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置および
記録媒体に関し、特に、少なくとも1のプロセッサを有
するコンピュータノードが複数接続されて構成される情
報処理装置および少なくとも1のプロセッサを有するコ
ンピュータノードが複数接続されて構成される情報処理
装置において実行される処理を記録した情報処理装置が
読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、レーダ等によって受信された情
報をプログラム主体に処理する情報処理装置は、図11
に示すように、CPU(Central Processing Unit)ま
たはDSP(Digital Signal Processor)であるプロセ
ッサ1−1aaおよびメモリ1−1abとから構成され
るコンピュータノード(CN)1−1aと、OS(Oper
ating System)1−1bとから構成されるコンピュータ
ユニット1−1,1−2,1−3,・・・と、処理対象
となる情報が入力される入出力部2とが相互結合3を介
して相互に結合されて構成されている。なお、この図で
は、コンピュータノード1−1aには単一のプロセッサ
が搭載されているが、複数のプロセッサを搭載すること
も可能である。
【0003】図12は、図11に示す情報処理装置の動
作の概要を説明する図である。この図に示すように、図
11に示す情報処理装置では、I/O処理5によって入
出力部2から処理対象となる情報が入力され、複数のプ
ロセッサによって並列処理がなされるセクションと呼ば
れる処理6−1〜6−nによって情報がパイプライン処
理され、得られた結果がI/O処理7によって出力され
る。
【0004】図13は、図11に示す情報処理装置の各
プロセッサにおける処理の流れを示すフローチャートで
ある。この図に示すように、各プロセッサは、先ず、開
始/初期化処理20を実行し、モード選択処理21に移
行する。そして、プログラムの進行に応じて、設定処理
22と演算処理23とを適宜実行するループ処理を繰り
返し、演算結果が得られた場合には終了24となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図13に示
すフローチャートにおいて、設定処理22および演算処
理23は、各プロセッサ毎に異なる場合が殆どである
が、その他の処理については、各プロセッサ間で共通と
なることが多かった。
【0006】そこで、従来においては、各プロセッサに
おいて共通となる部分をサブルーチン化して共有化する
場合が多かった。しかしながら、このサブルーチンは、
各プロセッサ毎に作成されるために、プロセッサ間のメ
ッセージの授受、処理状態の管理、および、データ転送
タイミング等の動的手続きは、各プロセッサ毎に管理す
る必要があった。
【0007】このため、セクションの構成(例えば、プ
ロセッサの配置や数)が変更された場合や、処理内容の
変化によるプロセッサ間の相互結合やメモリ割り当てに
変化が生じた場合には、サブルーチンの関連する部分
(例えば、データの入出力先や入出力プログラム)を変
更する必要があった。
【0008】また、データの入出力処理自体はサブルー
チンによって共通化されているものの、データの入出力
タイミングやメッセージの授受タイミングは、各プロセ
ッサ毎に管理する必要があるため、例えば、演算処理等
の内部処理について記述する場合にもプロセッサ間の整
合性について留意する必要があった。
【0009】このように、複数のプログラムによって情
報処理を実行する場合には、各プロセッサ間の静的構成
(結合)およびプロセッサの動的手続き(振る舞い)
は、各プログラム毎に管理する必要があった。
【0010】このため、情報処理装置のリソースを再構
成した場合(例えば、プロセッサの個数を変更した場
合)には、前の状態に特化してプログラムが記述されて
いることに起因する動作の不安定(プロセッサ間のデー
タ授受タイミングの不安定等)や負荷の偏り(各プロセ
ッサに負荷が均等に分配されない等)を招き、結果とし
て、例えば、プロセッサの数を増加したにも拘わらず処
理速度が向上しない場合があるという問題点があった。
【0011】また、プロセッサを再構成した場合等に
は、以前のプログラムを変更したり、処理を追加すると
いった作業が必要となるため、コーディング量が増加
し、結果として、プログラムの信頼性が低下するという
問題点もあった。
【0012】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、拡張性と柔軟性に優れ、また、信頼性の高い
情報処理装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示す、少なくとも1つのプロセッ
サを有するコンピュータノードが複数接続されて構成さ
れる情報処理装置において、各プロセッサは、リソース
の静的な構成を作成する静的構成作成手段51bと、ア
プリケーションプログラム動作時に、アプリケーション
プログラムに対して動的な手続きを提供する動的手続き
提供手段51cと、を共通の雛形51として有すること
を特徴とする情報処理装置が提供される。
【0014】ここで、静的構成作成手段51bは、リソ
ースの静的な構成を作成する。動的手続き提供手段51
cは、アプリケーションプログラム動作時に、アプリケ
ーションプログラムに対して動的な手続きを提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態の構
成例を示す図である。この図に示すように、本発明に係
る情報処理装置は、処理単位50,60,70、メモリ
やI/O等から構成される資源80、および、こららを
相互に結合する相互結合90によって構成されている。
なお、この図は、ソフトウエアの動作に注目して作成し
た図であるため、図11に示すハードウエアの構成図と
は1対1の対応関係を有していない。即ち、プログラム
は各プロセッサ毎で実行されることから、この図では、
各プロセッサにおいて実行される処理を処理単位として
示してある。
【0016】処理単位50,60,70は同様の構成と
されているので、以下では、処理単位50を例に挙げて
説明を行う。処理単位50は、各プロセッサに共通なプ
ログラムとしての雛形51と、各セクション毎に異なる
プログラムとしてのセクション処理52とによって構成
されている。なお、セクション処理とは、図12を参照
して説明したように、複数のプロセッサによって実行さ
れる並列処理を示してる。
【0017】雛形51は、静的情報解析手段51a、静
的構成作成手段51b、および、動的手続き提供手段5
1cによって構成されている。静的情報解析手段51a
は、システム構成情報500に格納されているアプリケ
ーションプログラムの静的構成(コンピュータノード間
の結合状況、メモリ割り当て状況、および、データ転送
方式)を示す情報を解析し、解析結果を静的構成作成手
段51bに供給する。システム構成情報500は、マス
タとして動作するコンピュータユニットのメモリ等に格
納されており、マスタであるプロセッサが読み出して他
のプロセッサに分配する。なお、システム構成情報は、
以下のような情報を含んでいる。 (1)プロセッサID どのプロセッサにシステム構成情報をダウンロードする
かを示す情報。 (2)データ結合 (A)並列プロセッサ数/並列プロセッサID 処理を行う並列プロセッサの総数と、それぞれのプロセ
ッサのIDを示す情報である。即ち、図2に示すよう
に、各セクションは、複数のプロセッサによって処理さ
れるので、処理を行うプロセッサの総数と処理を行うプ
ロセッサとを特定する必要があるからである。例えば、
図2の例では、セクション1では、N1個のプロセッサ
によって並列処理が実行される。
【0018】なお、これらをパラメータとして後述する
サービス関数を使用することにより、入出力データのメ
モリ割り当てを行うことが可能となる。 (B)メモリ割り当て メモリの空き領域を所定の量だけ確保したり、何れかの
プロセッサが確保した領域を共用するための情報。
【0019】(C)伝送方式 データの伝送方式を指定するための情報であり、例え
ば、DMA(Direct Memory Access)またはランダムア
クセス等のような転送方式を指定する。 (3)メッセージ結合 図3に示すように、セクション間で授受されるメッセー
ジの分配先を示す情報である。この図の例では、セクシ
ョン1とセクション2の間のメッセージの授受が示され
ており、セクション1を構成する2つのプロセッサと、
セクション2を構成する3つのプロセッサの間のメッセ
ージの分配先が示されている。
【0020】図1に戻って、静的構成作成手段51b
は、静的情報解析手段51aによって解析された情報を
参照し、他のプロセッサとの整合性を保ちつつ、プログ
ラムの起動時に静的構成(プロセッサ間の結合、メモリ
割り当て、および、データ転送)を作成する。
【0021】動的手続き提供手段51cは、プロセッサ
状態遷移を管理するとともに、状態遷移が発生した場合
には、所定の処理を実行させる。即ち、プロセッサは、
図4に示すようにメッセージに応じてその状態を遷移す
るが、動的手続き提供手段51cは、図5に示す、メッ
セージと状態の遷移との関係を示すテーブルを有してお
り、このテーブルに応じて状態を適宜遷移するととも
に、各状態において必要な処理を記述した他のテーブル
(図示せず)を参照して、処理を適宜実施する。
【0022】例えば、図5において、「待ち状態S1」
である場合に、イベントが「なし0」の場合には待ち状
態S1を継続し、また、「待ち状態S1」である場合
に、イベントが「変更」の場合には「変更状態S2」に
遷移する。なお、このような状態の遷移は、アプリケー
ションプログラムによって異なる。
【0023】その結果、個別処理である各セクション毎
の処理(例えば、パラメータ設定、演算、終了等の処
理)を雛形51がメッセージに従った状態遷移に応じて
呼び出す構造にすることにより、各セクション毎の処理
を関数化することが可能である。よって、各セクション
では、個々の関数を記述するだけでプログラムのコーデ
ィングが完了する為、動的な管理を行う必要がなくな
る。
【0024】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。アプリケーションプログラムの実行が開始され
ると、マスタであるプロセッサは、記憶装置に記憶され
ているアプリケーションプログラムのスケルトン情報と
してのシステム構成情報500を読み出し、処理が容易
なデータ形式に変換する。例えば、アプリケーションプ
ログラムがC言語によって記述されている場合には、構
造体に変換する。そして、データ形式が変更されたデー
タは、マスタのプロセッサによって、他のプロセッサに
分配される。
【0025】各処理単位では、分配されたシステム構成
情報を静的情報解析手段51aによって解析し、その解
析結果に基づいて、静的構成生成手段51bが静的構成
(プロセッサ間の結合、メモリ割り当て、データ転送)
を作成する。このようにして作成された静的構成の各要
素に対しては、サービス関数を介してアクセスすること
ができる。
【0026】静的構成作成手段51bの動作の一例とし
て、ダブルバッファを作成する場合の動作について説明
する。図2に示すように、各セクション間は、ダブルバ
ッファ(B1,B2)によって結合され、データのリー
ド/ライトを同時に実行することで、データを高速に授
受することが可能とされているが、このようなダブルバ
ッファは、静的構成作成手段51bによって資源80で
あるメモリの所定の領域に、各セクション毎に確保され
る。
【0027】そして、このダブルバッファを介して実際
にデータを授受する場合には、各プロセッサはサービス
関数を介してデータをやりとりする。このサービス関数
は、例えば、内部にフラグ等を具備しており、アクセス
の回数に応じて、読み出し側と書き込み側とを上位アド
レスと下位アドレスとで交互に切り換えるように構成さ
れているので、データの衝突が発生することなく、デー
タを授受することが可能となる。
【0028】図6は、ダブルバッファの読み書きのタイ
ミングと処理との関係を示す図である。この図に示すよ
うに、左端の「入力1」において入力された情報は、右
下の「処理」によって所定の処理が施された後、直下の
「出力1」より出力される。このとき、「入力2」から
は次のデータが入力されているので、見かけ上、読み出
しと書き込み動作が並行して実行されることになる。
【0029】また、静的構成作成手段51bは、各プロ
セッサが使用する領域を確保するとともに、何れかのプ
ロセッサが確保した領域を共用する場合にも必要な処理
を実行する。
【0030】更に、静的構成作成手段51bは、装置の
ハードウエアの構成情報を参照して、データの転送方式
を選択する。このように、静的構成作成手段51bがリ
ソースの静的な構成の作成を一元的に管理し、また、生
成された各要素に対してアクセスする場合には、サービ
ス関数を介してアクセスすることから、全プロセッサで
一貫性のとれたアクセスが可能となる。従って、各セク
ションのプログラムを記述する場合には、どのメモリ領
域を現在使用しているかといったことを意識せずに行う
ことが可能となる。
【0031】以上のようにして静的構成が作成される
と、次に、動的手続き提供手段51cを仲介として演算
処理が実行されることになる。即ち、図3に示すよう
に、各セクションは、複数のプロセッサによって並列的
に処理が実行され、処理が完了すると、次のセクション
を構成するプロセッサに対してメッセージが伝達され、
それぞれのプロセッサは図4に示すように伝達されたメ
ッセージに応じてその状態を遷移し、その状態に応じた
処理を実行する。
【0032】動的手続き提供手段51cは、図5に示す
ようなテーブルによって、メッセージ(イベント)と遷
移先の状態との対応関係を把握しており、メッセージに
応じた状態にプロセッサの状態を遷移させる。状態の遷
移が完了すると、その状態において実行すべき処理が記
述された他のテーブルを参照して所定の処理(各セクシ
ョン処理)を逐次実行することになる。
【0033】また、動的手続き提供手段51cは、各セ
クション間において、相互結合されたプロセッサの整合
性を保ちながら、同期メッセージまたは非同期メッセー
ジを伝達する処理を行う。
【0034】図7は、セクション間においてメッセージ
が同期または非同期的に伝達される様子を示す図であ
る。なお、この図において、四角はセクションを示して
いる。また、矢印はメッセージを示している。
【0035】図7(A)では、メッセージが同期的に伝
達されている。即ち、メッセージはセクションの開始時
に前のセクションから伝達され、そのセクションの処理
が完了した後に、次のセクションに伝達される。
【0036】図7(B)では、メッセージが非同期的に
伝達されている。即ち、メッセージはセクションの開始
時に前のセクションから伝達され、そのセクションの処
理の完了を待たずに次のセクションに伝達される。
【0037】図8は、図7(A)に示す同期メッセージ
の伝達を行う処理の一例を示す図である。この図では、
セクション1とセクション2との間でメッセージが伝達
される場合を例に挙げている。セクション1における処
理が終了して演算結果のデータが生成されると、先ず、
セクション1からは処理後のデータがバッファ200に
対して書き込まれる。次に、セクション1を構成するプ
ロセッサから、セクション2を構成するプロセッサに対
して同期メッセージが伝達される。そして最後に、バッ
ファ200からセクション2に対して処理後のデータが
読み込まれる。
【0038】また、非同期メッセージの場合において、
例えば、セクション1を構成するプロセッサP1,P2
から、セクション2を構成するプロセッサP3〜P5に
対してメッセージを伝達する場合には、プロセッサP
1,P2は、プロセッサP3〜P5の決められた領域に
対してメッセージを書き込んだ後、プロセッサP3〜P
5のフラグを立て、メッセージを書き込んだことを通知
する。
【0039】プロセッサP3〜P5は、フラグが立った
か否かを判定し、立った場合にはメッセージを読み込ん
だ後、フラグを下げる。このとき、プロセッサP1,P
2は、フラグが下がっていなければ、プロセッサP3〜
P5がビジー状態であることを検知することができる。
【0040】このような処理により、非同期的なメッセ
ージを伝達することができる。なお、実際には、フラグ
が所定の時間以上下がらない場合にはタイムアウト処理
を実行する必要があるが、その詳細については省略す
る。
【0041】次に、図9を参照して、雛形とセクション
処理との関係について説明する。この図において、図の
右側は、セクション処理を示しており、図の左側は雛形
の処理を示している。
【0042】雛形は、主にメイン関数S50とループS
55とによって構成されており、動的な動作は全て雛形
によって実行される。即ち、図の右側のセクション処理
では、処理の流れが存在していない。このことは換言す
ると、個別処理であるセクション毎の処理(設定処理S
60、終了処理S61、および、演算処理S62)は、
雛形がメッセージに従った状態遷移に応じて呼び出すよ
うにすることで関数化が可能であることを示している。
従って、各セクション処理では、個々の関数を記述する
だけで済むため、状態管理や同期/非同期メッセージの
授受の管理等のような動的な管理を行う必要がなくな
る。
【0043】また、各処理セクションで使用する静的構
成(プロセッサ間の結合、メモリ割り当て、および、デ
ータ転送方式)は、システム構成情報500を参照して
作成されたリソース100およびこれにアクセスするた
めのサービス関数110によって与えられるので、全プ
ロセッサで一貫性のとれたアクセスが可能となる。
【0044】その結果、各セクション処理は、装置のど
この部分のメモリを現在使用しているのかといったこと
を意識することなくプログラムを記述(コーディング)
することが可能となる。
【0045】なお、メッセージの伝達に関しては、図9
に示す状態遷移S58が実行される前にメッセージを伝
達するようにすれば、非同期メッセージの伝達S57が
実行され、また、状態遷移S58の実行後にメッセージ
を伝達するようにすれば、同期メッセージの伝達S59
が実行される。
【0046】次に、図10を参照して、以上のプログラ
ムをC言語を用いて記述した場合におけるプログラムフ
ァイルの構造の一例を示す。なお、この例では、簡略化
のためにヘッダファイル等は省略した。
【0047】この例では、セクション1〜セクション4
に対応する4つのセクション処理のプログラムファイル
がルート上に格納されており、また、雛形に対応するプ
ログラムファイルである「Frame.c」と、サービ
ス関数に対応する「Service.c」とが同じくル
ート上に格納されている。
【0048】このようなプログラムファイルをコンパイ
ルして、実行可能型ファイルを生成する場合には、例え
ば、セクション1のプログラムファイルである「sec
tion1.c」と、「Frame.c」と、「Ser
vice.c」とをコンパイルしてリンクすることによ
り、セクション1の実行可能ファイルである「make
file」を生成することができる。
【0049】以上に説明したように、本発明によれば、
複数のプロセッサによって情報(または信号)処理を実
行する場合において、各プロセッサ間の静的構成(結
合)と、プロセッサの動的手続き(振る舞い)を雛形で
吸収するので、各セクション毎に異なる個別処理では、
静的構成と動的手続きに留意する必要がなくなる。この
ため、各処理セクションの個別部位と共通部位との結合
度が低くなるとともに、各処理セクションの強度が高ま
り、システムの再構成および変更が容易になるので、拡
張性と柔軟性とが向上する。
【0050】また、共通部位を雛形に集約したため、プ
ログラムのコーディング量を低減することが可能とな
り、結果として信頼性を向上させることができる。更
に、雛形により動的な振る舞いが均一化されるため、処
理の負荷分散が効率よく実行されることになる。
【0051】最後に、以上の処理機能は、コンピュータ
によって実現することができる。その場合、情報処理装
置が有すべき機能の処理内容は、コンピュータで読み取
り可能な記録媒体に記録されたプログラムに記述されて
おり、このプログラムをコンピュータで実行することに
より、上記処理がコンピュータで実現される。コンピュ
ータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置
や半導体メモリ等がある。
【0052】市場に流通させる場合には、CD−ROM
(Compact Disk Read Only Memory)やフロッピー(登録
商標)ディスク等の可搬型記録媒体にプログラムを格納
して流通させたり、ネットワークを介して接続されたコ
ンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを
通じて他のコンピュータに転送することもできる。コン
ピュータで実行する際には、コンピュータ内のハードデ
ィスク装置等にプログラムを格納しておき、メインメモ
リにロードして実行するようにすればよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、少なく
とも1のプロセッサを有するコンピュータノードが複数
接続されて構成される情報処理装置において、各プロセ
ッサは、リソースの静的な構成を作成する静的構成作成
手段と、アプリケーションプログラム動作時に、アプリ
ケーションプログラムに対して動的な手続きを提供する
動的手続き提供手段と、を共通の雛形として有するよう
にしたので、負荷分散を安定化させるとともにアプリケ
ーションプログラムの作成を簡略化することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成例を示す図である。
【図2】各セクションとセクション間のデータの授受の
様子を示す図である。
【図3】セクションを構成するプロセッサ間におけるメ
ッセージの授受を示す図である。
【図4】プロセッサがメッセージに応じてその状態を遷
移する様子を示す図である。
【図5】メッセージと状態の遷移との関係を示すテーブ
ルの一例である。
【図6】ダブルバッファの読み書きのタイミングと処理
との関係の一例を示す図である。
【図7】セクション間においてメッセージが同期または
非同期的に伝達される様子を示す図である。
【図8】図7(A)に示す同期メッセージの伝達を行う
処理の一例を示す図である。
【図9】雛形とセクション処理との関係を説明する図で
ある。
【図10】雛形とセクション処理とをC言語を用いて記
述した場合におけるプログラムファイルの構造の一例を
示す図である。
【図11】レーダ等によって受信された情報を処理する
情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図12】図11に示す情報処理装置の動作の概要を説
明する図である。
【図13】図11に示す情報処理装置の各プロセッサに
おける処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
50,60,70 処理単位 51,61,71 雛形 51a 静的情報解析手段 51b 静的構成作成手段 51c 動的手続き提供手段 52,62,72 セクション処理 53,63,73 プロセッサ 80 資源 90 相互結合
フロントページの続き Fターム(参考) 5B045 AA01 BB34 GG17 5B098 AA10 GA06 GB05 GC16 GD03 GD05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1のプロセッサを有するコン
    ピュータノードが複数接続されて構成される情報処理装
    置において、 各プロセッサが、 リソースの静的な構成を作成する静的構成作成手段と、 アプリケーションプログラム動作時に、アプリケーショ
    ンプログラムに対して動的な手続きを提供する動的手続
    き提供手段、 を共通の雛形として有することを特徴とする情報処理装
    置。
  2. 【請求項2】 実行の対象となるアプリケーションプロ
    グラムの構成情報を取得して解析し、前記静的構成作成
    手段が静的構成を作成する際に必要な情報を生成する静
    的情報解析手段を更に有することを特徴とする請求項1
    記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 所定数のプロセッサがセクション単位で
    処理を実行し、 前記静的構成作成手段は、各セクション間を結合するダ
    ブルバッファを作成し、前記ダブルバッファを通じて各
    セクション間でデータの授受を可能とすることを特徴と
    する請求項1記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも1のプロセッサを有するコン
    ピュータノードが複数接続されて構成される情報処理装
    置において実行される処理を記録した前記情報処理装置
    が読み取り可能な記録媒体において、 各プロセッサに共通な雛形としての リソースの静的な構成を作成する静的構成作成手段、 アプリケーションプログラム動作時に、アプリケーショ
    ンプログラムに対して動的な手続きを提供する動的手続
    き提供手段、 として機能させることを特徴とするプログラムが記録さ
    れた前記情報処理装置が読み取り可能な記録媒体。
JP11052099A 1999-03-01 1999-03-01 情報処理装置および記録媒体 Pending JP2000250765A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11052099A JP2000250765A (ja) 1999-03-01 1999-03-01 情報処理装置および記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11052099A JP2000250765A (ja) 1999-03-01 1999-03-01 情報処理装置および記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000250765A true JP2000250765A (ja) 2000-09-14

Family

ID=12905410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11052099A Pending JP2000250765A (ja) 1999-03-01 1999-03-01 情報処理装置および記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000250765A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100435766C (zh) * 2004-01-21 2008-11-26 欧姆龙健康医疗事业株式会社 按摩器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100435766C (zh) * 2004-01-21 2008-11-26 欧姆龙健康医疗事业株式会社 按摩器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3344345B2 (ja) 共有メモリ型ベクトル処理システムとその制御方法及びベクトル処理の制御プログラムを格納する記憶媒体
KR100612059B1 (ko) 분할 처리 환경에서의 자원 조절을 위한 방법, 컴퓨팅 시스템 및 그에 관한 기록 매체
JP5137434B2 (ja) データ処理装置、分散処理システム、データ処理方法、及びデータ処理プログラム
US20090006810A1 (en) Mechanism to support generic collective communication across a variety of programming models
EP0477364B1 (en) Distributed computer system
CN105786603B (zh) 一种基于分布式的高并发业务处理系统及方法
JPH11134219A (ja) 単一のマシン上で多数のノードをシミュレートする装置および方法
JP2000020490A (ja) 遠隔手続き呼出し機構またはオブジェクトリクエストブローカ機構を有する計算機、データ転送方法、および転送方法記憶媒体
CN111274019B (zh) 一种数据处理方法、装置及计算机可读存储介质
JP2002505466A (ja) 遠隔メソッド呼出し方法及び装置
JP3882917B2 (ja) 情報処理システム、情報処理装置及びプログラム
WO2021143590A1 (zh) 一种分布式容器镜像构建调度系统及方法
JP2003263331A (ja) マルチプロセッサシステム
CN111338769B (zh) 一种数据处理方法、装置及计算机可读存储介质
JP2009238103A (ja) エージェントを実行する装置及び方法
US6643712B1 (en) Validating the creation of and routing of messages to file objects
Webb et al. Process networks as a high-level notation for metacomputing
JPH07244644A (ja) エージェント管理システム
WO2011114477A1 (ja) 階層型マルチコアプロセッサ、マルチコアプロセッサシステム、および制御プログラム
CN111310638A (zh) 一种数据处理方法、装置及计算机可读存储介质
JP2000250765A (ja) 情報処理装置および記録媒体
US20050125486A1 (en) Decentralized operating system
US8752075B1 (en) Method for data transport
KR20130104958A (ko) 다중 운영체제들을 실행하는 장치 및 방법
JP4536266B2 (ja) ストリーミングデータフレームの分割及び混合

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051220