JP2000242784A - 物体認識方法及び物体認識装置 - Google Patents

物体認識方法及び物体認識装置

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JP2000242784A
JP2000242784A JP3953999A JP3953999A JP2000242784A JP 2000242784 A JP2000242784 A JP 2000242784A JP 3953999 A JP3953999 A JP 3953999A JP 3953999 A JP3953999 A JP 3953999A JP 2000242784 A JP2000242784 A JP 2000242784A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め学習画像を物体の位置とタイプの対で表
すクラスに分類し、クラス内が最もまとまり且つクラス
間が最も分離できるような特徴抽出を行うことにより、
未学習の物体に対しても信頼性の高い物体認識を行うこ
とを目的とする。 【解決手段】 多くの画像から部分画像を取り出し、ク
ラスに分類し、部分画像から求めた特徴抽出行列と、ク
ラス毎に分類した部分画像から前記特徴抽出行列を用い
て特徴量データをそれぞれ抽出し、その代表値を蓄積す
る学習手段と、前記特徴抽出行列を用いて入力画像を分
割した部分画像から特徴量を抽出する特徴量抽出手段
と、前記部分画像の特徴量とクラス毎の特徴量データか
ら類似度を計算し、類似度から入力画像中の対象物体を
推定する判定手段とを備えることにより、未登録の物体
でも物体の位置・タイプを推定する信頼性の高い物体認
識を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像から物体の検
出と認識、及び距離推定を行う物体認識方法及び物体認
識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のよく知られた物体認識方法は、Ka
rhunen-Loeve展開を用いて特徴抽出を行うものやこれに
準じたものである。例えば、文献(H. Murase, S. K. N
ayer,“Visual Learning and Recognition of 3-D Obje
cts from Appearance”, International Journal of Co
mputer Vision, 14, 1995.)に記載されたものが知られ
ている。
【0003】図8は、従来の物体認識装置の構造を示し
ており、画像を入力する画像入力部11と、抽出対象物
の局所モデルを予め格納しているモデル記憶部13と、
入力画像の特徴ベクトルを抽出する特徴ベクトル抽出部
12と、モデルの特徴ベクトルを記憶する特徴ベクトル
記憶部14と、入力画像の特徴ベクトルについて各モデ
ルの特徴ベクトルとのマッチングを行うマッチング処理
部15と、入力画像内での対象物体のタイプを判別して
出力する物体タイプ推定部16から構成されている。こ
こで、タイプとは個体や種類等を指す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のように従来の物
体認識装置は、学習画像をクラス分類する概念は含まれ
ていない。従って、クラス内をよくまとめ、クラス間を
分離するような特徴ベクトルを抽出することは考慮して
いない。また、入力画像は各々の学習画像とマッチさせ
るため、予め用意している学習画像と等しい物体の認識
は可能であるが、学習していない物体について認識する
ことが難しいという課題を有していた。
【0005】本発明は、画像をタイプや距離の違いによ
ってクラスに分類することで、学習していない物体でも
高精度で認識することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、学習画像を物体の位置とタイプの対で
表すクラスに分類し、予めクラス内が最もまとまり且つ
クラス間が最も分離できるような特徴抽出を行う。その
ため、本発明では、学習ウィンドウデータベースと、予
めクラス内が最もまとまり且つクラス間が最も分離でき
るような特徴抽出行列を算出する特徴抽出行列算出手段
と、学習ウィンドウ特徴ベクトルデータベースとを有す
る学習手段を備えたものである。
【0007】これにより、分類したクラス内が最もまと
まり且つクラス間が最も分離され、同一クラス内でのパ
ターンの小さな変動を無視でき未学習の物体にも対応で
きるという効果を奏するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、予め多くの画像から1つまたは1つ以上の部分画像
を取り出し、クラスに分類し、前記部分画像から求めた
特徴抽出行列と、さらにクラス毎に分類した部分画像か
ら前記特徴抽出行列を用いて求めた特徴量データとを蓄
えておき、入力した画像の1つまたは1つ以上の部分画
像から前記特徴抽出行列を用いて特徴量を算出し、前記
特徴量データと前記入力画像部分の特徴量との類似度を
求め、前記類似度から入力画像中の対象物体を推定する
もので、クラス内のパターンの小さな変動を無視できる
ため未学習の物体への対応も可能にし、他クラスとの違
いを顕著にするため高精度な認識を可能にするという作
用を有する。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
物体認識方法において、入力画像の部分画像を取り出す
領域を限定するもので、領域を限定することにより入力
した画像から取り出す部分画像数を削減できるため対象
物体を探索して認識するまでの時間の短縮を可能にし、
探索の不必要な領域を取り除くため認識率を上げるとい
う作用を有する。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2記載の物体認識方法において、特徴抽出行列
は、前記部分画像から求めたクラス内の共分散行列とク
ラス間の共分散行列とから求めるもので、クラス内が最
もまとまり且つクラス間が最も分離されるような特徴抽
出行列を算出することで高精度な認識を可能にするとい
う作用を有する。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の
物体認識方法において、特徴抽出行列は、前記部分画像
から求めたクラス内の共分散行列とクラス間の共分散行
列からクラス間分散ができるだけ大きく、クラス内分散
ができるだけ小さくなるように、その分散比が最大とな
るように求めるもので、他クラスとの違いを顕著にする
ため高精度な認識を可能にするという作用を有する。
【0012】請求項5に記載の物体認識方法は、請求項
1乃至4のいずれかに記載の物体認識方法において、ク
ラスは、物体の位置と種類の対で分類するもので、クラ
ス内のパターンの小さな変動を無視できるため未学習の
物体への対応も可能にし、他クラスとの違いを顕著にす
るため高精度な認識を可能にするという作用を有する。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の物体認識方法において、クラスは、
物体のある経路に沿った距離と種類の対で分類するもの
で、各クラスを特徴空間上にマップする場合、同タイプ
で距離の異なるクラスの間にマップされた入力部分画像
の特徴ベクトルをその座標値から推定される距離値の補
完を可能にするという作用を有する。
【0014】請求項7に記載の発明は、予め多くの画像
から1つまたは1つ以上の部分画像を取り出し、クラス
に分類し、前記部分画像から求めた特徴抽出行列と、前
記クラス毎に分類した部分画像から前記特徴抽出行列を
用いて部分画像の特徴量データをそれぞれ抽出し、前記
特徴量データの全てまたは一部またはそれらより求まる
代表値を蓄積する学習手段と、入力した画像を1つまた
は1つ以上の部分画像に分割する画像分割手段と、前記
特徴抽出行列を用いて前記分割された部分画像から特徴
量を抽出する特徴量抽出手段と、前記部分画像の特徴量
と前記学習手段で蓄積した部分画像のクラス毎の特徴量
データから類似度を計算する入力分割画像判別手段と、
前記類似度から入力画像中の対象物体を推定する判定手
段とを備えるもので、クラス内のパターンの小さな変動
を無視できるため未学習の物体への対応も可能にし、他
クラスとの違いを顕著にするため高精度な認識を可能に
するという作用を有する。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項7記載の
物体認識装置において、入力した画像に対して探索する
領域を限定する領域限定手段を有するもので、領域を限
定することにより入力した画像から取り出す部分画像数
を削減できるため対象物体を探索して認識するまでの時
間の短縮を可能にし、探索の不必要な領域を取り除くた
め認識率を上げるという作用を有する。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項7記載の
物体認識装置において、学習手段の特徴抽出行列は、前
記部分画像から求めたクラス内の共分散行列とクラス間
の共分散行列とから求めるもので、クラス内が最もまと
まり且つクラス間が最も分離されるような特徴抽出行列
を算出することで高精度な認識を可能にするという作用
を有する。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項7記載の
物体認識装置において、学習手段の特徴抽出行列は、前
記部分画像から求めたクラス内の共分散行列とクラス間
の共分散行列からクラス間分散ができるだけ大きく、ク
ラス内分散ができるだけ小さくなるように、その分散比
が最大となるように求めるもので、他クラスとの違いを
顕著にするため高精度な認識を可能にするという作用を
有する。
【0018】請求項11に記載の発明は、請求項7また
は8に記載の物体認識装置において、クラスは、物体の
位置と種類の対で分類するもので、クラス内のパターン
の小さな変動を無視できるため未学習の物体への対応も
可能にし、他クラスとの違いを顕著にするため高精度な
認識を可能にするという作用を有する。
【0019】請求項12に記載の発明は、請求項7また
は8に記載の物体認識装置において、クラスは、物体の
ある経路に沿った距離と種類の対で分類するもので、各
クラスを特徴空間上にマップする場合、同タイプで距離
の異なるクラスの間にマップされた入力部分画像の特徴
ベクトルをその座標値から推定される距離値の補完を可
能にするという作用を有する。
【0020】請求項13に記載の発明は、コンピュータ
により物体認識を行うプログラムであって、予め多くの
画像から1つまたは1つ以上の部分画像を取り出し、ク
ラスに分類し、前記部分画像から求めた特徴抽出行列
と、さらにクラス毎に分類した部分画像から前記特徴抽
出行列を用いて求めた特徴量データとを蓄えておき、入
力した画像の1つまたは1つ以上の部分画像から前記特
徴抽出行列を用いて特徴量を算出し、前記特徴量データ
と前記入力画像部分の特徴量との類似度を求め、前記類
似度から入力画像中の対象物体を推定する物体認識プロ
グラムを記録した記録媒体から、コンピュータに読み込
み実行することにより、クラス内のパターンの小さな変
動を無視できるため未学習の物体への対応も可能にし、
他クラスとの違いを顕著にするため高精度な認識を可能
にするという作用を有する。
【0021】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図7を用いて説明する。
【0022】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1における物体認識装置のブロック構成図を示して
いる。図1において、1は認識したい対象物の画像を入
力する画像入力部、2は画像入力部1で入力した画像を
前処理する画像前処理部、3は画像前処理部2で前処理
した画像をウィンドウ(部分画像)に分割して出力する
画像分割部、4は認識したい物体のモデルを予め作成す
る学習手段、41は各物体のモデルを含む学習画像を、
画像分割部3で作成するウィンドウと同じサイズのウィ
ンドウに分割して、物体の位置とタイプの対でクラスに
分類し、学習ウィンドウとして格納している学習ウイン
ドウデータベース、42は学習ウインドウデータベース
41に格納されている各学習ウィンドウから、クラス内
が最もまとまり且つクラス間が最も分離されるような特
徴抽出行列を算出する特徴抽出行列算出手段、43は特
徴抽出行列算出手段42で求めた特徴抽出行列を用いて
計算する学習ウインドウ特徴ベクトルのクラス毎の平均
を格納している学習ウインドウ特徴ベクトルデータベー
ス、5は画像分割部3で分割した各入力ウィンドウに対
して学習手段4で算出した特徴抽出行列を用いて特徴ベ
クトルを抽出する特徴ベクトル抽出手段、6は特徴ベク
トル抽出手段5で抽出した特徴ベクトルと、学習ウィン
ドウ特徴ベクトルデータベース43の特徴ベクトルとを
比較して類似度を計算する入力分割画像判別手段、7は
入力分割画像判別手段6の判別結果を受けて入力画像中
の対象物体の位置とタイプを推定する判定手段、71は
入力分割画像判別手段6から入力した類似度のうち最も
高い値である入力分割画像とクラスを判定する入力画像
判定部、72は入力画像判定部71が選択したクラスの
分類である物体の位置とタイプを入力画像の物体の位置
とタイプであるとみなす物体位置・タイプ判定部であ
る。8は判定結果を出力する結果出力部である。
【0023】また、図2はコンピュータにより物体認識
装置を実現した場合のブロック構成図であり、201は
物体の画像を撮影するためのビデオカメラ、202は大
規模な画像情報を保存する画像データベース(2次記憶
装置:光磁気ディスクなど)、203、204はビデオ
カメラ201、画像データベース202からの画像を格
納する画像メモリ、205はプログラムの格納やワーク
用のメモリ、206はCPU、207は画像パターンを
記憶するパターンメモリ、208は特徴抽出の実行によ
って計算された特徴ベクトルを記憶する特徴ベクトルメ
モリ、209はキーボード及びディスプレイ、210は
種々の物体のモデルを含む学習画像をウィンドウ(部分
画像))に分割して学習ウィンドウとして格納している
学習ウィンドウデータベース、211は特徴抽出行列メ
モリ、212は学習ウィンドウの特徴ベクトルを格納し
ている学習ウィンドウ特徴ベクトルデータベース、21
3はCPUバス、214は得られた認識結果を出力する
出力端子、215〜218はI/Fユニット、219は
コンピュータシステムで構成されている。
【0024】以上のように構成された物体認識装置につ
いて、その対象物体の位置とタイプを学習ウィンドウデ
ータベースに登録されているクラスのうち、どれに一番
類似しているかを認識するもので、その処理は、特徴抽
出行列の計算と学習ウィンドウデータベースの構築を行
うオフライン処理と、入力された画像が最も類似する学
習ウィンドウ特徴ベクトルデータベースの特徴ベクトル
からクラス判定を行うオンライン処理とに大別される。
【0025】ここで、クラスとは種類や形、大きさ、位
置、色など物体を表わす様々な項目によって分けること
ができ、大きくまたは細かく分類した階層構造のことを
指している。以後ウィンドウと呼ぶが、これは画像の部
分画像を指し、以下の文章では長方形と仮定して説明を
するが、その形は問わない。また、各ウィンドウの位置
関係は連続、不連続、重なりの有無を問わない。更に、
ウィンドウは画像から1つまたは複数抽出し、各画像に
よりその選択は自由にできるものとする。各ウィンドウ
の座標等で表される画像内の位置、形は計算を進める際
には分かるようにしておく。また、特徴量の表現方法は
問わないが、以降、便利のため特徴ベクトルと仮定して
説明する。
【0026】以下、まず最初にオフライン処理につい
て、図3のオフライン処理の動作フローチャートを用い
て説明する。オフライン処理の目的は、特徴抽出行列の
計算と学習ウィンドウデータベースの構築にある。
【0027】まず、ビデオカメラ201から得られた物
体の画像信号がI/F215を介してデジタル変換され
た画像メモリ203に蓄積される。または、画像データ
ベース202から取り出された物体の画像は画像メモリ
204に蓄積される(301)。
【0028】画像メモリ204に学習画像として一旦蓄
えられた画像中の物体部分から一定サイズに切り出した
ウィンドウ(部分画像)を1つあるいは複数選択する
(302)。物体の部分の占める位置によってウィンド
ウに番号をつけておく。これら各学習画像から得られた
学習ウィンドウを物体の位置とタイプ毎にクラスに分類
する(303)。このタイプの中には、ウィンドウの番
号も含まれる。クラス毎に分類された多数の学習ウィン
ドウは学習ウインドウのセットとして、例えば学習ウィ
ンドウは1次元のデータ列としたパターンに変換し、各
クラス毎にパターンのセットとしてパターンメモリ20
7に保持する。
【0029】判別方法として例えば、文献(Fisher.R.
A., "The use of multiple measurements in taxonomic
problems", Ann. Eugenics. 7. Part II,pp.179-188,
1936.) に記載されたものが知られている。特徴抽出行
列は、このFisherの判別関数の考えに従って、以下の手
順で計算される。同一クラスに分類される各パターンの
セットからクラス内共分散行列CWが、クラス毎に(数
1)に従って計算される(304)。
【0030】
【数1】
【0031】クラス間共分散行列CBが、各パターンの
セットから(数2)に従って計算される。
【0032】
【数2】
【0033】また、クラス全共分散行列CTが、(数
3)に従って計算される(305)。
【0034】
【数3】
【0035】ここで、判別評価基準としてクラス間分散
をできるだけ大きく、同時にクラス内分散をできるだけ
小さくなるように、その分散比(数4)を最大にするよ
うな変換aを求める。
【0036】
【数4】
【0037】これは、固有値問題(数5)を解くことに
等しく、求めた特徴抽出行列A を特徴抽出行列メモリ
211に記憶する(306)。
【0038】
【数5】
【0039】学習に用いた、学習ウィンドウを学習ウィ
ンドウデータベースに登録する。また、特徴抽出行列を
用いて計算される各学習ウィンドウ特徴ベクトルのクラ
ス毎の平均値を求め学習ウィンドウ特徴ベクトルデータ
ベースに登録する(307)。
【0040】以上がオフラインで実行されるプロセスで
ある。
【0041】次に、オンライン処理について、オンライ
ン処理の動作フローチャートを図4に示し、説明する。
オンライン処理目的は、入力された画像が最も類似する
登録済み学習ウィンドウデータベースのクラス判定であ
る。
【0042】ビデオカメラ201から認識対象となる画
像が入力され、画像メモリ203に記憶される(40
1)。入力画像から画像前処理部2によりエッジ情報を
取り出すことも可能である。画像分割部3は、画像メモ
リ203に記憶された入力画像から一定サイズのウィン
ドウ(部分画像)を順次抽出して、入力ウィンドウとし
てウィンドウの中心点の座標とともにパターンメモリ2
07に蓄積する(402)。
【0043】オフライン時に求めた特徴抽出行列Aを用
いて(数6)に従って入力ウィンドウの特徴ベクトルf
aを計算し、特徴ベクトルメモリ208に蓄積する(4
03)。
【0044】
【数6】
【0045】次は、最適マッチ処理で、入力ウィンドウ
の特徴ベクトルfaに最も類似した特徴ベクトルを学習
ウィンドウ特徴ベクトルデータベース212から選び出
し、最も類似度の高いクラスを認識結果として判定する
(404)。各ウィンドウの類似度を比較する(40
5)。入力画像に対して1つ以上の判定結果を、その対
応する入力ウィンドウの座標とともに、I/Fユニット
218を介して出力端子214に出力するものである
(406)。
【0046】入力及び学習の画像、ウィンドウ、特徴ベ
クトルの相互関係は図7に示す。入力および学習の画
像、ウィンドウ、特徴ベクトルのデータの作られ方の例
を示している。例えば、入力画像Aから入力ウィンドウA
01,A02,A03・・・が作成され、各々の入力ウィンドウか
ら入力ウィンドウ特徴ベクトルa01,a02,a03・・・が作
成される。また、一方学習画像Tから、学習ウインドウ
を作成し、クラスに分類され、学習ウインドウベクトル
t01,t02,t03・・・を求め、さらに特徴抽出行列が求め
られる。学習ウィンドウ特徴ベクトルt01,t02,t03・・
・から、クラス毎の代表学習ウィンドウ特徴ベクトルs0
1,s02,s03・・・が作成され登録される。
【0047】(実施の形態2)実施の形態1と等しい
が、これに入力した画像の部分を取り出す領域を限定す
る手段が加わる。
【0048】図5は、本発明の実施の形態2における物
体認識装置のブロック構成図を示している。図5におい
て、図1とほぼ等しいが、9は画像入力部1で入力した
画像から領域を限定する領域限定手段である。その他の
部分は、実施の形態1と同様である。
【0049】領域限定手段9を追加することで、その入
力画像の中で、物体を見つける領域を限定するもので、
例えば、道路画像(入力画像)中の車両(物体)を認識
したい場合、入力画像の中で道路の領域のみを限定して
車を見つけることができます。これは、固定したカメラ
であれば、その入力画像中のどの領域が道路であるか決
まっているために容易に実現できます。
【0050】そのことによって、物体を探し出す処理時
間を短縮することにもなり、また物体がないとわかって
いる領域を除くことによって誤認識を避けることもでき
る。
【0051】(実施の形態3)実施の形態3は、実施の
形態1と等しいが、クラスを物体のある経路に沿った距
離と種類の対で分類することを特徴とする。
【0052】図1は、本発明の実施の形態3における物
体認識装置のブロック構成図を示している。図1におい
て、実施の形態1と異なる構成について以下に説明する
もので、7は入力分割画像判別手段6の判別結果を受け
て入力画像中の対象物体の位置とタイプを推定する判定
手段、71は入力分割画像判別手段6から入力した類似
度のうち最も高い値である入力分割画像とクラスを判定
する入力画像判定部、72は入力画像判定部71が選択
したクラスの分類である物体のタイプとみなし、同時に
特徴空間上での座標から、クラス間の距離値も補完して
物体の経路に沿った距離を推定する物体位置・タイプ判
定部である。例えば、50mと70mのクラスがある場
合、50mから70mの間の距離である60mや65m
も特徴空間座標で補完して推定するというものである。
【0053】次に動作について説明するが、オフライン
処理は実施の形態1と同様であるので省略する。
【0054】次に、オンライン処理について、オンライ
ン処理の動作フローチャートを図6に示す。図4とほぼ
等しいが、605の部分が異なり、異なる部分を中心に
説明する。
【0055】学習ウィンドウ特徴ベクトルデータベース
に蓄積された特徴ベクトルのうち、同タイプで異なる距
離のクラスのものを特徴空間上に表示することができ
る。入力ウィンドウの特徴ベクトルがこの学習ウィンド
ウ特徴ベクトルデータベースの特徴ベクトルの間の値に
類似している場合、その距離を補完することが可能であ
る。例えば、各距離値50mと70mのクラスの特徴ベ
クトルの間を均等分割して、55m、60m、65mの
距離を補完し、入力ウィンドウの特徴ベクトルが最も類
似する距離を判定し、対象物体のある経路に沿った距離
とタイプを判定する。次に、各ウィンドウの類似度を比
較する(605)。その他の部分は、実施の形態1と同
様である。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、単眼画像
のみの使用においても、入力画像中の対象物体を認識で
き、かつ物体の種類や位置を推定することができる。
【0057】また、学習画像をクラス分類し、最もクラ
ス内がまとまりクラス間が分離されるような特徴抽出を
行うことにより、未登録の物体に対しても入力画像中の
対象物体を認識でき、かつ物体の種類や位置を推定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における物体認識装置の
ブロック構成図
【図2】本発明の実施の形態1におけるコンピュータに
よる物体認識装置のブロック構成図
【図3】本発明の実施の形態1におけるオフライン処理
の流れを示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態1におけるオンライン処理
の流れを示すフローチャート
【図5】本発明の実施の形態2における物体認識装置の
ブロック構成図
【図6】本発明の実施の形態3におけるオンライン処理
の流れを示すフローチャート
【図7】入力および学習の画像、ウィンドウ、特徴ベク
トルの相互関係を説明する図
【図8】従来の物体認識装置の一例を示すブロック図
【符号の説明】
1 画像入力部 2 画像前処理部 3 画像分割部 4 学習手段 5 特徴ベクトル抽出手段 6 入力分割画像判別手段 7 判定手段 8 結果出力部 9 領域限定手段 41 学習ウィンドウデータベース 42 特徴抽出行列算出手段 43 学習ウィンドウ特徴ベクトルデータベース 71 入力画像判定部 72 物体位置・タイプ判定部 81 画像メモリ 82 画像メモリ 83 学習ウィンドウデータベース 84 学習ウィンドウ特徴ベクトルデータベース 201 ビデオカメラ 202 画像データベース 203〜204 画像メモリ 205 メモリ 206 CPU 207 パターンメモリ 208 特徴ベクトルメモリ 209 キーボード/ディスプレイ 210 学習ウィンドウデータベース 211 特徴抽出行列 212 学習ウィンドウ特徴ベクトルデータベース 213 CPUバス 214 出力端子 215〜218 I/Fユニット 219 コンピュータ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め多くの画像から1つまたは1つ以上
    の部分画像を取り出し、クラスに分類し、前記部分画像
    から求めた特徴抽出行列と、さらにクラス毎に分類した
    部分画像から前記特徴抽出行列を用いて求めた特徴量デ
    ータとを蓄えておき、入力した画像の1つまたは1つ以
    上の部分画像から前記特徴抽出行列を用いて特徴量を算
    出し、前記特徴量データと前記入力画像部分の特徴量と
    の類似度を求め、前記類似度から入力画像中の対象物体
    を推定することを特徴とする物体認識方法。
  2. 【請求項2】 入力画像の部分画像を取り出す領域を限
    定することを特徴とする請求項1記載の物体認識方法。
  3. 【請求項3】 特徴抽出行列は、前記部分画像から求め
    たクラス内の共分散行列とクラス間の共分散行列とから
    求めることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    物体認識方法。
  4. 【請求項4】 特徴抽出行列は、前記部分画像から求め
    たクラス内の共分散行列とクラス間の共分散行列からク
    ラス間分散ができるだけ大きく、クラス内分散ができる
    だけ小さくなるように、その分散比が最大となるように
    求めることを特徴とする請求項3記載の物体認識方法。
  5. 【請求項5】 クラスは、物体の位置と種類の対で分類
    することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
    の物体認識方法。
  6. 【請求項6】 クラスは、物体のある経路に沿った距離
    と種類の対で分類することを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の物体認識方法。
  7. 【請求項7】 予め多くの画像から1つまたは1つ以上
    の部分画像を取り出し、クラスに分類し、前記部分画像
    から求めた特徴抽出行列と、前記クラス毎に分類した部
    分画像から前記特徴抽出行列を用いて部分画像の特徴量
    データをそれぞれ抽出し、前記特徴量データの全てまた
    は一部またはそれらより求まる代表値を蓄積する学習手
    段と、入力した画像を1つまたは1つ以上の部分画像に
    分割する画像分割手段と、前記特徴抽出行列を用いて前
    記分割された部分画像から特徴量を抽出する特徴量抽出
    手段と、前記部分画像の特徴量と前記学習手段で蓄積し
    た部分画像のクラス毎の特徴量データから類似度を計算
    する入力分割画像判別手段と、前記類似度から入力画像
    中の対象物体を推定する判定手段とを備えることを特徴
    とする物体認識装置。
  8. 【請求項8】 入力した画像の部分画像を取り出す領域
    を限定する領域限定手段を有することを特徴とする請求
    項7記載の物体認識装置。
  9. 【請求項9】 学習手段の特徴抽出行列は、前記部分画
    像から求めたクラス内の共分散行列とクラス間の共分散
    行列とから求めることを特徴とする請求項1または請求
    項7記載の物体認識装置。
  10. 【請求項10】 学習手段の特徴抽出行列は、前記部分
    画像から求めたクラス内の共分散行列とクラス間の共分
    散行列からクラス間分散ができるだけ大きく、クラス内
    分散ができるだけ小さくなるように、その分散比が最大
    となるように求めることを特徴とする請求項7記載の物
    体認識方法。
  11. 【請求項11】 クラスは、物体の位置と種類の対で分
    類することを特徴とする請求項7または8に記載の物体
    認識装置。
  12. 【請求項12】 クラスは、物体のある経路に沿った距
    離と種類の対で分類することを特徴とする請求項7また
    は8に記載の物体認識装置。
  13. 【請求項13】 コンピュータにより物体認識を行うプ
    ログラムであって、予め多くの画像から1つまたは1つ
    以上の部分画像を取り出し、クラスに分類し、前記部分
    画像から求めた特徴抽出行列と、さらにクラス毎に分類
    した部分画像から前記特徴抽出行列を用いて求めた特徴
    量データとを蓄えておき、入力した画像の1つまたは1
    つ以上の部分画像から前記特徴抽出行列を用いて特徴量
    を算出し、前記特徴量データと前記入力画像部分の特徴
    量との類似度を求め、前記類似度から入力画像中の対象
    物体を推定する物体認識プログラムを記録した記録媒
    体。
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