JP2000241487A - 送電線の故障方向標定装置 - Google Patents

送電線の故障方向標定装置

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JP2000241487A
JP2000241487A JP11038859A JP3885999A JP2000241487A JP 2000241487 A JP2000241487 A JP 2000241487A JP 11038859 A JP11038859 A JP 11038859A JP 3885999 A JP3885999 A JP 3885999A JP 2000241487 A JP2000241487 A JP 2000241487A
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JP
Japan
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transmission line
failure
display
magnetic reversal
tower
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JP11038859A
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Inventor
Osamu Sakai
治 酒井
Kenichi Fujikura
健一 藤倉
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇塔しなくても標定結果を確認できる送電線
の故障方向標定装置を提供する。 【解決手段】 架空送電線2に併設されている架空地線
1に電流検出器4を取り付け、検出される架空地線1の
誘導電流から前記架空送電線2の故障方向を標定する送
電線の故障方向標定装置において、標定された故障方向
を地上から視認可能に表示する磁気反転表示器9を鉄塔
に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄塔に設けられて
いる送電線の故障方向標定装置に係り、特に、昇塔しな
くても標定結果を確認できる送電線の故障方向標定装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術の装置構成を図6にて説明す
る。
【0003】一般に、架空送電線2を支持する鉄塔3に
は耐雷用に架空地線1が設置されている。架空地線1
は、鉄塔間の最上部に張り渡されており、それより下の
送電線2とは平行配置となる。架空地線1には、誘導電
流を取り出すための電流検出器4が取り付けられてい
る。この電流検出器4で検出された電流は、鉄塔上部に
設置されている電気−光変換装置6にて光に換えられ
る。その光は、光ファイバ7にて故障方向標定装置(以
下、単に、標定装置という)8に送られる。この標定装
置8は、鉄塔下部の昇塔防止部11より上に設置されて
いる。
【0004】故障発生の検出方法及び故障方向の標定方
法を図2にて説明する。
【0005】図2において、縦軸は電流検出器4の電流
値を示し、横軸は時間を示す。架空地線1には送電線2
の電流による誘導電流が常時流れている。21は、定常
時の地線電流を示す。送電線2に故障が発生すると、架
空地線1には故障発生時点22で大きな電流が流れる。
23は、故障発生後の地線電流を示す。標定装置8は、
電流検出器4によって得られた瞬時の電流値と位相とを
常時監視しており、その瞬時値があらかじめ設定されて
いる閾値20を超えた瞬間に故障が発生したと判断す
る。また、故障方向の標定方法には、検出された地線電
流の実効値の大小関係から標定を行う方法と、故障点を
境に地線電流の位相が180°反転するという特性を利
用して位相差にて標定を行う方法とがある。このため
に、地線電流波形を解析し、故障時前後の実効値や位相
差をもとに故障方向を標定する。
【0006】標定装置8は、故障方向を標定した後、標
定装置内部に収容されている液晶画面(LCD)に故障
発生及び故障方向を表示すると同時に、小型プリンタで
紙に故障発生及び故障方向を印字する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】送電線に故障が発生す
ると、標定装置は、故障発生を検出し、故障方向を標定
し、そのことを標定装置内の液晶画面に表示し、小型プ
リンタで印字する。これら液晶画面の表示や小型プリン
タの印字により作業者が標定結果を確認するためには、
作業者が標定装置の設置された鉄塔に昇塔しなければな
らない。
【0008】このように、従来技術では、標定装置の設
置位置まで昇塔する作業のために緊急時の対応が遅れ、
また、作業負担が多くなる。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、昇塔しなくても標定結果を確認できる送電線の故障
方向標定装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、架空送電線に併設されている架空地線に電
流検出器を取り付け、検出される架空地線の誘導電流か
ら前記架空送電線の故障方向を標定する送電線の故障方
向標定装置において、標定された故障方向を地上から視
認可能に表示する磁気反転表示器を鉄塔に取り付けたも
のである。
【0011】前記磁気反転表示器は、故障方向を表示し
た後、所定時間経過後に該故障方向の表示を終了しても
よい。
【0012】前記磁気反転表示器は、当該故障方向標定
装置の装置異常を表示してもよい。
【0013】前記磁気反転表示器は、装置異常を表示し
た後、装置異常が回復されたときには、直ちに該装置異
常の表示を終了してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0015】図1に示されるように、本発明の標定装置
を用いた故障方向標定システムは、送電線2を支持する
鉄塔3の最上部に架空地線1が設けられている。架空地
線1には、誘導電流を取り出すための電流検出器4が取
り付けられている。鉄塔上部には、電流検出器4にリー
ド線5で接続された電気−光変換装置6が設置されてい
る。この電気−光変換装置6より光ファイバ7が鉄塔下
部へ配線され、この光ファイバ7は昇塔防止部11より
上に設置された標定装置8に結線されている。この標定
装置8には、標定された故障方向を表示する磁気反転表
示器9がメタルケーブル10により接続されている。磁
気反転表示器9は、故障方向を地上から視認可能に表示
するものであり、鉄塔3の適宜位置に設置する。
【0016】この故障方向標定システムの動作を図3に
より説明する。
【0017】図3において各符号は図1と対応し、1は
架空地線、4は電流検出器、5はリード線、6は電気−
光変換装置、7は光ファイバ、8は標定装置である。標
定装置8の内部には、液晶画面30、マイコン31、メ
モリ32、小型プリンタ33、接点出力部34が設けら
れている。また、鉄塔3の適宜位置には、標定装置8の
ための蓄電池35、太陽電池36及び磁気反転表示器9
が設けられている。
【0018】架空地線1の地線電流は電流検出器4にて
取り出され、リード線5を経由して電気−光変換装置6
に送られる。なお、電気−光変換装置6の電流取り込み
の入口はサージアブソーバにて保護されている。電気−
光変換装置6に取り込まれた電流は、電圧に変換された
後、増幅器(図示せず)を経て増幅され、A/D変換器
(図示せず)を経てA/D変換される。そして、このA
/D変換による電気信号が光信号に換えられる。この光
信号が光ファイバ7を通して標定装置8へと送られる。
標定装置8では、光信号が光−電気変換され、この電気
信号がマイコン31に取り込まれて解析される。
【0019】マイコン31では、検出された電流の瞬時
値があらかじめ設定されている閾値を超えた場合に、故
障が発生したと判断し、その発生時刻を図示しない時計
装置より取り込むと共に、故障方向を標定する。マイコ
ン31は、標定結果のデータとして、発生時刻、地線電
流、位相、故障方向等をメモリ32に格納すると共に、
これらのデータを液晶画面30に表示し、小型プリンタ
33で印字する。また、マイコン31は、磁気反転表示
器9を駆動するために接点出力部34より接点出力を行
う。これにより、磁気反転表示器9には標定結果が表示
される。故障方向を表示した後、所定時間経過後には、
故障方向の表示を終了し、平常時の表示に復帰する。表
示動作の詳細は後述する。
【0020】また、この故障方向標定システムは、装置
異常を磁気反転表示器9に表示することができる。例え
ば、標定装置8及び磁気反転表示器9は、太陽電池36
で充電される蓄電池35から電源の供給を受けている
が、この蓄電池35は、過放電を示す接点情報を出力す
る。マイコン31は、この接点情報を取り込んでおり、
過放電のときには、磁気反転表示器9に装置異常を表示
して作業者に警報を発する。装置異常が回復した場合、
直ちに装置異常の表示を終了し、平常時の表示に復帰す
る。なお、磁気反転表示器9が標定結果の表示を行って
いる場合には、標定結果の表示を優先するので、装置異
常は表示されない。
【0021】磁気反転表示器9の構成を図4により説明
する。この図は、磁気反転表示器9が上方向を表示した
例を示している。この磁気反転表示器9は、略正方形の
平面板を対角線を上下に配置し、この平面板の各隅部
に、表示素子43を4個ずつ配置したものである。表示
素子43は、目視で識別できる2つの状態を切替え可能
に構成されている。図では、2つの状態を黒丸と白丸と
で記載しているが、これに限らず、故障方向等を作業者
に知らせることが可能であれば、色彩、形状等はなんで
もよい。
【0022】故障方向の表示は、標定装置8の設置され
ている鉄塔3を境に、電源側の故障、負荷側の故障、自
鉄塔の故障の3方向の表示ができれば、一般の鉄塔には
十分である。従って、図4の磁気反転表示器9は、各隅
部の表示素子群の状態を切替えて3方向の表示を行う。
例えば、この磁気反転表示器9を地上から見たとき電源
側の鉄塔が右側に位置するものとしたとき、電源側の故
障の場合には、図の右側の表示素子群41のみを黒丸の
状態にすることにより右方向を表示する。同様に、負荷
側の故障の場合には、図の左側の表示素子群42のみを
黒丸の状態にすることにより左方向を表示し、自鉄塔の
故障の場合には、図示例のように上側の表示素子群40
のみを黒丸の状態にすることにより上方向を表示する。
磁気反転表示器9の取り付け位置によっては、電源側の
鉄塔が左側に位置することもあるので、電源側、負荷側
の故障の表示を左右どちらの方向にするかを切替えるス
イッチを設けるとよい。
【0023】図4の磁気反転表示器9は、3つの表示素
子群がそれぞれ2つの状態を取り得るので、組み合わせ
により、全表示素子群が白丸となる平常時の表示を除い
て7種類の異なる内容を表示することができる。従っ
て、一般の鉄塔よりも方向の数が必要な分岐鉄塔にも磁
気反転表示器9を設置して、故障方向の表示に使用する
ことができる。また、故障方向の表示だけでなく、故障
の種類や装置の異常を区別して表示することもできる。
【0024】磁気反転表示器9の表示素子の詳細な構成
を図5により説明する。表示素子57は、表裏反転自在
の平面板(以下、ディスクという)50の表側にカラー
彩色、裏側に黒彩色を施したものである。ディスク50
は、例えば、円形に形成され、直径方向に回転軸52を
設けてある。この回転軸52には永久磁石51が取り付
けられている。この永久磁石51に対向させて磁極とし
て作用するステーターピン53が設けられている。ステ
ーターピン53の基部にはステーターピン53を磁化す
るためのコイル54が設けられている。
【0025】表示素子57は、コイル54に矢印55の
方向に電流を流すとステーターピン53の図に向かって
左側がN極、右側がS極となる。このとき、永久磁石5
1の極性と、これに対向するステーターピン53の極性
とが同じになると、永久磁石51に反発力が作用してデ
ィスク50が反転する。次に、コイル54に矢印56の
方向に電流を流すとステーターピンの右側がN極、左側
がS極となるため、ディスク50が反転する。このよう
にコイル54の電流方向を切り替えることによってディ
スク50の表裏反転を行うことができる。ステーターピ
ン53は、一旦磁化すると電流が遮断されても磁化され
た状態を保持するので、ディスク50による表示状態も
保持される。従って、ディスク50の反転動作時のみパ
ルス電流を流すだけでよい。このため表示素子57は消
費電力が小さい。従って、磁気反転表示器9は、鉄塔の
ような電源確保の難しい場所に設置するには最適のもの
である。
【0026】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0027】(1)昇塔しなくても標定結果を確認でき
るので、事故発生の緊急時の対応が迅速に行える。
【0028】(2)表示内容が所定時間経過後に自動復
帰するので、標定結果確認後に昇塔して復帰操作を行う
必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す故障方向標定システ
ムの構成図である。
【図2】架空地線の誘導電流の波形図である。
【図3】図1の標定装置の内部構成図である。
【図4】本発明に使用する磁気反転表示器の構成図であ
る。
【図5】図4の磁気反転表示器の表示素子の構成図であ
る。
【図6】従来の故障方向標定システムの構成図である。
【符号の説明】
1 架空地線 2 送電線 3 鉄塔 4 電流検出器 6 電気−光変換装置 8 標定装置 9 磁気反転表示器 11 昇塔防止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G033 AA01 AB03 AC06 AD18 AD21 AE01 AF01 AG13 5G058 EE01 EF02 EF03 EF06 EG15 EH01 EH03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架空送電線に併設されている架空地線に
    電流検出器を取り付け、検出される架空地線の誘導電流
    から前記架空送電線の故障方向を標定する送電線の故障
    方向標定装置において、標定された故障方向を地上から
    視認可能に表示する磁気反転表示器を鉄塔に取り付けた
    ことを特徴とする送電線の故障方向標定装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気反転表示器は、故障方向を表示
    した後、所定時間経過後に該故障方向の表示を終了する
    ことを特徴とする請求項1記載の送電線の故障方向標定
    装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気反転表示器は、当該故障方向標
    定装置の装置異常を表示することを特徴とする請求項1
    又は2記載の送電線の故障方向標定装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気反転表示器は、装置異常を表示
    した後、装置異常が回復されたときには、直ちに該装置
    異常の表示を終了することを特徴とする請求項3記載の
    送電線の故障方向標定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113064023A (zh) * 2021-03-18 2021-07-02 电子科技大学 一种同塔多回输电线路故障识别方法与系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113064023A (zh) * 2021-03-18 2021-07-02 电子科技大学 一种同塔多回输电线路故障识别方法与系统
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