JP2000239674A - 直噴ガソリンエンジン用無鉛ガソリン - Google Patents

直噴ガソリンエンジン用無鉛ガソリン

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JP2000239674A JP11037929A JP3792999A JP2000239674A JP 2000239674 A JP2000239674 A JP 2000239674A JP 11037929 A JP11037929 A JP 11037929A JP 3792999 A JP3792999 A JP 3792999A JP 2000239674 A JP2000239674 A JP 2000239674A
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裕幸 福井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】直噴ガソリンエンジンに最適な直噴ガソリンエ
ンジン用無鉛ガソリンを提供する。 【解決手段】リサーチ法オクタン価89〜101、50
%留出温度75〜110℃、15℃密度0.72〜0.7
8g/cm3にし、ガソリンの構成成分のうち、炭素数7〜
12のノルマルパラフィン含有量と、炭素数9〜11か
つリサーチ法オクタン価20以下のイソパラフィン含有
量の合計量をガソリン全量基準で6〜20容量%にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、直噴ガソリンエン
ジンの熱効率向上を実現する、直噴ガソリンエンジンに
適するガソリンに関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、地球環境保護や化石燃料枯渇など
の問題から、エンジンにはさらなる熱効率の向上、すな
わち燃料消費量の低減が求められている。その解決の一
つとして、燃料消費量の少ない直噴ガソリンエンジンを
搭載した車両が発売されている。従来のガソリンエンジ
ンは、燃焼室の外側に設置されたインジェクタもしくは
キャブレターから燃料を供給し、燃焼室内に混合気を吸
入し、その後、点火プラグにより燃焼室内に濃度的にほ
ぼ均一に分布した混合気に着火が行われ燃焼が行われ
る。それに対し、直噴ガソリンエンジンは、先端が燃焼
室内に露出するようにインジェクタを設置し、燃焼室内
に空気のみを吸入し、燃焼室内に燃料を直接噴射する。
そのため、直噴ガソリンエンジンは、エンジンの圧縮行
程後半に燃料を噴射し、点火プラグ周辺に混合気を集中
させ、全体として非常に希薄な混合気で燃焼を行うこと
ができる。この一般的に成層燃焼と呼ばれる燃焼形態で
エンジンを運転することにより、燃料消費量の低減を実
現している。この成層燃焼の燃焼形態は直噴ガソリンエ
ンジンでのみ実現可能である。
【0003】ところで、この燃焼形態ではエンジンに供
給される燃料の絶対量が少ないため、大きな出力を発生
させることができず、高出力が要求されるときは吸気行
程に燃料を噴射し、燃焼室内に濃度的にほぼ均一の混合
気を形成させ、一般的に均一燃焼と呼ばれる燃焼形態で
エンジンが運転される。従って、直噴ガソリンエンジン
においては、均一燃焼の燃焼形態でのエンジンの運転を
できるだけ少なくし、成層燃焼の燃焼形態でのエンジン
の運転をできるだけ多くできる熱効率の優れたガソリン
が要望されている。上記のように直噴ガソリンエンジン
は燃料室内に燃料を直接噴射するため、従来のガソリン
エンジンとは異なる燃焼現象が発生する。特に、成層燃
焼は点火プラグ周辺に燃焼室内に噴射された燃料のほと
んどが集中するため、従来のガソリンエンジンで見られ
る燃焼形態とは異なる現象が起きる。そのため、その燃
料となるガソリンに対する要求性状も、従来のエンジン
で要求されるものと大きく異なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況に鑑みなされたものであり、直噴ガソリンエンジン
に最適な直噴ガソリンエンジン用無鉛ガソリンを提供す
ることを目的とする。特に、直噴ガソリンエンジンでの
み実現可能な、成層燃焼における熱効率を向上させるこ
とにより、燃料消費量のさらなる低減を実現する、直噴
ガソリンエンジンの特に成層燃焼に最適な無鉛ガソリン
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、直噴ガソリ
ンエンジンに最適なガソリンを得るよう鋭意研究を重ね
た結果、ガソリン中のある特定の物理性状を有する物質
の割合を増加させることにより、特に成層燃焼において
熱効率を向上させることができることを見出し、本発明
に至った。すなわち、本発明は、リサーチ法オクタン価
89〜101、50%留出温度75〜110℃、15℃
密度0.72〜0.78g/cmであり、ガソリンの構成成
分のうち、炭素数7〜12のノルマルパラフィン含有量
と、炭素数9〜11かつリサーチ法オクタン価20以下
のイソパラフィン含有量の合計量がガソリン全量基準で
6〜20容量%であることを特徴とする直噴ガソリンエ
ンジン用無鉛ガソリンである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の直噴ガソリンエンジン用
無鉛ガソリンのリサーチ法オクタン価は、89〜101
であり、好ましくは89〜100、より好ましくは89
〜96、最も好ましくは89〜94である。リサーチ法
オクタン価が89より低いと、特に均一燃焼においてエ
ンジンを損傷する可能性があるノッキングを引き起こす
可能性があり好ましくない。また、リサーチ法オクタン
価が101より高くても特に問題はないが、本発明によ
るガソリンはリサーチ法オクタン価が低いパラフィンの
配合割合が多いため、ガソリン全体のリサーチ法オクタ
ン価を101より高くすることが難しくなる。ここで、
リサーチ法オクタン価とはJIS K 2280「石油
製品−燃料油−オクタン価及びセタン価試験方法並びに
セタン指数算出方法」により規定されているリサーチ法
オクタン価のことを示す。
【0007】本発明の直噴ガソリンエンジン用無鉛ガソ
リンの50%留出温度は、75〜110℃であり、好ま
しくは80〜105℃、さらに好ましくは85〜103
℃であることが望ましい。これが、75℃に満たない場
合は低温運転性、常温運転性に不具合を生じる可能性が
あり、110℃を越える場合には、加速性の悪化が生じ
る可能性がある。また、90%留出温度については何ら
制限はないが、好ましくは180℃以下、より好ましく
は170℃以下、最も好ましくは160℃以下であるこ
とが望ましい。これが180℃を越えると排気ガスの悪
化やエンジンの潤滑油がガソリンにより希釈される可能
性がある。ここで言う50%留出温度及び90%留出温
度とはJIS K 2254「石油製品−蒸留試験方
法」により規定されている常圧法蒸留試験方法により得
られる、ガソリン全量の50容量%及び90容量%が留
出する温度のことを示す。
【0008】本発明の直噴ガソリンエンジン用無鉛ガソ
リンの15℃密度は、0.72〜0.78g/cmであ
り、好ましくは0.725〜0.76g/cmであるこ
とが望ましい。これが0.72g/cmに満たない
と、燃料消費率が悪化する可能性があり、0.78g/
cmを越えると加速性の悪化が生じる可能性がある。
ここで言う15℃密度とはJIS K 2249「原油
及び石油製品−密度試験方法及び密度・質量・容量換算
法」により規定されている15℃における試料の密度の
ことを示す。
【0009】本発明の直噴ガソリンエンジン用無鉛ガソ
リンにおいてガソリン構成成分のうち、炭素数7〜12
のノルマルパラフィン含有量と炭素数9〜11かつリサ
ーチ法オクタン価20以下のイソパラフィン含有量の合
計量はガソリン全量基準で6〜20容量%であり、好ま
しくは6.5〜18容量%、さらに好ましくは7〜17
容量%、最も好ましくは7.5〜15容量%である。こ
れが6容量%より少ないと、熱効率向上の効果が少な
く、20容量%より多いとガソリン全体のリサーチ法オ
クタン価を本発明で規定する最低89より高くすること
が難しくなる。炭素数7〜12のノルマルパラフィン含
有量は特に規定しないが、ガソリン全量基準で2〜20
容量%であることが望ましく、好ましくは3〜18容量
%、さらに好ましくは4〜16容量%、最も好ましくは
5〜14容量%であることが望ましい。これが2容量%
より少ないと熱効率向上の効果が少なく、20容量%よ
り多いとガソリン全体のリサーチ法オクタン価を本発明
で規定する最低89より高くすることが難しくなる。こ
こで、炭素数7〜12のノルマルパラフィンとはノルマ
ルヘプタン、ノルマルオクタン、ノルマルノナン、ノル
マルデカン、ノルマルウンデカン、ノルマルドデカンの
ことを示す。これらのノルマルパラフィンは、1種のみ
で用いてもよいし、2種以上の混合物で用いてもよい。
炭素数7〜12のノルマルパラフィンのうち、特に炭素
数7〜8のノルマルパラフィンが好ましい。
【0010】炭素数9〜11かつリサーチ法オクタン価
20以下のイソパラフィン含有量は特に規定しないが、
20容量%以下であることが望ましく、好ましくは10
容量%以下であることが望ましい。この含有量が少なく
ても、炭素数7〜12のノルマルパラフィン含有量との
合計量がガソリン全量基準で6容量%以上であれば、熱
効率向上の効果を実現できるが、20容量%より多いと
ガソリン全体のリサーチ法オクタン価を本発明で規定す
る最低89より高くすることが難しくなる。ここで、炭
素数9〜11かつリサーチ法オクタン価20以下のイソ
パラフィンとしては、3エチルヘプタン、4エチルヘプ
タン、2メチルオクタン、3メチルオクタン、4メチル
オクタン、2,5ジメチルオクタン、2,6ジメチルオ
クタン、2メチルノナン、3メチルノナン、4メチルノ
ナン、5メチルノナン、2メチルデカン、3メチルデカ
ン、4メチルデカン、5メチルデカンなどが挙げられ
る。これらのイソパラフィンは、1種のみで用いてもよ
いし、2種以上の混合物で用いてもよい。
【0011】本発明のガソリンは、通常のガソリンに本
発明で規定するノルマルパラフィンやイソパラフィンを
配合させることにより製造することも可能であるが、任
意のガソリン基材を調合して製造することも可能であ
る。ここで用いられるガソリン基材としては、原油を常
圧蒸留してして得られる軽質ナフサや重質ナフサ、接触
分解法や水素化分解法などにより得られる分解ガソリ
ン、オレフィンの重合により得られる重合ガソリン、イ
ソブタンなどの炭化水素の低級オレフィンを付加(アル
キル化)することにより得られるアルキレート、軽質ナ
フサを異性化装置でイソパラフィンに転化して得られる
異性化ガソリン、脱ノルマルパラフィン油、ブタン、芳
香族炭化水素などが挙げられる。当然ではあるが、これ
らのガソリン基材を本発明で規定する範囲内に調合する
ことが必要である。
【0012】本発明の直噴ガソリンエンジン用無鉛ガソ
リンの含酸素化合物の含有量は何ら制限はないが、ガソ
リン全量基準で酸素元素換算で0〜2.7重量%、好ま
しくは0〜2重量%であることが望ましい。これが2.
7重量%を越える場合、燃料消費率が悪化し、排気ガス
中のNOxが増加する可能性がある。ここで言う含酸素
化合物としては、エタノール、イソブタノール等のアル
コール化合物、メチルターシャリーブチルエーテル(M
TBE)、エチルターシャリーブチルエーテル(ETB
E)、ターシャリーアミルメチルエーテル(TAM
E)、ジイソプロピルエーテル(DIPE)等のエーテ
ル化合物などが挙げられる。
【0013】本発明の直噴ガソリンエンジン用無鉛ガソ
リンには必要に応じて、公知の添加剤を添加することが
できる。このような添加剤としては清浄分散剤、酸化防
止剤、金属不活性剤、表面着火剤、氷結防止剤、助燃
剤、帯電防止剤、着色剤、錆止め剤、識別剤、着臭剤な
どが挙げられる。これらの添加剤を必要に応じ1種、ま
たは2種以上添加することができる。この場合、合計添
加量はガソリン全量基準で0.1重量%以下とすること
が望ましい。
【0014】本発明による直噴ガソリンエンジン用無鉛
ガソリンは、リサーチ法オクタン価が89以上であるた
め、ノッキングの発生しやすい均一燃焼においても問題
なく使用することが可能であり、また、直噴ガソリンエ
ンジンにおいて燃料消費量を低減する成層燃焼において
は、本発明のガソリンにより熱効率が向上する結果、燃
料消費量のさらなる低減を実現できることから、直噴ガ
ソリンエンジンの特に成層燃焼に最適なガソリンであ
る。
【0015】また、本発明による直噴ガソリンエンジン
用無鉛ガソリンは、直噴ガソリンエンジンに最適なガソ
リンであることは言うまでもないが、現在のガソリンエ
ンジンの主流であるポート噴射式エンジンやキャブレタ
ー式エンジンに対しても全く問題なく使用することが可
能である。動力源としてエンジンの他にモーターを使用
するハイブリッド自動車においては、エンジンは熱効率
が高い条件で運転され、また、モーターによる補助動力
もあるためエンジンで発生する出力はさほど必要としな
い。そのため、このエンジンとして直噴ガソリンエンジ
ンを使用した場合、出力がそれほど大きくない成層燃焼
のみで運転することも可能である。この時、本発明のガ
ソリンを使用すればエンジン熱効率のさらなる向上を実
現する結果、燃料消費量のさらなる低減を図ることがで
きる。
【0016】
【実施例】以下に、実施例および比較例により本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例により何
ら制限されるものではない。
【0017】比較例 市販のプレミアムガソリンであるリサーチ法オクタン価
99.0のガソリンA、及び市販のレギュラーガソリン
であるリサーチ法オクタン価90.3のガソリンBを用
いた。
【0018】実施例 ガソリンAに炭素数7のノルマルパラフィンであるノル
マルヘプタンを10容量%配合したガソリンC、ガソリ
ンAに炭素数8のノルマルパラフィンであるノルマルオ
クタンを8容量%配合したガソリンD、ガソリンBにノ
ルマルヘプタンとノルマルオクタンを多く含有する直留
重質ナフサ、及び軽質分解ガソリン、改質ガソリン、メ
チルターシャリーブチルエーテルを配合したガソリンE
を調製した。表1に、各種ガソリン基材の性状を示し、
表2にガソリンA〜E中の各種ガソリン基材の配合割合
を示した。また、表3に本実施例及び比較例で使用した
ガソリンのリサーチ法オクタン価、50%留出温度、9
0%留出温度、15℃密度、ガソリン中の炭素数7〜8
のノルマルパラフィンの含有量、炭素数7〜12のノル
マルパラフィン含有量、炭素数9〜11かつリサーチ法
オクタン価20以下のイソパラフィン含有量、及びこれ
らの合計量を示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】ガソリンの性能試験 実施例および比較例のガソリンの性能試験は、ボア81
mm、ストローク89mm、排気量458cc、圧縮比
12の単気筒直噴ガソリンエンジンを使用し、このエン
ジンを成層燃焼で運転した時の図示熱効率を測定するこ
とにより行った。ここで、図示熱効率とは、燃焼室内で
燃焼により発生した仕事を、エンジンに供給した熱量で
除したものであり、この値が高いほど供給した燃料が効
率よく仕事に転換される、すなわち図示熱効率が高いほ
ど燃料消費量の低減が実現できることになる。そのた
め、図示熱効率が高いほどエンジンにとっては望まし
い。
【0023】ガソリンの性能試験(1) 通常、車両に搭載されたガソリンエンジンは、車速やス
ロットル開度等の走行条件の変化により点火時期が時々
刻々変化する。点火時期が変化するとエンジンの燃焼状
態も変化し、結果として熱効率も変化する。そこで、単
気筒エンジンを吸入空気量、燃料噴射量、燃料噴射時期
を固定し、点火時期を変化させた表4の実験条件のもと
成層燃焼で運転した時の図示熱効率を測定し、燃料の違
いによる点火時期の影響を調べた。
【0024】
【表4】
【0025】図1に点火時期と図示熱効率の関係を示
す。ここで、図示熱効率はガソリンAの点火時期28B
TDCにおける図示熱効率で無次元化した相対図示熱効
率として示してある。これより、本実施例で示したガソ
リンは全ての点火時期において比較例とした通常のガソ
リンより図示熱効率が高く、燃料消費量の低減が実現で
きることが解る。
【0026】ガソリン性能試験(2) 通常、車両に搭載されたガソリンエンジンは、出力の変
化をスロットルの開閉、言い換えれば吸入空気量を変化
させ行う。そこで、単気筒エンジンを燃料噴射時期と点
火時期を固定し、吸入空気量と燃料噴射量を変化させた
表5の実験条件のもと成層燃焼で運転した。その時の図
示熱効率を測定し、燃料の違いによる吸入空気量、すな
わちスロットル開度の影響を調べた。
【0027】
【表5】
【0028】図2に吸入空気量と図示熱効率の関係を示
す。ここで、図示熱効率はガソリンAの吸入空気量12
2L/minにおける図示熱効率で無次元化した相対図
示熱効率として示してある。これより、本実施例で示し
たガソリンは全ての吸入空気量において比較例とした通
常のガソリンより図示熱効率が高く、燃料消費量の低減
が実現できることが解る。このように、ガソリン中の炭
素数7〜12のノルマルパラフィンの含有量と、炭素数
9〜11かつリサーチ法オクタン価20以下のイソパラ
フィンの含有量の合計をガソリン全量基準で6〜20容
量%とすることにより、図示熱効率を向上させることが
できる。すなわち、本発明のガソリンにより、直噴ガソ
リンエンジンにおけるさらなる燃料消費量の低減を実現
することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によるガソリンの使用により直噴
ガソリンエンジンの燃焼特性、特に成層燃焼における熱
効率を向上させる結果、さらなる燃料消費量の低減を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単気筒直噴ガソリンエンジンを使用し、ガソリ
ンの点火時期と図示熱効率の関係を示した図である。
【図2】単気筒直噴ガソリンエンジンを使用し、吸入空
気量と図示熱効率の関係を示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小森谷 晴夫 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内 Fターム(参考) 4H013 CB02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リサーチ法オクタン価89〜101、5
    0%留出温度75〜110℃、15℃密度0.72〜0.
    78g/cm3であり、ガソリンの構成成分のうち、炭素数
    7〜12のノルマルパラフィン含有量と、炭素数9〜1
    1かつリサーチ法オクタン価20以下のイソパラフィン
    含有量の合計量がガソリン全量基準で6〜20容量%で
    あることを特徴とする直噴ガソリンエンジン用無鉛ガソ
    リン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010235694A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Jx Nippon Oil & Energy Corp 筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリン組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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