JP2000239233A - 合成樹脂製品用原料 - Google Patents

合成樹脂製品用原料

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JP2000239233A
JP2000239233A JP3729499A JP3729499A JP2000239233A JP 2000239233 A JP2000239233 A JP 2000239233A JP 3729499 A JP3729499 A JP 3729499A JP 3729499 A JP3729499 A JP 3729499A JP 2000239233 A JP2000239233 A JP 2000239233A
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修司 稲田
Kikutomo Sato
菊智 佐藤
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 BHETを主成分とし、PET樹脂製品等を
効率良く製造することのできる原料を提供する。 【解決手段】 ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレ
ートの含有量が97重量%以上で、10重量%メタノー
ル溶液が不溶解物を含有せず、且つその吸光度を38n
m、セル長10mmで測定した場合の光学密度が0.0
70以下である合成樹脂製品用原料。この原料として
は、18重量%エチレングリコール溶液の60℃に於け
る電気伝導度が3マイクロジーメンス(3×10-6S/
m)以下であるものが好ましい。さらに、オリゴマー成
分の含有量が3重量%未満で、遊離のエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール及びトリエチレングリコール
の合計含有量が0.5重量%以下であり、公知の共重合
ポリエステル単量体成分の含有量が0.5重量%以下で
あるのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高純度のビス−β
−ヒドロキシエチルテレフタレートからなる合成樹脂製
品用原料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート(PET)
の工業的な製造方法としては、テレフタル酸とエチレン
グリコールとの直接エステル化、及びジメチルテレフタ
レートとエチレングリコールとのエステル交換反応によ
ってビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート(BH
ET)を得る第1段階の反応と、得られたBHETを高
温、高真空下で重縮合する第2段階の反応による方法が
広く行なわれている。
【0003】上記従来の製造方法では、第1段階の反応
生成物であるBHET中に多量のオリゴマーが存在して
おり、純度の高いBHETを得ることは出来ない。ま
た、ポリエチレンテレフタレートを、エチレングリコー
ル(EG)を用いて解重合を行なっても、生成物中にオ
リゴマーが存在しており、純度の高いBHETを得るこ
とは出来ない。
【0004】更に、前記の方法によって得られたBHE
Tからオリゴマーを除き、純度の高いBHETを得よう
とする場合、BHETは熱的に鋭敏であり着色し易く、
水系やEG系での再結晶を公知の吸着剤処理を併用して
繰り返しても、淡黄色乃至淡褐色に着色し、しかも収率
は極めて低い。
【0005】また、前記の反応によって得られた粗BH
ETを蒸溜精製する場合、蒸溜温度下及び真空条件下で
はBHETが重縮合を開始し、しかも加熱器の伝熱面に
重合物、炭化物、重合触媒成分や蒸溜前に添加したリ
ン、硼素及び硫黄系の重合防止剤等がスケールとなって
付着するため蒸溜不能に至る。このため、従来は、工業
生産的規模で高純度のBHETを得ることができなかっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記諸問題について
は、既に公知となっており、例えば1974年コロナ社
刊行の「ポリエステル繊維」、1985年日刊工業新聞
社刊行の「飽和ポリエステル樹脂ハンドブック」等に記
載されているほか、高純度BHETを得る方法について
種々の提案がなされている。例えば、特開昭48−15
846号、特開昭48−96536号、特開昭48−8
6841号、特開昭49−20143号、特開昭49−
36646号、特開昭49−41330号、特開昭49
−42628号、特開昭49−101349号等の公報
に本件に関する技術が記載されているが、これらの技術
は、何れも未だ工業化には至っていない。このため、B
HETを合成樹脂製造用原料として使用することは従来
考えられていなかった。本発明は、上記事情に鑑み、B
HETを主成分とし、PET樹脂製品等を効率良く製造
することのできる原料を提供することを課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高純度の
BHETを比較的簡単な方法で製造できること、及び、
この方法で得られる高純度のBHETを原料として、高
品質のPET樹脂製品やその他の合成樹脂製品を製造す
ることができることを見出して本発明を完成したのであ
り、その内容は以下に述べる通りである。
【0008】すなわち、本発明にかかる合成樹脂製品用
原料は、ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート
(BHET)の含有量が97重量%以上で、10重量%
メタノール溶液が不溶解物を含有せず、且つその吸光度
を38nm、セル長10mmで測定した場合の光学密度
が0.070以下であることを特徴としている。
【0009】この原料としては、18重量%エチレング
リコール溶液の60℃に於ける電気伝導度が3マイクロ
ジーメンス(3×10-6S/m)以下であるのが好まし
い。また、オリゴマー成分の含有量が3重量%未満で、
遊離のエチレングリコール、ジエチレングリコール及び
トリエチレングリコールの合計含有量が0.5重量%以
下であるのが好ましい。さらに、公知の共重合ポリエス
テル単量体成分の含有量が0.5重量%以下であるのが
好ましく、0.2重量%以下であるのがより好ましい。
【0010】本発明は、高純度BHETを原料とするこ
とで、従来のポリエチレンテレフタレートの製造工程の
第1段階の反応工程が不要である第3の原料になり得る
のみならず、従来困難であった純BHETを出発物質と
した新規化成品の商品化を可能ならしめるものである。
更に加えて、ペットボトルリサイクルに代表される使用
済のポリエチレンテレフタレート製品のケミカルリサイ
クル法をも可能にするものである。
【0011】この高純度のBHETからなる合成樹脂原
料は、ポリエチレンテレフタレートの製造工程で得られ
る粗BHETのほか、回収ペットボトル、回収ペットフ
ィルム、ポリエステル繊維屑、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂製造工程及び成形加工工程の屑等の解重合によ
って得られる粗BHETを原料として製造することが出
来る。以下、その製造工程について詳細に説明する。な
お、この製造方法によれば、純度の低い挟雑物の多い原
料を用いて、純度が高く、着色のないBHETを、簡素
化され安全性の高い製造方法で提供することができる。
【0012】まず、公知のエステル化触媒と13〜15
重量%のポリエチレンテレフタレートをEG中に分散さ
せ常圧下においてEGの沸点で解重合し、低沸分を精溜
除去したのち、残存する未反応のオリゴマーのみを先に
晶出させ濾過分離除去する。併せて、同時に未溶解のリ
サイクルポリエチレンテレフタレート樹脂及び屑に同伴
する樹脂類、金属、砂、繊維素等をも除去する。
【0013】次に、得られたオリゴマーや共存する不溶
解物中のBHETを晶出することのない条件下で、且つ
脱色、脱塩、操作を非水系のエチレングリコール溶液系
に於て脱色及び脱塩材料の劣化、損傷及び能力の低下し
ない条件下で処理する前精製工程処理を施して、臭気、
着色及び陰陽両イオンを除去する。
【0014】次いで、溶媒としての余剰のEGを真空蒸
発を行なって除去し、脱臭、脱色、脱イオン化されたB
HETを得る。本蒸発操作は、BHETの融点よりも若
干高い温度でBHETの熱劣化を防止するような条件で
行なう。蒸発回収されたEGは再び解重合反応工程へ返
送される。
【0015】上記操作によって濃縮されたBHETは、
溶融状態で先ず第1段目の蒸発器で残存するEG、DE
G(ジエチレングリコール)、TEG(トリエチレング
リコール)及びBHETよりも沸点の低い共重合エステ
ル単量体を除去し、次いで、第2段の蒸発器に於て純B
HETを蒸発させ、BHETの融点よりも若干高い温度
で溜出させる。缶残の大部分は解重合反応に返送し、一
部は系外に抜き去り、系内の不純物の蓄積を防止する。
得られた高純度のBHETは、冷却造粒するかまたは直
接溶融状態でポリエチレンテレフタレートの重縮合工程
へ供給される。
【0016】解重合反応に於て、BHETのEG中の濃
度は18〜20重量%にすることで、50℃以上ではB
HETが晶出せず、オリゴマーは晶出し、10μm程度
の濾過分離が可能である。触媒としては、例えば198
5年日刊工業新聞社刊行の「飽和ポリエステル樹脂ハン
ドブック」に記載の酢酸亜鉛、金属亜鉛、マグネシウ
ム、カルシウム、コバルト、金属ナトリウム、ナトリウ
ム、マグネシウムのメチラートが挙げられる。
【0017】併せて、ポリエチレンテレフタレート樹脂
製品に同伴するポリオレフィン樹脂に代表される樹脂
類、金属、ガラス等エチレングリコールに不溶解の物質
は濾過時に除去される。この濾過処理は、スクリーンの
目開きを段階的に小さくしてもよく、一括濾過してもよ
い。濾過後の60℃付近に保たれた清澄液は、保温され
BHETが晶出しない条件下の活性炭およびイオン交換
樹脂処理装置を経て、脱臭、脱色及び陰陽両イオンの除
去が行われた着色のない透明液になる。ポリエチレンテ
レフタレート樹脂製品の解重合において、着色品の処理
が可能な処理操作を前提としたものである。
【0018】解重合反応物中のオリゴマーと、単量体で
あるBHETとの平衡状態をBHET側に移行させる方
法として、水を添加する方法が1974年コロナ社刊行
の「ポリエステル繊維」に記載されている。しかし、こ
の方法で処理する場合、操作液量の増加、水の除去のた
めの設備および熱エネルギーが必要である。本発明者ら
は、水を使用しない方法として、解重合反応においてオ
リゴマーの少ない粗BHETを得る方法としてのエステ
ル化反応活性の強い公知の触媒の使用と、BHETとE
Gの比率を1:3〜1:5とし反応温度をEGの沸点付
近として原料に同伴する共存物の熱劣化を抑制し、反応
時間を粗BHETオリゴマーの解重合からポリエチレン
テレフタレート樹脂の解重合のケースによって任意に
0.5〜4時間とし、EG溶液系でそのまま吸着、脱塩
処理に支障のない許容温度上限である60〜70℃付近
で処理する条件を見出した。
【0019】こうして得られた脱色、脱塩されたBHE
TのEG清澄溶液からEGを蒸発してBHETを濃縮す
る条件を鋭意研究した結果、脱色はもちろんのこと、陰
陽両イオンを除去することによってのみ、110〜12
0℃以上に加熱してもBHETのEG溶液は着色しない
ことを見出し本発明に至った。
【0020】濃縮されたBHETは、なお遊離のEGの
みならずポリエチレンテレフタレート中に存在するDE
GやTEGの他、共重合エステルの単量体が存在してお
り、BHETよりも沸点の低い物質の除去を目的として
短時間に蒸発を行い、BHETの変質、着色および重縮
合を防止することのできる条件が、外部コンデンサー体
の強制撹拌薄膜蒸発器によって圧力1〜10mmHg
abs、より好ましくは1〜5mmHg abs、内温
130〜160℃滞留時間30分以内、より好ましくは
10分以内であることを見出した。本操作に於て、遊離
のEG、DEG、TEGとともにBHETよりも蒸気圧
の低い共重合エステル単量体も除去される。共重合単量
体は、ペットボトルの成形性を向上する目的で公知の共
重合用多価カルボン酸とポリエチレンテレフタレートの
主成分であるテレフタル酸の一部と置換した共重合ポリ
エステルであり、解重合反応によって単量体として存在
する。
【0021】次いで、BHET中の低沸分を殆ど除去し
た溶融BHETを内部コンデンサー付の強性撹拌薄膜蒸
発器を用いてコンデンサー温度115〜125℃、圧力
0.05〜1mmHg abs、内温150〜180
℃、滞留時間30分以内、より好ましくは10分以内で
処理することでBHETの重縮合、着色もなく、蒸発器
の伝熱面の汚損やスケールの析出もなく極めて円滑に操
作できることを見出した。
【0022】勿論、重縮合防止剤兼着色防止剤として、
公知のリン酸、亜リン酸、硼酸硫黄化合物の添加も必要
なく、従ってこれ等化合物のBHETへの混入や分解物
の伝熱面へのスケールとしての析出もなく、伝熱を阻害
するトラブルも生じない。この事実は、着色物の吸着処
理操作および陰、陽両イオンを除去する脱塩処理操が不
可欠であることを示している。
【0023】
【実施例1】テレフタル酸とEGから酢酸アンチモンを
重合触媒としたエステル化反応を行った。粗BHETを
ポリエチレンテレフタレート繊維製造工程より抜き(オ
リゴマー75%、BHET18%、EG6%、Sb金属
として70ppm、その他の成分約1%の組成物)、そ
の45kgとEG255kgおよび触媒として醋酸亜鉛
175gを300リットルの環流コンデンサー付の撹拌
式オートクレーブに仕込み、常圧下内温198〜205
℃で2時間解重合反応を行ない、65℃まで冷却して保
温濾過を10μmの金属フィルターで行なった。
【0024】この濾液の60℃での電気伝導度は98×
10-6s/mであり、このものを保温状態で活性炭床、
次いでイオン交換床を通過させて、脱色、脱塩したもの
の60℃での電気伝導度は、2×10-6s/m以下であ
った。この液を前記解重合に用いたオートクレーブに仕
込み、50mmHg abs、140℃でEGの蒸発を
行なって濃縮し、オートクレーブよりこの溶融BHET
(遊離EGを約10%含む)をギヤポンプにて外部コン
デンサー付強制攪拌型薄膜蒸発器に140℃に加熱して
供給し、圧力2mmHg abs温度145℃でBHE
Tよりも沸点の低い成分の追出しを行ない、この濃縮溶
融液を内部コンデンサー付強性攪拌型溝膜蒸発器に19
0℃に加熱してギヤポンプによって供給し、BHETの
蒸発を行って、透明で着色のない高純度のBHETを得
たのち、冷却粉砕してBHETの結晶を得た。本蒸発操
作での缶残の量は1.3kgであった。この高純度BH
ETの単量体含有量は98重量%以上であり、PET樹
脂製品等、合成樹脂製品の原料としてすぐれたものであ
り、これを用いて製造したPET樹脂製品の品質は、従
来の製法によるものに比べて何ら遜色がなかった。
【0025】
【実施例2】回収ペットボトル透明半製品フレーク3
4.8kg、回収ペットボトルカラーフレーク(約7%
のポリオレフィン類やラベル類を含む)を6.2kgE
G246kgおよび触媒としてナトリウムメチラート1
50gを用いて(実施例1)と同様にして3.5時間解
重合を行い、195℃で840μmのラインフィルター
によって粗大な不溶解物約300g(主としてポリオレ
フィンの溶融物)を除き、次いで冷却器を通して60℃
まで冷却し、10μmのラインフィルターによって晶出
したオリゴマー及び微細な不溶解物約410gを除い
た。この濾液の電気伝導度は60℃で147×10-6
/mであった。
【0026】次いで(実施例1)と同様にして吸着、脱
塩し60℃で2×10-6S/m以下の電気伝導度を示し
無色透明な液を得たのち、以後(実施例1)と同様の操
作を行って高純度のBHETを得た。缶残の生成量は
(実施例1)と殆ど同程度の1.3kgであった。ま
た、BHETの蒸発操作時の滞留時間は1分以内であっ
たが、蒸発の終了前に試験許容滞留時間の実験を行った
結果は、30分以内では特に問題はなかった。さらに、
蒸発操作終了後、温度、圧力はそのまま維持して1時間
後にドレン抜きした結果、黄色に変色していたものの、
重縮合物は認められなかった。
【0027】上記のようにして得られた精製高純度BH
ETは、従来工業用化成品としてのBHETよりもはる
かに純度は高く、従来このような高純度BHETを用い
た研究開発や工業生産の例はない。また、従来は試薬と
しての入手も不可能であった。本発明者等はこのような
高純度のBHETがポリエチレンテレフタレート製造工
程のエステル化反応物のみならず、現在行われているP
ETボトルのマテリアルリサイクル半製品およびカラー
フレークを用いてすら得られることを見出したものであ
る。工業的な量産品としてのポリエステル繊維用とし
て、より安価なBHETの要求に対しては、本発明によ
るところの薄膜蒸発にかける前のEGを蒸発した後の濃
縮されたBHETを供することももちろん可能である。
【0028】なお、種々実験した結果によれば、この原
料の酸値は1.00KOHmg/g以下、けん化値は4
35〜445KOHmg/gであるのが好ましく、色調
を示すハンター値がL値≧97、a値=±2、b値=±
2であるのが好ましかった。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる合成樹脂製品用原料は、PET樹脂製品等の合
成樹脂化成品を効率よく製造することのできる原料とし
て優れたものである。この原料は、従来工業生産的には
得られていなかったものであり、これを比較的簡単に製
造できる方法を見出したことから、例えばPETボトル
等の回収品のリサイクルを工業的規模で行うことも可能
となった。
【0030】本発明による高純度のBHETは、ポリエ
チレンテレフタレートの原料として、TA、DMTに加
えて第三の原料となるもので、これを使用することによ
り、TAやDMTを原料とした場合に必要なエステル化
反応又はエステル交換反応が不要となるばかりでなく、
各種の添加物、例えば重合触媒の種類、共重合および安
定剤等の添加が容易になる。さらに、高純度のBHET
はポリエチレンテレフタレートの原料のほか、新規の化
成品原料にもなり得るものであり、限りある資源の有効
活用法として、本質的なリサイクルが確立されるもので
ある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月18日(1999.2.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】濃縮されたBHETは、なお遊離のEGの
みならずポリエチレンテレフタレート中に存在するDE
GやTEGの他、共重合エステルの単量体が存在してお
り、BHETよりも沸点の低い物質の除去を目的として
短時間に蒸発を行い、BHETの変質、着色および重縮
合を防止することのできる条件が、外部コンデンサー体
の強制撹拌薄膜蒸発器によって圧力1〜10mmHg
abs、より好ましくは1〜5mmHg abs、内温
130〜160℃滞留時間30分以内、より好ましくは
10分以内であることを見出した。本操作に於て、遊離
のEG、DEG、TEGとともにBHETよりも蒸気圧
高い共重合エステル単量体も除去される。共重合単量
体は、ペットボトルの成形性を向上する目的で公知の共
重合用多価カルボン酸とポリエチレンテレフタレートの
主成分であるテレフタル酸の一部と置換した共重合ポリ
エステルであり、解重合反応によって単量体として存在
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA01 AB46 AC48 BT32 KA06 4J029 AA03 AB04 AC01 AD10 AE01 AE03 BA03 BE03 CB06A HA04A HA04B HD04 KC04 KC05 KC06 KE02 KJ01 KJ02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレ
    ートの含有量が97重量%以上で、10重量%メタノー
    ル溶液が不溶解物を含有せず、且つその吸光度を38n
    m、セル長10mmで測定した場合の光学密度が0.0
    70以下であることを特徴とする合成樹脂製品用原料。
  2. 【請求項2】 18重量%エチレングリコール溶液の6
    0℃に於ける電気伝導度が3マイクロジーメンス(3×
    10-6S/m)以下である請求項1に記載の合成樹脂製
    品用原料。
  3. 【請求項3】 オリゴマー成分の含有量が3重量%未満
    で、遊離のエチレングリコール、ジエチレングリコール
    及びトリエチレングリコールの合計含有量が0.5重量
    %以下である請求項1又は2に記載の合成樹脂製品用原
    料。
  4. 【請求項4】 公知の共重合ポリエステル単量体成分の
    含有量が0.5重量%以下好ましくは0.2重量%以下
    である請求項1乃至3の何れかに記載の合成樹脂製品用
    原料。
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