JP2000235002A - 撮影方法および撮影装置 - Google Patents

撮影方法および撮影装置

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JP2000235002A
JP2000235002A JP11035191A JP3519199A JP2000235002A JP 2000235002 A JP2000235002 A JP 2000235002A JP 11035191 A JP11035191 A JP 11035191A JP 3519199 A JP3519199 A JP 3519199A JP 2000235002 A JP2000235002 A JP 2000235002A
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JP11035191A
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English (en)
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Moriyuki Igami
盛志 伊神
Takashi Usui
孝 臼井
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影装置において、励起光源と照明光源とを
各別に備えることなく、蛍光試料を励起する励起光とコ
ントラストの高い画像を得る照明光とを得る。 【解決手段】 光源30と試料との間に、光源30から
出射した青色LED光の入射を受けてほぼ白色光を出射
させる白色変換フィルタ21と青色LED光の色純度を
高めて出射させる青透過フィルタ22とを交互に配置し
た回動自在のフィルタホイール20を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮影方法および撮影
装置に関し、詳細には、蛍光検出用試料と可視光観察用
試料とを撮影する撮影方法および撮影装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、生化学・分子生物学分野にお
いては、ブロッティング後のメンブレンフィルタ等にお
ける核酸・タンパク質等の検出方法として、特定のタン
パク質等と化学反応して発光(化学発光)する化学物質
を、当該タンパク質に標識せしめ、この化学発光のイメ
ージングをCCD等の光電読取手段を用いて撮影する化
学発光法が知られており、このような化学発光のイメー
ジングを撮影する撮影装置として、メンブレンフィルタ
等を適当な試料台上に載置して外光から遮光された暗箱
内に収容し、この暗箱内において、メンブレンフィルタ
等から発光する化学発光光をレンズを介して光電読取手
段により光電的に読み取り、これにより所定の発光化学
物質と反応する特定のタンパク質等の分布を表す画像情
報を取得するものが知られている。
【0003】一方、同分野においては、蛍光色素を標識
物質として使用した蛍光検出(fluoresceuce)システム
が知られている。このシステムは、蛍光色素で標識され
た特定の生体由来物質が分布する試料に励起光を照射
し、この励起光の照射で励起された蛍光のイメージング
を光電読取手段を用いて撮影することで、蛍光色素の分
布状態すなわち特定の生体由来物質の分布状態を表す画
像情報を読み取るものであり、遺伝子配列、遺伝子の発
現レペル、実験用マウスにおける投与物質の代謝・吸収
・排泄の経路・状態、タンパク質の分離・同定、あるい
は分子量、特性の評価などを行なうことができる。
【0004】ここで、上述した化学発光を検出すること
を目的とした撮影装置は、蛍光色素を励起しうる励起光
を出射する励起光源と、光電読取手段に蛍光のみを入射
せしめ励起光の入射を阻止する励起光カットフィルタ
と、所定の絞りとをさらに設けることによって、上述し
た蛍光検出システム用の撮影装置として機能させること
もでき、すでにそのような撮影装置が開発されている。
【0005】すなわち化学発光検出用の撮影を行う場合
には、励起光が出射しないようにするとともに、励起光
カットフィルタを化学発光の光路上から退避させ、絞り
を開放状態として、試料から出射する化学発光光を光電
読取手段により検出し、一方、蛍光検出用の撮影を行う
場合には、励起光を出射させて試料を照射するととも
に、励起光カットフィル夕を試料から光電読取手段まで
の蛍光の光路上に配し、試料の厚さ分の被写界深度を確
保するため絞りを開放状態よりも絞ることで、蛍光のみ
を光電読取手段により検出するように、切り換えればよ
い。
【0006】さらに、この撮影装置は、フイルム等の透
過原稿や写真等の反射原稿に白色光を照射してその透過
光や反射光をレンズを介して光電読取手段により光電的
に読み取ってデジタル画像を得るデジタイザとして使用
することもできる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した、少
なくとも蛍光検出とデジタイザの機能を有する撮影装置
において、蛍光検出のための励起光としては、蛍光色素
を励起しうる波長帯域の青色光(青色励起光)が用いら
れる装置もあり、一方、デジタイザとして用いる場合に
おける照射光は、照明光としての機能を有するものであ
ればどのような色の光であってもよいが、試料の各色に
ついてある程度のコントラストを得るためには、白色に
近いものが望ましい。
【0008】しかし上述した撮影装置の主たる目的は蛍
光検出であるため、青色光源の他に、製造コストアップ
となるような白色照明光源を別に設けるのは望ましくな
い。
【0009】一方、青色光をそのまま照明光として用い
た場合は、デジタイザとして検出しようとする試料から
の反射光等が青系の色であるときに、そのコントラスト
が低下するため、実用上問題がある。特に、その反射光
が青色を呈するNBT/BCIP(ニトロブルーテトラ
ゾリウムクロリドとブロモクロロインドリルーリン酸の
トルイジン塩の混合試薬)染色された試料や、その透過
光が青色を呈するCBB(クーマシーブリリアントブル
ー)染色された試料については、適切なコントラストを
得ることができない。
【0010】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、励起光源と照明光源とを各別に備えることなく、
蛍光物質を励起する励起光とコントラストの高い画像を
得る照明光とを得ることができる撮影方法および撮影装
置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の撮影方法および
撮影装置は、青色の光を用いて試料からの光を読み取る
一方、反射光や透過光を読み取る試料については、この
青色光で青色以外の可視光を発する蛍光物質を含有した
フィルタを試料と光源との間に配して、フィルタから発
光した蛍光により照明するようにしたものである。
【0012】すなわち本発明の撮影方法は、青色の光を
出射する光源から出射された前記青色光を試料に照射
し、前記青色光の照射により前記試料から得られた光を
画像情報として光電読取手段により読み取る撮影方法に
おいて、その反射光または透過光を画像情報として読み
取る試料については、前記青色光が照射されて、少なく
とも、青色以外の可視領域の光を発光する蛍光物質を含
有するフィルタを、前記光源と前記試料との間に配し
て、前記可視領域の光を該試料に照射して該試料からの
反射光または透過光を読み取ることを特徴とするもので
ある。
【0013】ここで光源と試料との間に配される、蛍光
物質を含有するフィルタとしては、例えば透明基材にY
AG系の蛍光体が塗布されまたは練り込まれたものを適
用するのが望ましい。
【0014】なお、「少なくとも、青色以外の可視領域
の光」とは、青色以外の可視光の光を含む光であれば、
青色の可視光を含むものであってもよいことを意味す
る。なお、透明基材にYAG系の蛍光体が塗布されまた
は練り込まれたものを適用したフィルタにおいては、青
色光がフィルタを透過するため、蛍光が青色成分を含ま
ないものであっても、照明光としては、この照射光の青
色成分も含まれる。
【0015】また、青色光の色純度を高める青透過フィ
ルタを、前記蛍光物質を含有するフィルタと択一的に、
前記光源と前記試料との間に相対的に出し入れ自在に配
し、青光を照射して得られた光を読み取る試料(例えば
蛍光発光試料)については、この青透過フィルタを、光
源と試料との間に配置し、色純度が高められた青色透過
光を該試料に照射して該試料からの光を読み取るように
するのが、より望ましい。このように色純度の高い、す
なわち波長帯域の狭い光で照射することにより、光電読
取りの際に、照射光と試料から発光した光とを分離する
精度を高めることができ、より精度の高い画像情報を取
得することができる。
【0016】なお、このような青透過フィルタとして
は、赤外反射コートと青色ARコートが施されたフィル
タとするのが望ましい。
【0017】光電読取手段としては、微弱な化学発光光
をも幅広いダイナミックレンジで、かつリニアリティよ
く検出することができる、冷却素子を備えたCCDを適
用するのが好ましい。
【0018】本発明の撮影装置は本発明の撮影方法を実
施するための装置であって、青色の光を出射する光源か
ら出射された前記青色光を試料に照射し、前記青色光の
照射により前記試料から得られた光を画像情報として光
電読取手段により読み取る撮影装置において、前記青色
光が照射されて、少なくとも、青色以外の可視領域の光
を発光する蛍光物質を含有するフィルタを、前記光源と
前記試料との間に、相対的に出し入れ自在に備えてなる
ことを特徴とするものである。
【0019】ここで光源と試料との間に配される、蛍光
物質を含有するフィルタとしては、例えば透明基材にY
AG系の蛍光体が塗布されまたは練り込まれたものを適
用するのが望ましい。
【0020】また、青色励起光の色純度を高める青透過
フィルタを、前記蛍光物質を含有するフィルタと択一的
に、前記光源と前記試料との間に相対的に出し入れ自在
に配し、蛍光を読み取る試料については、この青透過フ
ィルタを、光源と試料との間に配置し、色純度が高めら
れた青色透過光を該試料に照射して該試料からの光を読
み取るようにするのが、より望ましい。このように色純
度の高い、すなわち波長帯域の狭い光で励起することに
より、光電読取りの際に、照射光と試料から得られた光
とを分離する精度を高めることができ、より精度の高い
画像情報を取得することができる。
【0021】なお、このような青透過フィルタとして
は、赤外反射コートと青色ARコートが施されたフィル
タとするのが望ましい。
【0022】青透過フィルタと、上記青色以外の可視領
域の光を発光する蛍光物質を含有するフィルタとは、一
体的に形成されたものであってもよい。
【0023】光電読取手段としてはCCD、特に微弱な
化学発光光をも幅広いダイナミックレンジで、かつリニ
アリティよく検出することができる、冷却素子を備えた
CCDを適用するのが好ましい。
【0024】なお、本発明の撮影装置は蛍光検出および
デジタイザとしてのみ機能するものであるものに限るも
のではなく、特に励起光や照明光を必要としない化学発
光光をも検出しうるものであってもよいことはいうまで
もない。
【0025】蛍光検出用の試料としては、蛍光色素で標
識された生体由来物質(DNA、タンパク質等)である
特異的結合物質が分布したものなどを適用することがで
き、例えば、そのような物質が分布したゲルや、メンブ
レンフィルタ、マイクロタイタープレート等を適用する
ことができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の撮影方法または撮影装置によれ
ば、青色光を照射して試料からの蛍光等の光を得る一
方、反射光や透過光を読み取る試料については、この青
色光で青色以外の可視光を発する蛍光物質を含有したフ
ィルタを試料と光源との間に配することにより、フィル
タから発光した蛍光により照明することができ、青色光
源と照明光源とを各別に備えることなく、蛍光試料を励
起する励起光とコントラストの高い画像を得る照明光と
を得ることができる。これにより、1種類の光源で多様
な試料の照明を行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の撮影装置の具体的
な実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0028】図1は本発明の撮影装置の一実施形態を示
す図、図2は図1に示した撮影装置のフィルタホイール
の詳細を示す底面図である。
【0029】図示の撮影装置100は、種々の波長帯域
の光を発する試料11が載置される試料台10と、青色
LED光Lを出射する青色LED31が基板上に多数分
布して形成された光源30と、その受光面上に結像され
た光を光電的に読み取るCCD50と、試料11から発
光した光をCCD50の受光面上に結像させるレンズ4
1と、レンズ41とCCD50との間に出し入れ可能に
配設され、青色LED光Lの透過を阻止し所定の蛍光成
分Mの透過を許容するように帯域設定されたLED光カ
ットフィルタ42と、レンズ41の光軸周りに回動自在
であって、光源30と試料11との間に介在するように
設けられたフィルタホイール20とを、外光から遮光す
る暗箱26内に備えた構成である。
【0030】ここで、フィルタホイール20、光源30
およびレンズ41の位置関係を、図2を参照して説明す
る。
【0031】フィルタホイール20は、図2に示しよう
に、レンズ41の光軸を中心として周方向Rに回動自在
に設けられ、その周方向に青透過フィルタ22と白色変
換フィルタ21とが45度間隔で交互に4つずつ設けら
れている。
【0032】ここで、青透過フィルタ22は図3に示す
ように、一方の表面に赤外反射コーティング22aが施
され、他方の表面に青色AR(反射防止)コーティング
が施されており、青色LED光Lの色純度を高める作用
をなすフィルタである。具体的には例えば、HOYA社
製B390などである。
【0033】一方、白色変換フィルタ21は、青色LE
D光Lの照射を受けて燈色系帯域(例えば550〜60
0nmの波長帯域)の蛍光を発光するYAG系の蛍光体
がガラス基板(アクリル樹脂基板でもよい)に塗布され
たフィルタであり、照射された青色LED光Lを透過さ
せつつ、発光する蛍光の燈色と混合されて略白色の光を
発するように形成されている。このような蛍光体として
は具体的には例えば、(Y,Gd)3 (Al,Ga)5
12:Ceなどが適用可能である。
【0034】光源30は、多数の青色LED31が図示
破線で示す矩形状の基板上に分布して形成されたもので
あり、フィルタホイール20の周方向90度間隔の位置
に一致するように、暗箱26に固定して4箇所に設けら
れている。したがって、フィルタホイール20を回動さ
せたとき、全ての光源30から出射する青色LED光L
は、白色変換フィルタ21のみ、または青透過フィルタ
22のみに入射する(図示では青色LED光Lが白色変
換フィルタ21のみに入射する位置に、フィルタホイー
ル20が停止している状態を示す)。なおフィルタホイ
ール20と光源30とは、レンズ41の光軸を中心とし
て相対的に回動すればよく、フィルタホイール20を暗
箱26に固定し、光源30をレンズ41の光軸を中心と
して回動させる構成としてもよい。もちろん両者を共に
回動させるものであってもよい。
【0035】CCD50は、ペルチェ効果等を利用した
冷却素子により冷却されたインターライン型CCDであ
り、微弱な光をも幅広いダイナミックレンジで、かつリ
ニアリティよく検出することができる。
【0036】次に本実施形態の撮影装置100の作用に
ついて説明する。
【0037】最初に試料11として、青色LED光の照
射を受けて蛍光を発する物質により標識された特定の生
化学物質が分布したゲルを適用して、このゲル中におけ
る当該特定の生化学物質の分布像を撮影する場合につい
て説明する。
【0038】まずオペレータが、上述したゲルを試料1
1として試料台10上に載置し、次にフィルタホイール
20を回動させ、青透過フィルタ22が光源30に一致
する位置でフィルタホイール20を停止させる。さらに
LED光カットフィルタ42をレンズ41とCCD50
との間に挿入した状態とする。
【0039】次いで暗箱26内を遮光状態とし、光源3
0の青色LED31をそれぞれ点灯させて青色LED光
Lを出射させる。光源30から出射した青色LED光L
はフィルタホイール20の青透過フィルタ22にのみ入
射し、フィルタ22の赤外反射コーティング22aによ
り青色LED光Lに含まれる赤外帯域の成分がカットさ
れ、青色ARコーティング22bにより青色成分の反射
が防止されるため、光源30から出射した青色LED光
Lより狭い青色波長帯域の青色LED光L′が透過す
る。
【0040】青透過フィルタ22を透過した青色LED
光L′は、ゲル11を照射し、ゲル11中に分布する特
定の生化学物質を標識している蛍光物質を励起させる。
そしてこの励起された蛍光物質は蛍光Mを発する。
【0041】ゲル11から発光した蛍光Mはレンズ41
を介し、LED光カットフィルタ42を通過してCCD
50の受光面上に結像される。このとき、ゲル11を照
射した青色LED光L′の一部はゲル11の表面で反射
しまたはゲル11内部で散乱してレンズ41に入射する
が、LED光カットフィルタ42により通過が阻止され
るため、CCD50の受光面に入射することはない。こ
こで、LED光カットフィルタ42に入射する青色LE
D光L′は青透過フィルタ22により帯域制限されてい
るため色純度が高く、したがってLED光カットフィル
タ42により、適切にカットされ、青透過フィルタ22
を用いない構成に比べて、確実にカットすることができ
る。
【0042】CCD50の受光面上に結像された蛍光の
分布像は、CCD50により光電的に画像情報として読
み取られ、図示しない外部のカメラコントローラ等を介
して画像処理装置等に送出され、画像処理や画像解析等
に供される。
【0043】次に試料11として、所定のタンパク質を
NBC/BCIP染色法により電気泳動して得られたメ
ンブレンを適用して、このタンパク質の電気泳動バンド
画像を撮影する場合について説明する。
【0044】まずオペレータが、上述したメンブレンを
試料11として試料台10上に載置し、次にフィルタホ
イール20を回動させ、白色変換フィルタ21が光源3
0に一致する位置でフィルタホイール20を停止させ
る。さらにLED光カットフィルタ42をレンズ41と
CCD50との間から退避させた状態とする。
【0045】次いで暗箱26内を遮光状態とし、光源3
0の青色LED31をそれぞれ点灯させて青色LED光
Lを出射させる。光源30から出射した青色LED光L
はフィルタホイール20の白色変換フィルタ21にのみ
入射し、このフィルタ21のガラス基板に塗布されたY
AG系の蛍光体を励起させて燈色系帯域の蛍光M′を発
光させる。また青色LED光L自体もこのフィルタ21
を通過し、この結果、白色変換フィルタ21からは、燈
色系の蛍光M′と青色系のLED光Lとが混合されたほ
ぼ白色の光(以下、照明光という)L″が出射する。
【0046】白色変換フィルタ21から出射したほぼ白
色の照明光L″は、メンブレン11を照射し、メンブレ
ン11からは照明光L″による、青色に染色されたタン
パク質のバンド像を担持した反射光M″が出射する。こ
の反射光M″は、ほぼ白色の照明光L″によるものであ
るため、青色で染色されたバンドのコントラストも適切
に表現されたものとなっている。
【0047】メンブレン11から出射した反射光M″は
レンズ41を介してCCD50の受光面上に結像され
る。CCD50の受光面上に結像されたタンパク質のバ
ンド像は、CCD50により光電的に画像情報として読
み取られ、図示しない外部のカメラコントローラ等を介
して画像処理装置等に送出され、画像処理や画像解析等
に供される。
【0048】このように本実施形態の撮影装置によれ
ば、同一の光源から出射した青色LED光Lであって
も、青透過フィルタ22を通過させて色純度を高めるこ
とで、蛍光検出用の試料から蛍光を適切に分離して検出
することができるとともに、白色変換フィルタ21を通
過させてほぼ白色の照明光とすることで、反射光を読み
取る試料から各色について適切なコントラストで反射光
を検出することができる。
【0049】なお、本実施形態の撮影装置100は、試
料11の上方からLED光または照明光を照射する、い
わゆる落射型の照射形態を採用するものであるが、本発
明の撮影装置はこのような形態のものに限るものではな
く、例えば図4に示すように、光源30およびフィルタ
ホイール20′を試料11よりも下方に配置し、試料台
を透明な試料台10′とした構成の透過型を採用するこ
ともできる。ここに、フィルタホイール20′は、レン
ズ41を回避するための孔を有しない形状である点を除
いて、図1,2に示したフィルタホイール20と同一で
ある。
【0050】なお、このような構成を採用した撮影装置
によれば、試料11の反射光M″に代えて透過光を検出
することができる。この透過光を検出する場合には、図
1に示した実施形態の撮影装置において反射光を検出す
る場合と同様に、フィルタホイール20′を回動させ、
白色変換フィルタ21が光源30に一致する位置でフィ
ルタホイール20を停止させ、LED光カットフィルタ
42をレンズ41とCCD50との間から退避させた状
態として撮影を行えばよい。なおこの透過型の装置で
は、透過光が青色を呈するCBB染色された試料(ゲ
ル)などを観察、デジタイズするのに適している。
【0051】また、フィルタホイール20′と試料台1
0′との間に、照射する光を拡散させて均一な照射を実
現する拡散板(例えばオパールグラスなど)25をさら
に配設した構成とするのが好ましい。
【0052】さらに、図1に示した落射型と図4に示し
た透過型との両方を備えた構成を採用することもでき
る。
【0053】図5(1)は、フィルタホイール20(ま
たは20′)に設けられた各フィルタ21,22の他の
態様を示す図であり、各フィルタ21,22を構成する
基板の形状をレンズ状に形成してなるフィルタ21′,
22′を示すものである。このようにフィルタをレンズ
状に形成することにより、光源30から発光したLED
光L(フィルタ21′または22′から出射するとき
は、LED光L′または照明光L″として)をより効率
よく試料11に向かわせることができる。
【0054】同図(2)は、光源30の他の態様を示す
図であり、光源30に多数設けられた各青色LED31
の、照射方向以外の周囲を凹状の反射板32で囲った構
成としたものを示す。このように、反射板32でLED
31を囲むことにより、出射したLED光Lをより効率
よく各フィルタ21,22に向かわせることができる。
この場合、反射板32は、LED31の電極に接触しな
いように取り付けられる。なお、反射板32を設けるの
に代えて、LED31が取り付けられている基板の表面
に反射膜を形成してもよく、LED31等のために基板
に形成されたプリント配線を反射膜代わりに用いてもよ
い。
【0055】なお、上述した各実施形態の撮影装置は、
少なくとも、蛍光検出用試料と、反射光検出用試料およ
び/または透過光検出用試料とを検出するものであれ
ば、照射光を要しない化学発光光検出用試料等を撮影す
るものに適用するのを妨げるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮影装置の一実施形態の構成を示す図
【図2】図1に示した撮影装置のフィルタホイールを示
す底面図
【図3】青透過フィルタの詳細を示す図
【図4】本発明の撮影装置の他の実施形態の構成を示す
【図5】光源とフィルタとの他の態様を示す図
【符号の説明】
10 試料台 11 試料 20 フィルタホイール 21 白色変換フィルタ 22 青透過フィルタ 26 暗箱 30 光源 31 青色LED 41 レンズ 42 LED光カットフィルタ 50 CCD 100 撮影装置 L 青色LED光 M 蛍光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G043 AA01 BA16 EA01 EA06 FA01 GA02 GB01 JA02 KA01 KA02 KA05 LA03 2G054 AA06 AB09 CA23 EA01 EB01 FA19 FA25 GA01 GA03 GA04 2H052 AA09 AC04 AC17 AC33 AD33 AD34 AF14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 青色の光を出射する光源から出射された
    前記青色光を試料に照射し、前記青色光の照射により前
    記試料から得られた光を画像情報として光電読取手段に
    より読み取る撮影方法において、 その反射光または透過光を画像情報として読み取る試料
    については、前記青色光が照射されて、少なくとも、青
    色以外の可視領域の光を発光する蛍光物質を含有するフ
    ィルタを、前記光源と前記試料との間に配して、該試料
    からの反射光または透過光を読み取ることを特徴とする
    撮影方法。
  2. 【請求項2】 前記青色光の色純度を高める青透過フィ
    ルタを、前記蛍光物質を含有するフィルタと択一的に、
    前記光源と前記試料との間に相対的に出し入れし、 前記青色光の照射により得られる光を読み取る試料につ
    いては、前記青透過フィルタを、前記光源と前記試料と
    の間に配置し、前記青透過フィルタを透過して色純度が
    高められた青色透過光を、該試料に照射して該試料から
    の光を読み取ることを特徴とする請求項1記載の撮影方
    法。
  3. 【請求項3】 前記蛍光物質を含有するフィルタが、透
    明基材にYAG系の蛍光体が塗布されまたは練り込まれ
    たものであることを特徴とする請求項1または2記載の
    撮影方法。
  4. 【請求項4】 前記青透過フィルタが、赤外反射コート
    と青色ARコートが施されたフィルタであることを特徴
    とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の撮影
    方法。
  5. 【請求項5】 青色の光を出射する光源から出射された
    前記青色光を試料に照射し、前記青色光の照射により前
    記試料から得られた光を画像情報として光電読取手段に
    より読み取る撮影装置において、 前記青色光が照射されて、少なくとも、青色以外の可視
    領域の光を発光する蛍光物質を含有するフィルタを、前
    記光源と前記試料との間に、相対的に出し入れ自在に備
    えてなることを特徴とする撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記青色光の色純度を高める青透過フィ
    ルタを、前記青色以外の可視領域の光を発光する蛍光物
    質を含有するフィルタと択一的に、前記光源と前記試料
    との間に相対的に出し入れ自在に備えてなることを特徴
    とする請求項5記載の撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記青透過フィルタと、前記青色以外の
    可視領域の光を発光する蛍光物質を含有するフィルタと
    が一体的に形成されたものであることを特徴とする請求
    項6記載の撮影装置。
  8. 【請求項8】 前記光電読取手段がCCDであることを
    特徴とする請求項5から7のうちいずれか1項に記載の
    撮影装置。
  9. 【請求項9】 前記蛍光物質を含有するフィルタが、透
    明基材にYAG系の蛍光体が塗布されまたは練り込まれ
    たものであることを特徴とする請求項5から8のうちい
    ずれか1項に記載の撮影装置。
  10. 【請求項10】 前記青透過フィルタが、赤外反射コー
    トと青色ARコートが施されたフィルタであることを特
    徴とする請求項5から9のうちいずれか1項に記載の撮
    影装置。
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