JP2000234953A - 光学プローブ組立体 - Google Patents

光学プローブ組立体

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JP2000234953A
JP2000234953A JP11036791A JP3679199A JP2000234953A JP 2000234953 A JP2000234953 A JP 2000234953A JP 11036791 A JP11036791 A JP 11036791A JP 3679199 A JP3679199 A JP 3679199A JP 2000234953 A JP2000234953 A JP 2000234953A
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伸也 皆川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーシングがエンジン外部から深い位置にあ
る場合でも、ケーシングに大がかりな改造なしに固定で
き、十分なスペースがなくても取り付けができ、プロー
ブ直径を大きくすることなく、その先端部にエアパージ
機構を組み込むこができ、短時間に簡単に取り付け/取
り外しができる光学プローブ組立体を提供する。 【解決手段】 中間部に鍔部12aを有する細長い光学
プローブ12と、ケーシング1に固定されプローブの先
端部を保持する中空円筒状のプローブ固定アダプタ14
と、アダプタ内にプローブを挿入して固定する中空円筒
状の細長いロングナット16とからなる。ロングナット
の雄ねじ部16bをアダプタの雌ねじ部14aと螺合さ
せて、ロングナットをアダプタ内にねじ込み、その先端
面16aでプローブの鍔部を内部に押し込み、アダプタ
内にプローブを挿入して固定する。また、ロングナット
の末端部からパージガスを供給し、その先端部からアダ
プタとプローブの隙間を通してパージガスをプローブ先
端に導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転中のガスター
ビンエンジン等の動翼振動を非接触でモニタするための
光学プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンの性能評価のために、運転
中のタービン動翼の振動を計測する場合がある。従来、
かかる試験は、動翼自体に歪ゲージを貼付け動翼振動に
基づく変形信号を検出し、この変形信号から振動状態を
計測することが行われていた。しかし、この方法は、歪
ゲージの耐熱性が劣るため動翼が高温ガスに曝されるガ
スタービンには適用できず、かつ変形信号を外部に取り
出すための装置が大がかりとなる、等の問題点があっ
た。そこで、本願発明の出願人は、先に光学的にタービ
ン動翼の振動を計測する計測手段を提案した(特願平2
−241505号)。この装置は、並設された投光用の
光ファイバーと受光用の光ファイバーとの先端に石英ガ
ラスのレンズを設け、該レンズの前方に石英の保護ガラ
スを設け、外周に外筒を設けたプローブの外筒を、回転
機械の動翼部分のケーシングの外側にプローブの先端が
動翼端部に向くように取付け、前記外筒の内部には冷却
水通路を形成すると共に、前記ケーシングにはプローブ
の先端部に圧縮空気を流す空気通路を形成したものであ
る。かかる装置により、投光用の光ファイバーから発せ
られたレーザー光は、レンズ、保護ガラスを通って動翼
の端部に照射され、動翼の端部で反射して保護ガラス、
レンズを通り、受光用の光ファイバーに戻される。動翼
が振動していると、投光用と受光用のレーザー光の間に
微小なずれが生ずるので、その変化量を解析することに
より動翼の振動計測が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した光学プローブ
を用いてタービン動翼の振動を計測するためには、動翼
の先端面(翼先端面)で反射されたレーザー光が受光用
の光ファイバーに戻るようにする必要がある。このた
め、従来のプローブでは、投光用と受光用の光ファイバ
ーを同軸に構成し、翼先端面にレーザー光を垂直に照射
し垂直に反射するように、タービンのケーシングにプロ
ーブを取り付けていた。
【0004】例えばパイパスダクト付きジェットエンジ
ンのように、計測するガスタービンエンジンの動翼(供
試翼)がバイパスダクトやケーシングの厚みでエンジン
外部から深い位置(例えば300mm前後)にある場
合、プローブ先端を供試翼の先端に近づけるために必然
的にプローブ全長を長くする必要がある。この場合、プ
ローブはダクト外部から細長いボルトを使用してケーシ
ング(内側ケーシング)に直接固定するか、或いはケー
シングの代わりにダクトケーシング(外側ケーシング)
に固定用フランジ等を設けて取り付けていた。
【0005】しかし、ケーシングの代わりにダクトケー
シングに固定すると、バイパスダクト、および内側ケー
シングの熱膨張・熱収縮によりプローブの先端位置(先
端レンズ)と動翼端面の距離が変化し、正確な計測に支
障をきたすことがある問題点があった。また、細長いボ
ルトで内側ケーシング(ケーシング)に固定する場合に
は、作業性が悪いばかりでなく、プローブ取付け用の取
付け座やフランジ等をケーシングに設ける必要があり、
計測するガスタービンエンジンの比較的大きな改造が必
要となる問題があった。更に、圧縮ケーシングの動翼位
置の周辺には、前後の静翼を可変にするためのリンク機
構等が設置されている場合が多く、この場合には、プロ
ーブ取付け座等を設けられないばかりでなく、プローブ
先端の直径もエンジン側の寸法の制約で抑えられて、プ
ローブ直径を十分に大きくできない問題点がある。
【0006】一方、計測するガスタービン内を流れる作
動ガス中には未燃分やカーボン等が含まれるため、プロ
ーブ先端の直径が大きくできないと、プローブ本体にエ
アパージ機構を組み込むこができず、プローブ先端部の
レンズ等が短時間で汚れ、長時間の計測が不可能になる
問題点があった。また、従来の取り付け手段では、プロ
ーブの取り付け/取り外しに時間がかかるため、一端先
端部が汚染すると、試験を長時間中断する必要があっ
た。
【0007】本発明は上述した種々の問題点を解決する
ために創案されたものである。すなわち、本発明の目的
は、ケーシング(内側ケーシング)がエンジン外部から
深い位置にある場合でも、ケーシングに大がかりな改造
なしに直接固定することができ、タービンケーシング又
は圧縮機ケーシングの動翼位置周辺に、十分なスペース
がなくても取り付けができ、プローブ直径を十分に大き
くできない場合でも、その先端部にエアパージ機構を組
み込むこができ、短時間に簡単に取り付け/取り外しが
できる光学プローブ組立体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、中間部
にリング状の鍔部(12a)を有する細長い光学プロー
ブ(12)と、ケーシング(1)に固定され前記光学プ
ローブの先端部を保持する中空円筒状のプローブ固定ア
ダプタ(14)と、該プローブ固定アダプタ内に光学プ
ローブを挿入して固定する中空円筒状の細長いロングナ
ット(16)と、を備え、プローブ固定アダプタは、そ
の軸線方向外端部内面に設けられた雌ねじ部(14a)
と、中間部分に設けられた円筒内面(14b)とを有
し、ロングナットは、光学プローブの鍔部と当接する先
端面(16a)と、アダプタの雌ねじ部と螺合する雄ね
じ部(16b)と、その中間部外面に設けられ前記円筒
内面と当接してその間をシールするシール部材(15)
と、末端部から先端部まで連通するガス流路(16c)
とを有し、これにより、ロングナットの末端部からパー
ジガスを供給し、その先端部からアダプタとプローブの
隙間を通してパージガスをプローブ先端に導く、ことを
特徴とする光学プローブ組立体が提供される。
【0009】上記本発明の構成によれば、細長い光学プ
ローブ(12)は、中間部にリング状の鍔部(12a)
を有する点以外は、従来の水冷式プローブと同一であ
り、鍔部以外の部分を従来の水冷式プローブと同一直径
に細く形成することができる。
【0010】また、中空円筒状のプローブ固定アダプタ
(14)は、ケーシング(1)に固定でき、光学プロー
ブの先端部を保持して、プローブとの隙間を通してパー
ジガスをプローブ先端に導くことができる限りで、十分
に細く設定することができる。例えば、タービン動翼の
近傍に位置するケーシングのフランジに取り付け、ケー
シングにパージガスを流入させる貫通穴を形成するだけ
で、大きなスペースや大改造なしにプローブ固定アダプ
タをケーシングに直接固定することができる。
【0011】更に、中空円筒状の細長いロングナット
(16)は、雄ねじ部(16b)をアダプタの雌ねじ部
(14a)と螺合させることにより、ロングナットをア
ダプタ内にねじ込んで、その先端面(16a)で光学プ
ローブの鍔部を内部に押し込み、プローブ固定アダプタ
内に光学プローブを挿入して固定する。また、同時にシ
ール部材(15)がアダプタの円筒内面(14b)と当
接してその間をシールするので、ロングナットの末端部
から先端部まで連通するガス流路(16c)を通してア
ダプタとプローブの隙間にパージガスを直接供給するこ
とができる。従って、雄ねじ部(16b)と雌ねじ部
(14a)の螺合のみで、アダプタへの光学プローブの
取付け/取外しができるので、短時間に簡単に取り付け
/取り外しができる。また、プローブ直径を十分に大き
くできない場合でも、その先端部にエアパージ機構を組
み込むこができる。更に外部配管なしにロングナットの
末端部からパージガスを供給し、その先端部からアダプ
タとプローブの隙間を通してパージガスをプローブ先端
に導くことができる。
【0012】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
プローブ固定アダプタ(14)は、ケーシング(1)に
接触する端面にリング状の凹溝(14c)を有し、該凹
溝内にシール剤を充填・固定することによりケーシング
との間をシールする。この構成により、ケーシングとの
間を容易かつ確実にシールすることができる。
【0013】また、前記アダプタとプローブの隙間は、
流路面積が漸減するように構成されている。この構成に
より、シールガス(例えば空気)の流速を徐々に高め、
圧力損失を低く抑えることができる。
【0014】また、前記ロングナット(16)は、先端
部と末端部が互いに固定され中間部が互いに間隔を隔て
てチャンバを形成する二重管(17)からなり、二重管
の末端部には前記チャンバ内にパージガスを供給するパ
ージガス供給口(17a)が設けられ、先端部には周方
向に間隔を隔てて複数の噴射口(18)が設けられてい
る。この構成により、パージガス供給口(17a)から
二重管(17)のチャンバを通して先端部の噴射口(1
8)から、アダプタとプローブの隙間にパージガスを噴
射・供給することができ、ロングナットの外部配管が不
要であることから、全体を細くできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。図1は、本発明の光学プローブ組立体を用いたター
ビン動翼の振動計測装置の全体斜視図である。この図に
示すように、本発明の光学プローブ組立体10は、ガス
タービンのケーシング1(タービンケーシング又は圧縮
機ケーシング)の外側の複数箇所に取り付けられる。各
プローブ10は、投光用と受光用の光ファイバーからな
る同軸光ファイバー4を介してレーザーシステム3に接
続され、このレーザーシステム3は更に光ファイバー4
によって光電変換器5に接続され、光電変換器5はケー
ブル6によって解析器7に接続されている。なお、この
図で8は電源である。
【0016】レーザーシステム3によって発せられたレ
ーザ光は、同軸光ファイバー4の中心ファイバー、光学
プローブ組立体10を介してケーシング1内で回転する
タービン動翼の翼先端面に照射され、その反射光がパル
ス状のレーザ光となって同軸光ファイバー4の外周ファ
イバーを介して光電変換器5に達し、ここで電気信号に
変換され、解析器7に入力される。動翼が振動している
と、振動による翼の変形により、翼先端面から反射した
パルス状のレーザ光のタンミングに微小なずれが生じ、
その変化量を解析することによって動翼の振動計測がで
きる。
【0017】図2は、本発明の光学プローブ組立体を構
成する光学プローブの全体構成図である。この図に示す
ように、光学プローブ12は、その中間部の先端付近に
リング状の鍔部12aを有している。また、この例で
は、光学プローブ12の末端部に冷却水入口12bと冷
却水出口12cを備えており、内部を冷却水で冷却でき
るようになっている。なお、このプローブ12には、先
端部のパージガスを通す流路はなく、その限りで十分に
細く形成されている。その他の構成は従来の光学プロー
ブと同一である。
【0018】図3は、本発明の光学プローブ組立体を構
成するプローブ固定アダプタ(A)とロングナット
(B)の断面図である。図3(A)に示すように、プロ
ーブ固定アダプタ14は、中空円筒状をしており、その
内面の軸線方向外端部(図で右端部)に雌ねじ部14a
が設けられ、中間部分に円筒内面14bが設けられ、ケ
ーシング1の端面に貫通穴13aが設けられている。ま
た、このプローブ固定アダプタ14のケーシング1に接
触する端面14dにリング状の凹溝14cが設けられ、
この凹溝14c内にシール剤を充填・固定してケーシン
グとの間をシールする。なお、1aはケーシング1に設
けられた計測用の貫通穴である。
【0019】アダプタ14のケーシング側は、その内側
に光学プローブ12の先端部が隙間をもって挿入できる
限りで細く形成されている。また、ケーシング側の端部
には、例えばケーシングのフランジに取り付けるフラン
ジ等(図示せず)が設けられ、ケーシングの動翼位置周
辺に、十分なスペースがなくても取り付けができるよう
に構成されている。
【0020】ロングナット16は、細長い中空円筒状の
ものであり、光学プローブ12の鍔部12aと当接する
先端面16aと、アダプタ14の雌ねじ部14aと螺合
する雄ねじ部16bと、その中間部外面に設けられアダ
プタの円筒内面14bと当接してその間をシールするシ
ール部材15(例えばOリング)と、末端部(右端部)
から先端部(左端部)まで連通するガス流路16cとを
有する。
【0021】この例において、ロングナット16は、先
端部(左端部)と末端部(右端部)が互いに溶接等で固
定され中間部が互いに間隔を隔ててチャンバ(ガス流路
16c)を形成する二重管17からなる。また、二重管
17の末端部にはチャンバ内にパージガスを供給するパ
ージガス供給口17aが設けられ、先端部には周方向に
間隔を隔てて複数の噴射口18が設けられている。
【0022】図4は、本発明の光学プローブ組立体の取
付け/取外しの手順図(A)と全体構成図(B)であ
る。図4(A)に示すように、ロングナット16は光学
プローブ12の鍔部12aよりも外方(図で右側)のま
わりに予め嵌め、光学プローブ12の末端部に冷却水入
口12bと冷却水出口12cを取り付けて一体化してお
く。この場合、ロングナット16の内径はプローブ外径
より十分大きく、自由に回転及び軸方向移動ができる。
また、アダプタ14は、ケーシング1に予め固定してお
く。なお、この図で2は外側ケーシング(例えばダクト
ケーシング)であり、この外側ケーシングにもロングナ
ット16が軸方向に通る貫通穴2aを設けておく。貫通
穴2aとロングナット16のシールは、図示しないシー
ル手段、例えばOリング、パッキン等で行う。
【0023】図4(A)において、ロングナット16の
雄ねじ部16bをアダプタの雌ねじ部14aと螺合させ
ることにより、ロングナット16をアダプタ14内にね
じ込んで、その先端面16aで光学プローブ12の鍔部
を内部に押し込み、プローブ固定アダプタ内に光学プロ
ーブ12を挿入して、図4(B)に示すように固定す
る。従って、雄ねじ部16bと雌ねじ部14aの螺合の
みで、アダプタ14への光学プローブ12の取付け/取
外しができるので、短時間に簡単に取り付け/取り外し
ができる。また、プローブ直径を十分に大きくできない
場合でも、その先端部にエアパージ機構を組み込むこが
できる。更に外部配管なしにロングナットの末端部から
パージガスを供給し、その先端部からアダプタとプロー
ブの隙間を通してパージガスをプローブ先端に導くこと
ができる。
【0024】図5は、図4(B)のA部拡大図である。
この図に示すように、本発明のタービン動翼の光学プロ
ーブ10は、プローブ本体22、同軸光ファイバー4、
保護ガラス26、及び集光レンズ系28からなる。ま
た、同軸光ファイバー4は、レーザ光を外部から中心部
に導入する投光用光ファイバー24aと、その周囲に同
軸に配置され反射レーザ光を外部に取り出す受光用の光
ファイバー24bとからなる。更に集光レンズ系28
は、同軸光ファイバー4に近接して設けられた小径レン
ズ28aと、この小径レンズ28aに隣接して設けられ
た大径レンズ28bからなる。
【0025】同軸光ファイバー4は、プローブ本体22
内に軸線に沿って挿入され端部がプローブ本体に固定さ
れている。保護ガラス27は、プローブ本体22の内端
面近傍に取り付けられている。この保護ガラス27は好
ましくは石英の平面ガラスであり、通過するレーザ光に
影響を与えず、かつ集光レンズ系28が燃焼ガス等に直
接曝されないようにシール部材(例えばOリング)によ
り気密に取り付けられている。更に、プローブ本体22
には、外部からレンズ系28の周囲まで延びる密閉され
た冷却水流路(図示せず)が設けられ、この冷却水流路
を循環させて冷却水を流し、プローブ本体22を冷却で
きるようになっている。
【0026】また図5において、集光レンズ系28は、
同軸光ファイバー4の中心の投光用光ファイバー24a
からのレーザー光を動翼の翼先端面(図示せず)に集光
するようになっている。上述した構成により、翼先端が
振動している場合には、翼先端面で反射したレーザ光
は、翼先端面の僅かな傾きにより入射光からわずかにず
れて反射し、一部は大径レンズ28bのみを通って同軸
光ファイバー4の周囲の受光用光ファイバー24bに入
射する。従って、受光用光ファイバー24bに入射した
反射光を上述した光電変換器5で電気信号に変換し、こ
れを解析器7で解析することによって動翼の振動計測が
できる。
【0027】更に、図5に示すように、アダプタ14と
プローブ10の隙間は、流路面積が貫通穴13aに近づ
くほど漸減するように構成されている。従って、ロング
ナット16の末端部からパージガスを供給し、その先端
部16aの噴射口18からアダプタ14とプローブ10
の隙間を通して、図中に破線の矢印で示すようにパージ
ガスをプローブ先端に導くことができ、かつ貫通穴13
aの近傍における流速を十分に大きくすることができ
る。従って、保護ガラス27の動翼側対向面に冷却ガス
(例えば圧縮空気)を噴射して、保護ガラス27に燃焼
ガスが直接接触することを防ぎ、その汚染と過熱を防止
できる。
【0028】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない限りで種々に変更でき
ることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、プロ
ーブ先端の直径を従来と同一サイズに抑え、プローブの
水冷機構を有した状態で、レンズ面のパージ機能も実現
できる。また、ロングナットの使用により、レンズ面近
傍のフランジ部でプローブの固定が可能であるため、熱
膨張・熱収縮による翼先端からレンズ面までの距離の変
化を最小限に抑えることができ、計測中の焦点位置の変
化による性能低下を防止できる。従って、高温で冷却が
必要なレンズ面のタービン作動ガスによる汚れを防止
し、レンズ面をケーシング外部から深い位置に設置しな
ければならないようなエンジンの動翼振動計測が可能と
なる。
【0030】上述したように、本発明の光学プローブ組
立体は、ケーシング(内側ケーシング)がエンジン外部
から深い位置にある場合でも、ケーシングに大がかりな
改造なしに直接固定することができ、ケーシングの動翼
位置周辺に、十分なスペースがなくても取り付けがで
き、プローブ直径を十分に大きくできない場合でも、そ
の先端部にエアパージ機構を組み込むこができ、短時間
に簡単に取り付け/取り外しができる、等の優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学プローブ組立体を用いたタービン
動翼の振動計測装置の全体斜視図である。
【図2】本発明の光学プローブ組立体を構成する光学プ
ローブの全体構成図である。
【図3】本発明の光学プローブ組立体を構成するプロー
ブ固定アダプタ(A)とロングナット(B)の断面図で
ある。
【図4】本発明の光学プローブ組立体の取付け/取外し
の手順図(A)と全体構成図(B)である。
【図5】図4(B)の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 1a 流路内面 2 外側ケーシング(ダクトケーシング) 3 レーザーシステム 4 光ファイバー 5 光電変換器 6 ケーブル 7 解析器 8 電源 9 動翼 9a 翼先端面 10 光学プローブ組立体 12 光学プローブ 12a 鍔部 13a 貫通穴 14 プローブ固定アダプタ 14a 雌ねじ部 14b 円筒内面 14c 凹溝 15 シール部材 16 ロングナット 16a 先端面 16b 雄ねじ部 16c ガス流路 17 二重管 17a パージガス供給口 18 噴射口 22 プローブ本体 24a 投光用光ファイバー 24b 受光用光ファイバー 26 保護ガラス 28 集光レンズ系 28a 小径レンズ 28b 大径レンズ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間部にリング状の鍔部(12a)を有
    する細長い光学プローブ(12)と、ケーシング(1)
    に固定され前記光学プローブの先端部を保持する中空円
    筒状のプローブ固定アダプタ(14)と、該プローブ固
    定アダプタ内に光学プローブを挿入して固定する中空円
    筒状の細長いロングナット(16)と、を備え、 プローブ固定アダプタは、その軸線方向外端部内面に設
    けられた雌ねじ部(14a)と、中間部分に設けられた
    円筒内面(14b)とを有し、 ロングナットは、光学プローブの鍔部と当接する先端面
    (16a)と、アダプタの雌ねじ部と螺合する雄ねじ部
    (16b)と、その中間部外面に設けられ前記円筒内面
    と当接してその間をシールするシール部材(15)と、
    末端部から先端部まで連通するガス流路(16c)とを
    有し、 これにより、ロングナットの末端部からパージガスを供
    給し、その先端部からアダプタとプローブの隙間を通し
    てパージガスをプローブ先端に導く、ことを特徴とする
    光学プローブ組立体。
  2. 【請求項2】 前記プローブ固定アダプタ(14)は、
    ケーシング(1)に接触する端面にリング状の凹溝(1
    4c)を有し、該凹溝内にシール剤を充填・固定するこ
    とによりケーシングとの間をシールする、ことを特徴と
    する請求項1に記載の光学プローブ組立体。
  3. 【請求項3】 前記アダプタとプローブの隙間は、流路
    面積が漸減するように構成されている、ことを特徴とす
    る請求項1に記載の光学プローブ組立体。
  4. 【請求項4】 前記ロングナット(16)は、先端部と
    末端部が互いに固定され中間部が互いに間隔を隔ててチ
    ャンバを形成する二重管(17)からなり、二重管の末
    端部には前記チャンバ内にパージガスを供給するパージ
    ガス供給口(17a)が設けられ、先端部には周方向に
    間隔を隔てて複数の噴射口(18)が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学プローブ組立
    体。
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