JP2000231843A - 電力開閉装置の消弧装置およびその製造方法 - Google Patents

電力開閉装置の消弧装置およびその製造方法

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JP2000231843A JP11031660A JP3166099A JP2000231843A JP 2000231843 A JP2000231843 A JP 2000231843A JP 11031660 A JP11031660 A JP 11031660A JP 3166099 A JP3166099 A JP 3166099A JP 2000231843 A JP2000231843 A JP 2000231843A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な製造工程からなり、安価でコンパクト
な電力開閉装置の消弧装置およびその製造方法を得る。 【解決手段】 挟持上型115、挟持下型116等挟持
用金型で複数のグリッド108を板厚方向に挟持、押圧
し、樹脂で注形することによって、グリッド108と挟
持用金型間の樹脂の浸入を防止し、アークボックス10
7と複数のグリッド108を一体成形する。グリッド1
08は非対称な突起108a、108cを備え、また平
面部108gには貫通穴108dを備える。グリッド群
120を並列に複数備え、互いに並列して隣接するグリ
ッド108同士の突起108a、108bが対向しない
ように配設されてもよい。挟持用金型が、グリッド挿入
部114のグリッド挟持寸法を可変できるコイルスプリ
ング111を備えてもよい。挟持用金型が貫通穴108
dを塞ぐように押圧する。側方挟持金型117によりア
ークガス吹き出し口107bが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば電磁接
触器等の電力開閉装置の消弧装置とその製造方法の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の消弧装置の例として、特公平1−
31650号公報に示された電力開閉装置のひとつであ
る電磁開閉装置に用いられた消弧装置があり、図12
は、電力開閉装置の正面部分断面図である。また、図1
3は、電力開閉装置の側面部分断面図である。さらに、
図14は、消弧装置を構成するアークボックスにかしめ
固定されるグリッドの単品斜視図である。
【0003】図12および13において、電力開閉装置
は、固定接点20と可動接点12とを、接触、開離する
ことで主回路の開閉を行うものである。これらの接点を
開離する時にアークが発生し、このアークによる悪影響
を抑えるため消弧装置80を備えている。消弧装置80
は、耐熱性の材料よりなるアーク消弧用のアークボック
ス7と、磁性金属よりなる平板状のグリッド8からなり
開閉する電路の相数に対応して配設固定されている。ま
た、転流板9が開閉する電路の相数に対応して配設固定
されている。10はクロスバー、11は可動接触子、1
3は可動接触子押さえ、14は押さえばね支え、15は
接触子ばね、16はストッパーである。可動接点12は
可動接触子11の両端に取り付けられている。接触子ば
ね15はストッパー16の下部と押さえばね支え14の
下端部との間に圧縮固定されており、押さえばね支え1
4の上端部と可動接触子押さえ13の上面、可動接触子
11と可動接触子押さえ13の下面とは当接して組み立
てられている。また、ストッパー16は、クロスバー1
0に挿入されている。17はハウジングを示し底部が開
放した形状を有している。ハウジング17の上部には、
ネジで固定された端子18が設けられ、端子18の上面
には、コの字形状の固定接触子19がねじ締めされて固
定されている。固定接触子19の上面には固定接点20
が取り付けられている。また、固定接触子19には、ア
ークランナー21が固定されている。可動鉄心22は可
動鉄心ピン23によりクロスバー10の下部に連結固定
されている。可動鉄心22に対向する位置には、可動鉄
心22に所定の空隙をもって固定鉄心24が対向して配
置されている。25は電磁駆動制御装置を示し、固定鉄
心24に貫挿された配置となっており、その内部には電
磁コイル等の磁束発生装置26を包含している。27は
引き外しばねを示し、クロスバー10の下端とレール板
28の上面との間に配設されクロスバー10を上方に常
時付勢している。
【0004】ここで、アークボックス7とアークボック
ス7に装着されるグリッド8により構成される消弧装置
80は以下のような構造を備えている。アークボックス
7には、複数のグリッド8をその板厚方向に並設するた
めに細長形状のグリッド挿入穴30が設けられている。
グリッド挿入穴30には、図14に示すグリッド8のか
しめ部29が挿入され、アークボックス7の外側に突出
したかしめ部29は直角に折り曲げられ、グリッド8が
アークボックス7にかしめ固定されている。
【0005】次に、この電力開閉装置の動作を説明す
る。図12および13において、駆動制御装置25に駆
動電圧が印加されると、駆動制御装置25が発生する磁
束により、可動鉄心22に連結されたクロスバー10は
引きはずしばね27に抗して下方へ移動し、可動鉄心2
2と固定鉄心24が当接する。可動接点12と固定接点
20間の接点ギャップよりも、可動鉄心22と固定鉄心
24との鉄心ギャップの方が大きく形成されているた
め、クロスバー10は可動接点12と固定接点20が当
接した位置よりもさらに下方に移動して鉄心が閉成され
る。このため接触子ばね15は圧縮変形し、このばね圧
力は押さえばね支え14、可動接触子押さえ13を介し
て可動接触子11に伝達され、所定の接触圧力をもっ
て、可動接点12と固定接点20にそれぞれ接続される
電路を電気的に導通する。
【0006】駆動制御装置25に印加されていた駆動電
圧を取り除くと、可動鉄心22と固定鉄心24の間の電
磁吸引力は削減し、クロスバー10は圧縮された引きは
ずしばね27の付勢力により上方に移動させられて、可
動接点12と固定接点20の接点間が開離する。このと
き可動接点12と固定接点20間にアークが発生する
が、このアークは可動接点12から転流板9に、また、
固定接点20からアークランナー21にそれぞれ転位
し、さらにアーク電流と接触子電流による電磁反発力に
よりグリッド8内にひきこまれ、冷却、分断されて消弧
する。このように駆動制御装置25の駆動電圧を開閉す
ることにより可動接点12と固定接点20にそれぞれ接
続される電路を電気的に遮断する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
従来の電力開閉装置の消弧装置では、アークボックス7
とグリッド8はそれぞれ個別に製作された後、グリッド
8をアークボックス7に取り付け、カシメ固定していた
ため、製造工程が多かった。また、グリッド8をカシメ
固定する力の加え方や力のばらつきによりアークボック
ス7が破損する可能性があった。さらに、グリッド8
は、金型等によりブランク加工を行うため、グリッド8
の周辺部が変形し、板厚が均一でない場合があり、グリ
ッド8の間隔が一定ではない可能性があった。
【0008】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたもので、簡単な製造工程からなり、安価で
コンパクトな電力開閉装置の消弧装置およびその製造方
法を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電力開閉
装置の消弧装置の製造方法は、電流遮断時の発生アーク
を消弧するために、板厚方向に直線状に配列された複数
の平板状グリッドからなるグリッド群と、グリッドを互
いに間隔をあけてインサートモールドして、グリッド群
を固定支持するアークボックスとを備えた電力開閉装置
の消弧装置の製造方法において、グリッドを互いに間隔
をあけて配置できるグリッド挿入部を有する挟持用金型
にグリッドを挿入する工程と、挟持用金型およびアーク
ボックス成形用金型によりアークボックスをモールドす
るためのアークボックス空間を形成する工程と、挟持用
金型によりグリッドをグリッドの板厚方向に押圧する工
程と、アークボックス空間にモールド成形材を注入して
グリッドとアークボックスとを一体成形する工程とを備
えている。
【0010】また、この発明に係る電力開閉装置の消弧
装置の製造方法は、挟持用金型がグリッド挿入部におけ
る上記グリッドを挟持するグリッド挟持寸法を挟持され
るグリッドの板厚に応じて可変できる弾性体を備えてい
る。
【0011】また、この発明に係る電力開閉装置の消弧
装置の製造方法は、グリッドが平面部に貫通穴を備え、
押圧工程において、挟持用金型がグリッドの平面部を押
圧し、その貫通穴を塞ぐものである。
【0012】また、この発明に係る電力開閉装置の消弧
装置の製造方法は、アークボックス空間形成工程におい
て、挟持用金型により、アークボックス空間が、アーク
ボックスのグリッドの板厚方向の両端面に、アークガス
吹き出し口を形成する空間を備えている。
【0013】また、この発明に係る電力開閉装置の消弧
装置は、電流遮断時の発生アークを消弧するために、板
厚方向に直線状に配列された複数の平板状グリッドから
なるグリッド群と、グリッドを互いに間隔をあけてイン
サートモールドして、グリッド群を固定支持するアーク
ボックスとを備えた電力開閉装置の消弧装置において、
グリッドが、両側面に非対称な突起を備えている。
【0014】また、この発明に係る電力開閉装置の消弧
装置は、グリッドが、平面部に貫通穴を備えている。
【0015】また、この発明に係る電力開閉装置の消弧
装置は、グリッド群を並列に複数備え、互いに並列して
隣接する上記グリッド同士の上記突起が対向しないよう
に配設されている。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、それぞ
れ、この発明の実施の形態である電力開閉装置の消弧装
置180の部分断面斜視図であり、図2は図1のII-II
線に沿った断面図である。消弧装置180は、多極の接
点を有しこれらの接点を開離する時にそれぞれに発生す
る複数のアークを消弧する多極型の消弧装置であり、ア
ークボックス107とアークボックス107に装着され
る複数のグリッド108により構成される。グリッド1
08は、電流遮断時の発生アークを消弧するために、板
厚方向に直線状に互いに間隔をあけて配列されたグリッ
ド群120を形成し、このグリッド群120が並列に3
列配列されている。それぞれのグリッド群120は、耐
熱性のある樹脂製のアークボックス107と一体に成形
され、アークボックス107に固定支持されている。ま
た、アークボックス107には、各グリッド群の間に、
グリッド108をアークボックス107に支持固定する
仕切壁107aが一体成形して設けられている。さら
に、アークボックス107には、アークボックス107
内のアークガスを外部に排出するために、グリッド10
8の板厚方向の両端面に直方体状のアークガス吹き出し
口107bが各グリッド群120の位置に対応して複数
形成されている。なお、アークボックス107の中央付
近の矩形穴107cは消弧装置180を電力開閉装置に
組み込んだ状態で、電力開閉装置内部の電路の導通を確
認できるようにするためのものである。
【0017】グリッド108は磁性金属よりなり、平板
状で両方の側面108cには、矩形の突起108a、1
08bが形成されている。これらの突起は、アークボッ
クス107の仕切壁107aの厚さを薄くできるよう
に、非対称に形成されている。すなわち、グリッド10
8のうち、図1に示す互いに並列して隣接する関係を有
するグリッド108e、108f同士が、それぞれ突起
が対向しないよう配列されている。さらに、グリッド1
08の平面部108gの中央付近に、半円弧と直線から
なり、全周が閉じた細長穴の貫通穴108dが設けら
れ、アークを誘導するアーク通行口を形成している。
【0018】次に、この発明の実施形態の製造方法につ
いて、説明する。グリッド108は、磁性金属よりなる
板状の材料を金型によるプレスによりブランク加工がな
され、両方の側面108cに矩形の突起108a、10
8bを非対称に備えた形状に打ち抜かれる。また、グリ
ッド108の平面部108gの中央において貫通穴10
8dが同時に打ち抜かれる。図3は、打ち抜きされたグ
リッド108を平押しする工程を示す斜視図である。打
ち抜きされたグリッド108は、その後、図3に示すよ
うにグリッド108の平面部108gは上下の金型で押
圧する平押し工程で、グリッド108の周辺部に発生し
た打ち抜きによるダレやグリッド108の平面部108
gの変形が修正される。
【0019】図4は、挟持用金型のうちの挟持上型11
5、挟持下型116とグリッドを組み立てた状態を示す
斜視図である。図5は、グリッドが挿入された状態で、
挟持上型115、挟持下型116を直線状に配列した斜
視図である。図6は、挟持用金型のうち支持枠118に
挟持上型115、挟持下型116、コイルスプリング1
11、グリッド108を組み入れた状態を示す斜視図で
ある。図7は、支持枠118の斜視図である。図8は、
アークボックス107を形成するために組み立てられた
挟持用金型およびアークボックス成形用金型を示す断面
図である。また、図9は、図8の挟持用金型に弾性体が
組み込まれた状態を示す模式断面図である。
【0020】図4において、挟持用金型のうち挟持下型
116は、グリッド108の形状に合わせて、開口部1
16aを有したコの字型形状をなしている。図中、挟持
下型116の後方には、図9に示す弾性体であるコイル
スプリング111を間に挟持して挟持上型115が設け
られている。挟持上型115は、略直方体で、下部両端
には、挟持下型116の形状に合わせて凹部115bが
形成されて、挟持上型115の肩部115aが挟持下型
116の開口部115aをグリッド108の板厚方向に
摺動可能なように組み立てられている。また、挟持下型
116の開口部115aにグリッド108が挿入される
ようになっている。
【0021】図5において、挟持下型116の上にグリ
ッド108が挿入された状態で、コイルスプリング11
1を間に挟持した挟持上型115、挟持下型116を1
対として、挟持上型115、挟持下型116を直線状に
配列する。挟持下型116と隣接する2つの挟持上型1
15の間にグリッド108が挿入されるグリッド挿入部
114が形成されている。
【0022】図6において、直線状に配列された挟持上
型115、挟持下型116は支持枠118に組み込まれ
る。支持枠118は、図7に示すように開口部118d
を中央に備えた底板118a、その両端に垂直に設けら
れた側板118b、側板118bの両側に配置され側板
118b間を連結する2本レール118cから構成され
ている。レール118cには全周が閉じており、長い直
線部分を有する細長穴であるガイド穴118eが設けら
れている。このガイド穴118eには、挟持上型115
の側面に設けられた略円筒状の突起であるガイド115
c(図8参照)が挿入され、挟持上型115が摺動可能
に支持される。一方、挟持下型116は、支持枠118
の底板118aにより摺動可能に支持される。このよう
にして、グリッド108を互いに間隔をあけて配置でき
るグリッド挿入部114を有する挟持用金型にグリッド
108を挿入する工程が構成されている。
【0023】挟持用金型にグリッド108を挿入する工
程の後、挟持用金型およびアークボックス成形用金型に
よりアークボックス107をモールドするためのアーク
ボックス空間を形成する工程および挟持用金型によりグ
リッド108をグリッド108の板厚方向に押圧する工
程を図8に基づいて説明する。支持枠118の両側面の
外側には側方挟持型117が配置される。側方挟持型1
17は、略直方体であって、その側面に、アークボック
ス107のグリッド108の板厚方向の両端面にアーク
ガス吹き出し口107bを形成するための空間を形成す
る矩形の角柱117aを備えている。さらに、支持枠1
18の下部にはアークボックス成形用金型のうち成形下
型131が配置されている。成形下型131は、テーパ
面131aを備え、支持枠118の開口部118d(図
7参照)を通って、挟持上型115、挟持下型116を
側方に押圧するテーパ角柱部131bが設けられてい
る。また、テーパ角柱部131bの上部には、モールド
成形材である樹脂が注入されたときに、テーパ角柱部1
31b側への樹脂の浸入を防ぎ、アークボックス107
を形成する空間であるアークボックス空間137を形成
するための内部成形型133が設けられている。
【0024】支持枠118の上部には、アークボックス
成形用金型のうち成形上型132が配置されて、双方で
側方挟持型117を挟持することにより、アークボック
ス107をモールドするためのアークボックス空間13
7が形成される。
【0025】成形下型131のテーパ角柱部131bが
支持枠118の開口部118dを通って、支持枠118
の底板118aの上方向に一定の力で押圧することによ
って、テーパ角柱部131bが挟持上型115、挟持下
型116を側方に押圧することになる。
【0026】挟持上型115でグリッド108を押圧し
た状態で、アークボックス空間137にモールド成形材
である樹脂を注入して、グリッド108とアークボック
ス107とを一体成形する。この際、グリッド108は
挟持上型115により押圧されているので、アークボッ
クス107のグリッド108を支持固定している部分か
ら樹脂のバリが発生することもない。また、グリッド1
08に隣接する挟持上型115によりグリッド108の
貫通穴108dが塞がれるように構成されているので、
貫通穴108dには樹脂が流入しない。
【0027】なお、図9に示すように、弾性体であるコ
イルスプリング111が挟持上型115と挟持下型11
6との間に挟持されているので、グリッド108をグリ
ッド挿入部114は側方に広げることができるようにな
っており、異なる板厚のグリッド108を挿入すること
ができる。すなわち、コイルスプリング111により挟
持用金型が、グリッド挿入部114におけるグリッド1
08を挟持するグリッド挟持寸法を挟持されるグリッド
の板厚に応じて可変できるようになっている。
【0028】実施の形態2.図10は、この発明の別の
実施の形態である電力開閉装置の消弧装置180の製造
方法に用いる挟持用金型およびアークボックス成形用金
型を示す断面図である。また、図11は、挟持用金型、
アークボックス成形用金型を構成する金型を構成する金
型の組立斜視図である。図10および図11において、
図1乃至9と同一もしくは同等の部材および部位には、
同一符号を付し、重複する説明は省略する。この実施の
形態2は、実施の形態1に対して、支持枠218の形状
が異なる点および挟持外型219が設けられている点が
異なる。図11において、支持枠218は、中央に直方
体状の仕切壁218aおよび、その両側面から延びたコ
の字断面を形成する2つの側壁218bと底板218c
からなる挟持型挿入部218dからなる。側壁218b
の内部には、矩形の溝であるガイド溝218eを備え、
この溝に挟持上型115のガイド115cが挿入され
る。また、挟持外型219は、略直方体状であって、両
端面に円筒状の突起であり、ガイド溝218eに挿入さ
れるガイド117aが設けられている。図11の破線矢
印で示すように、支持枠218に、図9に示すものと同
様にコイルスプリング111を間に挟持した挟持上型1
15および挟持下型116でグリッド108が組み立て
られたものを3対挿入し、次に挟持外型219を挿入す
る。支持枠218にこれらを組み込んだ状態を図10に
示す。挟持上型115、挟持下型116、挟持外型21
9は支持枠218のガイド溝218eを摺動できるの
で、側方挟持型117で側方から中央に向かって押圧す
ることができる。
【0029】
【発明の効果】この発明に係る電力開閉装置の消弧装置
の製造方法によれば、電流遮断時の発生アークを消弧す
るために、板厚方向に直線状に配列された複数の平板状
グリッドからなるグリッド群と、グリッドを互いに間隔
をあけてインサートモールドして、グリッド群を固定支
持するアークボックスとを備えた電力開閉装置の消弧装
置の製造方法において、グリッドを互いに間隔をあけて
配置できるグリッド挿入部を有する挟持用金型にグリッ
ドを挿入する工程と、挟持用金型およびアークボックス
成形用金型によりアークボックスをモールドするための
アークボックス空間を形成する工程と、挟持用金型によ
りグリッドをグリッドの板厚方向に押圧する工程と、ア
ークボックス空間にモールド成形材を注入してグリッド
とアークボックスとを一体成形する工程とを備えてお
り、複数のグリッドをインサートモールド成形するの
で、グリッドのカシメやねじ等の追加の部品を必要とせ
ず、製造工程も簡単になり、製造コストを低減できる。
また、挟持用金型によりグリッドをグリッドの板厚方向
に押圧するので、アークボックスのグリッドを支持固定
している部分から延伸したモールド成形材である樹脂の
バリを防止できるため、バリ削除の後工程が不要であ
る。さらに、グリッドをグリッドの板厚方向に押圧する
ので、グリッドの板厚をさらに均一にすることができ、
場合によってはグリッドの板厚を均一にする平押し工程
を削除できる。
【0030】また、この発明に係る電力開閉装置の消弧
装置の製造方法によれば、挟持用金型がグリッド挿入部
における上記グリッドを挟持するグリッド挟持寸法を挟
持されるグリッドの板厚に応じて可変できる弾性体を備
えているので、グリッド挟持寸法を可変でき、板厚の異
なるグリッドにも同一の挟持用金型を使用できる。
【0031】また、この発明に係る電力開閉装置の消弧
装置の製造方法によれば、グリッドが平面部に貫通穴を
備え、押圧工程において、挟持用金型がグリッドの平面
部を押圧し、その貫通穴を塞ぐので、貫通穴に樹脂が流
入せず、また、貫通穴周辺に樹脂のバリが発生しない。
【0032】また、この発明に係る電力開閉装置の消弧
装置の製造方法によれば、アークボックス空間形成工程
において、挟持用金型により、アークボックス空間が、
アークボックスのグリッドの板厚方向の両端面に、アー
クガス吹き出し口を形成する空間を備えているので、挟
持用金型によりアークガス吹き出し口を形成しつつ、別
個に、グリッドをグリッドの板厚方向に押圧する挟持用
金型用の穴を設ける必要がない。
【0033】また、この発明に係る電力開閉装置の消弧
装置によれば、電流遮断時の発生アークを消弧するため
に、板厚方向に直線状に配列された複数の平板状グリッ
ドからなるグリッド群と、グリッドを互いに間隔をあけ
てインサートモールドして、グリッド群を固定支持する
アークボックスとを備えた電力開閉装置の消弧装置にお
いて、グリッドが、両側面に非対称な突起を備えている
ので、グリッドをブランク加工するとき、同一板材から
多くのグリッドを打ち抜くことができ、グリッド製作時
の材料の歩留まりが向上する。また、突起が樹脂にモー
ルドされるので、グリッドがアークボックスから脱落し
にくい。
【0034】また、この発明に係る電力開閉装置の消弧
装置によれば、グリッドが、平面部に貫通穴を備えてい
るので、アークの通行口が樹脂で覆われることがなく、
また、アークの通行口の後加工が不要である。
【0035】また、この発明に係る電力開閉装置の消弧
装置は、グリッド群を並列に複数備え、互いに並列して
隣接するグリッド同士の突起が対向しないように配設さ
れているので、消弧装置を複数備える多極構造の電力開
閉装置に使用した場合、アークボックスの仕切壁を薄く
することができ、隣接する極のグリッド群の間隔を小さ
くでき、消弧装置をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の電力開閉装置の消
弧装置の部分断面斜視図である。
【図2】 図1のII-II線に沿った断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1の電力開閉装置の消
弧装置のグリッドを平押しする工程を示す斜視図である
【図4】 この発明の実施の形態1の電力開閉装置の消
弧装置の製造方法に用いられる挟持用金型のうちの挟持
上型、挟持下型とグリッドを組み立てた状態を示す斜視
図である。
【図5】 この発明の実施の形態1の電力開閉装置の消
弧装置の製造方法に用いられる挟持上型、挟持下型を直
線状に配列した斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態1の電力開閉装置の消
弧装置の製造方法に用いられる挟持用金型のうち支持枠
に挟持上型、挟持下型、コイルスプリング、グリッドを
組み入れた状態を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態1の電力開閉装置の消
弧装置の製造方法に用いられる支持枠の斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態1の電力開閉装置の消
弧装置の製造方法に用いられるアークボックスを形成す
るために組み立てられた挟持用金型およびアークボック
ス成形用金型を示す断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態1の電力開閉装置の消
弧装置の製造方法に用いられる挟持用金型に弾性体が組
み込まれた状態を示す模式断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態2の電力開閉装置の
消弧装置の製造方法に用いられる挟持用金型およびアー
クボックス成形用金型を示す断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態2の電力開閉装置の
消弧装置の製造方法に用いられる挟持用金型、アークボ
ックス成形用金型を構成する金型を構成する金型の組立
斜視図である。
【図12】 従来の電力開閉装置の正面部分断面図であ
る。
【図13】 従来の電力開閉装置の側面部分断面図であ
る。
【図14】 従来の電力開閉装置の消弧装置を構成する
グリッドの斜視図である。
【符号の説明】
107 アークボックス、107b アークガス吹き出
し口、108 グリッド、108a、108b 突起、
108d 貫通穴、108g 平面部、111コイルス
プリング(弾性体)、114 グリッド挿入部、115
挟持上型(挟持用金型)、116 挟持下型(挟持用
金型)、117 側方挟持型(挟持用金型)、118、
218 支持枠(挟持用金型)、120 グリッド群、
131成形下型(アークボックス成形用金型)、132
成形上型(アークボックス成形用金型)、133 内
部成形型(アークボックス成形用金型)、137 アー
クボックス空間、180 消弧装置、219 挟持外型
(挟持用金型)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流遮断時の発生アークを消弧するため
    に、板厚方向に直線状に配列された複数の平板状グリッ
    ドからなるグリッド群と、上記グリッドを互いに間隔を
    あけてインサートモールドして、上記グリッド群を固定
    支持するアークボックスとを備えた電力開閉装置の消弧
    装置の製造方法において、 上記グリッドを互いに間隔をあけて配置できるグリッド
    挿入部を有する挟持用金型に上記グリッドを挿入する工
    程と、 上記挟持用金型およびアークボックス成形用金型により
    アークボックスをモールドするためのアークボックス空
    間を形成する工程と、 上記挟持用金型により上記グリッドを上記グリッドの板
    厚方向に押圧する工程と、 上記アークボックス空間にモールド成形材を注入して、
    上記グリッドと上記アークボックスとを一体成形する工
    程とを備えた電力開閉装置の消弧装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記挟持用金型が、上記グリッド挿入部
    における上記グリッドを挟持するグリッド挟持寸法を、
    挟持される上記グリッドの板厚に応じて、可変できる弾
    性体を備えたことを特徴とする請求項1記載の電力開閉
    装置の消弧装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記グリッドが平面部に貫通穴を備え、 上記押圧工程において、上記挟持用金型が上記グリッド
    の上記平面部を押圧し、上記貫通穴を塞ぐことを特徴と
    する請求項1あるいは2記載の電力開閉装置の消弧装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記アークボックス空間形成工程におい
    て、 上記挟持用金型により、上記アークボックス空間が、上
    記アークボックスの上記グリッドの板厚方向の両端面に
    アークガス吹き出し口を形成する空間を備えることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の電力開閉装置
    の消弧装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 電流遮断時の発生アークを消弧するため
    に、板厚方向に直線状に配列された複数の平板状グリッ
    ドからなるグリッド群と、上記グリッドを互いに間隔を
    あけてインサートモールドして、上記グリッド群を固定
    支持するアークボックスとを備えた電力開閉装置の消弧
    装置において、 上記グリッドが、両側面に非対称な突起を備えたことを
    特徴とする電力開閉装置の消弧装置。
  6. 【請求項6】 上記グリッドが、平面部に貫通穴を備え
    たことを特徴とする請求項5記載の電力開閉装置の消弧
    装置。
  7. 【請求項7】 上記グリッド群を並列に複数備え、互い
    に並列して隣接する上記グリッド同士の上記突起が対向
    しないように配設されたことを特徴とする請求項5ある
    いは6のいずれか記載の電力開閉装置の消弧装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103286208A (zh) * 2013-05-20 2013-09-11 安徽汇精模具研发科技有限公司 一种灭弧栅的冲压成型模具
CN103302181A (zh) * 2013-05-20 2013-09-18 安徽汇精模具研发科技有限公司 一种灭弧栅成型模具的插刀装置
CN103311023A (zh) * 2013-05-20 2013-09-18 安徽汇精模具研发科技有限公司 一种灭弧栅成型模具的下模推杆
CN104934249A (zh) * 2015-06-12 2015-09-23 温州浙光电子有限公司 一种陶瓷真空灭弧室一次封排装配和钎焊夹具

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