JP2000231547A - ネットワーク型ファジイ制御装置及びその学習方法 - Google Patents

ネットワーク型ファジイ制御装置及びその学習方法

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JP2000231547A
JP2000231547A JP11034289A JP3428999A JP2000231547A JP 2000231547 A JP2000231547 A JP 2000231547A JP 11034289 A JP11034289 A JP 11034289A JP 3428999 A JP3428999 A JP 3428999A JP 2000231547 A JP2000231547 A JP 2000231547A
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Yuji Wada
田 祐 司 和
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力数が多くなった場合に、演算量を充分に
低減させることができ、従来に比べて演算時間を大幅に
短縮できるようにすること。 【解決手段】 この9入力1出力のファジイ制御装置
は、3台の入力層ファジイ制御器FI1〜FI3と、1台の
出力層ファジイ制御器FOとを有しており、各ファジイ
制御器は、3つの入力層ノードNI1〜NI3と、9つの中
間層ノードNM1〜NM9と、1つの出力層ノードNOとを
備えている。使用している制御器台数Q=4、制御器1
台あたりの入力数n=4であるから、合計演算回数は、
Q×(2×n+n2+1)=4×(2×3+32+1)=
64(回)となる。従来の9入力1出力の簡略型ファジ
イ制御器を用いた場合の演算回数は100回であるか
ら、大幅に低減されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のファジイ制
御器同士をネットワーク状に配置して結合させたネット
ワーク型ファジイ制御装置及びその学習方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ファジイ制御則とは、一般に、if(前
件部)〜then(後件部)形式で表され、例えば下式
(1)のような制御アルゴリズムにより記述される制御
則のことをいう。
【0003】 Rule i : if x1 is Ai1 and x2 is Ai2 then y is Bi … (1) ここで、i(=1,2,…,n)は制御則の番号を表し
ており、x1,x2は前件部変数、yは後件部変数と呼ばれ
る。Ai1,Ai2,Biは、種々のファジイ集合で表され、フ
ァジイ変数と呼ばれるファジイ値である。なお、入力番
号をj(=1,2,…,m)で表せば、x1,x2及びAi
1,Ai2をxj及びAijと表すことができる。
【0004】このようなファジイ制御則に基づく演算は
ファジイ制御器により行われるが、このファジイ制御器
のなかに所謂「簡略型」と呼ばれるファジイ制御器があ
る。この簡略型ファジイ制御器は、演算量を低減するた
めに考え出されたものであり、下式(2)のような制御
アルゴリズムにより演算を行う制御器である。
【0005】 Rule i : if x1 is Ai1 and x2 is Ai2 then y is Vi … (2) ここで、Viは制御則iにおける後件部の実数値(代表
値)を表している。つまり、(1)式と(2)式との違
いは、(1)式では後件部yがファジイ値Biで表され
ているのに対し、(2)式では実数値Viで表されてい
る点である。本明細書では、以下、この簡略型ファジイ
制御器を用いた場合を例にとり本発明の内容を説明す
る。
【0006】図5は、2入力1出力の簡略型ファジイ制
御器の構成図である。このファジイ制御器は、入力層が
2つの入力層ノードNI1,NI2により形成され、中間層
が4つの中間層ノードNM1〜NM4により形成され、出力
層が1つの出力層ノードNOにより形成されている。
【0007】図6は、この簡略型ファジイ制御器に用い
られるメンバシップ関数の特性図である。(2)式にお
けるAi1,Ai2は、それぞれ入力x1,x2に対してのルール
iにおける言語ラベルを示している。図6における「V
S」、「S」、「M」、「L」、「VL」は1つの入力
に対する言語ラベルであり、これらはそれぞれ「とても
小さい」、「小さい」、「普通」、「大きい」、「とて
も大きい」の意味を有するものである。そして、ルール
iにおける図6のメンバシップ関数は、入力xjの値に
応じて、各ラベル毎に下式(3)〜(7)で表される。
【0008】
【数1】 図6に示したメンバシップ関数は、通常のメンバシップ
関数と異なり、ファジイ演算を行う際の演算量を少なく
することができるという特徴を有している。つまり、図
6の横軸上の各点ai1,ai2,ai3において、隣接する
言語ラベルの関数同士が接した状態となっているため
(通常のメンバシップ関数は、横軸のやや上方で隣接す
る言語ラベルの関数同士がクロスした状態となってい
る。)、1つの入力に対して用いる関数が多くとも2つ
だけとなる。例えば、入力xjが0〜ai1の領域のもの
である場合、対応する言語ラベルは「VS」及び「S」
の2つであり、また、入力xjがai1〜ai2の領域のも
のである場合、対応する言語ラベルは「S」及び「M」
の2つである。
【0009】したがって、図5における入力層ノードN
I1は入力x1に基づき2つのメンバシップ関数A1,d1(x1)
及びA1,d1+1(x1)を中間層ノードNM1〜NM4に出力し、
また、入力層ノードNI2は入力x2に基づき2つのメンバ
シップ関数A2,d2(x2)及びA2,d2+1(x2)を中間層ノード
NM1〜NM4に出力する(各入力層ノードは、図示のよう
に実際には4つのメンバシップ関数を中間層ノードNM1
〜NM4に対して出力しているが、重複分を除くと2つで
ある。)。そして、各中間層ノードNM1〜NM4は、入力
層ノードNI1,NI2からの各メンバシップ関数の値を掛
け合わせて、それぞれ代表値Vd1,d2、Vd1+1,d2、Vd
1,d2+1、Vd1+1,d2+1を出力層ノードNOに出力する。出
力層ノードNOは、これら中間層ノードNM1〜NM4から
の代表値を累積して推論結果yを出力する。
【0010】上記のように、任意の値の入力に対応する
言語ラベルのメンバシップ関数の数は2つである。そこ
で、図6のように、メンバシップ関数を言語ラベルの観
点から分けるのではなく、値を持つ関数式に着目して、
図7に示すように、d=0〜d=4の4つの区間に分け
ることとする。このときのメンバシップ関数は下式
(8),(9)により表される。
【0011】
【数2】 これらのメンバシップ関数からファジイ制御則後段にお
ける代表値への適合度、すなわちファジイ制御器への入
力の適合度を求めることができる。ファジイ制御器への
入力の適合度とは代表値への依存度である。上記したメ
ンバシップ関数の性質より、2入力1出力のファジイ制
御器における適合度の数は下式(10)〜(13)で表
されるように4つとなる。
【0012】
【数3】 以上説明したのは、2入力1出力の簡略型ファジイ制御
器における入出力関係であるが、4入力1出力の簡略型
ファジイ制御器、9入力1出力の簡略型ファジイ制御
器、あるいはその他の数の入出力を有する簡略型ファジ
イ制御器の入出力関係についても同様にして求めること
ができる。
【0013】図8は、4入力1出力の簡略型ファジイ制
御器の構成図であり、このファジイ制御器は、4つの入
力層ノードNI1〜NI4、16個の中間層ノードNM1〜N
M16、1つの出力層ノードNOを有している。また、図9
は、9入力1出力の簡略型ファジイ制御器の構成図であ
り、このファジイ制御器は、9つの入力層ノードNI1〜
NI9、81個の中間層ノードNM1〜NM81、1つの出力
層ノードNOを有している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、n入力1出
力の簡略型ファジ、イ制御器における演算回数を考えて
みると、まず、2×n個のメンバシップ関数を用いてメ
ンバシップ値を求めるために、この時の演算回数が2×
n回となり、次いで適合度を求める際には入力数を二乗
した数すなわちn2回となる。さらに、出力する際の1
回の演算回数を加えると、結局、合計の演算回数Jは、
下式(15)により表される。
【0015】J=2×n+n2+1 … (15) したがって、2入力1出力、4入力1出力、及び9入力
1出力の各場合における演算回数は、(15)式にそれ
ぞれn=2,4,9を代入して求めることができる。そ
の結果、それぞれの演算回数Jの値は、9回、25回、
100回となり、入力数が増えるに応じて指数関数的に
演算回数が増大する結果となっている。
【0016】従来のファジイ演算においては、演算量を
低減させるために、簡略型ファジイ制御器を用い、更
に、1つの入力に対応する言語ラベルが2つになるメン
バシップ関数を用いていたが、それでも入力数が一定以
上多くなった場合には、上記のように演算回数が指数関
数的に急激に増大するため、演算量を充分に低減させる
ことができず、したがって多くの演算時間を要する結果
となっていた。
【0017】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、入力数が多くなった場合に、演算量を充分に低減
させることができ、従来に比べて演算時間を大幅に短縮
することが可能なファジイ制御装置を提供し、また、こ
のファジイ制御装置の学習方法を提供することを目的と
している。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、複数台のファジ
イ制御器により形成される入力層と、前記入力層を形成
するファジイ制御器の台数よりも少ない台数のファジイ
制御器により形成される出力層と、を備えたことを特徴
とする。
【0019】請求項2記載の発明は、複数台のファジイ
制御器により形成される入力層と、前記入力層を形成す
るファジイ制御器の台数よりも少ない台数のファジイ制
御器により形成される出力層と、を備えたネットワーク
型ファジイ制御装置に対して学習を行わせる場合に、前
記入力層の入力、及び前記出力層の出力に関する教師信
号データを各ファジイ制御器に与え、この教師信号デー
タの付与により得られる出力層の推論結果に基づきこの
出力層のファジイ制御器のメンバシップ関数のパラメー
タを更新する出力層メンバシップ関数更新段階と、前記
更新された前記出力層のファジイ制御器のメンバシップ
関数を用いたときの前記出力層の推論結果から前記入力
層の各ファジイ制御器の出力に関する各教師信号データ
を求め、この求めた各教師信号データに基づき入力層の
各ファジイ制御器の各メンバシップ関数のパラメータを
更新する入力層メンバシップ関数更新段階と、前記入力
層及び出力層の各メンバシップ関数のパラメータが収束
することを確認するパラメータ収束確認段階と、を含ん
で成ることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づき説明する。第1の実施形態では、まず、比較的簡単
な構成である4入力1出力のファジイ制御装置につき説
明する。
【0021】図1に示したファジイ制御装置は、2台の
入力層ファジイ制御器FI1,FI2と、1台の出力層ファ
ジイ制御器FOとを有している。これら3台のファジイ
制御器は同一の構成を有するものであり、2つの入力層
ノードNI1,NI2と、4つの中間層ノードNM1〜NM4
と、1つの出力層ノードNOとを備えている。そして、
入力層ファジイ制御器FI1は、入力x1に基づきデータy
1を出力し、入力層ファジイ制御器FI2は、入力x2に基
づきデータy2を出力する。そして、出力層ファジイ制
御器FOは、これら入力層ファジイ制御器FI1,FI2か
らのデータy1,y2の入力に基づき推論結果zを出力す
る。
【0022】この図1のファジイ制御装置における演算
回数を求めてみると、まず、1台のファジイ制御器にお
ける演算回数は、2×n+n2+1=2×2+22+1=
9回であり、このファジイ制御装置は3台のファジイ制
御器を用いているので合計演算回数は3×9=27回で
ある。つまり、ファジイ制御装置における制御器の使用
台数をQ、1台あたりの入力数をnとすると、このファ
ジイ制御装置の合計の演算回数Jは下式(16)により
表される。
【0023】 J=Q×(2×n+n2+1) … (16) 一方、図8に示した4入力1出力の従来のファジイ制御
器で演算を行う場合は、既述したように、その演算回数
は25回である。したがって、4入力1出力の場合は、
本発明に係るネットワーク型ファジイ制御装置の方が僅
かではあるけれども却って演算回数が増加した結果とな
っている。しかし、図1の構成では1台のファジイ制御
器における入力数は2つとなっており、その分だけファ
ジイ演算の際のルール数を削減することができ演算内容
を簡単化することができる。したがって、図8に示した
従来の4入力1出力のファジイ制御器で演算を行う場合
よりも、演算回数が僅かに増えたにもかかわらず演算時
間を短縮することができる。
【0024】図2は、第2の実施形態である9入力1出
力のファジイ制御装置の構成図である。このファジイ制
御装置は、3台の入力層ファジイ制御器FI1〜FI3と、
1台の出力層ファジイ制御器FOとを有している。これ
ら4台のファジイ制御器は同一の構成を有するものであ
り、3つの入力層ノードNI1〜NI3と、9つの中間層ノ
ードNM1〜NM9と、1つの出力層ノードNOとを備えて
いる。そして、入力層ファジイ制御器FI1〜FI3は、入
力x1に基づきデータy1を出力し、入力層ファジイ制御
器FI2,FI3も、同様にして、入力x2,x3に基づきデ
ータy2,y3を出力する。そして、出力層ファジイ制御
器FOは、これら入力層ファジイ制御器FI1〜FI3から
のデータy1〜y3の入力に基づき推論結果zを出力す
る。
【0025】この図2のファジイ制御装置における演算
回数を求めてみると、上記(16)式にQ=4、n=3
を代入して、J=4×(2×3+32+1)=64
(回)となる。一方、図9に示した9入力1出力の従来
のファジイ制御器で演算を行う場合は、既述したよう
に、その演算回数は100回である。したがって、9入
力1出力の場合になると、本発明に係るネットワーク型
ファジイ制御装置の演算回数は従来に比べて大幅に低減
されており、演算時間が大幅に短縮される結果となって
いる。
【0026】第1及び第2の実施形態では、それぞれ、
4入力1出力、及び9入力1出力のファジイ制御装置に
つき説明したが、本発明に係るネットワーク型ファジイ
制御装置は、出力数が入力数を上回らないようにすると
いうこと以外は特に入力数及び出力数は限定されず、ま
た、中間層を形成する構成としてもよい。
【0027】図3は、第3の実施形態の構成図であり、
本発明に係るネットワーク型ファジイ制御装置の一般的
な構成を示すものである。すなわち、このファジイ制御
装置は、n台の入力層ファジイ制御器FI1〜FInと、m
台の中間層ファジイ制御器FM1〜FMmと、p台の出力層
ファジイ制御器F01〜F0pとを有している。この図3に
おいて、中間層ファジイ制御器が省略され、入力層ファ
ジイ制御器が2台、出力層ファジイ制御器が1台となっ
ているものが第1の実施形態であり、また、中間層ファ
ジイ制御器が省略され、入力層ファジイ制御器が3台、
出力層ファジイ制御器が1台となっているものが第2の
実施形態であると考えることができる。なお、上記した
ように、本発明に係るネットワーク型ファジイ制御装置
の入力数及び出力数は特に限定されるものではないが、
従来と対比した第1及び第2の実施形態の演算回数から
も明らかなように、演算回数が低減される度合いは、入
力数が増えるに従って一層大きなものとなっている。し
たがって、複数台のファジイ制御器をネットワーク状に
接続するという本発明の構成を採用するのは、入力数が
ある程度以上多い場合の方が好ましいといえる。
【0028】上述したように、本発明は、複数台のファ
ジイ制御器をネットワーク状に接続したことを大きな特
徴としているが、これは従来考えられることのなかった
斬新な技術的思想である。なぜなら、ファジイ制御器の
演算対象自体が元々不確定なものであり、このような不
確定な対象についての演算を複数台のファジイ制御器を
用いて行ったとしても、演算結果の信頼性あるいはその
他の点につき特にメリットは得られないと考えるのが通
常だからである。しかし、本発明では、入力数が増える
に従って演算回数が指数関数的に増大するというファジ
イ演算の特性に着目し、複数台のファジイ制御器をネッ
トワーク状に接続する構成を採用することにより演算回
数を低減することに成功している。
【0029】複数台のファジイ制御器をネットワーク状
に接続することにより、入力数が多い場合に演算回数J
を大きく低減できる理由は(15)式及び(16)式の内容
を対比することにより明らかである。つまり、両式共に
2の項を含んでおり、nの値がある程度以上に大きく
なるとこのn2が急に大きくなるため、演算回数Jが急
激に増加する。しかし、本発明のように複数台のファジ
イ制御器を使用することにより、(16)式におけるn
の値を(15)式における場合よりも小さくすることが
でき、その結果演算回数Jを大幅に低減することが可能
になる。
【0030】次に、本発明に係るファジイ制御装置の学
習方法につき説明する。上記のように、複数台のファジ
イ制御器をネットワーク状に接続することにより構成し
たネットワーク型ファジイ制御装置が従来存在しなかっ
た以上、当然のことながら、このネットワーク型ファジ
イ制御装置の学習方法も存在しなかったわけであるが、
この学習方法は次のようにして実現することができる。
図1に示した4入力1出力のファジイ制御装置の場合を
例にとり、以下、この学習方法につき説明する。
【0031】まず、図1における後段側ファジイ制御器
すなわち出力層ファジイ制御器FOの学習式を示す。出
力層ファジイ制御器FOに学習用信号列y1,y2,z′
が与えられたとき、メンバシップ関数におけるai,*、
代表値V*,*の学習更新式は下式(17)〜(24)により
表される。これらの式中、Ka,Kvは学習更新係数、t
は時刻、t+1は更新される変数を示す。また、z′は推
論結果zに対応する教師信号データ、y1,y2は入力層
ファジイ制御器FI1,FI2の出力である。
【0032】同様にして、前段側ファジイ制御器すなわ
ち入力層ファジイ制御器FI1,FI2におけるai,*、V
*,*の学習更新式も下式(25)〜(32)により表され
る。ただし、ここでは入力層ファジイ制御器FI1のみの
更新式を示し、入力層ファジイ制御器FI2の更新式につ
いては省略する。
【0033】
【数4】 図1のファジイ制御装置の学習手順は、図4のフローチ
ャートに示すようになる。すなわち、まず、各ファジイ
制御器のパラメータを初期化し(ステップ1)、各ファ
ジイ制御器に教師信号データx1,x2,x3,x4,z′
を入力する(ステップ2)。次いで、入力x1,x2,x
3,x4を用いて入力層ファジイ制御器FI1,FI2の出力
y1,y2を求め(ステップ3)、求めた出力y1,y2を
用いて出力層ファジイ制御器FOの適合度、及び推論結
果zを求める(ステップ4)。そして、出力層ファジイ
制御器FOの推論結果z、適合度、及び教師信号データ
z′より、この出力層ファジイ制御器FOの後件部の代
表値を更新し(ステップ5)、この更新した代表値を用
いて、適合度から再度推論結果zを求める(ステップ
6)。
【0034】次いで、再度求めた推論結果z、適合度、
教師信号データz′、更新された代表値を用いてメンバ
シップ関数のパラメータを更新し(ステップ7)、この
更新したパラメータを用いて再度推論結果zを求める
(ステップ8)。そして、再度求めた推論結果z、適合
度、教師信号データz′、及び代表値より、入力層ファ
ジイ制御器FI1,FI2についての教師信号データy
1′,y2′を求める(ステップ9)。
【0035】次いで、入力層ファジイ制御器FI1におい
て、この制御器の適合度、及びy1′を用いて代表値を
更新し(ステップ10)、同様に、入力層ファジイ制御
器FI2において、この制御器の適合度、及びy2′を用
いて代表値を更新する(ステップ11)。そして、この
更新した代表値を用いて、再度、出力層ファジイ制御器
FOにおいて推論結果zを求め(ステップ12)、この
再度求めた推論結果zを用いて、再度y1′,y2′を求
める(ステップ13)。
【0036】この後、入力層ファジイ制御器FI1におい
て、この制御器の適合度、更新された代表値、及びy
1′を用いてメンバシップ関数のパラメータを更新し
(ステップ14)、同様に、入力層ファジイ制御器FI2
において、この制御器の適合度、更新された代表値、及
びy2′を用いてメンバシップ関数のパラメータを更新
する(ステップ15)。そして、これらのパラメータが
収束したか否かを判別し(ステップ16)、収束してい
れば学習を終了し、収束していなければステップ2に戻
って、収束するまで上記の学習手順を繰り返す。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、入力層
を複数台のファジイ制御器により形成すると共に、出力
層を、入力層を形成するファジイ制御器の台数よりも少
ない台数のファジイ制御器により形成する構成としたの
で、入力数が多くなった場合に、演算量を充分に低減さ
せることができ、従来に比べて演算時間を大幅に短縮す
ることが可能なファジイ制御装置を実現することがで
き、また、このファジイ制御装置の学習方法についても
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るネットワーク型
ファジイ制御装置の構成図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るネットワーク型
ファジイ制御装置の構成図。
【図3】本発明の第3の実施形態に係るネットワーク型
ファジイ制御装置の構成図。
【図4】図1のネットワーク型ファジイ制御装置につい
ての学習手順を示すフローチャート。
【図5】従来例に係る2入力1出力の簡略型ファジイ制
御器の構成図。
【図6】図5の簡略型ファジイ制御器に用いられるメン
バシップ関数の特性図。
【図7】図5の簡略型ファジイ制御器に用いられるメン
バシップ関数の特性図。
【図8】従来例に係る4入力1出力の簡略型ファジイ制
御器の構成図。
【図9】従来例に係る9入力1出力の簡略型ファジイ制
御器の構成図。
【符号の説明】
FI1〜FI3 入力層ファジイ制御器 FO,F01〜F0p 出力層ファジイ制御器 FM1〜FMm 中間層ファジイ制御器 NI1〜NI3 入力層ノード NM1〜NM9 中間層ノード NO 出力層ノード x1〜x9 入力変数 y1〜y3 出力データ z 推論結果 z′ 教師信号データ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数台のファジイ制御器により形成される
    入力層と、 前記入力層を形成するファジイ制御器の台数よりも少な
    い台数のファジイ制御器により形成される出力層と、 を備えたことを特徴とするネットワーク型ファジイ制御
    装置。
  2. 【請求項2】複数台のファジイ制御器により形成される
    入力層と、前記入力層を形成するファジイ制御器の台数
    よりも少ない台数のファジイ制御器により形成される出
    力層と、を備えたネットワーク型ファジイ制御装置に対
    して学習を行わせる場合に、 前記入力層の入力、及び前記出力層の出力に関する教師
    信号データを各ファジイ制御器に与え、この教師信号デ
    ータの付与により得られる出力層の推論結果に基づきこ
    の出力層のファジイ制御器のメンバシップ関数のパラメ
    ータを更新する出力層メンバシップ関数更新段階と、 前記更新された前記出力層のファジイ制御器のメンバシ
    ップ関数を用いたときの前記出力層の推論結果から前記
    入力層の各ファジイ制御器の出力に関する各教師信号デ
    ータを求め、この求めた各教師信号データに基づき入力
    層の各ファジイ制御器の各メンバシップ関数のパラメー
    タを更新する入力層メンバシップ関数更新段階と、 前記入力層及び出力層の各メンバシップ関数のパラメー
    タが収束することを確認するパラメータ収束確認段階
    と、 を含んで成るネットワーク型ファジイ制御装置の学習方
    法。
JP11034289A 1999-02-12 1999-02-12 ネットワーク型ファジイ制御装置及びその学習方法 Pending JP2000231547A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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