JP2000228654A - データ伝送システム - Google Patents

データ伝送システム

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JP2000228654A
JP2000228654A JP2973199A JP2973199A JP2000228654A JP 2000228654 A JP2000228654 A JP 2000228654A JP 2973199 A JP2973199 A JP 2973199A JP 2973199 A JP2973199 A JP 2973199A JP 2000228654 A JP2000228654 A JP 2000228654A
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packet
audio
video
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unit
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JP2973199A
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Shingo Ishiyama
慎吾 石山
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Hitachi Denshi KK
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Hitachi Denshi KK
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Publication date
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビジョン放送に用いられる画像・音声デ
ータ等の素材の伝送などにおいて、受信装置が起動して
から映像・音声が出力されるまでの時間、エラー発生か
ら正常動作になるまでの復帰時間を短くし、加えて上記
抽出と解析に要する構成を削減し、より小型化した受信
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 送信側において、送信するTSの各ビデ
オTSパケットとオーディオTSパケットのPID値を
所定の値に規定(固定)し、受信側において、送信側で予
め規定した上記PID値を基準に受信したTSから直接
ビデオTSパケットとオーディオTSパケットを分離分
割するもので、受信装置が起動してから映像音声が出力
されるまでの時間、エラー発生から正常動作になるまで
の復帰時間が短縮でき、更に制御用パケットの情報解析
に要する回路構成を削減することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮された動画像
信号及び音声信号が多重されているデータを受信する受
信装置に関するもので、特に多重化されているデータか
ら圧縮された動画像信号と音声信号を分離分割する方法
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像処理技術、とりわけ画像情
報、音声情報の圧縮技術は、めざましい発展を遂げてお
り、容量の小さい伝送路であっても高品質な動画像や音
声の伝送が可能となった。 とりわけ、マルチメディア
時代には、用途多様なアプリケーション(映像、音声、
ファックス、電話、パソコンなど)に対応できるシステ
ムが普及し、送信側が伝送するデータには多種のデータ
が多重されていることが望まれるが、その反面受信側に
おける上記多種データの分離分割処理は複雑化する。図
2に、このデータ伝送システムの基本概要を示し、以下
説明する。このシステムは、カメラ、マイク、トランス
ポートストリーム(以下、TSと称す)作成部4、伝送
路7、TS解析部10、モニタ、スピーカより構成され
る。TS作成部4は、カメラによって撮影された映像、
いわゆるビデオ信号2と、マイクによって録音された音
声、いわゆるオーディオ信号3とを得ると、これをビデ
オ圧縮部、オーディオ圧縮部においてそれぞれ圧縮し、
ビデオ圧縮データ、オーディオ圧縮データとする。 多
重化部はビデオ圧縮データとオーディオ圧縮データを得
ると、ビデオ圧縮データとオーディオ圧縮データにヘッ
ダ情報を付加してパケット化し、制御用パケットと共に
多重してTS5を生成して伝送路7に出力する。伝送路
7は、TS5を伝送クロック(CK)6に従い送端側から
取り込み、同様に伝送CK9に従って受端側にTS8を
出力する形で伝送を行う。TS解析部10は、TS8を
得ると、TS8内の制御用パケット情報に基づき、多重
化されたビデオ圧縮データとオーディオ圧縮データを、
分離分割する。ビデオ伸張部とオーディオ伸張部は、分
離分割されたビデオ圧縮データとオーディオ圧縮データ
を伸張し、ビデオ信号11、オーディオ信号12とし、
モニタとスピーカに出力する。
【0003】次に、図3を用いて送信側のTS作成部4
について説明する。TS作成部4は、ビデオ圧縮部4−
1、オーディオ圧縮部4−2、システム・タイム・クロ
ック(STC)カウンタ4−3、システムCK発生器4−
4、ビデオPES(Packetized Elementary Stream)パケ
ット化部4−5、ビデオタイムスタンプ演算部4−6、
オーディオPESパケット化部4−7、オーディオタイ
ムスタンプ演算部4−8、ラッチ4−9、FIFO(Fir
st In First Out)メモリ( 以下、FIFOと略)4−1
0,4−11,4−12,4−13、PCR(ProgramCl
ock Reference)符号化部4−14、TSパケット多重制
御部4−15、TSヘッダ格納ROM4−16、多重ス
ケジュールデータ格納ROM4−17により構成され
る。
【0004】なお、PES(Packetized Elementary Str
eam)とは、圧縮データにヘッダ情報を付加しパケット化
したもの、PCR(Program Clock Reference)とは、S
TCカウンタ値を符号化したものである。ビデオ圧縮部
4−1、オーディオ圧縮部4−2、STCカウンタ4−
3には、システムCK400が供給される。 例えば、
その周波数は27MHzである。FIFO4−10,4
−11,4−12,4−13の書き込み側、ラッチ4−
9、PCR符号化部4−14には、システムCK400
に関連した信号が、FIFO4−10,4−11,4−
12,4−13、PCR符号化4−14、TSヘッダ格
納ROM4−16の読み出し側、多重スケジュールデー
タ格納ROM4−17の読み出し側には伝送クロック6
に関連した信号が供給される。FIFO4−10,4−
11,4−12,4−13は、いわゆる圧縮データのレ
ートを伝送系のレートに変換する働きをする。
【0005】次に、この動作について説明する。ビデオ
圧縮部4−1、オーディオ圧縮部4−2は、システムC
K400に応じビデオ信号2、オーディオ信号3をビデ
オ圧縮データ401、オーディオ圧縮データ402に変
換する。ビデオPESパケット化部4−5とオーディオ
PESパケット化部4−7は、ビデオ圧縮部4−1とオ
ーディオ圧縮部4−2より得たビデオ圧縮データ401
とオーディオ圧縮データ402に、ヘッダ情報を付加し
それぞれPESパケット化し、該PESパケット化され
たビデオ圧縮データ404( 以下、ビデオPESパケッ
トデータと称す )とPESパケット化されたオーディオ
圧縮データ409(以下、オーディオPESパケットデ
ータと称す)を、書き込み信号405と書き込み信号4
10でFIFO4−10とFIFO4−12に書き込
む。 なお、PESとはPacketized Elementary Stream
の略であり、圧縮データにヘッダ情報を付加してパケッ
ト化したものである。 また、ビデオPESパケットデ
ータの最後、いわゆる1パケットの最後を示す信号40
6とオーディオPESパケットデータの最後、いわゆる
1パケットの最後を示す信号411をビデオタイムスタ
ンプ演算部4−6とオーディオタイムスタンプ演算部4
−8に出力する。
【0006】ビデオタイムスタンプ演算部4−6は、ビ
デオ圧縮データ401からビデオタイムスタンプ演算の
基準となるヘッダ情報を検出すると同時に、STCカウ
ンタ4−3の出力、すなわち、STCカウンタ値403
をホールドする。 そして、ホールドしたSTCカウン
タ値にオフセット等を加算してビデオタイムスタンプ値
407とし、ビデオPESパケット化部4−5からの1
パケットの最後を示す信号406によって書き込み信号
408を生成し、ビデオタイムスタンプ値407をFI
FO4−11に書き込む。 つまり、FIFO4−10
に1PESパケットデータ分が蓄積されたら、FIFO
4−11にビデオタイムスタンプ値407を書き込む。
オーディオタイムスタンプ演算部4−8は、オーディオ
圧縮データ402からオーディオタイムスタンプ演算の
基準となるヘッダを検出すると同時に、STCカウンタ
4−3の出力、すなわちSTCカウンタ値403をホー
ルドする。そして、ホールドしたSTCカウンタ値にオ
フセット等を加算してオーディオタイムスタンプ値41
2とし、オーディオPESパケット化部4−7からの1
パケットの最後を示す信号411により書き込み信号4
13を生成し、オーディオタイムスタンプ412をFI
FO4−13に書き込む。 つまり、FIFO4−12
に1PESパケットデータ分が蓄積されたら、FIFO
4−13にオーディオタイムスタンプ値412を書き込
む。
【0007】次に、タイムスタンプ、パケットデータの
読み出しについて説明する。ビデオタイムスタンプの読
み出しは、TSパケット多重制御部4−15においてF
IFO4−11のEMPTYフラグ419を常に監視し
ておき、EMPTYが解除されたら、TSパケット多重
制御部4−15は多重スケジュールデータ格納ROM4
−17から得た多重スケジュールデータ430に関連し
た読み出し信号420を生成し、ビデオタイムスタンプ
値419を読み出し、つづいてFIFO4−10から読
み出し信号417で1PESパケットデータ分のビデオ
PESパケットデータ416を読み出す。オーディオタ
イムスタンプの読み出しは、TSパケット多重制御部4
−15においてFIFO4−13のEMPTYフラグ4
24を常に監視し、EMPTYが解除されたら、TSパ
ケット多重制御部4−15は多重スケジュールデータ格
納ROM4−17から得た多重スケジュールデータ43
0に関連した読み出し信号425を生成し、オーディオ
タイムスタンプ値423を読み出し、つづいてFIFO
4−12から読み出し信号422で1PESパケットデ
ータ分のオーディオPESパケットデータ421を読み
出す。
【0008】次に、多重動作について説明する。TSパ
ケット多重制御部4−15は、多重スケジュールデータ
格納ROM4−17にアドレス429を出力して得られ
る多重スケジュールデータ430に従い、アドレス42
7をTSヘッダ格納ROM4−18に出力して得られる
ヘッダ情報428と、FIFO4−10,4−11,4
−12,4−13から読み出されるビデオPESパケッ
トデータ416とビデオタイムスタンプ値418と、オ
ーディオPESパケットデータ421とオーディオタイ
ムスタンプ値423と、TSパケット多重制御部4−1
5からの制御信号415によってラッチされたSTCカ
ウンタ値414をPCR符号化4−14で符号化したP
CR値426を、それぞれ188バイト単位にパケット
化し、各パケットのヘッダ情報にパケットの識別番号を
付加し、更に各パケットの識別番号が記述されている制
御用パケットと共に多重してTS5を生成出力する。
なお、制御用パケットと識別番号の関係は後述する。
前述した以上のような動作を繰り返すことにより、TS
5が生成出力される。次に、図4に基本的なTSの例を
示し、説明する。図4に示すPAT(Program Associati
on Table)とPMT(Program Map Table)は、制御用パケ
ットである。 ビデオTSパケットはビデオ圧縮データ
を含むパケット、オーディオTSパケットはオーディオ
圧縮データを含むパケットを示す。各パケットの先頭側
にあるヘッダ情報には識別番号(PID:Program ID)
が付加されることは前述したが、例えばPATパケット
のPID値は"0x00"、PMTパケットのPID値は
“0x05”、ビデオTSパケットのPID値は、“0
x20"、オーディオTSパケットのPID値は“0x
21"とする。PATパケットの内容にはPMTパケッ
トのPID値("0x05")が記述されており、PMTパ
ケットの内容にはビデオTSパケットのPID値("0x
20")とオーディオTSパケットのPID値("0x2
1")が記述されている。
【0009】続いて、図5により、TS解析部10につ
いて説明する。TS解析部10は、PATパケット抽出
部10−1、PMTパケット抽出部10−2、メモリ1
0−3、CPU10−4、ビデオTSパケット抽出部1
0−5、オーディオTSパケット抽出部10−6、PC
Rパケット抽出部10−7、TSパケットペイロード(P
ay load)抽出部10−8、ビデオタイムスタンプ値抽出
部10−9、TSパケットペイロード(Pay load)抽出部
10−10、オーディオタイムスタンプ値抽出部10−
11、符号化部10−12、FIFO10−13、ビデ
オ読み出しタイミング調整部10−14、FIFO10
−15、オーディオ読み出しタイミング調整部10−1
6、ラッチ10−17、STCカウンタ部10−18、
ビデオ伸張部10−19、オーディオ伸張部10−2
0、システムCK発生器10−21より構成される。P
ATパケット抽出部10−1、PMTパケット抽出部1
0−2、メモリ10−3の書き込み側、ビデオTSパケ
ット抽出部10−5、オーディオTSパケット抽出部1
0−6、TSパケットペイロード抽出部10−8、ビデ
オタイムスタンプ値抽出部10−9、TSパケットペイ
ロード抽出部10−10、オーディオタイムスタンプ値
抽出部10−11、FIFO10−13の書き込み側、
読み出しタイミング調整部10−14、FIFO10−
15の書き込み側、読み出しタイミング調整部10−1
6、ラッチ10−17には伝送クロック9に関連した信
号が供給される。ビデオ伸張部10−19、オーディオ
伸張部10−20、STCカウンタ10−18には、シ
ステムCK524が供給される。
【0010】次に、この動作について説明する。PAT
パケット抽出部10−1では、TS8と伝送クロック9
を得ると、PATパケットのPID値を基準にPATパ
ケット情報を抽出し、PATパケット情報500を、書
き込み信号501にてメモリ10−3に書き込む。 な
お、PATパケットのPID値は予め規定されているた
め無条件にTS8から抽出できる。CPU10−4は、
メモリ10−3に書き込まれたPATパケット情報50
5を読み出し信号504で読み出して解析し、PMTパ
ケットのPID値を取得し、PMTのPID値506を
PMTパケット抽出部10−2に出力する。PMTパケ
ット抽出部10−2は、TS8と伝送クロック9、CP
U10−4から得たPMTパケットのPID値506を
得ると、上記PID値を基準にPMTパケット情報を抽
出し、書き込み信号503でPMTパケット情報502
をメモリ10−3に書き込む。CPU10−4は、メモ
リに書き込まれたPMTパケット情報505を読み出し
信号504で読み出して解析し、ビデオTSパケットの
PID値とオーディオTSパケットのPID値を取得す
る。 取得したビデオTSパケットのPID値506を
ビデオTSパケット抽出部10−5に、取得したオーデ
ィオTSパケットのPID値506をオーディオTSパ
ケット抽出部10−6に、取得したPCRパケットのP
ID値506をPCRパケット抽出部10−7に出力す
る。
【0011】ビデオTSパケット抽出部10−5では、
CPU10−4から得たビデオTSパケットのPID値
506を得ると上記PID値のパケットいわゆるビデオ
TSパケット507をTS8から分離分割し、TSパケ
ットペイロード抽出部10−8及びビデオタイムスタン
プ値抽出部10−9に出力する。オーディオTSパケッ
ト抽出部10−6は、CPU10−4から得たオーディ
オTSパケットのPID値506を得ると、上記PID
値のパケット、いわゆるオーディオTSパケット508
をTS8から分離・分割し、TSパケットペイロード抽
出部10−10およびオーディオタイムスタンプ値抽出
部10−11に出力する。TSパケットペイロード抽出
部10−8は、入力するビデオTSパケット507から
PID値を含むヘッダ情報を除いたビデオ圧縮データを
抽出し、書き込み信号511でビデオ圧縮データ510
をFIFO10−13に書き込む。TSパケットペイロ
ード抽出部10−10は、オーディオTSパケット50
8からPID値を含むヘッダ情報を除いたオーディオ圧
縮データを抽出し、書き込み信号516でオーディオ圧
縮データ514をFIFO10−15に書き込む。ビデ
オタイムスタンプ値抽出部10−9では、入力されるビ
デオTSパケット507からタイムスタンプ値を抽出す
ると共に、制御信号513をラッチ10−17に出力
し、STCカウンタ10−18の出力をラッチする。オ
ーディオタイムスタンプ値抽出部10−11では、オー
ディオTSパケット508からタイムスタンプ値を抽出
すると共に、制御信号513をラッチ10−17に出力
し、STCカウンタ10−18の出力をラッチする。
【0012】読み出しタイミング調整部10−14は、
ビデオタイムスタンプ値抽出部10−9で得られたビデ
オタイムスタンプ値512とホールドしたSTCカウン
タ値515の差分を計算し、読み出し信号521によっ
てFIFO10−13に書き込まれたビデオ圧縮データ
の読み出し開始を制御する。 いわゆるビデオタイムス
タンプ動作である。読み出しタイミング調整部10−1
6は、オーディオタイムスタンプ値抽出部10−11で
得られたオーディオタイムスタンプ値517とホールド
したSTCカウンタ値515の差分を計算し、読み出し
信号523によりFIFO10−15に書き込まれたオ
ーディオ圧縮データの読み出し開始を制御する。 いわ
ゆるオーディオタイムスタンプ動作である。PCRパケ
ット抽出部10−7は、CPU10−4から得たPCR
パケットのPID値506を得ると、上記PID値のパ
ケットであるPCRパケット509をTS8から分離分
割し、符号化部10−12に出力する。符号化部10−
12は、このPCRパケットからPCR値を抽出し、抽
出したPCR値509をSTCカウンタ値518に符号
化し、ロード信号519によりSTCカウンタ10−1
8にロードする。STCカウンタ10−18は、ロード
された値から受信側のシステムクロックを基準にカウン
トを開始する。 すなわち、周期的に送信されてくるP
CR値とその時点のSTCカウンタ値の差分から、受信
側のシステムクロックを調整して送信側のシステムクロ
ックに同期させる働きをする。
【0013】ビデオ伸張部10−19では、ビデオ圧縮
データ520を伸張してビデオ信号11とし、モニタに
出力する。オーディオ伸張部10−20は、オーディオ
圧縮データ522を伸張してオーディオ信号12とし、
スピーカに出力する。ここで、送信されてくるTSに多
重されているビデオTSパケットのPID値やオーディ
オTSパケットのPID値は、ある範囲の中で任意の値
に定めることができる。 つまり固定値ではない。した
がって、本来受信側は、ビデオTSパケットとオーディ
オTSパケットを分離分割するために、ビデオTSパケ
ットとオーディオTSパケットのPID値が記述されて
いるPMTパケットの情報やPMTパケットのPID値
が記述されているPATパケットの情報といった制御用
パケットの情報を解析して、初めてビデオTSパケット
とオーディオTSパケットのPID値やスクランブルな
どのサービス情報を取得し、ビデオTSパケットとオー
ディオTSパケットを分離・分割することができるので
ある。ここで、送信側で上記制御用パケットを送信する
頻度は様々であるが、例えばDVB(Digital Video Bro
adcasting)規格では、100msに1回以上である。し
たがって、受信側が起動またはリセットしてから制御用
パケットの抽出と解析開始までに、最大で約100ms
待たされることになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来技術における伝送
システムにおいては、受信側は、ビデオTSパケットと
オーディオTSパケット及び制御用パケット(PATパ
ケット、PMTパケット)が多重されたデータを受信す
ると、まず第一に、制御用パケット情報を解析してビデ
オTSパケットのPID値とオーディオTSパケットの
PID値、あるいはスクランブル等のサービス情報を取
得し、第二に、該取得したPID値を基準にビデオTS
パケットとオーディオTSパケットをTSから分離分割
する。しかし、制御用パケット情報の解析に要する時間
は、周期的に送出されてくる制御用パケットの頻度に依
存するが、上記時間は受信装置が起動してから映像、音
声が出力されるまでの時間や、エラー発生から正常動作
になるまでの復帰時間に大きく影響を及ぼし、特に、エ
ラー発生から正常動作になるまでの復帰時間が長いと、
当然の結果として視聴者が視聴している映像と音声は乱
れることになり視聴者に対し、大きな不安を与えること
になる。本発明は、これらの欠点を除去し、限定受信等
のサービスを提供するアプリケーションではなく、基本
的にサービスを提供しないアプリケーション(例えば、
テレビジョン放送に用いられる画像・音声データ等の素
材の伝送等)において、制御用パケット情報の抽出と解
析を不要とし、制御用パケット情報の抽出と解析に伴う
処理時間を省き、受信装置が起動してから映像・音声が
出力されるまでの時間、エラー発生から正常動作になる
までの復帰時間を短くし、加えて上記抽出と解析に要す
る構成を削減し、より小型化した受信装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、送信側において、送信するTSの各ビデオT
SパケットとオーディオTSパケットのPID値を所定
の値に規定(固定)し、受信側において、上記ビデオTS
パケットとオーディオTSパケットのPID値及びPM
TパケットのPID値が記述されている制御用パケット
の情報の抽出と解析を不要とし、送信側で予め規定した
上記PID値を基準に受信したTSから直接ビデオTS
パケットとオーディオTSパケットを分離分割するもの
である。その結果、制御用パケットの情報抽出と解析に
要する処理時間が取り除かれ、受信装置が起動してから
映像音声が出力されるまでの時間、エラー発生から正常
動作になるまでの復帰時間が短縮でき、更に制御用パケ
ットの情報解析に要する回路構成を削減することが可能
になる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明における従来システムとの
相違点は、受信側において、PATパケット抽出部、P
MTパケット抽出部、メモリ、CPUを不要とした構成
にある。以下、本発明を図1を用いて、詳細に説明す
る。本発明は、ビデオTSパケット抽出部1−1、オー
ディオTSパケット抽出部1−2、PCRパケット抽出
部1−3、TSパケットペイロード(Pay load)抽出部1
−4、ビデオタイムスタンプ値抽出部1−5、TSパケ
ットペイロード抽出部1−6、オーディオタイムスタン
プ値抽出部1−7、符号化部1−8、FIFOメモリ
(以下、FIFOと略す)1−9、読み出しタイミング調
整部1−10、FIFO1−11、読み出しタイミング
調整部1−12、ラッチ1−13、STCカウンタ1−
14、ビデオ伸張部1−15、オーディオ伸張部1−1
6、システムCK発生器1−17より構成される。ここ
で、送信されてくるTSに多重されているビデオTSパ
ケットのPID値及びオーディオTSパケットのPID
値は、従来PATパケットの情報やPMTパケットの情
報を解析しなければ認識できなかったことは前述した
が、本発明のように、送信されてくるビデオTSパケッ
トやオーディオTSパケットのPID値を予め規定して
おけば、PATパケットやPMTパケットの情報を解析
しなくとも、TSから、直接、ビデオTSパケットやオ
ーディオTSパケット、PCRパケットを分離分割する
ことができる。
【0017】次に、本発明における各パケットの分離分
割動作について説明する。ビデオTSパケット抽出部1
−1は、予め認識しているPID値を基準としてTS8
から、ビデオTSパケット100を分離分割し、TSパ
ケットペイロード抽出部1−4及びビデオタイムスタン
プ値抽出部1−5に出力する。オーディオTSパケット
抽出部1−2は、予め認識しているPID値を基準とし
て、TS8から、オーディオTSパケット101を分離
分割し、TSパケットペイロード抽出部1−6及びビデ
オタイムスタンプ値抽出部1−7に出力する。TSパケ
ットペイロード抽出部1−4は、上記ビデオTSパケッ
ト100からヘッダ情報を取り除き、いわゆる実際のビ
デオ圧縮データ103を抽出し、書き込み信号104
で、このビデオ圧縮データ103をFIFO1−9に書
き込む。TSパケットペイロード抽出部1−6は、入力
されるオーディオTSパケット101からヘッダ情報を
取り除き、いわゆる実際のオーディオ圧縮データ108
を抽出し、書き込み信号109で、このオーディオ圧縮
データ108をFIFO1−11に書き込む。ビデオタ
イムスタンプ値抽出部1−5では、ビデオTSパケット
100から、タイムスタンプ値を抽出するとともに、制
御信号106をラッチ1−13に出力して、STCカウ
ンタ1−14の出力をラッチする。オーディオタイムス
タンプ値抽出部1−7は、オーディオTSパケット10
1からタイムスタンプ値を抽出するとともに、制御信号
106をラッチ1−13に出力して、STCカウンタ1
−14をラッチする。読み出しタイミング調整部1−1
0は、ビデオタイムスタンプ値抽出部1−5で得られた
ビデオタイムスタンプ値105とラッチしたSTCカウ
ンタ値107の差分を計算し、読み出し信号114で、
FIFO1−9に書き込まれたビデオ圧縮データ113
の読み出し開始を制御する。 いわゆるビデオタイムス
タンプ動作である。
【0018】読み出しタイミング調整部1−12では、
オーディオタイムスタンプ値抽出部1−7で得られたオ
ーディオタイムスタンプ値108と、ラッチしたSTC
カウンタ値107の差分を計算し、読み出し信号116
によってFIFO1−11に書き込まれたオーディオ圧
縮データ115の読み出し開始を制御する。いわゆるオ
ーディオタイムスタンプ動作である。PCRパケット抽
出部1−3では、予め認識しているPID値を基準とし
て、TS8からPCRパケット102を分離分割し、符
号化部1−8に出力する。符号化部1−8は、このPC
Rパケット102からPCR値を抽出し、抽出したPC
R値をSTCカウンタ値111に符号化し、ロード信号
112にてSTCカウンタ1−14にロードする。ST
Cカウンタ1−14は、ロードされた値から、受信側の
システムクロック(CK)を基準としてカウントを開始す
る。 従来技術と同様、PCRパケットは受信側のシス
テムCKを送信側のシステムCKに同期させる働きをす
る。ビデオ伸張部1−15は、ビデオ圧縮データ113
を伸張してビデオ信号11とし、モニタに出力する。オ
ーディオ伸張部1−16は、オーディオ圧縮データ11
5を伸張してオーディオ信号12とし、スピーカに出力
する。
【0019】以上のように、制御用パケットの情報の抽
出と解析を行なわずに、ビデオTSパケットとオーディ
オTSパケットを、TSから直接分離分割することが可
能になり、制御用パケットの抽出と解析に要する時間
や、そのための回路構成を省くことができる。ここで、
送信側から出力されるTSに含まれる制御用パケットの
送出頻度は、前述した通り、DVB(Digital Video Bro
adcasting)規格では、100msに1回以上であるか
ら、上記本発明のパケット分離分割動作を行えば、エラ
ー発生から正常動作になるまでの復帰時間は、従来シス
テムに比べ、約100msの時間を短縮することが可能
になる。ただし、本発明は前述した通り、限定受信など
のサービスを提供するアプリケーションではなく、基本
的にサービスを提供しないアプリケーション(例えば、
テレビジョン放送に用いられる画像データ等の素材の伝
送など)に限る。また、受信側は送信されてくるビデオ
TSパケットとオーディオTSパケットのPID値を予
め認識していなければならない。
【0020】
【発明の効果】以上のように、制御用パケット情報の抽
出と解析を不要としたことで、制御用パケットの情報抽
出と解析に必要な処理時間、いわゆる受信装置が起動し
てから映像音声が出力されるまでの時間、エラー発生か
らの正常動作になるまでの復帰時間を、約100ms短
縮することが可能になる。 また制御用パケットの抽出
と解析に要する回路構成の削減が実現でき、より簡略化
した受信装置を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伝送システムの受信側の構成を示すブ
ロック図
【図2】一般的な伝送システムの基本概要を示すブロッ
ク図
【図3】従来の伝送システムの送信側の構成を示すブロ
ック図
【図4】トランスポートストリーム(TS)の基本構成を
示す模式図
【図5】従来の伝送システムの受信側の構成を示すブロ
ック図
【符号の説明】
1:TS解析部、1−1:ビデオTSパケット抽出部、
1−2:オーディオTSパケット抽出部、1−3:PC
Rパケット抽出部、1−4:TSパケットペイロード抽
出部、1−5:ビデオタイムスタンプ値抽出部、1−
6:TSパケットペイロード抽出部、1−7:オーディ
オタイムスタンプ値抽出部、1−8:符号化部、1−
9,1−11:FIFO、1−10,1−12:読み出
しタイミング調整部、1−13:ラッチ、1−14:S
TCカウンタ、1−15:ビデオ伸張部、1−16:オ
ーディオ伸張部、1−17:受信側システムCK発生
器、8:TS、9:伝送クロック。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮された動画像信号、音声信号等の送
    受信を行う伝送システムであって、送信側において、送
    信される圧縮された動画像信号、音声信号、制御用信号
    等がパケット多重されたトランスポートストリーム(T
    S)に含まれるビデオパケットとオーディオパケットの
    それぞれの識別番号(PID値)を所定の値に規定(固定)
    し、受信側において、送信側で予め規定した上記ビデオ
    パケットとオーディオパケットのそれぞれの識別番号を
    基準として受信した上記トランスポートストリーム(T
    S)から直接上記ビデオパケットとオーディオパケット
    を分離分割することを特徴とするデータ伝送システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、当該伝送システム
    を、限定受信などのサービスを提供しない、テレビジョ
    ン放送に用いられる画像・音声データ等の素材伝送等の
    アプリケーションにおける圧縮された動画像信号及び音
    声信号の送信及び受信に用いることを特徴とするデータ
    伝送システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、受信側に、
    送信側で予め規定した上記ビデオパケットとオーディオ
    パケットのそれぞれの識別番号を基準として受信した上
    記トランスポートストリーム(TS)から直接上記ビデオ
    パケットとオーディオパケットを分離分割する手段を有
    することを特徴とするデータ伝送システム。
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