JP2000227183A - 金属管と相手部品との接続構造 - Google Patents

金属管と相手部品との接続構造

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JP2000227183A
JP2000227183A JP11029311A JP2931199A JP2000227183A JP 2000227183 A JP2000227183 A JP 2000227183A JP 11029311 A JP11029311 A JP 11029311A JP 2931199 A JP2931199 A JP 2931199A JP 2000227183 A JP2000227183 A JP 2000227183A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属管と相手部品の中心線に偏心や倒れなど
のミスアライメントがあっても、正規に接続された場合
と同様なシール性を確保できる金属管と相手部品との接
続構造を提供する。 【解決手段】 相手部品の端部の外周面に外ねじを形成
するとともに、端面方向に拡大開口した受圧座面を形成
し、一方金属管の端部には押圧頭部を成形して該頭部の
背後の受圧部を前記外ねじに螺合する有底円筒状の袋ナ
ットにて押圧してなる金属管と相手部品との接続構造に
おいて、前記押圧頭部の少なくとも押圧座面と背後の受
圧部とを球面状となし、該押圧頭部の背後の受圧部と袋
ナットの底部との間にその一側面に該受圧部と当接する
球面状あるいはテーパ状の凹面を有するカラーを介在さ
せ、該カラーの外径は袋ナットの内周面より小径でかつ
中央部に前記金属管の外径より大径の貫孔が形成され、
また前記袋ナットの底部の中央部には該金属管より大径
であるが前記カラーの外径より小径の貫孔が穿設されて
いる金属管と相手部品との接続構造を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に自動車ある
いは各種機械、装置などに給油、給気の供給路などとし
て配設される比較的細径で、薄肉もしくは厚肉からなる
金属管の管端部に形成された押圧座面を、端金具、継
手、噴射ポンプや噴射ノズルなどのような金属製の相手
部品の端部に形成された受圧座面に圧接してシールを行
う、例えばCNG(圧縮天然ガス)、DME(ジメチル
エーテル)用配管あるいは燃料用配管などのような高圧
流体あるいはブレーキ用配管などの漏洩し易い流体のた
め有効な金属管と相手部品との接続構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来この種の金属管と相手部品との端部
接続構造は、例えばドイツ連邦共和国特許第44073
06号に開示されているように相手部品の端部の外周面
に外ねじを形成するとともに、端面方向に拡大開口した
受圧座面を形成し、一方金属管の端部には押圧頭部を成
形し、さらに中央部に前記金属管が挿通される貫孔が穿
設された底部を有する有底円筒状の袋ナットを、前記押
圧頭部の背後の受圧部に当接させて前記相手部品の外ね
じに螺合するに伴い前記押圧頭部の押圧座面を受圧座面
に押圧、係合して接続するよう構成されていた。このよ
うな従来の技術では、相手部品と金属管の軸芯の中心線
が一致(芯出しされた状態)し、かつ相手部品の受圧座
面に対する金属管の中心線が倒れのない状態、すなわち
ミスアライメントがない状態では内部流体に対する確実
なシールが得られて、有効なものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属管
の中心線と相手部品の中心線とが偏心している場合は、
押圧座面と受圧座面との間に片当たりが発生して均一な
面圧が得られため接続構造として使用することはできな
いことは当然であるが、押圧頭部や受圧座面の成形時に
つぎのような問題が発生することがあった。すなわち、
金属管の端部に押圧頭部を成形する際に、チャックとパ
ンチとの僅かな位置ずれにより押圧頭部には図8のよう
に中心線の径方向の僅かなずれγによる偏心が発生した
り、あるいは受圧座面が形成される相手部品の中心線と
該受圧座面との中心線が受圧座面の形成時にずれた場合
に生ずる偏心などによって接続すべき相手部品と金属管
の軸芯の中心線が一致しない状態が発生することがあ
り、また受圧座面に対して接続しようとする金属管の中
心線が倒れた状態で袋ナットを締着してしまうことがあ
った。
【0004】このようなミスアライメントのうち前者
(偏心した状態)の場合では、例え前記ドイツ連邦共和
国特許のように金属管2′の端部に球面状の押圧頭部
2′−2を形成し、かつ有底円筒状の袋ナット3′の底
部を球面状の凹面3′−1に形成しても、偏心時には図
9のように前記押圧頭部2′−2の背後の受圧部2′−
4と該袋ナット3′の底部の凹面3′−1とが均一に当
接しなくなるために袋ナット3′の底部に片当たりが発
生し、その結果偏心量の大きな方の押圧座面2′−3と
相手部品1′に形成された受圧座面1′−3との間のシ
ート面における面圧が局部的に低下して内部流体の漏れ
が発生する可能性があった。またその端部に截頭円錐状
の押圧頭部12′−2を成形した金属管12′と円錐状
の受圧座面11′−3を形成した相手部品11′を接続
する場合、袋ナット13′の螺合の際に後者が発生する
と(倒れが発生した時)、図10に示す通り金属管1
2′に発生する倒れにより押圧座面12′−3と受圧座
面11′−3との間のシール面に片当たりが発生し、こ
れにより十分なシール性を得ることができなかった。
【0005】さらに金属管22′の端部に球面状の押圧
頭部22′−2を成形したものにあっては、金属管2
2′と相手部品21′との間に前記前者の状態(偏心)
があっると、片当たりが発生してシール性を確保するこ
とができなかった。また相手部品21′と金属管22′
の中心線の間に後者の状態(倒れ)が発生した場合、袋
ナット23′の螺合に伴い前記球面状の押圧座面22′
−3が受圧座面21′−3上を滑動して自動的に芯出し
する作用を行うものの、この滑動の際に受圧座面21′
−3の表面が傷付きこの傷により内部流体の漏れが生ず
ることがあり、また袋ナット23′の底部23′−2と
球面状の押圧頭部22′−2の背後の受圧部22′−4
に片当たりが発生して押圧座面22′−3と受圧座面2
1′−3との間のシール性が不十分になることがあっ
た。
【0006】本発明は、相手部品と接続すべき金属管と
の間に中心線の偏心や倒れなどのミスアライメントがあ
っても、正規に接続された場合と同様なシール性を確保
できる金属管と相手部品との接続構造を提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、相手部品の端部の外周面に外ねじを形成する
とともに、端面方向に拡大開口した受圧座面を形成し、
一方金属管の端部には押圧頭部を成形して該頭部の背後
の受圧部を前記外ねじに螺合する有底円筒状の袋ナット
にて押圧してなる金属管と相手部品との接続構造におい
て、前記押圧頭部の少なくとも押圧座面と背後の受圧部
とを球面状となし、該押圧頭部の背後の受圧部と袋ナッ
トの底部との間にその一側面に該受圧部と当接する球面
状あるいはテーパ状の凹面を有するカラーを介在させ、
該カラーの外径は袋ナットの内周面より小径でかつ中央
部に前記金属管の外径より大径の貫孔が形成され、また
前記袋ナットの底部の中央部には該金属管より大径であ
るが前記カラーの外径より小径の貫孔が穿設されている
ことを特徴とするものであり、前記カラーの軸方向の移
動を防止するためのストッパが、該カラーの外周面と前
記袋ナットの内周面との間に配設され、また前記押圧頭
部における押圧座面の球面の曲率半径と背後の受圧部の
球面の曲率半径とが相違してたり、または前記押圧頭部
における押圧座面の球面の中心と背後の受圧部の球面の
中心が軸芯方向にずれているか、あるいは軸芯方向に重
なっているよう構成されたものである。
【0008】さらに本発明では前記押圧頭部における押
圧座面の球面と背後の受圧部の球面の間に軸芯方向にほ
ぼ平行な直線部あるいは先細りとなったテーパ部を有し
たり、または前記押圧頭部の先端部には平坦部が設けら
れていることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに本発明を添付図面に基づい
て説明する。図1は本発明に係る金属管と相手部品との
接続構造の一実施例を示す縦断面図、図2は本発明で用
いたストッパの実施例を示す拡大半截図であって、
(a)は第1の実施例を示す図、(b)は第2の実施例
を示す図、図3は本発明の他の実施例に係る押圧頭部の
形状を示し袋ナットの締付け前の状態の説明図で、
(a)は第1の実施例を示す図、(b)は第2の実施例
を示す図、図4は本発明のさらに他の実施例に係る押圧
頭部の形状を示す図で、(a)は第1の実施例を示す
図、(b)は第2の実施例を示す図、図5は本発明のさ
らに別の実施例に係る押圧頭部の形状を示す図で、
(a)は第1の実施例を示す半截図、(b)は第2の実
施例を示す半截図、(c)は第3の実施例を示す側面
図、図6は本発明でミスアライメントの状態においての
金属管と相手部品との接続状態を示す説明図で、(a)
は偏心の状態を示す図、(b)は倒れの状態を示す図、
図7は本発明に係る金属管と相手部品との接続構造の他
の実施例を示す部分半截図であって、1、11は端金
具、継手、噴射ポンプや噴射ノズルなどのような金属製
の相手部品、2、12は金属管、3、13は袋ナット、
4、14はカラー、5はストッパである。
【0010】本発明に係る金属管と相手部品との接続構
造の一実施例を図1に基づいて説明すると、相手部品1
は厚い肉厚を有し、その端部の外周面には外ねじ1−1
が刻設されており、また内部の流通路1−2の一方の端
面には該端面方向に拡大開口し、かつ前記流通路1−2
の軸芯を中心とした回転面、すなわち円錐面、回転円弧
面、回転楕円面、回転放物面、回転双曲線面などの形状
を有する受圧座面1−3が形成されている。そして金属
管2は内部に流通路2−1を有する厚肉でも薄肉でもよ
く、その一端部には塑性加工などによって押圧頭部2−
2が成形されており、該押圧頭部の全体が図1の実施例
では真球状をなしている。この押圧頭部2−2の先端側
は、前記受圧座面1−3に圧接してシールを確保するた
めの球面状の押圧座面2−3となり、一方押圧頭部2−
2の背後の球面状の受圧部2−4は後述する袋ナット3
の前記外ねじ1−1への螺合に伴いカラー4を介してそ
の軸力を押圧座面2−3へ伝えるものである。
【0011】さらに相手部品1の外ねじ1−1に螺合す
るための内ねじ3−1を内周面に有し、かつ有底円筒状
の袋ナット3にはその平坦な底部3−2の中央部に金属
管2が挿通するための貫孔3−3が設けられており、該
貫孔3−3の内径は後述するカラーの外径より小径であ
れば機械的強度を損なわない限り大径とすることが好ま
しい。
【0012】そして本発明では、袋ナット3の平坦な底
部3−2と押圧頭部2−2の背後の受圧部2−4との間
にカラー4が介在されており、該カラーの一側面には受
圧部2−4と当接するよう該受圧部2−4と同等もしく
はやや大きい曲率半径の球面またはテーパ面の凹面4−
1が形成されている。またカラー4の外径は袋ナット3
の内周面と間隔をおくよう小径であって、かつ中央部に
は金属管2が挿通するための貫孔4−2が穿設されてお
り、該貫孔4−2の内径は前記押圧頭部2−2の外径よ
り小径であれば機械的強度を損なわない限り大径とする
ことが好ましい。換言するとカラー4は、袋ナット3の
締付け前の状態では袋ナット3に対しても、また金属管
2に対しても遊嵌状態となっているものである。
【0013】このように構成された接続構造を用いて相
手部品1に金属管2を接続する場合、相手部品1の端面
に形成された受圧座面1−3に、金属管2の押圧頭部2
−2の押圧座面2−3を当接した状態で、袋ナット3の
内ねじ3−1を相手部品1の端部外周面に刻設された外
ねじ1−1に螺合するに伴い、介在したカラー4の凹面
4−1が押圧頭部2−2の背後の受圧部2−4を押圧
し、これにより押圧座面2−3が受圧座面1−3に圧接
されて確実なシールを得ることができる。
【0014】一方金属管2が相手部品1に対してミスア
ライメントの状態である場合について図6に基づいて説
明すると、まず相手部品1の軸芯の中心線lと金属管
2の中心線lが互いにずれている場合でも、図6
(a)に示す通りカラー4が袋ナット3の螺合に伴って
袋ナット3の平坦な底部3−2を滑動して径方向に移動
するためカラー4の凹面4−1と受圧部2−4との係合
を保ち袋ナット3の螺合に伴う軸力を受けて押圧座面2
−3が受圧座面1−3に片当たりすることなく圧接さ
れ、正規の接続状態と同様なシール性を確保することが
できる。また相手部品1の中心線lに対して金属管2
の中心線lが角度が付くよう倒れた状態で袋ナット3
の螺合が進行しても、図6(b)に示す通り受圧部2−
4と球面状またはテーパ面の凹面4−1との係合によっ
てカラー4が袋ナット3の平坦な底部3−2を径方向に
滑動して前記倒れに追随するために前記図6(a)の場
合と同様に正規の接続状態と同様なシール性を確保する
ことができるのである。
【0015】つぎに図2は本発明の他の実施例を示す図
であって、この実施例では金属管2と相手部品1とを接
続するまでの、例えば保管時や運搬時などに袋ナット3
からカラー4が外れて袋ナット3や金属管2の押圧頭部
2−2と衝突して傷が付いたり、あるいは破損すること
を防止するためにストッパ5を設けられたものである。
すなわち、図2(a)ではストッパ5はカラー4の外周
面に形成された環状の凹溝4−3に嵌合された幅広の、
例えばゴム製の弾性Oリング5−1からなり、該Oリン
グ5−1の外周面を袋ナット3の内周面に圧接してこの
Oリングの摩擦力によりカラー4を袋ナット3の内部に
仮止めして保持するよう構成したものである。
【0016】また図2(b)ではストッパ5は袋ナット
3の内周面に圧接するように配設された幅広の樹脂製フ
リクションリング5−2からなるものであり、該フリク
ションリング5−2の内周側の側縁面においてカラー4
の底面を支持してカラー4を袋ナット3の内部に仮止め
して保持するよう構成したものである。
【0017】本発明のさらに他の実施例を図3に基づい
て説明する。この実施例では押圧座面2−2の形状を図
1の真球状に替えて押圧座面2−3側と受圧部2−4側
とで異なる曲率半径に形成したものである。すなわち図
3(a)では受圧部2−4側の曲率半径(r)を押圧
座面2−3側のそれ(r)よりも大きく形成したもの
である。図3(a)の場合は押圧座面2−3側の曲率半
径(r)が小さいために受圧座面1−3に対する円形
のシール線の径も小さくなり、受圧座面1−3と押圧座
面2−3との間のシート面の面圧が上がるためにシール
性向上の効果が一層発揮できる。一方図3(b)では同
図(a)とは対照的に受圧部2−4側の曲率半径
(r)を押圧座面2−3側のそれ(r)よりも小さ
く形成したものであるが、受圧座面1−3と押圧座面2
−3との間のシート面の面圧を上げるためには両者の曲
率半径の差は余り大きくない方が好ましい。なおこの図
3(b)の実施例を用いると、図6(b)のように金属
管2に倒れが発生した時にカラー4の径方向の移動が少
なくなるために袋ナット3の内周面との当接までの距離
を長く取ることができ、したがって大きな倒れにも追随
できるようになるのである。
【0018】さらに押圧頭部2−2の形状は図3に示す
以外にも図4に示す形状を採用することができる。すな
わち図4(a)のように受圧部2−4側の曲率半径(r
)の中心(c)と押圧座面2−3側の曲率半径(r
)の中心(c)とが間隔αをおいて軸芯方向にずれ
て形成したり、図4(b)のように受圧部2−4側の曲
率半径(r)の中心(c)と押圧座面2−3側の曲
率半径(r)の中心(c)とが間隔βをおいて軸芯
方向に重なりあって、すなわち受圧部2−4側の曲率半
径(r)の中心(c)が軸芯方向の下側に位置し、
一方押圧座面2−3側の曲率半径(r)の中心
(c)が軸芯方向の上側に位置するように形成しても
作用効果には何ら差異がない。
【0019】なお図4の実施例において受圧部2−4側
の曲率半径(r)と押圧座面2−3側の曲率半径(r
)とは同一であっても、また図3のように両曲率半径
(r 、r)とが異なっていても本発明の押圧頭部2
−2に適用できることはいうまでもなく、またこのよう
な特殊な形状に押圧頭部を成形する際に、例え図8のよ
うなずれγが生じた金属管でも本発明では支障なく用い
ることができる。
【0020】そして本発明では図5のように押圧頭部2
−2の外面の一部分に直線部あるいはテーパ部を設ける
ことが好ましい。すなわち図5(a)のように押圧頭部
2−2における受圧部2−4と押圧座面2−3の間の移
行部において金属管2の軸芯方向にほぼ平行な直線部2
−5を環状に設けると、袋ナット3の螺合による締付け
の際に加わる軸力によって前記直線部2−5が撓むため
に馴染み性が向上する。また図5(b)のように押圧頭
部2−2における受圧部2−4と押圧座面2−3の間の
移行部において金属管2の先端部に向けて先細りとなる
テーパ部2−6を環状に設けると、押圧座面2−3の曲
率半径が小さくなり受圧座面1−3に対する円形のシー
ル線の径も小さくなるために面圧が上昇するとともに、
図5(a)と同様に袋ナット3の螺合による締付けの際
に加わる軸力によって前記直線部2−5が撓むために馴
染み性も向上する。さらに図5(c)のように押圧頭部
2−2の押圧座面2−3の先端部に軸芯に直交する平坦
部2−7を設けると金属管2の内部の流通路2−1の出
口先端に、割れや変形の原因となるエッジ部が形成され
ず、耐久性を向上することができる。
【0021】以上述べた実施例においては、相手部品1
の端部外周面に刻設された外ねじ1−1に螺合する袋ナ
ット3により相手部品1と金属管2を接続する構成を説
明した。しかしミスアライメントの程度が大きい場合に
は多少の不都合があるが、本発明は雄ナットにより金属
管と相手部品とを接続する構成にも適用することがで
き、このような構成について図7に基づいて説明する。
【0022】すなわち、図7に図示する金属管と相手部
品と接続構造においては、相手部品11はその端面に円
柱状の凹部11−4が形成され、該凹部11−4の内周
面には内ねじ11−5が刻設されており、また内部の流
通路11−2の一方の端面には前記凹部11−4方向に
拡大開口し、かつ前記流通路11−2の軸芯を中心とし
た回転面、すなわち円錐面、回転円弧面、回転楕円面、
回転放物面、回転双曲線面などの形状を有する受圧座面
11−3が形成されている。また金属管12は内部に流
通路12−1を有する厚肉でも薄肉でもよく、その一端
部には塑性加工などによって押圧頭部12−2が成形さ
れており、該押圧頭部の全体が図7の実施例では真球状
をなしている。この押圧頭部12−2の先端側は、前記
受圧座面11−3に圧接してシールを確保するための球
面状の押圧座面12−3となり、一方押圧頭部の背後の
球面状の受圧部12−4は後述する雄ナット13の前記
内ねじ11−5への螺合に伴いカラー14を介して軸力
を押圧座面12−3へ伝えるものである。なお図7では
押圧頭部12−2の形状として真球状をなしたものを図
示したが、図3〜図5に示した形状の押圧頭部を使用で
きることはいうまでもない。
【0023】さらに相手部品11の内ねじ11−5に螺
合するための外ねじ13−1を外周面に有する雄ナット
13には、中央部に金属管12が挿通するための貫孔1
3−3が設けられており、該貫孔13−3の内径は後述
するカラー14の外径より小径であれば機械的強度を損
なわない限り大径とすることが好ましく、また該貫孔1
3−3をカラー14に向いて先細りとなるテーパ状に形
成すると、金属管12の角度をもった倒れに対応する構
造とすることができる。そしてこの実施例では、雄ナッ
ト13の先端部13−2と押圧頭部12−2の背後の受
圧部12−4との間にカラー14が介在されており、該
カラーの一側面には受圧部12−4と当接するよう該受
圧部12−4と同等もしくはやや大きい曲率半径の球面
またはテーパ面の凹面14−1が形成されている。また
カラー14の外径は凹部11−4の内周面と間隔をおく
よう小径であって、かつ中央部には金属管12が挿通す
るための貫孔14−2が穿設されており、該貫孔14−
2の内径は前記押圧頭部12−2の外径より小径であれ
ば機械的強度を損なわない限り大径とすることが好まし
い。換言すると図7の実施例においてもカラー14は、
雄ナット13の締付け前の状態では凹部11−4の内周
面に対しても、また金属管12に対しても遊嵌状態とな
っているものである。そして図7の実施例でもミスアラ
イメントがあった場合、正規の接続状態と同様なシール
性を確保できる。
【0024】
【発明の効果】以上述べた通り本発明によれば、特にC
NG、DMEあるいは各種の高圧燃料などのような高圧
流体が内部を流通する金属管を相手部品に接続するに際
して、金属管と相手部品の軸芯の中心線が正しく一致
し、かつ金属管と相手部品の中心線に倒れがない正規の
接続状態のみならず、例え相手部品と接続すべき金属管
との間に中心線の偏心や倒れなどのミスアライメントが
あっても、前記した正規に接続された場合と同様なシー
ル性を確保できるので、成形時に厳格な精度を要せず金
属管や相手部品を製造することが可能な金属管と相手部
品との接続構造を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属管と相手部品との接続構造の
一実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明で用いたストッパの実施例を示す拡大半
截図であって、(a)は第1の実施例を示す図、(b)
は第2の実施例を示す図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る押圧頭部の形状を示
し袋ナットの締付け前の状態の説明図で、(a)は第1
の実施例を示す図、(b)は第2の実施例を示す図であ
る。
【図4】本発明のさらに他の実施例に係る押圧頭部の形
状を示す図で、(a)は第1の実施例を示す図、(b)
は第2の実施例を示す図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例に係る押圧頭部の形
状を示す図で、(a)は第1の実施例を示す半截図、
(b)は第2の実施例を示す半截図、(c)は第3の実
施例を示す側面図である。
【図6】本発明でミスアライメントの状態においての金
属管と相手部品との接続状態を示す説明図で、(a)は
偏心の状態を示す図、(b)は倒れの状態を示す図であ
る。
【図7】本発明に係る金属管と相手部品との接続構造の
他の実施例を示す部分半截図である。
【図8】押圧頭部に発生した偏心状態の説明図である。
【図9】ミスアライメントの状態が発生した従来技術の
一例を示す縦断面の説明図である。
【図10】ミスアライメントの状態が発生した従来技術
の他の例を示す縦断面の説明図である。
【図11】ミスアライメントの状態が発生した従来技術
のさらに他の例を示す縦断面の説明図である。
【符号の説明】
1、11 相手部品 1−1、13−1 外ねじ 1−2、2−1、11−2、12−1 流通路 1−3、11−3 受圧座面 2、12 金属管 2−2、12−2 押圧頭部 2−3、12−3 押圧座面 2−4、12−4 受圧部 2−5 直線部 2−6 テーパ部 2−7 平坦部 3、13 ナット 3−1、11−5 内ねじ 3−2 底部 3−3、4−2、13−3、14−2 貫孔 4、14 カラー 4−1、14−1 凹面 4−3 凹溝 5 ストッパ 5−1 弾性Oリング 5−2 樹脂製フリクションリング 11−4 凹部 13−2 先端部 c、c 中心 l、l 中心線 r、r 曲率半径 α、β 間隔
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月19日(1999.4.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図8】
【図9】
【図3】
【図5】
【図7】
【図10】
【図6】
【図11】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手部品の端部の外周面に外ねじを形成
    するとともに、端面方向に拡大開口した受圧座面を形成
    し、一方金属管の端部には押圧頭部を成形して該頭部の
    背後の受圧部を前記外ねじに螺合する有底円筒状の袋ナ
    ットにて押圧してなる金属管と相手部品との接続構造に
    おいて、前記押圧頭部の少なくとも押圧座面と背後の受
    圧部とを球面状となし、該押圧頭部の背後の受圧部と袋
    ナットの底部との間にその一側面に該受圧部と当接する
    球面状あるいはテーパ状の凹面を有するカラーを介在さ
    せ、該カラーの外径は袋ナットの内周面より小径でかつ
    中央部に前記金属管の外径より大径の貫孔が形成され、
    また前記袋ナットの底部の中央部には該金属管より大径
    であるが前記カラーの外径より小径の貫孔が穿設されて
    いることを特徴とする金属管と相手部品との接続構造。
  2. 【請求項2】 前記カラーの軸方向の移動を防止するた
    めのストッパが、該カラーの外周面と前記袋ナットの内
    周面との間に配設されていることを特徴とする請求項1
    記載の金属管と相手部品との接続構造。
  3. 【請求項3】 前記押圧頭部における押圧座面の球面の
    曲率半径と背後の受圧部の球面の曲率半径とが相違して
    いることを特徴とする請求項1または2記載の金属管と
    相手部品との接続構造。
  4. 【請求項4】 前記押圧頭部における押圧座面の球面の
    中心と背後の受圧部の球面の中心が軸芯方向にずれてい
    るか、あるいは軸芯方向に重なっていることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項記載の金属管と相手部品
    との接続構造。
  5. 【請求項5】 前記押圧頭部における押圧座面の球面と
    背後の受圧部の球面の間に軸芯方向にほぼ平行な直線部
    あるいは先細りとなったテーパ部を有することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項記載の金属管と相手部
    品との接続構造。
  6. 【請求項6】 前記押圧頭部の先端部には平坦部が設け
    られていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
    項記載の金属管と相手部品との接続構造。
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