JP2000225183A - ガス精製系での再生用ガスの回収方法 - Google Patents
ガス精製系での再生用ガスの回収方法Info
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- JP2000225183A JP2000225183A JP11030925A JP3092599A JP2000225183A JP 2000225183 A JP2000225183 A JP 2000225183A JP 11030925 A JP11030925 A JP 11030925A JP 3092599 A JP3092599 A JP 3092599A JP 2000225183 A JP2000225183 A JP 2000225183A
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- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ビール醗酵時に生じた炭酸ガスを効率よく回
収することのできる方法を提供する。 【解決手段】 ガス精製系で脱湿装置及び脱臭装置を再
生するにあたり、脱湿装置(7)及び脱臭装置(8)をそれ
ぞれ対に配置した吸着筒(7a)(7b)(8a)(8b)で構成する。
各装置の吸着筒を吸着工程と再生工程とにそれぞれ交互
に使用する。精製ガス取出路(12)から分岐導出した再生
用ガス供給路(13)を脱湿装置(7)及び脱臭装置(8)の各
出口側に連通する。脱湿装置(7)及び脱臭装置(8)の各
入口側から導出された再生用ガス取出路(16)(17)を原料
ガス供給路(1)に個別に連通する。脱臭装置(8)からの
再生用ガス取出路(17)を分岐して大気放出路を形成す
る。脱湿装置(7)を加熱再生ガスを流した後に非加熱の
再生ガスで再生する。脱臭装置(8)をスチームを流した
後に加熱及び非加熱の再生ガスを流して再生する。脱湿
装置(7)からの再生排ガスを原料ガス供給路(1)に返送
する。加熱及び非加熱再生ガスを原料ガス供給路(1)に
返送する。
収することのできる方法を提供する。 【解決手段】 ガス精製系で脱湿装置及び脱臭装置を再
生するにあたり、脱湿装置(7)及び脱臭装置(8)をそれ
ぞれ対に配置した吸着筒(7a)(7b)(8a)(8b)で構成する。
各装置の吸着筒を吸着工程と再生工程とにそれぞれ交互
に使用する。精製ガス取出路(12)から分岐導出した再生
用ガス供給路(13)を脱湿装置(7)及び脱臭装置(8)の各
出口側に連通する。脱湿装置(7)及び脱臭装置(8)の各
入口側から導出された再生用ガス取出路(16)(17)を原料
ガス供給路(1)に個別に連通する。脱臭装置(8)からの
再生用ガス取出路(17)を分岐して大気放出路を形成す
る。脱湿装置(7)を加熱再生ガスを流した後に非加熱の
再生ガスで再生する。脱臭装置(8)をスチームを流した
後に加熱及び非加熱の再生ガスを流して再生する。脱湿
装置(7)からの再生排ガスを原料ガス供給路(1)に返送
する。加熱及び非加熱再生ガスを原料ガス供給路(1)に
返送する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビール醸造
などの醗酵時に発生する炭酸ガスを回収する方法に関す
る。
などの醗酵時に発生する炭酸ガスを回収する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ビール等の醸造時には、その醗酵により
炭酸ガスが発生する。そして、従来から、この醗酵時に
生じた炭酸ガスを回収して、製品圧送用や製品シール用
のガスとして使用するようにしている。一般にビール醗
酵ガスは水分と臭気成分が炭酸ガスに含まれていること
から、その回収系路中に吸着式の脱湿装置と吸着式の脱
臭装置とを組み込んでガス精製を行っている。そして、
これらの装置は、製品炭酸ガスの一部を再生用ガスとし
て使用して加熱再生、冷却再生を行うことで間歇して繰
り返し使用するようにしてある。
炭酸ガスが発生する。そして、従来から、この醗酵時に
生じた炭酸ガスを回収して、製品圧送用や製品シール用
のガスとして使用するようにしている。一般にビール醗
酵ガスは水分と臭気成分が炭酸ガスに含まれていること
から、その回収系路中に吸着式の脱湿装置と吸着式の脱
臭装置とを組み込んでガス精製を行っている。そして、
これらの装置は、製品炭酸ガスの一部を再生用ガスとし
て使用して加熱再生、冷却再生を行うことで間歇して繰
り返し使用するようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のガス精製系で
は、脱湿装置及び脱臭装置の再生に使用した再生用炭酸
ガスには、水分や臭気成分が混入すること、及びこの再
生用ガスを吸引するために圧縮機の容量を大きくしなけ
ればならず通常時での圧縮機の効率が低下することにな
ることから、再生に使用した再生用炭酸ガスは回収され
ず、系外へ放出処分されていた。このため、ビール醗酵
時に生じた炭酸ガスの回収効率が低くなるという問題あ
った。
は、脱湿装置及び脱臭装置の再生に使用した再生用炭酸
ガスには、水分や臭気成分が混入すること、及びこの再
生用ガスを吸引するために圧縮機の容量を大きくしなけ
ればならず通常時での圧縮機の効率が低下することにな
ることから、再生に使用した再生用炭酸ガスは回収され
ず、系外へ放出処分されていた。このため、ビール醗酵
時に生じた炭酸ガスの回収効率が低くなるという問題あ
った。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされ
たもので、ビール醗酵時に生じた炭酸ガスを効率よく回
収することのできる方法を提供することを目的とする。
たもので、ビール醗酵時に生じた炭酸ガスを効率よく回
収することのできる方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、脱湿装置及び脱臭装置をそれぞれ対に配
置した吸着筒で構成し、各装置で一対の吸着筒を吸着工
程と再生工程とにそれぞれ交互に使用し、脱臭装置から
導出された精製ガス取出路から分岐導出した再生用ガス
供給路を脱湿装置及び脱臭装置の各出口側にそれぞれ連
通接続し、脱湿装置に接続している再生用ガス供給路及
びに脱臭装置に接続している再生用ガス供給路にそれぞ
れヒーターを配置し、脱湿装置及び脱臭装置の各入口側
から導出された再生用ガス取出路を水洗塔の上流側での
原料ガス供給路にそれぞれ連通接続し、脱臭装置から導
出した再生用ガス取出路から大気放出路を分岐導出し、
脱湿装置ではヒーターで加熱した熱ガスを供給した後に
ヒーターを使用しない非加熱ガスを供給することにより
吸着筒内の吸着剤を再生し、脱臭装置ではスチームで加
熱した後に精製ガス取出路からの再生ガスをヒーターを
使用した加熱ガスでの脱臭剤の乾燥後更にヒーターを使
用しない非加熱の状態で供給することにより吸着筒内の
吸着剤を再生するように構成し、脱湿装置からの導出さ
れた再生ガスは原料ガス供給路に返送するとともに、脱
臭装置から導出されたスチーム再生時の排出ガスを大気
放出路に流すとともに、加熱状態の再生ガス及び非加熱
状態の再生ガスを使用している再生時の排出ガスを原料
ガス供給路に返送するように構成したことを特徴として
いる。
めに本発明は、脱湿装置及び脱臭装置をそれぞれ対に配
置した吸着筒で構成し、各装置で一対の吸着筒を吸着工
程と再生工程とにそれぞれ交互に使用し、脱臭装置から
導出された精製ガス取出路から分岐導出した再生用ガス
供給路を脱湿装置及び脱臭装置の各出口側にそれぞれ連
通接続し、脱湿装置に接続している再生用ガス供給路及
びに脱臭装置に接続している再生用ガス供給路にそれぞ
れヒーターを配置し、脱湿装置及び脱臭装置の各入口側
から導出された再生用ガス取出路を水洗塔の上流側での
原料ガス供給路にそれぞれ連通接続し、脱臭装置から導
出した再生用ガス取出路から大気放出路を分岐導出し、
脱湿装置ではヒーターで加熱した熱ガスを供給した後に
ヒーターを使用しない非加熱ガスを供給することにより
吸着筒内の吸着剤を再生し、脱臭装置ではスチームで加
熱した後に精製ガス取出路からの再生ガスをヒーターを
使用した加熱ガスでの脱臭剤の乾燥後更にヒーターを使
用しない非加熱の状態で供給することにより吸着筒内の
吸着剤を再生するように構成し、脱湿装置からの導出さ
れた再生ガスは原料ガス供給路に返送するとともに、脱
臭装置から導出されたスチーム再生時の排出ガスを大気
放出路に流すとともに、加熱状態の再生ガス及び非加熱
状態の再生ガスを使用している再生時の排出ガスを原料
ガス供給路に返送するように構成したことを特徴として
いる。
【0006】
【発明の作用】本発明では、吸着式脱湿装置及び吸着式
脱臭装置を構成している対の吸着筒をそれぞれ一方の吸
着筒が吸着作動している間に他方の吸着筒を再生作動さ
せるようにし、脱湿装置の再生を精製したガスを使用し
た熱ガスと冷ガスとで行うようにし、脱臭装置の再生を
スチーム加熱及び非加熱の精製ガスとで行うようにし、
脱湿装置の再生時での排出ガスおよび脱臭装置の加熱精
製ガス及び非加熱精製ガスを使用しての再生時の排出ガ
スとを原料ガス供給路に返送するようにしていることか
ら、吸着式脱湿装置及び吸着式脱臭装置の再生に使用し
た精製ガスを無駄に排出することなく再度精製系に戻し
て精製回収することができ、回収効率を向上させること
になる。
脱臭装置を構成している対の吸着筒をそれぞれ一方の吸
着筒が吸着作動している間に他方の吸着筒を再生作動さ
せるようにし、脱湿装置の再生を精製したガスを使用し
た熱ガスと冷ガスとで行うようにし、脱臭装置の再生を
スチーム加熱及び非加熱の精製ガスとで行うようにし、
脱湿装置の再生時での排出ガスおよび脱臭装置の加熱精
製ガス及び非加熱精製ガスを使用しての再生時の排出ガ
スとを原料ガス供給路に返送するようにしていることか
ら、吸着式脱湿装置及び吸着式脱臭装置の再生に使用し
た精製ガスを無駄に排出することなく再度精製系に戻し
て精製回収することができ、回収効率を向上させること
になる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1はビール醗酵槽で発生した炭
酸ガスを精製回収する装置の概略構成図であり、ビール
醗酵槽(図示略)で発生した醗酵ガス(原料ガス)を原料ガ
ス供給路(1)により水洗塔(2)に導入し、この水洗塔
(2)で醗酵ガス中に含まれているアルコール成分を分離
する。水洗塔(2)から導出された回収原料ガスは原料ガ
ス供給路(1)によりサクションタンク(3)を介して圧縮
機(4)の吸入口に供給される。
酸ガスを精製回収する装置の概略構成図であり、ビール
醗酵槽(図示略)で発生した醗酵ガス(原料ガス)を原料ガ
ス供給路(1)により水洗塔(2)に導入し、この水洗塔
(2)で醗酵ガス中に含まれているアルコール成分を分離
する。水洗塔(2)から導出された回収原料ガスは原料ガ
ス供給路(1)によりサクションタンク(3)を介して圧縮
機(4)の吸入口に供給される。
【0008】圧縮機(4)の吐出口から導出された圧縮回
収ガスは、プレクーラ(5)で冷却された後、ドレン分離
器(6)に供給され、ここで凝縮水分を取り除く。ドレン
分離器(6)から導出された回収ガスは脱湿装置(7)、脱
臭装置(8)を順に経て精製ガス回収タンク(9)に回収さ
れるようになっている。また、サクションタンク(3)及
び圧縮機(4)を短絡する状態でバイパス路(10)が形成し
てあり、このバイパス路(10)にサクションタンク上流側
の圧力を検知して開閉する圧力調整弁(11)が配設してあ
る。
収ガスは、プレクーラ(5)で冷却された後、ドレン分離
器(6)に供給され、ここで凝縮水分を取り除く。ドレン
分離器(6)から導出された回収ガスは脱湿装置(7)、脱
臭装置(8)を順に経て精製ガス回収タンク(9)に回収さ
れるようになっている。また、サクションタンク(3)及
び圧縮機(4)を短絡する状態でバイパス路(10)が形成し
てあり、このバイパス路(10)にサクションタンク上流側
の圧力を検知して開閉する圧力調整弁(11)が配設してあ
る。
【0009】脱湿装置(7)は内部にモレキュラシーブ等
の水分吸収剤を充填してなる2本の吸着筒(7a)(7b)を並
列に配設して構成してあり、この2本の吸着筒(7a)(7b)
を交互に脱湿工程と再生工程とに切り換え使用すること
により、連続作業可能に構成してある。
の水分吸収剤を充填してなる2本の吸着筒(7a)(7b)を並
列に配設して構成してあり、この2本の吸着筒(7a)(7b)
を交互に脱湿工程と再生工程とに切り換え使用すること
により、連続作業可能に構成してある。
【0010】一方、脱臭装置(8)は内部に活性炭等の脱
臭剤を充填してなる2本の吸着筒(8a)(8b)を並列に配設
して構成してあり、この2本の吸着筒(8a)(8b)を交互に
脱臭工程と再生工程とに切り換え使用することにより、
連続作業可能に構成してある。
臭剤を充填してなる2本の吸着筒(8a)(8b)を並列に配設
して構成してあり、この2本の吸着筒(8a)(8b)を交互に
脱臭工程と再生工程とに切り換え使用することにより、
連続作業可能に構成してある。
【0011】脱臭装置(8)と前述の精製ガス回収タンク
(9)とは精製ガス取出路(12)で接続してある。そして、
この精製ガス取出路(12)から分岐導出した再生用ガス供
給路(13)が脱湿装置(7)及び脱臭装置(8)の精製ガス取
出口側に接続してある。そして、脱湿装置(7)に接続し
ている再生用ガス供給路(13)の枝管部分(13a)と、脱臭
装置(8)に接続している再生用ガス供給路(13)の枝管部
分(13b)とにそれぞれヒーター(14)が装着してある。
(9)とは精製ガス取出路(12)で接続してある。そして、
この精製ガス取出路(12)から分岐導出した再生用ガス供
給路(13)が脱湿装置(7)及び脱臭装置(8)の精製ガス取
出口側に接続してある。そして、脱湿装置(7)に接続し
ている再生用ガス供給路(13)の枝管部分(13a)と、脱臭
装置(8)に接続している再生用ガス供給路(13)の枝管部
分(13b)とにそれぞれヒーター(14)が装着してある。
【0012】脱湿装置(7)及び脱臭装置(8)の回収ガス
取り込み口側からそれぞれ再生用ガス取出路(16)(17)が
それぞれ導出してあり、脱湿装置(7)から導出した再生
用ガス取出路(16)は水洗塔(2)よりも上流側の原料ガス
供給路(1)に連通接続している。また、脱臭装置(8)か
ら導出した再生用ガス取出路(17)は途中に三方弁(18)が
介在させてあり、一方の再生用ガス取出路(17a)は水洗
塔(2)よりも上流側の原料ガス供給路(1)に連通接続し
ており、他方の再生用ガス取出路(17b)はサイレンサ(図
示略)を介して大気に連通してある。
取り込み口側からそれぞれ再生用ガス取出路(16)(17)が
それぞれ導出してあり、脱湿装置(7)から導出した再生
用ガス取出路(16)は水洗塔(2)よりも上流側の原料ガス
供給路(1)に連通接続している。また、脱臭装置(8)か
ら導出した再生用ガス取出路(17)は途中に三方弁(18)が
介在させてあり、一方の再生用ガス取出路(17a)は水洗
塔(2)よりも上流側の原料ガス供給路(1)に連通接続し
ており、他方の再生用ガス取出路(17b)はサイレンサ(図
示略)を介して大気に連通してある。
【0013】上記醗酵ガスからの炭酸ガス精製系では、
圧縮機(4)で加圧された回収ガスをプレクーラ(5)で脱
湿装置の負荷を下げ再生ガス風量を小さくするため5℃
程度に冷却し、この冷却された回収ガスを脱湿装置(7)
の第一吸着筒(7a)に供給し、この第一吸着筒(7a)に収容
されている吸着剤で回収ガス中の水分を吸着除去して乾
燥させ、乾燥回収ガスを脱臭装置(8)の第一吸着筒(8a)
に供給し、この第一吸着筒(8a)に収容されている吸着剤
で回収ガス中の臭気成分(例えば硫化水素)を吸着除去
し、脱湿・脱臭の終わった精製ガスを精製ガス取出路(1
2)から精製ガス回収タンク(9)に回収する。
圧縮機(4)で加圧された回収ガスをプレクーラ(5)で脱
湿装置の負荷を下げ再生ガス風量を小さくするため5℃
程度に冷却し、この冷却された回収ガスを脱湿装置(7)
の第一吸着筒(7a)に供給し、この第一吸着筒(7a)に収容
されている吸着剤で回収ガス中の水分を吸着除去して乾
燥させ、乾燥回収ガスを脱臭装置(8)の第一吸着筒(8a)
に供給し、この第一吸着筒(8a)に収容されている吸着剤
で回収ガス中の臭気成分(例えば硫化水素)を吸着除去
し、脱湿・脱臭の終わった精製ガスを精製ガス取出路(1
2)から精製ガス回収タンク(9)に回収する。
【0014】運転開始後一定時間(例えば24時間)経過
すると、脱湿装置(7)及び脱臭装置(8)の使用吸着筒を
第一吸着筒(7a)(8a)から第二吸着筒(7b)(8b)にそれぞれ
切り換え、第二吸着筒(7b)(8b)で吸着作業を行い、第一
吸着筒(7a)(8a)は再生作業を行う。
すると、脱湿装置(7)及び脱臭装置(8)の使用吸着筒を
第一吸着筒(7a)(8a)から第二吸着筒(7b)(8b)にそれぞれ
切り換え、第二吸着筒(7b)(8b)で吸着作業を行い、第一
吸着筒(7a)(8a)は再生作業を行う。
【0015】脱湿装置(7)の再生作業は、第一吸着筒(7
a)の乾燥回収ガス取出口に再生用ガス供給路(13)から精
製ガスの一部を導入して第一吸着筒(7a)内を逆流させて
行う。このとき、再生作業の前半過程は脱湿装置(7)へ
の枝管(13a)部分に配置したヒーター(14)を作動させて
加熱した精製ガスで行い、後半過程はそのヒーター(14)
を非作動にして非加熱の精製ガスで行う。この再生作業
時に第一吸着筒(7a)から排出される再生排ガスを再生用
ガス取出路(16)で水洗塔(2)よりも上流側の原料ガス供
給路(1)に返送して、精製系に再度流通させることによ
り精製されるようにしてある。なお、この脱湿装置(7)
の再生作業は吸着作業の時間のほぼ1/2の時間で行う
ようにしてある。
a)の乾燥回収ガス取出口に再生用ガス供給路(13)から精
製ガスの一部を導入して第一吸着筒(7a)内を逆流させて
行う。このとき、再生作業の前半過程は脱湿装置(7)へ
の枝管(13a)部分に配置したヒーター(14)を作動させて
加熱した精製ガスで行い、後半過程はそのヒーター(14)
を非作動にして非加熱の精製ガスで行う。この再生作業
時に第一吸着筒(7a)から排出される再生排ガスを再生用
ガス取出路(16)で水洗塔(2)よりも上流側の原料ガス供
給路(1)に返送して、精製系に再度流通させることによ
り精製されるようにしてある。なお、この脱湿装置(7)
の再生作業は吸着作業の時間のほぼ1/2の時間で行う
ようにしてある。
【0016】脱臭装置(8)の再生作業は、第一吸着筒(8
a)の乾燥脱出精製ガス取出口にスチームを導入して第一
吸着筒(8a)内を逆流させて行う。このとき、再生作業の
前半過程はヒーター(14)をバイパスさせたスチームを脱
臭装置(8)に供給し、その後枝管(13b)に配置したヒー
ター(14)を作動させて加熱した精製ガスで行い、更にそ
の後ヒーター(14)を非作動にして再生用ガス供給路から
精製ガスの一部を枝管(13b)に供給して脱臭装置の再生
を行う。そして、脱臭装置(8)の再生工程前半でのスチ
ームによる再生時での排スチームは三方弁(18)の切り換
えにより、サイレンサをへて大気に放出され、再生工程
後半に第一吸着筒(8a)から排出される加熱および非加熱
精製ガスによる再生時での再生排ガスは再生用ガス取出
路(17)で水洗塔(2)よりも上流側の原料ガス供給路(1)
に返送して、精製系に再度流通させることにより精製さ
れるようにしてある。なお、この脱臭装置(8)の再生作
業は吸着作業の時間と同じ時間で行うようにしてある。
a)の乾燥脱出精製ガス取出口にスチームを導入して第一
吸着筒(8a)内を逆流させて行う。このとき、再生作業の
前半過程はヒーター(14)をバイパスさせたスチームを脱
臭装置(8)に供給し、その後枝管(13b)に配置したヒー
ター(14)を作動させて加熱した精製ガスで行い、更にそ
の後ヒーター(14)を非作動にして再生用ガス供給路から
精製ガスの一部を枝管(13b)に供給して脱臭装置の再生
を行う。そして、脱臭装置(8)の再生工程前半でのスチ
ームによる再生時での排スチームは三方弁(18)の切り換
えにより、サイレンサをへて大気に放出され、再生工程
後半に第一吸着筒(8a)から排出される加熱および非加熱
精製ガスによる再生時での再生排ガスは再生用ガス取出
路(17)で水洗塔(2)よりも上流側の原料ガス供給路(1)
に返送して、精製系に再度流通させることにより精製さ
れるようにしてある。なお、この脱臭装置(8)の再生作
業は吸着作業の時間と同じ時間で行うようにしてある。
【0017】ガス精製系を上述のように構成した場合、
水洗塔(2)の入り口部には醗酵ガス(原料ガス)に加え
て、脱湿装置(7)及び脱臭装置(8)からの再生ガスが流
入することになるから、圧縮機(4)の吸入容量に合致し
た安定した運転の確保ができることになる。
水洗塔(2)の入り口部には醗酵ガス(原料ガス)に加え
て、脱湿装置(7)及び脱臭装置(8)からの再生ガスが流
入することになるから、圧縮機(4)の吸入容量に合致し
た安定した運転の確保ができることになる。
【0018】ちなみに、上記のガス精製系において、醗
酵ガスの発生量が550Nm3/hで圧縮機(4)の能力
が610Nm3/hの場合、脱湿装置(7)の再生作業に
50Nm3/h、脱臭装置(8)の再生作業に40Nm3/
hをそれぞれ使用した場合、液化炭酸ガスとして1t/
hの回収量を得ることができた。液化ガス1tの炭酸ガ
スは(1000×22.4)/44=509Nm3/hであ
ることから、このときのロス率は{(550−509)/
550}×100=7.5%であった。このロスは脱湿装
置(7)や脱臭装置(8)の脱圧時でのロス分や液化器での
蓄積非凝縮性ガスの排出時に同伴する炭酸ガス量と考え
られる。
酵ガスの発生量が550Nm3/hで圧縮機(4)の能力
が610Nm3/hの場合、脱湿装置(7)の再生作業に
50Nm3/h、脱臭装置(8)の再生作業に40Nm3/
hをそれぞれ使用した場合、液化炭酸ガスとして1t/
hの回収量を得ることができた。液化ガス1tの炭酸ガ
スは(1000×22.4)/44=509Nm3/hであ
ることから、このときのロス率は{(550−509)/
550}×100=7.5%であった。このロスは脱湿装
置(7)や脱臭装置(8)の脱圧時でのロス分や液化器での
蓄積非凝縮性ガスの排出時に同伴する炭酸ガス量と考え
られる。
【0019】これに対して、精製ガスの一部を脱湿装置
(7)や脱臭装置(8)の再生に使用した精製ガスを返送し
ていない従来のガス精製系では、1t/hの液化炭酸ガ
スを得るために必要な醗酵ガス量は650Nm3/hで
あり、このときのロス率は{(650−509)/65
0}×100=21.7%であった。
(7)や脱臭装置(8)の再生に使用した精製ガスを返送し
ていない従来のガス精製系では、1t/hの液化炭酸ガ
スを得るために必要な醗酵ガス量は650Nm3/hで
あり、このときのロス率は{(650−509)/65
0}×100=21.7%であった。
【0020】
【発明の効果】本発明では、吸着式脱湿装置及び吸着式
脱臭装置を構成している対の吸着筒をそれぞれ一方の吸
着筒が吸着作動している間に他方の吸着筒を再生作動さ
せるようにし、脱湿装置の再生を精製したガスを使用し
た熱ガスと冷ガスとで行うようにし、脱臭装置の再生を
スチームと加熱及び非加熱の精製ガスとで行うように
し、脱湿装置の再生時での排出ガスおよび脱臭装置の加
熱及び非加熱精製ガスを使用しての再生時の排出ガスと
を原料ガス供給路に返送するようにしていることから、
吸着式脱湿装置及び吸着式脱臭装置の再生に使用した精
製ガスを無駄に排出することなく再度精製系に戻して精
製回収することができ、回収効率を向上させることがで
きる。特に回収ガスが炭酸ガスの場合には、地球温暖化
に影響する炭酸ガスの大気へ放出を減少させることがで
き、環境汚染を軽減することかできることになる。
脱臭装置を構成している対の吸着筒をそれぞれ一方の吸
着筒が吸着作動している間に他方の吸着筒を再生作動さ
せるようにし、脱湿装置の再生を精製したガスを使用し
た熱ガスと冷ガスとで行うようにし、脱臭装置の再生を
スチームと加熱及び非加熱の精製ガスとで行うように
し、脱湿装置の再生時での排出ガスおよび脱臭装置の加
熱及び非加熱精製ガスを使用しての再生時の排出ガスと
を原料ガス供給路に返送するようにしていることから、
吸着式脱湿装置及び吸着式脱臭装置の再生に使用した精
製ガスを無駄に排出することなく再度精製系に戻して精
製回収することができ、回収効率を向上させることがで
きる。特に回収ガスが炭酸ガスの場合には、地球温暖化
に影響する炭酸ガスの大気へ放出を減少させることがで
き、環境汚染を軽減することかできることになる。
【図1】ビール醗酵槽で発生した炭酸ガスを精製回収す
る装置の概略構成図である。
る装置の概略構成図である。
【図2】脱湿装置及び脱臭装置での運転サイクルを示す
チャートである。
チャートである。
1…原料ガス供給路、2…水洗塔、7…脱湿装置、7a・
7b…脱湿装置の吸着筒、8…脱臭装置、8a・8b…脱臭
装置の吸着筒、12…精製ガス取出路、13…再生用ガス供
給路、13a…脱湿装置側再生用ガス供給路、13b…脱臭装
置側再生用ガス供給路、14…ヒーター、16…脱湿装置側
再生用ガス取出路、17…脱臭装置側再生用ガス取出路。
7b…脱湿装置の吸着筒、8…脱臭装置、8a・8b…脱臭
装置の吸着筒、12…精製ガス取出路、13…再生用ガス供
給路、13a…脱湿装置側再生用ガス供給路、13b…脱臭装
置側再生用ガス供給路、14…ヒーター、16…脱湿装置側
再生用ガス取出路、17…脱臭装置側再生用ガス取出路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B028 AC06 AG02 AP01 AP20 AS01 AT20 4C080 AA05 BB02 CC12 QQ01 QQ11 QQ14 QQ20 4D012 CA09 CA20 CB16 CD01 CD10 CE01 CF01 CG01 CH05 CJ05 CK01 4D052 AA03 CD01 DA02 DA06 DB01 DB04 FA07 GA02 GB07 HA03 4G046 JA00 JA04 JB06 JB08 JB21
Claims (2)
- 【請求項1】 原料ガスを脱湿装置(7)及び脱臭装置
(8)に順に流すことによりガス精製するようにしたガス
精製系の脱湿装置及び脱臭装置を再生するにあたり、 脱湿装置(7)及び脱臭装置(8)をそれぞれ対に配置した
吸着筒(7a)(7b)(8a)(8b)で構成し、各装置で一対の吸着
筒を吸着工程と再生工程とにそれぞれ交互に使用し、脱
臭装置(8)から導出された精製ガス取出路(12)から分岐
導出した再生用ガス供給路(13)を脱湿装置(7)及び脱臭
装置(8)の各出口側にそれぞれ連通接続し、脱湿装置
(7)に接続している再生用ガス供給路(13a)及びに脱臭
装置(8)に接続している再生用ガス供給路(13b)にそれ
ぞれヒーター(14)を配置し、脱湿装置(7)及び脱臭装置
(8)の各入口側から導出された再生用ガス取出路(16)(1
7)を水洗塔(2)の上流側での原料ガス供給路(1)にそれ
ぞれ連通接続し、脱臭装置(8)から導出した再生用ガス
取出路(17)から大気放出路を分岐導出し、脱湿装置(7)
ではヒーター(14)で加熱した熱ガスを供給した後にヒー
ター(14)を使用しない非加熱ガスを供給することにより
吸着筒(7a)(7b)内の吸着剤を再生し、脱臭装置(8)では
ヒーター(14)をバイパスしたスチームを供給し、このス
チームを大気放出路に分岐導出した後に精製ガス取出路
(12)からの再生ガスをヒーター(14)で加熱し水分を除去
を除去した後更にヒーター(14)を使用しない非加熱の状
態で供給することにより吸着筒(8a)(8b)内の吸着剤を再
生するように構成し、脱湿装置(7)から導出された再生
ガスは原料ガス供給路(1)に返送するとともに、脱臭装
置(8)から導出されたスチームを大気放出路に流すとと
もに、加熱及び非加熱状態の再生ガスを原料ガス供給路
(1)に返送するように構成したガス精製系での再生用ガ
スの回収方法。 - 【請求項2】 脱臭装置(8)での再生処理時間を吸着工
程の時間と一致させるとともに、脱湿装置(7)での再生
処理時間を吸着工程の1/2に設定した請求項1に記載
のガス精製系での再生用ガスの回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11030925A JP2000225183A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | ガス精製系での再生用ガスの回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11030925A JP2000225183A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | ガス精製系での再生用ガスの回収方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000225183A true JP2000225183A (ja) | 2000-08-15 |
Family
ID=12317272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11030925A Pending JP2000225183A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | ガス精製系での再生用ガスの回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000225183A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1693442A1 (de) * | 2005-02-16 | 2006-08-23 | KRONES Aktiengesellschaft | Aerosolabscheider in einer Anlage zur Rückgewinnung von Kohlendioxid |
JP2013087016A (ja) * | 2011-10-18 | 2013-05-13 | Japan Organo Co Ltd | 二酸化炭素精製供給方法及びシステム |
KR101549636B1 (ko) | 2014-02-18 | 2015-09-03 | 삼성중공업 주식회사 | 탈수 시스템 |
WO2020174858A1 (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | 日鉄エンジニアリング株式会社 | 二酸化炭素の製造方法、及び二酸化炭素の製造装置 |
-
1999
- 1999-02-09 JP JP11030925A patent/JP2000225183A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1693442A1 (de) * | 2005-02-16 | 2006-08-23 | KRONES Aktiengesellschaft | Aerosolabscheider in einer Anlage zur Rückgewinnung von Kohlendioxid |
US8172926B2 (en) | 2005-02-16 | 2012-05-08 | Krones Ag | Aerosol separator in CO2 recovery system |
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JP2020138889A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | 日鉄エンジニアリング株式会社 | 二酸化炭素の製造方法、及び二酸化炭素の製造装置 |
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