JP2000221554A - 波長変換用光学素子 - Google Patents

波長変換用光学素子

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JP2000221554A
JP2000221554A JP11022038A JP2203899A JP2000221554A JP 2000221554 A JP2000221554 A JP 2000221554A JP 11022038 A JP11022038 A JP 11022038A JP 2203899 A JP2203899 A JP 2203899A JP 2000221554 A JP2000221554 A JP 2000221554A
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crystal
nonlinear optical
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wavelength
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JP11022038A
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Masahiro Horiguchi
昌宏 堀口
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Ushio Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Ushio Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶内部の温度勾配を効果的に減少させるこ
とにより変換効率を向上させ、高出力を得ることができ
る波長変換用光学素子を提供すること。 【解決手段】 非線形光学結晶を光軸方向に2つの結晶
片1a,1bに分割し、非線形光学結晶1a,1bの間
に熱接触がよい状態で熱伝導のよい光透過性素子(OT
H3)を挿入し、非線形光学結晶1a,1bで発生する
熱を上記光透過性素子3を介して外部に放出する。上記
光透過性素子3の厚みは、非線形光学結晶1aから放出
され、上記光透過性素子3を通過して非線形光学結晶1
bに入射する波長変換光の位相と、上記非線形光学結晶
1bで発生する波長変換光の位相との差が略2πN(N
は整数)となるように設定する。また、光透過性素子と
しては、位相整合可能な2枚の結晶をC軸が直交するよ
うに貼り合わせたものを用いてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ光源等に使用
される非線形光学結晶を用いた波長変換用の光学素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】非線形光学結晶(以下、必要に応じて単
に結晶という)を用いて波長変換を行うことは1960
年代からすでに行われていた。特に、1980年代にな
ってBBO、CLBOなどの新しい結晶が発見され、こ
れらの結晶を用いた紫外線への変換(主としてYAGレ
ーザの4倍波、5倍波発生)が盛んに行われるようにな
った。紫外線への変換の際の問題点は、発生した紫外線
を変換結晶が吸収して結晶内の温度が一様にならないこ
とである(このような状態を以下「温度分布ができる」
という)。結晶の屈折率は温度によって変化するので、
温度分布が出来ると屈折率が場所によって変化する(屈
折率分布が生ずる)。
【0003】一方、波長変換は屈折率が一致する(正確
には結晶内を進む複数の波長の光の伝搬速度が一致す
る)ことを利用して行われるため、屈折率分布があると
正確な位相整合が行われなくなり変換効率の低下を招
く。例えば、CLBO結晶を用いてYAGレーザの4倍
波の発生を行うとき、紫外線出力が5Wを越えると、温
度分布によって変換効率が低下する。そこで、上記結晶
内の温度分布を少なくするため、高出力の紫外線への変
換を行うに際し、N2 ガス等を用いて結晶を外部から冷
却する方法を試みた。CLBO結晶をN2 ガス等を用い
て冷却し、該CLBO結晶に、26WのYAGレーザの
第2高調波を入射し波長変換を行ったところ、10Wの
第4高調波を変換によって得ることが出来た。
【0004】しかしながら、非線形光学結晶をN2 ガス
等を用いて冷却をした場合、結晶全体の温度は低下する
ものの、冷却のない場合と比べ結晶の中心部分(ここで
第4高調波が発生している)の温度勾配はほとんど変化
していないことがわかった。即ち、結晶外部を冷却して
も変換が行われている結晶の中心部分での温度勾配を減
少させる上ではほとんど効果が得られない。この問題
は、CLBOだけではなく、BBO,LBOなどの結晶
でも同様のことが起こる。これは、内部で発熱のある場
合、周辺の温度との差は常に一定となるからである。
【0005】熱の伝導による温度差は熱の伝達する距離
に比例する。つまり短い距離の所に熱を吸収するものが
あれば、発熱部分の温度は低下する。したがって、図8
に示すように、非線形光学結晶1の入射側と出射側に熱
伝導の良い透明な材料2a,2b(以下これをOTH:
Opticaly Transparent Heatsink という)を熱接触の良
い状態で取り付ければ、熱は距離の短い方向に伝達する
ので、非線形光学結晶1で発生した熱はOTH2a,2
bおよび放熱フィン4を通して外部に放出され、非線形
光学結晶内の温度勾配を減少させ、温度分布を小さくす
ることができる。この考え方に基づき、レーザー結晶お
よび共振器内での波長変換結晶の冷却を行う方法は、例
えば、米国特許5,796,766号に開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、結晶外
部を冷却しただけでは、結晶の中心部分での温度勾配を
減少させるのにほとんど効果が得られないので、結晶内
の温度分布による屈折率分布のため、正確な位相整合が
行われなくなり変換効率の低下を招く。また、上記図8
に示した方法は、結晶の光軸方向の長さが短い場合には
有効であるが、結晶の光軸方向の長さがある程度以上長
くなると、この方法でも結晶内の温度勾配を小さくする
ことができず、変換効率が低下する。本発明は上記した
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、結晶内部の温度勾配を効果的に減少させることに
より変換効率を向上させ、高出力を得ることができる波
長変換用光学素子を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記したように、熱の伝
導による温度差は熱の伝達する距離に比例し、短い距離
の所に熱を吸収するものがあれば発熱部分の温度は低下
する。そこで、本発明においては、変換用の非線形光学
素子(非線形光学結晶)を光が通る方向(光軸方向)に
短く分割し、分割した結晶片の間に光透過性素子(前記
したOTH)を熱接触の良い状態で挿入した。このよう
にすれば光軸方向に非線形光学素子の長さが長くなって
も結晶内に残る温度勾配を小さくし、屈折率分布を小さ
くすることができる。このため、変換効率を上げること
ができ、さらに強力な出力を得ることも可能になる。
【0008】光透過性素子としては、使用する光の透
過率が良く、使用する光に対するダメージがないこと、
熱伝導率が非線形光学素子の熱伝導率より良いこと、
が必要であるが、特に、結晶片の間に挿入する光透過性
素子としては、上記光透過性素子の光入射側に隣接す
る第1の非線形光学素子から放出され、上記光透過性素
子を通過して該光透過性素子の光出射側に隣接する第2
の非線形光学素子に入射する波長変換光の位相と、上記
第2の非線形光学素子で発生する波長変換光の位相との
差が略0または2πN(Nは整数)となるように光透過
性素子の厚みが設定されていること、が必要である。上
記のように光透過性素子の厚みを設定することによ
り、第1の非線形光学素子で発生した波長変換光と、第
2の非線形光学素子で発生する波長変換光との位相を合
わせることができ(互いに打ち消し合わないような位相
関係にすることができ)、大きな出力光を得ることがで
きる。上記光透過性素子としては、後述するように所定
の厚みに加工した、例えばサファイア、水晶等を用いる
ことができる。
【0009】また、入射光と波長変換光とが位相整合す
ることが可能な物質からなる第1の結晶部と第2の結晶
部からなり各々の結晶部の結晶軸のc軸と光軸とを含む
平面が図5(a)に示すように互いに直交するように隣
接して一体化した光透過性素子を用いることもできる。
上記第1、第2の結晶部からなる光透過性素子を用いる
場合にも、第1、第2の結晶部の光軸方向のそれぞれの
長さを、前記したように第1の非線形光学素子で発生し
た波長変換光と、第2の非線形光学素子で発生する波長
変換光とが互いに打ち消し合わないような位相関係とな
るように設定することにより、大きな出力光を得ること
が可能となる。すなわち、第1、第2の結晶部の光軸方
向の長さを、上記第1の非線形光学素子から複数の波長
のコヒーレント光が上記光透過性素子へ入射して該光透
過性素子を透過して第2の非線形光学素子に入射する
際、上記第1の結晶部で生ずる複数の波長の光の位相差
と上記第2の結晶部で生ずる複数の波長の光の位相差と
の和が略0または略2πN(Nは整数)となるように設
定する。
【0010】なお、このように、第1、第2の結晶部か
らなる光透過性素子を用いることにより、前記したよう
に1枚の光透過性素子を用いる場合に比して、第1、第
2の結晶部の厚さの許容巾が大きくなり、光透過性素子
の製造が容易となる。また、上記第1の結晶部および第
2の結晶部を、各々の結晶のC軸と上記非線形光学素子
に入射するコヒーレント光が伝播する光軸方向とのなす
角度が図5(b)に示すように90°となるように成形
してもよい。このようにすることにより、結晶内におけ
る常光線と異常光線の方向を一致させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (1)基本構成 図1は本発明の実施例の波長変換用光学素子の基本構成
を示す図である。同図において、1a,1bは非線形光
学結晶であり、本実施例においては、非線形光学結晶が
光軸方向に2つの結晶片1a,1bに分割され、非線形
光学結晶1a,1bの間には、熱接触がよい状態で前記
したOTH3が挿入されている。上記非線形光学結晶1
a,1bとしては、BBO,CLBO,LBO等の各種
の波長変換用非線形光学結晶を用いることができる。
【0012】また、非線形光学結晶1aの光入射側と、
非線形光学結晶1bの光出射側には、それぞれ前記図8
で説明したOTH2a,2bが熱接触の良い状態で取り
付けられている。さらにOTH3,2a,2bには、冷
却用のフィン4が取り付けられ、冷却用フィン4は例え
ば空冷や水冷等により冷却される。なお、上記冷却はか
ならずしも常温以下に保つことを意味しているわけでは
なく、例えばCLBO結晶は加熱状態(150°C付
近)で使用されるので、このような場合には、OTHを
150°C付近に保ち、結晶内の温度が一様に150°
C付近に保たれるようにする。上記のような構成とする
ことにより、非線形光学結晶1a,1bの中心部分で発
生した熱は、OTH3,2a,2bを介して外部に放出
され、非線形光学結晶1a,1bの中心部分付近の温度
分布を少なくすることができる。
【0013】ここで、使用するOTH2a,2b,3
は、前記したように、次の条件を満たす必要がある。 使用する光の透過率が良く、使用する光(レーザー
光)に対するダメージのないこと。 非線形光学結晶1a,1bより熱伝導率が良いこ
と。また、非線形光学結晶1a,1bの間に挿入するO
TH3としては、さらに、前記したように次の条件を満
たすことが必要である。 非線形光学結晶1aに入射した光(これを基本波光
という)と該非線形光学結晶1aで発生した波長変換光
がOTH3を通過するとき、上記基本波光に対して、波
長変換光が受ける位相の変化分の差が2πの整数倍(2
πN:Nは整数)であること。
【0014】通常、物質内をある波長の光が透過すると
きにはその物質固有の屈折率により位相変化をする。光
が結晶内を通る長さをL、屈折率をn、波長をλとする
と、入射光と出射光の位相差φは次の式で表される。 φ=2・π・n・L/λ ここで、nは波長によって変化する(分散特性)。上記
式から明らかなように、通常の物質では入射する光と出
射する光とは位相差が異なる。本実施例では、分割した
非線形光学結晶1a,1bの間にOTH3を挿入してお
り、非線形光学結晶1aで波長変換により発生した光
(これを第1の波長変換光という)と、変換されずに残
った元の基本波光がOTH3を通過した後、非線形光学
結晶1bに入ることになる。非線形光学結晶1bでは、
変換されずに残った基本波光が波長変換され、波長変換
光(これを第2の波長変換光という)を発生する。
【0015】したがって、OTH3を通過して非線形光
学結晶1bに入射した第1の波長変換光の位相と、非線
形光学結晶1bで発生した第2の波長変換光の位相が同
位相(位相差が2πN:Nは整数)でないと、第1、第
2の変換光が互いに打ち消し合い、変換効率が低下す
る。もし、OTH3を通過して非線形光学結晶1bに入
射した第1の変換光の位相と第2の変換光との位相が反
転していると、この2つの変換光は互いにうち消し合い
結果として変換がなされないことになる。
【0016】図2、図3はOTH3による位相ずれの影
響を説明する図である。図2、図3は、第1の非線形光
学結晶1aに入射する基本波光λ1(波長変換される元
の光:波長λ)と第1の非線形光学結晶1aで発生する
第1の波長変換光λ2(波長λ/2)、OTH3から出
射される基本波光λ1’と第1の波長変換光λ2’およ
び第2の非線形光学結晶1bに入射する基本波光λ
1’、第2の非線形光学結晶1bで発生する第2の波長
変換光λ3(波長λ/2)の位相を模式的に示したもの
である。
【0017】図2、図3において、第1の非線形光学結
晶1aに基本波光λ1が入射すると、第1の非線形光学
結晶1a内で第1の波長変換光λ2が発生する。上記基
本波光λ1と第1の波長変換光λ2の位相関係は、同図
に示すように基本波光λ1の位相角が0〜2π変化する
間に、第1の波長変換光λ2の位相角が0〜4π変化す
る関係にある。ここでは、このような位相関係を光λ1
とλ2とが「位相ずれがない」ということとし、上記基
本波光λ1の位相角が0のときの波長変換光λ2の位相
角を位相ずれ角ということとする。第1の非線形光学結
晶1aから出射する変換されずに残った基本波光λ1と
第1の波長変換光λ2はOTH3に入射する。OTH3
に入射した光の位相は前記したように変化するので、O
TH3から出射する基本波光λ1’、第1の波長変換光
λ2’の位相は、例えば図2、図3に示すようになる。
【0018】OTH3から出射する基本波光λ1’と第
1の波長変換光λ2’は第2の非線形光学結晶1bに入
射し、第2の非線形光学結晶1bにおいて、基本波光λ
1’(第1の非線形光学結晶1aで変換されずに残った
光)より、第2の波長変換光λ3が発生する。ここで、
第2の非線形光学結晶1bで発生する第2の波長変換光
λ3と上記基本波光λ1’とは位相ずれがないので、第
1、第2の波長変換光λ2’,λ3の位相は、図2、図
3に示すようになる。
【0019】また、図2の場合には、第1、第2の波長
変換光λ2’,λ3の位相がほぼπずれており、第1、
第2の波長変換光λ2’,λ3が互いに打ち消し合い、
それを合成した発生光は小さくなる。一方、図3の場合
には、第1、第2の波長変換光λ2’,λ3の位相がほ
ぼ2πずれており、それを合成した発生光は大きくな
る。以上のように、OTH3を通過して第2の非線形光
学結晶1bに入射した第1の波長変換光λ2’の位相
と、第2の非線形光学結晶1bで発生した第2の波長変
換光λ3の位相が同位相(位相差が2πN:Nは整数)
となるようなOTH3を用いないと、大きな出力光を得
ることができない。
【0020】上記のような特性を持つOTHは次のよう
にして実現することができる。 (a) OTHの厚みを調整する。波長変換に際し、OTH
を通過する基本波光と波長変換光(2倍波光)の位相ず
れ角φは次の(1)式で表され、λ2 =λ1 /2の場
合、位相ずれ角φは次の(2)式となる。但し、n1
OTHの基本波光に対する屈折率、n2 はOTHの波長
変換光に対する屈折率、λ1は基本波光の波長、λ2は
波長変換光の波長、LはOTHの光軸方向の長さ(厚
さ)である。
【0021】
【数1】
【0022】ここで、位相ずれ角φが2πNとなるOT
Hの光軸方向の長さをLoとしたとき、非線形光学結晶
1aで発生する2倍波と非線形光学結晶1bで発生する
2倍波とが同じ振幅の場合、上記位相ずれ角φが2πN
のときの非線形光学結晶1bの出射光の強度に対して非
線形光学結晶1bの出射光の強度が95%以上となるO
THの光軸方向の長さの誤差ΔLは次のように計算され
る。非線形光学結晶1bからの出射光の強度は、前記し
た第1の波長変換光と第2の波長変換光の合成で表され
るが、一般に同じ周波数で位相がφずれた光の合成は次
の(3)式で表される。
【0023】
【数2】
【0024】すなわち、位相がずれていない場合に比
べ、位相がφずれた場合、その合成波の振幅はcos (φ
/2)減少し、強度はcos2(φ/2)となる。したがっ
て、非線形光学結晶1bの出射光の強度が、位相がずれ
ていないときの強度の95%となる第1の波長変換光と
第2の波長変換光の位相差は0.451rad と計算さ
れ、位相ずれ角が2πNのときの出射光の強度に対して
非線形光学結晶1bの出射光の強度が95%となる位相
ずれ角φ’は0.451rad となる。したがって、Lo
+ΔLでの位相ずれ角φ’が0.451となるΔLは次
の(4)式で計算される。すなわち、OTHの光軸方向
の長さ(厚さ)の誤差を(4)式で求まるΔL以内とす
れば(OTHの光軸方向の長さはLo ±ΔL)、非線形
光学結晶1bの出力光の強度を位相ずれ角が2πNのと
きの強度に対して95%以上とすることができる。
【0025】
【数3】
【0026】図4は、OTHに適した物質の厚みの許容
差を、YAGレーザ光の第2高調波532nmを第4高
調波266nmに波長変換する場合について計算した結
果を示す図である。同図において、n (ω) は基本波光
に対するOTHの屈折率、n(2ω)は2倍波に対する
OTHの屈折率であり、「最小のLo 」は計算により求
めたOTHの光軸方向の長さの最小値(μm)、ΔLは
計算により求めた出射光の強度が位相ずれ角が2πNの
ときの95%以上となるOTHの光軸方向の長さの誤差
(μm)である。また、参考として同図に各OTH材料
の熱伝導率と、非線形光学結晶CLBO,BBO,LB
Oの熱伝導率を示した。
【0027】同図に示すサファイア、水晶、石英ガラ
ス、CaF2 、4硼酸リチウム等が、レーザ光の透過率
が良く、レーザ光に対するダメージが少ないので、OT
Hとして利用するのに好適である。但し、OTHとして
利用する場合には、少なくとも非線形光学結晶の熱伝導
率より熱伝導率が高いことが必要であり、また、要求さ
れる加工精度を考慮するとΔLが大きいことが望まし
い。熱伝導率が高いという点からはサファイアが最も望
ましいが、サファイアのΔLは0.5μmであり、厚さ
を0.5μm以下で制御する必要がある。
【0028】(b) 位相整合可能な材料を2枚用い、2枚
の厚さを調整する。位相整合可能な結晶を90°カット
したものを2枚用意して2枚の結晶の厚さを調整し、図
5(a)(b)に示すように結晶のc軸と光軸を含む平
面が互いに直交するように2枚を接合する。これをOT
Hとして用いることにより、OTHから放出される2つ
の波長の光の位相ずれ角をほぼ0とすることが出来る。
図5(a)は、結晶のc軸と入射する光の光軸のなる角
度が90°でない場合を示し、第1の結晶3aのc軸c
1と光軸Oのなす角度がθ1であり、第2の結晶3bの
c軸c2と光軸Oとのなす角度がθ2である。また、第
1の結晶3aのc軸c1と光軸Oとを含む平面P1と、
第2の結晶3bのc軸c2と光軸Oとを含む平面P2と
は互いに直交している。
【0029】上記2枚の結晶の各結晶での2つの波長の
位相ずれ角をそれぞれφ1,φ2とすると、φ1,φ2
は次の式(5)(6)で表される。ここで、L1,L2
は第1の結晶3a、第2の結晶3bの光軸方向の長さ、
no は上記結晶における常光線の屈折率、ne は異常光
線の屈折率であり、no (ω)は、基本波光の常光線の
屈折率、ne (2ω,θ1)は、第1の結晶3aにおけ
る2倍波光の異常光線の屈折率、ne (ω,θ2)は、
第2の結晶3bにおける基本波光の異常光線の屈折率、
no (2ω)は、2倍波光の常光線の屈折率であり、上
記ne (2ω,θ1)、ne (ω,θ2)は(7)式か
ら求められる。また、λ1は基本波光の波長、λ2は2
倍波光の波長である。ここで、(7)式において、Ne
(ω)はc軸に対応した異常光線の屈折率である。
【0030】
【数4】
【0031】また、図5(b)は、結晶のc軸と入射す
る光の光軸Oとのなす角度が90°の場合を示し、第1
の結晶3aのc軸c1は、光軸Oと直交する平面上にあ
り、また、第2の結晶3bのc軸c2は、光軸Oと直交
する平面上にあり、c1軸とc2軸は直交している。上
記図5(b)において、2枚の結晶の各結晶での2つの
波長の位相ずれ角をそれぞれφ1,φ2とすると、φ
1,φ2は次の式(8)(9)で表される。ここで、L
1,L2は、第1の結晶3a、第2の結晶3bの光軸方
向の長さ、noは上記結晶における常光線の屈折率、ne
は異常光線の屈折率であり、no (ω)は、基本波光
の常光線の屈折率、ne (ω)は、基本波光の異常光線
の屈折率、no (2ω)は、2倍波光の常光線の屈折
率、ne (2ω)は、2倍波光の異常光線の屈折率であ
る。また、λ1は基本波光の波長、λ2は2倍波光の波
長である。
【0032】
【数5】
【0033】ここで、上記図5(a)(b)において、
φ1+φ2=0となるL1,L2の組み合わせが存在す
れば、OTHから出射する2つの波長の光の位相ずれ角
は0となる。すなわち、第1の結晶で2つの波長の間に
位相ずれが生じても、第2の結晶でその位相ずれを解消
することができ、OTHから出射する光の位相ずれ角は
0となる。例えば、図5(b)のように2枚の結晶を組
み合わせ、上記結晶として前記図3に示した4硼酸リチ
ウムを使用し、YAGレーザの2倍波の波長変換を行う
場合には、上記L1,L2をL1=約5mm、L2=約
1mmとすることにより、φ1+φ2=0とすることが
できる。4硼酸リチウムは紫外線に対して透明であり、
レーザー耐力が強く、YAGレーザの4倍波の変換にも
位相整合が可能であるが、波長変換係数が小さいため、
実際の波長変換にはほとんど利用されていない。
【0034】しかし、4硼酸リチウムの熱伝導率は前記
図4に示したように1.5W/mKであり、BBOの熱
伝導率(0.8W/mK)よりは大きい。一方、BBO
は変換係数が大きく、小電力の変換には優れた特性を発
揮するが、吸収係数が大きく、上記のように熱伝導率が
低いため、従来の方法では、大電力(1Wを越える)の
変換を行う際、温度上昇のため変換効率が低下する。そ
こで、前記図1に示したように、BBO結晶を分割し、
その間に2枚の4硼酸リチウム結晶からなるOTHを挿
入することにより、BBO結晶内の温度分布を少なくす
ることができ、大電力(1Wを越える)の変換を行うこ
とが可能となる。
【0035】例えば、上記BBOを用いて、YAGレー
ザの第2高調波532nmを波長変換し、第4高調波2
66nmを発生させる場合には、前記図5(b)に示し
たように4硼酸リチウムをc軸を含む面でカットしたも
のを2枚用意する。そして、一つの結晶片を所定の厚さ
(例えば前記した5mm)にし、もう一つの結晶片を別
の厚さ(例えば前記した1mm)にする。このように加
工された結晶をc軸が直交するするように貼り合わせ
る。この貼り合わせた結晶をOTHとして使用し、BB
Oの間に熱接触をよくして挿入すれば、BBOの温度分
布を改善することができ、大電力の変換が可能となる。
また、OTHを通過した2つの波長の光(YAGの第2
高調波532nmと第4高調波266nm)の位相差を
ほぼ0とすることができるので、OTHから出射しBB
Oに入射した波長変換光と、該BBOで発生する波長変
換光の位相差を略0とすることができ、効率の良い変換
を行うことが可能となる。
【0036】(2)その他の変形例 (a) 以上説明した実施例では、非線形光学結晶を2つに
分割し、非線形光学結晶の間に1つのOTHを挿入する
場合について説明したが、非線形光学結晶を3以上に分
割し、その間にOTHを挿入してもよい。すなわち、非
線形光学結晶−OTH−非線形光学結晶−OTH−非線
形光学結晶の様に繰り返し構造を取ることも可能であ
る。このような構造を採ることにより、さらに大きな変
換出力光を得ようとする場合には、非線形光学結晶の光
軸方向の長さを細分化することによって、非線形光学結
晶を効率的に冷却し、非線形光学結晶に生ずる温度分布
を少なくすることができる。
【0037】(b) OTHの両側に配置する非線形光学結
晶を結晶軸の方向を互いに逆転させて配置する。このよ
うな構成を採ることにより、ウォークオフを補償するこ
とが出来、さらに変換効率を高めることができる。一般
に、複屈折性の結晶では図6に示すように、常光線の光
ビームは位相の伝搬する方向に進むが、異常光線の光ビ
ームは、位相の伝搬する方向と光ビームの進む方向とが
異なる。このズレの角度をウォークオフ角といい、結晶
軸と光軸とのなす角をθ、常光線の屈折率をno 、異常
光線の屈折率をne としたとき、ウォークオフ角ρは次
の式で表される。 ρ=±arctan{(no /ne )2tanθ}±θ
【0038】このため、例えば、YAGレーザの第2高
調波を入射させ、Type1の位相整合条件を持つ非線
形光学結晶を用いて、第4高調波を発生させる場合、入
射する第2高調波は常光線の偏光であるのに対し、発生
する第4高調波は異常光線の偏光となるため、入射する
光ビームと発生する光ビームとは伝搬するに従いズレを
生ずるようになる。非線形光学結晶の入射部分で発生し
た高調波が、結晶後端部で発生する高調波と完全にずれ
ると光の電界の重ね合わせができなくなり、変換効率は
極端に低下する。完全にズレない場合でも、ビームが重
なっていない部分では重ね合わせができないので、ウオ
ークオフによるズレはビーム径に対して十分小さくなけ
ればならない。
【0039】このような問題を解消するため、図7に示
すように、第1の非線形光学結晶1aと第2の非線形光
学結晶1bの結晶軸の方向を逆にする。これにより、同
図に示すように、第1の非線形光学結晶1aで受けるウ
オークオフを第2の非線形光学結晶1bでうち消すこと
ができ、結果としてウォークオフのない高調波などを発
生させることができる。ウオークオフが大きくなると常
光線と異常光線のビームが重ならない部分が生ずるので
変換が有効に行われなくなるが、図7に示すように非線
形光学結晶1a,1bの間にOTH3を挿入し、OTH
3の両側の非線形光学結晶の結晶軸の方向を逆にするこ
とにより、温度分布が少なく、かつ変換効率の高い非線
形素子を作ることができる。
【0040】また、結晶の角度許容幅は結晶の長さに逆
比例して小さくなるので、非線形光学結晶の長さを短く
して上記図7の構成を繰り返すことによって、温度分布
が少なく、変換効率が高いばかりでなく、角度許容幅の
大きな非線形光学素子を作ることも可能になる。角度許
容幅が大きくなると、使用条件(角度精度)が楽になる
ので、実用化の上では極めて重要な要素である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
非線形光学結晶の間に、非線形光学素子の熱伝導率より
大きい光透過性素子を挿入したので、非線形光学結晶内
の温度分布を少なくすることができ、変換効率の向上を
図ることができる。また、上記光透過性素子の厚みを、
上記光透過性素子の光入射側に隣接する第1の非線形光
学素子から放出され、上記光透過性素子を通過して該光
透過性素子の光出射側に隣接する第2の非線形光学素子
に入射する波長変換光の位相と、上記第2の非線形光学
素子で発生する波長変換光の位相との差が略2πN(N
は整数)となるように設定することにより、第1の非線
形光学結晶内で発生した波長変換光と第2の非線形光学
結晶内で発生した波長変換光が互いに打ち消し合うこと
がなく、高出力を得ることができる。
【0042】また、上記光透過性素子を、結晶軸を直交
させた位相整合可能な第1の結晶部および第2の結晶部
から構成し、上記第1の結晶部の長さと上記第2の結晶
部の長さを、上記非線形光学素子から複数の波長のコヒ
ーレント光が上記光透過性素子へ入射して該光透過性素
子を透過して再び非線形光学結晶に入射する際、上記第
1の結晶部で生ずる複数の波長の光の位相差と上記第2
の結晶部で生ずる複数の波長の光の位相差との和が略0
または略2πN(Nは整数)となるように設定すること
により、上記と同様、第1の非線形光学結晶内で発生し
た波長変換光と第2の非線形光学結晶内で発生した波長
変換光が互いに打ち消し合うことがなく、高出力を得る
ことができる。また、1枚の光透過性素子を用いる場合
と比べ、厚さの許容巾を大きくすることができ、製造が
容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の波長変換用光学素子の基本構
成を示す図である。
【図2】OTH3による位相ずれの影響を説明する図
(1)である。
【図3】OTH3による位相ずれの影響を説明する図
(2)である。
【図4】OTHに適した物質の厚みの許容差の計算結果
を示す図である。
【図5】位相整合可能な2枚の結晶を用いたOTHにお
ける2枚の結晶の結晶軸の方向を説明する図である。
【図6】複屈折性の結晶における常光線と異常光線の光
ビームの方向を説明する図である。
【図7】ウオークオフによるビームのずれをなくした波
長変換用光学素子の構成を示す図である。
【図8】非線形光学結晶の光入射側と光出射側にOTH
を取り付けた光学素子の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 非線形光学素子 2a,2b,3 OTH 4 放熱用フィン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの波長のコヒーレント光
    が入射し、入射したコヒーレント光とは波長が異なるコ
    ヒーレント光を発生し、入射したコヒーレント光および
    波長変換されたコヒーレント光とを放出する波長変換用
    の光学素子であって、 上記光学素子は、上記波長変換に係る非線形光学素子
    と、 上記非線形光学素子が光軸方向に少なくとも2層形成さ
    れるように、該非線形光学素子と交互に隣接する光透過
    性素子から構成され、 上記光透過性素子の熱伝導率は上記非線形光学素子の熱
    伝導率より大きく、 また、上記光透過性素子の厚みは、上記光透過性素子の
    光入射側に隣接する第1の非線形光学素子から放出さ
    れ、上記光透過性素子を通過して該光透過性素子の光出
    射側に隣接する第2の非線形光学素子に入射する波長変
    換光の位相と、上記第2の非線形光学素子で発生する波
    長変換光の位相との差が略2πN(Nは整数)となるよ
    うに設定されていることを特徴とする波長変換用光学素
    子。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの波長のコヒーレント光
    が入射し、入射したコヒーレント光とは波長が異なるコ
    ヒーレント光を発生し、入射したコヒーレント光および
    波長変換されたコヒーレント光とを放出する波長変換用
    の光学素子であって、 上記光学素子は、上記波長変換に係る非線形光学素子
    と、 上記非線形光学素子が光軸方向に少なくとも2層形成さ
    れるように、該非線形光学素子と交互に隣接する光透過
    性素子から構成され、 上記光透過性素子は、第1の結晶部および第2の結晶部
    が、各々の結晶部の結晶軸のc軸と光軸とを含む面が互
    いに直交するように隣接して一体となったものであり、 上記第1の結晶部および第2の結晶部は、上記非線形光
    学素子に入射するコヒーレント光と波長変換されたコヒ
    ーレント光とが位相整合条件を満たすことが可能で、か
    つ、熱伝導率が上記非線形光学素子の熱伝導率より大き
    い結晶であり、 上記第1の結晶部の長さと上記第2の結晶部の長さは、
    上記非線形光学素子から複数の波長のコヒーレント光が
    上記光透過性素子へ入射して該光透過性素子を透過して
    再び非線形光学素子に入射する際、上記第1の結晶部で
    生ずる複数の波長の光の位相差と上記第2の結晶部で生
    ずる複数の波長の光の位相差との和が略0または2πN
    (Nは整数)となるように設定されていることを特徴と
    する波長変換用光学素子。
  3. 【請求項3】 上記第1の結晶部および第2の結晶部
    は、各々の結晶のC軸と上記非線形光学素子に入射する
    コヒーレント光が伝播する光軸方向とのなす角度が90
    °となるように成形されていることを特徴とする請求項
    2の波長変換用光学素子。
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