JP2000216726A - 送信電力制御回路 - Google Patents

送信電力制御回路

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JP2000216726A
JP2000216726A JP1290199A JP1290199A JP2000216726A JP 2000216726 A JP2000216726 A JP 2000216726A JP 1290199 A JP1290199 A JP 1290199A JP 1290199 A JP1290199 A JP 1290199A JP 2000216726 A JP2000216726 A JP 2000216726A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号多重して上り伝送レートを高速化させて
も、帯域外スプリアス成分の劣化や、基地局との通信距
離が短縮を招くことを防止する。 【解決手段】 リミット値設定回路112は、モデム送
信部111より通知される符号多重数nに応じたリミッ
ト値Lnをリミッタ回路107に通知する。リミッタ回
路107は、加算回路106にて補正された利得制御信
号を送信利得可変増幅器108に入力するが、この利得
制御信号がリミット値Ln以上の場合には、リミット値
Lnの利得制御信号を送信利得可変増幅器108に入力
する。送信利得可変増幅器108は、モデム送信部11
1にて変調された送信信号を、リミッタ回路107から
の利得制御信号に応じて増幅し、パワーアンプ110に
入力する。パワーアンプ110は、送信利得可変増幅器
108にて増幅された送信信号を、所定の利得で増幅す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CDMA(Code
Division Multiple Access)方式の移動通信端末装置
に用いられる送信電力制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】TIA/EIA/IS−95Aに準拠し
たCDMA方式の移動通信端末装置においては、基地局
に向けた送信信号が、図7に示すような処理により直交
変調信号として生成される。この処理により生成される
送信信号は、図8に示すように信号ベクトルが原点を通
過せず、平均電力と瞬時最大電力の差が比較的小さいた
め、パワーアンプなどの飽和の影響を比較的受けにくい
OQPSK信号が用いられている。
【0003】また、その最大送信電力は、パワーアンプ
の増幅能力の飽和によって帯域外スプリアス成分が許容
値以上に劣化するレベルを越えないように制御されてい
る。図9は、従来の送信電力制御回路の回路ブロック図
で、以下この図を参照して、従来のCDMA方式の移動
通信端末装置の送信電力制御について説明する。
【0004】CDMA方式の移動通信端末装置の送信電
力制御では、一般にオープンループ制御とクローズドル
ープ制御を併用して行なわれる。まずオープンループ制
御について説明する。
【0005】受信利得可変増幅器901は、後述の利得
制御信号s1に応じて受信信号を増幅する。そして、こ
こで増幅された受信信号は、モデム受信部902および
電力検出回路903に入力される。
【0006】モデム受信部902では、符号拡散されて
いる上記受信信号を復調する。一方、電力検出回路90
3では、上記受信信号の平均電力レベル(以下、受信信
号レベルと称する)に応じた直流信号(電力検出信号)
に変換する。この電力検出信号は、減算回路904で制
御目標である参照直流信号Prefとの差をとられ、こ
の差が誤差信号(利得制御信号s1)として、積分回路
905に出力される。この誤差信号は、積分回路905
で積分されて、前述の受信利得可変増幅器901の利得
制御信号s2となる。
【0007】このように、受信利得可変増幅器901、
電力検出回路903、減算回路904、および積分回路
905よりなる制御ループは、上記誤差信号が0に近づ
くように動作するため、受信信号レベルが変わっても、
上記電力検出信号がほぼ参照直流信号Prefと等しく
なるように受信利得可変増幅器901の利得が制御され
る。
【0008】したがって、上記利得制御信号s1と、受
信利得可変増幅器901の利得との関係を図10(a)
のようにすると、受信信号レベルと、上記利得制御信号
s1の関係は図10(b)のようになる。
【0009】また、積分回路905にて得られた利得制
御信号s2は、加算回路906、リミッタ回路907を
介して送信利得可変増幅器908に供給される。送信利
得可変増幅器908では、モデム送信部911にて符号
拡散により変調された送信信号を、上記利得制御信号s
2に応じて増幅する。
【0010】ここで、送信利得可変増幅器908の利得
とその利得制御信号の関係を図11(a)のようにする
と、受信信号レベルと送信信号レベルの関係は同図
(b)のようになる。
【0011】このように制御することにより移動通信端
末装置は、基地局から離れて受信信号レベルが小さくな
ると送信レベルを大きくし、逆に基地局に近くなり受信
信号レベルが大きくなると送信信号レベルを小さくする
ように動作する。このような動作により、基地局に到達
する上り回線信号レベルを一定に保つようにして、同じ
周波数を共用している移動通信端末装置間の干渉が公平
になるようにしている。
【0012】一方、クローズドループ制御は、オープン
ループ制御に生じる誤差を補償するために行われるもの
である。この誤差は、上り回線と下り回線の周波数が異
なることに起因するフェージングの無相関性によるもの
であるため、基地局の受信部で移動通信端末装置の上り
回線(送信信号)のS/N比をモニタし、このモニタ結
果が期待する範囲に収まるように、1.25[mse
c]毎に電力制御信号を下り回線に重畳して上記移動通
信端末装置に送出する。
【0013】これに対して、移動通信端末装置は、図9
のモデム受信部902にて上記電力制御信号を取り出
し、閉ループ制御回路909に入力する。閉ループ制御
回路909は、上記電力制御信号の情報に基づいて、送
信利得可変増幅器908への利得制御信号の補正値を、
加算器906で加えるようにしている。
【0014】次に最大送信電力を制御するためのリミッ
タ回路907について説明する。上述したオープンルー
プ制御およびクローズドループ制御によって、移動通信
端末装置の送信出力を上げるように制御が働いている場
合、パワーアンプ(PA)910の飽和レベル以上、す
なわち移動通信端末装置の最大送信レベル以上に送信レ
ベルを上げると、送信スペクトラムが広がってしまい帯
域外スプリアス成分が増加し、近接周波数を使用してい
る通信に不要な干渉を与えてしまう。そこで送信利得可
変増幅器908への利得制御信号が所定の上限値を越え
ないようにリミッタ回路907を設けて、このような事
態を防いでいる。
【0015】ところで、近時、移動体データ通信の高速
化への要求の高まりに伴い、図12のように送信信号を
複数の符号により多重して上り伝送レートを高速化させ
る検討がなされている。
【0016】この場合、多重された送信信号は、もはや
OQPSKとはならず、信号ベクトルが原点付近を通過
し、また多重数を増加するほど平均電力と瞬時最大電力
の差も大きくなる。
【0017】したがって、上述した従来の送信電力制御
回路では、符号多重して上り伝送レートを高速化させる
と、送信信号の平均電力と瞬時最大電力の差が大きくな
るため、単一の符号での送信時と同じ最大送信レベルに
制御しようとすると、帯域外スプリアス成分が許容値以
上に劣化するという問題が生じる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の送信電力制御回
路では、符号多重して上り伝送レートを高速化させる
と、送信信号の平均電力と瞬時最大電力の差が大きくな
るため、単一符号送信時と同じ最大送信レベルに制御し
ようとすると、帯域外スプリアス成分が許容値以上に劣
化するという問題が生じる。
【0019】この発明は上記の問題を解決すべくなされ
たもので、符号多重して上り伝送レートを高速化させて
も、帯域外スプリアス成分の劣化を招くことない送信電
力制御回路を提供することを目的とする。
【0020】また、この発明は、符号多重して上り伝送
レートを高速化させても、帯域外スプリアス成分の劣化
や、基地局との通信距離の短縮化を招くことない送信電
力制御回路を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、受信信号の電力強度に応じて、直接
拡散方式により符号多重可能な送信信号の電力強度を制
御する送信電力制御回路において、送信信号の符号多重
数を検出する多重数検出手段と、送信信号の電力を増幅
する増幅手段と、この多重数検出手段にて検出した符号
多重数に応じて増幅手段の利得を制御して、送信信号の
電力強度の最大値を制御する最大電力強度制御手段とを
具備して構成するようにした。
【0022】上記構成の送信電力制御回路では、送信信
号の符号多重数に応じて増幅手段の利得を制御して、送
信信号の電力強度の最大値を制御するようにしている。
したがって、上記構成の送信電力制御回路によれば、符
号多重して上り伝送レートを高速化させても、帯域外ス
プリアス成分の劣化を招くことがない。
【0023】また、上記の目的を達成するために、この
発明は、受信信号の電力強度に応じて、直接拡散方式に
より符号多重可能な送信信号の電力強度を制御する送信
電力制御回路において、送信信号の符号多重数を検出す
る多重数検出手段と、送信信号の電力を増幅する増幅手
段と、この多重数検出手段にて検出した符号多重数に応
じて、増幅手段の利得特性を制御して、その飽和レベル
を可変する利得制御手段とを具備して構成するようにし
た。
【0024】上記構成の送信電力制御回路では、送信信
号の符号多重数に応じて増幅手段の利得特性を制御し
て、その飽和レベルを可変するようにしている。したが
って、上記構成の送信電力制御回路によれば、符号多重
して上り伝送レートを高速化させても、帯域外スプリア
ス成分の劣化や、基地局との通信距離の短縮化を招くこ
とがない。
【0025】さらに、この発明は、受信信号の電力強度
に応じて、直接拡散方式により符号多重可能な送信信号
の電力強度を制御する送信電力制御回路において、送信
信号の符号多重数を検出する多重数検出手段と、この多
重数検出手段にて検出した符号多重数に応じて増幅手段
の利得を制御して、送信信号の電力強度の最大値を制御
する最大電力強度制御手段と、多重数検出手段にて検出
した符号多重数に応じて、増幅手段の利得特性を制御し
て、その飽和レベルを可変する利得制御手段とを具備し
て構成するようにした。
【0026】上記構成の送信電力制御回路では、送信信
号の符号多重数に応じて増幅手段の利得を制御して、送
信信号の電力強度の最大値を制御し、そして、送信信号
の符号多重数に応じて増幅手段の利得特性を制御して、
その飽和レベルを可変するようにしている。
【0027】したがって、上記構成の送信電力制御回路
によれば、符号多重して上り伝送レートを高速化させて
も、帯域外スプリアス成分の劣化や、基地局との通信距
離の短縮化を招くことがない。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。図1は、この発明の第
1の実施形態に係わる送信電力制御回路の構成を示すも
のである。
【0029】受信利得可変増幅器101は、後述の利得
制御信号s1に応じて受信信号を増幅する。そして、こ
こで増幅された受信信号は、モデム受信部102および
電力検出回路103に入力される。
【0030】モデム受信部102では、符号拡散されて
いる上記受信信号を復調する。一方、電力検出回路10
3では、上記受信信号をその電力レベルに応じた直流信
号(電力検出信号)に変換する。この電力検出信号は、
減算回路104で制御目標である参照直流信号Pref
との差をとられ、この差が誤差信号として、積分回路1
05に出力される。この誤差信号は、積分回路105で
積分されて、前述の受信利得可変増幅器101の利得制
御信号s1となる。
【0031】このように、受信利得可変増幅器101、
電力検出回路103、減算回路104、および積分回路
105よりなる制御ループは、上記誤差信号が0に近づ
くように動作するため、受信信号のレベルが変わって
も、上記電力検出信号がほぼPrefと等しくなるよう
に受信利得可変増幅器101の利得が制御される。
【0032】モデム受信部102は、クローズドループ
制御を行なうために基地局より送信される電力制御信号
を、受信信号より取り出し、閉ループ制御回路109に
入力する。
【0033】閉ループ制御回路109は、上記電力制御
信号の情報に基づいて、後述の送信利得可変増幅器10
8への利得制御信号s1の補正値を加算回路106に入
力する。加算回路106では、積分回路105にて得ら
れた利得制御信号s1に、閉ループ制御回路109から
の補正値を加え、リミッタ回路107に入力する。
【0034】モデム送信部111にて符号拡散により変
調された送信信号は、送信利得可変増幅器108に入力
される。また、モデム送信部111は、上記送信信号の
符号多重数nをリミット値設定回路112に通知する。
なお、ここでnが「1」の時は、多重は行なわず、1つ
の拡散符号を用いる場合を意味する。
【0035】リミット値設定回路112は、モデム送信
部111より通知される符号多重数nに応じたリミット
値Lnをリミッタ回路107に通知する。リミッタ回路
107は、図2に示すように、上記加算回路106にて
補正された利得制御信号s1を利得制御信号s2に変換
して送信利得可変増幅器108に出力する。
【0036】すなわち、リミッタ回路107は、上記加
算回路106にて補正された利得制御信号s1を利得制
御信号s2として送信利得可変増幅器108に入力する
が、この利得制御信号s1がリミット値設定回路112
により設定されるリミット値Ln以上の場合には、リミ
ット値Lnの利得制御信号s2を送信利得可変増幅器1
08に入力する。
【0037】送信利得可変増幅器108は、モデム送信
部111にて符号拡散により変調された送信信号を、リ
ミッタ回路107からの利得制御信号s2に応じて増幅
し、パワーアンプ(PA)110に入力する。パワーア
ンプ110は、送信利得可変増幅器108にて増幅され
た送信信号を、所定の利得で増幅する。
【0038】すなわち、上記構成の送信電力制御回路で
は、送信利得可変増幅器108にて送信信号の電力を制
御する際に、符号多重数nの増加に応じて、その利得を
制御する利得制御信号s2の上限値(リミット値)Ln
を小さくするようにしている。
【0039】これにより、送信利得可変増幅器108に
て増幅された送信信号のピーク値と平均値の比の増加を
抑制して、後段のパワーアンプ110の増幅能力の飽和
による帯域外スプリアス成分の劣化を抑制する。
【0040】したがって、上記構成の送信電力制御回路
によれば、符号多重により上り伝送レートを高速化させ
ても、帯域外スプリアス成分の劣化を招くことがない。
なお、上記構成の送信電力制御回路では、図2に示すよ
うに、符号多重数nが6以上の場合には、リミット値を
一定にしている。これは、符号多重数nがある程度まで
大きくなると、符号多重数nの増加に伴う送信信号のピ
ーク値と平均値との比の増加率が小さくなる傾向にある
ことを考慮したものである。
【0041】次に、この発明の第2の実施形態に係わる
送信電力制御回路について説明する。図3は、その構成
を示すもので、ここでは図1に示した送信電力制御回路
と同じ部分には同一符号を付して示し、ここでは異なる
部分を中心に述べる。
【0042】加算回路106では、積分回路105にて
得られた利得制御信号s1に、閉ループ制御回路109
からの補正値を加え、リミッタ回路207に入力する。
【0043】リミッタ回路207は、上記加算回路10
6にて補正された利得制御信号s1を利得制御信号s2
に変換して送信利得可変増幅器108に入力するが、こ
の利得制御信号s1が予め設定したリミット値L0以上
の場合には、リミット値L0の利得制御信号s2を送信
利得可変増幅器108に入力する。
【0044】モデム送信部211にて符号拡散により変
調された送信信号は、送信利得可変増幅器108に入力
される。また、モデム送信部211は、上記送信信号の
符号多重数nをバイアス可変回路213に通知する。な
お、ここでnが「1」の時は、多重は行なわず、1つの
拡散符号を用いる場合を意味する。
【0045】送信利得可変増幅器108は、モデム送信
部211にて符号拡散により変調された送信信号を、リ
ミッタ回路207からの利得制御信号s2に応じて増幅
し、パワーアンプ(PA)210に入力する。
【0046】パワーアンプ210は、送信利得可変増幅
器108にて増幅された送信信号を増幅する。なお、パ
ワーアンプ210の利得特性は、バイアス可変回路21
3により制御される。
【0047】バイアス可変回路213は、モデム送信部
211より通知される符号多重数nに応じて、パワーア
ンプ210の電源電圧を可変して、その利得特性を制御
し、飽和点を可変する。なお、この制御では、符号多重
数nが多くなるにしたがい、パワーアンプ210の電源
電圧を上げることにより、図4に示すように、パワーア
ンプ210の1dB利得圧縮点が変化する。
【0048】図5は、バイアス可変回路213の一例を
示すもので、例えばMAMIM社製MAX879などの
DC/DCコンバータ2131を用いる。このDC/D
Cコンバータ2131は、電池より直接、そして、イン
ダクタL1を介して動作電圧が供給され、OUT端子が
抵抗器R1を介してFB端子に接続されており、FB端
子の電圧と基準電圧との差が小さくなるように、OUT
端子の出力電圧を制御するものである。
【0049】また、FB端子には、互いに異なる抵抗値
を有する複数の抵抗器R21〜R2nが接続されてお
り、選択回路2132が、符号多重数nに応じて、抵抗
器R21〜R2nのいずれかを通じて、FB端子を接地
する。
【0050】これにより、符号多重数nに応じて、FB
端子の電圧が変化し、そして、DC/DCコンバータ2
131がFB端子の電圧と基準電圧との差が小さくなる
ようにOUT端子の出力電圧を制御することにより、符
号多重数nに応じた電圧がOUT端子よりパワーアンプ
210に供給されることになる。
【0051】ここで、OUT端子の出力電圧(パワーア
ンプ210の電源電圧)をVout、基準電圧をVref、抵
抗器R1の抵抗値をr1、選択回路2132にて選択さ
れる抵抗器の抵抗値をr2とすると、Voutは下式で表さ
れる。
【0052】
【数1】
【0053】なお、選択回路2132は、符号多重数n
が多くなるにしたがって、抵抗器R21〜R2nより、
抵抗値の小さな抵抗器を順に接続するようにして、OU
T端子の出力電圧Voutを上げる。
【0054】以上のように、上記構成の送信電力制御回
路では、符号多重数nの増加に応じて、パワーアンプ2
10の電源電圧Voutを大きくして、パワーアンプ21
0の利得飽和レベルを高くするようにしている。
【0055】したがって、上記構成の送信電力制御回路
によれば、符号多重数nを増加させて上り伝送レートを
高速化させても、パワーアンプ210は増幅能力が飽和
しないため、帯域外スプリアス成分が劣化することもな
く、また、送信電力自体が小さくなることもないため、
基地局との通信距離が短かくなることもない。
【0056】なお、上記バイアス可変回路213は、図
5に示す形態に限定されるものではない。例えば、上述
の選択回路2132は、符号多重数nに応じて抵抗器R
21〜R2nのうちいずれかを選択するものとしたが、
これに代わって例えば、符号多重数nが多くなるにした
がって抵抗器R21〜R2nより複数の抵抗器を選択し
て、その合成抵抗が小さくなるようにして、OUT端子
の出力電圧Voutを上げるようにしてもよい。また、パ
ワーアンプ210の利得特性を、電源電圧の可変以外の
手法で制御するようにしてもよいことはいうまでもな
い。
【0057】さらには、図6に示すように、第1の実施
形態で用いた手法と、第2の実施形態で用いた手法を併
用するようにしてもよい。これによれば、符号多重数n
に対する最大出力電力とリミット値の2つの設定によ
り、より融通性を持たせることができる。その他、この
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同
様に実施可能であることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、この発明では、送信
信号の符号多重数に応じて増幅手段の利得を制御して、
送信信号の電力強度の最大値を制御し、そして、送信信
号の符号多重数に応じて増幅手段の利得特性を制御し
て、その飽和レベルを可変するようにしている。
【0059】したがって、この発明によれば、符号多重
して上り伝送レートを高速化させても、帯域外スプリア
ス成分の劣化や、基地局との通信距離の短縮化を招くこ
とのない送信電力制御回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる送信電力制御回路の第1の実
施の形態の構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示した送信電力制御回路の送信利得可変
増幅器のリミット値制御を説明するための図。
【図3】この発明に係わる送信電力制御回路の第2の実
施の形態の構成を示す回路ブロック図。
【図4】図3に示した送信電力制御回路のパワーアンプ
の飽和レベル御を説明するための図。
【図5】図3に示した送信電力制御回路のバイアス可変
回路の構成を示す回路ブロック図。
【図6】この発明に係わる送信電力制御回路の他の構成
例を示す回路ブロック図。
【図7】基地局に向けた上り信号の生成処理を説明する
ための図。
【図8】図7の処理により生成された直交信号のベクト
ル波形を示す図。
【図9】従来の送信電力制御回路の構成を示す回路ブロ
ック図。
【図10】図9に示した従来の送信電力制御回路の受信
利得可変増幅器の利得制御を説明するための図。
【図11】図9に示した従来の送信電力制御回路の送信
利得可変増幅器の利得制御を説明するための図。
【図12】基地局に向けた上り信号を多重生成する処理
を説明するための図。
【符号の説明】
101…受信利得可変増幅器 102…モデム受信部 103…電力検出回路 104…減算回路 105…積分回路 106…加算回路 107,207…リミッタ回路 108…送信利得可変増幅器 109…閉ループ制御回路 110,210…パワーアンプ(PA) 111,211…モデム送信部 112…リミット値設定回路 213…バイアス可変回路 2131…コンバータ 2132…選択回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号の電力強度に応じて、直接拡散
    方式により符号多重可能な送信信号の電力強度を制御す
    る送信電力制御回路において、 前記送信信号の符号多重数を検出する多重数検出手段
    と、 前記送信信号の電力を増幅する増幅手段と、 この多重数検出手段にて検出した符号多重数に応じて前
    記増幅手段の利得を制御して、前記送信信号の電力強度
    の最大値を制御する最大電力強度制御手段とを具備した
    ことを特徴とする送信電力制御回路。
  2. 【請求項2】 受信信号の電力強度に応じて、直接拡散
    方式により符号多重可能な送信信号の電力強度を制御す
    る送信電力制御回路において、 前記送信信号の符号多重数を検出する多重数検出手段
    と、 前記送信信号の電力を増幅する増幅手段と、 この多重数検出手段にて検出した符号多重数に応じて、
    前記増幅手段の利得特性を制御して、その飽和レベルを
    可変する利得制御手段とを具備したことを特徴とする送
    信電力制御回路。
  3. 【請求項3】 受信信号の電力強度に応じて、直接拡散
    方式により符号多重可能な送信信号の電力強度を制御す
    る送信電力制御回路において、 前記送信信号の符号多重数を検出する多重数検出手段
    と、 前記送信信号の電力を増幅する増幅手段と、 この多重数検出手段にて検出した符号多重数に応じて前
    記増幅手段の利得を制御して、前記送信信号の電力強度
    の最大値を制御する最大電力強度制御手段と、 前記多重数検出手段にて検出した符号多重数に応じて、
    前記増幅手段の利得特性を制御して、その飽和レベルを
    可変する利得制御手段とを具備したことを特徴とする送
    信電力制御回路。
  4. 【請求項4】 前記最大電力強度制御手段は、符号多重
    数が多くなるにしたがって、前記送信信号の最大電力強
    度を小さくするように前記増幅手段の利得を制御するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項3に記載の送信電
    力制御回路。
  5. 【請求項5】 前記利得制御手段は、符号多重数が多く
    なるにしたがって、前記増幅手段の飽和レベルを大きく
    するように、前記利得を制御することを特徴とする請求
    項2または請求項3に記載の送信電力制御回路。
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