JP2000216466A - 波長同調回路 - Google Patents

波長同調回路

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JP2000216466A
JP2000216466A JP11013937A JP1393799A JP2000216466A JP 2000216466 A JP2000216466 A JP 2000216466A JP 11013937 A JP11013937 A JP 11013937A JP 1393799 A JP1393799 A JP 1393799A JP 2000216466 A JP2000216466 A JP 2000216466A
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Yasuhiro Shoji
康浩 庄司
Yoshihito Hirano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ発振器の出力光の波長がシーディング
光に同調しているかどうかを確認して、波長制御を行う
ことが可能な波長同調回路を得ること。 【解決手段】 レーザ媒質をレーザ共振器内に所有する
レーザ発振器と、シーディング光を前記レーザ発振器内
に入射して波長同調するレーザレーダ光源において、共
振器長制御素子と、前記レーザ発振器から一部取り出し
た前記レーザ光または一部取り出した前記シーディング
光のどちらか一方の周波数を周波数シフトし、前記周波
数シフト後のそれぞれの光を合波し、合波した出力光の
ビート周波数をローパスフィルタおよびハイパスフィル
タで周波数弁別し、それぞれの出力信号をそれぞれ検波
回路で周波数−電圧変換し、その差分を前記レーザ共振
器長を制御するための誤差信号とし、これに基づいて前
記共振器長制御素子を動作させる波長制御手段とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザレーダ光
源の波長を安定化するための波長同調回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図6に第1の従来例として、J.C.B
arnes et al."Injection Se
eding II:Ti:Al2 O3 Experime
nts",IEEE JOURNAL OF QUAN
TUM ELECTRONICS.VOL.29,N
O.10.OCTORBER 1993,pp2684
−2692に記載されているレーザレーダ光源に用いる
波長同調回路の構成説明図を示す。図6において、10
0は波長選択素子、101は出力用ミラー、102はレ
ーザ媒質、103は高反射率ミラー(反射率99%)、
104は共振器長制御素子、105はインジェクション
・シーディング装置、106は波長確認手段、107は
波長制御手段、108は励起光源、109は励起光入射
手段、110は出力光サンプル手段、111はアイソレ
ータ、113は受光器、114はQスイッチトリガ発振
器である。Qスイッチトリガ発振器114から出力され
るトリガパルスに同期してパルス出力の励起光源108
から励起光が出力され、この出力光は励起光入射手段1
09を介してレーザ媒質102を励起する。レーザ媒質
102の両端面から出力されたレーザ光を出力用ミラー
101と高反射率ミラー103で構成されたスタンディ
ング・ウェーブ型共振器内でレーザ光パワーを増幅し、
出力用ミラー101からパルスのレーザ光を出力する。
また、発振波長を任意の波長に安定化した、シーディン
グ光を高反射率ミラー103からスタンディング・ウェ
ーブ型共振器内に光軸が一致するように注入する。この
とき、高反射率ミラー103により反射されたシーディ
ング光がインジェクション・シーディング装置105に
戻るのを避けるためにアイソレータ111を設置してい
る。スタンディング・ウェーブ型共振器内で立ち上がる
波長は、スタンディング・ウェーブ型共振器内で立ち上
がるはずの複数の波長の中でシーディング光の波長と最
も近い波長に同調する。さらに、スタンディング・ウェ
ーブ型共振器の出力光の発振波長をシーディング光に同
調させるため、共振器長制御素子104により共振器長
を制御する。
【0003】共振器長を制御するために、スタンディン
グ・ウェーブ型共振器の出力光を出力光サンプル手段1
10により一部取り出す。波長確認手段106でQスイ
ッチトリガ発振器114から出力されるトリガパルスと
スタンディング・ウェーブ型共振器の出力光のパルスと
の時間間隔を測定する。インジェクション・シーディン
グを行った場合、シーディング光が種信号となり、この
種信号に近いモードからパルスが立ち上がるため、最も
早い時間でこのモードのパルスが出力される。この従来
例では、波長確認手段106において、励起光源108
から出力されるパルス光と出力用ミラー101から出力
されるパルス光の時間間隔を確認し、この時間間隔が最
も短くなるように波長制御手段107で共振器長制御素
子104を制御する。
【0004】従来の波長確認手段106では励起光源1
08へ送信するQスイッチトリガパルスと受光器113
で受けた出力光のパルスとの間隔を測定しているため
に、出力光の波長がシーディング光と同調しているかど
うかを知ることができない。
【0005】次に、図7に第2の従来例として、Leo
nid G.Kazovsky et al."Exp
erimental relative freque
ncy stabilization of a se
t of lasers using optical
phase−locked loops",IEEE
PHOTONICS TECHNOLOGY LET
TERS.VOL.2,NO.7.JULY 199
0,pp516−518に記載されているレーザレーダ
光源に用いる波長同調回路の構成説明図を示す。図7に
おいて、115は連続波(CW)出力のスレーブレー
ザ、116はCW出力のマスターレーザ、117は位相
変調器、118はphase−locked loop
(PLL)回路である。マスターレーザ116の出力光
を位相変調器117で位相変調し、多数のサイドバンド
を立たせる。位相変調をかけたマスターレーザ116の
出力光とスレーブレーザ115の出力光を合波手段11
9で合波し、合波した両レーザ光を受光器113で受光
する。両レーザ光の位相差をPLL回路118で検出
し、その位相差がゼロになるようにスレーブレーザ11
5内の共振器長制御素子にフードバックする。
【0006】本従来例では、スレーブレーザ115もC
W出力であるため、PLL回路118は応答したが、ス
レーブレーザ115にパルス幅の短いパルスレーザを使
用した場合、PLL回路118がその応答速度に追従で
きない。
【0007】また、本従来例では、マスターレーザ11
6に位相変調を用いることにより多数のサイドバンドを
立たせ、そのサイドバンドの中のいずれかの周波数にス
レーブレーザ115の発振波長を安定化するため、相対
的な周波数安定度は得られるが、絶対周波数への安定化
はできない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
波長同調回路では、波長確認手段として励起光源へ送信
するQスイッチトリガパルスと受光器で受けたスタンデ
ィング・ウェーブ型共振器の出力光のパルスとの時間間
隔を基準信号としているため、出力光の波長がシーディ
ング光と同調しているかどうか確認できないという問題
点があった。
【0009】また、従来の波長同調回路では、マスター
レーザおよびスレーブレーザにCW波を用いているた
め、PLL回路が使用できたが、スレーブレーザにパル
ス幅の短いパルスレーザを使用した場合、PLL回路の
応答が追従しないため、波長同調ができないという問題
点があった。
【0010】さらに、従来の波長同調回路では、マスタ
ーレーザに位相変調を用いることにより多数のサイドバ
ンドを立たせ、そのサイドバンドの中のいずれかの周波
数にスレーブレーザの発振波長を安定化するため、相対
的な周波数安定度は得られるが、絶対周波数への安定化
ができないという問題点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、レーザ発振器の出力光の波長が
シーディング光に同調しているかどうかを確認して、波
長制御を行うことが可能な波長同調回路を得ることを目
的とする。
【0012】また、この発明は、パルス幅の短いパルス
レーザの波長同調が可能な波長同調回路を得ることを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る波長同調
回路は、レーザ光を出力するレーザ媒質と、前記レーザ
媒質を励起する励起光源と、前記励起光源の出力タイミ
ングを決定するトリガ信号を出力するQスイッチトリガ
発振器と、前記励起光源の出射光を前記レーザ媒質に入
射する励起光入射手段と、前記レーザ媒質をレーザ共振
器内に所有するレーザ発振器と、シーディング光を出射
するインジェクション・シーディング装置と、前記シー
ディング光を前記レーザ発振器内に入射するシーディン
グ光注入手段と、前記レーザ共振器の共振器長を制御す
る共振器長制御素子と、前記レーザ共振器からレーザ光
の一部を取り出す出力光サンプル手段と、一部取り出し
た前記レーザ光または一部取り出した前記シーディング
光のどちらか一方の周波数をシフトする周波数シフト手
段と、一部取り出した前記レーザ光と一部取り出した前
記シーディング光を前記周波数シフト手段の出力側で合
波する合波手段と、前記合波手段の出力光を受光し、ビ
ート周波数を出力する受光器と、前記ビート周波数を周
波数弁別するローパスフィルタおよびハイパスフィルタ
と、前記ローパスフィルタおよびハイパスフィルタそれ
ぞれの出力信号をそれぞれ周波数−電圧変換する2つの
検波回路と、前記2つの検波回路の出力信号の差分をと
り前記レーザ共振器長を制御するための誤差信号を出力
する減算器と、前記誤差信号に基づいて前記共振器長制
御素子に波長制御信号を与えることにより当該共振器長
制御素子を動作させる波長制御手段とを備えたものであ
る。
【0014】また、上記検波回路に乗算検波回路を用い
ても良い。
【0015】また、上記検波回路にピーク検波回路を用
いても良い。
【0016】また、上記周波数シフト手段に音響光学周
波数シフタを用い、上記音響光学周波数シフタの通常の
出射口を入射口、通常の入射口を出射口として使用する
ことにより、上記音響光学周波数シフタを上記一部取り
出したレーザ光と一部取り出したシーディング光を合波
する合波手段として機能させ、上記周波数シフト手段と
上記合波手段を兼用させても良い。
【0017】さらに、上記2つの検波回路それぞれの後
段にピークホールド回路を設置し、上記Qスイッチトリ
ガ発振器からの出力信号をピークホールド開始終了のト
リガ信号として用いて上記検波回路の出力を保持するこ
とにより、パルス幅の短いレーザ光に対する波長制御時
間を延長したものでも良い。
【0018】また、上記波長制御手段を、レーザ光の同
調させたい波長の数と同数の複数の波長制御手段と、上
記複数の波長制御手段への入出力端にそれぞれ設けら
れ、上記複数の波長制御手段から選択して所定の順序で
切り替えて使用するように接続させる上記同調させたい
波長の数と同数の切り替え先を有する切り替えスイッチ
から形成しても良い。
【0019】また、上記波長制御手段からの波長制御信
号が上記共振器長制御素子のダイナミックレンジを越え
た場合に、上記波長制御手段からの出力を制限する制御
信号制限回路を上記波長制御手段の後段に挿入設置して
も良い。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1による波長同調回路を示す構成説明図であ
る。なお、以下の説明において、上記従来技術において
説明した構成部材と同一または相当する部材については
同一符号を付して説明を省略または簡略化する。図1に
おいて、201はレーザ発振器、203は周波数シフト
手段、204,205は、周波数シフト手段203でシ
フトする周波数に等しい周波数における減衰率が等しい
ローパスフィルタとハイパスフィルタ、206は各フィ
ルタの透過信号を周波数−電圧変換するための検波回
路、207は減算器、208は合波手段である。
【0021】次に動作について説明する。Qスイッチト
リガ発振器114の出力パルスに同期して出力される励
起光源108の出力光を励起光入射手段109を介して
レーザ媒質102に入射し、これを励起する。レーザ媒
質102から出力されたレーザ光はレーザ発振器201
内で増幅され、外部に出力される。また、インジェクシ
ョン・シーディング装置105から出射されたシーディ
ング光をシーディング光注入手段112からレーザ発振
器201内に注入する。
【0022】レーザ発振器201から出力されるレーザ
光の一部を出力光サンプル手段110で取り出す。取り
出したレーザ光の一部か、またはシーディング光の一部
のどちらか一方を周波数シフト手段203(例えば音響
光学周波数シフタ等)を通過させることで周波数をfだ
けシフトさせ、合波手段208で両者を合波する。合波
したレーザ光とシーディング光を受光器113で受光
し、周波数シフトしたレーザ光とシーディング光とのビ
ート周波数を観測する。受光器113の出力は、ローパ
スフィルタ204とハイパスフィルタ205に分岐され
た後、それぞれの検波回路206に入力され、周波数−
電圧変換される。検波回路206から出力された両信号
は減算器207に入力され、両者の差分信号を得る。こ
こで、ローパスフィルタ204とハイパスフィルタ20
5の周波数特性は上記したように周波数fにおいて減衰
特性が等しいため減算器207の出力信号は周波数fに
おいてゼロであり、その前後で符号が変化する形状を持
つ。この信号を誤差信号として用いるとともに、波長制
御手段107に入力し、その出力信号をレーザ発振器内
の共振器長制御素子104にフィードバックしてレーザ
光の波長を制御することにより、レーザ光とシーディン
グ光の波長を同調することができる。なお、この例で
は、共振器長制御素子104により共振器長を調整する
ことにより波長を可変するものである。また、ローパス
フィルタ204とハイパスフィルタ205の周波数fで
の減衰特性が等しくない場合には、可変減衰器などを挿
入して調整しても良い。
【0023】上記において正確な波長同調を行うために
は、検波回路において、両レーザ光のビートの位相状態
に係わらず、周波数−電圧変換する必要がある。そこ
で、検波回路に乗算検波回路を使用した場合について説
明する。乗算検波回路内では入力信号を乗算(積算)す
るために、ローパスフィルタまたはハイパスフィルタか
ら入力された信号の平均された信号を得ることができ
る。したがって、各フィルタからの信号に含まれる位相
情報は消去することができる。
【0024】次に、検波回路にピーク検波回路を使用し
た場合について説明する。ピーク検波回路では、入力信
号のプラス側とマイナス側のピーク値を検出し、両者の
差分信号を出力することにより位相情報を消去し、周波
数情報のみを得ることが可能である。また、市販の乗算
検波素子を用いた乗算検波回路の場合、乗算検波素子の
制限から、数十mV程度の出力信号しか得られないが、
ピーク検波回路では数V程度の出力信号が得られるた
め、両者の雑音レベルが等しいならば、ピーク検波回路
を用いた方がS/N比(Signal to Nois
e Ratio)が良い特徴を持つ。
【0025】このようにローパスフィルタとハイパスフ
ィルタを用いた周波数弁別器に乗算検波回路またはピー
ク検波回路を組み合わすことにより、入力信号の位相情
報は消去され、必要な周波数情報のみを電圧信号で出力
することができる。
【0026】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、レーザ発振器201から出力されるレーザ光の波長
を確認してシーディング光に同調させることができる。
【0027】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2による波長同調回路の構成説明図である。この実施
の形態では、上記実施の形態1における周波数シフタの
構成を示す。周波数シフタの一例として音響光学周波数
シフタを使用した場合について説明する。音響光学周波
数シフタ203の入射側からレーザ光を入射すると、出
射側から0次回折光(周波数シフト無し)、1次回折光
(周波数fだけシフト)、2次回折光(周波数2fだけ
シフト)、・・・を出射する。この発明においては、音
響光学周波数シフタ203の0次回折光の出射口または
1次回折光の出射口からレーザ出力光の一部とシーディ
ング光の一部をそれぞれ任意の側の出射口から入射し、
音響光学周波数シフタ203の本来の入射口から両レー
ザ光を出射させる。つまり、音響光学周波数シフタの通
常の出射口を入射口として使用し、通常の入射口を出射
口として使用することにより、音響光学周波数シフタを
レーザ光の一部とシーディング光の一部を合波する合波
手段として兼用する。
【0028】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、音響光学周波数シフタをレーザ光の一部とシーディ
ング光の一部の合波手段として兼用することにより、波
長同調回路を小型化できる。
【0029】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3による波長同調回路を示す構成説明図であり、上記
実施の形態1または2においてピークホールド回路を使
用した場合を示す。図3において、209は検波回路の
出力を一定時間保持するピークホールド回路である。
【0030】次に動作について説明する。励起光源10
8からのQスイッチレーザ光のパルス幅は短いものにな
ると10nsec程度になる。したがって、シーディン
グ光とレーザ光のビート周波数が観測できるのは10n
sec間のみである。しかし、波長制御を行うためには
できる限り長い時間信号が出力されていることが波長安
定度のためにも望ましく、その最大時間は、レーザパル
スが出力されてから、次のパルスが出力されるまでであ
る。そこで、Qスイッチトリガ発振器114からの出力
信号をピークホールド回路209に入力し、ピークホー
ルド開始終了のトリガ信号として使用することにより、
レーザパルスが出力されてから次のレーザパルスが出力
されるまでの間、検波回路206の出力を保持すること
ができる。
【0031】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、ピークホールド回路209を用いることにより、パ
ルス幅の短いレーザ光の場合でも、安定な波長同調がで
きる。
【0032】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4による波長同調回路を示す構成説明図であり、ある
一定の繰り返しでレーザ光の同調させたい波長が変化す
る場合の波長制御手段の構成を示し、同調させたい波長
の数に等しい波長制御手段107を用意する。また、図
4において、210(a)、210(b)は複数の波長
制御手段107の切り替えスイッチである。
【0033】次に動作について説明する。ある一定の繰
り返しで、レーザ光の同調させたい波長が変化する場
合、同調させたい波長の数に等しい波長制御手段107
を用意し、切り替えスイッチ210(a)、210
(b)の切り替え先の数も同調させたい波長の数に等し
くする。例えば、同調させたい波長の数が3波(波長
a、波長b、波長c)の場合、波長制御手段を3個(波
長制御手段107(a)、波長制御手段107(b)、
波長制御手段107(c))用意し、切り替えスイッチ
210(a)、210(b)も3方向切り替え可能なス
イッチとする。ある時点で、Qスイッチトリガ発振器1
14からトリガパルスが出力された直後にレーザ発振器
201から波長aのレーザ光が出力され、次のトリガパ
ルス直後には波長bのレーザ光が、また次のトリガパル
ス直後には波長cのレーザ光を出力させ、その後は、こ
れを繰り返すものとする。波長aのレーザ光が出力され
た直後では、波長aの偏差を波長制御手段107(a)
に入力するために切り替えスイッチ210(a)は波長
制御手段107(a)に接続する。そして、波長aのレ
ーザ光が出力された次は波長bのレーザ光を出力するた
め、その時点で切り替えスイッチ210(b)は先に波
長制御手段107(b)に接続し、次の波長bのレーザ
光出力の波長制御の準備に入る。また、波長bのレーザ
光が出力された直後は切り替えスイッチ210(a)は
波長制御手段107(b)に接続し、切り替えスイッチ
210(b)は次の波長cのレーザ光出力の波長に同調
するため、波長制御手段107(c)に接続する。即
ち、切り替えスイッチ210(b)は切り替えスイッチ
210(a)よりも先に一つ後の波長制御手段107と
接続するよう設定する。
【0034】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、同調させたい波長が複数ある場合、同調させたい波
長と同数の波長制御手段と、同調させたい波長と同数の
切り替え先を持ったスイッチを用いることにより、ロー
パスフィルタ204、ハイパスフィルタ205、検波回
路206、減算器207、ピークホールド回路209な
どから形成される波長確認手段は一式だけで波長同調を
行うことが可能であり、波長同調回路を小型化できる。
【0035】実施の形態5.図5はこの発明の実施の形
態5による波長同調回路を示す構成説明図であり、ここ
では、実施の形態1で示した図1の構成を例示し、波長
制御手段107と波長制御素子104との間に制御信号
制限回路211を設けた構成を示す。
【0036】次に動作について説明する。波長制御手段
107から出力される信号が共振器長制御素子104の
ダイナミックレンジを越えた場合、共振器長制御素子1
04では制御不可能となる。その結果、この現象が生じ
た時点以降の波長安定度は悪くなる。
【0037】その場合、波長制御手段107の後段に制
御信号制限回路211を設定し、波長制御手段107の
出力信号の振幅値が共振器長制御素子104の制御可能
な振幅値を越えた場合、出力信号をゼロに戻す作用を行
う。この作用により、ダイナミックレンジの狭い共振器
長制御素子104を使用した場合でも、早い繰り返しの
制御が可能な波長同調回路を得られる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、レーザ光を出力するレーザ媒質と、前記レーザ媒質
を励起する励起光源と、前記励起光源の出力タイミング
を決定するトリガ信号を出力するQスイッチトリガ発振
器と、前記励起光源の出射光を前記レーザ媒質に入射す
る励起光入射手段と、前記レーザ媒質をレーザ共振器内
に所有するレーザ発振器と、シーディング光を出射する
インジェクション・シーディング装置と、前記シーディ
ング光を前記レーザ発振器内に入射するシーディング光
注入手段と、前記レーザ共振器の共振器長を制御する共
振器長制御素子と、前記レーザ共振器からレーザ光の一
部を取り出す出力光サンプル手段と、一部取り出した前
記レーザ光または一部取り出した前記シーディング光の
どちらか一方の周波数をシフトする周波数シフト手段
と、一部取り出した前記レーザ光と一部取り出した前記
シーディング光を前記周波数シフト手段の出力側で合波
する合波手段と、前記合波手段の出力光を受光し、ビー
ト周波数を出力する受光器と、前記ビート周波数を周波
数弁別するローパスフィルタおよびハイパスフィルタ
と、前記ローパスフィルタおよびハイパスフィルタそれ
ぞれの出力信号をそれぞれ周波数−電圧変換する2つの
検波回路と、前記2つの検波回路の出力信号の差分をと
り前記レーザ共振器長を制御するための誤差信号を出力
する減算器と、前記誤差信号に基づいて前記共振器長制
御素子に波長制御信号を与えることにより当該共振器長
制御素子を動作させる波長制御手段とを備えて波長同調
回路を構成したので、レーザ発振器から出力されるレー
ザ光の波長がシーディング光に同調しているかどうかを
確認して、波長制御を行うことが可能な波長同調回路を
得られる効果がある。
【0039】また、上記検波回路に乗算検波回路を用い
れば、レーザ出力光とシーディング光のビート周波数の
位相状態に係わらず、周波数−電圧変換することがで
き、正確な波長同調を可能にする効果がある。
【0040】また、上記検波回路にピーク検波回路を用
いれば、レーザ出力光とシーディング光のビート周波数
の位相状態に係わらず、周波数−電圧変換することがで
き、正確な波長同調を可能にするとともに、乗算検波回
路に比べて良いS/Nでの波長同調を行える効果があ
る。
【0041】また、上記周波数シフト手段に音響光学周
波数シフタを用い、上記音響光学周波数シフタの通常の
出射口を入射口、通常の入射口を出射口として使用する
ことにより、上記音響光学周波数シフタを上記一部取り
出したレーザ光と一部取り出したシーディング光を合波
する合波手段として機能させ、上記周波数シフト手段と
上記合波手段を兼用させることにより、波長同調回路を
小型化できる効果がある。
【0042】さらに、上記2つの検波回路それぞれの後
段にピークホールド回路を設置し、上記Qスイッチトリ
ガ発振器からの出力信号をピークホールド開始終了のト
リガ信号として用いて上記検波回路の出力を保持するこ
とにより、パルス幅の短いレーザ光に対する波長制御時
間を延長したので、非常にパルス幅の短いレーザ光の場
合でも、安定な波長同調ができる効果がある。
【0043】また、上記波長制御手段を、レーザ光の同
調させたい波長の数と同数の複数の波長制御手段と、上
記複数の波長制御手段への入出力端にそれぞれ設けら
れ、上記複数の波長制御手段から選択して所定の順序で
切り替えて使用するように接続させる上記同調させたい
波長の数と同数の切り替え先を有する切り替えスイッチ
から形成したので、ある一定の繰り返しでレーザ光の同
調させたい波長が変化する場合の波長同調回路の構成を
簡略化でき、波長同調回路を小型化できる効果がある。
【0044】また、上記波長制御手段からの波長制御信
号が上記共振器長制御素子のダイナミックレンジを越え
た場合に、上記波長制御手段からの出力を制限する制御
信号制限回路を上記波長制御手段の後段に挿入設置する
ことにより、ダイナミックレンジの狭い共振器長制御素
子を使用した場合でも、早い繰り返しの制御が可能な波
長同調回路を得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1による波長同調回路を
示す構成説明図である。
【図2】 この発明の実施形態2による波長同調回路を
示す構成説明図である。
【図3】 この発明の実施形態3による波長同調回路を
示す構成説明図である。
【図4】 この発明の実施形態4による波長同調回路を
示す構成説明図である。
【図5】 この発明の実施形態5による波長同調回路を
示す構成説明図である。
【図6】 従来の波長同調回路1を示す構成説明図であ
る。
【図7】 従来の波長同調回路1を示す構成説明図であ
る。
【符号の説明】
100 波長選択素子、101 出力用ミラー、102
レーザ媒質、103 高反射率ミラー、104 共振
器長制御素子、105 インジェクション・シーディン
グ装置、106 波長確認手段、107 波長制御手
段、108 励起光源、109 励起光入射手段、11
0 出力光サンプル手段、111 アイソレータ、11
2 シーディング光注入手段、113 受光器、114
Qスイッチトリガ発振器、115 スレーブレーザ、
116 マスターレーザ、117 位相変調器、118
phase−locked loop(PLL)回
路、119 合波手段、201 レーザ発振器、203
周波数シフト手段、204 ローパスフィルタ、20
5 ハイパスフィルタ、206 検波回路、207 減
算器、208 合波手段、209 ピークホールド回
路、210 切り替えスイッチ、211 制御信号制限
回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を出力するレーザ媒質と、前記
    レーザ媒質を励起する励起光源と、前記励起光源の出力
    タイミングを決定するトリガ信号を出力するQスイッチ
    トリガ発振器と、前記励起光源の出射光を前記レーザ媒
    質に入射する励起光入射手段と、前記レーザ媒質をレー
    ザ共振器内に所有するレーザ発振器と、シーディング光
    を出射するインジェクション・シーディング装置と、前
    記シーディング光を前記レーザ発振器内に入射するシー
    ディング光注入手段と、前記レーザ共振器の共振器長を
    制御する共振器長制御素子と、前記レーザ共振器からレ
    ーザ光の一部を取り出す出力光サンプル手段と、一部取
    り出した前記レーザ光または一部取り出した前記シーデ
    ィング光のどちらか一方の周波数をシフトする周波数シ
    フト手段と、一部取り出した前記レーザ光と一部取り出
    した前記シーディング光を前記周波数シフト手段の出力
    側で合波する合波手段と、前記合波手段の出力光を受光
    し、ビート周波数を出力する受光器と、前記ビート周波
    数を周波数弁別するローパスフィルタおよびハイパスフ
    ィルタと、前記ローパスフィルタおよびハイパスフィル
    タそれぞれの出力信号をそれぞれ周波数−電圧変換する
    2つの検波回路と、前記2つの検波回路の出力信号の差
    分をとり前記レーザ共振器長を制御するための誤差信号
    を出力する減算器と、前記誤差信号に基づいて前記共振
    器長制御素子に波長制御信号を与えることにより当該共
    振器長制御素子を動作させる波長制御手段とを備えた波
    長同調回路。
  2. 【請求項2】 上記検波回路に乗算検波回路を用いたこ
    とを特徴とする請求項1記載の波長同調回路。
  3. 【請求項3】 上記検波回路にピーク検波回路を用いた
    ことを特徴とする請求項1記載の波長同調回路。
  4. 【請求項4】 上記周波数シフト手段に音響光学周波数
    シフタを用い、上記音響光学周波数シフタの通常の出射
    口を入射口、通常の入射口を出射口として使用すること
    により、上記音響光学周波数シフタを上記一部取り出し
    たレーザ光と一部取り出したシーディング光を合波する
    合波手段として機能させ、上記周波数シフト手段と上記
    合波手段を兼用させたことを特徴とする請求項1、2、
    又は3記載の波長同調回路。
  5. 【請求項5】 上記2つの検波回路それぞれの後段にピ
    ークホールド回路を設置し、上記Qスイッチトリガ発振
    器からの出力信号をピークホールド開始終了のトリガ信
    号として用いて上記検波回路の出力を保持することによ
    り、パルス幅の短いレーザ光に対する波長制御時間を延
    長したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の波長同調回路。
  6. 【請求項6】 上記波長制御手段を、レーザ光の同調さ
    せたい波長の数と同数の複数の波長制御手段と、上記複
    数の波長制御手段への入出力端にそれぞれ設けられ、上
    記複数の波長制御手段から選択して所定の順序で切り替
    えて使用するように接続させる上記同調させたい波長の
    数と同数の切り替え先を有する切り替えスイッチから形
    成したことを特徴とする請求項5記載の波長同調回路。
  7. 【請求項7】 上記波長制御手段からの波長制御信号が
    上記共振器長制御素子のダイナミックレンジを越えた場
    合に、上記波長制御手段からの出力を制限する制御信号
    制限回路を上記波長制御手段の後段に挿入設置したこと
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の波長
    同調回路。
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