JP2000215312A - ペン入力個人認証方法 - Google Patents
ペン入力個人認証方法Info
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- JP2000215312A JP2000215312A JP11014545A JP1454599A JP2000215312A JP 2000215312 A JP2000215312 A JP 2000215312A JP 11014545 A JP11014545 A JP 11014545A JP 1454599 A JP1454599 A JP 1454599A JP 2000215312 A JP2000215312 A JP 2000215312A
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Abstract
とにより、署名に含まれる筆跡情報を基に本人であるか
否かを判定するバイオメトリクス法による個人認証識別
方法を提供する。 【解決手段】 電子ペン2によりタブレット1に署名す
る際の筆跡情報を(1)タブレット1平面上におけるペ
ン2の先端位置のトラジェクトリーと、(2)筆圧トラ
ジェクトリーと、(3)タブレット平面とペンとがなす
傾きについての角度トラジェクトリーとして認識し、こ
れらを情報圧縮した後、この目的のために作成された距
離関数を用いて予め用意された本人の署名テンプレート
との間の距離計算を行い、得られた計算値を予め設定さ
れた閾値と比較することにより署名した者が本人か否か
を認証する。
Description
方法に関する。より具体的には、本発明は、電子ペンに
より平面に入力される筆跡情報に基づいて本人であるか
否かを認証する方法に関する。
建物への不正侵入を防止するために「セキュリティー」
の分野で個人識別技術の需要が高まっている。個人識別
の方法としては、(1)パスワードや暗証番号などの個
人の記憶に依存するもの、(2)免許証やクレジットカ
ードなどの個人の所有物によるもの、(3)署名や声紋
などの個人の生成物によるもの、(4)指紋や網膜など
の個人の生体的特徴に依存するものが存在している(表
1参照)。これらの方法のうち、(3)および(4)を
バイオメトリクス方式と呼ぶ。従来からの個人識別方法
としては、上記(1)および(2)の方法が知られてい
る。
は、不正な方法による第三者の知得や盗難および偽造等
のコンピューター犯罪が増加する近年の状況では、必ず
しも万全とはいえず、これら従来方法を補完ないし代用
するものとしてバイオメトリクス方式が期待されてい
る。バイオメトリクス方式とは、予め登録されたテンプ
レート(本人データ)と入力されるデータとを照合し、
照合度がある範囲内であればその入力データを対応する
人を本人と判定する方式である。バイオメトリクス方法
に関し、従来知られる識別方法は(3)の方式では声紋
による識別、(4)の方式では指紋による識別が知られ
ている。しかし、声紋による識別は風邪など体調による
影響を受けやすく、指紋による識別は主に犯罪捜査等に
利用されるものであり、識別対象者の心理的負担という
問題を有する。そのため、体調などの不確定要因に影響
されにくく、識別対象者に大きな心理的負担を与えず、
識別対象者にとって比較的平易な方法であり、しかも安
価で個人識別を行うことができるバイオメトリクス方式
の個人識別方法が求められている。
必要となるクレジットカードなどに広く日常的に用いら
れている署名を個人識別手段とするものである。本発明
は、盗難など第三者による不正利用を防止し、体調など
の不確定要因に影響されにくく、識別対象者の心理的負
担が少ないバイオメトリクス方式による個人識別方法を
提供することを目的とする。また、本発明では、バイオ
メトリクス方式における問題点である本人を他人と判定
してしまう誤り(タイプ1エラー:本人拒否誤り)およ
び他人を本人と判定していまう誤り(タイプ2エラー:
他人受理誤り)を最小限に抑え、信頼性の高い個人識別
方法を提供する。
発明は電子ペンによりタブレットに署名する際の筆跡情
報を(1)タブレット平面上におけるペン先端の位置ト
ラジェクトリー情報、(2)筆圧トラジェクトリー情
報、(3)タブレット平面とペンとがなす傾きについて
の角度トラジェクトリー情報として認識し、これらを必
要に応じて情報圧縮した後、この目的のために作成され
た評価関数を用いて予め用意された本人のテンプレート
との間の距離計算を行い、得られた計算値を予め設定さ
れた閾値と比較することにより署名した者が本人か否か
を認証する。本発明の方法によれば、目に見える筆跡の
みならず、筆圧やペンの傾きも利用されるので、第三者
が署名を真似することが非常に困難となる。
面上に描く軌跡以外の情報を含む入力装置から出力され
る筆跡情報に基づいて本人か否かの認証を行うペン入力
個人認証方法であって、上記筆跡情報の少なくとも一部
を情報圧縮するステップと、情報圧縮された筆跡情報と
予め用意された本人のテンプレートとの間の距離計算を
所定の重み付けを含む評価関数を用いたダイナミックプ
ログラミング法により実施するステップと、距離計算の
結果を予め設定した閾値と比較して本人か否かを判断す
るステップとを含んでなるペン入力個人認証方法を提供
する。
跡以外の情報を含む入力装置から出力される筆跡情報に
基づいて本人か否かの認証を行うペン入力個人認証方法
であって、ペン先端の位置トラジェクトリー情報と、ペ
ンの筆圧トラジェクトリー情報と、上記ペンと上記平面
のなす角度のうち該平面のx軸方向の角度トラジェクト
リー情報と、上記ペンと上記平面のなす角度のうち該平
面のy軸方向の角度トラジェクトリー情報とからなる群
から選ばれる少なくとも2種類の筆跡情報と予め用意さ
れた本人のテンプレートとの間の距離計算を所定の評価
関数を用いてダイナミックプログラミング法により実施
するステップと、距離計算の結果を予め設定した閾値と
比較して本人か否かを判断するステップとを含んでなる
ペン入力個人認証方法を提供する。
のための平面は、本発明を実施するのに必要な筆跡情報
を得るための入力装置を総称していうものである。筆跡
のリアルタイムかつダイナミックなデータを得られる機
器を代表してペンとタブレットといっているが、たとえ
ば単なる短い棒とその動きをとらえるカメラなども用い
ることができる。ペンの先端の位置、筆圧、タブレット
平面とペンとがなす傾きについての情報が得られるペン
とタブレットは既に市販されている。そのような市販の
ペンとタブレットの組み合わせによれば、ペンの先端が
タブレットに接していない状態でもペンの先端がタブレ
ットの近傍にある限り、その位置が認識できるので、そ
のようなペンの先端とタブレットの表面が離れた状態で
のペン先端の位置情報も本発明の方法においては利用す
ることができる。このような位置情報も他人が真似しに
くいものである。
一種の筆跡情報にそれとは異なる筆跡情報による重み付
けをしたものである。例えば、ペンの長さ軸と平面とが
なす角度の情報に筆圧の関数である重み付けを加えたり
(すなわち、重み付け関数を角度情報の関数に掛け
る)、ペン先端の平面上の軌跡の情報に筆圧またはペン
の長さ軸と平面とがなす角度の情報の関数を重み付けと
して加えるなどして得られた評価関数をいう。
とができる。パーソナルコンピューターを含むコンピュ
ーターを利用して、それにタブレットを接続して行うの
が最も一般的であるが、その他にもコンピューターの液
晶ディスプレーをタブレットの代わりに用いて実施する
こともでき、上記のような単なる短い棒とカメラを用い
る場合には、コンピューターとカメラを接続することで
実施できる。また、本発明の方法は、コンピューター読
取可能な記憶媒体、例えば、ROM、RAM、CD−R
OM、DVD、FD、MO、MD、ハードディスクに保
存された実行プログラムを読み取り、これを実行するこ
とでコンピューター上において実施することもできる。
さらに、本発明の方法は、コンピュータあるいはコンピ
ュータにより制御される装置に組み込んだプログラムの
形態でも提供することができる。例えば、自動現金支払
機、入退室管理装置、その他の個人認証を必要とするあ
らゆる装置に組み込むことができる。
のアルゴリズムのフロー図を示す。本発明による署名照
合方法では、P個の段階(Pは正の整数値であれば特に
制限はない)に区分して筆圧を検出することが可能で、
さらにペンの傾きを検出することが可能な電子ペンとタ
ブレットの組み合わせを用いる。このタブレットに署名
することにより得られる筆跡から特徴となるデータを抽
出する。このデータは、筆圧情報とペンの先端のタブレ
ット上の位置情報とペンのタブレット平面に対する角度
の情報とからなる。このデータと予め用意されたテンプ
レートのパターン照合を行う。次にパターン照合から得
られた結果と予め設定した閾値を比較し、本人か否かを
判定する。このようなデータを得ることができるタブレ
ットは既に市販されている。下記の実施例ではワコム製
のタブレットArt Pad II Pro Series、電子筆圧ペンUP-
401(ボールペン芯対応)を用いた。
ジェクトリーデータとして抽出する。図2に示すよう
に、タブレット1とペン2があるとき、トラジェクトリ
ーデータは、(1)タブレット平面上におけるペン先端
の位置トラジェクトリー(x(t i),y(ti))と、(2)
筆圧トラジェクトリー(p(ti))と、(3)タブレット
平面1とペン2のなす角度トラジェクトリー(px(ti),
py(ti))とからなる。ここでのペン2の傾きとは、タブ
レット1に対して垂直上方向からタブレット1の表面上
の座標におけるx軸、y軸それぞれの方向へのペンの傾
きの大きさを表している。これらタブレット1に入力さ
れるトラジェクトリーデータは以下の形で表すことがで
きる。ここで、tiは、ある点と次の点と区別するための
パラメータであり、単に点の順を示すインデックスとし
ても捉え得るが、通常、時間値を表すものとして考える
と便利である。
発明においては、データの圧縮を行うことが好ましい。
圧縮法は、種々の方法を採用することができ、本発明に
とって本質的な重要性を有するものではない。しかし、
筆跡によるより正確な個人認証という目的に鑑み好まし
い圧縮法として、次のようなものが例として考えられ
る。
情報であるドット同士を結びベクトル化することができ
る。このとき、文字の特徴を崩さないようにしながら角
度差の少ないベクトルを結合していくことが好ましい。
位置情報の圧縮の例を図3に示す。図3の(a)のよう
なドットを結ぶ3つのベクトルを圧縮することを考えた
場合、そのときのベクトルの長さ(Vi)と角度(θi)
の関係は図3の(b)のようになる。図3の(c)のよ
うにV1とV2を圧縮してできるベクトルは、V 1とV2の
角度の差が大きくないので、図3の(d)に示すように
文字の特徴が失われていない。しかし、図3の(e)に
示すようにV3も1つに圧縮してしまうと図3の(f)
から明らかなように、角度差が大きくなり文字の特徴が
失われてしまう。そのため、角度差の閾値θ*を用いて
最適な角度で圧縮する。本発明で用いた圧縮方法の詳細
は、松本らの論文(小林充、宮本修、森哲也、中川洋
一、松本隆:“Reparametrized Angle Variationsを用
いるon-line手書き文字認識”、信学技報、PRU94-121、
pp. 23-30(1995)、宮本修、中川洋一、松本隆:“On-
line文字認識アルゴリズムReparametrized Angle Varia
tionsを高速に実行するハードウェアボードについ
て”、信学技報、PRU94-136)に示されている。
るという考え方もあるが、この場合、ペンの移動方向が
急に変化するときの鋭角点に関する情報が失われる可能
性がある。上述の本発明における好ましい圧縮法はこの
ような鋭い角を形成する点、すなわち筆跡の特徴をよく
表すような点の情報を保存するという特徴を有してい
る。図4に本発明に好適な圧縮法と一様に間引きする圧
縮法の比較を示す。図4の(a)は軌跡が鋭い角度で折
れ曲がっているベクトルの例である。これをベクトルを
1つおきに圧縮すると、図4の(b)の様に鋭角の頂点
Cの情報が失われてしまう。一方、本発明において用い
るこの圧縮法では、図4の(c)に示すように鋭角の頂
点Cの情報が完全に保存される。
筆圧情報も考慮することもできる。これは、例えば、P
個の数値段階で表されている筆圧をN個の段階(1,2,
…,n,…N)に分類しなおし(P>N)、第n段階にある
ベクトル同士のみ圧縮可能とするものである。図5に筆
圧を考慮に入れた位置情報の圧縮手順を示す。図5の
(a)に示す7個のベクトルは、筆圧を考慮しなければ
1個のベクトルに圧縮可能であるが、図5の(b)に示
すように筆圧pが第n段階と第n’(≠n)段階に分か
れている場合、図5の(c)に示すように2個のベクト
ルに圧縮される。
を考慮した筆跡データの圧縮結果は以下のように表すこ
とができる。
トルの角度(タブレット平面上の一定の座標軸からの角
度として表すことができる)、長さ、筆圧を示す。な
お、上記の式では、ペンの傾きを表すpx(ti), py(ti)の
データは、圧縮せずパターン照合する形をとったが、こ
れらについても圧縮してもよい。
クトリーデータを、予め用意され、同様の形式にまとめ
られたテンプレートデータと比較し、両者の距離を計算
する。計算に用いるテンプレートデータは、式(2)の
筆跡データに対応して、以下のように表される。
た筆跡ベクトルの角度、長さ、筆圧に対応する、テンプ
レートのベクトルの角度、長さ、筆圧を表すものであ
る。そして、qx(tk)、qy(tk)のデータはペンの傾きにつ
いてのテンプレートの対応データを表す。ベクトルの角
度、長さ、筆圧といったそれぞれのデータの特徴を考慮
し、下記の動的計画法を実施する上で、好ましい評価関
数としては、次のような形のものを一例として考えるこ
とができる。
の重みとして考えることができ、ρ(Δfj,Δgl)は
ベクトルの長さを考慮するための関数である。これは筆
跡の局所弧長を表すものとして考えることができる。d
はpjとqlの差が大きくなるにつれて増大する関数であ
ることが好ましい。また、ρはΔfjとΔglという距離
の関数であれば原則的にはどのようなものであってもよ
い。あとは所与の課題と計算方式に応じて、いわゆる当
業者が適切な関数形を見出せるものである。また、この
式にはペンの傾き情報が含まれていないが、これを一種
の重み付けとして含めることも可能である。
られるので、式(2)、(3)全体の距離を定義するに
はj、lに関して総和を取ればよい。但し、j=1,2,
…,Jであるのに対し、l=1,2,…,Lであり、一般にJ
≠Lであるので、サブインデックスjsおよびlsを見つ
け、s=1,2,…,Sまでの和を取る必要がある。ここ
で、サブインデックスjsおよびlsは以下の関係を満た
す必要があり、
慮するのが望ましいので、
えることができる。
rogramming:DP法)を利用する。動的計画法では、以
下に示す逐次的最小化の解が大域的最小化の解になる。
による個人認証とDP法を用いた距離関数の計算という
課題に鑑みて最もシンプルな関数の形として比較的単純
で好ましいと考えられるものであるが、これに限定され
るものではない。dにおいては、qとpの差がゼロのと
き1となり、qとpの差に応じて線形に増加するもので
あるが、その傾きの変更、また非線形の関数などの利用
も当業者にとっての設計的事項である。
(tk), qy(tk))の距離の計算は、x軸方向、y軸方向の
ペンの傾きに分けて、それぞれD2、D3を用いて計算す
る。
その他の多くの関数形も利用可能であることはいうまで
もなく、筆圧その他の情報を利用した重み付けを行うこ
とも考えられる。
る。
計算は、D4を用いて行うことができる。
4の式もD2、D3の場合と同様に種々の変形を考えるこ
とができるものである。
された筆跡テンプレートに含まれるトラジェクトリー情
報との上記に定義された「距離」を評価関数を用いて計算
し、得られた値を予め設定された閾値と比較することに
より、本人か否かを判定する。上記評価関数を統合させ
た本発明のストロークの角度情報による距離(D1)
と、ペンの傾き情報による距離(D2,D3)と、さらに
筆圧情報による距離(D4)を考慮した評価関数を以下
に示す。
あり、D1、D2、D3、D4の値をほぼ等しいの割合で考
慮するような値とすることができる。但し、D1、D2、
D3、D4の組合せとしてD1(角度距離基準)とD4(筆
圧のみ)は互いに筆圧情報を含んでいるため、以下の実
施例においてはD1とD4を同時に数22の式に含めるこ
とはしない。換言すれば、λ1がゼロでないときはλ4
はゼロとし、逆も同様とした。
エラー(本人拒否の誤り)とタイプ2エラー(他人受理
の誤り)を防止するため適切な閾値を設定することが重
要である。閾値を厳しく設定した場合、タイプ2エラー
の発生は減少するが、タイプ1エラーの発生が増加す
る。一方、閾値を緩く設定した場合、タイプ1エラーの
発生は減少するが、タイプ2エラーの発生は増加する。
本発明における閾値を設定するために実施した手順の一
例を以下に示す。
エラー、即ち、本人が本人と認証されない誤りの低減を
重視した。その理由は、本発明の適用が考えられるクレ
ジットカード利用時、特に海外でのクレジットカード利
用時の本人照合において、タイプ1エラーが発生すると
必要なときに現金が得られないといった重大な問題とな
るためである。
ム製の市販品を用いた。出力されるデータは、タブレッ
トの縦2cm、横7cmの長方形内に0.1mm/pointの分解能
で得られるx、y座標と、256段階で得られる筆圧と、
−63〜+63レベルの情報を持つペンの傾き(pxと呼ぶx
軸方向成分と,pyと呼ぶy軸方向成分とからなる)とか
らなる。
の8人の署名を用いた。例えば人Aについて言えば、本
人が書いた署名のうちタイプ1エラーを計算するための
40個とテンプレート作成用の10個、さらに本人の署名を
見て他人が書いた署名を使いタイプ2エラーを計算する
117個の合計167個の署名を用いることになる。これらの
データの採取期間はおよそ3カ月であり、実際に用いた
署名のデータを図6に示す。
て考えられる全ての組合せ(上述の理由により、D1とD
4を同時に含まない組み合わせ)、すなわち11通りの組
合せについて実施した(表3参照)。
めた。テンプレートの求め方を以下に示す。
名を、m1個とm2個に振り分けた(m0=m1+m2)。本実施
例では、テンプレート作成用署名は本人の全ての署名の
なかから5個に1つの割合で抽出した。次に、テンプレ
ート用署名同士でのパターン照合を行い、m1個の署名そ
れぞれについて他の署名との距離の差を評価関数Dを用
いて計算し、計算値が小さい順に3個をテンプレートと
して選定した(図7、図9参照)。これは、最も平均的
な署名を抽出することを意味している。3個のテンプレ
ートを選定した後、これらテンプレートと残りの(m1−
3)個の署名の間でパターン照合を行い、評価関数Dの
計算値の最大値から上位5個を抽出し、その平均値を閾
値とした(図8、図9参照)。ここでの3,5といった
数値は適宜変更できるものである。
てタイプ1エラーの発生率を計算する。タイプ1エラー
発生率の計算では、先に選定した3個のテンプレートと
実験用署名m2個のパターン照合を行う。ここでテンプレ
ートは3個あるので、1個の実験用署名につき、3つの
評価関数Dが得られる。これら3つの評価関数のうち、
最小の評価関数Dminを閾値と比較する。この理由は、先
に述べたように、本人の署名をなるべく拒否しないよう
に、タイプ1エラーの発生率を最小とするためである。
ここで閾値をThとすると、以下の2つの条件式が得られ
る。ここでcは0.5から2.0までの範囲を0.1刻みの係数
とした。
場合、本人の署名が他人の署名であるとして拒否され、
下の方の式(数24)を満たす場合、本人の署名が本人
のものであるとして受理される。タイプ1エラー算出ま
でのフロー図を図9に示す。
タイプ1エラーの発生率の算出と同様に、他人の書いた
署名と3個のテンプレートから求めたDminと閾値とを比
較した。タイプ1エラーと同様、上式(数23)を満た
す場合は、他人の署名が偽筆であるとして拒否され、下
式(数24)を満たす場合、他人の署名が本人の署名で
あるとして受理される。
筆圧を248段階に区分して計測して試行を行った。本実
施例でのcの値の変化によるタイプ1エラーおよびタイ
プ2エラーを表4に示した。
たものである。また、実験1から実験11までの各実験
における係数とタイプ1およびタイプ2エラーとの関係
を図10〜図20に示す。
としてタブレット平面上におけるペン先端の位置トラジ
ェクトリーと、ペンの筆圧トラジェクトリーとを用い、
情報圧縮された筆跡情報と本人のテンプレートとの間の
距離計算にD1を用いた場合の係数とタイプ1エラーお
よびタイプ2エラーの関係を示す。図10には、係数c
を大きくするとタイプ1エラーが減少し、係数cを小さ
くするとタイプ2エラーが減少することが示されてい
る。これはすべての実験に共通してみられた傾向であ
る。係数cはタイプ1エラーとタイプ2エラーの発生率
がいずれもが低くなる値に設定するのが適当である。そ
のため、タイプ1エラー曲線とタイプ2エラー曲線の交
差する点付近に設定するのが適当であると考えられる。
図10から判断すると、タイプ1エラー曲線とタイプ2
エラー曲線が交差するのは係数cが1.0付近である。交
差地点付近でのタイプ1およびタイプ2エラーの発生率
は、全ての実験例の中でも低い部類に属する。しかし、
係数cを1.0以上の領域で増加させた場合、タイプ2エ
ラーの発生率は大きく増加し、係数cを1.0以下の領域
で減少させた場合、タイプ1エラーの発生率は顕著に増
加する。これらタイプ1エラーとタイプ2エラーの発生
率の増加は、全ての実験例の中でも大きい部類に属す
る。
ンとタブレットのなす角度のうちタブレットのx軸方向
の角度トラジェクトリーを筆跡情報として用い、情報圧
縮された筆跡情報と本人のテンプレートとの間の距離計
算に距離関数D2を用いた場合の係数cとタイプ1エラ
ーおよびタイプ2エラーの関係を示す。図11から判断
すると、タイプ1エラー曲線とタイプ2エラー曲線が交
差するのは係数cは0.8付近である。交差点付近でのタ
イプ1エラーおよびタイプ2エラーの発生率は全ての実
験例の中でも高い部類に属する。ただし、係数cを増加
させた場合のタイプ2エラーの発生率の増加量と、係数
cを減少させた場合のタイプ1エラーの発生率の増加量
は、全ての実験例の中で最も小さい。
ンとタブレットのなす角度のうちタブレットのy軸方向
の角度トラジェクトリーを筆跡情報として用い、情報圧
縮された筆跡情報と本人のテンプレートとの間の距離計
算に評価関数D3を用いた場合の係数cとタイプ1エラ
ーおよびタイプ2エラーの関係を示す。図13から、ペ
ン角度y軸基準の結果は、図11に示したペン角度x軸
基準の結果と類似していることが確認できる。ただし、
係数cが同一の場合のタイプエラーの発生率はタイプ1
エラーについてペンx軸基準の方が大きく、タイプ2エ
ラーについてペンy軸基準の方が大きい。タイプ1エラ
ー曲線とタイプ2エラー曲線が交差するのは係数cが0.
8の付近である。
筆圧トラジェクトリーを筆跡情報として用い、情報圧縮
された筆跡情報と本人のテンプレートとの間の距離計算
に評価関数D4を用いた場合の係数cとタイプ1エラー
およびタイプ2エラーの関係を示す。図13から判断す
ると、タイプ1エラー曲線とタイプ2エラー曲線が交差
するのは係数cが0.9付近であると考えられる。係数c
を0.9以上の領域で増加させた場合、タイプ2エラーの
発生率は顕著に増加する。一方、係数cを0.9以下で減
少させた場合、タイプ1エラーの発生率が顕著に増加す
る。これらの傾向はすべての実験例の中で最も大きい。
基準、すなわち、筆跡情報としてタブレット平面上にお
けるペン先端の位置トラジェクトリーと、ペンの筆圧ト
ラジェクトリーと、ペンとタブレットのなす角度のうち
タブレットのx軸方向の角度トラジェクトリーとを用
い、情報圧縮された筆跡情報と本人のテンプレートとの
間の距離計算のうち、ペン先端の位置トラジェクトリー
と、ペンの筆圧トラジェクトリーの距離計算に評価関数
D1を用い、ペンとタブレットのなす角度のうちタブレ
ットのx軸方向の角度トラジェクトリーの距離計算にD
2を用いた場合の係数とタイプ1エラーおよびタイプ2
エラーの関係を示す。図14から判断すると、タイプ1
エラー曲線とタイプ2エラー曲線が交差するのは係数c
が1.0から1.1の間である。なお、本実験例のタイプ1エ
ラー曲線とタイプ2エラー曲線が交差する領域でのエラ
ーの発生率は、すべての実験例の中で最も低い。
基準、すなわち、筆跡情報としてタブレット平面上にお
けるペン先端の位置トラジェクトリーと、ペンの筆圧ト
ラジェクトリーと、ペンとタブレットのなす角度のうち
タブレットのy軸方向の角度トラジェクトリーとを用
い、情報圧縮された筆跡情報と本人のテンプレートとの
間の距離計算のうち、ペン先端の位置トラジェクトリー
と、ペンの筆圧トラジェクトリーの距離計算に評価関数
D1を用い、ペンとタブレットのなす角度のうちタブレ
ットのy軸方向の角度トラジェクトリーの距離計算にD
3を用いた場合の係数とタイプ1エラーおよびタイプ2
エラーの関係を示す。図15に示した実験結果と図14
に示した実験結果はかなり類似している。図15から判
断すると、タイプ1エラー曲線とタイプ2エラー曲線が
交差するのは係数cが1.0の付近である。タイプ1エラ
ー曲線とタイプ2エラー曲線が交差する領域でのタイプ
1エラーおよびタイプ2エラーの発生率は図14の場合
と同程度に低い。
y軸方向基準、すなわち、筆跡情報としてペンとタブレ
ットのなす角度トラジェクトリーを用い、情報圧縮され
た筆跡情報と本人のテンプレートとの間の距離計算のう
ち、ペンとタブレットのなす角度のうちタブレットのx
軸方向の角度トラジェクトリーの距離計算にD2を用
い、タブレットのy軸方向の角度トラジェクトリーの距
離計算にD3を用いた場合の係数とタイプ1エラーおよ
びタイプ2エラーの関係を示す。図16から判断する
と、タイプ1エラー曲線とタイプ2エラー曲線が交差す
るのは係数が0.9の付近である。本実験例は、係数cを
0.9以上の領域で増加させた場合のタイプ2エラーの発
生率の増加と係数cを0.9以下の領域で減少させた場合
のタイプ1エラーの発生率の増加が図11の場合と同程
度であり、すべての実験例の中でも小さい部類に属す
る。
基準、すなわち、筆跡情報としてペンとタブレットのな
す角度のうちタブレットのx軸方向の角度トラジェクト
リーと、ペンの筆圧トラジェクトリーとを用い、情報圧
縮された筆跡情報と本人のテンプレートとの間の距離計
算のうち、タブレットのx軸方向の角度トラジェクトリ
ーの距離計算にD2を用い、ペンの筆圧トラジェクトリ
ーの距離計算にD4を用いた場合の係数とタイプ1エラ
ーおよびタイプ2エラーの関係を示す。図17から判断
すると、タイプ1エラー曲線とタイプ2エラー曲線が交
差するのは係数が0.9の付近である。本実験例は、係数
cを0.9以上の領域で増加させた場合のタイプ2エラー
の発生率の増加と係数cを0.9以下の領域で減少させた
場合のタイプ1エラーの発生率の増加がすべての実験例
の中でも大きい部類に属する。特に、タイプ1エラーの
発生率の増加はかなり大きい。
基準、すなわち、筆跡情報としてペンとタブレットのな
す角度のうちタブレットのy軸方向の角度トラジェクト
リーと、ペンの筆圧トラジェクトリーとを用い、情報圧
縮された筆跡情報と本人のテンプレートとの間の距離計
算のうち、タブレットのy軸方向の角度トラジェクトリ
ーの距離計算に評価関数D3を用い、ペンの筆圧トラジ
ェクトリーの距離計算にD4を用いた場合の係数とタイ
プ1エラーおよびタイプ2エラーの関係を示す。図18
の結果は図17の結果とよく類似している。図18から
判断すると、タイプ1エラー曲線とタイプ2エラー曲線
が交差するのは係数が0.9の付近である。
基準+ペン角度y軸方向基準、すなわち、筆跡情報とし
てタブレット平面上におけるペン先端の位置トラジェク
トリーと、ペンの筆圧トラジェクトリーと、ペンとタブ
レットのなす角度トラジェクトリーとを用い、情報圧縮
された筆跡情報と本人のテンプレートとの間の距離計算
のうち、ペン先端の位置トラジェクトリーとペンの筆圧
トラジェクトリーの距離計算に距離関数D1を用い、ペ
ンとタブレットのなす角度のうちタブレットのx軸方向
の角度トラジェクトリーの距離計算にD2を用い、タブ
レットのy軸方向の角度トラジェクトリーの距離計算に
D3を用いた場合の係数とタイプ1エラーおよびタイプ
2エラーの関係を示す。図19の結果は図14の結果お
よび図15の結果と類似している。図19から判断する
と、タイプ1エラー曲線とタイプ2エラー曲線が交差す
るのは係数cが1.0と1.1の間である。本実験例は、タイ
プ1エラー曲線とタイプ2エラー曲線が交差する領域の
タイプ1エラー発生率およびタイプ2エラー発生率が図
14と図15の場合と並んですべての実験例の中で最も
低い部類に属する。
度y軸方向基準、ペン筆圧基準の情報を用いた例、すな
わち、筆跡情報としてペンとタブレットのなす角度トラ
ジェクトリーと、ペンの筆圧トラジェクトリーとを用
い、情報圧縮された筆跡情報と本人のテンプレートとの
間の距離計算のうち、ペンとタブレットのなす角度のう
ちタブレットのx軸方向の角度トラジェクトリーの距離
計算にD2を用い、タブレットのy軸方向の角度トラジ
ェクトリーの距離計算にD3を用い、ペンの筆圧トラジ
ェクトリーの距離計算にD4を用いた場合の係数とタイ
プ1エラーおよびタイプ2エラーの関係を示す。図20
から判断すると、タイプ1エラー曲線とタイプ2エラー
曲線が交差するのは係数cが0.9の付近である。
準)+D2(x軸方向ペン角度)+D3(y軸方向ペン角
度)による結果が最もよかった。しかし、これは8人分
のデータを平均したものであり、A〜Hの個人個人につい
て見ると、D1+D2+D3が常に最良の結果を与えるも
のであるとはいえなかった。
入力される署名から、本人の筆跡情報を抽出し、これを
予め用意された本人のテンプレートと比較する計算する
ことにより、本人であるか否かを判定する。本発明によ
れば、タイプIエラーとタイプIIエラーを、必ずしも両
方同時にではないが、ゼロにすることができ、クレジッ
トカートの個人認証などのために特に実用性の高い個人
認証方法が得られる。本発明は、個人認証が必要とされ
る様々な分野に適用可能であり、クレジットカードの個
人認証、建物の電子ロック、パスワードに代わるコンピ
ュータへのアクセスキーなど極めて幅広い分野への応用
が可能である。
図を示す。
向の取り方を示す。
様に間引く圧縮方法の比較を示す。
す。
びタイプ2エラーの関係を示すグラフである。
びタイプ2エラーの関係を示すグラフである。
びタイプ2エラーの関係を示すグラフである。
びタイプ2エラーの関係を示すグラフである。
びタイプ2エラーの関係を示すグラフである。
びタイプ2エラーの関係を示すグラフである。
びタイプ2エラーの関係を示すグラフである。
びタイプ2エラーの関係を示すグラフである。
びタイプ2エラーの関係を示すグラフである。
よびタイプ2エラーの関係を示すグラフである。
よびタイプ2エラーの関係を示すグラフである。
Claims (9)
- 【請求項1】 ペン先端が平面上に描く軌跡以外の情報
を含む入力装置から出力される筆跡情報に基づいて本人
か否かの認証を行うペン入力個人認証方法であって、 上記筆跡情報の少なくとも一部を情報圧縮するステップ
と、 情報圧縮された筆跡情報と予め用意された本人のテンプ
レートとの間の距離計算を所定の重み付けを含む評価関
数を用いたダイナミックプログラミング法により実施す
るステップと、 距離計算の結果を予め設定した閾値と比較して本人か否
かを判断するステップとを含んでなるペン入力個人認証
方法。 - 【請求項2】 上記筆跡情報が上記平面上におけるペン
先端の位置トラジェクトリー情報と、ペンの筆圧トラジ
ェクトリー情報とからなり、位置トラジェクトリー情報
を上記圧縮ステップにて圧縮して得たベクトル情報と筆
圧トラジェクトリー情報とからなる筆跡情報と本人のテ
ンプレートとの間の距離計算に重み付けを含む評価関数
D1 【数1】 (式中、θはペン先端の位置トラジェクトリー情報を圧
縮して得たベクトルの角度情報であり、ηはθに対応す
るテンプレートについての角度情報であって、dは筆圧
に関する入力された筆圧トラジェクトリー情報とそれに
対応するテンプレートの筆圧情報の関数であり、ρは上
記ベクトルの長さ△fとそれに対応するテンプレートの
長さ△gの関数であり、Sは正の整数で、js、ls、s
は整数のインデクスである。)を用いる、請求項1に記
載の個人認証方法。 - 【請求項3】 ペン先端が平面上に描く軌跡以外の情報
を含む入力装置から出力される筆跡情報に基づいて本人
か否かの認証を行うペン入力個人認証方法であって、 ペン先端の位置トラジェクトリー情報と、ペンの筆圧ト
ラジェクトリー情報と、上記ペンと上記平面のなす角度
のうち該平面のx軸方向の角度トラジェクトリー情報
と、上記ペンと上記平面のなす角度のうち該平面のy軸
方向の角度トラジェクトリー情報とからなる群から選ば
れる少なくとも2種類の筆跡情報と予め用意された本人
のテンプレートとの間の距離計算を所定の評価関数を用
いてダイナミックプログラミング法により実施するステ
ップと、 距離計算の結果を予め設定した閾値と比較して本人か否
かを判断するステップとを含んでなるペン入力個人認証
方法。 - 【請求項4】 上記筆跡情報がペン先端の位置トラジェ
クトリー情報とペンの筆圧トラジェクトリー情報を含
み、該位置トラジェクトリー情報を圧縮して得たベクト
ルの角度情報と長さ情報と該筆圧トラジェクトリー情報
を用いる場合には重み付けを含む評価関数D1 【数2】 (式中、θはペン先端の位置トラジェクトリー情報を圧
縮して得たベクトルの角度情報であり、ηはθに対応す
るテンプレートについての角度情報であって、dは筆圧
に関する入力された筆圧トラジェクトリー情報とそれに
対応するテンプレートの筆圧情報の関数であり、ρは上
記ベクトルの長さ△fとそれに対応するテンプレートの
長さ△gの関数であり、Sは正の整数で、js、ls、s
は整数のインデクスである。)を用い、 上記筆跡情報がペンと平面のなす角度のうち平面のx軸
方向またはy軸方向あるいはこれらの両方の角度トラジ
ェクトリー情報を含み、筆跡情報と本人のテンプレート
との間の距離計算にx軸方向の角度トラジェクトリーを
用いる場合には評価関数D2 【数3】 (式中、pxはペンと平面のなす角度のうち平面のx軸
方向の角度情報であり、qxはテンプレートについての
pxに対応する角度情報であり、S’は正の整数、
is’、ks’、s’はインデクスである。)を用い、 y軸方向の角度トラジェクトリー情報を用いる場合には
評価関数D3 【数4】 (式中、pyはペンと平面のなす角度のうち平面のy軸
方向の角度情報であり、qyはテンプレートについての
pyに対応する角度情報であり、S”は正の整数、
is”、ks”、s”はインデクスである。)を用い、x
軸方向とy軸方向の両方の角度トラジェクトリー情報を
用いる場合には、[数3]と[数4]の1を含むある一
定の比で比例配分した和を用い上記筆跡情報がペンの筆
圧トラジェクトリー情報を含み、筆跡情報と本人のテン
プレートとの間の距離計算に筆圧トラジェクトリー情報
を用いる場合には評価関数D4 【数5】 (式中、pはペンの筆圧情報であり、qはpに対応する
テンプレートについての筆圧情報であり、S'''は正の
整数、is'''、ks'''、s'''はインデクスである。)を
用いる、請求項3に記載の個人認証方法。 - 【請求項5】 上記筆跡情報が平面上のペン先端の位置
トラジェクトリー情報と、ペンの筆圧トラジェクトリー
情報と、ペンと平面がなす角度トラジェクトリー情報と
からなり、ペンと平面のなす角度トラジェクトリーが平
面のx軸方向またはy軸方向あるいはこれらの両方の角
度トラジェクトリー情報であり、筆跡情報と本人のテン
プレートとの間の距離計算に上記位置トラジェクトリー
情報を圧縮して得たベクトルの角度情報と長さ情報およ
び上記筆圧トラジェクトリー情報を用いる下記の評価関
数D1に加えて、D2(x軸方向の角度トラジェクトリー
情報を用いる場合)またはD3(y軸方向の角度トラジ
ェクトリーを用いる場合)、もしくはD2とD3の1を含
むある一定の比で比例配分した和(x軸方向とy軸方向
の両方の角度トラジェクトリーを用いる場合)を用いる
請求項3に記載の個人認証方法。 【数6】 (式中、θはペン先端の位置トラジェクトリー情報を圧
縮して得たベクトルの角度情報であり、ηはθに対応す
るテンプレートについての角度情報であって、dは筆圧
に関する入力された筆圧トラジェクトリー情報とそれに
対応するテンプレートの筆圧情報の関数であり、ρは上
記ベクトルの長さ△fとそれに対応するテンプレートの
長さ△gの関数であり、pxはペンと平面のなす角度の
うち平面のx軸方向の角度情報であり、qxはpxに対
応するテンプレートの角度情報であり、pyはペンと平
面のなす角度のうち平面のy軸方向の角度情報であり、
qyはpyに対応するテンプレートの角度情報であり、
Sは正の整数で、js、ls、sは整数のインデクスであ
り、S”は正の整数、is''、ks''、s”はインデクス
である。) - 【請求項6】 上記筆跡情報がペンと平面のなす角度の
うち平面のx軸方向またはy軸方向あるいは両方の角度
トラジェクトリー情報と、ペンの筆圧トラジェクトリー
情報とであり、筆跡情報と本人のテンプレートとの間の
距離計算に下記の距離関数D2(x軸方向の角度トラジ
ェクトリー情報を用いる場合)またはD3(y軸方向の
角度トラジェクトリー情報を用いる場合)、もしくはD
2とD3の1を含むある一定の比で比例配分した和(x
軸方向とy軸方向の両方の角度トラジェクトリーを用い
る場合)と、距離関数D4とを用いる請求項1に記載の
個人認証方法。 【数7】 (式中、pxはペンと平面のなす角度のうち平面のx軸
方向の角度情報であり、qxはpxに対応するテンプレ
ートの角度情報であり、pyはペンと平面のなす角度の
うち平面のy軸方向の角度情報であり、qyはpyに対
応するテンプレートの角度情報であり、pはペンの筆圧
情報であり、qはpに対応するテンプレートの筆圧情報
であり、Sは正の整数で、js、ls、sは整数のインデ
クスであり、S”は正の整数、is''、ks''、s”はイ
ンデクスであり、S'''は正の整数、is'''、ks'''、
s'''はインデクスである。) - 【請求項7】 ペンの筆圧トラジェクトリー情報と、上
記ペンと上記平面のなす角度のうち該平面のx軸方向の
角度トラジェクトリー情報と、上記ペンと上記平面のな
す角度のうち該平面のy軸方向の角度トラジェクトリー
情報とから選ばれた少なくとも一種類の情報を評価関数
により距離計算に先立ち情報圧縮する、請求項1ないし
6のいずれか一に記載の個人認証方法。 - 【請求項8】 本人の署名から作成した複数のテンプレ
ートを準備し、各テンプレートについて上記評価関数の
値を計算し、値が最も小さいものを閾値と比較すること
を特徴とする請求項1ないし7のいずれか一に記載の個
人認証方法。 - 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれか一の方
法を実施するためのプログラムを記載したコンピュータ
ー読み取り可能な記録媒体。
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---|---|---|---|
JP01454599A JP4307606B2 (ja) | 1999-01-22 | 1999-01-22 | ペン入力個人認証方法 |
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JP01454599A JP4307606B2 (ja) | 1999-01-22 | 1999-01-22 | ペン入力個人認証方法 |
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JP2000215312A true JP2000215312A (ja) | 2000-08-04 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009244268A (ja) * | 2002-04-15 | 2009-10-22 | Epos Technologies Ltd | 測位データを得るための方法およびシステム |
JP2014026546A (ja) * | 2012-07-27 | 2014-02-06 | Sharp Corp | 照合装置および電子署名認証方法 |
JP2014027564A (ja) * | 2012-07-27 | 2014-02-06 | Sharp Corp | 照合装置および電子署名認証方法 |
JP6378416B1 (ja) * | 2017-12-07 | 2018-08-22 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ | 署名照合システム |
-
1999
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US9195325B2 (en) | 2002-04-15 | 2015-11-24 | Qualcomm Incorporated | Method and system for obtaining positioning data |
US9446520B2 (en) | 2002-04-15 | 2016-09-20 | Qualcomm Incorporated | Method and system for robotic positioning |
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