JP2000214343A - 空気クラッド光ファイバの製造方法 - Google Patents

空気クラッド光ファイバの製造方法

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JP2000214343A
JP2000214343A JP11018959A JP1895999A JP2000214343A JP 2000214343 A JP2000214343 A JP 2000214343A JP 11018959 A JP11018959 A JP 11018959A JP 1895999 A JP1895999 A JP 1895999A JP 2000214343 A JP2000214343 A JP 2000214343A
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Kenji Tsubaki
健治 椿
Masaru Yokoyama
勝 横山
Mikio Sei
三喜男 清
Hiroshi Yokogawa
弘 横川
Kenji Sonoda
健二 園田
Nobuaki Yabunouchi
伸晃 薮ノ内
Tadashi Murakami
忠史 村上
Ryoji Yokoya
良二 横谷
Hiroyuki Sekii
広行 関井
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受光角が大きくより多くの光を伝送すること
ができる空気クラッド光ファイバを、コア材に傷が付い
て光伝送効率が低下するようなことなく製造することが
できるようにする。 【解決手段】 コア材1と、コア材1の外周を覆う保護
チューブ2と、コア材1と保護チューブ2の間の空気層
3からなる空気クラッド光ファイバを製造方法に関す
る。コア材1の外周の保護チューブ2を膨張させること
によって、コア材1と保護チューブ2の間に空気層3を
形成する。保護チューブ2内にコア材1を挿入して空気
クラッド光ファイバを製造する場合のように、保護チュ
ーブ2とコア材1とが擦れ合ってコア材1の外周面に傷
が付くようなことがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気をクラッド材
とする光ファイバの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な光ファイバのコア材とし
ては、石英系ガラスや多成分系ガラス等のガラス類、メ
チルメタクリレート等のアクリル系やスチロール系のプ
ラスチック類、あるいはテトラクロールエチレン等の透
明な液体類が用いられている。また、クラッド材として
は、コア材よりも屈折率の低いドープドガラス、ポリシ
ロキサンやシリコーンゴム等のケイ素樹脂、フッ化エチ
レンプロピレン、フッ化ビニリデン等のフッ素含有樹脂
などが用いられている。
【0003】ここで、クラッド材の屈折率はコア材の屈
折率よりも低くなるように構成されているが、両者の屈
折率の差の大小によってコア材とクラッド材の境界面に
おける光の全反射角が規定され、光ファイバの開口数や
受光角が決まる。例えば、ガラス系光ファイバにおい
て、コア材にフリント系のF2ガラス(屈折率1.6
2)、クラッド材にソーダライム系ガラス(屈折率1.
52)を用いた場合、開口数は0.56、受光角θは3
4°となる。また、プラスチック光ファイバにおいて
も、コア材にメタクリル樹脂(屈折率1.49)、クラ
ッド材にフッ素樹脂(屈折率1.39)を用いた場合に
は、開口数は0.54、受光角θは32°となる。この
ように、従来のコア材及びクラッド材を用いて光ファイ
バを製造した場合には、受光角θは30〜50°程度で
あり、多くの光を集光して伝送することは困難であっ
た。
【0004】一方、世の中に存在する最も低屈折率で透
明な素材は空気である。従って空気をクラッド材とした
光ファイバが実現できれば、受光角θは90°になり、
理論上、光ファイバに対する端面入射角には制限がなく
なることから、光源の有する光の量を最大限に利用する
ことが可能になる。そこで、空気をクラッド材にした光
ファイバの試みが種々なされているが、実現には困難が
あり、以下のような種々の問題を有するものであった。
【0005】例えば米国特許第3712705号公報で
提供されているものは、断面が円形のチューブ内に断面
が多角形のコア材を配設することによって、チューブと
コア材との間に空気のクラッドを実現しようとしたもの
であるが、多角形のコア材はその角部がチューブの内周
に接触しており、接触面積は小さいものの、接触部分の
密着性が高く、コア材の角部での光の界面透過による外
部への漏光を避けることができず、伝送効率をさほど高
くすることはできないものであった。
【0006】また、米国特許第3901674号公報
や、本発明者らによる特開平9−258053号公報で
は、コア材とチューブとの間に接触面積が極小になるよ
うな支持材を設けることによって、コア材とチューブと
の間に空気層を保持し、空気によるクラッドを実現する
ようにしている。これらのものは優れた光伝送性能を示
すものの、コア材の表面に接触面の小さい支持材が接し
てることから、取り扱いや施工に伴う振動や衝撃によっ
て、支持材との摩擦でコア材表面に傷が発生することが
あり、この場合には傷の部分から伝送光が漏光するおそ
れがあって、経時的に光伝送効率が低下することがある
ものであった。
【0007】そこで、本発明者等は、内径がコア材の外
径よりも大きな保護チューブを用い、この保護チューブ
にコア材を挿入すると共に保護チューブとコア材の両端
部をかしめ固定することによって、保護チューブの内径
とコア材の外径の差によって保護チューブとコア材との
間に空気層が形成されるようにした空気クラッド光ファ
イバを開発するに至っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、保護チューブ
にコア材を挿入して空気クラッド光ファイバを製造する
にあたって、保護チューブにコア材を挿入する際に、保
護チューブとコア材とが擦れ合ってコア材の外周面に傷
が付き、コア材内を伝送される光がコア材の表面のこの
傷の部分で拡散され、光が漏れて光伝送効率が低下する
おそれがあるという問題を有するものであった。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、受光角が大きくより多くの光を伝送することがで
きる空気クラッド光ファイバを、コア材に傷が付いて光
伝送効率が低下するようなことなく製造することができ
るようにすることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
空気クラッド光ファイバの製造方法は、コア材1と、コ
ア材1の外周を覆う保護チューブ2と、コア材1と保護
チューブ2の間の空気層3からなる空気クラッド光ファ
イバを製造するにあたって、コア材1の外周の保護チュ
ーブ2を膨張させることによって、コア材1と保護チュ
ーブ2の間に空気層3を形成することを特徴とするもの
である。
【0011】本発明の請求項2に係る空気クラッド光フ
ァイバの製造方法は、コア材1と、コア材1の外周を覆
う保護チューブ2と、コア材1と保護チューブ2の間の
空気層3からなる空気クラッド光ファイバを製造するに
あたって、保護チューブ2内のコア材1を収縮させるこ
とによって、コア材1と保護チューブ2の間に空気層3
を形成することを特徴とするものである。
【0012】また請求項3の発明は、上記の請求項1又
は2において、間に空気層3を形成したコア材1と保護
チューブ2の端部をかしめ固定することを特徴とするも
のである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0014】コア材1としては、可撓性を有する透明の
ポリマー、例えばメタクリル樹脂やアクリル樹脂によっ
て作製したものを用いることができる。この樹脂の原料
となるモノマーの分子構造については特に限定されない
が、コア材1を形成する樹脂は曲げ弾性率が100kg
/mm2以下であることが好ましい。コア材1の曲げ弾
性率が100kg/mm2を超えるものであると、太さ
が直径1mm程度以下のコア材1で光ファイバを形成す
る場合には容易に曲げることができるが、明かりとして
の光伝送において用いられる直径数mm以上のコア材1
を用いた光ファイバの場合には容易に曲げることができ
なくなり、無理に曲げようとすると折れてしまうおそれ
がある。曲げ弾性率の下限は特に設定されないが、コア
材1の曲げ弾性率が0.5kg/mm2未満になると、
自重による変形を無視することができなくなるので、こ
れが実用上の下限である。
【0015】またコア材1は断面形状が多角形のように
角部を有する形状に形成するのではなく、滑らかな曲面
の外周面を有するように断面円形(真円)あるいは断面
楕円形に形成するのが好ましい。コア材1の断面形状に
角部があると、そのエッジで漏光が生じ、光伝送効率が
低下するものである。またコア材1の外周形状による漏
光をより抑制するために、コア材1の外周表面の平均粗
さRaが0.05μm以下であることが好ましい。コア
材1の外周の表面平均粗さRaが0.05μmを超える
と、コア材1の外周界面で乱反射が起こって漏光し、光
伝送効率の低下に微妙に影響を及ぼすおそれがある。コ
ア材1の外周の表面平均粗さRaは勿論小さい程好まし
く、理想的には表面平均粗さRaは0がよい。
【0016】一方、保護チューブ2としては、コア材1
の曲げ可能な範囲において、極端な皺や折れが発生する
ことなくコア材1に追随して曲がる程度の弾性を有した
樹脂で作製したものを用いるものであり、コア材1より
も光の屈折率が小さく、且つ、耐薬品性や耐熱性が高
く、内面の表面平滑性実現する加工が容易なことなどの
点で、フッ素系樹脂で作製したものが好ましい。
【0017】上記のコア材1の製造方法については特に
制限されるものではないが、所望の内面形状、内面平滑
度を有するフッ素樹脂系チューブ内にモノマーを注型
し、加熱あるいは紫外線照射などで重合させて高分子化
することによって製造する方法が一般的である。このよ
うに、コア材1はチューブ内に成形して、チューブ付き
の状態で入手することができる。
【0018】そして本発明では、このチューブ付きのコ
ア材1において、コア材1の外周を覆うチューブを保護
チューブ2として用いて、空気クラッド光ファイバを製
造することができるものである。
【0019】すなわち、図1(a)、図2(a)のよう
な保護チューブ2の内周にコア材1の外周が密着してい
る保護チューブ2付きコア材1を用い、図1(a)のa
矢印のように保護チューブ2とコア材1との間に空気を
送り込むことによって、保護チューブ2の内周を加圧
し、保護チューブ2をb矢印のように外周方向に膨張さ
せる。このように保護チューブ2を直径が大きくなるよ
うに膨張させることによって、図1(b)や図2(b)
のようにコア材1の外周面と保護チューブ2の内周面の
間に空間を形成させ、コア材1と保護チューブ2の間に
空気層3を形成することができるものであり、空気層3
をクラッド材とする空気クラッド光ファイバを得ること
ができるものである。
【0020】このように、コア材1の外周の保護チュー
ブ2を膨張させることによって、コア材1と保護チュー
ブ2の間に空気層3を形成した空気クラッド光ファイバ
を得ることができるものであり、空気クラッド光ファイ
バを製造するにあたって、保護チューブ2内にコア材1
を挿入する場合のように、保護チューブ2とコア材1と
が擦れ合ってコア材1の外周面に傷が付くようなことが
なくなり、コア材1の表面のこの傷の部分で漏光が発生
して光伝送効率が低下することを防ぐことができるもの
である。
【0021】また、図3(a)のような保護チューブ2
の内周にコア材1の外周が密着している保護チューブ2
付きコア材1を用い、コア材1を加熱して軟化させた状
態で、図3(a)のa矢印のようにコア材1の両端を軸
方向の外方へ引っ張ることによって、コア材1をその直
径が小さくなるように収縮させる。このようにコア材1
を収縮させることによって、図3(b)のようにコア材
1の外周面と保護チューブ2の内周面の間に空間を形成
させ、コア材1と保護チューブ2の間に空気層3を形成
することができるものであり、空気層3をクラッド材と
する空気クラッド光ファイバを得ることができるもので
ある。
【0022】このように、保護チューブ2の内周のコア
材1を収縮させることによって、コア材1と保護チュー
ブ2の間に空気層3を形成した空気クラッド光ファイバ
を得ることができるものであり、空気クラッド光ファイ
バを製造するにあたって、保護チューブ2内にコア材1
を挿入する場合のように、保護チューブ2とコア材1と
が擦れ合ってコア材1の外周面に傷が付くようなことが
なくなり、コア材1の表面のこの傷の部分で漏光が発生
して光伝送効率が低下することを防ぐことができるもの
である。
【0023】ここで、図1(b)や図3(b)のように
コア材1と保護チューブ2の間に空気層3を形成するに
あたって、空気層3の厚みは0.2mm以上、2.0m
m以下になるように設定するのが好ましい。空気層3の
厚みをこの範囲に設定することによって、コア材1と保
護チューブ2の間隙を確保することができ、光ファイバ
の実用的な範囲の曲げの操作においてコア材1と保護チ
ューブ2の接触が極小になり、空気層3がクラッドとし
ての機能を有効に果たして、高い光伝送効率を得ること
ができるものである。
【0024】上記のようにして図1(b)や図3(b)
のようにコア材1と保護チューブ2の間に空気層3を形
成した後、コア材1と保護チューブ2の両端部をかしめ
固定して、コア材1と保護チューブ2を一体化させる。
図4はこのかしめ固定の一例を示すものであり、筒状の
スリーブ4を用い、保護チューブ2の両端部の外周に図
4(a)のようにそれぞれスリーブ4をはめ込む。そし
てクリンパー等のかしめ用工具を用いて、スリーブ4の
一部を全周に亘って内方へかしめ変形させると、このか
しめ変形によって内方へ突出する突部5によって保護チ
ューブ2の一部が全周に亘って内方へ突出するように変
形し、この内方へ突出する保護チューブ2の突部6がコ
ア材1の外周の全周に圧接されることによって、コア材
1と保護チューブ2の両端部を固定することができるも
のである。これによって、コア材1が保護チューブ2内
で移動することを防ぐことができるものであり、またコ
ア材1と保護チューブ2の間の空気層3の端部の開口を
塞ぐことにもなるので、水などの異物が空気層3に浸入
して光伝送効率が低下することを防ぐことができるもの
である。
【0025】スリーブ4の材質は、コア材1及び保護チ
ューブ2を外部から圧締することができるものであれば
何でもよいが、アルミニウム、銅、ステンレス鋼などの
金属製品あるいは樹脂製品などを用いることができる。
またスリーブ4によるかしめの部位ではコア材1が押圧
されて変形し、コア材1のこの変形部分で光の伝送ロス
が生じやすくなるので、この光伝送ロスを小さくするた
めに、スリーブ4によるかしめの面積をなるべく小さく
するのが好ましく、かしめの幅は2mm以下にすること
が好ましい。
【0026】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0027】(実施例1)フルオロエチレンプロピレン
樹脂(FEP)で作製される厚みが1.0mmの保護チ
ューブ2内に、透明の軟質メタクリル樹脂で直径12m
m、長さ2mのコア材1を一体成形した保護チューブ2
付きコア材1を用いた。
【0028】そしてコア材1と保護チューブ2の間に加
圧した空気を送りながら、保護チューブ2を内径が14
mm、外径が15.8mmになるまで膨張させ、図1
(b)のようにコア材1と保護チューブ2の間に厚み1
mmの空気層3を形成した。このときの保護チューブ2
の厚みは0.9mmであった。
【0029】次に、内径16mm、厚み0.5mm、長
さ15mmのアルミニウム製スリーブ4を保護チューブ
2の両端部の外周にはめ込み、クリンパーでかしめて図
4(b)のようにコア材1と保護チューブ2の両端部を
固定することによって、空気クラッド光ファイバを得
た。
【0030】(実施例2)FEPで作製される厚みが
1.0mmの保護チューブ2内に、透明の軟質メタクリ
ル樹脂で直径14mm、長さ2mのコア材1を一体成形
した保護チューブ2付きコア材1を用いた。
【0031】そしてコア材1を80℃に加熱した状態
で、コア材1の両端を引っ張ることによって、外径が1
2mmになるまでコア材1を収縮させ、図3(b)のよ
うにコア材1と保護チューブ2の間に厚み1mmの空気
層3を形成した。
【0032】次に、保護チューブ2の両端から突出する
コア材1の両端を切断してコア材1の長さを2mにした
後、内径16mm、厚み0.5mm、長さ15mmのア
ルミニウム製スリーブ4を保護チューブ2の両端部の外
周にはめ込み、クリンパーでかしめて図4(b)のよう
にコア材1と保護チューブ2の両端部を固定することに
よって、空気クラッド光ファイバを得た。
【0033】(比較例1)コア材として実施例1と同じ
直径12mm、長さ2mの軟質メタクリル樹脂製のもの
を用い、その外周に透明フッ素樹脂(屈折率1.4)を
厚み0.6mmで被覆してクラッドを形成することによ
って、光ファイバを作製した。
【0034】上記のようにして得た実施例1,2及び各
比較例1の光ファイバについて光伝送光量を測定した。
ここで、光伝送光量の測定は、メタルハライド照明装置
(株式会社住田光学ガラス製「LS−M160」)から
の光を光源用積分球(LabSphere社製「US−
060−SF」)を通して得た、12mm直径の面積当
たり5.7ルーメンの均一拡散出射光を光ファイバの一
端面に当て、光ファイバの他端面からの出射光量をフォ
トメータ(Lab Sphere社製「FIMS−40
0B」)にて計測することによって行なった。結果を表
1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1の結果、空気クラッド光ファイバの実
施例1,2のものは、フッ素樹脂をクラッド材とする比
較例1のものに比べて、受光角が大きく、より多くの光
を伝送できることが確認される。
【0037】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る空
気クラッド光ファイバの製造方法は、コア材と、コア材
の外周を覆う保護チューブと、コア材と保護チューブの
間の空気層からなる空気クラッド光ファイバを製造する
にあたって、コア材の外周の保護チューブを膨張させる
ことによって、コア材と保護チューブの間に空気層を形
成するようにしたので、空気層がクラッド材となって受
光角が大きくより多くの光を伝送することができる空気
クラッド光ファイバを得ることができるものであり、し
かも保護チューブ内にコア材を挿入する場合のように、
保護チューブとコア材とが擦れ合ってコア材の外周面に
傷が付くようなことがなくなり、コア材に傷が付いて光
伝送効率が低下するようなことなく空気クラッド光ファ
イバを製造することができるものである。
【0038】また本発明の請求項2に係る空気クラッド
光ファイバの製造方法は、コア材と、コア材の外周を覆
う保護チューブと、コア材と保護チューブの間の空気層
からなる空気クラッド光ファイバを製造するにあたっ
て、保護チューブ内のコア材を収縮させることによっ
て、コア材と保護チューブの間に空気層を形成するよう
にしたので、空気層がクラッド材となって受光角が大き
くより多くの光を伝送することができる空気クラッド光
ファイバを得ることができるものであり、しかも保護チ
ューブ内にコア材を挿入する場合のように、保護チュー
ブとコア材とが擦れ合ってコア材の外周面に傷が付くよ
うなことがなくなり、コア材に傷が付いて光伝送効率が
低下するようなことなく空気クラッド光ファイバを製造
することができるものである。
【0039】また請求項3の発明は、間に空気層を形成
したコア材と保護チューブの端部をかしめ固定するよう
にしたので、コア材が保護チューブ内で移動することを
防ぐことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a),(b)はそれぞれ正面断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a),(b)はそれぞれ側面断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の他の一例を示すものであ
り、(a),(b)はそれぞれ正面断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の他の一例を示すものであ
り、(a),(b)はそれぞれ正面断面図、(c)は側
面断面図である。
【符号の説明】
1 コア材 2 保護チューブ 3 空気層
フロントページの続き (72)発明者 清 三喜男 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 横川 弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 園田 健二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 薮ノ内 伸晃 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 村上 忠史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 横谷 良二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 関井 広行 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2H050 AB01Y AB43X AC03 AC62 AC86 BB08Q

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア材と、コア材の外周を覆う保護チュ
    ーブと、コア材と保護チューブの間の空気層からなる空
    気クラッド光ファイバを製造するにあたって、コア材の
    外周の保護チューブを膨張させることによって、コア材
    と保護チューブの間に空気層を形成することを特徴とす
    る空気クラッド光ファイバの製造方法。
  2. 【請求項2】 コア材と、コア材の外周を覆う保護チュ
    ーブと、コア材と保護チューブの間の空気層からなる空
    気クラッド光ファイバを製造するにあたって、保護チュ
    ーブ内のコア材を収縮させることによって、コア材と保
    護チューブの間に空気層を形成することを特徴とする空
    気クラッド光ファイバの製造方法。
  3. 【請求項3】 間に空気層を形成したコア材と保護チュ
    ーブの端部をかしめ固定することを特徴とする請求項1
    又は2に記載の空気クラッド光ファイバの製造方法。
JP11018959A 1999-01-27 1999-01-27 空気クラッド光ファイバの製造方法 Withdrawn JP2000214343A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008510175A (ja) * 2004-08-11 2008-04-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光ガイドを支持構造体と一体化するための方法、光ガイドを備えた支持構造体及びこのような支持構造体を有するデバイス
JP2011127841A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Eiko:Kk 太陽光集光装置
WO2018008622A1 (ja) * 2016-07-04 2018-01-11 学校法人慶應義塾 光照射プローブ及びその製造方法

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