JP2000211032A - 3次元立体造形方法および造形装置 - Google Patents

3次元立体造形方法および造形装置

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JP2000211032A
JP2000211032A JP10366063A JP36606398A JP2000211032A JP 2000211032 A JP2000211032 A JP 2000211032A JP 10366063 A JP10366063 A JP 10366063A JP 36606398 A JP36606398 A JP 36606398A JP 2000211032 A JP2000211032 A JP 2000211032A
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Japan
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sheet
adhesive
belt
dimensional
cutting
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JP10366063A
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Hiroshi Fujimura
浩 藤村
Hitoshi Takahashi
仁 高橋
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的短時間に3次元立体を得ることができ
ると共に、積層トレイの位置決めの制御が容易で、スケ
ールアップにも容易に対応でき、さらには切断装置の刃
の寿命の永い3次元立体造形装置を提供する。 【解決手段】 接地されてエンドレスに駆動される導電
性のベルト(1)と、このベルト(1)に供給されるシ
ート(S、S、…)を帯電させるコロナ帯電器(60)
と、ベルト(1)上のシート(S)に所定模様の接着剤
を塗布する接着剤塗布装置(20)と、ベルトの(1)
の下方に、該ベルトに接する方向と離間する方向とに駆
動可能に設けられ、接着剤塗布装置(20)により接着
剤が塗布されたシート(S)が順次積層される積層トレ
イ(30)と、積層された最上方位置のシート(S)を
モデル部分(M)をカッティングすると共に、破棄する
部分(H)に所定の切り込み(K、K、…)を入れる切
断装置(40)とから構成する。そして、接着剤塗布装
置(20)はベルト(1)の上方に、切断装置(40)
と積層トレイ(30)はベルト(1)の下方に配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚のシートを
順次積層して所定形状の3次元立体を造形する造形方法
およびこの造形方法の実施に使用される3次元立体造形
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CADシステムの普及により形状の設計
は合理化され、平面形状は勿論のこと立体形状もデイス
プレイ上で確認できるようになっている。しかしなが
ら、製品の形状確認等のために、立体モデルすなわち3
次元立体が製作されている。このような立体モデルを製
作する立体造形方法としては、エポキシ系、ウレタン系
等の光硬化型の樹脂にレーザビームを照射し、照射した
部分を硬化させて造形物を作成する光造形法、XーY平
面を移動するテーブルにノズルを取り付け、このノズル
から溶融樹脂を噴射して所定形状に積み重ねて造形する
溶融物堆積法、炭酸ガスレーザビーム等を使用して金属
と樹脂の混合粉末の、樹脂表面を溶融させて付着堆積し
て造形する粉末固着法、シート積層法等が知られてい
る。
【0003】シート積層法としては、アメリカの Helis
ys社から、国際公表番号WO97/39903号によっ
て提案されている積層法が知られている。このシート積
層法の実施に使用される造形装置は、接着剤が塗布され
ている特殊なシートを所定形状のモデル部分に炭酸ガス
レーザを使用して切断する切断装置と、切断されたモデ
ル部分を積層する積層装置とから構成されている。ま
た、他の積層法として例えば、特開平7−195533
号公報に示されているような造形方法が知られている。
このシート積層法の実施に使用されるシート積層造形装
置は、同公報に示されているように、シートが載置され
るトレイ、このトレイから供給されるシートに接着剤を
塗布するレーザプリンタ、接着剤が全面に塗布されたシ
ートを反転させる反転機、シートをレーザプリンタ部か
ら反転機を経てテーブルまで搬送するコンベヤ、接着剤
を熱融着するヒータプレート、シートを所定形状に切断
する切断装置等から構成されている。したがって、この
シート積層造形装置により、立体造形物を製作すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のいずれ
の立体造形方法によっても一応、3次元立体を製作する
ことはできる。しかしながら、光造形法の実施にはレー
ザ発振器、ガルバノミーラ等が使用されるが、これらは
高価で、寿命が短い欠点がある。また、光硬化樹脂の硬
化速度は遅く、しかも高価である。したがって、全体と
してコスト高になる。溶融物堆積法は、溶融樹脂の硬化
を待って順次堆積しなければならないので、高速造形が
できず、また専用の樹脂を使用しなければならない関係
上ランニングコストが高くなる恐れがある。粉末固着法
の実施には、光造形法と同様に高価なレーザ発振器等を
使用しなければならず、また製作された造形物の強度が
弱いという欠点もある。
【0005】アメリカのHelisys社から提案されている
積層法の実施に使用される装置はシンプルであるが、造
形物の取扱い、装置価格、設置場所等に問題がある。ま
た、この方法によると、予め接着剤が塗布されているシ
ートを用い、一旦熱ロールで接着積層し、その上から炭
酸ガスレーザでカッティングし、この繰り返しにより造
形物が製作されるが、不用となるシートの全面も接着さ
れるので、造形終了後不用部分を除去するのに非常に手
間がかかる。特に、複雑な形状の造形物の時は、熟練者
でなければ除去できないという問題もある。さらには、
カッティングに炭酸ガスレーザが使用されているので、
造形装置が高価で、またカッティングに伴って発生する
煙の排煙設備の問題もある。
【0006】これに対し、特開平7−195533号公
報に示されている造形装置は、予め接着剤が塗布されて
いない普通紙を用いることができるが、接着剤にコピー
用の黒色トナーが利用されているので、造形物が黒っぽ
くなり見栄が悪く、カラー着色も難しい。また、シート
はレーザプリンタからテーブルまでコンベヤで搬送され
るようになっているので、さらには接着剤が塗布された
シートを反転する反転機、エアコンディショニングされ
た箱体等も必要としているので、装置が大型化し、コス
ト高になっている。さらには、接着剤を熱融着するヒー
タプレートの面積が広くなり、それだけ大きな加圧力を
必要とし、また消費電力も大きくなることが予想され
る。
【0007】本発明は、上記したような従来の欠点ある
いは問題点を解消した3次元立体造形方法および造形装
置を提供することを目的とし、具体的には帯電するシー
トであれば品質、種類等を問わず安価に入手できる普通
紙を利用して、比較的短時間に安価に3次元立体を得る
ことができる3次元立体造形方法およびこの方法の実施
に使用される造形装置を提供することを目的としてい
る。また、積層トレイの位置決めの制御が容易で、造形
装置のスケールアップあるいはスケールダウンにも容易
に対応でき、さらには切断に金属製のカッタを使用する
ときはカッタの寿命の長い、3次元立体造形方法および
この方法の実施に使用される造形装置を提供することも
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記目的を達成するために、複数枚のシートを順次
積層して所定形状の3次元立体を造形する造形方法であ
って、前記造形方法は、エンドレスに駆動される無限帯
に静電気的に付着しているシートに接着剤を塗布する接
着剤塗布工程と、該接着剤塗布工程で接着剤が塗布され
ている面を前回積層されているシートに積層、接着する
積層工程と、該積層工程で積層されたシートを所定形状
にカッティグする切断工程とからなり、前記接着剤塗布
工程は、無限帯の上で、採用するモデル部分は比較的密
に、破棄する部分は比較的粗に塗布し、前記切断工程
は、無限帯の下方に配置されている積層トレイ上で、採
用するモデル部分の輪郭を切断すると共に、破棄する部
分には所定の切れ目を入れ、そしてモデル部分から破棄
する部分を分離して所定形状の3次元立体を得るように
構成される。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の積層工程では、無限帯の内側に配置されている圧接ロ
ールで圧接して接着するように、そして請求項3に記載
の発明は、請求項1または2に記載の接着剤塗布工程と
切断工程とを実質的に同時に実施するように構成され
る。請求項4に記載の発明は、接地されてエンドレスに
駆動できるように配置されている導電性の無限帯と、前
記無限帯に供給されるシートを帯電させる帯電器と、供
給されたシートに接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
前記無限帯の下方に、該無限帯に接する方向と離間する
方向とに駆動可能に設けられ、前記接着剤塗布装置によ
り接着剤が塗布されたシートが順次積層される積層トレ
イと、積層された最上方位置のシートをカッティングす
る切断装置とを備え、前記接着剤塗布装置は、前記無限
帯の上方に、該無限帯上のシートに所定模様に接着剤を
塗布するように配置され、前記切断装置は、前記無限帯
の下方に、前記積層トレイ上に積層された最上方位置の
シートをモデル部分をカッティングすると共に、破棄す
る部分に所定の切り込みを入れるように配置されてい
る。請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載
のエンドレスに駆動される無限帯の内側には、該無限帯
の面を積層トレイの方へ付勢する圧接ロールが設けられ
ている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本実施の形態に係わる3次元立体造形装置は、図
1に示されているように、概略的には、導電性の循環ベ
ルト1からなっている。そして、この循環ベルト1の上
方に糊付ユニット20が、循環ベルト1の戻側ベルト部
分1bの下方に所定の間隔をおいて積層トレイ30が、
そして循環ベルト1の戻側ベルト部分1bの下方と積層
トレイ30との間にカッティングツール40が配置され
ている。また、図には示されていないが、本実施の形態
に係わる3次元立体造形装置は、従来周知のように3次
元データ制御装置すなわち3Dデータ制御装置、さらに
はシーケンス制御装置も備えている。
【0010】導電性の循環ベルト1は、アルミニウムあ
るいはその合金のような導電性の金属をラミネートした
可撓性のエンドレスな帯、あるいはゴムに導電性物質例
えばカーボン等が混入された可撓性のエンドレス帯とし
て構成されている。そして、駆動プーリ2と従動プーリ
3との間に掛け回され、上方側が往側ベルト部分1a、
下側が戻側ベルト部分1bとなっている。駆動プーリ2
は、ベルト1を駆動するとき、ベルト1との間に滑りが
ないように摩擦抵抗の大きい材料、あるいはタイミング
歯車から構成するのが望ましいが、駆動プーリ2と従動
プーリ3の少なくとも一方は、導電性の材料から構成さ
れ、そしてアース線により接地されている。したがっ
て、このベルト1も間接的に接地され、零電位になって
いる。また、駆動プーリ2を駆動する電動モータは、シ
ーケンス制御装置からの制御信号により制御された速度
で回転駆動されるようになっている。なお、戻側ベルト
部分1bの内側には圧接ロール4が転がりながら往復す
るように設けられている。この圧接ロール4もシーケン
ス制御装置からの制御信号により長手方向に駆動され、
戻側ベルト部分1bの下側に付着しているシートSを積
層トレイ30の方へ押し付けるようになっている。
【0011】シート供給機50は、図1に示されている
実施の形態ではカット紙S、S、…を供給するようにな
っていて、トレイ51、このトレイ51の上方に配置さ
れている給紙ロール52、従動プーリ3の近傍に配置さ
れているレジストロール53等から構成されている。ト
レイ51を上方へ駆動する押上装置は、図1には示され
ていないが、所定大きさのシートS、S、…は、使用量
に応じて押上装置により順次押し上げられ、そしてシー
ケンス制御装置からの制御信号により制御された速度で
駆動される給紙ロール52、レジストロール53等によ
り、コロナ帯電器60あるいはベルト1の方へ1枚づつ
供給されることになる。なお、レジストロール53は、
従動プーリ3と対応して設けられ、ベルト1とレジスト
ロール53とによりシートSは、コロナ帯電器60の方
へ供給される。
【0012】コロナ帯電器60は、ベルト1の方向が開
口した箱状のフードを備えている。そして、このフード
の内側に、図1には示されていないが、ベルト1の幅方
向の長さに略等しいコロナワイヤが設けられている。コ
ロナワイヤには、正の電圧が印加され、フードは接地さ
れている。したがって、絶縁物であるシートSをコロナ
帯電器60の内側に、ベルト1とレジストロール53と
により供給すると、シートSは正に帯電し、零電位のベ
ルト1の表面に静電気的に吸着あるいは付着されること
になる。
【0013】糊付ユニット20は、その先端部に塗布部
21を備えている。塗布部21は、糊を押し出す例えば
注射針のようなノズル、プリンタに備わっているインク
ジェット、バブルジェットのようなラスター方式等から
構成されている。そして、その根元に駆動部22が設け
られている。駆動部22は、信号ラインによりシーケン
ス制御装置に接続され、詳しくは後述するように3Dデ
ータ制御装置から出力されるデータ信号により、塗布部
21は図1において矢印Aで示されているようにベルト
1の表面に接する方向と離間する方向とに駆動されると
共に、ベルト1の幅方向Yと長手方向Xにも駆動され
る。
【0014】カッティングツール40は、その先端部に
カッタ41を備えている。カッティングツール40も、
糊付ユニット20と同様に、その根元に駆動部42が設
けられている。そして、この駆動部22は信号ラインに
よりシーケンス制御装置に接続され、そのカッタ41は
3Dデータ制御装置から出力されるデータ信号により、
図1において矢印A’で示されているように積層トレイ
30に接する方向と離間する方向とに駆動されると共
に、積層されるシートS、S、…の幅方向Yと長手方向
Xにも駆動される。なお、図1に示されている実施の形
態では、シートS、S、…に着色するために複数個のノ
ズルからなる色付ヘッド45が設けられている。この色
付ヘッド45も3Dデータ制御装置から出力されるデー
タ信号により3次元的に駆動され、モデル部分をカッテ
ィングしたラインに沿って色々な色に着色できるように
なっている。
【0015】積層トレイ30は、本実施の形態では上下
方向に駆動される所定面積の可動テーブル31から構成
されている。そして、その駆動部例えばピストン・シリ
ンダユニットは、図には示されていないが、信号ライン
によりシーケンス制御装置と接続されている。可動テー
ブル31は、シーケンス制御装置から送られる制御信号
により戻側ベルト部分1bの表面に接する方向と、離間
する方向とに駆動されるようになっている。接すると
き、戻側ベルト部分1bの表面に静電気的に付着してい
るシートSが可動テーブル31上に積層されているシー
トSに付着され、順次積層されることになる。
【0016】次に、上記3次元立体造形装置を使用した
造形方法を説明する。初めに、例えば3次元CADシス
テムにより3次元立体の形状を設計する。そして、3D
データ制御装置において、3次元立体の形状情報を、積
層するシートS、S、…の1枚の厚さに相当する厚さに
水平方向に順次スライスし、スライスした各断面の2次
元データを得る。これにより、シーケンス制御装置から
各シートS、S、…に対応した各2次元データが糊付ユ
ニット20、カッティングツール40等の各種の駆動部
23、43へ送られ、スライスした各断面における2次
元像が得られる。
【0017】シート供給機50中の絶縁性の紙、樹脂フ
ィルム等からなるシートSが、送り信号に基づいて駆動
される給紙ロール52、レジストロール53等によりコ
ロナ帯電器60に送られる。コロナ帯電器60のコロナ
ワイヤは、プラスの電位が与えられているので、シート
Sは正に帯電する。シートSがベルト1に送られ、そし
て正に帯電して往側ベルト部分1aの表面に静電気的に
付着している状態は、図1に示されている。
【0018】シートS、S、…は、同じ大きさで同じ厚
さであるが、2次元像あるいはモデル部分の形状は、送
られるシートにより異なる。今、n番目に送られるシー
トSのモデル部分Mが、図2の(イ)に示されているよ
うに略Y字形で、モデル部分Mの外側が破棄する部分H
と仮定する。往側ベルト部分1a上のシートSが所定位
置に達したら、ベルト1は停止し、接着剤塗布工程が開
始される。(n)枚目の2次元データがシーケンス制御
部から糊付ユニット20の駆動部32へ送られ、その塗
布部21は、送られる2次元データに基づいて図1にお
いて矢印Aで示されているように、シートSに近接する
方向に駆動され、そしてXーY方向に適宜駆動される。
この駆動に連動して塗布部21から接着剤がモデル部分
Mと破棄する部分Hに塗布される。このとき、モデル部
分Mは全面にあるいは密に、そして破棄する部分Hは所
要個所にあるいは粗に塗布される。モデル部分Mに塗布
された接着剤は、図2の(イ)においてB、B、…で、
そして破棄する部分Hに塗布された接着剤はb、b、…
で示されている。
【0019】接着剤塗布工程が終わると、駆動プーリー
2が起動してベルト1は、接着剤が塗布されたシートS
が積層トレイ30の所定位置に達するまで駆動される。
所定位置に達すると、積層トレイ30の可動テーブルが
上方へ駆動され、前の回に積層された(n−1)枚目の
シートSに接する。圧接ロール4が駆動され、戻側ベル
ト部分1bに付着していた(n)枚目のシートSが(n
−1)枚目のシートSの方へ接着される。次に切断工程
が実施されるが、上記のように積層し、そして切断工程
が終わるまでに、切断工程と並行してシート供給機50
からは(n+1)枚目のシートSが前述したようにして
コロナ帯電器60に送られ、そして接着剤塗布工程が行
われる。
【0020】積層が終わったら、積層トレイ30は下方
へ駆動される。カッティングツール40の駆動部42
は、3Dデータ制御装置から出力されるデータ信号によ
り、図1において矢印A’で示されているように積層ト
レイ30に接する方向に駆動されると共に、積層される
シートS、S、…の幅方向Yと長手方向Xにも制御され
た方向に駆動される。これにより、図2の(イ)に示さ
れているように、積層されたシートSは、カッタ41に
よりラインLに沿って切断され、モデル部分Mが切りと
られることになる。同時に廃棄する部分Hにも、縁から
切断ラインLに達する切れ目K、K、…が入れられる。
カッタ41が積層されたシートSを切断している状態
は、図2の(ロ)に示されている。この図2の(ロ)に
も示されているように、カッタ41は最上方の(n)枚
目のシートSのみを切断し、(n−1)枚目のシートS
を切断するようなことはない。なお、この切断工程は、
前回積層されたシートの上で実施されるので、すなわち
シートSがオーバハングされた状態で切断することがな
いので、確実に切断される。また、前回積層されたシー
トSの上で実施されるので、例えばシートが載置されて
いる金属板の上で切断する場合に比較してカッタ41が
痛むようなこともない。
【0021】上記のようにして(n)枚目のシートSの
切断工程が実施されるが、(n+1)枚目のシートの接
着剤塗布工程も同時に実施されているので、これらの工
程の遅い方の工程が終わったら、駆動プーリー2が起動
してベルト1は、接着剤が塗布された(n+1)枚目の
シートSが積層トレイ30の所定位置に達するまで駆動
される。以下同様にして所定枚数のシートS、S、…積
層、切断する。最後に破棄する部分H、H、…をモデル
部分M、M、…から切り離し、所定の3次元立体造形物
を得る。
【0022】3次元立体に着色するときは、カッティン
グツール40と同様に位置の制御がされる色付けヘッド
45から必要な色を切断ラインLに塗布する。例えば、
赤と黒との縞模様の3次元立体造形物を得るときは、下
から所定枚数は赤色を塗布し、次の所定枚数は黒色を塗
布する。以下同様に交合に塗布することにより、所定幅
の縞模様の3次元立体が得られる。
【0023】本発明は、上記の実施の形態に限定される
ことなく、色々な形で実施できる。例えば、上記の実施
の形態ではシートS、S、…としては、カット紙が供給
されるようになっているが、ロール紙からも同様にして
3次元立体を得ることができる。その例が図3に示され
ている。すなわち、図3に示されている給紙装置70
は、ロール紙RSを回転自在に支持しているスタンド軸
71と、繰り出されるロール紙RSを挟んで送る一対の
送りロールからなる第1の送り装置72と、この第1の
送り装置72の下流側に配置されている、同様に一対の
送りロールからなる第2の送り装置73と、第1、2の
送り装置72、73の間に配置されているロータリー刃
74とから構成されている。図3には示されていない
が、第1、2の送り装置72、73のいずれかに関連し
て回転計が設けられ、この回転計が所定数を計数する
と、例えば前述したカット紙Sと同じ長さが繰り出され
ると、繰り出しは一旦停止され、ロータリー刃74がロ
ール紙RSを横切る方向に移動して切断する。これによ
り、前述したカット紙Sと同様にして3次元立体造形物
を得ることができる。なお、給紙装置70以外の点は、
図1に示されている実施の形態と同様に構成されている
ので、同じ参照数字を付けて重複説明はしない。
【0024】また、図1に示されている実施の形態で
は、接着剤が塗布されたシートSは、圧接ロール4によ
り前回積層されたシートに圧接されるようになっている
が、戻側ベルト部分1bの内側に可動テーブル31の上
昇する荷重を受けるプレートを設け、可動テーブル31
をシートSが付着している戻側ベルト部分1bに押し付
け圧接するように実施することもできる。さらには、色
付ヘッド45もカッティングツール40の駆動部43に
搭載し、色付ヘッド45のノズル部がカッタ41に倣っ
て移動するように実施することもできる。なお、積層ト
レイ30もX−Y方向にも移動調節可能に設けることが
できることは明らかである。また、接着剤の塗布位置
B、B、…、b、b、…が図2に示されている位置に限
定されないことも明らかである。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、エンド
レスに駆動される無限帯に静電気的に付着しているシー
トに接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、該接着剤塗布
工程で接着剤が塗布されている面を前回積層されている
シートに積層、接着する積層工程と、該積層工程で積層
されたシートを所定形状にカッティグする切断工程とか
らなり、接着剤塗布工程は、無限帯の上で、採用するモ
デル部分は比較的密に、破棄する部分は比較的粗に塗布
し、切断工程は、無限帯の下方に配置されている積層ト
レイ上で、採用するモデル部分の輪郭を切断すると共
に、破棄する部分には所定の切れ目を入れ、そしてモデ
ル部分から破棄する部分を分離して所定形状の3次元立
体を得るように構成されているので、すなわち接着剤塗
布工程は、無限帯の上で実施され、そして切断工程は無
限帯の下方に配置されている積層トレイ上で実施される
ので、両工程を互いに干渉されることなく同時に実施す
ることもでき、造形時間を大幅に短縮できる。また、本
発明によると、切断工程には炭酸ガスレーザーを使用す
ることもできるが、通常のカッタを適用すると、炭酸ガ
スレーザーを使用するときに必要な排煙設備等のない通
常のオフィス環境で3次元立体を安価に製作することが
できる。しかも、帯電するシートであれば品質、種類等
を問わず安価に入手できる普通紙を利用して製作するこ
とができる。さらには、本発明によると、シート全体を
積層するようになっているので、シートの位置を制御す
るだけで、従来のように1枚1枚形状の異なるモデル部
分をその都度制御する必要がないので制御が簡単であ
る、という効果も得られる。また、切断工程では、積層
されたシートを所定形状にカッティグするように構成さ
れているので、金属製のカッタを使用するときは、金属
下地の上で切断する場合に比較してカッタの寿命を損な
うようなこともない。さらには、破棄する部分には所定
の切れ目が入れられ、接着剤は比較的粗に塗布されてい
るので、造形後破棄する部分を容易にモデル部分から分
離できる効果も得られる。また、本発明によると、エン
ドレスに駆動される無限帯から構成されているので、無
限帯を長くするだけで比較的容易にスケールアップもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる3次元立体造形装置の実施の
形態を模式的に示す斜視図である。
【図2】 本発明に係わる3次元立体造形方法の実施の
状態を示す図で、その(イ)はシートに接着剤を塗布し
た状態を示す平面図、その(ロ)はカッティング状態を
示す断面図である。
【図3】 本発明に係わる3次元立体造形装置の他の実
施の実施の形態を模式的に一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 導電性の循環ベルト 4
圧接ロール 20 糊付ユニット 30
積層トレイ 40 カッティングツール 50、70
シート供給機 60 コロナ帯電器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月25日(1998.12.
25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F211 AD06 TA03 TC01 TC05 TJ10 TJ13 TN31 TN42 TN60 4F213 AD06 WA25 WA53 WA58 WA63 WA97 WB01 WL02 WL21 WL27 WL85

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のシートを順次積層して所定形状
    の3次元立体を造形する造形方法であって、 前記造形方法は、エンドレスに駆動される無限帯に静電
    気的に付着しているシートに接着剤を塗布する接着剤塗
    布工程と、該接着剤塗布工程で接着剤が塗布されている
    面を前回積層されているシートに積層、接着する積層工
    程と、該積層工程で積層されたシートを所定形状にカッ
    ティグする切断工程とからなり、 前記接着剤塗布工程は、無限帯の上で、採用するモデル
    部分は比較的密に、破棄する部分は比較的粗に塗布し、 前記切断工程は、無限帯の下方に配置されている積層ト
    レイ上で、採用するモデル部分の輪郭を切断すると共
    に、破棄する部分には所定の切れ目を入れ、そしてモデ
    ル部分から破棄する部分を分離して所定形状の3次元立
    体を得ることを特徴とする3次元立体造形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の積層工程では、無限帯
    の内側に配置されている圧接ロールで圧接して接着す
    る、3次元立体造形方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の接着剤塗布工
    程と切断工程とを実質的に同時に実施する、3次元立体
    造形方法。
  4. 【請求項4】 接地されてエンドレスに駆動できるよう
    に配置されている導電性の無限帯(1)と、前記無限帯
    (1)に供給されるシート(S、S、…)を帯電させる
    帯電器(60)と、供給されたシート(S)に接着剤を
    塗布する接着剤塗布装置(20)と、前記無限帯(1)
    の下方に、該無限帯に接する方向と離間する方向とに駆
    動可能に設けられ、前記接着剤塗布装置(20)により
    接着剤が塗布されたシート(S)が順次積層される積層
    トレイ(30)と、積層された最上方位置のシート
    (S)をカッティングする切断装置(40)とを備え、 前記接着剤塗布装置(20)は、前記無限帯(1)の上
    方に、該無限帯(1)上のシート(S)に所定模様に接
    着剤を塗布するように配置され、前記切断装置(40)
    は、前記無限帯(1)の下方に、前記積層トレイ(3
    0)上に積層された最上方位置のシート(S)をモデル
    部分(M)をカッティングすると共に、破棄する部分
    (H)に所定の切り込み(K、K、…)を入れるように
    配置されていることを特徴とする、3次元立体造形装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載のエンドレスに
    駆動される無限帯(1)の内側には、該無限帯(1)の
    面を積層トレイ(30)の方へ付勢する圧接ロール
    (4)が設けられている、3次元立体造形装置。
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