JP2000210360A - 回転体による叩きと摩擦付与装置およびその応用装置 - Google Patents

回転体による叩きと摩擦付与装置およびその応用装置

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JP2000210360A
JP2000210360A JP11017291A JP1729199A JP2000210360A JP 2000210360 A JP2000210360 A JP 2000210360A JP 11017291 A JP11017291 A JP 11017291A JP 1729199 A JP1729199 A JP 1729199A JP 2000210360 A JP2000210360 A JP 2000210360A
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Sadatoshi Murakami
貞利 村上
Takazo Une
隆蔵 宇根
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SANRYO TEKUNIKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平らな衝突面のみならず、凹凸のある衝突面
に対しても叩きと摩擦を同時に連続して付与することの
できる機構を得る。 【解決手段】 回転軸2に一端が装着され、他端が回転
軸から径方向に延びる繊維状弾性体または板状弾性体あ
るいは可撓性部材からなる複数の作用体1b及び各作用
体の他端に設けられた重り1aを備え、この重り1aの
形状、材質、質量、回転数、回転半径、作用体1bの剛
性、及び回転軸2と衝突面との距離等を変えることによ
り叩き力、摩擦力を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転体による叩
きと摩擦付与装置及びその応用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機械的、電気的手段により叩きと
摩擦を与える方式は多数存在し、実用化されている。し
かし、いずれの方式においても叩き作用のみ、摩擦作用
のみであり、両作用を同時に付与する方式、装置は容易
には得られなかった。即ち、叩き作用に関しては、大は
建築の基礎杭を打ち込むための空圧、油圧、モータ等を
使用したハンマーまたはリベット打ち用の振動発生機
構、小はカム、リンク、クランク機構等を応用した往復
運動または回転、揺動機構、あるいは電磁力を用いた振
動発生機構等があリ、具体的には、例えばマッサージ
機、鋳物や樹脂成形におけるバリ取り装置、金属等の表
面硬度を上げる表面硬化装置、ミクロジョイントの分離
装置等において実用化されている。
【0003】また、摩擦作用に関しては、空圧、油圧、
モータ等による回転運動、カム、リンク、クランク機
構、電磁力等を応用した往復運動によるものが一般的で
あり、具体的には、例えばマッサージ機、研磨や磨き装
置、切削加工やプレス加工におけるバリやカエリ取り装
置、真空式あるいは真空式でない掃除機の塵埃吸引部、
液体や粉体の攪拌装置等において実用化されている。
【0004】以下、それらの代表的な構成について簡単
に説明する。先ず、叩き作用の一例であるマッサージ機
においては、皮膚表層の血行を促し、皮膚の末梢神経を
刺激するために揺動モータによってブラシ状突起、平板
状軟質板等を振動させるもの、あるいは筋肉の凝りをほ
ぐし、血行を盛んにするために全身あるいは局部の主と
して経穴を叩くことによるマッサージ動作を行うものが
ある。また、鋳物や樹脂成形におけるバリ取り装置につ
いては、ダイカストを含む鋳物等のバリを刃物とか砥石
で削り取ったり、鋼球、砂、ガラスビーズ、鉱石等を吹
き付けて叩くことにより削り取ったり、吹き付けること
によりバリを折り取ったり、鋳物表面の不純物を取り去
る方式が一般的である。また、樹脂成形品のバリ取りに
おいては、成形品の表面を傷付けないようにもっと柔ら
かい物質を吹き付ける方式が採用されている。
【0005】更に、金属等の表面硬度を上げる表面硬化
装置においては、通常鋼球等を空気圧で吹き付けて叩く
ことにより、加工硬化させて硬度を上げることが一般的
に行われている。また、ターレットパンチ加工機、レー
ザー切断加工機等で広い面積の素材から多数の部品を切
断する加工において、素材から分離すべき切断片と、素
材残部とを接続している、あるいは切断片同志を接続し
ている細い帯状の所謂ミクロジョイントを素材全体の加
工後に切断して個々の切断片に分離するミクロジョイン
ト分離作業では、素材全体に振動による叩き力を加え、
応力集中によりミクロジョイント部を疲労破壊させるこ
とが行われている。
【0006】次に、摩擦作用の一例であるマッサージ機
においては、筋肉の凝りをほぐし、血行を盛んにするた
めに全身あるいは局部の主として経穴を対象とした揉
み、押圧等のマッサージ動作を行うものがある。また、
研磨や磨き装置においては、研磨材を固めた砥石を回転
させたり、往復動作により、研磨面に砥石を押しつけて
研磨する方式が一般的である。中には紙とか布の表面に
研磨材を付着させたものを使用したり、研磨材を空気
圧、あるいは液体の圧力で吹き付けるものも提供されて
いる。磨き装置においては、研磨装置同様微小粒研磨材
をフェルト等に含浸させ、回転または往復動作により磨
き面に押し付けて磨くものが一般的である。
【0007】また、切削加工やプレス加工におけるバリ
やカエリ取り装置においては、バリを機械加工により削
り取ったり、ヤスリで削ったり、研磨紙で削る方式が一
般的である。プレス加工とかレーザによる切断加工後の
バリ取り、カエリ取りの効率化としてローラ状ブラシ、
またはゴムに研磨材を含浸させたローラ等を回転させ、
その間を通過させる際の摩擦を利用することにより行う
方式もある。
【0008】更に、掃除機においては、真空式掃除機に
おいて、床面に近接して塵埃を吸引する吸い取りヘッド
に、樹脂製ブラシとかエラストマー製羽車等を設け、こ
れをモーターにより回転させたり、吸い取りヘッドの床
面移動動作に連動してこれらを回転させたり、吸入流体
の流速により回転させる方式等が採用されている。いず
れも床面に軽微な摩擦を加えるのみで、綿埃等を掃除す
るには不十分であった。また、真空式でない掃除機にお
いて、床面移動ヘッドにローラを設けると共に、このロ
ーラの表面に粘着剤を塗布し、床面移動ヘッドの移動に
応じてローラを回転させ、床面のごみをローラ表面の粘
着剤で取り去るもの、あるいは繊維とか不織布に特殊油
を含浸させたモップ等に柄を設け、床面を掃くことによ
り、容易に掃除できる掃除器具等が採用されている。ま
た、液体や粉体の攪拌装置においては、羽車、スクリュ
ー、攪拌棒等を液体や粉体中に位置させ、これをモータ
で回転させて攪拌する方式が一般的である。また、容器
全体を回転したり、揺動させたり、空気圧によって攪拌
する方式も実用化されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は以上のよ
うに、叩き機能を具体化する機構と、摩擦機能を具体化
する機構はそれぞれ別の機構として構成されており、両
機能を一つの機構で同時に得ようとすれば、極めて複雑
な機構となり、高価になるという問題点があった。本発
明は、このような問題点を解消するためになされたもの
で、叩き機能と摩擦機能とを同時に、しかも連続的に得
ることができる簡易機構を提供し、併せて上記簡易機構
の応用装置を提供しようとするものである。
【0010】以下、本発明の手段の説明に先立って本発
明の完成に至る経緯等について説明する。本発明は、よ
り有効なマッサージ機を研究する過程で生まれた。手動
による皮膚摩擦の動きを分析すれば、布、ブラシ等によ
る皮膚摩擦マッサージはこれらを適度な力で皮膚に押し
付け皮膚に対し平行に反復、あるいは一定方向に繰り返
し摩擦することにより行われる。この場合、マッサージ
力の度合いは摩擦速度、あるいは押し付け力を適度に調
節することにより行われる。ここで行われるマッサージ
は皮膚の表層に対する刺激が主体である。
【0011】そこで本発明者らは皮膚の表層に乾布摩擦
に類似した刺激を与えるための手段として合成樹脂から
なる微粒あるいは小球体を飛翔させ、皮膚へ衝突させた
ところ、小球体の形状、質量、飛翔速度など一定の条件
のもとで心地良い皮膚刺激となり、新しいマッサージ感
覚が得られることを認めた。
【0012】微粒あるいは小球体を皮膚へ衝突させる実
験は回転するインペラーに衝突、反発させることで行っ
た。微粒あるいは小球体を皮膚へ衝突させるには他に種
々の方法があるが、ここでの説明は避ける。
【0013】しかし、人体の全身、あるいは各部位に微
粒、小球体等を投射、衝突させる方法は人体に対する安
全性、衛生性、衝突エネルギーの均一性、摩擦熱の発生
性、同一部位の摩擦の持続性、一定方向への血行促進効
果等少しの難があることから、他の方法として回転軸の
外周に複数の繊維状弾性体を配設し、各繊維状弾性体の
先端に合成樹脂等で形成された重りを固定すると共に、
回転軸を電動機で回転させ、回転中の重りに皮膚を当接
させたところ、回転軸を中心として円運動を行う重りが
広範囲に皮膚を叩き、このため経穴探査の必要もなく、
またマッサージ部を回転体に近づけることにより、円運
動を行う重りの回転エネルギーと遠心力が押圧力として
も作用し、皮膚に当接しつつ重りが移動し、方向性を持
った摩擦現象を呈し、同時に発生する摩擦熱も適度であ
り、上述の小球体を飛翔させる方法よりも皮膚マッサー
ジ作用として優れていることが分かった。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る回転体に
よる叩きと摩擦付与装置は、回転軸に一端が装着され、
他端が回転軸から径方向に延びる繊維状弾性体または板
状弾性体あるいは可撓性部材からなる複数の作用体及び
各作用体の他端に設けられた重りを備えたものである。
【0015】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置は、また、各作用体の一端が、回転軸に装着され
たボス部に固定されると共に、ボス部、作用体及び重り
を合成樹脂または合成ゴムあるいはエラストマーにより
一体成形したものである。
【0016】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置は、また、各作用体が、回転軸の軸方向の複数個
所からそれぞれ径方向に延びるようにされたものであ
る。
【0017】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置は、また、各作用体の一端が、回転軸またはボス
部に形成した孔にそれぞれ貫挿されて回転軸またはボス
部と係合され、各作用体の他端が、重りに形成した孔に
それぞれ貫挿されて重りと係合されているものである。
【0018】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置は、また、各作用体の他端に、ピンを回転軸とほ
ぼ平行に支承させると共に、ピンに重りを貫挿させるこ
とにより回転自在に装着したものである。
【0019】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置は、また、回転軸の所定の個所において径方向に
延びる各作用体と、回転軸の軸方向に隣接する複数個所
の対応する各作用体とをそれぞれ膜状部材で結合するよ
うにしたものである。
【0020】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置は、また、重りが、低摩擦材により構成され、ま
たは摩擦係数の低い構成とされているものである。
【0021】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置は、また、作用体を形成する繊維状弾性体または
板状弾性体が、合成樹脂、または合成樹脂と炭素繊維、
アルミナ繊維などの高強度繊維、あるいは合成樹脂と無
機質微粒体などの複合材料で構成されるものである。
【0022】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置は、また、作用体を形成する可撓性部材が、繊維
製の紐、チェーンまたはリンクで構成されるものであ
る。
【0023】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置の応用装置は、重りを皮膚に接触し得るようにし
て、皮膚に連続した叩きと摩擦を付与するマッサージ機
を構成するようにしたものである。
【0024】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置の応用装置は、また、臀部を受ける臀部マット
と、角度調節可能で背中部を受ける背中マットと、角度
調節可能で下肢部を受ける下肢マットとを有する座式マ
ッサージ機において、背中マットと下肢マットに回転体
による叩きと摩擦付与装置を、それぞれのマットに沿っ
て移動可能に装着することにより、下肢部、臀部、腰
部、背中部及び首筋部の全部あるいは所定の複数部に対
して連続した叩きと摩擦を付与するようにしたものであ
る。
【0025】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置の応用装置は、また、重りが、セラミックス、超
硬合金等の高硬度金属、またはこれらを含む部材によっ
て構成されると共に、回転軸の回転時に重りを被研磨材
に接触させることにより研磨装置として作用させるもの
である。
【0026】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置の応用装置は、また、モータにより負圧を発生さ
せる真空掃除機の本体と、この本体に結合され、床面に
近接して塵埃を吸入する吸い取りヘッドとを有する真空
掃除機において、吸い取りヘッドの床面対向部に回転体
による叩きと摩擦付与装置を設けると共に、その回転軸
が吸い取りヘッドの移動に応じて回転し得るようにされ
たものである。
【0027】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置の応用装置は、また、モータにより負圧を発生さ
せる真空掃除機の本体と、この本体に結合され、床面に
近接して塵埃を吸入する吸い取りヘッドとを有する真空
掃除機において、吸い取りヘッドの床面対向部に回転体
による叩きと摩擦付与装置を設けると共に、その回転軸
が吸い取りヘッド内に配設されたモータによって、ある
いは本体で発生される負圧による吸入流体によって回転
駆動されるものである。
【0028】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置の応用装置は、また、負圧発生装置を具備せず、
床面移動ヘッドに装着した塵埃吸着部材により塵埃を吸
着するようにした掃除機において、床面移動ヘッドに回
転体による叩きと摩擦付与装置を設けると共に、その回
転軸に装着したホイールを床面に接触させることにより
床面移動ヘッドの移動に応じて、あるいは回転軸に結合
した駆動装置により回転させるものである。
【0029】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置の応用装置は、また、回転体による叩きと摩擦付
与装置を液体または粉体中に位置させると共に、回転軸
を回転させることにより攪拌装置として作用させるよう
にしたものである。
【0030】この発明に係る回転体による叩きと摩擦付
与装置の応用装置は、また、素材から切断分離すべき切
断片と素材残部とをミクロジョイントで結合し、必要時
にミクロジョイントを疲労破壊させて切断片を分離する
ようにした分離装置において、回転体による叩きと摩擦
付与装置を切断片及び素材残部の一方または双方に接触
し得るように配設すると共に、回転軸を回転させてミク
ロジョイントを疲労破壊させるようにしたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態1を図にもとづいて説明する。図1は、実施の
形態1の基本構成を示す概略図である。この図におい
て、2は回転軸、1cは回転軸2に装着され、ピン3に
よって固定されたボス部、1bは一端がボス部1cに固
定され、他端が回転軸2の径方向に延在する作用体で、
適度の剛性を持つ繊維状弾性体または板状弾性体あるい
は可撓性部材によって構成されている。1aは作用体1
bの他端に設けられ、適度の重量を有する重りであり、
ボス部1cと、作用体1bと、重り1aとによって叩き
と摩擦付与装置1(以下、遠心力応用回転体という)を
形成している。なお、ボス部1cを省略して作用体1b
の一端を直接回転軸2に固定するようにしてもよい。
【0032】このような構成において、回転軸2の回転
により、遠心力応用回転体1が回転すると、重り1aに
は、図示するように、回転エネルギーと遠心力とが加わ
り、衝突面4への当接時に、回転エネルギーが衝突エネ
ルギーとなって衝突面4を叩くことになる。この時、初
回の衝突エネルギーは、作用体1bの剛性と質量が小さ
いものとして、重り1aの質量をm、重り1aの回転半
径をr 、回転速度をωとすれば、 回転エネルギー=m(rω)2 /2 となり、実際の叩き力(反作用力)は、作用体1bの剛
性、重り1aと衝突面4との反発係数により決定され
る。また、所定の第1の重り1aが衝突面4と衝突した
後、更に回転して単純に衝突面4から離れる回転角度ま
で回転する間に作用体1bの弾性力と重り1aの遠心力
により2回目以降の衝突をすることとなる。合わせて第
1の重りと次の第2の重りの取付角度が図示のように接
近している場合は、第1の重りが衝突面4と接触しなく
なる前に第2の重りが衝突し、以後これらを繰り返すこ
とになる。衝突する度に回転エネルギーが失われるもの
の、衝突により作用体1bが図示のように変形するた
め、2回目以降の衝突に対しては、この変形による弾性
エネルギーと重り1aの遠心力も叩き力として加わるこ
とになる。摩擦力は、叩き力及び重り1aと衝突面4と
の摩擦係数によって決定される。
【0033】回転中の重り1aが衝突面4に衝突した
時、重り1a自身の回転軸に対する回転エネルギー、遠
心力と作用体1bの剛性により適度の叩き効果を得るこ
とができる。同時に作用体1bが変形することにより、
衝突面4に多少の凹凸部があっても満遍なく均一に叩き
と摩擦が行える。また、回転軸2を中心とした回転運動
により重り1aが衝突面4に当接してから離れるまでの
間、重り1aの回転エネルギー、遠心力、作用体として
の繊維状弾性体または板状弾性体1bの弾性力により摩
擦効果と軽微な叩き効果が継続する。作用体として可撓
性部材を使用した場合は、繊維状弾性体または板状弾性
体を使用した場合よりも叩き力は弱まるものの同様の効
果を得ることができる。なお、十分な叩きと摩擦効果を
期待するためには、重り1aの径を作用体1bの厚さま
たは径(径が一様でない場合は短辺径)の2倍以上とす
ることが望ましい。
【0034】更に、重り1aの形状、材質、質量、回転
半径、回転数、作用体1bの剛性、衝突面との距離等を
変更することにより、さまざまな用途に合致した叩き力
と摩擦力を得ることができる。
【0035】強い叩き力、摩擦力を必要とする場合は、
重り1aの材質を金属等高密度材とするか、合成樹脂ま
たは金属を使用して、その中にセラミックス、超硬合
金、高硬度金属、鉱石等の粉末または微粒体を含有さ
せ、質量を増やすようにする。なお、上述の含有粉末ま
たは微粒体は、研磨材としても利用できるため、上述の
ような構成とすることにより、研磨装置、磨き装置、あ
るいは切削加工やプレス加工時に生ずるバリ取り装置と
しても効果を発揮させることが可能である。作用体1b
を構成する繊維状弾性体または板状弾性体の材質は、常
に曲げ応力と引っ張り応力を受けることから、これらの
繰り返し応力に十分耐える材料を使用する必要があるた
め、ピアノ線、バネ用ステンレス鋼線、リン青銅線等ま
たはバネ鋼、バネ用ステンレス板等の金属、炭素繊維等
が適している。場合によっては、繊維状弾性体の代わり
にワイヤー、チェーン、リンク等の使用も可能である。
【0036】マッサージ用として皮膚に優しい叩き力、
摩擦力を必要とする場合は、重り1aの材質を合成樹脂
としたり、合成樹脂の中に金属の粉末を含有させ抗菌作
用を付与したり、質量を調整する。作用体1bを構成す
る繊維状弾性体の材質としては合成樹脂や、細い金属線
等が適している。さらに叩き力を小さくする方法として
は、繊維状弾性体の材質として合成ゴムまたはエラスト
マーあるいは繊維製紐等の可撓性部材を使用する。柔ら
かい部材の磨きとか清掃等の場合は、重り1aとして繊
維状部材またはフェルト状部材等の柔らかい材質のもの
を使用したり、重り1aの外周を耐摩耗性、耐熱性繊維
で覆い、さらにその外側を柔らかい繊維で覆うようにす
るのがよい。
【0037】図2は重り1a、作用体1b、及びボス部
1cを合成樹脂または合成ゴムあるいはエラストマーで
一体成形することにより遠心力応用回転体1を形成する
ものである。
【0038】実施の形態2.次に、本発明の実施の形態
2を図にもとづいて説明する。図3は、実施の形態2に
よる遠心力応用回転体1の構成を示す斜視図である。こ
の図において、1cはボス部、1bは板状の繊維状弾性
体で構成される複数個の作用体で、それぞれの一端がボ
ス部1cの外周部に固定され、放射状に延在している。
1aは作用体1bの他端に設けられた重りで、板状の作
用体の幅に対応する長さの半円筒状とされている。作用
体1bを板状とすることにより、十分な弾性力が得ら
れ、長寿命が期待できる。
【0039】実施の形態3.次に、本発明の実施の形態
3を図にもとづいて説明する。図4は、実施の形態3に
よる遠心力応用回転体1の構成を示す概略図である。こ
の図において、1cはボス部、 1bは繊維製紐、チェ
ーン、リンク等の可撓性部材から構成される複数個の作
用体で、それぞれの一端がボス部1cの外周部に固定さ
れ、他端には重り1aが設けられている。従って、ボス
部1cの回転停止中は、図中に実線で示すように、重り
1aの重量により垂れ下がった状態となり、ボス部1c
の回転中は、重り1aの遠心力によって図中に一点鎖線
で示すように、放射状に延在し、実施の形態1及び2と
同等に作用する。
【0040】実施の形態4.次に、本発明の実施の形態
4を図にもとづいて説明する。図5は、実施の形態4に
よる遠心力応用回転体1の構成を示す斜視図で、(a)
は全体構成図、(b)は複数個の作用体を有する部分ボ
ス部である。これらの図において、2は回転軸、5は回
転軸に装着された所定の長さの取付部で、周面が8角形
の面を形成するようにされている。1c1は上記取付部
5の8角形の各面に装着される部分ボス部で、同構成の
8個の部分ボス部1c1〜1c8を上記取付部5の各面
に装着することによりボス部1cを構成する。
【0041】図5(b)は部分ボス部1c1を示すもの
で、回転軸2の軸方向に一定間隔で複数個設けられる作
用体1b及び作用体の外端に設けられる重り1aと共に
合成樹脂または合成ゴムあるいはエラストマーにより一
体成形されるものである。図5(a)は上述の部分ボス
部を、図5(b)に示す1個分を除いて取付部5の各面
に装着した状態を示す。このような構成とすることによ
り、所定幅の広がりをもった遠心力応用回転体1を得る
ことができる。
【0042】実施の形態5.次に、本発明の実施の形態
5を図にもとづいて説明する。図6は、実施の形態5に
よる遠心力応用回転体1の構成を示す概略図である。こ
の図において、1cはボス部、1bは作用体で、上記ボ
ス部に固定される一端及び重り1aが設けられる他端に
それぞれ端部に向かって広がる角度αのテーパを形成す
ると共に、重り1aに至るテーパの端部に曲率R及びr
を設定して強度を上げるようにしている。
【0043】実施の形態6.次に、本発明の実施の形態
6を図にもとづいて説明する。図7は、実施の形態6に
よる遠心力応用回転体1の構成を示す一部断面概略図で
ある。この図において、1cはボス部、8aはボス部の
外面に開口する段付穴、1bは作用体で、一端が上記段
付穴8aに挿通され、段付穴内で結び瘤6aを形成して
抜け止めとしている。7aは結び瘤6aの周りに充填さ
れた接着剤である。また1aは重り、8bは重り表面の
一点から反対面に開口する段付穴で、作用体1bの他端
が挿通されて抜け止め用の結び瘤6bを形成している。
7bは結び瘤6bの周りに充填された接着剤である。な
お、Rはボス部の段付穴8a及び重りの段付穴8bの各
開口部に設けられた面取り部である。このような構成と
することにより、作用体1bとボス部1c及び重り1a
とを容易にかつ強固に結合することができる。
【0044】実施の形態7.次に、本発明の実施の形態
7を図にもとづいて説明する。図8は、実施の形態7に
よる遠心力応用回転体1の構成を示す一部断面概略図で
ある。 この図において、図7と同一または相当部分に
は同一符号を付して説明を省略する。図7と異なるとこ
ろは、結び瘤6a、6bの代わりに、作用体1bの一端
及び他端にそれぞれ大径部9a、9bを成形によって形
成するようにした点である。径を大きくする代わりに作
用体の幅を広げたり、作用体の端部にスリーブを被せて
圧着したり接着しても同様の作用効果が得られることは
言うまでもない。
【0045】実施の形態8.次に、本発明の実施の形態
8を図にもとづいて説明する。図9は、実施の形態8に
よる遠心力応用回転体1の構成を示す概略図、図10
は、重りを構成する回転部分を示す断面図である。図9
及び図10において、1cはボス部、1bは作用体、1
aは重りで、この実施の形態では、作用体1bの他端に
コ字状成形物11を固定し、このコ字状成形物11に跨
がってピン10を設けると共に、ピン10に回転体12
を貫挿して形成されるものである。このような構成とす
ることにより摩擦抵抗が減じられ、叩きを主とした機能
を呈する。
【0046】実施の形態9.次に、本発明の実施の形態
9を図にもとづいて説明する。図11は、実施の形態9
による遠心力応用回転体1の構成を示す概略図である。
この図において、2は回転軸、5は回転軸2に装着され
た所定長さの取付部、1c1〜1c3は軸方向に螺旋状
に形成され、上記取付部5に装着される3個の部分ボス
部で、3個の綜合によりボス部1cを構成する。1bは
各部分ボス部に所定間隔で軸方向に複数個設けられた作
用体、1aは各作用体の他端に固定された重り、50は
各部分ボス部に固定された複数の作用体に跨がって設け
られ、各作用体の間を面で接続する薄い膜状部材であ
る。この実施の形態は、主として掃除機の吸い取りヘッ
ドに適用するもので、膜状部材50により長い繊維とか
毛髪類が遠心力応用回転体1に絡み付くことを防止す
る。また、装置の小形軽量化のため、遠心力応用回転体
1の回転抵抗を減ずる目的で、回転軸2の軸方向に対し
作用体1b及び重り1aを螺旋状に配設し、衝突面(床
面)に対し接触部分を少なくしている。
【0047】更に、膜状部材50による叩き機能の低下
を防止するため、膜状部材50は薄いフィルム状とす
る。材質としては合成樹脂または合成ゴムあるいはエラ
ストマーにより作用体1b、重り1a、部分ボス部1c
1、1c2または1c3と一体成形する。また、重り1
aの質量を大きくする場合はバネ用金属板を使用する。
なお、作用体としての繊維状弾性体または可撓性部材1
bと膜状部材50との代わりに板状弾性体そのもので構
成された作用体1bを使用しても同一の作用効果を期待
できることは言うまでもない。
【0048】実施の形態10.次に、本発明の実施の形
態10を図にもとづいて説明する。図12は、実施の形
態10による遠心力応用回転体1の構成を示す概略図で
ある。 この図において、図11と同一または相当部分
には同一符号を付して説明を省略する。図11と異なる
ところは、膜状部材50に回転軸2と直交する方向のス
リット51を設けた点である。スリット51を設けるこ
とにより、重り1aを支える作用体である繊維状弾性体
1bまたは膜状部材50そのものの剛性が下がり、叩き
機能の向上と凹凸面への対応が向上する。また長い繊維
とか毛髪類の絡み付きに対してはさほど影響を与えな
い。この点は作用体1bとして板状弾性体を使用する場
合もスリット51を設けることで同様の作用効果を期待
することができる。
【0049】実施の形態11.次に、本発明の実施の形
態11を図にもとづいて説明する。図13は、実施の形
態11による遠心力応用回転体1の構成を示す概略図で
ある。 この図において、図12と同一または相当部分
には同一符号を付して説明を省略する。図12と異なる
ところは、膜状部材50のスリット51の代わりに弛み
52を設けた点である。弛み52を設けることにより、
スリット51と同等の作用効果を得ることができる。
【0050】実施の形態12.次に、本発明の実施の形
態12を図にもとづいて説明する。図14は、実施の形
態12による遠心力応用回転体1の構成を示す概略図で
ある。 この図において、110は遠心力応用回転体1
を覆うカバーで、重り1aの外周を耐摩耗性、耐熱性に
優れた脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂繊維からなる織布、不織布で覆
うようにしたものである。このような構成とすることに
より、面4を押圧することで面4を磨くことができる。
【0051】実施の形態13.次に、本発明の実施の形
態13を図にもとづいて説明する。図15は、実施の形
態13による遠心力応用回転体1の構成を示す概略図で
ある。 この図において、図14と同一または相当部分
には同一符号を付して説明を省略する。図14と異なる
ところは、図14におけるカバー110の表層を更に柔
らかい織布、または不織布で覆った二重カバー120に
よって遠心力応用回転体1を覆うようにしたものであ
る。このような構成とすることにより柔らかい部材の磨
きとか清掃が可能となる。
【0052】実施の形態14.次に、本発明の実施の形
態14を図にもとづいて説明する。図16は、本発明の
実施の形態14による遠心力応用回転体1を適用した応
用装置としてのマッサージ機を示す断面図、図17は、
遠心力応用回転体1の構成を示す斜視図、図18は、図
17に示す遠心力応用回転体1の詳細構成を示す断面図
である。これらの図において、18はマッサージ機を構
成する筐体で、図16に示すように、上面の中央部が盛
り上がり、前後が下方に向かう傾斜面を形成するように
されている。60−1、60−2及び60−3は上記筐
体上面の中央部の盛り上がり部及びその前後に適宜の間
隔で形成された開口部、1−1、1−2及び1−3はそ
れぞれ上記開口部に対応して筐体内に設けられた遠心力
応用回転体で、図17及び図18に示す構成のものが、
それぞれの回転軸2を横方向に並行して配置すると共
に、回転時にそれぞれの重りの上端が上記各開口部から
僅かに外方に突出するように設けられている。
【0053】111は上記各開口部を含めて筐体18の
上面を覆うカバー、13−1、13−2及び13−3は
各遠心力応用回転体の回転軸にベアリング19(図1
8)を介して設けられた円板状のストッパで、その直径
は、図16において上側に位置する周縁部が筐体の各開
口部より僅かに下方に位置するようにされ、マッサージ
部位が筐体上面に接して各開口部上で遠心力応用回転体
に押しつけられた時、マッサージ部位に当接して回転を
停止すると共に、作用体1bの湾曲を所定範囲に制限
し、作用体への必要以上の曲げ応力の付加を防止して安
全性を高めるためのものである。ストッパの材質として
は、摩擦係数の低い、例えばフッソ樹脂、2硫化モリブ
デン等の減磨材を適用した減磨機能付与合成樹脂が適し
ている。
【0054】また、16−1、16−2及び16−3は
各遠心力応用回転体の回転軸に装着された回転駆動用の
プーリ、16a、16bは各遠心力応用回転体の間に配
置されたアイドルプーリ、14は筐体内に設けられた駆
動モータ、15は駆動プーリ、17は駆動ベルトで、駆
動モータの駆動プーリ15、各遠心力応用回転体のプー
リ16−1、16−2、16−3及びアイドルプーリ1
6a、16bの間に図16に示すように張架され、各遠
心力応用回転体を駆動するものである。なお、カバー1
11は直接皮膚に接するものであり、使用によって汚れ
るため、取替えの容易性を考慮してスナップフィット、
マジックテープ、ジッパー等で取り付けられている。
【0055】図16は身体を広範囲にマッサージ可能と
したもので、例えば足裏、下肢、背中、腰部等に適して
いる。図16は足70を筐体18上に載せて、足裏をマ
ッサージする状態を示す。マッサージ動作は、駆動モー
ター14により駆動ベルト17を介して遠心力応用回転
体1−1〜1−3を図中に矢印で示すように、同一方向
へ回転させると、それぞれの重りが筐体18の開口部6
0−1、60−2、60−3でカバー111を外方に押
し出す形で足70の裏に当接し、マッサージするもので
ある。
【0056】本構成について詳しく説明すると、回転軸
2と重り1aを連結する繊維状弾性体の作用体1bは、
重り1aの重量あるいは遠心力、皮膚への衝突反発力を
支え、また所定の距離を保ち、隣り合って配設された作
用体1bに支えられた重り1aとの絡み合いを防止する
強度と剛性、さらには重り1aによる適度な叩き作用を
生じさせるような剛性、また押圧力を生むために回転軸
2に近づけるような外力に対し低い反発力で重り1aの
位置が移動できるような柔軟性を有する材質、例えば、
脂肪族ポリアミド樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂製繊
維、ピアノ線等の金属線、炭素繊維線等が適している。
作用体1bの寸法は重り1aの重量、回転軸2の回転
数、作用体自身の断面形状、物性等により変動するが、
作用体1bの材質が合成樹脂の場合は、直径0.3mm
〜1.0mm、鋼線の場合は、0.1mm〜0.3m
m、炭素繊維の場合は、合成樹脂との複合体として0.
2mm〜0.5mmが適当である。皮膚への摩擦、叩き
効果と隣接する重り1a同志の衝突防止の点から作用体
1bの断面形状は、遠心力応用回転体1の回転方向へは
柔軟性を、横方向へはある程度の剛性が求められること
から楕円形状が適している。当然板状弾性体もこの範疇
に含められる。
【0057】重り1aの寸法、重量、材質は、作用体1
bの材質、寸法、形状及び重り1aの円運動速度から皮
膚マッサージに適したものになるように決定する必要が
あり、実験を繰り返した結果、直径3.0mm〜10.
0mm、重量12.0mg〜500mgが適しているこ
とが分かった。重り1aは皮膚あるいはカバー111に
当接して回転するために摩擦特性に優れていることが重
要であり、重り1a自体の材質あるいは表面材質として
摩擦係数の小さい材質が適している。重り1aの構造と
しては、合成樹脂、金属、セラミックス等の単体あるい
は複合、積層体の何れでもよく、積層体の事例としては
遠赤外線放射性能に優れるセラミックス、例えばアルミ
ナ、電気石等を内蔵させた場合は摩擦熱による温度効果
をより高めることができる。
【0058】遠心力応用回転体1を安価に製造するた
め、上述の実施の形態1、4に示すように、重り1a、
作用体1b、ボス部1cを一体成形する場合は合成樹脂
が適しており、耐摩耗性、耐熱性、耐屈曲性等に優れる
脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン樹脂等が適している。重
り1aに求められる他の機能として人体の皮膚と直接、
間接的に当接することから衛生的配慮が必要であり、銀
や銅などの抗菌性金属あるいは他の抗菌材を含有あるい
は外表面に処理する等抗菌作用を持たせることが望まし
い。
【0059】円運動する重り1aを直接皮膚へ衝突させ
るのは手、足指、頭部、顔面等への適用、あるいは乳幼
児の取扱いにおいて、安全性に問題を生じる可能性のあ
ることから、カバー111を設けている。カバー111
は重り1aと皮膚の間に布、シート、フィルム等の薄葉
体を設けるため、叩き、摩擦力は減ずるが基本作用は変
わらず、さらには重り1aと布等の薄葉体との摩擦によ
って生じる摩擦熱は人体への温熱効果となり、血行促進
に有効であることが分かった。このようにカバー111
を設けることにより、円運動する重り1aを直接皮膚へ
衝突させるよりも穏やかな感覚となり、十分な皮膚マッ
サージ効果の得られることが分かった。このカバー11
1の具備すべき条件は、円運動する重り1aの当接によ
るエネルギー損失の小さいこと、重り1aあるいは人体
等との接触による毛羽立ちが小さいこと、重り1aとの
間に発生する摩擦熱に耐え、耐摩耗性に優れること、人
体に対する安全衛生性に問題のないこと等から、脂肪族
ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂繊維からなる織布、不織布が適している。
【0060】実施の形態15.次に、本発明の実施の形
態15を図にもとづいて説明する。図19は、実施の形
態15によるハンドマッサージャーを示す一部断面平面
図、図20は側面断面図、図21は正面図である。これ
らの図において、18は2つの遠心力応用回転体1を保
持する枠体、20は枠体18に装着され、上記各遠心力
応用回転体1の回転軸2に結合された減速ユニット、1
11は枠体18及び各遠心力応用回転体1を覆うカバ
ー、21は枠体から延在する握り、14は握り21内に
設けられ、上記減速ユニット20を介して各遠心力応用
回転体1を駆動するモータ、22はモータに給電する電
源コード、23はマッサージ力調整のためのモータコン
トローラ、24はモータへの給電を制御する電源スイッ
チである。
【0061】このハンドマッサージャーは、全機能を小
形コンパクトにまとめたもので、減速ユニット20はモ
ーターの回転を減速し、適度の回転数となるようにする
とともに2本の回転軸2に動力を分配する機能を備えて
いる。握り21は、背中、腰部等人体の背部のマッサー
ジが容易に行えるよう、図21に一点鎖線で示すよう
に、途中から折り曲げて角度を付けることも可能であ
る。このような構成とすることにより腕部、肩部、腰
部、脹脛部等のマッサージが容易となる他、手、足指等
細部へのマッサージも可能となる。カバー111の外周
に皮脂吸収除去部材、例えば脱脂上質紙、セラミックコ
ート紙を装備することにより顔面、頭皮等の表面体脂
肪、埃等の清浄作用も得られる。なお、この実施の形態
では、回転軸2を2本備えているが、これを1本にして
もよいことは言うまでもない。
【0062】実施の形態16.次に、本発明の実施の形
態16を図にもとづいて説明する。図22は、実施の形
態16による座式マッサージ機を示す概略図である。こ
の図において、25は本体フレーム兼肘当て、27は本
体フレーム25に角度が調節可能に装着され、その内部
に遠心力応用回転体1を内蔵した人体の背中部を受ける
背中マット、26は背中マットの上部に角度調節可能に
装着され、頭部を当てる頭部マット、28は本体フレー
ム25に設けられ、臀部を受ける臀部マット、29は本
体フレーム25に角度が調節可能に装着され、その内部
に遠心力応用回転体1を内蔵した下肢部を受ける下肢マ
ット、111は背中マット27及び下肢マット29の上
面にそれぞれ設けられ、遠心力応用回転体1の露出部を
覆うカバーである。
【0063】本マッサージ機は、背中マット27及び下
肢マット29に設けられた遠心力応用回転体1が、図中
に矢印で示す方向に移動しながらそれぞれの部位をマッ
サージするものである。
【0064】実施の形態17.次に、本発明の実施の形
態17を図にもとづいて説明する。図23は、実施の形
態17による床擦れ防止マットを示す概略図である。こ
の図において、30はその内部に多数の遠心力応用回転
体1を並置し、それらの駆動装置及びコントローラ等
(図示せず)を組み込んだ、樹脂等軽い材料からなるマ
ットのフレーム、111はフレームの上面を覆うカバー
である。
【0065】この実施の形態は、乾布摩擦に近似の皮膚
刺激を電動で得られるようにしたもので、人体に優しい
皮膚刺激であるために床擦れ防止効果は顕著である。そ
の使用に際しては、床擦れを生じ易い部位に遠心力応用
回転体1を当接させ、定期的にマッサージを行うことで
血行を促進し、床擦れを防止する。この床擦れ防止マッ
トは内部に遠心力応用回転体1を多数配置した例を示し
たが、遠心力応用回転体1を1本または適宜の本数と
し、それぞれを移動しながらマッサージすることにより
床擦れを防止するようにすることも可能である。
【0066】実施の形態18.次に、本発明の実施の形
態18を図にもとづいて説明する。図24は、実施の形
態18による研磨、磨き、バリ取り、表面硬化装置を示
す概略図、図25はこの実施の形態の他の例を示す。こ
れらの図において、1は遠心力応用回転体、80は図示
しないワークを載置する載置部で、矢印の方向に移動し
てワークを遠心力応用回転体1に対応させる。この場
合、遠心力応用回転体1の重り1aをセラミックス、超
硬合金等の高硬度金属、鉱石等の研磨材を含有させた物
質、例えば砥石材、あるいはこれらの物質を樹脂で成形
した研磨材を用いたものとすれば研磨装置とかバリ取り
装置として構成され、また、微粒の研磨材を含有させた
ものとすれば磨き装置として構成される。更に、重り1
a自体の材質を超硬合金等の高硬度金属による耐摩耗性
金属とすることで、これらの材料より硬度の低い金属、
例えば軟鉄、非鉄系金属の磨き装置となり、また、衝突
力を変えることにより金属表面の硬化装置として構成す
ることができる。
【0067】また、重り1aの材質を繊維状部材、また
はフェルト状部材等の柔らかい材料とすることにより、
例えば果物等表面の艶出しが可能であり、簡易掃除機と
しても使用可能となる。さらに本発明の遠心力応用回転
体1は、衝突エネルギーを変えることにより打楽器のバ
チとしても使用可能である。この場合は、連続叩きによ
りビブラートの利いた打撃音となる。
【0068】また、図25に示すように、遠心力応用回
転体1の外周を二重カバー120で覆うようにすれば、
重り1aの衝突力、摩擦力は弱まるが、より柔らかい材
料の磨きが可能となる。同時に人体に対する安全性も向
上する。二重カバー120は回転軸2に固定して回転軸
と同期して回転させれば摩擦力が増し、回転軸2に対し
フリーに保持すれば叩き力主体の作用となる。
【0069】実施の形態19.次に、本発明の実施の形
態19を図にもとづいて説明する。図26は、実施の形
態19による真空掃除機の吸い取りヘッドを示す断面図
である。この図において、32は吸い取りヘッド上部カ
バー、33は下部カバー、34は真空掃除機本体と接続
する接続パイプ部、1は上部カバー32内に設けられた
遠心力応用回転体、31は床面36に接するように上記
遠心力応用回転体1の回転軸に設けられ、吸い取りヘッ
ドを前後に動かすことにより回転するとともに、上記遠
心力応用回転体1を回転させる車輪、35は吸い取りヘ
ッドが床面36に対し容易に動けるよう、また遠心力応
用回転体1と床面36の距離を一定に保つためのコロで
ある。
【0070】この真空掃除機の吸い取りヘッドは、遠心
力応用回転体1により床面、または絨毯等の表面を叩い
て内部に付着したごみを追い出したり、遠心力応用回転
体1と床面、または絨毯等の摩擦により表面に付着した
ごみを剥がして真空掃除機で吸い取るものである。
【0071】なお、車輪31を使用せず、真空掃除機の
吸引力を利用して、あるいは独立したモーターを設置し
て遠心力応用回転体を回転させるようにしてもよい。ま
た、図26に示す遠心力応用回転体1の代わりに実施の
形態9〜11に示す遠心力応用回転体1を適用すれば、
駆動力をより小さくすることができる。
【0072】実施の形態20.次に、本発明の実施の形
態20を図にもとづいて説明する。図27は、実施の形
態20による簡易掃除機を示す正面断面図、図28はそ
の側面断面図である。これらの図において、38は掃除
機本体のフレーム、39はフレーム38に設けられ、掃
除機本体を手で動かすための取手、1はフレーム内に設
けられた遠心力応用回転体、40はフレーム38に設け
られ、遠心力応用回転体1の回転軸2を支える軸受、4
1は回転軸2に組み込まれた部品を位置決めするための
ファスナー、120は遠心力応用回転体1を覆うと共に
回転軸2と同期して回転する二重カバー、37は床面に
接するように回転軸2に設けられ、掃除機本体の移動に
対応して遠心力応用回転体1と二重カバー120を回転
させるホィール、42はカラー、43は二重カバー12
0に接し、二重カバー120に付着したごみを回収する
掻き板、35はフレーム38の下部に設けられ、掃除機
本体の移動を容易にするコロである。
【0073】今、取手39により床面で掃除機本体を動
かすと、ホィール37が回転し、二重カバー120と遠
心力応用回転体1が共に回転する。床面に接して回転す
る二重カバー120とホィール37の回転半径には差が
あり、二重カバー120がホィール37より径が大きい
ため床面に対して摩擦を発生させる。加えて遠心力応用
回転体1により床面に叩きを加える。また、遠心力応用
回転体1と二重カバー120の回転半径の差により周速
に差が生じ、ここでも摩擦が発生する。この二重カバー
120と床面との摩擦により床面のごみを二重カバー1
20で拭き取る状態となり、遠心力応用回転体1により
床面または絨毯等の内部のごみを叩き出すことによりよ
り細かなごみの掃除が可能となる。
【0074】同時に二重カバー120と床面、遠心力応
用回転体1と二重カバー120の摩擦により静電気が発
生し、床面のごみを二重カバー120に吸着させる。二
重カバー120の表面に付着した大きなごみは、掻き板
43により二重カバー120より掻き出して掃除機本体
のフレーム38の内部へ収納される。
【0075】図27において、遠心力応用回転体1の重
り1aを繊維状部材またはフェルト状部材で構成するこ
とにより二重カバー120を廃しても同様の効果を得る
ことができる。図27及び図28は、手押しにより二重
カバー120と遠心力応用回転体1とを回転させるもの
であるが、これらをモーターで回転させてもよい。ま
た、図27に示す遠心力応用回転体1の代わりに実施の
形態9〜11に示す遠心力応用回転体1を適用すること
も可能である。
【0076】実施の形態21.次に、本発明の実施の形
態21を図にもとづいて説明する。図29は、実施の形
態21による液体、粉体の攪拌装置を示す概略図であ
る。モータ14によって回転される遠心力応用回転体1
を攪拌対象の液体または粉体中に浸漬するものである。
攪拌のために回転させる遠心力応用回転体1は、対象液
体、または対象粉体の粘度により回転半径が変化する。
すなわち、粘度が高い物質を攪拌する場合は作用体1b
が撓み、回転半径が小さくなる。これによりモーター1
4の負荷が小さくなる。反対に粘度の低い物質を攪拌す
る場合は、作用体1bが伸びた状態となり、回転半径は
フリーの状態に近くなる。ただし、攪拌に伴う負荷に対
しては十分な剛性を備えた作用体1bを使用する。
【0077】この攪拌装置は液体、粉体のみならず、気
体の攪拌にも使用可能であることは言うまでもない。ま
た、攪拌効率を高めるため、遠心力応用回転体1の先端
に固着した重り1aの形状は対象物質の特性に合わせ、
攪拌に適した形状とすることが可能である。
【0078】実施の形態22.次に、本発明の実施の形
態22を図にもとづいて説明する。図30は、実施の形
態22によるミクロジョイント分離装置を示す概略図で
ある。この図において、44、45は素材を受ける板、
1は素材を受ける板44、45の上部に配設された遠心
力応用回転体、46はターレットパンチまたはレーザー
加工により切断された切断片47の一部をミクロジョイ
ント48で接続した素材で、矢印方向に駆動され、遠心
力応用回転体1と素材を受ける板44、45との間に挿
入される。
【0079】ミクロジョイント分離装置は、遠心力応用
回転体1の回転によりその先端に固着された、振動吸収
作用を持つ制振材料からなる重り1aにより素材46の
幅方向全体を一様に叩く。これにより素材46上のミク
ロジョイント48で接続された切断片47および切断片
47以外の残材を同時に叩く。この時、切断片47と残
材の質量の差によりミクロジョイント48に繰り返し集
中応力が発生し、短時間で疲労破壊を生じることとなり
切断片47を分離する。分離された切断片47は板4
4、45の間を落下させ、図示しない回収箱で受ける。
落下に伴い、切断片47同志で傷が発生することを防ぐ
ため、回収箱は板44、45にできるだけ近づけるか、
シュートを設ける必要がある。
【0080】本分離装置に使用する遠心力応用回転体1
は、ミクロジョイント48を破壊に到らせるに十分な叩
き強度を発生させる回転エネルギーを持った材料なり回
転数を選定する必要がある。一例として、重り1aは素
材46に対し十分な叩き力を与え、かつ切断片47に対
し大きな傷を発生させず、しかも素材46との摩擦が小
さい材料が望ましい。そのための材料として、セラミッ
クス、超硬合金等の高硬度金属が適している。作用体1
bとしてはバネ鋼等による金属製の板状弾性体または炭
素繊維、ピアノ線等のバネ鋼が適している。
【0081】さらにメッキ鋼板等、切断片47の表面の
傷を小さくするために遠心力応用回転体1の外周をカバ
ーで覆うことも可能である。
【0082】本発明の遠心力応用回転体1の原理から上
述した実施の形態以外に次に示すような応用も考えられ
る。即ち、土木建築用機器としては、整地後の地盤を固
める地盤固め機、柱材、床材等の表面を磨いたり、艶を
だす建材磨き装置への応用が可能である。
【0083】また、産業用機器としては、遠心力応用回
転体1の叩き機能を振動源としたフィルターの目詰まり
防止装置への応用が可能である。音響機器としては、上
述の打楽器のバチ以外に何らかの振動板と組み合わせれ
ば楽器自身としても適用可能であり、また波の音等の擬
音発生器としても適用可能である。
【0084】家庭用機器としては、クリーナー機能とし
てガラス窓クリーナー、自動車のボディクリーナー等が
考えられる。本発明の遠心力応用回転体1の応用によっ
て叩き機能と摩擦機能が安価に提供できることからこれ
ら以外にも各種の適用が考えられることは言うまでもな
い。
【0085】
【発明の効果】この発明は、以下に記載されるような効
果を奏する。
【0086】この発明に係る遠心力応用回転体は、回転
軸に一端が装着され、他端が回転軸から径方向に延びる
繊維状弾性体または板状弾性体あるいは可撓性部材から
なる複数の作用体及び各作用体の他端に設けられた重り
を備えているため、簡単な構成で叩き力と摩擦を同時に
付与することができる。
【0087】この発明に係る遠心力応用回転体は、ま
た、ボス部と作用体と重りとを合成樹脂または合成ゴム
あるいはエラストマーにより一体成形したので、重りが
飛び散ることがなく、安全である他、小形で安価に形成
することができる。
【0088】この発明に係る遠心力応用回転体を、マッ
サージ機として使用する場合は、作用体1bで固定され
た重り1aの回転によるエネルギーを皮膚に衝突させて
摩擦を加えることで乾布摩擦に近いマッサージとなり、
皮膚表層を刺激することにより毛細血管の血流を促し疲
労を回復させるとともに、皮膚表面を鍛える効果を奏す
る。また、マッサージ部に当接するのみで皮膚刺激を主
体としたマッサージ効果を得ることができ、高齢者、病
弱者にも無理なく優しくマッサージすることができる。
【0089】この発明に係る遠心力応用回転体は、ま
た、複数の作用体が回転軸の軸方向の複数個所から径方
向に延びるようにされているため、ワーク表面を広範囲
にわたって一様に処理することができる。
【0090】この発明に係る遠心力応用回転体は、ま
た、回転軸またはボス部に形成した孔に作用体の端子を
それぞれ貫挿して係合するようにしたため、作用体と回
転軸及び重りとの係合が容易で、信頼性の高い装置が得
られる。
【0091】この発明に係る遠心力応用回転体は、ま
た、各作用体の他端に、ピンを回転軸とほぼ平行に支承
させると共に、ピンに重りを貫挿させることにより回転
自在に装着したため、衝突面での摩擦を軽減し、作用体
の長寿命化を図ることができる。
【0092】この発明に係る遠心力応用回転体は、ま
た、回転軸の軸方向に隣接する複数個所の作用体間を膜
状部材で結合するようにしたため、長い繊維とか毛髪等
の絡みつきを防止することができる。
【0093】この発明に係る遠心力応用回転体は、ま
た、重りを低摩擦材により構成したため、作用体の長寿
命化を図ることができる。
【0094】この発明に係る遠心力応用回転体を、真空
掃除機の吸い取りヘッドの内部に適用した場合には、そ
の叩き効果により床面とか絨毯の内部、畳等の織り目に
付着したごみを叩き出して吸い取るとともに、摩擦効果
によりこれらの表面に付着したごみを剥がして吸い取る
効果がある。特に叩き効果は格段に向上したものとな
る。
【0095】この発明に係る遠心力応用回転体を、真空
発生器を持たない簡易掃除機に適用した場合も、真空掃
除機の吸い取りヘッドと同様の効果を得ることができ
る。
【0096】また、この発明に係る遠心力応用回転体
を、液体、粉体の攪拌装置として適用した場合には、負
荷の増大に伴い遠心力応用回転体1の回転半径が小さく
なることにより、モーターに掛かる負荷が低減する。よ
って攪拌装置自身の出力は小さくてすむことになり、攪
拌装置は小形、低価格となる。
【0097】また、この発明に係る遠心力応用回転体
を、ミクロジョイント分離装置として適用した場合に
は、素材46の全幅に叩き効果を付与することとなり、
素材46を送り込むことによりミクロジョイントの分離
が可能となり、装置の小形、低価格が可能となるのに加
えて、騒音も小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の基本構成を示す概略
図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の他の例を示す斜視図
である。
【図3】 本発明の実施の形態2の構成を示す斜視図で
ある。
【図4】 本発明の実施の形態3の構成を示す概略図で
ある。
【図5】 本発明の実施の形態4の構成を示す斜視図で
ある。
【図6】 本発明の実施の形態5の構成を示す概略図で
ある。
【図7】 本発明の実施の形態6の構成を示す一部断面
概略図である。
【図8】 本発明の実施の形態7の構成を示す一部断面
概略図である。
【図9】 本発明の実施の形態8の構成を示す概略図で
ある。
【図10】 本発明の実施の形態8の重りを構成する回
転部分の断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態9の構成を示す概略図
である。
【図12】 本発明の実施の形態10の構成を示す概略
図である。
【図13】 本発明の実施の形態11の構成を示す概略
図である。
【図14】 本発明の実施の形態12の構成を示す概略
図である。
【図15】 本発明の実施の形態13の構成を示す概略
図である。
【図16】 本発明の実施の形態14の構成を適用した
マッサージ機を示す断面図である。
【図17】 本発明の実施の形態14の遠心力応用回転
体の構成を示す斜視図である。
【図18】 図17の遠心力応用回転体の詳細構成を示
す断面図である。
【図19】 本発明の実施の形態15によるハンドマッ
サージャを示す一部断面平面図である。
【図20】 本発明の実施の形態15によるハンドマッ
サージャの側面断面図である。
【図21】 本発明の実施の形態15によるハンドマッ
サージャの正面図である。
【図22】 本発明の実施の形態16による座式マッサ
ージ機を示す概略図である。
【図23】 本発明の実施の形態17による床擦れ防止
マットを示す概略図である。
【図24】 本発明の実施の形態18による研磨、磨
き、バリ取り、表面硬化装置を示す概略図である。
【図25】 本発明の実施の形態18の他の例を示す概
略図である。
【図26】 本発明の実施の形態19による真空掃除機
の吸い取りヘッドを示す断面図である。
【図27】 本発明の実施の形態20による簡易掃除機
を示す正面断面図である。
【図28】 本発明の実施の形態20による簡易掃除機
を示す側面断面図である。
【図29】 本発明の実施の形態21による液体、粉体
の攪拌装置を示す概略図である。
【図30】 本発明の実施の形態22によるミクロジョ
イント分離装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 遠心力応用回転体、 1a 重り、 1b 作用
体、 1c ボス部、2 回転軸、 3 ピン、6a、
6b 結び瘤、 8a、8b 段付穴、10 ピン、
11 コ字形成形物、12 回転体、13 ストッパ
ー、 14 駆動モーター、16−1、16−2、16
−3 回転駆動用のプーリ、16a、16b アイドル
プーリ、 17 駆動ベルト、 18 筐体、25 本
体フレーム、 27 背中マット、 28 臀部マッ
ト、29 下肢マット、 31 車輪、 32 吸い取
りヘッド上部カバー、34 接続パイプ、 37 ホイ
ール、 38 掃除機本体のフレーム、44、45
板、 46 素材、 47 切断片、48 ミクロジョ
イント、 50 膜状部材、 51 スリット、52
弛み、 60 開口部、110 カバー、 120 二
重カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C074 AA03 CC17 DD01 EE01 FF05 GG08 HH02 4C100 AE04 AE05 AE11 AF06 BB03 CA02 DA11 EA12

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に一端が装着され、他端が上記回
    転軸から径方向に延びる繊維状弾性体または板状弾性体
    あるいは可撓性部材からなる複数の作用体及び上記各作
    用体の他端に設けられた重りを備えたことを特徴とする
    回転体による叩きと摩擦付与装置。
  2. 【請求項2】 各作用体の一端は、回転軸に装着された
    ボス部に固定されると共に、上記ボス部、作用体及び重
    りを合成樹脂または合成ゴムあるいはエラストマーによ
    り一体成形したことを特徴とする請求項1記載の回転体
    による叩きと摩擦付与装置。
  3. 【請求項3】 各作用体は、回転軸の軸方向の複数個所
    からそれぞれ径方向に延びるようにされたことを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の回転体による叩きと
    摩擦付与装置。
  4. 【請求項4】 各作用体の一端は、回転軸またはボス部
    に形成した孔にそれぞれ貫挿されて上記回転軸またはボ
    ス部と係合され、各作用体の他端は、重りに形成した孔
    にそれぞれ貫挿されて上記重りと係合されていることを
    特徴とする請求項1または請求項3のいずれか一項記載
    の回転体による叩きと摩擦付与装置。
  5. 【請求項5】 各作用体の他端に、ピンを回転軸とほぼ
    平行に支承させると共に、上記ピンに重りを貫挿させる
    ことにより回転自在に装着したことを特徴とする請求項
    1または請求項3のいずれか一項記載の回転体による叩
    きと摩擦付与装置。
  6. 【請求項6】 回転軸の所定の個所において径方向に延
    びる各作用体と、上記回転軸の軸方向に隣接する複数個
    所の対応する各作用体とをそれぞれ膜状部材で結合する
    ようにしたことを特徴とする請求項3記載の回転体によ
    る叩きと摩擦付与装置。
  7. 【請求項7】 重りは、低摩擦材により構成され、また
    は摩擦係数の低い構成とされていることを特徴とする請
    求項1〜請求項4のいずれか一項または請求項6記載の
    回転体による叩きと摩擦付与装置。
  8. 【請求項8】 作用体を形成する繊維状弾性体または板
    状弾性体は、合成樹脂、または合成樹脂と炭素繊維、ア
    ルミナ繊維などの高強度繊維、あるいは合成樹脂と無機
    質微粒体などの複合材料で構成されることを特徴とする
    請求項1〜請求項6のいずれか一項記載の回転体による
    叩きと摩擦付与装置。
  9. 【請求項9】 作用体を形成する可撓性部材は、繊維製
    の紐、チェーンまたはリンクで構成されることを特徴と
    する請求項1または請求項3〜請求項6のいずれか一項
    記載の回転体による叩きと摩擦付与装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9のいずれか一項記
    載の回転体による叩きと摩擦付与装置における重りを皮
    膚に接触し得るようにして、皮膚に連続した叩きと摩擦
    を付与するマッサージ機を構成するようにしたことを特
    徴とする回転体による叩きと摩擦付与装置の応用装置。
  11. 【請求項11】 臀部を受ける臀部マットと、角度調節
    可能で背中部を受ける背中マットと、角度調節可能で下
    肢部を受ける下肢マットとを有する座式マッサージ機に
    おいて、上記背中マットと下肢マットに請求項1〜請求
    項9のいずれか一項記載の回転体による叩きと摩擦付与
    装置を、それぞれのマットに沿って移動可能に装着する
    ことにより、下肢部、臀部、腰部、背中部及び首筋部の
    全部あるいは所定の複数部に対して連続した叩きと摩擦
    を付与するようにしたことを特徴とする回転体による叩
    きと摩擦付与装置の応用装置。
  12. 【請求項12】 重りは、セラミックス、超硬合金等の
    高硬度金属、またはこれらを含む部材によって構成され
    ると共に、回転軸の回転時に上記重りを被研磨材に接触
    させることにより研磨装置として作用させることを特徴
    とする回転体による叩きと摩擦付与装置の応用装置。
  13. 【請求項13】 モータにより負圧を発生させる真空掃
    除機の本体と、この本体に結合され、床面に近接して塵
    埃を吸入する吸い取りヘッドとを有する真空掃除機にお
    いて、上記吸い取りヘッドの床面対向部に請求項1〜請
    求項9のいずれか一項記載の回転体による叩きと摩擦付
    与装置を設けると共に、その回転軸が上記吸い取りヘッ
    ドの移動に応じて回転し得るようにされたことを特徴と
    する回転体による叩きと摩擦付与装置の応用装置。
  14. 【請求項14】 モータにより負圧を発生させる真空掃
    除機の本体と、この本体に結合され、床面に近接して塵
    埃を吸入する吸い取りヘッドとを有する真空掃除機にお
    いて、上記吸い取りヘッドの床面対向部に請求項1〜請
    求項9のいずれか一項記載の回転体による叩きと摩擦付
    与装置を設けると共に、その回転軸が吸い取りヘッド内
    に配設されたモータによって、あるいは本体で発生され
    る負圧による吸入流体によって回転駆動されることを特
    徴とする回転体による叩きと摩擦付与装置の応用装置。
  15. 【請求項15】 負圧発生装置を具備せず、床面移動ヘ
    ッドに装着した塵埃吸着部材により塵埃を吸着するよう
    にした掃除機において、上記床面移動ヘッドに請求項1
    〜請求項9のいずれか一項記載の回転体による叩きと摩
    擦付与装置を設けると共に、その回転軸に装着したホイ
    ールを床面に接触させることにより上記床面移動ヘッド
    の移動に応じて、あるいは上記回転軸に結合した駆動装
    置により回転させることを特徴とする回転体による叩き
    と摩擦付与装置の応用装置。
  16. 【請求項16】 請求項1〜請求項9のいずれか一項記
    載の回転体による叩きと摩擦付与装置を液体または粉体
    中に位置させると共に、回転軸を回転させることにより
    攪拌装置として作用させるようにしたことを特徴とする
    回転体による叩きと摩擦付与装置の応用装置。
  17. 【請求項17】 素材から切断分離すべき切断片と素材
    残部とをミクロジョイントで結合し、必要時に上記ミク
    ロジョイントを疲労破壊させて上記切断片を分離するよ
    うにした分離装置において、請求項1〜請求項9のいず
    れか一項記載の回転体による叩きと摩擦付与装置を上記
    切断片及び素材残部の一方または双方に接触し得るよう
    に配設すると共に、回転軸を回転させて上記ミクロジョ
    イントを疲労破壊させるようにしたことを特徴とする回
    転体による叩きと摩擦付与装置の応用装置。
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