JP2000210309A - ス―パ―探針 - Google Patents

ス―パ―探針

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JP2000210309A JP11297520A JP29752099A JP2000210309A JP 2000210309 A JP2000210309 A JP 2000210309A JP 11297520 A JP11297520 A JP 11297520A JP 29752099 A JP29752099 A JP 29752099A JP 2000210309 A JP2000210309 A JP 2000210309A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】口腔内などをはじめとした生体組識を可及的に
非侵襲にて探触する探針。 【解決手段】探針の少なくとも先端を所定の材質や非金
属で形成することにより上記課題を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯牙などをはじめ
とする生体組織を探触する探針であることを特徴とする
装置、方法。
【0002】
【従来の技術】金属製の探針がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属製の探針に
おける探触では、歯牙などの被探触物質が傷つき易いと
いう不具合があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、被探触物質を傷つけずに探触が可
能、または先端子が着脱可能、または他の治療にも使用
可能な探針の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の情報入力装置
は、次の技術的手段を採用した。 〔請求項1の手段〕歯牙などをはじめとする生体組織を
探触する探針において、少なくともその先端が非金属で
ある事を特徴とする。
【0006】〔請求項2の手段〕歯牙などをはじめとす
る生体組織を探触する探針において、少なくともその先
端が所定の材質を採用する事を特徴とする。
【0007】〔請求項3の手段〕請求項1または2請求
項のスーパー探針は、探触部分である先端子を装着する
先端部が、把持部に対して少なくともどこか一個所に設
けられ、その先端部に対して先端子が先端子取り付け手
段と先端部取り付け手段にて少なくとも一方向に着脱で
きる事を特徴とする。
【0008】〔請求項4の手段〕請求項3のスーパー探
針においてその先端子取り付け手段は、易陥合手段を採
用する事を特徴とする。
【0009】〔請求項5の手段〕請求項3または請求項
4の先端子は、ルートプレーニング用チップ、歯牙清掃
チップ、歯冠研磨チップ、ポケットプローブ、各種充填
用チップ、各種バニッシャー、各種カーバー、各種ミラ
ー、各種スパチュラー、各種ブラシ、各種ウオーターピ
ック、各種エアーブロアー、電気歯髄診断チップ、電磁
波供給チップ、塗布子などの診断、治療、予防用器具の
いずれかひとつ、またはその組み合わせを先端子とし使
用する事を特徴とする。
【0010】〔請求項6の手段〕請求項1から請求項5
のいずれかのスーパー探針は、先端子に刃が付いている
事を特徴とする。
【0011】〔請求項7の手段〕請求項1から請求項6
のいずれかのスーパー探針は、把持部などのフレームま
たは先端子から電磁波を放出する電磁波放出手段を備え
る事を特徴とする。
【0012】〔請求項8の手段〕請求項1から請求項7
のいずれかのスーパー探針または機能的なスーパー探針
は、先端子に対して電磁波を供給する電磁波供給手段
と、先端子に対して供給された電磁波の吸収を検出する
検出手段を有する事を特徴とする。
【0013】
【発明の作用および発明の効果】〔請求項1の作用およ
び効果〕歯牙などをはじめとする生体組織を探触する探
針において、少なくともその先端が非金属である事を特
徴とするので、歯牙や歯周組織などの探触物を傷つけに
くい。特に歯牙の探触は、齲蝕を生じさせているので診
査が疾病を起こしているという問題があったが、本発明
によりそれがなくなる。この効果は、日本全国的規模や
全世界的な規模でみると、非常に大きく、その経済効果
は、超巨大と言わざる得ない。
【0014】〔請求項2の作用および効果〕歯牙などを
はじめとする生体組織を探触する探針において、少なく
ともその先端が所定の材質を採用する事を特徴とするの
で、探触物にあわせた材質を選定できるので、探触感触
と探触物への侵襲を制御できる。また機能的探触をも可
能とする。
【0015】〔請求項3の作用および効果〕請求項1ま
たは2請求項のスーパー探針は、探触部分である先端子
を装着する先端部が、把持部に対して少なくともどこか
一個所に設けられ、その先端部に対して先端子が先端子
取り付け手段と先端部取り付け手段にて少なくとも一方
向に着脱できる事を特徴とするので、先端子を取り替え
る事ができる。これにより先端子をディスポーザブルと
したり、または消耗した時に容易に交換できるので、院
内感染を防ぎ、器具の寿命をのばせる。また多方向から
着脱できる場合は、作業死角を減少させるし、先端部が
複数個の場合は、簡単に多用途に使用できる。
【0016】〔請求項4の作用および効果〕請求項3の
スーパー探針においてその先端子取り付け手段は、易陥
合手段を採用する事を特徴とするので、容易に両側より
脱着でき、かつ適度な陥合力を提供する。
【0017】〔請求項5の作用および効果〕請求項3ま
たは請求項4の先端子は、ルートプレーニング用チッ
プ、歯牙清掃チップ、歯冠研磨チップ、ポケットプロー
ブ、各種充填用チップ、各種バニッシャー、各種カーバ
ー、各種ミラー、各種スパチュラー、各種ブラシ、各種
ウオーターピック、各種エアーブロアー、電気歯髄診断
チップ、電磁波供給チップ、塗布子などの診断、治療、
予防用器具のいずれかひとつ、またはその組み合わせを
先端子とし使用する事を特徴とするので、従来のいわゆ
る探針以外の探針機能を提供でき大変便利である。
【0018】〔請求項6の作用および効果〕請求項1か
ら請求項5のいずれかのスーパー探針は、先端子に刃が
付いている事を特徴とするので、歯周靭帯の切開などの
何組識切開や掻爬などができる。
【0019】〔請求項7の作用および効果〕請求項1か
ら請求項6のいずれかのスーパー探針は、把持部などの
フレームまたは先端子から電磁波を放出する電磁波放出
手段を備える事を特徴とするので、電磁波が可視光の場
合作業空間が明るいし、波長によっては蛍光を得ること
ができるし、また光重合レジンの重合などができる。ま
た、電磁波の波長が赤外なら歯牙の改質(歯牙の分子励
起)、齲蝕菌の制御などができる。さらにまた紫外線な
ら細菌の殺菌、歯牙の電子励起、化学反応の励起などが
できる。
【0020】〔請求項8の作用および効果〕請求項1か
ら請求項7のいずれかのスーパー探針または機能的なス
ーパー探針は、先端子に対して電磁波を供給する電磁波
供給手段と、先端子に対して供給された電磁波の吸収を
検出する検出手段を有する事を特徴とするので、接触し
た組識への供給電磁波における吸収程度がわかるので、
組識の種別や疾病の有無などが判る。一例としては、α
13などのグルカンの検出など物質の同定などができ、
電磁波がラジオ波なら組識への高周波エネルギーの変化
を見ることにより、水分の変化などをしる事ができる。
また歯周ポケットの深さや、病状の進行程度が検出でき
る。さらにまた組識の病的な状態と健全な状態の差など
を検出できる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明のスーパー探針を、
図1〜図17に示す実施例または変形例に基づき説明す
る。 〔実施例の構成〕第1実施例は、探針としての使用を提
示する。図1または図2は第1実施例における探針の図
を示す。 先端部1、先端子取り付け手段2、把持部先
端部連結手段3、把持部4、先端部取り付け手段5、先
端子6とからなる。
【0022】先端子6(ここでは探針)は、PMMA
(ポリメチルメタアクリレート)またはポリイミドによ
る樹脂にてできており、その先端子6が先端部取り付け
手段5によって先端子取り付け手段2に、ここでは陥合
力にて、先端部1に着脱可能にて取り付けられている。
そして、その先端部1は、把持部先端部連結手段3にモ
ノアングルにて把持部4に連結している。ここでは、モ
ノアングルの角度を25度に設定した。この時先端部
1、先端子取り付け手段2、把持部先端部連結手段3、
把持部4などは、ステンレスで製作した。もちろんアル
ミ、真鍮などの材質を採用しても良い。
【0023】ここで、この先端子(この場合は、探針)
を臼歯などの溝に挿入して探触する。そしてこの探触さ
れた触圧感が先端部1、把持部先端部連結手段3、把持
部4を伝わり、手指に伝達される。そしてこの探触部位
に齲蝕などの病変の有無をしらせる。この時図1におい
て、先端部1の下の方向から、先端子を図2のように挿
入し使用しても良いし、また逆の方向として図の上側か
ら挿入して使用しても良い。このように使用すると2つ
の角度を選択でき探触部位への死角をほとんどなくする
事ができる。ここで、この先端子取り付け手段2は、円
柱でも良いが図7のようなダブルテーパーであっても良
い。ダブルテーパーの場合は、非常に挿入感が良い。ま
た図7のごとく割を入れて挿入感や陥合力を制御しても
良い。これらは、易陥合手段の一例である。
【0024】ここでは、着脱可能な構造を採用したが、
一体構造のものでも良い。
【0025】ここで先端子は、把持部と分離不可能な形
態をとっても良い。その場合把持部と先端子は、同じ材
質でも良いし、違う材質で製作しても良い。さらにま
た、一体成形しても良いし、別々に製造しても良いな
ど、本発明の主旨にそえば、どのような製造方法、形
状、性質をもっていても良い。
【0026】〔実施例の効果〕本実施例の探針は、歯牙
などの組織を傷つけずに探触ができる。
【0027】〔第2実施例〕 第2実施例は、先端子か
ら電磁波を放出させて使用するハンドインスツルメント
を開示する。まず最初に探針を使用した例を開示し、次
にレジン充填チップを適用した例を示す。ここで前者の
使用波長は、ブロードな可視光を使用し、後者の場合
は、ナローな青色波長を使用する。また他の波長を使用
した例として歯質改善、細菌制御、グルカン分解、歯牙
研削などの例も開示する。
【0028】第2実施例は図4においてビームスプリッ
タと、検出手段以降の手段がないもので、電磁波源7と
導波路9と把持部10と先端部(先端子)11とからな
る。把持部と先端部の断面は円形で、図4の先端部は円
錐様であり、図5の先端は円柱にドーム形状または球状
をつけたものや、円錐台にドームまたは球状の先端処理
をしたものなどである。
【0029】ここで、電磁波源7は、可視光のライト、
LED、LDなどからなる発光体からなり、導波路9ま
たは電磁波源1に導波路9への結合手段がある。この結
合手段は、発光体の光などの電磁波が導波路9に伝達さ
れれば、あっても無くても良いが、ここでは発光体に凸
レンズを使用することにより、結合手段とした。そして
発光体より放出された電磁波が導波路9に導かれる。こ
の時導波路9は、光ファイバーを使用した。
【0030】そして、導波路9から探針把持部10へ電
磁波が導入される。この時把持部10は、光コネクター
などの結合器により容易に脱着できても良いし、接着な
どの固定でも良い。そして、表面に金属コートを施した
透明樹脂でできた把持部10の中を反射を繰り返して先
端部5へ電磁波は進んで行く。 そして先端子6、先端
部1または把持部10より電磁波(光)が放出される。
これが電磁波放出手段である。
【0031】ここで、電磁波源をブロードな可視光のラ
イトを使用すれば光る探針など光る先端子となる。また
青色光とすれば、レジン重合用の光として使用可能とな
る。この場合先端子を充填用チップとしても良い。する
とレジンを充填器でもり形を付与し、直ちに光りをあて
硬化させる事ができるので便利である。
【0032】この時先端子から9.1μm、9.4μ
m、9.6μm、100から300nmなどの波長にお
ける電磁波のいずれかひとつまたは、その組み合わせを
放出させても良い。この場合歯牙の結晶整合ができる。
またここで組み合わせとは、9.6μmと200nm付
近、9.4μmと200nm付近、9.1と200nm
付近、9.1μmと9.4μm、9.1μmと9.6μ
m、9.4μmと9.6μm、9.1μmと9.4μm
と9.6μmなどである。さらにこの時、歯牙の臨界PH
以下の液体を付与し電磁波を照射すれば素早い効率的な
エッチングとなるし、また臨界PH以上の液体を使用して
このような電磁波を照射すれば改質ができる。またここ
で、1038cm−1付近の赤外線を使用すれば、齲蝕
細菌抑制、グルカン分解、歯質切削、歯石除去などがで
きる。(電磁波強度は、おおまかに後のものほど大きく
なる傾向がある。)
【0033】具体的には、前記電磁波源7にCOレー
ザなどの電磁波源を使用(9μm台の場合)し、導波路
9に既知の赤外線用ファイバーを使用する。紫外領域の
場合は電磁波源に各種クリプトンレーザなどを使用し、
既知の可視または紫外用ファイバーを導波路9に使用す
る。さらに把持部10なども後述の材質のうち、それぞ
れの帯域に見合った材質を選択する。一例として9μm
台を使用するならポリエチレンやゲルマニュウムなどを
使用するなどである。また把持部10は、ファイバー様
構造として内部と外部の2層構造を採用してより損失を
少なくしても良い。
【0034】〔実施例の効果〕 暗い口腔内などの閉鎖
的な組識の診査を明視化にて診査可能とする。またレジ
ンを重合したり、病変などの作用部位に電磁波を容易か
つ確実に供給できるので便利である。さらに歯牙改質な
どの電磁波を使用しれば、裂溝や歯間鼓形空隙などの部
位における歯牙改善に有用である。また細菌抑制、グル
カン分解や歯牙研削、切削、歯石除去ができる。
【0035】 〔第3実施例〕 第3実施例は、先端子
に電磁波を供給し、その反射波を検出することにより先
端子に接した歯周組識や歯牙などの組識の機能診断機能
を有するハンドインスツルメントを開示する。ここで図
4は先端子として円錐様先端子を開示し、図5、図6
は、歯周組識に主に使用する先端子を有するスーパー探
針を開示する。そして図4または図5において電磁波源
7とビームスプリッタ8と導波路9と把持部10と先端
部(先端子)11と検出手段13と増幅器14からな
る。ここで電磁波源7から射出された電磁波は、導波路
9、把持部10、先端部(先端子)11をとおり、先端
部で一部は反射して、一部は組識や外部に射出される。
この時反射成分は、把持部10、導波路9、ビームスプ
リッタ8、検出手段へともどる。このことによって先端
部から組識などの外部へ吸収(放出)される電磁波の量
の大小の変化が検出手段にて検出される。
【0036】 この実施例では把持部と先端部の断面は
円形で、図4の先端部は円錐様探針であり、図5の先端
は円柱にドーム形状または球状をつけたものや、円錐台
にドームまたは球状の先端処理をした探針である。ここ
で、先端は少しでも反射があれば平面、凹、凸、球、楕
円球などどのような形状でも良いが、使用目的にあわせ
てここでは歯周組識に侵襲がない形状とした。図4は、
とくに歯牙などに好適で、また図5などは歯周ポケット
などの診査に好適である。図5または図6などの歯周ポ
ケット用に使用する先端子の場合、先端子の先端を図5
または図6のように反射コートを施し、側面を使用する
場合と先端の部分のみをコートせず先端部分のみを使用
する場合、あるいは先端子の先端部分と側面部分の両者
を使用する場合などがあり、使用目的によって使い分け
る。ここでは黒い部分が全反射コート、部分反射コート
あるいなどで白い部分が非コート部分である。この時コ
ートの厚みや、材質は本発明の趣旨に沿えばどのようで
も良い。すなわち把持部などの内部で電磁波が伝播した
り、内部の電磁波が外部とで干渉や漏洩を少なくした
り、無くしたりできればどのような構造でも良い。一例
として金属皮膜や金属色の塗料を塗ったり、めっきした
りしても良いし、また白、赤、黒などの塗料でも良い
し、樹脂などの把持部の屈折率が違う材料で覆っても良
い。
【0037】 一例として図5の先端子は全周にわたり
吸収を診査できるので、感度が高い、図6の1は内縁上
皮やポケット側面などに沿うなど一定の場所に対して直
線的に計測ができる。図6の2は、一定範囲を超えると
出力が変化するなどの挿入位置(速度)対計測値に変極
点(線)または閾値を有するので、変極点(線)上で距
離の校正、確認などができる。図6の3、4、5、6
は、非線形に出力が増減するもので、とくに3と5は、
変換関数に変極点(線)または閾値を有するものであ
る。図6の3は、先端近くに変極点があるので、この距
離を2mm程度±1mm程度とすると、健康な人と病的
な人の歯周ポケットを素早くみわけられ、かつポケット
長さを計れる。また図6の5は、把持部方向に変極点が
あるので、測定のオーバーフローなどを検出できる。
【0038】図6の6は浅いポケットでも大きな出力を
確保できる。図6の4は、深いポケットを精度良く計測
できる。図6の7は、先端のみに感受性を持たせたので
ポケットの深さに関係なく診断情報が得られる。図6の
8は、先端子全周で検出可能なもので、高い感度を有す
る。この場合とくに先端子の先端部分の感度が高くなる
傾向があるので、診断用のほうに向いている。図5およ
び図6の先端子において、図6の1,2,3,4,5,
6は、どちらかというとポケット深さ測定に、図6の
7、8は、どちらかというと診断用に向いており。図5
は、その中間の性格をもち、深さ、診断兼用に向いてい
るが、どの先端子をどの目的とするかは、最終的に術者
が決めれば良いことである。また先端子の反射コートの
面積、形などは、本発明の趣旨に沿えばどのような形、
面積でも良い。
【0039】 ここで図4または図5において、電磁波
源7は、少なくとも一つ以上の波長を出力する可視光の
ライト、LED、LDなどからなる発光体からなり、導
波路9または電磁波源に導波路9への結合手段がある。
この結合手段は、発光体の光などの電磁波が導波路9に
伝達されれば、あっても無くても良いが、ここでは発光
体に凸レンズを使用することにより、結合手段とした。
そして発光体より放出された電磁波が、ビームスプリッ
タ8を通過して導波路9に導かれる。この時導波路9
は、光ファイバーを使用した。ここでビームスプリッタ
8は、図4においては50対50のキューブタイプを使
用し、図5においては部分透過型ミラー(ここではハー
フミラー)を使用したが、この反射透過比率や、形状は
本趣旨に沿えばどのような物でも良い。
【0040】そして、導波路9から探針把持部10へ電
磁波が導入される。この時把持部10と導波路9は、光
コネクターなどの結合器により容易に脱着できても良い
し、接着などの固定でも良い。そして、表面に金属コー
トを施した透明樹脂でできた把持部10の中を反射を繰
り返して先端部11への電磁波は進んで行く。これらが
電磁波供給手段である。そして先端部11でも空気の屈
折率と樹脂の屈折率の違いから内部反射を繰り返して最
終的には、導波路9のほうへ戻ってゆく。そして導波路
9をへてビームスプリッタ8へと導波路側より電磁波が
進入してゆく、するとこんどは、検出手段13の方へ進
む成分が生じ、検出手段13に先端からの戻り電磁波
(光)が検出できる。
【0041】ここで、検出器はフォトダイオードやフォ
トトランジスタ、光電子倍増管などを使用する。そして
この検出手段13は、後段の表示装置や、A/Dコンバ
ーターなどの入力レベルに合わせて、増幅手段14(ゲ
イン |G|>0)を使用する。レベル調整が不必要な
ら増幅手段14はいらない。そしてこの出力レベルが先
端子に接触した物体の吸収度合いを示している。
【0042】ここで、第1の使用例としてポケット計測
を開示する。この先端を歯周ポケットに挿入する。歯周
ポケットは、歯周病が進行すればするほど深くなる。ま
た急性化など病状が進行する場合は、出血や排膿などの
分泌物が生じる。
【0043】まず前者のポケットの深さを計測するため
に本発明を使用する例を開示する。ここで先端子は通常
のいわゆる探針形状でも良いが、先端がポケットを傷つ
けない丸い探針形状を採用する方が良い。上記機構を有
する先端子を歯周ポケットに挿入すると挿入の度合いだ
け吸収が大きくなる。この吸収の度合いをポケットの深
さとする。具体的には、あらかじめ水溶液などにて深さ
対吸収の検量線または関数式を求めておき、それをもと
に検査する。さらに具体的には、コンピュータ内に検量
線または関数式からなる変換手段を記憶させて吸収度合
いに対して深さを表示装置などに表示させる。 ここ
で、次のポケット内成分診査機能をもとにポケット内物
質の違いによるポケット深さ誤差を補正してもよい。こ
の場合使用する電磁波は、紫外、可視、赤外などいずれ
の波長でも良い。またとくにH2Oの3300cm−1付
近または1600cm−1付近を使用しても良い。電磁
波が赤外領域の場合は、COレーザー、半導体レーザ
またはグローバー光源を使用しても良いが、レーザーが
便利である。ここで電磁波源にランプなどの多波長光源
を使用する場合、特定の2波長以上を使用する場合、ま
たは特定の単波長を使用する場合、これにさらにコヒ−
レント光を使用する場合と非コヒ−レント光を使用する
場合や、それらの組み合わせを使用する場合などがあ
る。一例として近接した2波長の検出強度差を吸収強度
とする場合、外乱につよいポケット測定ができる。また
ランプなどの多波長光源を使用すれば、波長毎における
吸収強度による誤差が平均化しやすく外乱が平均化して
ポケット深さ計測ができる。少なくとも一つ以上の特定
の波長を使用する場合は、後述の診断に好適である。コ
ヒ−レント光の場合、単波長化しやすく光学回路を形成
しやすく診断に好適の場合もあるし、また先端子内部の
光強度分布を計算しやすいので、ポケット測定にも好適
である。非コヒ−レント光では先端子光分布が平均化し
やすいのでポケット測定に好適である、また後述のよう
に診断にも使用できる。さらに複数波長により先端子光
分布を均一化してポケット測定誤差を少なくしたり、逆
に特定部位のみ電磁波強度を強めたり、弱めたりするこ
とにより変極点を設けても良い。
【0044】次にポケット内成分診査機能を開示する。
歯周病は、病状が進行する場合は、出血や排膿が生じ、
治癒している時の歯周ポケット内部は検出感度の問題に
もよるが、その成分をほぼ水分のみと近似しても良い。
(もちろんより厳密でも良いし、歯肉に沿わせて計測す
る時は吸収強度補正を行っても良い。)要は病的状態と
比較的健全な状態を区別できれば良いので、水分のみと
血液、血漿成分、細菌成分および炎症性物質(酵素な
ど)などとの相違が判明すればよいのである。
【0045】一例として、H2Oの3300cm−1付近
または1600cm−1付近と、ともにヘモグロビンの
660nmと940nmの2波長のいずれかまたはその
両方の波長の2波長を電磁波源に採用して、その差を出
血の度合いとする。ここで、血液、血漿成分、細菌成分
および炎症性物質(酵素など)などを指標としても良い
など本発明の趣旨に沿えばどのような指標を選んで、ど
のような診断に使用しても良い。一例として1μmあた
りの波長を血液の指標にするなどである。さらにここ
で、660nmと940nmの2波長を使用した場合、
この2波長の比率を基に酸素飽和度を計測しても良い。
具体的には、既知の酸素飽和度計測関数をコンピュータ
などの変換回路に設置して、本発明の660nmと94
0nmの2波長における検出出力を、変換回路により変
換し表示装置などにあらわせば酸素飽和度が検出でき
る。またこの検出出力のバックグランド補正を行っても
良い。これは、どの例でも同様に行うと精度が上がる。
また2波長のいずれかまたは両方の変化をもって脈波と
しても良い。
【0046】また他の一例として歯牙の齲蝕診査を開示
する。ここで先端子を被計測物体12(ここでは歯牙)
にあてるとその物体と探針との界面で物体へ電磁波が吸
収され内部反射成分が少なくなる。具体的には健全な歯
牙12に探針をあてた時の吸収度と齲蝕歯牙12などの
物体にあてたときの吸収度はちがってくる。
【0047】健康な歯牙では、粘りつかない。すなわち
接触面積が少なく、かつアパタイト結晶などの硬組織の
みなので、先端子からの電磁波の吸収がすくない。(さ
らに特定波長を選択すると、さらに吸収が少なくな
る。)
【0048】そして病的である歯牙粘りつく歯牙すなわ
ちステッキフィッシャーを有する歯牙では接触面積が大
きく、組識破壊によるアパタイト以外の有機成分、すな
わちH2O、C-H、C-Oなどが多くなっている。よって先端
子からの吸収は、病的状態と健康状態とでは異なった吸
収を示す。ここでアパタイト吸収波長でない波長を選択
すると病的部位での吸収が大きくなる。前記電磁波源は
可視光を使用したが、赤外光であるH2Oの3300cm
−1付近や1600cm−1付近、C-Hなどの3000
cm−1弱付近または1400cm−1付近の波長を使
用しても良いし、またC-Oの千数十cm−1付近を使用
して感度を上げても良い。
【0049】さらにまたα13結合に特有な1038c
m−1、1034cm−1付近の波長を使用してもよ
い。この場合診査部位の齲蝕リスクが判明する。この時
歯垢の水分を前記波長にて計測して補正手段により計測
波長の補正をし、C-Oの吸収波長計測誤差を少なくして
も良い。もちろんα16グルカンの1015cm−1付
近やフルクタンの1055cm−1付近も同様に利用し
ても良い。ここでH2Oの3300cm−1付近や160
0cm−1付近または、ポリサッカライドピークグルー
プのなかにあるおそらくリン酸関連物質の1080cm
−1などのピークを内部標準として、グルカンやフルク
タンのピーク強度を比較して齲蝕リスクを表示しても良
い。
【0050】またここで、アパタイト吸収波長に供給電
磁波の波長、たとえば8.8μmから10.4μmや1
00nmから300nm弱などを設定すると、健全部位
に比べて病的部位での吸収が少なくなる。このようにし
て指標組識の破壊前(健全部)と破壊後(病的部)にて
変化する波長を選択すればどのような波長でもよいし、
膿瘍や腫瘍といった病的組識を健全組識との電磁波吸収
特性の違いをもって探触しても良い。ここでこれらのよ
うな赤外光を使用する場合電磁波源をCOレーザやグ
ローバー光源を使用する。
【0051】連続波を使用したが、パルス波を使用して
も良い。この場合再輻射波を観察してもよいし、組識の
蛍光をパルスの休止期に観察しても良い。また上記の種
々な波長を組み合わせて使用し複数の診断を同時に行っ
ても良い。一例としてHO、CHやPOの波長を使
用して、シーラントまたは修復か判断の分かれるような
歯牙裂溝に対して、清掃後における効果判定を行うなど
である。具体的にはロビンソンブラシで歯牙裂溝を清掃
して、エアーで乾燥させる。その後に本先端子にてH
O、CHやPOの波長を使用して検査する。この時H
OやCHが多量に存在したり、POが少量しかなか
ったりすればシーラントでなく、修復を行うなどであ
る。
【0052】〔実施例の効果〕 従来ゲージで計測して
いた歯周ポケット深さが計測できるし、また病状の進行
状態が判明する。また視認やレントゲン像では、わかり
にくい初期の咬合面齲蝕や平滑面齲蝕などの診断が可能
となる。唾液、血液、または歯肉溝などの体液の成分診
断に使用できる。 また歯周組識などの酸素供給量も知
る事ができ歯周病のリスク判定もできる。膿瘍や腫瘍を
始めとした病変の診断が可能となる。
【0053】〔変形例〕 上記の実施例では、先端子の
材質をPMMAとしたが、ポリオレフィン、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリイミド、ポリア
ミドイミド、耐燃性エラストマー、シリコーン、フッソ
樹脂、窒素リン系樹脂、熱硬化性ポリマー、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂、ポリエン、ポリジアセチレン、ポ
リアゾメチン、主鎖網状ポリマー、ポリトリアジン、ポ
リパラバン酸、ポリヒダントイン、ポリジスチリルピラ
ジン、ポリカーボネート、ポリウレタン、スルホン重合
体、ビニル、ビニル重合体、PEEK、ポリエーテルエ
ーテルケトン、セルロース樹脂、ウレタン、キシレン樹
脂、メラミンホルムアルデヒド、ポリエチレンエチレン
共重合体、アクリル二トリル、セルロース、対燃性樹
脂、ネオプレン、フラン樹脂、ABS樹脂、ACS樹
脂、AES樹脂、ASA樹脂、ABS/PVC樹脂、P
C/ABSアロイ、PC/AESアロイ、EVA樹脂、F
RP,SAN、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ塩化
ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフ
ッカビニリデン、液晶ポリマー、マイカ、アルキド、ア
ミノ、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフッ
カビニル、ポリアセタール、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンフタレー
ト、ポリエチレンテレフテレート、炭素性繊維、ガラス
繊維、ガラス、シリカ、綿、麻、ラミー、羊毛、絹、ス
チレングラフト、ポリスチレン、レーヨン、ポリノジッ
ク、キュプラ、アセテート、トリアセテート、プロミッ
クス、ナイロン、ビニロン、ビニリデン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエステル、アクリル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリクラール、ベンゾエート、ポリオキシメチ
レン、ポリビスマレイミド、ビスマレイミドトリアジ
ン、EVAけん化物、塩素化ポリエーテル、塩素化ポリ
エチレン、ジアリルフタレート、エチレン−α−オレフ
ィン共重合体、エチレン−酢ビ−塩ビ共重合体、エチレ
ン−塩化ビニル共重合体、ポリアリレート、ポリアリル
スルホン、ポリブタジエン、ポリブチレン、ポリベンゾ
イミタゾール、アイオノマー、オレフィンビニルアルコ
ール共重合体、芳香族ポリエステル、メタクリル−スチ
レン共重合体、ニトリル樹脂、液晶樹脂、石油樹脂、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリエーテルイミド、ポリ
エーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリチオエー
テルスルホン、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレ
ンテレフタレート、熱可塑性ポリイミド、ポリアミノビ
スマレイミド、ポリケトン、ポリメチルペンテン、ノル
ボルネン、ポルオレフィン、ポリフェニレンエーテル、
ポリフェニレンスルフィド、不飽和ポリエステル、ビニ
ルエステル系エポキシ、ポリ酢酸ビニル、スチレン共重
合体、ブタジエンースチレン、ポリビニールアセター
ル、ポリビニールアルコール、アクリル変性ポリ塩化ビ
ニル、熱可塑性エラストマー、フタル酸アルキド、変性
アルキド、アミノアフキド、尿素メラミン、メラミン、
アルコール可溶性フェノール樹脂(以上は、金属性の先
端子に比べて被計測物体に傷をつけない。)
【0054】 ゴム、ブナN、スチレンブタジエンゴ
ム、ブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴ
ム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、シリコーンゴ
ム、フッ素ゴム、多硫化ゴム、天然ゴム、イソプレンゴ
ム、スチレン系ゴム、オルフィン系ゴム、エステル系ゴ
ム、ウレタン系ゴム、塩化ビニル系ゴム、ブタジエン系
ゴム、アミド系ゴム、(以上は、金属性の先端子に比べ
て被計測物体に傷をつけない。)石英、シリカ、ガラ
ス、BK7、BaF、CaF、各種光学結晶、各種
光学ガラス、光学伝播体、電磁波伝播体、ATR結晶、ゲ
ルマニウム、ジンクセレン、ZnSe,CdTe,Cs
Br,Csl,SiO、HO,Si,LiF,Mg
、KBr,KCl、NaCl,KRS−5、Zn
S,アルミナ、ジルコニア、チタニア、各種セラミック
(以上は、特定の電磁波を透過させやすいので機能的で
ある。)などのいずれか、またはそれらのいずれかの組
み合わせを採用しても良い。もちろん他の部分の材質と
して使用しても良い。ここでこれらの材質は、固体でも
気体でも液体でも良い。この時気体や液体を使用する時
は、その周囲を固体で被覆しても良いし、流体をもって
先端子としても良い。具体的にはエアーブロアーによっ
て生成された気体成分に電磁波(光線)を搬送したり、
水などの液体を噴射手段により噴射して、その流れに電
磁波を搬送させて使用するなどである。この場合歯周ポ
ケットを洗浄、乾燥する操作と電磁波伝播とができるの
で、深部まで電磁波(光線)が浸透する。これらの機能
を既知のウオーターピックや3ウエイシリンジに使用し
ても良い。また先端子以外の部分に使用しても良い。
【0055】 ここで樹脂などの高分子の場合は、官能
基の付与による高性能化や、共重合、か橋重合、ブロッ
ク重合、グラフト重合、ポリマーブレンド、分子間橋か
け、単結晶化、ポリマーアロイ、ガラス繊維強化、フィ
ラー添加、原子レベルから物質レベルまでのすべての階
層での複合化などにより、高性能化した素材を採用して
も良い。一例として炭酸カルシウム、タルク、ガラスビ
ーズ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、珪藻
土、シリカ、クレー、クレー、カオリン、硫酸バリウ
ム、酸化チタン、カーボンブラック、金属粉、グラファ
イト、シラスバルーン、チタン酸カリ、ワラストナイ
ト、炭素繊維、マイカ、ガラス、アスベストなどのフィ
ラーまたは副資材を添加しても良い。
【0056】 また場合によっては先端子を陶材、セラ
ミックス、フェライト、磁性体、金属または有機化合物
などにて製作するなどしても良い。さらにまた先端子の
材質は、上記素材を初めとして、ハイブリッド構造を採
用しても良いし、ポリマーアロイとしても良いし、単一
な組成による単一構造を採用しても良い。
【0057】先端子取り付け手段と先端部取り付け手段
は、上記実施例にては、陥合力によって成されたが、ス
クリュー、ネジ、グルーブ、キーアンドキーウエイ、各
種チャック構造、ワンタッチロックなど、どのような手
段でも良い。またチャック抜きなどの着脱補助器具を採
用しても良い。一例として陥合力の取り付け手段とし
て、ただの円柱や図7のようなダブルテーパー構造など
でも良い。把持部は、グリップ形状でも良いし、弾性体
にて滑り止めなどを付与したり、適当に手指の固定よう
の溝や出っ張り等を設ける等、本発明の手指に沿えばど
のような形状、性状でも良い。また電磁波を通す時は、
その波長に適合した材質を選んでも良い。一例として金
属製の空洞または空洞に気体、液体または固体を挿入し
たものであっても良い。これを先端子や導波路に採用し
ても良い。さらに具体的には鉄やステンレスなどの金属
パイプを把持部に使用しこの一端に導波路を接続する、
そしてこの中を電磁波(光線)などを伝播させて、先端
子に電磁波を供給するなどである。ここでこの中に、水
やオイルなどの液体をいれても良い。ここで同様に先端
子を液体や気体で形成しても良い。
【0058】また先端部は、把持部先端部連結手段を省
略して把持部に直接取り付けても良いなど、また把持部
のどの部位に直接または間接的に取り付けても良い。さ
らにまた先端部は、把持部の両側に取り付けるなど、先
端部の個数と把持部の個数は、複数でも良い。
【0059】把持部先端部連結手段は、上記実施例にお
いては、モノアングルであったが、バイアングル以上の
複屈曲形状を採用しても良い。またその角度も0度から
360度など、どのような角度でも良い。また、ネジな
どにて把持部先端部連結手段の角度を連続的に角度が変
化するようにした構造を採用しても良い。また把持部と
先端部の断面は円形、楕円形、多角形などどのような形
でも良い。また先端部1、先端子取り付け手段2、把持
部先端部連結手段3、把持部4などの材質も金属、樹
脂、陶材などどのようなものでもよい。
【0060】これらの一例として図8から図13に示し
た各種歯科診断治療予防用の柄の図面を開示する。これ
は、意匠に準拠して表現するなら意匠に係る物品の説明
先端孔に探針、ルートプレーニング用チップ、歯牙清
掃チップ、歯冠研磨チップ、ポケットプローブ、各種充
填用チップ、各種バニッシャー、各種カーバー、各種ミ
ラー、各種スパチュラー、各種ブラシ、各種ウオーター
ピック、各種エアーブロアー、電気歯髄診断チップ、電
磁波供給チップ、塗布子などの歯科治療、予防用器具
(先端子)を取り付け使用する。意匠の説明 黒塗りさ
れていないヘッド部分が、部分意匠として意匠登録を受
けようとする部分である。そして先端孔に探針、ルート
プレーニング用チップ、歯牙清掃チップ、歯冠研磨チッ
プ、ポケットプローブ、各種充填用チップ、各種バニッ
シャー、各種カーバー、各種ミラー、各種スパチュラ
ー、各種ブラシ、各種ウオーターピック、各種エアーブ
ロアー、電気歯髄診断チップ、電磁波供給チップ、塗布
子などの歯科治療、予防用器具(先端子)を取り付ける
事により1本で多用途に使用でき、また先端孔はどちら
側からでも使用できるので2種類の角度が選択でき口腔
内での死角をなくする。さらに平面と底面にともに取り
付け用の先端孔を有するヘッド部分を設けても良い。こ
の場合2種類の先端子を容易に使用できる。さらにまた
先端子はディスポザブルにしても良い。この場合非常に
衛生的となる。また先端子を樹脂などにて作成しても良
い。この場合歯牙などを傷めない。ここで本品は、どの
ような素材で製作しても良いがオートクレーブ使用が可
能な素材にて作られているほうが良い。などを共通な性
格としてもっている。
【0061】上記の実施例では、図4のような鋭い針の
ような先端子や図5のように円柱にドーム形状または球
状をつけたものや、円錐台にドームまたは球状の先端処
理をした探針を開示したが、探針と使用できればどのよ
うな形状の探針であってもよい。ここで先端の形状によ
って、または導波路の性質などによっては、特定の部分
に電磁波密度が上昇する場合があるので、これを補正し
たり、逆に利用するように形状を設定しても良い。一例
として光源にレーザーを使用し、導波路に偏波面保存フ
ァイバーを使用し、先端子に凹面鏡のカーブを使用しす
れば特定の部分に反射ビーム密度を上げることができ
る。この部分を反射コートなしの部分とすれば、好感度
な診断ができる。また逆にこのような部分を反射コート
でマスクしたり、分散電磁波路として均一な吸収を得て
も良い。ここで、被計測物体と使用先端子によっては、
逆に組識からの反射度合いを、検出手段にて検出しても
良い。具体的な一例として、空中に保持している時の検
出レベルを基準値として、挿入時レベルと随時比較す
る。この時空中に保持している時は、先端子から電磁波
が放出し周囲からの反射電磁波がない。次に高反射性の
金属冠やインプラントなどを有する組識に挿入すれば組
識からの反射電磁波が生じる場合もある。
【0062】図1,図2、図8〜図13などの先端子を
交換可能な構造として探針などの代わりにルートプレー
ニング用チップ、歯牙清掃チップ、歯冠研磨チップ、ポ
ケットプローブ、各種充填用チップ、各種バニッシャ
ー、各種カーバー、各種ミラー、各種スパチュラー、各
種ブラシ、各種ウオーターピック、各種エアーブロア
ー、電気歯髄診断チップ、電磁波供給チップ、塗布子な
どの歯科治療、予防用器具のいずれかひとつ、またはそ
の組み合わせを先端子とし使用するかは、操作者または
製造者の自由で特に限定されるものではない。またこの
場合それらの先端子の取り付けは、本発明の実施例変形
例に沿った形状を有しており、同様な操作により先端子
取り付け手段に取り付けられる。これらの先端子を取り
付ければ多彩な診断、治療、予防ができる。また先端子
が容易に廃棄できるので、院内感染を防止するなど非常
に清潔である。また、把持部や把持部先端部連結手段
を、ステンレス、エンジニアリングプラスチックなどの
オートクレーブ可能な材質で作成すればさらに清潔であ
る。先端子の一例として図3のような各種先端チップを
採用しても良い。
【0063】また先端に刃をとりつけて刃付き探針とし
ても良い。一例として図14、15のような探針の先端
に刃をとりつけるなどである。この刃の把持部に対する
取り付け位置、方向により平行ブレード型と直交ブレー
ド型と、その中間の中間ブレード型に分類される。これ
を意匠に準拠して表現するなら意匠に係る物品の説明
極細のシャンク先端の先端部分に極微小な刃をとりつけ
てある。意匠の説明 黒塗りされていないヘッド部分
が、部分意匠として意匠登録を受けようとする部分であ
る。今までの♯12のメスなどによる歯周靭帯切開は、
刃が大きく周囲組識を損傷しやすく、また探針による切
開は、挫滅によっていたのが、歯周靭帯の切開のために
極細のシャンク先端に、極微小の刃即ちマイクロブレー
ドを設置したことにより歯周ポケット深部に存在する靭
帯も周囲組識を傷付けづ、かつ容易にシャープに切開で
きるようになった。さらに特に頬舌用に使いやすくま
た、全周に使用できる平行ブレード型と、特に近遠心に
使いやすい直交ブレード型と、その中間の性質を有する
中間ブレード型に分類される。さらにマイクロブレード
が直交タイプのものは、簡単なルートプレーニングにも
好適で、これも周囲組識を傷つけずに作業部位のみに容
易に適用できストレスの無い診療が可能となる。ここ
で、ブレードのシャープニングにより、種々な用途にも
適用自在としても良い。即ち、ブレードをシャープな切
れ味にする事により歯肉切開、ポケット掻爬、根分岐部
掻爬、膿瘍切開、窩洞支台の歯肉壁歯肉縁付近の掻爬、
または靭帯切除などができ、またブレードを若干まるめ
て、歯根、歯冠表面のプラ―クコントロールなどに、多
様な目的に適する。また先端子を樹脂などにて作成して
も良い。この場合歯牙などを傷めない。ここで本品は、
どのような素材で製作しても良いがオートクレーブ使用
が可能な素材にて作られているほうが良い。などであ
る。
【0064】照射あるいは供給電磁波には直線偏光、円
偏光、楕円偏光などの偏光を施しても良い。また検出器
に採用しても良い。これらにより診査組識の性質、深さ
を制御できるし、迷光などの影響を押さえることもでき
る。また偏光ビームスプリッタあるいは、それとともに
波長板を使用しても良い。この場合効率よく戻り電磁波
を検出手段にて捕らえたり、先端子での吸収を効率的に
行ったり、被測定物の偏光変化をとらえたりできる。ま
た図16の光学回路例中に示したように検出器の前方に
レンズなどを設けて感度をあげても良い。この場合被観
察面は、導波路または先端子などの電磁波が電磁波源か
ら進入する面(端面)から先端子先端までのどこに設定
しても良いし、電磁波路の性質によっては0より大き
く、無限大までの間のどこに設定しても良い。この時電
磁波の入射面を斜面として迷光を減少させても良い。ま
た別の高感度な光路例として、電磁波源を直線偏光とし
てし、ビームスプリッタに偏光ビームスプリッタを使用
する。この場合検出器への導波路または先端子などの電
磁波が電磁波源から進入する面(端面)からの迷光がす
くなくなり、感度と安定度などの改善がえられる。また
別の回路として位相共役波を発生させて先端子に注入
し、発生点と同等な光学距離に検出器を設定すれば、外
乱のない安定で高感度な計測(先端子での吸収強度計
測)ができる。また別の回路としてビームスプリッタの
真ん中を透過のみとし、その周辺を反射コートして迷光
を減少させても良い。また先端子を倍波結晶などの校長
波発生結晶として注入波長と反射波長を違う波長にて処
理しても良い。この場合検出系への迷光伝播が低くなる
【0065】上記実施例では金属コーティング(反射コ
ーティング)を把持部に行ったが、この範囲はどのよう
なものでもよいし、コーティング材質やその電磁波的性
質も適時変化させても良い。一例としてアルミ、金、
銀、クロム、MgF、誘電体多層膜などをコートやめ
っきするなどである。またロスが大きいが、安価なコー
トとしてエナメル、ラッカー塗料などをコートしても良
い。その場合色は、使用波長に合わせて反射率の高い色
を使用しても良い。また図4、図5、図6などの前記の
先端子の反射コートと非コート部分を逆にして使用して
も良い。
【0066】周波数変調、振幅変調、位相変調、1/f
ゆらぎなどを使用しても良い。
【0067】電磁波放出手段により放出する電磁波の波
長は、可視、紫外、赤外、ラジオ波などどのような波長
でも良いなど使用波長は、疾患別に対応するなど本発明
の趣旨に沿えばどのような波長を使用しても良い。ま
た、照射口は、どこに設けても良いし、その導入路も本
主旨にあえばどのようなものでも良い。ここで導波路9
は、ファイバー様な物でもよいし、ミラー様な物でも良
い。また導波路を使用する場合電磁波源の波長に合わせ
て使用すれば良い。一例として赤外帯域はハロゲン化銀
など、可視または紫外帯域はプラスチックや石英などの
ファイバーを使用するなどである。また導波路は波面保
存型でも、非保存型でもよく、使用目的や価格、感度な
どを加味して選択すれば良い。同様に位相共役型を採用
しても良い。また導波路への結合手段や把持部への結合
器などは、電磁波が伝播すればどのような物でも良い。
ここで端面は、平行、凹、凸、斜めなど目的に合えばど
のような物でも良い。また結合に際してジェル状などの
光伝播媒体を結合器や結合手段に使用しても良い。ここ
で実施例では電磁波源に導波路を使用したが、導波路を
使用せずに把持部に電磁波源を内蔵しても良い。また逆
に導波路9の構造を把持部10や先端子(先端部)11
に採用しても良い。即ち把持部10や先端子(先端部)
11を、光ファイバーなどの導波路構造として、その先
端の部分に反射コートをするのみの構造でも良い。この
場合把持部は、塗装、コート、被覆した方が、誤差がす
くなくなる。
【0068】電源は電池でも良いし、商用電源でも良い
し、把持部に内蔵しても良いし、外部電源でも良い。ま
たスイッチもどのようなスイッチでも良い。一例として
把持部にスライドスイッチやプッシュスイッチを採用し
ても良いし、フットスイッチとしても良いし、手話入力
によるスイッチなどでも良い。コンピュータ画面に歯種
(部位)を表示して、検査部位と画面上の歯種(部位)
を対応させてポケット深さや齲蝕(C1からC4)ある
いは、出血、排膿を対応させて検査しても良い。一例と
して図17のごとく把持部に電磁波源や検出手段を内蔵
するなどである。この時導波路は使用しても、しなくて
も良い。またレンズなどを使用しなくても検出器の感度
を容易に上げることができる。
【0069】電磁波を歯牙などの組識に照射する手段と
して上記一例としてレーザ光発生装置を使用しても良い
し、電磁波を照射できれば他の手段を用いても良い。具
体的には、レーザ光でも良いし、自然光でも良いし、ラ
ジオ波、マイクロ波、X-線、音波などの媒体波、紫外
線、赤外線、可視光線などのどのような波でも良い。ま
たコヒーレント波でも良いし、コヒーレント波でなくて
も良い。ここでレーザーは、NdYg、CO、He−
Ne,各種ヤグレーザー、各種キセノンレーザー、各種
アルゴンレーザー、エキシマレーザー、色素レーザ、半
導体レーザなど、その発振様式はいずれを使用しても良
い。もちろんグレーティングや、倍波結晶などによる波
長可変レーザを使用しても良い。もちろん各種光源に対
して線幅を利用しても良いし、利用しなくても良い。
【0070】前記電磁波は、ラジオ波の場合はアンテ
ナ、導波管、電磁場レンズなどを使用しても良い。また
赤外光はアンテナで受信しても良い。光源は、グローバ
光源、ランプ、LEDなど本発明に適すれば、どのよう
な電磁波源を使用しても良い。一例として紫外線では、
紫外線ランプや、KrClレーザー、KrFレーザーな
どを使用しても良い。
【0071】ここで、ラジオ波を使用する例を開示す
る。即ちポケットの深さを計測するのにラジオ波を使用
しても良い。この場合上記機構が光線波長帯域と違って
くる。具体的には、この場合先端子と把持部のいずれか
一方またはその両方を電磁波伝播性の材質(一例として
フェライトや金属など)とし、これにコイルなどの(電
磁波)結合手段を介して導波路9を銅線などにて形成す
る。さらに具体的には2ターンぐらいの直径10mm程
度のコイルを作製し、それを把持部に巻き付けるように
設置する。そしてこの高周波回路を高周波ブリッジの一
辺とする。そしてこのブリッジ回路の電流または周波数
変化などのエネルギー変化を検出する事により、電磁波
の組識への吸収度合いとする。もちろん電磁波吸収程度
はブリッジ回路を使用せず再輻射波の計測や、電磁波供
給のための回路のエネルギー変動をとらえて吸収度とし
ても良い。また先端子への高周波エネルギーの伝播に
は、直接高周波発生手段(電磁波源)より結合させて供
給するなど、本発明の趣旨に沿えばどのような物でも良
い。さらにまた駆動周波数は、200MHz程度を使用
したが、この周波数も本発明の趣旨に沿えばどのような
値でも良い。また別のラジオ波の使用方法として、搬送
波を光学帯域にし、変調波をラジオ波としても良い。こ
の場合一例として既知の光学変調素子を電磁波源の後に
挿入したりすれば良い。この時検出器での基準波を使用
する検出でも、非使用の検出でもよい。基準波を使用す
る場合は、ヘテロダイン検波でもホモダイン検波でも良
い。
【0072】これにより先端子から組識への電磁波吸収
程度の大小にてポケットの深さの大小となる。(エネル
ギーの吸収が大ならポケットの深さが大である。)ここ
でも水と吸収強度の変換関数をあらかじめ計測し、コン
ピュータなどにて変換手段を作製し、本発明の出力を入
力し表示すればポケット深さ計測器となる。この場合先
端子は計測組識に触れなくても良い場合もある。
【0073】前記照射電磁波による励起部位のエネルギ
ーや範囲を調節するために、レンズ、ミラーなどの光学
素子を使用しても良い。
【0074】歯牙などに少なくとも1つ以上のパルス電
磁波を適当な間隔にて照射しても良いし、連続波でも良
い。また、第1のパルスまた第2のパルスよりの反射ま
たは透過電磁波を観測しても良いし、また第1のパルス
と第2のパルスの間隔を変化させて位相整合を調整して
も良い。また1つのパルスでその再輻射を見ても良い
し、1つ1つのパルスでの再輻射を対比しても良い。ま
た再輻射波最大のコンディションを照射手段に設定して
も良い。
【0075】照射される電磁波の波長は、単波長であっ
ても良いし、複数波長でも良い。さらに干渉に使用する
電磁波も多数方向よりの複数干渉、または干渉波を複数
重ねる多重干渉でも良いし、その組み合わせでも良い。
この場合複雑な組織にも部位別にきめ細かな照射が可能
である。また波長変化する前の波長を励起に使用するな
どしても良い。それらの波をフーリエ合成しても良い。
また直線偏光でも円偏光でもランダム偏光でも、照射目
的、深度などに合わせて偏光子により変化させても良
い。
【0076】検出手段はHgCdTe、CCD、InA
、PbnTe、Pb、Cd、Cde、Pz
T、LiTaO3 、サーモパイル、ボロメータなどを使
用して良いし、それらに結像手段、バンドパスフィルタ
ー、偏光フィルター、ハイカットフィルター、ロウカッ
トフィルターなどを使用して迷光などを除去したり、ま
た特定範囲(性質)の電磁波を抽出しても良い。またア
ンテナなどを応用して同様の効果を得ても良い。またそ
れを使用して最適状態に電磁波の信号強度、波長を調整
フィードバックして検出感度を調整したり、組識の診断
精度を上昇させても良い。ここで室内の電灯などの背景
光を取り除く回路を採用しても良い。
【0077】また歯牙アパタイトの結晶整合が進行する
と共鳴波長がシフトしてゆく場合が多く、その場合は共
鳴波長のシフトにあわせて電磁波制御手段にて励起波長
をシフト追従しても良い。またパルス対または群につい
てパルスを2回当てても良いし、3回以上励起する対ま
たは群を使用しても良い。パルスの場合再輻射波を最大
とするようなパルス間隔やパルス波長を得るように電磁
波制御手段を走査しても良い。
【0078】さらにここで、この導波路9の照射端と逆
の端に赤外光源(グローバー光源、COレーザー光源
など)が設け、その光源の光をフィルターまたは、回折
格子に通し所定波長である9.6μmなどの波長を得、
それを導波路9に導き照射を行っても良い。また、以下
の波長を照射するようにしても良い。一例として、エナ
メル質の8.8μm〜10.0μm(特に9.1μmや
9.4μm、9.5μm、9.6μm、9.7μm、
9.6±0.8μm) 象げ質の9μm〜10μm付近(特に9.6μm±δ付
近)コラーゲンの5.8μm〜10.0μm(特に5.
8μm〜6.2μm、6.0μm〜6.8μm、7.3
〜8.0μm)、コンドロイチンの7.5μm〜10μ
m、P−Oの7.6μm〜10.1μm、(特に9.6
〜10.1μm、8.1〜8.4μm)、PO(3
―)イオン、HPO(2―)イオン、HPO
(―)イオンなどの9.0μm〜10.0μm、HP
の11.6μm、P−Hの4.1μm〜4.4μ
m、Ca(OH)などのO 5.5μm〜10.0μ
m、2.6μm〜3.3μm(特に2.85μm) CaOの2.7μm付近 HOの2.9μm±δ、6.1μm±δ、CO
4.25μm±δ、OH―の2.7μm〜2.8μm、
15.7μm、N−Hの2.8μm〜3.3μm、3.
4μm〜4.3μm、6.9μm〜7.2μm SOxの10μm〜11μm、14μm〜16μm、
8.6μm〜9.5μm、15μm〜17μm アパタイトの200〜300nm付近(KrCl、Kr
Fレーザで励起しても良い。)などは、ほんの一例であ
る。これらは、単独で使用しても良いし、また複数を使
用しても良い。また基準振動を使用しても良いし、倍音
を使用しても良い。さらにまたこれらの波長を使用して
切削や組識誘導(リアクターなどとしての使用も含め
て)をおこなっても良い。一例として9.6μmの電磁
波の照射により歯牙を切削するなどである。この場合1
0.6μmの波長などの他の波長に比べて歯髄への熱影
響がすくなく、切削面が良好なのが大きな特徴である。
一例として先端子をスケーラーやキュレットタイプの先
端子とし、その刃先より9.6μmなどの電磁波を出射
して歯牙切削、歯石除去、あるいは掻爬を行っても良
い。
【0079】そして、これらの電磁波の照射は、齲蝕原
生物質の抑制を初めとする齲蝕原生抑制をおこなうの
で、清掃、予防効果が大きくなる。また清掃部位に確実
に照射でき、かつ清掃と相乗効果を発揮する。とくにグ
ルカンの抑制を行うので、グルカン除去即ち歯垢除去が
非常に容易に行える。この電磁波は9.4μm付近より
9.8μm付近の電磁波帯を照射しても良いし、また
9.4μm、9.6μm、9.8μmなどの単波長でも
良いし、生体から採取した歯垢、細菌の吸収波長に同調
させても良い。また、Ca、POイオンなどを使用す
る時は、上記波長の電磁波にて、歯質の改善や修復、コ
ーティングが期待できる。すなわち、CaO,OH,ま
たはPO の基準振動や、倍音振動を使用するなどであ
る。一例としてCaOの350cm−1付近などや、そ
の倍音を照射するなどである。
【0080】またpH調整剤や酸の中和剤として炭酸バ
ッファー、りん酸バッファーを使用しても良いし、逆に
歯周治療用の薬剤を使用しても良い。効果があればVイ
オン、Mgイオン、Cuイオンなどの各種ミネラルまた
は、ビタミンC,B、Eなどの各種ビタミン類、または
抗生物質、抗菌剤、または光合成細菌、乳酸菌などの細
菌叢制御剤、抗酸化剤、または酸化剤などを使用または
併用しても良いなど、使用する薬剤は、術者の自由で、
どのような物を使用しても良い。
【0081】ここで薬剤の1例として、少なくともその
一成分としてフッ素イオン、カルシュウムイオン、リン
イオン、Ca(PO、ヒドロキシアパタイト、
フルオロアパタイト、所定の元素アパタイト、非化学量
論的アパタイト、ヒドロキシアパタイトの格子欠損物、
ヒドロキシアパタイトの原子欠損物、Ca欠損型アパタ
イト、リン酸欠損型アパタイト、OH欠損アパタイト、
OH置換アパタイト、Ca10−x(HPO(P
6−x(OH)2−x(n・HO)ここでxは
0〜1でnは0〜2のいずれかまたは、そのいずれかの
組み合わせ、Ca 4(POO、Ca(PO3
OH、またはCa(PO・X、Ca(P
・Xで(n>0、m>0、z>0、Xは所定の
物質または無し)、(こららが、歯質改善薬剤となる)
【0082】炭酸バッファー、りん酸バッファー、シク
ロデキストリン、グルコースアミノグルカン、ポリフェ
ノール、抗菌剤、抗生剤、フッ素(こららが、齲蝕予防
改善薬剤となる)ここで、特にシクロデキストリンにフ
ッ素を包接して使用しても良い。この場合、シクロデキ
ストリンがMutans Streptococciに付着してフッ素を長
時間にわたりリリースしてMutans Streptococciの活動
を抑制し、かつ歯質を強化する。
【0083】コラーゲン、コンドロイチン、コンドロイ
チン硫酸、ヒアルロン酸、(こららが、歯肉、皮膚、粘
膜、象げ質、歯髄、骨改善薬剤となる)
【0084】アルカリフォスファターゼ、オステオポン
チン、オステオカルシン、サイトカイン、ビタミンD、
プロトロンビン、ビクニン、ネフロカルチン、へパラン
硫酸、りん酸、リン酸塩、塩酸、骨形成蛋白、カルシウ
ム結合蛋白、水酸化酵素、(こららが、骨、象げ質、エ
ナメル質などの硬組織改善薬剤となる)
【0085】などを初めとする生体を構成する物質や、
それを援助する物質などのいずれか一つまたは、そのい
ずれかの組み合わせを一成分として有する薬剤を使用す
る。
【0086】先端こに歯ブラシ状または電極状のものを
つけた場合、絶縁体中に導体を設けた毛(線)を清掃子
に歯ブラシ状または複数の電極状に植毛し、その毛に正
極と負極を交互に設ける配線をおこない局所電流を流し
ても良い。この局所電流は、直流から高周波まで目的に
合わせて調整すれば良い。この場合歯垢中グルカンをよ
り効率的に除去したり、アパタイトの強化をおこなった
り、歯髄診断器として使用してもよい。歯髄診断の場合
は、探針のような単極の先端子でも局所回路が成立する
ならどのような形態でも良い。これを電気歯髄診断チッ
プとして使用しても良い。この時アパタイト前駆体を清
掃子や電極の毛(線)間に配置し、クラスター化を容易
にして励起しても良い。またこの時波動を清掃子に伝え
てよりクラスター化を促進しても良い。さらにまた局所
電流によりクラスター化を促進しても良い。
【0087】 上記実施例または変形例は単独で実施し
ても良いし、また組み合わせて実施しても良い。
【0088】
【図面の簡単な説明】
【図1】スーパー探針の本体図である。
【図2】スーパー探針の先端子の一例と取り付け一例。
【図3】交換チップの一例である。
【図4】機能的な探針として使用する一例である。(先
端子は、探針でない種類の先端子でも良い。)
【図5】歯周組識などの診査用先端子を採用した一例。
【図6】各種機能的先端子の一例。
【図7】先端子取り付け手段の一例。
【図8】各種歯科診断治療予防用の柄の一例。1
【図9】各種歯科診断治療予防用の柄の一例。1
【図10】各種歯科診断治療予防用の柄の一例。2
【図11】各種歯科診断治療予防用の柄の一例。2
【図12】各種歯科診断治療予防用の柄の一例。3
【図13】各種歯科診断治療予防用の柄の一例。3
【図14】刃付き探針の一例。
【図15】刃付き探針の一例。
【図16】光学回路の一例。
【図17】実装例の一例。
【符号の説明】
1 先端部の一例。 2 先端子取り付け手段の一例。 3 把持部先端部連結手段の一例。 4 把持部の一例。 5 先端部取り付け手段の一例。 6 先端子の一例で、この場合は、探針の一例。 7 電磁波源7 8 ビームスプリッタ 9 導波路 10把持部 11 先端部(先端子) 12 被計測物体(歯牙の交合面溝など) 13 検出手段または検出器 14 増幅器(Bufferも含む)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯牙などをはじめとする生体組織を探触す
    る探針において、少なくともその先端が非金属である事
    を特徴とするスーパー探針。
  2. 【請求項2】歯牙などをはじめとする生体組織を探触す
    る探針において、 少なくともその先端が所定の材質を採用する事を特徴と
    するスーパー探針。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2のスーパー探針
    は、 探触部分である先端子を装着する先端部が、把持部に対
    して少なくともどこか一個所に設けられ、その先端部に
    対して先端子が先端子取り付け手段と先端部取り付け手
    段にて少なくとも一方向に着脱できる事を特徴とするス
    ーパー探針。
  4. 【請求項4】請求項3のスーパー探針においてその先端
    子取り付け手段は、易陥合手段を採用する事を特徴とす
    る。
  5. 【請求項5】請求項3または請求項4の先端子は、ルー
    トプレーニング用チップ、歯牙清掃チップ、歯冠研磨チ
    ップ、ポケットプローブ、各種充填用チップ、各種バニ
    ッシャー、各種カーバー、各種ミラー、各種スパチュラ
    ー、各種ブラシ、各種ウオーターピック、各種エアーブ
    ロアー、電気歯髄診断チップ、電磁波供給チップ、塗布
    子などの診断、治療、予防用器具のいずれかひとつ、ま
    たはその組み合わせを先端子とし使用する事を特徴とす
    るスーパー探針。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項5のいずれかのスーパ
    ー探針は、先端子に刃が付いている事を特徴とするスー
    パー探針。
  7. 【請求項7】請求項1から請求項6のいずれかのスーパ
    ー探針は、把持部などのフレームまたは先端子から電磁
    波を放出する電磁波放出手段を備える事を特徴とするス
    ーパー探針。
  8. 【請求項8】請求項1から請求項7のいずれかのスーパ
    ー探針または機能的なスーパー探針は、先端子に対して
    電磁波を供給する電磁波供給手段と、先端子に対して供
    給された電磁波の吸収を検出する検出手段を有する事を
    特徴とするスーパー探針。
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