JP2000209244A - 波長分割多重伝送ネットワ―クにおけるパス端切替による障害回復方式及び伝送装置 - Google Patents

波長分割多重伝送ネットワ―クにおけるパス端切替による障害回復方式及び伝送装置

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JP2000209244A
JP2000209244A JP11009825A JP982599A JP2000209244A JP 2000209244 A JP2000209244 A JP 2000209244A JP 11009825 A JP11009825 A JP 11009825A JP 982599 A JP982599 A JP 982599A JP 2000209244 A JP2000209244 A JP 2000209244A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】WDM伝送ネットワークにおいて光波パス毎の
障害をそのパス端で検出し、光波パス単位に障害回復す
る方式とそれを実現するWDM伝送装置を提供すること
にある。 【解決手段】 本発明の伝送装置は、終端する光波パス
の信号受信状態によって障害を検出する光波パス終端処
理部1060〜1063と現用光波パスを予備光波パス
に切り替える光波パスSW1040、1041とパス切
替情報を転送するシグナリング処理部1050、105
1を有する。現用光波パスとそれに対する予備光波パス
の波長で波長グループを構成し、ある現用光波パスに障
害が発生した場合にはその終端伝送装置で検出して波長
グループ単位で障害回復を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長多重技術を用
いた伝送装置構成法と波長分割多重ネットワークにおけ
る障害回復方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットやマルチメディア通信の
普及とともに大容量通信路の要求が高まっている。1本
の光ファイバ上に複数の波長を多重して伝送する波長分
割多重(以下、WDM(Wavelength Division Multiple
xing)と称する)伝送技術は、大容量通信を行うための
技術として期待されている。それとともに、従来の伝送
ネットワークが準拠する「SONET, GR-1230-CORE, ISSUE
3 DECEMBER, 1996、Bellcore 発行」と同様に信頼性の
高いプロテクション方式が求められており、WDM伝送
ネットワークにおいても、「Multi-wavelength Surviva
ble Ring Network Architectures, A. F. Elrefaie、IC
C'93 pp. 1245-1251」に記載されているようなプロテク
ションが検討されている。
【0003】従来のWDM伝送ネットワークのプロテク
ション方式について、図15乃至図17を用いて説明す
る。なお、説明を簡単にするために以下では表現として
双方向ファイバを使用しているが、片方向ファイバとし
て分離されていても機能は変わらない。
【0004】図15は、従来の伝送装置の構成を示して
いる。図15の伝送装置は、スイッチ(Line S
W)110,111と、シグナリング多重分離部12
0,121と波長多重分離部130,131と障害検出
部140,141とシグナリング処理部150とSW制
御部160とから構成される。
【0005】Line SW110,111にそれぞれ
設けられる入出力ポート201−i,201−i+1,
202−i、202−i+1のうち、入出力ポート20
1−i,201−i+1は隣接する伝送装置間を接続す
る現用の物理経路に接続される入出力ポートであり、任
意の伝送装置間を波長を用いて接続する仮想的な通信路
(以下、光波パスと称する)の現用系を多重した波長多
重信号が出力される。また、入出力ポート202−i,
202−i+1は同様に予備経路に接続される入出力ポ
ートであり、上記現用系光波パスの予備系の光波パスを
多重した波長多重信号が出力される。
【0006】障害が発生していない通常状態では、入出
力ポート201−i,201−i+1(以降まとめて2
01と称する)から入力されるWDM信号は、Line
SW110,111を経由してそれぞれシグナリング
多重分離部120,121へ入力される。また、Lin
e SW110,111からの一部のWDM信号は障害
検出部140,141に入力される。シグナリング多重
分離部120,121は転送されたWDM信号の中から
シグナリング信号を分離してシグナリング処理部150
へ転送し、残りのデータ成分であるデータWDM信号を
波長多重分離部130,131へ転送する。波長多重分
離部130,131に入力されたデータWDM信号は各
波長の光波パスに分離され、図示される伝送装置で終端
される波長の光波パスは入出力ポート101,102か
ら出力され、終端されない波長の光波パスは波長多重分
離部131,130へそれぞれ転送される。
【0007】波長多重分離部130,131は、それら
の波長の光波パスと入出力ポート101,102から入
力される波長の光波パスとを多重してデータWDM信号
を生成してシグナリング多重分離部120,121へ転
送する。シグナリング多重分離部120,121は、シ
グナリング処理部150から転送されるシグナリング信
号をデータWDM信号に多重化してWDM信号を構成す
る。その後、そのWDM信号は、Line SW11
0,111を経由して入出力ポート201−i、201
−i+1から出力される。
【0008】次に、障害が発生した場合についてその障
害回復が終了するまでの一連の動作について図16を用
いて説明する。
【0009】図16は物理/光波パスネットワークの構
成を示す図であり、図16(a)は図15に示した構成
による伝送装置210、220、230、240、25
0を光波パスの現用経路である現用ファイバ201−1
〜201−5と光波パスの予備経路である予備ファイバ
202−1〜202−5を用いてリング状に接続した物
理ネットワークの構成を示している。図16(a)に示
す物理ネットワーク上には、伝送装置220、230間
に図16(b)に示すように現用ファイバ201−3を
用いた光波パス260が設定されている。
【0010】図16(b)に示すネットワークにおいて
伝送装置220、230間の現用/予備ファイバ201
−3、202−3に障害が発生した場合について図15
および図17を用いて説明する。
【0011】図17(a)に示すように伝送装置22
0、230間の現用/予備ファイバ201−3、202
−3に障害が発生し、図17(b)に示すように伝送装
置220,230のそれぞれの障害検出部141,14
0は、WDM信号の光量低下により障害を時刻t0で検
出し、それぞれ自伝送装置内のシグナリング処理部15
0に通知する。時刻t1でシグナリング処理部150は
Line経路切替要求情報を生成する。その後、伝送装
置220と230は、互いを転送先としてそれぞれLi
ne経路切替要求情報310、311と320、321
を転送する。
【0012】時刻t5でLine経路切替要求情報32
1を受信した伝送装置220のシグナリング処理部15
0は、SW制御部160を介してLine SW111
を折り返しモードとしてシグナリング多重分離部121
と現用ファイバ201−3との接続をシグナリング多重
分離121とLine SW110との接続に変更す
る。同様にLine経路切替要求情報310を受信した
伝送装置230のシグナリング処理部150は、SW制
御部160を介してLine SW110を折り返しモ
ードにして、シグナリング多重分離部120と現用ファ
イバ201−3との接続をシグナリング多重分離部12
0とLine SW111との接続に変更する。
【0013】その後、時刻t6で伝送装置220と23
0のシグナリング処理部150はそれぞれLine経路
切替応答情報330、331と340、341を互いを
送信先として送出する。その結果、図16(c)に示す
ように予備ファイバ202−2,202−1,202−
5,202−4を用いた伝送装置210、250、24
0を経由し、光波パス260の代用となるパスが形成さ
れて障害から回復する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】WDM伝送ネットワー
クでは使用する波長の光源あるいは受信器の障害が考え
られる。従来方式では、波長が多重された後のWDM信
号で障害が検出されるが、ここでは単に障害の検出が行
われるだけであり、各波長の信号それぞれについて個別
の障害検出を行わないため、その後の障害回復作業にお
いては、まず、障害が生じた光源や受信器を各波長毎に
調べて特定した後に回復作業を行わなければならず、効
率よく障害を回復することができないという問題点があ
る。
【0015】また、障害区間の現用ファイバの使用を避
けるために障害区間に隣接する伝送装置の予備ファイバ
に切り替えて迂回する光波パスを構成する方式であるた
め、光波パスの伝送距離が長くなり、ネットワークの規
模が制限されるという問題点がある。
【0016】また、図16(a)と同一のネットワーク
において、図18に示すように波長λj、λkから構成
される光波パス401、402がそれぞれ伝送装置21
0と240との間、および伝送装置220と230との
間に現用ファイバ201を用いて設定され、伝送装置2
20と230との間において障害が発生した場合を想定
する。この障害によってWDM信号の光量低下が発生す
るため、それが契機となって伝送装置210、220、
230、240の障害検出部140または141が現用
ファイバ201上の障害を検出する。
【0017】図18(b)に示す障害回復シーケンスの
結果、伝送装置210、240においてそれぞれ障害発
生側のLine SW111、110が切りかえられる
が、このとき、図18(c)に示すように伝送装置22
0、230の間で終端される光波パス402について
は、迂回光波パス401を形成するために各伝送装置2
20、230の反障害発生側となる伝送装置210、2
40で折り返されることから障害を回復することができ
ないという問題点がある。
【0018】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、WDM伝送ネ
ットワークにおいて光波パス毎の障害を検出し、光波パ
ス単位に障害回復する方式とそれを実現するためのWD
M伝送装置を提供することを第1の目的とする。
【0019】また、回復可能な光波パスの障害が発生し
た場合には確実に障害回復を行うことができ、さらに、
障害発生のない通常状態において迂回用のネットワーク
資源を利用して付加的データパス(以下、ET(Ext
ra Traffc)と記す)の光波パスを設定するこ
とが可能な障害回復の方式を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の波長分割多重伝
送ネットワークにおけるパス端切替による障害回復方式
は、リング状に接続される複数の波長分割多重伝送装置
(以下伝送装置)から構成され、前記複数の波長分割多
重伝送装置の任意の区間に任意の物理波長より構成され
る通信路(以下光波パス)を双方向に設定することがで
きるとともに、通常使用される光波パス(以下現用光波
パス)に対して該現用光波パスに障害が発生した場合に
迂回路として使用される光波パス(以下予備光波パス)
が少なくとも1つ以上定められており、通常時には、前
記予備光波パスに割り当てられるネットワーク資源が必
要に応じて任意の付加的あるいは補助的利用を目的とし
た光波パス(以下ET光波パス)を設定するためのネッ
トワーク資源として使用可能であり、障害時に現用光波
パスから予備光波パスに切り替えるためのパス切替制御
情報を転送するシグナリングチャネルあるいはシグナリ
ングチャネルを多重したシグナリングパスが伝送装置間
に設定されている波長分割多重伝送ネットワークにおけ
るパス端切替による障害回復方式において、各伝送装置
は、所定の光波パスを終端する伝送装置が、該光波パス
の信号受信状態によって障害を検出する光波パス終端処
理機能と、前記現用光波パスの障害を検出したときにそ
の予備光波パスに切り替えるパス切替機能と、前記パス
切替機能によるパス切替のための制御情報を前記シグナ
リングチャネルを用いて交換するシグナリング処理機能
を有し、所定の現用光波パスで片方向ないし双方向で障
害が発生した場合に、この障害が発生した現用光波パス
(以下障害光波パス)の障害を検出した終端伝送装置
(以下障害検出伝送装置)が、複数の予備光波パスから
使用可能な1つあるは複数の予備光波パスを選択し、障
害光波パスの他の終端点となる伝送装置(以下障害光波
パス対向伝送装置)と、該予備光波パス設定に当たり使
用の停止が必要なET光波パスの両端となる伝送装置
(以下ET光波パス終端伝送装置)に対して前記使用可
能として選択された予備光波パス情報を含むパス切替要
求情報を通知し、ET光波パス終端伝送装置は、パス切
替要求情報を受信すると、ET光波パスの使用を停止
し、前記障害光波パス対向伝送装置がパス切替要求情報
を受信すると、選択予備光波パスを一つに決定し、障害
光波パスの双方向で障害発生している場合には、現用光
波パスから決定した予備光波パスへ受信側の片方向パス
切替を実行し、障害光波パスの片方向のみで障害発生し
ている場合には、現用光波パスから決定した予備光波パ
スへ送受信の双方向パス切替を実行し、前記障害光波パ
ス対向伝送装置が現用光波パスから予備光波パスへ片方
向ないしは両方向のパス切替を実行した後、決定した予
備光波パス情報を含むパス切替要求応答情報を前記ET
光波パス終端伝送装置と前記障害検出伝送装置に通知
し、ET光波パス終端伝送装置は、パス切替要求応答情
報を受信すると、決定された予備光波パス情報を参照
し、決定された予備光波パスと自伝送装置が終端するE
T光波パスがネットワーク資源を共有していた場合に
は、そのネットワーク資源を決定された予備光波パスに
割り当て決定された予備光波パスと自伝送装置が終端す
るET光波パスとネットワーク資源を共有していない場
合には、そのネットワーク資源を決定されたET光波パ
スに割り当て、ET光波パスの使用を再開し、パス切替
応答情報を受信した障害検出伝送装置は、障害光波パス
の双方向で障害発生している場合には、現用光波パスか
ら予備光波パスへ送信側の片方向パス切替を行い、障害
光波パスの片方向で障害発生している場合には、現用光
波パスから予備光波パスへ送受信の双方向パス切替を行
うことによって光波パス単位に双方向で障害回復するこ
とを特徴とする。
【0021】この場合、現用光波パスがすべて単一の物
理波長で構成され、それに対する予備光波パスが現用光
波パスを構成する物理波長と同一かまたはそれと異なる
単一の物理波長で構成され、現用光波パスとそれに対す
る複数の予備光波パスで使用される一つまたは複数の限
られた物理波長により形成される波長グループを形成す
ることで、波長グループ単位で障害光波パスの障害回復
を並列に実行することとしてもよい。
【0022】また、現用光波パスに対して、予備光波パ
スを現用光波パスと異なる経路で与える、あるいは現用
光波パスと異なる物理波長で与える、あるいはその状況
に応じてその両者を組み合わせることとしてもよい。
【0023】上記のいずれにおいても、現用光波パスに
対する予備光波パスが複数存在する場合に、それらの予
備光波パスに予め選択順位が設定されており、その順位
にしたがって障害検出伝送装置が、障害光波パスの障害
回復を行うための予備光波パスを順次選択することとし
てもよい。
【0024】さらに、予備光波パスの選択順位がホップ
数あるいは伝送距離あるいはネットワーク資源の効率あ
るいは障害回復確率によって設定されることとしてもよ
い。
【0025】また、所定の光波パスで双方向の障害が発
生し、その障害光波パスを終端する複数の障害検出伝送
装置各々からパス設定要求情報によって通知される1あ
るいは複数の予備光波パス情報が異なる場合、障害光波
パスを終端する伝送装置が通知された予備光波パスと選
択した予備光波パスの中から予め決められた順位に基づ
いて一つの予備光波パスに決定することとしてもよい。
【0026】また、所定の現用光波パスの予備光波パス
に割り当てられたネットワーク資源が他の現用光波パス
の予備光波パスとして使用され、パス切替要求情報とパ
ス切替応答情報とが、障害光波パスの切替に使用される
予備光波パスの一部またはすべてのネットワーク資源を
自身の予備光波パスのネットワーク資源の一部またはす
べてとして共有する現用光波パスの両端となる伝送装置
(以下予備光波パス共有伝送装置)にも通知され、前記
予備光波パス共有伝送装置が該予備光波パスを自伝送装
置が終端する現用光波パスの予備光波パス候補から削除
し、予備光波パスの順位を動的に変更することとしても
よい。
【0027】また、ある光波パスを終端する伝送装置
が、所定の光波パスを終端する伝送装置が、光波パス終
端処理機能と、現用光波パスの障害を検出したときにそ
の予備光波パスに切り替えるパス切替機能として障害光
波パスの予備光波パスを複数設定可能であり、シグナリ
ング処理機能はパス切替のための制御情報に加え、より
最適な光波パス設定のためのパス設定情報をシグナリン
グチャネルを用いて交換可能であり、所定の現用光波パ
スの障害を検出した場合に、障害検出伝送装置は障害光
波パスから予備光波パスへ切り替えて障害から回復させ
た後、切り替えた予備光波パス(以下、第一予備光波パ
ス)と予備光波パスとして最適と判断される予備光波パ
ス(以下、最適予備光波パス)が異なる場合に、最適予
備光波パスのネットワーク資源を一部あるいは全部使用
するET光波パス終端伝送装置との障害光波パス対向伝
送装置に対して最適予備光波パス設定要求を通知し、前
記ET光波パス終端伝送装置は、前記最適光波パス設定
要求情報を受信するとET光波パスの使用を停止し、前
記障害光波パス対向伝送装置は、前記最適予備光波パス
設定要求情報を受信すると、最適予備光波パスの送受信
を可能に設定した後に、その最適予備光波パスの設定結
果を含む前記最適予備光波パス設定要求応答情報を前記
ET光波パス終端伝送装置と前記障害検出伝送装置に通
知し、前記ET光波パス終端伝送装置が、前記最適パス
設定要求応答情報を受信すると、最適予備光波パスの設
定結果を参照し、最適予備光波パスが設定されている場
合には、ET光波パスに割り当てていたネットワーク資
源を最適予備光波パスに割り当て、最適予備光波パスが
設定されていない場合には、ET光波パスの使用を再開
し、前記最適予備光波パス設定要求応答情報を受信した
障害検出伝送装置が、最適予備光波パスが設定されてい
る場合には、第一予備光波パスから最適予備光波パスへ
双方向で切り替え、障害検出伝送装置及び障害光波パス
対向伝送装置が第一予備光波パスを解放することとして
もよい。
【0028】この場合、所定の現用光波パスの障害を検
出した場合に、障害検出伝送装置は、最適予備光波パス
設定要求と最適予備光波パス設定応答を第一予備光波パ
ス設定時にET光波パスの使用を停止させたET光波パ
ス終端伝送装置にも通知し、最適予備光波パス設定応答
を受信した場合に第一予備光波パスが解放されることを
認知して、停止していたET光波パスの使用を再開する
こととしてもよい。
【0029】また、伝送装置が、最適予備光波パスを設
定して試験信号を用いて最適予備光波パスの適性試験を
行う最適予備光波パス試験機能を有し、障害検出伝送装
置及びその障害光波パス対向伝送装置は最適予備光波パ
スを双方向で開設した後、最適予備光波パスを用いて試
験信号を互いに送受信することによって最適予備光波パ
スの使用の可否を判断し、前記障害検出伝送装置と障害
光波パス対向伝送装置が共に前記最適予備光波パスを使
用可能と判断した場合に試験信号の使用を停止した後、
第一予備光波パスから最適予備光波パスに切り替えるこ
ととしてもよい。
【0030】また、現用光波パスがすべて単一の物理波
長で構成され、それに対する予備光波パスが現用光波パ
スを構成する物理波長と同一かまたはそれと異なる単一
の物理波長で構成され、現用光波パスとそれに対する複
数の予備光波パスで使用される一つまたは複数のかぎら
れた物理波長により形成される波長グループを形成する
ことで、波長グループ単位で障害回復を並列に実行する
こととしてもよい。
【0031】また、現用光波パスに対して、第一予備光
波パスあるいは最適予備光波パスを現用光波パスと異な
る経路で与える、あるいは現用光波パスと異なる物理波
長で与える、あるいはその状況に応じその両者を組み合
わせることとしてもよい。
【0032】また、ある現用光波パスの予備光波パスが
複数存在する場合に、それらの予備光波パスには予め選
択順位が設定されており、その順位にしたがって障害検
出伝送装置が、第一予備光波パス及び最適予備光波パス
を選択することとしてもよい。
【0033】また、第一予備光波パス及び最適予備光波
パスの選択順位がホップ数あるいは伝送距離あるいはネ
ットワーク資源の効率的使用あるいは障害回復確率によ
って設定されることとしてもよい。
【0034】また、ある光波パスで双方向の障害が発生
し、その障害光波パスを終端する複数の障害検出伝送装
置各々からパス設定要求情報によって通知される1ある
いは複数の予備光波パス情報が異なる場合あるいは、最
適予備光波パス設定要求情報によって通知される最適予
備光波パス情報が異なる場合、予備光波パス情報あるい
は最適予備光波パス情報を受信した伝送装置が通知され
た予備光波パス情報あるいは最適予備光波パス情報と自
伝送装置が選択した予備光波パスあるいは最適予備光波
パスの中から予め決められた順位に基づいて一つに決定
することとしてもよい。
【0035】また、ある現用光波パスの予備光波パスに
割り当てられたネットワーク資源が他の現用光波パスの
予備光波パスとして使用され、パス切替要求情報とパス
切替応答情報と最適予備光波パス試験結果情報と最適予
備光波パス試験応答情報とが、障害光波パスの迂回路と
して使用される予備光波パスの一部を予備光波パスとし
て共有する現用光波パスの両端の伝送装置(以下予備光
波パス共有伝送装置)にも通知され、前記予備光波パス
共有伝送装置が使用されている予備光波パスを自伝送装
置が終端する現用光波パスの第一予備光波パス候補並び
に最適予備光波パス候補から削除し、予備光波パスの順
位を動的に変更することとしてもよい。
【0036】本発明の伝送装置は上記の波長分割多重伝
送ネットワークにおけるパス端切替による障害回復方式
を構成する伝送装置であって、波長多重信号を波長毎の
光波パスに分離し、分離された光波パスのうち透過する
光波パスと新たに自伝送装置から挿入された光波パスを
多重する波長多重分離部と、前記波長多重分離部で分離
された光波パスが転送され、自伝送装置で終端される光
波パスを自伝送装置内に取り込み、自伝送装置で終端さ
れない光波パスを前記波長多重分離部へ転送し、また、
自伝送装置で生成された光波パスを波長多重分離部へ転
送するADM部と、前記ADM部で取り込まれて転送さ
れた光波パス、または自伝送装置で生成される光波パス
の方路切替を行う光波パススイッチ部と、前記光波パス
スイッチ部から転送された自伝送装置で終端される光波
パスの障害の検出、及び自伝送装置で生成される光波パ
スの終端処理を行う光波パス終端処理部と、前記光波パ
ス終端処理部から転送される光波パスからシグナリング
チャネルあるいは自伝送装置で生成される光波パスにシ
グナリングチャネルを多重するシグナリング多重分離部
と、前記光波パス終端処理部から障害情報を受信あるい
は、前記シグナリング多重分離部で分離されたシグナリ
ングチャネルによって他の伝送装置から転送される情報
を受信し、シグナリング処理機能を用いてパス切替のた
めの情報を生成して、その情報をシグナリング多重分離
部にシグナリングチャネルを通して他の伝送装置に転送
すると共に、前記ADM部と前記光波パススイッチ部を
制御することによって自伝送装置を経由する光波パスの
経路や波長を変更することにより障害光波パスの予備光
波パスへの切替を行うシグナリング処理部と、前記シグ
ナリング処理部から予備光波パス選択要求を受信すると
一つあるいは複数の予備光波パス候補を選択し、また、
シグナリング処理部から複数の予備光波パス情報を含む
予備光波パス選択決定要求を受信すると複数の予備光波
パスから一つを選択し、それぞれシグナリング処理部に
通知する予備光波パス選択部とから構成されることを特
徴とする。
【0037】本発明の他の形態による伝送装置は上記の
波長分割多重伝送ネットワークにおけるパス端切替によ
る障害回復方式を構成する伝送装置であって、前記光波
パス終端処理部から転送される光波パスからシグナリン
グチャネルあるいは自伝送装置で生成される光波パスに
シグナリングチャネルを多重するシグナリング多重分離
部と、入力された波長多重信号からシグナリングパス転
送用の光波パスとデータ転送用の光波パスに分離し、分
離したデータ転送用光波パスを前記波長多重分離部への
入力信号として転送し、自伝送装置で生成したシグナリ
ングパス転送用の光波パスと前記波長多重分離部から転
送されるWDM信号と多重するシグナリングパス多重分
離部と、前記シグナリングパス多重分離部から転送され
たシグナリングパス転送用の光波パスを終端し、シグナ
リングパスから処理するシグナリングチャネルを分離
し、処理しないシグナリングチャネルを透過すると共
に、これらと自伝送装置でシグナリング処理が行われた
シグナリングチャネルを再多重してシグナリングパス転
送用の光波パスを生成した後シグナリングパス多重分離
部へ転送するシグナリングパス終端処理部と、前記波長
多重分離部で分離された光波パスが転送され、自伝送装
置で終端される光波パスを自伝送装置内に取り込み、自
伝送装置で終端されない光波パスを前記波長多重分離部
へ転送し、また、自伝送装置で生成された光波パスを波
長多重分離部へ転送するADM部と、前記ADM部で取
り込まれて転送された光波パス、または自伝送装置で生
成される光波パスの方路切替を行う光波パススイッチ部
と、前記光波パススイッチ部から転送された自伝送装置
で終端される光波パスの障害の検出、及び自伝送装置で
生成される光波パスの終端処理を行う光波パス終端処理
部と、前記光波パス終端処理部から障害情報を受信ある
いは、前記シグナリング終端処理部で分離されたシグナ
リングチャネルによって他の伝送装置から転送される情
報を受信し、シグナリング処理機能を用いてパス切替の
ための情報を生成して、その情報をシグナリング終端処
理部にシグナリングチャネルを通して他の伝送装置に転
送すると共に、前記ADM部と前記光波パススイッチ部
を制御することによって自伝送装置を経由する光波パス
の経路や波長を変更することにより障害光波パスの予備
光波パスへの切替を行うシグナリング処理部と、前記シ
グナリング処理部から予備光波パス選択要求を受信する
と一つあるいは複数の予備光波パス候補を選択し、ま
た、シグナリング処理部から複数の予備光波パス情報を
含む予備光波パス選択決定要求を受信すると複数の予備
光波パスから一つを選択し、それぞれシグナリング処理
部に通知する予備光波パス選択部とから構成されること
を特徴とする。
【0038】上記のいずれにおいても、シグナリング処
理部が、波長グループ毎に配置され、波長グループ毎に
障害回復を実行することとしてもよい。
【0039】また、シグナリング処理部の制御によって
請求項8記載の最適予備光波パスの試験信号を送受信す
ることによって前記最適予備光波パスの試験を行い、そ
の結果をシグナリング処理部に通知する光波パス試験部
を有することとしてもよい。この場合、光波パス試験部
が、自伝送装置で終端される請求項11記載の波長グル
ープ毎に配置され、波長グループ毎に障害回復を実行す
ることとしてもよい。
【0040】また、予備光波パス選択部が波長グループ
毎に予備光波パス情報を有し、予備光波パスの選択順位
をホップ数あるいは伝送距離あるいはネットワーク資源
の効率的使用あるいは障害回復確率にしたがって設定
し、シグナリング処理部の予備光波パス選択要求に対し
てその順位の上位にある1あるいは複数の予備光波パス
を通知することとしてもよい。
【0041】さらにね予備光波パス選択部がシグナリン
グ処理部から通知される予備光波パス選択決定要求に対
して複数の予備光波パス候補から予め決められた順位に
基づいて予備光波パスを1つに決定することとしてもよ
い。
【0042】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。
【0043】第1の実施例 図1乃至図9は本発明の第1の実施例を説明するための
図である。図1は伝送装置510、520、530、5
40、550を用いたWDM伝送ネットワークを示して
いる。図1(a)は物理ネットワーク接続図であり、図
1(b)は波長λi、λjを用いた通常時に使用される
光波パス(以下、現用光波パス)のネットワークを示し
ている。
【0044】図1(a)に示すように伝送装置510、
520、530、540、550は、双方向のファイバ
501−1〜501−5(以降これらをまとめて501
と記す)、502−1〜502−5(以降これらをまと
めて502と記す)を用いてリング状に接続されてい
る。図1(a)の物理伝送ネットワーク上には、図1
(b)に示すように伝送装置510と伝送装置540と
の間には伝送装置550を経由する波長λiの現用光波
パス560−Nが設定されている。伝送装置510と伝
送装置540と間には伝送装置520、530を経由す
る波長λiの現用光波パス561−Nが設定されてい
る。伝送装置520と伝送装置530との間には、伝送
装置510、550、540を経由する波長λjの現用
光波パス570−Nが設定されている。伝送装置520
と伝送装置530との間にはこれらの間に設けられた波
長λjの現用光波パス571−Nが設定され、合計4つ
の現用光波パスが設定されている。
【0045】上記のすべての現用光波パス560−N、
561−N、570−N、571−Nは双方向ファイバ
501を用いて設定されている。現用光波パス560−
N、561−N、570−N、571−Nのそれぞれに
は、障害時に迂回路として使用される光波パス(以下予
備光波パス)が双方向ファイバ502上にスパン方向
(現用光波パスと同一方向)とリング方向(現用光波パ
スと反対方向)のそれぞれに物理的に用意されている
が、論理的には設定されていない。本実施例では、現用
光波パス560−N、561−Nとそれらに対する予備
光波パスの波長は同一のλiとし、現用光波パス570
−N、571−Nとそれらに対する予備光波パスの波長
は同一のλjとする。
【0046】本実施例では現用光波パスとそれに対する
予備光波パスの波長は同一であるが、これらの波長は異
なっていても構わない。また、本実施例では、一つの光
波パスを構成するために光波パスの経路上の各物理リン
ク間で用いる物理波長を単一の波長としているが、これ
も異なる波長の組み合わせであっても構わない。即ち、
現用光波パス予備光波パスにそれぞれ独立に波長資源が
割り当てられていればよい。これを考慮して現用光波パ
スとその予備光波パスの波長からなる波長群を波長グル
ープと定義して以下で使用する。
【0047】本実施例は、波長グループを2つ、各々の
波長グループを構成する波長数を1とした場合である。
また、伝送装置510、520、530、540、55
0のそれぞれは、自伝送装置が終端する光波パスの障害
を検出する光波パス終端処理機能と、光波パスを切り替
える光波パス切替機能と、光波パス切替制御情報交換を
行うシグナリング処理機能とを有しているものとする。
【0048】シグナリング処理機能は波長グループ単位
に用意されており、各伝送装置510、520、53
0、540、550は少なくとも自伝送装置で終端する
光波パスが属する波長グループのシグナリング処理機能
を持っているとする。また、パス切替情報を転送するシ
グナリングチャネルは隣接の同一波長グループを有する
伝送装置間に設定されているとする。
【0049】図1(c)に示すように、伝送装置520
と伝送装置530との間に設けられた双方向ファイバ5
01−3においてファイバ障害が発生した場合について
説明する。
【0050】障害により双方向ファイバ501−3を経
由する現用光波パス561−N、571−Nには障害が
発生すると、発生した障害は現用光波パス561−Nお
よび571−Nそれぞれの両端となる伝送装置510、
540および伝送装置520、530において検出され
る。障害を検出した各伝送装置510、520、53
0、540は障害回復プロセスを起動させる。障害回復
プロセスは、波長グループ単位に行われる。
【0051】図2および図4は本実施例における障害回
復のための障害回復情報交換シーケンスを示す図であ
る。図2は、波長λiの波長グループの障害回復情報交
換シーケンスを示す図であり、図4は波長λjの波長グ
ループの障害回復情報交換シーケンスを示す図である。
それぞれの波長グループの障害回復情報交換シーケンス
は独立していると共に並列に実行される。
【0052】まず、図2の波長λiの波長グループの障
害回復情報交換シーケンスとパス切替動作について説明
する。図2(a)に示すように伝送装置520と伝送装
置530との間に障害が発生すると、図2(b)に示す
ように、時刻t0で障害を検出した伝送装置510と伝
送装置540は複数の予備光波パスのうちの使用可能な
1つあるいは複数を選択して、時刻t1にその選択した
予備光波パス情報を含むパス切替要求情報610、61
1と620、621をそれぞれ現用光波パス561−N
の他端となる伝送装置540、510に通知する。
【0053】時刻t3にパス切替要求情報621、61
0を受信した伝送装置510、540のそれぞれは、通
知された選択予備光波パスと自伝送装置が選択した予備
光波パスから一つを決定し、現用光波パスから決定した
予備光波パスに受信パスを切り替え、時刻t4で決定し
た予備光波パス情報を含むパス切替応答情報630、6
31と640、641を対向の現用光波パス561−N
の他端の伝送装置540、510へ通知する。
【0054】時刻t6でパス切替応答情報641、63
0を受信した伝送装置510、540は、現用光波パス
561−Nの送信側パスを決定した予備光波パスへ切り
替える。この結果、時刻t6において図3(b),
(c)にそれぞれ示す(予備光波パス1)並びに(予備
光波パス2)として双方向に予備光波パス561−Rが
設定されて現用光波パス561−Nから切り替えられ、
伝送装置510と伝送装置540との間の通信路が障害
から回復する。図3に示す(予備光波パス1)では、予
備光波パス561−Rはスパン方向の双方向ファイバ5
02を用いて設定されている。また、図3の(予備光波
パス2)では、予備光波パス561−Rは伝送装置55
0を経由するリング方向の双方向ファイバ502を用い
て設定されている。
【0055】図4(a),(b)に示す波長λjの波長
グループの障害回復情報交換シーケンスとパス切替動作
は、図2に示した波長λiの波長グループと同じであ
る。ただし、パス切替制御情報を交換する伝送装置が伝
送装置520と伝送装置530となっている。
【0056】図5は、波長λjに対して設定される予備
光波パス571−Rの設定例を示している。図5(b)
に示される(予備光波パス1)では、予備光波パス57
1−Rがスパン方向の双方向ファイバ502を用いて設
定されている。また、図5(c)に示される(予備光波
パス経路2)では、予備光波パス571−Rがリング方
向の双方向ファイバ502を用いて伝送装置510、5
50、540を経由して設定されている。
【0057】このように本実施例のリング構成では予備
光波パスの候補としてスパン方向/リング方向の少なく
とも2つの経路がある。
【0058】障害検出時に予備光波パス候補を1あるは
複数選択する場合、あるいは、パス切替要求情報交換に
よって複数の予備光波パス候補から一つを選択する場合
には、予め決められた順位に従ってこれらを選択する。
この順位の基準例としては、ホップ数、伝送距離、障害
回復確率、ネットワーク資源の使用効率等がある。
【0059】また、現用光波パスから予備光波パスへの
切替は、説明した物理的なパス経路切替以外に波長切替
によって行われることも可能である。この場合、波長グ
ループは複数の波長で構成されるとともに切り替えられ
た予備光波パスは物理的には現用光波パス経路と同一の
経路であってもかまわない。
【0060】また、予備光波パスを使用していない時に
はネットワーク利用率を高めるために予備光波パスの一
部あるいは全部の経路/波長のネットワーク資源を利用
してET光波パスを構成し、付加的あるいは補助的な信
号を転送することができる。障害時に障害回復のために
選択された予備光波パスの一部あるいは全部をET光波
パスが使用している場合、パス切替要求/応答情報をそ
のET光波パスの終端伝送装置にも通知する。予備光波
パスの候補が複数ある場合には該当するすべてのET光
波パス終端伝送装置にそれらを通知する。ET光波パス
終端伝送装置は、パス切替要求情報を受信するとそのE
T光波パスの使用を停止する。また、パス切替要求応答
情報を受信すると、最終的に迂回路として決定した予備
光波パスが使用を停止したET光波パスとネットワーク
資源を共有している場合、その予備光波パスの設定を行
う。逆に最終的に迂回路に決定した予備光波パスが使用
を停止したET光波パスとネットワーク資源を共有しな
い場合には、ET光波パスの使用を再開する。
【0061】上記のように現用光波パスと予備光波パス
の波長とで波長グループを形成し、光波パス端で障害を
検出してそれぞれの波長グループ単位に障害回復のため
のパス切替情報交換を行い、障害を受けた現用光波パス
から予備光波パスに切り替えることによって障害回復を
行うことができる。
【0062】次に、本実施例で行われる障害回復を行う
ための伝送装置510、520、530、540、55
0の構成について、その構成を示す図6を参照して説明
する。なお、図6に示す伝送装置が適用されるWDM伝
送ネットワークは4波長で構成されるとする。図6の伝
送装置では、光波パスに主信号データとともにシグナリ
ングチャネルが多重されている。
【0063】図6の伝送装置は、波長多重分離部101
0〜1013と分岐結合器(以下、ADM(Add−D
rop Multiplexer)と称する)1020
〜1023と、光波パスSW1040、1041と、光
波パス終端処理部1060〜1063と、シグナリング
多重分離部1070〜1073と、シグナリング処理部
1050、1051と、SW制御部1030、1031
と、予備光波パス選択部1080とから構成される。光
波パス終端処理部1060〜1063は図6に示される
伝送装置で終端される光波パスのみに配置される。ま
た、光波パスSW1040、1041とSW制御部10
30、1031とシグナリング処理部1050、105
1は、図6に示される伝送装置で終端される波長グルー
プ単位に用意されている。
【0064】入出力ポート501−i、501−i+1
(以降、略して501と記す)、502−i、502−
i+1(以降、略して502と記す)から入力されたW
DM信号は、波長多重分離部1010〜1013で各波
長の光波パスに分離される。分離された光波パスは、図
6に示される伝送装置を透過する波長グループの光波パ
スと終端される波長グループの光波パスに分類される。
【0065】図6に示される伝送装置を透過する波長グ
ループの光波パスはそのまま所望の波長多重分離部10
10〜1013へ転送される。
【0066】図6に示される伝送装置で終端される波長
グループの光波パスは、ADM1020〜1023に転
送される。図6に示される伝送装置で終端される光波パ
スは、ADM1020〜1023においてドロップされ
て光波パスSW1040、1041、光波パス終端処理
部1060〜1063を経由してシグナリング多重分離
部1070〜1073へ転送され、シグナリング多重分
離部1070〜1073においてシグナリングチャネル
とデータパスに分離される。シグナリングチャネルはシ
グナリング処理部1050、1051へ転送され、デー
タパスは入出力ポート1001〜1004から出力され
る。図6に示される伝送装置で終端されない光波パス
は、ADM1020〜1023において透過されて波長
多重分離部1010〜1013へ転送される。
【0067】図6に示される伝送装置の入出力ポート1
001〜1004から入力されるデータパスは、シグナ
リング多重分離部1070〜1073でシグナリング処
理部1050、1051からのシグナリングチャネルと
多重された後、光波パス終端処理部1060〜1063
で所望の光波パスに変換されて光波パスSW1040、
1041を経由してADM1020〜1023で挿入さ
れて波長多重分離部1010〜1013へ転送される。
【0068】波長多重分離部1010〜1013は、図
6に示される伝送装置で透過あるいは挿入された光波パ
スを多重してWDM信号として入出力ポート501、5
02へ転送する。
【0069】図1乃至図5を用いてその動作が説明され
た本実施例における光波パス端での光波パス終端処理機
能は、光波パス終端処理部1060〜1063によって
実現され、同様にパス切替情報交換などのパス切替制御
を行うシグナリング処理機能はシグナリング処理部10
50、1051によって実現される。また、障害時にお
けるパス端切替機能は、シグナリング処理部1050、
1051がSW制御部1030、1031を介して所望
のADM1020〜1023と光波パスSW1040、
1041を切り替えることによって実現される。光波パ
スの予備パス切替が物理的なパス経路の切替であれば光
波パスSW1040、1041は空間スイッチで実現す
ることが望ましく、その切替が波長切替であれば波長変
換スイッチであることが望ましい。双方を混在させる場
合には、その両方のスイッチ機能を持っていなければな
らない。
【0070】予備光波パス選択部1080は、波長グル
ープ毎の予備光波パス情報を有し、シグナリング処理部
1050、1051からのある現用光波パスに対する予
備光波パスのパス選択要求に対して使用可能な予備光波
パスのうちホップ数、伝送距離、ネットワーク資源の効
率的使用等の決定順位に従って一つあるいは複数の予備
光波パス候補を通知する。
【0071】予備光波パス選択部1080は、シグナリ
ング処理部1050、1051から通知される同一現用
光波パスの他端を終端する伝送装置から通知される選択
予備光波パスと自伝送装置で選択した予備光波パスが異
なる場合には、双方の順位を比較して予備光波パスを一
意に決定してシグナリング処理部1050、1051へ
通知する。
【0072】通常状態で予備光波パスの一部、あるいは
全部をET光波パスとして使用している場合には、その
光波パスを終端する図6に示した伝送装置のシグナリン
グ処理部1050、1051はパス切替要求情報を受信
すると所望のADM部1020〜1023を透過状態に
切り替える。この操作により、そのET光波パスの使用
停止と予備光波パスの設定が行われる。その後、図6に
示した伝送装置のシグナリング処理部1050、105
1はパス切替要求応答情報を受信して対象となるET光
波パスと最終的に決定された予備光波パスがネットワー
ク資源を共有していない場合には所望のADM部102
0〜1023を切り替えてET光波パスの使用を再開す
る。
【0073】伝送装置を上記のような構成とすることに
より、第1の実施例における障害回復を実現することが
できる。
【0074】図7は、第1の実施例を行うための伝送装
置510、520、530、540、550の他の構成
例を示す図である。なお、図7に示される伝送装置が適
用されるWDM伝送ネットワークは、5波長から構成さ
れるとする。図7に示される伝送装置は、4波長をデー
タ転送用の光波パス、1波長をシグナリングチャネルを
多重したシグナリングパス転送用の光波パスとして使用
する。図7に示される伝送装置は、シグナリングチャネ
ルを主信号データ転送の光波パスに多重化せず別光波パ
スで転送する。
【0075】図7に示される伝送装置は、図6に示した
伝送装置に、シグナリングパス多重分離部1110〜1
113とシグナリングチャネル多重分離部1120を新
たに追加し、シグナリング多重分離部1070〜107
3を図6に示した伝送装置から削除した構成であるた
め、以下の説明では図6に示した伝送装置との差分のみ
を記述する。
【0076】シグナリングパス多重分離部1110〜1
113は、入出力ポート501、502からのWDM信
号をシグナリングパス転送用光波パスとデータ転送用光
波パスに分離し、シグナリングパス転送用の光波パスを
シグナリングチャネル多重分離部1120へ転送し、デ
ータ転送用の光波パスを波長多重分離部1110〜11
13へ転送する。また、シグナリングパス多重分離部1
110〜1113はシグナリングチャネル多重分離部1
120からのシグナリングパス転送用の光波パスと波長
多重分離部1010〜1013からのデータ転送用の光
波パスを多重して入出力ポート501、502へ転送す
る。
【0077】シグナリングチャネル多重分離部1120
は、シグナリングパス多重分離部1110〜1113か
らのシグナリングパスをシグナリングチャネルに分離し
て、終端される波長グループのシグナリング処理部10
50、1051へ転送する。終端されない波長グループ
のシグナリングチャネルとシグナリング処理部105
0、1051からのシグナリングチャネルは多重化され
てシグナリングパスを形成して光波パスに変換されてシ
グナリングパス多重分離部1110〜1113へ転送さ
れる。
【0078】図7に示される伝送装置ではデータ転送用
の光波パスとは別の光波パスでシグナリング転送が行わ
れる。そのため、図1(a)に示されるネットワークと
同一構成の図8(a)に示されるネットワークにおい
て、同一波長グループの光波パス1210、1220が
それぞれ双方向ファイバ501上に伝送装置520、5
30間、伝送装置520、530を経由して双方向ファ
イバ502上に伝送装置520、530間に設定されて
いる場合、即ち同一波長グループの光波パスの設定区間
が一部重複する場合においても、図8(b)に示すよう
にシグナリングチャネル1230−1〜1230−4を
設定することによって伝送装置510、520、53
0、540間でその波長グループのパス切替情報交換が
可能となる。その結果、図6に示される伝送装置では、
光波パスにシグナリングチャネルを多重する場合には同
一波長グループの光波パス同士は同一の区間もしくは全
く別の区間のみ設定可能であるが、図7に示される伝送
装置ではこの制限がなくなり柔軟な光波パスの設定がで
きる。
【0079】上記のように図7に示される伝送装置で
は、第1の実施例における障害回復を実現できるととも
に、シグナリング転送用の光波パスとデータ転送用の光
波パスとを分離することによって図6に示した伝送装置
と比較してWDM伝送ネットワークの光波パス設定をよ
り柔軟に行うことができる。
【0080】第2の実施例 次に、本発明の第2の実施例について、図1、図9乃至
図12を参照して説明する。
【0081】図1に示したWDM伝送ネットワークは、
本発明の実施の形態を説明するための物理/光波パスネ
ットワークである。伝送装置510、520、530、
540、550は、実施の形態1で説明した機能に加え
て光波パス試験機能を有する。
【0082】本実施例においては、第1の実施例として
説明した障害回復方式を用いて予備光波パス(以下第一
予備光波パス)を設定する第一段階と、ネットワーク効
率等を考慮して最適な予備光波パス(以下最適予備光波
パス)を設定して第一予備光波パスから最適予備光波パ
スに切り替える第二段階のプロセスからなることを特徴
としている。
【0083】すなわち、障害回復した第一予備光波パス
が必ずしも最適ではない場合に適用される障害回復方式
である。
【0084】図1(c)に示すように伝送装置520、
530間の双方向ファイバ501−3においてファイバ
障害が発生した場合には、それぞれ図2および図4に示
される障害回復情報交換シーケンス並びに第1の実施例
として説明したパス切替動作と全く同じ手順で、第一段
階の障害を受けた現用光波パス561−N、571−N
から第一予備光波パス561−R、571−Rへの切替
が行われる。
【0085】その後、ネットワーク効率を考慮した結
果、第一予備光波パス561−R、571−Rが最適で
はない場合に第二段階の予備光波パス最適化が実行され
る。最適予備光波パスはホップ数、ネットワークの効率
的使用、伝送距離、切断すべきET光波パス数等を基準
として選択される。この第二段階の最適予備光波パスの
設定並びに試験はシグナリング処理機能とパス試験機能
を用いて実行される。
【0086】図9および図11は、波長λiの波長グル
ープと波長λjの波長グループの第二段階の予備光波パ
ス最適化情報交換シーケンスをそれぞれ示している。こ
の予備光波パス最適化情報交換シーケンスも第一段階と
同様に各波長グループ単位に並列に実行される。
【0087】図9および図10を用いて波長λiの波長
グループの第二段階の予備光波パス最適化情報交換シー
ケンスとその動作について説明する。時刻t0において
第一段階の障害回復が完了した後、伝送装置510、5
40は最適予備光波パスを決定し、時刻t1において最
適予備光波パスを含む最適予備光波パス設定要求情報1
310、1320を互いに送出する。時刻t3において
その最適予備光波パス設定要求情報1320、1310
を受信した伝送装置510、540は、その最適予備光
波パスを設定し、時刻t4において最適予備光波パス設
定応答情報1330、1340を互いに送出する。
【0088】時刻t6において最適予備光波パス設定応
答情報1340、1330を受信した伝送装置510、
540は、その最適予備光波パスを用いて互いに試験信
号を送受信しその試験を行う。伝送装置510、540
は、その試験結果を時刻t7において予備光波パス試験
結果情報1350、1360として互いに通知する。
【0089】時刻t10において予備光波パス試験結果
情報1360、1350を受信した伝送装置510、5
40は時刻t11において予備光波パス試験結果応答情
報1370、1380を互いに送出する。伝送装置51
0、540は時刻t14において受信した予備光波パス
試験結果応答情報1380、1370により最適予備光
波パスが使用可能と判断すれば第一予備光波パスから最
適予備光波パスに切り替える。
【0090】その後、伝送装置510、540は、予備
光波パス切断要求/応答を通じて第一予備光波パスを解
放する。また、伝送装置510、540は予備光波パス
試験結果応答情報1370、1380を受信してその結
果最適予備光波パスが使用できない場合にはこの最適予
備光波パスを解放する。
【0091】図10は、波長λiの波長グループの光波
パスネットワークを示す。図10(a)は第一段階終了
後、即ち時刻t0における光波パスネットワークであ
り、リング方向に双方向ファイバ502を用いた第一予
備光波パス561−Rが設定されている。
【0092】図10(b)は時刻t10、t11間の光
波パスネットワークであり、第一予備光波パス561−
Rに加えてスパン方向の双方向ファイバ502上に最適
予備光波パス561−RMが設定されている。しかし、
この時点では最適予備光波パス561−RMには試験信
号が流されており、転送すべきデータ信号は第一予備光
波パス561−Rを用いて転送されている。
【0093】図10(c)は時刻t14以降の光波パス
ネットワークであり、伝送装置510、540間のリン
グ方向の第一予備光波パス561−Rが解放され、スパ
ン方向の最適予備光波パス561−RMのみが設定され
ている。
【0094】図11に示される波長λjの波長グループ
の第二段階の予備光波パス最適化情報交換シーケンス
は、波長λiの波長グループと同じである。但し、予備
光波パス最適化情報交換シーケンスは伝送装置520、
530間で行われる。
【0095】図12は波長λjの波長グループの光波パ
スネットワークを示す。図12(a)は第一段階終了
後、即ち時刻t0における光波パスネットワークであ
り、リング方向に双方向ファイバ502を用いた第一予
備光波パス571−Rが設定されている。
【0096】図12(b)は時刻t10、t11間の光
波パスネットワークであり、第一予備光波パス571−
Rに加えてスパン方向の双方向ファイバ502上に最適
予備光波パス571−RMが設定されている。しかし、
この時点では最適予備光波パス571−RMには試験信
号が流されており、転送すべきデータ信号は第一予備光
波パス571−Rを用いて転送されている。
【0097】図12(c)は時刻t14以降の光波パス
ネットワークであり、伝送装置520、530間のリン
グ方向の第一予備光波パス571−Rが解放され、スパ
ン方向の最適予備光波パス571−RMが設定されてい
る。
【0098】上記のように構成される本実施例において
は、最適予備光波パスを設定する前に、そのネットワー
ク資源を利用してET光波パスを構成し、付加的あるい
は補助的な信号を転送することができる。最適予備光波
パスを設定するに当たり、そのネットワーク資源を一部
あるいは全部をET光波パスが使用している場合、最適
予備光波パス切替要求/応答情報をそのET光波パスの
終端伝送装置にも通知する。ET光波パス終端伝送装置
は、最適予備光波パス切替要求情報を受信するとそのE
T光波パスの使用を停止する。その後、最適光波パス切
替要求応答情報を受信して最適予備光波パスを使用する
場合には、その設定を行う。一方、最適予備光波パスを
使用しない場合には、そのET光波パスの使用を再開す
ることができる。
【0099】また、予備光波パス切断要求/応答情報を
通じて第一予備光波パスが解放された場合においても、
それらの情報を通常時にそのネットワーク資源の一部あ
るいは全部を用いてET光波パスを設定していた両端伝
送装置に対して通知することによって、そのET光波パ
スの使用を再開することができる。
【0100】上記のように障害を受けた現用光波パスか
ら予備光波パスに切り替える第一段階の後、最適予備光
波パスを設定し試験を通して最適予備光波パスに切り替
える第二段階を実行することにより、ネットワーク効率
の高い障害回復を行うことができる。
【0101】図13は本発明の第2の実施例における上
述したような障害回復を行うための伝送装置510、5
20、530、540、550の構成を示す図である。
なお、図13の伝送装置が適用されるWDM伝送ネット
ワークは4波長で構成されるとする。図13に示される
伝送装置では、光波パスに主信号データとともにシグナ
リングチャネルが多重されている。
【0102】図13に示される伝送装置は、図6に示し
た伝送装置に光波パス試験部1710、1711を新た
に追加した構成であるため、以下の説明では図6に示し
た伝送装置との差分のみを記述し、同一の機能部は省略
する。
【0103】光波パス試験部1710、1711は波長
グループ単位に配置され、それぞれ光波パスSW104
0、1041に接続されている。光波パス試験部171
0、1711は、シグナリング処理部1050、105
1の制御により設定された最適予備光波パスを用いて試
験信号を送受信することによって、その最適予備光波パ
スの状態を検証する。また、その結果をシグナリング処
理部1050、1051に通知する。上述した最適予備
光波パスの試験は光波パス試験部1710、1711が
行う。
【0104】シグナリング処理部1050、1051
は、第一段階での障害回復情報交換シーケンスと第二段
階の最適予備光波パス設定情報交換シーケンス処理なら
びに光波パスSW1040、1041、ADM1020
〜1023を制御して光波パスの切替制御を行う。これ
らのシーケンスについては各実施例で説明したとおりで
あるので、ここでは説明を省略し、新たに追加された機
能であるシグナリング処理部1050、1051と光波
パス試験部1710、1711を中心に説明する。
【0105】シグナリング処理部1050、1051
は、第一段階の障害回復が終了した後、予備光波パス選
択部1080に障害光波パスの最適予備光波パスの検索
要求を発行する。
【0106】予備光波パス選択部1080は、ネットワ
ークを効率的に使用可能なパスを選択し、シグナリング
処理部1050、1051に通知する。その後、シグナ
リング処理部1050、1051は、第一予備光波パス
が最適予備光波パスではない場合に、最適予備光波パス
設定要求情報を作成して所望のシグナリング多重分離部
1070〜1073へ転送する。また、最適予備光波パ
ス設定要求情報あるいは最適予備光波パス設定応答情報
を受信して最適予備光波パス設定が可能な場合、光波パ
スSW1040、1041、ADM1020〜1023
を制御して最適予備光波パスを設定する。また、最適予
備光波パス設定要求情報を受信した場合には、最適予備
光波パス設定要求応答情報を所望のシグナリング多重分
離部1070〜1073に転送する。
【0107】最適予備光波パスの接続が完了すると、シ
グナリング処理部1050、1051は光波パス試験部
1710、1711にパス試験要求を送出する。光波パ
ス試験部1710、1711は、最適予備光波パスを用
いて試験信号を送受信することによってそのパス状態を
監視する。その後、光波パス試験部1710、1711
は最適予備光波パスの使用の可否を判断し、その結果を
シグナリング処理部1050、1051に通知する。こ
れを元に、シグナリング処理部1050、1051は最
適予備光波パスの試験結果情報を所望のシグナリング多
重分離部1070〜1073へ転送する。
【0108】また、シグナリング処理部1050、10
51は、最適予備光波パスの試験結果応答情報を受信し
て最適予備光波パスが使用可能であれば、SW制御部1
030、1031を介して光波パスSW1040、10
41、ADM1020〜1023を制御して通信路を第
一予備光波パスから最適予備光波パスに切り替える。
【0109】その後、第一予備光波パスをパス切断要求
/応答情報を通じて、シグナリング処理部1050、1
051はSW制御部1030、1031を介して光波パ
スSW1040、1041、ADM1020〜1023
を制御してそのパスを解放し、通常時の設定に戻す。
【0110】一方、最適予備光波パスが使用できなけれ
ば、シグナリング処理部1050、1051は第一予備
光波パスの解放時と同様に最適予備光波パスを解放し、
通常時の設定に戻す。解放された第一予備光波パスある
いは最適予備光波パスのネットワーク資源を通常時の設
定に戻すことによって停止していたET光波パスの使用
を再開することができる。
【0111】上記のような装置構成によって、第2の実
施例における二段階による障害回復を実現することがで
きる。
【0112】図14は、第2の実施例を行うための伝送
装置510、520、530、540、550の他の構
成例を示す図である。なお、図14に示される伝送装置
が適用されるWDM伝送ネットワークは、5波長から構
成されるとする。図14に示される伝送装置は、4波長
をデータ転送用の光波パス、1波長をシグナリングチャ
ネルを多重したシグナリングパス転送用の光波パスとし
て使用する。図14に示される伝送装置は、シグナリン
グチャネルを主信号データ用光波パスに多重化せず別光
波パスで転送する。
【0113】図14に示される伝送装置は、図13に示
した伝送装置に、シグナリングパス多重分離部1110
〜1113とシグナリングチャネル多重分離部1120
を新たに追加し、シグナリング多重分離部1070〜1
073を削除した構成である。シグナリングパス多重分
離部1110〜1113とシグナリングチャネル多重分
離部1120の動作については図7に示したものと同様
であり、図13に示した伝送装置との共通部の動作も同
様であるために説明は省略する。
【0114】図14に示される伝送装置では、データパ
ス用の光波パスとは独立した光波パスでシグナリング転
送が行われる。図1(a)と同一構成の図8(a)に示
すネットワークにおいて、同一波長グループの光波パス
1210、1220がそれぞれ双方向ファイバ501上
に伝送装置520、530間、伝送装置520、530
を経由して双方向ファイバ502上に伝送装置520、
530間に設定されている場合、即ち同一波長グループ
の光波パスの設定区間が一部重複する場合においても、
図8(b)に示すようにシグナリングチャネル1230
−1〜1230−4を設定することによって伝送装置5
10、520、530、540間でその波長グループの
パス切替情報交換が可能となる。
【0115】その結果、光波パスにシグナリングチャネ
ルを多重する場合には同一波長グループの光波パス同士
は同一の区間もしくは全く別の区間のみ設定可能である
が、図14に示される伝送装置ではこの制限がなくなり
柔軟な光波パスの設定ができる。
【0116】上記のような装置構成によって、第2の発
明の障害回復方式である二段階による障害回復が実現で
きると共に、シグナリング転送用の光波パスとデータ転
送用の光波パスとを分離することによってWDM伝送ネ
ットワークの光波パス設定を柔軟にすることができる。
【0117】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0118】光波パス端にてその障害を検出し、その光
波パスが属する波長グループ単位に障害回復プロセスが
動作するため、特定波長の光波パスが障害を被ってもそ
の光波パスを障害から迅速に回復させることができる。
【0119】また、光波パス毎に独立にそのパス端で切
り替えるため、障害回復後の光波パスの経路がその障害
箇所を迂回する方式に比べて短くなりネットワーク規模
を制限する必要がない。
【0120】また、光波パス毎に独立に光波パス端で障
害検出するため、WDM信号の光量で障害検出する方式
に比べて正確であり、信号劣化をも障害として検出する
ことができる。そのため、効率よく障害から回復させる
ことができる。
【0121】また、ある光波パスが障害を被った時にそ
れに対する予備光波パスが経由する同一波長グループの
光波パスを終端する伝送装置にパス切替情報を通知す
る。そのため、その通知を受けていない場合、すなわち
障害のない通常状態では、その予備光波パスのネットワ
ーク資源を用いてETを収容することができ、効率よく
ネットワークを使用することができる。
【0122】障害回復方式を用いて予備光波パスを設定
する第一段階と、ネットワーク効率等を考慮して最適な
予備光波パスを設定して第一予備光波パスから最適予備
光波パスに切り替える第二段階のプロセスからなる障害
回復方式の場合には、第一段階により障害回復を行って
も必ずしもその予備光波パスがネットワークの効率等の
面から最適ではない場合に、最適予備光波パスを選択し
てそれに切り替えることができる。その結果、例えば、
第一段階の障害回復では回復率の高い予備光波パスを選
択して高速高率の障害回復を行い、第二段階でネットワ
ーク効率の高い最適予備光波パスに切り替えることがで
きるため障害回復の高速性とネットワークの経済性を両
立することができるといった効果がある。
【0123】また、最適予備光波パスを設定した後、そ
の試験信号を用いてその最適予備光波パスの試験を行う
ことによって、その最適予備光波パスの使用の可否を正
確に判断することができる。
【0124】また、データ転送用の光波パスとシグナリ
ングチャネル転送用の光波パスを分離することにより、
同一波長グループの複数の光波パスの設定区間が一部重
複してもシグナリングチャネルを用いた情報交換ができ
ることから、ネットワークの光波パス設定を柔軟に行う
ことができる。
【0125】また、データ転送用の光波パスとシグナリ
ング転送用の光波パスを分離することにより、同一波長
グループの光波パスであってもそのビットレート並びに
信号フォーマットを自由に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一の障害回復方式を説明するためのW
DM伝送ネットワークの物理/光波パス構成図である。
【図2】本発明第一の障害回復方式における波長λiの
波長グループの障害回復シーケンス図である。
【図3】本発明第一の障害回復方式を用いて障害回復し
た時のおける波長λiの波長グループの光波パスネット
ワーク図である。
【図4】本発明第一の障害回復方式における波長λjの
波長グループの障害回復シーケンス図である。
【図5】本発明第一の障害回復方式を用いて障害回復し
た時のおける波長λjの波長グループの光波パスネット
ワーク図である。
【図6】発明の実施の形態2を説明するための伝送装置
構成図である。
【図7】発明の実施の形態3を説明するための伝送装置
構成図である。
【図8】データ転送用の光波パスネットワークとシグナ
リングチャネルあるいはシグナリングパス転送用の光波
パスネットワーク図である。
【図9】本発明第二の二段階障害回復方式における第二
段階の波長λiの波長グループの最適予備光波パス切替
のシーケンス図である。
【図10】本発明第二の二段階障害回復方式における第
二段階の波長λiの波長グループの最適予備光波パス切
替シーケンスにおける光波パスネットワークの時間変化
である。
【図11】本発明第二の二段階障害回復方式における第
二段階の波長λjの波長グループの最適予備光波パス切
替のシーケンス図である。
【図12】本発明第二の二段階障害回復方式における第
二段階の波長λjの波長グループの最適予備光波パス切
替シーケンスにおける光波パスネットワークの時間変化
である。
【図13】本発明第二の障害回復方式を実現するための
発明の実施の形態5の伝送装置構成図である。
【図14】本発明第二の障害回復方式を実現するための
発明の実施の形態6の伝送装置構成図である。
【図15】WDM伝送ネットワークに使用する従来の伝
送装置の構成図である。
【図16】従来の障害回復方式を説明するための物理/
光波パスネットワーク例である。
【図17】WDM伝送ネットワークにおける従来の障害
回復方式を説明するための障害回復シーケンスである。
【図18】WDM伝送ネットワークに二つの光波パスが
設定されている場合の従来の障害回復方式の問題点を説
明するための障害回復シーケンスと障害回復後の光波パ
スネットワーク図である。
【符号の説明】
101,102,201−i,201−i+1,202
−i,202−i+1,501−i,501−i+1,
502−i,502−i+1,1001〜1004
入出力ポート 201−1〜201−5,202−1〜202−5,5
01−1〜501−5,502−1〜502−5 双
方向ファイバ 110,111 Line SW 120,121,1070〜1073 シグナリング
多重分離部 130,131,1010〜1013 波長多重分離
部 140,141 障害検出部 150,1050,1051 シグナリング処理部 160,1030,1031 SW制御部 210〜250,510〜550 伝送装置 260,401,402,560−N,561−N,5
70−N,571−N,561−R,561−RM,5
71−R,571−RM,1210,1220光波パス 1230−1〜1230−4 シグナリング転送用光
波パス 310−1〜310−4,311−1,320−1,3
21−1〜321−4,410−1,410−2,41
1−1,411−2,420−1,421−1,430
−1,431−1,440−1,441−1,441−
2 Line経路切替要求情報 330−1〜330−4,331−1,340−1,3
41−1〜341−4,450−1,450−2,45
1−1,451−2,460−1,460−2,461
−1,461−2 Line経路切替応答情報 610,611,620,621 パス切替要求情報 630,631,640,641 パス切替応答情報 1020〜1023 ADM 1040,1041 光波パスSW 1060〜1063 光波パス終端処理部 1080 予備光波パス選択部 1110〜1113 シグナリングパス多重分離部 1120 シグナリングチャネル多重分離部 1310,1320 最適予備光波パス設定要求情報 1330,1340 最適予備光波パス設定応答情報 1350,1360 予備光波パス試験結果情報 1370,1380 予備光波パス試験結果応答情報 1710,1711 光波パス試験部

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状に接続される複数の波長分割多
    重伝送装置(以下伝送装置)から構成され、前記複数の
    波長分割多重伝送装置の任意の区間に任意の物理波長よ
    り構成される通信路(以下光波パス)を双方向に設定す
    ることができるとともに、通常使用される光波パス(以
    下現用光波パス)に対して該現用光波パスに障害が発生
    した場合に迂回路として使用される光波パス(以下予備
    光波パス)が少なくとも1つ以上定められており、通常
    時には、前記予備光波パスに割り当てられるネットワー
    ク資源が必要に応じて任意の付加的あるいは補助的利用
    を目的とした光波パス(以下ET光波パス)を設定する
    ためのネットワーク資源として使用可能であり、障害時
    に現用光波パスから予備光波パスに切り替えるためのパ
    ス切替制御情報を転送するシグナリングチャネルあるい
    はシグナリングチャネルを多重したシグナリングパスが
    伝送装置間に設定されている波長分割多重伝送ネットワ
    ークにおけるパス端切替による障害回復方式において、 各伝送装置は、 所定の光波パスを終端する伝送装置が、該光波パスの信
    号受信状態によって障害を検出する光波パス終端処理機
    能と、 前記現用光波パスの障害を検出したときにその予備光波
    パスに切り替えるパス切替機能と、 前記パス切替機能によるパス切替のための制御情報を前
    記シグナリングチャネルを用いて交換するシグナリング
    処理機能を有し、 所定の現用光波パスで片方向ないし双方向で障害が発生
    した場合に、この障害が発生した現用光波パス(以下障
    害光波パス)の障害を検出した終端伝送装置(以下障害
    検出伝送装置)が、複数の予備光波パスから使用可能な
    1つあるは複数の予備光波パスを選択し、障害光波パス
    の他の終端点となる伝送装置(以下障害光波パス対向伝
    送装置)と、該予備光波パス設定に当たり使用の停止が
    必要なET光波パスの両端となる伝送装置(以下ET光
    波パス終端伝送装置)に対して前記使用可能として選択
    された予備光波パス情報を含むパス切替要求情報を通知
    し、 ET光波パス終端伝送装置は、パス切替要求情報
    を受信すると、ET光波パスの使用を停止し、 前記障害光波パス対向伝送装置がパス切替要求情報を受
    信すると、選択予備光波パスを一つに決定し、障害光波
    パスの双方向で障害発生している場合には、現用光波パ
    スから決定した予備光波パスへ受信側の片方向パス切替
    を実行し、障害光波パスの片方向のみで障害発生してい
    る場合には、現用光波パスから決定した予備光波パスへ
    送受信の双方向パス切替を実行し、前記障害光波パス対
    向伝送装置が現用光波パスから予備光波パスへ片方向な
    いしは両方向のパス切替を実行した後、決定した予備光
    波パス情報を含むパス切替要求応答情報を前記ET光波
    パス終端伝送装置と前記障害検出伝送装置に通知し、 ET光波パス終端伝送装置は、パス切替要求応答情報を
    受信すると、決定された予備光波パス情報を参照し、決
    定された予備光波パスと自伝送装置が終端するET光波
    パスがネットワーク資源を共有していた場合には、その
    ネットワーク資源を決定された予備光波パスに割り当て
    決定された予備光波パスと自伝送装置が終端するET光
    波パスとネットワーク資源を共有していない場合には、
    そのネットワーク資源を決定されたET光波パスに割り
    当て、ET光波パスの使用を再開し、 パス切替応答情報を受信した障害検出伝送装置は、障害
    光波パスの双方向で障害発生している場合には、現用光
    波パスから予備光波パスへ送信側の片方向パス切替を行
    い、障害光波パスの片方向で障害発生している場合に
    は、現用光波パスから予備光波パスへ送受信の双方向パ
    ス切替を行うことによって光波パス単位に双方向で障害
    回復することを特徴とする波長分割多重伝送ネットワー
    クにおけるパス端切替による障害回復方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の波長分割多重伝送ネット
    ワークにおけるパス端切替による障害回復方式におい
    て、 現用光波パスがすべて単一の物理波長で構成され、それ
    に対する予備光波パスが現用光波パスを構成する物理波
    長と同一かまたはそれと異なる単一の物理波長で構成さ
    れ、現用光波パスとそれに対する複数の予備光波パスで
    使用される一つまたは複数の限られた物理波長により形
    成される波長グループを形成することで、波長グループ
    単位で障害光波パスの障害回復を並列に実行することを
    特徴とする波長分割多重伝送ネットワークにおけるパス
    端切替による障害回復方式。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の波長分割
    多重伝送ネットワークにおけるパス端切替による障害回
    復方式において、 現用光波パスに対して、予備光波パスを現用光波パスと
    異なる経路で与える、あるいは現用光波パスと異なる物
    理波長で与える、あるいはその状況に応じてその両者を
    組み合わせることを特徴とする波長分割多重伝送ネット
    ワークにおけるパス端切替による障害回復方式。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の波長分割多重伝送ネットワークにおけるパス端切替
    による障害回復方式において、 現用光波パスに対する予備光波パスが複数存在する場合
    に、それらの予備光波パスに予め選択順位が設定されて
    おり、その順位にしたがって障害検出伝送装置が、障害
    光波パスの障害回復を行うための予備光波パスを順次選
    択することを特徴とする波長分割多重伝送ネットワーク
    におけるパス端切替による障害回復方式。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の波長分割多重伝送ネット
    ワークにおけるパス端切替による障害回復方式におい
    て、 予備光波パスの選択順位がホップ数あるいは伝送距離あ
    るいはネットワーク資源の効率あるいは障害回復確率に
    よって設定されることを特徴とする波長分割多重伝送ネ
    ットワークにおけるパス端切替による障害回復方式。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5記載の波長分割
    多重伝送ネットワークにおけるパス端切替による障害回
    復方式において、 所定の光波パスで双方向の障害が発生し、その障害光波
    パスを終端する複数の障害検出伝送装置各々からパス設
    定要求情報によって通知される1あるいは複数の予備光
    波パス情報が異なる場合、障害光波パスを終端する伝送
    装置が通知された予備光波パスと選択した予備光波パス
    の中から予め決められた順位に基づいて一つの予備光波
    パスに決定することを特徴とする波長分割多重伝送ネッ
    トワークにおけるパス端切替による障害回復方式。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし請求項6のいずれかに記
    載の波長分割多重伝送ネットワークにおけるパス端切替
    による障害回復方式において、 所定の現用光波パスの予備光波パスに割り当てられたネ
    ットワーク資源が他の現用光波パスの予備光波パスとし
    て使用され、 パス切替要求情報とパス切替応答情報とが、障害光波パ
    スの切替に使用される予備光波パスの一部またはすべて
    のネットワーク資源を自身の予備光波パスのネットワー
    ク資源の一部またはすべてとして共有する現用光波パス
    の両端となる伝送装置(以下予備光波パス共有伝送装
    置)にも通知され、前記予備光波パス共有伝送装置が該
    予備光波パスを自伝送装置が終端する現用光波パスの予
    備光波パス候補から削除し、予備光波パスの順位を動的
    に変更することを特徴とする波長分割多重伝送ネットワ
    ークにおけるパス端切替による障害回復方式。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の波長分割多重伝送ネット
    ワークにおけるパス端切替による障害回復方式におい
    て、 ある光波パスを終端する伝送装置が、所定の光波パスを
    終端する伝送装置が、光波パス終端処理機能と、現用光
    波パスの障害を検出したときにその予備光波パスに切り
    替えるパス切替機能として障害光波パスの予備光波パス
    を複数設定可能であり、シグナリング処理機能はパス切
    替のための制御情報に加え、より最適な光波パス設定の
    ためのパス設定情報をシグナリングチャネルを用いて交
    換可能であり、 所定の現用光波パスの障害を検出した場合に、障害検出
    伝送装置は障害光波パスから予備光波パスへ切り替えて
    障害から回復させた後、切り替えた予備光波パス(以
    下、第一予備光波パス)と予備光波パスとして最適と判
    断される予備光波パス(以下、最適予備光波パス)が異
    なる場合に、最適予備光波パスのネットワーク資源を一
    部あるいは全部使用するET光波パス終端伝送装置との
    障害光波パス対向伝送装置に対して最適予備光波パス設
    定要求を通知し、 前記ET光波パス終端伝送装置は、前記最適光波パス設
    定要求情報を受信するとET光波パスの使用を停止し、 前記障害光波パス対向伝送装置は、前記最適予備光波パ
    ス設定要求情報を受信すると、最適予備光波パスの送受
    信を可能に設定した後に、その最適予備光波パスの設定
    結果を含む前記最適予備光波パス設定要求応答情報を前
    記ET光波パス終端伝送装置と前記障害検出伝送装置に
    通知し、 前記ET光波パス終端伝送装置が、前記最適パス設定要
    求応答情報を受信すると、最適予備光波パスの設定結果
    を参照し、最適予備光波パスが設定されている場合に
    は、ET光波パスに割り当てていたネットワーク資源を
    最適予備光波パスに割り当て、最適予備光波パスが設定
    されていない場合には、ET光波パスの使用を再開し、 前記最適予備光波パス設定要求応答情報を受信した障害
    検出伝送装置が、最適予備光波パスが設定されている場
    合には、第一予備光波パスから最適予備光波パスへ双方
    向で切り替え、障害検出伝送装置及び障害光波パス対向
    伝送装置が第一予備光波パスを解放することを特徴とす
    る波長分割多重伝送ネットワークにおけるパス端切替に
    よる障害回復方式。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の波長分割多重伝送ネット
    ワークにおけるパス端切替による障害回復方式におい
    て、 所定の現用光波パスの障害を検出した場合に、障害検出
    伝送装置は、最適予備光波パス設定要求と最適予備光波
    パス設定応答を第一予備光波パス設定時にET光波パス
    の使用を停止させたET光波パス終端伝送装置にも通知
    し、最適予備光波パス設定応答を受信した場合に第一予
    備光波パスが解放されることを認知して、停止していた
    ET光波パスの使用を再開することを特徴とする波長分
    割多重伝送ネットワークにおけるパス端切替による障害
    回復方式。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9記載の波長分
    割多重伝送ネットワークにおけるパス端切替による障害
    回復方式において、 伝送装置が、最適予備光波パスを設定して試験信号を用
    いて最適予備光波パスの適性試験を行う最適予備光波パ
    ス試験機能を有し、 障害検出伝送装置及びその障害光波パス対向伝送装置は
    最適予備光波パスを双方向で開設した後、最適予備光波
    パスを用いて試験信号を互いに送受信することによって
    最適予備光波パスの使用の可否を判断し、 前記障害検出伝送装置と障害光波パス対向伝送装置が共
    に前記最適予備光波パスを使用可能と判断した場合に試
    験信号の使用を停止した後、第一予備光波パスから最適
    予備光波パスに切り替えることを特徴とする波長分割多
    重伝送ネットワークにおけるパス端切替による障害回復
    方式。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし請求項10のいずれか
    に記載の波長分割多重伝送ネットワークにおけるパス端
    切替による障害回復方式において、 現用光波パスがすべて単一の物理波長で構成され、それ
    に対する予備光波パスが現用光波パスを構成する物理波
    長と同一かまたはそれと異なる単一の物理波長で構成さ
    れ、現用光波パスとそれに対する複数の予備光波パスで
    使用される一つまたは複数のかぎられた物理波長により
    形成される波長グループを形成することで、波長グルー
    プ単位で障害回復を並列に実行することを特徴とする波
    長分割多重伝送ネットワークにおけるパス端切替による
    障害回復方式。
  12. 【請求項12】 請求項8ないし請求項11のいずれか
    に記載の波長分割多重伝送ネットワークにおけるパス端
    切替による障害回復方式において、 現用光波パスに対して、第一予備光波パスあるいは最適
    予備光波パスを現用光波パスと異なる経路で与える、あ
    るいは現用光波パスと異なる物理波長で与える、あるい
    はその状況に応じその両者を組み合わせることを特徴と
    する波長分割多重伝送ネットワークにおけるパス端切替
    による障害回復方式。
  13. 【請求項13】 請求項8ないし請求項12のいずれか
    に記載の波長分割多重伝送ネットワークにおけるパス端
    切替による障害回復方式において、 ある現用光波パスの予備光波パスが複数存在する場合
    に、それらの予備光波パスには予め選択順位が設定され
    ており、その順位にしたがって障害検出伝送装置が、請
    求項8記載の第一予備光波パス及び最適予備光波パスを
    選択することを特徴とする波長分割多重伝送ネットワー
    クにおけるパス端切替による障害回復方式。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の波長分割多重伝送ネ
    ットワークにおけるパス端切替による障害回復方式にお
    いて、 第一予備光波パス及び最適予備光波パスの選択順位がホ
    ップ数あるいは伝送距離あるいはネットワーク資源の効
    率的使用あるいは障害回復確率によって設定されること
    を特徴とする波長分割多重伝送ネットワークにおけるパ
    ス端切替による障害回復方式。
  15. 【請求項15】 請求項13または請求項14記載の波
    長分割多重伝送ネットワークにおけるパス端切替による
    障害回復方式において、 ある光波パスで双方向の障害が発生し、その障害光波パ
    スを終端する複数の障害検出伝送装置各々からパス設定
    要求情報によって通知される1あるいは複数の予備光波
    パス情報が異なる場合あるいは、最適予備光波パス設定
    要求情報によって通知される最適予備光波パス情報が異
    なる場合、予備光波パス情報あるいは最適予備光波パス
    情報を受信した伝送装置が通知された予備光波パス情報
    あるいは最適予備光波パス情報と自伝送装置が選択した
    予備光波パスあるいは最適予備光波パスの中から予め決
    められた順位に基づいて一つに決定することを特徴とす
    る波長分割多重伝送ネットワークにおけるパス端切替に
    よる障害回復方式。
  16. 【請求項16】 請求項13ないし請求項15のいずれ
    かに記載の波長分割多重伝送ネットワークにおけるパス
    端切替による障害回復方式において、 ある現用光波パスの予備光波パスに割り当てられたネッ
    トワーク資源が他の現用光波パスの予備光波パスとして
    使用され、パス切替要求情報とパス切替応答情報と最適
    予備光波パス試験結果情報と最適予備光波パス試験応答
    情報とが、障害光波パスの迂回路として使用される予備
    光波パスの一部を予備光波パスとして共有する現用光波
    パスの両端の伝送装置(以下予備光波パス共有伝送装
    置)にも通知され、前記予備光波パス共有伝送装置が使
    用されている予備光波パスを自伝送装置が終端する現用
    光波パスの第一予備光波パス候補並びに最適予備光波パ
    ス候補から削除し、予備光波パスの順位を動的に変更す
    ることを特徴とする波長分割多重伝送ネットワークにお
    けるパス端切替による障害回復方式。
  17. 【請求項17】 請求項1または請求項8記載の波長分
    割多重伝送ネットワークにおけるパス端切替による障害
    回復方式を構成する伝送装置であって、 波長多重信号を波長毎の光波パスに分離し、分離された
    光波パスのうち透過する光波パスと新たに自伝送装置か
    ら挿入された光波パスを多重する波長多重分離部と、 前記波長多重分離部で分離された光波パスが転送され、
    自伝送装置で終端される光波パスを自伝送装置内に取り
    込み、自伝送装置で終端されない光波パスを前記波長多
    重分離部へ転送し、また、自伝送装置で生成された光波
    パスを波長多重分離部へ転送するADM部と、 前記ADM部で取り込まれて転送された光波パス、また
    は自伝送装置で生成される光波パスの方路切替を行う光
    波パススイッチ部と、 前記光波パススイッチ部から転送された自伝送装置で終
    端される光波パスの障害の検出、及び自伝送装置で生成
    される光波パスの終端処理を行う光波パス終端処理部
    と、 前記光波パス終端処理部から転送される光波パスからシ
    グナリングチャネルあるいは自伝送装置で生成される光
    波パスにシグナリングチャネルを多重するシグナリング
    多重分離部と、 前記光波パス終端処理部から障害情報を受信あるいは、
    前記シグナリング多重分離部で分離されたシグナリング
    チャネルによって他の伝送装置から転送される情報を受
    信し、シグナリング処理機能を用いてパス切替のための
    情報を生成して、その情報をシグナリング多重分離部に
    シグナリングチャネルを通して他の伝送装置に転送する
    と共に、前記ADM部と前記光波パススイッチ部を制御
    することによって自伝送装置を経由する光波パスの経路
    や波長を変更することにより障害光波パスの予備光波パ
    スへの切替を行うシグナリング処理部と、 前記シグナリング処理部から予備光波パス選択要求を受
    信すると一つあるいは複数の予備光波パス候補を選択
    し、また、シグナリング処理部から複数の予備光波パス
    情報を含む予備光波パス選択決定要求を受信すると複数
    の予備光波パスから一つを選択し、それぞれシグナリン
    グ処理部に通知する予備光波パス選択部とから構成され
    ることを特徴とする伝送装置。
  18. 【請求項18】 請求項1または請求項8記載の波長分
    割多重伝送ネットワークにおけるパス端切替による障害
    回復方式を構成する伝送装置であって、 前記光波パス終端処理部から転送される光波パスからシ
    グナリングチャネルあるいは自伝送装置で生成される光
    波パスにシグナリングチャネルを多重するシグナリング
    多重分離部と、 入力された波長多重信号からシグナリングパス転送用の
    光波パスとデータ転送用の光波パスに分離し、分離した
    データ転送用光波パスを前記波長多重分離部への入力信
    号として転送し、自伝送装置で生成したシグナリングパ
    ス転送用の光波パスと前記波長多重分離部から転送され
    るWDM信号と多重するシグナリングパス多重分離部
    と、 前記シグナリングパス多重分離部から転送されたシグナ
    リングパス転送用の光波パスを終端し、シグナリングパ
    スから処理するシグナリングチャネルを分離し、処理し
    ないシグナリングチャネルを透過すると共に、これらと
    自伝送装置でシグナリング処理が行われたシグナリング
    チャネルを再多重してシグナリングパス転送用の光波パ
    スを生成した後シグナリングパス多重分離部へ転送する
    シグナリングパス終端処理部と、 前記波長多重分離部で分離された光波パスが転送され、
    自伝送装置で終端される光波パスを自伝送装置内に取り
    込み、自伝送装置で終端されない光波パスを前記波長多
    重分離部へ転送し、また、自伝送装置で生成された光波
    パスを波長多重分離部へ転送するADM部と、 前記ADM部で取り込まれて転送された光波パス、また
    は自伝送装置で生成される光波パスの方路切替を行う光
    波パススイッチ部と、 前記光波パススイッチ部から転送された自伝送装置で終
    端される光波パスの障害の検出、及び自伝送装置で生成
    される光波パスの終端処理を行う光波パス終端処理部
    と、 前記光波パス終端処理部から障害情報を受信あるいは、
    前記シグナリング終端処理部で分離されたシグナリング
    チャネルによって他の伝送装置から転送される情報を受
    信し、シグナリング処理機能を用いてパス切替のための
    情報を生成して、その情報をシグナリング終端処理部に
    シグナリングチャネルを通して他の伝送装置に転送する
    と共に、前記ADM部と前記光波パススイッチ部を制御
    することによって自伝送装置を経由する光波パスの経路
    や波長を変更することにより障害光波パスの予備光波パ
    スへの切替を行うシグナリング処理部と、 前記シグナリング処理部から予備光波パス選択要求を受
    信すると一つあるいは複数の予備光波パス候補を選択
    し、また、シグナリング処理部から複数の予備光波パス
    情報を含む予備光波パス選択決定要求を受信すると複数
    の予備光波パスから一つを選択し、それぞれシグナリン
    グ処理部に通知する予備光波パス選択部とから構成され
    ることを特徴とする伝送装置。
  19. 【請求項19】 請求項17または請求項18記載の伝
    送装置において、 シグナリング処理部が、請求項2または請求項11に記
    載される波長グループ毎に配置され、波長グループ毎に
    障害回復を実行することを特徴とする伝送装置。
  20. 【請求項20】 請求項17ないし請求項19のいずれ
    かに記載の伝送装置において、 シグナリング処理部の制御によって請求項8記載の最適
    予備光波パスの試験信号を送受信することによって前記
    最適予備光波パスの試験を行い、その結果をシグナリン
    グ処理部に通知する光波パス試験部を有することを特徴
    とする伝送装置。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の伝送装置において、 光波パス試験部が、自伝送装置で終端される請求項11
    記載の波長グループ毎に配置され、波長グループ毎に障
    害回復を実行することを特徴とする伝送装置。
  22. 【請求項22】 請求項17ないし請求項21のいずれ
    かに記載の伝送装置において、 予備光波パス選択部が波長グループ毎に予備光波パス情
    報を有し、予備光波パスの選択順位をホップ数あるいは
    伝送距離あるいはネットワーク資源の効率的使用あるい
    は障害回復確率にしたがって設定し、シグナリング処理
    部の予備光波パス選択要求に対してその順位の上位にあ
    る1あるいは複数の予備光波パスを通知することを特徴
    とする伝送装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の伝送装置において、 予備光波パス選択部がシグナリング処理部から通知され
    る予備光波パス選択決定要求に対して複数の予備光波パ
    ス候補から予め決められた順位に基づいて予備光波パス
    を1つに決定することを特徴とする伝送装置。
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